JPH0666352A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置

Info

Publication number
JPH0666352A
JPH0666352A JP24555992A JP24555992A JPH0666352A JP H0666352 A JPH0666352 A JP H0666352A JP 24555992 A JP24555992 A JP 24555992A JP 24555992 A JP24555992 A JP 24555992A JP H0666352 A JPH0666352 A JP H0666352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
continuously variable
variable transmission
screw shaft
chain
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24555992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Saito
馨 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP24555992A priority Critical patent/JPH0666352A/ja
Publication of JPH0666352A publication Critical patent/JPH0666352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/04Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes
    • F16H9/10Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley provided with radially-actuatable elements carrying the belt

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チェーンに無用な応力をかけることなく、変
速を適宜無段階に円滑に行うことができ、しかも、変速
操作時の運転者への負担を低減することができる無段変
速装置を提供する。 【構成】 主軸(駆動軸14)に回転可能に設置された
第1のガイド円盤34と、この第1のガイド円盤34に
軸受(軸受環48、50)を介して回転可能に取り付け
られるとともに前記軸受48、50に対して放射状に配
設された複数のねじ軸52と、各ねじ軸52の回転によ
って半径方向の位置が変更されるとともにチェーン44
が懸け回される摺動歯(首振り一枚歯32)と、前記ね
じ軸52に取り付けられた歯車(小傘歯車56)に回転
を伝達し各ねじ軸52上の前記摺動歯32の位置を変更
させるねじ軸回転機構(大傘歯車58、星型把手70)
と、このねじ軸回転機構58、70に歯車(大型平歯車
76)を介して正逆の駆動力を伝達する駆動源(モータ
110A〜110C)と、この駆動源110A〜110
Cに正逆駆動の指令を選択的に与えるスイッチ302と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車等の変速装置等
に用いられる無段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車の変速装置には多段式変速
装置が用いられているが、この多段変速装置は、図20
に示すように、主歯車2に対して複数のチェーン歯車4
A、4B、4C、4D、4Eを設置し、その歯車に対し
てチェーン6を掛け変える方法によって変速動作を行う
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転力の伝
達媒体であるチェーン6は、歯車に掛け回されて回転力
を伝達するため、回転方向の屈曲性を備えているが、回
転方向と直交する方向への屈曲性は低い。そのため、主
歯車2に対して一定の角度θを成してずれているチェー
ン歯車4Aあるいは4Eへの懸け合わせ(変速)を選択
した場合に、その角度θがチェーン6に無用な応力を作
用させることになり、従って長期に渡っては歯に磨耗を
来たしたり、チェーン6自体が延びて外れる等といった
弊害が引き起こされることがある。そして、第2に、加
速時に変速比を増加させた場合に、変速比の増加自体に
伴う負荷に加えて、チェーン6に作用する応力までもが
負荷として加わるため、結果的に運転者に余分な荷重を
感じさせるという欠点を有している。
【0004】このため、チェーン歯車の取り付け枚数を
多くするということは技術的に困難であり、あまり変速
範囲を広げることができず、しかも、限定された枚数の
チェーン歯車4A〜4Eを用いて段階的に変更を実施す
るという変速方式では、変速時には段階的に急激に負荷
が変わるため、滑らかな変速状態を得られず、変速を行
う度に不快感が伴う。
【0005】一方、チェーン6の懸け回しを目的のチェ
ーン歯車に移すことで変速を実施するためには、多くの
場合、ばね力に抗するワイヤを利用する等といった運転
者自身が手で操作する機械的な構成を用いているため、
この点でも運転者に余分な負担を強いている。
【0006】そこで、本発明は、チェーンに無用な応力
をかけることなく、変速を適宜無段階に円滑に行うこと
ができ、しかも、変速操作時の運転者への負担を低減す
ることができる無段変速装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無段変速装置
は、図1に例示するように、主軸(駆動軸14)に回転
可能に設置された第1のガイド円盤34と、この第1の
ガイド円盤34に軸受(軸受環48、50)を介して回
転可能に取り付けられるとともに前記軸受48、50に
対して放射状に配設された複数のねじ軸52と、各ねじ
軸52の回転によって半径方向の位置が変更されるとと
もにチェーン44が懸け回される摺動歯(首振り一枚歯
32)と、前記ねじ軸52に取り付けられた歯車(小傘
歯車56)に回転を伝達し各ねじ軸52上の前記摺動歯
32の位置を変更させるねじ軸回転機構(大傘歯車5
8、星型把手70)と、このねじ軸回転機構58、70
に歯車(大型平歯車76)を介して正逆の駆動力を伝達
する駆動源(モータ110A〜110C)と、この駆動
源110A〜110Cに正逆駆動の指令を選択的に与え
るスイッチ302とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】選択的なスイッチ操作で正逆いずれかの方向に
駆動する駆動源は、その方向に応じてねじ軸回転機構を
作動させ、さらにガイド円盤に放射状に配設された各ね
じ軸を回転させ、各ねじ軸上の各摺動歯を移動させる。
例えば、各摺動歯の移動が主軸に近い位置からその半径
方向の外方の位置へ向かう場合には、各摺動歯の成す歯
先円の直径は拡大され、摺動歯の歯数が増加したことと
等価になり、ギヤ比が増加する。この結果、高速域に変
速される。各摺動歯の移動が逆に主軸へ向かう場合に
は、各摺動歯の成す歯先円の直径は縮小され、摺動歯の
歯数が減少したことと等価になり、ギヤ比が減少する。
この結果、低速域に変速される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の無段変速装置の一実施例
を示している。この無段変速装置は、フレーム10の軸
受に回転自在に取り付けられる駆動軸に対して放射状に
配設された回転自在である複数のねじ軸52、及び各ね
じ軸52に設置されてチェーン44が懸け回される摺動
歯としての複数の首振り一枚歯32を備えた第1のガイ
ド円盤34と、第1のガイド円盤34に回転自在に設置
され、回転時に各ねじ軸52を回転させるねじ軸回転機
構としての星型把手70と、この星型把手70に設置さ
れた大型平歯車76に回転力を伝達する駆動源として正
逆転が可能なモータ110A、110B、110Cとを
有する駆動側無段変速機構HK1、並びに、リヤフレー
ム160の軸受に取り付けられる後車輪軸に対して放射
状に配設された回転自在である複数のねじ軸194、及
び各ねじ軸194に設置されて先のチェーン44が懸け
回される摺動歯としての複数の首振り一枚歯186を備
えた第2のガイド円盤178と、この第2のガイド円盤
178に回転自在に設置され、回転時に各ねじ軸194
を回転させるねじ軸回転機構としての大傘歯車付星型把
手204と、この星型把手204に設置された大型平歯
車208に回転力を伝達するモータ216A、216
B、216Cとを有する従動側無段変速機構HK2、さ
らに、チェーン44の弛みを調整するテンション機構T
Kを備えて構成されている。
【0011】この無段変速装置は自転車に設置されてお
り、この自転車の骨格を成すメインフレーム10には、
図2に示すように、軸受12に主軸としての駆動軸14
が回転可能に取り付けられ、この駆動軸14は軸受12
の端面から左右に一定の長さだけ突出して取り付けられ
ている。図中左端側には左側クランクペダル16が取り
付けられ、図中右端側には本発明に関わる無段変速装置
の駆動側無段変速機構HK1が取り付けられている。即
ち、駆動軸14の右端側には軸受12の端面との間に僅
かの間隔18を設けてテーパ軸ブッシュ20が被せら
れ、このテーパ軸ブッシュ20は駆動軸14に焼きばめ
等の固定手段によって固定され、さらに止めねじ22を
以て固定されている。このテーパ軸ブッシュ20には内
面側にテーパ軸ブッシュ20のテーパに対応してテーパ
孔を備えた円筒状を成す装置本体24が取り付けられて
おり、この装置本体24とテーパ軸ブッシュ20とは両
者間に設けられたキー溝にキー26を嵌め込んで一体的
に固定されている。装置本体24は径大部28aと径小
部28bとを備え、径大部28a側の端面にはフランジ
30が形成され、径大部28a側を軸受12側にして取
り付けられている。
【0012】装置本体24には駆動軸14を中心にして
その半径方向に移動すべき摺動歯としての複数の首振り
一枚歯32が設置され、各首振り一枚歯32は半径方向
への移動を案内する第1のガイド円盤34及び外ガイド
36の間隔内に取り付けられている。そして、第1のガ
イド円盤34は右側クランクを兼用しており、図3に示
すように、ペダル取付台38にペダル軸39を以て右側
クランクペダル40が取り付けられており、この右側ク
ランクペダル40を踏み込むことによって駆動軸14を
中心にして回転する。
【0013】第1のガイド円盤34には、図4に示すよ
うに、首振り一枚歯32の移動を案内する複数のガイド
溝42が放射状に形成され、各首振り一枚歯32にはチ
ェーン44が懸け回される。この第1のガイド円盤34
の背面部には外ガイド36が設置されており、この外ガ
イド36には、図5に示すように、第1のガイド円盤3
4と同様のガイド溝46が放射状に形成されている。従
って、この外ガイド36は第1のガイド円盤34と相俟
って首振り一枚歯32の摺動を案内し、首振り一枚歯3
2に懸け回されたチェーン44の離脱防止手段として機
能するものである。外ガイド36は装置本体24のフラ
ンジ30の内側に固定されている。
【0014】そして、第1のガイド円盤34には、その
中心軸に軸受として小径の軸受環48が取り付けられる
とともに、その周縁部に大径の軸受環50が固定されて
いる。軸受環48、50の間には首振り一枚歯32を回
転によって移動させる複数のねじ軸52が放射状に取り
付けられている。
【0015】各ねじ軸52は軸受環48の内側より突出
し、各ねじ軸52のねじ軸回転機構54の第1の歯車と
しての小傘歯車56が同心円上に取り付けられている。
そして、装置本体24の径小部28bにはねじ軸回転機
構54の第2の歯車として各小傘歯車56に噛み合う大
傘歯車58が回転可能に取り付けられている。即ち、ね
じ軸52には、図6に示すように、首振り一枚歯32を
支持する支持部材としてのスライドナット60が取り付
けられ、このスライドナット60には第1のガイド円盤
34のガイド溝42に挿入して案内させるスライド部6
2が一体に固定されている。このスライド部62には首
振り一枚歯32が支軸64、66を以て首振り可能に取
り付けられているとともに、外ガイド36のガイド溝4
6に挿入して案内させる外スライド部68が取り付けら
れている。
【0016】そして、大傘歯車58には、この大傘歯車
58を回転させるための操作手段として星型把手70が
大傘歯車58の内側からねじ72を以て一体に取り付け
られている。星型把手70には、本実施例では、運転者
が手で回せるための複数の把手部74が放射状に形成さ
れているとともに、その端部は安全のために球形に形成
されている。この星型把手70の内面側には、この星型
把手70を自動的に回転させるための大型平歯車76が
ねじ78を以て一体に取り付けられている。星型把手7
0の外面側には、抑えボール80を介在させてボール抑
え板82が設けられ、その外面側から本体固定ボルト8
4がテーパ軸ブッシュ20を経て駆動軸14のねじ孔に
ねじ込まれて固定されている。即ち、大傘歯車58及び
星型把手70は、装置本体24の径大部28aと径小部
28bとで形成された段部とボール抑え板82との間に
本体固定ボルト84を以て回転可能に固定されている。
【0017】また、図7の(A)及び(B)は、首振り
一枚歯32の具体的な構造を示す。首振り一枚歯32に
はチェーン44に噛み合う一つの歯86が形成されてお
り、この歯86の下部には支持部88が形成されてい
る。この支持部88は歯86を頂部にして扇形状を成し
ており、その中間部には首振り一枚歯32の首振り機構
90が設けられている。即ち、円弧状を成す窓部92が
形成され、その中心に支軸94を貫通させるとともに、
その下部に支軸96を貫通させている。窓部92の相対
向する内壁部には係止凸部98、100が形成され、こ
れに対応する係止凸部102、104が支軸96の壁面
部に形成されている。係止凸部98、102間及び係止
凸部100、104間にはそれぞれコイルスプリング1
06、108が僅かに圧縮されて挿入されている。この
ため、首振り一枚歯32はコイルスプリング106、1
08の弾性的な平衡により、図8に示すように、駆動軸
14を中心にして放射状方向に維持される。従って、首
振り一枚歯32がスライドナット60を通して第1のガ
イド円盤34の周縁方向に移動してチェーン44と係合
する場合には、図9に示すように、首振りによって首振
り一枚歯32は最も近いチェーン44の係合間隔に対応
して係合することが可能になる。
【0018】一方、第1のガイド円盤34の軸受環4
8、50間には、第1のガイド円盤34を等しく三等分
する位置であって隣合うガイド溝42間にそれぞれ開口
が形成され、これら各開口のそれぞれにはフランジを有
するモータ110A、110B、110Cが挿入され、
各々フランジに対するねじ112を以て第1のガイド円
盤34自体に一体に取り付けられている。そして、各モ
ータ110A〜110Cの回転軸には各々小歯車114
が取り付けられており、各小歯車114は星型把手70
の内面側に取り付けられた大型平歯車76に噛み合わせ
られている。
【0019】第1のガイド円盤34の外ガイド36の裏
側には、装置本体24のフランジ30の周縁の位置に各
モータ110A〜110Cへの電力供給を中継するロー
タリー継電円盤116がねじ118を以て一体に取り付
けられている。図10に示すように、ロータリー継電円
盤116は所定間隔を以て内輪及び外輪を成す二つのリ
ング状凹溝120、122が形成された絶縁材から構成
されており、各凹溝120、122にはリング状の接点
124、126が裏面からのねじ128、130により
装着されている。各ねじ128、130の頭部側は絶縁
材132で被覆されている。
【0020】軸受12の図中右側の端部付近には、後述
する電源からの電力をロータリー継電円盤116に供給
するブラシ保持器134がねじ136を以て一体に取り
付けられている。図10に示すように、ブラシ保持器1
34には外側面に、ロータリー継電円盤116の二つの
リング状凹溝120、122の間隔に対応する間隔を以
て突出する絶縁性の二つのブラシ支持筒138、140
が設けられており、各ブラシ支持筒138、140内か
ら例えば炭素質、黒鉛質等のブラシ142、144が突
出し、これら各ブラシ142、144はロータリー継電
円盤116の各凹溝120、122内のリング状の接点
124、126に接触している。図11に示すように、
各ブラシ142、144はブラシ保持器134内におい
て径大部を有しており、運転走行時における磨耗対策と
してブラシ保持器134内のスプリング孔に設置された
スプリング146、148により常に径大部が押圧さ
れ、接点124、126側へと押し出されている。各ス
プリング孔の入口には調整ねじ150、152が螺入さ
れており、この調整ねじ150、152を調整すること
で各ブラシ142、144の押し出しを調整することが
可能となっている。
【0021】一方、自転車の骨格を成す左右のリヤフレ
ーム160には、図12に示すように、図示左側の径大
部162aと図示右側の径小部162bから成る一本の
後車輪軸162が左右両側からの固定ナット164を以
て非回転に固定的に取り付けられている。そして、径大
部162aには、左右一対のボールベアリング166、
168が打ち込み方式、あるいはねじ込み方式等により
取り付けられるとともに、一方の外側のボールベアリン
グ166との間にボールベアリング受金具169が介在
されつつ、双方のボールベアリング166、168の外
周上には図示しない後車輪を取り付けるための後車輪ハ
ブ170が回転自在に取り付けられており、径小部16
2bには、ボールベアリング172が打ち込み方式、あ
るいはねじ込み方式等により取り付けられるとともに、
スリーブ174が介在されつつ、ボールベアリング17
2の外周上には内側が正回転時にのみ駆動力を伝達する
フリーホイル176を介して後車輪ハブ170の側面に
も連結する本発明に関わる無段変速装置の従動側変速機
構HK2が回転自在に取り付けられている。
【0022】即ち、径小部162bには、第2のガイド
円盤178が設置されており、この第2のガイド円盤1
78には、図13に示すように、首振り一枚歯186の
移動を案内する複数のガイド溝188が放射状に形成さ
れており、各首振り一枚歯186には先のチェーン44
が懸け回されている。この第2のガイド円盤178の背
面側には、後述する首振り一枚歯186の横幅分の間隔
を維持するために中心側に複数のリベット180が介在
された外ガイド182が設置されており、この外ガイド
182には、図14に示すように、第2のガイド円盤1
78と同様の複数のガイド溝183が放射状に形成され
ている。従って、この外ガイド182も第2のガイド円
盤178と相俟って首振り一枚歯186の摺動を案内
し、首振り一枚歯186に懸け回されたチェーン44の
離脱防止手段として機能する。そして、外ガイド182
の背面側には、フリーホイル176を回転させるための
フリーホイル固定盤184がねじ185を以て一体に取
り付けられている。
【0023】そして、第2のガイド円盤178には、そ
の中心側に軸受として小径の小傘歯車支持金具190が
取り付けられるとともに、その周縁部には大径の軸受環
192が固定されている。小傘歯車支持金具190、及
び軸受環192の間には、首振り一枚歯186を回転に
よって移動させる複数のねじ軸194が放射状に取り付
けられている。
【0024】各ねじ軸194は小傘歯車支持金具190
の内側より突出させられており、各ねじ軸194のねじ
軸回転機構196の第1の歯車としての小傘歯車198
が第1のガイド円盤34側におけるねじ軸52の小傘歯
車56とは逆方向を向いて同心円状に取り付けられてい
る。そして、小傘歯車支持金具190には、円盤状の右
側抑え金具200が複数の固定ねじ202を以て一体的
に取り付けられており、この右側抑え金具200の内側
には、各ねじ軸194の小傘歯車198と噛み合う大傘
歯車を備えた大傘歯車付星型把手204が複数のボール
ベアリング206を介して回転自在に設置されている。
この大傘歯車付星型把手204の内側には、大傘歯車付
星型把手204自体を自動的に回転させるための大型平
歯車208がねじ210を以て一体的に取り付けられて
いる。
【0025】各ねじ軸194には、図示は省略するが、
図6に示した首振り一枚歯32を支持する支持部材と全
く同様の支持部材、即ち、スライドナット60と同様の
スライドナットが螺合されており、さらに、このスライ
ドナットにはスライド部62と同様のスライド部が取り
付けられ、このスライド部には支軸64、66及び外ス
ライド部68と同様の支軸及び外スライド部が取り付け
られて首振り一枚歯186を首振り自在に支持してい
る。そして、首振り一枚歯186の具体的な構成、及び
その首振り機構の構成も、図7及び図8に示した構成と
全く同様の構成が用いられている。
【0026】第2のガイド円盤178の小傘歯車支持金
具190と軸受環192との間には、第2のガイド円盤
178を等しく三等分する位置であって隣合うガイド溝
188間にそれぞれ開口が形成されており、これら各開
口のそれぞれにはフランジを有するモータ216A、2
16B、216Cが挿入され、各々フランジに対するね
じ218を以て第2のガイド円盤178自体に一体に取
り付けられている。そして、各モータ216A〜216
Cの回転軸には各々小歯車220が取り付けられてお
り、各小歯車220は大傘歯車付星型把手204に備え
られた大型平歯車に噛み合わされている。
【0027】小傘歯車支持金具190に取り付けられた
右側抑え金具200の外側には、各モータ216A〜2
16Cへの電力供給を中継するロータリー継電円盤22
2がねじ224を以て一体に取り付けられている。ロー
タリー継電円盤222は、図15に示すように、所定間
隔を以て内輪及び外輪を成す二つのリング状凹溝22
6、228が形成された絶縁材円盤、もしくは絶縁材を
被覆した導体円盤から構成されており、各凹溝226、
228にはリング状の接点230、232が裏面からの
ねじ234、236により装着されている。各ねじ23
4、236の頭部側は絶縁材238で被覆されている。
【0028】右側のリヤフレーム160には、後述する
電源からの電力をロータリー継電円盤222に供給する
ブラシ保持器240が固定ねじ242を以て一体に取り
付けられている。ブラシ保持器240は、図15に示す
ように、内側の側面にロータリー継電円盤222の二つ
のリング状凹溝226、228の間隔に対応する間隔を
以て突出する絶縁性の二つのブラシ支持筒244、24
6が設けられており、各ブラシ支持筒244、246内
から例えば炭素質あるいは黒鉛質等のブラシ248、2
50が突出し、これら各ブラシ248、250はロータ
リー継電円盤222の各リング状凹溝226、228内
のリング状の接点230、232に接触している。各ブ
ラシ248、250はブラシ保持器240内において径
大部を有しており、運転走行時における磨耗対策として
ブラシ保持器240内のスプリング孔に設置されたスプ
リング252、254により常に径大部が押圧され、リ
ング状の接点230、232側へと押し出されている。
各スプリング孔の入口には調整ねじ256、258が螺
入されており、この調整ねじ256、258を調整する
ことで各ブラシ248、250の押し出しを調整するこ
とが可能になっている。
【0029】次に、図16は、本実施例の無段変速装置
に用いられるテンション機構TKの一実施例を示す。自
転車では、左右のクランクペダル16、40の間に駆動
側無段変速機構HK1が設置され、後輪軸160に従動
側無段変速機構HK2が設置され、駆動側無段変速機構
HK1と従動側無段変速機構HK2との間にチェーン4
4が懸け回される。チェーン44の全長を駆動側無段変
速機構HK1及び従動側無段変速機構HK2における首
振り一枚歯32、186の最外周位置に設定するものと
すれば、いずれかの無段変速機構における首振り一枚歯
32、186の位置が中心側方向に変更されると、その
位置に比例してチェーン44は撓むことになる。このよ
うな撓みは双方の無段変速機構HK1、HK2の間の回
転伝達を損なうことになるので、チェーン44の首振り
一枚歯32、186の移動とは無関係に一定の張力を調
整する必要がある。
【0030】そこで、本実施例の場合、駆動側無段変速
機構HK1と従動側無段変速機構HK2との間に、自転
車本体、例えば右側リヤフレーム160に固定されるレ
バー260が垂直に取り付けられ、このレバー260の
下端部には支軸262を以て可動するほぼL型の第1の
可動レバー264が取り付けられている。この第1の可
動レバー264は、駆動側無段変速機構HK1側を短
く、従動側無段変速機構HK2側を長く設定しており、
駆動側無段変速機構HK1側の先端には小径のチェーン
歯車266が回転自在に取り付けられ、従動側無段変速
機構HK2側の先端付近には後述する若干湾曲した軸部
材268を摺動自在に支持する支持部材270が取り付
けられている。第1の可動レバー264のチェーン歯車
266付近には、レバー260に設けられたアーム27
2との間に引き延ばされたコイルスプリング274が取
り付けられており、第1の可動レバー264は常にアー
ム272側に引っ張られている。そして、レバー260
の下端部には支軸262を以て可動するI型の第2の可
動レバー276が取り付けられている。この第2の可動
レバー276の先端には小径のチェーン歯車278が回
転自在に取り付けられており、先端付近には軸部材26
8が固定部材280を以て一体に取り付けられている。
支持部材270と固定部材280との間には軸部材26
8が貫通されるコイルスプリング282が介在されてお
り、常に第1の可動レバー264から第2の可動レバー
276を突き離している。
【0031】このテンション機構TKでは、チェーン歯
車266はチェーン44の下側、チェーン歯車278は
チェーン44の上側にそれぞれ配置されており、コイル
スプリング274、282の復元力によってチェーン歯
車266、278を介してチェーン44を矢印Fで示す
方向に常に張力を作用させ、以て駆動側無段変速機構H
K1と従動側無段変速機構HK2との間のチェーン44
に一定の張力を作用させている。特に、復元力の異なる
二つのコイルスプリング274、282を用いたことに
より、微妙な変速操作から大きな変速操作に至るまで常
に安定した張力をチェーン44に作用させることができ
る。
【0032】図17は、自転車本体に対する電源配置及
びスイッチ配置の具体例を示す。モータ110A〜11
0C、216A〜216Cに電力を供給する電源として
は、車輪の回転を利用する発電機を用いる場合と、電池
あるいは蓄電器を用いる場合とが考えられる。本実施例
では、両者を同時に用いる場合について説明する。後車
輪側に位置する斜めのリヤフレーム294には例えば図
示しない専用の支持金具を以て発電機290が取り付け
られており、この発電機290からの図示しない銅線
は、例えば斜めのリヤフレーム294内から縦のメイン
フレーム10内を通ってブラシ保持器134に接続さ
れ、さらに横のリヤフレーム160内を通ってブラシ保
持器240に接続されている。斜めのメインフレーム2
98には例えば図示しない電池専用の収納箱が設置され
ており、この収納箱内に電池296が設置されている。
電池296からの図示しない銅線は、斜めのメインフレ
ーム298内を通ってブラシ保持器134に接続され、
さらに横のリヤフレーム160内を通ってブラシ保持器
240に接続されている。電池296の代わりに蓄電器
を用いた場合には、例えば家庭用電源、あるいは発電機
290が出力する電力を充電することが可能となる。な
お、300は例えば電圧計等であっても良いが、本実施
例では、例えば電池296あるいは充電器が保有する電
圧量の所定値を下回る不足をブザーの鳴音、もしくは豆
電灯の発光等を以て知らせる充電量感知器である。
【0033】モータ110A〜110C、216A〜2
16Cの操作手段であるスイッチ302は、操作性を考
慮する観点から前後の照明灯304、306のスイッチ
308類とともにハンドル310に取り付けられてい
る。スイッチ302は、図18に示すように、一種類で
はなく、変速停止を指令する停止スイッチ302A、高
速域への変速を指令する高速スイッチ302B、及び駆
動力の大きい低速域への変速を指令する低速スイッチ3
02Cへと分担配備する方法が一例として考えられる。
停止スイッチ302Aを用いる場合には高速スイッチ3
02Bあるいは低速スイッチ302Cを押圧操作し続け
る必要がなく、操作がより簡単になるという利点があ
る。また、本実施例では、付加機能として、蓄電器充電
入スイッチ302D、蓄電器充電切スイッチ302Eを
も配備している。
【0034】モータ110A〜110C、216A〜2
16Cの切換手段であるスイッチ302には他の一例と
して切換つまみを用いて切り換えられるスイッチを適用
することが可能である。この場合、例えば、切換つまみ
の中立は変速停止、左側への傾倒は高速変速切換、右側
への傾倒は低速変速切換等とすることができる。
【0035】図19は、スイッチ302に切換つまみに
よって切り換えられるスイッチを適用した場合の切換回
路の具体例を示す。図19に示すように、基盤312上
には、一つの同心円上の上下対象の位置に互いに所定間
隔を以て二つずつの固定接点314A、314B及び3
16A、316Bが設けられており、このうち、上側の
固定接点314Aはモータ110A〜110Cの一方の
同一電極に、固定接点314Bはモータ110A〜11
0Cの他方の同一電極にそれぞれ同時に接続されてお
り、下側の固定接点316Aはモータ216A〜216
Cの逆向きとなる一方の同一電極に、固定接点316B
はモータ216A〜216Cの他方の同一電極にそれぞ
れ同時に接続されている。この接続関係は、変速幅をよ
り有効に広域にするために各モータ110A〜110
C、及び216A〜216Cの回転時には双方共に常に
逆向きの回転とすべきことを意図して成されたものであ
る。そして、基盤312上の一つの同心円上の中心軸に
は、点線に示すスイッチ318に一体に連結されるとと
もに、このスイッチ318とともにその中心軸を支点と
して左右へ回動可能となる絶縁盤320が配置されてい
る。この絶縁盤320の底面側の同じく一つの同心円上
には上下対象の位置に同じく所定間隔を以て三つずつの
可動接点322A、322B、322C及び324A、
324B、324Cが設けられており、このうち、上下
ともに左右の可動接点322A、322C及び324
A、324Cは発電機290の例えばプラス側電極に同
時に接続されており、上下ともに中間の可動接点322
B、324Bは発電機290の例えばマイナス側電極に
同時に接続されている。また、発電機290のプラス側
電極及びマイナス側電極は上記と同様の切換原理を用い
たスイッチ326を介して蓄電器にも接続可能となって
いる。
【0036】この切換回路では、スイッチ318を中立
にした場合には、各固定接点314A、314B及び3
16A、316Bに対して各可動接点322A〜322
C及び324A〜324Cは全て非接触の状態を保つた
め、双方の各モータ110A〜110C及び216A〜
216Cは共に停止を維持する。スイッチ318を左側
へ傾倒した場合には、固定接点314Aに対しては可動
接点322Bが、固定接点314Bに対しては可動接点
322Cがそれぞれ接触されるため、モータ110A〜
110Cには共に例えば左回転方向に電流が流れ、以て
左回転を開始し、また同時に、固定接点316Aに対し
ては可動接点324Aが、固定接点316Bに対しては
可動接点324Bがそれぞれ接触されるため、モータ2
16A〜216Cにはともに例えば逆向きの右回転方向
に電流が流れ、以て右回転を開始する。スイッチ318
を右側へ傾倒した場合には、固定接点314Aに対して
は可動接点322Aが、固定接点314Bに対しては可
動接点322Bがそれぞれ接触されるため、モータ11
0A〜110Cには共に例えば右回転方向に電流が流
れ、以て右回転を開始し、また同時に、固定接点316
Aに対しては可動接点324Bが、固定接点316Bに
対しては可動接点324Cがそれぞれ接触されるため、
モータ216A〜216Cにはともに例えば逆向きの左
回転方向に電流が流れ、以て左回転を開始する。
【0037】次に、以上の構成において動作を説明する
と、駆動側無段変速機構HK1における各首振り一枚歯
32と従動側無段変速機構HK2における各首振り一枚
歯186との間にチェーン44を懸け回し、駆動側無段
変速機構HK1における第1のガイド円盤34に取り付
けられている左側クランクペダル16又は右側クランク
ペダル40を以て前進向きの回転力を作用させると、首
振り一枚歯32からチェーン44を通して回転力が首振
り一枚歯186に伝達される結果、従動側無段変速機構
HK2における第2のガイド円盤178が回転する。自
転車では、第2のガイド円盤178と後車輪を取り付け
る後車輪ハブ170とは同一の後車輪軸162に設置さ
れるとともに、両者共にフリーホイル176を介して互
いに連結されているから、後車輪ハブ170には左右両
側のクランクペダル16、40に作用させた回転力の大
きさに従いつつ、首振り一枚歯32と首振り一枚歯18
6とのギヤ比に応じた回転数が得られ、以て後車輪がそ
の回転数で回転することになる。
【0038】ところで、駆動側無段変速機構HK1にお
ける首振り一枚歯32及び従動側無段変速機構HK2に
おける首振り一枚歯186は、星型把手70及び大傘歯
車付星型把手204の手動操作によってもその位置を変
更することができるが、スイッチ318の切換操作によ
って自動的にその位置を任意に変更することができる。
即ち、スイッチ318を左側に傾倒すると、既に述べた
通り、一方では、駆動側無段変速機構HK1におけるモ
ータ110A〜110Cが左回転を開始するため、その
小歯車114が共に左回転を開始して大型平歯車176
とともに星型把手70及び大傘歯車58を右回転させ、
さらに、大傘歯車58の回転は小傘歯車56に伝達され
て一体であるねじ軸52を同時に右回転させる。この結
果、首振り一枚歯32はスライドナット60とともに増
速方向(図4の矢印VH )に移動し、歯数が増加された
ことと等価になる。他方では、従動側無段変速機構HK
2におけるモータ216A〜216Cが逆に右回転を開
始するため、その小歯車220が共に右回転を開始して
大型平歯車208とともに大傘歯車付星型把手204を
左回転させ、さらに、大傘歯車付星型把手204の回転
は小傘歯車198に伝達されて一体であるねじ軸194
を同時に左回転させる。この結果、首振り一枚歯186
は各専用のスライドナットとともに減速方向(図13の
矢印VL )に移動し、歯数が減少されたことと等価にな
る。
【0039】このことは、駆動側無段変速機構HK1に
おける各首振り一枚歯32の回転数に対して、従動側無
段変速機構HK2における各首振り一枚歯186の回転
数の方が多くなることになるため、高速域に変速された
ことになるが、逆に、スイッチ318を右側に傾倒し、
モータ110A〜110Cを右回転させるとともにモー
タ216A〜216Cを左回転させた場合には、上述の
動作とは全く逆の動作が行われることになり、駆動側無
段変速機構HK1における首振り一枚歯32の回転数に
対して、従動側無段変速機構HK2における首振り一枚
歯186の回転数の方が少なくなって低速域に変速され
ることになる。
【0040】本実施例の無段変速装置では、複数の首振
り一枚歯32、186の回転半径を複数のモータ110
A〜110C、及び216A〜216Cの回転で制御し
て等価的なギヤ比を変更しており、各首振り一枚歯3
2、186の移動位置がそのギヤ比に対応している。従
来のチェーン歯車では、大輪のチェーン歯車と小輪のチ
ェーン歯車とのギヤ比で増速または減速を行っている
が、各首振り一枚歯32、186の位置をモータ110
A〜110C、216A〜216Cの回転で変更するこ
とにより、大輪側のチェーン歯車の歯数を変更すること
と等価的なギヤ比の変更を連続的に行うことができる。
即ち、この無段変速装置では、運転者がモータ110A
〜110C、216A〜216Cの駆動を制御するスイ
ッチ302あるいはスイッチ318を運転中に自由に選
択操作し、例えば、平坦路を走行する場合には、高速変
速切換にしてギヤ比を増加させる方向に首振り一枚歯3
2、186を移動させて増速し、また、傾斜路を登る場
合には、低速変速切換にしてギヤ比を減少させる方向に
首振り一枚歯32、186を移動させて減速することに
より、無理のない走行状態が得られる。即ち、ハンドル
310から手を離さずに軽く指でスイッチ302あるい
はスイッチ318を操作するだけで煩わしい負担を感じ
ることなく簡単に所望の変速を行うことができる。しか
も、この変速操作は、各モータ110A〜110C、2
16A〜216Cの回転に比例したギヤ比の変更を連続
的に行うことができ、従来のような段階的なギヤ比の変
更がないため、急激な負荷の変動がなく、自然な増速な
いし減速状態が得られる。
【0041】そして、この無段変速装置では、駆動側無
段変速機構HK1、従動側無段変速機構HK2を共に略
同様の構成のガイド円盤34、178及び外ガイド3
6、184を用いて構成しているので、全体形状が等し
く偏平化されているため、従来の主チェーン歯車と略同
様の厚さ内に収容することが可能となり、円滑な変速動
作に加えて変速構造の小型化及び偏平化をも図ることが
できる。しかも、各首振り一枚歯32、186を移動さ
せるモータ110A〜110C、216A〜216Cに
ついては、第1及び第2のガイド円盤34、178内に
おいて等間隔を以て三等分する位置に埋め込んで設置し
たため、非常にバランスが良く、運転に支障を来すこと
はない。
【0042】なお、本実施例では、スイッチ操作に応じ
る駆動側無段変速機構のモータ及び従動側無段変速装置
のモータの駆動については、切換回路を介して互いに連
動しつつ、常時互いに逆向きの回転となるように制御し
ているが、この他、両者の駆動を正逆共に互いに独立し
て制御するようにしても良い。
【0043】また、本実施例では、自転車を例に取って
説明したが、本発明の無段変速装置はチェーンコンベア
等の回転系統の変速装置にも利用することができ、実施
例の自転車に限定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a.スイッチ操作を介するモータ等の駆動源の駆動を以
てガイド円盤の直径方向に摺動歯を移動させることによ
り、摺動歯の直径を連続的に無段階に拡大あるいは縮小
させて変速を行うことができ、これを自転車に適用すれ
ば、変速時における運転者の体力的な負担や操作上の負
担を軽減することができるとともに、チェーンの外れ等
を防止することができる。 b.摺動歯を移動させる時、常に確実なるチェーンとの
係合関係を維持することができるとともに、円滑なる変
速操作を実現することができ、しかも、少ない部材でよ
り広範囲な変速を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無段変速装置の一実施例を示す正面図
である。
【図2】図1に示した駆動側無段変速機構のU−U線断
面図である。
【図3】図2に示した駆動側無段変速機構のペダル部分
を示す図である。
【図4】図2に示した駆動側無段変速機構のV−V線断
面図である。
【図5】図2に示した駆動側無段変速機構のW−W線断
面図である。
【図6】駆動側無段変速機構におけるねじ軸回転機構を
示す図である。
【図7】首振り一枚歯の具体的な構造を示し、(A)は
その一部を切り欠いた正面図であり、(B)はその側面
図である。
【図8】無段変速装置における首振り一枚歯の配置を示
す図である。
【図9】無段変速装置における首振り一枚歯の首振り状
態を示す図である。
【図10】駆動側無段変速機構におけるロータリー継電
円盤及びブラシ支持器の構成を示す拡大図である。
【図11】駆動側無段変速機構におけるブラシ支持器の
内部構造を示す断面図である。
【図12】図1に示した従動側無段変速機構のX−X線
断面図である。
【図13】図12に示した従動側無段変速機構のY−Y
線断面図である。
【図14】図12に示した従動側無段変速機構のZ−Z
線断面図である。
【図15】従動側無段変速機構におけるロータリー継電
円盤及びブラシ支持器の構成を示す一部破断拡大図であ
る。
【図16】図1に示す無段変速装置を適用した自転車に
おけるチェーンのテンション機構を示す正面図である。
【図17】図1に示した無段変速装置を適用した自転車
における電源及びスイッチの配置例を示す図である。
【図18】図1に示した無段変速装置を適用した自転車
におけるスイッチ配列の一例を示す図である。
【図19】図1に示した無段変速装置における切換回路
の具体例を示す回路図である。
【図20】自転車に設置されている従来の変速装置を示
す図である。
【符号の説明】
14 駆動軸(主軸) 32 首振り一枚歯(摺動歯) 34 第1のガイド円盤 44 チェーン 48 小径の軸受環(軸受) 50 大径の軸受環(軸受) 52 ねじ軸 56 小傘歯車 58 大傘歯車(ねじ軸回転機構) 70 星型把手(ねじ軸回転機構) 76 大型平歯車(歯車) 110A〜110C モータ(駆動源)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸に回転可能に設置されたガイド円盤
    と、 このガイド円盤に軸受を介して回転可能に取り付けられ
    るとともに前記軸受に対して放射状に配設された複数の
    ねじ軸と、 各ねじ軸の回転によって半径方向の位置が変更されると
    ともにチェーンが懸け回される摺動歯と、 前記ねじ軸に取り付けられた歯車に回転を伝達して各ね
    じ軸上の前記摺動歯の位置を変更させるねじ軸回転機構
    と、 このねじ軸回転機構に歯車を介して正逆の駆動力を伝達
    する駆動源と、 この駆動源に正逆駆動の指令を選択的に与えるスイッチ
    とを備えたことを特徴とする無段変速装置。
  2. 【請求項2】 主軸に回転可能に設置された第1のガイ
    ド円盤と、 この第1のガイド円盤に軸受を介して回転可能に取り付
    けられるとともに前記軸受に対して放射状に配設された
    複数のねじ軸と、 各ねじ軸の回転によって半径方向の位置が変更されると
    ともにチェーンが懸け回される摺動歯と、 前記ねじ軸に取り付けられた歯車に回転を伝達して各ね
    じ軸上の前記摺動歯の位置を変更させるねじ軸回転機構
    と、 このねじ軸回転機構に正逆の駆動力を伝達する駆動源
    と、 従動側主軸ないし従動回転体に回転可能に設置された第
    2のガイド円盤と、 この第2のガイド円盤に軸受を介して回転可能に取り付
    けられるとともに前記軸受に対して放射状に配設された
    複数のねじ軸と、 各ねじ軸の回転によって半径方向の位置が変更されると
    ともに前記チェーンが懸け回される摺動歯と、 前記ねじ軸に取り付けられた歯車を伝達して各ねじ軸上
    の前記摺動歯の位置を変更させるねじ軸回転機構と、 このねじ軸回転機構の正逆の駆動力を伝達する駆動源
    と、 前記双方の駆動源に切換回路を介して互いに逆向きの正
    逆駆動の指令を選択的に与えるスイッチと、 を備えたことを特徴とする無段変速装置。
JP24555992A 1992-08-20 1992-08-20 無段変速装置 Pending JPH0666352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24555992A JPH0666352A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 無段変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24555992A JPH0666352A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 無段変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0666352A true JPH0666352A (ja) 1994-03-08

Family

ID=17135513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24555992A Pending JPH0666352A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 無段変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0666352A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020030068A (ko) * 2002-04-04 2002-04-22 최준호 무단변속장치
WO2004040168A1 (ja) * 2002-10-31 2004-05-13 Yugenkaisha Wanda Kikaku 無段変速装置
JP2016061336A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 ジヤトコ株式会社 位相ずれ許容動力伝達機構及び変速機構
KR20160077404A (ko) * 2014-12-23 2016-07-04 한국생산기술연구원 축경 제어 변속 장치와 이를 이용한 축경 제어 변속 방법 및 자전거
US20170053893A1 (en) * 2013-11-29 2017-02-23 Aoi Electronics Co., Ltd. Semiconductor Device and Method for Producing Semiconductor Device
RU2749317C1 (ru) * 2020-07-13 2021-06-08 Николай Павлович Сумин Многоступенчатая цепная передача на базе вариатора

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020030068A (ko) * 2002-04-04 2002-04-22 최준호 무단변속장치
WO2004040168A1 (ja) * 2002-10-31 2004-05-13 Yugenkaisha Wanda Kikaku 無段変速装置
US20170053893A1 (en) * 2013-11-29 2017-02-23 Aoi Electronics Co., Ltd. Semiconductor Device and Method for Producing Semiconductor Device
JP2016061336A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 ジヤトコ株式会社 位相ずれ許容動力伝達機構及び変速機構
KR20160077404A (ko) * 2014-12-23 2016-07-04 한국생산기술연구원 축경 제어 변속 장치와 이를 이용한 축경 제어 변속 방법 및 자전거
RU2749317C1 (ru) * 2020-07-13 2021-06-08 Николай Павлович Сумин Многоступенчатая цепная передача на базе вариатора

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4729753B2 (ja) 無段変速機構を有する手動車椅子
US7322710B2 (en) Vehicular mirror actuator with single motor actuation and inboard center of gravity and vehicular mirror incorporating the same
US4109741A (en) Motorized unicycle wheel
US7309941B2 (en) Rotating electric machine and electric vehicle
US4612822A (en) Tilt steering equipment
JPH11240481A (ja) 電動補助自転車における駆動補助装置
JPH01136897A (ja) 舟艇用エンジンの制御装置
US6247715B1 (en) Lever-operated wheelchair
JPH0666352A (ja) 無段変速装置
KR0126881Y1 (ko) 놀이용 차량의 방향 전환장치
CN216468298U (zh) 一种控制机构及自行车内变速器
JPH08295247A (ja) ステアリング機構
JP2021014181A (ja) 車輪及び車両
US4718304A (en) Vehicle differential which distributes torque between vehicle wheels in accordance with operating demands
JPH056049B2 (ja)
JPH0938143A (ja) 車いす
JPH08243261A (ja) 走行玩具
US20230303211A1 (en) Power transmission
JPS6436595A (en) Variable speed control lever regulator in speed change gear for bicycle
JP2001301406A (ja) 球形操舵輪
JP2748113B2 (ja) 自転車用自動変速装置
JPS6139648Y2 (ja)
JP2596181B2 (ja) ステアリング装置
JPS6342668Y2 (ja)
JP2023150134A (ja) モータ制御システム、駆動ユニットおよび電動車両