JP7327911B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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本発明は、撮像装置にて取得された画像を物体検出に用いる際の画像処理技術に関する。
自動車やロボットなど移動体が撮像装置および測距装置を搭載し、周辺環境を認識して、自律的に移動する技術が知られている。具体的には、移動体に設置された撮像装置から得られる画像を分析し、特定の物体(車、歩行者など)を検出する。次に、検出した物体と移動体に設置された測距装置からの距離情報、および移動体の移動予定経路を総合的に判断し、物体との衝突可能性を判定する。そして、移動体自身を停止あるいは回避等、どのように行動するかの行動計画を作成し、移動体自身の行動制御を行う。これらの技術を自動車に搭載した場合、運転者の運転を支援するため、運転支援、ADAS(高度運転支援システム)、自動運転等と呼ばれている。
この一連の処理の流れにおいて、車や歩行者等の特定の物体を検出する方式は幾つかある。例えば、撮像装置により取得された画像から特徴量を抽出し、その特徴量を基に事前に学習した識別器を用いて判断する特徴点ベースの方式がある。特徴量の例としては、Harr-Like特徴やHOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴などがある。また識別方式としては、AdaBoostやSVM(Support Vector Machine)などがある。この方式の他には、畳み込みニューラルネットワークを用いて、直接、特徴抽出および識別器を深層学習により獲得するニューラルネットワーク方式などがある。いずれの方式も、画像中に写っている検出したい物体の位置・大きさを矩形で指定して、学習に用いている。しかし、画像中に写り込む物体の大きさは、物体と撮像装置との相対距離に応じて変化する。物体と撮像装置との距離が近い場合は、物体は画像中に大きく写り込む。このような場合に対応するため、取得した画像から、段階的に解像度を落とした画像を複数生成し、それぞれの画像で物体検出を行い、その結果を統合する階層処理が一般的に行われている。例えば、特許文献1には、測距装置からの距離情報を用いて、解像度の落とし方を制御することでより効率的に物体検出を行う技術が開示されている。
また特許文献2には、撮像画像と同時に複数の画素位置にて撮像装置から被写体までの距離(被写体距離とする。)を取得できる測距機能を備えた撮像装置が開示されている。特に、測距機能は、位相差方式により被写体距離を検出可能な測距画素を、撮像素子の像面に行毎に複数配置することにより実現されている。
特開2014-142202号公報 特開2017-163539号公報
前述した撮像素子と測距画素とが配置された撮像素子を備えた撮像装置の場合、撮像画素から生成された画像を用いて物体検出が行われる。しかし、撮像素子には測距画素も配置されているため、生成される画像の解像度が下がり、例えば被写体距離が遠いために小さく写る物体を検出できなくなる場合がある。
そこで、本発明は、被写体距離が遠い場合でも物体を検出可能にすることを目的とする。
本発明は、撮像画素と撮像面位相差方式で測距が可能な測距画素とが所定の配置パターンで配された撮像素子からの出力信号を処理する画像処理装置であって、前記撮像画素の出力信号を基に第1の画像を生成する第1の生成手段と、前記測距画素の出力信号を基に距離情報を生成する測距手段と、前記第1の画像について、前記距離情報を基に所定の距離よりも遠方となる領域を設定する設定手段と、前記設定手段により前記設定された領域について、前記撮像画素ならびに前記測距画素の出力信号を基に、前記第1の画像を用いて前記撮像画素の配置パターンに応じた解像度以上の解像度を有する第2の画像を生成する第2の生成手段と、前記第1の画像と前記第2の画像のいずれかの画像から、所定の物体の領域を検出する検出手段と、を有し、前記第2の生成手段は、前記撮像素子の前記測距画素から読み出された複数の信号を加算して輝度信号を生成して、前記撮像画素による前記解像度以上の解像度を有する輝度画像を生成し、前記設定手段により前記設定された領域を拡大した画像を生成し、前記輝度画像を用いて前記拡大した画像を補正して前記第2の画像を生成することを特徴とする。
本発明によれば、被写体距離が遠い場合でも物体を検出可能となる。
画像処理装置を含む撮像装置の構成と撮像素子の説明図である。 結像光学系と測距画素および視差量とデフォーカス量の関係説明図である。 画像処理の流れを示すフローチャートである。 物体検出に用いる画像の生成処理の説明図である。 拡大するべき領域の設定の説明図である。 半画素分ずれた画素配置の説明図である。 運転支援システムへの適用例を示した図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の画像処理装置は、撮像画素と撮像面位相差方式による測距が可能な測距画素とが所定の配置パターンで配された撮像素子からの出力信号を処理する装置であり、撮像素子の出力信号を基に生成した画像から所定の物体を検出する機能を有する。なお、以下の説明に用いる各図において、図番は異なっていても同じ構成または処理を行う部分にはそれぞれ同じ参照符号を付している。
図1(A)は、本実施形態の画像処理装置(画像処理部13)を撮像装置1に適用した場合の概略的な構成例を示した図である。撮像装置1は、結像光学系10、撮像素子11、制御部12、画像処理部13、記憶部14、入力部15、表示部16、通信部17を有して構成されている。
結像光学系10は、撮像装置1の撮影レンズであり、被写体の光像を撮像素子11上に形成する機能を有する。結像光学系10は、複数のレンズ群(不図示)から構成され、撮像素子11から所定距離離れた位置に射出瞳101を有する。なお本実施形態の各図に描かれているx軸、y軸、z軸について、z軸は結像光学系10の光軸102と並行した軸であり、x軸とy軸は互いに垂直な軸であり且つ光軸(z軸)と垂直な軸であるとする。
撮像素子11は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)やCCD(電荷結合素子)から構成され、撮像画素の機能に加え、撮像面位相差方式による測距画素の機能をも備えた撮像素子である。すなわち撮像素子11は、結像光学系10によって撮像面に結像された被写体像を光電変換し、その被写体像に基づく画像信号ならびに撮像装置1から被写体までの距離情報を生成する。撮像画素と測距画素の詳細については後述する。
制御部12は、撮像装置1の各部を制御する。例えば、制御部12は、オートフォーカス(AF)による自動焦点合わせ、フォーカス位置の変更、F値(絞り)の変更、画像の取り込み、記憶部14や入力部15、表示部16、通信部17等を制御する。
画像処理部13は、画像生成部130、メモリ131、距離生成部132、領域設定部133、物体検出部134、情報統合部135を有して構成されている。
画像生成部130は、撮像素子11から供給された撮像信号に対し、ノイズ除去、デモザイキング、輝度信号変換、収差補正、ホワイトバランス調整、色補正などの各種信号処理を行い、観賞用画像ならびに物体検出に用いる画像を生成する。なお、観賞用画像は、撮像素子11の撮像画素からの撮像信号を基に生成される。物体検出に用いる画像の生成に関する詳細な説明は後述する。そして、画像生成部130から出力された画像データはメモリ131に一時的に蓄積される。メモリ131に蓄積された画像データのうち、物体検出に用いる画像のデータは後述する物体検出部134に送られ、観賞用画像のデータは表示部16の表示に使用されたり、他の装置へ送信等されたりする。なお、物体検出に用いる画像データについても他の装置等への送信がなされてもよい。
距離生成部132は、後述するように、撮像素子11が有する測距画素により取得された信号(距離情報)を用いて、距離情報の分布を表す距離画像を生成する。
領域設定部133は、後述するように、画像生成部130で生成された画像、あるいは距離生成部132で生成された距離画像を基に、拡大するべき領域を設定する。
物体検出部134は、後述するように、画像生成部130で生成された物体検出に用いる画像から、特定の物体の領域を検出し、その検出した物体領域の画像内における位置・大きさを特定する。
情報統合部135は、後述するように、距離生成部132および物体検出部134からの情報を統合し、その情報を基に、物体検出部134にて検出された物体が撮像装置1からどの距離に存在するかを演算する。情報統合部135は、検出された物体と距離情報、移動体の移動予定経路等を総合的に判断し、検出された物体が障害物となるか等を判断してもよい。
なお、画像処理部13の各部は、論理回路を用いたハードウェアにより構成することができる。また別の形態として、画像処理部13は、例えば中央演算処理装置(CPU)と演算処理プログラムを格納するメモリとから構成されていてもよい。この場合、メモリ内の演算処理プログラムをCPUが実行するようなソフトウェア構成により、前述した各部の処理が実現される。また、画像処理部13は、一部がハードウェア構成で残りがソフトウェア構成により実現されてもよい。
記憶部14は、撮像装置1で取得したデータや中間データ、撮像装置1で利用されるパラメータデータなどが格納される不揮発性の記憶媒体である。記憶部14としては、高速に読み書きでき、且つ、大容量の記憶媒体であればどのようなものを利用してもよい。記憶部14としては、一例としてフラッシュメモリなどを用いることができる。
入力部15は、ユーザーが操作し、撮像装置1に対して、情報入力や設定変更を行うためのインターフェイスである。入力部15としては、例えば、ダイヤル、ボタン、スイッチ、タッチパネルなどを用いることができる。
表示部16は、撮影時の構図確認のための画像や、各種設定画面、メッセージ情報、物体検出結果などの表示を行う。表示部16は、液晶ディスプレイや有機ELなどで構成される表示デバイスである。
通信部17は、画像処理部13で生成された撮像画像や距離情報、検出物体の情報、情報統合部135で障害物判断が行われた場合の障害物判断情報等を、他の装置に送信したり、他の装置から送信された各情報を受信したりする機能を有している。
次に、本実施形態の撮像装置1が備えている撮像素子11の構成および機能について、図1(B)~図1(E)を参照しながら詳細に説明する。
前述したように、本実施形態の撮像素子11は、撮像画素と、撮像面位相差方式による測距画素とを備え、結像光学系10を介して撮像面に結像された被写体像を光電変換し、被写体像に基づく画像信号ならびに距離情報を生成可能な機能を有している。
図1(B)は、撮像素子11の概略的なx-y断面図である。図1(B)に示すように、撮像素子11は、4行×4列の画素群110が複数配列されることで構成されている。画素群110は、赤(R)に対応した撮像画素であるR画素、同様に緑(G)と青(B)に対応した撮像画素のG画素とB画素、白(W)に対応した撮像画素のW画素、撮像面位相差測距方式による測距画素であるM画素とが、行毎に配置されて構成されている。したがって、画素群110からは、R画素,G画素,B画素からのR,G,Bの3色およびW画素からの白の情報を含む画像信号と、M画素からの距離情報とが出力される。
図1(D)はR画素に配されるRのカラーフィルタ、G画素に配されるGのカラーフィルタ、B画素に配されるBのカラーフィルタのそれぞれ通過波長帯域を模式的に示している。図1(D)の通過帯域1121はRのカラーフィルタ、通過帯域1122はGのカラーフィルタ、通過帯域1123はBのカラーフィルタの、それぞれの通過波長帯域を表している。W画素に関してはカラーフィルタを使用しなくてもよいし、例えばR,G,Bの各通過波長帯域を含んだ図1(E)に示すような広い通過波長帯域1124を有するフィルタを使用してもよい。W画素からの信号を利用することで、感度が向上しS/Nの高い画像を得ることが可能となる。
次に、撮像素子11の測距画素(M)について説明する。
図1(C)は、図1(B)の画素群110のなかの測距画素Mの1画素分についてI-I'断面を模式的に示した図である。図1(C)に示すように、一つの測距画素Mは、導光層113と受光層114とで構成されている。導光層113には、測距画素へ入射した光束を二つの光電変換部へ効率よく導くためのマイクロレンズ111、所定の波長帯域の光を通過させるフィルタ112、不図示の画像読み出し用及び画素駆動用の配線などにより構成されている。フィルタ112は、例えばW画素と同様に広い通過波長帯域を持つフィルタであるが、このフィルタは必ずしも備えられていなくてもよい。受光層114は、光電変換部115および光電変換部116の二つの光電変換部により構成されている。なお、不図示の画像読み出し用及び画素駆動用の配線は受光層114に設けられていてもよい。
次に、本実施形態の撮像素子11の測距画素Mが備える光電変換部115と光電変換部116の動作、および、それら二つの光電変換部が受光する光束について、図2(A)及び図2(B)を用いて説明する。
図2(A)は、結像光学系10の射出瞳101と、撮像素子11中の画素の光電変換部115により受光される光束(光束は図中点線で示している。)と、を示した概略図である。図2(B)は同様に光電変換部116により受光される光束を示した概略図である。
図2(A)及び図2(B)に示したマイクロレンズ111は、射出瞳101と受光層114とが光学的に共役関係になるように配置されている。結像光学系10の射出瞳101を通過した光束は、マイクロレンズ111により集光されて光電変換部115または光電変換部116に導かれる。この際、光電変換部115と光電変換部116は、それぞれ図2(A)及び図2(B)に示す通り、異なる瞳領域を通過した光束を主に受光する。光電変換部115は瞳領域210を通過した光束を、光電変換部116には瞳領域220を通過した光束を受光する。
撮像素子11が備える複数の光電変換部115は瞳領域210を通過した光束を主に受光し、これにより、それら複数の光電変換部115の出力信号からは、瞳領域210を通過した光束に基づく画像信号S1が得られることになる。同様に、複数の光電変換部116は瞳領域220を通過した光束を主に受光し、これにより、それら複数の光電変換部116の出力信号からは、瞳領域220を通過した光束に基づく画像信号S2が得られることになる。また、画像信号S1からは、瞳領域210を通過した光束により撮像素子11上に形成された光像の強度分布を得ることができ、同様に、画像信号S2からは、瞳領域220を通過した光束により撮像素子11上に形成された光像の強度分布を得ることができる。
ここで、これら画像信号S1と画像信号S2との間の相対的な位置ズレ量(いわゆる視差量)は、デフォーカス量に応じた値となる。視差量とデフォーカス量との関係について、図2(C)、図2(D)、図2(E)を用いて説明する。図2(C)、図2(D)、図2(E)は本実施形態の撮像素子11と結像光学系10とを模式的に表した図である。
これら図2(C)~図2(D)において、光束211は瞳領域210を通過する光束であり、光束221は瞳領域220を通過する光束であるとする。
図2(C)は合焦時の状態を示しており、光束211および光束221が撮像素子11上で収束している。このとき、光束211により形成される画像信号S1と光束221により形成される画像信号S2との間で視差量は0となる。
図2(D)は像側でz軸の負方向にデフォーカスした状態を示している。この時、光束211により形成される画像信号S1と光束221により形成される画像信号S2との間で視差量は0とはならず、負の値を有する。
図2(E)は、像側でz軸の正方向にデフォーカスした状態を示している。この時、光束211により形成される画像信号S1と光束221により形成される画像信号S2との間で視差量は正の値を有する。
そしてこれら図2(D)と図2(E)の比較から、デフォーカス量の正負に応じて、位置ズレの方向が入れ替わることが分かる。また、デフォーカス量に応じて、結像光学系10の結像関係(幾何関係)に従って位置ズレが生じることが分かる。画像信号S1と画像信号S2との間の位置ずれを表す視差量は、後述する照合領域と参照領域を用いた領域ベースで相関を求めるマッチング手法等によって検出することができる。
次に、図3(A)のフローチャートを用いて、本実施形態の画像処理部13においてデータ取得開始から物体検出に用いる画像の生成、さらにその画像を用いて物体検出を行った結果を出力して情報を統合するまでの処理の流れを説明する。なお、以下の説明では、図3(A)のフローチャートの各処理ステップS301~S307をS301~S307と略記し、このことは後述する他のフローチャートでも同様とする。
ここで本実施形態の画像処理部13において、画像生成部130は、物体検出に用いる画像として、第1の物体検出用画像と第2の物体検出用画像とを、生成可能となされている。詳細は後述するが、第1の物体検出画像は、撮像素子11の撮像画素からの撮像信号を基に生成される画像であり、撮像素子の配置パターンに応じた解像度と同等の解像度を有する画像として生成される。第2の物体検出用画像は、特に撮像装置1からの距離(被写体距離)が遠く物体が小さく写るために、領域設定部133が拡大するべきとして設定した領域について、撮像画素の配置パターンに応じた解像度以上の解像度を有する拡大画像として生成される。以下の説明では、第1の物体検出用画像を単に物体検出用画像と呼び、第2の物体検出用画像を特に拡大物体検出用画像と呼ぶことにする。
先ず、図3(A)のS301において、撮像装置1では、設定された焦点位置、絞り、露光時間などに応じた撮影が行われ、撮像素子11からの出力信号が画像処理部13に転送され、同時に、メモリ131に記録される。
次にS302において、画像処理部13は、物体検出用画像(撮像素子11の解像度に応じた第1の物体検出用画像)と距離画像とを生成する。
S302における物体検出用画像の生成処理について、図3(B)のフローチャートおよび図4を用いて説明する。物体検出用画像は、画像生成部130において生成される。
前述した図1(B)に示したように、撮像素子11の画素の配列は、R画素とG画素とB画素とW画素からなる各撮像画素が配された行と、画素Mの測距画素が配された行とに分かれている。また、図4に示すように、撮像素子11の画素数は横方向(x軸方向)がWs画素で縦方向(y軸方向)がHs画素からなるWs×Hs画素であるとする。
画像生成部130は、先ずS311において、撮像素子11のR画素,G画素,B画素の各信号を用いて、Wc×Hc画素のベイヤー配列画像411を生成する。なおこの時の横方向の画素数はWc=Ws/2、縦方向の画素数はHcの画素数はHc=Ws/2となる。さらに、画像生成部130は、このベイヤー配列画像411をもとに、R画素,G画素,B画素の撮像画素の配置パターンに応じた解像度と同等の解像度の画像、つまり、撮像画素の行数と同等の行数のR,G,B各色の画像を生成するデモザイキングを行う。
次にS312において、画像生成部130は、S311の処理後のR,G,B各色の画像を変倍する処理を行うことにより、R,G,B各色それぞれがWc×Hc画素からなる物体検出用画像412を生成する。
このように、本実施形態の画像生成部130は、撮像素子11に配された撮像画素の行数と同等の行数となる画像を生成し、その画像を変倍することにより物体検出用画像412を生成している。
なおここでは、W画素の信号を用いない方法を説明したが、物体検出用画像の生成にW画素の信号を用いてもよい。具体的には、W画素の信号を用いて、Ws×Hc画素を有する輝度画像を物体検出用画像として生成する。
また、デモザイキング方法に関しては特に制限は無く、例えばW画素の信号を利用してSN比を向上するよう、R画素,G画素,B画素の各画素値を補間するようにしてもよい。
画像生成部130は、前述した処理以外に、物体検出用画像についても、ノイズ除去、輝度信号変換、収差補正、ホワイトバランス調整、色補正などの処理を行い、それら処理が行われた後のデータを、メモリ131に記録する。
次に、図3(A)のS302における距離画像の生成処理について説明する。距離画像は、距離生成部132において生成される。
図4に示した撮像素子11の測距画素であるM画素から読み出された画像信号413は、前述した光電変換部115からの画像信号S1と、光電変換部116からの画像信号S2とを有した信号となっている。距離生成部132は、それら画像信号S1と画像信号S2を基に、距離画像415(距離画像D)を生成する。
図3(C)は、距離画像の生成処理の詳細なフローチャートである。
S321において、距離生成部132は、画像信号S1および画像信号S2について光量補正処理を施す。結像光学系10の周辺画角では、ヴィネッティング(口径食)によって瞳領域210と瞳領域220の形状が異なり、それに起因して、画像信号S1と画像信号S2との間で光量バランスが崩れることがある。このため、S321において、距離生成部132は、メモリ131に予め格納されている光量補正値を用いて、画像信号S1と画像信号S2について光量補正処理を施す。
次のS322において、距離生成部132は、撮像素子11に起因するノイズを低減するための処理を行う。具体的には、距離生成部132は、画像信号S1と画像信号S2に対してフィルタ処理を施すことにより、それら画像信号S1と画像信号S2に含まれるノイズを低減する。ここで、一般に、空間周波数が高い高周波領域ほどSN比が低くなり、相対的にノイズ成分が多くなる。したがって、距離生成部132は、高周波領域になるほど通過率が低くなるローパスフィルタを用いたフィルタ処理を行う。なお、S321における光量補正は、結像光学系10の製造誤差などにより設計通りにはならないことが多い。このため、S322でのノイズ低減処理の際には、直流成分を遮断し、且つ、高周波成分の通過率が低いバンドパスフィルタを用いることが望ましい。
次にS323において、距離生成部132は、前述したS321およびS322の処理後の画像信号S1と画像信号S2を基に視差量を算出する。具体的には、距離生成部132は、先ず、画像信号S1内に、代表画素情報Ispに対応した注目点を設定し、その注目点を中心とする照合領域を設定する。照合領域は、例えば、注目点を中心とした一辺が所定の画素数となされた矩形領域とする。また、距離生成部132は、画像信号S2内に、参照点を設定し、その参照点を中心とする参照領域を設定する。参照領域は照合領域と同一の大きさおよび形状である。次に距離生成部132は、参照点を順次移動させながら照合領域内に含まれる画像信号S1と参照領域内に含まれる画像信号S2との相関度を算出し、最も相関度が高い点を注目点に対応した対応点とする。注目点と対応点の相対的な位置ズレ量が、注目点における視差量である。前述した注目点を代表画素情報Ispに従って順次変更しながら視差量を算出することで、複数の画素位置における視差量を算出することができる。相関度の算出方法はNCC(Normalized Cross-Correlation)やSSD(Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)等を用いることができる。そして、距離生成部132は、視差量を計算する位置を、物体検出用画像412と同様になるよう設定することで距離画像415を得る。
また、距離生成部132は、所定の変換係数を用い、下記の式(1)の演算を行うことにより、視差量を撮像素子11から結像光学系10の焦点までの距離であるデフォーカス量に変換する。式(1)中のKは所定の変換係数、ΔLはデフォーカス量、dは視差量である。
ΔL=K×d 式(1)
さらに、距離生成部132は、式(2)に示すように、幾何光学におけるレンズの公式を用いて、デフォーカス量ΔLを物体距離に変換する。式(2)中のDaは物体面から結像光学系10の主点までの距離、Dbは結像光学系10の主点から像面までの距離、Fは結像光学系10の焦点距離である。
1/Da+1/Db=1/F 式(2)
この式(2)において、距離Dbの値はデフォーカス量ΔLから算出することができ、焦点距離Fは結像光学系10により得られるため、物体面までの距離Daを算出することができる。
図3(A)のフローチャートに説明を戻す。前述したS302の後、画像処理部13は、S303に処理を進める。
S303に進むと、画像処理部13は、S302で生成した距離画像を利用して、拡大すべき領域を設定する。拡大すべき領域は遠方の領域であり、拡大すべき領域の設定は領域設定部133において行われる。
以下、拡大すべき領域の設定について図5を用いて説明する。
図5において、画像510は前述したS302で生成された物体検出用画像412の一画像例を示しており、画像511は同じくS302で生成された距離画像415の一画像例を示している。物体検出用画像510には遠い距離の物体502と近い距離の物体501が写っているとする。
ここで、物体検出が可能な最小モデルに相当する大きさをWmin画素、検出したい実モデルの大きさをWm、結像光学系10の焦点距離をF、撮像素子11の画素ピッチをPで表すとする。この場合、撮像装置1から、最小モデルとして検出可能な物体までの第1の距離Dminは、式(3)により表すことができる。
Dmin=Wm×F/(Wmin×P) 式(3)
このことを言い換えると、第1の距離Dminより遠い距離にある物体(例えば物体502)は、撮像装置1による撮像画像中では最小モデルWmin画素より小さく写っていることになり、そのままでは検出することができないことを意味する。
また例えば、撮像装置1から物体までの距離のうち、所定の第2の距離以上(Dmax以上)の遠い物体等については、撮像装置1の撮像画像ではそもそも解像することができず、その物体の写った画像領域を例えば拡大したとしても物体を検出できないとする。すなわち言い換えると、撮像装置1から物体までの距離が所定の第2の距離未満(Dmax未満)であれば、例えば撮像画像を拡大すれば物体を検出することが可能になるとする。
以上のことを踏まえ、領域設定部133では、距離画像のうち、第1の距離Dminと第2の距離Dmaxとに基づく距離範囲Drg(Drg=Dmin-Dmax)に入る領域を特定する。そして、領域設定部133は、距離画像から距離範囲Drg内として特定された領域を基に、物体検出用画像510の中で拡大するべき領域を設定する。図5の例では、距離画像511のなかで点線により囲まれた領域504が距離範囲Drg内として特定された領域を表し、同様に、物体検出用画像510のなかで点線により囲まれた領域504が拡大するべきと設定された領域を表している。すなわち、領域設定部133は、遠方の空の領域など第2の距離Dmax以上の遠方の領域を除外し、所定の第2の距離Dmax未満で且つ第1の距離Dminより遠い距離範囲Drgに相当する領域を、拡大すべき領域504として設定する。これにより、物体検出用画像510の中で設定された領域504を例えば拡大すれば、後段の物体検出処理において、その拡大画像(512)の中に写っている物体を検出することが可能となる。また、本実施形態では、拡大するべき領域を限定していることにより、物体検出用画像510の全体を拡大する場合よりも、後段の物体検出処理の負荷を低減でき、また使用メモリ容量を削減することも可能となる。
再び図3(A)のフローチャートに説明を戻す。S303の後、画像処理部13は、S304に処理を進める。
S304に進むと、画像処理部13は、拡大すべき遠方の領域が存在するか否か、つまり領域設定部133により拡大するべきと設定された領域が存在するか否かの判定を行う。この判定は、例えば画像生成部130において行われるとする。画像生成部130は、S304において、拡大すべき遠方領域が存在しないと判定した場合にはS306に処理を進め、一方、拡大すべき遠方領域が存在すると判定した場合にはS305に処理を進める。
S305に進むと、画像生成部130は、S303で拡大するべきとして設定された領域の拡大画像を生成し、その後、S306に処理を進める。図5の例の場合、物体検出用画像510の中で、拡大するべきとして設定された領域504の拡大画像(512)が生成される。本実施形態においては、この拡大画像が、拡大物体検出用画像512、つまり撮像素子11の撮像画素による解像度と同等以上の解像度を有する画像として生成される第2の物体検出用画像である。本実施形態の場合、撮像素子11は撮像画素と測距画素が行ごとに配置されているため、画像生成部130は、撮像素子11に配された撮像画素の行数と同等以上の行数となる拡大画像を、拡大物体検出用画像として生成する。
前述したように、本実施形態において、S305の拡大画像生成処理は、S302で生成された物体検出用画像のなかで、S303で拡大するべきとして設定された領域504を、撮像素子11の解像度以上に拡大するような処理である。例えば、S303で設定された領域504における矩形の左上座標を(xc,yc)とし、その矩形の領域の大きさをWt×Ht画素とする。画像生成部130は、この領域504の矩形の座標と大きさを基に、撮像素子11の画素配列上で対応した位置と大きさを算出する。本実施形態の撮像素子11の画素配列の場合、撮像素子11の画素配列上における矩形領域の大きさはWt×Htの値をそれぞれ2倍すればよい。例えば、撮像素子11の画素配列上における矩形領域の左上座標は(xs,ys)とし、大きさをWts×Hts画素とする。つまりWts=Wt×2、Hts=Ht×2である。そして、画像生成部130は、このようにして求めた矩形領域の情報をもとに、物体検出用画像510から拡大物体検出用画像512を生成する。
以下、図4を用い、矩形領域を拡大した拡大物体検出用画像を生成する処理について詳細を説明する。
図4において、画像416は、撮像素子11の画素配列において左上座標(xs,ys)で大きさがWts×Hts画素の矩形領域を切り出した画像に相当する。
また撮像素子11の測距画素であるM画素の信号については、前述した画像信号S1と画像信号S2とを加算したM=S1+S2の輝度信号として取り扱うとする。この際、M画素とW画素はいずれもカラーフィルタによる色分離がされていない信号として取得されるため、同様に輝度信号として取り扱うことが可能となる。このため、画像生成部130は、W画素およびM画素の信号を用いて輝度画像417を生成する。具体的には、画像生成部130は、図4の画像417のように、R画素,G画素,B画素の各画素位置については、W画素とM画素の画素値により補間した画素(アンダーラインを付けたW画素)を用いることで、輝度画像417を生成する。
次に、画像生成部130は、図4の物体検出用画像412から、S303で拡大するべきとして設定された領域(図5の領域504)を切り出し、輝度画像417と同様のサイズへ拡大する処理を行って、図4の拡大物体検出用画像418を生成する。
さらに、画像生成部130は、輝度画像417を利用して、拡大物体検出用画像418の補正を行う。ここで、輝度画像417は、撮像素子11が本来持つ解像度の画像であるため、物体検出用画像412と比べて高解像度である。このため、画像生成部130は、先ず、輝度画像417の画素と同一位置において色の比を算出する。すなわち画像生成部130は、本来、R画素、G画素、B画素があった位置の輝度を、輝度画像417から取得し、その位置の輝度に対応した色の比を算出する。そして、画像生成部130は、その位置において算出した色の比を、R,G,Bのそれぞれ拡大物体検出用画像418に乗じる。これにより、それぞれ解像度が補正された鮮明な拡大物体検出用画像が得られることになる。
なお、遠方の物体を検出するためには、拡大物体検出用画像418を元画像として段階的に拡大した画像を生成してもよい。またここでは、拡大物体検出用画像418をR,G,Bのカラー画像として生成する例を挙げたが、後段の物体検出処理が輝度画像にも対応している場合は、輝度画像のみを生成するだけでもよい。以上のことで、高解像度でS/Nの高い拡大物体検出用画像を生成することが可能となる。
再び図3(A)のフローチャートに説明を戻す。
S305の後、S306に進むと、画像処理部13は、物体検出処理を行う。物体検出処理は物体検出部134において行われる。
ここで、物体検出部134は、S302で生成された物体検出用画像、または、304で拡大すべき遠方領域が存在すると判定された場合にS305で生成された拡大物体検出用画像を用いて、物体検出を行う。物体検出に関しては、例えば前述したように、特徴点ベースの方式やニューラルネットワークを用いた方式など、特に限定は無く、いずれの方式を用いてもよい。そして、物体検出部134は、物体検出結果として、画像中のどの位置にどのような大きさの物体が存在するかを示す矩形領域情報を出力する。なお、拡大物体検出用画像から検出された矩形領域については、画像拡大処理の際の拡大率を考慮して、最終的に物体検出用画像の大きさに整合された矩形領域情報として出力される。
次にS307において、画像処理部13は、S302で生成した距離画像とS306で出力した物体検出結果の情報を統合する。情報統合の処理は情報統合部135において行われる。情報統合部135は、S302で生成した距離画像について、S306で検出された矩形領域情報に基づく矩形領域を設定し、その矩形領域内の距離情報を基に撮像装置1から物体までの距離を設定する。なお、設定する距離は、矩形領域内の中央付近の距離情報の値や、矩形領域内における各距離情報の中央値を用いるなど、その設定方法は特に制限せず、種々の方法を用いることができる。これにより、検出された物体が撮像装置1からどの距離に存在するかを出力することが可能となる。そして、情報統合部135は、その情報統合の結果を、通信部17を介して、他の装置等に送る。この統合情報結果を受け取る他の装置としては、例えば後述する図7の車両700に搭載されている行動計画装置71等が想定される。そして行動計画装置71では、取得した統合情報結果を基に、物体との衝突可能性などが判断され、例えば自車両の行動計画の策定等が行われる。
以上、説明したように、本実施形態において、画像処理部13は、撮像画素と測距画素が所定のパターンで配置された撮像素子11の撮像画素の信号に加え、測距画素からの信号をも用いることで、撮像装置1からの距離が遠い物体をも検出可能としている。
なお前述した説明では、距離画像の距離のみを用いて拡大すべき領域を設定したが、それに限らない。例えば、図5の物体検出用画像510を解析して例えば走行路を検出し、その走行路上で、且つ遠方の距離となる領域を、拡大すべき領域として設定してもよい。そのように設定することで、拡大物体検出用画像を記憶するメモリ131の使用量の削減、および、拡大物体検出用画像による物体検出処理の時間を削減することが可能となる。
また前述した実施形態では、撮像素子11上の画素配置のパターンが正方配列の例を挙げたが、これには限定されず、例えば撮像画素行と測距画素行が交互に半画素ずれたような配置パターンでもよい。この例を図6に示す。図6の撮像素子61は、撮像画素の行と測距画素の行のそれぞれ1列を一組として、各組が横方向(x軸方向)に半画素分ずれた配置(いわゆる千鳥配置)とした画素配置のパターンを有している。このような千鳥配置の場合、測距画素としては視差分解能が向上し、正方配置の場合よりも高精度な測距が可能になる。またこの場合、物体検出用画像および拡大物体検出用画像も横方向に分解能が向上する。
図6の撮像素子61のようなパターンが用いられた場合、図3(A)のフローチャートでは、S302およびS305の処理の一部が前述した処理とは異なる。以下、異なった処理部分のみ説明する。
撮像素子61の信号から物体検出用画像を生成する場合、その物体検出用画像の解像度は、撮像素子61における解像度の半分となる。この場合、画像生成部130は、S302において、半画素分のずれ量に基づく補間を行う画素ずらし処理による画像生成を行わず、図4のベイヤー配列画像411と同様な画素並びのR,G,Bの物体検出用画像412を生成する。
拡大物体検出用画像を生成する場合、画像生成部130は、S305において、先ず撮像素子61のW画素の信号と、M画素による画像信号S1と画像信号S2を加算した信号とから、図6に示すような輝度画像612を生成する。具体的には、画像生成部130は、撮像素子61の横方向の画素数Wsの2倍の解像度の画素として半画素分だけ横方向にずれていることを考慮し、先ず、W画素及びM画素の行を一組として、W画素およびM画素を配置する。そして、図中でアンダーラインを付けたW画素とM画素の位置の画素信号は存在しないため、画像生成部130は、それら存在しない位置の画素を、周辺画素の輝度信号から補間により算出することにより輝度画像612を生成する。このように、拡大物体検出用画像については、半画素分のずれ量に基づく補間を行う画素ずらし処理を用いて生成する。
その後、画像生成部130は、前述したS305と同様に、物体検出用画像において拡大すべきとして設定された領域を、輝度画像612に合わせるように拡大して拡大物体検出用画像を生成する。また前述同様に、輝度画像612を基に、拡大物体検出用画像の色情報を補正することで、撮像素子61の解像度の2倍を有する拡大物体検出用画像を生成することもできる。なお、物体検出部134では、前述同様に、拡大物体検出用画像として、輝度画像612を利用しもよいし、拡大物体検出用画像をさらに拡大して物体検出を行ってもよい。以上により、前述した例よりもさらに被写体距離が遠い物体や小さな物体を検出することが可能となる。
図7は、本実施形態の撮像装置1を自動車等の移動体(車両700)に搭載し、周辺環境を認識して、自律的に移動するような高度運転支援システム等を実現する場合の概略的な構成例を示した図である。
図7に示すように、車両700は、撮像装置1、行動計画装置71、警報装置72、制御装置73、車両情報取得装置74を備えている。
図7の車両700において、撮像装置1は、前述した本実施形態に係る画像処理装置を有した撮像装置であり、前述したように取得した画像を分析して特定の物体(車、歩行者など)を検出する。
車両情報取得装置74は、車両700の車速(速度)、ヨーレート、舵角の少なくともいずれかを、車両情報として取得する。
行動計画装置71は、撮像装置1からの撮像画像、測距画像、検出物体の情報、車両情報取得装置74からの車両情報等を総合的に判断し、車両700の移動予定経路、車両700の周辺環境を認識すると共に、自車の加減速・操舵角等の行動計画を策定する。
制御装置73は、行動計画装置71からの行動計画を取得し、その行動計画で決定された加減速・操舵角等となるようハンドル、ブレーキ、アクセル等の制御を行う。
また例えば、前方車との衝突の可能性が高い場合、警報装置72は、音などの警報を発したり、カーナビゲーションシステムやヘッドアップディスプレイ等の表示装置に警報を表示したりして、運転手に警告を行う。
前述した実施形態では画像処理装置を備えた撮像装置を車両に搭載する例を挙げたが、本実施形態の画像処理装置は、カメラ機能を備えたスマートフォンやタブレット端末等の各種携帯端末、監視カメラ、工業用カメラ等に搭載されてもよい。
本実施形態では、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを格納した記憶ないし記録媒体を、画像処理装置に供給することでも実現できる。算出部のコンピュータ(または、CPU、MPUなど)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して前述した機能を実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム、これを格納した記憶媒体は本発明を構成することになる。本発明のプログラムは、所定の結像光学系と所定の撮像部、コンピュータを備えた撮像装置のコンピュータにインストールすることによって、撮像装置を高精度の距離検出が可能なものとすることができる。本発明のコンピュータは、記憶媒体の他、インターネットを通じて頒布することも可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1:撮像装置、10:結像光学系、11:撮像素子、12:制御部、13:画像処理部、130:画像生成部、131:距離生成部、132:メモリ、133:領域設定部、134:物体検出部、135:情報統合部、14:記憶部、15:入力部、16:表示部、17:通信部

Claims (16)

  1. 撮像画素と撮像面位相差方式で測距が可能な測距画素とが所定の配置パターンで配された撮像素子からの出力信号を処理する画像処理装置であって、
    前記撮像画素の出力信号を基に第1の画像を生成する第1の生成手段と、
    前記測距画素の出力信号を基に距離情報を生成する測距手段と、
    前記第1の画像について、前記距離情報を基に所定の距離よりも遠方となる領域を設定する設定手段と、
    前記設定手段により前記設定された領域について、前記撮像画素ならびに前記測距画素の出力信号を基に、前記第1の画像を用いて前記撮像画素の配置パターンに応じた解像度以上の解像度を有する第2の画像を生成する第2の生成手段と、
    前記第1の画像と前記第2の画像のいずれかの画像から、所定の物体の領域を検出する検出手段と、
    を有し、
    前記第2の生成手段は、
    前記撮像素子の前記測距画素から読み出された複数の信号を加算して輝度信号を生成して、前記撮像画素による前記解像度以上の解像度を有する輝度画像を生成し、
    前記設定手段により前記設定された領域を拡大した画像を生成し、前記輝度画像を用いて前記拡大した画像を補正して前記第2の画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記撮像素子の前記配置パターンは、前記撮像画素と前記測距画素がそれぞれ行ごとに配列したパターンであり、
    前記第2の生成手段は、前記設定手段により前記設定された領域について、前記撮像画素の行数と同等以上の行数となる前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の生成手段は、前記撮像画素の配置パターンに応じた解像度と同等の解像度の前記第1の画像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像素子の前記配置パターンは、前記撮像画素と前記測距画素がそれぞれ行ごとに配列したパターンであり、
    前記第1の生成手段は、前記撮像画素の行数と同等の行数となる画像を生成し、当該画像を変倍して前記第1の画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記撮像素子の前記配置パターンは、前記撮像画素と前記測距画素が前記撮像画素の行と前記測距画素の行とを一組として組ごとに半画素分ずれた配置であり、
    前記第2の生成手段は、前記半画素分のずれに応じた補間を行って拡大した画像を前記第2の画像として生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の生成手段は、前記半画素分のずれに応じた補間を行わずに前記第1の画像を生成することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の生成手段は、前記設定手段により前記設定された領域について、前記輝度画像と同等の画素数となるように拡大した画像を、前記輝度画像を用いて補正して前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の生成手段は、前記輝度画像の画素ごとの輝度に対応した色の比を算出し、前記画素ごとに算出した色の比を、前記拡大した画像の対応した画素に乗ずることにより前記補正を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の生成手段は、輝度画像からなる前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記設定手段は、前記所定の距離よりも遠方となる領域として、第1の距離から前記第1の距離よりも遠方の第2の距離までの距離範囲に入る領域を設定することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1の距離は、前記第1の画像から検出可能な物体の最小モデルを基に設定された距離であり、
    前記第2の距離は、前記第2の画像から検出可能な物体の最小モデルを基に設定された距離であることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記設定手段は、前記第1の画像に含まれる走行路の領域について、前記距離情報を基に所定の距離よりも遠方となる前記領域を設定することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 撮像画素と撮像面位相差方式で測距が可能な測距画素とが所定の配置パターンで配された撮像素子と、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  14. 請求項13に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置による物体の検出結果を用いて、移動体の行動計画を生成する行動計画装置と、
    前記行動計画に基づいて前記移動体の動作を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする支援装置。
  15. 撮像画素と撮像面位相差方式で測距が可能な測距画素とが所定の配置パターンで配された撮像素子からの出力信号を処理する画像処理方法であって、
    前記撮像画素の出力信号を基に第1の画像を生成する第1の生成工程と、
    前記測距画素の出力信号を基に距離情報を生成する測距工程と、
    前記第1の画像について、前記距離情報を基に所定の距離よりも遠方となる領域を設定する設定工程と、
    前記設定工程により前記設定された領域について、前記撮像画素ならびに前記測距画素の出力信号を基に、前記第1の画像を用いて前記撮像画素の配置パターンに応じた解像度以上の解像度を有する第2の画像を生成する第2の生成工程と、
    前記第1の画像と前記第2の画像のいずれかの画像から、所定の物体の領域を検出する検出工程と、
    を有し、
    前記第2の生成工程においては、
    前記撮像素子の前記測距画素から読み出された複数の信号を加算して輝度信号を生成して、前記撮像画素による前記解像度以上の解像度を有する輝度画像を生成し、
    前記設定工程において前記設定された領域を拡大した画像を生成し、前記輝度画像を用いて前記拡大した画像を補正して前記第2の画像を生成することを特徴とする画像処理方法。
  16. コンピュータを、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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