JP2018155253A - シール状態検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体圧装置において流体漏れが生じる前にシール部材の劣化を検出する。【解決手段】ピストンロッド3とピストンロッド3を摺動支持するシリンダヘッド7との間に圧縮された状態で設けられるシール部材10のシール状態を検出するシール状態検出装置100は、シール部材10の外周面とシリンダヘッド7の内周面との間に設けられ径方向におけるシール部材10の緊迫力を検知する緊迫力検知部20と、緊迫力検知部20で検知されたシール部材10の緊迫力に基づいてシール部材10の劣化を判定する劣化判定部30と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、流体圧装置に用いられるシール状態検出装置に関するものである。
軸方向に摺動又は回転摺動するシャフトを有する流体圧装置は、通常、シャフトの外周面を伝って流体が外部に漏れることを防止するために、シャフトの外周面に接するシール部材を備えている。このようなシール部材は、経時劣化によりシール性能が低下し、流体漏れを生じさせることがある。
特許文献1には、シール部材の劣化によって流体漏れが生じたか否かを検知する流体漏れ検知装置が開示されている。この流体漏れ検知装置では、シリンダ端の下方に設けられた計量部に溜まる流体の単位時間当たりの量が基準値を超えた場合に流体漏れが発生していると判定される。
特開平06−207608号公報
しかしながら、特許文献1に記載の流体漏れ検知装置では、シール部材が劣化したことによって流体圧装置の外部に流体が漏れた後に流体漏れの判定が行われている。このように流体漏れが生じてからでは、流体圧装置の作動不良を回避することが困難となり、流体圧装置が用いられる機械装置の突発的な稼働停止を余儀なくされるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、流体圧装置において流体漏れが生じる前にシール部材の劣化を検出することを目的とする。
第1の発明は、シャフトとハウジングとの間に圧縮されるシール部材の外周面とハウジングの内周面との間に設けられ径方向におけるシール部材の緊迫力を検知する緊迫力検知部と、緊迫力検知部で検出されたシール部材の緊迫力に基づいてシール部材の劣化を判定する劣化判定部と、を備えることを特徴とする。
第1の発明では、緊迫力検知部によって検知されるシール部材の緊迫力に基づいてシール部材の劣化の有無が判定される。このように、シール部材がシール機能を発揮できる状態にあるか否かについて監視することで、流体圧装置において流体漏れが生じる前に、シール部材の劣化を検出することが可能となる。
第2の発明は、緊迫力検知部が、シール部材の外周面に沿って環状に設けられることを特徴とする。
第2の発明では、緊迫力検知部が、シール部材の外周面に沿って環状に設けられる。このため、シール部材の径方向における緊迫力を全周において平均化した値が取得される。このように、シール状態検出装置では、平均的な緊迫力に基づいてシール部材の劣化が判定されるため、劣化の判定精度を向上させることができる。
第3の発明は、緊迫力検知部が、シール部材の外周面に沿って複数設けられることを特徴とする。
第3の発明では、緊迫力検知部が、シール部材の外周面に沿って複数設けられる。このため、各緊迫力検知部で検知された緊迫力を把握することによって、シール部材のどの部分において劣化が生じたかを特定することができる。
第4の発明は、緊迫力検知部は、シール部材の外周面に沿って一部分に設けられることを特徴とする。
第4の発明では、緊迫力検知部が、シール部材の外周面に沿って一部分に設けられる。このように緊迫力検知部が設けられる範囲を小さくし、劣化が生じやすい部分に緊迫力検知部を設けることで、シール状態検出装置の製造コストを低減させることができるとともに、劣化の判定精度を向上させることができる。
第5の発明は、シール部材が、環状のベース部と、ベース部から軸方向に延びハウジングの内周面に接する第1リップ部と、ベース部から軸方向に延びシャフトの外周面に接する第2リップ部と、を有し、緊迫力検知部が、第1リップ部とハウジングとの接触部よりもベース部寄りに配置されることを特徴とする。
第5の発明では、第1リップ部とハウジングとが接触する部分よりもベース部寄りに緊迫力検知部が配置される。このように、緊迫力検知部は、第1リップ部によるシール機能を阻害しないように配置されている。このため、シール部材は、緊迫力検知部が設けられていても、流体が外部に漏れ出すことを確実に防止することができる。
第6の発明は、緊迫力検知部が、一対の電極と、一対の電極間に挟まれた感圧導電性ゴムと、を有し、一対の電極間の抵抗値がシール部材の緊迫力に応じて変化することを特徴とする。
第6の発明では、緊迫力検知部は、一対の電極と、一対の電極間に挟まれた感圧導電性ゴムと、を有する。このように、緊迫力検知部は、単純な構成を有するため、その成形が容易に行われる。このため、シール部材の外周面に沿って広い範囲に緊迫力検知部が設けられる場合であっても、シール状態検出装置の製造コストの上昇を抑制することができる。
第7の発明は、緊迫力検知部が、シール部材と一体的に形成されることを特徴とする。
第7の発明では、緊迫力検知部は、シール部材と一体的に形成される。このため、流体圧装置にシール部材を組み付けることで緊迫力検知部も流体圧装置に組み付けられるため、組み付け作業の効率を向上させることができる。
第8の発明は、劣化判定部が、緊迫力検知部で検知されたシール部材の緊迫力が予め設定された第1基準値よりも小さい場合にはシール部材の劣化と判定することを特徴とする。
第8の発明では、緊迫力検知部で検知されたシール部材の緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合には、シール部材が劣化したと判定される。このように、シール部材の緊迫力を監視することで、流体圧装置において流体漏れが生じる前に、シール部材の劣化を検出することができる。
第9の発明は、シール部材が、作動流体の圧力が直接作用するメインシールと、シャフトの軸方向においてメインシールと所定の間隔をあけて配置されるサブシールと、を有し、緊迫力検知部が、サブシールの緊迫力を検出するように配置されることを特徴とする。
第9の発明では、緊迫力検知部は、サブシールの緊迫力を検出している。サブシールには作動流体の圧力が直接作用しないため、検出されるサブシールの緊迫力は、変動が比較的少なく安定した値となる。したがって、サブシールの緊迫力に基づきシール部材の劣化を判定することで、シール部材の劣化の判定精度を向上させることができる。
第10の発明は、劣化判定部が、緊迫力検知部で検知されたサブシールの緊迫力が予め設定された第1基準値よりも小さい場合にはサブシールの劣化と判定し、第1基準値よりも大きい第2基準値よりも大きい場合にはメインシールの劣化と判定することを特徴とする。
第10の発明では、緊迫力検知部で検知されたサブシールの緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合にはサブシールが劣化したと判定され、第2基準値よりも大きい場合にはメインシールが劣化したと判定される。このように、サブシールの緊迫力を監視することで、流体圧装置において作動油漏れが生じる前に、シール部材の劣化を検出することができるとともに、メインシールとサブシールとのどちらが劣化したかを判別することができる。
本発明によれば、流体圧装置において流体漏れが生じる前にシール部材の劣化を検出することができる。
本発明の実施形態に係るシール状態検出装置が用いられる油圧シリンダの断面図である。 本発明の実施形態に係るシール状態検出装置が設けられる部位を示す拡大断面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 緊迫力検知部が設けられるシール部材を拡大して示す拡大断面図である。 緊迫力検知部の断面図である。 シール部材の緊迫力に基づくシール部材の劣化の判定について説明するためのグラフである。 緊迫力検知部の第1変形例を示す断面図である。 緊迫力検知部の第2変形例を示す断面図である。 緊迫力検知部の第3変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るシール状態検出装置100及びこれを備える流体圧装置について説明する。以下では、流体圧装置が作動油を作動流体として駆動する油圧シリンダ1である場合について説明する。図1は、油圧シリンダ1を示す断面図である。図2は、シール状態検出装置100が設けられる部位の周辺を拡大して示した断面図である。なお、図1では、シール状態検出装置100の図示を省略する。
油圧シリンダ1は、図1及び図2に示すように、筒状のシリンダチューブ2と、シリンダチューブ2に挿入されるシャフトとしてのピストンロッド3と、ピストンロッド3の基端(図1中右端)に連結されシリンダチューブ2の内周面に沿って摺動するピストン4と、を備える。
シリンダチューブ2の内部は、ピストン4によってロッド側室5と反ロッド側室6との2つの油圧室に仕切られる。油圧シリンダ1は、図示しない油圧源からロッド側室5または反ロッド側室6に導かれる作動油圧によって伸縮作動する。シリンダチューブ2の内周とピストン4の外周との間は、シール部材(図示省略)によって封止される。これにより、シリンダチューブ2の内周とピストン4の外周との間を通じたロッド側室5と反ロッド側室6との連通が遮断される。
シリンダチューブ2には、シリンダチューブ2の開口端を閉塞すると共にピストンロッド3を摺動自在に支持するハウジングとしてのシリンダヘッド7が設けられる。シリンダヘッド7は、周方向に並ぶ複数の締結ボルト(図示省略)を介してシリンダチューブ2に締結される。
シリンダヘッド7の内周には、図2に示すように、ブッシュ9、シール部材10、及びダストシール13が、ロッド側室5側から外部に向かって、この順で設けられる。
ブッシュ9は、ピストンロッド3の外周面3aに摺接するように配置される。このため、ピストンロッド3は、ブッシュ9を介してシリンダヘッド7によって摺動支持され、シリンダチューブ2の軸方向に沿って移動可能である。
シール部材10は、ロッド側室5内の作動油が外部に漏れることを防止するものであり、ブッシュ9側に配置されロッド側室5内の作動油の圧力が直接作用するメインシール11と、ピストンロッド3の軸方向においてメインシール11と所定の間隔をあけて配置されるサブシール12と、を有する。メインシール11及びサブシール12は、断面形状がU字状のUパッキンであり、ピストンロッド3とシリンダヘッド7との間に圧縮された状態で、シリンダヘッド7に形成された溝内にそれぞれ配置される。メインシール11の劣化等により、メインシール11とピストンロッド3との間の隙間から作動油が漏れた場合には、サブシール12によって作動油が外部に漏れることが防止される。
ダストシール13は、外部からシリンダチューブ2内へのダストの侵入を防止するものであり、メインシール11及びサブシール12と同様に、ピストンロッド3とシリンダヘッド7との間に圧縮された状態で、シリンダヘッド7に形成された溝内に配置される。
上記構成の油圧シリンダ1において、ロッド側室5が油圧源に連通され、反ロッド側室6が図示しないタンクに連通されると、ロッド側室5に作動油が供給され、反ロッド側室6内の作動油がタンクに排出されることにより、油圧シリンダ1は収縮作動する。一方、反ロッド側室6が油圧源に連通され、ロッド側室5がタンクに連通されると、反ロッド側室6に作動油が供給され、ロッド側室5内の作動油がタンクに排出されることにより、油圧シリンダ1は伸長作動する。
また、上述の油圧シリンダ1には、シール部材10のシール状態を検出するシール状態検出装置100が組み込まれている。以下に、図2〜5を参照して、シール状態検出装置100について説明する。図3は、後述の緊迫力検知部20が設けられる部分における油圧シリンダ1の断面図であり、図4は、緊迫力検知部20が設けられる部位を拡大して示した拡大断面図であり、図5は、緊迫力検知部20の断面を示す断面図である。
シール状態検出装置100は、図2に示すように、サブシール12とシリンダヘッド7との間に設けられる緊迫力検知部20と、緊迫力検知部20において検知されたサブシール12の緊迫力に基づいてシール部材10の劣化を判定する劣化判定部30と、を有する。緊迫力検知部20は、サブシール12の径方向における緊迫力を検知するものであり、図3に示すように、サブシール12の外周面に沿って環状に設けられる。
ここで、上述のサブシール12は、図4に拡大して示すように、シリンダヘッド7に形成された環状溝8内に配置されており、環状に形成されるベース部12aと、ベース部12aから軸方向に延び環状溝8の第1底面8aに接する第1リップ部12bと、ベース部12aから軸方向に延びピストンロッド3の外周面3aに接する第2リップ部12cと、を有する。
また、環状溝8は、第1底面8aよりも深さが深く、第1底面8aに連続してサブシール12のベース部12a側に形成される第2底面8bを有している。緊迫力検知部20は、この第2底面8bと、サブシール12のベース部12a寄りの部分と、の間に配置される。
このように、緊迫力検知部20は、第1リップ部12bによるシール機能を阻害しないように、第1リップ部12bとシリンダヘッド7との接触部よりもサブシール12のベース部12a寄りに配置されている。このため、緊迫力検知部20が設けられていても、サブシール12は、第1リップ部12bが第1底面8aに接し、第2リップ部12cがピストンロッド3の外周面3aに接した状態となるため、環状溝8内に流入した作動油が外部に漏れ出すことを確実に防止することができる。
緊迫力検知部20は、図5に示すように、一対の電極22と、一対の電極22間に設けられた感圧導電性ゴム21と、一対の電極22と感圧導電性ゴム21とを包囲する絶縁材23と、を有する。
感圧導電性ゴム21は、絶縁性を有するシリコンゴム等のゴム材にカーボンや金属粉といった導電性粒子が所定の割合で配合されたものである。このため、図5において矢印Aで示されるような力(圧力)が作用すると、力の大きさに応じて一対の電極22間の抵抗値が変化する。
したがって、サブシール12とシリンダヘッド7との間に配置された緊迫力検知部20の一対の電極22間の抵抗値を検出することによって、緊迫力検知部20に作用する圧力の大きさ、すなわち、サブシール12の径方向における緊迫力を把握することが可能となる。なお、緊迫力検知部20により検出されるサブシール12の緊迫力は、サブシール12の第2リップ部12cがピストンロッド3の外周面3aに押し当てられて弾性変形することで生じる弾性復元力に相当する。
緊迫力検知部20は、上述のように、一対の電極22と感圧導電性ゴム21という極めて単純な構成を有するため、その成形が容易である。このため、図3に示すように、サブシール12の外周面に沿って広い範囲に設けられる場合であっても製造コストの上昇を抑制することができる。
また、緊迫力検知部20は、サブシール12の外周面に沿って環状に設けられるため、サブシール12の径方向における緊迫力を全周において平均化した値が取得される。このため、例えば、油圧シリンダ1の姿勢が変わることで、ピストンロッド3の自重が作用する方向が変化すると、緊迫力が上昇する部分と低下する部分が生じるが、緊迫力検知部20ではそれらを平均化した緊迫力が検知される。このように環状に形成された緊迫力検知部20では、油圧シリンダ1の姿勢の変化といった外的要因による部分的な緊迫力の変化の影響が緩和された値を検出することが可能となる。
劣化判定部30は、緊迫力検知部20の一対の電極22間の抵抗値を検出する抵抗検出回路31と、抵抗検出回路31で検出された抵抗値に基づいてシール部材10の劣化状態を判定する判定部32と、を有する。
判定部32は、マイクロコンピュータであり、抵抗検出回路31で検出された一対の電極22間の抵抗値に基づいてサブシール12の径方向における緊迫力を演算する演算部33と、演算部33で演算された緊迫力を記憶可能であるとともに緊迫力の基準値が記憶される記憶部34と、演算部33で用いられるプログラム等を記憶する図示しないROMやRAM等の補助記憶部と、図示しない入出力インタフェース(I/O インタフェース)と、を有する。
演算部33では、さらに、演算されたサブシール12の緊迫力と記憶部34に記憶された緊迫力の基準値との比較が行われ、比較結果に基づきシール部材10の劣化状態の判定が行われる。
演算部33は、いわゆる中央演算処理装置(CPU)であり、記憶部34は、書き換え可能なEEPROM等の不揮発性メモリである。なお、劣化判定部30は、油圧シリンダ1の外部に設けられていてもよいし、緊迫力検知部20とともにシリンダヘッド7内に配置されていてもよい。
続いて、図6を参酌し、上記構成のシール状態検出装置100によるシール部材10の劣化判定について説明する。
シール部材10は、通常、ゴム材により形成されるため、経時劣化により徐々に硬化し、リップ部12b,12cを押し付ける力である弾性復元力、すなわち、緊迫力が徐々に低下する。シール状態検出装置100では、このような緊迫力の変化からシール部材10が劣化した状態にあるか否かを判定する。
まず、シール状態検出装置100では、油圧シリンダ1にサブシール12が最初に組み付けられた状態、いわゆる油圧シリンダ1の出荷時におけるサブシール12の緊迫力が検出され、初期値として記憶部34に記憶される。具体的には、抵抗検出回路31において緊迫力検知部20の一対の電極22間の抵抗値が検出され、検出された抵抗値に基づき演算部33において、サブシール12の径方向における緊迫力が演算される。このように演算部33において演算されたサブシール12の緊迫力は、記憶部34に初期値として記憶される。なお、サブシール12が交換されたときにも同様にしてサブシール12の緊迫力が検出され、初期値として記憶部34に記憶される。この場合、サブシール12を交換する前に記憶部34に記憶されていた値は消去される。
初期値が記憶部34に記憶された後、シール状態検出装置100では、油圧シリンダ1が設けられる機械装置が起動または停止されるとき等の任意のタイミングでサブシール12の緊迫力が演算される。そして、緊迫力の演算と同時に、演算部33では、演算された緊迫力と、記憶部34に記憶された第1基準値及び第2基準値と、の比較が行われる。
なお、サブシール12の緊迫力の演算は、油圧シリンダ1が作動している間、常に行われてもよく、所定の期間中に演算された緊迫力の平均値が第1基準値及び第2基準値との比較に用いられてもよい。また、シール部材10の劣化は、比較的長い時間をかけて進行することから、サブシール12の緊迫力の演算は、数週間や数カ月毎に行われてもよい。
また、機械装置の作動状態によって油圧シリンダ1の傾きが変化する場合は、緊迫力検知部20に作用するピストンロッド3の自重の大きさが変わるため、演算部33において演算されるサブシール12の緊迫力もこの影響を受けて変化してしまう。このため、シール状態検出装置100によりサブシール12の緊迫力が検出されるときは、油圧シリンダ1の姿勢が毎回同じ状態となっていることが好ましい。
第1基準値は、サブシール12が劣化した場合におけるサブシール12の緊迫力に相当する値に設定され、第2基準値は、第1基準値及び初期値よりも大きい値であって、ロッド側室5内の作動油の圧力がサブシール12に直接作用した場合におけるサブシール12の緊迫力に相当する値に設定される。
なお、第1基準値は、記憶部34に記憶された初期値に基づいて設定される値であってもよい。例えば、サブシール12が劣化した場合に予測される緊迫力の低下量を初期値から差し引いた値や、初期値の所定の割合の値、例えば初期値の60%の値を第1基準値としてもよい。同様に、第2基準値は、記憶部34に記憶された初期値に基づいて設定される値であってもよい。例えば、サブシール12にロッド側室5内の作動油の圧力が直接作用した場合に予測される緊迫力の上昇量を初期値に加算した値や、初期値の所定の割合の値、例えば初期値の200%の値を第2基準値としてもよい。
シール部材10の劣化は、時間の経過とともに進行するため、演算部33で演算されるサブシール12の緊迫力は、例えば、図6のグラフに実線で示されるように、時間の経過とともに初期値から徐々に低下し、やがて第1基準値を下回ることになる。このように、演算部33で演算されるサブシール12の緊迫力が第1基準値を下回った時点で演算部33は、サブシール12が劣化したと判定する。
一方で、サブシール12とロッド側室5との間にはメインシール11があるため、通常、サブシール12にはロッド側室5内の作動油の圧力が直接作用することはない。しかしながら、メインシール11が劣化し、漏れが生じると、ロッド側室5内の作動油の圧力がサブシール12に直接作用する状態となる。
このようにサブシール12にロッド側室5内の作動油の圧力が作用すると、作動油の圧力が、第1リップ部12b及び第2リップ部12cをシリンダヘッド7及びピストンロッド3にそれぞれ押し付ける力として作用するため、結果として、サブシール12の緊迫力は上昇する。
このため、メインシール11に漏れが生じると、例えば、図6のグラフに破線で示されるように、演算部33で演算されるサブシール12の緊迫力は、急激に上昇し、第2基準値を上回ることになる。したがって、演算部33で演算されるサブシール12の緊迫力が第2基準値を上回った時点で演算部33は、メインシール11が劣化したと判定する。
演算部33において、メインシール11またはサブシール12が劣化したと判定された場合には、図示しない警告ランプ等の表示を介してオペレータにシール部材10が劣化していることが通知される。
なお、抵抗検出回路31で検出された一対の電極22間の抵抗値や演算部33において演算されたサブシール12の緊迫力は、図示しない通信部を介して遠隔地に配置された機械装置メンテナンス用のサーバ等に送信されてもよい。この場合、遠隔地において、シール部材10の劣化状態を把握することが可能となり、作動油の漏れが生じる前に、シール部材10の交換を指示することができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
シール状態検出装置100では、緊迫力検知部20によって経時的に検知されるシール部材10の緊迫力に基づいてシール部材10の劣化の有無が判定される。このように、シール部材10の緊迫力を常時監視することで、油圧シリンダ1において作動油漏れが生じる前に、シール部材10の劣化を検出することができる。
また、油圧シリンダ1の作動油漏れが未然に防がれることにより、油圧シリンダ1が用いられる機械装置の突発的な稼働停止といった不測の事態を回避することができる。また、シール部材10の劣化状態は、油圧シリンダ1に組み込まれたシール状態検出装置100により自動的に検知されるため、油圧シリンダ1を分解して、目視によりシール部材10の劣化状態を確認する必要がなくなることで、点検作業の効率を向上させることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、流体圧装置が油圧シリンダ1である場合について説明した。これに限らず、シール状態検出装置100は、軸方向に摺動又は回転摺動するシャフトを有し作動流体が給排される流体圧装置として、緩衝器、液圧モータ、液圧ポンプ等に用いられてもよい。作動流体としては、作動油に限らず、例えば、水やその他の液体が用いられてもよい。
また、上記実施形態では、シール部材10がUパッキンである場合について説明した。これに限らず、シール部材10は、ピストンロッド3とシリンダヘッド7との間に圧縮された状態で配置され、作動油の漏れを防止することができるものであればどのような形式であってもよく、Oリングやオイルシールであってもよい。
また、上記実施形態では、シール部材10は、メインシール11とサブシール12との二つのシール部材を有している。これに代えて、シール部材10は、メインシール11のみであってもよいし、3つ以上のシール部材を有するものであってもよい。
また、上記実施形態では、シール状態検出装置100は、サブシール12の緊迫力を検出するとともに、サブシール12の劣化を判定している。これに代えて、シール状態検出装置100は、メインシール11とサブシール12との両方の緊迫力を検出するとともに、これらの劣化を判定してもよいし、メインシール11のみの緊迫力を検出するとともに、メインシール11の劣化を判定してもよい。
なお、メインシール11にはロッド側室5内の作動油の圧力が直接作用するため、検出されるメインシール11の緊迫力は、ロッド側室5に供給される作動油の圧力に応じて大きく変動するおそれがある。このため、平均化処理を行ったり、演算するタイミングを変動が小さいタイミングとしたりするといった工夫が必要である。例えば、メインシール11の緊迫力は、ロッド側室5や反ロッド側室6に作動油の圧力が作用しておらず、油圧シリンダ1が停止状態にあるタイミングで検出されてもよい。一方で、サブシール12にはロッド側室5内の作動油の圧力が直接作用しないため、検出されるサブシール12の緊迫力は、変動が比較的少なく安定した値となる。したがって、上記実施形態のように、サブシール12の緊迫力に基づきシール部材10の劣化を判定する方が劣化の判定精度を向上させることができる。
また、上記実施形態では、演算部33において、メインシール11またはサブシール12が劣化したと判定された場合にのみ、オペレータ等へ通知される。これに代えて、初期値を0%、第1基準値を100%とし、検出されたサブシール12の緊迫力を百分率によりシール部材10の劣化度合として常時表示してもよい。この場合、100%に近づくにつれて表示色や表示方法を変更することでオペレータ等にシール部材10の交換を促すようにすることが好ましい。
また、上記実施形態では、緊迫力検知部20は、一対の電極22と感圧導電性ゴム21とを有するものである。これに限定されず、緊迫力検知部20としては、シリンダヘッド7とサブシール12との間に作用する径方向の力を検出することができるものであれば、どのような形式の荷重センサであってもよい。例えば、ひずみゲージや圧電素子を用いた荷重センサであってもよい。
また、上記実施形態では、緊迫力検知部20は、サブシール12の外周面に沿って環状に設けられている。これに代えて、図7の第1変形例に示すように、サブシール12の外周面に沿って複数の緊迫力検知部20a〜20hが設けられる構成としてもよい。この場合、各緊迫力検知部20a〜20hで検知された緊迫力を把握することによって、サブシール12のどの部分が劣化したかを特定することが可能となる。
また、上記実施形態では、緊迫力検知部20は、サブシール12の外周面に沿って環状に設けられている。これに代えて、図8の第2変形例に示すように、サブシール12の外周面に沿って一部分のみに緊迫力検知部20iが設けられる構成としてもよい。この場合、緊迫力検知部20iが設けられる範囲を小さくし、劣化が生じやすい部分のみに緊迫力検知部20iを設けることで、緊迫力検知部20iを環状とした場合と比較し、シール状態検出装置100の製造コストを低減させることができるとともに、劣化の判定精度を向上させることができる。
また、上記実施形態では、緊迫力検知部20は、サブシール12とは別に設けられている。これに代えて、図9の第3変形例に示すように、緊迫力検知部20をサブシール12と一体的に形成してもよい。この場合、油圧シリンダ1にサブシール12を組み付けることで緊迫力検知部20も油圧シリンダ1に組み付けられるため、組み付け作業の効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
ピストンロッド3とピストンロッド3を摺動支持するシリンダヘッド7との間に圧縮された状態で設けられるシール部材10のシール状態を検出するシール状態検出装置100は、シール部材10の外周面とシリンダヘッド7の内周面との間に設けられ、径方向におけるシール部材10の緊迫力を検知する緊迫力検知部20と、緊迫力検知部20で検知されたシール部材10の緊迫力に基づいてシール部材10の劣化を判定する劣化判定部30と、を備える。
この構成では、緊迫力検知部20によって経時的に検知されるシール部材10の緊迫力に基づいてシール部材10の劣化の有無が判定される。このように、シール部材10の緊迫力を常時監視することで、油圧シリンダ1において作動油漏れが生じる前に、シール部材10の劣化を検出することが可能となる。
また、この構成では、シール部材10の劣化状態は、油圧シリンダ1に組み込まれたシール状態検出装置100により自動的に検知されるため、油圧シリンダ1を分解して、目視によりシール部材10の劣化状態を確認する必要がなくなることで、点検作業の効率を向上させることができる。また、シール部材10を定期的に交換する場合、まだ劣化していないシール部材10も交換されるおそれがあるが、上記構成のシール状態検出装置100によりシール部材10が劣化していると判定された場合にのみシール部材10を交換することで、メンテナンス費用を低減させることができる。このように適切な時期にシール部材10の交換が行われるとともに、油圧シリンダ1の作動油漏れが未然に防がれることにより、油圧シリンダ1が用いられる機械装置の突発的な稼働停止といった不測の事態を回避することができる。
また、緊迫力検知部20は、シール部材10の外周面に沿って環状に設けられる。
この構成では、緊迫力検知部20が、シール部材10の外周面に沿って環状に設けられる。このため、シール部材10の径方向における緊迫力を全周において平均化した値が取得される。つまり、例えば、油圧シリンダ1の姿勢が変わることで、ピストンロッド3の自重が作用する方向が変化すると、緊迫力が上昇する部分と低下する部分が生じるが、緊迫力検知部20ではそれらを平均化した緊迫力が検知される。このように緊迫力検知部20では、油圧シリンダ1の姿勢の変化といった外的要因による部分的な緊迫力の変化の影響が緩和された値を検出することが可能となる。そして、シール状態検出装置100では、このように検出された平均的な緊迫力に基づいてシール部材10の劣化が判定されるため、劣化の判定精度を向上させることができる。また、緊迫力検知部20に接続される配線が少なく、構造上シンプルであることから、配線の取り回しといった組み付け作業を容易に行うことができるとともに、シール状態検出装置100の製造コストを低減させることができる。
また、緊迫力検知部20a〜20hは、シール部材10の外周面に沿って複数設けられる。
この構成では、緊迫力検知部20a〜20hが、シール部材10の外周面に沿って複数設けられる。このため、各緊迫力検知部20a〜20hで検知された緊迫力を把握することによって、シール部材10のどの部分において劣化が生じたかを特定することができる。
また、緊迫力検知部20iは、シール部材10の外周面に沿って一部分に設けられる。
この構成では、緊迫力検知部20iが、シール部材10の外周面に沿って一部分のみに設けられる。このように緊迫力検知部20iが設けられる範囲を小さくし、劣化が生じやすい部分のみに緊迫力検知部20iを設けることで、緊迫力検知部20iを環状とした場合と比較し、シール状態検出装置100の製造コストを低減させることができるとともに、劣化の判定精度を向上させることができる。
また、シール部材10は、環状のベース部12aと、ベース部12aから軸方向に延びシリンダヘッド7の内周面に接する第1リップ部12bと、ベース部12aから軸方向に延びピストンロッド3の外周面3aに接する第2リップ部12cと、を有し、緊迫力検知部20は、第1リップ部12bとシリンダヘッド7との接触部よりもベース部12a寄りに配置される。
この構成では、第1リップ部12bとシリンダヘッド7とが接触する部分よりもベース部12a寄りに緊迫力検知部20が配置される。このように、緊迫力検知部20は、第1リップ部12bによるシール機能を阻害しないように配置されている。したがって、緊迫力検知部20が設けられていても、サブシール12は、第1リップ部12bが第1底面8aに接し、第2リップ部12cがピストンロッド3の外周面3aに接した状態となるため、環状溝8内に流入した作動油が外部に漏れ出すことを確実に防止することができる。
また、緊迫力検知部20は、一対の電極22と、一対の電極22間に挟まれた感圧導電性ゴム21と、を有し、一対の電極22間の抵抗値は、シール部材10の緊迫力に応じて変化する。
この構成では、緊迫力検知部20が、一対の電極22と、一対の電極22間に挟まれた感圧導電性ゴム21と、を有する。このように、緊迫力検知部20は、極めて単純な構成を有するため、その成形が容易に行われる。したがって、サブシール12の外周面に沿って環状に設けられる場合であっても、ひずみゲージや圧電素子等を環状に配置した場合と比較し、シール状態検出装置100の製造コストの上昇を抑制することができる。
また、緊迫力検知部20は、サブシール12と一体的に形成される。
この構成では、緊迫力検知部20が、サブシール12と一体的に形成される。このため、油圧シリンダ1にサブシール12を組み付けることで緊迫力検知部20も油圧シリンダ1に組み付けられるため、組み付け作業の効率を向上させることができる。
また、劣化判定部30は、緊迫力検知部20で検知されたシール部材10の緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合にはシール部材10の劣化と判定する。
この構成では、緊迫力検知部20で検知されたシール部材10の緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合には、シール部材10が劣化したと判定される。このように、シール部材10の緊迫力を常時監視することで、油圧シリンダ1において作動油漏れが生じる前に、シール部材10の劣化を検出することができる。
また、シール部材10は、作動油の圧力が直接作用するメインシール11と、ピストンロッド3の軸方向においてメインシール11と所定の間隔をあけて配置されるサブシール12と、を有し、緊迫力検知部20は、サブシール12の緊迫力を検出するように配置される。
この構成では、緊迫力検知部20は、サブシール12の緊迫力を検出している。サブシール12にはロッド側室5内の作動油の圧力が直接作用しないため、検出されるサブシール12の緊迫力は、変動が比較的少なく安定した値となる。したがって、サブシール12の緊迫力に基づきシール部材10の劣化を判定することで、シール部材10の劣化の判定精度を向上させることができる。
また、劣化判定部30は、緊迫力検知部20で検知されたサブシール12の緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合にはサブシール12の劣化と判定し、第1基準値よりも大きい第2基準値よりも大きい場合にはメインシール11の劣化と判定する。
この構成では、緊迫力検知部20で検知されたサブシール12の緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合にはサブシール12が劣化したと判定され、第2基準値よりも大きい場合にはメインシール11が劣化したと判定される。このように、サブシール12の緊迫力を常時監視することで、油圧シリンダ1において作動油漏れが生じる前に、シール部材10の劣化を検出することができるとともに、メインシール11とサブシール12とのどちらが劣化したかを判別することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100・・・シール状態検出装置、1・・・油圧シリンダ(流体圧装置)、3・・・ピストンロッド(シャフト)、7・・・シリンダヘッド(ハウジング)、8・・・環状溝、8a・・・第1底面、8b・・・第2底面、10・・・シール部材、11・・・メインシール、12・・・サブシール、12a・・・ベース部、12b・・・第1リップ部、12c・・・第2リップ部、13・・・ダストシール、20,20a〜20i・・・緊迫力検知部、21・・・感圧導電性ゴム、22・・・一対の電極、30・・・劣化判定部、31・・・抵抗検出回路、32・・・判定部、33・・・演算部、34・・・記憶部

Claims (10)

  1. シャフトと前記シャフトを摺動支持するハウジングとの間に圧縮された状態で設けられるシール部材のシール状態を検出するシール状態検出装置であって、
    前記シール部材の外周面と前記ハウジングの内周面との間に設けられ、径方向における前記シール部材の緊迫力を検知する緊迫力検知部と、
    前記緊迫力検知部で検知された前記シール部材の前記緊迫力に基づいて前記シール部材の劣化を判定する劣化判定部と、を備えることを特徴とするシール状態検出装置。
  2. 前記緊迫力検知部は、前記シール部材の外周面に沿って環状に設けられることを特徴とする請求項1に記載のシール状態検出装置。
  3. 前記緊迫力検知部は、前記シール部材の外周面に沿って複数設けられることを特徴とする請求項1に記載のシール状態検出装置。
  4. 前記緊迫力検知部は、前記シール部材の外周面に沿って一部分に設けられることを特徴とする請求項1に記載のシール状態検出装置。
  5. 前記シール部材は、環状のベース部と、前記ベース部から軸方向に延び前記ハウジングの内周面に接する第1リップ部と、前記ベース部から軸方向に延び前記シャフトの外周面に接する第2リップ部と、を有し、
    前記緊迫力検知部は、前記第1リップ部と前記ハウジングとの接触部よりも前記ベース部寄りに配置されることを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載のシール状態検出装置。
  6. 前記緊迫力検知部は、一対の電極と、前記一対の電極間に挟まれた感圧導電性ゴムと、を有し、
    前記一対の電極間の抵抗値は、前記シール部材の前記緊迫力に応じて変化することを特徴とする請求項1から5の何れか1つに記載のシール状態検出装置。
  7. 前記緊迫力検知部は、前記シール部材と一体的に形成されることを特徴とする請求項1から6の何れか1つに記載のシール状態検出装置。
  8. 前記劣化判定部は、前記緊迫力検知部で検知された前記シール部材の前記緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合には前記シール部材の劣化と判定することを特徴とする請求項1から7の何れか1つに記載のシール状態検出装置。
  9. 前記シール部材は、作動流体の圧力が直接作用するメインシールと、前記シャフトの軸方向において前記メインシールと所定の間隔をあけて配置されるサブシールと、を有し、
    前記緊迫力検知部は、前記サブシールの緊迫力を検出するように配置されることを特徴とする請求項1から7の何れか1つに記載のシール状態検出装置。
  10. 前記劣化判定部は、前記緊迫力検知部で検知された前記サブシールの前記緊迫力が、予め設定された第1基準値よりも小さい場合には前記サブシールの劣化と判定し、前記第1基準値よりも大きい第2基準値よりも大きい場合には前記メインシールの劣化と判定することを特徴とする請求項9に記載のシール状態検出装置。
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