JP7325378B2 - 放音装置、音形成プログラムおよび音形成方法 - Google Patents
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Description
放音装置10は、少なくとも透かし音を放音する。好ましくは、放音装置10は、非透かし音を放音する。透かし音は、情報が埋め込まれている音である。非透かし音は、情報が埋め込まれていない音である。放音装置10の具体例として、放送装置が含まれる。放音装置10は、例えば、駅のホーム、駅構内、地下街、公共施設、および、店舗に設置される。透かし音は、受信装置を備えた機器21によって受信される。機器21の例として、サイネージ31、携帯端末35、照明、等が挙げられる。
受信装置22は、少なくとも透かし音を受信する。例えば、受信装置22は、マイクロホンによって構成される。受信装置22は、動作部25の近くに配置されてもよく、動作部25から離れた場所に配置されてもよい。受信装置22は、少なくとも放音装置10から出される音を受音できる場所に配置される。受信装置22は、受信した音を抽出装置23に出力する。
放音装置10は、音形成部11と、音出力部12と、放音部13とを備える。
原音信号SAは、機器21の受信装置22が受信できる音であれば、どのような音であってもよい。好ましくは、原音信号SAは、人に伝えられる情報を含む音である。例えば、原音信号SAは、音楽、アナウンス、警報音、および、放送番組が挙げられる。音楽、アナウンス、警報音、および、放送番組は、多くの場合、無音部NSを有する(図3参照)。無音部NSは、原音信号SAにおいて、埋め込み情報を埋め込んだ場合に受信装置22によって埋め込み情報を取り出すことが出来ない程度に音の強度が低い部分を示す。
音加工部14は、原音信号SAの無音部NSの少なくとも一部に付加音SCを重畳する。この例では、付加音SCは、ノイズ音NZである。一例では、音加工部14は、原音信号SAにおいて、無音部NSのみに付加音SCを加える。他の例では、音加工部14は、原音信号SAにおいて、音が存在する有音部と無音部NSとの間の境界を跨ぐように付加音SCを加える。これらの例では、有音部に加えられるノイズが少ないため、原音信号SAの劣化が小さい。
音加工部14は、原音信号SAの全体にわたって付加音SCを重畳する。この例では、付加音SCは、ノイズ音NZである。音加工部14によって形成される加工音信号SBは、無音部NSを有しない。このため、加工音信号SBにおいて、等間隔に埋込情報を埋め込むことが出来る。
第3例では、原音信号SAとして音声が使用される。音声の例として、アナウンス、ガイダンス、歌詞のある音楽(歌謡曲、オペラ)が挙げられる。音加工部14は、無音部NSの直前の母音の音声時間を長くする。母音を長くすることによって、音声を殆ど変質させずに、無音部NSを短くできる。母音を延ばした長音部SEは、徐々に減衰させることが好ましい。
実用上、透かし音の長さには制限がある。例えば、アナウンスや警報音の長さは、数秒~数十秒である。また、携帯端末で透かし音を受信する場合、携帯端末の使用態様から、受信時間は、数秒~数十秒である。このように、音の長さが実用上で制限される。このようなことから、透かし音に埋め込むことが出来る情報量も制限される。本技術では、原音信号SAの加工によって、原音信号SAにおいて無音部NSを少なくする。そして、無音部NSが少なくなった加工音信号SBに埋込情報を埋め込む。これによって、透かし音に埋め込められる情報量の増大を図ることができる。
(1)放音装置10において、音形成部11は、音加工部14と、埋込部15とを備える。音加工部14は、原音信号SAの無音部NSが少なくなるように原音信号SAを加工する。この構成によれば、原音信号SAにおいて無音部NSを少なくできるため、透かし音に埋め込められる情報量を増大できる。
(7)付加音SCは、無音部NSがない音楽であってもよい。この構成によれば、違和感が少ない透かし音を形成できる。
<その他の実施形態>
・音形成プログラムによって透かし音を形成してもよい。
音形成方法は、音加工ステップと、埋込ステップとを含む。音加工ステップは、原音信号SAの無音部NSが少なくなるように原音信号SAを加工する。埋込ステップは、音加工ステップによって形成される加工音信号SBにおいて無音部NS以外の部分の少なくとも一部に埋込情報を埋め込むことによって透かし音を形成する。この構成によれば、原音信号SAにおいて無音部NSを少なくできるため、透かし音において、原音信号SAに埋め込められる情報量を増大できる。
NZ…ノイズ音
SA…原音信号
SB…加工音信号
SC…付加音
10…放音装置
11…音形成部
13…放音部
14…音加工部
15…埋込部
Claims (8)
- 透かし音を形成する音形成部と、少なくとも前記透かし音を放音する放音部とを備え、
前記音形成部は、原音信号の無音部が少なくなるように前記原音信号を加工する音加工部と、前記音加工部によって形成される加工音信号において無音部以外の部分の少なくとも一部に埋込情報を埋め込むことによって前記透かし音を形成する埋込部とを備え、
前記音加工部は、前記原音信号の全体にわたって、または、前記原音信号の無音部の少なくとも一部に、付加音を重畳し、
前記付加音は、無音部がない音楽である
放音装置。 - 前記音加工部は、前記放音部の周囲の暗騒音の大きさに応じて、前記原音信号に加える前記付加音の強度を大きくする
請求項1に記載の放音装置。 - 前記付加音は、低周波数から高周波数にわたって強度が平坦である音、低周波数から高周波数にむかって強度が漸次増大する音、および、低周波数から高周波数にむかって強度が漸次減少する音、のいずれか1つである
請求項1または2に記載の放音装置。 - 透かし音を形成する音形成部と、少なくとも前記透かし音を放音する放音部とを備え、
前記音形成部は、原音信号の無音部が少なくなるように前記原音信号を加工する音加工部と、前記音加工部によって形成される加工音信号において無音部以外の部分の少なくとも一部に埋込情報を埋め込むことによって前記透かし音を形成する埋込部とを備え、
前記原音信号は音声を含み、
前記音加工部は、前記無音部の直前の母音の音声時間を長くする
放音装置。 - コンピュータに透かし音を形成させる音形成プログラムであって、
前記コンピュータに原音信号の無音部が少なくなるように前記原音信号を加工させる音加工ステップと、前記コンピュータに前記音加工ステップによって形成される加工音信号において無音部以外の部分の少なくとも一部に埋込情報を埋め込むことによって前記透かし音を形成させる埋込ステップと、を含み、
前記音加工ステップにおいて、前記コンピュータに、前記原音信号の全体にわたって、または、前記原音信号の無音部の少なくとも一部に、付加音を重畳させ、
前記付加音は、無音部がない音楽である
音形成プログラム。 - コンピュータに透かし音を形成させる音形成プログラムであって、
前記コンピュータに原音信号の無音部が少なくなるように前記原音信号を加工させる音加工ステップと、前記コンピュータに前記音加工ステップによって形成される加工音信号において無音部以外の部分の少なくとも一部に埋込情報を埋め込むことによって前記透かし音を形成させる埋込ステップと、を含み、
前記原音信号は音声を含み、
前記音加工ステップでは、前記コンピュータに、前記無音部の直前の母音の音声時間を長くするように、前記原音信号を加工させる、
音形成プログラム。 - 透かし音を形成する音形成方法であって、
原音信号の無音部が少なくなるように前記原音信号を加工する音加工ステップと、前記音加工ステップによって形成される加工音信号において無音部以外の部分の少なくとも一部に埋込情報を埋め込むことによって前記透かし音を形成する埋込ステップと、を含む
前記音加工ステップにおいて、前記原音信号の全体にわたって、または、前記原音信号の無音部の少なくとも一部に、付加音を重畳し、
前記付加音は、無音部がない音楽である
音形成方法。 - 透かし音を形成する音形成方法であって、
原音信号の無音部が少なくなるように前記原音信号を加工する音加工ステップと、前記音加工ステップによって形成される加工音信号において無音部以外の部分の少なくとも一部に埋込情報を埋め込むことによって前記透かし音を形成する埋込ステップと、を含み、
前記原音信号は音声を含み、
前記音加工ステップにおいて、前記無音部の直前の母音の音声時間を長くする、
音形成方法。
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JP2020104838A JP7325378B2 (ja) | 2020-06-17 | 2020-06-17 | 放音装置、音形成プログラムおよび音形成方法 |
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- 2020-06-17 JP JP2020104838A patent/JP7325378B2/ja active Active
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