JP7320291B2 - 液体冷凍保存用容器及び飲料の長期保存方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体冷凍保存用容器及びこの容器を用いた飲料の長期保存方法に関するものである。
2013年に和食(日本食)が無形文化遺産に登録されことをきっかけに海外での和食ブームが高まり、この和食ブームに伴い海外での日本酒の人気も高まっている。そのため、近年は日本酒の輸出量が増え、2018年では日本酒出荷量の約5%(10年前の約3倍の量)が海外へ輸出されている。
ところで、一般的な日本酒は、酒質を安定させ保存期間(賞味期限)を長くすることを目的に2回(上槽後と瓶詰め後(出荷前))の火入れ処理(加熱殺菌処理)が行われているが、生貯蔵酒のような1回しか火入れ処理を行わないものや、生酒のような火入れ処理を行わないものもあり、この火入れ処理の差により保管方法や保存期間が異なってくる。
具体的には、火入れ処理を2回行った日本酒は、常温若しくは冷暗所での保管が一般的であるのに対し、火入れ処理が1回の生貯蔵酒や火入れ処理を行わない生酒は冷蔵庫での低温保管が必要となる。
また、日本酒には賞味期限が表示されていないが、火入れ処理を2回行った一般的な日本酒は製造から約1年が賞味期限の目安と言われている。
一方、冷蔵庫保管が必要な生貯蔵酒や生酒は6~9か月程度と低温で保管するにもかかわらず一般的な日本酒に比べると保存期間が短くなっている。
特に、生酒は、一切火入れ処理をしていないため、冷蔵庫で低温保管しても風味等の品質低下が他の日本酒に比べて顕著になってしまうため、できるだけ早めに消費することが推奨されている。
このような背景から、生酒は輸送に期間を要する海外への輸出は不向きなものとなっている。
実開昭60-168763号公報 特開昭58-134885号公報
出願人は、生酒の海外輸出を容易に可能とするため、この生酒において、品質低下を抑制しつつ賞味期限の延長化の実現に向けて鋭意検討し、生酒を冷凍保存することで上記目的の達成が可能と考え、様々な冷凍保存方法について実験を行ったところ、冷凍保存を行うことで、冷凍焼けや凍結膨張による容器の破損(ビンの割れ)の新たな問題が生じてしまうことが判明した。
本発明は、上記の問題を解決し、冷凍保存により品質低下を抑制しつつ賞味期限の延長化を実現可能とする液体冷凍保存用容器及び飲料の長期保存方法を提供する。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
収容する液体の凍結膨張による容器本体1の破損を防止する機能を備えた液体冷凍保存用容器であって、液体を収容する容器本体1と、この容器本体1の注口部1aを閉口するキャップ部2と、前記液体と共に前記容器本体1内に収容配設される中空弾性体3とを備え、この中空弾性体3は、前記容器本体1の注口部1aから底部に亘る長さを有し、両端開口部が閉塞された管体であり、さらに、この中空弾性体3は、管内容積が前記容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分よりも多い容積に設定され、また、この中空弾性体3は、上端が前記キャップ部2に設けられ、下端には閉栓部材4が設けられ、さらに、この中空弾性体3は、前記キャップ部2を前記注口部1aに装着することで前記容器本体1に直立状態で配設されるように構成されていることを特徴とする液体冷凍保存用容器に係るものである。
また、請求項1記載の液体冷凍保管用容器において、前記中空弾性体3は、前記容器本体1内に収容された液体が固体に相転移した場合の体積増加による圧力により押し潰されるように構成されていることを特徴とする液体冷凍保管用容器に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の液体冷凍保管用容器において、前記中空弾性体3の開口部を閉塞する前記キャップ部2及び前記閉栓部材4の閉塞は、前記液体の前記体積増加により生じる圧力により破損しない閉塞であることを特徴とする液体冷凍保管用容器に係るものである。
また、請求項1~3いずれか1項に記載の液体冷凍保存用容器において、前記中空弾性体3は、前記キャップ部2及び前記閉栓部材4が取り外されることで飲用ストロー若しくは注出ノズルとして使用できるように構成されていることを特徴とする液体冷凍保存用容器に係るものである。
また、請求項1~4いずれか1項に記載の液体冷凍保存用容器において、前記中空弾性体3は、前記容器本体1の中心軸上に配設されることを特徴とする液体冷凍保存用容器に係るものである。
また、請求項1~5いずれか1項に記載の液体冷凍保存用容器において、前記キャップ部2は、前記容器本体1の注口部1aを閉口する第1キャップ部2aと、この第1キャップ部2aに着脱自在に設けられる第2キャップ部2bとからなり、前記第1キャップ部2aは、前記中空弾性体3を貫通装着する貫通孔5が設けられ、前記中空弾性体3は、前記貫通孔5を貫通し前記第1キャップ部2aから突出した状態にして先端部が前記第2キャップ部2bで被覆された状態で前記容器本体1に設けられていることを特徴とする液体冷凍保存用容器に係るものである。
また、飲料の長期保存方法であって、下記構成の液体冷凍保存用容器6に保存対象の飲料を入れ密栓した後、-30℃以下に冷却し凍結保存することを特徴とする飲料の長期保存方法に係るものである。

前記液体冷凍保存用容器6は、前記飲料を収容する容器本体1と、この容器本体1の注口部1aを閉口するキャップ部2と、前記飲料と共に前記容器本体1内に収容配設される中空弾性体3とを備え、この中空弾性体3は、前記容器本体1の注口部1aから底部に亘る長さを有し、両端開口部が閉塞された管体であり、さらに、この中空弾性体3は、管内容積が前記容器本体1内に収容される飲料が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分よりも多い容積に設定され、また、この中空弾性体3は、上端が前記キャップ部2に設けられ、下端には閉栓部材4が設けられ、さらに、この中空弾性体3は、前記キャップ部2を前記注口部1aに装着することで前記容器本体1に直立状態で配設されるように構成されているものである。
また、請求項7記載の飲料の長期保存方法において、前記飲料はアルコール飲料であることを特徴とする飲料の長期保存方法に係るものである。
また、請求項8記載の飲料の長期保存方法において、前記アルコール飲料は、火入れ処理が施されていない生酒であることを特徴とする飲料の長期保存方法に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、液体を収容した状態で冷凍しても、液体の凍結膨張による容器本体の破損が生じない実用性に優れた液体冷凍保存用容器となる。
また、この液体冷凍保存用容器を用いた本発明の飲料の長期保存方法により、例えば、生酒等の冷蔵保管が必要で且つ賞味期限の短い飲料において、冷凍焼けや凍結膨張による容器本体の破損を生じさせることなく、冷凍保存により品質(鮮度や風味等)を維持しつつ長期保存が可能となり賞味期限の延長化を実現することが可能となる。
したがって、例えば、本発明により生酒の凍結保存が可能となり、これまで実施が困難であった海外への輸出が容易に可能となり、海外において、高品質を維持した美味しい生酒の提供が可能となる。
実施例1の使用状態(凍結前)を示す説明断面図である。 実施例1のキャップ部、中空弾性体及び閉栓部材を示す説明断面図である。 実施例1の使用状態(凍結後)を示す説明断面図である。 エタノール水溶液におけるエタノール濃度と凝固点の関係を示すグラフである。 実施例2のキャップ部を示す説明断面図((a):閉栓状態、(b):開栓状態)である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明の液体冷凍保存用容器(容器本体1)に液体を収容し、適宜な冷却手段により冷却して容器本体1内の液体を凍結させると、液体に凍結膨張が生じ体積が増加する。
本発明は、この液体の凍結膨張により増加した体積分を容器本体1内で直立状態に配設された中空弾性体3が吸収するから、液体の凍結膨張による容器本体1への負荷が軽減され、容器本体1の破損が可及的に防止される。
具体的には、本発明は、前記中空弾性体3の管内容積(中空部の容積)が、容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分以上の容積に設定され、また、中空弾性体3の開口部を閉塞するキャップ部2及び閉栓部材4の閉塞は、液体の体積増加により生じる圧力により破損しない閉塞であるから、液体が凝固点まで冷却され最大に膨張し最大体積となっても、キャップ部2及び閉栓部材4による中空弾性体3の開口部の閉塞が維持され、その増加体積分を中空弾性体3が変形(中空部が押し潰される変形)により吸収することができ、液体の凍結膨張による容器本体1への負荷が軽減され、容器本体1の破損が可及的に防止される。
また、本発明は、中空弾性体3が容器本体1の注口部1aを閉口するキャップ部2に設けられているから、解凍後、キャップ部2を取り外すことで、容易に容器本体1内から取り出すことができる。
本発明の具体的な実施例1について図1~4に基づいて説明する。
本実施例は、液体を冷凍保存する場合に好適な液体冷凍保存用容器に関するものである。
具体的には、本実施例は、収容する液体の凍結膨張による容器本体1の破損を防止する機能を備えた液体冷凍保存用容器であって、液体を収容する容器本体1と、この容器本体1の注口部1aを閉口するキャップ部2と、前記液体と共に前記容器本体1内に収容配設される中空弾性体3とを備え、この中空弾性体3は、前記容器本体1の注口部1aから底部に亘る長さを有し、両端開口部が閉塞された管体であり、さらに、この中空弾性体3は、管内容積が前記容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分以上の容積に設定され、また、この中空弾性体3は、上端が前記キャップ部2に設けられ、下端には閉栓部材4が設けられ、さらに、この中空弾性体3は、前記キャップ部2を前記注口部1aに装着することで前記容器本体1に直立状態で配設されるように構成されているものである。
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
本実施例の容器本体1は、ガラス製若しくは陶器製の瓶であり、図1に示すように、注口部1a(瓶先端部)の外周面には後述するキャップ部2を螺着するための雄ネジが形成されている。
また、この容器本体1の注口部1aを閉口するキャップ部2は、スクリューキャップタイプに構成され、内面に上述した雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。
また、このキャップ部2の天部の裏面(内側面)、具体的には、天部裏面の中心部には嵌入部7が凹設されており、この中空弾性体嵌入部7に後述する中空弾性体3が嵌入装着されるように構成されている。
また、中空弾性体3は、容器本体1内に収容された液体が固体に相転移した場合の体積増加による圧力により押し潰されるように構成されている。
具体的には、中空弾性体3は、凍結膨張した液体からの押圧作用により弾性変形し得る材質、例えば、シリコーン樹脂やポリプロピレンなどの合成樹脂からなり、図1に示すように、容器本体1の注口部1aから底部に亘る長さを有し、上端側、下端側の両開口部が夫々閉塞された管体(ストロー形状体)に構成され、前述したキャップ部2に設けられた中空弾性体嵌入部7に嵌入装着され、キャップ部2を容器本体1の注口部1aに螺着することで、キャップ部2に吊設されるようにして容器本体1内にこの容器本体1の中心軸上に立直状態に配設されるように構成されている(中空弾性体3の長さは、管内容積が容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分以上であれば、容器本体1の注口部1aから底部に亘る長さでなくても良いが、本実施例では、容器本体1内において凍結膨張した液体からの押圧作用を均一に吸収することができるように容器本体1の注口部1aから底部に亘る長さに設定されている。)。
また、中空弾性体3の上端側開口部はキャップ部2により閉塞され、下端側開口部は閉栓部材4により閉塞されている。
この中空弾性体3の開口部を閉塞するキャップ部2及び閉栓部材4は、液体の体積増加により生じる圧力により破損しない閉塞力を発揮するように中空弾性体3に設けられている。
また、本実施例の中空弾性体3は、図2に示すように、この各開口部を閉塞するキャップ部2及び閉栓部材4が夫々、中空弾性体3に対して着脱自在に設けられており、キャップ部2及び閉栓部材4が取り外されることで飲用ストローとして使用できるように構成されている。
また、中空弾性体3は、前述のとおり、管内容積、すなわち、中空部の容積が容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分以上の容積に設定されている。
すなわち、本実施例の中空弾性体3は、図3に示すように、容器本体1内に収容される液体が最大に膨張した場合でも、その膨張によって増加した体積分を潰れ変形により吸収するように構成されている。
なお、本実施例では、中空弾性体3の管内容積が容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分よりもやや多い容積に設定されているため、図3に示すように、潰れ変形により液体の凍結膨張によって増加した体積増加を吸収した後は、上部に空気溜まりAができるが、中空弾性体3の管内容積を、容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分と同等の容積に設定しても良く、この場合、空気溜まりAはできない。
例えば、図4に示すエタノール濃度(vol%)と凝固点の関係を示すグラフから求めた関係式を用いた場合、前記液体としてのアルコール度数15度の生酒の凝固点は約-6℃となり、また、この生酒720mlを凝固点以下に冷却し凍結させた場合の理論上の凍結膨張後の体積は、約775ml(水の膨張率=1.09として計算した場合)となり、アルコール度数15度の生酒の場合、55mlの体積増加となることから、中空弾性体3の管内容積を55ml以上(好ましくは同等の55ml)に設定すれば良いことになる。
以上のように構成される本実施例の作用効果について以下に説明する。
本実施例は、容器本体1内に中空弾性体3を備え、この中空弾性体3は管内容積が容器本体1内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分以上の容積に設定されているから、この中空弾性体3が容器本体1内の液体の凍結膨張による容器本体1への押圧作用を緩和し、液体の凍結膨張による容器本体1の破損が生じないものとなる。
しかも、本実施例は、中空弾性体3が容器本体1の中心軸上にして容器本体1の容器本体1の注口部1aから底部に亘って配設されているから、液体の凍結膨張による体積増加を吸収する弾性変形作用が均一に行われると共に、液体の凍結膨張が停止するまで(最大凍結膨張状態になるまで)吸収作用が継続され、液体の凍結膨張による容器本体1の破損をより確実に防止することができるものとなる。
また、本実施例の中空弾性体3は、上端側開口部及び下端側開口部を閉塞するキャップ部2及び閉栓部材4が着脱自在に設けられているから、これらを取り外すことで、中空弾性体3自体を引用ストローとして利用することもできる。
このように、本実施例は、容器本体1に収容した液体の凍結膨張による容器破損を防止し、液体を容器本体1に収容したまま凍結保存できる液体冷凍保存用容器となり、この本実施例の液体冷凍保存用容器6の使用により、冷凍保存が困難な飲料、例えば日本酒等の瓶詰め飲料の長期保存が可能となる。
以下に、本実施例の液体冷凍保存用容器6を用いた日本酒、具体的には、生酒の長期保存方法について説明する。
前述したとおり、生酒は火入れ処理を行っていないため、冷蔵庫で保存した場合でも賞味期限が6か月前後と短いうえに、冷蔵保存中でも品質変化が進むため、できるだけ早めの飲用が推奨されている。本実施例の生酒の長期保存方法は、前記生酒が有する問題を解決し、生酒の品質を維持した状態で長期保存(1年以上)を実現可能とするものである。
本実施例の液体冷凍保存用容器6を用いた生酒の長期保存方法は、先ず、液体冷凍保存用容器6(容器本体1)内に生酒を入れ、中空弾性体3付きのキャップ部2で密栓し、中空弾性体3を容器本体1の中心軸上に沿って吊下配設した後、適宜な低脚手段を用いて-30℃以下に冷却し、容器本体1内に収容した生酒を凍結させる。
通常、生酒のアルコール度数は15度前後であるから、凝固点は-6℃程度になり、この-6℃程度の温度設定で凍結させることが可能であるが、この程度(-6℃前後)の冷却温度では冷凍焼けが生じ、生酒の品質(風味)を低下させてしまうため、冷凍焼けを防止する意味合いから、-30℃以下で凍結させることが好ましい。
以上、本実施例の液体冷凍保存用容器6を用いる保存方法により、冷凍焼けや凍結膨張による容器本体1の破損を生じることなく生酒のできたての鮮度、風味を維持した状態で長期保存(1年以上)が可能となり、これまで、輸出に不向きとされていた生酒の輸出が容易に実現可能となり、海外において、高品質を維持した美味しい生酒の提供が可能となる。
本発明の具体的な実施例2について図5に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1とは異なる構成のキャップ部2を採用した場合である。
具体的には、本実施例のキャップ部2は、図5に示すように、容器本体1の注口部1aを閉口する第1キャップ部2aと、この第1キャップ部2aに着脱自在に設けられる第2キャップ部2bとからなり、第1キャップ部2aには、中空弾性体3を貫通装着する貫通孔5が設けられている。
すなわち、本実施例の液体冷凍保存用容器は、中空弾性体3がこの第1キャップ部2aに設けられた貫通孔5を貫通し、第1キャップ部2aから先端部が突出した状態で第1キャップ部2aに装着され、この第1キャップ部2aから突出した中空弾性体3の先端部が第2キャップ部2bで被覆されることにより中空弾性体3の上端側開口部が閉塞される構成となっている。
その余の構成は実施例1と同様である。
以上のように構成される本実施例は、中空弾性体3の下端側開口部を閉塞する閉栓部材4を取り外すことで、中空弾性体3を飲用ストロー若しくは注出ノズルとして使用できる。
なお、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 容器本体
1a 注口部
2 キャップ部
2a 第1キャップ部
2b 第2キャップ部
3 中空弾性体
4 閉栓部材
5 貫通孔
6 液体冷凍保存用容器

Claims (9)

  1. 収容する液体の凍結膨張による容器本体の破損を防止する機能を備えた液体冷凍保存用容器であって、液体を収容する容器本体と、この容器本体の注口部を閉口するキャップ部と、前記液体と共に前記容器本体内に収容配設される中空弾性体とを備え、この中空弾性体は、前記容器本体の注口部から底部に亘る長さを有し、両端開口部が閉塞された管体であり、さらに、この中空弾性体は、管内容積が前記容器本体内に収容される液体が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分よりも多い容積に設定され、また、この中空弾性体は、上端が前記キャップ部に設けられ、下端には閉栓部材が設けられ、さらに、この中空弾性体は、前記キャップ部を前記注口部に装着することで前記容器本体に直立状態で配設されるように構成されていることを特徴とする液体冷凍保存用容器。
  2. 請求項1記載の液体冷凍保管用容器において、前記中空弾性体は、前記容器本体内に収容された液体が固体に相転移した場合の体積増加による圧力により押し潰されるように構成されていることを特徴とする液体冷凍保管用容器。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の液体冷凍保管用容器において、前記中空弾性体の開口部を閉塞する前記キャップ部及び前記閉栓部材の閉塞は、前記液体の前記体積増加により生じる圧力により破損しない閉塞であることを特徴とする液体冷凍保管用容器。
  4. 請求項1~3いずれか1項に記載の液体冷凍保存用容器において、前記中空弾性体は、前記キャップ部及び前記閉栓部材が取り外されることで飲用ストロー若しくは注出ノズルとして使用できるように構成されていることを特徴とする液体冷凍保存用容器。
  5. 請求項1~4いずれか1項に記載の液体冷凍保存用容器において、前記中空弾性体は、前記容器本体の中心軸上に配設されることを特徴とする液体冷凍保存用容器。
  6. 請求項1~5いずれか1項に記載の液体冷凍保存用容器において、前記キャップ部は、前記容器本体の注口部を閉口する第1キャップ部と、この第1キャップ部に着脱自在に設けられる第2キャップ部とからなり、前記第1キャップ部は、前記中空弾性体を貫通装着する貫通孔が設けられ、前記中空弾性体は、前記貫通孔を貫通し前記第1キャップ部から突出した状態にして先端部が前記第2キャップ部で被覆された状態で前記容器本体に設けられていることを特徴とする液体冷凍保存用容器。
  7. 飲料の長期保存方法であって、下記構成の液体冷凍保存用容器に保存対象の飲料を入れ密栓した後、-30℃以下に冷却し凍結保存することを特徴とする飲料の長期保存方法。

    前記液体冷凍保存用容器は、前記飲料を収容する容器本体と、この容器本体の注口部を閉口するキャップ部と、前記飲料と共に前記容器本体内に収容配設される中空弾性体とを備え、この中空弾性体は、前記容器本体の注口部から底部に亘る長さを有し、両端開口部が閉塞された管体であり、さらに、この中空弾性体は、管内容積が前記容器本体内に収容される飲料が凝固点以下に冷却され固体に相転移した場合の体積増加分よりも多い容積に設定され、また、この中空弾性体は、上端が前記キャップ部に設けられ、下端には閉栓部材が設けられ、さらに、この中空弾性体は、前記キャップ部を前記注口部に装着することで前記容器本体に直立状態で配設されるように構成されているものである。
  8. 請求項7記載の飲料の長期保存方法において、前記飲料はアルコール飲料であることを特徴とする飲料の長期保存方法。
  9. 請求項8記載の飲料の長期保存方法において、前記アルコール飲料は、火入れ処理が施されていない生酒であることを特徴とする飲料の長期保存方法。
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