JP7327090B2 - グリースの物性測定装置 - Google Patents
グリースの物性測定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7327090B2 JP7327090B2 JP2019203930A JP2019203930A JP7327090B2 JP 7327090 B2 JP7327090 B2 JP 7327090B2 JP 2019203930 A JP2019203930 A JP 2019203930A JP 2019203930 A JP2019203930 A JP 2019203930A JP 7327090 B2 JP7327090 B2 JP 7327090B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease
- piston
- storage chamber
- measuring device
- physical property
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
このような構成によって、ピストンの第1受け面と駆動部の駆動面との間で弾性体が圧縮され弾性変形することにより、駆動部にかかる負荷を軽減することができる。
このような構成によって、シールによるシール性を損なうことなく、弾性体によって駆動部にかかる負荷を軽減することができる。
以上のように、ピストンの第2受け面と、規制部の規制面との間に設けられた弾性体によっても、駆動部にかかる負荷を軽減することができる。
図1は、第1の実施形態に係るグリースの物性測定装置を示す概略的な側面図(一部断面図)である。
本実施形態の物性測定装置10は、転がり軸受61の内部に充填されたグリースの物性を測定する装置である。本実施形態において測定の対象となる転がり軸受61は、例えば風力発電装置の主軸70を回転自在に支持する転がり軸受である。一般に、この転がり軸受61には、ラジアル荷重及びアキシアル荷重を負荷可能でかつ主軸70の撓みを吸収可能な自動調心ころ軸受が採用される。転がり軸受61は、軸受ハウジング67に収容されている。
転がり軸受61は、外輪62と、内輪63と、転動体64と、保持器65とを有している。外輪62は円環状に形成されている。外輪62の内周には、凹球面状の軌道面62aが形成されている。外輪62の軸方向中央部には、グリースの注入孔62bが形成されている。グリースは、軸受ハウジング67に形成された給脂口(図示省略)から軸受ハウジング67内に供給され、さらに注入孔62bから転がり軸受61内に充填される。
転がり軸受61は、外輪62の軌道面62a上で転動体64が軸方向へ移動することによって主軸70の撓み等による変形を吸収することができる。
ハウジング本体68には、外輪62を嵌合させるための装着孔68aが形成されている。外輪62の外周面は、装着孔68aに嵌合されている。
蓋69は、ハウジング本体68の装着孔68aと主軸70との間の環状の空間を軸方向両側から覆っている。言い換えると、蓋69は、転がり軸受61の外輪62と内輪63との間の環状空間を軸方向両側から塞いでいる。蓋69は、中央に主軸70を通すための開口69aが形成された円板形状に形成されている。蓋69は、ハウジング本体68の軸方向側面にボルト等によって固定されている。転がり軸受61側に位置する蓋69の一端面には、外輪62側へ向けて突出し、ハウジング本体68の装着孔68aに嵌合される環状の突条部69bが設けられている。
物性測定装置10は、流動管11と、貯留具12と、貫入機構13と、測定器14とを備えている。
(流動管11)
流動管11は、グリースを流動させることができる管である。流動管11の一端は、軸受ハウジング67の蓋69に形成された排出孔69cに接続されている。したがって、流動管11の一端は、転がり軸受61内に連通されている。流動管11は、転がり軸受61内から排出孔69cを介して排出されるグリースを流動させることができる。流動管11には逆止弁16が設けられている。この逆止弁16によって転がり軸受61から排出される方向のグリースの流動が許容され、その逆方向のグリースの流れが阻止されている。
図2は物性測定装置10の貯留具12を示す断面図である。
貯留具12は、グリースの物性を測定するために内部にグリースを貯留させるものである。貯留具12は、金属又は硬質樹脂等により形成された略直方体形状の本体21と、ピストン支持部25とを備える。本体21には、貯留室22、導入口23、排出口24、及び取付孔30が設けられている。
図1に示すように、貫入機構13は、ピストン41と、駆動部42とを備えている。図2に示すように、ピストン41は、ピストンヘッド41aと、ピストンロッド41bとを有する。
ピストン41は、図3に示すように、ピストンロッド41bの長さ方向の他端部に設けられた荷重受け部材41cをさらに有する。この荷重受け部材41cは、円柱状又は円板状に形成され、駆動部42からの荷重を受ける。
図7に示すように、ピストン41を第2の方向Bに移動させたとき、ピストンヘッド41aがシール31に密着することによってピストン41の移動が制限される。このとき、駆動部42のアクチュエータ45がさらに収縮しようとすると負荷が過大となり、アクチュエータ45に備わるリミッタが作動して強制的にアクチュエータ45が停止してしまうことがある。例えば、物性測定装置10の組立の際に、貯留具12と貫入機構13との中心線O1に沿った方向の間隔が、組み付け誤差等によって広くなると、上記のようにアクチュエータ45に過負荷がかかり、アクチュエータ45が強制的に停止されるため、停止解除のために処置が必要となり、物性測定装置10の組立作業が煩雑になる。
以下、物性測定装置10の作用について説明する。図5は、物性測定装置10の作用を説明するための断面図である。
図5(a)に示すように、まず、貯留具12の貯留室22内に、転がり軸受61内のグリースが導入され、貯留される。具体的には、貯留具12の排出口24に接続された排出管28にポンプ等の吸引装置(図示省略)が接続され、この吸引装置により貯留室22内が負圧とされることによって、転がり軸受61内のグリースが流動管11を介して貯留室22内に吸引される。このとき、ピストン41のピストンヘッド41aは、アクチュエータ45によって第2の方向Bへ引っ張られ、ピストン支持部25におけるシール31に密着している。そのため、貯留室22とピストン支持部25の取付孔30との間の空気の漏洩を防止することができる。
図8は、第2の実施形態に係る物性測定装置のピストン支持部を示す断面図である。
第1の実施形態では、ピストン41がシール31に密着して移動が制限されたときのアクチュエータ45にかかる負荷を軽減するために、連結具43の支持体43cに弾性体73が設けられていた。本実施形態では、図8(a)に示すように、ピストン支持部25の支持部材32の規制面32bと、ピストンヘッド41aの第2受け面41a1との間に弾性体73が設けられている。具体的に、弾性体73は、シール31のピストンヘッド41a側の面に取り付けられている。したがって、ピストンヘッド41aは、シール31に接触せず、弾性体73に接触する。この場合、弾性体73は、気密性を有するゴム等により形成され、シールの一部として機能する。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、弾性体73によってアクチュエータ45の負荷を軽減することができる。
本発明は、風力発電装置の主軸を支持する転がり軸受に限らず、あらゆる用途で用いられる転がり軸受で使用されるグリースの物性を測定することができる。また、上記実施形態で説明した自動調心ころ軸受に限らず、あらゆる転がり軸受で使用されるグリースの物性を測定することができる。
Claims (4)
- 転がり軸受内に一端が連通し、転がり軸受から排出されるグリースが流動する流動管と、
前記流動管の他端が接続され、前記流動管からのグリースを導入させる導入口、前記導入口から導入されたグリースを貯留する貯留室、及び前記貯留室からグリースを排出させる排出口を有する貯留具と、
ピストン及び前記ピストンを往復移動させる駆動部を有しかつ前記貯留室内のグリースに前記ピストンを貫入させる貫入機構と、
前記ピストンが前記貯留室内のグリースに貫入する際の流動抵抗を測定する測定器と、を備え、
前記ピストンが、前記貯留室内のグリースに貫入する方向である第1の方向とその逆の第2の方向とに往復移動可能に設けられ、
前記貯留具が、前記第2の方向における前記ピストンの移動を制限する規制部を有し、
前記ピストンが前記規制部に到るときの前記駆動部にかかる負荷を軽減する負荷軽減部材をさらに備える、グリースの物性測定装置。 - 前記ピストンが、前記駆動部から第2の方向の駆動力を受ける第1受け面を有し、
前記駆動部が、前記第1受け面に対向して配置されかつ第2の方向の駆動力を前記第1受け面に与える駆動面を有し、
前記負荷軽減部材が、前記第1受け面と前記駆動面との間に設けられた弾性体からなる、請求項1に記載のグリースの物性測定装置。 - 前記ピストンが、前記貯留室内に配置されたピストンヘッドと、前記ピストンヘッドを一端に備えたロッドとを有し、
前記規制部が、前記ロッドを挿通させる挿通孔を有しかつ第2の方向のピストンヘッドの移動で当該ピストンヘッドが密着するシールを有し、
前記弾性体が、前記シールよりも軟質である、請求項2に記載のグリースの物性測定装置。 - 前記規制部が、前記第2の方向における前記ピストンの移動を制限する規制面を有し、
前記ピストンが、前記規制面に対向して配置される第2受け面を有し、
前記負荷軽減部材が、前記規制面と前記第2受け面との間に設けられた弾性体からなる、請求項1に記載のグリースの物性測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019203930A JP7327090B2 (ja) | 2019-11-11 | 2019-11-11 | グリースの物性測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019203930A JP7327090B2 (ja) | 2019-11-11 | 2019-11-11 | グリースの物性測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021076491A JP2021076491A (ja) | 2021-05-20 |
JP7327090B2 true JP7327090B2 (ja) | 2023-08-16 |
Family
ID=75897654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019203930A Active JP7327090B2 (ja) | 2019-11-11 | 2019-11-11 | グリースの物性測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7327090B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012154472A (ja) | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 軸受の保守装置 |
JP2018197668A (ja) | 2017-05-23 | 2018-12-13 | 日本精工株式会社 | 潤滑剤劣化状態評価方法、潤滑剤劣化検出装置 |
JP2019020329A (ja) | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受中グリースの状態評価方法及び状態評価装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51147487U (ja) * | 1975-05-20 | 1976-11-26 | ||
JPS6141254Y2 (ja) * | 1980-02-01 | 1986-11-25 |
-
2019
- 2019-11-11 JP JP2019203930A patent/JP7327090B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012154472A (ja) | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 軸受の保守装置 |
JP2018197668A (ja) | 2017-05-23 | 2018-12-13 | 日本精工株式会社 | 潤滑剤劣化状態評価方法、潤滑剤劣化検出装置 |
JP2019020329A (ja) | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受中グリースの状態評価方法及び状態評価装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021076491A (ja) | 2021-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102180853B1 (ko) | 레이디얼 샤프트 시일 | |
US11598425B2 (en) | Mechanical seal for sealing a fluid-conducting channel and/or space and method for monitoring the wear of a mechanical seal | |
JP6184096B2 (ja) | 転がり軸受、スロットルバルブ装置及びアンチロックブレーキ装置 | |
US9851273B2 (en) | Seal and bearing assembly including the seal | |
US7669516B2 (en) | Cylinder-piston arrangement | |
CN102974972B (zh) | 轴承定压预紧装置及其选配方法 | |
JP2017116292A (ja) | 軸受部品の試験方法及び試験装置 | |
JP7327090B2 (ja) | グリースの物性測定装置 | |
US20120223266A1 (en) | Rolling bearing, throttle valve device and abs device | |
CN111734734A (zh) | 一种径向止推滑动轴承的调节装置 | |
US10690213B2 (en) | Seal arrangement with damping element | |
JP2008111468A (ja) | ボールねじ装置およびその磨耗量検出方法、並びにそれを備えた電動射出成形機 | |
US20150061232A1 (en) | Sealing arrangement for follower-shaft assembly | |
US10473221B2 (en) | Matrix split rotary seal | |
JP2020052034A (ja) | グリースの物性測定装置及び方法 | |
JP2022012171A (ja) | グリースの物性測定装置 | |
JP5360711B2 (ja) | 密閉型回転式圧縮機と冷凍サイクル装置 | |
JP5901953B2 (ja) | 等速自在継手 | |
JP7143871B2 (ja) | 電動アクチュエータ | |
JP2018112464A (ja) | 液漏れ検知装置 | |
JP2022153872A (ja) | 物性測定装置及び取得方法 | |
JP7380142B2 (ja) | 潤滑剤検査装置 | |
AU2015357838B2 (en) | Length compensation device | |
JP2018155492A (ja) | 流体漏れ検出装置 | |
JP2018155253A (ja) | シール状態検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230704 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230717 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7327090 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |