JP7328836B2 - シャープペンシル - Google Patents
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Description
このようなシャープペンシルでは、芯タンクに予備の芯を補充するとき、芯タンク内の芯がなくなった場合、あるいは芯がチャックに挟持された残り1本になった場合には、芯タンクに予備の芯を確実に補充して、筆記を継続できるものが求められている。
「軸筒内に芯繰出機構を配し、前記芯繰出機構が芯タンクを備え、前記芯タンクの後方に前記軸筒の後端開口に挿通するノブ体を配し、前記ノブ体を押動することにより、前記芯繰出機構を作動させて前記軸筒の先端から芯を突出させるシャ-プペンシルであって、
前記ノブ体が、筒部材と、該筒部材の内部で前後動する駒部材と、を備え、
前記駒部材が、前記筒部材の内面に摺動する大径部と、該大径部より小径で当該大径部の前方へ配置された小径部とを有し、
前記ノブ体の筒部材が、前記芯タンクの後部に挿着される筒状の挿着部を有し、
前記挿着部の外面に、前記芯タンクの内面に形成された係止受突部を乗り越えて係止させる係止突部が設けられ、
前記ノブ体を前記軸筒の後端開口に挿通させ、前記ノブ体の筒部材を前記芯タンクの後部に挿着させる際において、
前記芯タンクに予備の芯が入っていない状態では、前記駒部材の大径部の外面と前記筒部材の挿着部の内面とが近接することで、前記筒部材の挿着部が内方に撓まずに、前記挿着部の係止突部が前記芯タンクの係止受突部に当接して、前記ノブ体が前記芯タンクに係止されず、
前記芯タンクに予備の芯が入った状態では、前記ノブ体の駒部材が、前記予備の芯に接触して後方に押動されることで、前記駒部材の小径部の外面と前記筒部材の挿着部の内面との間に隙間が形成され、前記筒部材の挿着部が内方へ撓み、前記挿着部の係止突部が前記芯タンクの係止受突部を乗り越えて、前記ノブ体が前記芯タンクに係止され、
前記ノブ体が前記芯タンクに挿着された状態においては、前記駒部材に設けられた規制部により該駒部材の前進が規制されること、あるいは駒部材が予備の芯に接触して後方に押動されることで、前記挿着部の係止突部の径内方向において、前記駒部材の外面と前記筒部材の挿着部の内面との間に隙間が形成され、前記筒部材の挿着部が内方へ撓み、前記挿着部の係止突部が前記芯タンクの係止受突部を乗り越えて、前記ノブ体が前記芯タンクから取り外せる、ことを特徴としたシャープペンシル。」である。
また、コネクタ50の中間部には外鍔50bを形成してあり、コネクタ50に形成した雄螺子50cを、口金3に形成した雌螺子3aに螺合させることで、コネクタ50の外鍔50bと口金3の後端面とで、軸筒本体20の前端部に形成した内鍔20bを挟持させ、軸筒本体20と口金3とを連結してある。
前記前方延出部621dが挿通する芯タンク51は、前記チャック52が挿着された直線部51aの後端部に拡径部51bを設けてあり、直線部51aと拡径部51bとを後方へ向かって漸次拡径するテーパー部51cにより連接されるよう形成してある。
尚、前記棒状体621のテーパー部621eと、前記芯タンク51のテーパー部51cの角度は一致しており、芯タンク51内に予備の芯YSが入っていない状態では、棒状体621の前進が、該棒状体621のテーパー部621eと、芯タンク51のテーパー部51cとが当接することにより規制される(図8参照)。
前記駒部材62の矩形体622は、筒部材61の側壁に形成したスリット61b内を摺動し、図5Aに示すように、ノブ体6が芯タンク51から外された状態では、スリット61bの前端縁に対して矩形体622が当接することで、駒部材62の脱落が防止される。また、図5Bに示すように、駒部材62は、後方へスライドすることができる。
また、筒部材61の挿着部61cの内面には、円環状の内向突起61fが形成されており、内向突起61fの内寸は、棒状体621の大径部621aの外形より若干大径に形成されており、内向突起61f間を、棒状体621の大径部621aが接触せずに前後動でき、あるいは若干摺接しながら前後動できるようにしてある。
図に示す通り、シャープペンシル1は、芯タンク51内の予備の芯がなくなることで、駒部材62が、棒状体621のテーパー部621eと、芯タンク51のテーパー部51cとが当接されるまで前進する。軸筒本体20は、透明な樹脂で成形されており、使用者は、駒部材62の棒状体621が芯タンク51内に深く進入したことを視認して、芯タンク51への芯の補給が必要であると認識することができる。
図3に示される通り、芯タンク51に予備の芯YSがある状態では、駒部材62の棒状体621が予備の芯YSに接触して後方に押動されることで、挿着部61cの係止突部61dの径内方向において、棒状体621の前方延出部621dの外面と筒部材61の挿着部61cの内向突起61fの内面との間に隙間Kが形成され、筒部材61の挿着部61cが内方へ撓み、挿着部61cの係止突部61dが芯タンク51の係止受突部51dを乗り越えて、ノブ体6を芯タンク51から取り外すことができる。
つまり、本実施形態のシャープペンシル1は、芯タンク51内に予備の芯があってもなくても、ノブ体6を芯タンク51から取り外すことができる。
図9は、芯タンクに予備の芯がない状態で、外したノブ体を芯タンクに挿着する状態を示す要部拡大図である。図10は、図9の部分拡大図である。図11は、芯タンクに予備の芯がある状態で、外したノブ体を芯タンクに挿着する状態を示す図である。図12は、図11の部分拡大図である。
これにより使用者は、芯タンク51に予備の芯を入れ忘れていることに気が付くことができる。
2…軸筒、
20…軸筒本体、20a…外向突部、20b…内鍔、
3…口金、3a…雌螺子、
4…尾筒、4a…窓孔、4b…後端開口、
5…芯繰出機構、
50…コネクタ、50a…内鍔、50b…外鍔、50c…雄螺子、
51…芯タンク、51a…直線部、51b…拡径部、51c…テーパー部、51d…係止受突部、
52…チャック、52a…拡径部、
53…締めリング、
54…コイルスプリング、
55…芯ホルダ、
6…ノブ体、
61…筒部材、61a…雄螺子、61b…スリット、61c…挿着部、61d…係止突部、61e…切込部、61f…内向突起、
62…駒部材、
621…棒状体、621a…大径部、621b…小径部、621c…後方延出部、621d…前方延出部、621e…テーパー部、
622…矩形体、622a…凹部、
63…消しゴム、
64…キャップ、64a…雌螺子、
S…芯、YS…予備の芯
K…隙間。
Claims (1)
- 軸筒内に芯繰出機構を配し、前記芯繰出機構が芯タンクを備え、前記芯タンクの後方に前記軸筒の後端開口に挿通するノブ体を配し、前記ノブ体を押動することにより、前記芯繰出機構を作動させて前記軸筒の先端から芯を突出させるシャ-プペンシルであって、
前記ノブ体が、筒部材と、該筒部材の内部で前後動する駒部材と、を備え、
前記駒部材が、前記筒部材の内面に摺動する大径部と、該大径部より小径で当該大径部の前方へ配置された小径部とを有し、
前記ノブ体の筒部材が、前記芯タンクの後部に挿着される筒状の挿着部を有し、
前記挿着部の外面に、前記芯タンクの内面に形成された係止受突部を乗り越えて係止させる係止突部が設けられ、
前記ノブ体を前記軸筒の後端開口に挿通させ、前記ノブ体の筒部材を前記芯タンクの後部に挿着させる際において、
前記芯タンクに予備の芯が入っていない状態では、前記駒部材の大径部の外面と前記筒部材の挿着部の内面とが近接することで、前記筒部材の挿着部が内方に撓まずに、前記挿着部の係止突部が前記芯タンクの係止受突部に当接して、前記ノブ体が前記芯タンクに係止されず、
前記芯タンクに予備の芯が入った状態では、前記ノブ体の駒部材が、前記予備の芯に接触して後方に押動されることで、前記駒部材の小径部の外面と前記筒部材の挿着部の内面との間に隙間が形成され、前記筒部材の挿着部が内方へ撓み、前記挿着部の係止突部が前記芯タンクの係止受突部を乗り越えて、前記ノブ体が前記芯タンクに係止され、
前記ノブ体が前記芯タンクに挿着された状態においては、前記駒部材に設けられた規制部により該駒部材の前進が規制されること、あるいは駒部材が予備の芯に接触して後方に押動されることで、前記挿着部の係止突部の径内方向において、前記駒部材の外面と前記筒部材の挿着部の内面との間に隙間が形成され、前記筒部材の挿着部が内方へ撓み、前記挿着部の係止突部が前記芯タンクの係止受突部を乗り越えて、前記ノブ体が前記芯タンクから取り外せる、ことを特徴としたシャープペンシル。
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