JP7326076B2 - エアゾール組成物 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態のエアゾール組成物は、セルロースナノファイバーおよび水を含む原液と、溶解性圧縮ガスとを含む。このようなエアゾール組成物は、セルロースナノファイバーおよび水を含む原液に、溶解性圧縮ガスが溶解していることにより、粘度が高くなる。このエアゾール組成物は、粘度が高くなることにより、噴霧されたエアゾール組成物中に溶解性圧縮ガスを閉じ込めやすい。その結果、噴霧されたエアゾール組成物は、腕などの適用箇所に到達しやすく、適用箇所上において溶解性圧縮ガスが気化して発泡しやすい。これにより、エアゾール組成物は、溶解性圧縮ガスの効果を適用箇所に付与しやすい。以下、それぞれについて説明する。
原液は、セルロースナノファイバーおよび水を含む。
セルロースナノファイバーは、水に可溶化されて原液の粘度を高くし、容器内では溶解性圧縮ガスが原液に溶解してエアゾール組成物の粘度を高くし、外部に噴霧されると溶解性圧縮ガスを噴射物中に保持して、適用箇所において溶解性圧縮ガスの効果を得られやすくする目的で配合される。
平均アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径
水は、溶媒として用いられ、原液やエアゾール組成物の粘度を調節するために配合される。
重質油剤は、20℃における比重が1を超える油剤である。重質油剤は、溶解性圧縮ガスの溶解量を多くして、効果を得られやすくする目的で好適に配合される。
軽質油剤は、20℃における比重が1未満である油剤である。軽質油剤は、溶解性圧縮ガスの溶解量を多くして、効果を得られやすくする目的で好適に配合される。
溶解性圧縮ガスは、噴射剤として作用すると共に、原液中に溶解してエアゾール組成物の粘度を上昇させるために配合される。粘度の上昇したエアゾール組成物は、噴射物中に、溶解性圧縮ガスを保持しやすく、このような状態で適用箇所に到達しやすい。
以下の表1に示される処方にしたがって、原液Aを調製した。この原液A60gをポリエチレンテレフタレート製耐圧容器に充填し、耐圧容器の口部にバルブを固着した。バルブから炭酸ガスを充填し、実施例1のエアゾール組成物を調製した。耐圧容器を上下に振盪し、炭酸ガスが飽和溶解した後の容器内の圧力は0.6MPa(25℃)であった。
表1に示される処方にしたがって、原液B~Eを調製した。得られた原液A~Eを用いて、表2に示される処方にしたがって、実施例1と同様の方法により圧縮ガスを充填し、それぞれ実施例2~5および比較例1~3のエアゾール組成物を調製した。
原液に圧縮ガスを充填する前後での粘度の違いを目視により観察し、以下の評価基準にしたがって評価した。
(評価基準)
○:原液は、圧縮ガスが飽和溶解することでとろみが増し、増粘した。
×:原液は、圧縮ガスが飽和溶解しても増粘しなかった。
耐圧容器を上下に振盪してエアゾール組成物を撹拌し、25℃の恒温室内で24時間静置した耐圧容器内のエアゾール組成物を目視で観察し、エアゾール組成物中の油剤の分散維持効果を、以下の評価基準にしたがって評価した。
(評価基準)
○:エアゾール組成物は、非常に微細な油剤が均一に分散していた。
△:エアゾール組成物は、わずかに底部で油剤の偏りが生じていた。
×:エアゾール組成物は、油剤が分離していた。
-:油剤を含有していないため評価していない。
耐圧容器を25℃の恒温水槽中に1時間浸漬し、手のひらにエアゾール組成物を噴射して噴射物の状態を、以下の評価基準にしたがって評価した。
(評価基準)
○:エアゾール組成物は、霧状に噴射され、手のひらに微細な泡が多く付着し、発泡が持続した。
×:エアゾール組成物は、霧状に噴射され、手のひらに微細な泡が付着したが消泡が早く垂れやすかった。
Claims (5)
- セルロースナノファイバーおよび水を含む原液と、溶解性圧縮ガスとを含み、
エアゾール容器に前記原液および前記溶解性圧縮ガスが充填された状態において、エアゾール組成物の液相100mL中の溶解性圧縮ガスの溶解量は、0.4~5.0gである、噴霧用エアゾール組成物。 - 前記原液は、比重が1を超える重質油剤をさらに含む、請求項1記載の噴霧用エアゾール組成物。
- 前記重質油剤は、ハイドロフルオロオレフィンを含む、請求項2記載の噴霧用エアゾール組成物。
- 前記原液は、比重が1未満である軽質油剤をさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の噴霧用エアゾール組成物。
- 前記原液は、比重が1を超える重質油剤と、比重が1未満である軽質油剤とをさらに含み、
前記重質油剤と前記軽質油剤との含有割合(質量比)は、20:1~1:1である、請求項1記載の噴霧用エアゾール組成物。
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JP2017002154A (ja) | 2015-06-08 | 2017-01-05 | 株式会社ダイゾー | エアゾール製品 |
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WO2019031416A1 (ja) | 2017-08-09 | 2019-02-14 | 株式会社スリーボンド | 洗浄剤組成物及び洗浄用エアゾール、汚染部の洗浄方法 |
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