以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、一実施の形態に係る取引システムの構成を例示する図である。
図1に例示した取引システム1は、取引装置の一例である入出金機10、決済センターサーバ20、CAFIS(Credit And Finance Information Switching system)30、金融機関ホストセンターサーバ40、電子マネー処理センターサーバ50、管理端末60、販促情報配信端末70、及び店舗端末80を含む。なお、一実施の形態において、電子マネーはハウス型電子マネーであり、金融機関は銀行である。
入出金機10は、決済センターサーバ20及びCAFIS30を介して金融機関ホストセンターサーバ40と通信可能(電文の送受信が可能)に接続されている。また、入出金機10は、電子マネー処理センターサーバ50、管理端末60、及び販促情報配信端末70の各々と通信可能に接続されている。店舗端末80は、管理端末60と通信可能に接続されている。
入出金機10は、商業施設の店舗等に設置され、利用者からの取引要求に応じた取引処理等を実行する。例えば、現金の引き出し、キャッシュレスによる電子マネーチャージ、及び現金による電子マネーチャージ等の各取引要求に応じた取引処理を実行する。現金の引き出し要求に応じた取引処理では、決済センターサーバ20及びCAFIS30を介して金融機関ホストセンターサーバ40との間で電文の送受信等を行う。キャッシュレスによる電子マネーチャージ要求に応じた取引処理では、決済センターサーバ20及びCAFIS30を介して金融機関ホストセンターサーバ40との間で電文の送受信を行うと共に電子マネー処理センターサーバ50との間で電文の送受信等を行う。現金による電子マネーチャージ要求に応じた取引処理では、電子マネー処理センターサーバ50との間で電文の送受信等を行う。
決済センターサーバ20及びCAFIS30は、入出金機10と金融機関ホストセンターサーバ40との間で送受信される電文の中継等を行う。決済センターサーバ20は、決済センター(例えばJ-Debit決済センター)に設置されている。
金融機関ホストセンターサーバ40は、金融機関ホストセンターに設置され、入出金機10から受信した決済要求電文に応じた決済処理を実行し、その処理結果に応じた決済応答電文を入出金機10へ送信する等の処理を行う。
電子マネー処理センターサーバ50は、電子マネー処理センターに設置され、入出金機10から受信した電子マネーチャージ可能金額取得要求に応じた応答をしたり、入出金機10から受信した電子マネーチャージ要求電文に応じた電子マネーチャージ処理を実行し、その処理結果に応じた電子マネーチャージ応答電文を入出金機10へ送信したりする等の処理を行う。
管理端末60は、入出金機10の管理を行い、入出金機10の動作を規定する動作規定情報を含む電文を入出金機10へ送信する等の処理を行う。また、管理端末60は、コールセンター端末としての機能も備える。
販促情報配信端末70は、販売促進情報を入出金機10へ配信する等の処理を行う。
店舗端末80は、例えばPC(Personal Computer)であり、入出金機10が設置された店舗に設置される。店舗端末80は、店舗係員(店員等)の入力操作に応じて、動作規定情報更新要求電文を管理端末60に送信する等の処理を行う。
なお、取引システム1の構成は、図1に例示した構成に限らない。
図2は、一実施の形態に係る取引システムの他の構成を例示する図である。
図2に例示した取引システム1は、図1に例示した取引システム1に対して、更に、IDC(Internet Data Center)サーバ90を含む。
図2に例示した取引システム1では、入出金機10が、IDCサーバ90、決済センターサーバ20、及びCAFIS30を介して金融機関ホストセンターサーバ40との間で電文の送受信を行う。この場合、IDCサーバ90、決済センターサーバ20、及びCAFIS30は、入出金機10と金融機関ホストセンターサーバ40との間で送受信される電文の中継を行う。IDCサーバ90は、その他、入出金機10と管理端末60との間で送受信される電文や、入出金機10と販促情報配信端末70との間で送受信される電文や、店舗端末80と管理端末60との間で送受信される電文の中継等も行う。
図3は、一実施の形態に係る取引システムの具体的な構成を例示するイメージ図である。
図3に例示した取引システム1は、店舗に設置された入出金機10が、店舗を管理する本部のネットワーク11及びルータ(「R」)12とVPN(Virtual Private Network)13とを介して電子マネー処理センターサーバ50と接続されると共に、店舗のルータ14、モバイルネットワーク15、決済センターサーバ20、及びCAFIS30を介して金融機関ホストセンターサーバ40と接続されている。そして、入出金機10は、金融機関ホストセンターサーバ40との間で電文の送受信を行って現金の引き出し(「キャッシュアウト」)に係る取引処理を実行したり、金融機関ホストセンターサーバ40や電子マネー処理センターサーバ50との間で電文の送受信を行ってキャッシュレスによる電子マネーチャージ(「キャッシュレスチャージ」)に係る取引処理を実行したり、電子マネー処理センターサーバ50との間で電文の送受信を行って現金による電子マネーチャージ(「現金チャージ」)に係る取引処理を実行したりする。なお、「キャッシュレスチャージ」に係る取引処理は、「キャッシュアウト」に係る取引処理を含み、金融機関の口座の預金の一部又は全部を直接電子マネーにチャージする処理を含む。
また、入出金機10は、管理端末60や販促情報配信端末70とも接続されている。また、図示を省略するが、店舗端末80が管理端末60と接続されている。ここで、入出金機10は、モバイルネットワーク15を介して管理端末60や販促情報配信端末70と接続されてもよい。また、店舗端末80も、モバイルネットワーク15を介して管理端末60と接続されてもよい。
なお、上述の取引システム1は、入出金機10を複数含んでもよいことは勿論である。この場合も、各入出金機10は、図1及び図3、又は図2に例示した入出金機10と同様の接続形態を有する。この場合は、例えば、複数の店舗の各々に入出金機10が設けられてもよく、また、その複数の店舗は、同一事業者(同一企業)の店舗でもよいし、異なる複数の事業者の店舗でもよい。
図4は、入出金機の外観を例示する図である。
図4に例示した入出金機10は、貨幣入出金部101、カード挿入部102、認証媒体読取窓103、表示入力部104、テンキーパッド105、及びレシート排出部106を備える。
貨幣入出金部101は、入金貨幣を受け付ける後述の貨幣入金受付部122と、出金貨幣の投出を行う後述の貨幣出金投出部129を備える。
カード挿入部102は、取引に使用されるカード(キャッシュカードや電子マネーカード等)の受け付け及び返却を行う。
認証媒体読取窓103は、読取対象の認証媒体(バーコード、QR(Quick Response)コード、生体(例えば手のひら)等)が翳される窓である。
表示入力部104は、利用者向けの画面や店舗係員向けの画面等といった各種画面の表示や、利用者や店舗係員による操作(入力操作、選択操作等)を受け付ける。
テンキーパッド105は、暗証番号入力用のキーである。
レシート排出部106は、利用者向けの情報(例えば取引明細やお得な情報)や店舗係員向けの情報等といった各種情報が印刷されたレシートの排出を行う。
図5は、入出金機の構成を例示する図である。
図5に例示した入出金機10は、主制御部111、現金処理部112、取引履歴格納部113、通信部114、操作部115、認証媒体読取部116、及びレシート出力部117を備え、その各々は、バス118に接続され、相互にデータの受け渡しが可能である。
主制御部111は、入出金機10の各部を制御して、各種の処理を実行する。例えば、主制御部111は、動作規定情報取得部111a、決定部111b、及び取引処理実行部111cとして動作する。動作規定情報取得部111aは、入出金機10の動作を規定する動作規定情報を管理端末60から取得する。決定部111bは、動作規定情報に基づいて、受付可能な取引の決定又は取引休止の決定を行う。取引処理実行部111cは、受付可能な取引の中から利用者の操作に応じて選択された取引に係る取引処理を実行する。
現金処理部112は、入金処理部119、貨幣収容部120、および出金処理部121を備える。
入金処理部119は、貨幣入金受付部122、貨幣識別部123、及び入金貨幣計数部124を備える。貨幣入金受付部122は、入金貨幣を受け付ける。貨幣識別部123は、受け付けた入金貨幣を識別する。入金貨幣計数部124は、識別された入金貨幣を計数する。
貨幣収容部120は、貨幣収納部125及び貨幣カセット126を備える。貨幣収納部125は、入金貨幣計数部124により計数された入金紙幣を貨幣カセット126に収納したり、貨幣カセット126から出金貨幣を取り出したりする。貨幣カセット126は、貨幣を収容し、紙幣を装置内へ補充、または装置内からの紙幣を回収するための可搬型カセットである。
出金処理部121は、出金貨幣識別部127、出金貨幣計数部128、及び貨幣出金投出部129を備える。出金貨幣識別部127は、貨幣収納部125により取り出された出金貨幣を識別する。出金貨幣計数部128は、識別された出金貨幣を計数する。貨幣出金投出部129は、計数された出金貨幣を投出する。
取引履歴格納部113は、入出金機10において、利用者の操作に応じて行われた取引処理の履歴や、店舗係員の操作に応じて行われた処理の履歴等に関する情報を格納する。
通信部114は、外部と通信を行う。例えば、決済センターサーバ20等を介して金融機関ホストセンターサーバ40と通信したり、電子マネー処理センターサーバ50、管理端末60、及び販促情報配信端末70等とも通信したりする。
操作部115は、表示部130、入力部131、及びテンキーパッド105を備える。表示部130は、例えば液晶表示装置であり、入力部131はタッチパネルである。入力部131は、表示部130上に配置され、これにより表示入力部104が構成される。
認証媒体読取部116は、磁気カード読取部132、バーコード読取部133、QRコード読取部134、及びICカード読取部135を備える。磁気カード読取部132は、カード挿入部102に受け付けられた磁気カードの磁気ストライプから情報を読み出す。バーコード読取部133は、認証媒体読取窓103に翳されたバーコードから情報を読み出す。QRコード読取部134は、認証媒体読取窓103に翳されたQRコードから情報を読み出す。ICカード読取部135は、カード挿入部102に受け付けられたICカードのICチップから情報を読み出す。
レシート出力部117は、利用者向けの情報(例えば取引明細やお得な情報)や店舗係員向けの情報等といった各種情報をレシートに印刷してレシート排出部106へ出力する。
なお、入出金機10の構成は、図5に例示した構成に限らない。
図6は、入出金機の他の構成を例示する図である。
図6に例示した入出金機10は、図5に例示した入出金機10に対して、更に、テンキーパッドを含む決済端末136がバス118に接続され、それに伴い操作部115からテンキーパッド105が省かれている。テンキーパッドを含む決済端末136は、図5に例示した入出金機10における主制御部111の一部の機能(決済に係る処理を行う機能)とテンキーパッド105とが、独立したユニットとして設けられたものである。
なお、図5及び図6に例示した入出金機10において、バーコード読取部133とQRコード読取部134は一体として構成されてもよい。また、認証媒体読取部116は、更に、認証媒体読取窓103に翳された生体から生体情報の読み取り等を行う生体認証読取部を備えてもよい。また、認証媒体読取部116は、磁気カード読取部132、バーコード読取部133、QRコード読取部134、及びICカード読取部135を全て備える必要はなく、1以上または複数の読取部で構成されてもよい。
図7は、IDCサーバの構成を例示する図である。
図7に例示したIDCサーバ90は、主制御部901、取引DB902、入出金機取引履歴格納部903、通信部904、及び操作部905を備え、その各々は、バス906に接続され、相互にデータの受け渡しが可能である。
主制御部901は、IDCサーバ90の各部を制御して、各種の処理を実行する。
取引DB902は、IDCサーバ90を介して行われる取引等に係る情報を格納する。
入出金機取引履歴格納部903は、入出金機10から取得された情報(取引履歴格納部113に格納されていた情報等)を格納する。
通信部904は、外部と通信を行う。例えば、入出金機10、決済センターサーバ20、管理端末60、販促情報配信端末70、及び店舗端末80と通信を行う。
操作部905は、表示部907、入力部908、及び認証部909を備える。表示部907は、例えば液晶表示装置である。入力部908は、タッチパネル、キーボード、マウス等である。認証部909は、ユーザ認証を行う。
図8は、管理端末の構成を例示する図である。
図8に例示した管理端末60は、主制御部601、FAQ(Frequently Asked Questions)DB602、問い合わせ対応マニュアルDB603、過去履歴DB604、動作規定情報記憶部の一例である入出金機動作規定テーブルDB605、入出金機動作規定テーブル更新受付部606、入出金機動作規定テーブル更新部607、通信部608、及び操作部609を備え、その各々は、バス610に接続され、相互にデータの受け渡しが可能である。
主制御部601は、管理端末60の各部を制御して、各種の処理を実行する。
FAQDB602は、コールセンター業務に係るFAQに関する情報を格納する。
問い合わせ対応マニュアルDB603は、コールセンター業務に係る問い合わせ対応マニュアルに関する情報を格納する。
過去履歴DB604は、IDCサーバ90から取得された情報(取引DB902や入出金機取引履歴格納部903に格納されていた情報)や、入出金機10から取得された情報(取引履歴格納部113に格納されていた情報)等を格納する。
入出金機動作規定テーブルDB605は、入出金機10の動作を規定する動作規定情報をテーブルとして格納する。
入出金機動作規定テーブル更新受付部606は、通信部608が店舗端末80から受信した動作規定情報更新要求電文に応じて、入出金機動作規定テーブルDB605にテーブルとして格納されている動作規定情報の更新を受け付ける。
入出金機動作規定テーブル更新部607は、入出金機動作規定テーブル更新受付部606が受け付けた更新内容に応じて、入出金機動作規定テーブルDB605にテーブルとして格納されている動作規定情報を更新する。
通信部608は、外部と通信を行う。例えば、入出金機10と通信を行って、取引履歴格納部113に格納されていた情報を取得したり、IDCサーバ90と通信を行って、取引DB902や入出金機取引履歴格納部903に格納されていた情報を取得したり、店舗端末80から動作規定情報更新要求電文を受信したりする。
操作部609は、表示部611、入力部612、及び認証部613を備える。表示部611は、例えば液晶表示装置である。入力部612は、タッチパネル、キーボード、マウス等である。認証部613は、ユーザ認証を行う。
図9は、販促情報配信端末の構成を例示する図である。
図9に例示した販促情報配信端末70は、主制御部701、受領販促情報DB702、配信販促情報作成部703、配信販促情報DB704、販促情報配信部705、通信部706、及び操作部707を備え、その各々は、バス708に接続され、相互にデータの受け渡しが可能である。
主制御部701は、販促情報配信端末70の各部を制御して、各種の処理を実行する。
受領販促情報DB702は、受領販売促進情報を格納する。受領販売促進情報は、例えば、外部から取得される。
配信販促情報作成部703は、受領販促情報DB702に格納されている受領販売促進情報に基づいて配信販売促進情報を作成する。
配信販促情報DB704は、配信販売促進情報を格納する。
販促情報配信部705は、配信販促情報DB704に格納されている配信販売促進情報を外部(入出金機10等)に配信する処理を行う。
通信部706は、外部と通信を行う。例えば、外部と通信を行って受領販売促進情報を取得したり、入出金機10と通信を行って配信販売促進情報を配信したりする。
操作部707は、表示部709、入力部710、及び認証部711を備える。表示部709は、例えば液晶表示装置である。入力部710は、タッチパネル、キーボード、マウス等である。認証部711は、ユーザ認証を行う。
図10は、管理端末の入出金機動作規定テーブルDBにテーブルとして格納される動作規定情報を例示する図である。
図10に例示した動作規定情報は、稼動曜日テーブル621、休止日テーブル622、運用条件テーブル623、手数料額(基本)設定テーブル624、及び手数料額(任意)設定テーブル625を有する。
稼動曜日テーブル621は、入出金機10の稼働曜日と、各稼動曜日の稼働開始時刻及び稼動終了時刻を規定する情報を格納する。
休止日テーブル622は、入出金機10の休止日と、各休止日の休止時間帯を規定する情報を格納する。
運用条件テーブル623は、入出金機10の状態に応じて入出金機10の動作を規定する情報を格納する。例えば、入出金機10に収容(収納)されている紙幣枚数(例えば出金用紙幣枚数)が0枚の場合に、キャッシュレスによる電子マネーチャージ及びおつり無しの現金による電子マネーチャージを受付可能な取引として稼動を開始するか、又は、取引休止(待機)とすることを規定した情報や、入出金機10に収容されている千券と万券の紙幣枚数が閾値を越えた場合に、現金の引き出し(出金)及びおつり有りの現金による電子マネーチャージを受付可能(有効)な取引とすることを規定した情報や、入出金機10に収容されている千券又は万券の紙幣枚数が閾値以下の場合に、現金の引き出し及びおつり有りの現金による電子マネーチャージを受付不可(無効)な取引とすることを規定した情報や、入出金機10内の金種毎の在高(入出金機10に収納されている金種毎の紙幣枚数)に応じた引き出し可能金額を規定した情報(取引可能金額テーブル623aを含む)を格納する。
手数料額(基本)設定テーブル624は、現金の引き出し、キャッシュレスによる電子マネーチャージ、及び現金による電子マネーチャージの各取引に必要な利用者の手数料額(基本)を規定する情報を格納する。
手数料額(任意)設定テーブル625は、現金の引き出し、キャッシュレスによる電子マネーチャージ、及び現金による電子マネーチャージの各取引に必要な利用者の手数料額(任意)を規定する情報を格納する。手数料額(任意)は、特定の条件に該当する場合に適用される手数料額である。特定の条件は、入出金機10が設置される店舗(入出金機10の機器IDが対応)、適用期間(日付及び時間帯)、適用条件(例えば取引金額)等に関する条件を含む。
なお、手数料額(基本)設定テーブル624及び手数料額(任意)設定テーブル625において、1つ以上の取引の手数料額をゼロ又はマイナスの金額としてもよい。例えば、現金による電子マネーチャージの取引の手数料額をゼロ又はマイナスの金額とすることで、その取引が促進され、入出金機10内に収容される現金を増やすことができる。
上述の図5及び図6に例示した入出金機10は、例えば、図11に例示するハードウェア構成を有するコンピュータを用いて実現することができる。
図11は、コンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
図11に例示したコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ1001、メモリ1002、補助記憶装置1003、入力装置1004、表示装置1005、入出力インタフェース1006、通信制御装置1007、及び媒体駆動装置1008を備える。コンピュータ1000におけるこれらの要素1001~1008は、バス1009により相互に接続されており、要素間でのデータの受け渡しが可能である。
プロセッサ1001は、OS(Operating System)を含む各種のプログラムを実行することによりコンピュータ1000の全体の動作を制御する。例えば、プロセッサ1001は、入出金機10において実行される後述の処理を含むプログラムを実行する。
メモリ1002は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。メモリ1002のROMには、例えば、コンピュータ1000の起動時にプロセッサ1001が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。メモリ1002のRAMは、プロセッサ1001が、各種のプログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用するものである。
補助記憶装置1003は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク、及びフラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。補助記憶装置1003には、プロセッサ1001によって実行される各種のプログラムや各種のデータ等を記憶させることができる。また、補助記憶装置1003の一部の記憶領域は、取引履歴格納部113として利用可能である。
入力装置1004は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネル等である。コンピュータ1000のオペレータが入力装置1004に対し所定の操作を行うと、入力装置1004は、その操作内容に対応付けられている入力情報をプロセッサ1001に送信する。
表示装置1005は、例えば、液晶表示装置である。
入力装置1004及び表示装置1005は、表示入力部104として利用可能である。
入出力インタフェース1006は、コンピュータ1000と、電子部品や外部機器とを接続する。例えば、テンキーパッド105、現金処理部112、認証媒体読取部116、レシート出力部117、及び決済端末136との接続に利用可能である。
通信制御装置1007は、コンピュータ1000と外部装置との各種通信を制御する装置である。通信制御装置1007は、通信部114として利用可能である。
媒体駆動装置1008は、可搬型記録媒体1010に記録されているプログラムやデータの読み出しを行ったり、補助記憶装置1003に記憶されたデータ等の可搬型記録媒体1010への書き込みを行ったりする。可搬型記録媒体1010の一部の記憶領域は、取引履歴格納部113として利用可能である。可搬型記録媒体1010としては、例えば、Secure Digital(SD)規格のメモリカード(フラッシュメモリ)がある。また、コンピュータ1000が媒体駆動装置1008として利用可能な光ディスクドライブを搭載している場合、当該光ディスクドライブで認識可能な各種の光ディスクを可搬型記録媒体1010として利用可能である。可搬型記録媒体1010として利用可能な光ディスクには、例えば、Compact Disc(CD)、Digital Versatile Disc(DVD)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標)等がある。
上述の図7に例示したIDCサーバ90、図8に例示した管理端末60、及び図9に例示した販促情報配信端末70も、図11に例示したコンピュータ1000を用いて実現することができる。
図7に例示したIDCサーバ90を実現する場合は、補助記憶装置1003や可搬型記録媒体1010の一部の記憶領域を取引DB902や入出金機取引履歴格納部903として利用可能であり、通信制御装置1007を通信部904として利用可能であり、入力装置1004と表示装置1005を入力部908と表示部907として利用可能であり、入出力インタフェース1006を認証部909との接続に利用可能である。
図8に例示した管理端末60を実現する場合は、補助記憶装置1003や可搬型記録媒体1010の一部の記憶領域をFAQDB602、問い合わせ対応マニュアルDB603、過去履歴DB604、及び入出金機動作規定テーブルDB605として利用可能であり、通信制御装置1007を通信部608として利用可能であり、入力装置1004と表示装置1005を入力部612と表示部611として利用可能であり、入出力インタフェース1006を認証部613との接続に利用可能である。また、プロセッサ1001がプログラムを実行することにより、入出金機動作規定テーブル更新受付部606や入出金機動作規定テーブル更新部607を実現可能である。
図9に例示した販促情報配信端末70を実現する場合は、補助記憶装置1003や可搬型記録媒体1010の一部の記憶領域を受領販促情報DB702や配信販促情報DB704として利用可能であり、通信制御装置1007を通信部706として利用可能であり、入力装置1004と表示装置1005を入力部710と表示部709として利用可能であり、入出力インタフェース1006を認証部711との接続に利用可能である。また、プロセッサ1001がプログラムを実行することにより、配信販促情報作成部703や販促情報配信部705を実現可能である。
また、図5及び図6に例示した入出金機10の主制御部111や、図7に例示したIDCサーバ90の主制御部901や、図8に例示した管理端末60の主制御部601、入出金機動作規定テーブル更新受付部606、及び入出金機動作規定テーブル更新部607や、図9に例示した販促情報配信端末70の主制御部701、配信販促情報作成部703、及び販促情報配信部705は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現されてもよい。
なお、店舗端末80も、図11に例示したコンピュータ1000を用いて実現することができるし、店舗端末80の一部が、FPGAやASIC等のハードウェアにより実現されてもよい。
次に、取引システム1において実行される処理について説明する。
図12は、入出金機において実行される利用者向け処理の流れを例示するフローチャートである。図13は、入出金機の表示入力部の利用者向け画面例を示す図である。
図12に例示した利用者向け処理は、例えば、店舗係員による表示入力部104の操作により利用者向け処理開始指示が入力されることによって、開始する。
図12に例示した利用者向け処理が開始すると、主制御部111は、まず、現在の日付、曜日、時刻に関する情報(現在日時情報)を取得する(S101)。ここで、現在日時情報は、主制御部111が有する日時計数機能から取得されてもよいし、通信部114を介して外部から取得されてもよい。
次に、主制御部111は、通信部114を介して管理端末60から動作規定情報(稼動曜日テーブル621及び休止日テーブル622)を取得する(S102)。
次に、主制御部111は、S101で取得した現在日時情報とS102で取得した稼動曜日テーブル621に基づいて、取得した現在曜日が稼動曜日であるか否かを判定する(S103)。
S103の判定結果がNOの場合、主制御部111は、図13に例示した第1の休止画面141を表示入力部104に表示し(S104)、一定時間経過後(S105)に処理がS101に戻る。
S103の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S101で取得した現在日時情報とS102で取得した休止日テーブル622に基づいて、取得した現在日付が休止日であるか否かを判定する(S105)。
S105の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S101で取得した現在日時情報とS102で取得した休止日テーブル622に基づいて、取得した現在時刻が休止時間帯であるか否かを判定する(S106)。
S106の判定結果がYESの場合は、処理がS104へ進む。
S106の判定結果がNOの場合、又は、S105の判定結果がNOの場合、主制御部111は、通信部114を介して管理端末60から動作規定情報(運用条件テーブル623)を取得する(S107)。
次に、主制御部111は、入出金機10内の万券の在高情報と入出金機10内の千券の在高情報を取得する(S108)。
次に、主制御部111は、S108で取得した万券の在高情報と千券の在高情報に基づいて、入出金機10内の在高(入出金機10に収容されている紙幣枚数)がゼロであるか否かを判定する(S109)。
S109の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S107で取得した運用条件テーブル623に、入出金機10内の在高がゼロである場合の入出金機10の動作として取引休止が指定(規定)されているか否かを判定する(S110)。
S110の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図13に例示した第2の休止画面142を表示入力部104に表示し(S111)、処理がS105へ進む。
S109の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S108で取得した万券の在高情報とS107で取得した運用条件テーブル623に基づいて、万券在高が万券枚数閾値よりも大きいか否かを判定する(S112)。
S112の判定結果がNOの場合は、処理がS111へ進む。
S112の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S108で取得した千券の在高情報とS107で取得した運用条件テーブル623に基づいて、千券在高が千券枚数閾値よりも大きいか否かを判定する(S113)。
S113の判定結果がNOの場合は、処理がS111へ進む。
S113の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図13に例示した第1の利用者初期画面143を表示入力部104に表示する(S114)。第1の利用者初期画面143は、利用者が選択可能な取引ボタンとして、現金の引き出し(「お引き出し」)、キャッシュカードによる電子マネーチャージ(「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」)、現金による電子マネーチャージ(「電子マネーチャージ(現金)」)の各取引ボタンを含む利用者初期画面である。なお、キャッシュカードによる電子マネーチャージは、キャッシュレスによる電子マネーチャージでもある。
S114の後、第1の利用者初期画面143において、利用者による表示入力部104の操作に応じて何れかの取引ボタンが選択されると(S115)、主制御部111は、S115で選択された取引ボタンが「お引き出し」であるか否かを判定する(S116)。
S116の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S115で選択された取引ボタンが「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」であるか否かを判定する(S117)。
S117の判定結果がNOの場合、主制御部111は、「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理を実行する(S118)。「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理(S118)の詳細は、図20及び図21を用いて後述する。
S117の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理を実行する(S119)。「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理(S119)の詳細は、図18及び図19を用いて後述する。
S116の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「お引き出し」の取引処理を実行する(S120)。「お引き出し」の取引処理(S120)の詳細は、図14~図17を用いて後述する。
また、S110の判定結果がNOの場合、主制御部111は、図13に例示した第2の利用者初期画面144を表示入力部104に表示する(S121)。第2の利用者初期画面144は、利用者が選択可能な取引ボタンとして、キャッシュカードによる電子マネーチャージ(「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」)、おつり無しの現金による電子マネーチャージ(「電子マネーチャージ(現金・おつり無し)」)の各取引ボタンを含む利用者初期画面である。
S121の後、第2の利用者初期画面144において、利用者による表示入力部104の操作に応じて何れかの取引ボタンが選択されると(S122)、主制御部111は、S122で選択された取引ボタンが「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」であるか否かを判定する(S123)。
S123の判定結果がYESの場合は、処理がS119へ進む。
S123の判定結果がNOの場合、主制御部111は、「電子マネーチャージ(現金・おつり無し)」の取引処理を実行する(S124)。「電子マネーチャージ(現金・おつり無し)」の取引処理(S124)の詳細は、後述する。
S118、S119、S120、又はS124の後は、処理がS101に戻る。
なお、図12に例示した利用者向け処理では、例えば、S112の判定結果がNOの場合や、S113の判定結果がNOの場合に、処理がS121へ進んでもよい。
図14は、「お引き出し」の取引処理(S120)の流れを例示するフローチャートである。図15は、「お引き出し」の取引処理(S120)実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図14に例示した「お引き出し」の取引処理が開始すると、主制御部111は、図15に例示したキャッシュカード操作誘導画面145を表示入力部104に表示し(S131)、カード操作有りか否か(カード挿入部102にカードが受け付けられたか否か)を判定する(S132)。
S132の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S132の判定結果がYESの場合、主制御部111は、カード挿入部102に受け付けられたカードが取扱可能なキャッシュカードであるか否かを判定する(S133)。
S133の判定結果がNOの場合、主制御部111は、取引不成立の図15に例示した媒体抜取誘導画面146を表示入力部104に表示し(S134)、受け付けたカードをカード挿入部102から返却(排出)する(S135)。
次に、主制御部111は、カード挿入部102からカードが抜き取られたか否かを判定する(S136)。
S136の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S136の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引不成立の図15に例示した終了画面147を表示入力部104に表示し(S137)、ここまでの「お引き出し」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S138)、「お引き出し」の取引処理が終了する。
一方、S133の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図15に例示した暗証番号入力誘導画面148を表示入力部104に表示し(S139)、暗証番号が入力されたか否かを判定する(S140)。暗証番号の入力は、例えば、利用者によるテンキーパッド105の操作に応じて行われる。
S140の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S140の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図15に例示した引出金額選択画面149を表示入力部104に表示する(S141)。なお、引出金額選択画面149に表示される金額ボタン(「1000円」、「2000円」等)は、後述する表示金額選択処理(図16参照)の実行により表示対象として選択されたものに限られ、入出金機10内の紙幣在高に応じて決定される。表示金額選択処理は、例えば、S141の開始時に実行される。
S141の後、引出金額選択画面149において、利用者による表示入力部104の操作に応じて金額ボタンが選択されると(S142)、主制御部111は、S142で選択された金額ボタンに応じた金額を引き出し金額として決済要求電文を作成する(S143)。なお、決済要求電文は、決済額に関する情報とキャッシュカードから読み取られた利用者情報を含む。決済額は、引き出し金額と利用者手数料とを合算した金額であり、後述する決済額算出処理(図17参照)の実行により算出される。決済額算出処理は、例えば、S143の開始時に実行される。
S143の後、主制御部111は、S143で作成した決済要求電文を、通信部114を介して金融機関ホストセンターサーバ40へ送信する(S144)。
次に、主制御部111は、通信部114が決済応答電文(決済可否電文)を金融機関ホストセンターサーバ40から受信したか否かを判定する(S145)。
S145の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S145の判定結果がYESの場合、主制御部111は、通信部114が受信した決済応答電文が、決済許可を示す応答電文であるか否かを判定する(S146)。
S146の判定結果がNOの場合は、処理がS134へ進む。
S146の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図15に例示した決済確認画面150を表示入力部104に表示する(S147)。
決済確認画面150において、利用者による表示入力部104の操作に応じて「進む」、「戻る」、及び「キャンセル」のいずれかのボタンが選択されると(取引続行選択が為されると)(S148)、主制御部111は、S148で選択されたボタンが「進む」であるか否かを判定する(S149)。
S149の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S148で選択されたボタンが「戻る」であるか否かを判定する(S150)。
S150の判定結果がNOの場合は、処理がS134へ進む。
S150の判定結果がYESの場合は、処理がS141の後であってS142の前に戻る。
S149の判定結果がYESの場合は、主制御部111は、図15に例示した現金計数画面151を表示入力部104に表示し(S151)、出金金額(引き出し金額)の現金を計数する(S152)。
次に、主制御部111は、取引成立の図15に例示した媒体抜取誘導画面152を表示入力部104に表示し(S153)、キャッシュカードをカード挿入部102から返却(排出)する(S154)。
次に、主制御部111は、カード挿入部102からキャッシュカードが抜き取られたか否かを判定する(S155)。
S155の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S155の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S152で計数した現金を貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)に出金(投出)し(S156)、貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)から現金が抜き取られたか否かを判定する(S157)。
S157の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S157の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「お引き出し」の取引に係る取引明細をレシートに印刷してレシート排出部106に排出し(S158)、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S159)。
S159の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S159の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引成立の図15に例示した終了画面153を表示入力部104に表示し(S160)、「お引き出し」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S161)、「お引き出し」の取引処理が終了する。
図16は、表示金額選択処理の流れを例示するフローチャートである。
図16に例示した表示金額選択処理が開始すると、主制御部111は、通信部114を介して管理端末60から動作規定情報(運用条件テーブル623(取引可能金額テーブル623a)を取得する(S171)。
次に、主制御部111は、入出金機10内の千券と万券の在高情報を取得する(S172)。
次に、主制御部111は、S171で取得した取引可能金額テーブル623aと、S172で取得した千券と万券の在高情報に基づいて、千券又は万券の在高枚数が、「1000円」の金額ボタンを表示する枚数範囲(千券:>5又は万券:>0)に含まれているか否かを判定する(S173)。
S173の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「1000円」ボタンを表示対象として選択する(S174)。
S173の判定結果がNOの場合、又は、S174の後、主制御部111は、S171で取得した取引可能金額テーブル623aと、S172で取得した千券と万券の在高情報に基づいて、千券又は万券の在高枚数が、「2000円」の金額ボタンを表示する枚数範囲(千券:>10又は万券:>0)に含まれているか否かを判定する(S175)。
S175の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「2000円」ボタンを表示対象として選択する(S176)。
S175の判定結果がNOの場合、又は、S176の後、主制御部111は、S171で取得した取引可能金額テーブル623aと、S172で取得した千券と万券の在高情報に基づいて、千券又は万券の在高枚数が、「3000円」の金額ボタンを表示する枚数範囲(千券:>12又は万券:>0)に含まれているか否かを判定する(S177)。
S177の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「3000円」ボタンを表示対象として選択する(S178)。
S177の判定結果がNOの場合、又は、S178の後、主制御部111は、S171で取得した取引可能金額テーブル623aと、S172で取得した千券と万券の在高情報に基づいて、千券又は万券の在高枚数が、「5000円」の金額ボタンを表示する枚数範囲(千券:>20又は万券:>0)に含まれているか否かを判定する(S179)。
S179の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「5000円」ボタンを表示対象として選択する(S180)。
S179の判定結果がNOの場合、又は、S180の後、主制御部111は、S171で取得した取引可能金額テーブル623aと、S172で取得した千券と万券の在高情報に基づいて、千券又は万券の在高枚数が、「10000円」の金額ボタンを表示する枚数範囲(千券:>50又は万券:>5)に含まれているか否かを判定する(S181)。
S181の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「10000円」ボタンを表示対象として選択する(S182)。
S181の判定結果がNOの場合、又は、S182の後、主制御部111は、S171で取得した取引可能金額テーブル623aと、S172で取得した千券と万券の在高情報に基づいて、千券又は万券の在高枚数が、「20000円」の金額ボタンを表示する枚数範囲(千券:>100又は万券:>10)に含まれているか否かを判定する(S183)。
S183の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「20000円」ボタンを表示対象として選択する(S184)。
S183の判定結果がNOの場合、又は、S184の後、主制御部111は、S171で取得した取引可能金額テーブル623aと、S172で取得した千券と万券の在高情報に基づいて、千券又は万券の在高枚数が、「30000円」の金額ボタンを表示する枚数範囲(千券:>150又は万券:>15)に含まれているか否かを判定する(S185)。
S185の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「30000円」ボタンを表示対象として選択する(S186)。
S185の判定結果がNOの場合、又は、S186の後は、表示金額選択処理が終了する。
表示金額選択処理の後、該表示金額選択処理で表示対象に選択された金額ボタンを含む引出金額選択画面149が表示入力部104に表示される。
図17は、決済額算出処理の流れを例示するフローチャートである。
図17に例示した決済額算出処理が開始すると、主制御部111は、通信部114を介して管理端末60から動作規定情報(手数料額(任意)設定テーブル625)を取得する(S191)。
次に、主制御部111は、店舗情報(入出金機10の機器ID)を取得する(S192)。なお、店舗情報(入出金機10の機器ID)は、例えば、主制御部111の内部の情報格納部に格納されている。
次に、主制御部111は、S192で取得した機器IDが、S191で取得した手数料額(任意)設定テーブル625における該当する「取引名称」の「対象店舗(機器ID)」に含まれる店舗(機器ID)であるか否かを判定する(S193)。
S193の判定結果がYESの場合、主制御部111は、現在の日付、曜日、時刻に関する情報(現在日時情報)を取得する(S194)。
次に、主制御部111は、S194で取得した現在日時が、S191で取得した手数料額(任意)設定テーブル625における該当する「取引名称」の「適用期間」に含まれる日時であるか否かを判定する(S195)。
S195の判定結果がYESの場合、主制御部111は、利用金額(取引金額)が、S191で取得した手数料額(任意)設定テーブル625における該当する「取引名称」の「適用条件1」の条件に該当(合致)するか否かを判定する(S196)。
S196の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S191で取得した手数料額(任意)設定テーブル625における該当する「取引名称」の「適用条件2」の条件に該当(合致)するか否かを判定する(S197)。
S197の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S191で取得した手数料額(任意)設定テーブル625における該当する「取引名称」の「適用条件3」の条件に該当(合致)するか否かを判定する(S198)。
なお、ここでは、S191で取得した手数料額(任意)設定テーブル625には、「適用条件」として、「適用条件1」、「適用条件2」、及び「適用条件3」が規定されていたとする。
S198の判定結果がYESの場合、主制御部111は、手数料額を、S191で取得した手数料額(任意)設定テーブル625における該当する「取引名称」の「手数料額」の金額とし、その手数料額と利用金額とを合算した金額を決済額として算出する(S199)。
S193、S195、S196、S197、又はS198の判定結果がNOの場合、主制御部111は、通信部114を介して管理端末60から動作規定情報(手数料額(基本)設定テーブル624)を取得する(S200)。
次に、主制御部111は、手数料額を、S200で取得した手数料額(基本)設定テーブル624における該当する「取引名称」の「手数料額」の金額として、その手数料額と利用金額とを合算した金額を決済額として算出する(S201)。
S199又はS201の後は、決済額算出処理が終了する。
決済額算出処理の後、S199又はS201で算出した決済額等を含む決済確認画面150が表示入力部104に表示される。
図18は、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理(S119)の流れを例示するフローチャートである。図19は、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理(S119)実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図18に例示した「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理が開始すると、主制御部111は、図19に例示した電子マネーカード操作誘導画面161を表示入力部104に表示する(S211)。
次に、主制御部111は、カード操作有りか否か(カード挿入部102にカードが受け付けられたか否か)を判定する(S212)。
S212の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S212の判定結果がYESの場合、主制御部111は、カード挿入部102に受け付けられたカードが取扱可能な電子マネーカードであるか否かを判定する(S213)。
S213の判定結果がNOの場合、主制御部111は、取引不成立の図19に例示した媒体抜取誘導画面162を表示入力部104に表示し(S214)、受け付けたカードをカード挿入部102から返却(排出)する(S215)。
次に、主制御部111は、カード挿入部102からカードが抜き取られたか否かを判定する(S216)。
S216の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S216の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引不成立の図19に例示した終了画面163を表示入力部104に表示し(S217)、ここまでの「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S218)、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理が終了する。
S213の判定結果がYESの場合、主制御部111は、電子マネーカードから読み取られた利用者情報を含む電子マネーチャージ可能金額取得要求電文を、通信部114を介して電子マネー処理センターサーバ50に送信し(S219)、電子マネーチャージ可能金額取得応答電文を、通信部114を介して電子マネー処理センターサーバ50から受信する(S220)。
次に、主制御部111は、図19に例示したキャッシュカード操作誘導画面164を表示入力部104に表示し(S221)、カード操作有りか否か(カード挿入部102にカードが受け付けられたか否か)を判定する(S222)。
S222の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S222の判定結果がYESの場合、主制御部111は、カード挿入部102に受け付けられたカードが取扱可能なキャッシュカードであるか否かを判定する(S223)。
S223の判定結果がNOの場合、主制御部111は、取引不成立の図19に例示した媒体抜取誘導画面165を表示入力部104に表示し(S224)、電子マネーカードをカード挿入部102から返却(排出)する(S225)。
次に、主制御部111は、カード挿入部102から電子マネーカードが抜き取られたか否かを判定する(S226)。
S226の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S226の判定結果がYESの場合、主制御部111は、キャッシュカードをカード挿入部102から返却(排出)し(S227)、カード挿入部102からキャッシュカードが抜き取られたか否かを判定する(S228)。
S228の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S228の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引不成立の図19に例示した終了画面166を表示入力部104に表示し(S229)、ここまでの「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S230)、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理が終了する。
一方、S223の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図19に例示した暗証番号入力誘導画面167を表示入力部104に表示し(S231)、暗証番号が入力されたか否かを判定する(S232)。
S232の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S232の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図19に例示したチャージ金額選択画面168を表示入力部104に表示する(S233)。なお、チャージ金額選択画面168に表示される金額ボタン(「1000円」、「2000円」等)は、電子マネーチャージ可能金額に応じて決定される。例えば、電子マネーチャージ可能金額以下の金額ボタンとされる。電子マネーチャージ可能金額は、S220で受信した電子マネーチャージ可能金額取得応答電文に含まれる電子マネーチャージ可能金額に関する情報に基づく金額である。
S233の後、チャージ金額選択画面168において、利用者による表示入力部104の操作に応じて金額ボタンが選択されると(S234)、主制御部111は、S234で選択された金額ボタンに応じたチャージ金額、利用者手数料(手数料金額)、口座引き落とし金額等を含む図19に例示した決済確認画面169を表示する(S235)。ここで、口座引き落とし金額は、チャージ金額と利用者手数料を合算した金額であり、決済金額でもある。利用者手数料及び決済金額は、例えばS235の開始時に前述の決済額算出処理(図17参照)を実行することにより算出される。
S235の後、主制御部111は、決済確認画面169において、利用者による表示入力部104の操作に応じて「進む」、「戻る」、及び「キャンセル」のいずれかのボタンが選択されると(S236)、主制御部111は、S236で選択されたボタンが「進む」ボタンであるか否かを判定する(S237)。
S237の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S236で選択されたボタンが「戻る」ボタンであるか否かを判定する(S238)。
S238の判定結果がNOの場合は、処理がS224へ進む。
S238の判定結果がYESの場合は、処理がS233に戻る。
S237の判定結果がYESの場合は、主制御部111は、決済要求電文を作成する(S239)。なお、決済要求電文は、S235で決済確認画面169に表示された口座引き落とし金額(決済金額)に関する情報とキャッシュカードから読み取られた利用者情報を含む。
S239の後、主制御部111は、S239で作成した決済要求電文を、通信部114を介して金融機関ホストセンターサーバ40へ送信する(S240)。
次に、主制御部111は、通信部114が決済応答電文(決済可否電文)を受信したか否かを判定する(S241)。
S241の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S241の判定結果がYESの場合、主制御部111は、通信部114が受信した決済応答電文が、決済許可を示す応答電文であったか否かを判定する(S242)。
S242の判定結果がNOの場合は、処理がS224へ進む。
S242の判定結果がYESの場合、主制御部111は、電子マネーチャージ要求電文を作成する(S243)。電子マネーチャージ要求電文は、S235で決済確認画面169に表示されたチャージ金額に関する情報と電子マネーカードから読み取られた利用者情報を含む。
S243の後、主制御部111は、S243で作成した電子マネーチャージ要求電文を、通信部114を介して電子マネー処理センターサーバ50へ送信する(S244)。また、S244では、電子マネーチャージ要求電文を送信した後に、図19に例示したチャージ処理画面170を表示入力部104に表示する。
S244の後、主制御部111は、通信部114が電子マネーチャージ完了を示す電子マネーチャージ応答電文を電子マネー処理センターサーバ50から受信したか否かを判定する(S245)。
S245の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S245の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引成立の図19に例示した媒体抜取誘導画面171を表示入力部104に表示する(S246)。
S246の後、主制御部111は、受け付けたキャッシュカードをカード挿入部102から返却(排出)し(S247)、カード挿入部102からキャッシュカードが抜き取られたか否かを判定する(S248)。
S248の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S248の判定結果がYESの場合、主制御部111は、電子マネーカードをカード挿入部102から返却(排出)し(S249)、カード挿入部102から電子マネーカードが抜き取られたか否かを判定する(S250)。
S250の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S250の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」に係る取引明細をレシートに印刷してレシート排出部106に排出し(S251)、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S252)。
S252の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S252の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引成立の図19に例示した終了画面172を表示入力部104に表示し(S253)、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S254)、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理が終了する。
図20は、「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理(S118)の流れを例示するフローチャートである。図21は、「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理(S118)実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図20に例示した「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理において、S261~S270は、図18に例示した取引処理のS211~S220と同様であるので、その説明は省略するが、例えば、S261では、図21に例示した電子マネーカード操作誘導画面175が表示入力部104に表示される。
S270の後、主制御部111は、図21に例示したチャージ金額選択画面176を表示入力部104に表示する(S272)。なお、チャージ金額選択画面176に表示される金額ボタン(「1000円」、「2000円」等)は、電子マネーチャージ可能金額に応じて決定される。例えば、電子マネーチャージ可能金額以下の金額ボタンとされる。電子マネーチャージ可能金額は、S270で受信した電子マネーチャージ可能金額取得応答電文に含まれる電子マネーチャージ可能金額に関する情報に基づく金額である。
S272の後、チャージ金額選択画面176において、利用者による表示入力部104の操作に応じて金額ボタンが選択されると(S273)、主制御部111は、S273で選択された金額ボタンに応じたチャージ金額等を含むチャージ金額確認画面(不図示)を表示する(S274)。
次に、チャージ金額確認画面(不図示)において、利用者による表示入力部104の操作に応じて「進む」、「戻る」、及び「キャンセル」のいずれかのボタンが選択されると(S275)、主制御部111は、S275で選択されたボタンが「進む」ボタンであるか否かを判定する(S276)。
S276の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S275で選択されたボタンが「戻る」ボタンであるか否かを判定する(S277)。
S277の判定結果がNOの場合、主制御部111は、取引不成立の電子マネーカード抜取誘導画面(不図示)を表示入力部104に表示し(S278)、電子マネーカードをカード挿入部102から返却(排出)する(S279)。
次に、主制御部111は、カード挿入部102から電子マネーカードが抜き取られたか否かを判定する(S280)。
S280の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S280の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引不成立の終了画面(不図示)を表示入力部104に表示し(S281)、ここまでの「電子マネーチャージ(現金)」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S282)、「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理が終了する。
一方、S276の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図21に例示した入金誘導画面177を表示入力部104に表示し(S283)、貨幣入出金部101(貨幣入金受付部122)で受け付けた現金を取り込み、計数する(S284)。
次に、入金誘導画面177において、利用者による表示入力部104の操作に応じて何れかのボタンが選択されると(S285)、主制御部111は、S285で選択されたボタンが「入金完了」ボタンであるか否か(入金終了であるか否か)を判定する(S286)。
S286の判定結果がNOの場合は、処理がS284に戻る。
S286の判定結果がYESの場合、主制御部111は、決済確認画面(不図示)を表示入力部104に表示する(S287)。この決済確認画面には、例えば、チャージ金額、利用者手数料、及び決済金額や、「進む」、「キャンセル」のボタン等が表示される。ここで、決済金額は、チャージ金額と利用者手数料を合算した金額である。利用者手数料及び決済金額は、例えばS287の開始時に前述の決済額算出処理(図17参照)を実行することにより算出される。
S287の後、決済確認画面(不図示)において何れかのボタンが選択されると、主制御部111は、選択されたボタンが「進む」ボタンであるか否かを判定する(S288)。
S288の判定結果がNOの場合、主制御部111は、取引不成立の返却貨幣抜取誘導画面(不図示)を表示入力部104に表示し(S289)、返却貨幣を貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)に出金する(S290)。
次に、主制御部111は、貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)から返却貨幣が抜き取られたか否かを判定する(S291)。
S291の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S291の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引不成立の図21に例示した媒体抜取誘導画面178を表示入力部104に表示し(S292)、電子マネーカードをカード挿入部102から返却(排出)する(S293)。
次に、主制御部111は、カード挿入部102から電子マネーカードが抜き取られたか否かを判定する(S294)。
S294の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S294の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引不成立の図21に例示した終了画面179を表示入力部104に表示し(S295)、ここまでの「電子マネーチャージ(現金)」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S296)、「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理が終了する。
これに対し、S288の判定結果がYESの場合、主制御部111は、電子マネーチャージ要求電文を作成する(S297)。電子マネーチャージ要求電文は、S287で決済確認画面に表示されたチャージ金額に関する情報と電子マネーカードから読み取られた利用者情報を含む。
S297の後、主制御部111は、S297で作成した電子マネーチャージ要求電文を、通信部114を介して電子マネー処理センターサーバ50へ送信する(S298)。また、S298では、電子マネーチャージ要求電文を送信した後に、図21に例示したチャージ処理画面180を表示入力部104に表示する。
S298の後、主制御部111は、通信部114が電子マネーチャージ完了を示す電子マネーチャージ応答電文を電子マネー処理センターサーバ50から受信したか否かを判定する(S299)。
S299の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S299の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引成立の図21に例示した媒体抜取誘導画面181を表示入力部104に表示する(S300)。
次に、主制御部111は、おつりがある場合は、おつりを例えば貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)に出金し(S301)、おつりが貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)から抜き取られたか否かを判定する(S302)。なお、おつりは、入金された現金の金額と決済金額(チャージ金額と利用者手数料の合算金額)との差分となる。
S302の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S302の判定結果がYESの場合、主制御部111は、電子マネーカードをカード挿入部102から返却(排出)し(S303)、カード挿入部102から電子マネーカードが抜き取られたか否かを判定する(S304)。
S304の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S304の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「電子マネーチャージ(現金)」に係る取引明細をレシートに印刷してレシート排出部106に排出し(S305)、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S306)。
S306の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S306の判定結果がYESの場合、主制御部111は、取引成立の図21に例示した終了画面182を表示入力部104に表示し(S307)、「電子マネーチャージ(現金)」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S308)、「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理が終了する。
「電子マネーチャージ(現金・おつり無し)」の取引処理(S124)の流れについては、図20に例示した「電子マネーチャージ(現金)」の取引処理(S118)の流れに対して、次の2つの点が異なるだけであるので、図面を用いた詳細説明を省略する。
一つは、「電子マネーチャージ(現金・おつり無し)」の取引処理では、S286の判定結果がYESの場合であってS287の処理の前に、入金額がチャージ可能金額より大きいか否かを判定する処理が追加され、その判定結果がYESの場合は、処理がS289へ進み、NOの場合は処理がS287へ進む点である。
もう一つは、「電子マネーチャージ(現金・おつり無し)」の取引処理では、S301とS302の処理が除かれる点である。
以上に説明した利用者向け処理において、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理(S119)の流れについては、図18に例示したとおりであるが、電文の処理に着目すると、次のように例示することもできる。
図22は、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理(S119)の流れを、電文の処理に着目して例示するフローチャートである。図23は、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」の取引処理(S119)の流れを、電文の処理に着目して例示するシーケンス図である。
図22に例示した処理では、入出金機10(主制御部111)は、まず、電子マネーチャージ可能金額取得要求電文(図23に例示した「A:電子マネーチャージ可能金額取得要求」)を電子マネー処理センターサーバ50に送信する(S311)。
次に、入出金機10は、電子マネーチャージ可能金額取得応答電文(図23に例示した「B:電子マネーチャージ可能金額通知」又は「C:電子マネーチャージ取引不可通知」)を電子マネー処理センターサーバ50から受信する(S312)。
次に、入出金機10は、S312で受信した電子マネーチャージ可能金額取得応答電文が、電子マネーチャージ可能金額通知であるか否かを判定する(S313)。
S313の判定結果がNOの場合、入出金機10は、電子マネーカードを返却し(S314)、電子マネーチャージ不可画面(不図示)を表示し(S315)、図22に例示した処理が終了する。
S313の判定結果がYESの場合、入出金機10は、通知された電子マネーチャージ可能金額に関する情報を格納する(S316)。
その後、チャージ金額が入力されると(S317)、上述のとおり、チャージ金額と利用者手数料を合算して銀行決済金額を算出し(S318)、その銀行決済金額に関する情報を含む決済要求電文(図23に例示した「D:決済要求」)を、決済センターサーバ20等を介して金融機関ホストセンターサーバ40へ送信する(S319)。
次に、入出金機10は、決済応答電文(図23に例示した「E:決済許可通知」又は「F:決済不可通知」)を、決済センターサーバ20等を介して金融機関ホストセンターサーバ40から受信する(S320)。
次に、入出金機10は、S320で受信した決済応答電文が、決済許可通知(決済完了)であるか否かを判定する(S321)。
S321の判定結果がNOの場合、入出金機10は、電子マネーカードを返却し(S322)、続いてキャッシュカードを返却し(S323)、次に、金融機関決済不可画面(不図示)を表示して(S324)、図22に例示した処理が終了する。
S321の判定結果がYESの場合、入出金機10は、電子マネーチャージ要求電文(図23に例示した「G:電子マネーチャージ要求」)を電子マネー処理センターサーバ50に送信する(S325)。
次に、入出金機10は、電子マネーチャージ応答電文(図23に例示した「H:電子マネーチャージ完了通知」又は「I:電子マネーチャージ不可通知」)を電子マネー処理センターサーバ50から受信する(S326)。
次に、入出金機10は、S326で受信した電子マネーチャージ応答電文が、電子マネーチャージ完了通知であるか否かを判定する(S327)
S327の判定結果がYESの場合、入出金機10は、電子マネーカードを返却し(S328)、続いてキャッシュカードを返却し(S329)、次に、取引完了画面(不図示)を表示し(S330)、図22に例示した処理が終了する。
S327の判定結果がNOの場合、入出金機10は、決済取消要求電文(図23に例示した「J:決済取消要求」)を、決済センターサーバ20等を介して金融機関ホストセンターサーバ40へ送信する(S331)。
次に、入出金機10は、決済取消応答電文(図23に例示した「K:決済取消完了通知」又は「L:決済取消不可通知」)を、決済センターサーバ20等を介して金融機関ホストセンターサーバ40から受信する(S332)。
次に、入出金機10は、S332で受信した決済取消応答電文が、決済取消完了通知であるか否かを判定する(S333)。
S333の判定結果がYESの場合、入出金機10は、電子マネーカードを返却し(S334)、続いてキャッシュカードを返却し(S335)、次に、電子マネーチャージ不可画面(不図示)を表示し(S336)、図22に例示した処理が終了する。
S333の判定結果がNOの場合、入出金機10は、電子マネーカードを返却し(S337)、続いてキャッシュカードを返却し(S338)、次に、電子マネーチャージ不可画面(不図示)を表示する(S339)。そして、手動による取消処理(利用者による表示入力部104の操作により決済を取り消す処理)を実行し(S340)、図22に例示した処理が終了する。
図12に例示した利用者向け処理では、利用者初期画面として、図13に例示した第1の利用者初期画面143又は第2の利用者初期画面144が表示されたが、例えば、各利用者初期画面において、利用者が選択可能な取引ボタンとして、利用者に対して得する情報を提供することができる「お得な情報」の取引ボタンが更に表示されるようにしてもよい。この場合は、その「お得な情報」の取引ボタンが選択されると、次のような「お得な情報」の取引処理が実行される。
図24は、「お得な情報」の取引処理の流れを例示するフローチャートである。図25は、「お得な情報」の取引処理実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図24に例示した「お得な情報」の取引処理が開始すると、主制御部111は、通信部114を介して販促情報配信端末70から配信データ(配信販売促進情報)を取得する(S351)。なお、主制御部111は、予め配信データを取得しておいてもよい。
次に、主制御部111は、入出金機10の設置店舗企業ID、設置店舗ID、機器ID、及び現在日時を取得する(S352)。なお、入出金機10の設置店舗企業ID、設置店舗ID、及び機器IDに関する情報は、例えば、主制御部111の内部の情報格納部に予め格納されている。
次に、主制御部111は、S351で取得した配信データから、印刷条件に該当する内容のデータを抽出する(S353)。印刷条件は、対象企業、対象設置店舗、対象機器、配布期間、及び配布時間帯の条件を含む。
次に、主制御部111は、S353で抽出したデータに基づいてレシート印刷内容を編集し(S354)、編集したレシート印刷内容をレシート出力部117によりレシートに印刷してレシート排出部106から排出する(S355)。
なお、主制御部111は、S351~S355の処理の間において、図25に例示した印刷待ち画面185を表示入力部104に表示させるようにしてもよい。
S355の後、主制御部111は、図25に例示したレシート抜取誘導画面186を表示入力部104に表示し(S356)、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S357)。
S357の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S357の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図25に例示した終了画面187を表示入力部104に表示し(S358)、「お得な情報」に係る取引内容や取引結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S359)、「お得な情報」の取引処理が終了する。
次に、入出金機10において実行される店舗係員向け処理について説明する。
図26は、入出金機において実行される店舗係員向け処理の流れを例示するフローチャートである。図27は、店舗係員初期画面表示処理(S361)の流れを例示するフローチャートである。図28は、入出金機の表示入力部の店舗係員初期画面例を示す図である。
図26に例示した店舗係員向け処理は、例えば、店舗係員が表示入力部104の操作により店舗係員向け処理開始指示を行うことによって、開始する。
図26に例示した店舗係員向け処理が開始すると、主制御部111は、店舗係員初期画面表示処理を行う(S361)。
この店舗係員初期画面表示処理(S361)では、図27に例示したように、主制御部111は、まず、動作環境テーブルを読み取る(S371)。この動作環境テーブルは、例えば、主制御部111の内部の情報格納部に格納されており、入出金機10の現金の取扱有無に関する情報を含む。
次に、主制御部111は、S371で取得した動作環境テーブルに基づいて、現金の取り扱いが有るか否かを判定する(S372)。
S372の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「現金装填」処理ボタンの表示の選択(S373)、「現金一部回収」処理ボタンの表示の選択(S374)、「現金全回収」処理ボタンの表示の選択(S375)、及び「取引履歴閲覧」処理ボタンの表示の選択(S376)を行い、これらの処理ボタンを含む図28に例示した店舗係員初期画面201を表示入力部104に表示し、図27に例示した店舗係員初期画面表示処理が終了する。
S372の判定結果がNOの場合、主制御部111は、「取引履歴閲覧」処理ボタンの表示の選択(S376)を行い、該処理ボタンを含む店舗係員初期画面(不図示)を表示入力部104に表示し、図27に例示した店舗係員初期画面表示処理が終了する。
図26に戻り、S361の後、店舗係員初期画面(ここでは、図28に例示した店舗係員初期画面201であるとする)において、店舗係員による表示入力部104の操作に応じて何れかの処理ボタンが選択されると(S362)、主制御部111は、S362で選択された処理ボタンが「現金装填」であるか否かを判定する(S363)。
S363の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「現金装填」の処理を実行し(S364)、処理がS361に戻る。「現金装填」の処理(S364)の詳細については、図29及び図30を用いて後述する。
S363の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S362で選択された処理ボタンが「現金一部回収」であるか否かを判定する(S365)。
S365の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「現金一部回収」の処理を実行し(S366)、処理がS361に戻る。「現金一部回収」の処理(S366)の詳細については、図31及び図32を用いて後述する。
S365の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S362で選択された処理ボタンが「現金全回収」であるか否かを判定する(S367)。
S367の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「現金全回収」の処理を実行し(S368)、処理がS361に戻る。「現金全回収」の処理(S368)の詳細については、図33及び図34を用いて後述する。
S369の判定結果がNOの場合は、処理がS361に戻る。
S369の判定結果がYESの場合、主制御部111は、「取引履歴閲覧」の処理を実行し(S370)、処理がS361に戻る。「取引履歴閲覧」の処理(S370)の詳細については、図35及び図36を用いて後述する。
なお、図26に例示した店舗係員向け処理では、例えば、S361で表示される係員初期画面に、更に「終了」の処理ボタンを表示するようにして、この「終了」の処理ボタンが選択された場合には、店舗係員向けの処理が終了するようにしてもよい。
図29は、「現金装填」の処理(S364)の流れを例示するフローチャートである。図30は、「現金装填」の処理(S364)実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図29に例示した「現金装填」の処理が開始すると、主制御部111は、図30に例示した現金セット誘導画面202を表示入力部104に表示する(S381)。
次に、現金セット誘導画面202において、「進む」又は「キャンセル」の処理ボタンが選択されると(S382)、主制御部111は、S382で選択された処理ボタンが「進む」であるか否かを判定する(S383)。
S383の判定結果がNOの場合、主制御部111は、処理中断の終了画面(不図示)を表示入力部104に表示し(S384)、ここまでの「現金装填」に係る処理内容や処理結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S385)、「現金装填」の処理が終了する。
S383の判定結果がYESの場合、主制御部111は、現金又はカセットがセットされたか否かを判定する(S386)。
S386の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S386の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図30に例示した現金計数中画面203を表示入力部104に表示し(S387)、S386でセットされた現金を入金貨幣計数部124により計数し(S388)、累計現金計数結果を含む図30に例示した現金完了・継続画面204を表示入力部104に表示する(S389)。
次に、現金完了・継続画面204において、「終了」又は「継続」の処理ボタンが選択されると(S390)、主制御部111は、S390で選択された処理ボタンが「終了」であるか否かを判定する(S391)。
S391の判定結果がNOの場合は、処理がS386に戻る。
S391の判定結果がYESの場合、主制御部111は、例えば内部の情報格納部に格納されている機内現金在高にS388で計数された現金計数結果を加算し(S392)、図30に例示した計数結果表示画面(処理完了を示すレシート抜取誘導画面を兼ねる)205を表示入力部104に表示する(S393)。
次に、主制御部111は、処理完了の印刷内容をレシート出力部117によりレシートに印刷してレシート排出部106から排出し(S394)、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S395)。
S395の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S395の判定結果がYESの場合、主制御部111は、処理完了の図30に例示した現金装填終了画面206を表示入力部104に表示し(S396)、「現金装填」に係る処理内容や処理結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S397)、「現金装填」の処理が終了する。
図31は、「現金一部回収」の処理(S366)の流れを例示するフローチャートである。図32は、「現金一部回収」の処理(S366)実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図31に例示した「現金一部回収」の処理が開始すると、主制御部111は、図32に例示したカセットセット誘導画面207を表示入力部104に表示する(S401)。なお、カセットセット誘導画面207には、更に、入出金機10内の現金在高が表示されてもよい。
次に、カセットセット誘導画面207において、「進む」又は「キャンセル」の処理ボタンが選択されると(S402)、主制御部111は、S402で選択された処理ボタンが「進む」であるか否かを判定する(S403)。
S403の判定結果がNOの場合、主制御部111は、処理中断の終了画面(不図示)を表示入力部104に表示し(S404)、ここまでの「現金一部回収」に係る処理内容や処理結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S405)、「現金一部回収」の処理が終了する。
S403の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図32に例示した回収枚数指定画面208(但し、この時点では金種別回収枚数が空欄)を表示入力部104に表示する(S406)。
次に、回収枚数指定画面208において、金種別回収枚数が入力されると(S407)、主制御部111は、回収枚数指定画面208に金種別回収枚数を表示する(S408)。
次に、回収枚数指定画面208において、「進む」又は「キャンセル」の処理ボタンが選択されると(S409)、主制御部111は、S409で選択された処理ボタンが「進む」であるか否かを判定する(S410)。
S410の判定結果がNOの場合は、処理がS404へ進む。
S410の判定結果がYESの場合、主制御部111は、指定(入力)された金種別回収枚数の現金を、現金出金口である貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)、又はセットされたカセットに移動し(S411)、移動した現金の枚数を、入出金機10の機内在高から減算する(S412)。入出金機10の機内在高に関する情報は、例えば、主制御部111の内部の情報格納部に格納される。
なお、S410の判定結果がYESになってからS412が終了するまでの間において、例えば、図32に例示した回収処理中画面209が表示入力部104に表示されてもよい。
S412の後、主制御部111は、図32に例示した回収結果・カセット抜取誘導画面210を表示入力部104に表示し(S413)、現金又はカセットの抜き取りが完了したか否かを判定する(S414)。
S414の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S414の判定結果がYESの場合、主制御部111は、処理完了の図32に例示したレシート抜取誘導画面211を表示入力部104に表示する(S415)。
次に、主制御部111は、処理完了の印刷内容をレシート出力部117によりレシートに印刷してレシート排出部106から排出し(S416)、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S417)。
S417の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S417の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図32に例示した現金一部回収終了画面212を表示入力部104に表示し(S418)、「現金一部回収」に係る処理内容や処理結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S419)、「現金一部回収」の処理が終了する。
なお、図31に例示した「現金一部回収」の処理において、S410の判定結果がNOの場合は、処理がS404へ進むが、このときのS404として、図32に例示したカセット抜取誘導画面213を表示入力部104に表示し、カセットが抜き取られたら、図32に例示した現金一部回収中断画面214を表示入力部104に表示するようにしてもよい。
図33は、「現金全回収」の処理(S368)の流れを例示するフローチャートである。図34は、「現金全回収」の処理(S368)実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図33に例示した「現金全回収」の処理が開始すると、主制御部111は、図34に例示したカセットセット誘導画面215を表示入力部104に表示する(S421)。なお、カセットセット誘導画面215には、更に、入出金機10内の現金在高が表示されてもよい。
次に、カセットセット誘導画面215において、「進む」又は「キャンセル」の処理ボタンが選択されると(S422)、主制御部111は、S422で選択された処理ボタンが「進む」であるか否かを判定する(S423)。
S423の判定結果がNOの場合、主制御部111は、処理中断の終了画面(不図示)を表示入力部104に表示し(S424)、ここまでの「現金全回収」に係る処理内容や処理結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S425)、「現金全回収」の処理が終了する。なお、S424では、図34に例示したカセット抜取誘導画面216を表示入力部104に表示し、カセットが抜き取られたら、図34に例示した現金全回収中断画面217を表示入力部104に表示するようにしてもよい。
S423の判定結果がYESの場合、主制御部111は、入出金機10の機内現金を、現金出金口である貨幣入出金部101(貨幣出金投出部129)、又はセットされたカセットに移動する(S426)。なお、機内現金の移動中は、図34に例示した回収処理中画面218を表示入力部104に表示するようにしてもよい。
次に、主制御部111は、図34に例示した回収結果・カセット抜取誘導画面219を表示入力部104に表示し(S427)、入出金機10内の現金在高(主制御部111の内部の情報格納部に格納されている情報が示す入出金機10の機内在高)をゼロにクリアする(S428)。
次に、主制御部111は、現金又はカセットの抜き取りが完了したか否かを判定する(S429)。
S429の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S429の判定結果がYESの場合、主制御部111は、処理完了を示す図33に例示したレシート抜取誘導画面221を表示入力部104に表示する(S430)。なお、この場合に、必要に応じて、図34に例示したリジェクト紙幣抜取誘導画面220を表示入力部104に先に表示し、リジェクト紙幣の抜き取りが行われて「進む」の処理ボタンが選択されたら、レシート抜取誘導画面221を表示するようにしてもよい。
S430の後、主制御部111は、処理完了の印刷内容をレシート出力部117によりレシートに印刷してレシート排出部106から排出し(S431)、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S432)。
S432の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S432の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図34に例示した現金全回収終了画面222を表示入力部104に表示し(S433)、「現金全回収」に係る処理内容や処理結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S434)、「現金全回収」の処理が終了する。
図35は、「取引履歴閲覧」の処理(S370)の流れを例示するフローチャートである。図36は、「取引履歴閲覧」の処理(S370)実行中における表示入力部の画面遷移例を示す図である。
図35に例示した「取引履歴閲覧」の処理が開始すると、主制御部111は、取引履歴格納部113に格納(記録)されている取引履歴情報を読み出し(S436)、図36に例示した取引履歴閲覧選択画面223を表示入力部104に表示する。
次に、取引履歴閲覧選択画面223において、「全表示(日付昇順)」、「全表示(日付降順)」、「お引き出し」、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」、「電子マネーチャージ(現金)」、「お得な情報印刷」、及び「係員処理」のいずれかの処理ボタンが選択されると(S437)、主制御部111は、S437で選択された処理ボタンが「全表示(日付昇順)」であるか否かを判定する(S438)。
S438の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S436で読み出した取引履歴情報を編集し、全取引履歴を日付昇順に並べた取引履歴情報を生成する(S439)。
S438の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S437で選択された処理ボタンが「全表示(日付降順)」であるか否かを判定する(S440)。
S440の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S436で読み出した取引履歴情報を編集し、全取引履歴を日付降順に並べた取引履歴情報を生成する(S441)。
S440の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S437で選択された処理ボタンが「お引き出し」であるか否かを判定する(S442)。
S442の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S436で読み出した取引履歴情報から「お引き出し」に係る取引履歴を抽出し、「お引き出し」に係る取引履歴情報を生成する(S443)。
S442の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S437で選択された処理ボタンが「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」であるか否かを判定する(S444)。
S444の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S436で読み出した取引履歴情報から「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」に係る取引履歴を抽出し、「電子マネーチャージ(キャッシュカード)」に係る取引履歴情報を生成する(S445)。
S444の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S437で選択された処理ボタンが「電子マネーチャージ(現金)」であるか否かを判定する(S446)。
S446の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S436で読み出した取引履歴情報から「電子マネーチャージ(現金)」に係る取引履歴を抽出し、「電子マネーチャージ(現金)」に係る取引履歴情報を生成する(S447)。
S446の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S437で選択された処理ボタンが「お得な情報印刷」であるか否かを判定する(S448)。
S448の判定結果がYESの場合、主制御部111は、S436で読み出した取引履歴情報から「お得な情報印刷」(「お得な情報」の印刷)に係る取引履歴を抽出し、「お得な情報印刷」に係る取引履歴情報を生成する(S449)。
S448の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S436で読み出した取引履歴情報から「係員処理」に係る取引履歴を抽出し、「係員処理」に係る取引履歴情報を生成する(S450)。
S439、S441、S443、S445、S447、S449、又はS450の後、主制御部111は、図36に例示した取引履歴情報画面224を表示入力部104に表示する(S451)。取引履歴情報画面224には、生成された取引履歴情報に係る取引履歴等が表示される。
次に、取引履歴情報画面224において、「印刷」、「戻る」、又は「終了」のいずれかの処理ボタンが選択されると(S452)、主制御部111は、S452で選択された処理ボタンが「印刷」であるか否かを判定する(S453)。
S453の判定結果がNOの場合、主制御部111は、S452で選択された処理ボタンが「戻る」であるか否かを判定する(S454)。
S454の判定結果がNOの場合は、「取引履歴閲覧」の処理が終了する。
S454の判定結果がYESの場合は、処理がS436の後であってS437の前に戻る。
また、S453の判定結果がYESの場合、主制御部111は、図36に例示した取引履歴印刷画面225を表示入力部104に表示し(S455)、生成した取引履歴情報をレシート出力部117によりレシートに印刷し(S456)、レシート排出部106から排出する(S457)。
次に、主制御部111は、レシート排出部106からレシートが抜き取られたか否かを判定する(S458)。なお、このときに、レシート抜取誘導画面(不図示)を表示入力部104に表示させるようにしてもよい。
S458の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
S458の判定結果がYESの場合、主制御部111は、処理完了を示す終了画面(不図示)を表示入力部104に表示し(S459)、「取引履歴閲覧」に係る処理内容や処理結果等に関する情報を取引履歴格納部113に格納(記録)し(S460)、「取引履歴閲覧」の処理が終了する。
なお、図36に例示した取引履歴情報画面224において、表示させる取引履歴が多い場合は、それが複数ページに分けて表示される。この場合は、各ページの閲覧を可能にするための「次ページ」及び「前ページ」の一方又は両方の処理ボタンが表示され、その何れかが選択されると、次ページ又は前ページの取引履歴が取引履歴情報画面224に表示される(図36に例示した取引履歴情報画面226等)。
次に、取引システム1により実現される入出金機10の運営資金の流れについて説明する。
図37は、入出金機の運営資金の流れをケース別に例示する図である。
図37において、ケース1は、入出金機10の運営資金を新規に準備するケースである。ケース1では、店舗本部の口座から引き出された資金を、入出金機10の運営資金として新規に準備し、利用者による出金時(お引き出し取引時)の出金用資金および利用者による電子マネーチャージ時のおつり(電マネおつり)用資金として利用する。利用者による出金が行われた場合は、金融機関により、利用金額(出金金額)と利用者手数料の合計金額が利用者口座から引き落とされ、そして、その合計金額から銀行手数料を差し引いた金額が店舗本部の口座に送金される。
ケース2は、入出金機10の運営資金として店舗運営資金を活用するケースである。ケース2では、店舗POSにより管理される店舗売上金や店舗本部の口座から引き出される資金が収納される店舗金庫に収納されている店舗運営資金を、入出金機10の運営資金として活用し、利用者による出金時の出金用資金および利用者による電子マネーチャージ時のおつり(電マネおつり)用資金として利用する。利用者による出金が行われた場合は、ケース1と同様に、金融機関により、利用金額と利用者手数料の合計金額が利用者口座から引き落とされ、そして、その合計金額から銀行手数料を差し引いた金額が店舗本部の口座に送金される。
ケース3は、入出金機10の運営資金がゼロのケースである。従って、ケース3では、入出金機10の運営資金の調達が不要である。ケース3では、入出金機10において、当初、利用者が可能な取引がS124の「電子マネーチャージ(現金・おつりなし)」、すなわちおつり(釣銭)なしの現金チャージに制限される。そして、利用者による「電子マネーチャージ(現金・おつりなし)」の取引が行われて、入出金機10内に一定の現金が確保された時点で、上記の制限を解除する。入出金機10内に確保された金額は、利用者による出金時の出金用資金および利用者による電子マネーチャージ時のおつり(電マネおつり)用資金として利用する。利用者による出金が行われた場合は、ケース1、2と同様に、金融機関により、利用金額と利用者手数料の合計金額が利用者口座から引き落とされ、そして、その合計金額から銀行手数料を差し引いた金額が店舗本部の口座に送金される。
なお、ケース1~3において、金融機関から店舗本部口座への送金は、利用者による出金が行われる毎に行われてもよいし、一定期間毎に纏めて行われてもよい。
以上のように、実施の形態によれば、キャッシュアウト機能と電子マネーチャージ機能を有するシステムの新たな仕組みを実現することができる。実施の形態では、例えば、入出金機10に対して、銀行ATMのような定期的な現金輸送(装填・回収)は不要である。また、入出金機10は、銀行ATMと違って、店舗の意向で設置場所を決定することができる。また、入出金機10において、電子マネーチャージは、利用者自身の操作によって行われるため、従来のようなレジチェッカーの作業負担やマネーストレスが生じることはない。また、店舗(店舗本部でもよい)は、動作規定情報の変更により、利用者手数料を含む入出金機10の動作を自由に変更することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。