JP7328483B2 - 地中防振壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、交通振動(自動車や電車の通行により発生する振動)によって地表や地中を地表波、地中波として伝搬する低周波振動を低減するための地中防振壁構造に関するものである。
例えば、道路や鉄道に近接する建築物においては、交通振動(自動車や電車の通行により発生する振動)が、地表や地中を地表波や地中波として伝搬し、低周波振動として、建築物を振動させたり、騒音を発生させたりする。
このような振動を遮断又は減衰させる目的で、建築物の基礎や山留壁面に防振材を張り付ける方法や、建築物の基礎や山留壁面に沿って振動を遮断する空溝を設ける方法が提案され、実用化されている。
これらの方法は、地表や地中を地表波や地中波として伝搬する振動を遮断又は減衰するのに効果的であるが、地中防振壁のようにそれ自体が自立したものでないため、単独での設置は不可能であり、特に、既存の建築物に施工する場合は、多大な労務と費用が発生する。
このため、既存の建築物に対して、後からでも施工できる地中防振壁が望まれている。
この要請に対処するため、発泡樹脂成形体からなる板状又は柱状の防振材を、地中に壁状又は千鳥状に配列、埋設してなる地中防振壁構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005-188264号公報
上記発泡樹脂成形体からなる板状又は柱状の防振材を、地中に壁状又は千鳥状に配列、埋設してなる地中防振壁構造は、既存の建築物に対しても適用可能であるという利点を有する反面、板状の防振材を用いる場合は、板状の防振材を地中に設置するのに手数を要するという問題があり、また、柱状の防振材を用いる場合は、千鳥状に配列、埋設した柱状の防振材の間から振動が伝搬し、十分な振動の遮断又は減衰効果が得られないという問題があった。
本発明は、上記従来の発泡樹脂成形体からなる防振材を、地中に配列、埋設してなる地中防振壁構造の有する問題点に鑑み、従来の地中防振壁構造が有する既存の建築物に対しても適用可能であるという利点を享有しながら、簡易に設置することができるとともに、十分な振動の遮断又は減衰効果を得ることができる地中防振壁構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の地中防振壁構造は、発泡樹脂成形体からなる柱状の防振材を、地中に配列、埋設してなる地中防振壁構造であって、前記防振材の平面形状が円弧形をしてなり、該防振材を、隣接する防振材の端部が重なり合うとともに噛み合う方向に向きを交互に違えて、地中に配列、埋設してなることを特徴とする。
この場合において、前記防振材が、耐荷重の異なる防振材同士を深さ方向の任意の箇所で、接合部材を介して、接合されたものからなるようにすることができる。
また、前記防振材のうちの一方の向きの防振材の凸の円弧面を、アースオーガ掘削工法により形成した掘削溝の壁面に沿うように配列、埋設してなるようにすることができる。
本発明の地中防振壁構造によれば、既存の建築物に対しても適用可能であるという利点を享有しながら、簡易に設置することができるとともに、平面形状が円弧形をした防振材を、隣接する防振材間に隙間を生じないように相互にガイドしながら正確に地中に配列、埋設することができ、十分な振動の遮断又は減衰効果を得ることができる。
本発明の地中防振壁構造の一実施例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同地中防振壁構造の防振材を示し、(a)は全体組立図、(b)は構成要素図、(c)は構成要素分解図である。平面図である。 同地中防振壁構造の接合部材を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は斜視図である。
以下、本発明の地中防振壁構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1~図3に、本発明の地中防振壁構造の一実施例を示す。
この地中防振壁構造は、発泡樹脂成形体からなる柱状の防振材1を、地中3に配列、埋設してなる地中防振壁構造であって、防振材1の平面形状が円弧形をしてなり、防振材1を、隣接する防振材1の端部が重なり合うとともに噛み合う方向に向きを交互に違えて、地中3に配列、埋設してなるようにしている。
ここで、防振材1は、平面形状が、外径:300~1000mm(本実施例においては、600mm。)、厚さ:30~150mm(本実施例においては、50mm。)の略半円の円弧形に成形したものを用いるようにしている。
防振材1は、単体のもので構成するほか、本実施例のように、防振材11、12同士を深さ方向の任意の箇所で、接合部材13を介して、接合されたもので構成することができる。
ここで、防振材1の分割数は、本実施例においては、2分割としているが、防振材1の深さ方向の寸法(長さ)や防振材1を埋設する地盤の性状(防振材1にかかる土圧の大きさ)に応じて、3分割以上とすることもでき、また、各防振材11、12を、耐荷重の異なる材料で構成することもできる。
本実施例においては、深さ方向で隣接する防振材1の接合部材13の位置が重なり合わないように、具体的には、一方を向いた防振材1の列の防振材11の長さを500mm、防振材12の長さを1500mm、他方を向いた防振材1の列の防振材11の長さを1000mm、防振材12の長さを1000mmに設定するようにしている。
ここで、分割して構成する防振材11、12の定尺寸法は、例えば、1m、1.5m、2mとし、これを接合部材13を介して、接合して、地中3に配列、埋設して、任意の深さ方向の寸法(通常、地表面(地盤面)から最大3m。)を有する地中防振壁構造を構築するようにする。
防振材1は、発泡ポリオレフィン樹脂等の発泡樹脂成形体から構成するようにしている。
本実施例においては、防振材1にかかる土圧に耐え、良好な振動の遮断又は減衰効果が得られるように、耐荷重の異なる材料、具体的には、防振材11は、耐荷重1200kg/mの発泡樹脂成形体(東京ブイテック社製、ビブランE-PP45(商品名))、防振材12は、耐荷重5000kg/mの発泡樹脂成形体(東京ブイテック社製、ビブランE-PP20(商品名))で構成するようにしている。
接合部材13は、防振材11、12同士の接合状態を維持するもので、耐食メッキを施した鋼板を曲げ加工したものからなり、防振材11、12の外周面に沿う本体部13aに、防振材11、12の側端縁を覆う折曲部13bを備えるようにしている。
本実施例においては、接合部材13は、防振材1(防振材11、12)の中折れや脱落がないように、長さを400mmに設定するようにしている。
防振材1を地中3に配列、埋設するに当たっては、防振材1のうちの一方の向きの防振材1の凸の円弧面を、アースオーガ掘削工法により形成した掘削溝2の壁面に沿うように配列、埋設し、この防振材1の列に沿って、防振材1のうちの他方の向きの防振材1を配列、埋設するようにしている。
防振材1を配列した後、掘削溝2の空隙には、砂、土砂、コンクリート、セメントミルク等の裏込め材を充填するようにする。
この地中防振壁構造によれば、既存の建築物に対しても適用可能であるという利点を享有しながら、アースオーガ掘削工法により形成した掘削溝2内に防振材1を簡易に設置することができるとともに、平面形状が円弧形をした防振材1を、隣接する防振材1間に隙間を生じないように相互にガイドしながら正確に地中3に配列、埋設することができ、十分な振動の遮断又は減衰効果を得ることができる。
以上、本発明の地中防振壁構造について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の地中防振壁構造は、既存の建築物に対しても適用可能であるという利点を享有しながら、簡易に設置することができるとともに、十分な振動の遮断又は減衰効果を得ることができるという特性を有していることから、交通振動(自動車や電車の通行により発生する振動)によって地表や地中を地表波、地中波として伝搬する低周波振動を低減するための地中防振壁構造の用途において、既存、新設のいずれの建築物に対しても、好適に用いることができる。
1 防振材
11 防振材
12 防振材
13 接合部材
13a 本体部
13b 折曲部
2 掘削溝
3 地中(地盤)

Claims (3)

  1. 発泡樹脂成形体からなる柱状の防振材を、地中に配列、埋設してなる地中防振壁構造であって、前記防振材の平面形状が円弧形をしてなり、該防振材を、隣接する防振材の端部が重なり合うとともに噛み合う方向に向きを交互に違えて、地中に配列、埋設してなることを特徴とする地中防振壁構造。
  2. 前記防振材が、耐荷重の異なる防振材同士を深さ方向の任意の箇所で、接合部材を介して、接合されたものからなることを特徴とする請求項1に記載の地中防振壁構造。
  3. 前記防振材のうちの一方の向きの防振材の凸の円弧面を、アースオーガ掘削工法により形成した掘削溝の壁面に沿うように配列、埋設してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の地中防振壁構造。
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