JP7319566B2 - 光信号処理装置、光信号処理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

光信号処理装置、光信号処理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、モード分割多重光通信方式で送信された光信号をMIMO(Multi-Input Multi-Output)型線形フィルタに基づく信号処理によって分離及び検出する技術に関する。
近年の光ファイバ通信の普及に伴うブロードバンドサービスの急速な発展とともに、通信トラヒックは年々増え続けている。通信トラヒックの急速な増加に対する光ネットワークの大容量化は、これまで光ファイバの構造を変えずに光通信システムを構成する装置の大容量化によって実現されてきた。現在の大容量光ネットワークの基盤となっている光ファイバは、シングルモードファイバである。シングルモードファイバは、1本の光ファイバに光信号の伝送路となる1つのコアを持ち、1つのモードのみで励起された光信号を伝送する光ファイバである。これにより、毎秒数テラビットの容量を長距離にわたり伝送する光ネットワークが実現されている。
しかしながら、近年の通信トラヒックの増加率を受け、さらなる伝送容量の拡大が課題となっていた。複数モードの光信号の伝搬に対応したコアを持つ光ファイバはマルチモードファイバと呼ばれる。マルチモードファイバを伝送媒体として用いれば、原理的には使用するモード数の分だけファイバあたりの伝送容量を増大させることができる。しかしながら、マルチモードファイバ内を伝搬する光信号は、異なるモード間において結合したり、また各伝搬モードに固有の伝搬定数に起因する群遅延の差が生じるなどの理由から、伝送後の信号波形に大きな歪が生じる。そのため、マルチモードファイバは長距離伝送には不向きであるとして、主にLAN(Local Area Network)などの短距離通信向けの伝送媒体として限定的に使用されてきた。
ところが近年では、マルチモードファイバを用いた長距離伝送を可能にすることを目的としたモード分割多重光通信方式の研究開発が盛んになっている。この一因としては、マルチモード伝送用の光増幅器や合分波器の開発や、無線通信システムで使用されるMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)の信号処理技術の研究、及びそれを適用した集積回路の実用化が進んだことなどが挙げられる。マルチモードファイバを伝送媒体としたモード分割多重光通信方式が実用化に至ればさらなる長距離伝送のさらなる大容量化を実現できる可能性がある。
モード分割多重光通信方式を実用化するためには、光信号を長距離に渡って安定して伝送可能にする技術が求められる。具体的には、モード分割多重光通信による長距離伝送を可能にするためには、光信号がモード間分散やモード依存損失等の物理現象によって劣化しないように管理すること、又は発生した劣化を補償することが重要である。モード依存損失は、伝搬する光信号のモード毎に光強度の損失量にばらつきが生じる現象である。モード依存損失は、例えばマルチモード光増幅器、モード合波分波器などで生じる。マルチモード光増幅器で生じる現象は、正確にはモード依存利得であるが、以下の説明ではモード依存利得も含めてモード依存損失と記載する。また、モード分割多重光通信方式の実用化には、光信号のコヒーレント送受信技術とデジタル信号処理技術を適用したデジタルコヒーレント伝送システムを想定する。
並列的に伝送される複数の光信号は、マルチモード光ファイバで長距離伝送された後、受信側のMIMO信号処理部で信号の分離及び検出が行われる。この信号を分離及び検出するアルゴリズムとして、現在のところMIMO型線形フィルタが用いられている。また、MIMO型線形フィルタで用いる重み係数を推定する方法として、回路規模や処理遅延の観点から確率勾配法に基づくLMS(Learning Management System)法が検討されている。しかしながら、モード依存損失が生じると、並列伝搬路としてのモードチャネル間の直交性が失われ、異なるモードで伝搬された受信信号間で相関が発生する。別の言い方をすれば、モード依存損失が生じることにより受信信号が有色となる。LMS法によって重み係数を推定する計算の収束速度は入力信号の相関行列の固有値分布に支配され、特に有色の信号を入力する場合、収束速度が劣化することが知られている。収束速度の劣化は信号伝送においてトレーニングパターンの伝送量の増加を引き起こし、結果として伝送効率の劣化を引き起こす。
また、回路規模や処理遅延とは別の観点に基づく線形フィルタの設計手法(重み係数の推定方法)として、逐次最小二乗(RLS:Recursive Least Square)法が知られている。RLS法は入力信号の相関行列の固有値分布の影響を受けることなく早い収束を可能にするが、出力シンボルあたりの計算量が重み係数長(フィルタ長)Lの二乗に比例する特性を持つ(O(L))。LMS法は計算量がO(L)となるため、計算量の観点ではRLS法は実装上LMS法よりも不利となる。またRLS法は、有限精度で実装した場合に数値的不安定性を内包することが知られている。
線形フィルタの設計においてLMS法以外の確率勾配法を用いる別のアプローチとして、アフィン射影法(APA:Affine Projection Algorithm)が知られている。APAでは現在の入力信号と過去の(p-1)個の入力信号で張られる空間への射影を行うことにより、入力信号の有色性による重み係数推定の収束速度の低下を改善することができる。APAの計算量はO(pL)となる。そのため、APAは計算量及び収束性の両面でLMS法とRLS法との中間的なアプローチとして位置付けることができる。ここで、pはアフィン射影次数である。またこれ以降は、広帯域信号を用いた通信への適用として、L>>pのシステムを想定するため、計算量のオーダはLの項で評価する。非特許文献1によれば、入力信号の時間シフト性及びAPAの有する拘束条件を活用することによって前述の計算量をO(L)に低減することができ、pの増加に影響を受けにくい信号処理量でAPAを適用できることが示されている。
以上説明したとおり、モード分割多重光通信方式では、受信信号(これ以降、線形フィルタへの入力信号という意味で、受信信号を入力信号と称する)の有色性がMIMO信号処理の収束速度低下の問題を引き起こす。そこで、線形フィルタ設計においてAPAを用いることにより、収束速度低下を改善できる可能性がある。
M. Tanaka, Y. Kaneda, S. Makino and J. Kojima, "Fast projection algorithm and its step size control," 1995 International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing, Detroit, MI, USA, 1995, pp. 945-948 vol.2. doi: 10.1109/ICASSP.1995.480331 He, Guanghui, and Zucheng Zhou. "A novel approach for MIMO adaptive equalization based on affine projection algorithm." 2006 First International Conference on Communications and Networking in China. IEEE, 2006. Lee, Won Cheol. "Space-time adaptive decision-directed equalizer based on NLMS-like affine projection algorithm using iterative hyperplane projection." IEEE Transactions on Vehicular Technology 56.5 (2007): 2790-2797. Albu, Felix, et al. "The Gauss-Seidel fast affine projection algorithm." IEEE Workshop on Signal Processing Systems. IEEE, 2002.
しかしながら、APA法は元々は音声処理分野で発展してきた技術であり、MIMO技術を使った通信分野への適用例は少ない。例えば非特許文献2ではAPAを用いたMIMO型判定帰還等化法が提案されているが、計算量は依然としてO(pL)となり、pを増やすと計算量はその2乗に比例して増大する。また、非特許文献3ではSIMO(Single-input Multiple-output)の入力信号を変換して有色性を低下させた後に、正規化LMSに相当するp=1相当のAPAを適用することによって計算量を低減することが提案されている。しかしながら、この方法では、当該変換の繰り返し数Kと次数pに比例した計算量O(KpL)を達成するにとどまっている。すなわちこの場合、pのみならず繰り返しの数に比例して計算量が増大する。
上記のように、現在までのところMIMO信号処理において、非特許文献1に示されているような、入力信号のタイムシフト性を活用したpに依らない計算量O(L)を達成する方式は検討されていない。これは、MIMO信号処理では、時刻(k-1)と時刻kにおいて入力信号が1サンプルずつずれていくようなタイムシフト性が確保されないことが一因として考えられる。
上記事情に鑑み、本発明は、MIMO信号処理において、アフィン射影次数pの影響を受けにくい高速MIMO型アフィン射影法を実現する技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、モード分割多重光通信方式で送信された光信号をMIMO(Multi-Input Multi-Output)型線形フィルタに基づく信号処理によって分離及び検出する光信号処理装置であって、前記MIMO型線形フィルタの重み係数をアフィン射影法に基づく逐次計算により推定する信号処理部を備え、前記逐次計算において、前記逐次計算における出力信号が、前記複数の入力信号間の相関を示す相関ベクトルと、現在時刻における前記重み係数と、過去の所定時刻である第1時刻から現在時刻までの入力信号との関係を示す平滑化プレフィルタ係数のうち、前記第1時刻から前記アフィン射影法におけるアフィン射影次数に対応する第2時刻までの各時刻に対応する平滑化プレフィルタ係数を示す平滑化プレフィルタベクトルと、前記第1時刻から前記第2時刻までの入力信号と、によって表される、光信号処理装置である。
本発明の一態様は、モード分割多重光通信方式で送信された光信号をMIMO(Multi-Input Multi-Output)型線形フィルタに基づく信号処理によって分離及び検出する光信号処理方法であって、前記MIMO型線形フィルタの重み係数をアフィン射影法に基づく逐次計算により推定する信号処理ステップであって、前記逐次計算において、前記逐次計算における出力信号が、前記複数の入力信号間の相関を示す相関ベクトルと、現在時刻における前記重み係数と、過去の所定時刻である第1時刻から現在時刻までの入力信号との関係を示す平滑化プレフィルタ係数のうち、前記第1時刻から前記アフィン射影法におけるアフィン射影次数に対応する第2時刻までの各時刻に対応する平滑化プレフィルタ係数を示す平滑化プレフィルタベクトルと、前記第1時刻から前記第2時刻までの入力信号と、
によって表される信号処理ステップを有する、光信号処理方法である。
本発明の一態様は、モード分割多重光通信方式で送信された光信号をMIMO(Multi-Input Multi-Output)型線形フィルタに基づく信号処理によって分離及び検出する光信号処理装置として機能するコンピュータに、前記MIMO型線形フィルタの重み係数をアフィン射影法に基づく逐次計算により推定する信号処理ステップであって、前記逐次計算において、前記逐次計算における出力信号が、前記複数の入力信号間の相関を示す相関ベクトルと、現在時刻における前記重み係数と、過去の所定時刻である第1時刻から現在時刻までの入力信号との関係を示す平滑化プレフィルタ係数のうち、前記第1時刻から前記アフィン射影法におけるアフィン射影次数に対応する第2時刻までの各時刻に対応する平滑化プレフィルタ係数を示す平滑化プレフィルタベクトルと、前記第1時刻から前記第2時刻までの入力信号と、によって表される信号処理ステップを、実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、MIMO信号処理において、アフィン射影次数pの影響を受けにくい高速MIMO型アフィン射影法を実現することができる。
サブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法の具体例を示す図である。 サブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法による複素乗算回数の具体例を示す図である。 第1の実施形態における光信号処理装置が備える信号処理部1の機能構成の具体例を示す図である。 第1の実施形態における光信号処理装置が備える信号処理部1により実現することができる高速MIMO型アフィン射影法のアルゴリズムの具体例を示す図である。 第1の実施形態の高速MIMO型アフィン射影法における複素乗算回数の具体例を示す図である。 第2の実施形態における光信号処理装置が備える信号処理部1aの機能構成の具体例を示す図である。 第2の実施形態における光信号処理装置が備える信号処理部1aにより実現することができる高速MIMO型アフィン射影法のアルゴリズムの具体例を示す図である。 第1の実施形態又は第2の実施形態の高速MIMO型アフィン射影法により得られる効果の具体例を示す図である。 第1の実施形態又は第2の実施形態の高速MIMO型アフィン射影法を用いて行った光伝送実験の実験結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
まず初めに、MIMO型線形フィルタの設計方法として、従来方式の1つであるサブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法の導出について説明する。ここでいうサブフィルタ形式とは、複数(合計N個)の入力信号に対してそれぞれフィルタの働きをする重みw(k)を作用させる形式のことを意味する。サブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法は、以下にて本実施形態における線形フィルタの設計手法を導出するための前準備として示すものである。
想定するMIMOシステムにおいて、送信ストリームの数をN、受信ストリームの数をNとする。ここで時刻kにおけるi番目の入力信号x(k)を時系列にまとめたものを入力信号ベクトル[x(k)]と表し、過去の時刻(k-p+1)から時刻kまでの[x(k)]をまとめたものを式(1)のように定義して入力信号行列X(k)と表す。
ここで、[x(k)]は要素x(k)に基づくベクトルであることを意味している。これは、数式中では[x(k)]と要素x(k)とを書体によって区別することができるが、本文中では書体による区別ができないためである。このような本文中の表記による区別は以下の他の記号においても同様であるものとする。なお、本文中において両者の区別を示す必要が無い、又は区別が明確である場合にはベクトルであっても[]を付けずに表記する場合もある。また、以下で説明する文中の数式及び図面に記載した数式において、行列又はベクトルの要素を示す添え字の表記は基本的にはMATLAB(登録商標)の表記に従っている。
Figure 0007319566000001
また、入力信号と同様に、時刻kにおける希望信号をd(k)と表し、過去の時刻(k-p+1)から時刻kまでのd(k)をまとめたものを式(2)のように定義して希望信号ベクトル[d(k)]と表す。
Figure 0007319566000002
式(2)における希望信号は、トレーニング信号、又はフィルタ処理による入力信号の分離及び検出によって得られる出力信号として得られる。
一方、i番目の入力信号に対する重み係数ベクトルをw(k)とすると、MIMO型アフィン射影法は式(3)の最適化問題を満たすw(k)を求めることに帰着する。
Figure 0007319566000003
ここでw (k)はw(k)の複素共役転置を表す。式(3)はLagrangeの未定定数法を用いて解くことができる。未定定数ベクトルλを含むコスト関数を式(4)のように定義する。
Figure 0007319566000004
ここでλはλの複素共役を表す。Jを各w(k)で微分することにより、次の式(5)~(10)に示すサブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法を得る。
Figure 0007319566000005
Figure 0007319566000006
Figure 0007319566000007
Figure 0007319566000008
Figure 0007319566000009
Figure 0007319566000010
ここでμはステップサイズパラメータを表す。式(5)は目的の出力信号y^(k)を求める数式であり、式(6)~(10)は次の時刻k+1での出力信号を求めるためにw(k)を更新する数式である。ここでの『y^』はyの真上に『^』を付した記号を意味する。図1は、式(5)~(10)をアルゴリズム形式で表した図である。図1に示す1~12のステップのうち、L>>pの条件で計算量を支配的に決めるのは、第4ステップ(出力及び誤差計算)と、第5ステップ(相関行列計算)、第10ステップ(重み更新)であり、それぞれ複素乗算回数はNpL、NL、NpLとなる。なお、ステップ2におけるXi|:、1:p-1(k-1)は、入力信号行列X(k-1)の1列目からp-1列目までの成分からなる行列を表す。
したがってSIMO型、MIMO型のそれぞれの構造において、1シンボル出力あたりの合計の乗算回数は図2の通りとなり、このようなサブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法を導出することにより、MIMO型であっても入力信号のタイムシフト性を確保することができ、計算量の低減(すなわち高速化)を実現することができる。また、図2から、SIMO型及びMIMO型のいずれにおいてもアフィン次数pが大きくなると計算量が増加することが理解できる。
以上を踏まえ、従来のサブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法よりも高速に重み係数を推定することができるMIMO型アフィン射影法(以下「高速MIMO型アフィン射影法」という。)の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図3は第1の実施形態における光信号処理装置が備える信号処理部1の機能構成の具体例を示す図である。また、図4は、図3に示す機能構成により実現することができる高速MIMO型アフィン射影法(Fast MIMO-APA)のアルゴリズムの具体例を示す。高速MIMO型アフィン射影法では、従来のサブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法に補助変数である相関ベクトルr(k)、平滑化プレフィルタベクトルs(k)、変形フィルタベクトルz(k)を導入する。補助変数を導入した上でサブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法と同等の計算を行うことにより、各変数の計算において主に複素乗算回数を減らすことが可能になる。
以下、各補助変数の定義と意味について説明する。まず相関ベクトルr(k)については次の式(11)で定義する。
Figure 0007319566000011
(k)を用いることで、R(k)の更新において、式(7)による直接的な更新処理を回避し、その分の計算量を減らすことができる。続いて、平滑化プレフィルタ係数s(j)(k)については次の式(12)で定義する。これはx(k-j+1)に対して作用する係数に相当する。
Figure 0007319566000012
時刻kにおけるs(j)(k)の更新においては、j≧p+1については更新が発生しない。したがって、更新が発生するs(j)(k)(1≦j≦p)について、ベクトル形式でまとめたものを平滑化プレフィルタベクトルs(k)として定義する。
Figure 0007319566000013
続いて、変形フィルタベクトルz(k)については次の式(14)で定義する。
Figure 0007319566000014
また第1の実施形態において、信号処理部1はw(k)に代えてr(k)、s(k)、z(k)を用いて出力y^(k)の計算を行う。具体的には、信号処理部1は式(5)に代えて次の式(15)を用いる。
Figure 0007319566000015
ここで任意の行列(またはベクトル)Aの成分を表す表現として、A|i、jはAの(i,j)成分を表すものとする。また、A|i,:はAの第i行目を表すものとし、A|:,jはAの第j列目を表すものとする。すなわち式(15)におけるri|1:p-1(k)は相関ベクトルr(k)の1番目からp-1番目までの成分からなるベクトルを表し、s|1:p-1(k-1)は平滑化プレフィルタベクトルs(k-1)の1番目からp-1番目までの成分からなるベクトルを表す。また、図4のステップ11におけるs|p(k)は平滑化プレフィルタベクトルs(k)のp番目の成分を表す。なおこの表現方法は、これ以降の数式においても同様である。
図5は、第1の実施形態の高速MIMO型アフィン射影法における複素乗算回数の具体例を示す図である。このとおり、本実施形態の高速MIMO型アフィン射影法によれば、ステップ1~3の相関行列計算で2Np、ステップ5の出力計算でN(L+p-1)回、ステップ6の誤差計算でp-1回、ステップ10~12の重み更新でNL回となる。したがって、第1の実施形態における高速MIMO型アフィン射影法によれば、アフィン次数pの増大に応じて増加する計算量への影響を従来のサブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法よりも小さくすることが可能となる。
(第2の実施形態)
図6は第2の実施形態における光信号処理装置が備える信号処理部1aの機能構成の具体例を示す図である。また、図7は、図6に示す信号処理部1aにより実現することができる高速MIMO型アフィン射影法(Fast MIMO-APA)のアルゴリズムを示す。第2の実施形態における高速MIMO型アフィン射影法は、第1の実施形態における高速MIMO型アフィン射影法からループ処理を削除するとともに、メモリへのアクセス回数を削減することで運用上の簡易化を目的としたものである。
具体的には、第1の実施形態における高速MIMO型アフィン射影法に対して以下の2点の変更を行う。
(1)各変数について、ストリーム(各モードの入力信号)ごとに定義していたものを全ストリーム一括で定義する(ループ処理の削除)。
(2)(NL)×pのサイズを持つ入力データ保持行列X(k)を用意する。このとき、高速MIMO型アフィン射影法では出力及び更新の計算において、X(k)の一部の成分のみを使用することに注意する。これはすなわち、余分なメモリアクセスの回数を減らすことを目的として、使用する部分行列(ベクトル)のみを別変数として定義することに相当する。
まず、入力信号から成るφ(k)とΦ(k)を次の式(16)及び(17)のように定義する。
Figure 0007319566000016
Figure 0007319566000017
続いて、Φ(k)を用いて入力データ保持行列X(k)を次の式(18)のように定義する。
Figure 0007319566000018
ここで、相関ベクトルr(k)は次の式(19)のように定義する。なお、式(19)においてはストリーム番号iがついていないことに注意する。
Figure 0007319566000019
次に、r(k)を更新するために、XHead(k)とXTail(k)を次の式(20)及び(21)のように定義する。
Figure 0007319566000020
Figure 0007319566000021
そして、式(20)及び(21)の定義式により、XHead(k)、XTail(k)、r(k)の更新式として次の式(22)~(24)を得ることができる。
Figure 0007319566000022
Figure 0007319566000023
Figure 0007319566000024
なお、平滑化プレフィルタベクトルs(k)については第1の実施形態と同様に定義する(式(13))。また、変形フィルタベクトルz(k)については次の式(25)のように定義する。
Figure 0007319566000025
ここで時刻kでは、入力データ保持行列X(k)の2列のみを出力・更新のために用いることに注意する。したがって、(NL)×pのサイズの入力データ保持行列X(k)を定義する。ここで記号『X』は、数式において『X』の上に『』が付された記号を表す。時刻kにおいて、X(k)の或る列(第j列とする)をΦ(k)で更新し、また或る列(第j列とする)を取り出してz(k)の更新に用いる。このjとjは次の式(26)及び(27)によって得られる。
Figure 0007319566000026
Figure 0007319566000027
式(26)においてjはkをpで除した剰余を表す。同様に、式(27)においてjはk+1をpで除した剰余を表す。この場合、X(k)及びz(k)の更新式は次の式(28)及び(29)のように与えられる。
Figure 0007319566000028
Figure 0007319566000029
なお、ここで各jに1を足しているのは、(mod p)では0からp-1までの値しか得られないことを考慮したことによる補正のためである。この場合、乗算回数は図5と同様に表される。
図8は、第2の実施形態(又は第1の実施形態)の高速MIMO型アフィン射影法により得られる効果の具体例を示す図である。具体的には、図8はフィルタ長L=1000、N=1、N=6としてシミュレーションを行った結果を示す。横軸はアフィン次数pを表し、縦軸は計算量を表す。ここでの計算量の比較は従来方式(サブフィルタ形式のMIMO型アフィン射影法)及び第2の実施形態(又は第1の実施形態)との間で行った。
図8を見ても分かるように、従来方式ではアフィン次数pの増加に伴って計算量がpのオーダで大きく増加するのに対し、第2の実施形態(又は第1の実施形態)のMIMO型アフィン射影法ではアフィン次数の影響を受けにくいことが分かる。例えば図8の例では、アフィン次数p=10の場合において、計算量を約2%にまで低減することができる。
なお、第2の実施形態(又は第1の実施形態)のMIMO型アフィン射影法においてアフィン次数pの影響がわずかながら出ているのは、主に逆行列演算がO(p)の計算量となることに由来する。逆行列演算の計算量は、線形予測法に基づく前向き線形予測フィルタ又は後ろ向き線形予測フィルタを用いる(例えば非特許文献1を参照)か、又はGauss-Seidel法に基づく逆行列演算を用いる(例えば非特許文献4を参照)ことでO(p)まで減らせることが知られている。
しかしながら、前者は数値的不安定性に問題があり、後者はステップサイズが大きい場合に有効な近似法となるため、本発明ではこれらの手法を用いることなく逆行列演算をそのまま実行することとした。また、光伝送への適用においてはL>>pの状況を想定するため、MIMO型アフィン射影法に要する全体の計算量に対して逆行列演算の計算量が支配的となることはない。
図9は、第2の実施形態(又は第1の実施形態)の高速MIMO型アフィン射影法を用いて行った光伝送実験の実験結果を示す図である。光伝送実験は、6つの独立モードを搬送する数モードファイバにより3000kmの伝送を行った後の伝送データから先頭のフレームを検出することとした。図9の横軸は出力フレーム数を表す。1フレームは30000シンボルである。縦軸はBER(Bit Error Rate)を表す。
なお、図9には比較対象として確率勾配法に基づくLMS法による実験結果を示しているが、LMS法ではmu=3e-5では信号の有色性によって計算の収束が遅く、先頭から4フレーム目を受信した後もなお収束に至っていない。ここでmuは確率勾配法で用いられるステップサイズパラメータを表す。一方、LMS法でmu=3e-4にすると計算の収束は早くなるがウィーナー最適解からの誤差が大きくなり、結果としてビットエラーレートが劣化する。
これに対して第2の実施形態(又は第1の実施形態)の高速MIMO型アフィン射影法(図中のAP)によれば、ビットエラーレートの劣化を抑制しつつ、収束を早めることができる。特にアフィン次数p=3の場合には2フレーム目を受信した時点で計算を完了することができた。
上述した実施形態における光信号処理装置、又は信号処理部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 …第1の実施形態の光信号処理装置が備える信号処理部
1a…第2の実施形態の光信号処理装置が備える信号処理部

Claims (8)

  1. モード分割多重光通信方式で送信された光信号をMIMO(Multi-Input Multi-Output)型線形フィルタに基づく信号処理によって分離及び検出する光信号処理装置であって、
    前記MIMO型線形フィルタの重み係数をアフィン射影法に基づく逐次計算により推定する信号処理部を備え、
    前記逐次計算において、前記逐次計算における出力信号が、
    前記MIMO型線形フィルタに入力する複数の入力信号間の相関を示す相関ベクトルと、
    現在時刻における前記重み係数と、過去の所定時刻である第1時刻から現在時刻までの入力信号との関係を示す平滑化プレフィルタ係数のうち、前記第1時刻から前記アフィン射影法におけるアフィン射影次数に対応する第2時刻までの各時刻に対応する平滑化プレフィルタ係数を示す平滑化プレフィルタベクトルと、
    前記第1時刻から前記第2時刻までの入力信号と、
    によって表される、
    光信号処理装置。
  2. 前記複数の入力信号として前記MIMO型線形フィルタに入力する複数の光信号を識別する識別子iと、時刻kと、前記アフィン射影次数pと、時刻kのi番目の光信号に対応する前記重み係数wi(k)とに基づいて、
    前記相関ベクトルri(k)が式(1)によって表され、
    Figure 0007319566000030
    前記平滑化プレフィルタ係数s(j)(k)が式(2)によって表され、
    Figure 0007319566000031
    前記出力信号が、式(3)によって表される変形フィルタベクトルzi(k)を用いて式(4)によって表される、
    Figure 0007319566000032
    Figure 0007319566000033
    請求項1に記載の光信号処理装置。
  3. 前記相関ベクトル及び前記平滑化プレフィルタベクトルは、前記第1時刻から現在時刻までの複数の入力信号を含む入力信号ベクトルを用いたベクトル演算によって算出される、
    請求項1に記載の光信号処理装置。
  4. 前記信号処理部は、前記逐次計算における各値の更新及び前記出力信号の算出において、前記入力信号ベクトルの特定の列ベクトルを抽出した部分入力信号ベクトルを用いる、
    請求項に記載の光信号処理装置。
  5. 前記特定の列ベクトルは前記入力信号ベクトルのj1列及びj2列の列ベクトルであり、前記j1及びj2は式(5)及び(6)によって表される、
    Figure 0007319566000034
    Figure 0007319566000035
    請求項4に記載の光信号処理装置。
  6. 前記部分入力信号ベクトルX~(k)と変形フィルタベクトルz(k)は、入力信号ベクトルをΦ(k)として式(7)及び(8)によって更新される、
    Figure 0007319566000036
    Figure 0007319566000037
    請求項5に記載の光信号処理装置。
  7. モード分割多重光通信方式で送信された光信号をMIMO(Multi-Input Multi-Output)型線形フィルタに基づく信号処理によって分離及び検出する光信号処理方法であって、
    前記MIMO型線形フィルタの重み係数をアフィン射影法に基づく逐次計算により推定する信号処理ステップであって、
    前記逐次計算において、前記逐次計算における出力信号が、
    前記MIMO型線形フィルタに入力する複数の入力信号間の相関を示す相関ベクトルと、
    現在時刻における前記重み係数と、過去の所定時刻である第1時刻から現在時刻までの入力信号との関係を示す平滑化プレフィルタ係数のうち、前記第1時刻から前記アフィン射影法におけるアフィン射影次数に対応する第2時刻までの各時刻に対応する平滑化プレフィルタ係数を示す平滑化プレフィルタベクトルと、
    前記第1時刻から前記第2時刻までの入力信号と、
    によって表される信号処理ステップを有する、
    光信号処理方法。
  8. モード分割多重光通信方式で送信された光信号をMIMO(Multi-Input Multi-Output)型線形フィルタに基づく信号処理によって分離及び検出する光信号処理装置として機能するコンピュータに、
    前記MIMO型線形フィルタの重み係数をアフィン射影法に基づく逐次計算により推定する信号処理ステップであって、
    前記逐次計算において、前記逐次計算における出力信号が、
    前記MIMO型線形フィルタに入力する複数の入力信号間の相関を示す相関ベクトルと、
    現在時刻における前記重み係数と、過去の所定時刻である第1時刻から現在時刻までの入力信号との関係を示す平滑化プレフィルタ係数のうち、前記第1時刻から前記アフィン射影法におけるアフィン射影次数に対応する第2時刻までの各時刻に対応する平滑化プレフィルタ係数を示す平滑化プレフィルタベクトルと、
    前記第1時刻から前記第2時刻までの入力信号と、
    によって表される信号処理ステップを、
    実行させるためのコンピュータプログラム。
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