JP7317229B2 - 反射構造体及び視認性制御方法 - Google Patents

反射構造体及び視認性制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7317229B2
JP7317229B2 JP2022524358A JP2022524358A JP7317229B2 JP 7317229 B2 JP7317229 B2 JP 7317229B2 JP 2022524358 A JP2022524358 A JP 2022524358A JP 2022524358 A JP2022524358 A JP 2022524358A JP 7317229 B2 JP7317229 B2 JP 7317229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflecting
units
light
reflective
reflective structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022524358A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021235202A1 (ja
Inventor
崇市郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2021235202A1 publication Critical patent/JPWO2021235202A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7317229B2 publication Critical patent/JP7317229B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B30/00Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
    • G02B30/40Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images giving the observer of a single two-dimensional [2D] image a perception of depth
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B30/00Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
    • G02B30/60Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images involving reflecting prisms and mirrors only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • G02B5/09Multifaceted or polygonal mirrors, e.g. polygonal scanning mirrors; Fresnel mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

開示の技術は反射構造体及び視認性制御方法に関する。
立体的な視覚を得る方法として以下の技術が知られている。例えば、特開2018-197844号公報には、1つの映像を近距離映像と遠距離映像に分離した後、それぞれの映像の位置を離隔して再び空間で合成することにより空間の実体感がある映像に変換する空間分離映像装置が記載されている。上記の空間分離映像装置は、近距離映像前面に斜角で透明構造の半透明鏡を備える。
特開2005-181914号公報には、表示面を遠距離表示領域と近距離表示領域に分けた単一の液晶表示素子と、近距離表示領域の前面に配置する偏光分離素子と、遠距離表示領域の前面に配置する偏光変換素子と、遠距離表示領域から放射する映像光を偏光分離素子に向けて反射する全反射ミラーを備える表示装置が記載されている。近距離表示領域から放射する映像光は、偏光分離素子を透過して観察者に観察され、遠距離表示領域から放射する映像光は偏光変換素子を通過し、全反射ミラーで反射した後、偏光分離素子で反射して観察者に観察される。
都市部においてヒト一人当たりの居住可能面積、および新築の賃貸マンション、及び新築住宅の面積は年々減少している。都会のストレスを、木々や緑、空といった自然を見えることで心癒される者もいるが、必ずしも日中近くで簡単に見られるものではなく、その移動にも時間がかかる。働き方改革で在宅労働が進むと考えられ、自宅において、仕事に集中したり、睡眠及びリラックスのための解放的な空間が望まれている。
立体映像による演出法として知られているVR(Virtual Reality)及びAR(Augmented Reality)の技術を用いることで、自宅に居ながら開放的な空間を疑似的に体験することは可能である。しかしながら、VR及びARの多くは、メガネ型デバイスによって実現されるものであるところ、例えば、室内でリラックスしたいとき及び作業に集中したいときにはアンウエアラブルな手法が求められる。
開示の技術は、上記の点に鑑みてなされたものであり、アンウエアラブルな手法により視覚的な奥行きを発現させることを目的とする。
開示の技術に係る反射構造体は、互いに連結された複数の反射ユニットを含む反射構造体であって、複数の反射ユニットの各々は、一定の角度を維持した状態で保持された光反射面を有する。
複数の反射ユニットの各々は、両面に光反射面を備えた反射部材と、光反射面の角度を一定に維持した状態で反射部材を保持する保持部材と、を含んでいてもよい。
保持部材は、立方体または直方体の辺に沿って設けられた枠部材を含んでいてもよい。この場合、反射部材は、上記立方体または上記直方体の面に対して傾斜した一定の角度で保持されていてもよい。枠部材は、光透過性を有していてもよいし、光反射性を有していてもよい。枠部材と反射部材とによって囲まれた部分が空洞であってもよい。
枠部材は、上記立方体または上記直方体の一部の辺に沿った部分が欠落していてもよい。また、枠部材の、上記立方体または上記直方体の辺に沿った棒状部分の形状が三角柱であってもよい。反射構造体は、複数の反射ユニットの少なくとも一部の表面を覆うカバー部材を更に含んでいてもよい。
保持部材は、立方体または直方体の形状を有する光透過性部材を含んでいてもよく、反射部材は、上記立方体または上記直方体の面に対して傾斜した一定の角度で光透過性部材の内部に埋設されていてもよい。
複数の反射ユニットは、第1の方向、第1の方向と交差する第2の方向に沿って連結されていてもよい。複数の反射ユニットは、更に、第1の方向及び第2の方向の双方と交差する第3の方向に沿って連結されていてもよい。
複数の反射ユニットの内部を通過する光の入射位置と出射位置とが一致するように複数の反射ユニットが連結されていてもよい。
複数の反射ユニットの内部を通過する光の経路の長さが互いに異なる部分が形成されるように複数の反射ユニットが連結されていてもよい。
複数の反射部材によって囲まれた領域であって、複数の反射ユニットの内部を通過する光が通過しない不可視領域内に、配線、乾燥剤及び難燃素材の少なくとも1つが収容されていてもよい。
開示の技術に係る視認性制御方法は、視認対象物までの距離を実際の距離よりも長く見せる視認性制御方法であって、一定の角度を維持した状態で保持された光反射面を各々が有する複数の反射ユニットを連結した反射構造体を介して視認対象物を視認させることを含む。
開示の技術によれば、アンウエアラブルな手法により視覚的な奥行きを発現させることが可能である。
開示の技術の実施形態に係る反射構造体の構成の一例を示す斜視図である。 開示の技術の実施形態に係る反射ユニットの構成の一例を示す斜視図である。 図1における3-3線に沿った断面図である。 シートの表面に描画された模様の画像である。 図4Aに示す画像の撮影方法を示す図である 反射ユニットの配列の他の例を示す斜視図である。 図5における6-6線に沿った断面図である。 反射ユニットの配列の他の例を示す断面図である。 反射ユニットの配列の他の例を示す断面図である。 反射ユニットの構成の他の例を示す断面図である。 複数の反射ユニットの連結形態の一例を示す断面図である。 反射構造体の構成の他の例を示す断面図(X-Z断面図)である。 開示の技術の他の実施形態に係る反射ユニットの構成の一例を示す斜視図である。 図11Aにおける11B-11B線に沿った断面図である。 開示の技術の実施形態に係る反射ユニットの構成要素を分解して示した斜視図である。 開示の技術の実施形態に係る反射構造体を介して視認される観察対象物の画像の一例を示す図である。
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与し、重複する説明は適宜省略する。
[第1の実施形態]
図1は、開示の技術の実施形態に係る反射構造体10の構成の一例を示す斜視図である。図2は、反射構造体10を構成する反射ユニット20単体の構成の一例を示す斜視図である。反射構造体10は、複数の反射ユニット20が互いに連結されて構成される。図1には、複数の反射ユニットがX方向、及びX方向と直交するY方向に沿って連結された例が示されている。なお、反射構造体10が備える反射ユニット20の数は、適宜増減することが可能である。
反射ユニット20は、一定の角度を維持した状態で保持された光反射面を有する反射部材22を備えている。反射部材22は、両面に光反射面21A、21Bを備えた板状、シート状、または膜状の部材である。光反射面21A、21Bにおける反射率は、例えば90%以上であることが好ましく、光透過率は実質的にゼロであることが好ましい。反射部材22として、例えば、市販のアクリル板やPETフィルムに蒸着したミラーを用いることが可能である。反射ユニット20は、光反射面21A、21Bの角度を一定に維持した状態で反射部材22を保持する保持部材として機能する枠部材24を有する。
反射ユニット20の外形は、例えば立方体または直方体である。すなわち、幅W、奥行きD及び高さHが互いに同じであってもよい。なお、幅WはX方向に沿った長さであり、奥行きDはY方向に沿った長さであり、高さHはZ方向に沿った長さである。Z方向は、X方向及びY方向の双方に垂直な方向である。なお、幅W及び高さHに対して、奥行Dをどれだけ長くしても構わない。
枠部材24は、例えば、反射ユニット20の立方体または直方体の外形を画定する各辺に沿って設けられた棒状部材を組み合わせて構成される。また、本実施形態において、枠部材24は、樹脂等の光透過性を有する材料で構成される。枠部材24は、例えば、複数本のアクリル棒を組み合わせて構成されていてもよい。反射ユニット20において、枠部材24と反射部材22とによって囲まれた領域は空洞とされている。反射部材22は、反射ユニット20の外形である立方体または直方体の仮想的な面に対して傾斜した一定の角度で保持されている。
図3は、複数の反射ユニット20を連結して構成される反射構造体10の作用の一例を示す図であり、図1における3-3線に沿った断面図(X-Z断面図)である。反射構造体10は、観察対象物(視認対象物)200と、観察対象物200を観察する観察者(図示せず)との間に配置される。すなわち、観察対象物200の像は、反射構造体10を介して観察者によって視認される。なお、反射構造体10は、観察対象物200に対して密着していてもよいし、離間していてもよい。反射ユニット20の各々は、例えば、他の反射ユニット20との間で、光反射面21A、21Bの向きが互いに平行となるように連結される。図3に示す例において、光反射面21A、21Bの、観察対象物200の表面と平行なX方向に対する傾斜角αは、45°である。
図3には、観察対象物200から放射され、観察対象物200の表面に垂直なZ方向から各反射ユニット20に入射する光Lが示されている。各反射ユニット20に入射した光Lは、各反射ユニット20の光反射面21Bで反射され、進行方向がZ方向からX方向に曲げられて、隣接する図中左側の反射ユニット20に入射する。その後、光Lは光反射面21Aで反射され、進行方向がZ方向からX方向に曲げられて、反射ユニット20の外部に出射され、観察者によって視認される。
このように、観察対象物200から放射された光が、反射構造体10の内部を通過することにより、その進行方向が曲げられて観察者に到達する。これにより、観察対象物200から放射された光が、曲げられることなく観察者に到達する場合(すなわち、観察者が観察対象物200を直接視認する場合)と比較して、光Lの経路の長さが長くなる。これにより、観察者が観察対象物200を直接視認する場合と比較して、観察対象物200が、より遠方に存在するものとして観察者に視認させることができる。
ここで、図4Aは、図4Bに示す撮像装置30によって撮影された、観察対象物であるシート40の表面に描画された模様の画像である。模様が描画されたシート40の表面に反射構造体10を搭載し、シート40の表面から出射され、反射構造体10を経由する光と反射構造体10を経由しない光の双方が撮像装置30のレンズ31に入射するように撮像装置30を配置して撮影を行った。このとき、シート40の裏面に照明パネル50を配置して、光透過性を有するシート40にその裏面側から照明光を照射した。図4Aに示すように、反射構造体10を経由した光による像の方が、反射構造体10を経由しない光による像と比較して遠方に存在するように視認される。
このように、反射構造体10を介して観察対象物を観察者に視認させることで、アンウエアラブルな手法により、観察対象物までの距離を実際の距離よりも長いものと視認させること、すなわち視覚的な奥行きを発現させることができる。例えば、X方向及びY方向に沿って連結された複数の反射ユニット20によって構成される反射構造体10を部屋の天井または壁に設置することで、天井または壁までの距離感を増すことができ、部屋が広くなったものと視認させることができる。
また、反射構造体10は、複数の反射ユニット20を連結して構成されているので、反射ユニット20の数及び配列を自由に定めることができる。したがって、観察対象物(例えば天井、壁)のサイズ及び形状の変化に柔軟に対応することが可能である。
また、反射ユニット20は、枠部材24と反射部材22とによって囲まれた領域が空洞とされているので、観察対象物200を照明するための光を外部から取り込むことが可能である。すなわち、観察対象物200を照明するための光源として自然光を用いることが可能であり、観察対象物200を照明するための光源を別途設けることを要しない。なお、必要に応じて、図4Bに示すように、観察対象物200の裏面側に照明パネル50を配置して、観察対象物200を照明することも可能である。また、枠部材24を、光透過性を有する部材で構成することにより、枠部材24によって観察対象物200の視認性が阻害されることを抑制できる。
図5は、反射構造体10における反射ユニット20の配列の他の例を示す斜視図である。図6は、図5における6-6線に沿った断面図(X-Z断面図)である。図5、図6に示すように、複数の反射ユニット20は、X方向及びY方向に沿って連結されるとともに、X方向及びY方向の双方と直交するZ方向沿って連結されていてもよい。すなわち、複数の反射ユニット20は観察対象物200の表面と平行なX-Y平面上に並置されるとともに、観察対象物200の表面に垂直なZ方向に沿って積層されていてもよい。
図5及び図6に示す例においては、観察対象物200に近い側(下段側)の反射ユニット20は、それぞれ光反射面21A、21Bの向きが互いに平行となるように連結され、観察対象物200に遠い側(上段側)の反射ユニット20は、それぞれ光反射面21A、21Bの向きが、観察対象物200に近い側(下段側)の反射ユニット20の光反射面21A、21Bの向きに対して直交する向きとなるように連結されている。複数の反射ユニット20が上記の態様で連結されることで、反射構造体10を構成する複数の反射ユニット20の内部を通過する光LのX-Y方向における入射位置と出射位置とを一致させることができる。
例えば図3に例示するように、観察対象物200の表面に垂直なZ方向に沿った反射ユニット20の積層数を1とした場合には、観察対象物200の像の位置が、X方向にシフトした状態で観察者に視認される。一方、図6に例示するように、観察対象物200の表面に垂直なZ方向に沿った反射ユニット20の積層数を2以上とし、反射構造体10の内部を通過する光LのX-Y方向における入射位置と出射位置とが一致するように複数の反射ユニット20を連結することで、観察対象物200の像の位置がシフトした状態で観察者に視認されることを回避することが可能である。
また、複数の反射ユニット20をX-Y方向のみならずZ方向にも連結することで、反射構造体10の内部を通過する光Lの経路の長さをより長くすることができる。これにより、観察対象物200が、実際よりも遠方に存在するものとして観察者に視認させる効果を促進させることができる。
図7は、反射構造体10における反射ユニット20の配列の他の例を示す断面図(X-Z断面図)である。図7に示す例においては、観察対象物200に近い側(下段側)の反射ユニット20のうちの左側の3つが、光反射面21A、21Bの向きが互いに平行となるように連結され、右側の3つが、光反射面21A、21Bの向きが左側の3つの光反射面21A、21Bの向きに対して直交する向きとなるように連結されている。観察対象物200に遠い側(上段側)の反射ユニット20は、それぞれ光反射面21A、21Bの向きが、観察対象物200に近い側(下段側)の、Z方向において隣接する反射ユニット20の光反射面21A、21Bの向きに対して直交する向きとなるように連結されている。複数の反射ユニット20を上記の態様で連結する場合においても、観察対象物200の像の位置がシフトした状態で観察者に視認されることを回避することが可能である。さらに、図7に示す反射構造体10の中央には、複数の反射部材22で囲まれた領域であって、光Lが通過しない不可視領域70が存在する。この不可視領域70内に電気配線及びLANケーブル等の配線類を収容してもよいし、乾燥剤、難燃素材を封入してもよい。また、不可視領域70内に蛍光灯等の光源を収容し、反射部材22の一部に、光源からの光を通過させる貫通穴を設け、貫通穴を通過した光源からの光を、観察対象物200に照射して観察対象物200を照明してもよい。また、貫通穴を通過した光源からの光を観察者側に向けて照射してもよい。このように、図7に示す反射構造体10によれば、配線類及び光源の全体、もしくは一部を、不可視領域70に収容するシステムとしての利用も可能になる。
図8は、反射構造体10における反射ユニット20の配列の他の例を示す断面図(X-Z断面図)である。図8に例示する反射構造体10は、観察対象物200の表面に垂直なZ方向における反射ユニット20の積層数が互いに異なる部分、及び反射部材22が間引きされた部分を有する。複数の反射ユニット20を上記の態様で連結することで、反射構造体10を構成する複数の反射ユニット20の内部を通過する光Lの経路の長さが互いに異なる部分が形成されるので、観察対象物200までの距離感が位置によって異なるように観察者に視認させることが可能となる。
上記の説明では、枠部材24として、反射ユニット20の立方体または直方体の外形を画定する各辺に沿って設けられた棒状部材を組み合わせて構成されるものを例示したが、立方体または直方体の一部の辺に沿った部分が欠落していてもよい。枠部材24の一部を欠落させることで、反射構造体10を介して視認される像において、枠部材24の影となる部分を削減することが可能となる。
図9Aは、反射ユニット20の構成の他の例を示す断面図(X-Z断面図)である。図9Aに示す例において、枠部材24の、反射ユニット20の外形を画定する各辺に沿った部分(以下、棒状部分という)の形状が三角柱とされている。反射部材22の互いに対向する2つの辺に沿って枠部材24の棒状部分が当接されることにより反射部材22が支持される。反射部材22に当接される棒状部分の1つは光反射面21A側に設けられ、反射部材22に当接される棒状部分の他の1つは光反射面21B側に設けられている。これにより、反射部材22をより安定的に支持することが可能となる。また、反射部材22に当接されない棒状部分の形状も三角柱とすることで、図9Bに示すように、複数の反射ユニット20を連結する場合に、連結部分における枠部材24同士の干渉を回避することができる。
図10は、反射構造体10の構成の他の例を示す断面図(X-Z断面図)である。図11に示すように、反射構造体10は、複数の反射ユニット20の少なくとも一部の表面を一体的に覆うカバー部材60を含んでいてもよい。図10には、複数の反射ユニット20の上面の全体及び下面の全体がそれぞれカバー部材60によって覆われた態様が例示されている。なお、複数の反射ユニット20の上面の一部及び下面の一部がそれぞれカバー部材60によって覆われていてもよい。また、複数の反射ユニット20の側面の一部または全体がカバー部材によって覆われていてもよい。カバー部材60は、ガラス及び樹脂等の光透過性を有する部材で構成される。このように、反射ユニット20の表面をカバー部材60によって覆うことで、反射ユニット20内部への埃等の異物の侵入を抑制することができる。また、反射構造体10の機械的強度及び耐熱性を高めることが可能となる。カバー部材60の両面は接着層があってもよい。
上記の実施形態においては、枠部材24が光透過性を有する部材で構成される場合を例示したが、枠部材24は、金属等の光反射性を有する部材で構成されていてもよい。枠部材24を光反射性を有する部材で構成することで、枠部材24で反射された像が観察者によって視認されるので、より複雑な視覚表現を実現することが可能となる。
[第2の実施形態]
図11Aは、開示の技術の第2の実施形態に係る反射ユニット20Aの構成の一例を示す斜視図である。図11Bは、図11Aにおける11B-11B線に沿った断面図である。本実施形態に係る反射ユニット20Aは、光反射面の角度を一定に維持した状態で反射部材22を保持する保持部材として光透過性部材25を有する。光透過性部材25は、ガラス及び樹脂等の光透過性を有する部材で構成されおり、立方体または直方体の形状を有する。反射部材22は、光透過性部材25の立方体または直方体の面に対して傾斜した一定の角度で光透過性部材25の内部に埋設されている。
図12は、反射ユニット20Aの構成要素を分解して示した斜視図である。図12に示すように、光透過性部材25は、反射部材22が延在する面に沿って分割された、三角柱形状の第1の部分25A及び第2の部分25Bを含んでいてもよい。反射部材22は、光透過性部材25の第1の部分25Aと第2の部分25Bの間に挟まれた状態で保持される。なお、反射部材22は、第2の部分25Bの、第1の部分25Aとの接合面S1に蒸着または塗布などの成膜手法を用いて形成された光反射膜によって構成されるものであってもよい。この場合、第1の部分25Aの、第2の部分25Bとの接合面には光反射膜を設けることを要しない。すなわち、第1の部分25A及び第2の部分25Bの一方の接合面にのみ光反射膜が設けられていてもよい。
複数の反射ユニット20Aを連結して反射構造体を構成することで、第1の実施形態に係る反射ユニット20を連結して構成される反射構造体10と同様、視覚的な奥行きを発現させることが可能となる。図13はガラス製の光透過性部材25と、光透過性部材25の表面にアルミ蒸着によって形成された光反射膜とを有する反射ユニットを備えた反射構造体を介して視認される観察対象物の画像の一例を示す図である。図13には、上記構成の反射構造体を介して視認される部分と、反射構造体を介さずに視認される部分とが示されている。図13に示すように、観察対象物が、実際よりも遠方に存在するものとして観察者に視認させることが確認された。
なお、2020年5月22日に出願された日本国特許出願2020-090068の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。また、本明細書に記載された全ての文献、特許出願および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (11)

  1. 互いに連結された複数の反射ユニットを含む反射構造体であって、
    前記複数の反射ユニットの各々は、
    両面に光反射面を備えた反射部材と、
    前記光反射面の角度を一定に維持した状態で前記反射部材を保持する保持部材と、
    を含み、
    前記反射部材は、立方体または直方体の面に対して傾斜した一定の角度で保持されており、
    前記保持部材は、前記立方体または前記直方体の辺に沿って設けられた枠部材を含み、
    前記枠部材は、前記立方体または前記直方体の一部の辺に沿った部分が欠落している
    反射構造体。
  2. 互いに連結された複数の反射ユニットを含む反射構造体であって、
    前記複数の反射ユニットの各々は、
    両面に光反射面を備えた反射部材と、
    前記光反射面の角度を一定に維持した状態で前記反射部材を保持する保持部材と、
    を含み、
    前記反射部材は、立方体または直方体の面に対して傾斜した一定の角度で保持されており、
    前記保持部材は、前記立方体または前記直方体の辺に沿って設けられた枠部材を含み、
    前記枠部材の、前記立方体または前記直方体の辺に沿った棒状部分の形状が三角柱である
    反射構造体。
  3. 前記枠部材は、光透過性を有する
    請求項1又は請求項2に記載の反射構造体。
  4. 前記枠部材は、光反射性を有する
    請求項1又は請求項2に記載の反射構造体。
  5. 前記枠部材と前記反射部材とによって囲まれた領域が空洞である
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の反射構造体。
  6. 前記複数の反射ユニットの少なくとも一部の表面を覆うカバー部材を更に含む
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載に反射構造体。
  7. 前記複数の反射ユニットが、第1の方向、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って連結されている
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の反射構造体。
  8. 前記複数の反射ユニットが、前記第1の方向及び第2の方向の双方と交差する第3の方向に沿って連結されている
    請求項7に記載の反射構造体。
  9. 前記複数の反射ユニットの内部を通過する光の入射位置と出射位置とが一致するように前記複数の反射ユニットが連結されている
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の反射構造体。
  10. 前記複数の反射ユニットの内部を通過する光の経路の長さが互いに異なる部分が形成されるように前記複数の反射ユニットが連結されている
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の反射構造体。
  11. 複数の前記反射部材によって囲まれた領域であって、前記複数の反射ユニットの内部を通過する光が通過しない不可視領域内に、配線、乾燥剤及び難燃素材の少なくとも1つが収容された
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の反射構造体。
JP2022524358A 2020-05-22 2021-04-27 反射構造体及び視認性制御方法 Active JP7317229B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020090068 2020-05-22
JP2020090068 2020-05-22
PCT/JP2021/016819 WO2021235202A1 (ja) 2020-05-22 2021-04-27 反射構造体及び視認性制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021235202A1 JPWO2021235202A1 (ja) 2021-11-25
JP7317229B2 true JP7317229B2 (ja) 2023-07-28

Family

ID=78708523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022524358A Active JP7317229B2 (ja) 2020-05-22 2021-04-27 反射構造体及び視認性制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20230093229A1 (ja)
JP (1) JP7317229B2 (ja)
WO (1) WO2021235202A1 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005181914A (ja) 2003-12-24 2005-07-07 Hitachi Ltd 表示装置および表示方法およびこれらを用いる機器
JP2005234050A (ja) 2004-02-17 2005-09-02 Sigma Koki Kk 光学部品保持ユニット
JP2006145928A (ja) 2004-11-22 2006-06-08 Olympus Corp 光学ブロック及び光学ブロックシステム
WO2015146167A1 (ja) 2014-03-27 2015-10-01 富士フイルム株式会社 光学素子と光学素子を備えた拡張光学素子およびランプハウス
JP2017161896A (ja) 2016-02-05 2017-09-14 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 物体を透明に見せる装置及び方法
JP2017187646A (ja) 2016-04-06 2017-10-12 コニカミノルタ株式会社 結像素子および結像素子の製造方法
JP2018151425A (ja) 2017-03-09 2018-09-27 昭和電工株式会社 光制御パネルおよび光学結像装置ならびに光制御パネルの製造方法
JP2018197844A (ja) 2017-05-23 2018-12-13 ヘ−ヨン・チョイ 空間分離映像装置
JP2019105724A (ja) 2017-12-12 2019-06-27 コニカミノルタ株式会社 空中映像表示装置
JP2019105726A (ja) 2017-12-12 2019-06-27 コニカミノルタ株式会社 空中映像表示装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0579531U (ja) * 1991-08-28 1993-10-29 株式会社富士通ゼネラル 液晶プロジェクタ装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005181914A (ja) 2003-12-24 2005-07-07 Hitachi Ltd 表示装置および表示方法およびこれらを用いる機器
JP2005234050A (ja) 2004-02-17 2005-09-02 Sigma Koki Kk 光学部品保持ユニット
JP2006145928A (ja) 2004-11-22 2006-06-08 Olympus Corp 光学ブロック及び光学ブロックシステム
WO2015146167A1 (ja) 2014-03-27 2015-10-01 富士フイルム株式会社 光学素子と光学素子を備えた拡張光学素子およびランプハウス
JP2017161896A (ja) 2016-02-05 2017-09-14 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 物体を透明に見せる装置及び方法
JP2017187646A (ja) 2016-04-06 2017-10-12 コニカミノルタ株式会社 結像素子および結像素子の製造方法
JP2018151425A (ja) 2017-03-09 2018-09-27 昭和電工株式会社 光制御パネルおよび光学結像装置ならびに光制御パネルの製造方法
JP2018197844A (ja) 2017-05-23 2018-12-13 ヘ−ヨン・チョイ 空間分離映像装置
JP2019105724A (ja) 2017-12-12 2019-06-27 コニカミノルタ株式会社 空中映像表示装置
JP2019105726A (ja) 2017-12-12 2019-06-27 コニカミノルタ株式会社 空中映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2021235202A1 (ja) 2021-11-25
WO2021235202A1 (ja) 2021-11-25
US20230093229A1 (en) 2023-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7178128B2 (ja) 空中で結像するためのシステム
US20190178471A1 (en) Chromatic mirror, chromatic panel and applications thereof
CN101533211B (zh) 投影机
US9405118B1 (en) Optical cloaking system
US8749621B2 (en) Volumetric projection device
JPWO2019039600A1 (ja) 空中像表示装置
CN104155760A (zh) 显示装置
KR20140144617A (ko) 공간 영상 투영 장치
US11747542B2 (en) Display method
JP7317229B2 (ja) 反射構造体及び視認性制御方法
JP6188701B2 (ja) 光源及びライトブロッカーを含む装置
KR101571413B1 (ko) 반사형 홀로그램 장치
JP6507575B2 (ja) 光学装置および表示装置
WO2016152322A1 (ja) 構造体、配線モジュールおよび電子機器
CN210666314U (zh) 光线控制装置、像源、投影幕布、投影系统和成像系统
US10859824B2 (en) Display device
CN213338216U (zh) 抬头显示装置及车辆
WO2012046296A1 (ja) 空間映像表示装置
TWI442089B (zh) 分光結構及具有該分光結構之光機系統
CN208360050U (zh) 一种虚实影像结合显示的交通工具
TWI608255B (zh) 立體浮空影像顯示裝置
JP2014139596A (ja) 指向性反射スクリーン、画層表示装置
CN114252994A (zh) 抬头显示装置及车辆
US9762892B2 (en) Auto-multiscopic 3D display and camera system
JP7392418B2 (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7317229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150