JP7328043B2 - レーダ装置、レーダ装置の物標検出方法、および、物標検出システム - Google Patents

レーダ装置、レーダ装置の物標検出方法、および、物標検出システム Download PDF

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本発明は、レーダ装置、レーダ装置の物標検出方法、および、物標検出システムに関するものである。
特許文献1には、レーダ照射部、レーダ検出部、画像入力部、および、解析部を有する可視外計測装置に関する技術が開示されている。より詳細には、特許文献1に示す技術では、レーダ照射部は、電磁波を物標に照射する。レーダ検出部は、物標にて反射した電磁波を検出し、検出した電磁波の検出信号を出力する。画像入力部は、地形の画像情報を取得する。解析部は、レーダ検出部が出力する検出信号および画像入力部が取得する画像情報を解析して物標の位置情報を算出する。解析部は、画像入力部が取得した画像情報に基づいて、電磁波を反射させる反射面の位置を抽出して、抽出した反射面に対して電磁波を照射して位置解析を行うことにより、画像情報に含まれていない可視外の物標の位置情報を算出する。
国際公開第2019/008716号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、反射面の反射率または反射強度が不明であるため、物標の正確な解析ができないという問題点がある。
本発明は、反射面の反射率または反射強度を特定することが可能なレーダ装置、レーダ装置の物標検出方法、および、物標検出システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両の周辺に存在する物標を検出するレーダ装置において、前記車両の周辺に存在する電磁波を反射する反射面に関する情報を入力する入力手段と、前記電磁波を送信し、前記反射面によって反射される反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記反射面による前記電磁波の反射率または反射強度に関する情報を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記反射率または前記反射強度に関する情報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、反射面の反射率または反射強度を特定することが可能となる。
また、本発明は、前記検出手段は、前記反射面の近傍に存在する前記物標からの直接の前記反射信号と、前記反射面を経由する間接の前記反射信号との強度を比較することで、前記反射面の前記反射率または前記反射強度を検出することを特徴とする。
このような構成によれば、反射率または反射強度を正確に検出することが可能になる。
また、本発明は、前記電磁波を送信し、前記物標によって反射される前記反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記物標を特定する特定手段を有し、前記特定手段は、前記反射面の前記反射率または前記反射強度に基づいて、前記反射面の近傍に存在する前記物標の種類を特定する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、物標の種類を正確に判定することができる。
また、本発明は、前記物標のそれぞれの前記反射率または前記反射強度を示す情報を格納する格納手段を有し、前記特定手段は、前記格納手段に格納されている前記反射率または前記反射強度を示す情報に基づいて前記物標の種類を特定する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、物標の種類の判定を迅速に行うことができる。
また、本発明は、前記特定手段は、前記反射面の前記反射率または前記反射強度に基づいて、送信する前記電磁波の強度を増減することを特徴とする。
このような構成によれば、反射率または反射強度が低い場合でも物標を正確に検出することができる。
また、本発明は、前記入力手段は、可視光カメラまたは赤外線カメラによって撮像された画像に基づいて前記反射面が特定され、特定された前記反射面に関する情報を入力することを特徴とする。
このような構成によれば、画像に基づいて反射面を精度良く検出することができる。
また、本発明は、前記入力手段は、地図情報に基づいて前記反射面が特定され、特定された前記反射面に関する情報を入力することを特徴とする。
このような構成によれば、地図情報に基づいて、反射面を迅速に検出することができる。
また、本発明は、車両の周辺に存在する物標を検出するレーダ装置の物標検出方法において、前記車両の周辺に存在する電磁波を反射する反射面に関する情報を入力する入力ステップと、前記電磁波を送信し、前記反射面によって反射される反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記反射面による前記電磁波の反射率または反射強度に関する情報を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記反射率または前記反射強度に関する情報を出力する出力ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、反射面の反射率または反射強度を特定することが可能となる。
また、本発明は、車両の周辺に存在する物標を検出するレーダ装置と、前記車両の周辺に存在する電磁波を反射する反射面を特定する特定装置とを有する物標検出システムにおいて、前記特定装置は、前記車両の周辺に存在する前記反射面を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記反射面に関する情報を出力する第1出力手段と、を有し、前記レーダ装置は、前記第1出力手段から出力される情報を入力する入力手段と、前記電磁波を送信し、前記反射面によって反射される反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記反射面による前記電磁波の反射率または反射強度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記反射率または前記反射強度を出力する第2出力手段と、を有する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、反射面の反射率または反射強度を特定することが可能となる。
本発明によれば、反射面の反射率または反射強度を特定することが可能なレーダ装置、レーダ装置の物標検出方法、および、物標検出システムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る物標検出システムの構成例を示す図である。 図1に示す物標検出システムの動作を説明するための図である。 図2(B)を拡大して示す図である。 図1に示すデータ保存部に保存されている情報の一例である。 図1に示す実施形態が反射面を検出する動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す実施形態が反射面の反射率を検出する動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す実施形態が反射面の近傍の物標を検出する動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形実施形態の動作を説明するための図である。 図8に示す変形実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 図8に示す変形実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係る物標検出システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る物標検出システムは、反射面特定装置10およびレーダ装置30を有し、例えば、自動車等の車両に搭載される。
ここで、反射面特定装置10は、レーザ光を車両の周辺に照射し、反射信号に基づいて、車両の周辺に存在する反射面(例えば、壁、建物等)を特定し、反射面の位置および大きさ等を示す情報を生成して出力する。
レーダ装置30は、例えば、周波数がGHz帯域の電磁波を送信し、物標によって反射された反射信号を受信し、物標の位置、速度、大きさ等に関する情報を特定するとともに、反射面特定装置10から供給される反射面に関する情報に基づいて、反射面の反射率を特定する。また、レーダ装置30は、反射面の反射率に基づいて、反射面の近傍に存在する物標の種類を特定する。
図1に示すように、反射面特定装置10は、Lidar(Laser Imaging Detection and Ranging)送受信部11、信号解析部12、演算処理部13、および、通信部14を有している。
ここで、Lidar送受信部11は、例えば、可視スペクトル外(例えば、赤外領域)のパルス状のレーザ光を周囲に照射し、物標によって反射される反射信号を受信して出力する。
信号解析部12は、Lidar送受信部11から供給される反射信号を入力し、反射信号が反射された方向と距離を算出し、車両の周辺に存在する物標を形成する複数の反射点を特定する。
演算処理部13は、信号解析部12による解析処理によって特定された反射点に対して、例えば、クラスタリング処理等を施すことで、車両の周辺に存在する、壁や建物等の反射面を特定し、その位置と大きさを示す情報を生成する。
通信部14は、レーダ装置30との間で情報を授受する。より詳細には、通信部14は、演算処理部13によって特定された反射面に関する情報を、レーダ装置30に供給する。
図1に示すように、レーダ装置30は、電磁波送受信部31、電磁波解析部32、演算処理部33、データ保存部34、および、通信部35を有している。
ここで、電磁波送受信部31は、例えば、パルス状の電磁波を送信し、車両の周辺に存在する物標からの反射信号を受信する。なお、電磁波送受信部31は、水平方向に列設された複数の受信アンテナを有しており、これら複数の受信アンテナによって受信される反射信号の時間差(位相差)によって、物標が存在する水平方向の位置を特定する。
電磁波解析部32は、電磁波送受信部31から供給される反射信号に対応する受信信号に対して解析処理を施すことで、物標の位置、速度、および、大きさ等を特定する。具体的には、物標までの電磁波の往復に要する時間から距離を特定し、電磁波の周波数の変化から物標と自車両との相対速度を特定し、反射信号をクラスタリング処理することで、物標の大きさを特定する。もちろん、これら以外の方法で物標の属性を特定するようにしてもよい。
演算処理部33は、反射面が存在する場合には、反射面による電磁波の反射率を求める。また、反射面の近傍に物標が存在する場合には、受信信号の強度と反射率とに基づいて、物標の種類を特定する。
データ保存部34は、物標の種類を特定するための情報として、物標の種類と反射率とを対応付けしたテーブル(図4に示す種類特定テーブル)を格納している。
通信部35は、反射面特定装置10との間で情報を授受する。より詳細には、通信部35は、反射面特定装置10の通信部14から供給される反射面に関する情報を入力する。
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作について説明する。以下では、図2~図4を参照して、本発明の実施形態の動作の概要について説明した後、図5~図7を参照して、本発明の実施形態の詳細な動作について説明する。
図2は、本発明の実施形態の動作の概要を説明するための図である。図2(A)に示すように、例えば、電磁波を反射する部材であるコンクリート、ブロック、金属等で構成される壁面または建物等である反射面W1~W4が存在し、反射面W4の近傍に自車両C1が存在し、反射面W1,W3で囲まれた領域内に他車両C2が存在する場合を想定する。この場合、自車両C1に装備されているレーダ装置30から送信された電磁波は、図中間隔が短い破線の矢印で示すように、反射面W3,W4等によって遮られることから、直接信号(反射面を経由しない電磁波)によっては、他車両C2を検出することができない。
一方、自車両C1から送信された電磁波は、図中実線の矢印で示すように、反射面W1によって反射され、他車両C2で反射された後、再度、反射面W1によって反射されてレーダ装置30によって受信される。このため、レーダ装置30では、他車両C2を鏡像M2として検出することができる。
ところで、物標を直接信号によって検出する場合、物標の種類によって、反射率が異なることから、反射信号の強度によって反射率を求めることで、物標の種類(例えば、車両、自転車、人等)を特定することができる。
しかしながら、反射信号(反射面によって反射された電磁波)の場合には、反射信号は反射面の反射率の影響も受けることから、反射信号の強度によって物標の種類を単純に特定することができない。
そこで、本実施形態では、図2(B)に示すように、自車両C1から直接信号(図中間隔が短い破線で示す矢印)と、間接信号(図中実線で示す矢印)との双方によって検出可能な物標(図2(B)の例では、自転車B1)を特定する。そして、直接信号による反射率に基づいて、物標の種類を特定する。また、直接信号と間接信号との比較から、反射面の反射率を特定する。このようにして、反射面の反射率を特定することで、例えば、図2(A)に示すように、間接信号だけによって検出可能な物標が存在する場合に、反射面の反射率を参照することで、物標の種類を特定することができる。
図3は、図2(B)を拡大して示す図である。図3に示すように、自車両C1が有するレーダ装置30の電磁波送受信部31から送信された送信強度が“1”である電磁波E1は、物標としての自転車B1に直接到達するとともに、反射率r2(≦1)によって反射され、レーダ装置30の電磁波送受信部31によって受信される。
一方、レーダ装置30の電磁波送受信部31から送信された送信強度が“1”である電磁波E2は、反射面W1に到達するとともに、反射率r1(≦1)によって反射され、物標としての自転車B1によって反射率r2(≦1)によって反射された後、反射面W1によって反射率r1(≦1)によって再度反射され、レーダ装置30の電磁波送受信部31によって受信される。
このため、反射面W1を経由し、自転車B1によって反射された送信強度が“1”である電磁波E2と、自転車B1によって直接反射された送信強度が“1”である電磁波E1の受信強度の比は、r1×r1(=(r1×r1×r2)/r2)となる。このため、これらの比の平方根を求めることで、反射面W1の反射率r1を求めることができる。
このようにして、反射面W1の反射率r1が求まると、例えば、図2(A)に示すように、他車両C2からの間接信号を受信した場合、この間接信号の受信信号の強度をr1×r1で除することによって、他車両C2の反射率(例えば、反射率r3)を求めることができる。
図4は、物標の種類と、反射率の関係を示すテーブルである。前述した方法により求めた反射率r3と、図4に示すテーブルとを比較することで、物標の種類を特定することができる。例えば、反射率r3が0.9である場合には、物標が自動車であると判定することができる。
つぎに、図5~図7を参照して、図1に示す実施形態において実行される処理の一例について説明する。
図5は、図1に示す反射面特定装置10において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。図5に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、Lidar送受信部11は、車両の周囲に向けて光(レーザ光)を送信する。
ステップS11では、Lidar送受信部11は、車両の周囲の物標によって反射された反射信号を受信する。
ステップS12では、信号解析部12がLidar送受信部11によって受信された反射信号を解析することで、車両の周辺に存在する物標を検出する。
ステップS13では、信号解析部12は、ステップS12において検出された物標の中に、反射面が存在するか否かを判定し、反射面が存在する場合(ステップS13:Y)にはステップS14に進み、それ以外の場合(ステップS13:N)にはステップS17に進む。例えば、検出された物標に対してクラスタリング処理を実行することで、所定の面積以上の垂直面が検出された場合には、反射面が存在するYと判断して、ステップS14に進む。例えば、図3の例では、反射面W1が存在するとしてステップS14に進む。なお、反射面としては、W2~W4も検出されるが、説明を簡略化するために、以下では反射面W1に注目して説明する。
ステップS14では、演算処理部13は、ステップS13で検出した反射面の位置を検出する。より詳細には、Lidar送受信部11によって光が送信され、反射面によって反射された後に、Lidar送受信部11によって光が受信されるまでの時間によって、反射面の位置(車両からの距離)を検出する。例えば、図3の例では、自車両C1から反射面W1までの距離が特定される。
ステップS15では、演算処理部13は、ステップS13で検出した反射面の大きさを検出する。より詳細には、クラスタリング処理によってクラスタリングされた反射点が存在する範囲によって、反射面の大きさを検出する。例えば、図3の例では、反射面W1が存在する範囲が特定される。
ステップS16では、通信部14は、ステップS14およびステップS15で検出された反射面に関する情報(位置および大きさ)を出力する。この結果、レーダ装置30の通信部35が反射面に関する情報を受信する。例えば、図3の例では、反射面W1の位置および大きさに関する情報が出力される。
ステップS17では、演算処理部13は、処理を繰り返すか否かを判定し、処理を繰り返すと判定した場合(ステップS17:Y)にはステップS10に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS17:N)には処理を終了する。
つぎに、図6を参照して、レーダ装置30において、反射面の反射率を求める際に実行される処理の一例について説明する。図6に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS30では、電磁波送受信部31は、例えば、パルス状の電磁波を車両の周辺に向けて送信する。
ステップS31では、電磁波送受信部31は、ステップS30で送信され、物標で反射された反射信号を受信する。
ステップS32では、電磁波解析部32は、ステップS31で受信された反射信号に対して解析処理を実行し、車両の周辺に存在する物標を検出する。
ステップS33では、演算処理部33は、通信部35を介して、反射面特定装置10から反射面の位置および大きさに関する情報を取得する。より詳細には、演算処理部33は、通信部35を介して、図5の処理によって特定された反射面の位置および大きさに関する情報を入力する。例えば、図3の例では、反射面W1の位置および大きさに関する情報を入力する。
ステップS34では、演算処理部13は、ステップS33で入力した反射面の近傍に存在する物標(ステップS32で検出した物標)であって、直接信号および間接信号の双方が存在する物標が存在する場合(ステップS34:Y)にはステップS35に進み、それ以外の場合(ステップS34:N)にはステップS39に進む。例えば、図3に示すように、反射面W1の近傍に物標(自転車B1)が存在し、直接信号(電磁波E1)と反射信号(電磁波E2)の双方が存在する場合には、Yと判定してステップS35に進む。
ステップS35では、演算処理部13は、直接信号の受信強度R1を検出する。例えば、図3の例では、電磁波送受信部31から送信された送信強度が“1”である電磁波E1の受信強度S1を検出する。
ステップS36では、演算処理部13は、間接信号の受信強度R2を検出する。例えば、図3の例では、電磁波送受信部31から送信された送信強度が“1”である電磁波E2の受信強度S2を検出する。
ステップS37では、演算処理部13は、ステップS36で検出した間接信号の受信強度S2と、ステップS35で検出した直接信号の受信強度S1との比を求め、求めた比の平方根を求めることで、反射面の反射率r1を求める。例えば、図3の例では、反射面W1を経由する間接信号の強度を、直接信号の強度で除することで、r1×r1×r2/r2(=r1)に応じた値を得ることができる。このため、その平方根を求めることで、反射面W1の反射率r1を得ることができる。
ステップS38では、演算処理部13は、ステップS33で入力した反射面の位置および大きさに関する情報と、ステップS37で求めた反射率に関する情報とを、対応付けして、データ保存部34に保存する。この結果、例えば、図3の例では、反射面W1の位置および大きさを示す情報と、反射率r1とが対応付けされてデータ保存部34に保存される。
ステップS39では、演算処理部13は、処理を繰り返すか否かを判定し、処理を繰り返すと判定した場合(ステップS39:Y)にはステップS30に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS39:N)には処理を終了する。
つぎに、図7を参照して、レーダ装置30において、物標を検出する場合に実行される処理の一例について説明する。図7に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS50では、電磁波送受信部31は、例えば、パルス状の電磁波を車両の周辺に向けて送信する。
ステップS51では、電磁波送受信部31は、ステップS50で送信され、物標で反射された反射信号を受信する。
ステップS52では、電磁波解析部32は、ステップS51で受信された反射信号に対して解析処理を実行し、車両の周辺に存在する物標を検出する。
ステップS53では、演算処理部13は、ステップS42で検出した物標が反射面で反射した物標か否かを判定し、反射面で反射した物標であると判定した場合(ステップS53:Y)にはステップS54に進み、それ以外の場合(ステップS53:N)にはステップS55に進む。例えば、図2(A)に示すように、他車両C2が直接信号によって検出不能で、反射信号によって検出可能な場合(反射面W1の内側に存在する鏡像M2として検出した場合)にはYと判定して、ステップS54に進む。
ステップS54では、ステップS53において、反射面で反射した物標と判定された場合に、その反射面の反射率を特定済みか否か判定し、特定済みの場合(ステップS54:Y)にはステップS56に進み、それ以外の場合(ステップS54:N)にはステップS57に進む。例えば、図6に示す処理によって、反射面の反射率を特定済みである場合には、Yと判定してステップS56に進む。
ステップS55では、演算処理部13は、物標の反射率を特定する処理を実行する。より詳細には、反射面を経由せずに物標によって直接反射された反射信号の強度により、物標の反射率を特定する。例えば、自動車の場合には、反射率として0.9が特定される。
ステップS56では、演算処理部13は、反射面の反射率を加味して、物標の反射率を特定する。例えば、図2(A)の例では、物標である他車両C2は、反射面W1を経由する電磁波が検出されるので、他車両C2の反射率をr3とすると、受信信号の強度は、r1×r1×r3に比例した値を有する。そこで、他車両C2の反射率r3を求めるために、受信信号の強度をr1×r1で除することで、他車両C2の反射率r3を特定することができる。
ステップS57では、演算処理部13は、反射面で反射した物標であるが、反射面の反射率を特定済みでないことから、物標の反射率の特定が不能であると判定してステップS61に進む。
ステップS58では、演算処理部13は、ステップS55またはステップS56で特定した反射率と、データ保存部34に格納されている、図4に示す種類特定テーブルを比較する。
ステップS59では、演算処理部13は、ステップS58の比較結果に基づいて、物標の種類を特定する。例えば、図2(A)において、ステップS55またはステップS56で特定した物標(他車両C2)の反射率が0.9である場合には、図4から物標は自動車であると特定される。
ステップS60では、演算処理部13は、通信部35を介して、図示しない上位の装置(例えば、ECU(Electric Control Unit))に対して、特定した物標の種類と出力する。なお、上位の装置では、検出した物標の位置、速度、および、種類等の情報に基づいて、例えば、接触または衝突の可能性がある場合には、ブレーキを操作することで、車両を減速する処理を実行する。具体的には、物標が身長が低い人である場合、当該物標は子供であり、飛び出しの危険があることから、車速を減速させることで、接触または衝突の危険を回避することができる。
ステップS61では、演算処理部13は、処理を繰り返すか否かを判定し、処理を繰り返すと判定する場合(ステップS61:Y)にはステップS50に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS61:N)には処理を終了する。
以上に説明したように、図5~図7に示すフローチャートによれば、前述した実施形態の動作を実現することができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の各実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、電磁波送受信部31が送信する電磁波の強度は一定としたが、反射信号の強度に応じて、送信信号の強度を増減するようにしてもよい。例えば、図8に示すように、反射面W5の反射率r5が、反射面W1の反射率r1に比較して小さい場合(r5<r1の場合)、例えば、図9に示すように、反射面W5の存在する方向についてのみ送信信号の強度が大きくなるように設定することができる。あるいは、図10に示すように、最も低い反射面W5の反射率r5に応じて全ての方向の送信信号の強度を設定するようにしてもよい。
より詳細には、図9では、ステップS70において、車両の周辺に存在する反射面の位置および大きさと反射率とを取得する。例えば、図8の例では、演算処理部13が、反射面W1~W8の位置および大きさと反射率とを、例えば、データ保存部34から取得する。そして、ステップS71において、取得した反射面の位置および大きさと反射率とに応じて、角度毎の送信強度を設定する。例えば、反射面W5が存在する角度については、反射面W1が存在する角度よりも送信信号の信号強度が大きくなるように設定する。これにより、ステップS50において、反射面W5に対しては、反射面W1よりも信号強度が大きい信号が送信される。この結果、反射面W5の近傍に存在する他車両C3を確実に検出することができる。なお、図9において、ステップS50以降の処理は、図7と同様であるのでその説明は省略する。
図10では、ステップS90において、反射面の位置および大きさと反射率とを取得する。例えば、図8の例では、演算処理部13が、反射面W1~W8の位置および大きさと反射率とを、例えば、データ保存部34から取得する。そして、ステップS91において、周囲に存在する反射面の反射率のうち最低の反射率を基準として送信強度を設定する。例えば、反射率が最も低い反射面W5の反射率r5に基づいて、全ての方向に対する送信信号の信号強度を設定する。これにより、ステップS50において、反射面W5を基準として送信信号の強度が設定されるので、反射面W5の近傍に存在する他車両C3を確実に検出することができる。なお、図9において、ステップS50以降の処理は、図7と同様であるのでその説明は省略する。
また、前述した説明では、電磁波送受信部31から送信される電磁波についてはパルス信号を用いるようにしたが、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)信号を用いるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、反射面の反射率を求めるようにしたが、本発明は反射率のみに限定されるものではなく、例えば、反射面によって反射される電磁波の強度を示す「反射強度」等を用いるようにしてもよい。
また、図1に示す実施形態では、反射面は、Lidar送受信部11から送信されるレーザ光によって検出するようにしたが、本発明は、レーザ光のみに限定されるものではなく、例えば、レーダ装置30と同様に電磁波で検出したり、あるいは、撮像素子によって撮像された可視光画像または赤外光画像を用いて検出したりしてもよい。あるいは、図示しないナビゲーションシステムが有する地図情報に反射面に関する情報を含めておき、このような地図情報に含まれる反射面に関する情報を利用するようにしてもよい。なお、その場合、図6に示す処理によって検出された反射率については、地図情報の反射面を示す情報に対応付けして格納するようにしてもよい。あるいは、算出した反射率を示す情報をサーバ装置に送信して、複数の車両間で共有可能としてもよい。
また、図5~図7および図9~図10に示すフローチャートは一例であって、本発明がこれらに示す処理に限定されるものではない。例えば、図5~図7および図9~図10に示すフローチャートの処理の一部を、上位の装置であるECU等によって実行するようにしてもよい。
また、図1の構成において、通信部35が他車両またはサーバ装置と通信可能とし、自車両によって検出した反射面に関する情報を他車両またはサーバ装置に送信するとともに、他車両によって検出された反射面に関する情報またはサーバ装置に格納されている反射面に関する情報を受信するようにしてもよい。
10 反射面特定装置
11 Lidar送受信部
12 信号解析部
13 演算処理部
14 通信部
30 レーダ装置
31 電磁波送受信部
32 電磁波解析部
33 演算処理部
34 データ保存部
35 通信部

Claims (8)

  1. 車両の周辺に存在する物標を検出するレーダ装置において、
    前記車両の周辺に存在する電磁波を反射する反射面の位置および大きさに関する情報入力される入力手段と、
    前記電磁波を送信し、前記反射面によって反射される反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記反射面における前記電磁波の反射率または反射強度に関する情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記反射率または前記反射強度に関する情報を出力する出力手段と、
    を有し、
    前記検出手段は、前記反射面の近傍に存在する前記物標からの直接の前記反射信号と、前記反射面を経由する間接の前記反射信号との強度を比較することで、前記反射面の前記反射率または前記反射強度を検出することを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記電磁波を送信し、前記物標によって反射される前記反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記物標を特定する特定手段を有し、
    前記特定手段は、前記反射面の前記反射率または前記反射強度に基づいて、前記反射面の近傍に存在する前記物標の種類を特定する、
    ことを特徴とする請求項に記載のレーダ装置。
  3. 前記物標のそれぞれの前記反射率または前記反射強度を示す情報を格納する格納手段を有し、
    前記特定手段は、前記格納手段に格納されている前記反射率または前記反射強度を示す情報に基づいて前記物標の種類を特定する、
    ことを特徴とする請求項に記載のレーダ装置。
  4. 前記特定手段は、前記反射面の前記反射率または前記反射強度に基づいて、送信する前記電磁波の強度を増減することを特徴とする請求項またはに記載のレーダ装置。
  5. 前記入力手段は、可視光カメラまたは赤外線カメラによって撮像された画像に基づいて前記反射面が特定され、特定された前記反射面の位置および大きさに関する情報を入力することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  6. 前記入力手段は、地図情報に基づいて前記反射面が特定され、特定された前記反射面の位置および大きさに関する情報入力されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  7. 車両の周辺に存在する物標を検出するレーダ装置の物標検出方法において、
    前記車両の周辺に存在する電磁波を反射する反射面の位置および大きさに関する情報入力される入力ステップと、
    前記電磁波を送信し、前記反射面によって反射される反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記反射面における前記電磁波の反射率または反射強度に関する情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された前記反射率または前記反射強度に関する情報を出力する出力ステップと、
    を有し、
    前記検出ステップでは、前記反射面の近傍に存在する前記物標からの直接の前記反射信号と、前記反射面を経由する間接の前記反射信号との強度を比較することで、前記反射面の前記反射率または前記反射強度を検出することを特徴とするレーダ装置の物標検出方法。
  8. 車両の周辺に存在する物標を検出するレーダ装置と、前記車両の周辺に存在する電磁波を反射する反射面を特定する特定装置とを有する物標検出システムにおいて、
    前記特定装置は、
    前記車両の周辺に存在する前記反射面を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記反射面の位置および大きさに関する情報を出力する第1出力手段と、
    を有し、
    前記レーダ装置は、
    前記第1出力手段から出力される情報を入力する入力手段と、
    前記電磁波を送信し、前記反射面によって反射される反射信号を受信し、受信した前記反射信号に基づいて前記反射面における前記電磁波の反射率または反射強度を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記反射率または前記反射強度を出力する第2出力手段と、を有
    前記検出手段は、前記反射面の近傍に存在する前記物標からの直接の前記反射信号と、前記反射面を経由する間接の前記反射信号との強度を比較することで、前記反射面の前記反射率または前記反射強度を検出することを特徴とする物標検出システム。
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