以下、図面を参照して、一実施形態について詳細に説明する。実施形態は、サーバを予測管理装置の一例として説明する。また、POS端末を商品販売データ処理装置の一例として説明する。以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るPOSシステムを示す概略図である。POSシステムは、店舗T内に、サーバ1と、複数台のPOS端末3を備える。
各POS端末3は、例えばLAN(Local Area Network)等の通信回線N1を介して、それぞれサーバ1と接続される。そのため、サーバ1とPOS端末3とは、相互にデータ等の送受信が可能である。
POS端末3は、店舗Tで販売される商品の売上登録処理および決済処理を実行する。売上登録処理とは、販売される商品に付されたバーコード等のシンボルの画像を撮像、または光学的に読み取って商品コードを取得し、取得した商品コードに基づいて商品マスタから読み出した、当該商品の商品情報(商品名、価格等)を表示するとともに、当該商品情報をRAM等に記憶する処理をいう。決済処理とは、売上登録処理に伴いRAM等に記憶された商品情報に基づいて、当該取引に係る合計金額の表示、顧客から預かった預り金(現金)に基づいて釣銭額を計算して表示する処理等をいう。また、POS端末3は、商品情報や決済情報を印字したレシートを発行する。また、POS端末3は、商品情報や決済情報等を、売上データとして通信回線N1を介してサーバ1に送信する。
サーバ1は、各POS端末3から受信した売上データ(商品情報や決済情報等)に基づいて、店舗Tにおける売上を集計して管理するコンピュータである。
サーバ1は、通信回線N2を介して、天気予報会社に設置されたサーバ5と通信可能となっている。そのため、サーバ1と、天気予報会社のサーバ5とは、相互にデータ等の送受信が可能である。サーバ1は、サーバ5から、本日の天気、気温、湿度、風等(以降、総称して「天気」という)の予報に係る気象情報を逐次受信する。
また、サーバ1は、店舗Tに来店する顧客の数の推移についての統計データに基づいて、POS端末3の開局数を予測する。具体的には、サーバ1は、入手した気象情報と後述する店舗Tに来店する顧客の数の推移(統計データ)に基づいて、開局するPOS端末3の台数を予測する。また、サーバ1は、統計データおよび実際に店舗Tに来店した顧客の数に基づいて、予測したPOS端末3の開局台数を修正する。
ここからは、サーバ1およびPOS端末3のハードウェア構成について説明する。まず、サーバ1のハードウェア構成について説明する。図2は、サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、メモリ部14等を備えている。CPU11は制御主体となる。ROM12は各種プログラムを記憶する。RAM13はプログラムや各種データを展開する。メモリ部14は各種プログラムを記憶する。CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、互いにバス15を介して接続されている。CPU11とROM12とRAM13が、制御部100を構成する。すなわち、制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述するサーバ1に係る制御処理を実行する。
メモリ部14は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成される。メモリ部14は、制御プログラム部141、売上管理部142、統計部143、適正開局数部144、顧客数管理部145、担当者管理部146、担当者情報部147を備える。制御プログラム部141は、サーバ1を制御するための制御プログラムを記憶する。売上管理部142は、各POS端末3から受信した顧客が購入した商品に関する商品情報や決済情報を集計した売上データを記憶し、管理する。
統計部143は、諸条件に対応して店舗Tに来店する顧客の推移を示す統計データを記憶する。詳細は図3で説明する。適正開局数部144は、店舗Tに来店した顧客の数に対応した、POS端末3の適正な開局数を記憶する。適正開局数部144は図4で説明する。顧客数管理部145は、所定時間間隔(例えば1分毎)に、実際に店舗Tに来店した顧客の数の情報を記憶する。来店した顧客の数は、例えば、サーバ1が、各POS端末3における顧客との取引の数(具体的には、図14で後述する各POS端末3の制御処理において、POS端末3がS55でサーバ1に商品情報や決済情報等に係るデータを送信し、サーバ1がこれらの情報を受信した回数)をカウントすることで把握することができる。
担当者管理部146は、POS端末3を操作するオペレータ別に、オペレータの熟練度(ランク)を記憶する。熟練度とは、POS端末3を操作する技能や技術の早さや正確度等のランクである。例えば、POS端末3を早く正確に操作できるオペレータは、操作が遅い担当者より熟練度が高い。また、例えば、ベテランのオペレータは初心者のオペレータより熟練度が高い。実施形態では、熟練度を上級、中級、初級の3ランクとして説明する。担当者管理部146については、図5で説明する。
担当者情報部147は、開局している各POS端末3に対応して、当該POS端末3を操作するオペレータを記憶する。担当者情報部147については、図6で説明する。
また、制御部100は、バス15およびコントローラ16を介して、操作部17、表示部18と接続している。操作部17は複数のキーが配置されたキーボードである。表示部18は、サーバ1を操作する操作者に情報を表示する。
また、制御部100は、バス15を介して、通信部19と接続している。通信部19は、通信回線N1を介して、複数のPOS端末3と通信可能に接続している。また、制御部100は、バス15を介して、通信部20と接続している。通信部20は、通信回線N2を介して、店舗T外の天気予報会社のサーバ5と通信可能に接続している。サーバ5は、定期的(例えば1時間に1回)に、本日および明日以降の気象情報をサーバ1に送信する。
次に、統計部143について説明する。図3は、統計部143のメモリ構成を示すメモリマップである。統計部143は、諸条件別に、店舗Tに来店した顧客の数の推移を表す統計データを統計部143に記憶する。諸条件とは、日にち、曜日、天気、特売日か否か、イベント開催日か否か、等である。
統計部143は、日にち別取引数統計部14311、曜日別取引数統計部14312、天気別取引数統計部14313、特売日別取引数統計部14314、イベント別取引数統計部14315、日にち別取引点数統計部14316、曜日別取引点数統計部14317、天気別取引点数統計部14318、特売日別取引点数統計部14319、イベント別取引点数統計部14320を備える。
日にち別取引数統計部14311は、一日の顧客との取引数の推移を時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、日にち別に、一日の取引数の推移を把握することができる。日にち別取引数統計部14311は、この統計データを所定期間(例えば1年を示す365日分)分記憶しており、時間毎の取引数の推移を日別に把握することができる。また、日にち別に、取引数の推移の特徴(違い)を把握することができる。
曜日別取引数統計部14312は、曜日(日曜日~土曜日)別に、一日の顧客との取引数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、曜日別に、一日のうちで取引数が多い時間帯、取引数が少ない時間帯を把握することができる。また、曜日別に、一日の時間毎の取引数の推移を把握することができる。また、曜日別に、取引数の推移の特徴(違い)を把握することができる。
天気別取引数統計部14313は、天気(例えば、晴れ、曇り、雨、雪、風が強い日、風が弱い日、気温が高い日、気温が低い日、湿度が高い日、湿度が低い日、等)別に、一日の顧客との取引数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、例えば晴れの日の顧客との取引数の推移や雨の日の顧客との取引数の推移等の、天気別の一日の取引数の推移を把握することができる。また、天気別に、取引数の推移の特徴(違い)を把握することができる。
特売日別取引数統計部14314は、特売を開催する特売日と、特売日以外の日を区別して、一日の顧客との取引数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、特売日と特売日以外の日別に、一日のうちで取引数が多い時間帯、取引数が少ない時間帯を把握することができる。また、特売日と特売日以外の日別に、一日の時間毎の取引数の推移を把握することができる。また、特売日と特売日以外の日別に、取引数の推移の特徴(特売日ではない通常日との違い)を把握することができる。
イベント別取引数統計部14315は、イベント(例えば、朝市、夕市やタイムセール)の開催がある場合とない場合とで、一日の顧客との取引数の時間毎の推移(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、イベントが開催される日と開催されない日別に、一日のうちで取引数が多い時間帯、取引数が少ない時間帯を把握することができる。また、イベントが開催される日と開催されない日別に、一日の時間毎の取引数の推移を把握することができる。また、イベントが開催される日と開催されない日別に、取引数の推移の特徴(違い)を把握することができる。
日にち別取引点数統計部14316は、一日の顧客との取引における取引点数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、日にち別に、一日の取引点数の推移を把握することができる。日にち別取引点数統計部14316は、この統計データを所定期間(例えば1年を示す365日分)分記憶しており、時間毎の取引点数の推移を日別に把握することができる。また、日にち別に、取引点数の推移の特徴(違い)を把握することができる。
曜日別取引点数統計部14317は、曜日(日曜日~土曜日)別に、一日の顧客との取引における取引点数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、曜日別に、一日のうち取引点数が多い時間帯、取引点数が少ない時間帯を把握することができる。また、曜日別に、一日の時間毎の取引点数の推移を把握することができる。また、曜日別に、取引点数の推移の曜日別の特徴(違い)を把握することができる。
天気別取引点数統計部14318は、天気(晴れ、曇り、雨、雪、風が強い日、風が弱い日、気温が高い日、気温が低い日、湿度が高い日、湿度が低い日、等)別に、一日の顧客との取引における取引点数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、天気別に、例えば晴れの日の取引点数の推移や雨の日の取引点数の推移等の、一日の時間毎の取引点数の推移を把握することができる。また、天気別に、取引点数の推移の天気別の特徴(違い)を把握することができる。
特売日別取引点数統計部14319は、特売を開催する特売日と、特売日以外の日を区別して、一日の顧客との取引における取引点数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、特売日と特売日以外の日別に、一日のうちで取引点数が多い時間帯、取引点数が少ない時間帯を把握することができる。また、特売日と特売日以外の日別に、一日の時間毎の取引点数の推移を把握することができる。また、特売日と特売日以外の日別に、取引点数の推移の特徴(特売日ではない通常日との違い)を把握することができる。
イベント別取引点数統計部14320は、イベント(例えば、朝市、夕市やタイムセール)の開催がある場合とない場合の、一日の顧客との取引における取引点数の推移を、時間毎(例えば1時間毎)に表す統計データを記憶する。この統計データによって、イベントが開催される日と開催されない日別に、一日のうちで取引点数が多い時間帯、取引点数が少ない時間帯を把握することができる。また、イベントが開催される日と開催されない日別に、一日の時間毎の取引点数の推移を把握することができる。また、イベントが開催される日と開催されない日別に、取引点数の推移の特徴(違い)を把握することができる。
このような、統計部143に記憶した各条件別の、取引数の推移、取引点数の推移、顧客の数を推定する日(例えば本日)の日にち(年月日)、曜日、特売やイベントの有無、天気予報会社から受信した気象情報とに基づいて、サーバ1は、本日の店舗Tに来店する顧客の数の推移を推定する。
次に、適正開局数部144について説明する。図4は、適正開局数部144のメモリ構成を示すメモリマップである。図4に示すように、適正開局数部144は、人数部1441、開局台数1部1442、開局台数2部1443、開局台数3部1444を備える。人数部1441は、店舗Tに来店した顧客の数の範囲を記憶する。開局台数1部1442は、店舗Tに来店した顧客の数の範囲に対応して、標準的な待ち時間である所定時間1(例えば2分)とする場合の、POS端末3の適正開局数を示す。例えば、店舗Tに来店した顧客の数の範囲が0人~150人である場合は、POS端末3の最後尾に並ぶ顧客の取引が開始されるまでの時間を標準的な時間とするためには、POS端末3の適正な開局数は4台であることを示す。
開局台数2部1443は、店舗Tに来店した顧客の数の範囲に対応して、最短の待ち時間である所定時間2(例えば1分)とする場合の、POS端末3の適正開局数を示す。例えば、店舗Tに来店した顧客の数の範囲が0人~150人である場合は、POS端末3の最後尾に並ぶ顧客の取引が開始されるまでの時間を最短の時間とする場合は、POS端末3の適正な開局数は6台であることを示す。
開局台数3部1444は、店舗Tに来店した顧客の数の範囲に対応して、標準より少し長い待ち時間である所定時間3(例えば3分)とする場合の、POS端末3の適正開局数を示す。例えば、店舗Tに来店した顧客の数の範囲が0人~150人である場合は、POS端末3の最後尾に並ぶ顧客の取引が開始されるまでの時間を標準より少し長い時間とする場合は、POS端末3の適正な開局数は3台であることを示す。
なお、図4は、POS端末3が一人のオペレータが商品の売上登録の操作と決済の操作を行う一人制で運用されている場合の適正開局数である。商品の売上登録の操作と決済の操作を別々のオペレータが行う二人制の場合には、一人制の適正台数を所定の重み付けの数値に基づいて補正して、開局すべき適正なPOS端末3の台数を予測する。例えば、すべてのPOS端末3を二人制で運用する場合には、図4に示したPOS端末3の適正台数に所定の数値(例えば0.7)を乗算して二人制におけるPOS端末3の適正台数を求める(予測する)。一人制のPOS端末3と二人制のPOS端末3とが混在させる場合は、二人制としたPOS端末3の台数と新たに開局すべきPOS端末3の台数に基づいて全体としてのPOS端末3の適正台数を求める(予測する)。例えば、すでに開局しているPOS端末3を一人制から二人制に変更した場合に、当該POS端末3の台数に対して所定の数値(例えば0.7)を乗算する等して、全体のPOS端末3の開局台数を求める(予測する)。
次に、担当者管理部146について説明する。図5は、担当者管理部146のメモリ構成を示すメモリマップである。図5に示すように、担当者管理部146は、担当者部1461、担当者コード部1462、担当者レベル部1463を備える。担当者部1461は、開局しているPOS端末3を操作するオペレータの氏名を記憶する。担当者コード部1462は、担当者部1461に記憶されているオペレータを特定する担当者コードを記憶する。担当者レベル部1463は、当該オペレータのPOS端末3を操作する熟練度(ランク)を記憶する。熟練度が上級のオペレータは、POS端末3の操作のベテランであるか、POS端末3の操作が早い。熟練度が中級のオペレータは、POS端末3の操作の中堅者であるか、POS端末3の操作の速さが普通である。熟練度が初級のオペレータは、POS端末3の操作の初心者であるか、POS端末3の操作が遅い。
次に、担当者情報部147について説明する。図6は、担当者情報部147のメモリ構成を示すメモリマップである。担当者情報部147は、店舗T内に設置された開局中の各POS端末3を操作するオペレータを示す。図6に示すように、担当者情報部147は、POS端末部1471と担当者コード部1472を備える。POS端末部1471は、例えば、POS端末A、POS端末Bのように、特定のPOS端末3を記憶する。担当者コード部1472は、POS端末部1471に記憶されたPOS端末3を操作しているオペレータの担当者コードを記憶する。例えば、POS端末Aは担当者コード「0001」で特定されるオペレータが操作している。また、POS端末Cに対応して担当者コードが記憶されていない。これは、現在操作しているオペレータがいない(すなわち、POS端末Cは開局していない)ことを示す。
サーバ1は、統計部143に記憶された統計データである取引数の推移と取引点数の推移に基づいて、店舗Tに来店する顧客の数の推移を推定し、かつ、予測した来店する顧客の推移とPOS端末3を操作するオペレータの熟練度に基づいて、本日の店舗TにおけるPOS端末3の台数を予測する。
具体的には、日にち別取引数統計部14311から、本日と同じ日にちの取引数の推移を示す統計データを抽出する。曜日別取引数統計部14312から、本日と同じ曜日の取引数の推移を示す統計データを抽出する。天気予報会社に設置されたサーバ5から受信した気象情報に基づいて、天気別取引数統計部14313から、本日の天気予報と同様の天気の日の取引数の推移を示す統計データを抽出する。本日が特売日の場合は、特売日別取引数統計部14314から、特売日の取引数の推移を示す統計データを抽出する。本日が特売日ではない場合は、特売日別取引数統計部14314から、特売日ではない通常日の取引数の推移を示す統計データを抽出する。本日がイベント開催日の場合は、イベント別取引数統計部14315から、イベント開催日の取引数の推移を示す統計データを抽出する。本日がイベント開催日ではない場合は、イベント別取引数統計部14315から、イベント開催日以外の日の取引数の推移を示す統計データを抽出する。
日にち別取引点数統計部14316から、本日と同じ日にちの取引点数の推移を示す統計データを抽出する。曜日別取引点数統計部14317から、本日と同じ曜日の取引点数の推移を示す統計データを抽出する。サーバ5から受信した気象情報に基づいて、天気別取引点数統計部14318から、本日の天気予報と同様の天気の日の取引点数の推移を示す統計データを抽出する。本日が特売日の場合は、特売日別取引点数統計部14319から、特売日の取引点数の推移を示す統計データを抽出する。本日が特売日ではない場合は、特売日別取引点数統計部14319から、特売日以外の日の取引点数の推移を示す統計データを抽出する。本日がイベント開催日の場合は、イベント別取引点数統計部14320から、イベント開催日の取引点数の推移を示す統計データを抽出する。本日がイベント開催日ではない場合は、イベント別取引点数統計部14320から、イベント開催日以外の日の取引点数の推移を示す統計データを抽出する。
そして、これら抽出した統計データと、POS端末3を操作するオペレータの熟練度に基づいて、本日の店舗TにおけるPOS端末3の台数を予測する。具体的には、例えば、上記抽出した統計データの平均値の推移を本日来店する顧客の推移と推定する。また、例えば、上述した統計データに優先順位を付し、優先順位が高い統計データに重み付けをしたうえでの平均値の推移を本日来店する顧客の数の推移と推定する。そして、推定した顧客の数に対応して、適正開局数部144に記憶されているPOS端末3の適正開局数に基づいて、本日のPOS端末3の適正な開局数を予測する。この予測は、本日来店する顧客の数の推移に合わせて、所定時間(例えば1時間)毎に行う。その際に、POS端末3を操作しているオペレータを担当者情報部147に記憶されたオペレータの情報、および開局するPOS端末3を操作するオペレータの情報に基づいて、担当しているオペレータの熟練度を参照する。オペレータの熟練度が上級または中級の場合は、POS端末3の開局数を増加する場合に、新たなPOS端末3を開局する。オペレータの熟練度が初級の場合は、当該オペレータが操作するPOS端末3を二人制として、初級のオペレータにもう一人(できれば中級以上の)オペレータを増員して、当該POS端末3における取引処理に要する時間を早める。
ここからは、POS端末3について説明する。図7は、POS端末3を示す斜視図である。図7に示すように、POS端末3は、本体46およびコンビネーションキーボード45を備える。本体46は、オペレータ用表示部38、レシート発行装置としての印字部40、コードリーダ42等が設けられている。本体46は、その他に、制御部300および客用表示部39(いずれも図8を参照)等を備えている。オペレータ用表示部38は、オペレータに対して情報を表示する。客用表示部39は、顧客に対して情報を表示する。印字部40は、例えばサーマルヘッドを搭載しており、感熱紙であるレシート用紙にサーマルヘッドを用いて情報を印字したレシートを発行する。コードリーダ42は、商品に付されたシンボルを読み取る。POS端末3は、読み取ったシンボルに基づいて、商品を特定する商品コードを取得する。なお、コードリーダ42は、撮像した商品の画像に基づいて、一般物体認識技術を用いて商品を特定するものであってもよい。
コンビネーションキーボード45は本体46に対して着脱可能となっている。コンビネーションキーボード45は、操作部37、第2表示部であるサブ表示部44、カード読取部41を備える。操作部37は、決済キー371を含むキーボードである。決済キー371は、顧客との取引における決済処理を宣言するときに操作する。サブ表示部44は、オペレータに対して情報を表示する。サブ表示部44は、オペレータ用表示部38で表示し切れない補足情報や店内のコミュニケーション情報等を表示する。サブ表示部44は、当該POS端末3が店舗Tの責任者がオペレータとして操作するPOS端末3である場合に、責任者に対するメッセージとして、上述のPOS端末3の開局数の情報を表示する。
次に、POS端末3のハードウェア構成について説明する。図8は、POS端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。図8に示すように、POS端末3は、CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34等を備えている。CPU31は制御主体となる。ROM32は各種プログラムを記憶する。RAM33はプログラムや各種データを展開する。メモリ部34は各種プログラムを記憶する。CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34は、互いにバス35を介して接続されている。CPU31とROM32とRAM33が、制御部300を構成する。すなわち、制御部300は、CPU31がROM32やメモリ部34に記憶されRAM33に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述するPOS端末3に係る制御処理を実行する。
RAM33は、商品情報部331を備えている。商品情報部331は、コードリーダ42で読み取ったシンボルから取得した商品コードに基づいて売上登録処理された商品の商品情報(商品名、商品の価格等)を記憶する。
メモリ部34は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成される。メモリ部34は、制御プログラム部341、商品マスタ342等を備える。制御プログラム部341は、POS端末3を制御するための制御プログラムを記憶する。商品マスタ342は、商品を特定する商品コード毎に当該商品に係る商品情報を記憶する。
また、制御部300は、バス35およびコントローラ36を介して、操作部37、オペレータ用表示部38、客用表示部39、サブ表示部44、印字部40、カード読取部41、コードリーダ42と接続している。
また、制御部300は、バス35を介して、通信部43と接続している。通信部43は、通信回線N1を介して、サーバ1および他のPOS端末3と通信可能に接続している。
ここからは、サーバ1およびPOS端末3の制御について説明する。まず、サーバ1の制御について説明する。図9は、サーバ1の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部100は、ROM12やメモリ部14の制御プログラム部141に記憶された制御プログラムに従うことで、予測手段101、表示手段102、送信手段103、第1修正手段104、第2修正手段105として機能する。
予測手段101は、統計部143に記憶された店舗Tに来店する顧客の数の推移を表す統計データに基づいて、POS端末3の適正な開局数を予測する機能を有する。
表示手段102は、予測した開局数に係る情報を表示部18に表示する機能を有する。
送信手段103は、予測した開局数に係る情報をPOS端末3に備えられたサブ表示部44に表示させるために、予測した開局数に係る情報をPOS端末3に送信する機能を有する。
第1修正手段104は、店舗Tに実際に来店した顧客の数に基づいて予測手段101が予測したPOS端末3の開局数を修正する機能を有する。
第2修正手段105は、表示された待ち時間が変更された場合に、当該更された待ち時間に対応してPOS端末3の開局数を修正する機能を有する。
次に、サーバ1が、POS端末3の適正な開局数を予測および修正する制御について説明する。図10は、サーバ1が、POS端末3の適正な開局数を予測する制御処理の流れを示すフローチャートである。図10において、制御部100は、所定のタイミングであるか否かを判断する(S11)。S11における所定のタイミングとは、例えば店舗Tが開店する少し前の時間である。制御部100は、このタイミングでPOS端末3の適正な開局数を予測する。所定のタイミングであると判断した場合には(S11のYes)、制御部100は、POS端末3の適正な開局数を予測する予測処理を実行する(S12)。そして制御部100は、S11に戻る。
図11は、制御部100がS12で処理する予測処理を示すフローチャートである。図11において、制御部100は、本日の年月日、曜日、特売日の有無、イベントの有無、気象情報等に基づいて、統計部143から、統計的な取引数と取引点数に関する統計データを取得する(S31)。そして制御部100は、取得した統計データから、本日の取引数の推移および本日の取引点数の推移を把握する。そして制御部100は、把握した取引数の推移および取引点数の推移から、本日店舗Tに来店する顧客の数の推移を推定する(S32)。次に制御部100(予測手段101)は、推定した本日来店する顧客の数の推移と、適正開局数部144に記憶された来店した顧客の数の範囲とPOS端末3の適正開局数の情報に基づいて、POS端末3の適正な開局数を予測する(S33)。制御部100は、S33の処理において、担当者情報部147に記憶されたPOS端末3を操作するオペレータ、担当者管理部146に記憶されたオペレータの熟練度を考慮して、POS端末3の適正な開局数を予測する。次に制御部100(表示手段102)は、予測した適正なPOS端末3の開局数に関する情報を表示部18に表示する(S34)。
図15は、制御部100がS34で表示したPOS端末3の開局数に関する情報の一表示例Gである。制御部100は、表示例Gとして、エリアG1、エリアG2、エリアG3、エリアG4を備える。エリアG1には、POS端末3の開局数をPOS端末3の画像の数(台数)で表示する。図15の例では、エリアG1には5台のPOS端末3の画像が表示されている。すなわち、制御部100が予測したPOS端末3の開局数は5台である。そのうち、G11として表示されたPOS端末3は、初級のオペレータが担当していることを示す。また、G12として表示されたPOS端末3は、中級または上級のオペレータが担当していることを示す。この区別は、POS端末3とともに表示されているオペレータの表示の色等で行っている。
エリアG2は、現在のPOS端末3の開局数における顧客のレジ待ちの時間を表示する。レジ待ちの時間とは、購入した商品の精算を受けるためにPOS端末3の列の最後尾に並んだ顧客が、POS端末3による精算処理(取引処理)を受け始めるまでの概算時間をいう。レジ待ちの時間が多いほど列が長く、精算開始までに時間を要する。また、レジ待ちの時間が少ないほど列が短く、精算開始までに時間を要しない。なお、実施形態では、1分を最小のレジ待ち時間とする。エリアG2は、エリアG21とエリアG22を備える。エリアG21は、レジ待ち時間を数字で表すエリアである。エリアG22は、レジ待ち時間をインジケータ(1本の棒グラフ)で表すエリアである。
エリアG3は、ボタンG31、G33、G34、G35、G36を表示する。また、エリアG3は、現在のPOS端末3の開局数G32を表示する。ボタンG31はG21およびG22に表示されているレジ待ち時間を減少させるためのボタンである。ボタンG33はG21およびG22に表示されているレジ待ち時間を増加させるためのボタンである。ボタンG34は、精算処理の形態を一人制に変更するためのボタンである。ボタンG35は、精算処理の形態を二人制に変更するためのボタンである。ボタンG36は、精算処理の形態を一人制と二人制が混在したミックスに変更するためのボタンである。
エリアG4は、現在のレジ待ち時間が適正であるか否かを、人の顔画像の表情で示す。図15の例では、レジ待ち時間が2分であるので、レジ待ち時間が適正である表情(笑顔)の顔画像が表示されている。
例えば、制御部100が一人制として予測したPOS端末3の開局数に関し、ボタンG35を操作すると、制御部100は、S33において、すべてのPOS端末3を二人制にした場合の開局数を予測して表示する。また、制御部100が一人制として予測したPOS端末3の開局数に関し、ボタンG36を操作すると、制御部100は、S33において、一人制のPOS端末3と二人制のPOS端末3とをミックスさせた場合の開局数を予測して表示する。この場合、熟練度が初級のオペレータが操作するPOS端末3を二人制に変更し、熟練度が中級と上級のオペレータが操作するPOS端末3は一人制のままとして、POS端末3の開局数を予測する。
図11の説明に戻る。次に制御部100は、店舗Tにおける責任者が操作するPOS端末3の存在の有無を判断する(S35)。担当者管理部146には、担当者コードに対応して当該オペレータが責任者であるか否かの情報を記憶している。制御部100は、担当者情報部147に記憶されている、POS端末3を操作するオペレータの担当者コードに基づいて担当者管理部146を参照することで、開局しているPOS端末3に責任者がオペレータとして操作しているPOS端末3の有無を判断する。
責任者が操作するPOS端末3があると判断した場合には(S35のYes)、制御部100(送信手段103)は、S34で表示部18に表示した適正なPOS端末3の開局数に関する情報を、責任者が操作するPOS端末3に送信する(S36)。そして制御部100は、S11に戻る。また、責任者が操作するPOS端末3はないと判断した場合には(S35のNo)、制御部100は、S11に戻る。
図10の説明に戻る。S11において所定のタイミングではないと判断した場合には(S11のNo)、制御部100は、S11の所定のタイミングから(あるいは店舗の開店時刻から)所定時間(例えば1時間)経過したか否かを判断する(S13)。所定時間経過したと判断した場合には(S13のYes)、第1修正処理を実行する(S14)。そして制御部100は、S11に戻る。
図12は、制御部100がS14で処理する第1修正処理を示すフローチャートである。図12において、制御部100は、実際に来店している顧客の数のデータを顧客数管理部145から取得する(S41)。次に制御部100は、S32で推定した本日店舗Tに来店する顧客の推移の現時点の数と、現時点で実際に来店した顧客の数とを比較する(S42)。そして制御部100は、比較した結果に基づいて、POS端末3の開局数の修正が必要か否かを判断する(S43)。制御部100は、推定した本日店舗Tに来店する顧客の推移と現時点で実際に来店した顧客の数とに実質的な差異がなければ、POS端末3の開局数の修正は不要と判断する。制御部100は、実際に来店した顧客の数が、現在開局しているPOS端末3に対応して人数部1441に記憶されている顧客の数の範囲に含まれている場合は、実質的な差異はないと判断する。また、制御部100は、推定した本日店舗Tに来店する顧客の推移の現時点の数と現時点で実際に来店した顧客の数とに差異があればば、POS端末3の開局数の修正が必要と判断する。制御部100は、実際に来店した顧客の数が、現在開局しているPOS端末3に対応して人数部1441に記憶されている顧客の数の範囲とは異なる範囲に含まれている場合は、差異があると判断する。
図16に、S43においてPOS端末3の開局数の修正が必要と判断した場合の表示部18に表示されたPOS端末3の開局数に関する情報の表示例Gを示す。図16に示すように、エリアG21には、レジ待ち時間4分と表示されている。また、エリアG22にも、レジ待ち時間が4分であることを示すインジケータが表示されている。この場合、インジケータは通常の表示色とは異なり、適正なレジ待ち時間ではないことを示す色(例えば赤系色)で表示される。また、エリアG4には、レジ待ち時間が4分であるため、適正なレジ待ち時間ではないことを示す表情の顔画像が表示されている。
POS端末3の開局数の修正が必要と判断した場合には(S43のYes)、制御部100(第1修正手段104)は、POS端末3の開局数を修正する(S44)。すなわち、制御部100は、人数部1441を参照し、実際に来店した顧客の数が含まれる人数の範囲に対応したPOS端末3の開局数を開局台数1部1442、開局台数2部1443、開局台数3部1444のいずれかの情報に対応して修正する。通常は、エリアG21にはレジ待ち時間が2分と設定されているので、制御部100は、開局台数1部1442に記憶されているPOS端末3の開局数に基づいて、開局が必要なPOS端末3の開局数を修正する。その際、オペレータの熟練度や、一人制・二人制の指定を考慮する。
次に制御部100は、修正したPOS端末3の開局数に関する情報を表示部18に表示する(S45)。図17は、S45で表示した、修正したPOS端末3の開局数に関する情報の表示例Gである。エリアG1には、中級または上級のオペレータが担当していることを示すエリアG12と、精算形態を二人制としたことを示すエリアG13とを表示する。エリアG13のPOS端末3は、修正前の初級のオペレータが操作していたエリアG11のPOS端末3について、修正後には二人制に精算形態を変更した状態となっている。また、エリアG12のPOS端末3は、修正前の2台から修正後は7台に増加している。このように開局したPOS端末3を増加させたことで、レジ待ち時間が2分位戻ったため、エリアG4に示すレジ待ち時間が適正である表情の顔画像に戻っている。
次に制御部100は、店舗Tにおける責任者が操作するPOS端末3の存在の有無を判断する(S46)。責任者が操作するPOS端末3があると判断した場合には(S46のYes)、制御部100は、S44で表示した適正なPOS端末3の開局数に関する情報を、責任者が操作するPOS端末3に送信する(S47)。そして制御部100は、S11に戻る。また、責任者が操作するPOS端末3はないと判断した場合には(S46のNo)、制御部100は、S11に戻る。また、S43において、POS端末3の開局数の修正は不要と判断した場合には(S43のNo)、制御部100はS11に戻る。
図10の説明に戻る。S13において、所定時間は経過していないと判断した場合には(S13のNo)、制御部100は、オペレータによってレジ待ち時間が変更されたか否かを判断する(S15)。ボタンG31あるいはボタンG33が操作された場合には、制御部100は、オペレータによってレジ待ち時間が変更されたと判断する。また、エリアG22に表示された、レジ待ち時間を表すインジケータが操作された場合も、制御部100は、オペレータによってレジ待ち時間が変更されたと判断する。エリアG22にはタッチパネル(図示せず)が設けられており、インジケータに表示されたレジ待ち時間を指で左右に動かす操作をすることでレジ待ち時間を変更することができる。ボタンG31あるいはボタンG33を操作した場合、あるいはインジケータエリアG22に表示されたインジケータを左右に操作した場合、エリアG21に表示されているレジ待ち時間の数字が変更操作に応じて変更される。
実施形態では、レジ待ち時間を所定時間1(2分)を標準として、所定時間2(最小のレジ待ち時間である1分)と、標準より少し長い待ち時間である所定時間3(3分)に変更可能である。レジ待ち時間を所定時間1に変更した場合には、制御部100は、S61において、開局台数1部1442に記憶された開局台数に基づいてPOS端末3の開局数を修正する。レジ待ち時間を所定時間2に変更した場合には、制御部100は、S61において、開局台数2部1443に記憶された開局台数に基づいてPOS端末3の開局数を修正する。レジ待ち時間を所定時間3に変更した場合には、制御部100は、S61において、開局台数3部1444に記憶された開局台数に基づいてPOS端末3の開局数を修正する。
図18は、表示部18に表示された表示例Gにおいて、オペレータがインジケータを左側に操作して所定時間2(最小のレジ待ち時間である1分)のレジ待ち時間に変更する様子を示す模式図である。図18に示すように、オペレータは、インジケータに表示されているレジ待ち時間を表すグラフを、指でタッチしたまま左側にスライドさせている。すると、エリアG21に表示されているレジ待ち時間が所定時間2に変更する。
図10の説明に戻る。レジ待ち時間が変更したと判断した場合には(S15のYes)、制御部100は、第2修正処理を実行する(S16)。そして制御部100は、S11に戻る。
図13は、制御部100がS16で処理する第2修正処理を示すフローチャートである。図13において、制御部100(第2修正手段105)は、適正開局部144に記憶された情報に基づいて、変更したレジ待ち時間に対応して適正なPOS端末3の開局数を修正する(S61)。次に制御部100は、修正したPOS端末3の開局数に関する情報を表示部18に表示する(S62)。
次に制御部100は、店舗Tにおける責任者が操作するPOS端末3の存在の有無を判断する(S63)。責任者が操作するPOS端末3があると判断した場合には(S63のYes)、制御部100は、S62で表示した適正なPOS端末3の開局数に関する情報を、責任者が操作するPOS端末3に送信する(S64)。そして制御部100は、S11に戻る。また、責任者が操作するPOS端末3はないと判断した場合には(S63のNo)、制御部100は、S11に戻る。
図10の説明に戻る。S15において、オペレータによってレジ待ち時間の変更の操作はされていないと判断した場合には(S15のNo)、制御部100は、POS端末3からオペレータを特定する担当者コードを受信したか否かを判断する(S17)。担当者コードを受信したと判断した場合には(S17のYes)、制御部100は、受信した担当者コードを、当該担当者コードと同時に受信したPOS端末3を特定する情報と対応付けて担当者情報部147に記憶する(S18)。そして制御部100は、S11に戻る。また、担当者コードの受信ではないと判断した場合には(S17のNo)、制御部100はS11に戻る。
次にPOS端末3の制御について説明する。図14は、POS端末3の制御処理の流れを示すフローチャートである。図14において、制御部300は、コードリーダ42が読み取ったシンボルに基づいて商品コードを取得したか否かを判断する(S51)。商品コードを取得したと判断した場合には(S51のYes)、制御部300は、商品コードに基づいて商品マスタ342を検索して、当該商品コードで特定される商品の商品情報を取得し、商品情報部331に記憶する(S52)。そして制御部300は、S51に戻る。
一方、商品コードの取得ではないと判断した場合には(S51のNo)、制御部300は、決済キー371が操作されたか否かを判断する(S53)。決済キー371が操作されたと判断した場合には(S53のYes)、制御部300は、商品情報部331に記憶されている商品情報や顧客からの預り金に基づいて、取引の決済処理を実行する(S54)。次に制御部300は、決済処理に係る商品情報、決済情報等に係るデータをサーバ1に送信する(S55)。そして制御部300はS51に戻る。
また、S53において、決済キー371の操作ではないと判断した場合には(S53のNo)、制御部300は、サーバ1がS36の処理またはS47の処理で送信した、POS端末3の開局数に関する情報を受信したか否かを判断する(S61)。POS端末3の開局数に関する情報を受信したと判断した場合には(S61のYes)、制御部300は、受信したPOS端末3の開局数に関する情報をサブ表示部44に表示する(S62)。サブ表示部44には、サーバ1がS34で表示した表示例G、あるいはS45で表示した表示例Gと同等の画像が表示される。そして制御部300は、S51に戻る。なお、制御部300は、S62で表示される情報を、サブ表示部44に表示する代わりにオペレータ用表示部38に表示するようにしてもよい。この場合、オペレータ用表示部38が第2表示部に該当する。
また、S61において、POS端末3の開局数に関する情報を受信していないと判断した場合には(S61のNo)、制御部300は、開局したPOS端末3がサインインしたか否かを判断する(S63)。サインインとは、当該POS端末3を操作するオペレータが当該POS端末3を動作可能状態とすることをいう。オペレータは、POS端末3をサインインする際に、自分を特定する担当者コードを入力する。POS端末3がサインインしたと判断した場合には(S63のYes)、制御部300は、サインインの際に用いた担当者コードを、当該POS端末3を特定する情報とともにサーバ1に送信する(S64)。そして制御部300は、S51に戻る。また、POS端末3のサインインではないと判断した場合には(S63のNo)、制御部300は、S51に戻る。
なお、実施形態では、サーバ1が、POS端末3における顧客と取引した取引数をカウントして実際に来店した顧客の数を取得し、予測した適正なPOS端末3の開局数を修正した。しかしながら、これに限ることなく、例えば、店舗Tの入口に人の通過を検出する検出器を設け、検出器とサーバ1とを通信回線N1で接続し、検出器が店舗Tの入口を通って店舗Tに来店する顧客を検出し、検出器が検出したことを示す信号をサーバに送信し、サーバ1が受信した信号をカウントすることで、サーバ1は、実際に来店した顧客の数をカウントし、予測した適正なPOS端末3の開局数を修正するようにしてもよい。
また、実施形態では、サーバ1は、実際に店舗Tに来店した顧客の数を取得して、予測した適正なPOS端末3の開局数を修正するようにした。この、店舗Tに来店した顧客の数は、店舗T内に留まっている顧客の数の意味を含むものであってもよい。店舗T内に留まっている顧客の数は、例えば、店舗Tの出口に店舗Tの入口に設けた検出器と同種の検出器を設け、検出器とサーバ1とを通信回線N1で接続し、この検出器で店舗Tの出口を通って店舗Tから退出する顧客を検出し、検出器が検出したことを示す信号をサーバに送信する。サーバ1は、店舗Tに来店する顧客の数と店舗から退出する顧客の数をカウントし、その差を求めることで店舗T内に留まっている顧客の数を取得することができる。
このような実施形態によれば、サーバ1は、適正なPOS端末3の開局数を予測して、表示部18に表示することができる。責任者は、この表示を見て、適正数のPOS端末3を開局させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、実施形態では、S36およびS47において、適正なPOS端末3の開局数に関する情報を、責任者が操作するPOS端末3に送信するようにした。しかしながら、このS36の処理およびS47の処理は必須ではない。
また、実施形態では、サーバ1は、予測したPOS端末3の開局数を視覚的に認識できるPOS端末3の台数を図式化して表示するようにした。しかしながら、予測したPOS端末3の開局数を図式化以外の表示方法で表示するようにしてもよい。
なお、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、実施形態のサーバ1で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。