JP7317691B2 - 液体洗剤組成物 - Google Patents
液体洗剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7317691B2 JP7317691B2 JP2019231324A JP2019231324A JP7317691B2 JP 7317691 B2 JP7317691 B2 JP 7317691B2 JP 2019231324 A JP2019231324 A JP 2019231324A JP 2019231324 A JP2019231324 A JP 2019231324A JP 7317691 B2 JP7317691 B2 JP 7317691B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- less
- component
- liquid detergent
- detergent composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
(A)成分中の(A1)炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩〔以下、(A1)成分という〕の割合が80質量%以上である、
液体洗剤組成物に関する。
本発明の液体洗剤組成物は、例えば、冬場の低温洗濯環境下においても、洗浄のみならず、繊維製品に柔軟性を付与でき、かつしわ抑制性能に優れ、高い性能を発揮する。
本発明の(A)成分は、内部オレフィンスルホン酸塩である。(A)成分の内部オレフィンスルホン酸塩は、炭素数16以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩であってよい。
そして、(A)成分中の炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩〔(A1)成分〕の割合が80質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、そして、好ましくは100質量%であり、100質量%であってもよい。炭素数18以外の内部オレフィンスルホン酸塩は、炭素数が好ましくは12以上、より好ましくは14以上、更により好ましくは16以上であり、そして好ましくは24以下、より好ましくは22以下、更により好ましくは20以下の内部オレフィンスルホン酸塩である。
(A)成分、(A1)成分の炭素数は、スルホン酸塩が共有結合した内部オレフィンの炭素数を表す。
本発明では、(A)成分として所定量の(A1)成分を用いることで、柔軟性及びしわ抑制性に優れる。
本発明の液体洗剤組成物は、しわ抑制効果及び柔軟性の観点から、好ましくは(A)成分として炭素数16以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を含有し、この炭素数の範囲の(A)成分中、(A1)成分の割合が80質量%以上である内部オレフィンスルホン酸塩を含有する。
なお、本発明では、(A)成分、(A)成分の含有量は、特に規定がない限り、ナトリウム塩に換算した場合の量である。すなわち、ナトリウム換算の量で(A)成分や(A1)成分の質量%や質量比を算出する。また、以下、(A)成分として説明している記載は(A1)成分にも適用できる。
本明細書では、これらの各生成物及びそれらの混合物を総称して内部オレフィンスルホン酸塩((A)成分)という。また、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩を内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体(以下、HAS体ともいう。)、オレフィンスルホン酸塩を内部オレフィンスルホン酸塩のオレフィン体(以下、IOS体ともいう。)という。
なお、(A)成分中の化合物のHAS体とIOS体の質量比は、高速液体クロマトグラフィー質量分析計(以下、HPLC-MSと省略)により測定できる。具体的には、(A)成分のHPLC-MSピーク面積から質量比を求めることができる。
これらの化合物のスルホン酸基の位置は、オレフィン鎖又はアルカン鎖における位置である。
中和は、スルホン酸基の理論値に対し1.0~1.5モル倍量の水酸化ナトリウム、アンモニア、2-アミノエタノール等のアルカリ水溶液を反応させることにより行なわれる。加水分解反応は、水の存在下、90~200℃で30分~3時間反応を行えばよい。これらの反応は、連続して行うことができる。また反応終了後は、抽出、洗浄等により精製することができる。
本発明の(B)成分は、結晶性の脂肪酸グリセリドである。ここで、(B)成分の脂肪酸グリセリドについて、結晶性であるとは、示差走査熱量測定での昇温時に吸熱ピークが検出される性質を有することをいう。本発明では、(A)成分に対して(B)成分を併用することにより、(A)成分の低温での安定性を高めることができるため、冬場の低温での洗濯においても優れた仕上がり性を発揮することができる。
(C)成分は、水酸基を有する有機溶剤である。有機溶剤は、一般的には溶解剤として用いられている。しかしながら本発明においては、(A)成分及び(B)に対して(C)成分を併用することで、冬場の低温での洗濯においても優れた仕上がり性(柔軟性、しわ抑制)を発揮することできる。
(C1)成分:炭素数2以上6以下の1価のアルコール
(C2)成分:炭素数2以上12以下、且つ2価以上12価以下のアルコール
(C3)成分:炭素数1以上8以下の炭化水素基、エーテル基及び水酸基を有する有機溶剤(但し、炭化水素基は芳香族基を除く。)
(C4)成分:部分的に置換していても良い芳香族基、エーテル基及び水酸基を有する有機溶剤
本発明の液体洗剤組成物中の(A)成分の含有量は、繊維製品の柔軟性やしわ抑制能を高める観点から、1量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上であり、そして、50質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは25質量%以下である。
本発明の液体洗剤組成物の残部の水である。水は一般に液体洗剤に使用されている水を用いるが、脱イオン水(イオン交換水とも言う場合もある)や次亜塩素酸ソーダをイオン交換水に対して1mg/kg以上5mg/kg以下、添加した水を使用することが出来る。また、水道水も使用できる。水の含有量は、好ましくは4質量%以上、より好ましくは5質量%以上、そして、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。
本発明の液体洗剤組成物は、(D)成分として、アミン及びアンモニアから選ばれる化合物を含有することができる。(D)成分は、液体洗剤に配合する場合、アルカリ剤として働くが、本発明では、陰イオン界面活性剤、キレート剤などのアニオン性化合物の対イオンとして組成物中に含有されていてもよく、その場合は相安定化剤としても作用する。
本発明の液体洗剤組成物は、(E)成分として、非イオン界面活性剤を含有することができる。(E)成分の非イオン界面活性剤として、下記一般式(e1)で表される非イオン界面活性剤を上げることができる。
R1e(CO)mO-(AO)n-R2e (e1)
〔式中、R1eは炭素数9以上16以下の脂肪族炭化水素基であり、R2eは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数であって、3以上50以下の数である。〕
一般式(e1)中、mは0が好ましい。
一般式(e1)中、R2eは水素原子好ましい。
本発明の液体洗剤組成物は、前記(A)及び(E)成分以外の界面活性剤を含有することができる。しわ抑制及び柔軟性を更に高める観点から、(A)成分以外の陰イオン界面活性剤(以下(F)成分という場合がある)を併用することが好ましい。
R1f-O-(PO)m1(EO)n1-SO3M (f1)
(式(f1)中、R1fは炭素数8以上22以下のアルキル基を示し、酸素原子と結合する炭素原子が第1炭素原子であって、POはプロピレンオキシ基、EOはエチレンオキシ基を示し、EOとPOはブロック又はランダム結合であってもよく、m1及びn1は平均付加モル数であって、mは0以上5以下、かつnは0以上16以下であり、そしてMは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す。)
R2f-B-SO3M (f2)
(式(f2)中、R2fは炭素数9以上21以下のアルキル基を示し、Bはベンゼン環を示し、Bの炭素原子と結合するR2fの炭素原子が第2級炭素原子であり、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す。Bに結合するR2に対して、スルホン酸基はパラ位に結合している。)
R3f-CH(SO3M)COOR4f (f3)
(式(f3)中、R3fは炭素数6以上20以下のアルキル基を示し、R4fは炭素数1以上6以下のアルキル基を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す。)
一般式(f1)中、m1は、好ましくは4以下、より好ましくは3以下である。
一般式(f1)中、n1は、好ましくは0.5以上、より好ましくは1以上であり、好ましくは10以下、より好ましくは5以下である。
一般式(f1)中、Mは、好ましくは水素原子、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属(1/2原子)又は有機アンモニウムである。有機アンモニウムは、前述の(D)成分のアミンによる塩であってよい。Mは、より好ましくはナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウムなどのアルカノールアンモニウムであり、更に好ましくは、ナトリウムである。
一般式(f2)中、Mは、好ましくは水素原子、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属(1/2原子)又は有機アンモニウムである。有機アンモニウムは、前述の(D)成分のアミンによる塩であってよい。Mは、より好ましくはナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウムなどのアルカノールアンモニウムであり、更に好ましくは、ナトリウムである。
一般式(f3)中、R4fは、炭素数1以上、好ましくは5以下、より好ましくは4以下のアルキル基である。
一般式(f3)中、Mは、好ましくは水素原子、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属(1/2原子)又は有機アンモニウムである。有機アンモニウムは、前述の(D)成分のアミンによる塩であってよい。Mは、より好ましくはナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウムなどのアルカノールアンモニウムであり、更に好ましくは、ナトリウムである。
本発明の液体洗剤組成物は、組成物のpHを調整する観点から、(G)成分として酸剤を含有することができる。
酸剤としては、無機酸及び有機酸が挙げられ、無機酸の具体例としては、塩酸、及び硫酸が挙げられる。有機酸の具体例としては、炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸、炭素数1以上20以下の1価又は多価のスルホン酸、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸が挙げられる。より具体的には、メチル硫酸、エチル硫酸、p-トルエンスルホン酸、(o-、m-、p-)キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、グリコール酸、エチレンジアミン4酢酸、クエン酸、安息香酸、及びサリチル酸が挙げられる。
これらの中でも、無機酸であれば塩酸が好ましく、有機酸であれば炭素数1以上10以下の1価又は多価のカルボン酸が好ましく、クエン酸がより好ましい。
本発明の液体洗剤組成物には、その配合が洗剤製品に行われている各種香料化合物からなる香料組成物を含有することが好ましい。香料は、液体洗剤組成物に、マイクロカプセル粒子に包含された形態で配合してもよいし、外香料(非マイクロカプセル)の形態で配合してもよい。香料組成物を構成する香料化合物としては、例えば特開2017-214676号公報記載の香料化合物が挙げられる。マイクロカプセルは、機能性成分である香料組成物をカプセル化したものである。例えば、マイクロカプセルの外殻(壁材)に樹脂を用いて、公知の方法により香料組成物が封入される。
前記成分の他に、本発明の液体洗剤組成物には、下記(I1)~(I7)成分を配合してもよい。
(I1)ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロースなどの再汚染防止剤及び分散剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下
(I2)過酸化水素、過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下
(I3)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6-316700号の一般式(I-2)~(I-7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下、
(I4)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ及びリパーゼから選ばれる1種以上の酵素、好ましくはアミラーゼ及びプロテアーゼから選ばれる1種以上の酵素を組成物中0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、そして、2質量%以下、好ましくは1質量%以下
(I5)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料を組成物中0.001質量%以上1質量%以下
(I6)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤を組成物中0.01質量%以上2質量%以下
(I7)色素、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤を適量。
<pHの測定法>
pHメーター(HORIBA製 pH/イオンメーター F-23)にpH測定用複合電極(HORIBA製 ガラス摺り合わせスリーブ型)を接続し、電源を投入する。pH電極内部液としては、飽和塩化カリウム水溶液(3.33モル/L)を使用する。次に、pH4.01標準液(フタル酸塩標準液)、pH6.86(中性リン酸塩標準液)、pH9.18標準液(ホウ酸塩標準液)をそれぞれ100mLビーカーに充填し、25℃の恒温槽に30分間浸漬する。恒温に調整された標準液にpH測定用電極を3分間浸し、pH6.86→pH9.18→pH4.01の順に校正操作を行う。測定対象となるサンプルを25℃に調整し、前記のpHメーターの電極をサンプルに浸漬し、1分後のpHを測定する。
球形の結晶粒子は真球でなくても良く、楕円形であっても良い。楕円形の場合、長軸の長さと短軸の長さの比である(長軸の長さ)/(短軸の長さ)は、1/1以上3/1以下の形状が挙げられる。
(A)成分の低温安定性を高める観点で、球形の結晶粒子の平均直径は、好ましくは50μm以下、より好ましくは20μm以下、更に好ましくは10μm以下、そして、好ましくは1μm以上、より好ましくは2μm以上である。
前記の球形の結晶粒子の平均直径は、液体洗剤組成物をスライドガラスに滴下し、ガラスカバーを被せ、デジタルマイクロスコープ(VH-250R、株式会社キーエンス製)で観察した球形の結晶粒子の直径を、デジタルマイクロスコープのスケールを用いて測定し、20個の球形の結晶粒子の直径を平均することで求めることが出来る。球形の結晶粒子が楕円の場合は、楕円の面積を求め、楕円を円とみなした時の直径を算出し求めることができる。
このドイツ硬度のためのカルシウム及びマグネシウムの濃度は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を使用したキレート滴定法で求められる。
本明細書における水のドイツ硬度の具体的な測定方法を下記に示す。
<水のドイツ硬度の測定方法>
〔試薬〕
・0.01mol/l EDTA・2Na溶液:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの0.01mol/l水溶液(滴定用溶液、0.01 M EDTA-Na2、シグマアルドリッチ(SIGMA-ALDRICH)社製)
・Universal BT指示薬(製品名:Universal BT、(株)同仁化学研究所製)
・硬度測定用アンモニア緩衝液(塩化アンモニウム67.5gを28w/v%アンモニア水570mlに溶解し、イオン交換水で全量を1000mlとした溶液)
〔硬度の測定〕
(1)試料となる水20mlをホールピペットでコニカルビーカーに採取する。
(2)硬度測定用アンモニア緩衝液2ml添加する。
(3)Universal BT指示薬を0.5ml添加する。添加後の溶液が赤紫色であることを確認する。
(4)コニカルビーカーをよく振り混ぜながら、ビュレットから0.01mol/l EDTA・2Na溶液を滴下し、試料となる水が青色に変色した時点を滴定の終点とする。
(5)全硬度は下記の算出式で求める。
硬度(°dH)=T×0.01×F×56.0774×100/A
T:0.01mol/l EDTA・2Na溶液の滴定量(mL)
A:サンプル容量(20mL、試料となる水の容量)
F:0.01mol/l EDTA・2Na溶液のファクター
本発明の液体洗剤組成物で洗浄する繊維は、疎水性繊維、親水性繊維のいずれでも良い。疎水性繊維としては、例えば、タンパク質系繊維(牛乳タンパクガゼイン繊維、プロミックスなど)、ポリアミド系繊維(ナイロンなど)、ポリエステル系繊維(ポリエステルなど)、ポリアクリロニトリル系繊維(アクリルなど)、ポリビニルアルコール系繊維(ビニロンなど)、ポリ塩化ビニル系繊維(ポリ塩化ビニルなど)、ポリ塩化ビニリデン系繊維(ビニリデンなど)、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリウレタン系繊維(ポリウレタンなど)、ポリ塩化ビニル/ポリビニルアルコール共重合系繊維(ポリクレラールなど)、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊維(ベンゾエートなど)、ポリフルオロエチレン系繊維(ポリテトラフルオロエチレンなど)、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリコーンカーバイト繊維、岩石繊維(ロックファイバー)、鉱滓繊維(スラッグファイバー)、金属繊維(金糸、銀糸、スチール繊維)等が例示される。親水性繊維としては、例えば、種子毛繊維(綿、もめん、カポックなど)、靭皮繊維(麻、亜麻、苧麻、大麻、黄麻など)、葉脈繊維(マニラ麻、サイザル麻など)、やし繊維、いぐさ、わら、獣毛繊維(羊毛、モヘア、カシミヤ、らくだ毛、アルパカ、ビキュナ、アンゴラなど)、絹繊維(家蚕絹、野蚕絹)、羽毛、セルロース系繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートなど)等が例示される。
繊維製品としては、前記の疎水性繊維や親水性繊維を用いた織物、編物、不織布等の布帛及びそれを用いて得られたアンダーシャツ、Tシャツ、ワイシャツ、ブラウス、スラックス、帽子、ハンカチ、タオル、ニット、靴下、下着、タイツ等の製品を意味する。
本発明の液体洗剤組成物は、例えば、前記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を、(B)成分の融点以上で混合して乳化液を得る工程(1)、及び前記乳化液を5℃以上40℃以下に冷却する工程(2)を含む製造方法により製造できる。この方法は、球形の結晶粒子、好ましくは(B)成分を含む球形の結晶粒子を含有する本発明の液体洗剤組成物を得る方法として好ましい。球形の結晶粒子は真球でなくても良く、楕円形であっても良い。楕円形の場合、長軸の長さと短軸の長さの比である(長軸の長さ)/(短軸の長さ)は、1/1以上3/1以下の形状が挙げられる。
本発明の工程(1)は、前記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を、(B)成分の融点以上で混合して乳化液を得る工程である。次の工程2における乳化液の液滴中で(B)成分を含む球形の結晶粒子の結晶化を促進する点より、(B)成分の融点より1℃以上高い温度が好ましく、3℃以上が好ましく、より好ましくは5℃以上、更に好ましくは7℃以上高い温度がより更に好ましい。製造時にかかる熱エネルギーの低減の点から、温度の上限値は、例えば95℃以下であり、90℃以下である。
本発明の工程(2)は、前記乳化液を5℃以上40℃以下に冷却する工程(2)である。工程(2)で得られる液体洗剤組成物の取り扱いの容易性を高める観点から、20℃以上が好ましく、30℃以上がより好ましい。球形の結晶粒子の安定性の点より、38℃以下が好ましい。
前記工程(2)において、冷却速度は0.2℃/分以上、5℃/分以下で冷却するのが好ましい。球形の結晶粒子の肥大化を抑制する事で、液体洗剤組成物の(A)成分の低温安定性を高める観点から、0.5℃/分以上が好ましく、0.7℃/分以上がより好ましい。球形の結晶粒子の二次粒子形成を抑制する事で、液体洗剤組成物の低温安定性を高める観点から、2℃/分以下が好ましく、1.5℃/分以下がより好ましい。また、冷却は、前記乳化液と冷媒とを接触させることで行うことが出来る。
本発明は、本発明の液体洗剤組成物及び水を含有する洗浄液で繊維製品を洗浄する、繊維製品の洗浄方法を提供する。
本発明の繊維製品の洗浄方法は、例えば、本発明の液体洗剤組成物及び水を含有する洗浄液で繊維製品を洗浄する方法であって、洗浄液の硬度が0°dHを超える、繊維製品の洗浄方法である。
また、本発明の繊維製品の洗浄方法は、例えば、本発明の液体洗剤組成物及び水を混合して得た洗浄液で繊維製品を洗浄する方法であって、前記水の硬度が0°dHを超える、繊維製品の洗浄方法である。
また、本発明の繊維製品の洗浄方法は、本発明の液体洗剤組成物及び水を含有し、硬度が0°dHを超える洗浄液で繊維製品を洗浄する方法である。
実施例及び比較例では、以下の成分を用いた。
〔(A)成分〕
(a-1):炭素数18の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム塩
(a-1)中のオレフィン体(オレフィンスルホン酸ナトリウム)/ヒドロキシ体(ヒドロキシアルカンスルホン酸ナトリウム)の質量比は16/84である。(a-1)中のHAS体のスルホン酸基の位置分布の質量比は以下の通りである。1位/2位/3位/4位/5位/6~9位=1.5/22.1/17.2/21.8/13.5/23.9。また、(IO-1S)/(IO-2S)=1.6(質量比)である。
〔測定機器〕
LC装置:「LC-20ASXR」((株)島津製作所製)
LC-MS装置:「LCMS-2020」((株)島津製作所製)
カラム:ODS Hypersil(長さ:250mm、内径:4.6mm、粒子径:3μm、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)検出器:ESI(-)、m/z=349.15(C18)、321.10(C16)、293.05(C14)
〔溶媒〕
溶媒A:10mM酢酸アンモニウム水溶液
溶媒B:10mM酢酸アンモニウム添加、アセトニトリル/水=95/5溶液
〔溶出条件〕
・グラジエント:溶媒A60%溶媒B40%(0~15分)→溶媒A30%溶媒B70%(15.1~20分)→溶媒A60%溶媒B40%(20.1~30分)
・流速:0.5ml/min
・カラム温度:40℃
・インジェクション量:5μl
(b-1):硬化ヒマシ油(よう素価1.5g-I2/100g)
(c-1):プロピレングリコール
(c-2):ジエチレングリコールモノブチルエーテル(和光純薬工業(株))
(c-3):2-フェノキシエタノール(和光純薬工業(株))
(d-1):モノエタノールアミン
(e-1):ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(ラウリルアルコール1モルに対し、エチレンオキシ基を平均で9モル付加した後、プロピレンオキシ基を平均で2モル付加した後、エチレンオキシ基を平均で9モル付加した化合物、HLB=14.5、一般式(e1)において、R1e:ラウリル基、m:0、AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基、n:20、R2e:水素原子の化合物)
(e-2):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は10モル、HLB=14.0、一般式(e1)において、R1e:ラウリル基、m:0、AO:エチレンオキシ基、n:10、R2e:水素原子の化合物)
(f-1):アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アルキル組成:C10/C11/C12/C13=11/29/34/26(質量比、Cの次の数字は炭素数を意味する、)、質量平均炭素数=17.75)
(h-1):表1に示す香料組成物
イオン交換水
上記の配合成分を用いて、表2に示す液体洗剤組成物を製造し、以下の項目について評価を行った。結果を表2に示す。表2に示す液体洗剤組成物の製造方法は、具体的には下記の通りであった。
イオン交換水50g、(A)成分、(B)成分、(C)成分を任意量投入し、工程(1)として、温度88℃付近でイオン交換水と前記成分とを混合して乳化液を調製し、次いで工程(2)として、1.0℃/分の冷却速度で、前記乳化液を温度約35℃迄冷却し、30分間攪拌した。その後、6連スターラー(アズワンRS-60D)600rpmで室温25℃まで1.0℃/分の冷却速度で冷却した。次に、必要により(D)成分、(E)成分、(F)成分を更に投入し、ビーカーの上面をサランラップ(登録商標)で封をした。内容物が入ったビーカーを600rpmで更に30分間撹拌した。その後、pHをアルカリ剤(モノエタノールアミン)又は酸剤(クエン酸)によりpH7に調整した。次に、ウォーターバス内の水を、5℃の水道水に替え、ビーカー内の該組成物の温度が20℃になるまで冷却した後、(H)成分を投入し、更に5分間攪拌した。次に、サランラップ(登録商標)を外し、内容物の質量が100gになるように、イオン交換水を入れ、再度、100rpm/minで30秒間撹拌し、表2に記載の液体洗剤組成物を得た。実施例の組成物は、(B)成分を含む球形の結晶粒子を含有していた。
(1)評価繊維の前処理
(1-1)綿メリヤスの前処理
あらかじめ、47cm×100cmに裁断された木綿メリヤス8枚、約1.7kg((株)色染社製、綿ニット未シル(シルケット加工されていないもの)、木綿100%)を、全自動洗濯機(National製NAF702P)の標準コースで2回累積洗濯(洗浄時にエマルゲン108(花王(株)製)4.7g、水量47L、洗い9分・すすぎ2回・脱水3分)後、水のみで3回累積洗濯(水量47L、洗い9分・すすぎ2回・脱水3分)を行い、25℃、45%RHの環境下で24時間乾燥させた。乾燥後、1枚の木綿メリヤスを長辺1/3、短辺1/2の位置で裁断することで、6枚切り出し、合計48の試験布を得た。
あらかじめ、非イオン性界面活性剤(ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物(平均付加モル数8))を用いて、市販のタオル(ヒオリエタオル、日本製、木綿100%34cm×86cm×12枚)約1.6kgを、Panasonic全自動洗濯機NA-F70PB1の洗濯工程を5回繰り返した(非イオン界面活性剤使用量4.5g、標準コース、水量45L、水温20℃、洗浄時間10分、ため濯ぎ2回)。その後、25℃、45%RHの条件下で1日間、乾燥した。
National製電気バケツ式洗濯機(型番「N-BK2」)に、市水(3.5°dH、前記の水の硬度の測定方法で算出、5℃)を6.0L注水し、表2に記載の液体洗剤組成物の0℃20日保存品12gを投入し、1分間攪拌した。その後前記の方法で前処理した綿メリヤス4枚(約140g)又は綿タオル1枚を投入し、10分間洗浄した。洗浄後、日立製二層式洗濯機(型番「PS-H35L」)を用いて1分間脱水を行った。次に前記のバケツ洗濯機に前記の市水を6.0L注水し、更に日立製二層式洗濯機で脱水した後の綿メリヤス又は綿タオルを投入して3分間すすぎ処理を行った。その後二層式洗濯機を用いて同様の脱水処理を1分間行った。このすすぎ処理を合計2回行った後、25℃、45%RHの条件下で12時間放置し乾燥させた。
表2に記載の液体洗剤組成物の0℃20日保存品を用いて洗浄、濯ぎ、脱水した際に、二層式洗濯機の脱水槽から取り出したときの綿メリヤス又は綿タオルの柔らかさを、繊維の風合い評価の熟練者6名で下記の基準で点数づけし、6人の平均点を算出した。その際、1人の評価者から、1つの組成物につき、綿メリヤスの点数と綿タオルの点数を取得してその平均値をその組成物についての評価点とした。その評価点を6人分集計し、平均点を算出した。結果を表2に示した。平均点は、0.5以上が合格であり、数値が高い方が好ましい。このような脱水後の繊維製品の柔軟性の評価は、繊維製品同士の絡まりが少なく、繊維製品の傷みが抑制された仕上がりの指標となるだけなく、乾燥後の繊維製品が柔らかく且つすべやかな風合いに仕上がっていることを容易に知ることができる。
-1…比較例1の組成物で処理した綿メリヤス又は綿タオルよりも柔らかく仕上がらなかった。
0…比較例1の組成物で処理した綿メリヤス又は綿タオルと同等の柔らかさに仕上がった。
1…比較例1の組成物で処理した綿メリヤス又は綿タオルと比較してやや柔らかく仕上がった。
2…比較例1の組成物で処理した綿メリヤス又は綿タオルと比較して柔らかく仕上がった。
3…比較例1の組成物で処理した綿メリヤス又は綿タオルと比較して非常に柔らかく仕上がった。
表2に記載の液体洗剤組成物の0℃20日保存品を用いて、洗浄、濯ぎ、乾燥した綿メリヤスのしわ抑制評価の熟練者6名で下記の基準で点数づけし、6人の平均点を算出した。結果を表2に示した。平均点は、0.5以上が合格であり、数値が高い方が好ましい。
-1…比較例1の組成物で処理した綿メリヤスよりもしわレベルが悪かった。
0…比較例1の組成物で処理した綿メリヤスと同等のしわレベルだった。
1…比較例1の組成物で処理した綿メリヤスと比較してややしわレベルが良かった。
2…比較例1の組成物で処理した綿メリヤスと比較してしわレベルが良かった。
3…比較例1の組成物で処理した綿メリヤスと比較して非常にしわレベルが良かった。
なお、実施例の液体洗剤組成物は、繊維に付着した汚れを洗浄することが出来る。
Claims (5)
- (A)内部オレフィンスルホン酸塩〔以下、(A)成分という〕を1質量%以上50質量%以下、(B)結晶性の脂肪酸グリセリド〔以下、(B)成分という〕を0.001質量%以上1.0質量%以下、(C)水酸基を有する有機溶剤を0.1質量%以上40質量%以下、及び水を含有する液体洗剤組成物であって、
(A)成分中の(A1)炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩〔以下、(A1)成分という〕の割合が80質量%以上である、
液体洗剤組成物。 - (A1)成分が、スルホン酸基が2位以上4位以下に存在する炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩(IO-1S)とスルホン酸基が5位以上に存在する炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩(IO-2S)とを含み、(A1)成分中の(IO-1S)の含有量と(IO-2S)の含有量との質量比である(IO-1S)/(IO-2S)が0.75以上5.5以下である、請求項1に記載の液体洗剤組成物。
- (B)成分が、脂肪族アシル基中に水酸基を有する結晶性の脂肪酸グリセリドである、請求項1又は2に記載の液体洗剤組成物。
- 更に(D)アミン及びアンモニアから選ばれる化合物を0.01質量%以上10質量%以下含有する、請求項1~3の何れか1項に記載の液体洗剤組成物。
- 全界面活性剤中の(A)成分の割合が1質量%以上である、請求項1~4の何れか1項に記載の液体洗剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019231324A JP7317691B2 (ja) | 2019-12-23 | 2019-12-23 | 液体洗剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019231324A JP7317691B2 (ja) | 2019-12-23 | 2019-12-23 | 液体洗剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021098810A JP2021098810A (ja) | 2021-07-01 |
JP7317691B2 true JP7317691B2 (ja) | 2023-07-31 |
Family
ID=76540866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019231324A Active JP7317691B2 (ja) | 2019-12-23 | 2019-12-23 | 液体洗剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7317691B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003081935A (ja) | 2001-09-10 | 2003-03-19 | Lion Corp | 内部オレフィンスルホン酸塩及びそれを含む洗浄剤組成物 |
JP2016204508A (ja) | 2015-04-22 | 2016-12-08 | 花王株式会社 | 衣料用液体洗浄剤組成物 |
JP2017214576A (ja) | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 花王株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JP2018517023A (ja) | 2015-05-22 | 2018-06-28 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 界面活性剤及びエトキシル化グリセリンを含有する洗剤組成物 |
JP2019044323A (ja) | 2017-09-06 | 2019-03-22 | 花王株式会社 | 繊維製品用処理剤組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62265397A (ja) * | 1986-05-12 | 1987-11-18 | ライオン株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
-
2019
- 2019-12-23 JP JP2019231324A patent/JP7317691B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003081935A (ja) | 2001-09-10 | 2003-03-19 | Lion Corp | 内部オレフィンスルホン酸塩及びそれを含む洗浄剤組成物 |
JP2016204508A (ja) | 2015-04-22 | 2016-12-08 | 花王株式会社 | 衣料用液体洗浄剤組成物 |
JP2018517023A (ja) | 2015-05-22 | 2018-06-28 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 界面活性剤及びエトキシル化グリセリンを含有する洗剤組成物 |
JP2017214576A (ja) | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 花王株式会社 | 液体洗浄剤組成物 |
JP2019044323A (ja) | 2017-09-06 | 2019-03-22 | 花王株式会社 | 繊維製品用処理剤組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021098810A (ja) | 2021-07-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6993836B2 (ja) | 繊維製品用仕上げ剤組成物 | |
JP6963416B2 (ja) | 繊維製品用液体洗浄剤組成物 | |
JP7060925B2 (ja) | 繊維用洗浄剤組成物 | |
TWI757297B (zh) | 纖維製品用清潔劑組合物 | |
JP7152910B2 (ja) | 繊維製品用処理剤組成物 | |
TWI781127B (zh) | 纖維製品之處理方法 | |
TWI763674B (zh) | 纖維製品用液體清潔劑組合物 | |
JP2021113271A (ja) | 繊維製品用液体洗浄剤組成物 | |
JP7317691B2 (ja) | 液体洗剤組成物 | |
JP7364453B2 (ja) | 繊維製品用液体洗浄剤組成物 | |
JP7408420B2 (ja) | ドラム式洗濯機用液体洗剤組成物 | |
JP7430526B2 (ja) | 液体洗剤組成物 | |
JP7568407B2 (ja) | 繊維製品用液体洗剤物品 | |
JP7160671B2 (ja) | 液体仕上げ剤組成物 | |
JP7421955B2 (ja) | 繊維製品用液体洗浄剤組成物 | |
JP7492346B2 (ja) | 繊維製品用液体洗剤物品 | |
JP7186608B2 (ja) | 繊維製品用洗浄剤組成物 | |
JP7297478B2 (ja) | 繊維製品用液体洗浄剤組成物 | |
JP2023065998A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
WO2023199913A1 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2020100722A (ja) | 衣料用ケア組成物 | |
JP2020105418A (ja) | 液体洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230710 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230718 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230719 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7317691 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |