JP7321033B2 - 無線通信システム、及び無線通信機 - Google Patents

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Description

本発明は、隊列走行を行う車両間の通信を実現する無線通信システム、及び当該無線通信システムを構成する無線通信機に関する。
先行する車両を後続の車両が追従することにより複数の車両が隊列を組んで走行する隊列走行の実現に向けて、運動情報などを車両間で共有するための車車間通信技術の開発や適用が広がりを見せている。燃費性能向上や交通効率の向上といった観点から、隊列内の車両同士の間隔を短くできることが望ましい。車両間間隔を短くするためには車両同士の制御遅延が小さい必要があり、情報共有を担う車車間通信にも遅延が小さく、信頼性が高いことが望まれる。
隊列を形成する車両数が増加すると、隊列内での通信量が増加することから無線通信同士が互いに影響を与えて通信遅延の増加や信頼性の低下に繋がる恐れがある。このため隊列走行に適用するための車車間通信に対しては信頼性を向上させるための様々な技術が提案されている。
例えば特許文献1では、双方向通信を利用して隊列走行を行う隊列走行システムにおいて、送達確認に必要な通信量を減らして、通信の途絶をできるだけ抑制することを目的とした技術が開示されている。
特開2011-250021号公報
例えば特許文献1の開示技術は、特定の車両が送信した無線信号を隊列内の全車両が受信できる、又は特定の車両は隊列内の全車両が送信した無線信号を受信できることを前提としており、最低でも隊列長の半分に及ぶ広い無線通信の電波到達範囲を必要とする。また無線通信の電波到達範囲が広いことによって、隊列内の車車間通信が隊列外の無線通信に影響を与える可能性が増加し、逆に隊列外の無線通信が隊列内の車車間通信に影響を与えて通信の信頼性が低下する可能性が増加する。また隊列内の車両数が増加するほど必要な同時接続数が増加するため、隊列内の車車間通信間の衝突などによる遅延の増加や信頼性の低下が生じる可能性が増加する。
本発明は、前述した課題を解決するために、隊列で走行する車両間で通信を行う際に、広い無線通信の電波到達範囲を必要とせず、隊列内の車車間通信の衝突等による遅延の増加や信頼性の低下を抑制する無線通信システム及び無線通信機を提供することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、隊列走行を行う車両に搭載された無線通信機の間で通信する無線通信システムであって、自車両に隣接する前方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルと、自車両に隣接する後方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルとが異なり、送受信されるデータは、情報種別を示す識別子が格納される第1の領域と、前記データの時間順序を示す番号が格納される第2の領域とを含み、前記無線通信機の各々は、前記車両間の無線通信を確立する際に、先頭又は末尾の第1の車両と、隣接する第2の車両との間で第1の周波数チャネルを用いて第1の通信を確立し、前記第1の通信の確立後に、前記第2の車両と、隣接する第3の車両との間で第2の周波数チャネルを用いて通信を確立することによって、前記第1の車両から順に通信を確立し、複製された受信データを他車両に送信するための送信待ち領域に複数回追加する際、前記第1の領域の識別子が同じデータが既に送信待ち領域に格納されている場合は、前記第2の領域を比較した結果に基づいて、一方のデータの追加を抑制し、前記送信待ち領域内の全ての受信データと現在処理中の受信データとを比較し、第1の領域が一致し、かつ第2の領域が一致しない受信データが存在する場合、受信データの追いつきが発生したと判定し、前記送信待ち領域内に存在する側の受信データは新しい受信データに追いつかれたと判定して、前記送信待ち領域から削除し、新しい受信データを前記送信待ち領域に追加することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、隊列走行における車車間通信に対し、遅延が低く、高い信頼性を有する無線通信システム及び無線通信機を提供することができる。
本発明の実施例の無線通信システムが適用される隊列走行中の車両群の模式図である。 本発明の実施例の車車間通信部の模式図である。 本発明の実施例の通信中継部のハードウェア構成の模式図である。 本発明の実施例の車車間通信パケットの構成の一例を示す図である。 本発明の実施例の対前方受信処理の一例のフローチャートである。 本発明の実施例の送信バッファ処理の一例のフローチャートである。 本発明の実施例の対前方送信処理の一例のフローチャートである。 本発明の実施例のチャネル選択を示すテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例の送信タイミング指定の例を示す図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する
図1は、本発明の実施例の無線通信システムが適用される隊列走行中の車両群の模式図である。隊列走行中の車両群は複数の車両からなり、1両の先頭車両120と1両の末尾車両130を含み、また0両又は1両以上の中間車両110を含む。なお、以下ではそれぞれの車両について、隊列内で隣接し自車両の直前を走行する車両を「直前車両」、隊列内で隣接し自車両の直後を走行する車両を「直後車両」と称する。
それぞれの車両は、自車両の情報を無線通信を通じて他の車両に通知し、また他の車両の情報を無線通信を通じて受け取る車車間通信部200を有する。車車間通信部200にて用いられる車車間通信方式は、例えば無線LAN(Local Area Network)であってもよいし、無線PAN(Personal Area Network)であってもよいし、DSRC(Dedicated Short Range Communications)やセルラ通信をベースとしたLTE-V2X(Long Term Evolution-Vehicle to Everything)等、その他いずれの方式であってもよい。
図2は、本発明の実施例の車車間通信部200の模式図である。車車間通信部200は、通信中継部210、対前方通信部220及び対後方通信部230を有する。
通信中継部210は、制御処理211、内部インタフェース処理212、送信バッファ処理213、対前方送信処理214、対前方受信処理215、対後方送信処理216及び対後方受信処理217の各処理を有する。
制御処理211は、通信中継部210内の各処理、対前方通信部220及び対後方通信部230に対してパラメータ設定や動作タイミングの設定等を行うことで、処理全体を制御する。
内部インタフェース処理212は、例えばCAN(Controler Area Network)等の車両内部の制御ネットワークや車両内LAN(Local Area Network)等の情報ネットワークと接続し、車車間通信を行う情報を抽出し、車車間通信向けの情報形式に加工して送信バッファ処理213に転送する。また、内部インタフェース処理212は、対前方受信処理215又は対後方受信処理217から転送された自車両宛の情報を加工し、車両内部の制御ネットワークや情報ネットワークに転送する。
送信バッファ処理213は、内部インタフェース処理212又は対前方受信処理215又は対後方受信処理217から転送された車車間通信で送信される情報を蓄積する。また、送信バッファ処理213は、対前方送信処理214又は対後方送信処理216からの要求に応じて蓄積している車車間通信を行う情報を転送する。また、送信バッファ処理213は、制御処理211からの指示に応じて、蓄積している車車間通信を行う情報の複製や削除を行う。
対前方送信処理214は、制御処理211の指示に従い、送信バッファ処理213から車車間通信を行う情報を取得し、1又は複数の車車間通信を行う情報を基に車車間通信パケットを生成して対前方通信部220に転送する。
対前方受信処理215は、対前方通信部220からの車車間通信パケットの転送を待ち受け、転送された車車間通信パケット内の車車間通信を行う情報毎に宛先車両に応じて内部インタフェース処理212及び送信バッファ処理213の少なくとも一方に転送する。
対後方送信処理216は、制御処理211の指示に従い、送信バッファ処理213から車車間通信を行う情報を取得し、1又は複数の車車間通信を行う情報を基に車車間通信パケットを生成して対後方通信部230に転送する。
対後方受信処理217は、対後方通信部230からの車車間通信パケットの転送を待ち受け、転送された車車間通信パケット内の車車間通信を行う情報毎に宛先車両に応じて内部インタフェース処理212及び送信バッファ処理213の少なくとも一つに転送する。
対前方通信部220は、前方の車両との無線通信を行う部位である。対前方通信部220は直前車両の対後方通信部230と無線通信の接続を確立し、直前車両の対後方通信部230が送信した無線信号を受信して通信中継部210に転送し、また通信中継部210から転送された情報を直前車両の対後方通信部230に対して無線信号として送信する。
対後方通信部230は、後方の車両との無線通信を行う部位である。対後方通信部230は、直後車両の対前方通信部220と無線通信の接続を確立し、直後車両の対前方通信部220が送信した無線信号を受信して通信中継部210に転送し、また通信中継部210から転送された情報を直後車両の対前方通信部220に対して無線信号として送信する。
なお、車車間通信部200の通信中継部210、対前方通信部220及び対後方通信部230はそれぞれ別個のハードウェアであってもよいし、複数の部位を単一のハードウェア上にまとめて実装してもよい。さらに例えば、対前方通信部220と対後方通信部230との信号処理機能を共通のハードウェアで実装し、アンテナを独立に持つような、部分的なハードウェアの共通化による実装であってもよい。
また、先頭車両120の車車間通信部200は、対前方通信部220等の直前車両との通信に関する機能を有さなくてもよいし、中間車両110や末尾車両130と同等の機能を有した上で動作を停止していてもよい。同様に末尾車両130の車車間通信部200は、対後方通信部230等の直後車両との通信に関する機能を有さなくてもよいし、中間車両110や先頭車両120と同等の機能を有した上で動作を停止していてもよい。
また、対前方通信部220と対後方通信部230とは、接続開始時にいずれが先に電波の送信を開始する側であってもよい。すなわち、例えば、無線通信方式として無線LANを用いる場合、対前方通信部220がアクセスポイントとして動作し、対後方通信部230が端末として動作してもよいし、逆の組み合わせであってもよい。
図3は、本発明の実施例の通信中継部210のハードウェア構成の模式図である。通信中継部210は、例えばCPU/DSP部301、メモリ部302、論理回路部303、CAN I/F部304、LAN I/F部305、及びこれら各部位を接続するバス306から構成される。通信中継部210の各処理は例えばメモリ部302に記憶されたプログラムであり、CPU/DSP部301、メモリ部302、論理回路部303のリソースを用いて動作する。通信中継部210の各処理は、それぞれ、又はいくつかの処理ごとに異なるプロセス又はスレッドとして独立に動作することが望ましい。また、内部インタフェース処理212は、CAN I/F部304を経由して車両内の制御ネットワークと接続し、またLAN I/F部305を経由して車両内の情報ネットワークと接続する。対前方送信処理214及び対前方受信処理215は、LAN I/F部305を経由して対前方通信部220と接続する。対後方送信処理216及び対後方受信処理217は、LAN I/F部305を経由して対後方通信部230と接続する。
図4は、本発明の実施例の車車間通信パケットの構成の一例を示す図である。車車間通信パケットは、パケットヘッダ400と、1又は複数のデータヘッダ410及びデータボディ420との組み合わせである車車間通信情報から構成される。データヘッダ410及びデータボディ420は、内部インタフェース処理212において生成され、パケットヘッダ400は対前方送信処理214又は対後方送信処理216において生成される。
データボディ420は、例えば車両内の情報を基に内部インタフェース処理212にて加工されて生成された情報である。また、データヘッダ410は、データボディ420の生成時に当該データボディ420の特徴や状態などを表すための生成される情報群であり、データ種別411、データ宛先412、データ優先度413、データ長414、データシーケンス番号415、及びデータタイムスタンプ416の少なくとも一つを含む。データ種別411は、データボディ420に含まれる情報の内容を示す符号であり、例えばデータボディ420の内容が車両の移動速度である、又は車両の座標である等を符号によって示す。データ宛先412は、データボディ420を受信する車両を示す符号であり、宛先車両番号及びブロードキャストフラグから構成される。ブロードキャストフラグがOffの場合、当該データは宛先車両番号で示される車両のみが受信できるように送信され、ブロードキャストフラグがOnの場合、当該データは宛先車両番号で示される車両を含む経路上の全ての車両が受信できるように送信される。例えば、先頭車両120において宛先車両番号として末尾車両130を指定し、ブロードキャストフラグをOnとすることによって、全ての車両に対して当該データが送信される。データ優先度413は当該データの緊急性を示す符号であり、優先度が高いデータほど遅延が小さくなるように調整する。データ長414は、例えばバイト単位のデータボディ420の長さ、又はデータヘッダ410の長さとデータボディ420の長さとの和を示す。データシーケンス番号415は、データ種別411毎の当該データの番号であり、後に生成されたデータほど番号が大きくなるように選択される番号である。例えばデータシーケンス番号415を保持するために8bit用意し、データ生成毎に1ずつ番号が大きくなる場合、データシーケンス番号0の次は1、1の次は2、…であり、255の次は再び0となる。データタイムスタンプ416は、当該データボディ420が生成された時刻情報を表す符号である。
パケットヘッダ400は、パケット種別401、パケット宛先402、パケット優先度403、パケット長404、パケットシーケンス番号405、及びパケットタイムスタンプ406の少なくとも一つを含む。パケット種別401は、当該パケットが含む情報を示す符号である。パケット宛先402は、当該パケットを受信する車両を示す符号であり、通常は、当該パケットが対前方送信処理214にて生成された場合には直前車両を示し、当該パケットが対後方送信処理216によって生成された場合には直後車両を示す。パケット優先度403は、対前方通信部220又は対後方通信部230に設定される当該パケットの優先度である。パケット長404は、例えばバイト単位の当該車車間通信パケットの長さ、及び当該車車間通信パケットにデータヘッダ410及びデータボディ420の組み合わせを何組含むかの情報の少なくとも一つである。パケットシーケンス番号405は、パケット種別401毎の当該データの番号であり、後に生成されたパケットほどパケットシーケンス番号405が大きくなるように選択される番号であり、パケットシーケンス番号405を保持するビット範囲内で最大値の後は最小値から繰り返される。パケットタイムスタンプ406は、当該パケットが生成された時刻情報を示す符号である。
図5は、本発明の実施例の対前方受信処理215の一例のフローチャートである。対前方受信処理215では、まず処理510にて対前方通信部220から受信した車車間通信パケットが転送されるのを待ち受け、車車間通信パケットが到着すると次の処理511へと移行する。なお複数の車車間通信パケットが同時に転送された場合、各車車間通信パケットについて処理511以降の処理を順に実施する。
処理511では、車車間通信パケットを分離し、分離された車車間通信パケットに含まれる車車間通信情報毎に処理512以降の処理を実施する。処理512では、車車間通信情報のデータヘッダ410に含まれるデータ宛先412を確認し、データ宛先412に自車両が指定されていた場合又はデータ宛先412にブロードキャストフラグが指定されていた場合は処理513に分岐し、その他の場合には処理514に分岐する。処理513では、当該車車間通信情報を内部インタフェース処理212に転送する。処理514では、車車間通信情報のデータヘッダ410に含まれるデータ宛先412を確認し、データ宛先412に指定されている車両が隊列内で自車両よりも後方の車両である場合には処理515に、その他の場合には処理516に分岐する。処理515では、当該車車間通信情報を送信バッファ処理213に転送する。処理516では、パケット内の全車車間通信情報についての処理が完了したか否かを確認し、完了した場合には処理510に、そのほかの場合には処理511に分岐する。
なお、対後方受信処理217の処理は、処理514においてデータ宛先車両が自車両よりも隊列内後方の車両であることを確認する代わりに、データ宛先車両が自車両よりも隊列内前方の車両であることを確認する点を除き、対前方受信処理215と同じである。
図6は、本発明の実施例の送信バッファ処理213の一例のフローチャートである。送信バッファ処理213では、まず処理520にて、内部インタフェース処理212又は対前方受信処理215又は対後方受信処理217から車車間通信情報が転送されるのを待ち、車車間通信情報が到着すると次の処理521へと移行する。なお複数の車車間通信情報が同時に転送された場合、各車車間通信情報について処理521以降の処理を順に実施する。また送信バッファ処理213は、データ優先度及び送信方向に関連付けられた1又は複数の待ち行列で構成される送信待ち領域を持つ。例えば中間車両110において3通りのデータ優先度がある場合、対前方及び対後方それぞれについて3通りの優先度、計6つの待ち行列を持つ。なお、ここでは説明の便宜上待ち行列との語を使用するが、データ形式として待ち行列である必要はなく、例えば配列や連想配列、構造体などの組み合わせで実装される送信待ち領域でもよい。
処理521では、データヘッダ410内のデータ優先度413及びデータ宛先412に基づいて、当該車車間通信情報に関連する待ち行列を選択する。以降の処理はここで選択された待ち行列を用いて行う。次いで処理522において、複製カウンタの設定を行う。複製カウンタの設定は制御処理211よりデータ種別411毎に設定された情報に基づき、複製されない車車間通信情報については複製カウンタを0に、複製される車車間通信情報については複製回数に合わせ、例えば複製により2回送信する情報には1、3回送信する情報には2と、送信回数から1を減じた値を設定する。次いで処理523において制御処理211より設定された重複削除処理実施の可否に基づいて重複削除処理を実施する。重複削除処理では、待ち行列内の全ての車車間通信情報と現在処理中の車車間通信情報とのそれぞれのデータヘッダ410を比較する。データヘッダ410の全て、又は一部の情報(例えばデータ種別411及びデータシーケンス番号415、又はデータ種別411及びデータタイムスタンプ416等)が等しい車車間通信情報が存在する場合には重複と判定する。重複と判定した場合には当該車車間通信情報に関する処理を終了し、処理520に戻る。これにより、例えば複製カウンタの設定等により複数回送信されて複製された情報を抑制して、同じ内容の情報の重複を避けることが可能となる。制御処理211より重複削除処理を実施しないと設定されている場合、又は重複削除処理の実施がデータ種別411により規定され、当該車車間通信情報のデータ種別411が重複削除処理を実施しない設定である場合には、重複を判定せずに、常に重複と判定しない場合に相当する処理を実施する。
重複と判定しない場合には、次いで処理524において制御処理211より設定された周期情報追いつき処理実施の可否に基づいて周期情報追いつき判定を実施する。周期情報追いつき判定では、待ち行列内の全ての車車間通信情報のデータヘッダ410と現在処理中の車車間通信情報のデータヘッダ410とを比較する。データヘッダ410のうち、例えばデータ種別411が一致し、かつデータシーケンス番号415又はデータタイムスタンプ416が一致しない車車間通信情報が存在する場合、車車間通信情報の追いつきが発生したと判定する。追いつきが発生したと判定された場合、処理525において待ち行列内に存在する側の車車間通信情報は新しい車車間通信情報に追いつかれたと判定して待ち行列から削除し、追いついた側の車車間通信情報を新たに待ち行列に追加する。追いついた側の車車間通信情報の待ち行列への挿入位置は、待ち行列の末尾であってもよいし、追いつかれた側の車車間通信情報の存在した位置であってもよい。この処理によって、例えば一定時間間隔毎に周期的に送信された車両情報等が通信区間の輻輳により到達が遅れる状況となっている場合に、既に不要となっている古い情報の送信を抑止することで輻輳の解消が可能となる。なお、タイムスタンプが一致しない場合、先のタイムスタンプのデータを削除しても、後のタイムスタンプのデータを削除してもよい。また、制御処理211より周期情報追いつき判定を実施しないと設定されている場合、又は周期情報追いつき判定の実施がデータ種別411によって規定され、当該車車間通信情報のデータ種別411が周期情報追いつき判定を実施しない設定である場合には、周期情報追いつき判定を実施せずに、追いつきと判定しない場合に相当する処理を常に実施する。追いつきが発生したと判定されない場合には、処理526にて当該車車間通信情報を待ち行列の末尾に追加し、当該車車間通信情報に関する処理を終了して処理520に戻る。
図7は、本発明の実施例の対前方送信処理の一例のフローチャートである。対前方送信処理214は、まず処理530にて制御処理211より指定された送信タイミングを待ち、送信タイミングであると判定した時点で処理531に移行する。処理531では、パケットの生成判定を行う。処理530から処理531に到達した時点で、いずれの待ち行列にも車車間通信情報が存在しない場合、処理を終了して、再び処理530に移行する。いずれかの待ち行列に車車間通信情報が存在する場合、パケット生成のために優先度が高い待ち行列の先頭から順に処理532以降の処理を実施する。なお、対前方送信処理214では前方への送信に関連付けられた待ち行列のみを扱うので、ここで全ての待ち行列とは前方への送信に関連付けられた待ち行列全てを指す。処理532以降の処理を実施し、生成されたパケットに車車間通信情報が存在する場合、
条件1.全ての待ち行列が空又はいずれの待ち行列にもパケット上の車車間通信情報と同一の情報しか存在しない、
条件2.制御処理211より指定された最大パケット長に対し、生成中のパケットの長さに新しい車車間通信情報を追加する余裕がない、及び、
条件3.制御処理211よりデータ優先度の混載不可が指定されている場合、パケットに追加済の車車間通信情報と同一優先度の待ち行列が空又は既にパケットに追加済の車車間通信情報と同一の情報のみ存在、のいずれかの条件を満たす場合、パケットの送信のため、処理537へ移行する。前述したいずれの条件も満たさない場合、パケット生成継続のため、処理532へ移行する。
処理532では、以降の処理のために優先度が高い車車間通信情報に関連付けられかつ空ではない待ち行列から順に選択する。処理533では、処理532にて選択された待ち行列中で既にパケットに追加された車車間通信情報を除く、最も先頭の車車間通信情報をパケットに追加する。次いで、処理534にて当該車車間通信情報の複製カウンタを確認し、複製カウンタが0であれば、処理535にて待ち行列から当該車車車間通信情報を削除した後、処理531に戻る。処理534にて確認した結果、複製カウンタが0でない値である場合、処理536にて複製カウンタの値を1減算し、処理531に戻る。
処理537では、1又は複数の車車間通信情報が追加されたパケットに対してパケットヘッダ400を付加する。次いで処理538にて生成したパケットを対前方通信部220に転送し、処理530に戻る。以上の処理によって、自車両が生成した信号と他車両が生成した信号との両方のうち優先度が高い信号から順に送信することができる。
対後方送信処理216の処理は、前方への送信に関連付けられた待ち行列ではなく後方への送信に関連付けられた待ち行列を扱う点を除き、対前方送信処理214の処理と同じである。
図8(1)は、本発明の実施例のチャネル選択を示すテーブルの一例を示す図である。本発明の実施例においては、各車両の対前方通信部220が使用するチャネルと、対後方通信部230が使用するチャネルとが異なるようにチャネルを選択し、対前方の通信と対後方の通信とが互いに与える影響を低減する。図8(1)のテーブルは、例えば6車両の隊列にて利用可能なチャネルがA、B、Cの三つの場合の例である。隊列内の車両数や利用可能なチャネル数については、あくまで例示であり、異なる値の場合も同様の方針で適用可能である。
図8(1)の例の場合、1両目の先頭車両120の対後方通信部230及び2両目の車両の対前方通信部220はチャネルAを使用し、2両目の車両の対後方通信部230及び3両目の車両の対前方通信部220はチャネルBを使用する。このようなチャネルの選択を行うために、例えば図8(1)のテーブルを事前に全ての車両の制御処理211が有し、自車両の隊列内での位置に応じてテーブルに基づいてチャネルを選択して、制御処理211から対前方通信部220及び対後方通信部230に選択されたチャネルを設定する。あるいは、例えばテーブルそのものではなく図8(1)の対応関係を導くことが可能な関数を事前に全ての車両の制御処理211が有し、自車両の隊列内での位置に応じてチャネルを計算して、制御処理211から対前方通信部220及び対後方通信部230に計算されたチャネルを設定する。あるいは、例えばチャネルA、B、Cという候補チャネルのリストを事前に全ての車両の制御処理211が有し,まず最初に先頭車両120と2両目の車両との間で候補チャネルの中からいずれかのチャネルを選択して通信を確立し、次に2両目の車両と3両目の車両と間で候補チャネルの中からいずれかの未使用のチャネルを選択して通信を確立する、といったように先頭車両120から順にチャネルを選択してもよい。また、例えば前述した方法で先頭車両120から順にチャネルを選択する場合、各中間車両110が対後方通信部230で使用するチャネルとしては、対前方通信部220で使用しているチャネルと異なるチャネルであればいずれのチャネルでもよい、という規定に従ってチャネルを選択してもよい。別の方法として、図8(1)のテーブルに各車両間で選択されたチャネルを順に埋めながら後方に通知することによって、同一のチャネルを使用する車両同士の距離ができるだけ離れるようにチャネルを選択してもよい。なお、以上では先頭車両120から後方に向けて順にチャネルを決めるが、末尾車両130から前方に向けて順にチャネルを決めてもよい。
また、図8(2)は、本発明の実施例のチャネル選択を示すテーブルの別の一例を示す図である。この例では、各車両の対前方通信部220と対後方通信部230とでチャネルに加えて異なる偏波面を使用することで、さらに対前方の通信と対後方の通信とが互いに与える影響を低減する。
なお、ここでチャネルとは、例えば無線LANのチャネルのように異なる周波数範囲であって本来は独立して通信可能な単位のことである。あるいは例えば周波数ホッピングを行うシステムであれば、単なる周波数単位ではなく、一定の時間及び周波数範囲の組み合わせを指してもよい。あるいは例えば符号分割多重接続を採用するシステムであれば、共通の符号を用いて拡散処理を実施する単位である。また、例えば隊列から車両が離脱する場合や隊列に車両が加わる場合、全ての車両間のチャネルをリセットして決め直してもよいし、影響を受けない範囲のチャネルは変更せずに、例えば隊列に変更があった個所から後方のみのチャネルを変更してもよい。また、図8(1)、(2)に示すテーブルに、データ送受信で用いる複数の周波数チャネル候補の情報も記録してもよい。
図9は本発明の実施例の送信タイミング指定の例を示す図である。送信タイミングとして指定された値に従って、制御処理211から対前方送信処理214及び対後方送信処理216に対して送信指示が行われる。図8に示すように対前方の通信と対後方通信とで使用するチャネルが異なったとしても、通常の無線信号はチャネル外に一部の電力が漏えいするため、完全に互いに影響を与えることがあり、チャネル間の干渉が発生しうる。この影響を低減するために、図9に示す指定に従って送信タイミングを調整し、それぞれの通信がチャネル外の通信から受ける影響を低減する。以下、図8の説明の場合と同じく6台の車両の隊列の場合にて説明を行うが、車両数が異なる場合でも同様の方針にて適用可能である。
図9(1)の例では、隊列が6台の車両からなるため五つの車両間が存在する。それぞれの車両間に前方から後方への通信と後方から前方への通信が存在することから、10のタイミングオフセットを用意する。例えば各車両における送信機会を2msに一度とし、10のタイミングオフセットを0.2ms刻みで設定する。このとき、例えば2番目の車両の対前方送信処理214は表に値が1と記されているため、基準時刻から1×0.2ms=0.2ms後、2ms+1×0.2ms=2.2ms、4ms+1×0.2ms=4.2ms、といった送信時刻を制御処理211から指定され、当該タイミングでパケットの生成及び対前方通信部220へのパケットの転送が行われる。
図9(1)では全て異なるタイミングオフセットを用いたが、隊列内の車両数が増えるほどタイミングオフセットが細かくなり、又は送信機会を伸ばす(すなわち、データ送信が可能なタイミングの間隔を長くする)必要があるため、タイミングオフセットの適用が困難になる。そこでいくつかの送信箇所で共通のタイミングオフセットを繰り返し使用する方式が考えられる。
図9(2)は各送信箇所のタイミングオフセット指定の別の例を示し、対前方送信処理214は全て共通してタイミングオフセット1を用い、対後方送信処理216は全て共通してタイミングオフセット0を用いる。例えば送信機会を1ms毎、2通りのタイミングオフセットを0.5ms刻みで設定すると、各車両の対前方送信処理214は基準時刻から1×0.5ms=0.5ms、1ms+1×0.5ms=1.5ms、2ms+1×0.5ms=2.5ms、といった送信時刻が設定され、対前方送信処理214が実行される。
図9(3)は各送信箇所のタイミングオフセット指定のさらに別の例を示し、一つの車両が送受信する信号に関するタイミングオフセットが全て異なる最低のタイミングオフセット数である4を用いて送信タイミングを構成している。
これらタイミングオフセット指定を用いて対前方送信処理214及び対後方送信処理216を制御することにより、車車間通信同士がチャネル間干渉により影響を与え合う可能性を低減し、通信の信頼性を向上させることが可能である。
なお、以上の例の説明では図9の図中の値をそのままタイミングオフセットの値として計算に用いたが、表中の値と実際のタイミングオフセットの値とが全単射の関係であれば、必ずしも値をそのまま使用する必要はない。
なお、以上の送信タイミングを設定するためには各車両の基準時刻に大きなずれが存在しないことが望ましい。このため、各車両は例えばGNSSのような外部システムから共通の時刻情報を取得するか、又は隊列内での車車間通信継続中には通信情報を用いてNTPのような方式を用いて各車両の時刻情報を同期させるとよい。
また、前述した送信タイミングを設定するために、例えば図9のテーブルを事前に全ての車両の制御処理211が有し、隊列内での自車両の位置に応じて当該テーブルに基づいて送信タイミングを選択して、制御処理211から対前方送信処理214及び対後方送信処理216に設定する。あるいは例えばテーブルそのものではなく図9の対応関係を導くことが可能な関数を事前に全ての車両の制御処理211が有し、隊列内での自車両の位置に応じてチャネルを計算して、制御処理211から対前方送信処理214及び対後方送信処理216に設定する。あるいはいずれかの車両、例えば先頭車両120の制御処理211が有する図9のテーブルに基いて各車両の制御処理211に対して無線通信を用いて送信タイミングを通知し、各車両の制御処理211はそれぞれ対前方送信処理214及び対後方送信処理216に対して送信タイミングを設定してもよい。なお、車両間の送信タイミングの通知に用いる無線通信は、図9の送信タイミングに従わなくともよい。また、車両間の送信タイミングの通知が終了するまでは、各車両の送信タイミングは図9の送信タイミングに従わなくてもよい。
また、例えば隊列から車両が離脱する場合や隊列に車両が加わる場合、全ての車両間の送信タイミングをリセットして決め直してもよいし、影響を受けない範囲の送信タイミングは変更せずに、例えば隊列に変更があった個所から後方のみの送信タイミングを変更してもよい。この時、送信タイミングの変更が完了するまでの間は送信タイミングの通知に関する通信以外を停止してもよいし、変更が完了するまでの間は変更前の送信タイミングを用いて通信を行ってもよい。
以上に説明したように、本発明の実施例によると、隊列走行を行う車両に搭載された無線通信機の間で通信する無線通信システムであって、自車両に隣接する前方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルと、自車両に隣接する後方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルとが異なるので、遅延が低く、高い信頼性を有する無線通信ができる。
また、車両間の無線通信を確立する際、先頭又は末尾の第1の車両と、隣接する第2の車両との間で第1の周波数チャネルを用いて第1の通信を確立し、第1の通信の確立後に、第2の車両と、隣接する第3の車両との間で第2の周波数チャネルを用いて通信を確立するので、確実に重複を排除してチャネルを割り当てできる。
また、前記無線通信機は、データ送受信に用いる複数の周波数チャネル候補の情報と、選択済みの周波数チャネルの情報とを含むリストを保持し、前記リストを参照して周波数チャネルを選択するので、確実に重複を排除してチャネルを割り当てできる。
また、自車両に隣接する前方車両との間でデータを送受信するタイミングと、自車両に隣接する後方車両との間でデータを送受信するタイミングとが重複しないようにデータ送受信タイミングを制御するので、隣接するチャネルからの干渉による通信の失敗を抑制できる。
また、前記無線通信機は、データ送受信タイミング制御の情報を他の前記無線通信機に通知するので、確実に重複しないタイミングを決定できる。
また、周波数チャネルは、無線信号の電力の一部が隣接する周波数チャネルに漏れて、データ送受信に干渉する程度に近接して配置されるので、隣接するチャネルからの干渉による通信の失敗を抑制できる。
また、複製された受信データを他車両に送信するための送信待ち領域(例えば、待ち行列)に追加する際、送信待ち領域に同一のデータがある場合は一方を削除する。すなわち、複製してデータを送信するので、高い信頼性で短時間にデータを送信できる。また、同一データを削除するので、データ量が増えすぎないように制御できる。
また、送受信されるデータは、情報種別を示す識別子が格納される第1の領域と、前記データの時間順序を示す番号(例えば、シーケンス番号やタイムスタンプ)が格納される第2の領域とを含み、複製された受信データを他車両に送信するための送信待ち領域に追加する際、前記第1の領域の識別子が同じデータが既に送信待ち領域に格納されている場合は、前記第2の領域を比較した結果に基づいて、一方のデータを削除するので、真に必要なデータを確実に転送できる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を有するものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。また構成上同一の機能が複数存在する場合、各機能を実現するハードウェア或いはソフトウェアは別個に実装されていても良いし、実装された一つのハードウェア或いはソフトウェアを時間多重で使用して複数の処理を実施してもよい。また構成上単一の機能であっても、同一の機能を持つ複数のハードウェア或いはソフトウェアを用いて分散処理を実施してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
110 中間車両、120 先頭車両、130 末尾車両
200 車車間通信部、210 通信中継部、211 制御処理、212 内部インタフェース処理、213 送信バッファ処理、214 対前方送信処理、215 対前方受信処理、216 対後方送信処理、217 対後方受信処理、220 対前方通信部、230 対後方通信部、
301 CPU/DSP部、302 メモリ部、303 論理回路部、304 CAN I/F部、305 LAN I/F部、306 バス、
400 パケットヘッダ、401 パケット種別、402 パケット宛先、403 パケット優先度、404 パケット長、405 パケットシーケンス番号、406 パケットタイムスタンプ、410データヘッダ、411 データ種別、412 データ宛先、413 データ優先度、414 データ長、415 データシーケンス番号、416 データタイムスタンプ、420 データボディ、
510~516 対前方受信処理における個別処理、520~526 送信バッファ処理における個別処理、530~538 対前方送信処理における個別処理

Claims (9)

  1. 隊列走行を行う車両に搭載された無線通信機の間で通信する無線通信システムであって、
    自車両に隣接する前方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルと、自車両に隣接する後方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルとが異なり、
    送受信されるデータは、情報種別を示す識別子が格納される第1の領域と、前記データの時間順序を示す番号が格納される第2の領域とを含み、
    前記無線通信機の各々は、
    前記車両間の無線通信を確立する際に、先頭又は末尾の第1の車両と、隣接する第2の車両との間で第1の周波数チャネルを用いて第1の通信を確立し、前記第1の通信の確立後に、前記第2の車両と、隣接する第3の車両との間で第2の周波数チャネルを用いて通信を確立することによって、前記第1の車両から順に通信を確立し、
    複製された受信データを他車両に送信するための送信待ち領域に複数回追加する際、前記第1の領域の識別子が同じデータが既に送信待ち領域に格納されている場合は、前記第2の領域を比較した結果に基づいて、一方のデータの追加を抑制し、
    前記送信待ち領域内の全ての受信データと現在処理中の受信データとを比較し、第1の領域が一致し、かつ第2の領域が一致しない受信データが存在する場合、受信データの追いつきが発生したと判定し、前記送信待ち領域内に存在する受信データは新しい受信データに追いつかれたと判定して、前記送信待ち領域から削除し、新しい受信データを前記送信待ち領域に追加することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記無線通信機は、データ送受信で用いる複数の周波数チャネル候補の情報と、選択済みの周波数チャネルの情報とを含むリストを保持し、前記リストを参照して周波数チャネルを選択することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    自車両に隣接する前方車両との間でデータを送受信するタイミングと、自車両に隣接する後方車両との間でデータを送受信するタイミングとが重複しないようにデータ送受信タイミングを制御することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記無線通信機は、データ送受信タイミングの情報を他の前記無線通信機に通知することを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記周波数チャネルは、無線信号の電力の一部が隣接する周波数チャネルに漏れて、データ送受信に干渉する程度に近接して配置されることを特徴とする無線通信システム。
  6. 隊列走行を行う車両に搭載された無線通信機であって、
    自車両に隣接する前方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルと、自車両に隣接する後方車両とのデータ送受信で用いる周波数チャネルとが異なり、
    送受信されるデータは、情報種別を示す識別子が格納される第1の領域と、前記データの時間順序を示す番号が格納される第2の領域とを含み、
    前記無線通信機の各々は、
    前記車両間の無線通信を確立する際に、先頭又は末尾の第1の車両と、隣接する第2の車両との間で第1の周波数チャネルを用いて第1の通信を確立し、前記第1の通信の確立後に、前記第2の車両と、隣接する第3の車両との間で第2の周波数チャネルを用いて通信を確立することによって、前記第1の車両から順に通信を確立し、
    複製された受信データを他車両に送信するための送信待ち領域に複数回追加する際、前記第1の領域の識別子が同じデータが既に送信待ち領域に格納されている場合は、前記第2の領域を比較した結果に基づいて、一方のデータの追加を抑制し、
    前記送信待ち領域内の全ての受信データと現在処理中の受信データとを比較し、第1の領域が一致し、かつ第2の領域が一致しない受信データが存在する場合、受信データの追いつきが発生したと判定し、前記送信待ち領域内に存在する受信データは新しい受信データに追いつかれたと判定して、前記送信待ち領域から削除し、新しい受信データを前記送信待ち領域に追加することを特徴とする無線通信機。
  7. 請求項6に記載の無線通信機であって、
    データ送受信で用いる複数の周波数チャネル候補の情報と、選択済みの周波数チャネルの情報とを含むリストを保持し、前記リストを参照して周波数チャネルを選択することを特徴とする無線通信機。
  8. 請求項6に記載の無線通信機であって、
    自車両に隣接する前方車両との間でデータを送受信するタイミングと、自車両に隣接する後方車両との間でデータを送受信するタイミングとが重複しないようにデータ送受信タイミングを制御することを特徴とする無線通信機。
  9. 請求項8に記載の無線通信機であって、
    前記周波数チャネルは、無線信号の電力の一部が隣接する周波数チャネルに漏れて、データ送受信に干渉する程度に近接して配置されることを特徴とする無線通信機。
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