JP2010066156A - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010066156A
JP2010066156A JP2008233495A JP2008233495A JP2010066156A JP 2010066156 A JP2010066156 A JP 2010066156A JP 2008233495 A JP2008233495 A JP 2008233495A JP 2008233495 A JP2008233495 A JP 2008233495A JP 2010066156 A JP2010066156 A JP 2010066156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
objective lens
lens
plane
test object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008233495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5369564B2 (ja
Inventor
Muneki Hamashima
宗樹 浜島
Atsushi Inoue
篤 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2008233495A priority Critical patent/JP5369564B2/ja
Publication of JP2010066156A publication Critical patent/JP2010066156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369564B2 publication Critical patent/JP5369564B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】対物レンズの光軸に沿って、被検物を移動することなく、被検物の形状を測定できるようにする。
【解決手段】MLA12は、対物レンズ11の瞳面又は結像面に配置され、撮像素子13は、MLA12の背後に設置され、被検物像を撮像する。ズーム用レンズ駆動装置51は、ズーム用レンズZLの移動によって被検物の像の大きさを拡大又は縮小し、合焦レンズ駆動装置52は、合焦レンズFoLの移動によって被検物に焦点を合わせる。演算処理回路34は、撮像素子13の出力から複数の測定画像を生成し、MLA12に配列された複数のMLの各々に対応する撮像素子13の撮像領域を構成する画素のうち、対物レンズ11の主光線と交わる位置にある画素から得られる基準画像を補正情報として用いて、被検物の形状を測定する。本発明は、被検物の3次元の形状を計測する形状測定装置に適用できる。
【選択図】図14

Description

本発明は、形状測定装置に関する。
対物レンズの光軸に沿って被検物を移動させながら焦点位置の異なる複数の画像を得て、被検物上の点各々について、それら複数の画像より合焦測度が最大となる画像を選択し、その画像での焦点位置をその点についての高さとし、これらの情報から被検物の形状測定を行うものが知られている。
これは、一般的に、SFF(Shape From Focus)といった手法である。
特許第2960684号公報
しかしながら、このような従来の技術では、対物レンズの光軸に沿って被検物を移動させながら画像を取得する必要があり、測定に時間がかかっていた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、対物レンズの光軸に沿って、被検物を移動することなく、被検物の形状を測定できるようにするものである。
本発明の一側面の形状測定装置は、対物レンズと、前記対物レンズの背後に2次元に配列された複数のレンズを有する光学素子と、前記光学素子の背後に配置された2次元の撮像素子と、前記対物レンズの焦点距離を変化させる焦点距離可変手段と、前記撮像素子の出力から複数の測定画像を生成する画像形成手段と、前記複数のレンズの各々に対応する前記撮像素子の撮像領域を構成する画素のうち、前記対物レンズの主光線と交わる位置にある画素から得られる基準画像を、前記測定画像の補正情報として用いて、被検物の形状を測定する形状測定手段とを備えることを特徴とする。
前記対物レンズの合焦位置を変化させる合焦位置可変手段をさらに備えることを特徴とする。
前記形状測定手段は、前記対物レンズの視野の略中心にある前記被検物までの距離情報を求め、前記合焦位置可変手段は、前記形状測定手段により測定された前記距離情報に基づき前記合焦位置を制御することを特徴とする。
前記形状測定手段は、前記被検物までの距離と、前記対物レンズの倍率とを考慮して、前記被検物の形状を測定することを特徴とする。
本発明の一側面においては、対物レンズの焦点距離が変化され、撮像素子の出力から複数の測定画像が生成され、複数のレンズの各々に対応する撮像素子の撮像領域を構成する画素のうち、対物レンズの主光線と交わる位置にある画素から得られる基準画像が、測定画像の補正情報として用いられ、被検物の形状が測定される。
本発明によれば、対物レンズの光軸に沿って、被検物を移動することなく、被検物の形状を測定できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
本発明では、レンズを動かすことなく、複数の仮想的な物体面(Z1,Z2,・・・)からの(方向性を含む)ボケ量(以下、フォーカス情報ともいう)を算出し、さらに、ボケのない全焦点の画像も同時に得られるようにしている。これにより、本発明においては、それらの情報を用いた距離計測を行うことが可能となる。
具体的には、レンズと撮像面の間隔a(以下、レンズ位置aともいう)と、レンズの焦点距離fから、下記の式(1)のガウスの公式により、被検物の測定点までの距離bを知ることができる。
1/b=1/f−1/a・・・(1)
本発明による測定では、上記の機構的に決まるレンズ位置aとは別に、マイクロレンズアレイ(以下、MLAという)を通した撮像素子上の画素信号を組み換え、加算することにより、仮想的にレンズと撮像面の間隔a1,a2,a3,・・・,anを構築する。これらの値を、式(1)の値aに代入して得られる値bの値列が、複数の物体面(Z1,Z2,Z3,・・・Zn)の位置となる。すなわち、かかる測定においては、このような再構成により、異なる物体面から発せられた光線が撮像面に到達したとして、そのときの画像を再構成し、フォーカス情報を得ることができる。
このようにして、レンズの光軸に沿って被検物を移動することなく、従来のSFF法と同様の情報を得ることができる。
なお、このような焦点検出での位置は、MLAの数だけ実行できるので、被検物をどのくらい細かく測定できるか(空間分解能)は、MLAの配列構成によって決まる。つまり、MLAの数が多いほど、測定の空間分解能が高くなることになる。
次に、上記の原理を用いて、被検物の形状測定を行う形状測定装置の詳細について、各構成要素ごとに説明する。
[1.光学系]
まず、図1を参照して、本発明を適用した形状測定装置の光学系の概要について説明する。
図1に示すように、光学系は、対物レンズ11、MLA12、及び撮像素子13を含むようにして構成される。
図1には、図1aと図1bの2つの光学系の構成が図示されているが、図1aの構成では、被検物(物体面(P面))の像を捕らえる対物レンズ11の焦点距離だけ離れた位置にMLA12を置き、MLA12の焦点距離だけ離れた位置に撮像素子13が置かれている。図1aでは、この撮像素子13の撮像面が、物体面(P面)と共役になっており、被検物の像が結像している。
MLA12は、先述したMLAと同様に、例えば7×7個などの、複数のマイクロレンズ(以下、MLという)を2次元状に並べてなる光学素子である(図1では、縦方向の7個を図示している)。各MLで結像した像のできる領域、すなわち、ML領域13MLから得られる画像信号は、それぞれのML領域の位置に応じて被検物の異なる視点の画像、つまり、視差のある像となっている。
一方、図1bの構成では、所定の位置にある物体面Pが対物レンズ11で結像する面にMLA12を置き、MLの焦点距離だけ離れた位置に撮像素子13が置かれている。この場合、撮像素子13の面が、対物レンズ11の瞳面と共役になっており、各ML領域の画像信号は、瞳を分割した像となっている。言い換えると、図1bでは、結像された光線が、レンズ瞳から見て違う角度ごとの光線に振り分けられている。
本発明では、上記の図1a又は図1bのいずれの構成からも、違う角度からの光線を再構成することによって、焦点面の異なる複数の画像を得ることができ、それを利用して、被検物の形状の測定を行う。したがって、以下の説明では、図1aの構成を中心に述べるが、図1bの構成を採用しても同様である。
そこで、次に、図2及び図3を参照して、図1aの光学系のさらに詳細な構成について説明する。なお、図2においては、複数のMLからなるMLA12の一部としての、マイクロレンズMLa,マイクロレンズMLb,マイクロレンズMLcの3つのML(以下、それぞれ、MLa,MLb,MLcという)が説明のために図示されている。
図2において、物体面(P面)上の点P1からの光線には、光軸と平行方向の光(図中の実線)として対物レンズ11を通過後屈折して、MLbによって撮像素子13の撮像面上のML領域の点P1bに結像される光線群(図中の実線)や、対物レンズ11の中心を通過後、MLcによって、撮像素子13の撮像面上のML領域の点P1cに結像される光線群(図中の点線)などがある。
こうして、対物レンズ11の瞳面に置いた各MLが、撮像面にそれぞれ独立に物体の像を結ぶ。また、このとき、撮像面上のML領域の点P1bと、ML領域の点P1cとは、物体面(P面)上の同じ点P1からの、異なる角度で出てきた光線を受光する。
同様に、物体面(P面)上の点P2からの光線には、図中の一点鎖線で示される方向に射出して対物レンズ11を通過屈折し、MLaによって撮像素子13の撮像面上のML領域の点P2aに結像される光線、図中の実線で示されるように、対物レンズ11の光軸と平行方向に射出して対物レンズ11を通過後、MLbによって撮像素子13の撮像面上のML領域の点P2bに結像される光線、及び図中の点線で示されるように、下方向に射出して対物レンズ11を通過後屈折して、MLcによって撮像素子13の撮像面上のML領域の点P2cに結像される光線が示されている。また、物体面(P面)上の点P3からの光線には、図中の一点鎖線で示されるように上方向に射出して対物レンズ11を通過後屈折して、MLaによって撮像素子13の撮像面上のML領域の点P3aに結像される光線、図中の実線で示されるように対物レンズ11の光軸と平行方向に射出して、MLbによって撮像素子13の撮像面上のML領域の点P3bに結像される光線が示されている。
ここで、仮に、対物レンズ11だけの結像系であったとすると、例えば、点P2から射出された光は対物レンズ11で一点に集光される。すなわち、図2の光学系でいうと、点P2a,P2b,P2cなどの点P2から射出したあらゆる方向からの光線強度が加算されたものとなり、これが画素信号となる。このことは、図2に示すような、本発明の光学系では、MLA12の各MLによって、被検物上の一点から出た光を方向別に選別して捕えることができる、ということを意味している。
図3は、ある1つのMLから見た像が、P面から射出した同じ方向からの光線で構成されたP面の像であることを示しており、そのことはP面を各MLによって各MLの数だけ異なる方向から見た像が得られることを示すものである。すなわち、MLの数だけできるが、それらはP面から射出した光のうち、同じ方向へ射出した光が対応するMLに入射してP面の像を形成することを意味する。換言すれば、MLの数だけ異なる視差の像が得られる。
図3aないし図3cで示す光線のうち、図3bにおいて、対物レンズ11に対して垂直に入ってくる光を集めた中央部のMLによる像は、P面を正面から捕らえた像となる。また、図3a及び図3cは、対物レンズ11に斜めに入射する光を集めた端の方に位置するMLによる像は、P面から射出する光の角度の方向からP面を見た像となる。
対物レンズ11の瞳面は、MLA12の各MLの口径の大きさに分割され、それぞれのMLが同じ物体像を結ぶ。このとき、端の方のMLでの像は、周辺でけられ(物体の見えない所)が発生し、端の方の視野の一部は遮られるが、基本的には、各MLによる像は、物体面(P面)と共役の位置で物体面(P面)を異なる角度から見た像となる。
そして、N個の各MLA像のNA(開き角)は、各MLの口径で決まる開口で1/Nに縮小される。ここで注目すべきことは、各MLの像は、結像側からの見込み角度が小さく、光量は少なくなるが、被写界深度(焦点深度)は非常に深くなる。従って、物体側の奥行きに関係なく、ほとんど焦点の合った像、いわゆる全焦点画像となっている。
さらに、図3bの対物レンズ11の光軸上(図2のMLA12の中心に相当する)のML(図2のMLbに相当する)によって結像される像は、物体位置が光軸方向に移動しても、焦点もほぼ合ったまま像はずれない。すなわち、物体の光軸方向の位置が変わっても像はほとんど変化しない。
一方、図3aと図3cでの中心から外れたML(図2のMLa,MLcに相当する)を見ると、図中の左方向の矢印で示すように、物体位置が対物レンズ11から遠ざかる場合、結像される像は、図3aでは図中の上方向の矢印の方向にずれ、図3cでは図中の下方向の矢印の方向にずれる。つまり、光線のあたる画素位置は、光軸から遠ざかる方向にずれていく。逆に、物体位置が近づけば、これらの画像の画素位置は、光軸へ近づく方向にずれていく。
以上のようにして、本発明の光学系は構成される。
[2.焦点画像生成の手順]
(2−1)MLA12を対物レンズ11の瞳面とした場合
次に、図4及び図5を参照しつつ、上記の本発明の光学系を採用した場合において、複数の異なる位置での物体面の画像又は信号を形成して、物体各点でのフォーカス情報を検出する方法について説明する。なお、本実施の形態においては、図1で説明したように、図1a又は図1bのいずれの構成を採用しても、異なる角度から入射される光線を再構成して、焦点面の異なる複数の画像を生成することが可能である。したがって、はじめに、(1)MLA12を対物レンズ11の瞳面に置いた場合について説明し、その後、(2)MLA12を対物レンズ11の結像面に置いた場合についても説明する。
図4は、対物レンズ11とMLA12での光線追跡図を示し、図5は、MLA12で結像された撮像素子13の面での画素配列の一部と、MLA領域ごとに信号処理される選択画素を示している。
ところで、MLA12の後側に配置される撮像素子13は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどであり、MLA12の各MLを通過した光を受光する所定の画素配列を、MLに対応した配置パターンで配置してなる。この画素配列の縦方向と横方向の画素数は、例えば7×7個などの個々のMLを個別に透過した部分光束を個別に受けられるように、適宜設定される。なお、ここでは、撮像素子13として、CCDを用いた例について説明する。
図5において、21×21個の四角は、撮像素子13を対物レンズ11の光軸方向から見た場合に撮像面上に配列された画素を示しており、そのうちの太線で囲まれた7×7個の四角からなる領域がそれぞれ1つのML領域を示している。図5では、7×7個のML領域のうち、3×3個のML領域を代表させて示している。したがって、図中の太線で囲まれたML領域のうちの中央の領域が、対物レンズ11の中心のML(図2のMLbに相当する)で結像されるML領域となる。
図4aは、物体面P0(焦点の合っている焦点面Z0と同じ)がフォーカス位置にある場合の光線図である。ここで、物体面P0は、光学系の焦点距離f、及び対物レンズ11と撮像素子13の撮像面との間隔aで一義的に決定され、具体的には、上記の光学系のガウスの式(1)で決まる距離bの位置である。
物体面P0の対物レンズ11の光軸と一致する位置から射出した光は、MLA12の各MLで、CCD(撮像素子13)面上の各ML領域の中央部(各MLの光軸と一致)に集光する。従って、図5(既に述べたように、対物レンズ11の光軸に一致する位置のMLを中心にその周囲1つずつのML領域に対応する画素エリアのみを示している)に示すように、物体面P0の中央(対物レンズ11の光軸に一致する)の点P02から射出した光は、各ML領域内の中央の画素(図5では黒色の四角)に集光するので、各画素エリアの中央の画素の出力を選択し、加算することで物体面P0の点P02の全輝度が得られる。
物体面P0の点P02から外れた位置からの光は、点P02からのずれ量に応じた角度で平行にMLA12に入射するので、これらの光は各ML領域で中央から同量、同方向へずれることになる。よって、各ML領域で同じ位置の画素を選択し、加算することで、焦点面Z0にある物体面P0の画像を再現することができる。
図4bは、物体面P0より対物レンズ11に近い物体面P1(実際には、図4bの点線の物体面P0で示すように、図4aと同様に、物体面P0と撮像素子13の撮像面とが共役のままとなっている)からの光線図である。物体面P1の対物レンズ11の光軸と一致する位置から射出した光は、各MLの光軸上からレンズの端側へ、少しずつ外側にずれる角度でMLA12の各MLに入射し、集光される。この場合、物体面P1の中央(対物レンズ11の光軸に一致する)の点P12から射出した光は、図5に示すように、中心のML領域(図2のMLbによって結像される領域に相当する)内での画素はそのままで、それ以外のML領域では、図4aに示した物体面P0での画素の位置から1画素ずつ外側の画素(図5では間隔の狭い左下がり斜線の四角)に集光するので、それらの画素を選択し、加算することで物体面P1の点P12の全輝度が得られる。
物体面P1の点P12から外れた位置からの光は、点P12からのずれ量に応じた角度で平行にMLA12に入射するので、これらの光は各ML領域で中央から同量、同方向へずれることになる。よって、各ML領域で同じ位置の画素を選択し、加算することで、物体面P1の画像を再現することができる。
図4cは、物体面P0より対物レンズ11から遠い物体面P2(実際には、図4cの点線の物体面P0で示すように、図4aと同様に、物体面P0と撮像素子13の撮像面とが共役のままとなっている)からの光線図である。物体面P2の対物レンズ11の光軸と一致する位置から射出した光は、各MLの光軸上からレンズの端側へ、少しずつ内側にずれる角度でMLA12の各MLに入射し、集光される。この場合、物体面P2の中央(対物レンズ11の光軸に一致する)の点P22から射出した光は、図5に示すように、中央のML領域(図2のMLbによって結像される領域に相当する)での画素はそのままで、それ以外のML領域では、図4aに示した物体面P0での画素の位置から1画素ずつ内側の画素(図5では間隔の広い左下がり斜線の四角)に集光するので、それらの画素を選択し、加算することで物体面P2の点P22の全輝度が得られる。
物体面P2の点P22から外れた位置からの光は、点P22からのずれ量に応じた角度で平行にMLA12に入射するので、これらの光は各ML領域で中央から同量、同方向へずれることになる。よって、各ML領域で同じ位置の画素を選択し、加算することで、物体面P2の画像を再現することができる。
なお、図4では、撮像素子13の右側の長方形40は、ML領域の一部である13ML1ないし13ML7を模式的に表しており、各ML領域での光の集光する位置を黒色で塗り潰すことによって、図5で上述した説明を補足して概念的に説明するためのものである。すなわち、本実施の形態では、7×7個のML領域の例を取り上げているので、縦方向に7個ある各ML領域13ML1ないし13ML7を模式的に示し、それぞれのML領域に集光(結像)した光の様子が示されている。図4aにおいては、物体面P02からの線は、CCD(撮像素子13)上の各ML領域の中央に集光(結像)する。また、図4bに示したように、物体面P0よりも対物レンズ11に近い物体面P1からの光は、中央のML領域では中央に集光し(完全には結像しないが、MLの開口が小さいので、焦点深度の深い状態が実現されている)、それ以外のML領域では図4aの場合と比べて外側へ集光する。さらに、図4cに示したように、物体面P0よりも対物レンズ11から遠い物体面P2からの光は、中央のML領域では中央に集光し(完全には結像しないが、MLの開口が小さいので、焦点深度の深い状態が実現されている)、それ以外の領域では図4aの場合と比べて内側へ集光する。
さらに捕捉すれば、本実施の形態においては、前側物体面P1や後側物体面P2は、実際には、対物レンズ11の位置で決まる物体面P0(図4では物体面P0が撮像素子13の受光面と共役となる)以外の、対物レンズ11を動かすことなく得られるいわば仮想的な合焦面である。
以上のように、物体面P0,P1,P2のように、物体の光軸方向の位置を物体面P0から変えた場合でも、対物レンズ11の中心のML(図2のMLbに相当する)によって結像される像は、焦点もほぼ合ったまま像の位置がずれないことになる。
すなわち、図3bに示した光学系の構成のレンズ中心のML(図2のMLbに相当する)によって結像される画像(図2のP2bに相当する)は、対物レンズ11に対して垂直に入ってくる光線からなり、被検物を正面から捉えた像となる。したがって、物体位置が光軸方向に移動しても、像はずれない。そして、分割された小さな瞳からの像なのでF値が大きく、被写界深度(焦点深度)は非常に深くなる。つまり、被検物の光軸方向の位置が変わっても、像はほとんど変化しない。したがって、物体側の奥行きに関係なく、ほとんど焦点の合った像、いわゆる全焦点画像となっている。
(2−2)MLA12を対物レンズ11の結像面に配置した場合
ところで、上記の(2−1)においては、光学系として、図1aの構成を採用した場合の例、つまり、MLA12が対物レンズ11の瞳面に設定された場合について説明した。常に焦点の合った全焦点画像を取得する方法としては、(2−1)の方法に限らず、図1bに示したように、MLA12を対物レンズ11の焦点(結像)面、すなわち、物体面と共役の位置に設定した場合でも同等の効果を得ることができる。そこで、次に、全焦点画像を取得する方法の第2の例として、(2−2)MLA12が対物レンズ11の結像面に設定された場合について説明する。この場合、(2−1)の方法と比べて、異なる物体面での画像の作成手順が異なるため、ここでは、図6ないし図8を参照して、その作成手順を中心に説明する。
図6ないし図8においては説明を分かり易くするために、撮像素子13において直線上に並んだ5つの画素a,b,c,d,eに入射する各光線(対応するマイクロレンズMLの中心を通る主光線のみ)を示している。また、各図中の各要素には、光軸と垂直な面内における座標を示すための添字(1,2,3,・・・)を付している。
すなわち、図6に示すように、不図示の対物レンズ11による被検物の像がMLA12上(Z=0)で結像(各MLへ入射する領域を破線で示し、その中心の座標をX1ないしX7で示している)する場合、不図示の対物レンズ11からの光線r1,r2,r3,r4,r5は、結像面(Z=0面上)、すなわちMLの表面の1点に集まる。中心座標をX1ないしX7で示した各領域は、同じ作用を受けるから、以下、中央の領域について説明する。中央の領域の中心X4を出た光は、マイクロレンズML4のレンズ作用によって、撮像素子13の面上ではそれぞれの画素に対応して、a4,b4,c4,d4,e4の画素信号となる。したがって、結像面(Z=0)での各画像信号は、これらの和となる。すなわち、画像信号をLとすれば、Lは下記の式(2)で求めることができる。
L(i)=(ai+bi+ci+di+ei) ・・・(2)
ただし、上記の通り、iは光軸と垂直な面内におけるX方向の座標(i=1〜7)を示しており、例えば、座標X4の場合には、L(4)=(a4+b4+c4+d4+e4)となる。なお、実際には、2次元的に考える必要があるので、X方向以外にY方向についても考えなければならないが、ここでは、説明を簡略化するためにX方向についてのみ述べる。
一方、図7に示すように、結像面が各MLの表面からずれたZ=h1の位置での中央の領域の中心座標X4の画像信号は、下記の式(3)から求めることができる。ただし、i=1〜7であり、座標の添数字が1〜7から外れた値は使用されない値である。
L(i)=(ai-2+bi-1+ci+di+1+ei+2) ・・・(3)
座標X4の場合にはi=4となるので、L(4)=(a2+b3+c4+d5+e6)となる。このことからも明らかなように、撮像素子13の撮像面のそれぞれの領域での中央の画素信号ci(この例の場合にはc4)は、焦点位置によらず常に存在する。つまり、この信号だけを集めた画像は、物体側の位置にかかわらず一定で、焦点ボケのない像となる。
したがって、図8に示すように、下記の式(4)の関係を有する信号で構成される画像は、結像面がどこにあっても(逆の言い方をすれば、結像面が一定で被検物がどこにあっても)常に焦点の合った全焦点画像となる。ただし、図8ではより実際的な応用を説明するために、図6,7に対して、フィールドレンズ(以下、FLという)を付加した図面としている。このFLを配置することで、像高の高い位置に配置されたMLに入射する光束の角度を抑えられるため、先述した例では述べていないが、FLを設けたほうが好ましい。
L(i)=ci ・・・(4)
すなわち、例えば、図8において、撮像素子13の撮像面のそれぞれの領域での中央の画素信号c1,c2,c3,c4,c5,c6,c7を集めた画像は、焦点の合った全焦点画像となる。
以上のようにして、図1a又は図1bの構成を採用することで、焦点画像生成の手順は異なるが、異なる角度からの光線を再構成して、焦点面の異なる複数の画像が生成される。
[3.測定の信号処理手順]
次に、上記の手順で生成される仮想的な焦点位置での画像群から、測定のための画像データを得るために実行される信号処理について説明する。かかる信号処理では、常に焦点の合った全焦点画像を用いる点に特徴があり、焦点面を光軸方向へ少しずつずらしながら取得した各画像データに対してエッジ処理を施すことにより、焦点の合った画像を選択する。
(3−1)多焦点逐次処理法
上記のエッジ処理としては、いくつかの方法が考えられるが、ここではまず、画像のエッジを検出する方法として、多焦点逐次処理法を用いた場合について説明する。また、この多焦点逐次処理におけるエッジ処理として、フーリエ変換(ウェーブレット変換)法を用いた場合を一例にして説明する。
上記の[2.焦点画像生成の手順]により、複数の異なる物体面での画像群が形成された後、先述したSFFと同様の処理によって、各々の画像の同じ画素エリアの位置において、下記の方法でフォーカス情報を検出することができる。
すなわち、かかる信号処理では、図9に示すように、距離の異なる複数の物体面(・・・,Z-1,Z0,Z1,・・・)の画像群について、それぞれFFT(Fast Fourier Transform)により画像信号をフーリエ変換(又はウェーブレット変換)し、空間周波数空間内(フーリエ面上)で高周波成分のみをハイパスフィルタ(High Pass Filter)にて抽出した後、逆フーリエ変換(又は逆ウェーブレット変換)する。この処理によって、ほぼエッジ(輪郭)部分のみの画像となる。次に、これらの画像でエッジのある各点の位置(Xi,Yi)に着目して、複数の物体面(・・・,Z-1,Z0,Z1,・・・)の画像群の中から、最もエッジの鋭い(傾き成分の最も高い)画像をベストフォーカス(Best Focus)として、選択する。
図10は、各焦点面の画像群におけるサンプリング点のエッジの傾き成分をグラフ化したものである。図10において、横軸Zは物体面の位置(被検物からの距離)を表し、縦軸αはエッジの傾き成分を表し、図中上方向にいくほど、その値が大きくなる(焦点の合っている程度(フォーカスの程度)が高い)ことを意味する。
図10に示すように、Z方向のサンプリング点は、各物体面毎の値となっているために離散的なものとなっているが、図中の曲線で表しているように、関数近似によってピーク(図中の点線)を求めることで、補間処理による小数点以下の値を持つ位置Zが求められ、その精度は向上する。
しかしながら、この手順ではZの位置を求めることができるものの、次に示すような問題が残る。
すなわち、焦点の違う画像からエッジを検出する場合、物体の距離に応じて、ピント(焦点)の合っている所と、合っていない所とが存在する。このとき、明るさ(信号強度)が極端に違うエッジが隣接している場合、焦点の合っていない明るいエッジが、隣接する焦点の合った暗いエッジを覆ってしまい、エッジの位置を誤認識する恐れがある。
かかる問題を解決するためには、全てのエッジで焦点の合った画像を用いて、画素単位での微分値を求め、正しいエッジ位置を先に検出しておけばよい。
そこで、本実施の形態においては、MLA12の中央のML(図2のMLbに相当する)で結像される、対物レンズ11の中心(軸上)の画像が物体面の位置が変わっても(Zの方向が変わっても)変化のない画像であって、かつ、被写界深度が深く、物体側の距離によらず常にほぼ完全にピントの合った、像ずれがなく、かつボケのない画像(全焦点画像)となることに着目し、この画像を用いる。
本発明の信号処理においては、この全焦点画像を用いて、上記のように、フーリエ変換及びハイパスフィルタ処理をすることによって、正しいエッジ位置(Xi,Yi)を得て、同時にその近傍画像のコントラスト信号(画像の濃度値)を登録する。次に、それらのエッジについて、多数物体面(・・・,Z-1,Z0,Z1,・・・)の画像群の中から、着目するエッジ位置(Xi,Yi)とその近傍の画像信号が、登録したコントラスト信号と最も相関の高い画像におけるZを求める。
すなわち、全焦点画像から得られた各エッジ位置(Xi,Yi)について、物体位置(Z)の異なる複数の(ボケを含む)画像から、同じ座標(Xi,Yi)のエッジ位置の画素信号における、ボケのない全焦点画像のエッジ信号と最も類似性(相関)の高い物体位置(Z)を求める。これにより、エッジ各点(Xi,Yi)でのZを検出することができる。
具体的には、まず、注目しているエッジ位置である注目エッジ位置(Xi,Yi)と、その近傍画素の信号強度fi,jを検出する。次に、それらのエッジについて、多数の物体面(・・・,Z-1,Z0,Z1,・・・)の画像群の中から、同じエッジ位置(Xi,Yi)と、その近傍信号gi,j(Z)が、fi,jと最も相関の高くなるときのZを求める。
この相関の求め方は、各点の明るさやコントラストの違いを吸収するよく知られた正規化相関法を用いると好適であるが、例えば、計算時間を短縮できる差分絶対値の和、又は差分の二乗和を求める方法など、かかる相関を求めることができる方法であれば他の方法であってもよい。また、相関値の計算は、例えば、差分絶対値の和により相関を求める場合に、合焦時の差分絶対値の和で除算(規格化)して求めるなど、合焦時の値を用いることにより、各点の明るさやエッジ強度に依存しない、焦点ずれだけを反映させた規格化値とすることができる。
そして、例えば、下記の式(5)又は式(6)の値が最も小さくなるときのZを求める。
Figure 2010066156
Figure 2010066156
これにより、物体の各エッジ座標(Xi,Yi)位置でのZが求められる。
なお、ここでは、撮像素子13から出力される画像信号に対し、直接画像処理を施す例について説明したが、エッジ信号を際立たせ、検出誤差を低減する目的で、画像の前処理を施してもよい。例えば、各画像を、フーリエ変換とハイパスフィルタを組み合わせた処理や、ソーベルフィルタ、あるいはラプラシアンフィルタと呼ばれるデジタル微分フィルタなどの画像処理をすることにより、輪郭部だけを強調した、いわゆるエッジ画像を得ることができるので、その後、上記の相関処理を行えばよい。
また、相関を計算する際には、先述した場合と同様に、図10に示したような補間処理を用いて求めることも可能である。
以上のように、多焦点逐次処理法では、画像信号の強度のみでエッジ位置を特定(光軸方向でピントの合った画像を特定)しようとすると、本来の特定すべきエッジが強いボケ光によって検出できない場合が生じるので、これを避けるために、全焦点画像を用いた相関処理を行っている。
(3−2)全焦点エッジ抽出法
次に、画像のエッジを検出する方法として、全焦点エッジ抽出法を用いた場合について説明する。
上記の(3−1)の多焦点逐次処理法では、一旦、多数の焦点画像群を形成した後に、フーリエ変換などの処理を行うため、どうしても処理時間がかかってしまう。また、エッジを検出する画像として、先の物体面(・・・,Z-1,Z0,Z1,・・・)の画像群では、いずれもどこかに焦点面があり、その焦点からはずれた箇所はボケが生じ、全てのエッジを検出することは困難になる。そこで、全焦点エッジ抽出法では、MLA12の中央のMLで結像される全焦点画像によって予め2次元画像上でエッジ位置が特定できることに着目し、特定したエッジ位置のみで光軸方向へエッジ位置の探索を行なう。つまり、全焦点画像の中の特徴(エッジ)を先に検出しておき、その検出されたエッジ位置に対応する位置の物体面の画像だけを生成し、その位置でのベストフォーカスとなるZを検出すれば、処理する点が少なくて済み、演算の負担が少ないばかりでなく、演算時間が短くて済み、迅速な測定に寄与することができる。
具体的には、MLA12の中央のMLで結像される全焦点画像を用いて、画像処理でよく知られている輪郭抽出のための3×3行列(一般的に微分オペレータと呼ばれる)を使ったエッジ抽出の演算処理を行う。例えば、ソーベルフィルタ(Sobel Filter)などを使って、X方向又はY方向で、画像中のエッジを検出する。なお、この方法は、特に、線のエッジ検出に有効である。また、スポットや交点などの点の検出には、二次微分に相当するラプラシアンフィルタ(Laplace Filter)を使ってもよい。これらは、被検物の段差など、何らかの構造や色、反射率の差などによるものである。全焦点エッジ抽出法では、検出されたエッジや点の位置(Xi,Yi)における、これらのフィルタで処理された値を、デフォーカス量として算出する。
そして、全焦点エッジ抽出法においては、画像のエッジのある各点(位置)に着目して、(3−1)と同様に、上記の多数の物体面(・・・,Z-1,Z0,Z1,・・・)に対応する、このデフォーカス量の変化を算出する。これにより得られる値は、上記の図10と同様のデータとなるため、これから信号のピーク、すなわち、ベストフォーカスとなるZを求める。
このとき、先述した(3−1)の多焦点逐次処理法と同様に、合焦時のデフォーカス量で除算(規格化)することで、この全焦点エッジ抽出法においても、各点の明るさやエッジ強度に依存しないようにすることができる。なお、全焦点エッジ抽出法においては、かかる規格化を行うと好適ではあるが、必ずしもこの規格化を行う必要はない。
以上のように、上記の(3−1)の多焦点逐次処理法や、(3−2)の全焦点エッジ抽出法などのエッジ処理によって、物体の各エッジ座標(Xi,Yi)位置でのZが検出される。なお、その後、検出された値を用いての距離測定処理が行われるが、その処理については、次の[4.距離測定手順]で説明する。
[4.距離測定手順]
(4−1)多数のフォーカス画像から物体位置を求める方法
上記の手順によって求められた、物体の各エッジ座標(Xi,Yi)位置でのZを用いた距離測定が行われるが、その手順にはいくつかの方法があるが、ここではまず、多数のフォーカス画像(焦点面の位置が異なる多数の画像、すなわち、多数の仮想焦点面の画像)を生成し、その中からベストの焦点位置を求める方法について説明する。
ここで、仮想焦点面と共役な被検物像側の物体面の位置(・・・,Z-1,Z0,Z1,・・・)の値は、式(1)に基づき、対物レンズ11と撮像素子13の撮像面との間隔a、若しくは対物レンズ11と仮想的な焦点面との間隔(a1,a2,a3,・・・,an)によって一義的に決まる。
したがって、焦点面の位置(撮像面上にある場合も含む(すなわち、a1,a2,a3,・・・,an))を定めれば、その位置に焦点が合うべき被検物の部位の位置がわかり、その部位までの距離bが式(1)を用いて求めることができる。その結果、求めた距離bの値と撮像素子13から出力される2次元画像の座標(X,Y)情報と合わせて、被検物の上記部分の座標(X,Y,Z)、すなわち、3次元の空間座標を決定することができる。
(4−2)2つの異なる焦点面の画像情報から物体位置を求める方法
上記の(4−1)の方法では、多数のフォーカス画像(多数の異なる焦点面を仮定した場合に得られる画像)を生成して、それぞれのフォーカス画像の中からベストの焦点位置の部分を検出するといった方法で、被検物の各部分までの距離を正確に測定することができる。そのためには、例えば、図10のような多点情報からピークを検出する、というような手順が必要となる。図10において、横軸Zは被検物までの距離、縦軸αは焦点の合っている程度(フォーカスの程度)を示している。この図から2次元画像のある座標(X,Y)における焦点の合っている被検物の部位までの距離がαの最大値となるZの値として求めることができる、ということがわかる。しかしながら、処理の手順が多く、処理に時間がかかる可能性が高い。
そこで、ここでは、別の方法として、少ない処理量で、高速化を図る測定手順について説明する。この方法においては、多数の画像を生成し、そこから得られる図10のような多点情報からピークを検出するのではなく、最低2つの異なる焦点面の画像情報を用いて、両者の差分信号、すなわち、2つの位置でのデフォーカス量の差から、Zの位置を求める。そして、このZは、対物レンズ11から被検物までの距離bに対応するので、この値と撮像素子13の2次元画像の座標(X,Y)情報と合わせて、被検物の座標(X,Y,Z)、すなわち、3次元形状を測定することができる。
しかしながら、この方法で演算した値そのものだけでは、被検物の局所的な反射強度の差が影響する可能性が高い。すなわち、元の照明光の明るさ分布や、被検物の位置による反射率の違いによって信号強度は変化する。特に隣接した領域に明暗の差が著しい箇所があると、デフォーカス状態では両者の信号が混ざり合うため、エッジのピークを誤検出する可能性がある。
そこで、先述した方法と同様の考え方で、かかる演算処理で求められた演算値を、MLA12の中央のMLにより結像された画像の各画素値で除算して規格化しておくことにより、局所エリア毎に、明るさ(光強度)によらない、規格化されたデフォーカスによるボケ量を得ることができる。
以上のようにして、本実施の形態においては、例えば、(4−1)又は(4−2)の方法によって、距離測定の処理が行われることで、被検物の表面の座標(X,Y,Z)が求められ、3次元形状が測定される。
このように、本実施の形態においては、1回の撮像により得られる画像信号を用いて、被検物の3次元形状を計測できるので、従来のSFFのように、複数回の撮像が必要な場合と比べて、高速で計測を行うことが可能である。
[5.形状測定装置]
次に、上述した距離測定の処理を行って、被検物の3次元形状を測定する、本実施の形態に係る形状測定装置の構成について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、形状測定装置は、対物レンズ11、MLA12、撮像素子13、制御回路31、ユーザインターフェース32、駆動回路33、演算処理回路34、及び、メモリ35を含むようにして構成される。なお、図11において、対物レンズ11ないし撮像素子13は、先述した図1等の対物レンズ11ないし撮像素子13に対応している。
制御回路31は、ユーザインターフェース32を介してユーザから入力された指示にしたがって、駆動回路33、演算処理回路34、及びメモリ35の制御を行う。また、制御回路31は、図11の形状測定装置の各部の動作を制御する。
駆動回路33は、撮像素子13を駆動する。また、駆動回路33は、撮像素子13からの画像信号を、演算処理回路34に出力する。
演算処理回路34は、駆動回路33からの画像信号に基づいて、所定の演算処理を行う。そして、演算処理回路34は、演算結果をメモリ35に格納する。
演算処理回路34は、MLA12のMLの各々により結像された像を、撮像素子13により撮像することで得られる画像データから、被検物の3次元形状を測定する。かかる処理の詳細については、後述する図12の演算処理回路34の動作の説明の際に併せて説明する。
以上のようにして、形状測定装置は構成される。
次に、図12のフローチャートを参照して、図11の演算処理回路34により行われる3次元形状測定処理について説明する。
演算処理回路34は、ステップS11において、駆動回路33からの画像信号を取得し、ステップS12において、焦点画像を生成する。具体的には、上記の[2.焦点画像生成の手順]で述べたように、演算処理回路34は、図1aの構成の場合には、(2−1)の方法によって、図1bの構成の場合には、(2−2)の方法によって、異なる角度からの光線を再構成して、焦点面の異なる複数の画像を生成する。
ステップS13において、演算処理回路34は、測定の信号処理を行う。具体的には、上記の[3.測定の信号処理手順]で述べたように、演算処理回路34は、(3−1)の「多焦点逐次処理法」又は(3−2)の「全焦点エッジ抽出法」などのエッジ処理によって、常に焦点の合った全焦点画像を用いて、物体の各エッジ座標(Xi,Yi)位置でのZを求める。
そして、演算処理回路34は、ステップS14において、距離測定の処理を行い、ステップS15において、物体の3次元形状を測定し、処理は終了する。具体的には、上記の[4.距離測定手順]で述べたように、演算処理回路34は、(4−1)の「多数のフォーカス画像から物体位置を求める方法」又は(4−2)の「2つの異なる焦点面の画像情報から物体位置を求める方法」によって、被検物の表面の座標(X,Y,Z)が求められ、3次元形状が測定される。
以上のように、図11の形状測定装置においては、演算処理回路34によって、先述した、[2.焦点画像生成の手順]、[3.測定の信号処理手順]、[4.距離測定手順]が順に実行されることで、MLA12の中央のMLによって結像された像から得られる全焦点画像を用いた信号処理が行われ、それにより得られる物体の各エッジ座標(Xi,Yi)位置でのZから、被検物の表面の座標(X,Y,Z)、すなわち、3次元形状が測定される。
すなわち、図1aに示したように、MLA12が対物レンズ11の射出瞳と共役となるように配置されている場合、演算処理回路34は、複数のMLのうちの対物レンズ11の光軸の位置(この対物レンズ11の光軸は、対物レンズ11の主光線の一部と一致している)にあるMLA12の中央のMLにより撮像素子13の撮像面上に形成された像から得られる全焦点画像(基準画像)を、撮像素子13の出力から得られる焦点面の異なる複数の画像(測定画像)の補正情報として用いて、被検物の3次元の形状を測定する。
なお、本実施の形態では、図1aの構成を中心に述べたが、図1bに示したように、撮像素子13の撮像面が対物レンズ11の射出瞳と共役となるように配置されている場合には、演算処理回路34は、対物レンズ11の主光線が交わる撮像素子13の撮像領域を構成する画素から得られる全焦点画像(基準画像)を、撮像素子13の出力から得られる焦点面の異なる複数の画像(測定画像)の補正情報として用いて、被検物の3次元形状を測定することになる。
[6.測定精度維持手順]
本実施の形態においては、測定センサ系を動かすか、あるいは、ズーム用のレンズを用いることによって、測定センサの機能アップを図ることができる。以下、この実施の形態について説明する。
図13には、横軸をa(レンズ位置)、縦軸をb(物体距離)とした場合において、対物レンズ11の焦点距離f=25mmとして、レンズ位置aの値を27 mmから45 mmまで変えたときの物体距離bの値をグラフ化したものが示されている。図13において、横軸のaは、図中右方向にいくほど、レンズ位置aの値が大きくなり、縦軸のbは、図中上方向にいくほど、物体距離bの値が大きくなる。なお、このレンズ位置a,物体距離bは、上記の式(1)のガウスの公式におけるa,bに相当する。
このグラフからも明らかなように、被検物までの物体距離bの値は、レンズ位置aの値によって大きく異なる。
すなわち、図13によれば、レンズ位置aの値が小さくなると、物体距離bは急激に遠ざかる(距離が広がる)とともに、いわゆる被写界深度が深くなり、物体距離bの変化に対するフォーカス情報の感度が低下することがわかる。
実際の測定においては、被検物と対物レンズ11との間の作動距離が十分とれず、被検物が大きいために測定範囲から外れてしまったり、被検物まで近寄れなかったりする場合が生ずる。このような場合、大きな被検物の形状を一度に測定したり、作動距離が変わっても同じ精度で測定することが装置の機能アップにつながる。
そこで、本実施の形態では、対物レンズ11としてズームレンズを用いる。以下、ズームレンズを用いた例を説明する。
ズームレンズでは遠くの被検物を拡大したり、近くの被検物を縮小したりする。この際、対物レンズ11の焦点距離fに最適のレンズ位置aがあるから、レンズ位置aを最適な値とするために、レンズ位置aの値を変えられるようになっていることが好ましい。
このような形態を有する形状測定装置は、例えば、図14に示すような構成となる。
なお、図14において、図11と対応する箇所には同一の符号が付してあり、処理が同じ部分に関しては、その説明は省略する。
対物レンズ11は、焦点距離が可変のズームレンズとして構成されている。このズームレンズの構成は、一眼レフカメラ用のズームレンズ等として、公知のものを用いることができる。そして、このズームレンズでは、被検物までの焦点も合わせることができる。そのため、ズームレンズは、図14に示すように、ズーム用レンズZLと合焦用レンズFoLとを含む。
ズーム用レンズ駆動装置51は、制御回路31の制御にしたがって、対物レンズ11を構成する複数のレンズのうちのズーム用レンズZLを、対物レンズ11の光軸方向(図中の左右方向)に移動させることにより、対物レンズ11の焦点距離fを変化させる。すなわち、ズーム用レンズZLの移動によって、対物レンズ11の焦点距離fが変化することで、被検物の像の大きさを拡大又は縮小させることが可能となる。
また、合焦レンズ駆動装置52は、制御回路31の制御にしたがって、対物レンズ11を構成する複数のレンズのうち、合焦レンズFoLを移動させることにより、被検物に焦点を合わせる。
このように、ズーム用レンズZLを用いることで対物レンズ11の焦点距離fを変えて被検物の倍率を変え、合焦レンズFoLによって、この被検物に焦点を合わせることで、被検物との距離(作動距離)が変化したとしても、最適な状態で測定を行うことが可能となる。
このような構成であるから、図14に示すように、例えば、CPU41によって、制御回路31と演算処理回路34が構成されているとすると、このCPU41に、図15に示すフローチャートにしたがって、ズーム用レンズ駆動装置51や合焦レンズ駆動装置52などを制御させる。
ステップS31において、ユーザインターフェース32から供給される測定開始命令により、CPU41は、駆動回路33を制御して、撮像素子13から画像信号を取り込む。
ステップS32において、CPU41は、取り込んだ画像信号から被検物Hまでの距離を測定する。ここでは、最初に、対物レンズ11の光軸と一致する被検物Hの合焦ポイントP1までの距離が測定される。
ステップS33において、CPU41は、合焦ポイントP1に合焦するように、制御信号を合焦レンズ駆動装置52に出力する。すると、合焦レンズ駆動装置52は、CPU41からの制御信号に応じて、対物レンズ11の合焦レンズFoLを合焦のために制御する。具体的には、図1aの光学系の場合には、撮像素子13の撮像面(表面)と合焦ポイントP1とが共役になるように、また、図1bの光学系の場合は、MLA12の各MLの表面と合焦ポイントP1とが共役になるように、制御回路31は、合焦レンズ駆動装置52を制御する。
ステップS34において、CPU41は、被検物Hを最適な状態で測定できるようにする。具体的には、撮像素子13の撮像面に被検物Hが入っていて、かつレンズ位置aの値が最適な範囲となっている場合、既に被検物Hを最適に測定できる状態にあるので、CPU41は特に処理を実行せず、処理はステップS35に進む。
なお、「レンズ位置aの値が最適な範囲にある場合」の意味は、図13を参照して説明した通りであるのでここではその説明は省略する。ただし、図13のカーブは、式(1)から明らかなように、対物レンズ11の焦点距離fに依存している。したがって、焦点距離fの値が大きくなる(望遠になる)ほど、レンズ位置aの変化に対する物体距離bの変化が小さくなる。すなわち、特に、物体距離bが大きくなったときの測定感度が向上することになる。
一方、被検物Hを最適に測定できる状態にない場合には、CPU41は、被検物Hが撮像素子13の撮像面からはみ出しているか否かを判定し、被検物Hが撮像面からはみ出ていると判定した場合、被検物Hが撮像面に入るように、ズーム用レンズ駆動装置51に制御信号を出力し、対物レンズ11のズーム用レンズZLを移動させ、対物レンズ11の焦点距離fを小さくする(広角にする)。
なお、対物レンズ11の焦点距離fを小さくして測定する場合、設定した広角の焦点距離fに応じて、レンズ位置aと物体距離bとの関係が決まるので、CPU41は、所望の感度(レンズ位置aの変化に対する物体距離bの変化、すなわち、測定精度ともいえる)が得られるように、合焦レンズ駆動装置52に制御信号を出力し、合焦レンズFoLを移動させる。一般的に、広角になるほど、焦点深度が深くなって物体距離bの変化を検出し難くなるので、合焦レンズFoLを移動させても所定の測定精度が得られない場合がある。その場合には、作動距離を変えるために、被検物Hを遠ざけるか、あるいは被検物Hから離れて測定する必要がある。それができない場合には、最適な焦点距離fとレンズ位置aを設定して、被検物Hを分割測定する必要がある。分割測定した画像をつなぎ合わせる技術は既に画像処理技術として周知であり、CPU41は、被検物Hを分割測定した後、この技術を用いて分割測定した画像を接続することができる。
また、CPU41は、被検物Hが撮像素子13の撮像面からはみ出ておらず、撮像面内にあると判定した場合、さらに、その撮像面内にある被検物Hが、撮像面に対して小さいか否かを判定する。すなわち、被検物Hが撮像面に対して小さい場合には、測定精度が悪くなるので、CPU41は、撮像面内にある被検物Hが撮像面に対して小さいと判定した場合には、被検物Hが撮像面から外れない程度に、対物レンズ11の焦点距離fを大きく(望遠)すべく、ズーム用レンズ駆動装置51に制御信号を出力してズーム用レンズZLを移動させる。なお、対物レンズ11の焦点距離fを変化させることで、レンズ位置aと物体距離bとの関係が最適な範囲から外れた場合には、CPU41は、合焦レンズ駆動装置52に制御信号を出力し、レンズ位置aの値が最適な範囲に入るように設定する。
そして、CPU41は、ステップS35において、最適に測定できる状態にある被検物Hの測定点までの距離(Z)を求め、ステップS36において、測定点の撮像面上での位置(X,Y)とから、最適に測定できる状態にある被検物Hの各測定点の空間座標(X,Y,Z)を測定し、被検物Hの3次元の形状を求める。この際、対物レンズ11の焦点距離f、各測定点までの距離を勘案して各測定点の補正を行っていくことは当然である。
以上のようにして、CPU41によって、ズーム用レンズ駆動装置51や合焦レンズ駆動装置52などの制御が実行される。これにより、対物レンズ11の光軸に沿って、被検物Hを移動することなく、かつ最適な状態で被検物Hの形状を測定することができる。
ところで、上記の説明は、一般的なものであって、通常は、目視等により被検物Hは予め分かっているので、作動距離が略適正になるように、被検物Hと装置との位置関係を定めてから、測定を開始することになる。従って、対物レンズ11の焦点距離fを大きく変えたり、レンズ位置aを大きく変えることは、現実には少ない。
また、上記の説明では、焦点距離fの変化、レンズ位置aの変化を、CPU41により制御する例で説明したが、撮像素子13の出力する画像信号に対応する画像をモニタ36に表示し、ユーザがモニタ36に表示された画像を見ながら、焦点距離fやレンズ位置aを調整するようにしてもよい。勿論、この場合、モニタ36には、先述した各種の測定値も表示されることになる。
なお、図14においては、CPU41は、制御回路31と演算処理回路34から構成されるとして説明したが、図14の構成の一部について、CPU41、ユーザインターフェース32、メモリ35、及びモニタ36から構成されるパーソナルコンピュータであると捉えることもできる。その場合、パーソナルコンピュータは、モニタ36に表示された画像を見ながら操作を行う操作者の指示にしたがって、ズーム用レンズ駆動装置51や合焦レンズ駆動装置52を制御することになる。
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、又は、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、コンピュータとは別に、利用者にプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、若しくは半導体メモリ等により構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態で利用者に提供される、プログラムが記録されているハードディスクドライブやROM(Read Only Memory)等で構成される。
さらに、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデム等のインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した光学系の概要を説明する図である。 光学系のさらに詳細な構成について説明する図である。 ある1つのMLから見た像が、同じ方向からの光線で構成された、方向別に見た像であることを示す図である。 対物レンズとMLAでの光線の追跡結果を示す図である。 MLAで結像された撮像素子面における画素配列を示す図である。 MLAを対物レンズの結像面とした場合(Z=0)の構成の例を示す図である。 MLAを対物レンズの結像面とした場合(Z=h1)の構成の例を示す図である。 全焦点画像の例を示す図である。 画像群のフーリエ変換法を用いた信号処理の流れを示す図である。 サンプリング点のエッジの傾き成分をグラフ化した図である。 本発明を適用した形状測定装置の一実施の形態の構成を示す図である。 3次元形状測定処理について説明するフローチャートである。 レンズ位置と物体位置との関係を示す図である。 本発明を適用した形状測定装置の一実施の形態のさらに他の構成を示す図である。 被検物Hを最適な状態で測定する3次元形状測定処理について説明するフローチャートである。
符号の説明
11 対物レンズ, 12 MLA, 13 撮像素子, 31 制御回路, 32 ユーザインターフェース, 33 駆動回路, 34 演算処理回路, 35 メモリ, 36 モニタ, 41 CPU, 51 ズーム用レンズ駆動装置, 52 合焦レンズ駆動装置, ML マイクロレンズ, FL フィールドレンズ, FoL 合焦レンズ, ZL ズーム用レンズ

Claims (4)

  1. 対物レンズと、
    前記対物レンズの背後に2次元に配列された複数のレンズを有する光学素子と、
    前記光学素子の背後に配置された2次元の撮像素子と、
    前記対物レンズの焦点距離を変化させる焦点距離可変手段と、
    前記撮像素子の出力から複数の測定画像を生成する画像形成手段と、
    前記複数のレンズの各々に対応する前記撮像素子の撮像領域を構成する画素のうち、前記対物レンズの主光線と交わる位置にある画素から得られる基準画像を、前記測定画像の補正情報として用いて、被検物の形状を測定する形状測定手段と
    を備えることを特徴とする形状測定装置。
  2. 前記対物レンズの合焦位置を変化させる合焦位置可変手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 前記形状測定手段は、前記対物レンズの視野の略中心にある前記被検物までの距離情報を求め、
    前記合焦位置可変手段は、前記形状測定手段により測定された前記距離情報に基づき前記合焦位置を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の形状測定装置。
  4. 前記形状測定手段は、前記被検物までの距離と、前記対物レンズの倍率とを考慮して、前記被検物の形状を測定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の形状測定装置。
JP2008233495A 2008-09-11 2008-09-11 形状測定装置 Active JP5369564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233495A JP5369564B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 形状測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233495A JP5369564B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 形状測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010066156A true JP2010066156A (ja) 2010-03-25
JP5369564B2 JP5369564B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42191863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008233495A Active JP5369564B2 (ja) 2008-09-11 2008-09-11 形状測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5369564B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011138874A1 (ja) * 2010-05-07 2011-11-10 株式会社ニコン 高さ測定方法及び高さ測定装置
WO2011158515A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 パナソニック株式会社 距離推定装置、距離推定方法、集積回路、コンピュータプログラム
WO2011158498A1 (ja) * 2010-06-15 2011-12-22 パナソニック株式会社 撮像装置及び撮像方法
JP4988057B1 (ja) * 2011-10-11 2012-08-01 アキュートロジック株式会社 全焦点画像生成方法、全焦点画像生成装置、全焦点画像生成プログラム、被写体高さ情報取得方法、被写体高さ情報取得装置及び被写体高さ情報取得プログラム
JP2012198207A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Enii Kk 画像処理装置および方法、ならびに移動体衝突防止装置
JP2014010803A (ja) * 2012-07-03 2014-01-20 Acutelogic Corp 全焦点画像生成方法、全焦点画像生成装置、全焦点画像生成プログラム、被写体高さ情報取得方法、被写体高さ情報取得装置及び被写体高さ情報取得プログラム
JP2014063032A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 奥行き範囲算出装置及びそのプログラム
JP2014132433A (ja) * 2012-12-07 2014-07-17 Canon Inc 画像生成装置および画像生成方法
JP2017092131A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 Juki株式会社 画像生成装置、実装装置及び画像生成方法

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61124809A (ja) * 1984-11-22 1986-06-12 Hitachi Ltd 検査方法および検査装置
JPH04309804A (ja) * 1991-04-05 1992-11-02 Hitachi Ltd 三次元形状測定装置及び測定方法
JPH07280518A (ja) * 1994-04-14 1995-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 物体計測装置
JP2960684B2 (ja) * 1996-08-02 1999-10-12 株式会社日立製作所 立体形状検出方法及びその装置
JP2004102032A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Olympus Corp 走査型共焦点顕微鏡装置
JP2005069936A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Japan Science & Technology Agency 立体画像構成方法,立体対象の距離導出方法
JP2006322795A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Olympus Corp 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2006337033A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Nikon Corp 共焦点光学系を有した測定装置
JP2007004471A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Nikon Corp 画像合成方法及び撮像装置
JP2008515110A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 撮像の装置と方法
JP2008167395A (ja) * 2006-12-04 2008-07-17 Sony Corp 撮像装置及び撮像方法
JP2009124213A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Sony Corp 撮像装置
JP2010054320A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nikon Corp 形状測定装置及び方法、並びにプログラム

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61124809A (ja) * 1984-11-22 1986-06-12 Hitachi Ltd 検査方法および検査装置
JPH04309804A (ja) * 1991-04-05 1992-11-02 Hitachi Ltd 三次元形状測定装置及び測定方法
JPH07280518A (ja) * 1994-04-14 1995-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 物体計測装置
JP2960684B2 (ja) * 1996-08-02 1999-10-12 株式会社日立製作所 立体形状検出方法及びその装置
JP2004102032A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Olympus Corp 走査型共焦点顕微鏡装置
JP2005069936A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Japan Science & Technology Agency 立体画像構成方法,立体対象の距離導出方法
JP2008515110A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー 撮像の装置と方法
JP2006322795A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Olympus Corp 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2006337033A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Nikon Corp 共焦点光学系を有した測定装置
JP2007004471A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Nikon Corp 画像合成方法及び撮像装置
JP2008167395A (ja) * 2006-12-04 2008-07-17 Sony Corp 撮像装置及び撮像方法
JP2009124213A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Sony Corp 撮像装置
JP2010054320A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nikon Corp 形状測定装置及び方法、並びにプログラム

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8810799B2 (en) 2010-05-07 2014-08-19 Nikon Corporation Height-measuring method and height-measuring device
WO2011138874A1 (ja) * 2010-05-07 2011-11-10 株式会社ニコン 高さ測定方法及び高さ測定装置
JP5942847B2 (ja) * 2010-05-07 2016-06-29 株式会社ニコン 高さ測定方法及び高さ測定装置
WO2011158498A1 (ja) * 2010-06-15 2011-12-22 パナソニック株式会社 撮像装置及び撮像方法
CN102472619A (zh) * 2010-06-15 2012-05-23 松下电器产业株式会社 摄像装置及摄像方法
JP5868183B2 (ja) * 2010-06-15 2016-02-24 パナソニック株式会社 撮像装置及び撮像方法
WO2011158515A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 パナソニック株式会社 距離推定装置、距離推定方法、集積回路、コンピュータプログラム
CN102472622A (zh) * 2010-06-17 2012-05-23 松下电器产业株式会社 距离推定装置、距离推定方法、集成电路、计算机程序
US8705801B2 (en) 2010-06-17 2014-04-22 Panasonic Corporation Distance estimation device, distance estimation method, integrated circuit, and computer program
JP5824364B2 (ja) * 2010-06-17 2015-11-25 パナソニック株式会社 距離推定装置、距離推定方法、集積回路、コンピュータプログラム
JP2012198207A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Enii Kk 画像処理装置および方法、ならびに移動体衝突防止装置
US9858488B2 (en) 2011-03-18 2018-01-02 Any Co. Ltd. Image processing device, method thereof, and moving body anti-collision device
JP4988057B1 (ja) * 2011-10-11 2012-08-01 アキュートロジック株式会社 全焦点画像生成方法、全焦点画像生成装置、全焦点画像生成プログラム、被写体高さ情報取得方法、被写体高さ情報取得装置及び被写体高さ情報取得プログラム
KR101442462B1 (ko) 2011-10-11 2014-09-22 어큐트로직 가부시키가이샤 전체 초점 화상 생성 방법, 그 장치 및 그 프로그램, 및, 피사체 높이 정보 취득 방법, 그 장치 및 그 프로그램
US9262836B2 (en) 2011-10-11 2016-02-16 Acutelogic Corporation All-focused image generation method, device for same, and recording medium for same, and object height data acquisition method, device for same, and recording medium for same
WO2013054825A1 (ja) * 2011-10-11 2013-04-18 アキュートロジック株式会社 全焦点画像生成方法、その装置及びそのプログラム、並びに、被写体高さ情報取得方法、その装置及びそのプログラム
JP2014010803A (ja) * 2012-07-03 2014-01-20 Acutelogic Corp 全焦点画像生成方法、全焦点画像生成装置、全焦点画像生成プログラム、被写体高さ情報取得方法、被写体高さ情報取得装置及び被写体高さ情報取得プログラム
JP2014063032A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 奥行き範囲算出装置及びそのプログラム
JP2014132433A (ja) * 2012-12-07 2014-07-17 Canon Inc 画像生成装置および画像生成方法
JP2017092131A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 Juki株式会社 画像生成装置、実装装置及び画像生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5369564B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5369564B2 (ja) 形状測定装置
JP5354254B2 (ja) 形状測定装置及び方法、並びにプログラム
JP7043085B2 (ja) 視点から距離情報を取得するための装置及び方法
JP5369563B2 (ja) 形状測定装置
JP4915859B2 (ja) 物体の距離導出装置
CN102687056B (zh) 用于显微镜检查的传感器
JP5219865B2 (ja) 撮像装置及び焦点制御方法
JP5229541B2 (ja) 距離測定装置、距離測定方法、及び、プログラム
RU2734447C2 (ru) Система для формирования синтезированного двухмерного изображения биологического образца с повышенной глубиной резкости
KR101725045B1 (ko) 화상처리장치 및 그 제어방법
US8064761B2 (en) Method to determine auto focus of a digital camera
CN109883391B (zh) 基于微透镜阵列数字成像的单目测距方法
US9438887B2 (en) Depth measurement apparatus and controlling method thereof
KR20150107571A (ko) 깊이 정보를 갖는 영상을 생성하는 영상 획득 장치 및 영상 획득 방법
JPWO2014141647A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
JP2014153890A5 (ja)
JP2014178474A (ja) デジタル顕微鏡装置、その合焦位置探索方法およびプログラム
WO2014011182A1 (en) Convergence/divergence based depth determination techniques and uses with defocusing imaging
JP2009115541A (ja) 距離測定装置および距離測定方法
CN106233125A (zh) 共聚焦线检验光学系统
EP2895906A1 (en) Distance detecting device
JP2009229125A (ja) 距離測定装置および距離測定方法
JP6563517B2 (ja) 顕微鏡観察システム、顕微鏡観察方法、及び顕微鏡観察プログラム
JP7373297B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP3488762B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5369564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250