JP2006322795A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】距離演算の処理の負荷を軽減し高速に距離情報を出力すること。
【解決手段】画像処理装置1は、所定の撮像視野を撮像し、撮像視野に対応する画像信号群を生成する撮像部10と、撮像部10が生成した画像信号群において所定の物体に対応する領域とこの物体の種別とを識別する識別部22と、識別部22が識別した結果を参照して距離演算を行う演算範囲を設定する演算範囲設定部23と、演算範囲設定部23により設定された演算範囲に対応する画像信号群を処理して所定の物体までの距離を演算する距離演算部24とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所定の視野を撮像して生成する画像に対して画像処理を施す画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関し、特に車載用として好適な画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関するものである。
従来、自動車等の車両に搭載され、自車両の前方を走行する先行車両を撮像した画像を処理し、自車両から先行車両までの距離を検出する車間距離検出装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この車間距離検出装置は、画像上で先行車両を捕捉するために、画像内の所定位置に複数の測距用ウインドウを設定し、この設定した各測距用ウインドウ内で画像を処理して任意の対象物までの距離を演算し、演算した結果と測距用ウインドウの位置情報とをもとに先行車両の撮像位置を認識している。
特許第2635246号公報 特開平8−171151号公報
ところで、上述した従来の車間距離検出装置では、撮像位置が不明な先行車両を捕捉するため、測距用ウインドウは画像のほぼ全域をカバーするように設定する必要があった。この結果、画像のほぼ全域を処理して距離演算を行うので、演算処理の負荷が大きく、処理時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮像した画像を処理し、先行車両等の所定の物体までの距離を演算する場合に、演算処理の負荷を軽減し、高速に距離情報を出力することができる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる画像処理装置は、所定の撮像視野を有し、該撮像視野に対応する画像信号群を生成する撮像手段と、前記画像信号群を処理して前記撮像視野内に位置する物体までの距離を演算する演算手段と、前記画像信号群に基づいて、前記撮像視野内において前記物体が占める領域と該物体の種別とを識別する識別手段と、前記識別手段の識別結果に基づいて、前記演算手段における演算範囲を設定する演算範囲設定手段と、を備え、前記演算手段は、前記演算範囲設定手段が設定した前記演算範囲における距離演算を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項2にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記識別手段は、前記画像信号群に基づいて、前記物体の前記撮像視野内における縦方向の境界を示す縦方向情報と前記物体の前記撮像視野内における横方向の境界を示す横方向情報とを求め、該縦方向情報と該横方向情報とを組み合わせて前記物体が前記撮像視野内において占める領域を識別することを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記識別手段は、前記撮像視野内において前記物体が占める領域に基づいて、該物体の種別を識別することを特徴とする。
また、本発明の請求項4にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記演算範囲設定手段は、前記識別手段が識別した前記物体の種別のうち、前記撮像視野内において所定の種別の物体が占める領域に基づいて、前記演算範囲を設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項5にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記演算範囲設定手段は、前記撮像視野内において前記識別手段によって識別された前記物体が占める領域に所定の余裕領域を加えた領域に対応する前記演算範囲を設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項6にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記撮像手段は、第1の光路を介して撮像した第1の前記画像信号群と、第2の光路を介して撮像した第2の前記画像信号群とを生成し、前記演算手段は、前記第2の画像信号群の中から前記第1の画像信号群の任意の画像信号と整合する画像信号を検出し、該検出した画像信号における前記任意の画像信号からの移動量に基づいて前記物体までの距離を演算することを特徴とする。なお、ここで述べた移動量は、一般的に言われる視差量を示す。
また、本発明の請求項7にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記識別手段は、前記第1の画像信号群または前記第2の画像信号群のいずれか一方に基づいて、前記物体が前記撮像視野内において占める領域と該物体の種別とを識別することを特徴とする。
また、本発明の請求項8にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記撮像手段は、一対の撮像光学系と、前記一対の撮像光学系の各々が出力する光信号を電気信号に変換する一対の撮像素子と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項9にかかる画像処理装置は、上記の発明において、前記撮像手段は、一対の導光光学系と、各導光光学系に対する撮像領域を有し各導光光学系が導いた光信号を各撮像領域において電気信号に変換する撮像素子と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項10にかかる画像処理装置は、上記の発明において、当該画像処理装置は、車両に搭載されることを特徴とする。
また、本発明の請求項11にかかる画像処理方法は、所定の撮像視野に対応する画像信号群を処理して前記撮像視野内に位置する物体までの距離を演算する画像処理方法において、前記所定の撮像視野に対応する画像信号群を生成する撮像ステップと、前記画像信号群に基づいて、前記撮像視野内において前記物体が占める領域と該物体の種別とを識別する識別ステップと、前記識別ステップにおける識別結果に基づいて、距離演算を行う演算範囲を設定する演算範囲設定ステップと、前記演算範囲設定ステップにおいて設定された前記演算範囲における前記画像信号群に基づいて前記物体までの距離を演算する演算ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項12にかかる画像処理プログラムは、所定の撮像視野に対応する画像信号群を処理して前記撮像視野内に位置する物体までの距離を演算する画像処理プログラムにおいて、前記所定の撮像視野に対応する画像信号群を生成する撮像手順と、前記画像信号群に基づいて、前記撮像視野内において前記物体が占める領域と該物体の種別とを識別する識別手順と、前記識別手順における識別結果に基づいて、距離演算を行う演算範囲を設定する演算範囲設定手順と、前記演算範囲設定手順において設定された前記演算範囲における前記画像信号群に基づいて前記物体までの距離を演算する演算手順と、を含むことを特徴とする。
本発明の画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムによれば、撮像した画像を処理し、先行車両等の所定の物体までの距離を演算する場合に、演算処理の負荷を軽減し、高速に距離情報を出力することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置1は、所定の撮像視野を有し、撮像視野に対応する画像を撮像し画像信号群を生成する撮像部10と、撮像部10が生成した画像信号群を解析し処理する画像処理部20と、画像処理装置1の全体の処理および動作を制御する制御部30と、距離情報を含む各種情報を出力する出力部40と、距離情報を含む各種情報を記憶する記憶部50とを備える。撮像部10、画像処理部20、出力部40および記憶部50は、制御部30に電気的に接続される。なお、この接続の形態は、有線に限らず無線も含む。
撮像部10は、ステレオカメラであり、左右に並んで配置された右カメラ11aと、左カメラ11bとを備える。右カメラ11aは、レンズ12aと、撮像素子13aと、アナログ/デジタル(A/D)変換部14aと、フレームメモリ15aとを備える。レンズ12aは、所定の撮像視野内に位置する任意の物体からの光を撮像素子13a上に集光する。撮像素子13aは、CCDあるいはCMOS等の撮像素子であり、レンズ12aが集光した物体からの光を光信号として検知し、アナログ信号である電気信号に変換し、出力する。A/D変換部14aは、撮像素子13aが出力したアナログ信号をデジタル信号に変換し、出力する。フレームメモリ15aは、A/D変換部14aが出力したデジタル信号を記憶し、1枚の撮像画像に対応するデジタル信号群を、撮像視野に対応した画像信号群である画像情報として随時出力する。一方、左カメラ11bは、右カメラ11aと同様の構成であり、レンズ12bと、撮像素子13bと、A/D変換部14bと、フレームメモリ15bとを備える。左カメラ11bの各構成部位は、右カメラ11aの対応する各構成部位と同様の機能を備える。
撮像部10が備える一対の撮像光学系としてのレンズ12a,12bは、光軸を平行にし、距離Lだけ離れて位置する。撮像素子13a,13bは、それぞれレンズ12a,12bから光軸上で距離fだけ離れて位置する。右カメラ11aおよび左カメラ11bは、同一の物体を互いに異なる位置から異なる光路を介して撮像する。なお、レンズ12a,12bは、通常は複数のレンズを組み合わせて構成され、たとえばディストーション等のレンズの収差を良好に補正した状態にある。
画像処理部20は、画像処理を制御する処理制御部21と、撮像した物体が撮像視野内において占める領域とこの物体の種別とを識別する識別部22と、この識別結果に基づいて距離演算部24が処理する演算範囲を設定する演算範囲設定手段23と、画像信号群を処理して撮像した物体までの距離を演算する距離演算部24と、画像処理部20の各構成部位が出力する各種情報を一時的に記憶するメモリ25と、を備える。
距離演算部24は、右カメラ11aが出力する右画像信号群の中から、左カメラ11bが出力する左画像信号群の中の任意の左画像信号と整合する右画像信号を検出し、この検出した右画像信号の、対応する左画像信号からの距離である移動量に基づいて、撮像視野内に位置する物体までの距離を演算する。換言すると、演算部21は、右カメラ11aが生成した右画像信号群と、左カメラ11bが生成した左画像信号群とを、それぞれの撮像光学系の光軸の位置を基準に重ね合わせ、左画像信号群の中の任意の左画像信号と、これに最も整合する右画像信号群の中の右画像信号とを検出し、対応する左画像信号から右画像信号までの撮像素子上での距離である移動量Iを求め、三角測量の原理に基づく以下の(1)式を利用し、たとえば図1における撮像部10から車両Cまでの距離Rを演算する。なお、移動量Iは、撮像素子の画素数と画素ピッチとをもとに求めるとよい。
R=f・L/I ・・・(1)
距離演算部24は、演算範囲内の任意の画像信号に対応する物体までの距離を演算し、演算した物体までの距離と画像内の物体の位置とを対応させ距離情報を作成する。なお、ここでは簡単のため、平行ステレオで説明したが、光軸が角度を持って交差したり、焦点距離がおのおの違う、撮像素子とレンズの位置関係が異なる等をキャリブレーションし、レクティフィケーションにより補正し、演算処理による平行ステレオを実現しても良い。
制御部30は、記憶部50が記憶する処理プログラムを実行するCPUを備え、撮像部10、画像処理部20、出力部40および記憶部50が行う各種処理および動作を制御する。
出力部40は、距離情報を含む各種情報を出力する。たとえば、出力部40は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等の表示装置を備え、撮像部10が撮像した画像等、各種の表示可能な情報を距離情報とともに表示する。さらに、スピーカー等の音声出力装置を備え、距離情報や距離情報に基づく警告等、各種音声情報を出力するように構成してもよい。
記憶部50は、所定のOSを起動するプログラムや画像処理プログラム等の各種情報が予め記憶されたROMと、各処理の演算パラメータや各構成部位に入出力される各種情報等を記憶するRAMとを備える。さらに、記憶部50は、撮像部10が撮像した画像情報51、識別部22が物体の種別を識別するために使用するテンプレート情報52、識別部22が識別した物体の領域および種別の情報である識別情報53、距離演算部24が演算し作成した距離情報54を記憶する。
つぎに、画像処理装置1が実行する処理について、図2のフローチャートにしたがって説明する。図2は、画像処理装置1が、撮像した画像に対応する距離情報を出力するまでの処理手順を示すフローチャートである。
図2に示すように、撮像部10が、所定の視野を撮像し、生成した画像信号群を画像情報として画像処理部20に出力する撮像処理を行い(ステップS102)、識別部22が、この画像情報を参照し、所定の物体が占める領域とこの物体の種別とを識別し、識別した物体の領域と種別とを対応させた識別情報を作成する識別処理を行う(ステップS104)。つぎに、演算範囲設定部23が、この識別情報を参照し、距離演算を行う演算範囲を設定する演算範囲設定処理を行い(ステップS106)、距離演算部24が、設定された演算範囲に対応する画像信号群に基づいて物体までの距離を演算し、演算した距離と画像上の物体の位置とを対応させた距離情報を作成し、制御部30に出力する距離演算処理を行う(ステップS108)。制御部30は、この距離情報およびこの距離情報に基づく所定の処理情報を出力部40に出力し(ステップS110)、一連の処理を終了する。なお、制御部30は、各処理ステップで生成された情報である画像情報51、識別情報53および距離情報54を記憶部50に随時記憶する。また、メモリ25は、各処理ステップで入出力される情報を一時的に記憶し、画像処理部20の各構成部位は、メモリ25を介して情報を入出力する。
なお、上述した一連の処理では、識別情報53が記憶する時系列の識別情報をもとに所定の物体が占める領域を予測することによって、識別処理を適宜スキップして処理サイクルの高速化をはかってもよい。また、上述した一連の処理は、たとえば、この画像処理装置1が搭載される車両の搭乗者等から所定の処理終了あるいは中断の指示がない限り、継続して繰り返す。
つぎに、図2に示したステップS104の識別処理について説明する。図3は、識別処理の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すように、識別部22が、撮像部10が生成した画像情報を参照し、物体に対応する領域とこれ以外の領域とに分割する領域分割処理を行い(ステップS122)、物体の種別を識別し、識別した物体の領域と種別とを対応させた識別情報を作成する物体識別処理を行い(ステップS124)、識別情報を出力し(ステップS126)、ステップS104にリターンする。
ステップS122に示した領域分割処理では、識別部22が、撮像部10の右カメラ11aもしくは左カメラ11bが撮像した画像をもとに、任意の領域の境界であるエッジを抽出したエッジ抽出画像を生成する。具体的に、識別部22は、たとえば、図4に示す画像17をもとに、図5−1および図5−2に示すエッジ抽出フィルタF1,F2を用いてエッジを抽出し、図6および図7に示すエッジ抽出画像22a,22bを生成する。
図5−1は、識別部22が用いる縦方向エッジ抽出フィルタの一例を示す図である。図5−1に示す縦方向エッジ抽出フィルタF1は、5×5画素の領域を同時にフィルタリングする5×5オペレータである。この縦方向エッジ抽出フィルタF1は、縦方向のエッジに対して抽出感度が最も高く、横方向のエッジに対して抽出感度をもたない。一方、図5−2は、識別部22が用いる横方向エッジ抽出フィルタの一例を示す図である。図5−2に示す横方向エッジ抽出フィルタF2は、横方向のエッジに対して抽出感度が最も高く、縦方向のエッジに対して抽出感度をもたない。
図6は、識別部22が縦方向エッジ抽出フィルタF1によって画像17から抽出したエッジを示す図である。図6に示すエッジ抽出画像22aでは、実線で表すエッジが、縦方向エッジ抽出フィルタF1によって抽出した縦方向のエッジを示し、点線で表すエッジが、縦方向エッジ抽出フィルタF1によって抽出した縦方向以外のエッジを示している。なお、縦方向エッジ抽出フィルタF1によって抽出できない横方向のエッジは、エッジ抽出画像22aに示されていない。一方、図7は、識別部22が横方向エッジ抽出フィルタF2によって画像17から抽出したエッジを示す図である。図7に示すエッジ抽出画像22bでは、実線で表すエッジが、横方向エッジ抽出フィルタF2によって抽出した横方向のエッジ示し、点線で表すエッジが、横方向エッジ抽出フィルタF2によって抽出した横方向以外のエッジを示している。なお、横方向エッジ抽出フィルタF2によって抽出できない縦方向のエッジは、エッジ抽出画像22bに示されていない。
識別部22は、縦方向情報であるエッジ抽出画像22aと横方向情報であるエッジ抽出画像22bとを合成し、図8に示すように、エッジ統合画像22cを作成する。さらに、識別部22は、エッジ統合画像22cをもとに、図9に示すように、エッジがつくる閉曲線で囲まれた領域とこれ以外の領域とに領域を分割した画像である領域分割画像22dを作成する。なお、領域分割画像22dでは、閉曲線で囲まれた領域である領域Sa1,Sa2およびSbが斜線で示されている。
一方、ステップS124に示した物体識別処理で、識別部22は、領域分割画像をもとに、閉曲線で囲まれた領域を所定の物体に対応する領域と認識し、この領域に対応する物体の種別を識別する。このとき、識別部22は、テンプレート情報52が格納する所定の物体の典型的なパターンを表現した複数のテンプレートを参照し、物体に対応する領域とテンプレートとを順次照合し、最も相関の高いテンプレート、もしくは所定値以上の相関係数を示すテンプレートが表現する物体をこの領域に対応する物体として識別するテンプレートマッチングを行い、この識別した物体の領域と種別とを対応させた識別情報を作成する。具体的に、識別部22は、図10に示すように、領域分割画像22d内の物体に対応する領域として分割した領域Sa1,Sa2およびSbに順次テンプレートを重ね合わせ、各領域に最も相関の高いテンプレートとして車両テンプレート52ec1、52ec2および人物テンプレート52ehを選択する。この結果、識別部22は、領域Sa1,Sa2に対応する物体が車両であると識別し、領域Sbに対応する物体が人であると識別する。そして、識別部22は、図11に示すように、物体の領域と種別とを対応させた識別情報53aを作成する。なお、識別部22は、識別情報として作成した車両領域Sac1,Sac2および人領域Sbhに対して個別のラベルを設定し、この設定したラベルによって各領域を認識するようにしてもよい。
つぎに、図2に示したステップS106の演算範囲設定処理について説明する。図12は、演算範囲設定処理の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すように、演算範囲設定部23が、識別情報を参照し、物体に対応する領域に所定の余裕領域を付加する識別情報処理を行い(ステップS142)、この余裕領域を付加した領域を、距離演算部24が行う距離演算の演算範囲に設定する演算範囲設定を行い(ステップS144)、設定した演算範囲の情報を出力し(ステップS146)、ステップS106にリターンする。
ステップS142に示した識別情報処理で、演算範囲設定部23は、図13に示すように、識別情報53a内の車両領域Sac1,Sac2および人領域Sbhに対して必要に応じて余裕領域を付加し、新たに車両領域Sacb1,Sacb2および人領域Sbhbとして領域を設定した識別情報53bを作成する。この余裕領域は、領域分割画像22d作成時の領域分割の境界部分に関する微小誤差を吸収する、あるいは撮影時と処理時の時間遅れに基づいて識別すべき物体自体の動きや変形に対する領域の補正を吸収する等の目的に基づいて付加する領域である。さらに、演算範囲設定部23は、図14に示すように、識別情報53bの領域Sacb1,Sacb2およびSbhbに対する距離演算の演算範囲を、それぞれ演算範囲23ac1,23ac2および23bhと設定し、演算範囲情報23aを作成する。
つぎに、図2に示したステップS108の距離演算処理の中で、距離演算部24が作成する距離情報の一例について説明する。図15は、図4に示した画像17をもとに、図14に示した演算範囲情報23aに対応して距離演算部24が作成した距離情報54aの一例を示す図である。距離情報54aは、距離演算結果54ac1,54ac2および54bhが、それぞれ演算範囲23ac1,23ac2および23bhに対応する距離演算の結果を表す。また、各距離演算結果は、図15に示すように、距離演算部24が、それぞれ対応する演算範囲内を所定のマトリクス状の小領域に分割し、この分割した小領域ごとに対応する物体までの平均距離を演算した結果を数値で示している。この各距離演算結果で示される数値は、所定の単位系で距離を表した数値であって、たとえばメートル単位で表した数値である。なお、距離演算結果54ac1,54ac2および54bhは、それぞれ画像17の車両C1,C2および人H1までの距離を表している。なお、このマトリクス状の小領域の分割は、距離演算処理能力と処理スピードの関係に基づいて設定したり、識別すべき物体に対する分解能(解像度)に基づいて設定したりしてよい。
以上説明したこの実施の形態1にかかる画像処理装置1は、画像情報から所定の物体に対応する領域を抽出し、この抽出した領域に限定して距離演算を行うため、画像情報のすべての画像信号に対して距離演算を行う従来の画像処理装置と比べ、距離演算の処理の負荷を軽減し、距離演算に要する時間を短縮することができる。この結果、画像処理装置1は、画像を取得してから距離情報を出力するまでに要する処理時間を短縮し、高速に距離情報を出力することができる。
なお、画像処理装置1が実行する処理について、図2に示した一連の処理を逐次実行するように説明したが、実際には、パイプライン処理によって、複数の処理を並行して実行することが好ましい。このバイプライン処理の一例を図16で説明する。図16は、図2に示した一連の処理のタイミングを示すタイムチャートである。図16に示す撮像期間T1、識別期間T2、設定期間T3、演算期間T4および出力期間T5は、それぞれ図2に示した撮像処理、識別処理、演算範囲設定処理、距離演算処理および距離情報出力の各処理を実行する時間に対応する。第1処理サイクルは、時刻t1で撮像処理を開始し、撮像期間T1から出力期間T5までの一連の処理期間を経て距離情報を出力する。通常、次の第2処理サイクルは、第1処理サイクルの距離情報の出力を待って処理を開始するが、パイプライン処理によって、この出力を待たずに時刻t2で撮像処理を開始する。この場合、時刻t2は、第1処理サイクルの撮像処理が終了した時刻であって、第1処理サイクルの撮像処理と第2処理サイクルの撮像処理とは連続して行われる。撮像処理以外の各処理も同様に、第1処理サイクルで処理が終了した直後に第2処理サイクルで同じ処理が開始される。また、第3処理サイクル以降でも、同様のタイミングで各処理が実行され、一連の処理が繰り返される。この結果、繰り返し距離情報を出力する場合、出力周期を短縮することができ、一層高い頻度で距離情報を出力することができる。
また、演算処理を高速化する手法として、画像処理装置1では、さらに各種の手法が適用できる。たとえば、画像情報として扱う色の数を減らして演算処理を高速化する手法が適用できる。この手法は、RGB3原色の各色で扱う階調数を減らし、階調にかかるビット数であるデータ数を減らして演算処理を高速化することができる。
また、画像情報として扱う画像信号の数を減らして演算処理を高速化する手法も適用できる。この手法は、たとえば、画像情報から所定の間隔で画像信号を抽出し、演算処理に供する画像信号の数を減らして演算処理を高速化することができる手法であって、高精細に画像を認識する必要がない場合等に有効な手法である。
さらに、画像情報として扱う画像信号の数を減らす手段として、撮像領域を縮小することも有効である。たとえば、自車両が高速道路を走行する場合、自車両から比較的遠距離にある先行車両や障害物等の検知が重要であり、比較的近距離にある物体を検知する必要性が低いことが多い。この場合、画像を撮像する段階もしくは画像を処理する段階で、撮像視野の周辺にマスクをかける等の手段によって画像情報を削減し、演算処理に供する画像信号の数を減らして演算処理を高速化することができる。
また、処理の繰り返しを高速化する手法として、画像処理装置1における識別部22および演算範囲設定部23に対応する処理機構を2系統備え、この2系統の処理機構が、並行して識別処理および演算範囲設定処理を実行するようにしてもよい。この場合、2系統の処理機構のそれぞれを右カメラおよび左カメラに対応させ、対応するカメラが生成する画像情報をもとに、各系統の処理機構が、並行して識別処理および演算範囲設定処理を実行することによって、処理の繰り返しを高速化することができる。
さらに、上述した画像処理装置1において、所定の物体を識別する方法として、画像情報からエッジを抽出して領域分割し、テンプレートマッチングによって物体の種別を識別するようにしたが、この方法に限らず、各種の領域分割方法やパターンの識別方法が適用できる。たとえば、領域分割の方法として、ハフ変換(Hough transform)を利用し、画像情報から直線あるいは所定の曲線を検出して物体の輪郭を抽出するようにしてもよい。また、濃度分布、濃度勾配、色の階調等の特徴から、クラスタリング(Clustering)手法を利用して領域分割するようにしてもよい。さらに、物体の識別方法として、たとえば、後方から見る輪郭において多くの車両が左右の対象性を有することを利用して、画像情報において左右対称な領域を抽出し、その領域を車両に対応する領域と判断するようにしてもよい。また、時系列の複数枚の画像情報から特徴点を抽出し、異なる時刻の対応する特徴点を比較し、変動が同じ傾向にある特徴点をグループ化し、グループ化した周辺の領域が着目すべき物体に対応する領域と判断した上で、グループ化した特徴点の分布の変形の大きさを識別し、車両等の剛体であるか、人等の非剛体であるかを判断するようにしてもよい。また、画像情報の中の色や濃度等の分布からアスファルト、土、砂利等の路面に相当する領域を概略抽出し、路面の領域に別の異なる特徴を有する領域が現れた場合に、その領域を障害物に対応する領域と判断するようにしてもよい。なお、領域分割処理等の前処理を省略し、テンプレートマッチングだけで物体を識別するようにしてもよい。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、撮像部10からの画像信号群を処理して撮像した物体までの距離を検出するようにしていたが、この実施の形態2では、撮像視野内に位置する物体までの距離をレーダで検出するようにしている。
図17は、本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。図17に示す画像処理装置201は、上述した実施の形態1にかかる画像処理装置1にさらにレーダ260を備え、また、制御部30に代えて、さらにレーダ260を制御する機能を有した制御部130を備える。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
レーダ260は、所定の発信波を送信し、この発信波が物体表面で反射した反射波を受信し、発信状態および受信状態をもとに、レーダ260から発信波を反射した物体までの距離と、その物体が位置する方向とを検出する。レーダ260は、発信波の発信角度、反射波の入射角度、反射波の受信強度、発信波を発信してから反射波を受信するまでの時間、受信波および反射波における周波数変化をもとに、発信波を反射した物体までの距離および方向を検出する。レーダ260は、撮像部10の撮像視野内に位置する物体までの距離を、その物体が位置する方向とともに制御部130に出力する。レーダ260は、送信波として、たとえば、レーザ光、赤外光、ミリ波、マイクロ波、超音波などを送信する。
この実施の形態2にかかる画像処理装置201では、撮像部10からの画像情報を処理して距離を演算する代わりにレーダ260により距離を検出するため、一層高速かつ高精度に距離情報を取得できる。
なお、画像処理装置201では、撮像部10によって撮像された画像信号群における位置関係とレーダ260の検出範囲における位置関係との整合は、以下のように予め求めたうえで各処理を行う。たとえば、画像処理装置201は、形状が既知の物体に対して、撮像部10による撮像処理およびレーダ260による検出処理を行い、撮像部10およびレーダ260のそれぞれによって処理した既知の物体の位置を求める。その後、画像処理装置201は、最小2乗法などを用いて、撮像部10およびレーダ260のそれぞれによって処理した既知の物体の位置の関係を求め、撮像部10によって撮像された画像信号群における位置関係とレーダ260の検出範囲における位置関係とを整合する。
また、画像処理装置201では、撮像部10の撮像原点とレーダ260の検出原点とがずれている場合があっても、撮像点および検出点から画像処理装置201までの距離が十分に離れた場合であれば、撮像原点と検出原点とがほぼ重なっているものとみなすことができる。さらに、撮像部10によって撮像された画像信号群における位置関係とレーダ260の検出範囲における位置関係との整合が正確に行われている場合には、幾何変換によって、撮像原点と検出原点とのずれを補正することも可能である。
なお、画像処理装置201では、撮像部10によって撮像された画像信号群の各画像信号が位置する画素行に、レーダ260の各レーダ検出点が所定間隔で位置するように設定するとよい。また、このように各レーダ検出点が設定されない場合、各画像信号の近傍に位置する複数のレーダ検出点をもとに、一次補間法などを用いて各画像信号と同一画素行にレーダ検出点の補間点を求め、この補間点を用いて検出処理を行うようにすればよい。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1および2では、右カメラ11aおよび左カメラ11bの2台のカメラによってステレオ画像を撮像するようにしていたが、この実施の形態3では、一対の導光光学系と、各導光光学系に対応する撮像領域を有し、各導光光学系が導いた光信号を各撮像領域において電気信号に変換する撮像素子によってステレオ画像を撮像するようにしている。
図18は、本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置の一部構成を示すブロック図である。図18に示す撮像部110は、上述した実施の形態1および2にかかる画像処理装置における撮像部10に代わり、この実施の形態3にかかる画像処理装置が備える撮像部である。図18に示す以外の画像処理装置の構成は、上述した実施の形態1または2と同じである。
撮像部110は、撮像部10の右カメラ11aあるいは左カメラ11bと同様の構成および機能を有した撮像装置としてのカメラ111を備える。カメラ111は、レンズ112と、撮像素子113と、A/D変換部114と、フレームメモリ115とを備える。さらに、撮像部110は、カメラ111の前方に、ミラー119a〜119dによって構成された一対の導光光学系としてのステレオアダプタ119を備える。ステレオアダプタ119は、図18に示すように、ミラー119a,119bを組として反射面を略平行に対向して備え、ミラー119c,119dを別の組として反射面を略平行に対向して備える。ステレオアダプタ119は、この2組の一対のミラー系を、レンズ112の光軸を基準に左右対称に隣接して備える。
撮像部110は、撮像視野内に位置する物体からの光をステレオアダプタ119の左右2組のミラー系で受光し、撮像光学系としてのレンズ112で集光し、撮像素子113で撮像する。このとき、図19に示すように、撮像素子113は、ミラー119a,119bによる右の組のミラー系を介した右画像116aと、ミラー119c,119dによる左の組のミラー系を介した左画像116bとを、左右にずらした全く重ならない撮像領域で撮像する。なお、このようなステレオアダプタを用いた技術は、たとえば、特許文献2に開示されている。
この実施の形態3にかかる撮像部110では、ステレオアダプタを備えた1台のカメラでステレオ画像を撮像するため、2台のカメラでステレオ画像を撮像する場合に比べ、撮像部を簡易化してコンパクトにできるとともに、機械的強度を増強し、左右の画像を相対的に常に安定した状態で撮像することができる。さらに、左右の画像を、共通のレンズおよび撮像素子を使用して撮像するため、固体差に起因するばらつきを抑え、キャリブレーションの手間や、位置合わせ等の組み立ての煩雑さを軽減できる。
なお、ステレオアダプタの構成として、図18では、平面鏡を略平行に対向して組み合わせた例を示したが、さらにレンズ群を組み合わせて構成してもよく、また、凸面鏡や凹面鏡等、曲率を有した反射鏡を組み合わせて構成してもよく、反射鏡の代わりにプリズムで反射面を構成してもよい。
また、図19に示すように、この実施の形態3では、左右の画像を全く重ならないように撮像したが、左右の画像の一部ないし全部が重なるようにし、たとえば、受光部に設けたシャッター等により左右で受光する光を順次切り換えて撮像し、わずかな時間差をもって撮像した左右の画像をステレオ画像として画像処理に供してもよい。
さらに、この実施の形態3では、左右の画像を左右に位置をずらして撮像する構成としたが、たとえば、ステレオアダプタの平面鏡を略直行に組み合わせて構成し、左右の画像を上下に位置をずらして撮像するようにしてもよい。
ここまで、本発明の好ましい実施の形態を詳述してきたが、本発明はこの実施の形態により限定されるものではない。たとえば、実施の形態1および2における撮像部10、あるいは実施の形態3における撮像部110の構成について、一対のカメラあるいはステレオアダプタの受光部が、左右に並んで配置されるとして説明したが、上下に並んで配置される構成としてもよく、また、斜め方向に並んで配置される構成としてもよい。
さらに、撮像部のステレオカメラとして、いわゆる3眼ステレオカメラ、あるいは4眼ステレオカメラを構成してもよい。3眼あるいは4眼ステレオカメラを用いると、3次元再構成処理などにおいて、より信頼度が高く、安定した処理結果が得られることが知られている(富田文明:情報処理学会発行「情報処理」第42巻第4号の「高機能3次元視覚システム」等を参照)。特に、複数のカメラを2方向の基線長を持つように配置すると、より複雑なシーンで3次元再構成が可能になることが知られている。また、1つの基線長方向にカメラを複数台配置すると、いわゆるマルチベースライン方式のステレオカメラを実現することが可能となり、より高精度なステレオ計測が可能となる。
また、撮像部のカメラとして、複眼であるステレオカメラの代わりに単眼のカメラを用いてもよい。その場合には、演算部21において、たとえば、シェイプフロムフォーカス(shape from focus)法、シェイプフロムデフォーカス(shape from defocus)法、シェイプフロムモーション(shape from motion)法、シェイプフロムシェーディング(shape from shading)法等の3次元再構成技術を適用することにより、撮像視野内にある物体までの距離を演算することができる。ここで、シェイプフロムフォーカス法とは、最もよく合焦したときのフォーカス位置から距離を求める方法である。また、シェイプフロムデフォーカス法とは、合焦距離の異なる複数の画像から相対的なボケ量を求め、ボケ量と距離との相関関係をもとに距離を求める方法である。また、シェイプフロムモーション法とは、時間的に連続する複数の画像における所定の特徴点の移動軌跡をもとに物体までの距離を求める方法である。また、シェイプフロムシェーディング法とは、画像における陰影、対象となる物体の反射特性および光源情報をもとに物体までの距離を求める方法である。
なお、上述の実施の形態1〜3では、自動車等の車両に搭載される画像処理装置について説明したが、他の移動体に搭載して適用することもできる。また、画像処理装置全体が移動体に搭載されなくてもよく、たとえば、撮像部および出力部が移動体に搭載され、その他の構成部位が移動体の外に構成され、これらの間を無線通信で接続してもよい。
本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す画像処理装置において距離情報を出力するまでの処理手順を示すフローチャートである。 図2に示す識別処理の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す画像処理装置の撮像部が撮像した画像の一例を示す図である。 縦方向エッジ抽出フィルタの一例を示す図である。 横方向エッジ抽出フィルタの一例を示す図である。 図5−1に示す縦方向エッジ抽出フィルタによってエッジを抽出した結果の一例を示す図である。 図5−2に示す横方向エッジ抽出フィルタによってエッジを抽出した結果の一例を示す図である。 図6および図7に示すエッジ抽出画像を合成した結果を示す図である。 図3に示す領域分割処理で出力される結果の一例を示す図である。 図3に示す物体識別処理で行うテンプレートマッチングを説明する図である。 図3に示す識別処理で出力される結果の一例を示す図である。 図2に示す演算範囲設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図12に示す演算範囲設定において余裕領域を付加する処理を説明する図である。 図12に示す演算範囲設定処理で出力される結果の一例を示す図である。 図2に示す距離演算処理で出力される結果の一例を示す図である。 図2に示す処理のタイミングを説明するタイムチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3にかかる画像処理装置の一部構成を示すブロック図である。 図18に示す撮像部が撮像する画像の一例を示す図である。
符号の説明
1 画像処理装置
10 撮像部
11a 右カメラ
11b 左カメラ
12a,12b レンズ
13a,13b 撮像素子
14a,14b A/D変換部
15a,15b フレームメモリ
17 画像
20 画像処理部
21 処理制御部
22 識別部
22a,22b エッジ抽出画像
22c エッジ統合画像
22d 領域分割画像
23 演算範囲設定部
23a 演算範囲情報
24 距離演算部
25 メモリ
30 制御部
40 出力部
50 記憶部
51 画像情報
52 テンプレート情報
53,53a,53b 識別情報
54,54a 距離情報
110 撮像部
111 カメラ
112 レンズ
113 撮像素子
114 A/D変換部
115 フレームメモリ
116 画像
116a 右画像
116b 左画像
119 ステレオアダプタ
119a,119b,119c,119d ミラー
260 レーダ
C1,C2 車両
H1 人

Claims (12)

  1. 所定の撮像視野を有し、該撮像視野に対応する画像信号群を生成する撮像手段と、
    前記画像信号群を処理して前記撮像視野内に位置する物体までの距離を演算する演算手段と、
    前記画像信号群に基づいて、前記撮像視野内において前記物体が占める領域と該物体の種別とを識別する識別手段と、
    前記識別手段の識別結果に基づいて、前記演算手段における演算範囲を設定する演算範囲設定手段と、
    を備え、
    前記演算手段は、前記演算範囲設定手段が設定した前記演算範囲における距離演算を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記識別手段は、前記画像信号群に基づいて、前記物体の前記撮像視野内における縦方向の境界を示す縦方向情報と前記物体の前記撮像視野内における横方向の境界を示す横方向情報とを求め、該縦方向情報と該横方向情報とを組み合わせて前記物体が前記撮像視野内において占める領域を識別することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記識別手段は、前記撮像視野内において前記物体が占める領域に基づいて、該物体の種別を識別することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記演算範囲設定手段は、前記識別手段が識別した前記物体の種別のうち、前記撮像視野内において所定の種別の物体が占める領域に基づいて、前記演算範囲を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  5. 前記演算範囲設定手段は、前記撮像視野内において前記識別手段によって識別された前記物体が占める領域に所定の余裕領域を加えた領域に対応する前記演算範囲を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  6. 前記撮像手段は、第1の光路を介して撮像した第1の前記画像信号群と、第2の光路を介して撮像した第2の前記画像信号群とを生成し、
    前記演算手段は、前記第2の画像信号群の中から前記第1の画像信号群の任意の画像信号と整合する画像信号を検出し、該検出した画像信号における前記任意の画像信号からの移動量に基づいて前記物体までの距離を演算することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  7. 前記識別手段は、前記第1の画像信号群または前記第2の画像信号群のいずれか一方に基づいて、前記物体が前記撮像視野内において占める領域と該物体の種別とを識別することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記撮像手段は、
    一対の撮像光学系と、
    前記一対の撮像光学系の各々が出力する光信号を電気信号に変換する一対の撮像素子と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  9. 前記撮像手段は、
    一対の導光光学系と、
    各導光光学系に対する撮像領域を有し各導光光学系が導いた光信号を各撮像領域において電気信号に変換する撮像素子と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  10. 当該画像処理装置は、車両に搭載されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  11. 所定の撮像視野に対応する画像信号群を処理して前記撮像視野内に位置する物体までの距離を演算する画像処理方法において、
    前記所定の撮像視野に対応する画像信号群を生成する撮像ステップと、
    前記画像信号群に基づいて、前記撮像視野内において前記物体が占める領域と該物体の種別とを識別する識別ステップと、
    前記識別ステップにおける識別結果に基づいて、距離演算を行う演算範囲を設定する演算範囲設定ステップと、
    前記演算範囲設定ステップにおいて設定された前記演算範囲における前記画像信号群に基づいて前記物体までの距離を演算する演算ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  12. 所定の撮像視野に対応する画像信号群を処理して前記撮像視野内に位置する物体までの距離を演算する画像処理プログラムにおいて、
    前記所定の撮像視野に対応する画像信号群を生成する撮像手順と、
    前記画像信号群に基づいて、前記撮像視野内において前記物体が占める領域と該物体の種別とを識別する識別手順と、
    前記識別手順における識別結果に基づいて、距離演算を行う演算範囲を設定する演算範囲設定手順と、
    前記演算範囲設定手順において設定された前記演算範囲における前記画像信号群に基づいて前記物体までの距離を演算する演算手順と、
    を含むことを特徴とする画像処理プログラム。
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