JP7328470B1 - ヒートポンプシステム及びヒートポンプ装置の製造方法 - Google Patents

ヒートポンプシステム及びヒートポンプ装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

本開示に係るヒートポンプシステムは、エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムと、二酸化炭素回収システムで回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄えるヒートポンプ装置とを備える。

Description

本開示は、ヒートポンプシステム及びヒートポンプ装置の製造方法に関するものである。
特許文献1は、稼働中のプラントの排気から二酸化炭素を捕捉し、実質的に二酸化炭素を含まない気体を排出するCOネガティブエミッション工場を開示する。
国際公開2012/230045号公報
捕捉した二酸化炭素を地下等に貯蔵する場合には、長期間の管理が必要となり、膨大な労力とエネルギを要する。特許文献1は、捕捉した二酸化炭素を植物プラントで用いることが開示されている。しかしながら、特許文献1では、捕捉した二酸化炭素の用途が限られる。
本開示は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減可能なヒートポンプシステム及びヒートポンプ装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係るヒートポンプシステムの一つの態様は、エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムと、上記二酸化炭素回収システムで回収された上記二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄えるヒートポンプ装置とを備える。
本開示に係るヒートポンプ装置の製造方法の一つの態様は、エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収し、回収された上記二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄えるヒートポンプ装置を製造する。
本開示によれば、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減可能なヒートポンプシステム及びヒートポンプ装置の製造方法を提供できる。
実施の形態1に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。 実施の形態2に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。 実施の形態3に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。 実施の形態4に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。 実施の形態5に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。 実施の形態6に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。 実施の形態7に係るヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態8に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。 実施の形態9に係るヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態10に係るヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態11に係るヒートポンプシステムを示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、本開示の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1におけるヒートポンプシステム1を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1のヒートポンプシステム1は、二酸化炭素回収システム2と、炭素貯蔵システム3と、再回収システム4とを備えている。
二酸化炭素回収システム2は、エネルギを用いて空気中から二酸化炭素(CO)を回収する。例えば、二酸化炭素回収システム2は、再生可能エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する。再生可能エネルギは、例えば、太陽光、風量、地熱、中小水力、バイオマスを利用して得られた電力である。本実施の形態1におけるヒートポンプシステム1は、再生可能エネルギを生成する装置を備えてもよい。二酸化炭素回収システム2が再生可能エネルギを用いることで、温室効果ガスの排出量を削減することが可能である。
二酸化炭素回収システム2は、例えば、空気中から二酸化炭素を回収する。この空気は、例えば外気である。空気は、内気であってもよい。また、空気は、工場等の排気ガスであってもよい。つまり、二酸化炭素回収システム2が二酸化炭素を回収する気体は、大気に限られない。
図1に示すように、二酸化炭素回収システム2は、二酸化炭素回収装置21と、リサイクル二酸化炭素濃縮装置22と、リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23と、リサイクル二酸化炭素充填装置24とを備える。
図1に示すように、二酸化炭素回収装置21は、二酸化炭素が含まれる空気と、再生可能エネルギとが供給される。二酸化炭素回収装置21は、再生可能エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する。例えば、二酸化炭素回収装置21は、再生可能エネルギで稼働されるファンを備える。また、二酸化炭素回収装置21は、ファンを用いて圧送された空気から二酸化炭素を含むガスを分離する分離装置を備える。例えば、分離装置は、吸着分離、膜分離、冷却分離、遠心分離、重力分離、気液分離などの分離手法のいずれか或いは複数を採用する。
吸着分離を用いた分離装置は、例えば、特定の成分を吸着剤、吸着液などに吸着させて分離する。吸着剤としては、シリカゲル、ゼオライト、活性炭などが挙げられる。具体的には、二酸化炭素を含む成分を吸着剤に吸着させることによって、この成分を、他の成分と分離することができる。吸着剤は、粒状、粉状などであってよい。粒状は、例えば、ビーズ状(球形)、ペレット状(円柱形)などである。粉状の吸着剤を用いる場合、吸着剤は基材の表面に担持させてもよい。基材は、例えば、ハニカム形状であってもよい。
吸着分離を用いた分離装置は、吸着剤から二酸化炭素を分離する機能を有する。分離装置は、例えば、加熱装置を備える。加熱装置は、吸着剤を加熱することによって吸着剤から二酸化炭素を分離させる。分離装置は、減圧ポンプなどの減圧装置を備えていてもよい。減圧装置は、吸着剤を減圧下に置くことで、吸着剤から二酸化炭素を分離させる。
膜分離を用いた分離装置は、例えば、低分子成分が透過できる透過膜を用いて特定の成分を他の成分から分離する。具体的には、例えば、水素(H)を含む成分を、パラジウム透過膜を用いて、二酸化炭素を含む成分から分離することができる。
冷却分離を用いた分離装置は、例えば、冷却により特定の成分を液化させて他の成分(気体)から分離する。具体的には、例えば、水(HO)を含む成分を液化させ、二酸化炭素を含む気体と分離することができる。
遠心分離を用いた分離装置は、例えば、冷却により特定の成分(水を含む成分)を液化させ、この成分を遠心力によって他の成分(二酸化炭素を含む気体)から分離する。重力分離を用いた分離装置は、例えば、冷却により特定の成分(水を含む成分)を液化させ、この成分を重力によって他の成分(二酸化炭素を含む気体)から分離する。気液分離を用いた分離装置は、例えば、冷却により特定の成分(水を含む成分)を液化させ、この成分を重力、遠心力、表面張力などによって他の成分(二酸化炭素を含む気体)から分離する。
リサイクル二酸化炭素濃縮装置22は、二酸化炭素回収装置21で回収された二酸化炭素(リサイクル二酸化炭素と称する)の濃度を高める。リサイクル二酸化炭素濃縮装置22は、二酸化炭素回収装置21と同様に、吸着分離、膜分離、冷却分離、遠心分離、重力分離、気液分離などの分離手法のいずれか或いは複数を採用して、二酸化炭素の濃度を高める。なお、二酸化炭素回収装置21で回収されたリサイクル二酸化炭素の濃度が高い場合には、リサイクル二酸化炭素濃縮装置22を省略してもよい。
リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23は、リサイクル二酸化炭素を一時的に貯蔵する設備である。リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23は、例えば、貯蔵タンクを有する。例えば、リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23で貯蔵されるリサイクル二酸化炭素は、冷却されることで液化された状態で貯蔵される。リサイクル二酸化炭素を液化することで減容することができる。リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23に対するリサイクル二酸化炭素の搬入出は、配管等で行うことができる。また、リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23に対するリサイクル二酸化炭素の搬入出は、搬送容器を用いて行ってもよい。
リサイクル二酸化炭素充填装置24は、リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23に貯蔵されたリサイクル二酸化炭素を、二酸化炭素回収システム2の外部の物体に充填する。ここで、二酸化炭素回収システム2の外部の物体は、例えば、後述する炭素貯蔵システム3に含まれるヒートポンプ装置31である。つまり、リサイクル二酸化炭素は、リサイクル二酸化炭素充填装置24から直接的にヒートポンプ装置31に充填できる。
また、二酸化炭素回収システム2の外部の物体は、ヒートポンプ装置31にリサイクル二酸化炭素を供給する前に一時的に保管するボンベ5等の容器であってもよい。つまり、リサイクル二酸化炭素は、リサイクル二酸化炭素充填装置24から、ボンベ5等を介して、間接的にヒートポンプ装置31に供給できる。また、二酸化炭素回収システム2の外部の物体は、他の装置であってもよい。
炭素貯蔵システム3は、ヒートポンプ装置31を含む。図1に示すように、炭素貯蔵システム3は、複数のヒートポンプ装置31を含む。なお、炭素貯蔵システム3に含まれるヒートポンプ装置31は、単数であってもよい。この炭素貯蔵システム3は、二酸化炭素回収システム2で回収されたリサイクル二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を貯蔵する。本実施の形態では、炭素貯蔵システム3は、リサイクル二酸化炭素をヒートポンプ装置31の熱媒体として用いることで、リサイクル二酸化炭素自体を蓄える。つまり、ヒートポンプシステム1は、エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システム2と、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄えるヒートポンプ装置31とを備える。
各々のヒートポンプ装置31は、二酸化炭素熱媒体を用いて熱輸送を行う装置である。各々のヒートポンプ装置31は、例えば、空調機、冷凍機、給湯器である。これらのヒートポンプ装置31は、一例である。ヒートポンプ装置31は、空調機、冷凍機、給湯器と異なるヒートポンプ装置であってもよい。
二酸化炭素回収システム2で回収されたリサイクル二酸化炭素は、熱媒体Xとして各々のヒートポンプ装置31に供給される。リサイクル二酸化炭素は、各々のヒートポンプ装置31の内部で熱媒体Xとして循環される。つまり、各々のヒートポンプ装置31は、リサイクル二酸化炭素からなる熱媒体Xを蓄える。この熱媒体Xは、リサイクル二酸化炭素からなり、炭素を含む炭素含有熱媒体である。
各々のヒートポンプ装置31で用いられる熱媒体X(二酸化炭素熱媒体)の純度は、99.5%以上が好ましいが、これに限定されるものではなく、99.4%以下であってもよい。熱媒体Xの純度が99.4%であることで、例えばリサイクル二酸化炭素濃縮装置22における濃縮の程度を抑えることができる。このため、リサイクル二酸化炭素濃縮装置22においてリサイクル二酸化炭素の濃縮に必要となるエネルギ量を削減できる。
再回収システム4は、各々のヒートポンプ装置31に蓄えられた熱媒体Xを回収する。再回収システム4は、熱媒体Xを回収することで、二酸化炭素回収システム2で回収され、ヒートポンプ装置31で蓄えられた炭素を回収する。再回収システム4は、例えば、各々のヒートポンプ装置31が廃棄されるタイミングで熱媒体Xを回収できる。また、再回収システム4は、各々のヒートポンプ装置31で熱媒体Xの交換が必要となったタイミングで熱媒体Xを回収してもよい。
再回収システム4で回収された熱媒体Xは、リサイクル二酸化炭素からなる。このため、図1に示すように、再回収システム4は、回収した熱媒体Xを二酸化炭素回収システム2に返送できる。二酸化炭素回収システム2に返送された熱媒体Xは、例えばリサイクル二酸化炭素貯蔵設備23で貯蔵される。二酸化炭素回収システム2に返送された熱媒体Xは、リサイクル二酸化炭素充填装置24に供給されてもよい。
このように、二酸化炭素回収システム2に返送された熱媒体Xは、リサイクル二酸化炭素充填装置24を介して、他のヒートポンプ装置31に供給される。つまり、再回収システム4で回収された熱媒体Xが供給された他のヒートポンプ装置31は、再回収システム4で回収された炭素を蓄える。
再回収システム4で回収された熱媒体Xは、二酸化炭素回収システム2に返送しなくてもよい。本実施の形態1のヒートポンプシステム1と異なる設備等で、再回収システム4で回収された熱媒体Xを用いることも可能である。また、各々のヒートポンプ装置31の熱媒体Xの回収が必要とされない場合には、再回収システム4を省略することも可能である。
このような本実施の形態1のヒートポンプシステム1では、二酸化炭素回収システム2でエネルギを用いて空気中から二酸化炭素が回収される。具体的には、二酸化炭素回収装置21で再生可能エネルギ等を用いて空気中から二酸化炭素が回収される。二酸化炭素回収装置21で回収された二酸化炭素(リサイクル二酸化炭素)は、リサイクル二酸化炭素濃縮装置22で濃縮される。リサイクル二酸化炭素濃縮装置22では、リサイクル二酸化炭素の濃度を高める。
リサイクル二酸化炭素濃縮装置22で濃縮されたリサイクル二酸化炭素は、リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23で一時的に貯蔵される。リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23で貯蔵されたリサイクル二酸化炭素は、リサイクル二酸化炭素充填装置24によって、熱媒体Xとして、直接的或いは間接的に炭素貯蔵システム3に供給される。
炭素貯蔵システム3に供給された熱媒体Xは、ヒートポンプ装置31に供給される。各々のヒートポンプ装置31に供給された熱媒体Xは、各々のヒートポンプ装置31における熱輸送に用いられる。また、ヒートポンプ装置31に供給された熱媒体Xは、ヒートポンプ装置31の廃棄のタイミング等で再回収システム4に回収される。再回収システム4で回収された熱媒体Xは、二酸化炭素回収システム2に返送される。二酸化炭素回収システム2に返送された熱媒体Xは、リサイクル二酸化炭素貯蔵設備23等で貯蔵された後、他のヒートポンプ装置31に供給される。
以上のような本実施の形態1のヒートポンプシステム1は、二酸化炭素回収システム2と、ヒートポンプ装置31とを備える。二酸化炭素回収システム2は、エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する。ヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。
このようなヒートポンプシステム1によれば、回収した二酸化炭素をヒートポンプ装置31に長期間蓄えることができる。このように、ヒートポンプシステム1によれば、回収した二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置31に固定できる。したがって、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減できる。
また、本実施の形態1のヒートポンプシステム1において、ヒートポンプ装置31は、炭素を含む炭素含有熱媒体(熱媒体X)を蓄える。このようなヒートポンプ装置31によれば、二酸化炭素回収システム2で回収した二酸化炭素に含まれる炭素を炭素含有熱媒体として有効利用できる。このため、ヒートポンプ装置31で用いる熱媒体を新規に生成する必要がない。このため、地球温暖化を抑制することができる。
また、本実施の形態1のヒートポンプシステム1において、炭素含有熱媒体は、二酸化炭素熱媒体である。このようなヒートポンプシステム1によれば、回収した二酸化炭素を二酸化炭素のままで熱媒体として用いることができる。このため、本実施の形態1のヒートポンプシステム1は、二酸化炭素を分解処理等する必要がなく、簡素な構成にできる。
また、本実施の形態1のヒートポンプシステム1において、二酸化炭素熱媒体の純度は、99.5%以上が好ましいが、これに限定されるものではなく、99.4%以下であってもよい。熱媒体Xの純度が99.4%であることで、リサイクル二酸化炭素の濃縮に必要となるエネルギ量を削減できる。
また、本実施の形態1のヒートポンプシステム1において、ヒートポンプ装置31から炭素を回収する再回収システム4を備える。このようなヒートポンプシステム1によれば、ヒートポンプ装置31に蓄えられた炭素を再利用できる。
また、本実施の形態1のヒートポンプシステム1は、再回収システム4で炭素が回収されたヒートポンプ装置31と異なる別のヒートポンプ装置31を備える。別のヒートポンプ装置31は、再回収システム4で回収された炭素を蓄える。このようなヒートポンプシステム1によれば、再回収システム4で回収された炭素をヒートポンプシステム1の外部に排出しない。したがって、ヒートポンプシステム1は、ネガティブエミッションを実現できる。
また、本実施の形態1では、エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収し、回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄えるヒートポンプ装置31を製造する。このようなヒートポンプ装置31の製造方法によれば、回収した二酸化炭素をヒートポンプ装置31に長期間蓄えることができる。このように、ヒートポンプ装置31の製造方法によれば、回収した二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置31に固定できる。したがって、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減できる。
[実施の形態2]
続いて、本開示の実施の形態2について、図2を参照して説明する。なお、本実施の形態2の説明において、上記実施の形態1の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図2は、実施の形態2におけるヒートポンプシステム1Aを示すブロック図である。図2に示すように、実施の形態2のヒートポンプシステム1Aは、炭化水素生成システム6を備える。炭化水素生成システム6は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素(リサイクル二酸化炭素)を用いて炭化水素Yを生成する。本実施の形態2において炭化水素生成システム6は、FT反応器61を備える。
FT反応器61は、フィッシャー・トロプシュ反応を用いて、二酸化炭素から炭化水素Yを生成する。FT反応器61は、触媒を用いて、リサイクル二酸化炭素と外部から供給される水素とが混合された混合ガスから炭化水素Yを合成する。なお、FT反応器61において必要となるエネルギは、再生可能エネルギを用いることができる。
炭化水素生成システム6で生成される炭化水素Yは、例えば、プロパン、イソブタン、DME(ジメチルエーテル)、アセチレンである。ただし、炭化水素Yの種類は特に限定されるものではない。
FT反応器61で生成される炭化水素Yは、例えば液体である。このため、FT反応器61で生成される炭化水素Yは、ヒートポンプ装置31の熱媒体として用いることができる。したがって、本実施の形態2では、炭化水素生成システム6で生成された炭化水素Yは、熱媒体(炭化水素熱媒体)としてヒートポンプ装置31に供給される。つまり、本実施の形態2では、炭素含有熱媒体は、炭化水素熱媒体である。
このような本実施の形態2では、炭素貯蔵システム3に含まれる複数のヒートポンプ装置31のうち、一部に対して二酸化炭素熱媒体(熱媒体X)が蓄えられ。炭素貯蔵システム3に含まれる複数のヒートポンプ装置31のうち、一部に対して炭化水素Yが熱媒体として蓄えられる。
炭化水素Yは、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素を用いて生成されており、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる炭素を有する。このため、炭化水素Yを蓄えるヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。
また、本実施の形態2では、再回収システム4は、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xに加えて、ヒートポンプ装置31から回収した炭化水素Yを二酸化炭素回収システム2に返送できる。例えば、二酸化炭素回収システム2に返送された炭化水素Yは、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xと別の容器で貯蔵され、必要に応じて他のヒートポンプ装置31に供給される。なお、再回収システム4で回収された炭化水素Yの貯蔵場所は、二酸化炭素回収システム2に限定されず、二酸化炭素回収システム2の外部に設置された貯蔵設備であってもよい。
以上のような本実施の形態2のヒートポンプシステム1Aにおいて、ヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。このようなヒートポンプシステム1Aによれば、回収した二酸化炭素をヒートポンプ装置31に長期間蓄えることができる。このように、ヒートポンプシステム1Aによれば、回収した二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置31に固定できる。したがって、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減できる。
また、本実施の形態2のヒートポンプシステム1Aは、炭化水素生成システム6を備える。炭化水素生成システム6は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素を用いて炭化水素Yを生成する。また、本実施の形態2のヒートポンプシステム1では、炭素含有熱媒体は、炭化水素熱媒体である。
このような本実施の形態2のヒートポンプシステム1によれば、炭素貯蔵システム3に、炭化水素Yを熱媒体として用いるヒートポンプ装置31を含めることができる。このため、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素の用途をさらに拡げることができる。
なお、炭化水素生成システム6は、共電解装置を備えてもよい。共電解装置は、二酸化炭素および水から、共電解によって一酸化炭素(CO)および水素を含む混合ガスを得る。
例えば、共電解装置は、カソード電極およびアノード電極を有する固体酸化物形電解セルを備える。固体酸化物形電解セルには、例えば、酸素イオン伝導性を有する固体酸化物が用いられる。電解質としては、ジルコニア系酸化物などが用いられる。共電解装置は、電解装置の一例である。共電解装置は、供給された水(または、水と二酸化炭素)を固体酸化物形電解セルのカソード電極に供給する。固体酸化物形電解セルにおける共電解に用いられる水は、水蒸気であることが望ましい。また、共電解装置では、二酸化炭素を含む回収ガスを固体酸化物形電解セルのカソード電極に供給する。
共電解装置は、固体酸化物形電解セルを加熱する加熱装置を備えていてもよい。加熱装置は、固体酸化物形電解セル内の温度を共電解反応に適した温度に調整することができる。固体酸化物形電解セルに供給される二酸化炭素と水との比率は、目的とする混合ガスの成分(一酸化炭素、水素)の比率に応じて定めることができる。
なお、一酸化炭素および水素を得るための装置は共電解装置に限らない。例えば、二酸化炭素を電気分解して一酸化炭素を得る工程と、水を電気分解して水素を得る工程とを独立に行う電解装置を用いることもできる。
共電解装置を備える場合には、FT反応器61は、一酸化炭素から炭化水素Yを生成する。FT反応器61は、触媒を用いて、共電解装置で生成された一酸化炭素に水素が混合された混合ガスから炭化水素Yを合成する。
[実施の形態3]
続いて、本開示の実施の形態3について、図3を参照して説明する。なお、本実施の形態3の説明において、上記実施の形態1或いは上記実施の形態2の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図3は、実施の形態3におけるヒートポンプシステム1Bを示すブロック図である。図3に示すように、実施の形態3のヒートポンプシステム1Bは、リサイクル二酸化炭素充填装置24から二酸化炭素を熱媒体Xとしてヒートポンプ装置31に充填する経路を有していない。
一方で、図3に示すように、実施の形態3におけるヒートポンプシステム1Bは、炭化水素生成システム6を備える。炭化水素生成システム6は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素(リサイクル二酸化炭素)を用いて炭化水素Yを生成する。つまり、本実施の形態3におけるヒートポンプシステム1Bは、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素を全て炭化水素生成システム6に供給する。なお、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素の一部を炭化水素生成システム6に供給してもよい。残りの二酸化炭素は、上記第2の実施形態のようにヒートポンプ装置31で炭化水素冷媒として用いることに限らず、ヒートポンプシステム1Bの外部に提供することも可能である。例えば、炭化水素生成システム6で生成する炭化水素の生産量を調整し、余った二酸化炭素を外部に提供するようにしてもよい。
また、本実施の形態3では、再回収システム4は、ヒートポンプ装置31から回収した炭化水素Yを二酸化炭素回収システム2に返送する。例えば、二酸化炭素回収システム2に返送された炭化水素Yは、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xと別の容器で貯蔵され、必要に応じて他のヒートポンプ装置31に供給される。なお、再回収システム4で回収された炭化水素Yの貯蔵場所は、二酸化炭素回収システム2に限定されず、二酸化炭素回収システム2の外部に設置された貯蔵設備であってもよい。
以上のような本実施の形態2のヒートポンプシステム1Bにおいて、ヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。このようなヒートポンプシステム1Bによれば、回収した二酸化炭素をヒートポンプ装置31に長期間蓄えることができる。このように、ヒートポンプシステム1Bによれば、回収した二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置31に固定できる。したがって、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減できる。
[実施の形態4]
続いて、本開示の実施の形態4について、図4を参照して説明する。なお、本実施の形態4の説明において、上記実施の形態1或いは上記実施の形態2の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図4は、実施の形態4におけるヒートポンプシステム1Cを示すブロック図である。図4に示すように、実施の形態4のヒートポンプシステム1Cは、炭化水素生成システム6と、カーボンナノチューブ生成システム7とを備える。カーボンナノチューブ生成システム7は、炭化水素生成システム6で生成された炭化水素Yを原料としてカーボンナノチューブZを生成する。本実施の形態4においてカーボンナノチューブ生成システム7は、CVD合成器71を備えている。
CVD合成器71は、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法を用いてカーボンナノチューブZを生成する。CVD法には、例えば、触媒化学気相蒸着(CCVD:Catalytic Chemical Vapor Deposition)法がある。この触媒化学気相蒸着法は、炭素源となる炭化水素を触媒金属存在下で、700~1000℃程度の反応炉内で熱分解し、熱分解された炭素源と触媒金属を反応させる方法である。触媒化学気相蒸着法としては、例えば炭素源にメタンを用いる方法(プラズマエンハンズドCCVD法)がある。また、触媒化学気相蒸着法としては、炭素源にアセチレン或いはエチレン等を用いる方法(熱CCVD法)がある。触媒化学気相蒸着法に用いる触媒金属としては、例えば、鉄、コバルト、ニッケルなどが主に使われる。
また、CVD法として、Water-assisted-CCVD法(スーパーグロース法)を用いてもよい。スーパーグロース法は、一般的なCVD法の約1000倍の生産効率を持つ革新的なカーボンナノチューブの合成技術である。スーパーグロース法は熱CCVD法の一種であり、カーボンナノチューブの生成工程において炭素源とともに極低濃度の水を添加するのが特徴の生成法である。
カーボンナノチューブ生成システム7で生成されたカーボンナノチューブZは、例えば、複合材料の原料として用いられる。カーボンナノチューブZが含まれた複合材料を用いてヒートポンプ装置31の部品(例えば、熱交換器)を製造できる。本実施の形態4のヒートポンプ装置31は、この複合材料で形成された部品を有する。つまり、本実施の形態4のヒートポンプ装置31は、カーボンナノチューブ生成システム7で生成されたカーボンナノチューブZを蓄える。
カーボンナノチューブ生成システム7で生成されたカーボンナノチューブZは、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素(リサイクル二酸化炭素)に含まれる炭素で形成されている。このため、カーボンナノチューブZを蓄えるヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。
また、本実施の形態4では、再回収システム4は、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xと、炭化水素Yに加えて、ヒートポンプ装置31から回収したカーボンナノチューブZを二酸化炭素回収システム2に返送できる。再回収システム4は、回収した複合材料を分解してカーボンナノチューブZを分離し、分離されたカーボンナノチューブZを二酸化炭素回収システム2に返送する。例えば、二酸化炭素回収システム2に返送されたカーボンナノチューブZは、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xと別の容器で貯蔵され、必要に応じて複合材料の材料とされ、他のヒートポンプ装置31に組み込まれる。なお、再回収システム4で回収されたカーボンナノチューブZの貯蔵場所は、二酸化炭素回収システム2に限定されず、二酸化炭素回収システム2の外部に設置された貯蔵設備であってもよい。
以上のような本実施の形態4のヒートポンプシステム1Cにおいて、ヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。このようなヒートポンプシステム1Cによれば、回収した二酸化炭素をヒートポンプ装置31に長期間蓄えることができる。このように、ヒートポンプシステム1Cによれば、回収した二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置31に固定できる。したがって、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減できる。
また、本実施の形態4のヒートポンプシステム1Cは、カーボンナノチューブ生成システム7を備える。カーボンナノチューブ生成システム7は、炭化水素を原料としてカーボンナノチューブZを生成する。
このような本実施の形態4のヒートポンプシステム1によれば、炭素貯蔵システム3に、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素を用いてカーボンナノチューブZが生成される。このため、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素の用途をさらに拡げることができる。
また、本実施の形態4のヒートポンプシステム1においては、ヒートポンプ装置31は、カーボンナノチューブを含む部品を備える。このため、回収した炭素を長期間容易にヒートポンプ装置31に固定できる。
[実施の形態5]
続いて、本開示の実施の形態5について、図5を参照して説明する。なお、本実施の形態5の説明において、上記実施の形態1或いは上記実施の形態4の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図5は、実施の形態5におけるヒートポンプシステム1Dを示すブロック図である。図5に示すように、実施の形態5のヒートポンプシステム1Dは、リサイクル二酸化炭素充填装置24から二酸化炭素を熱媒体Xとしてヒートポンプ装置31に充填する経路を有していない。
一方で、図5に示すように、実施の形態5におけるヒートポンプシステム1Dは、炭化水素生成システム6と、カーボンナノチューブ生成システム7とを備える。炭化水素生成システム6は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素(リサイクル二酸化炭素)を用いて炭化水素Yを生成する。カーボンナノチューブ生成システム7は、炭化水素Yを原料としてカーボンナノチューブZを生成する。つまり、本実施の形態5におけるヒートポンプシステム1Dは、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素を全て炭化水素生成システム6に供給する。なお、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素の一部を炭化水素生成システム6に供給してもよい。残りの二酸化炭素は、上記第2の実施形態のようにヒートポンプ装置31で炭化水素冷媒として用いることに限らず、ヒートポンプシステム1Dの外部に提供することも可能である。例えば、炭化水素生成システム6で生成する炭化水素の生産量を調整し、余った二酸化炭素を外部に提供するようにしてもよい。
また、本実施の形態5では、再回収システム4は、ヒートポンプ装置31から回収した炭化水素Yを二酸化炭素回収システム2に返送する。例えば、二酸化炭素回収システム2に返送された炭化水素Yは、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xと別の容器で貯蔵され、必要に応じて他のヒートポンプ装置31に供給される。なお、再回収システム4で回収された炭化水素Yの貯蔵場所は、二酸化炭素回収システム2に限定されず、二酸化炭素回収システム2の外部に設置された貯蔵設備であってもよい。
また、再回収システム4は、ヒートポンプ装置31から回収したカーボンナノチューブZを二酸化炭素回収システム2に返送する。例えば、二酸化炭素回収システム2に返送されたカーボンナノチューブZは、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xと別の容器で貯蔵され、必要に応じて複合材料の材料とされ、他のヒートポンプ装置31に組み込まれる。なお、再回収システム4で回収されたカーボンナノチューブZの貯蔵場所は、二酸化炭素回収システム2に限定されず、二酸化炭素回収システム2の外部に設置された貯蔵設備であってもよい。
以上のような本実施の形態5のヒートポンプシステム1Dにおいて、ヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。このようなヒートポンプシステム1Dによれば、回収した二酸化炭素をヒートポンプ装置31に長期間蓄えることができる。このように、ヒートポンプシステム1Dによれば、回収した二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置31に固定できる。したがって、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減できる。
[実施の形態6]
続いて、本開示の実施の形態5について、図6を参照して説明する。なお、本実施の形態6の説明において、上記実施の形態1、上記実施の形態4或いは上記実施の形態5の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図6は、実施の形態6におけるヒートポンプシステム1Eを示すブロック図である。図6に示すように、実施の形態6のヒートポンプシステム1Eは、リサイクル二酸化炭素充填装置24から二酸化炭素を熱媒体Xとしてヒートポンプ装置31に充填する経路を有していない。また、炭化水素生成システム6で生成された炭化水素Yが熱媒体としてヒートポンプ装置31に供給されない。
一方で、図6に示すように、実施の形態6におけるヒートポンプシステム1Eは、炭化水素生成システム6と、カーボンナノチューブ生成システム7とを備える。炭化水素生成システム6は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素(リサイクル二酸化炭素)を用いて炭化水素Yを生成する。カーボンナノチューブ生成システム7は、炭化水素Yを原料としてカーボンナノチューブZを生成する。つまり、本実施の形態6におけるヒートポンプシステム1Eは、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる炭素が全てカーボンナノチューブZに用いられる。なお、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる炭素の一部をヒートポンプシステム1Eの外部に提供することも可能である。つまり、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる炭素の一部をカーボンナノチューブZに用いてもよい。
また、再回収システム4は、ヒートポンプ装置31から回収したカーボンナノチューブZを二酸化炭素回収システム2に返送する。例えば、二酸化炭素回収システム2に返送されたカーボンナノチューブZは、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xと別の容器で貯蔵され、必要に応じて複合材料の材料とされ、他のヒートポンプ装置31に組み込まれる。なお、再回収システム4で回収されたカーボンナノチューブZの貯蔵場所は、二酸化炭素回収システム2に限定されず、二酸化炭素回収システム2の外部に設置された貯蔵設備であってもよい。
以上のような本実施の形態6のヒートポンプシステム1Eにおいて、ヒートポンプ装置31は、二酸化炭素回収システム2で回収された二酸化炭素に含まれる少なくとも炭素を蓄える。このようなヒートポンプシステム1Eによれば、回収した二酸化炭素をヒートポンプ装置31に長期間蓄えることができる。このように、ヒートポンプシステム1Eによれば、回収した二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置31に固定できる。したがって、回収した二酸化炭素の用途を拡げ、空気中に放出される二酸化炭素を削減できる。
なお、本実施の形態6においては、リサイクル二酸化炭素充填装置24から二酸化炭素を熱媒体Xとしてヒートポンプ装置31に充填する経路を有してもよい。
[実施の形態7]
続いて、本開示の実施の形態7について、図7を参照して説明する。なお、本実施の形態7の説明において、上記実施の形態1の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図7は、本実施の形態7のヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置31Aの概略構成を示す模式図である。なお、図7は、本実施の形態7のヒートポンプシステムが備える複数のヒートポンプ装置31Aのうち1つを示している。
図7に示すように、本実施の形態7のヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置31Aは、排出ポート32を備える。ヒートポンプ装置31Aは、熱媒体Xが循環する循環経路が内部に設けられている。排出ポート32は、この循環経路と接続されており、循環経路から熱媒体Xを排出するための出口である。排出ポート32は、例えば、ヒートポンプ装置31Aの筐体の一部に、開閉可能に設けられている。
図7に示すように、排出ポート32は、再回収システム4と接続されている。再回収システム4は、排出ポート32からヒートポンプ装置31Aの内部の熱媒体Xを回収する。つまり、ヒートポンプ装置31Aは、蓄えた炭素(熱媒体X)を排出可能な排出ポート32を備える。
このような本実施の形態7のヒートポンプシステムによれば、排出ポート32を介して、ヒートポンプ装置31Aの内部に蓄えた熱媒体Xを容易にヒートポンプ装置31Aの外部に取り出すことが可能である。
[実施の形態8]
続いて、本開示の実施の形態8について、図8を参照して説明する。なお、本実施の形態8の説明において、上記実施の形態1の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図8は、実施の形態8におけるヒートポンプシステム1Fを示すブロック図である。図8に示すように、実施の形態8のヒートポンプシステム1Fは、二酸化炭素回収システム2からヒートポンプ装置31に供給される熱媒体Xに対して、他の熱媒体X1を混合する混合流路8が設けられている。他の熱媒体X1としては、フロン熱媒体、炭素水素熱媒体等を用いることができる。
本実施の形態8においてヒートポンプ装置31は、熱媒体Xと他の熱媒体X1とが混合熱媒体X2を蓄える。このように、ヒートポンプ装置31は、混合熱媒体X2を蓄えることもできる。混合熱媒体X2を用いることで、熱媒体X或いは他の熱媒体X1単独では得られない効果を得ることができる。
例えば、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xが混合熱媒体X2は、フロン熱媒体等の他の熱媒体X1よりもガス密度が高くなる。このため、ヒートポンプ装置31の内部での混合熱媒体X2のガス流速は、他の熱媒体X1のみの場合よりも小さくなる。したがって、本実施の形態8のヒートポンプシステム1Fは、ヒートポンプ装置31における圧力損失を低減可能である。
[実施の形態9]
続いて、本開示の実施の形態9について、図9を参照して説明する。なお、本実施の形態9の説明において、上記実施の形態1の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図9は、本実施の形態9のヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置31Bの概略構成を示す模式図である。なお、図9は、本実施の形態9のヒートポンプシステムが備える複数のヒートポンプ装置31Bのうち1つを示している。
図9に示すように、本実施の形態9のヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置31Bは、熱媒体Xが循環する循環経路33(循環部)が内部に設けられている。この循環経路33には、不図示の熱交換器、圧縮機、減圧器、ファン等が設けられている。
図9に示すように、本実施の形態9のヒートポンプシステムにおいて循環経路33は、バッファタンク33a(液溜め)を備える。バッファタンク33aは、熱媒体Xの流路の途中部位に配置されており、熱媒体Xを一時的に貯蔵する。
このような本実施の形態9のヒートポンプシステムによれば、バッファタンク33aを設けることで、循環経路33に蓄えられる熱媒体Xの量を、バッファタンク33aを設けない場合よりも増加できる。したがって、本実施の形態9のヒートポンプシステムによれば、各々のヒートポンプ装置31Bにおいて熱媒体Xが不足することを抑制し、各々のヒートポンプ装置31Bにおける熱媒体Xの保管量を増やすことができる。
[実施の形態10]
続いて、本開示の実施の形態10について、図10を参照して説明する。なお、本実施の形態10の説明において、上記実施の形態1の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図10は、本実施の形態10のヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置31Cの概略構成を示す模式図である。なお、図10は、本実施の形態10のヒートポンプシステムが備える複数のヒートポンプ装置31Cのうち1つを示している。
図10に示すように、本実施の形態10のヒートポンプシステムが備えるヒートポンプ装置31Cは、熱媒体を用いて熱交換を行う熱交換系34を備える。ヒートポンプ装置31Cは、室内機35と室外機36とを有する第1熱交換系34aと、第1熱交換系34aと異なる熱交換系34である第2熱交換系34bとを備える。
第1熱交換系34aは、室内機35と室外機36との間で熱輸送を行う熱媒体として、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xを用いる。第2熱交換系34bの熱媒体は、特に限定されないが、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xであってよい。
このような本実施の形態のヒートポンプシステムは、容量が多く必要となる室内機35と室外機36との間で熱輸送を行う熱媒体として、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xを用いることができる。このため、二酸化炭素熱媒体である熱媒体Xを多くヒートポンプ装置31Cに蓄えることができる。
[実施の形態11]
続いて、本開示の実施の形態11について、図11を参照して説明する。なお、本実施の形態11の説明において、上記実施の形態1の説明と同様の部分については、説明を省略あるいは簡略化する。
図11は、実施の形態11におけるヒートポンプシステム1Gを示すブロック図である。図11に示すように、実施の形態11のヒートポンプシステム1Gは、ヒートポンプ装置31で得られたエネルギEを二酸化炭素回収システム2に供給する。二酸化炭素回収システム2に供給されるエネルギEは、例えば、冷熱、暖熱、送風動力である。
例えば、二酸化炭素回収システム2の二酸化炭素回収装置21は、ヒートポンプ装置31で得られたエネルギEを用いて、二酸化炭素を空気中から回収する。このような本実施の形態のヒートポンプシステム1Gによれば、ヒートポンプ装置31で得られるエネルギEの少なくとも一部が、ヒートポンプシステム1Gにて消費される。このため、したがって、ヒートポンプシステム1Gは、より二酸化炭素の吸収量を増加させたネガティブエミッションを実現できる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施の形態について説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本開示の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。また、上記した実施の形態を適宜組み合わせてもよい。
上記実施の形態では、熱媒体X、炭化水素Y或いはカーボンナノチューブZをヒートポンプ装置が蓄えることで、回収された二酸化炭素に含まれる炭素をヒートポンプ装置に固定する構成について説明した。しかしながら、本開示はこれに限定されない。本開示のヒートポンプシステムは、他の方法で、炭素がヒートポンプ装置に固定される構成を採用することも可能である。
上記では、回収された二酸化炭素を二酸化炭素冷媒(二酸化炭素熱媒体)としてヒートポンプ装置を製造することについて説明した。また、上記では、回収された二酸化炭素から炭化水素を生成し、これを用いて炭化水素冷媒(炭化水素熱媒体)としてヒートポンプ装置を製造することについて説明した。二酸化炭素冷媒を使用するヒートポンプ装置と、炭化水素冷媒を使用するヒートポンプ装置とを製造する際に、それぞれのヒートポンプ装置の需要状況を調査するとよい。そして、その需要状況に基づいて回収された二酸化炭素から生産される二酸化炭素冷媒と炭化水素冷媒との生産量を調整するとよい。生産量の調整によって、各冷媒を用いるヒートポンプ装置を需要に合わせて製造することができ、回収された二酸化炭素に含まれる炭素の固定が効率的に行える。
また、上記実施の形態では、二酸化炭素回収システム2で回収したリサイクル二酸化炭素に含まれる炭素を炭素貯蔵システム3に固定する構成について説明した。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、新規に製造した二酸化炭素に含まれる炭素を、リサイクル二酸化炭素に含まれる炭素と共に炭素貯蔵システム3に固定することも可能である。また、二酸化炭素回収システム2で回収したリサイクル二酸化炭素に含まれる炭素の全てを炭素貯蔵システム3に固定しなくてもよく、二酸化炭素回収システム2で回収したリサイクル二酸化炭素に含まれる炭素の一部を炭素貯蔵システム3に固定してもよい。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G ヒートポンプシステム
2 二酸化炭素回収システム
3 炭素貯蔵システム
4 再回収システム
5 ボンベ
6 炭化水素生成システム
7 カーボンナノチューブ生成システム
8 混合流路
21 二酸化炭素回収装置
22 リサイクル二酸化炭素濃縮装置
23 リサイクル二酸化炭素貯蔵設備
24 リサイクル二酸化炭素充填装置
31、31A、31B、31C ヒートポンプ装置
32 排出ポート
33 循環経路(循環部)
33a バッファタンク
34 熱交換系
34a 第1熱交換系
34b 第2熱交換系
35 室内機
36 室外機
61 FT反応器
71 CVD合成器
X 熱媒体(炭素含有熱媒体)
X1 他の熱媒体
X2 混合熱媒体
Y 炭化水素
Z カーボンナノチューブ

Claims (13)

  1. エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムと、
    前記二酸化炭素回収システムで回収された前記二酸化炭素の炭素を含む炭素含有熱媒体を、空調機または給湯機を含む複数のヒートポンプ装置に蓄える炭素貯蔵システムと、
    前記二酸化炭素回収システムで回収された前記二酸化炭素を用いて炭化水素を生成する炭化水素生成システムと、を備え、
    前記二酸化炭素回収システムは、前記炭素含有熱媒体を前記複数のヒートポンプ装置の少なくとも一部に充填する充填装置を備え、
    前記炭化水素生成システムは、前記炭化水素を、炭化水素熱媒体として前記複数のヒートポンプ装置の少なくとも一部に供給する
    ヒートポンプシステム。
  2. 前記ヒートポンプ装置から前記炭素含有熱媒体を回収する再回収システムをさらに備え、
    前記充填装置が、前記再回収システムが前記ヒートポンプ装置から回収した前記炭素含有熱媒体を別のヒートポンプ装置に充填する、
    請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  3. 前記ヒートポンプ装置は、前記炭素含有熱媒体と他の熱媒体とが混合された混合熱媒体を蓄える
    請求項2に記載のヒートポンプシステム。
  4. 前記ヒートポンプ装置は、熱媒体を用いて熱交換を行う熱交換系を複数備え、
    前記熱交換系の少なくとも1つが前記熱媒体として前記炭素含有熱媒体を用いる
    請求項2に記載のヒートポンプシステム。
  5. 前記ヒートポンプ装置は、前記炭素含有熱媒体を循環する循環部を備え、
    前記循環部は、前記炭素含有熱媒体を一時的に貯蔵する液溜めを備える
    請求項2に記載のヒートポンプシステム。
  6. 前記炭素含有熱媒体は、二酸化炭素熱媒体である
    請求項2に記載のヒートポンプシステム。
  7. 前記二酸化炭素熱媒体の純度が99.4%以下である
    請求項6に記載のヒートポンプシステム。
  8. 前記炭化水素を原料としてカーボンナノチューブを生成するカーボンナノチューブ生成システムを備える
    請求項に記載のヒートポンプシステム。
  9. 前記ヒートポンプ装置は、前記カーボンナノチューブを含む部品を備える
    請求項に記載のヒートポンプシステム。
  10. 前記二酸化炭素回収システムは、前記ヒートポンプ装置から供給されるエネルギを用いて前記空気中から前記二酸化炭素を回収する
    請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  11. 前記ヒートポンプ装置は、蓄えた前記炭素を排出可能な排出ポートを備える
    請求項1に記載のヒートポンプシステム。
  12. ヒートポンプ装置の製造方法であって、
    前記ヒートポンプ装置は、
    エネルギを用いて空気中から二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムと、
    前記二酸化炭素回収システムで回収された前記二酸化炭素の炭素を含む炭素含有熱媒体を、空調機または給湯機を含む複数のヒートポンプ装置に蓄える炭素貯蔵システムと、
    前記二酸化炭素回収システムで回収された前記二酸化炭素を用いて炭化水素を生成する炭化水素生成システムと、を備え、
    前記複数のヒートポンプ装置の少なくとも一部に前記炭素含有熱媒体を充填し、
    前記炭化水素生成システムが生成した前記炭化水素を、炭化水素熱媒体として、前記複数のヒートポンプ装置の少なくとも一部に供給する
    ヒートポンプ装置の製造方法。
  13. 回収された前記二酸化炭素から二酸化炭素冷媒と炭化水素冷媒とを生産し、前記二酸化炭素冷媒を使用する前記ヒートポンプ装置と、前記炭化水素冷媒を使用する前記ヒートポンプ装置とを製造する際に、
    前記二酸化炭素冷媒を使用する前記ヒートポンプ装置と、前記炭化水素冷媒を使用する前記ヒートポンプ装置との需給状況に応じて、回収された前記二酸化炭素から生産される前記二酸化炭素冷媒と前記炭化水素冷媒との生産量を調整する
    請求項12に記載のヒートポンプ装置の製造方法。
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