JP4477588B2 - 往復圧縮機 - Google Patents

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本発明は往復圧縮機に係り、特に可燃性ガスや毒性ガスを取扱うのに好適な往復圧縮機に関する。
従来の往復圧縮機を含む容積形圧縮機の例が、非特許文献1に記載されている。この文献では、本発明のロッドパッキンシール部に相当するグランドパッキン部に発生する異常事象として、漏れの増加およびピストンロッドの加熱,パッキンの異常摩耗や焼付き、等を開示している。そして、漏れ量が多くなると、中間段圧力に変化が生じたり吐出温度が変化することが記載されている。また、異常摩耗や焼付きが発生すると、異常音や振動が発生し、異常を検出できることが記載されている。
伊藤茂 他著、「容積形圧縮機」、産業図書、昭和45年6月、 120頁〜126頁
上記非特許文献1に記載の容積形圧縮機では、中間段圧力や吐出圧力から異常を検出しているが、中間段圧力や吐出温度の変化の原因は、ロッドパッキン部の漏れ量に限らず、吸込み弁や吐出弁の異常でもこれらの現象は発生する。また、異常音や振動で異常を検出すると、深刻な異常状態に至らないと、容積形圧縮機に異常が発生しているのを検出されないおそれがある。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は小容量の高圧水素圧縮機に用いるロッドパッキンシールの異常を早期に検出することにある。本発明の他の目的は、ロッドパッキンシールの信頼性を向上させることにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、クランクシャフトにコネクティングロッドを介して接続されたクロスヘッドと、このクロスヘッドに連結されたプランジャーと、クロスヘッドを収容するフレームと、前記プランジャーの先端部がその内部を往復動するシリンダ部材とを備え、前記シリンダ部材内をプランジャーが往復動して水素ガスを圧縮する多段に形成された往復圧縮機において、前記プランジャーの外周部に設けられ、ラジアルカットパッキンとタンジェンシャルカットパッキンとを組みにしてパッキンケースに収容して形成されるロッドパッキンを軸方向に多数段積層したロッドパッキンシールと、このロッドパッキンシールを保持する筒状の部材と、一端が前記フレーム側に固定され、他端側がこの筒状の部材に連接する中間ガイドケースとを備え、前記プランジャの往復動により変化する前記ロッドパッキンシールの緊縛力に応じた前記中間ガイドケースの軸方向変位を検出する検出手段を設けたことにある。そして、中間ガイドケースを前記フレームに固定する中間ガイド締め付けボルトと、一端が前記フレームにねじ込まれ、軸方向に延在し前記中間ガイドケースに形成した貫通孔を貫通するバーとを設け、前記検出手段をこのバーの端部に対向して設けるのが好ましい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、クランクシャフトにコネクティングロッドを介して接続されたクロスヘッドと、このクロスヘッドに連結されたプランジャーと、クロスヘッドを収容するフレームと、前記プランジャーの先端部その内部を往復動するシリンダ部材とを備え、前記シリンダ部材内をプランジャーが往復動して水素ガスを圧縮する多段に形成された往復圧縮機において、前記プランジャーの外周部に設けられ、ラジアルカットパッキンとタンジェンシャルカットパッキンとを組みにしてパッキンケースに収容して形成されるロッドパッキンを軸方向に多数段積層したロッドパッキンシールと、このロッドパッキンシールを保持する筒状の部材と、一端が前記フレーム側に固定され、他端側がこの筒状の部材に連接する中間ガイドケースとを備え、前記プランジャの往復動により変化する前記ロッドパッキンシールの緊縛力に応じた前記中間ガイドケースの荷重を検出する検出手段であるロードセルを設けたことにある。
本発明によれば、容量の高圧水素圧縮機に用いるロッドパッキンシール部の軸方向変位または軸方向荷重を検出する手段を設けたので、ロッドパッキンシール部の摺動状況を監視できる。その結果、シール部の異常を早期に検出できる。また、高圧水素圧縮機の信頼性が向上する。
以下、本発明に係る往復圧縮機の一実施例を、図面を用いて説明する。図1に、多段に形成した往復圧縮機の1つの段を縦断面図で示す。本往復圧縮機100は、プランジャー式の小容量高圧圧縮機である。箱型に形成されたフレーム1内に、プランジャー5を駆動する駆動部が内蔵されている。駆動部は、駆動機である図示しない電動機の出力軸に連結されたクランクシャフト2と、このクランクシャフト2に一端部が回動自由に接続されたコネクティングロッド3と、コネクティングロッド3の他端部が連結され枠型に形成されたクロスヘッド4とを有している。
クロスヘッド4の側面には、プランジャー5の一端部が連結されている。プランジャー5の他端部には、プランジャー5との間に圧縮室を形成するシリンダ部材6が設けられている。プランジャー5の先端部は、このシリンダ部材6内に挿入される。シリンダ部材6の先端側には、図示を省略した吸込み弁と吐出弁を内蔵するヘッドカバー7が取付けられている。
フレーム1の側面には孔が形成されており、この孔をプランジャー5と枠型のクロスガイドを連結するロッドが往復動する。このロッドおよびプランジャー5の外周部を覆う筒状の中間ガイドケース12の一端側が、フレーム1に固定されている。中間ガイドケース12の反フレーム側側面には、内カバーが9取付けられている。内カバー9とシリンダ部材6間であってプランジャー5の外周部には、ロッドパッキンシール8が設けられている。ロッドパッキンシール8の外周部には、このロッドパッキンシール8を保持する筒状の部材が配置されている。
ロッドパッキンシール8は、軸方向に多数段積層されたロッドパッキンから形成されている。各ロッドパッキンは、パッキンケースに収容されて、軸方向に積層される。ロッドパッキンシール8は、プランジャー5とシリンダ部材6間で圧縮される圧縮ガスが、プランジャー5の軸方向に漏れるのを防止する。
ヘッドカバー7はフランジ状に形成されており、フランジ部には周方向複数箇所にボルト孔が形成されている。このボルト孔に中間ガイド締め付けボルト13を貫挿する。中間ガイド締め付けボルト13の一端部は、内カバー9にねじ込まれている。中間ガイド締め付けボルト13のヘッドカバー7から延在した部分にナットを係合する。ナットを締めると、シリンダブロック11の各部材が軸方向に押されて、シリンダとプランジャー5間で発生した高圧ガスが軸方向に漏れるのをシールする。
ここで、シリンダブロック11は、内カバー9、および軸方向に積層されて形成されたロッドパッキンシール8,シリンダ部材6,ヘッドカバー7を含む組立体である。シリンダブロック11を形成するヘッドカバー7の底部には、サポート14が取付けられており、シリンダブロック11を鉛直方向に支持する。
ところで、本実施例に示した圧縮機は、燃料電池車等に要する水素供給ステーションに用いることを前提としている。この水素供給ステーション用水素圧縮機として、現在吐出圧力40MPaの圧縮機が開発されたばかりであり、燃料電池車を実用に供するためには、燃料電池車の1回充填当りの走行距離を延長する必要がある。
走行距離を延長するには、水素タンクの容量を増大するか高圧化すればよい。タンク容量の増大に比べてタンク圧力の増大は、燃料電池車のコンパクト化に寄与する程度が高い。そこで、圧縮機の吐出圧力を、例えば84MPa程度まで増大させた水素圧縮機が求められている。その際の水素圧縮機の容量は、数十から300Nm3/h 程度であり、一般産業用の往復圧縮機に比較して小容量である。
小容量圧縮機の高圧圧縮段では、ピストンロッドあるいはプランジャー5の径が僅か数十mmしかないので、ロッドパッキンシール8部の漏れ量の変化は圧縮機の性能に重大な影響を及ぼす。それとともに、使用ガスが水素であるから、ロッドパッキンシール8からの漏れガスを安全な場所に導く必要もある。また、小容量高圧力仕様の圧縮機では、ピストンあるいはプランジャー5に負荷されるロッドパッキンシール8部のシール差圧から生じる緊縛力は、数トンにも達する。
これらの理由から、ロッドパッキンシール8部における摺動状態の異常を、早期に検出することが望まれている。例えば、ロッドパッキンシール8がピストンあるいはプランジャー5に焼付く前に、摩擦摺動抵抗の増大、すなわち緊縛力の増大等を検出することが望まれている。緊縛力を検出するには、直接ピストンあるいはプランジャーに歪ゲージを貼り付けて、応力変化を検出すればよいが、稼動部品に検出手段を取付けて長時間信号検出する方法は、信頼性を考慮すると実用化が困難である。
そこで本実施例では、ロッドパッキンシール8が正常に作動しているか否かを検出するために、フレーム1の側面と中間ガイドケース12の端面または内カバー9間の相対変位量を測定する装置20を、内カバー9部に設けた。この詳細を、図2を用いて説明する。相対変位量測定装置20では、一端をフレーム1の側面にねじ込んだバー21を、中間ガイドケース12から軸方向に延在させる。中間ガイドケース12に取付けた内カバー9には、バー21の位置に対応する位置に凹部が形成されており、中間ガイドケース12から延在したバー21の先端が、凹部の底面に隙間を持って対向している。
内カバー9の凹部の底面には、バー21の先端に対向するように変位センサー22が取付けられており、フレーム1の側面と中間ガイドケース12の端面または内カバー9間の相対変位量を測定する。中間ガイドケース12のフランジ部に形成した貫通孔を、バー
21が貫通する。バー21の振れ止め用に、Oリング23を中間ガイドケース12に保持している。
図3に、測定する相対変位量と荷重の関係を示す。横軸に中間ガイド締め付けボルト
13および中間ガイドケース12の変位量δを、縦軸に中間ガイド締め付けボルト13および中間ガイドケース12に生じる荷重Fを示す。変位量δと荷重Fとの傾きは剛性であり、剛性32は中間ガイドケース12の剛性を、剛性31は中間ガイド締め付けボルト
13の剛性である。
中間ガイド締め付けボルト13にナットを係合して中間ガイドケース12を締め付けたときに、中間ガイド締め付けボルト13および中間ガイドケース12の変位量と荷重が平衡した平衡点をA点で示す。圧縮機100を定常運転し、シリンダ部材6内に位置するプランジャー5の先端部が、圧縮行程に移行したとき(吸込み圧力状態)の中間ガイド締め付けボルト13の伸びをδ1 、そのとき中間ガイド締め付けボルト13に発生する荷重をFb1で示す。同様に、圧縮行程が終わるとき(吐出圧力状態)の中間ガイド締め付けボルト13の伸びをδ2 、そのとき中間ガイド締め付けボルト13に発生する荷重をFb2で示す。中間ガイドケース12に作用する荷重は、荷重Fb1,Fb2より大きく、圧縮工程移行時にはF1 、圧縮工程の終了時にはF2である。
中間ガイド締め付けボルト13に負荷される荷重の分布を図1により、説明する。プランジャー5の断面積にシリンダ部材6の内圧を乗じた荷重FCYL が、フレーム1の反対方向に作用し、シリンダヘッドカバー7およびシリンダブロック11に負荷される。中間ガイド締め付けボルト13は、中間ガイドケース12をフレーム1に固定する。シリンダブロック11の内カバー9が中間ガイドケース12に固定されているので、シリンダ部材6の内圧による荷重が中間ガイドケース12に加わる。ただしこの荷重の一部は、プランジャー5やサポート14が負担する。
プランジャー5が分担する力FROD はシリンダ部材6のガスをシールするロッドパッキンシール8の半径方向緊縛力と摩擦係数の積である。ここで、ロッドパッキンシール8の1組あたりの半径方向緊縛力は、以下のように求められる。図5(a)に、ロッドパッキンシール8から1組分を選んで示す。
1組のロッドパッキンでは、いわゆるラジアルカットパッキン51を上流側に配置し、下流側にいわゆるタンジェンシャルカットパッキン52を配置し、これら両パッキン51,52を隣り合わせて組み合わせ使用する。ここで、ラジアルカットパッキン51は、周方向に3分割した形状であり、3分割した形状の各部分は、半径方向を向いた面を接して組み合わされる。一方、タンジェンシャルカットパッキン52も同様に周方向に3分割した形状であるが、3分割した形状の各部分は、半径方向に直角な方向を向いた面を接して組み合わされる。
水素ガスの漏れをシールする圧力シールとして作用するのは、下流側のタンジェンシャルカットパッキン52である。パッキン51,52の上流側圧力P1 、下流側の圧力を
2 とすると、パッキン51,52周りの圧力分布は、図5(b)のように表される。すなわち、タンジェンシャルパッキン52の外周には、上流圧力が負荷される。プランジャー5とパッキン52の内周面の圧力はP1 からP2 に変化する分布となっている。パッキン51,52がプランジャー5を緊縛する半径方向の力Frは、式(1)で表される。
Figure 0004477588
ここで、Wはパッキン51,52の幅であり、Do はパッキン51,52の外径、Di はパッキン51,52の内径である。
シリンダ部材6の内圧が高いほどロッドパッキンシール8の差圧が大きくなり、複数組のロッドパッキン51,52を装着しなければならない。したがって、シリンダ部材6に近い方のロッドパッキン51,52では、式(1)中のP1 がシリンダ部材6の内圧に、大気に近い側のロッドパッキン51,52では式(1)中のP2 が大気圧力になる。
ロッドパッキンシール8が発生するプランジャー5の半径方向緊縛力Frは、各パッキン51,52の緊縛力Frを合計した値である。ロッドパッキンシール8の半径方向緊縛力Frに動摩擦係数を乗じた値がFCYL に対抗する力であり、この力FCYL 分だけ中間ガイドケース12に働く力が軽減される。ヘッドカバー7を支えるシリンダサポート14も僅かではあるがFCYL に対抗する力を発生し、中間ガイドケース12に作用する力FGUD を軽減する。
この結果、慣性力による荷重を無視すれば、中間ガイドケース12に作用する力FGUD は、式(2)で表される。
GUD=FCYL−FROD−FSUP …(2)
シリンダ部材6の内圧が高いと、中間ガイド締め付けボルト13に作用する力FGUD が大きく、逆に内圧が低いと、作用する力FGUD は小さくなる。そして、シリンダ部材6の内圧が吸込み状態であればFGUD は小さく、吐出状態であればFGUD は大きい。
この演算結果を示したのが、図3の線図である。中間ガイド締め付けボルト13のF1 ,F2 は、シリンダ部材6の内圧が吸込み状態および吐出状態のときのFGUD に相当する。この荷重を、中間ガイドケース12と中間ガイド締め付けボルト13の合成変位量で表すこともできる。その場合、合成変位量はδ1,δ2で表される。
中間ガイドケース12を、中間ガイド締め付けボルト13を用いて締め付けたときのボルト締結特性は、設計的に求められる。また、実測も可能である。したがって、図3に示したように、フレーム1の側面に取付けたバー21の先端の変位を、内カバー9に取付けた変位センサー22で検出すると、中間ガイド締め付けボルト13の各状態での伸びδ1,δ2を測定できる。この伸びδ1,δ2の量から、荷重を求めることができる。
変位センサー22で測定した変位は、ロッドパッキンシール8の摺動状況が正常であっても、運転圧力条件によって変化する。そこで、圧縮機100の運転圧力Pも測定する。これらの測定値を、予め求めておいた正常摺動状態の値と比較する。その際、中間ガイド締め付けボルト13の伸びと圧力の比をパラメータにするのがよい。例えば、伸びδ1/吸込み圧力Ps ,伸びδ2/吐出圧力Pd 、あるいは変動幅δ(≒δ2−δ1)/圧力差
(Pd−Ps)を用いる。異常検出パラメータにも、これらの値を用いることができる。
上記実施例ではバー21をフレーム1の側面に取付けているが、中間ガイドケース12のフレーム側側面に取付けても、同様の検出が可能である。バー21側に変位センサー
22を取付け、中間ガイドケース12または中間ガイド締め付けボルト13の変位量を検出するようにしてもよい。
本発明の他の実施例を、図4に示した中間ガイドケース12部の縦断面図を用いて説明する。本実施例では変位センサー22の代わりに、中間ガイドケース12に作用する荷重を、ロードセル42を用いて検出する。中間ガイド締め付けボルト13の外周をパイプ
41で覆い、このパイプ41の端部に軸方向長さを調節可能なリング43を配置する。リング43の端面に、1対のシート部品44,45に挟んだロードセル42を取付ける。したがって、ロードセル42は、中間ガイドケース12のフレーム1側フランジと、内カバー9側フランジとの間に装着される。
リング43の内周側にねじを形成し、パイプ41の外周に形成したネジにねじ込んで、中間ガイド締め付けボルト13を締め付ける前に、軸方向隙間が無いように、位置を調整する。軸方向に隙間無く位置させたリング43の端部に取付けたロードセル42は、中間ガイド締め付けボルト13を締め付けることにより、中間ガイドケース12のフレーム1側フランジと内カバー9側フランジ間に保持される。
中間ガイドケース12の剛性に比べてロードセル42の軸方向剛性が小さいので、中間ガイドケース12を中間ガイド締め付けボルト13でフレーム1に締結するときは、図3に示した特性と同様の特性を示す。その結果、万一ロードセル42が変形して接触面に摩耗が発生しても、圧縮機100の信頼性は損なわれない。
本実施例において、ロードセル42が検出する荷重は、図3中に示した変位δ(またはδ1,δ2)とロードセル42を含む検出装置の剛性との積である。したがって、検出値そのものの値は小さくなる。ただし、中間ガイド締め付けボルト13の剛性とロードセル
42を含む検出装置の剛性との比を用いて、中間ガイドケース12に作用する荷重を求めることができる。このように、ロードセル42が検出する荷重の変化を利用すれば、ロッドパッキンシール8の摺動状態を監視でき、異常が発生したことを検出することができる。また、シリンダサポート14の緩みも検出できる。
上記実施例では、中間ガイドケース12のフレーム1側フランジと内カバー9側フランジ間にロードセル42を保持したが、中間ガイド締め付けボルト13や中間ガイドケース12に直接歪ゲージを貼り、この歪ゲージが検出した歪量から応力や荷重を求め、この応力や荷重の変化を監視することもできる。
本発明に係る往復圧縮機の一実施例の主要部の縦断面図。 図1に示した往復圧縮機の中間ガイドケース部の詳細縦断面図。 中間ガイド締め付けボルトに作用する荷重を説明する図。 本発明に係る往復圧縮機の他の実施例の図であり、中間ガイドケース部の詳細縦断面図。 ロッドパッキンシールを説明する図。
符号の説明
1…フレーム、2…クランクシャフト、3…コネクティングロッド、4…クロスヘッド、5…プランジャー、6…シリンダ部材、7…ヘッドカバー、8…ロッドパッキンシール、9…内カバー、10…シリンダ締め付けボルト、11…シリンダブロック、12…中間ガイドケース、13…中間ガイド締め付けボルト、14…シリンダサポート、21…バー、22…変位センサー、23…Oリング、31…ボルト剛性、32…中間ガイドケース剛性、41…パイプ、42…ロードセル、43…調節リング、44,45…シート部品、
100…往復圧縮機。

Claims (3)

  1. クランクシャフトにコネクティングロッドを介して接続されたクロスヘッドと、このクロスヘッドに連結されたプランジャーと、クロスヘッドを収容するフレームと、前記プランジャーの先端部がその内部を往復動するシリンダ部材とを備え、前記シリンダ部材内をプランジャーが往復動して水素ガスを圧縮する多段に形成された往復圧縮機において、
    前記プランジャーの外周部に設けられ、ラジアルカットパッキンとタンジェンシャルカットパッキンとを組みにしてパッキンケースに収容して形成されるロッドパッキンを軸方向に多数段積層したロッドパッキンシールと、このロッドパッキンシールを保持する筒状の部材と、一端が前記フレーム側に固定され、他端側がこの筒状の部材に連接する中間ガイドケースとを備え、前記プランジャの往復動により変化する前記ロッドパッキンシールの緊縛力に応じた前記中間ガイドケースの軸方向変位を検出する検出手段を設けたことを特徴とする往復圧縮機。
  2. 前記中間ガイドケースを前記フレームに固定する中間ガイド締め付けボルトと、一端が前記フレームにねじ込まれ、軸方向に延在し前記中間ガイドケースに形成した貫通孔を貫通するバーとを設け、前記検出手段をこのバーの端部に対向して設けたことを特徴とする請求項1に記載の往復圧縮機。
  3. クランクシャフトにコネクティングロッドを介して接続されたクロスヘッドと、このクロスヘッドに連結されたプランジャーと、クロスヘッドを収容するフレームと、前記プランジャーの先端部その内部を往復動するシリンダ部材とを備え、前記シリンダ部材内をプランジャーが往復動して水素ガスを圧縮する多段に形成された往復圧縮機において、
    前記プランジャーの外周部に設けられ、ラジアルカットパッキンとタンジェンシャルカットパッキンとを組みにしてパッキンケースに収容して形成されるロッドパッキンを軸方向に多数段積層したロッドパッキンシールと、このロッドパッキンシールを保持する筒状の部材と、一端が前記フレーム側に固定され、他端側がこの筒状の部材に連接する中間ガイドケースとを備え、前記プランジャの往復動により変化する前記ロッドパッキンシールの緊縛力に応じた前記中間ガイドケースの荷重を検出する検出手段であるロードセルを設けたことを特徴とする往復圧縮機。
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