JP7325176B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本開示は、燃料電池装置に関する。
燃料電池装置は、発電後の余剰の燃料ガス(オフガス)を燃焼させる燃料電池モジュールと、燃料電池モジュールから排出される高温の燃焼排ガスと、熱媒としての液体との間で熱交換を行なう熱交換器と、を備える。また、温度の上昇した液体(熱媒)を貯留する貯留タンクと、上記熱媒としての液体を貯留タンクと熱交換器との間で循環させる流路である循環配管とを備える。
また、燃料電池装置は、前述の循環配管上に、貯留タンクと熱交換器との間で循環する液体を、熱交換器の流入前に冷却するラジエータと、ラジエータで冷却された液体を熱交換器に送給するための循環ポンプ等の循環手段と、を備える(特許文献1,2等を参照)。
特開2010-205631号公報 特許第6223616号公報
ところで、燃料電池装置は、多くのプロセスに水が介在しており、これらプロセスに用いられる水を多く貯留している。そのため、長期に亘り燃料電池装置の運転または稼動を停止する場合は、上記筐体内に貯留された水の凍結に伴う破損を防止すべく、効率よく水抜きすることがよい。特には、ラジエータ内に残留する水を効率よく水抜きすることがよい。
本開示の燃料電池装置は、酸素含有ガスと燃料ガスとで発電を行なう燃料電池と、
燃料電池から排出される排ガスと液体との間で熱交換を行なう熱交換器と、
前記液体を貯留する貯留タンクと、
前記液体を前記貯留タンクと前記熱交換器との間で循環させる循環配管と、
前記貯留タンクと前記熱交換器との間に配置され、前記液体を冷却するラジエータと、
前記ラジエータと前記熱交換器との間に位置する前記循環配管、または、前記貯留タンクと前記ラジエータとの間に位置する前記循環配管、に接続され、前記ラジエータに気体を送給する気体導入部と、
前記燃料電池と前記ラジエータと前記貯留タンクとを収容する外装ケースと
記外装ケース内で使用される液体または前記外装ケース内に供給される液体を、発電運転の停止時に該外装ケースの外まで流過させる複数の排液流路と、
前記複数の排液流路の外装ケース外側の各端部にそれぞれ取り付けられる複数の排液部材と、を備え、
記各排液部材は、前記外装ケースの各側面のうち予め定められた第1側面に、該第1側面から外方に突出するよう配設されることを特徴とする。
本開示の燃料電池装置は、ラジエータ内に残留する水を効率よく水抜きでき、水の凍結に伴う破損を抑制することができる。
第1実施形態の燃料電池装置の概略構成図である。 第2実施形態の燃料電池装置の概略構成図である。 第3実施形態の燃料電池装置の概略構成図である。 第4実施形態の燃料電池装置の概略構成図である。 第5実施形態の燃料電池装置の概略構成図である。 第6実施形態の燃料電池装置の概略構成図である。 第7実施形態の燃料電池装置における水の排水構造の概略構成図である。 第7実施形態の燃料電池装置における排水栓の配置を示す筐体の外観斜視図である。
以下、図面を用いて実施形態の燃料電池装置について説明する。
図1~図6は、実施形態の燃料電池装置における、循環配管(L1)とその排水構造を示す概略構成図である。なお、図1~図6は、それぞれ、燃料電池の運転が停止している状態に相当するもので、図中に矢印で示す配管中の水(排水)の流過方向や、白抜き矢印で示す空気の流過方向は、ともに配管中の水の排水(以降、水抜き)実施時の動き方向を示す。
各実施形態の燃料電池装置10,11,20,21,30,40における、熱媒の流路としての循環配管L1周りの構成は共通であり、燃料電池モジュール1と、燃料電池モジュール1から排出される高温の排ガスと、熱媒としての液体(この場合、水)との間で熱交換を行なう熱交換器2と、温度の上昇した熱媒(水)を貯留する貯留タンク3と、熱媒(水)を貯留タンク3と熱交換器2との間で循環させる循環配管L1と、を備える。
また、各燃料電池装置10,11,20,21,30,40に共通の補機として、循環配管L1上に、循環する水を熱交換器2の流入前に冷却するラジエータ4と、ラジエータ4で冷却された水を熱交換器2に送給するための循環ポンプP1とが、配設されている。
なお、各燃料電池装置10,11,20,21,30,40はそれぞれ、発電運転時に使用する、燃料電池モジュール1に酸素含有ガス(空気)を供給するための空気ブロアBおよびその空気の流路である配管と、燃料ガスを燃料電池モジュール1に供給するための燃料ガスの流路である配管等と、を備えているが、これらは水抜きに使用しない場合、図中では仮想線(二点鎖線)で表示して、特に説明等は行なわない。
また、燃料電池モジュール1と、その運転を補助する前述の貯留タンク3、ラジエータ4等の各補機とは、図のように、少なくとも一面の、アクセスが容易なメンテナンス面51〔図では上側の領域51aと下側の領域51bとからなる1つの側面〕を有する外装ケース50に収容されている。なお、貯留タンク3は、燃料電池モジュール1を収納する外装ケース50の外部に独立して設ける構造とすることもできる。
以下、各実施形態の特徴的構成について説明する。
図1に示す第1実施形態の燃料電池装置10では、ラジエータ4内に空気を供給する空気流路として、ラジエータ4と熱交換器2との間の循環配管L1に、気体導入管Sの一端が、循環配管L1から分岐するよう接続されている。また、貯留タンク3およびラジエータ4内の水を排出するための第1排水配管として、貯留タンク3とラジエータ4との間の循環配管L1に、排水流路である排水配管Dの一端が、分岐状に接続されている。
気体導入管Sにおける外装ケース50外側に位置する図示右側の端部、すなわち循環配管L1との接続端部とは反対側に位置する気体導入管Sの開放端部には、弁(バルブ)を備える止水栓V1が配設されている。同様に、排水配管Dにおける外装ケース50外側である図示右側の開放端部には、同様の弁(バルブ)を備える止水栓V2が配設されている。
ところで、燃料電池装置は、先にも述べたように、長期間運転停止する場合、上述の貯留タンク3内および循環配管L1内にある水(熱媒)を排水し、凍結等に備えることがよい。ここで、循環配管L1の途中に設けられたラジエータ4は、内部の配管が蛇行流路となっているため、水が抜け難く、ラジエータ4内に残留する水が凍結した場合、内部配管の損傷または破裂等につながるおそれがある。したがって、ラジエータ4内に残留する水を効率よく水抜きできることがよい。
前述の構成において、循環配管L1内の水抜きを行なう場合、まず、貯留タンク3およびラジエータ4の下側または下方に位置する止水栓V2を開栓して、貯留タンク3内の水と、自然流下(落下)により流出する循環配管L1内の水とを、排水させる。
つぎに、たとえば図示のようなポンプP2を用意し、このポンプP2を気体導入管Sの開放端部に接続する。このポンプP2を動作させ、気体導入管Sの開放端部に配設された止水栓V1から、白抜き矢印のように循環配管L1内に空気を送給または送り込む。それにより、ラジエータ4内の蛇行配管に残った水を、止水栓V2方向に向かって押し出すことができる。
これにより、燃料電池装置10は、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、効率よく排水できる。したがって、燃料電池装置10は、循環配管L1、特にはラジエータ4内に残留する水の凍結に伴う破損を抑制できる。
なお、図1に示す燃料電池装置10の構成の場合、止水栓V1から気体導入管Sに送り込まれた空気(白抜き矢印で表示)は、循環ポンプP1および熱交換器2の流過抵抗によって、ラジエータ4側である循環配管L1に向けて流れるようになっている。
また、気体導入管Sの止水栓V1に接続されるポンプ等の気体導入部としては、たとえば手動様式、駆動様式の空気ポンプあるいは空気ブロア等、さらにはコンプレッサ等の空気圧送装置を用いることができる。また、燃料電池装置に悪影響を及ぼすおそれの低い、窒素等の他の気体を供給できるポンプ等を用いてもよい。
つぎに、図2に示す第2実施形態の燃料電池装置11は、前述のポンプP2を、止水栓V2に接続している、第1実施形態の変形例である。
第2実施形態においては、ポンプP2を駆動して空気を送り込み、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、止水栓V1から外部に排水する。すなわち、図2に示す第2実施形態の燃料電池装置11では、ラジエータ4と熱交換器2との間の循環配管L1に、第1排水配管D1の一端が接続されている。また、貯留タンク3とラジエータ4との間の循環配管L1に、気体導入管(S)を兼用する第2排水配管D2の一端が接続されている。
なお、上述の第2排水配管D2は、貯留タンク3内の水を排水する場合は、第1実施形態における排水配管Dとして機能し、ラジエータ4内の水を排水する場合には、ラジエータ4内に空気を供給するための空気流路である気体導入管Sとして機能するものである。
また、図2においては、図示左側の、貯留タンク3の下部と、循環配管L1と第2排水配管D2(S)との接続部と、の間に、逆止弁V3(逆止め弁ともいう)が配設されている。これにより、第2排水配管D2(S)から送り込まれた空気(白抜き矢印)は、図のように、循環配管L1中を、ラジエータ4側に向けて流れるようになっている。逆止弁V3は、配設を省略してもよい。
以上の構成によっても、ポンプP2により送り込まれた空気により、ラジエータ4内の蛇行配管に残った水を、止水栓V1方向に向かって、押し出すことができる。
したがって、第2実施形態の燃料電池装置11によっても、第1実施形態と同様、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、効率よく排水でき、循環配管L1、特にはラジエータ4内に残留する水の凍結に伴う破損を抑制できる。
なお、第1実施形態と同様、ポンプP2は、たとえば手動様式、駆動様式のポンプあるいは空気ブロア等、さらにはコンプレッサ等の空気圧送装置を用いることができる。また、燃料電池装置に悪影響を及ぼすおそれの低い、窒素等の他の気体を供給できるポンプ等を用いてもよい。
つぎに、図3および図4に示す第3,第4実施形態は、ラジエータへの空気の供給に、先に述べた、既設の空気ブロアB(図3,図4においては実線で表示)を用いるものである。
図3に示す第3実施形態の燃料電池装置20においては、気体導入管Sが、空気ブロアBと、ラジエータ4と熱交換器2との間に位置する循環配管L1とを繋いでいる。具体的には、ラジエータ4内に空気を供給する空気流路として、空気ブロアBから燃料電池モジュール1に空気を供給する空気配管と、ラジエータ4と熱交換器2との間に位置する循環配管L1と、の間に、これらを繋ぐ気体導入管Sが配設されている。
また、貯留タンク3およびラジエータ4内の水を排出するための第1排水配管として、貯留タンク3とラジエータ4との間の循環配管L1に、排水配管Dの一端が分岐接続されている。
図3において、空気配管と気体導入管Sとの接続点上に配設された三方弁V4は、空気ブロアBの空気送給先を、燃料電池モジュール1側、または循環配管L1側、あるいは燃料電池モジュール1側および循環配管L1側の両方に切り替えるためのものである。なお、上記図3の構成に限らず、気体導入管Sに弁を設けて、空気配管を流れる空気の一部を気体導入管Sに流してもよい。この場合、弁V4は三方弁に限らず、電磁弁等を用いることもできる。
また、気体導入管Sにおける、循環配管L1との接続側(図示左側の循環配管L1近傍)には、循環配管L1内を流れる熱媒である水の気体導入管S内への逆流を防止するための逆止弁V5が配設されている。逆止弁V5は、配設を省略してもよい。
前述の構成によれば、三方弁V4を気体導入管S側に開放し、空気ブロアBを作動させることにより、装置外部の空気を、図3に示す白抜き矢印のように、循環配管L1を介して、ラジエータ4内に送り込むことができる。そして、第1実施形態と同様、ラジエータ4内の蛇行配管に残った水は、止水栓V2方向に向かって押し出され、排水される。
このように、燃料電池装置20の構成によっても、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、確実に排水することができる。したがって、第3実施形態の燃料電池装置20によっても、第2実施形態と同様、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、効率よく排水でき、循環配管L1、特にはラジエータ4内に残留する水の凍結に伴う破損を抑制できる。
つぎに、図4に示す第4実施形態の燃料電池装置21は、気体導入管Sが、空気ブロアBと、貯留タンク3とラジエータ4との間に位置する循環配管L1とを繋いでいる、第3実施形態の変形例に相当するものである。第2実施形態と同様、空気ブロアBから送給された空気を、貯留タンク3とラジエータ4との間の循環配管L1に導入し、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、止水栓V1から外部に排水する。
すなわち、図4に示す第4実施形態の燃料電池装置21においては、ラジエータ4内に空気を供給する空気流路として、空気ブロアBから燃料電池モジュール1に空気を供給する空気配管と、貯留タンク3と熱交換器2との間に位置する循環配管L1と、の間に、これらを繋ぐ気体導入管Sの一端が、三方弁V4を介して分岐接続されている。また、分岐接続部の貯留タンク3側に、逆止弁V3が配設されている。
燃料電池装置21における、ラジエータ4と熱交換器2との間の循環配管L1には、ラジエータ4内の水を排出するための第1排水配管D1の一端が、分岐接続されている。さらに、前述の気体導入管Sの接続位置と同じ、貯留タンク3とラジエータ4との間の循環配管L1には、主に貯留タンク3内の水の排水を担う第2排水配管D2も接続されている。
なお、前述の逆止弁V3の配設位置は、空気ブロアBから供給される空気の効率的な利用を考慮すると、図4に図示したような、気体導入管Sの接続位置と第2排水配管D2の接続位置との間の循環配管L1上が最適であるが、逆止弁V3の配設位置はこの位置に限定されるものではない。たとえば、第2排水配管D2の接続位置と貯留タンク3との間の循環配管L1上に配設してもよい。
以上の構成によっても、三方弁V4を気体導入管S側に開き、空気ブロアBを作動させて、気体導入管Sと循環配管L1との分岐接続部から、循環配管L1内に空気を送り込むことにより、ラジエータ4内の蛇行配管に残った水を、止水栓V1方向に向かって、押し出すことができる。
したがって、第4実施形態の燃料電池装置21によっても、第2実施形態と同様、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、効率よく排水でき、循環配管L1、特にはラジエータ4内に残留する水の凍結に伴う破損を抑制できる。
つぎに、図5に示す第5実施形態の燃料電池装置30は、前述の第2実施形態のポンプPの使用および第4実施形態における空気ブロアBの利用に代えて、筐体内に新たに配設したポンプP3を用いている。
第5実施形態において、燃料電池装置30は、ポンプP3を駆動して、ラジエータ4内に空気を送り込み、ラジエータ4内の水を、止水栓V1から外部に排水する。すなわち、図5に示す燃料電池装置30では、ラジエータ4内に空気を供給する空気流路として、貯留タンク3とラジエータ4との間に位置する循環配管L1に、その一部をバイパスするための気体導入管Sの両端が配設されている。気体導入管Sの両端は、後記の第2排水配管D2と循環配管L1との接続部を跨ぐように配設されている。また、このバイパス状の気体導入管Sの中間部に、前述の新設ポンプP3が、配置されている。
気体導入管Sの接続位置と同じ、貯留タンク3とラジエータ4との間の循環配管L1における、気体導入管Sの一端側接続部と他端側接続部の間には、上述した第2排水配管D2の一端が分岐接続されている。さらに、気体導入管Sの一端側接続部と他端側接続部の間に、空気および水の貯留タンク側への逆流を防止する逆止弁V3が配設されている。
なお、第2,第4実施形態と同様、ラジエータ4と熱交換器2との間の循環配管L1には、ラジエータ4内の水を排出するための第1排水配管D1の一端が分岐接続され、この第1排水配管D1の装置外部側の開放端である図示右側には、止水栓V1が配設されている。
燃料電池装置30においても、貯留タンク3とラジエータ4との間の循環配管L1の、前記逆止弁V3より貯留タンク3側に分岐接続された第2排水配管D2は、主に貯留タンク3内の水の排水を担うものである。
前述の逆止弁V3の配設位置は、図5に図示すように、空気流れの下流側の終端である気体導入管Sの一端と循環配管L1との接続部と、第2排水配管D2と循環配管L1との接続部と、の間に配設することができるが、逆止弁V3の配設位置はこの位置に限定されるものではない。たとえば、第2排水配管D2と循環配管L1との接続部より貯留タンク3側に配設してもよい。
ここで、ポンプP3を稼動させるにあたっては、貯留タンク3内の水がすべて排水された後に稼動させることができる。また、ポンプP3は、貯留タンク3内の水が残留している状態で稼動させた場合は、貯留タンク3内の水が排水された後も継続して稼動させることができる。
貯留タンク3内の水が残留している状態で、ポンプP3を動かすと、循環配管L1を介して流れた水が、ラジエータ4側に流れることとなる。そのため、ラジエータ4に水が残留するおそれがある。一方で、貯留タンク3内の水が排水された後にポンプP3が稼動していれば、貯留タンク3内の空気をラジエータ4に供給することができる。
以上の構成によれば、気体導入管S上のポンプP3を作動させ、バイパス状の気体導入管Sの一端側から、循環配管L1を介してラジエータ4内に空気を送り込むことにより、ラジエータ4内に残った水を、止水栓V1方向に向かって、押し出すことができる。
したがって、第5実施形態の燃料電池装置30においても、第2,第4実施形態と同様、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、効率よく排水でき、循環配管L1、特にはラジエータ4内に残留する水の凍結に伴う破損を抑制できる。
つぎに、図6に示す第6実施形態は、先に述べた第3実施形態と同様、なるべく新たな補機や配管等を増設することなく、既存の補機や構成を利用して、低コストでラジエータ4内の排水を完了しようとするものである。ただし、循環配管L1中に配設されている循環ポンプは、逆回転(逆送)可能なタイプのポンプP1’に換装されている。
以上の構成によれば、循環配管L1上の循環ポンプP1’を、通常運転時とは逆の方向に回転させてラジエータに空気を送り出すように作動させることにより、ラジエータ4内に残った水が、第1実施形態と同様、排水流路である排水配管Dを通じて、系外に排水される。
それゆえ、この方法によっても、他の実施形態と同様、ラジエータ4内等に残る循環配管L1中の水を、効率よく排水でき、循環配管L1、特にはラジエータ4内に残留する水の凍結に伴う破損を抑制できる。
つぎに、図7および図8を用いて、外装ケース50の外面(側面)に配設される止水栓(水抜き栓ともいう)について説明する。
以上の第1~第6実施形態では、内部配管の水抜きが難しいラジエータ4に着目して説明を行なったが、先にも述べたように、燃料電池装置内には、プロセスに用いられる水を、多くの箇所または槽、タンク等に貯留している。そのため、燃料電池の運転を長期間停止する場合は、これら他のタンク等に貯留されている水も、水抜きすることがよい。
たとえば、図7に示す第7実施形態の燃料電池装置100の場合、止水栓V2に繋がる、貯留タンク3内およびラジエータ4内の水を排出するための排水配管D11(第1,第3,第6実施形態における排水配管Dに相当)を備える。また、改質水(酸性)の余剰水を内部に充填された中和剤により中和する中和タンク7の中に貯留された水(貯留水)を運転停止時に排出するための排水配管D12およびその先端の止水栓V12を備える。
さらに、燃料電池の運転停止時に、排ガス中の水分が凝縮した凝縮水(凝縮水流路C)の浄化処理を行なうイオン交換樹脂を収容するイオン交換樹脂タンク5に滞留する水(滞留水)を排出するための排水配管D13およびその先端の止水栓V13を備える。また、浄化処理された凝縮水を改質器への供給用に貯留する改質水タンク6に貯留された水(貯留水)を排出するための排水配管D14およびその先端の止水栓V14を備える。
そして、図7に示す燃料電池装置100は、熱媒の温度を利用して、第2熱交換器8(上水熱交換器)により、外部への給湯用の水道水(上水)を加温するための「第2の熱媒循環系」(循環配管L2)を備える。この場合、第2の循環配管L2に配設された循環ポンプP4(余熱ポンプともいう)中の水を排出するための排水配管D10およびその先端の止水栓V10が、この循環ポンプP4の基台部分あるいは回転部分の底面に接続されている。
なお、第1実施形態に記載の、ラジエータ4内に空気を供給する気体導入管Sと、この気体導入管Sの開放端部配設された止水栓V1、および、止水栓V1から循環配管L1内に空気を送り込むためのポンプP2は、図7および図8においては仮想線(二点鎖線)で描いて、その説明を省略する。
以上のように、第7実施形態の燃料電池装置100は、その筐体(外装ケース50)内で使用される液体(水)または外装ケース50内に供給される水道水等の液体を、外装ケース50の外まで流過させる複数の排液流路として、排水配管Dおよび排水配管D10~D14等を備える。
また、燃料電池装置100は、これら複数の排液流路である排水配管D10~D14の外装ケース50外側の各端部(開放側端部)に、それぞれ取り付けられる排液部材である止水栓V2,V10,V12~V14等を備える。なお、各止水栓は、先にも述べたように、弁(バルブ)を有している。
そして、燃料電池装置100の各排液部材、止水栓V2,V10,V12,V13,V14は、外装ケース50の各側面のうち、予め定められた第1側面である、ユーザーもしくは作業者のアクセスが容易なメンテナンス面51、すなわち、着脱可能なメンテナンス用パネルから外方に突出するよう配設されている。
これら複数の止水栓V2,V10,V12,V13,V14は、図8に示すような外観図で見た場合、先に述べたメンテナンス面51(第1側面)における、鉛直高さ方向の中央より下側の領域(図中、符号51aで示す下側領域)に、並べて配置されている。
なお、第7実施形態は、周囲の構造まで含めて見た場合、その燃料電池装置100は、図8に示されるように、燃料電池装置を床面(または地面)より嵩上げして設置する設置基台60の上に載置されている。そして、メンテナンス面51から突出する各止水栓V2,V10,V12,V13,V14は、上述の設置基台60の端部よりも、外側に突出するよう配置されている。
以上の構成によれば、燃料電池装置を長期間使用する予定がなく、燃料電池装置内の「水抜き」を、ユーザーや作業者等が行なわねばならなくなった際も、容易に水抜きを行なうことができる。
すなわち、作業対象である各止水栓V2,V10,V12,V13,V14が、アクセスの容易なメンテナンス面51に、一目で見てとれるように並んでいるため、前知識のないユーザーであっても、取り扱い説明書やマニュアル等の指示により、容易に「水抜き栓」を見つけ出すことができる。なお、各止水栓V2,V10,V12,V13,V14を個別に、または一括して覆うカバーあるいはカバーパネルを取り付けておいてもよい。
また、各止水栓V2,V10,V12,V13,V14は、外装ケース50より外側で、かつ、燃料電池装置100が載置されている設置基台60よりも外側に突出するように配置されている。そのため、この設置基台60の下縁にバケツやバット等の液体貯留容器を配設すれば、各止水栓V2,V10,V12,V13,V14から排出された水を、一括して溜めることができ、便利である。また、通常のように、各止水栓V2,V10,V12,V13,V14の先端にホース等を繋いで、排水が雨水枡等に流下するようにしてもよい。
1 燃料電池モジュール
2 熱交換器
3 貯留タンク
4 ラジエータ
S 気体導入管
P2 ポンプ
L1 循環配管

Claims (14)

  1. 酸素含有ガスと燃料ガスとで発電を行なう燃料電池と、
    燃料電池から排出される排ガスと液体との間で熱交換を行なう熱交換器と、
    前記液体を貯留する貯留タンクと、
    前記液体を前記貯留タンクと前記熱交換器との間で循環させる循環配管と、
    前記貯留タンクと前記熱交換器との間に配置され、前記液体を冷却するラジエータと、
    前記ラジエータと前記熱交換器との間に位置する前記循環配管、または、前記貯留タンクと前記ラジエータとの間に位置する前記循環配管、に接続され、前記ラジエータに気体を送給する気体導入部と、
    前記燃料電池と前記ラジエータと前記貯留タンクとを収容する外装ケースと
    記外装ケース内で使用される液体または前記外装ケース内に供給される液体を、発電運転の停止時に該外装ケースの外まで流過させる複数の排液流路と、
    前記複数の排液流路の外装ケース外側の各端部にそれぞれ取り付けられる複数の排液部材と、を備え、
    記各排液部材は、前記外装ケースの各側面のうち予め定められた第1側面に、該第1側面から外方に突出するよう配設される燃料電池装置。
  2. 前記気体導入部は、気体導入管を含み、
    該気体導入管の一端が、前記循環配管に分岐接続される請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記気体導入部は、前記循環配管に接続または配設されたポンプである請求項1に記載の燃料電池装置。
  4. 前記熱交換器は前記ラジエータより上方に位置しており、
    前記気体導入部は、前記ラジエータと前記熱交換器との間に位置する前記循環配管に接続される請求項1~3のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  5. 前記燃料電池に前記酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給部を備え、
    前記気体導入管の他端が、前記酸素含有ガス供給部につながっている請求項2または請求項2を引用する請求項4に記載の燃料電池装置。
  6. 前記ラジエータ内の液体を排出する第1排水配管を備え、
    前記ラジエータと前記熱交換器との間に位置する前記循環配管、または、前記貯留タンクと前記ラジエータとの間に位置する前記循環配管、のうち、前記気体導入部が接続されていない側の前記循環配管に、第1排水配管が分岐接続される請求項1~5のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  7. 第2排水配管を備え、
    前記貯留タンクと前記ラジエータとの間に位置する前記循環配管に、前記気体導入部が接続され、
    前記貯留タンクと前記ラジエータとの間に位置する前記循環配管に、前記第2排水配管が分岐接続される、請求項1~3のいずれかを引用する請求項6に記載の燃料電池装置。
  8. 前記気体導入部は、前記貯留タンクと前記ラジエータとの間に位置する前記循環配管のうち、前記第2排水配管と同じ位置もしくは前記第2排水配管より前記ラジエータ側の位置に接続される請求項7に記載の燃料電池装置。
  9. 前記気体導入部が、前記第2排水配管を兼ねている請求項7に記載の燃料電池装置。
  10. 前記循環配管における、前記第2排水配管との接続部の、液体流過方向の上流側または下流側に、逆止弁が配設される請求項8または9に記載の燃料電池装置。
  11. 前記各排液部材が、前記第1側面における、鉛直高さ方向の中央より下側の領域に配置されている、請求項に記載の燃料電池装置。
  12. 前記第1側面が、着脱可能なメンテナンス用パネルである、請求項1~11のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  13. 前記排液部材は、弁を含む、請求項12のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  14. 燃料電池装置の下側に、該燃料電池装置を床面より嵩上げして設置する設置基台が配設され、該設置基台の上に載置された請求項13のいずれか1つに記載の燃料電池装置において、
    前記排液部材が、前記設置基台より外方に突出して配設される、燃料電池装置。
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