JP7322996B2 - 印刷装置、液剤分散装置、液剤分散情報出力方法及びプログラム - Google Patents
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Description
この装置によれば、インクジェット方式でノズルから肌用の液剤(処置用組成物)を噴射させて肌表面に塗布し、肌において偏差のある部分に被膜を形成することができる。
このような分離・沈降が生じている液剤で印刷を行おうとすると、液剤を吐出させるノズルが目詰まりして吐出不良を起こしたり、溶質の混合割合の多い状態で液剤が吐出され、本来予定された色よりも濃くなって色むらを生じてしまう等の問題があった。
しかし、ユーザにとっては、どの程度容器(貯留部)を振ればいいのかが分からず、撹拌が足りなかったり、逆に振り過ぎて液剤が泡立ったり装置等に影響を与えてしまうおそれもある。
液剤を貯留する貯留部を保持可能な自装置本体と、
少なくとも前記貯留部の運動の状態を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記貯留部の運動の状態に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を使用可能な状態となるようにするための、ユーザにより前記貯留部に対して行われる撹拌動作を示す分散情報を出力する情報出力部と、
を備えることを特徴としている。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1に示した向きをいうものとする。また、X方向、Y方向、Z方向は、各図に示した方向をいうものとする。
また本実施形態では印刷装置1が外部装置である端末装置と連携して動作するようになっている。図3は、印刷装置及びこれと連携する端末装置の機能的構成を示す要部ブロック図である。
印刷装置1は、例えば人の肌表面を印刷対象(塗布対象)とし、肌色等の液剤3(化粧用インク、図4(a)~図4(d)参照)を肌表面に塗布(印刷)するものであって、ユーザにより印刷対象(塗布対象)上に持ち運ばれて使用される。なお、本発明における印刷装置1の印刷対象(塗布対象)は人の肌表面に限るものではない。例えば爪の上に白色等の下地用インクを塗布するもの等であってもよい。
スタンド200には後述の印刷ヘッド41の吐出部(吐出面)412を覆って保護するキャップ機構201等が設けられており、印刷装置1は、不使用時(非印刷時)には装置本体100をスタンド200に載置するよう推奨されている。
本体検出部75は、例えば接触センサや圧力センサ等で構成されている。なお、本体検出部75はスタンド200上の装置本体100の有無を検出可能であればよく、その構成は特に限定されない。
筐体2の下面には、図2に示すように、前後方向の前方寄りであって左右方向の中程の位置に開口部21が設けられている。
開口部21は、後述の印刷ヘッド41の吐出部412を外部に露出させることができる程度の大きさに形成されている。なお開口部21の具体的な形状や大きさ等は特に限定されない。
操作部11は、ユーザが各種入力を行うものであって、電源ボタン111と印刷ボタン112とを含む。電源ボタン111は、印刷装置1の電源をON/OFFする電源スイッチボタンであり、印刷ボタン112は印刷開始を指示する印刷開始ボタン等、各種の入力を行うための操作ボタンである。例えばユーザが電源ボタン111の押下操作を行うと、操作に応じた指示信号が後述の制御装置7(図3参照)に出力されて、印刷装置1の電源がON/OFFされる。
本実施形態においてランプ部16は、ユーザに対して各種の報知を行う報知部としても機能する。
例えば、ランプ部16は、各種の色で点灯させたり、各種のパターンで点滅させたりすることができ、こうした点灯色や点滅の具合等によって、様々な情報等をユーザに報知する。
さらに、撹拌動作が行われている場合、例えばまだ撹拌が不十分である場合には電源LED161を点滅させ続け、撹拌し過ぎているため直ちに撹拌動作を止めるべき場合には電源LED161の点滅を止める(点灯した状態のままにする)等、撹拌状況に応じて、撹拌に関する動作指示(指示内容)をユーザに報知する。
また、撹拌情報に応じて、電源LED161ではなく、無線LANLED162を点灯させるパターンを変えても良いし、電源LED161と無線LANLED162との点灯パターンを組み合わせても良い。
また、電源LED161と無線LANLED162とは同じ色のLEDであっても良いし、異なる色のLEDであっても良い。異なる色のLEDである場合には、撹拌情報に応じていずれか一方を点灯(点滅)させても良い。また、電源LED161及び無線LANLED162は、単色のLEDであっても良いし、マルチカラーのLEDであっても良い。
また、筐体2各部の形状、操作部11及びランプ部16の数や配置等は図示例に限定されない。例えば操作部11やランプ部16は筐体2の側面等に設けられていてもよい。
印刷部4は、印刷ヘッド41と、印刷ヘッド41を装置の前後方向(図1、図2におけるX方向)に移動させるためのヘッド移動機構45(図3参照)等を備えている。
印刷ヘッド41は、印刷対象(本実施形態では肌表面)に印刷を行うものである。
印刷ヘッド41としては、液剤3(本実施形態では肌色等の化粧用インク)を貯留する貯留部411と、この液剤3(インク)を吐出させる吐出部412(図示しないノズルが設けられた吐出面)とを備えるカートリッジ一体型の印刷ヘッドが想定される。
なお、印刷ヘッド41は、貯留部411と吐出部412(吐出機構部分)とが一体となった構成のものに限定されない。例えば、貯留部411が液剤3を吐出させる吐出部412(吐出機構部分)とは別に構成さられ、印刷の際には貯留部411を、供給管等を介して吐出部412(吐出機構部分)と接続する構成のものであってもよい。
本実施形態における液剤3(図4(a)~図4(d)参照)は、溶媒31に各種の溶質32が溶け込んだ混合物である。
液剤3は、具体的には水等を溶媒31とし、酸化チタン等を溶質32とする化粧用インクであり、白色から肌色若しくはこれに近い色(例えば薄いピンク色や薄い黄色、薄いオレンジ色等)の液剤である。なお、印刷ヘッド41は、各種の色や溶質32の配合割合の異なる液剤3を貯留する貯留部411を有するものが複数種類用意されていてもよい。この場合には、ユーザが好み等に応じて印刷に用いる印刷ヘッド41を適宜選択して印刷装置1に装着する。
なお、液剤3については、のちに詳述する。
ヘッド移動機構45(図3参照)は、印刷ヘッド41(キャリッジ42)をX方向に適宜移動させる駆動部としてのX方向移動モータ46(図3参照)等を備えて構成されている。X方向移動モータ46が駆動することにより、キャリッジ42に搭載された印刷ヘッド41が、X方向移動ステージに設けられたX方向ガイド43に沿ってX方向に移動する。
図2に示すように、撮影部5は、筐体2内であって開口部21の上方に配置され、当該開口部21から印刷対象を照明装置52で照明しつつ撮影装置51で撮影し、その画像を取得する。
撮影装置51は、例えば、200万画素以上の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。また、照明装置52は、例えば白色LED等の照明灯である。
通信部73は、印刷装置1と連携して動作する後述の端末装置8との間で情報の送受信が可能に構成されたものである。
印刷装置1と端末装置8との間での通信は、例えば無線LAN等により行われる。なお、印刷装置1と端末装置8との間での通信はこれに限定されず、いかなる方式によるものでもよい。例えば、インターネット等のネットワーク回線を使うものであってもよいし、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信規格に基づく無線通信を行うものであってもよい。また、この通信は無線に限定されず、有線接続により両者間で各種データの送受信が可能な構成としてもよい。通信部73は端末装置8の通信方式に対応するアンテナチップ等を備えている。
検出部6は、印刷装置1(装置本体100)の移動方向(例えば前後、左右、上下の3方向)や移動速度(加速度)等の力学的な運動(動き)を検出することのできる加速度センサ、加速度センサとジャイロセンサ等を合わせた6軸センサ等である。このジャイロセンサは印刷装置1の向きや傾き、回転(角速度)を検出するために用い、加速度センサと合わせることで印刷装置1及び貯留部411の僅かな運動(動き)も検出することができる。
印刷装置1が印刷に使用されている状態等では、印刷装置1(装置本体100)は多少なりとも運動(動き、以下において、これを「振動」ともいう。)する。これに対して印刷装置1が使用されずにスタンド200上や机の上等に置かれている状態であれば振動は殆ど発生しない。検出部6は、印刷装置1(装置本体100)に生じるこのような振動(動き)の有無を検出する。
また本実施形態では、印刷装置1の装置本体100をユーザが手に持って振ることが想定されており、検出部6は、印刷装置1(装置本体100)がどのような方向にどのように(どの程度)振られているか等の状況も検出する。
なお検出部6は、印刷装置1(装置本体100)の振動(運動、動き)を検出することのできるものであればよく、その具体的な構成や配置される位置等は特に限定されない。
制御装置7は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される制御部71と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部72とを備えるコンピュータである。
なお、記憶部72の一部又は全部は別構成とし、制御装置7の外部に設けるようにしてもよい。
制御部71には前述の検出部6の検出結果や本体検出部75の検出結果が出力されており、制御部71は、検出部6が検出した運動(「振動」、貯留部411を含む印刷装置1の動き)の情報や本体検出部75の検出結果に基づいて、貯留部411の「静状態時間」を計測する。
ここで「静状態」とは、運動(動き、振動)の殆どない状態であり、印刷装置1(装置本体100)がスタンド200や机の上等、どこかに置かれる等することで検出部6の検出した貯留部411の運動(動き、振動)が所定の閾値以下となった状態、又は印刷装置1の装置本体100がスタンド200に載置されて、本体検出部75がこれを検出した状態である。運動(動き、振動)についての所定の閾値は適宜設定されるが、例えば液体(貯留部411内の液剤3)の表面が殆ど揺れない程度の値である。
また「静状態時間」とは、上記「静状態」の継続時間である。
具体的には、検出部6の検出した貯留部411(貯留部411を備える印刷装置1)の運動(動き、振動)が所定の閾値以下となったとき、又は本体検出部75が印刷装置1の装置本体がスタンドに載置されたことを検出したときに、制御部71はタイマーを起動させて、「静状態時間」のカウントを開始する。
なお、装置本体100がスタンド200から外されたことを本体検出部75が検出したときにタイマーを停止させてもよいが、装置本体100がスタンド200から外されてもそのまま机の上等に放置されることもあり得る。このため、検出部6が所定の閾値を超える運動(動き、振動)を検出した場合にタイマーを停止させる方がより正確に「静状態」の終了を検出でき、好ましい。また、検出部6が所定の閾値を超える運動(動き、振動)を、予め定めた時間(例えば、1~2秒程度)検出した場合にタイマーを停止させるとしても良い。
なお、制御部71のタイマー機能は、電源がオフとなると同時に静状態計測を開始し、その継続時間を不揮発性のメモリ等で構成される記憶部72等に記憶させてもよい。
ここで「撹拌情報」は、貯留部411を振動させることで貯留部411内の液剤3を撹拌する撹拌動作(分散動作)の方法(すなわち動作パターン(図6(a)から図6(c)参照)の種類や組み合わせ等)、撹拌動作の回数、撹拌動作の継続時間の少なくともいずれか一つを含んでいる。
「撹拌情報」がランプ部16や表示部85等の報知部に出力されることで、ユーザは、現状の貯留部411内の液剤3を使用に適した状態まで撹拌するために、どのような動作をどの程度行えばよいかを知ることができる。
図4(a)から図4(d)は、貯留部411内の液剤3の様子を模式的に示したものである。なお、図4(a)から図4(d)において「≒」「<」「>」は各層に含まれる溶媒31と溶質32との含有割合の大小関係を示している。
図4(a)は、液剤3が撹拌されて溶媒31と溶質32とが均一になっている状態(溶質32が溶媒31中に分散している状態、図中「31≒32」と示す。)である。液剤3はこのように全体が均一となった状態で使用されることが好ましい。
これに対して、図4(b)から図4(d)は、貯留部411が「静状態」とされることで溶媒31と溶質32との分離、溶質32の沈降が徐々に進んでいく様子を示している。言い換えると、時間経過に伴って溶媒31が主に含まれる層(すなわち、図4(b)から図4(d)において「31>32」と示す層)と溶質32が主に含まれる層(すなわち、図4(b)から図4(d)において「31<32」と示す層)とに分離していく様子を示している。
図5に示すように、液剤3が撹拌された直後(すなわち経過時間0秒)では分離した溶媒31の比率は約0%である。そして時間が経過するにしたがい、溶媒31と溶質32との分離が進行して分離した溶媒31の比率が大きくなっていき、一定時間経過後は分離の程度があまり変化しなくなる(溶媒31と溶質32とが殆ど分離しきった状態となる)、との傾向を示す。
図4(c)は、例えば図5のグラフ中「B」の範囲に該当する液剤3の状態を模式的に示したものである。この状態では、溶媒31と溶質32との分離、溶質32の沈降が「A」の場合よりも進行している。
さらに図4(d)は、例えば図5のグラフ中「C」の範囲に該当する液剤3の状態を模式的に示したものである。この状態では、溶媒31と溶質32とが殆ど分離しており、溶質32が沈降して貯留部411の底の方に溜まった状態となっている。
液剤3の分離・沈降状態レベルは、例えば「ストークスの式」によって液剤3の種類と「静状態時間」からある程度予測することが可能である。
このため、本実施形態では、情報出力部としての制御部71は、「静状態時間」に加え液剤3に関する情報(液剤3の種類等)を加味して、「撹拌情報」を出力するようになっている。
なお、静状態の開始時であってもインクの状態が必ずしも図4(a)のような状態であるとは限らない。このため、このような場合にも6軸センサ等である検出部6によって検出された結果に基づいて、残りどの程度の撹拌動作を行えばよいかといった「撹拌情報」を出力するとしてもよい。
また液剤3がどの程度の分離・沈降状態レベルにある場合にどのような「撹拌動作」を行えば分離・沈降状態が解消されるのかについても、事前に予想することが可能である。
本実施形態では、液剤3の分離・沈降の程度と液剤3を撹拌して再分散化させ、再び図4(a)のような状態に戻すために必要な「撹拌動作」の内容との対応関係等についても、制御装置7の記憶部72等に予め記憶されている。
例えば図6(a)は、印刷装置1の装置本体100を手に持って、前後方向(図中X方向)に振る動作(これを以下「第1の動作」とする。)を示している。
図6(b)は、図6(a)に示す「第1の動作」に加えて、装置本体100を上下方向(図中Z方向)に振る動作(これを以下「第2の動作」とする。)を行うことを示している。
図6(c)は、図6(a)に示す「第1の動作」及び図6(b)に示す「第2の動作」に加えて、装置本体100を左右方向(図中Y方向)に回転させる動作(これを以下「第3の動作」とする。)を行うことを示している。
また「第1の動作」~「第3の動作」における振り幅や速度(動作の速度)等も撹拌の効果に影響を与える。このため、「撹拌情報」には、各動作の振り幅(振幅)や動作を行う速度等に関する情報が含まれていてもよい。つまり、「撹拌情報」は、「第1の動作」~「第3の動作」のような動作の方法(種類)と、動作の回数、動作の継続時間、動作の振幅、動作の速度のうち少なくとも一つと、の組み合わせを示す情報として出力されても良い。
「第1の動作」~「第3の動作」のうち、どの動作を何回ずつ繰り返すかについても適宜設定される事項である。例えば動作パターンとしては「第3の動作」のみとし、液剤3の分離・沈降の程度によってこの動作を繰り返す回数を変えることで対応してもよい。
また液剤3の種類や貯留部411内に貯留されている量、貯留部411の形状等によって撹拌においてより効果的な動作があるような場合には、液剤3の種類や量、貯留部411の形状等によって「第1の動作」~「第3の動作」のうちどの動作を行うかを適宜使い分けてもよい。
すなわち、まず、制御部71は「A」のレベルの分離・沈降状態にある液剤3を使用可能な正常な状態(図4(a)に示すような均一な状態)となるように撹拌するためにはどのような撹拌動作が必要であるかの「撹拌情報」を、記憶部72等から導き出す。
そして、この場合、「前後方向に5回程度印刷装置1(装置本体100)を振って貯留部411に運動(動き、振動)を与えることが必要」である場合には、「撹拌情報」として、「印刷装置1(装置本体100)を前後方向に5回程度振る」(すなわち、図6(a)に示すような撹拌動作をする)ことを意味する表示等をランプ部16や表示部85等に出力し、ユーザに報知する。
すなわち、まず、制御部71は「B」のレベルの分離・沈降状態にある液剤3を使用可能な正常な状態(図4(a)に示すような均一な状態)となるように撹拌するためにはどのような撹拌動作が必要であるかの「撹拌情報」を、記憶部72等から導き出す。
そして、この場合、「前後方向に5回程度、上下方向に5回程度印刷装置1(装置本体100)を振って貯留部411に運動(動き、振動)を与えることが必要」である場合には、「撹拌情報」として、「印刷装置1(装置本体100)を前後方向に5回程度+上下方向に5回程度振る」(すなわち、図6(b)に示すような撹拌動作をする)ことを意味する表示等をランプ部16や表示部85等に出力し、ユーザに報知する。
すなわち、まず、制御部71は「C」のレベルの分離・沈降状態にある液剤3を使用可能な正常な状態(図4(a)に示すような均一な状態)となるように撹拌するためにはどのような撹拌動作が必要であるかの「撹拌情報」を、記憶部72等から導き出す。
そして、この場合、「前後方向に5回程度、上下方向に5回程度振る動作+5回程度の回転動作を印刷装置1(装置本体100)に加えて貯留部411に運動(動き、振動)を与えることが必要」である場合には、「撹拌情報」として、「印刷装置1(装置本体100)を前後方向に5回程度、上下方向に5回程度振る動作+5回程度の回転動作を行う」(すなわち、図6(c)に示すような撹拌動作をする)ことを意味する表示等をランプ部16や表示部85等に出力し、ユーザに報知する。
例えば「静状態時間」が20時間未満の場合と20時間以上の場合とで液剤3の分離・沈降状態のレベルの変化が大きく異なるような場合には、0時間以上20時間未満の場合には図6(b)に示すような「第1の動作」と「第2の動作」の組み合わせを3セット行い、「静状態時間」が20時間以上の場合には図6(c)に示すような「第1の動作」と「第2の動作」と「第3の動作」の組み合わせを5セット行う、というように、2段階にレベル分けされてもよい。
また、液剤3の分離・沈降状態のレベルを4段階以上に細かく分けて、それぞれに適した動作パターン(すなわち、「第1の動作」、「第2の動作」、「第3の動作」)の組み合わせが設定されていてもよい。
すなわち、検出部6は、撹拌動作中における運動(動き、振動)も検出(すなわち、分散動作中における運動も検出)するものであり、検出結果としての「撹拌状況(分散状況)」が制御部71に出力される。
「撹拌状況」とは、撹拌動作が足りない、又は撹拌動作が過剰である、等の状況を意味する。
撹拌動作が足りない場合には、「第1の動作」~「第3の動作」のうち、どの動作がどの程度足りないか(振り幅の程度や動作回数等)まで検出部6が検出し、制御部71に出力することが好ましい。
また撹拌動作が過剰である場合とは、例えばユーザが印刷装置1(装置本体100)を激しく振り過ぎている場合である。この場合には、装置各部に破損等、不具合を生じるおそれや、貯留部411内の液剤3が激しく撹拌され過ぎて気泡を生じたりするおそれがある。
具体的には、撹拌動作が足りない場合には、例えばどの動作をどの程度さらに行うべきかを意味する表示等をランプ部16や表示部85等に出力し、ユーザに報知する。
また撹拌動作が過剰である場合には、例えば直ちに撹拌動作を中止するべきであることを意味する表示等をランプ部16や表示部85等に出力し、ユーザに報知する。
端末装置8としては、例えばスマートフォンやタブレット等の携帯端末装置が想定されるが、これに限定されない。端末装置8は、印刷装置1と通信可能なものであれば特に限定されず、例えばノート型又は定置型のパソコンや、ゲーム用の端末装置等であってもよい。
具体的に、端末装置8は、操作部83、通信部84、表示部85、制御装置80等を備えている。
なお、各種の入力・設定等の操作を行う操作部83はタッチパネルである場合に限定されない。例えば各種の操作ボタンやキーボード、ポインティングデバイス等が操作部83として設けられていてもよい。
操作部83を操作することで、印刷装置1において各種の入力・設定等が行われてもよい。例えばユーザが操作部83を操作することで、印刷装置1の印刷動作をスタートさせることができてもよい。
なお、通信部84は、印刷装置1との間で通信を行うことのできるものであればよく、印刷装置1の通信部73の通信規格と合致するものが適用される。
本実施形態において表示部85には、例えば印刷装置1から送信された画像等が表示可能となっている。
なお、前述のように、表示部85の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合にはタッチパネルが操作部83等としても機能する。
さらに、撮影装置51がライブビュー表示可能な動画像を撮影可能なものである場合には、表示部85は、撮影装置51によって撮影された動画像を随時ライブビュー表示してもよい。
具体的には、本実施形態のROM等には、端末装置8の各部を統括制御するための動作プログラムの他、印刷装置1を用いた印刷処理を行うための印刷処理アプリケーションプログラム等の各種プログラム(いずれも図示せず)等が格納されており、制御装置80がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して実行することによって、端末装置8が制御されるようになっている。
具体的には、まず制御部71が撮影部5の撮影装置51及び照明装置52を制御し、撮影装置51により、印刷対象である肌表面の画像を撮影させる。撮影部5により取得された画像データは、通信部73を介して端末装置8に送信される。
端末装置8では、制御部81が印刷装置1から受信した画像データを解析して、肌表面において色の濃淡等に偏差のある部分(例えばシミ部分等)を検出し、この部分に印刷を施すための印刷データを生成する。
生成された印刷データは、通信部84を介して印刷装置1に送信される。
印刷装置1では、制御部71が端末装置8から受信した印刷データに基づいて印刷部4に制御信号を出力し、肌表面の対応部分に対してこの印刷データにしたがった印刷を施すように印刷部4のX方向移動モータ46、印刷ヘッド41等を制御する。
なお本実施形態では、印刷動作が終了した際には装置本体100をスタンド200に載置させて吐出部412を保護するよう推奨されている。このため、印刷データに基づく印刷が終了したのにスタンド200に装置本体100が載置されたことが検出できない場合には、スタンド200に装置本体100を載置するよう促すメッセージ等を表示部85等に表示させてもよい。
スタンド200側で装置本体100が検出されない場合(ステップS1;NO)には、制御部71は、検出部6によって検出される運動(動き、振動)が所定の閾値以下であるか否かをさらに判断する(ステップS2)。
振動が閾値以下でない場合(ステップS2;NO)には、制御部71はステップS1に戻って判断を繰り返す。
制御部71は、所定の閾値を超える振動が検出部6によって検出されたか否かを随時判断しており(ステップS4)、検出部6が検出した振動が閾値を超えるまでステップS4の判断を繰り返す。
そして、「静状態時間」に応じた「撹拌情報」を出力し、ユーザにその内容を報知する(ステップS6)。なお、本実施形態では、制御部71は「静状態時間」に加え、液剤3の種類も考慮して「撹拌情報」を設定する。液剤3の種類は、ユーザが設定してもよいし、装置側で印刷ヘッド41や貯留部411の情報を読み取る等により自動的に取得してもいい。
また後者の場合には、例えば印刷ヘッド41に各種バーコード等を付しておき、印刷装置1(装置本体100)に印刷ヘッド41がセットされた際に、これを読み取らせることで、どのような液剤3を貯留する貯留部411を有する印刷ヘッド41であるかが装置側において把握されるように構成する。
そして制御部71は「静状態時間」に液剤3の種類も加味して、液剤3の撹拌が適切に行われるように「撹拌情報」を設定、出力する。
また、例えば液剤3が溶媒31よりも多少比重の重い溶質32を含むが、多少液剤3を放置しておいても分離・沈降が進行しにくいようなもの(種類γの液剤3)である場合には、種類βの液剤3よりも撹拌動作の程度は小さくて足りる。このため、「静状態時間」が2時間程度であれば、例えば「「第1の動作」である前後方向に振る動作を1~2回程度行う」との内容の「撹拌情報」をランプ部16や端末装置8の表示部85に出力して、どのような撹拌動作を行えばよいかをユーザに報知する。
また、印刷装置1や端末装置8にスピーカ等の音声出力部を有している場合には、「撹拌情報」を音声出力部に出力して、音声案内等によって「撹拌情報」をユーザに報知してもよいし、ブザーやアラート等によって報知してもよい。
制御部71は検出部6の検出結果に基づいて、「撹拌状況」が適切であるか否か、すなわち、「撹拌情報」にしたがって正しく印刷装置1(装置本体100)を振る動作が行われたか否かを判断する(ステップS7)。
検出部6の検出結果から、「撹拌状況」が適切でないと判断される場合(ステップS7;NO)には、制御部71はさらに撹拌に関する動作指示を出力し、ユーザにその内容を報知して(ステップS8)、ステップS7以降の処理を繰り返す。
例えば、「撹拌情報」にしたがった撹拌動作が正しく行われず、撹拌が足りない場合には、さらにどのような動作を行うべきかを、ランプ部16の点滅や表示部85への表示等により指示する。
すなわち、例えば「撹拌情報」が「前後方向に3回程度+上下方向に3回程度振る」との内容である場合に、検出部6が検出した動作内容が「前後方向に1回、上下方向に1回振る動作が行われた」というものである場合には、制御部71は、装置本体100をさらに前後方向に2回、上下方向に2回振る動作を行うようにユーザに動作指示する。
また振り方(振り幅)が小さすぎて貯留部411に十分な振動(動き)が与えられていない場合には、制御部71は、装置本体100をもっと大きく振るようにユーザに動作指示する。
このため、検出部6によってこのような状況が検出された場合には、制御部71は、直ちに撹拌動作を止めるように動作指示する。
撹拌が終了すると、ユーザが印刷装置1(装置本体100)を適宜顔等の肌表面(印刷対象)に当てて、印刷動作に移行する。なお、適切な撹拌を行わないまま印刷動作に移行しようとするとランプ部16や表示部85等によって警告等が報知され、印刷動作に移行できないように印刷装置1が制御されてもよい。
これにより、貯留部411内の液剤3が均一に混ざり合った状態で印刷を行うことができ、吐出不良や色むら等の印刷不良を起こさずに、肌表面等の印刷対象に美しい仕上がりの印刷を施すことができる。
印刷動作を行う際には、印刷装置1(装置本体100)を肌表面に当てる際に装置を軽く上下動させたり、傾けたりする動作が行われる。これにより、貯留部411には多少なりとも振動(動き)が加えられる。液剤3の分離・沈降がごく僅かであるような場合には、この程度の少ない振動でも貯留部411内の液剤3が撹拌され、印刷に適した状態となる。
この場合には、印刷対象(例えば顔の肌表面)に複数の印刷対象箇所がある場合にも、全ての印刷対象箇所の印刷が終了したのちに装置本体100をスタンド200に載置する。
これにより、貯留部411の静状態時間から貯留部411内の液剤3を均一な状態とするのにどのような撹拌(分散動作)を行えばいいかの「撹拌情報(分散情報)」を取得して、ユーザに知らせることのできる状態とすることができる。このため、液剤3が、例えば白色や肌色の化粧用インクのように溶質32として酸化チタン等を含み、溶媒31と溶質32との分離を生じやすく溶質32が沈降しやすいものである場合でも、液剤3を再分散化して、印刷に適した状態にしてから印刷を行うことができる。
しかし、貯留部411内の様子は外部から確認することができないため、ユーザは、どの程度振ればいいのかが分からず、撹拌が足りなかったり、逆に振り過ぎて装置等に影響を与えてしまうおそれもある。
この点、本実施形態では、制御部71が適切な撹拌を行うための「撹拌情報」を取得し、出力させる。このため、ユーザは、過不足のない撹拌動作を行うことができる。
貯留部411を内蔵する印刷装置1の装置本体100は、非使用時にスタンド200に載置されることが推奨されており、スタンド200に載置されたことは本体検出部75によって検出される。しかし、必ずしも非使用時にユーザが装置本体100をスタンド200に載置するとは限らず、またスタンド200から取り外した後も机の上に放置したり、装置本体100を手で持ったまま静止している場合等も考えられる。
この点、例えば6軸センサ等で構成される検出部6によって貯留部411の振動を検出すれば、正確に「静状態時間」を取得することができる。
液剤3の分離・沈降の状況は、液剤3中の溶媒31と溶質32との混合割合や溶質32の種類等によっても異なる。
この点、「静状態時間」と液剤3に関する情報とに基づいて「撹拌情報」を取得し、出力させることで、液剤3ごとの種類(性質)等に応じた撹拌動作を適切に行うことができる。
これにより、貯留部411にどのような液剤3が貯留されている場合でも、液剤3全体が均一で、印刷に適した状態とすることができる。
撹拌の効果は、撹拌動作のパターンや動作回数、動作時間によって左右される。
このため、これらを適宜組み合わせてユーザに示すことで、液剤3の分離・沈降の状況に応じた効果的な撹拌を行うことが可能となる。
このように、「静状態」となったか否かを判断する際の振動の閾値を持つことによって、仮に微細な振動がある場合でも液剤3が撹拌されるには足りないレベルであれば「静状態」となったと判断して、適切に「静状態時間」を把握することができる。
これにより、ユーザによって行われている撹拌動作が不十分である場合や、逆に振る動作が過剰であって装置や液剤3にかえって悪影響を与えてしまうような場合には、適切な撹拌動作を行うようにユーザに求めることができる。このため、ユーザが気付かずに撹拌不足のまま印刷を行ったり、過度な撹拌動作によって装置を破損させたりするおそれを回避することができる。
これにより、どのような撹拌動作を行うべきか、自分の行っている撹拌動作が適切であるか否か等をユーザが容易に把握することができる。
このため、装置側に撹拌のための機構を設けずにユーザ自身に液剤3を撹拌するための動作を行わせる構成としても、過不足なく適切な撹拌動作を行うことができる。
この場合には、液剤3を貯留する貯留部411や、これを含む印刷ヘッド41のみを印刷装置1から取り出して、撹拌用の装置(撹拌装置)の保持部に保持させる。そしてこの撹拌用の装置(撹拌装置)をユーザが手に持って振ることで貯留部411内の液剤3の撹拌を行うことができる。なお、撹拌用の装置(撹拌装置)は、ユーザが手に持って振ることのできる大きさ及び重さのものであればよく、具体的な構成は特に限定されない。
そして、制御部は情報出力部として、取得した「静状態時間」や液剤3の種類等に基づき、貯留部411内の液剤3に対する「撹拌情報(分散情報)」を出力する。
また撹拌が必要となるような液剤3を貯留する貯留部411を有する印刷ヘッド41と、撹拌せずに使用可能な液剤3を貯留する貯留部411を有する印刷ヘッド41と、が1つの印刷装置1にセットされている場合等も考えられる。例えば、印刷装置が、化粧用インクを液剤3として印刷を行うコンシーラ等の用途で用いられるものでなく、液剤3として各種のカラーインクを有し、デザイン等を印刷するもの(例えばネイルプリント装置等)である場合には、分離・沈降を生じやすいインク(液剤3)のみ撹拌を行いたい場合がある。さらにネイルプリント装置等の印刷装置が、液剤3としてカラーインクと、白色等の下地用インクを有する場合も考えられ、この場合には、下地用インクのみを撹拌したいという要望もあり得る。
この場合にも、具体的にどのような動作をどの程度行えばよいかは、「撹拌情報」としてユーザに提示されるため、ユーザは「静状態時間」等に応じた適切な撹拌動作を行うことができる。
これにより、制御部は、振動の情報を検出部から「撹拌状況」として取得することができ、撹拌状況取得部として、「撹拌状況」に応じた動作指示(撹拌に関する動作指示)を出力することができる。
すなわち、撹拌動作が足りない場合には、どのような動作をどの程度行えばよいかを出力し、振動の程度が大きすぎる場合には、直ちに撹拌動作をやめるように動作指示を出力する。
撹拌状況取得部としての制御部から出力された動作指示は、適宜各種表示部やランプ部、音声出力部等から出力されてユーザに報知される。
このため、ユーザは過不足なく、適切な撹拌動作を行うことができる。
液剤3を貯留する貯留部411を運動(振動)させて、液剤3を分散させ、溶媒31と溶質32とがほぼ均一になっている状態(溶質32が溶媒31中に分散している状態、図4(a)に「31≒32」として示した状態)とすることができる手法であれば、液剤3を分散させる手法として採用することができる。
例えばスタンド200側に識別部を設け、装置本体100側の検出部で識別部が検出されたときに装置本体100がスタンド200に載置されたと検出してもよい。
また例えば装置本体100の撮影装置51等でスタンド200を撮影して、その位置関係等から装置本体100がスタンド200に載置されたことを検出してもよい。
例えば、本実施形態では、印刷開始指示の入力や印刷対象箇所の設定等を端末装置8側の操作部83や制御部81で行う場合を例としたが、各種指示の入力や設定等を印刷装置1側の操作部11や制御部71において行う構成としてもよい。この場合、印刷装置1にタッチパネル式の操作部を備えてもよい。また、印刷装置1に表示部を備えてもよく、この場合には当該表示部にタッチパネルが一体的に設けられていてもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
液剤を貯留する貯留部を保持可能な自装置本体と、
少なくとも前記貯留部の運動の状態を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記貯留部の運動の状態に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を、前記自装置本体を運動させることによって分散させる動作を示す分散情報を出力する情報出力部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記貯留部の運動が閾値以下の状態の時間である静状態時間を取得する静状態時間取得部をさらに備え、
前記情報出力部は、前記静状態時間取得部によって取得された前記静状態時間に基づいて前記分散情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記情報出力部は、前記静状態時間と、前記液剤の種類に関する情報と、に基づいて、前記分散情報を出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記静状態時間取得部は、前記検出部が検出した前記貯留部の運動が閾値以下となったときに前記静状態時間の計測を開始する、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記分散情報は、前記動作の方法と、前記動作の回数、前記動作の継続時間、前記動作の振幅、前記動作の速度の少なくとも一つと、の組み合わせを示す情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記検出部は、前記動作中における前記貯留部の運動も検出するものであり、
前記動作中における前記貯留部の運動の情報に基づいて分散状況を取得する分散状況取得部をさらに備え、
前記分散状況取得部は、前記分散状況に応じて前記動作に関する指示を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記分散情報の報知を行う報知部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項8>
前記分散情報は、前記貯留部内の前記液剤に対する撹拌情報である、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項9>
液剤を貯留する貯留部を保持可能な保持部と、
前記貯留部の運動が閾値以下の状態の時間である静状態時間を取得する静状態時間取得部と、
前記静状態時間取得部によって取得された前記静状態時間に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を、自装置を運動させることによって分散させる動作を示す分散情報を出力する情報出力部と、
を備えることを特徴とする液剤分散装置。
<請求項10>
コンピュータが、
液剤を貯留し印刷装置に保持される貯留部の運動の状態を少なくとも検出し、
検出した前記貯留部の運動の状態に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を、印刷装置本体を運動させることによって分散させる動作を示す分散情報を出力する、
ことを特徴とする液剤分散情報出力方法。
<請求項11>
コンピュータに、
液剤を貯留し印刷装置に保持される貯留部の運動の状態を少なくとも検出する検出機能と、
前記検出機能が検出した前記貯留部の運動の状態に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を、印刷装置本体を運動させることによって分散させる動作を示す分散情報を出力する情報出力機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
16 ランプ部
100 装置本体(自装置本体)
2 筐体
3 液剤
31 溶媒
32 溶質
21 開口部
4 印刷部
41 印刷ヘッド
411 貯留部
412 吐出部
6 検出部
7 制御装置
71 制御部
72 記憶部
75 本体検出部
8 端末装置
Claims (12)
- 液剤を貯留する貯留部を保持可能な自装置本体と、
少なくとも前記貯留部の運動の状態を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記貯留部の運動の状態に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を使用可能な状態となるようにするための、ユーザにより前記貯留部に対して行われる撹拌動作を示す分散情報を出力する情報出力部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記貯留部の運動が閾値以下の状態の時間である静状態時間を取得する静状態時間取得部をさらに備え、
前記情報出力部は、前記静状態時間取得部によって取得された前記静状態時間に基づいて前記分散情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記情報出力部は、前記静状態時間と、前記液剤の種類に関する情報と、に基づいて、
前記分散情報を出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記静状態時間取得部は、前記検出部が検出した前記貯留部の運動が閾値以下となったときに前記静状態時間の計測を開始する、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記分散情報は、前記動作の方法と、前記撹拌動作の回数、前記撹拌動作の継続時間、前記撹拌動作の振幅、前記撹拌動作の速度の少なくとも一つと、の組み合わせを示す情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記検出部は、前記撹拌動作中における前記貯留部の撹拌動作中運動状態も検出するものであり、
前記撹拌動作中運動状態に基づいて分散状況を取得する分散状況取得部をさらに備え、
前記分散状況取得部は、前記分散状況に応じて前記動作に関する指示を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記分散情報の報知を行う報知部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記検出部は、前記撹拌動作によって運動する前記貯留部の撹拌動作中運動状態を検出し、
前記報知部は、前記撹拌動作中運動状態に基づいて、前記撹拌動作が過剰であるか又は不足しているかをユーザに報知する、
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。 - 前記分散情報は、前記貯留部内の前記液剤に対する撹拌情報である、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 液剤を貯留する貯留部を保持可能な保持部と、
前記貯留部の運動が閾値以下の状態の時間である静状態時間を取得する静状態時間取得部と、
前記静状態時間取得部によって取得された前記静状態時間に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を使用可能な状態となるようにするための、ユーザにより前記貯留部に対して行われる撹拌動作を示す分散情報を出力する情報出力部と、
を備えることを特徴とする液剤分散装置。 - コンピュータが、
液剤を貯留し印刷装置に保持される貯留部の運動の状態を少なくとも検出し、
検出した前記貯留部の運動の状態に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を使用可能な状態となるようにするための、ユーザにより前記貯留部に対して行われる撹拌動作を示す分散情報を出力する、
ことを特徴とする液剤分散情報出力方法。 - コンピュータに、
液剤を貯留し印刷装置に保持される貯留部の運動の状態を少なくとも検出する検出機能と、
前記検出機能が検出した前記貯留部の運動の状態に基づいて、前記貯留部内の前記液剤を使用可能な状態となるようにするための、ユーザにより前記貯留部に対して行われる撹拌動作を示す分散情報を出力する情報出力機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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