JP7318378B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱装置に関し、詳しくは、シート状物を加熱する際に加熱ムラが生じるのを防ぐことのできる加熱装置に関する。
従来、合成樹脂材料等の被試験物の耐熱性を試験するための装置として、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。特許文献1に記載の環境試験装置は、断熱壁によって囲われた炉の内部に、被試験物が設置される試験室が形成されたものである。試験室は、空気吹き出し口と空気導入口とを介して空調通風路と連通しており、空調通風路は、内部に送風機、加熱機構、冷却機構等が配置されている。空調通風路で加熱機構により暖められた空気を送風機により空気吹き出し口から吹き出させ、空気導入口より回収することにより、空気を循環させて試験室内の温度を上昇させる。
このような装置を用いた被試験物の耐熱性の試験においては、まず、被試験物を切り出した複数の試験片を所定温度に設定した炉の試験室内に置く。そして、所定時間経過ごとに1つずつ試験片を取り出して、その外観の変化を観察する。
特開2019-15585号公報
しかし、特許文献1の装置においては、暖められた空気が空気吹き出し口から吹き出されるため、試験室内の空気吹き出し口に近い箇所と遠い箇所では温度が同じにならず、試験室内の温度にムラが生じる。このため、試験室の内部に配置された試験片が均一の温度で加熱されず、配置箇所によって試験結果に差が生じる場合がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、シート状物を加熱する際に加熱ムラが生じにくい加熱装置を提供することを課題としている。
本発明による加熱装置は、シート状物を加熱するためのものであって、前記シート状物が搬出入される開口が形成されたハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、所定の間隔をあけて配置される一対の加熱部と、前記シート状物を支持する支持部材と、前記一対の加熱部の外に設けられ、前記支持部材を前記一対の加熱部の間の空間に対して搬出入する搬出入機構とを備える。
上記の構成によれば、大型となる搬出入機構を一対の加熱部の間の空間ではなく一対の加熱部の外に設けているため、各加熱部をシート状物の両面にできるだけ近づけて配置することができ、加熱部の熱がシート状物に均一に伝わり、シート状物に加熱ムラが生じにくくなる。
また、加熱部の温度とシート状物との温度とにほぼ差が生じない程度に加熱部とシート状物との距離を近づけることができるため、加熱部の温度を測定すればシート状物の温度を知ることができ、一対の加熱部の間の空間に温度センサを設置して空間内の温度を測定する必要がなく、温度測定が簡単である。さらに、搬出入機構を備えているため、シート状物を加熱部の間の空間から順次引き出すことができ、従来技術のように作業員が扉を開けて試験片を取り出す手間がない。
好ましい実施形態によれば、前記搬出入機構は、前記ハウジングの外に配置される。
好ましい実施形態によれば、前記各加熱部は、前記シート状物の各面に対向する加熱板と、前記板状部材を加熱するヒータとを備える。
好ましい実施形態によれば、前記加熱板は、金属板、セラミック板またはカーボングラファイトを含む板である。
好ましい実施形態によれば、前記加熱板は、前記シート状物と対向する面に遠赤外線を放射する放射剤が塗布された放射剤層を有する。
好ましい実施形態によれば、前記一対の加熱部の間隔を調整する調整機構をさらに備える。
前記ハウジング内に窒素を充填させるための窒素供給ノズルをさらに備えていてもよい。
本発明の加熱装置によれば、加熱されるシート状物に加熱ムラが生じにくくなる。
本発明の一実施形態に係る加熱装置の全体構成を示す斜視図である。 ハウジング内を断面で示した加熱装置の側面図である。 一対の加熱部を示す断面図である。 (A)は支持板が加熱開始位置にあるときの概略断面図であり、(B)は支持板が加熱熱終了位置にあるときの概略断面図である。 加熱装置の回路構成を示すブロック図である。 シート状物を搬出する際の、時間に対する支持板の位置の関係を示す図であり、(A)は連続パターン、(B)は間欠パターンである。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 加熱されたシート状物の例である。 本発明の他の実施形態に係る加熱装置の上壁を取り除いた状態における全体構成を示す概略平面図である。 本発明の他の実施形態に係る加熱装置の上壁を取り除いた状態における全体構成を示す概略平面図である。 本発明の他の実施形態に係る加熱装置の側壁を取り除いた状態における全体構成を示す概略側面図である。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明の一実施形態の加熱装置1は、加熱対象であるシート状物Sを加熱するためのものであり、ハウジング10と、ハウジング10の内部空間11に設けられる一対の加熱部20A、20Bと、シート状物Sを支持する支持部材を構成する支持板30と、一対の加熱部20A、20Bの外側に設けられ、支持板30を一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対して搬出入する搬出入機構を構成するロッドレスシリンダ40と、各部の動作を制御する制御装置50とを備えている。
加熱対象物であるシート状物Sは、例えば合成樹脂からなるが、シート状を呈しているものであれば素材は限定されず、可撓性の有無は問わない。また、本実施形態では、シート状物Sが内部まで十分に加熱されるように、加熱されるシート状物Sの厚みを0.1mm以上、100mm以下としているが、これに限定されるものではなく、シート状物Sの表面の加熱を行う場合には、100mm以上の厚みであってもよい。
図1、図2に示すように、ハウジング10は、前壁12、背面壁13、上壁14、底壁15、左右の側壁16、17からなり、各壁12~17は内部に例えばグラスウールからなる断熱材(図示せず)を有している。前壁12には、一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aにシート状物Sを搬出入するための開口12aが形成されている。開口12aは、一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対応する位置に設けられ、開口12aの幅は、一対の加熱部20A、20Bの幅よりも若干短く、開口12aの上下方向の長さは、一対の加熱部20A、20Bの間の間隔Lよりも若干大きくなるように形成されている。なお、本明細書において、特に記載しない限り背面壁13から前壁12に向かう方向を「前側」といい、前方向と反対方向を「後側」という。シート状物Sの搬出入方向は前後方向に沿っている。
図3に示すように、一対の加熱部20A、20Bは上下に所定の間隔Lをあけて配置されており、各加熱部は特に記載しない限り上下対称の構成を備えている。各加熱部20A、20Bは、内側から外側に向けて、すなわち上側の加熱部20Aにおいては下から上に向けて、下側の加熱部20Bにおいては上から下に向けて、加熱板21、面状ヒータ22、板状の保温材23が積層されているものであり、図示しないネジにより一体に形成されている。加熱板21は平面から見た形状が矩形状であり、本実施形態ではアルミニウムを素材とした板であるが、例えば銀、銅、金などの金属を素材とした板であってもよい。加熱板21は、内側面に放射剤を塗布することで形成された放射剤層21aを有していてもよい。放射剤は遠赤外線を放射する粒子を含んでおり、放射剤層21aにより加熱板21の熱を遠赤外線でより効率的に放射することが可能となる。また、放射剤層21aを含んだ加熱板21は、厚みが大きいほど、シート状物Sをムラ無く均一に加熱することができるが、一方で、シート状物Sを所望の温度まで加熱するのに要する時間が長くなり、また、加熱温度を変更する場合にも加熱板21が変更後の温度に達するのに時間がかかる。さらに、加熱板21の重量が大きくなり、製造コストも大きくなる。これらの観点から、加熱板21の厚みは5mm以上、100mm以下に設定され、より好ましくは、10mm以上、50mm以下に設定され、本実施形態では10mmとしている。加熱板21の大きさは、本実施形態では、前後方向の長さが450mm、左右方向の長さを320mmに設定されているがこれに限定されるものではない。
各加熱板21の内面の縁部であって支持板30の空間20aへの搬入に差し障りのない位置に、加熱板21の温度を測定するための温度センサ21bが取付けられている。
上下の加熱板21の間隔Lは、5mm以上、30mm以下、好ましくは10mm以上、20mm以下であり、本実施形態では15mmとしている。また、シート状物Sが一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに位置した状態で、シート状物Sの上面と上側の加熱部20Aの加熱板21の下面との間の距離及びシート状物Sの下面と下側の加熱部20Bの加熱板21の下面との間の距離が5mm以上、20mm以下となるように上下の加熱板21の間隔Lを設定してもよい。上下の加熱板21の間隔Lは、後述する高さ調整機構51により調節が可能である。
なお、加熱板21として、セラミック板やカーボングラファイトからなる板を用いてもよい。この場合、放射剤層21aは設けられていなくてもよい。
面状ヒータ22は、加熱板21の外側の面全面と重なるように設けられて加熱板21を加熱するものである。面状ヒータ22は、例えば、絶縁素材からなる不織布等の基材に発熱線が設けられたものであり、既知のヒータを用いることができる。面状ヒータ22の外側の面には電源線22bと接続するための端子22aが設けられており、電源線22bはハウジング10の底壁15に設けられた線用孔15aを通ってヒータ用電源22c(図5)と接続されている。本実施形態では平面から見た形状が加熱板21と略同形状の1枚の面状ヒータ22を用いているが、面状ヒータ22の形状はこれに限定されず、例えば、複数枚の面状ヒータ22を用いて加熱板21の外側の面全面を覆ってもよい。また、加熱板21及び面状ヒータ22の両側面には、全長に亘って断熱板が設けられていてもよい。
保温材23は平面から見た形状が矩形状の板状部材であって、加熱板21、面状ヒータ22よりも一回り小さい大きさであり、面状ヒータ22により発生した熱が外部に逃げるのを防いでいる。保温材23は、例えば、コルク、発泡プラスチック、石綿・岩綿、グラスウールやロックウール等の鉱物等から構成されるが、保温機能を有していれば任意の素材の保温材23を用いることができる。
下側の加熱部20Bは、下側受け板24B上に図示しないネジ等により取付けられており、下側受け板24Bは高さ調整用部材25を介して底壁15に固定されている。高さ調整用部材25の高さは、下側の加熱部20Bの加熱板21の上面がハウジング10の開口12aの下端に対して同じ高さ位置かより低い高さ位置となるように設定される。
また、下側の加熱部20Bの加熱板21の内面の4つの角部にはそれぞれスペーサ部材26が取付けられており、後述する高さ調整機構51により上側の加熱部20Aの高さ位置調整を行う際に、上側の加熱部20Aが下側の加熱部20Bに近づきすぎるのを防ぎ、シート状物Sが搬入される空間20aを確保する。
上側の加熱部20Aは、高さ調整機構51に支持された上側受け板24Aに、図示しないネジ等により取付けられており、高さ調整機構51により上側受け板24Aと一体に上下方向に移動自由である。
高さ調整機構51は、ハウジング10の上壁14に設けられたネジ孔14aを貫通するネジ部材51aと、ネジ部材51aの上端に取付けられるハンドル51bとを備えている。ネジ部材51aの下端は上側受け板24Aの上面に連結されており、上側の加熱部20Aを支持している。作業者がハンドル51bを回すことで、上側の加熱部20Aが上下方向に移動する。
なお、高さ調整機構51は、上側の加熱部20Aの上下方向の移動をガイドするガイド機構を有していてもよい。例えば、ガイド機構は、ハウジング10の上壁14と底壁15とに両端が固定されハウジング10の内部空間11に上下方向に延びるガイド棒と、ガイド棒の外周面にスライド自由に設けられたスライド部材とからなり、スライド部材が上側受け板24Aに固定されるものである。
なお、高さ調整機構51は本実施形態に限定されず、上側の加熱部20Aの高さ位置を調整できればどのような構成であってもよく、例えば油圧式やエア式のシリンダで構成され、シリンダロッドの先端に上側の加熱部20Aが固定されて、シリンダロッドがシリンダ本体に対して出没動作することで、上側の加熱部20Aが上下方向に移動するものであってもよい。
搬出入機構は、ロッドレスシリンダ40から構成され、シート状物Sを支持する支持部材である支持板30を一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対して搬出入する駆動源となるものである。ロッドレスシリンダ40は、一対の基部43、43により両端が支持されたシリンダチューブ41と、シリンダチューブ41の外周面上にシリンダチューブ41の長さ方向にスライド自由に設けられるスライド体42とを有している。スライド体42には磁石が組み付けられており、シリンダチューブ41の内部には磁石が組み付けられたピストン(図示せず)が収容されている。ピストンとスライド体42とは磁気結合力で一体に移動し、エアによりピストンを移動させることにより、スライド体42がピストンの移動に追従して移動する。
ロッドレスシリンダ40はハウジング10の外側に配置されており、一方の基部43がハウジング10の前壁12の外面の開口12aの下方に固定され、シリンダチューブ41の長さ方向がハウジング10の前後方向、すなわち支持板30の搬出入方向に沿うように配置される。
支持板30は、図1に示すように、平面から見た形状が矩形状であり、底板31と底板31の周縁から立設する側板32とを有する。支持板30は、前壁12の開口12aを通過可能であり、一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに位置することが可能な厚み及び幅に設定されている。
支持板30は、図2に示すように、底板31の下面の前縁近傍がロッドレスシリンダ40のスライド体42に接着等により固定されており、スライド体42に片持ち支持されて、一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対して往復動される。支持板30の底板31の後側には、シート状物Sが載置される矩形状の載置面33が設けられている。載置面33は、金属メッシュ(金網)やパンチングメタルから構成され、シート状物Sとの接触面にフッ素樹脂等によるコーティングがなされていてもよい。
支持板30は、図4(A)、図4(B)に示すように、ロッドレスシリンダ40のスライド体42のスライドにより、支持板30全体がハウジング10の外側に位置する加熱終了位置PEと、支持板30の載置面33全面がハウジング10内の一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに位置する加熱開始位置PSとの間を移動可能である。本実施形態では、図4(A)に示すように、支持板30が加熱開始位置PSにあるとき、載置面33の前縁が一対の加熱板21の前縁の位置と揃うように載置面33の長さが設定される。加熱開始位置PS及び加熱終了位置PEは、図2、図4(A)、図4(B)において支持板30の後縁の位置で示している。なお、図4(A)、図4(B)においては、説明の便宜のために一対の加熱部20A、20B及びハウジング10を簡略に図示しており、制御装置50の図示を省略している。
なお、搬出入機構はロッドレスシリンダ40に限定されず、支持板30を片持ち支持して一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対して搬出入ができればいずれの形態でもよく、例えば、油圧式やエア式のシリンダで構成され、シリンダロッドの先端に支持板30の前側が固定されて、シリンダロッドがシリンダ本体に対して出没動作することで、支持板30が前後方向に移動するものであってもよい。また、支持板30は、シート状物Sを支持することができれば、図1、図2の形態に限定されるものではない。
図1に戻って、ハウジング10の内部空間11の上方であって、背面壁13の近傍には、雰囲気置換用のノズル52が配置されており、ノズル52は図示しない窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスの収容容器と接続されて内部空間11にこれらの不活性ガスを充填させることが可能となっている。これにより、例えば無酸素状態でのシート状物Sへの加熱を行うことができる。
また、ハウジング10の上壁14にはファン(図示せず)が設けられたダクト53が取付けられており、ダクト53は上壁14に設けられた換気孔14bを介してハウジング10の内部空間11と連通している。シート状物Sの加熱により有害ガスが発生した場合には、ダクト53から有害ガスを排出可能である。
制御装置50は、図5に示すように、ロッドレスシリンダ40と、温度センサ21bと、面状ヒータ用電源22cと接続され、これら各部の動作を制御するものである。制御装置50は、例えばコンピュータにより構成されており、制御、演算の主体であるCPU50a、プログラムなどのデータが格納されるハードディスクドライブ(HDD)50b、入力される加熱条件などのデータの読み書き動作等に供されるメモリ50c、ロッドレスシリンダ40と温度センサ21bと面状ヒータ22等と接続するためのI/Oポート50d等を含んでいる。また、制御装置50はタッチパネル、入力ボタン等の入力装置54と接続されており、作業者は入力装置54から加熱装置1の動作の開始を指示するとともに、加熱条件を入力する。
作業者が入力する加熱条件は、加熱板21の加熱温度、シート状物Sの搬出パターンを含む。例えば、加熱温度を190度に設定する。また、シート状物Sの搬出パターンの設定例を、図6(A)、図6(B)に示す。図6(A)、図6(B)は、経過時間に対する支持板30の移動位置を示したものである。時間t=0に加熱が開始され、このとき、支持板30は加熱開始位置PSにある。
図6(A)の搬出パターンの例では、時間t=t0から時間t=teにかけて、支持板30を加熱開始位置PSから加熱終了位置PEに連続的に移動させる。作業者は加熱終了位置PEに到達するまでに必要な時間teを入力する。
図6(B)の搬出パターンの例では、時間t=t0から所定の時間Tが経過後、時間t=t1において、支持板30を加熱開始位置PSから所定距離Rだけ搬出方向(前方向)に移動させて位置P1に位置させる。さらに、時間t=t1から所定の時間Tが経過した時間t=t2において、支持板30を位置P1から所定距離Rだけ搬出方向に移動させて位置P2に位置させる。このように、順次、間欠的に支持板30の位置を移動させ、図6(B)の例では、位置P3、P4を経て加熱終了位置PEまで支持板30の位置を移動させる。作業者が搬出パターンとして図6(B)に示す間欠パターンを選択した場合には、支持板30を移動させる所定の時間間隔Tと移動距離Rとを入力する。
なお、支持板30は時間t=0の加熱開始時から時間t=teの加熱終了時の間に必ずしも移動させる必要はなく、例えば、時間t=0の加熱開始時から時間t=teの加熱終了時の間中、支持板30を加熱開始位置PSに位置させていてもよい。
また、支持板30の移動の時間間隔Tと、移動距離Rに替えて、加熱開始位置PSから加熱終了位置PEに到達するまでに必要な時間と、間欠移動させる回数を入力し、これらの情報から時間間隔Tと、移動距離Rとを制御装置50で算出してもよい。
本実施形態の加熱装置1を用いてシート状物Sの加熱試験を行う手順について説明する。なお、以下に示す手順は一例であり、本実施形態に限定されるものではない。まず、作業者は被試験物として長方形状のシート状物Sを用意する。図1に示すように、シート状物Sを、長さ方向が加熱装置1の前後方向に沿うように支持板30の底板31の載置面33に載置する。このとき、シート状物Sの前側の一端部は載置面33を超えて底板31の前側に突出して配置されていてもよい。また、一対の加熱部20A、20Bの間の間隔Lをハンドル51bにより調整する。そして、作業者は、加熱装置1の電源をオンにする。
加熱装置1の制御装置50の動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図7のフローチャートにおいて、「S」は「STEP」の略であり、制御の流れにおける各手順を示している。作業者が入力装置54であるタッチパネルから加熱条件を入力すると、制御装置50は、加熱条件を受け取って記憶する(S10)。作業者は、加熱条件として、例えば、加熱温度を190度に設定するとともに、搬出パターンとして、例えば図6(A)に示す連続パターンを選択し、支持板30が加熱開始位置PSから加熱終了位置PEに移動するのに要する時間teを80分と設定する。制御装置50には、加熱開始位置PSと加熱終了位置PEとの間の距離は予め記憶されており、制御装置50は、設定された時間teと、加熱開始位置PSと加熱終了位置PEとの間の距離から、制御タイミング毎のロッドレスシリンダ40のスライド体42の移動距離を演算する。
次に、制御装置50は、作業者がタッチパネルから動作開始の指示を入力したか否かを判断する(S11)。動作開始の指示を受けると、制御装置50は、ヒータ用電源22cを駆動させる(S12)。制御装置50は、温度センサ21bからの温度検知信号を受け取り、加熱板21の温度が設定温度である190度まで上昇したが否かを判断する(S13)。制御装置50は、設定温度を保持するようにヒータ用電源22cを制御する。
制御装置50は、加熱板21の温度が190度に到達したと判断すると、搬出入機構であるロッドレスシリンダ40を駆動させ、支持板30をハウジング10の一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに搬入して加熱開始位置PSに位置させる(S14)。
そして、制御装置50は、制御タイミング毎に、ロッドレスシリンダ40のスライド体42を移動させて支持板30を加熱開始位置PSから加熱終了位置PEに向けて移動させる(S15)。制御装置50は、制御タイミング毎に支持板30の加熱開始位置PSからの移動距離の合計距離を算出し(S16)、合計距離が加熱開始位置PSから加熱終了位置PEまでの距離に到達したか否か、すなわち、支持板30が加熱終了位置PEに到達したか否かを判断する(S17)。支持板30が加熱終了位置PEに到達した場合には、ロッドレスシリンダ40を停止させ(S18)、加熱試験を終了する。支持板30が加熱終了位置PEに到達していない場合は、S15に戻って支持板30を加熱終了位置PEに向けて移動させる。
このように、支持板30は順次一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aから引き出されていく。支持板30に載置されたシート状物Sは、空間20aに位置している部分は加熱され、空間20aから取り出された部分は加熱されない。このため、シート状物Sは後側部分になるほど加熱される時間が長くなる。加熱終了時のシート状物Sの例を図8に示す。最も前側(図8の右側)は支持板30の載置面33に載置されておらず、支持板30が加熱開始位置PSにあっても一対の加熱部20A、20Bの間の空間20a内に位置していないため変色していないが、後に取り出された側(図8の左側)に向けて加熱時間が長くなり、変色が大きくなる。
上記の実施形態によれば、ロッドレスシリンダ40を一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aではなくハウジング10の外に設けており、空間20aには支持板30に支持されたシート状物Sのみが挿入されるため、一対の加熱部20A、20Bをシート状物Sの両面にできるだけ近づけて配置することができ、シート状物Sが均一な温度で加熱され、加熱ムラが生じにくくなる。また、加熱板21の温度とシート状物Sとの温度とにほぼ差がない程度に各加熱部20A、20Bとシート状物Sとの距離を近づけることができるため、各加熱部20A、20Bの温度を測定すればシート状物Sの温度を知ることができ、従来技術のようにハウジング10内の空間の温度を測定する必要がなく、温度測定が簡単である。
さらに、ロッドレスシリンダ40によりシート状物Sを一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aから順次引き出すことができ、従来技術のように作業者が装置の扉を開けて試験片を取り出す手間がない。また、加熱装置1が制御装置50を備え、制御装置50によりロッドレスシリンダ40を自動で動作させることにより、作業員が加熱装置1の動作開始を指示した後は、作業員による作業を何ら必要とすることがなく動作を終了させることができ、作業員の手間を大幅に省くことができる。
また、支持板30を前側で片持ち支持しているため、搬出入機構40により支持板30を往復動させることでハウジング10内の一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対して支持板30に支持されたシート状物Sのみを挿入することができる。
また、本実施形態では、面状ヒータ22により加熱板21を加熱し、加熱板21から放射される熱によりシート状物Sを加熱している。加熱板21全体がムラ無く加熱されてヒート状物に向けて熱を放射するため、加熱板21を用いずに面状ヒータ22の発熱線により放射される熱でシート状物Sを加熱する場合に比べて、加熱ムラが生じにくい。
さらに、加熱板21に金属板を用い、金属板にはシート状物Sと対向する面に遠赤外線を放射する放射剤が塗布されているため、放射剤により加熱板21の熱を遠赤外線で効率的にシート状物Sに放射することができ、シート状物Sを均一に加熱することができる。
加熱板21は、セラミック板、カーボングラファイトからなる板である場合にも、加熱板21の熱を効率的にシート状物Sに放射することができ、シート状物Sを均一に加熱することができる。
なお、本発明の加熱装置1は加熱試験のためにのみ用いるものではなく、シート状物Sを加熱する用途に広く用いることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
図9は本発明の加熱装置1の他の例を示すものであり、ハウジング10の上壁14を取り除いた状態の概略平面図である。以下の説明において、図1に示す実施形態と同一の構成については、対応する構成に同一の符号を付すことで詳細な説明は省略する。この実施形態においては、搬出入機構であるロッドレスシリンダ40のシリンダチューブ41の一端部が前壁12の開口12aを介してハウジング10の内部空間11であって一対の加熱部20A、20Bの外に挿入されており、他端部はハウジング10の外に位置している。支持板30は側縁がスライド体42に支持されており、スライド体42はハウジング10の内部空間11とハウジング10の外との間を往復動し、これによりシート状物Sを支持する支持板30が加熱開始位置PSと加熱終了位置PEとの間を移動する。
図9に示す実施形態においても、搬出入機構40を一対の加熱部20A、20Bの間の空間20a内ではなく一対の加熱部20A、20Bの外に設けており、加熱部20A、20Bをシート状物Sの両面にできるだけ近づけて配置することができるため、シート状物Sが均一な温度で加熱され、加熱ムラが生じにくくなる。
なお、図9の実施形態においては、1本のロッドレスシリンダ40を用いているが、左右方向に2本のロッドレスシリンダ40を配置し、ロッドレスシリンダ40の間に一対の加熱部20A、20Bが配置されていてもよい。この場合、支持板30の両側面が各ロッドレスシリンダ40のスライド体42に支持される。
図10は本発明の加熱装置1の他の例を示すものであり、ハウジング10の上壁14を取り除いた状態の概略平面図である。以下の説明において、図9に示す実施形態と同一の構成については、対応する構成に同一の符号を付すことで詳細な説明は省略する。図10の実施形態においては、背面壁13に開口13aが設けられ、ロッドレスシリンダ40のシリンダチューブ41は前壁12の開口12aと背面壁13の開口13aを介してハウジング10の内部空間11を貫通しており、シリンダチューブ41の両端部は背面壁13の外及び前壁12の外に位置している。作業者から動作開始の指示を受けた時には、制御装置50により支持板30は支持板30全体が背面壁13の外にある初期位置P0に位置し、支持板30にシート状物Sが載置される。一対の加熱部20A、20Bが設定温度まで加熱された時、支持板30は前方向に移動してハウジング10内の一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aである加熱開始位置PSに移動し、さらに搬出パターンに応じて前壁12の外にある加熱終了位置PEまで移動する。従って、一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対して支持板30の搬入方向と搬出方向とが同方向となる。作業者から支持板30の復帰指示を受けると、支持板30は初期位置P0に戻される。
図10の実施形態においても、搬出入機構を一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aではなく一対の加熱部20A、20Bの外側に設けており、一対の加熱部20A、20Bをシート状物Sの両面にできるだけ近づけて配置することができるため、シート状物Sが均一な温度で加熱され、加熱ムラが生じにくくなる。
なお、初期位置P0が前壁12の外に位置し、加熱終了位置PEが背面壁13の外に位置し、支持板30の搬出入方向を図10に示す実施形態とは反対の方向としてもよい。
また、図10の実施形態においては、搬出入機構としてロッドレスシリンダ40を用いているが、図11に示すように、搬出入機構がハウジング10を挟んで前後方向に配置された一対の駆動ローラ44、44であり、支持部材が一対の駆動ローラ44、44に架け渡されたエンドレスベルト34であってもよい。上側のエンドレスベルト34の上面にシート状物Sが載置され、駆動ローラ44、44の回転によりエンドレスベルト34を移動させて一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aに対してシート状物Sを搬出入する。
図11の実施形態においても、搬出入機構40である一対の駆動ローラ44、44を一対の加熱部20A、20Bの間の空間20aではなくハウジング10の外に設けており、一対の加熱部20A、20Bをシート状物Sの両面にできるだけ近づけて配置することができるため、シート状物Sが均一な温度で加熱され、加熱ムラが生じにくくなる。
1 加熱装置
12a 開口
10 ハウジング
20A、20B 一対の加熱部
21 加熱板
21a 放射剤層
22 面状ヒータ
30 支持板(支持部材)
40 ロッドレスシリンダ(搬出入機構)
51 高さ調整機構(調整機構)
52 雰囲気置換用供給ノズル
S シート状物
PS 加熱開始位置
PE 加熱終了位置

Claims (6)

  1. シート状物を加熱するための加熱装置であって、
    前記シート状物が搬出入される開口が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、所定の間隔をあけて配置される一対の加熱部と、
    前記シート状物を支持する支持部材と、
    前記一対の加熱部の外に設けられ、前記支持部材を前記一対の加熱部の間の空間に対して搬出入する搬出入機構とを備え、
    前記各加熱部は、
    前記シート状物のいずれかの面に対向する加熱板と、
    前記加熱板の前記シート状物に対向する面と反対側の面に重ねて設けられ、前記加熱板を加熱する面状ヒータとを備える加熱装置。
  2. 前記搬出入機構は、前記ハウジングの外に配置される請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記加熱板は、金属板、セラミック板またはカーボングラファイトを含む板である請求項に記載の加熱装置。
  4. 前記加熱板は、前記シート状物と対向する面に遠赤外線を放射する放射剤が塗布された放射剤層を有する請求項1から3のいずれかに記載の加熱装置。
  5. 前記一対の加熱部の間隔を調整する調整機構をさらに備える請求項1からのいずれかに記載の加熱装置。
  6. 前記ハウジング内に窒素を充填させるための窒素供給ノズルをさらに備える請求項1からのいずれかに記載の加熱装置。
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