JP7327786B2 - 車輪及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪及び車両に関する。
自動車の誕生から100年以上が経ち、その間にも様々な形態の乗り物が開発され、人々の移動を便利にして来た。一方、乗り物の多くは、円形の車輪を回転させるものであり、段差や凹凸の少ない平坦な路面を走行することを想定している。
したがって、階段などの段差面を走行する場合、円形の車輪では段差面を乗り越える際の振動が大きくなり、乗り心地が非常に悪くなる。特に、障碍者が車椅子を利用する場合、階段などを避けるため、遠回りをする必要があった。
そこで、階段などの段差面を走行するのに適した車輪の開発が行われている(例えば、下記特許文献1を参照。)。具体的に、下記特許文献1には、車輪本体の外周部に放射状に並んで配置された複数のセグメント部を車輪本体の径方向に伸縮自在とした車輪が開示されている。
実用新案登録第3065584号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の車輪では、階段などの段差面に対する走行性は良くなるものの、円形状の車輪に比べて平坦な路面に対する走行性が逆に悪くなってしまう。特に、車輪を高速で回転させるほど、走行中に発生する振動などによって、乗り心地が悪化することになる。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、様々な路面に対して優れた走行性を示す車輪、並びに、そのような車輪を備えた車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 車輪本体と、
前記車輪本体の外周部に放射状に並んで配置されると共に、前記車輪本体に対して前記車輪本体の径方向にスライド自在に取り付けられた複数のセグメント部と、
前記複数のセグメント部が縮径方向にスライドした縮径状態と、前記複数のセグメント部が拡径方向にスライドした拡径状態との間で、前記セグメント部の位置を切り替える切替ユニットとを備え、
前記セグメント部は、第1の付勢部材により拡径方向に向かって付勢されると共に、前記拡径状態において、前記第1の付勢部材の付勢に抗して縮径方向にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
前記切替ユニットは、前記車輪本体の中心部に回転自在に取り付けられた切替部材と、
前記切替部材の回転に連動して、前記セグメント部を前記車輪本体の径方向にスライドさせる第1の連動機構とを有し、
前記第1の連動機構は、前記スライド部材と一体にスライドするスライドピンと、
前記車輪本体に対して前記車輪本体の径方向にスライド自在に取り付けられると共に、前記スライドピンに対して縮径方向側から当接されるガイド部材と、
前記第1の付勢部材よりも大きい付勢力で前記ガイド部材を縮径方向に向かって付勢する第2の付勢部材とを有し、
前記切替部材は、前記ガイド部材に対して拡径方向側から当接されるカム山部及びカム谷部を有し、
前記カム山部が前記ガイド部材と当接された状態において、前記第2の付勢部材の付勢に抗して前記ガイド部材が拡径方向に向かってスライドされると共に、前記スライドピンが前記ガイド部材と当接しながら、前記第1の付勢部材の付勢により前記スライド部材が拡径方向に向かってスライドされることによって、前記拡径状態となり、
前記カム谷部が前記ガイド部材と当接された状態において、前記第2の付勢部材の付勢により前記ガイド部材が縮径方向に向かってスライドされると共に、前記スライドピンが前記ガイド部材と当接しながら、前記第2の付勢部材の付勢により前記スライド部材が前記第1の付勢部材の付勢に抗して縮径方向に向かってスライドされることによって、前記縮径状態となることを特徴とする車輪。
〔2〕 前記セグメント部は、前記スライド部材の先端側に前記車輪本体の周方向において揺動自在に取り付けられたトレッド部材と、
前記車輪本体の周方向に揺動された前記トレッド部材を揺動範囲の中央部へと復帰させるダンパー機構とを有することを特徴とする前記〔1〕に記載の車輪。
〔3〕 前記複数のセグメント部は、前記縮径状態において、前記車輪本体の周方向において連続するトレッド部を構成していることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の車輪
〕 前記切替ユニットは、前記切替部材の回転方向を一方向に制限する回転制限機構を有し、
前記切替部材は、前記カム山部と前記カム谷部とが周方向に交互に並んだ構成を有し、
前記切替部材の前記一方向の回転に連動して、前記複数のセグメント部の前記縮径状態と前記拡径状態とが交互に切り替わることを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載の車輪。
〕 前記切替ユニットは、前記複数のセグメント部のうち、前記車輪本体の周方向において隣り合う一方のセグメント部のスライドに連動して、他方のセグメント部をスライドさせる第2の連動機構を有することを特徴とする前記〔1〕~〔4〕の何れか一項に記載の車輪。
〕 前記第2の連動機構は、前記一方のセグメント部に対応した一方のガイド部材と、前記他方のセグメント部に対応した他方のガイド部材とを有し、
前記一方のガイド部材のみが前記カム山部及び前記カム谷部と当接可能されると共に、前記一方のガイド部材が前記他方のガイド部材に対して拡径方向側から当接されることによって、前記第1の連動機構による前記一方のガイド部材のスライドに連動して、前記他方のガイド部材をスライドさせることを特徴とする前記〔〕に記載の車輪。
〕 前記切替ユニットは、前記切替部材を回転駆動する駆動機構を有することを特徴とする前記〔〕~〔〕の何れか一項に記載の車輪。
車輪本体と、
前記車輪本体の外周部に放射状に並んで配置されると共に、前記車輪本体に対して前記車輪本体の径方向にスライド自在に取り付けられた複数のセグメント部と、
前記複数のセグメント部が縮径方向にスライドした縮径状態と、前記複数のセグメント部が拡径方向にスライドした拡径状態との間で、前記セグメント部の位置を切り替える切替ユニットとを備え、
前記セグメント部は、第1の付勢部材により拡径方向に向かって付勢されると共に、前記拡径状態において、前記第1の付勢部材の付勢に抗して縮径方向にスライド自在となっており、
前記切替ユニットは、前記車輪本体の中心部に回転自在に取り付けられた切替部材と、 前記切替部材を回転駆動する駆動機構とを有し、
前記駆動機構は、前記切替部材と一体に回転する太陽ギアと、前記太陽ギアと噛合する複数の遊星ギアと、前記複数の遊星ギアを回転駆動する複数の駆動モータと、前記複数の駆動モータに電力を供給する給電部とを有することを特徴とする車輪。
〕 前記給電部は、スリップリングであることを特徴とする前記〔〕に記載の車輪。
10〕 前記〔1〕~〔〕の何れか一項に記載の車輪を備える車両。
以上のように、本発明によれば、様々な路面に対して優れた走行性を示す車輪、並びに、そのような車輪を備えた車両を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る車輪の構成を示す分解斜視図である。 図1に示す車輪の拡径状態を車軸とは反対側から見た斜視図である。 図1に示す車輪の拡径状態を車軸側から見た斜視図である。 図1に示す車輪の縮径状態を車軸とは反対側から見た斜視図である。 図1に示す車輪の縮径状態を車軸側から見た斜視図である。 図1に示す車輪の構成を示す断面図である。 図1に示す車輪の拡径状態におけるセグメント部の位置を示す平面図である。 図1に示す車輪の縮径状態におけるセグメント部の位置を示す平面図である。 図1に示す車輪の拡径状態におけるセグメント部の状態を示す模式図である。 図1に示す車輪の縮径状態におけるセグメント部の状態を示す模式図である。 図1に示す車輪のセグメント部の構成を示す斜視図である。 図1に示す車輪のセグメント部の揺動動作を説明するための断面図である。 図1に示す車輪の拡径状態における切替ユニットの位置を示す平面図である。 図1に示す車輪の縮径状態における切替ユニットの位置を示す平面図である。 図1に示す車輪の切替部材の構成を示す斜視図である。 図1に示す車輪の回転制限機構の構成を示す断面図である。 図1に示す車輪の駆動機構の構成を示す平面図である。 図1に示す車輪の給電部の一部を車軸とは反対側から見た分解斜視図である。 図1に示す車輪の給電部の一部を車軸側から見た斜視図である。 図1に示す車輪の走行動作を説明するための正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、例えば図1~図20に示す車輪1について説明する。
本実施形態の車輪1は、図1~図8に示すように、車両側の車軸100に一体に取り付けられる車輪本体2と、車輪本体2の外周部に放射状に並んで配置された複数(本実施形態では12個)のセグメント部3とを備えている。
車輪本体2は、その中心部に位置するハブ部4と、その外周部に位置するリム部5と、ハブ部4とリム部5との間を放射状に連結する複数(本実施形態では12個)のスポーク部6とを有して、全体として略円板状に形成されている。
ハブ部4は、中心孔4aを有して略円筒状に形成されている。リム部5は、ハブ部4を中心にリング状に形成されている。複数のスポーク部6は、車輪本体2の周方向に等間隔に並んで配置されると共に、車輪本体2の径方向に略直線状に形成されている。
車輪本体2は、車軸100とは互いの中心軸を一致させた状態で、車軸100の先端側に連結プレート7を介して取り付けられている。具体的に、この連結プレート7は、全体として略円板状に形成されると共に、車軸100と対向する側(内側)の中央部に車輪側フランジ部7aを有している。車輪側フランジ部7aは、車軸100の先端に設けられた車軸側フランジ部100aと突き合わされた状態で、車軸側フランジ部100aに対してネジ止め等により取り付けられている。一方、車輪本体2は、連結プレート7の車軸100と対向する側とは反対側(外側)の面に突き合わされた状態で、連結プレート7に対してネジ止め等により取り付けられている。
一方、車輪本体2の外側には、カバーパネル8及び複数(本実施形態では12個)の固定プレート9が取り付けられている。カバーパネル8は、その中央部に多角形(本実施形態では正十二角形)状の中心孔8aと、中心孔8aの周囲から放射状に伸びる複数(本実施形態では12個)のガイドプレート8bとを有している。
各ガイドプレート8bには、カバーパネル8の径方向に伸びるガイド孔8cが設けられている。カバーパネル8は、中心孔8aとハブ部4の中心孔4aとを一致させると共に、各ガイドプレート8bと各スポーク部6とを重ね合わせた状態で、車輪本体2の外側に取り付けられている。複数の固定プレート9は、各ガイドプレート8bの間に位置して、各スポーク部6の間を覆うように車輪本体2に取り付けられることによって、カバーパネル8を車輪本体2に固定している。
複数のセグメント部3は、車輪本体2に対して車輪本体2の径方向にスライド自在に取り付けられている。具体的に、各セグメント部3は、スポーク部6に対してスライド自在に取り付けられたスライド部材10と、スライド部材10を拡径方向に向かって付勢する第1の付勢部材11とを有している。なお、本実施形態では、12個のセグメント部3に各々対応した12個のスライド部材10と、12個の第1の付勢部材11とが設けられている。
スライド部材10は、リム部5に設けられたスライド孔5aからスポーク部6に設けられたガイドスリット6aに沿って、車輪本体2の径方向にスライド自在に取り付けられている。第1の付勢部材11は、コイルバネからなり、ガイドスリット6aの内側に配置された状態で、スライド部材10を拡径方向に向かって付勢している。なお、第1の付勢部材11については、上述したコイルバネからなるものに必ずしも限定されるものではない。
これにより、複数のセグメント部3は、それぞれのスライド部材10が第1の付勢部材11の付勢に抗して縮径方向にスライドした状態(以下、「縮径状態」という。)と、それぞれのスライド部材10が第1の付勢部材11に付勢されて拡径方向にスライドした状態(以下、「拡径状態」という。)との間でスライド可能となっている。
各セグメント部3は、図1~図3、図11及び図12に示すように、スライド部材10の先端側に車輪本体2の周方向において揺動自在に取り付けられたトレッド部材12と、車輪本体2の周方向に揺動されたトレッド部材12を揺動範囲の中央部へと復帰させるダンパー機構13とを有している。
トレッド部材12は、路面と接触する部分であり、車輪本体2のリム部5の外周に沿って全体として略円弧状に形成されている。また、各トレッド部材12の外周面には、例えばゴムなどの弾性部材(図示せず。)が設けられていてもよい。トレッド部材12は、その内周側の中央部に位置する第1のヒンジ部14を介してスライド部材10の先端側に回動自在に支持されている。
ダンパー機構13は、スライド部材10を挟んだ周方向の両側に位置して、スライド部材10とトレッド部材12との間を連結した状態で一対並んで設けられている。ダンパー機構13は、第2のヒンジ部15を介してスライド部材10に回動自在に支持されたシリンダ部16と、シリンダ部16内に配置されたコイルバネ17と、一端側がシリンダ部16に挿入された状態で、他端側がスライド部18を介してトレッド部材12の周方向にスライド自在に支持されたロッド部19とを有している。
セグメント部3では、拡径状態において、シリンダ部16内でロッド部19がスライドする範囲で、スライド部材10に対してトレッド部材12が車輪本体2の周方向に揺動(いわゆる首振り)可能となっている。
また、スライド部材10に対してトレッド部材12が揺動方向の一方側に向かって揺動した際に、一方側のロッド部19により押圧されたコイルバネ17が圧縮する。逆に、スライド部材10に対してトレッド部材12が揺動方向の他方側に向かって揺動した際に、他方側のロッド部19により押圧されたコイルバネ17が圧縮する。
したがって、スライド部材10に対して揺動方向の一方側又は他方側に向かって揺動されたトレッド部材12は、圧縮されたコイルバネ17によって、揺動範囲の中央部に向かって付勢されることになる。
セグメント部3では、このようなダンパー機構13によって、スライド部材10に対して車輪本体2の周方向に揺動されたトレッド部材12を揺動範囲の中央部へと復帰させることが可能となっている。
本実施形態の車輪1は、図1、図6~図10及び図13~図15に示すように、縮径状態と拡径状態との間で、複数のセグメント部3の位置を切り替える切替ユニット20を備えている。
切替ユニット20は、車輪本体2の中心部に回転自在に取り付けられた切替部材21と、切替部材21の回転に連動して、セグメント部3を車輪本体2の径方向にスライドさせる第1の連動機構22とを有している。
切替部材21は、複数(本実施形態では6個)のカム山部23aと複数(本実施形態では6個)のカム谷部23bとを含むカムプレート24と、ハブ部4及びカバーパネル8の中心孔4a,8aに挿通される回転軸25とを有している。
カムプレート24は、カバーパネル8の車輪本体2と対向する側とは反対側(外側)に配置されている。カム山部23aとカム谷部23bとは、カムプレート24の外周部においてカムプレート24の周方向に交互に且つ等間隔に並んで配置されている。このうち、カム山部23aは、カムプレート24の中心からの径方向の距離が相対的に長くなる部分である。一方、カム谷部23bは、カムプレート24の中心からの径方向の距離が相対的に短くなる部分である。カムプレート24の外周部は、互いに隣り合うカム山部23aとカム谷部23bとの間で、カムプレート24の中心からの径方向の距離が連続的に変化するように形成されている。
また、カム山部23aの最頂部及びカム谷部23bの最底部には、それぞれカムプレート21を厚み方向に切り欠く溝部23cが設けられている。カム当接部27bがカム山部23aの溝部23cに係合されることによって、カム山部23aがカム当接部27bと当接された状態が保持される。同様に、カム当接部27bがカム谷部23bの溝部23cに係合されることによって、カム谷部23bがカム当接部27bと当接された状態が保持される。
回転軸25は、カムプレート24の車輪本体2と対向する側(内側)の中央部に略円柱状に突出して設けられている。回転軸25は、ハブ部4及びカバーパネル8の中心孔4a,8aに挿通された状態で回転自在に支持されている。
第1の連動機構22は、スライド部材10と一体にスライドするスライドピン26と、車輪本体2に対して車輪本体2の径方向にスライド自在に取り付けられたガイド部材27と、ガイド部材27を縮径方向に向かって付勢する第2の付勢部材28とを有している。なお、本実施形態では、12個のセグメント部3に各々対応した12個のスライドピン26と、12個のガイド部材27と、12個の第2の付勢部材28とが設けられている。
スライドピン26は、カバープレート8のガイド孔8cの内側に挿入された状態で、スライド部材10の基端側に取り付けられている。
ガイド部材27は、カバープレート8のガイドプレート8bに沿ってスライド自在に取り付けられている。ガイド部材27は、スライドピン26に対して縮径方向側から当接されるピン当接部27aと、カムプレート24のカム山部23a及びカム谷部23bに対して縮径方向側から当接されるカム当接部27bとを有している。
ピン当接部27aは、ガイド部材27の内周側の端部を厚み方向に切り欠く溝部により構成されている。カム当接部27bは、ガイド部材27のカムプレート24と対向する側(外側)の面からカムプレート24の外側に向かって突出した突起部により構成されている。なお、ピン当接部27a及びカム当接部27bについては、上述した溝部及び突起部により構成されたものに必ずしも限定されるものではない。
第2の付勢部材28は、第1の付勢部材11よりも大きい付勢力を有するコイルバネからなる。第2の付勢部材28は、ガイド部材27の外周側の端部と車輪本体2のリム部5との間に配置された状態で、ガイド部材27を縮径方向に向かって付勢している。なお、第2の付勢部材28については、上述したコイルバネからなるものに必ずしも限定されるものではない。
第1の連動機構22では、図9に模式的に示すように、カム山部23aがカム当接部27bと当接された状態において、第2の付勢部材28の付勢に抗してガイド部材27が拡径方向に向かってスライドされる。同時に、スライドピン26がピン当接部27aと当接しながら、第1の付勢部材11の付勢によりスライド部材10が拡径方向に向かってスライドされる。これにより、セグメント部3を拡径方向に向かってスライドさせることが可能である。
一方、第1の連動機構22では、図10に模式的に示すように、カム谷部23bがカム当接部27bと当接された状態において、第2の付勢部材28の付勢によりガイド部材27が縮径方向に向かってスライドされる。同時に、スライドピン26がピン当接部27aと当接しながら、第2の付勢部材28の付勢によりスライド部材10が第1の付勢部材11の付勢に抗して縮径方向に向かってスライドされる。これにより、セグメント部3を縮径方向に向かってスライドさせることが可能である。
また、切替ユニット20は、図13及び図14に示すように、複数のセグメント部3のうち、車輪本体2の周方向において隣り合う一方のセグメント部3(以下、「一方のセグメント部3A」として区別する。)のスライドに連動して、他方のセグメント部3((以下、「他方のセグメント部3B」として区別する。)をスライドさせる第2の連動機構29を有している。
第2の連動機構29は、一方のセグメント部3Aに対応した一方のガイド部材27(以下、「一方のガイド部材27A」として区別する。)と、他方のセグメント部3Bに対応した他方のガイド部材27(以下、「他方のガイド部材27B」として区別する。)とを有している。
一方のセグメント部3Aと他方のセグメント部3Bとは、車輪本体2の周方向に交互に並んで配置されている。これに対応して、一方のガイド部材27Aと他方のガイド部材27Bとは、車輪本体2の周方向に交互に並んで配置されている。したがって、本実施形態では、6個の一方のセグメント部3Aと、6個の他方のセグメント部3Bとが設けられている。これに対応して、6個の一方のガイド部材27Aと、6個の他方のガイド部材27Bとが設けられている。
一方のガイド部材27Aは、その周方向の両側から突出された一対の一方の係合片30aを有している。他方のガイド部材27Bは、その周方向の両側から突出された一対の他方の係合片30bを有している。
第2の連動機構29では、車輪本体2の周方向において隣り合う一方のガイド部材27Aと他方のガイド部材27Bとの間で、一方の係合片30aが他方の係合片30bに対して拡径方向側から当接されることによって、これら一方の係合片30aと他方の係合片30bとが互いに係合された状態となっている。
第2の連動機構29では、一方のガイド部材27Aに設けられたカム当接部27bのみがカムプレート24のカム山部23a及びカム谷部23bに対して当接可能な構成となっている。これに対して、他方のガイド部材27Bは、カム当接部27bが省略された構成となっている。したがって、上述した第1の連動機構22は、切替部材21の回転に連動して、一方のセグメント部3Aを車輪本体2の径方向にスライドさせる構成となっている。
第2の連動機構29では、図13に示すように、第1の連動機構22により一方のガイド部材27Aが拡径方向に向かってスライドされると、一方の係合片30aと他方の係合片30bとが係合された状態で、一方のガイド部材27Aのスライドに連動しながら、他方のガイド部材27Bが第2の付勢部材28の付勢に抗して拡径方向に向かってスライドされる。
このとき、一方のセグメント部3Aでは、一方のガイド部材27Aのスライドに連動して、スライドピン26がピン当接部27aと当接しながら、第1の付勢部材11の付勢によりスライド部材10が拡径方向に向かってスライドされる。
これに対して、他方のセグメント部3Bでは、他方のガイド部材27Bのスライドに連動して、スライドピン26がピン当接部27aと当接しながら、第1の付勢部材11の付勢によりスライド部材10が拡径方向に向かってスライドされる。
これにより、第2の連動機構29では、車輪本体2の周方向において隣り合う一方のセグメント部3Aの拡径方向へのスライドに連動して、他方のセグメント部3Bを拡径方向にスライドさせることが可能である。
一方、第2の連動機構29では、図14に示すように、第1の連動機構22により一方のガイド部材27Aが縮径方向に向かってスライドされると、一方の係合片30aと他方の係合片30bとが係合された状態で、一方のガイド部材27Aのスライドに連動しながら、他方のガイド部材27Bが第2の付勢部材28の付勢により縮径方向に向かってスライドされる。
このとき、一方のセグメント部3Aでは、一方のガイド部材27Aのスライドに連動して、スライドピン26がピン当接部27aと当接しながら、第2の付勢部材28の付勢によりスライド部材10が縮径方向に向かってスライドされる。
これに対して、他方のセグメント部3Bでは、他方のガイド部材27Bのスライドに連動して、スライドピン26がピン当接部27aと当接しながら、第2の付勢部材28の付勢によりスライド部材10が縮径方向に向かってスライドされる。
これにより、第2の連動機構29では、車輪本体2の周方向において隣り合う一方のセグメント部3Aの縮径方向へのスライドに連動して、他方のセグメント部3Bを縮径方向にスライドさせることが可能である。
切替ユニット20では、上述した第1の連動機構22及び第2の連動機構29によって、切替部材21の回転に連動して、複数のセグメント部3の縮径状態と拡径状態とを交互に切り替えることが可能である。
切替ユニット20は、図1、図15及び図16に示すように、切替部材21の回転方向を一方向に制限する回転制限機構31を有している。回転制限機構31は、車輪本体2の連結プレート7側に内歯歯車32と、切替部材21の回転軸25側に外歯歯車33とを有している。
内歯歯車32は、連結プレート7の中央部に形成された略円形状の中心孔32aの内周面に、同一方向に傾斜しながら周方向に配列された複数の傾斜歯32bを有している。外歯歯車33は、回転軸25の先端側の外周面に、傾斜歯32bと噛合される複数(本実施形態では3個)の可動歯34を有している。
複数の可動歯34は、回転軸25の周方向に等間隔に並んで配置されている。また、各可動歯34は、回転軸25の先端側の外周面から突出された状態で、回転軸25に設けられた各収容凹部35の内側に収容されている。
さらに、可動歯34は、収容凹部35の内側に収容された状態で、回転軸25の径方向にスライド自在となっている。具体的に、この可動歯34は、一定の幅で形成されると共に、その先端側が傾斜歯32bに沿った方向に傾斜している。また、可動歯34の基端側には、その周方向の両側から突出された一対の抜止片34aが設けられている。
一方、収容凹部35には、可動歯34が収容される部分と一対の抜止片34aが収容される部分との間に段差部35aが設けられている。収容凹部35の内側に収容された可動歯34は、一対の抜止片34aが段差部35aに当接されることで、収容凹部35からの抜け止めがなされている。
また、収容凹部35の内側には、可動歯34を収容凹部35から突出する方向に向かって付勢する第3の付勢部材36が設けられている。第3の付勢部材36は、コイルバネからなり、可動歯34の基端部と収容凹部35の底部との間に配置された状態で、可動歯34を収容凹部35から突出する方向に向かって付勢している。一方、可動歯34は、第3の付勢部材36の付勢に抗して収容凹部35の内側に向かってスライドさせることが可能となっている。なお、第3の付勢部材36については、上述したコイルバネからなるものに必ずしも限定されるものではない。
回転軸25の先端側には、この回転軸25の先端を覆うキャップ部材37が取り付けられている。キャップ部材37は、回転軸25と連続した外周面を形成すると共に、可動歯34及び第3の付勢部材36を収容凹部35内に保持している。
回転制限機構31では、内歯歯車32の傾斜歯32bに対して外歯歯車33の可動歯34が第3の付勢部材36の付勢に抗して傾斜歯32bを乗り越える一方向にのみ回転軸25(切替部材21)が回転可能となっている。一方、回転制限機構31では、上述した一方向とは逆方向に回転軸25(切替部材21)を回そうとしたときに、隣り合う傾斜歯32bの間に傾斜歯32bが突き合わされることで、回転軸25(切替部材21)の回転が阻止される。これにより、回転制限機構31では、切替部材21の回転方向を一方向に制限することが可能となっている。
切替ユニット20では、上述した回転制限機構31によって、切替部材21の回転方向を一方向に制限しながら、この切替部材21の一方向の回転に連動して、複数のセグメント部3の縮径状態と拡径状態とを交互に切り替えることが可能である。
切替ユニット20は、図1及び図17~図19に示すように、切替部材21を回転駆動する駆動機構38を有している。駆動機構38は、切替部材21と一体に回転する太陽ギア39と、太陽ギア39と噛合する複数(本実施形態では3個)の遊星ギア40と、複数の遊星ギア40を回転駆動する複数(本実施形態では3個)の駆動モータ41と、複数の駆動モータ41に電力を供給する給電部42とを有している。
このうち、太陽ギア39、複数の遊星ギア40及び複数の駆動モータ41は、切替部材21の車輪本体2と対向する側とは反対側(外側)に取り付けられたカバーケース43の内側に配置されている。
カバーケース43は、互いに突き合わされる内側カバー44及び外側カバー45を有している。内側カバー44は、その中心部に位置する円形状の中心孔44aと、その外周部に周方向に等間隔に並ぶ複数(本実施形態では3個)の切欠部44bとを有して、全体として略円板状に形成されている。また、内側カバー44には、複数の切欠部44bの各間の周囲から切替部材21と対向する側に向かって立ち上がる周壁部44cが設けられている。内側カバー44は、切替部材21を覆った状態で、車輪本体2に取り付けられている。
一方、切替部材21の内側カバー44と対向する側(外側)の中央部には、中心孔44aの内側に挿入されるリング状凸部46が設けられている。リング状凸部46は、その周方向に等間隔に並ぶ複数(本実施形態では3個)の切欠部46aによって分断されている。
太陽ギア39は、リング状凸部46(切替部材21)に取り付けられている。複数の遊星ギア40は、駆動モータ41の駆動軸41aに一体に取り付けられている。駆動モータ41は、扁平な直流(DC)モータであり、内側カバー44の切欠部44bが設けられた各位置に取り付けられている。また、各駆動モータ41に接続された各配線47は、内側カバー44に設けられた各孔部44dを通して車軸100側へと引き回されている。
外側カバー45は、その外周部に周方向に等間隔に並ぶ複数(本実施形態では3個)の切欠部45aを有して、全体として略円板状に形成されている。また、外側カバー45には、複数の切欠部44bの各間の周囲から内側カバー44と対向する側に向かって立ち上がる周壁部45bが設けられている。外側カバー45は、内側カバー44とは互いの切欠部44b,45aを一致させた状態で、内側カバー44に取り付けられている。
カバーケース43は、内側カバー44及び外側カバー45の各切欠部44b,45aを覆う複数(本実施形態では3個)のモータカバー48を有している。各モータカバー48は、切欠部44b,45aに対応した形状を有して、内側カバー44に取り付けられている。
一方、給電部42は、車軸100側に配置されたスリップリングである。具体的に、この給電部42は、車軸100を貫通させた状態で車軸100に対して同心円状に配置された固定側リング49と、連結プレート7の内側に取り付けられた状態で固定リング49の外周面と摺接される複数(本実施形態では3個)の回転側ブラシ50とを有している。また、回転側ブラシ50は、各配線47を介して各駆動モータ41と電気的に接続されている。給電部42では、固定側リング49から供給される電力を各回転側ブラシ50を介して各駆動モータ41へと供給することが可能となっている。
駆動機構38では、各駆動モータ41の駆動により各遊星ギア40を回転させることによって、各遊星ギア40と噛合された太陽ギア39が一方向に回転する。これにより、切替部材21を一方向に回転駆動することが可能である。
駆動機構38では、上述した太陽ギア39及び複数の遊星ギア40を介して複数の駆動モータ41により切替部材21を回転駆動する構成となっている。この場合、各駆動モータ41を小型化し、上述したカバーケース43の内側に駆動機構38を配置することが可能である。一方、駆動機構38については、このような構成に必ずしも限定されるものではなく、例えば、切替部材21を1つの駆動モータ(図示せず。)により直接回転駆動する構成とすることも可能である。
なお、各駆動モータ41は、給電部42側に設けられた駆動ドライバ(図示せず。)と電気的に接続されている。駆動機構38では、この駆動ドライバを介して各駆動モータ41への電力供給を制御しながら、切替部材21の回転制御を行う。これにより、切替ユニット20では、複数のセグメント部3の縮径状態と拡径状態とを交互に切り替える制御を行うことが可能である。
以上のような構成を有する本実施形態の車輪1を備えた車両の走行動作について、図20(A)~(C)を参照しながら説明する。
例えば、図20(A)に示すように、車輪1を縮径状態とした場合、複数のセグメント部3は、縮径方向にスライドし、互いに隣り合うトレッド部材12同士が隣接し合うことで、車輪本体2の周方向において連続する円形のトレッド部12Aを構成する。これにより、車輪1は、縮径状態において、段差や凹凸の少ない平坦な路面Rを走行する適した形態となる。
一方、図20(B)に示すように、車輪1を拡径状態とした場合、複数のセグメント部3は、拡径方向にスライドし、互いに隣り合うトレッド部材12同士が離間した状態となる。この場合、車輪1は、図20(C)に示すように、階段状の段差面Sを走行するのに適した形態となる。すなわち、車輪1が段差面Sを走行する際は、この段差面Sの形状に合わせて、一部のセグメント部3が縮径方向にスライドしたり、一部のセグメント部3が車輪本体2の周方向に揺動したりする。これにより、車輪1は、段差面Sに追従しながら走行すること可能である。
以上のように、本実施形態の車輪1を備える車両では、上述した車輪1の縮径状態と拡径状態とを切り替えながら、様々な路面に対して優れた走行性を示すことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明が適用される車両については、特に限定されるものではなく、本発明の車輪1が適用される車両に合わせて、車輪1の数やサイズ(外径及び幅)、セグメント部3の数などを適宜変更したものを用いることが可能である。また、複数の車輪1を幅方向に連結し、各車輪1の縮径状態と拡径状態との切り替えを連動させた構成とすることも可能である。
1…車輪 2…車輪本体 3…セグメント部 3A…一方のセグメント部 3B…他方のセグメント部 7…連結プレート 8…カバーパネル 9…固定プレート 1…スライド部材 11…第1の付勢部材 12…トレッド部材 12A…トレッド部 13…ダンパー機構 20…切替ユニット 21…切替部材 22…第1の連動機構 23a…カム山部 23b…カム谷部 24…カムプレート 25…回転軸 26…スライドピン 27…ガイド部材 27A…一方のガイド部材 27B…他方ガイド部材 28…第2の付勢部材 29…第2の連動機構 31…回転制限機構 32…内歯歯車 33…外歯歯車 34…可動歯 36…第3の付勢部材 37…キャップ部材 38…駆動機構 39…太陽ギア 40…遊星ギア 41…駆動モータ 42…給電部 43…カバーケース 44…内側カバー 45…外側カバー 47…配線 48…モータカバー 49…固定側リング 50…回転側ブラシ 100…車軸

Claims (10)

  1. 車輪本体と、
    前記車輪本体の外周部に放射状に並んで配置されると共に、前記車輪本体に対して前記車輪本体の径方向にスライド自在に取り付けられた複数のセグメント部と、
    前記複数のセグメント部が縮径方向にスライドした縮径状態と、前記複数のセグメント部が拡径方向にスライドした拡径状態との間で、前記セグメント部の位置を切り替える切替ユニットとを備え、
    前記セグメント部は、第1の付勢部材により拡径方向に向かって付勢されると共に、前記拡径状態において、前記第1の付勢部材の付勢に抗して縮径方向にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
    前記切替ユニットは、前記車輪本体の中心部に回転自在に取り付けられた切替部材と、
    前記切替部材の回転に連動して、前記セグメント部を前記車輪本体の径方向にスライドさせる第1の連動機構とを有し、
    前記第1の連動機構は、前記スライド部材と一体にスライドするスライドピンと、
    前記車輪本体に対して前記車輪本体の径方向にスライド自在に取り付けられると共に、前記スライドピンに対して縮径方向側から当接されるガイド部材と、
    前記第1の付勢部材よりも大きい付勢力で前記ガイド部材を縮径方向に向かって付勢する第2の付勢部材とを有し、
    前記切替部材は、前記ガイド部材に対して拡径方向側から当接されるカム山部及びカム谷部を有し、
    前記カム山部が前記ガイド部材と当接された状態において、前記第2の付勢部材の付勢に抗して前記ガイド部材が拡径方向に向かってスライドされると共に、前記スライドピンが前記ガイド部材と当接しながら、前記第1の付勢部材の付勢により前記スライド部材が拡径方向に向かってスライドされることによって、前記拡径状態となり、
    前記カム谷部が前記ガイド部材と当接された状態において、前記第2の付勢部材の付勢により前記ガイド部材が縮径方向に向かってスライドされると共に、前記スライドピンが前記ガイド部材と当接しながら、前記第2の付勢部材の付勢により前記スライド部材が前記第1の付勢部材の付勢に抗して縮径方向に向かってスライドされることによって、前記縮径状態となることを特徴とする車輪。
  2. 前記セグメント部は、前記スライド部材の先端側に前記車輪本体の周方向において揺動自在に取り付けられたトレッド部材と、
    前記車輪本体の周方向に揺動された前記トレッド部材を揺動範囲の中央部へと復帰させるダンパー機構とを有することを特徴とする請求項1に記載の車輪。
  3. 前記複数のセグメント部は、前記縮径状態において、前記車輪本体の周方向において連続するトレッド部を構成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪。
  4. 前記切替ユニットは、前記切替部材の回転方向を一方向に制限する回転制限機構を有し、
    前記切替部材は、前記カム山部と前記カム谷部とが周方向に交互に並んだ構成を有し、
    前記切替部材の前記一方向の回転に連動して、前記複数のセグメント部の前記縮径状態と前記拡径状態とが交互に切り替わることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の車輪。
  5. 前記切替ユニットは、前記複数のセグメント部のうち、前記車輪本体の周方向において隣り合う一方のセグメント部のスライドに連動して、他方のセグメント部をスライドさせる第2の連動機構を有することを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の車輪。
  6. 前記第2の連動機構は、前記一方のセグメント部に対応した一方のガイド部材と、前記他方のセグメント部に対応した他方のガイド部材とを有し、
    前記一方のガイド部材のみが前記カム山部及び前記カム谷部と当接可能されると共に、前記一方のガイド部材が前記他方のガイド部材に対して拡径方向側から当接されることによって、前記第1の連動機構による前記一方のガイド部材のスライドに連動して、前記他方のガイド部材をスライドさせることを特徴とする請求項に記載の車輪。
  7. 前記切替ユニットは、前記切替部材を回転駆動する駆動機構を有することを特徴とする請求項の何れか一項に記載の車輪。
  8. 車輪本体と、
    前記車輪本体の外周部に放射状に並んで配置されると共に、前記車輪本体に対して前記車輪本体の径方向にスライド自在に取り付けられた複数のセグメント部と、
    前記複数のセグメント部が縮径方向にスライドした縮径状態と、前記複数のセグメント部が拡径方向にスライドした拡径状態との間で、前記セグメント部の位置を切り替える切替ユニットとを備え、
    前記セグメント部は、第1の付勢部材により拡径方向に向かって付勢されると共に、前記拡径状態において、前記第1の付勢部材の付勢に抗して縮径方向にスライド自在となっており、
    前記切替ユニットは、前記車輪本体の中心部に回転自在に取り付けられた切替部材と、
    前記切替部材を回転駆動する駆動機構とを有し、
    前記駆動機構は、前記切替部材と一体に回転する太陽ギアと、前記太陽ギアと噛合する複数の遊星ギアと、前記複数の遊星ギアを回転駆動する複数の駆動モータと、前記複数の駆動モータに電力を供給する給電部とを有することを特徴とする車輪。
  9. 前記給電部は、スリップリングであることを特徴とする請求項に記載の車輪。
  10. 請求項1~の何れか一項に記載の車輪を備える車両。
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