JP7328646B1 - ヘアゴムの製造装置及びヘアゴムの製造方法 - Google Patents

ヘアゴムの製造装置及びヘアゴムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘアゴムの寸法ばらつきを抑制できるヘアゴムの製造装置及びヘアゴムの製造方法を提供する。【解決手段】製造装置10は、供給部30から引き出されたゴム紐302を挟持して搬送する第1搬送機構80と、ゴム紐302のうち第1搬送機構80により挟持された部分よりも搬送方向の上流側の部分を加熱する第1加熱機構120と、ゴム紐302のうち第1加熱機構120により加熱された部分を切断することでゴム紐302からゴム紐片を分離する切断機構130と、ゴム紐片の一端面に接着剤を塗布する塗布機構180と、ゴム紐片を挟持するとともにゴム紐片の両端面同士を接着することで、ゴム紐片を環状に形成する接着機構160とを備える。第1搬送機構80は、第1加熱機構120によるゴム紐302の加熱が開始されてから切断機構130によるゴム紐302の切断が完了するまでの間、ゴム紐302を同一の位置にて保持するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘアゴムの製造装置及びヘアゴムの製造方法に関する。
従来、ヘアゴムは、ゴム芯と、樹脂繊維の編物により形成され、ゴム芯の外周を被覆する被覆部材とを有している。
特許文献1には、加熱工程と、切断工程と、塗布工程と、接合工程とを備えるヘアゴム(同文献では、ヘアーバンドと称される)の製造方法が開示されている。
加熱工程では、ヘアゴムの材料となるゴム紐が、筒状のヒータ装置に挿入されて加熱される。切断工程では、加熱されたゴム紐が所定の長さに切断される。塗布工程では、切断されたゴム紐片の端部に接着剤が塗布される。接合工程では、接着剤が塗布されたゴム紐片の両端面同士が接合されることで、ゴム紐片が環状に形成される。
こうしたヘアゴムの製造方法では、加熱工程によりゴム紐が加熱されることで、ゴム紐の切断時に被覆部材の端部に生じる解れが抑制される。
特開2007-2397号公報
ところで、特許文献1に記載の製造方法を自動化する装置を実現する場合、例えば、ゴム紐を挟持して搬送する搬送機構によりゴム紐を搬送しながら、加熱工程及び切断工程を実行することが考えられる。すなわち、まず、加熱工程を行う加熱機構に向けて搬送機構によりゴム紐を搬送した後にゴム紐を加熱する。その後、切断工程を行う切断機構に向けて搬送機構によりゴム紐を搬送した後にゴム紐を切断する。
ここで、搬送機構はゴム紐を挟持して搬送するものであるため、加熱機構から切断機構に向けてゴム紐が搬送されるまでの間にゴム紐が伸びるおそれがある。この場合、ゴム紐の切断位置が所望の切断位置からずれるため、ヘアゴムの寸法ばらつきが生じるおそれがある。このため、ヘアゴムの製造を自動化する上では、ヘアゴムの寸法ばらつきを抑制することが望まれている。
上記課題を解決するためのヘアゴムの製造装置の各態様を記載する。
[態様1]ゴム芯と、樹脂繊維の編物により形成され、前記ゴム芯の外周を被覆する被覆部材と、を有するゴム紐からヘアゴムを製造するヘアゴムの製造装置であって、前記ゴム紐を供給する供給部から引き出された前記ゴム紐を挟持して搬送する搬送機構と、前記ゴム紐のうち前記搬送機構により挟持された部分よりも前記ゴム紐の搬送方向の上流側の部分を加熱する加熱機構と、前記ゴム紐のうち前記加熱機構により加熱された部分を切断することで前記ゴム紐からゴム紐片を分離する切断機構と、前記ゴム紐片の長さ方向における一端面に接着剤を塗布する塗布機構と、前記接着剤が塗布された前記ゴム紐片を挟持するとともに前記ゴム紐片の両端面同士を接着することで、前記ゴム紐片を環状に形成する接着機構と、を備え、前記搬送機構は、前記加熱機構による前記ゴム紐の加熱が開始されてから前記切断機構による前記ゴム紐の切断が完了するまでの間、前記ゴム紐を同一の位置にて保持するように構成されている、ヘアゴムの製造装置。
同構成によれば、搬送機構により搬送されたゴム紐のうち加熱機構により加熱された部分が切断機構により切断されることで、ゴム紐からゴム紐片が分離する。また、塗布機構により接着剤が塗布されたゴム紐片の両端面同士が、接着機構により接着されることで、ゴム紐片が環状に形成される。こうして、ヘアゴムが製造される。
ここで、搬送機構は、加熱機構によるゴム紐の加熱が開始されてから切断機構によるゴム紐の切断が完了するまでの間、ゴム紐を同一の位置にて保持するように構成されている。このため、加熱機構により加熱される際のゴム紐の位置と、切断機構により切断される際のゴム紐の位置とを同一にすることができる。これにより、ゴム紐が加熱されてから切断されるまでの間に、供給部と搬送機構との間でゴム紐が伸びることを抑制できる。したがって、ヘアゴムの寸法ばらつきを抑制できる。
[態様2]前記搬送方向に互いに間隔をおいて設けられ、前記ゴム紐の前記上流側の部分を保持する一対の保持機構を備え、前記加熱機構は、前記一対の保持機構の間において前記搬送方向に直交する方向に互いに進退可能に構成され、前記ゴム紐を挟持するとともに加熱する一対の加熱部を有しており、前記切断機構は、前記ゴム紐のうち前記一対の加熱部により加熱された加熱領域に対して、前記一対の加熱部の進退方向及び前記搬送方向とは異なる方向に進退可能に設けられ、前記ゴム紐を切断する切断部を有している、[態様1]に記載のヘアゴムの製造装置。
同構成によれば、ゴム紐が一対の保持機構により保持された状態で、加熱部によるゴム紐の加熱及び切断部によるゴム紐の切断が行われる。これにより、ゴム紐における加熱領域の位置のばらつきを抑制できるとともに、加熱領域が切断部の切断位置からずれることを抑制できる。
また、上記構成によれば、切断部は、一対の加熱部が互いに離間した状態のゴム紐の加熱領域に対して、一対の加熱部の進退方向及び搬送方向とは異なる方向から接近して加熱領域を切断する。これにより、切断部が加熱領域に接近する際に加熱部に干渉することを回避できる。したがって、加熱機構により加熱される際のゴム紐の位置と、切断機構により切断される際のゴム紐の位置とが同一となるヘアゴムの製造装置を具体化することができる。
[態様3]前記加熱機構を第1加熱機構とするとき、前記両端面同士が前記接着剤により接着された接着部を加熱する第2加熱機構を備える、[態様1]または[態様2]に記載のヘアゴムの製造装置。
接着剤により接着されたゴム紐片の接着部は、接着剤と空気中の水分子との化学反応によって白化するおそれがある。この場合、ヘアゴムの見栄えが損なわれるおそれがある。
発明者は、ゴム紐片の接着部を加熱することにより、接着部が黒く変色することを見出した。このため、第2加熱機構によって接着部を加熱することで、接着部が被覆部材に対して目立ちにくくなる。特に、被覆部材が黒色を呈する場合は、その効果が顕著となる。
したがって、ヘアゴムの見栄えが損なわれることを抑制できる。
[態様4]前記第2加熱機構は、互いに進退可能に構成され、前記接着部を挟持するとともに加熱する一対の加熱部と、前記一対の加熱部が互いに離間するときに、前記ゴム紐片に接触することで前記加熱部から前記接着部を剥離させる剥離部と、を有している、[態様3]に記載のヘアゴムの製造装置。
第2加熱機構の一対の加熱部は、接着部を挟持するとともに加熱する。このため、一対の加熱部が接着部から互いに離間する方向に移動した際に、接着部が一対の加熱部のどちらかに貼り付いた状態で、当該加熱部と共に移動するおそれがある。
この点、上記構成によれば、一対の加熱部が接着部から互いに離間する際に、剥離部によって加熱部から接着部が剥離される。したがって、ゴム紐片を加熱部から容易に外すことができる。
[態様5]前記一対の加熱部は、一方の前記加熱部が環状の前記ゴム紐片の内側に挿入された状態で前記接着部を挟持するとともに加熱するものであり、前記剥離部は、前記接着部を挟持している状態の前記一対の加熱部の各々に対して、前記一対の加熱部の進退方向と前記ゴム紐片に対する前記一方の加熱部の挿入方向との双方に直交する方向において並ぶとともに、前記進退方向において前記ゴム紐片に対向する複数の剥離ピンを有しており、前記一対の加熱部の各々は、前記接着部を挟持する挟持面を有しており、前記複数の剥離ピンの各々は、前記進退方向において前記ゴム紐片に対向する対向面を有しており、前記進退方向において一対の加熱部が互いに離間する側を外側とするとき、前記挟持面の各々は、前記一対の加熱部が前記外側に互いに離間した状態において、当該挟持面を有する前記加熱部と並ぶ前記剥離ピンの前記対向面よりも前記外側に位置する、[態様4]に記載のヘアゴムの製造装置。
同構成によれば、接着部を挟持している一対の加熱部の各々に対して、上記進退方向と上記挿入方向との双方に直交する方向において並ぶ剥離ピンが設けられている。加熱部の挟持面は、一対の加熱部が外側に互いに離間した状態において、剥離ピンの対向面よりも外側に位置する。このため、接着部が加熱部の挟持面に貼り付いた状態で一対の加熱部が外側に互いに離間した場合に、ゴム紐片が複数の剥離ピンのいずれかに接触する。これにより、ゴム紐片の外側への移動が規制されるため、一対の加熱部が更に外側に互いに離間することで、接着部が挟持面から剥離される。
したがって、ゴム紐片を加熱部から容易に外すことができる。
[態様6]前記両端面同士が前記接着剤により接着された前記ゴム紐片を所定の時間保持することで、前記接着剤を乾燥させる乾燥機構を備える、[態様1]~[態様5]のいずれか一つに記載のヘアゴムの製造装置。
同構成によれば、接着剤を乾燥させることにより接着剤を硬化させることができる。このため、接着剤が硬化した後にヘアゴムを製造装置から回収することができる。したがって、接着剤が製造装置などのヘアゴム以外の部分に付着することを抑制できる。
[態様7]前記ゴム紐は、長さ方向において同一断面形状をなす一般部を有しており、前記加熱機構及び前記切断機構よりも前記搬送方向の上流側に配置され、前記一般部が結ばれた結び目を検知する結び目検知機構を備える、[態様1]~[態様6]のいずれか一つに記載のヘアゴムの製造装置。
例えば、ゴム紐に結び目が存在する場合、結び目が製造装置に干渉することで、搬送機構によるゴム紐の搬送が適切に行われないおそれがある。
この点、上記構成によれば、結び目検知機構によって、ゴム紐の結び目が検知される。したがって、結び目が存在する状態でゴム紐が搬送されることを回避できる。
また、ゴム紐に結び目が存在する場合、当該ゴム紐が切断されることで、ゴム紐片に結び目が存在することとなる。この場合、ヘアゴムとしての機能が損なわれたり、ヘアゴムの寸法が所望の寸法より大きくなったりするおそれがある。
この点、上記構成によれば、結び目検知機構は、加熱機構及び切断機構よりも搬送方向の上流側に配置されている。これにより、結び目が加熱機構及び切断機構に到達する前に、製造装置が停止するため、結び目が存在する状態でゴム紐が加熱及び切断されることがない。したがって、上述した不都合を回避できる。
[態様8]前記結び目検知機構は、前記ゴム紐が挿入されるとともに、前記一般部の通過を許容する一方、前記結び目の通過を阻止する挿入部を有し、前記搬送方向に直交する方向に延びる軸線を中心に回転可能に構成された可動板と、前記可動板の回転を検知する検知部と、前記検知部により前記可動板の回転が検知された場合に、当該製造装置の動作を停止するように制御する制御部と、を有している、[態様7]に記載のヘアゴムの製造装置。
同構成によれば、ゴム紐に結び目が存在する場合、結び目が挿入部を通過しようとすることで、可動板には、搬送方向の下流側に向かう力が作用する。これにより、可動板が回転するため、当該回転が検知部によって検知されることで製造装置が停止する。したがって、結び目が存在する状態でゴム紐が搬送されることを回避できる。
上記課題を解決するためのヘアゴムの製造方法の態様を記載する。
[態様9]ゴム芯と、樹脂繊維の編物により形成され、前記ゴム芯の外周を被覆する被覆部材と、を有するゴム紐からヘアゴムを製造するヘアゴムの製造方法であって、前記ゴム紐を供給する供給部から引き出された前記ゴム紐を挟持して搬送する搬送機構を用いて前記ゴム紐を搬送する搬送工程と、前記搬送工程において搬送された前記ゴム紐のうち前記搬送機構により挟持された部分よりも前記ゴム紐の搬送方向の上流側の部分を加熱する加熱工程と、前記ゴム紐のうち前記加熱工程において加熱された部分を切断することで前記ゴム紐からゴム紐片を分離する切断工程と、前記ゴム紐片の長さ方向における一端面に接着剤を塗布する塗布工程と、前記接着剤が塗布された前記ゴム紐片を挟持するとともに前記ゴム紐片の両端面同士を接着することで、前記ゴム紐片を環状に形成する接着工程と、を備え、前記加熱工程及び前記切断工程は、前記ゴム紐が前記搬送機構により同一の位置にて保持された状態で行われる、ヘアゴムの製造方法。
同方法によれば、搬送工程において搬送されたゴム紐のうち加熱工程において加熱された部分が切断工程において切断されることで、ゴム紐からゴム紐片が分離する。また、塗布工程において接着剤が塗布されたゴム紐片の両端面同士が、接着工程において接着されることで、ゴム紐片が環状に形成される。こうして、ヘアゴムが製造される。
ここで、加熱工程及び切断工程は、ゴム紐が、搬送機構により同一の位置にて保持された状態で行われる。このため、加熱工程において加熱される際のゴム紐の位置と、切断工程において切断される際のゴム紐の位置とを同一にすることができる。これにより、ゴム紐が加熱されてから切断されるまでの間に、供給部と搬送機構との間でゴム紐が伸びることを抑制できる。したがって、ヘアゴムの寸法ばらつきを抑制できる。
本発明によれば、ヘアゴムの寸法ばらつきを抑制できる。
図1は、一実施形態におけるヘアゴムの一部を断面とした斜視図である。 図2は、一実施形態におけるヘアゴムの断面図である。 図3は、一実施形態におけるヘアゴムの製造装置の斜視図である。 図4は、一実施形態におけるヘアゴムの製造装置の平面図である。 図5は、一実施形態における供給部の斜視図である。 図6は、一実施形態における張力付与機構を中心としたヘアゴムの製造装置の斜視図である。 図7(a)は、一実施形態における結び目検知機構の可動板が回転していない状態を示す断面図であり、図7(b)は、同可動板が回転した状態を示す断面図である。 図8は、一実施形態における張力付与機構を中心としたヘアゴムの製造装置の正面図である。 図9は、一実施形態における第1搬送機構の斜視図である。 図10は、一実施形態における保持機構及び第1加熱機構の斜視図である。 図11は、一実施形態における切断機構が第1の位置に位置している状態の側面図である。 図12は、一実施形態における切断機構が第2の位置に位置している状態の側面図である。 図13は、一実施形態における切断機構が第3の位置に位置している状態の側面図である。 図14は、一実施形態における切断機構が第3の位置に位置している状態の斜視図である。 図15は、一実施形態における接着機構の斜視図である。 図16(a)は、一実施形態における接着機構がゴム紐片を挟持している状態を示す正面図であり、図16(b)は、同接着機構がゴム紐片を変形させた状態を示す正面図である。 図17は、一実施形態における塗布機構の斜視図である。 図18は、一実施形態における乾燥機構の斜視図である。 図19は、一実施形態における接着機構及び乾燥機構の平面図である。 図20は、一実施形態における乾燥機構、第2搬送機構、及び第2加熱機構の斜視図である。 図21は、一実施形態における第2搬送機構の斜視図である。 図22は、一実施形態における第2加熱機構の斜視図である。 図23は、一実施形態における第2加熱機構の一対の第2加熱部が互いに接近した状態を示す断面図である。 図24は、一実施形態における第2加熱機構の一対の第2加熱部が互いに離間した状態を示す断面図である。 図25は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の準備工程を示す正面図である。 図26は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の第1搬送工程を示す正面図である。 図27は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の保持工程及び第1加熱工程を示す正面図である。 図28は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の切断工程を示す正面図である。 図29は、一実施形態における第1搬送機構がゴム紐片を搬送した状態を示す平面図である。 図30は、一実施形態における接着機構がゴム紐片を挟持した状態を示す平面図である。 図31(a)は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の塗布工程を示す正面図であり、図31(b)は、図31(a)のA部の拡大図である。 図32は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の接着工程を示す正面図である。 図33は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の乾燥工程を示す側面図である。 図34は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の第2搬送工程を示す側面図である。 図35は、一実施形態におけるヘアゴムの製造方法の第2加熱工程を示す側面図である。 図36は、一実施形態における第2加熱機構の第2加熱部から接着部が剥離された状態を示す断面図である。
以下、図1~図36を参照して、ヘアゴムの製造装置及びヘアゴムの製造方法の一実施形態について説明する。
まず、ヘアゴムの製造装置(以下、単に製造装置10と称する)により製造されるヘアゴム300の構成について説明する。
(ヘアゴム300)
図1に示すように、ヘアゴム300は、環状をなすゴム紐302により形成されている。ヘアゴム300は、ゴム紐302の両端面同士が接着剤により接着された接着部301を有している。
図2に示すように、ヘアゴム300は、単一のゴム芯303と、ゴム芯303の外周を被覆する被覆部材304とを有している。
ヘアゴム300の長さ方向に直交する断面形状は、例えば、円形状をなしている。
被覆部材304は、樹脂繊維の編物により形成されている。被覆部材304は、例えば、黒色を呈している。
(製造装置10)
図3及び図4に示すように、製造装置10は、ゴム紐302から切断されたゴム紐片305を環状に形成することでヘアゴム300を製造する装置である。なお、各図においては、適宜、ゴム紐片305及びヘアゴム300の図示が省略されている。
製造装置10は、1本または複数本のゴム紐302から1つまたは複数のヘアゴム300を製造する。本実施形態の製造装置10は、5本のゴム紐302から一度に5つのヘアゴム300を製造する。
製造装置10は、土台20、供給部30、結び目検知機構50、張力付与機構60、整列機構70、第1搬送機構80、保持機構100、第1加熱機構120、及び切断機構130を備えている。また、製造装置10は、接着機構160、塗布機構180、乾燥機構200、第2搬送機構220、及び第2加熱機構240を備えている。
供給部30は、ヘアゴム300の材料となるゴム紐302を供給するように構成されている。結び目検知機構50は、ゴム紐302の結び目307(図7参照)の有無を検知するように構成されている。張力付与機構60は、ゴム紐302に張力を付与するように構成されている。整列機構70は、複数のゴム紐302を整列させるように構成されている。第1搬送機構80は、供給部30から引き出されたゴム紐302を挟持して搬送するように構成されている。保持機構100は、第1搬送機構80により搬送されたゴム紐302を保持するように構成されている。第1加熱機構120は、第1搬送機構80により搬送されたゴム紐302を加熱するように構成されている。切断機構130は、第1加熱機構120により加熱されたゴム紐302を切断してゴム紐302からゴム紐片305を分離するように構成されている。接着機構160は、ゴム紐片305を環状に形成するように構成されている。塗布機構180は、ゴム紐片305に接着剤を塗布するように構成されている。乾燥機構200は、接着剤が塗布された環状のゴム紐片305を保持することで接着剤を乾燥するように構成されている。第2搬送機構220は、乾燥機構200から第2加熱機構240にゴム紐片305を搬送するように構成されている。第2加熱機構240は、第2搬送機構220により搬送されたゴム紐片305を加熱するように構成されている。
次に、製造装置10の各構成について詳細に説明する。なお、各図では、便宜上、製造装置10の構成の一部が省略して図示される場合がある。
以降では、第1搬送機構80によるゴム紐302の搬送方向を単に搬送方向と称し、搬送方向及び上下方向の双方に直交する方向を直交方向と称する。搬送方向、上下方向、及び直交方向は、互いに直交している。
また、搬送方向の上流側及び下流側を単にそれぞれ上流側及び下流側と称する。また、便宜上、直交方向の一方側及び他方側をそれぞれ前側及び後側として説明する。なお、後述する第1フレーム21に対して供給部30が位置する側が前側であり、前側の反対側が後側である。
(土台20)
図3に示すように、土台20は、第1フレーム21と、第2フレーム22と、第3フレーム23とを有している。
第1フレーム21は、直交方向から視て上下方向に長い四角枠状をなしている。
第2フレーム22は、第1フレーム21の下流側に位置するとともに略直方体状をなしている。第2フレーム22の上部には、上下方向から視てL字状をなすベース板24が固定されている。
第3フレーム23は、第2フレーム22から上方に突出するとともに、直交方向から視て門形状をなしている。第3フレーム23は、搬送方向において第1フレーム21と並んでいる。第1フレーム21の下流側の部分と、第3フレーム23の上流側の部分とは、例えば、連結プレート25を介して連結されている。
(供給部30)
図5に示すように、製造装置10は、第1フレーム21における上流側の部分に固定される5つの供給部30を備えている。5つの供給部30は、上下方向に互いに間隔をおいて設けられている。5つの供給部30は、互いに同一の構成を有している。
各供給部30は、固定板31と、ボビン32と、一対の案内ローラ33と、一対の規制プーリ35とを有している。
ボビン32は、第1フレーム21の前面に固定された固定板31に対して、直交方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。ボビン32には、ゴム紐302が巻回されている。ゴム紐302は、ボビン32の上部から下流側に引き出されている。
一対の案内ローラ33は、第1ブラケット34を介して固定板31に固定されている。一対の案内ローラ33は、直交方向において対向している。案内ローラ33は、上下方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。供給部30から引き出されたゴム紐302が一対の案内ローラ33の間を通過することで、ゴム紐302が一対の規制プーリ35に向けて案内されている。
一対の規制プーリ35は、第2ブラケット36を介して固定板31に固定されている。一対の規制プーリ35は、上下方向において対向している。規制プーリ35は、直交方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。ゴム紐302が一対の規制プーリ35の間を通過することで、ゴム紐302の上下方向における位置が規制されている。
(第1整列プーリ40A及び第2整列プーリ40B)
供給部30の下流側には、各供給部30から供給された5本のゴム紐302を直交方向に整列させる一対の第1整列プーリ40Aが設けられている。一対の第1整列プーリ40Aは、上下方向において対向している。
図6に示すように、各第1整列プーリ40Aは、連結プレート25から前側に突出した支持軸41に回転可能に設けられている。各第1整列プーリ40Aは、直交方向に並ぶ5つのプーリ42を有している。
一対の第1整列プーリ40Aの下流側には、第1整列プーリ40Aと同一の構成を有する一対の第2整列プーリ40Bが設けられている。第2整列プーリ40Bの上下方向における位置は、第1整列プーリ40Aの上下方向における位置と同一である。
(結び目検知機構50)
図4に示すように、結び目検知機構50は、供給部30の下流側であって、第1加熱機構120及び切断機構130よりも上流側に配置されている。より詳しくは、図6に示すように、結び目検知機構50は、第1整列プーリ40Aと第2整列プーリ40Bとの間に配置されている。
図7(a)に示すように、結び目検知機構50は、ベース部51と、ヒンジ53と、可動板54と、検知部58と、制御部59とを有している。
ベース部51は、連結プレート25に固定されるとともに前側に突出している。ベース部51は、ゴム紐302の上方に位置するとともに板状をなす取付部52を有している。取付部52の板厚方向は、搬送方向と一致している。取付部52は、下方に開口するスリット52aを有している。
ヒンジ53の一端は、敷板を介して取付部52の下流側の面に固定されている。ヒンジ53の一端とは反対側の他端は、可動板54の上端部における下流側の面に固定されている。ヒンジ53は、直交方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
可動板54の上端部は、取付部52の下流側の面に接触している。可動板54の下端部は、取付部52よりも下方に突出している。可動板54は、取付部52のスリット52aを下流側から覆っている。可動板54は、ヒンジ53を介して直交方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。
可動板54には、下流側に突出する支持棒55が取り付けられている。支持棒55には、支持棒55の長さ方向において位置調整可能に構成された円筒状の錘56が取り付けられている。
可動板54の下端部には、直交方向に並ぶとともに5本のゴム紐302がそれぞれ挿入される5つの挿入部54aが設けられている。挿入部54aは、例えば、下方に開口するスリットである。
ここで、ゴム紐302は、長さ方向において同一断面形状をなす一般部306を有している。通常、ゴム紐302は、一般部306のみにより構成されるものであるが、一般部306が結ばれた結び目307を有していることがある。
直交方向における挿入部54aの幅は、一般部306よりも僅かに大きく、結び目307よりも小さく設定されている。したがって、挿入部54aは、一般部306の通過を許容する一方、一般部306が結ばれた結び目307の通過を阻止するように構成されている。
取付部52の上流側の面には、検知部58が固定される固定板57が取り付けられている。固定板57は、搬送方向において固定板57を貫通するとともに取付部52のスリット52aに連通する貫通孔57aを有している。貫通孔57aは、可動板54の上流側の面に対向している。
検知部58は、貫通孔57aに挿入された状態で固定板57に固定されている。検知部58の先端部は、スリット52aの内部に位置するとともに可動板54の上流側の面に対向している。検知部58は、例えば、誘導型の近接センサである。
検知部58は、取付部52に対する可動板54の接近及び離間を検知するように構成されている。可動板54がヒンジ53を介して回転するとき、可動板54が取付部52から離間するため、検知部58によって可動板54の回転が検知される。
制御部59は、検知部58に接続されている。検知部58により可動板54の回転が検知されると、制御部59には、検知部58を通じて可動板54が回転した旨の信号が入力される。制御部59は、上記信号に基づいて、製造装置10の動作を停止するように製造装置10を制御する。
図7(b)に示すように、結び目307を有するゴム紐302が搬送された場合に、当該結び目307が挿入部54aを通過しようとすることで、結び目307が可動板54に干渉する。これにより、可動板54がヒンジ53を介して回転する。この回転が検知部58によって検知されるため、制御部59によって製造装置10が停止される。
(張力付与機構60)
図6及び図8に示すように、張力付与機構60は、第2整列プーリ40Bの下流側に配置されている。張力付与機構60は、テンションローラ61と、ガイド部63とを有している。
テンションローラ61は、直交方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。テンションローラ61は、連結プレート25に固定されたエアシリンダ62を介して、上下方向に昇降可能に設けられている。テンションローラ61は、一対の第2整列プーリ40Bを通過したゴム紐302を下方に向けて案内している。テンションローラ61によってゴム紐302に適度な張力が付与されることで、ゴム紐302の弛みが抑制されている。
ガイド部63は、テンションローラ61の下方に位置する第3ブラケット64と、搬送方向におけるテンションローラ61の両側において第3ブラケット64から上方に延びる複数のガイドピン65とを有している。
第3ブラケット64は、連結プレート25に固定されている。ガイドピン65は、搬送方向におけるテンションローラ61の両側に4本ずつ設けられている。4本のガイドピン65は、直交方向に互いに間隔をおいて設けられている。各ガイドピン65は、5本のゴム紐302の間に位置している。これにより、5本のゴム紐302が互いに接触することなく整列している。
(整列機構70)
整列機構70は、張力付与機構60の下流側に配置されている。整列機構70は、第1整列部71Aと、第2整列部71Bと、第3整列部71Cとを有している。第1整列部71A、第2整列部71B、及び第3整列部71Cは、上流側から下流側に向かってこの順に設けられている。各整列部71A,71B,71Cによって、5本のゴム紐302が直交方向に整列している。
図8に示すように、第1整列部71Aは、直交方向に並ぶ5つのプーリ72と、5つのプーリ72の上方に設けられ、プーリ72からのゴム紐302の脱落を規制する規制部74とを有している。5つのプーリ72には、テンションローラ61を通過した5本のゴム紐302がそれぞれ掛けられている。
5つのプーリ72は、連結プレート25に固定された第4ブラケット73に回転可能に設けられている。5つのプーリ72は、一対の第2整列プーリ40Bのうち下方の第2整列プーリ40Bと上下方向において同一の位置に設けられている。
規制部74は、連結プレート25に固定されたエアシリンダ75を介して、5つのプーリ72に対して上下方向に進退可能に設けられている。
第2整列部71Bは、搬送方向に延びるとともに直交方向に並ぶ5つのパイプ76を有している。5つのパイプ76は、連結プレート25に固定された第5ブラケット77を貫通している。5つのパイプ76には、5本のゴム紐302がそれぞれ挿入されている。
第3整列部71Cは、5本のゴム紐302を下方から支持する支持部材78を有している。支持部材78は、上方に開口する5つの溝78a(図6参照)を有している。5つの溝78aは、搬送方向に延びるとともに直交方向に並んでいる。5つの溝78aには、5本のゴム紐302がそれぞれ収容されている。支持部材78は、連結プレート25に固定されたエアシリンダ79を介して、上下方向に昇降可能に設けられている。
(第1搬送機構80)
図9に示すように、第1搬送機構80は、整列機構70の下流側に配置されている。
第1搬送機構80は、5本のゴム紐302を搬送方向に互いに間隔をおいて挟持する第1挟持ユニット81と、第1挟持ユニット81を搬送方向及び直交方向にスライド駆動する第1駆動部85とを有している。
第1挟持ユニット81は、搬送方向に互いに間隔をおいて設けられ、5本のゴム紐302を挟持する一対の第1チャック部82を有している。
各第1チャック部82は、5本のゴム紐302を上下方向から挟持する一対の第1挟持部83と、一対の第1挟持部83を上下方向に互いに進退させるエアチャック84とを有している。一対の第1挟持部83は、5本のゴム紐302を互いに離間した状態で上下方向から一括して挟持する。
第1駆動部85は、第1挟持ユニット81を搬送方向に往復動させる第1直動アクチュエータ86と、第1挟持ユニット81を直交方向に往復動させる第2直動アクチュエータ87とを有している。
第1搬送機構80は、第1駆動部85が固定される基台90を有している。基台90は、ベース板24に固定されている。基台90の上面には、搬送方向に延びるとともに直交方向に互いに間隔をおいて固定された一対のガイドレール91と、一対のガイドレール91に摺動可能に係合された一対のガイドブロック92とが設けられている。
第1直動アクチュエータ86は、基台90のうち一対のガイドレール91よりも下方の部分に固定されている。第1直動アクチュエータ86は、例えば、モータに連結されたボールねじを収容するハウジング86aに対して、スライダ86bが搬送方向に往復動可能に構成されたアクチュエータである。
一対のガイドブロック92の上面には、直交方向に延びる1つの固定板88が固定されている。固定板88は、スライダ86bに対して連結部材89を介して固定されている。
第2直動アクチュエータ87は、固定板88の上面に固定されている。第2直動アクチュエータ87は、例えば、ピストンを収容するハウジング87aに対して、ピストンに連結されたスライドテーブル87bが直交方向に往復動可能に構成されたアクチュエータである。スライドテーブル87bの上面には、第1挟持ユニット81が固定されている。
(保持機構100)
製造装置10は、搬送方向に互いに間隔をおいて設けられ、ゴム紐302を保持する一対の保持機構100を備えている。保持機構100は、整列機構70の下流側であって、第1搬送機構80の後側に配置されている。保持機構100は、ゴム紐302のうち第1搬送機構80により挟持された部分よりも上流側の部分を保持するように構成されている。
図10に示すように、一対の保持機構100は、ベース板24に固定された第1支持フレーム110に固定されている。第1支持フレーム110は、搬送方向に互いに間隔をおいて設けられるとともに上下方向に延びる一対の支持柱111を有している。一対の支持柱111は、上下方向に互いに間隔をおいて設けられた一対の連結板112により連結されている。
各保持機構100は、上下方向において互いに進退可能に構成され、ゴム紐302を上下方向から挟持する一対の保持部101を有している。一対の保持部101は、5本のゴム紐302を互いに離間した状態で上下方向から一括して保持する。
各保持部101は、連結板112の前面に固定されたエアシリンダ102を介して上下方向に往復動可能に設けられている。一対の保持機構100における4つの保持部101は、それぞれ独立して上下方向に往復動可能に設けられている。
(第1加熱機構120)
第1加熱機構120は、第1支持フレーム110に固定されている。第1加熱機構120は、ゴム紐302のうち第1搬送機構80により挟持された部分よりも上流側の部分を挟持するとともに加熱するように構成されている。
第1加熱機構120は、上下方向において互いに進退可能に構成され、ゴム紐302を上下方向から挟持するとともに加熱する一対の第1加熱部121を有している。一対の第1加熱部121は、5本のゴム紐302を互いに離間した状態で上下方向から一括して挟持するとともに加熱する。一対の第1加熱部121は、一対の保持機構100の間に位置している。一対の第1加熱部121は、「第1加熱機構の一対の加熱部」の一例である。
各第1加熱部121は、連結板112の後面に固定されたエアシリンダ123を介して上下方向に往復動可能に設けられている。
各第1加熱部121は、例えば通電により発熱するように構成された金属板122を有している。第1加熱機構120では、一対の金属板122によって5本のゴム紐302が挟持されるとともに加熱される。
(切断機構130)
図11に示すように、切断機構130は、保持機構100及び第1加熱機構120の後側に配置されている。切断機構130は、ゴム紐302のうち第1加熱機構120により加熱された部分を切断するように構成されている。
切断機構130は、ゴム紐302を下方から支持する支持部131と、支持部131に支持されたゴム紐302を切断する切断部137とを有している。支持部131及び切断部137は、ゴム紐302のうち一対の第1加熱部121により加熱された加熱領域に対して、一対の第1加熱部121の進退方向及び搬送方向とは異なる方向に進退可能に設けられている。より詳しくは、支持部131及び切断部137は、上記加熱領域に対して、直交方向に進退可能に設けられている。
支持部131及び切断部137は、ベース板24に固定された第2支持フレーム150の固定部151に対して直交方向に往復動可能に設けられている。固定部151は、搬送方向から視て直交方向に延びる長尺板状をなしている。
固定部151の上流側の面には、直交方向に延びるととも上下方向に互いに間隔をおいて固定された第1ガイドレール152及び第2ガイドレール154が設けられている。第1ガイドレール152は、第2ガイドレール154よりも下方に位置している。
第1ガイドレール152には、直交方向に互いに間隔をおいて設けられた一対の第1ガイドブロック153が摺動可能に係合している。第2ガイドレール154には、直交方向に互いに間隔をおいて設けられた一対の第2ガイドブロック155が摺動可能に係合している。なお、図11では、一対の第1ガイドブロック153の一方、及び一対の第2ガイドブロック155の一方が図示されている。
支持部131は、直交方向に往復動する第1スライド板132と、第1スライド板132に取り付けられたガイド部材136とを有している。
第1スライド板132は、直交方向に延びる第1延在部133と、第1延在部133の前端から上方に延びる第2延在部134と、第2延在部134の上端から前側に延びる第3延在部135とを有している。第1スライド板132は、搬送方向から視てクランク状をなしている。
第1延在部133の下流側の面は、一対の第1ガイドブロック153に固定されている。第1スライド板132は、第1ガイドブロック153を介して固定部151に対して直交方向に往復動可能に設けられている。
第3延在部135の前端部には、後側に向かうほど上方に位置するように傾斜した案内面135aが設けられている(図12参照)。
ガイド部材136は、第3延在部135の上端部に取り付けられている。ガイド部材136は、直交方向におけるガイド部材136の全体にわたって延びるガイド溝(図示略)を有している。
切断部137は、直交方向に往復動する第2スライド板138と、第2スライド板138に取り付けられた回転刃142とを有している。第2スライド板138は、第1スライド板132の上方に位置している。
第2スライド板138は、直交方向に延びる第1部分139と、第1部分139よりも上方に位置するとともに直交方向に延びる第2部分140と、第1部分139及び第2部分140を連結する連結部材141とを有している。第2スライド板138は、搬送方向から視てクランク状をなしている。
第1部分139の下流側の面は、一対の第2ガイドブロック155に固定されている。第2スライド板138は、第2ガイドブロック155を介して固定部151に対して直交方向に往復動可能に設けられている。
回転刃142は、第2部分140の前端部に取り付けられている。回転刃142は、搬送方向に延びる軸線を中心に回転可能に設けられている。回転刃142は、上下方向においてガイド部材136のガイド溝に対向している。
切断機構130は、支持部131を直交方向に往復動させる第1エアシリンダ143と、切断部137を直交方向に往復動させる第2エアシリンダ146とを有している。第1エアシリンダ143は、第2エアシリンダ146の下方に位置している。
第1エアシリンダ143は、第1ハウジング144と、第1ハウジング144に対して進退可能に構成された第1ロッド145とを有している。第1ハウジング144の基端部は、ブラケットを介して第2支持フレーム150の固定部151に固定されている。第1ロッド145の先端部は、ブラケットを介して第1スライド板132の第2延在部134に固定されている。
第2エアシリンダ146は、第2ハウジング147と、第2ハウジング147に対して進退可能に構成された第2ロッド148とを有している。第2ハウジング147の基端部は、ブラケットを介して第2スライド板138の第1部分139に固定されている。第2ロッド148の先端部は、ブラケットを介して第1スライド板132の第2延在部134に固定されている。
図11~図13に示すように、切断機構130は、第1エアシリンダ143及び第2エアシリンダ146の駆動に伴って、第1の位置と、第2の位置と、第3の位置との間で切り替わるように構成されている。
第1の位置は、一対の第1加熱部121に対して、支持部131及び切断部137が後側に退避した位置である。第2の位置は、第1の位置よりも前側の位置であって、支持部131が上下方向における一対の第1加熱部121の間に位置するとともに、切断部137が一対の第1加熱部121に対して後側に退避した位置である。第3の位置は、ゴム紐302を切断する位置であって、支持部131が第2の位置に位置するとともに、切断部137が上下方向における一対の第1加熱部121の間に位置する位置である。
図11に示すように、切断機構130が第1の位置にあるとき、第1ロッド145は、第1ハウジング144に対してストローク範囲の下限位置に位置している。一方、第2ロッド148は、第2ハウジング147に対してストローク範囲の上限位置に位置している。
図12に示すように、第1の位置に位置する切断機構130において、第1ハウジング144に対して第1ロッド145が突出することで、第1スライド板132及び第2スライド板138が共に前側に移動する。そして、第1ロッド145がストローク範囲の上限位置となるまで突出することで、切断機構130の位置が第2の位置となる。このとき、第2ハウジング147と第2ロッド148との相対位置は変化しない。
図13に示すように、第2の位置に位置する切断機構130において、第2ロッド148に対して第2ハウジング147が前側に移動することで、第2スライド板138が前側に移動する。そして、第2ロッド148がストローク範囲の下限位置となるまで第2ハウジング147に収容されることで、切断機構130の位置が第3の位置となる。このとき、第1ハウジング144と第1ロッド145との相対位置は変化しない。
図14に示すように、第3の位置に位置する切断機構130では、支持部131の第3延在部135及び切断部137の第2部分140が、一対の保持機構100の間に位置している。なお、このとき、一対の第1加熱部121は、上下方向において互いに離間している。
(接着機構160)
図4及び図15に示すように、接着機構160は、第1搬送機構80の下流側の部分の後側に配置されている。接着機構160は、ゴム紐片305を第1搬送機構80から受け取るとともに、塗布機構180に向けて搬送するように構成されている。
図15に示すように、接着機構160は、5つのゴム紐片305を搬送方向に互いに間隔をおいて挟持した状態で回転する一対の挟持回転ユニット161を有している。また接着機構160は、一対の挟持回転ユニット161を搬送方向及び直交方向にスライド駆動する第2駆動部166を有している。
各挟持回転ユニット161は、5つのゴム紐片305を挟持する第2チャック部162と、第2チャック部162を回転させる第1回転アクチュエータ165とを有している。
第2チャック部162は、5つのゴム紐片305を上下方向から挟持する一対の第2挟持部163と、一対の第2挟持部163を上下方向に互いに進退させるエアチャック164とを有している。一対の第2挟持部163は、5つのゴム紐片305を互いに離間した状態で上下方向から一括して挟持する。
第1回転アクチュエータ165は、例えば、モータを収容するハウジングに対して、ロッドが直交方向に延びる軸線を中心に回転するアクチュエータである。第1回転アクチュエータ165のロッドには、エアチャック164が固定されている。これにより、第2チャック部162が、直交方向に延びる軸線を中心に回転可能に構成されている。なお、上流側の第2チャック部162の一対の第2挟持部163は、第1回転アクチュエータ165の回転中心よりも上流側に偏倚している。また、下流側の第2チャック部162の一対の第2挟持部163は、第1回転アクチュエータ165の回転中心よりも下流側に偏倚している。
第2駆動部166は、一対の挟持回転ユニット161を搬送方向にそれぞれ往復動させる一対の第3直動アクチュエータ167と、一対の挟持回転ユニット161を直交方向にそれぞれ往復動させる一対の第4直動アクチュエータ168とを有している。
接着機構160は、第2駆動部166が固定される基台171を有している。基台171は、ベース板24に固定されている。基台171の上面には、搬送方向に延びるとともに直交方向に互いに間隔をおいて固定された一対のガイドレール172と、一対のガイドレール172に摺動可能に係合された4つのガイドブロック173とが設けられている。一対のガイドレール172の各々には、ガイドブロック173が2つずつ係合している。
一対の第3直動アクチュエータ167は、基台171のうち一対のガイドレール172よりも下方の部分において、直交方向に互いに間隔をおいて固定されている。各第3直動アクチュエータ167は、例えば、モータに連結されたボールねじを収容するハウジング167aに対して、スライダ167bが搬送方向に往復動可能に構成されたアクチュエータである。
一対のガイドレール172の各々に係合するとともに直交方向において対向する2つのガイドブロック173の上面には、直交方向に延びる1つの固定板169が固定されている。固定板169は、スライダ167bに対して連結部材170を介して固定されている。
各第4直動アクチュエータ168は、固定板169の上面に固定されている。第4直動アクチュエータ168は、例えば、ピストンを収容するハウジング168aに対して、ピストンに連結されたスライドテーブル168bが直交方向に往復動可能に構成されたアクチュエータである。スライドテーブル168bの上面には、挟持回転ユニット161が固定されている。
図16(a)に示すように、接着機構160は、一対の第2チャック部162によってゴム紐片305の両端部を挟持した状態で、ゴム紐片305を上流側から下流側に向けて搬送する。
図16(b)に示すように、接着機構160は、第2チャック部162を回転させることで、ゴム紐片305を両端面が上方を指向したU字状に形成する。このとき、一対の第2チャック部162は、搬送方向において互いに接近するとともに互いに反対方向に90°回転する。より詳しくは、前側から視て、上流側の第2チャック部162が時計回りに90°回転するとともに、下流側の第2チャック部162が反時計回りに90°回転する。
この状態から、一対の第2チャック部162が、互いに反対方向に更に90°回転した後、搬送方向において互いに接近することで、ゴム紐片305の両端面同士が突き合わされる。これにより、ゴム紐片305が環状に形成される。
(塗布機構180)
図17に示すように、塗布機構180は、第3フレーム23の上端部における下流側の部分に配置されている。
塗布機構180は、上下方向に往復動する第5直動アクチュエータ181と、第5直動アクチュエータ181に固定された取付板182と、取付板182に固定された複数のディスペンサ185とを有している。
第5直動アクチュエータ181は、第6ブラケット190を介して第3フレーム23に固定されている。第5直動アクチュエータ181は、例えば、ピストンを収容するハウジング181aに対して、ピストンに連結されたスライドテーブル181bが上下方向に往復動可能に構成されたアクチュエータである。
取付板182は、スライドテーブル181bに固定されるとともに下方に延びる基部183と、基部183の下端部から前側に突出するとともに搬送方向の両側に延びる取付部184とを有している。
取付部184における上流側の部分には、3つのディスペンサ185が、直交方向に互いに間隔をおいて並んで設けられている。取付部184における下流側の部分には、2つのディスペンサ185が、直交方向に互いに間隔をおいて並んで設けられている。
各ディスペンサ185は、接着剤が充填されたシリンジ186と、シリンジ186から下方に突出するとともに接着剤を吐出するノズル187とを有している。
シリンジ186は、取付部184を上下方向に貫通する貫通孔184aに挿入されている。シリンジ186は、固定具188を介して取付部184に固定されている。ノズル187の内径は、例えば、ゴム芯303の直径以下に設定されている。
塗布機構180は、固定具188に固定されるとともにノズル187の位置決めを行う位置決め部材189を有している。位置決め部材189は、固定具188から上下方向に延びる直線部189aと、直線部189aの下端部から屈曲して搬送方向に延びるとともにシリンジ186に対向する対向部189bとを有している。対向部189bには、ノズル187が貫通する貫通孔が設けられている。ノズル187が上記貫通孔に挿入されることで、ノズル187の位置決めが行われている。
5つのディスペンサ185のそれぞれは、接着機構160によりU字状に形成された5つのゴム紐片305のそれぞれの一端面にのみ接着剤を塗布する。より詳しくは、各ディスペンサ185は、ゴム紐片305の一端面におけるゴム芯303にのみ接着剤を塗布する。
なお、ゴム紐片305の接着に用いられる接着剤としては、例えば、シアノアクリレート系の瞬間接着剤を挙げることができる。
塗布機構180の下方には、接着剤を受ける受け箱191が設けられている。受け箱191は、上方に開口するとともに搬送方向に延びている。受け箱191は、第7ブラケット192を介して第3フレーム23の下流側の部分に固定されている。
(乾燥機構200)
図4に示すように、乾燥機構200は、塗布機構180の前側に配置されている。乾燥機構200は、接着機構160により接着されたゴム紐片305を保持することで乾燥させるように構成されている。
図18に示すように、乾燥機構200は、環状のゴム紐片305を挟持して保持する4つの第3チャック部201と、4つの第3チャック部201を回転させる第2回転アクチュエータ204とを有している。4つの第3チャック部201は、互いに同一の構成を有している。
各第3チャック部201は、5つのゴム紐片305を挟持する一対の第3挟持部202と、一対の第3挟持部202を互いに進退させるエアチャック203とを有している。一対の第3挟持部202は、5つのゴム紐片305を互いに離間した状態で挟持する。
第2回転アクチュエータ204は、ベース板24に固定された第3支持フレーム210に固定されている。第2回転アクチュエータ204は、例えば、モータを収容するハウジングに対して、テーブルが搬送方向に延びる軸線を中心に回転するアクチュエータである。第2回転アクチュエータ204のテーブルには、回転板205が固定されている。回転板205の下流側の面には、4つの第3チャック部201が、搬送方向に延びる軸線を中心とした周方向に等間隔にて固定されている。各第3チャック部201の一対の第3挟持部202は、上記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びている。
第2回転アクチュエータ204は、下流側から視て反時計回りに間欠的に回転する。より詳しくは、第2回転アクチュエータ204は、所定の時間毎(例えば、15秒毎)に上記反時計回りに90°ずつ回転する。
図19に示すように、接着機構160が前側に向かって移動することで、乾燥機構200にゴム紐片305が搬送される。乾燥機構200は、接着機構160から搬送されたゴム紐片305を所定の時間保持することで、ゴム紐片305の接着剤を乾燥させる。乾燥機構200では、第3挟持部202がゴム紐片305を挟持した状態で上記周方向に間欠的に回転することで、ゴム紐片305が所定の時間保持される。これにより、ゴム紐片305の接着剤が硬化する。なお、乾燥機構200によりゴム紐片305が保持される時間は、接着剤が硬化する時間よりも長く設定されている。
(第2搬送機構220)
図20に示すように、第2搬送機構220は、乾燥機構200の下方に配置されている。第2搬送機構220は、乾燥機構200により乾燥されたゴム紐片305を挟持して第2加熱機構240に搬送するように構成されている。
図21に示すように、第2搬送機構220は、5つのゴム紐片305を搬送方向に互いに間隔をおいて挟持する第2挟持ユニット221と、第2挟持ユニット221を直交方向及び上下方向にスライド駆動する第3駆動部225とを有している。
第2挟持ユニット221は、搬送方向に互いに間隔をおいて設けられ、5本のゴム紐片305を挟持する一対の第4チャック部222と、一対の第4チャック部222を駆動するエアチャック224とを有している。
各第4チャック部222は、5つのゴム紐片305を直交方向から挟持する一対の第4挟持部223を有している。一対の第4挟持部223は、エアチャック224によって直交方向に互いに進退可能に設けられている。一対の第4挟持部223は、5つのゴム紐片305を互いに離間した状態で直交方向から一括して挟持する。
第3駆動部225は、第2挟持ユニット221を直交方向に往復動させる第6直動アクチュエータ226と、第2挟持ユニット221を上下方向に往復動させる第7直動アクチュエータ227とを有している。
第2搬送機構220は、第3駆動部225が固定される基台230を有している。基台230は、ベース板24に固定されている。基台230の上面には、直交方向に延びるガイドレール231と、ガイドレール231に摺動可能に係合されたガイドブロック232とが設けられている。
第6直動アクチュエータ226は、基台230の上面において、ガイドレール231に並んで固定されている。第6直動アクチュエータ226は、例えば、モータに連結されたボールねじを収容するハウジング226aに対して、スライダ226bが直交方向に往復動可能に構成されたアクチュエータである。
ガイドブロック232の上面には、固定板228が固定されている。固定板228は、搬送方向に延びる第1板228aと、第1板228aの下流側の端部から下方に延びる第2板228bとを有している。
第1板228aはスライダ226bに対して連結部材229を介して固定されている。
第7直動アクチュエータ227は、第2板228bの下流側の面に固定されている。第7直動アクチュエータ227は、例えば、ピストンを収容するハウジング227aに対して、ピストンに連結されたスライドテーブル227bが上下方向に往復動可能に構成されたアクチュエータである。スライドテーブル227bの下流側の面には、第2挟持ユニット221が固定されている。
(第2加熱機構240)
図20に示すように、第2加熱機構240は、乾燥機構200の前側に配置されている。第2加熱機構240は、第2搬送機構220により搬送されたゴム紐片305を挟持するとともに加熱するように構成されている。
図22に示すように、第2加熱機構240は、ゴム紐片305を挟持するとともに加熱する一対の第2加熱部241と、一対の第2加熱部241を直交方向に互いに進退させるエアチャック243とを有している。一対の第2加熱部241は、5つのゴム紐片305を互いに離間した状態で直交方向から一括して挟持するとともに加熱する。より詳しくは、一対の第2加熱部241は、5つのゴム紐片305の接着部301を一括して挟持するとともに加熱する。一対の第2加熱部241は、「第2加熱機構の一対の加熱部」の一例である。
エアチャック243は、ベース板24に固定された第4支持フレーム250に固定されている。
図23に示すように、一対の第2加熱部241は、一方の第2加熱部241が環状のゴム紐片305の内側に挿入された状態で接着部301を挟持するとともに加熱する。本実施形態では、前側の第2加熱部241がゴム紐片305の内側に挿入される。
各第2加熱部241は、例えば通電により発熱するように構成された金属板242を有している。第2加熱機構240では、一対の金属板242によって5本のゴム紐片305が挟持されるとともに加熱される。
ここで、接着部301が一対の第2加熱部241によって挟持されるとともに加熱されることで、接着部301が一対の第2加熱部241のどちらかに貼り付くおそれがある。
図22に示すように、第2加熱機構240は、一対の第2加熱部241が互いに離間するときに、ゴム紐片305に接触することで第2加熱部241から接着部301を剥離させる剥離部244を有している。
剥離部244は、4つの剥離ピン245と、4つの剥離ピン245を上下方向に往復動させるエアシリンダ246とを有している。
図23に示すように、剥離ピン245は、接着部301を挟持している状態の一対の第2加熱部241の各々に対して、搬送方向において並ぶとともに、直交方向においてゴム紐片305に対向している。剥離ピン245は、搬送方向における第2加熱部241の各々の両側に1つずつ設けられている。一対の第2加熱部241により接着部301が挟持されている状態では、各剥離ピン245がゴム紐片305から離間している。
各第2加熱部241は、接着部301を挟持する挟持面241aを有している。各剥離ピン245は、直交方向においてゴム紐片305に対向する対向面245aを有している。
以降では、一対の第2加熱部241の進退方向、すなわち直交方向において一対の第2加熱部241が互いに離間する側を単に「外側」として説明する。
図24に示すように、挟持面241aの各々は、一対の第2加熱部241が直交方向において互いに離間した状態において、当該挟持面241aを有する第2加熱部241と並ぶ剥離ピン245の対向面245aよりも外側に位置している。
図22に示すように、エアシリンダ246は、第4支持フレーム250に固定されている。エアシリンダ246は、一対の第2加熱部241の上方に位置している。
図20に示すように、第2加熱機構240の下方には、ヘアゴム300が排出される排出箱260が設けられている。排出箱260は、第2フレーム22に固定されている。
(ヘアゴムの製造方法)
次に、製造装置10を用いたヘアゴム300の製造方法の一例について説明する。
ヘアゴム300の製造方法は、準備工程、第1搬送工程、保持工程、第1加熱工程、切断工程、塗布工程、接着工程、乾燥工程、第2搬送工程、及び第2加熱工程を備えている。第1搬送工程は、「搬送工程」の一例である。第1加熱工程は、「加熱工程」の一例である。
(準備工程)
図25に示すように、準備工程では、作業者によって、供給部30から引き出されたゴム紐302が整列機構70に配置されるとともに、初期位置にある第1搬送機構80の一対の第1チャック部82によってゴム紐302が挟持される。なお、初期位置は、一対の第1チャック部82が第3整列部71Cの上方に位置するときの位置である。一対の第1チャック部82が初期位置に位置するとき、第3整列部71Cは降下している。なお、図25~図28では、便宜上、第1搬送機構80については、一対の第1チャック部82のみが図示されている。
(第1搬送工程)
図26に示すように、第1搬送工程では、一対の第1チャック部82によって挟持されたゴム紐302が上流側から下流側に向けて搬送される。第1搬送工程では、まず、一対の第1チャック部82が、各保持部101よりも下流側まで移動した後に停止する。なお、第1チャック部82が第3整列部71Cの上方から下流側に移動すると、第3整列部71Cが上昇する。これにより、ゴム紐302が第3整列部71Cによって整列される。
(保持工程)
図27に示すように、保持工程では、一対の保持機構100によって、第1搬送工程において搬送されたゴム紐302のうち一対の第1チャック部82により挟持された部分よりも上流側の部分が保持される。保持工程では、一対の保持機構100によって、ゴム紐302のうち搬送方向において互いに離れた2箇所が保持される。
(第1加熱工程)
第1加熱工程では、第1搬送工程において搬送されたゴム紐302のうち一対の第1チャック部82により挟持された部分よりも上流側の部分が、一対の第1加熱部121により挟持されるとともに加熱される。より詳しくは、ゴム紐302のうち一対の保持機構100により保持された部分の間の部分が、一対の第1加熱部121により挟持されるとともに加熱される。
第1加熱工程では、各第1加熱部121の温度が、例えば230度程度に設定される。ゴム紐302のうち一対の第1加熱部121により加熱された加熱領域では、ゴム紐302の被覆部材304が溶融して固化した状態となる。
(切断工程)
図28に示すように、切断工程では、ゴム紐302のうち第1加熱工程において加熱された部分が切断されることでゴム紐302からゴム紐片305が分離する。
切断工程に際して、まず、一対の第1加熱部121が上下方向において互いに離間する。その後、支持部131及び切断部137がゴム紐302に向かって順に前側に移動する。すなわち、切断機構130が、上述した第1の位置から第2の位置に移動する(図11及び図12参照)。このとき、支持部131及び切断部137は、一対の第1加熱部121が位置していた空間に向かって移動することとなる。なお、支持部131が第2の位置に向かって移動する際、支持部131の案内面135aによってゴム紐302が支持部131の上面に案内される。
次に、切断機構130が第2の位置から第3の位置に移動する(図13及び図14参照)。すなわち、切断部137が、ゴム紐302のうち一対の第1加熱部121により加熱された加熱領域に対して接近する。これにより、ゴム紐302が一対の保持機構100により保持された状態で、ゴム紐302の加熱領域が切断機構130により切断される。そして、ゴム紐302からゴム紐片305が分離する。
上述したように、加熱領域では、ゴム紐302の被覆部材304が溶融して固化している。切断工程では、こうした加熱領域が切断機構130によって切断されるため、ゴム紐片305の切断面においては、被覆部材304の毛羽立ちが抑制される。
ここで、一対の第1チャック部82は、第1加熱機構120によるゴム紐302の加熱が開始されてから切断機構130によるゴム紐302の切断が完了するまでの間、ゴム紐302を同一の位置にて保持している。つまり、加熱工程及び切断工程は、ゴム紐302が第1チャック部82により同一の位置にて保持された状態で行われる。
図示は省略するが、切断工程の後、一対の保持機構100のうち下流側の保持機構100における一対の保持部101が、上下方向において互いに離間する。この状態で一対の第1チャック部82が下流側に移動することで、ゴム紐片305が一対の第1チャック部82によって搬送される。なお、上流側の保持機構100における一対の保持部101は、一対の第1チャック部82が初期位置に移動して次のゴム紐302を挟持するまでの間は、ゴム紐302を挟持し続ける。
図29に示すように、ゴム紐片305は、一対の第1チャック部82によって、直交方向において接着機構160に対向する位置まで搬送される。
図30に示すように、その後、接着機構160の一対の第2チャック部162が前側に移動してゴム紐片305の両端部を挟持する。一対の第2チャック部162によってゴム紐片305が挟持されると、第1チャック部82は、ゴム紐片305の挟持を解除する。その後、一対の第1チャック部82は、次に切断されるゴム紐302を挟持すべく前側に移動した後に初期位置に向かって上流側に移動する。
図31(a)に示すように、一対の第2チャック部162は、ゴム紐片305を挟持した状態で下流側に移動して塗布機構180の下方において停止する。
図31(b)に示すように、その後、一対の第2チャック部162が互いに反対方向に回転することで、ゴム紐片305がU字状に変形する。このとき、ゴム紐片305の両端面は上方を指向している。
(塗布工程)
塗布工程では、U字状のゴム紐片305に対して、塗布機構180のディスペンサ185が位置決め部材189と共に降下する。これにより、各ノズル187が、上下方向においてゴム紐片305の一端面に対向する。
その後、各ノズル187から接着剤が吐出されることで、ゴム紐片305の一端面にのみ接着剤が塗布される。より詳しくは、ゴム紐片305の一端面におけるゴム芯303にのみ接着剤が塗布される。
(接着工程)
図32に示すように、塗布工程の後、ディスペンサ185が位置決め部材189と共に上昇するとともに、接着機構160の一対の第2チャック部162が互いに反対方向に回転する。これにより、ゴム紐片305の両端面が突き合わされることで、両端面同士が接着された接着部301を有する環状のゴム紐片305が形成される。
(乾燥工程)
図33に示すように、接着機構160の一対の第2チャック部162は、接着された環状のゴム紐片305を挟持した状態で前側に移動する。一対の第2チャック部162は、乾燥機構200における後側を指向する第3チャック部201の一対の第3挟持部202の間までゴム紐片305を搬送する。
その後、第3チャック部201によってゴム紐片305が挟持されると、一対の第2チャック部162は、ゴム紐片305の挟持を解除する。なお、第3チャック部201は、ゴム紐片305の接着部301を挟持する。
乾燥工程では、ゴム紐片305を挟持した状態の第3チャック部201が、第2回転アクチュエータ204によって間欠的に回転する。環状のゴム紐片305を挟持した状態の第3チャック部201が、周方向に都合270°回転することで、当該第3チャック部201が下方を指向する。ゴム紐片305は、第3チャック部201によって、当該第3チャック部201が回転する間に所定の時間保持される。上述したように、この所定の時間は、接着剤が硬化する時間よりも長く設定されているため、一対の第3挟持部202が下方を指向した時点で、ゴム紐片305の接着剤が硬化している。
(第2搬送工程)
図34に示すように、第2搬送工程では、第2搬送機構220の一対の第4チャック部222が、下方を指向した第3チャック部201に挟持されたゴム紐片305に向かって上昇する。その後、一対の第4チャック部222によってゴム紐片305が挟持されるとともに第3チャック部201がゴム紐片305の挟持を解除する。なお、一対の第4チャック部222は、ゴム紐片305のうち接着部301の両側に隣り合う部分を挟持する。
その後、同図に二点鎖線にて示すように、一対の第4チャック部222は、第3チャック部201から離間するように降下した後に、前側に移動する。その後、一対の第4チャック部222は、第2加熱機構240の一対の第2加熱部241の間に向かって上昇する。これにより、ゴム紐片305の内側に前側の第2加熱部241が挿入される。そして、一対の第2加熱部241によってゴム紐片305が挟持されると、一対の第4チャック部222は、ゴム紐片305の挟持を解除する。なお、一対の第2加熱部241は、ゴム紐片305のうち接着部301を挟持する。
(第2加熱工程)
図35に示すように、第2加熱工程では、まず、一対の第2加熱部241によって挟持されたゴム紐片305に対して、剥離ピン245が降下する。剥離ピン245のうち前側に位置する2本の剥離ピン245は、5つのゴム紐片305の内部に挿入される。
第2加熱工程では、一対の第2加熱部241により接着部301が挟持されるとともに加熱される(図23参照)。
その後、一対の第2加熱部241が接着部301の挟持を解除することで、すなわち、一対の第2加熱部241が互いに離間することで、ヘアゴム300が排出箱260(図20参照)に落下する。これにより、製造装置10からヘアゴム300が排出される。
以上のようにして、ヘアゴム300が製造される。
本実施形態の作用について説明する。
第1搬送機構80により搬送されたゴム紐302のうち第1加熱機構120により加熱された部分が切断機構130により切断されることで、ゴム紐302からゴム紐片305が分離する。また、塗布機構180により接着剤が塗布されたゴム紐片305の両端面同士が、接着機構160により接着されることで、ゴム紐片305が環状に形成される。こうして、ヘアゴム300が製造される。
ここで、第1搬送機構80の第1チャック部82は、第1加熱機構120によるゴム紐302の加熱が開始されてから切断機構130によるゴム紐302の切断が完了するまでの間、ゴム紐302を同一の位置にて保持するように構成されている。このため、第1加熱機構120により加熱される際のゴム紐302の位置と、切断機構130により切断される際のゴム紐302の位置とを同一にすることができる。これにより、ゴム紐302が加熱されてから切断されるまでの間に、供給部30と第1搬送機構80の第1チャック部82との間でゴム紐302が伸びることを抑制できる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)製造装置10は、第1搬送機構80と、第1加熱機構120と、切断機構130と、塗布機構180と、接着機構160とを備える。第1搬送機構80は、ゴム紐302を供給する供給部30から引き出されたゴム紐302を挟持して搬送する。第1加熱機構120は、ゴム紐302のうち第1搬送機構80により挟持された部分よりも上流側の部分を加熱する。切断機構130は、ゴム紐302のうち第1加熱機構120により加熱された部分を切断することでゴム紐302からゴム紐片305を分離する。塗布機構180は、ゴム紐片305の長さ方向における一端面に接着剤を塗布する。接着機構160は、接着剤が塗布されたゴム紐片305を挟持するとともにゴム紐片305の両端面同士を接着することで、ゴム紐片305を環状に形成する。第1搬送機構80の第1チャック部82は、第1加熱機構120によるゴム紐302の加熱が開始されてから切断機構130によるゴム紐302の切断が完了するまでの間、ゴム紐302を同一の位置にて保持するように構成されている。
こうした構成によれば、上述した作用を奏するため、ヘアゴム300の寸法ばらつきを抑制できる。
(2)第1加熱機構120は、一対の保持機構100の間において上下方向に互いに進退可能に構成され、ゴム紐302を挟持するとともに加熱する一対の第1加熱部121を有している。切断機構130は、ゴム紐302のうち一対の第1加熱部121により加熱された加熱領域に対して、直交方向に進退可能に設けられ、ゴム紐302を切断する切断部137を有している。
こうした構成によれば、ゴム紐302が一対の保持機構100により保持された状態で、第1加熱部121によるゴム紐302の加熱及び切断部137によるゴム紐302の切断が行われる。これにより、ゴム紐302における加熱領域の位置のばらつきを抑制できるとともに、加熱領域が切断部137の切断位置からずれることを抑制できる。
また、上記構成によれば、切断部137は、一対の第1加熱部121が互いに離間した状態のゴム紐302の加熱領域に対して、直交方向から接近して加熱領域を切断する。これにより、切断部137が加熱領域に接近する際に第1加熱部121に干渉することを回避できる。
(3)製造装置10は、ゴム紐片305の接着部301を加熱する第2加熱機構240を備える。
接着剤により接着されたゴム紐片305の接着部301は、接着剤と空気中の水分子との化学反応によって白化するおそれがある。この場合、ヘアゴム300の見栄えが損なわれるおそれがある。
発明者は、ゴム紐片305の接着部301を加熱することにより、接着部301が黒く変色することを見出した。このため、第2加熱機構240によって接着部301を加熱することで、接着部301が被覆部材304に対して目立ちにくくなる。特に、被覆部材304が黒色を呈する場合は、その効果が顕著となる。
したがって、ヘアゴム300の見栄えが損なわれることを抑制できる。
(4)第2加熱機構240は、接着部301を挟持するとともに加熱する一対の第2加熱部241と、一対の第2加熱部241が互いに離間するときに、ゴム紐片305に接触することで第2加熱部241から接着部301を剥離させる剥離部244とを有している。
一対の第2加熱部241は、接着部301を挟持するとともに加熱する。このため、一対の第2加熱部241が接着部301から互いに離間する方向に移動した際に、接着部301が一対の第2加熱部241のどちらかに貼り付いた状態で、当該第2加熱部241と共に移動するおそれがある。
この点、上記構成によれば、一対の第2加熱部241が接着部301から互いに離間する際に、剥離部244によって第2加熱部241から接着部301が剥離される。したがって、ゴム紐片305を第2加熱部241から容易に外すことができる。
(5)剥離部244は、接着部301を挟持している状態の一対の第2加熱部241の各々に対して、搬送方向において並ぶとともに、直交方向においてゴム紐片305に対向する複数の剥離ピン245を有している。挟持面241aの各々は、一対の第2加熱部241が外側に互いに離間した状態において、当該挟持面241aを有する第2加熱部241と並ぶ剥離ピン245の対向面245aよりも外側に位置する。
こうした構成によれば、図36に示すように、接着部301が第2加熱部241の挟持面241aに貼り付いた状態で一対の第2加熱部241が外側に互いに離間した場合に、ゴム紐片305が複数の剥離ピン245のいずれかに接触する。これにより、ゴム紐片305の外側への移動が規制されるため、一対の第2加熱部241が更に外側に互いに離間することで、接着部301が挟持面241aから剥離される。
したがって、ゴム紐片305を第2加熱部241から容易に外すことができる。
(6)製造装置10は、両端面同士が接着剤により接着されたゴム紐片305を所定の時間保持することで、接着剤を乾燥させる乾燥機構200を備える。
こうした構成によれば、接着剤を乾燥させることにより接着剤を硬化させることができる。このため、接着剤が硬化した後にヘアゴム300を製造装置10から回収することができる。したがって、接着剤が製造装置10などのヘアゴム300以外の部分に付着することを抑制できる。
(7)製造装置10は、第1加熱機構120及び切断機構130よりも上流側に配置され、一般部306が結ばれた結び目307を検知する結び目検知機構50を備える。
例えば、ゴム紐302に結び目307が存在する場合、結び目307が製造装置10に干渉することで、第1搬送機構80によるゴム紐302の搬送が適切に行われないおそれがある。
この点、上記構成によれば、結び目検知機構50によって、ゴム紐302の結び目307が検知される。したがって、結び目307が存在する状態でゴム紐302が搬送されることを回避できる。
また、ゴム紐302に結び目307が存在する場合、当該ゴム紐302が切断されることで、ゴム紐片305に結び目307が存在することとなる。この場合、ヘアゴム300としての機能が損なわれたり、ヘアゴム300の寸法が所望の寸法より大きくなったりするおそれがある。
この点、上記構成によれば、結び目検知機構50は、第1加熱機構120及び切断機構130よりも上流側に配置されている。これにより、結び目307が第1加熱機構120及び切断機構130に到達する前に、製造装置10が停止するため、結び目307が存在する状態でゴム紐302が加熱及び切断されることがない。したがって、上述した不都合を回避できる。
(8)結び目検知機構50は、回転可能に構成された可動板54と、可動板54の回転を検知する検知部58と、検知部58により可動板54の回転が検知された場合に、製造装置10の動作を停止するように制御する制御部59とを有している。可動板54は、ゴム紐302が挿入されるとともに、一般部306の通過を許容する一方、結び目307の通過を阻止する挿入部54aを有している。
こうした構成によれば、ゴム紐302に結び目307が存在する場合、結び目307が挿入部54aを通過しようとすることで、可動板54には、下流側に向かう力が作用する。これにより、可動板54が回転するため、当該回転が検知部58によって検知されることで製造装置10が停止する。したがって、結び目307が存在する状態でゴム紐302が搬送されることを回避できる。
(9)ヘアゴム300の製造方法は、第1搬送工程と、第1加熱工程と、切断工程と、塗布工程と、接着工程とを備える。第1搬送工程では、ゴム紐302を供給する供給部30から引き出されたゴム紐302を挟持して搬送する第1搬送機構80を用いてゴム紐302を搬送する。第1加熱工程では、第1搬送工程において搬送されたゴム紐302のうち第1搬送機構80により挟持された部分よりもゴム紐302の搬送方向の上流側の部分を加熱する。切断工程では、ゴム紐302のうち第1加熱工程において加熱された部分を切断することでゴム紐302からゴム紐片305を分離する。塗布工程では、ゴム紐片305の長さ方向における一端面に接着剤を塗布する。接着工程では、接着剤が塗布されたゴム紐片305を挟持するとともにゴム紐片305の両端面同士を接着することで、ゴム紐片305を環状に形成する。第1加熱工程及び切断工程は、ゴム紐302が、第1搬送機構80により同一の位置にて保持された状態で行われる。
こうした方法によれば、第1搬送工程において搬送されたゴム紐302のうち第1加熱工程において加熱された部分が切断工程において切断されることで、ゴム紐302からゴム紐片305が分離する。また、塗布工程において接着剤が塗布されたゴム紐片305の両端面同士が、接着工程において接着されることで、ゴム紐片305が環状に形成される。こうして、ヘアゴム300が製造される。
ここで、第1加熱工程及び切断工程は、ゴム紐302が、第1搬送機構80により同一の位置にて保持された状態で行われる。このため、第1加熱工程において加熱される際のゴム紐302の位置と、切断工程において切断される際のゴム紐302の位置とを同一にすることができる。これにより、ゴム紐302が加熱されてから切断されるまでの間に、供給部30と第1搬送機構80との間でゴム紐302が伸びることを抑制できる。したがって、ヘアゴム300の寸法ばらつきを抑制できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・挿入部54aは、スリットに限定されず、可動板54を搬送方向に貫通する貫通孔であってもよい。
・検知部58は、例えば、回転した可動板54が接触することで作動するスイッチや、可動板54の回転を検知する種々のセンサであってもよい。
・結び目検知機構50は、例えば、ゴム紐302に生じる張力を測定するとともに、結び目307が存在する際の張力の変動を検知することで結び目307を検知するものであってもよい。
・製造装置10から結び目検知機構50が省略されてもよい。
・乾燥機構200は、4つの第3チャック部201を有するものに限定されず、少なくとも1つ以上の第3チャック部201を有するものであってもよい。
・製造装置10から乾燥機構200が省略されてもよい。この場合、例えば、第2搬送機構220が、接着機構160から第2加熱機構240に向けてゴム紐片305を搬送することとなる。このとき、第2搬送機構220が接着機構160から第2加熱機構240に向かうまでの時間を、接着剤の硬化時間よりも長く設定することで、第2搬送機構220によって乾燥工程を行うことができる。
・剥離ピン245の断面形状は、楕円形状や扁平形状であってもよいし、四角形状などの多角形状であってもよい。
・剥離ピン245は、接着部301を挟持している状態の一対の第2加熱部241の各々に対して、搬送方向の一方または他方に1つずつ設けられるものであってもよい。
・剥離部244は、例えば、ゴム紐片305に対してエアを吹き付けることにより、第2加熱部241から接着部301を剥離するものであってもよい。
・第2加熱機構240から剥離部244が省略されてもよい。
・第1加熱部121及び第2加熱部241は、通電により発熱するものに限定されず、例えば、熱風を吹き付けるものであってもよい。
・製造装置10から第2搬送機構220及び第2加熱機構240が省略されてもよい。この場合、被覆部材304の色は、例えば、白色などの接着剤の白化が目立ちにくい色であることが好ましい。なお、同変更例では、ヘアゴムの製造方法における第2搬送工程及び第2加熱工程が省略される。
・塗布機構180は、ゴム紐片305の一端面における全面、すなわち、ゴム芯303と被覆部材304との双方に接着剤を塗布するものであってもよい。
・切断部137は、ゴム紐302を上下方向の少なくとも一方から剪断する刃部を有するものであってもよい。
・ゴム紐302は、複数のゴム芯303を有するものであってもよい。
・ゴム芯303の断面形状は、例えば、楕円形状や多角形状などであってもよい。
10 製造装置
30 供給部
50 結び目検知機構
54 可動板
54a 挿入部
58 検知部
59 制御部
80 第1搬送機構
100 保持機構
120 第1加熱機構
121 第1加熱部
130 切断機構
137 切断部
160 接着機構
180 塗布機構
200 乾燥機構
240 第2加熱機構
241 第2加熱部
241a 挟持面
244 剥離部
245 剥離ピン
245a 対向面
300 ヘアゴム
301 接着部
302 ゴム紐
303 ゴム芯
304 被覆部材
305 ゴム紐片
306 一般部
307 結び目

Claims (3)

  1. ゴム芯と、樹脂繊維の編物により形成され、前記ゴム芯の外周を被覆する被覆部材と、を有するゴム紐からヘアゴムを製造するヘアゴムの製造装置であって、
    前記ゴム紐を供給する供給部から引き出された前記ゴム紐を挟持して搬送する搬送機構と、
    前記ゴム紐のうち前記搬送機構により挟持された部分よりも前記ゴム紐の搬送方向の上流側の部分を加熱する加熱機構と、
    前記加熱機構とは別の機構であって、前記ゴム紐のうち前記加熱機構により加熱された部分を切断することで前記ゴム紐からゴム紐片を分離する切断機構と、
    前記ゴム紐片の長さ方向における一端面に接着剤を塗布する塗布機構と、
    前記接着剤が塗布された前記ゴム紐片を挟持するとともに前記ゴム紐片の両端面同士を接着することで、前記ゴム紐片を環状に形成する接着機構と、を備え、
    前記搬送機構は、前記加熱機構による前記ゴム紐の加熱が開始されてから前記切断機構による前記ゴム紐の切断が完了するまでの間、前記ゴム紐を同一の位置にて保持するように構成されており、
    前記加熱機構は、前記切断機構が前記ゴム紐から離間した状態で前記ゴム紐の前記上流側の部分を加熱する、
    ヘアゴムの製造装置。
  2. 前記両端面同士が前記接着剤により接着された前記ゴム紐片を所定の時間保持することで、前記接着剤を乾燥させる乾燥機構を備える、
    請求項1に記載のヘアゴムの製造装置。
  3. ゴム芯と、樹脂繊維の編物により形成され、前記ゴム芯の外周を被覆する被覆部材と、を有するゴム紐からヘアゴムを製造するヘアゴムの製造方法であって、
    前記ゴム紐を供給する供給部から引き出された前記ゴム紐を挟持して搬送する搬送機構を用いて前記ゴム紐を搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程において搬送された前記ゴム紐のうち前記搬送機構により挟持された部分よりも前記ゴム紐の搬送方向の上流側の部分を加熱機構を用いて加熱する加熱工程と、
    前記ゴム紐のうち前記加熱工程において加熱された部分を前記加熱機構とは別の機構である切断機構を用いて切断することで前記ゴム紐からゴム紐片を分離する切断工程と、
    前記ゴム紐片の長さ方向における一端面に接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記接着剤が塗布された前記ゴム紐片を挟持するとともに前記ゴム紐片の両端面同士を接着することで、前記ゴム紐片を環状に形成する接着工程と、を備え、
    前記加熱工程及び前記切断工程は、前記ゴム紐が前記搬送機構により同一の位置にて保持された状態で行われ
    前記加熱工程において、前記加熱機構は、前記切断機構が前記ゴム紐から離間した状態で前記ゴム紐の前記上流側の部分を加熱する、
    ヘアゴムの製造方法。
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