JP7316820B2 - 姿勢補正具 - Google Patents

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本発明は、姿勢補正具に関する。
従来、着用して人体の背筋を正しく伸ばすように補正する姿勢補正具が知られている。例えば下記特許文献1には、着用者の背面に当てられる背当て板部を有する姿勢補正具が記載されている。背当て板部は着用者の肩部から胴部まで延びた非伸縮性の板状部材である。この姿勢補正具は、着用者の肩に掛けられる左右一対の肩掛けベルトと、着用者の胴部に巻き付けられる左右一対の胴部ベルトとを備えている。肩掛けベルト及び胴部ベルトは、ベルトの長手方向に伸縮する弾性を有した帯状部材である。着用者は、背筋を正しく伸ばした状態で左右の肩掛けベルトを両肩に掛け、左右の胴部ベルトを胴部にまわして姿勢補正具を装着する。着用者が猫背姿勢になるなど背中を丸めるような悪い姿勢になろうとすると、背当て板部がこれに抵抗することで、悪い姿勢になることが抑制される。
特開2003-38536号公報
しかしながら、上記のような構成では、着用者の腰部が姿勢補正具によって十分に支持されないため、骨盤が傾きがちであり、効果的に背筋を伸ばすことが困難であった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、効果的に背筋を伸ばすことが可能な姿勢補正具を提供することを目的とする。
本発明の姿勢補正具は、着用者の背面に当てられる背当て部と、前記背当て部の下側に繋がって設けられ、前記着用者の腰部に巻き付けられる腰巻き部と、前記着用者の両肩が通される左右一対のループ部を形成する肩ベルトと、前記腰巻き部の外周面に沿って延びる第1腰ベルトと、前記第1腰ベルトと上下方向にずれた位置において前記腰巻き部の外周面に沿って延びる第2腰ベルトと、を備え、前記第2腰ベルトは、前記着用者の左方または右方に延出する左右一対のベルト部を有し、前記左右一対のベルト部は、前記着用者の背面側における左右方向中央部に対応する位置で前記腰巻き部に連結されているものである。
本発明によれば、肩ベルトにより着用者の胸椎が押されるとともに、肩甲骨が外側に開き胸が張られる。また、上下方向にずれた位置に第1及び第2腰ベルトが設けられているから、第1及び第2腰ベルトによって着用者の腰部の異なる領域を、異なる締め付け力で締め付けることができる。加えて、第1及び第2腰ベルトは、これら腰ベルトの幅寸法を加算したのと同等の幅寸法を有する1本のベルトを締め付ける場合に比べて、強く締め付けることができる。よって、第1及び第2腰ベルトの締め付け力の大きさをそれぞれ調整しつつ、骨盤の上側及び下側を押圧することで、骨盤の前後方向の傾きを抑制できる。また背当て部及び肩ベルトによって姿勢補正具に上向きの力が作用しても、第1及び第2腰ベルトを強く締め付けることができるから、上方に位置ずれすることなく着用者の腰部を確実に締め付けることができる。さらに第2腰ベルトは、左右一対のベルト部を有しているから、第2腰ベルトによって着用者の腰部は左右均等に締められやすい。したがって、着用者の腰部が十分に支持され、骨盤の傾きが抑制されるから、効果的に背筋を伸ばすことができる。
実施例1における姿勢補正具の表面を示す正面図 姿勢補正具の裏面を示す背面図 姿勢補正具を示す斜視図 着用者が姿勢補正具を着用した状態を着用者の斜め前方から見た斜視図 着用者が姿勢補正具を着用した状態を着用者の斜め後方から見た斜視図 他の実施例(1)における姿勢補正具の表面を示す正面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の姿勢補正具は、前記肩ベルトの端部が前記腰巻き部側に位置し、前記肩ベルトの端部と前記ベルト部の端部とが連結されているものとしてもよい。このような構成によれば、肩ベルトと第2腰ベルトとを一度に締め付けることができるから、腰ベルトが2本あっても締め付けの手間が増えることを防ぐことができる。
また、本発明の姿勢補正具は、前記背当て部から前記腰巻き部にわたり上下方向に延びた支柱部を有し、前記支柱部の下端が、前記腰巻き部の上下方向における中間部に位置するものとしてもよい。このような構成によれば、支柱部は着用者の胸椎から腰椎までの範囲に沿う。ここで、支柱部が腰巻き部の下端に至っている場合、支柱部が仙骨に当たりやすい。しかしながら、支柱部の下端は、腰巻き部の上下方向における中間部に位置するから、支柱部が仙骨に当たりにくい。したがって、本発明によれば、支柱部が着用者の仙骨に当たることなく胸椎から腰椎までの範囲に沿うから、着用者の脊柱を正しい姿勢に導くことができる。
また、本発明の姿勢補正具は、前記第2腰ベルトが、前記支柱部の下端部の位置に連結されているものとしてもよい。このような構成によれば、第2腰ベルトの締め付け力により、支柱部の下端部が後側に浮き上がらないから、支柱部を着用者の腰椎に当てやすくできる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した本実施例について、図1~図5を参照しつつ詳細に説明する。本実施例における姿勢補正具10は、着用して人体の背筋を正しく伸ばすように補正するものである。以下、各構成部材において、人体に接する側を裏側、人体に接する側とは反対側を表側として説明する。また、着用者が姿勢補正具10を着用した状態における上側を上側、下側を下側、着用者の左側(図1の左側)を左側、右側(図1の右側)を右側として説明する。
姿勢補正具10は、着用者の背面に当てられる背当て部11と、着用者の腰部に巻き付けられる腰巻き部12とを備えている。腰部とは、胴体の下部であり、輪郭のくびれた部分(ウェスト)及びその下方の部分である。腰巻き部12は、背当て部11の下側に繋がっている。姿勢補正具10は、着用者の両肩が通される左右一対のループ部30を形成する肩ベルト31と、腰巻き部12の外周面に沿って延びる第1腰ベルト40及び第2腰ベルト50とを備えている。姿勢補正具10は、左右方向における中心を基準に対称な形状である。肩ベルト31は、着用者に触れる面がパイル生地になっており、適度なクッション性を有している。
背当て部11及び腰巻き部12は、一枚のシート状をなす補正具本体13を有している。補正具本体13は、例えば合成樹脂製の伸縮性を有する糸を編成してなるメッシュ生地など、柔らかいものである。補正具本体13は、背当て部11及び腰巻き部12の中央部17を構成するシート部材13Aと、腰巻き部12の巻付け部18を構成するシート部材13Bとを有している。シート部材13Aとシート部材13Bとは繋げられている。シート部材13Aは、左右方向より上下方向に伸縮しやすい性質を有し、シート部材13Bは、上下方向より左右方向に伸縮しやすい性質を有している。
背当て部11は、着用者の背中に当たる縦長の長方形状をなしている。背当て部11は、補正具本体13の表側に表面部14が重ねられた二層構造である。表面部14は、補正具本体13より硬いシート状部材により構成されている。シート状部材は、例えばほとんど伸びない糸がメッシュ状に編み込まれたものである。表面部14の周囲は、補正具本体13に縫い付けられて固定されている。
背当て部11の上端部及び下端部には、肩ベルト31を通す上側通し部15及び下側通し部16が設けられている。上側通し部15及び下側通し部16は、それぞれ左右に一対ずつ設けられている。
上側通し部15は、背当て部11の表面部14の表側に連結された延びの少ないシート状部材である。上側通し部15の両端部が表面部14に固定され、上側通し部15と表面部14との間に肩ベルト31の通し孔が形成される。上側通し部15は、左右方向における中央側が上方、左右方向における端側が下方に位置するように傾いている。これにより、上側通し部15を通った肩ベルト31は、左右方向における中央側に向かって斜めに垂下する。上側通し部15に通されることによりループ部30の上端部が位置決めされる。
下側通し部16は、表面部14により構成され、下側通し部16と補正具本体13との間に肩ベルト31の通し孔が形成される。下側通し部16は上下方向に延び、上下方向の両端部は表面部14の他の部分に連なっている。下側通し部16を通った肩ベルト31は、上下方向に対して交差方向をなす。下側通し部16に通されることによりループ部30の下端部が位置決めされる。
腰巻き部12は、着用者の腰部の背面側に当てられる中央部17と、中央部17から左右両側に延出した一対の巻付け部18とを有している。
中央部17は、背当て部11の真下に位置する部分である。中央部17は着用者の腰部の背面の幅寸法(左右方向の寸法)と同等の幅寸法を有している。
左右の巻付け部18は、腰巻き部12を着用者の腰部の全周に巻き付けるだけの長さ寸法を有している。左右の巻付け部18の延出方向における先端部は、着用者の正面側で重なり合う。
左右の巻付け部18の表面(着用状態における外周面)には、右側の巻付け部18の先端部18Aと、肩ベルト31の端部31Aと、第1腰ベルト40の端部40Aと、第2腰ベルト50の端部50Aとが着脱自在な着脱部19が設けられている。着脱部19は、触った感じがふわふわしている面ファスナの雌側である。着脱部19は、巻付け部18の先端側の領域全体に上下方向の全域にわたって設けられている。
右側の巻付け部18の先端部18Aは、巻付け部18の着脱部19に着脱自在である。右側の巻付け部18の先端部18Aの裏面には、図2に示すように、触るとチクチクする面ファスナの雄側が設けられている。右側の巻付け部18の先端部18Aは、左側の巻付け部18の着脱部19の任意の位置に止められる。
腰巻き部12の裏面には、図2に示すように、複数(本実施例では4本)の滑り止め部21が設けられている。滑り止め部21は、上下方向に細長い帯状をなし、ゴム糸の縫い目が上下方向に延びて形成されている。滑り止め部21は、腰巻き部12の中央部17、及び中央部17と巻付け部18との境界に設けられている。全ての滑り止め部21は平行をなしている。
中央部17に設けられた左右一対の第1滑り止め部21Fは、中央部17と巻付け部18との境界に設けられた左右一対の第2滑り止め部21Sより短い。第1滑り止め部21Fは、腰巻き部12の下端から上下方向の略中心まで延びている。第2滑り止め部21Sはシート部材13Aとシート部材13Bとを連結する連結部材を兼ねている。
姿勢補正具10は、図2に示すように、背当て部11から腰巻き部12にわたり上下方向に延びた支柱部22を備えている。支柱部22は、布、樹脂製の板材、金属製の板材、コイルボーンなどの材料で形成されている。支柱部22は、背当て部11の上端から腰巻き部12の中間部まで、直線状に延びている。支柱部22は、細長い1本の平板部材である。支柱部22は、姿勢補正具10の左右方向における中心に位置している。支柱部22は、背当て部11の表面部14の表側に配され、被覆部材23で覆われて固定されている(図1参照)。支柱部22は、左右の下側通し部16の間を上下方向に延びている。支柱部22の下端は、図2に示すように、第1滑り止め部21Fの上端と上下方向の位置が揃っている。
肩ベルト31は、左右のループ部30を形成する。左右のループ部30は、図4及び図5に示すように、着用者の前面側に配される前面部30Fと、着用者の背面側に配される背面部30Rとを有している。
左右の前面部30Fは、図2に示すように、背当て部11の上端から左右方向の外側に向かって若干傾いて垂下している。前面部30Fの下端部は背当て部11の表側に回っている。
左右の背面部30Rは、背当て部11の上端から左右方向の内向きに垂下している。左右の背面部30Rは、図1に示すように、背当て部11の表側で交差している。背面部30Rの下端部は、前面部30Fの下端部と交差している。前面部30Fと背面部30Rとの交差部が、ループ部30の下端部を構成する。
前面部30Fと背面部30Rとの交差部には、図1に示すように、互いに係合する係合部32が設けられている。係合部32は、前面部30Fに設けられた前面係合部32Fと、背面部30Rに設けられた背面係合部32Rとを有している。前面係合部32F及び背面係合部32Rは、それぞれ前面部30F及び背面部30Rの一面に掛け渡されたシート状部材である。
前面係合部32Fは、前面部30Fの延び方向の両端部が前面部30Fに固定されている。前面係合部32Fと前面部30Fとの間には、前面部30Fと交差方向に通し孔が形成されている。
背面係合部32Rは、背面部30Rの延び方向の両端部が背面部30Rに固定されている。背面係合部32Rと背面部30Rとの間には、背面部30Rと交差方向に通し孔が形成されている。
前面部30Fと前面係合部32Fとの間に背面部30Rが通される。背面部30Rと背面係合部32Rとの間に前面係合部32Fが通される。これにより、係合部32では、裏側から順に、前面部30F、背面部30R、前面係合部32F、背面係合部32Rが重なった状態になる。
肩ベルト31は、左右の交差部を連結する左右連結部33を有している。左右連結部33は、背当て部11の表側に配されている。左右連結部33は、左右の下側通し部16を通っている。これにより、ループ部30の下端部の上下方向の位置が決められる。
肩ベルト31は、図1に示すように、左右の背面部30Rを繋ぐ繋ぎ部34を有している。繋ぎ部34は、左右の背面部30Rの交差部より下方の位置を繋ぐ。繋ぎ部34は、支柱部22の表側を左右方向に横切る。
肩ベルト31は、図1に示すように、ループ部30の下端部から腰巻き部12側に延びた延出部35を有している。延出部35は、背面部30Rの下端から続いている。延出部35は左右一対が設けられている。左右の延出部35は、背当て部11の下端近傍から巻付け部18の上縁に沿って延びている。左右の延出部35の先端部(肩ベルト31の端部31Aと称する。)は、後述する第2腰ベルト50の端部50Aと連結されている。
第1腰ベルト40は、図1に示すように、腰巻き部12の中央部17で交差する2本の第1ベルト部41を有している。第1ベルト部41の交差位置は、腰巻き部12の上下方向における中心より若干下方に位置している。第1ベルト部41の両端部は、腰巻き部12に固定されている。
第1ベルト部41は、中央部17を横切って巻付け部18まで斜め方向に延びる傾斜部43と、傾斜部43の先端から中央部17側に折り返された水平部44とを有している。なお、傾斜部43の長さ寸法は、水平部44の長さ寸法より長いため、自然状態では傾斜部43に弛みが生じている。
傾斜部43の端部は、中央部17の左右方向における一端側に固定されている。これを第1固定部42Fと称する。傾斜部43は、中央部17の左右両端に設けられたベルト通し45を通っている。ベルト通し45は、第1固定部42Fより上方に位置している。水平部44の端部は、中央部17の左右方向における他端側に固定されている。これを第2固定部42Sと称する。第1固定部42F及び第2固定部42Sは上下方向の位置がずれている。第1固定部42F及び第2固定部42Sは、左右方向の位置が揃っている。
傾斜部43のうち第1固定部42Fと反対側の端部は、水平部44のうち第2固定部42Sと反対側の端部と連結されている。言い換えると、水平部44と傾斜部43との連結部は、1本のベルト部材が折り返された折返し部である。水平部44と傾斜部43との連結部(第1腰ベルト40の端部40Aと称する。)は、巻付け部18の着脱部19に着脱自在である。第1腰ベルト部40の端部40Aの裏面には、面ファスナの雄側が設けられている。
第2腰ベルト50は、図1に示すように、第1腰ベルト40の上側にずれた位置に設けられている。第2腰ベルト50は、着用者の左方または右方に延出する左右一対のベルト部(第2ベルト部51と称する。)を有している。左右の第2ベルト部51は、着用者の背面側における左右方向中央部に対応する位置で腰巻き部12に連結されている。第2ベルト部51の連結部52は、支柱部22の下端部の表側に重なっている。第2ベルト部51の連結部52は、支柱部22を覆う被覆部材23及び腰巻き部12に縫い付けられて固定されている。
左右の第2ベルト部51の端部(第2腰ベルト50の端部50Aと称する。)は、肩ベルト31の端部31Aと連結されている。第2腰ベルト50の端部50Aと肩ベルト31の端部31Aとの連結部は、1本のベルト部材が折り返された折返し部である。第2腰ベルト部50の端部50Aと肩ベルト31の端部31Aとが連結してなるベルト端部53は、巻付け部18の着脱部19に着脱自在である。ベルト端部53の裏面には、面ファスナの雄側が設けられている。
第2腰ベルト50及び肩ベルト31は、1本のベルト部材で形成されている。図1に示すように、1本のベルト部材が、左右の第2ベルト部51、左右の延出部35、左右の背面部30R、左右の前面部30F及び左右連結部33を有している。このベルト部材の長さ方向の両端部は、第2ベルト部51の連結部52である。
次に、本実施例における姿勢補正具10の着用方法の一例を説明する。
まず、左右のループ部30に両肩を通す。姿勢補正具10を背負ってループ部30に両肩を通すと、背当て部11が背中に沿って垂下する。
次に、腰巻き部12を腰部に巻き付ける。腰巻き部12の中央部17が腰部の背面に当たるようにする。巻付け部18を把持して着用者の前面側に引っ張り、腰巻き部12が腰部を締め付けるようにする。右側の巻付け部18の先端部18Aを左側の巻付け部18の着脱部19に止める。腰巻き部12が腰部を締め付けた状態に保持される。
次に、第1腰ベルト40を腰巻き部12の外周面に巻き付ける。左右の第1腰ベルト40の端部40Aを把持して前面側に引っ張る。第1腰ベルト40を延ばして腰部を締め付けるようにし、左右の第1腰ベルト40の端部40Aをそれぞれ着脱部19の上方領域に止める(図4参照)。左右の第1腰ベルト40の端部40Aは、着用者の左右方向の中心を基準に概ね対称な位置に止められる。第1腰ベルト40は腰部を締め付けた状態に保持される。図5に示すように、第1腰ベルト40の傾斜部43により腰部の背面側の下方領域が斜め下方から押圧される。図4に示すように、第1腰ベルト40の水平部44により腰部の左右両側面が水平方向から押圧され、腰部の前面の上方領域が斜め上方から押圧される。
次に、第2腰ベルト50を腰巻き部12の外周面に巻き付ける。左右のベルト端部53を把持して斜め前方下向きに引っ張り、第2腰ベルト50及び肩ベルト31を伸ばす。第2腰ベルト50及び肩ベルト31の延出部35が第1腰ベルト40を下方に横切るようにする。図4に示すように、左右のベルト端部53をそれぞれ第1腰ベルト部40の端部40Aより下方の位置で着脱部19に止める。左右のベルト端部53は、着用者の左右方向の中心を基準に概ね対称な位置に止められる。延出部35が下方に引っ張られてループ部30が締まり、第2腰ベルト50が延びて腰部を締め付けた状態に保持される。延出部35が下方に引っ張られることでループ部30が締まるため、ループ部30による着用者の脇の締め付けが軽減される。肩ベルト31を伸ばすことにより、背当て部11及び肩ベルト31によって姿勢補正具10に上向きの力が作用しても、第1腰ベルト40によって腰巻き部12が着用者の腰部に固定されているから、腰巻き部12が着用者の腰部から上方にずれてしまうことを防ぐことができる。
ループ部30が締まることにより肩甲骨が外側に開き胸が張られる。ループ部30の背面部30R、繋ぎ部34、左右連結部33及び第2ベルト部51の連結部52が背当て部11及び支柱部22を前方に押圧する。背当て部11は着用者の胸椎を押圧する。支柱部22は、着用者の背筋に沿い、着用者の背骨がS字状に立つようにガイドする。支柱部22の下端は着用者の仙骨に当たらないようになっているから、着用者は痛みを感じず快適である。図5に示すように、第2腰ベルト50により腰部の背面側の上方領域が斜め上方から押圧される。図4に示すように、第2腰ベルト50により腰部の左右両側面が水平方向から押圧され、腰部の前面の下方領域が斜め下方から押圧される。
こうして姿勢補正具10の着用が完了する。姿勢補正具10を着用した状態の着用者の腰部は、図5に示すように、背面側の下方領域が第1腰ベルト40により斜め下方から押圧され、背面側の上方領域が第2腰ベルト50により斜め上方から押圧される。これにより、骨盤が後方に倒れることが防止される。着用者の腰部は、図4に示すように、前面の上方領域が第1腰ベルト40により斜め上方から押圧され、前面の下方領域が第2腰ベルト50により斜め下方から押圧される。これにより、骨盤が前方に倒れることが防止される。着用者の腰部は、左右両側面が第1腰ベルト40及び第2腰ベルト50により水平方向から押圧される。これにより、骨盤が左右に傾くことが防止される。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例の姿勢補正具10は、着用者の背面に当てられる背当て部11と、着用者の腰部に巻き付けられる腰巻き部12とを備えている。腰巻き部12は、背当て部11の下側に繋がって設けられている。姿勢補正具10は、着用者の両肩が通される左右一対のループ部30を形成する肩ベルト31と、腰巻き部12の外周面に沿って延びる第1腰ベルト40と、第1腰ベルト40と上下方向にずれた位置において腰巻き部12の外周面に沿って延びる第2腰ベルト50とを備えている。第2腰ベルト50は、着用者の左方または右方に延出する左右一対の第2ベルト部51を有している。左右一対の第2ベルト部51は、着用者の背面側における左右方向中央部に対応する位置で腰巻き部12に連結されている。この構成によれば、肩ベルト31により着用者の胸椎が押されるとともに、肩甲骨が外側に開き胸が張られる。また、上下方向にずれた位置に第1及び第2腰ベルト40,50が設けられているから、第1及び第2腰ベルト40,50によって着用者の腰部の異なる領域を異なる締め付け力で締め付けることができる。加えて、第1及び第2腰ベルト40,50は、これら腰ベルト40,50の幅寸法を加算したのと同等の幅寸法を有する1本のベルトを締め付ける場合に比べて、強く締め付けることができる。よって、第1及び第2腰ベルト40,50の締め付け力の大きさをそれぞれ調整しつつ、骨盤の上側及び下側を押圧することで、骨盤の前後方向の傾きを抑制できる。また背当て部11及び肩ベルト31によって姿勢補正具10に上向きの力が作用しても、第1及び第2腰ベルト40,50を強く締め付けることができるから、上方に位置ずれすることなく着用者の腰部を確実に締め付けることができる。さらに第2腰ベルト50は、左右一対の第2ベルト部51を有しているから、第2腰ベルト50によって着用者の腰部は左右均等に締められやすい。したがって、着用者の腰部が十分に支持され、骨盤の傾きが抑制されるから、効果的に背筋を伸ばすことができる。
姿勢補正具10は、肩ベルト31の端部31Aが腰巻き部12側に位置し、肩ベルト31の端部31Aと第2腰ベルト50の端部50Aとが連結されている。この構成によれば、肩ベルト31と第2腰ベルト50とを一度に締め付けることができるから、腰ベルトが2本あっても締め付けの手間が増えることを防ぐことができる。
姿勢補正具10は、背当て部11から腰巻き部12にわたり上下方向に延びた支柱部22を有し、支柱部22の下端が、腰巻き部12の上下方向における中間部に位置する。この構成によれば、支柱部22は着用者の胸椎から腰椎までの範囲に沿う。ここで、支柱部が腰巻き部の下端に至っている場合、支柱部が仙骨に当たりやすい。しかしながら、支柱部22の下端が、腰巻き部12の上下方向における中間部に位置するから、支柱部22は仙骨に当たりにくい。したがって、本実施例によれば、支柱部22が着用者の仙骨に当たることなく胸椎から腰椎までの範囲に沿うから、着用者の脊柱を正しい姿勢に導くことができる。
姿勢補正具10は、第2腰ベルト50が、支柱部22の下端部の位置に連結されている。この構成によれば、第2腰ベルト50の締め付け力により、支柱部22の下端部が後側に浮き上がらないから、支柱部22を着用者の腰椎に当てやすくできる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、第1腰ベルト40が、腰巻き部12の中央部17で交差する2本の第1ベルト部41を有しているが、これに限らず、例えば図6に示すように、第1腰ベルト60が水平方向に延びた1本の第1ベルト部61のみを有しても良い。この場合、第1ベルト部61の中央部を腰巻き部12に連結してもよいし、腰巻き部12にベルト通しを設けて、第1ベルト部61をベルト通しに通しても良い。
(2)上記実施例では、第2腰ベルト50が第1腰ベルト40の上側に位置しているが、これに限らず、第2腰ベルトは第1腰ベルトの下側に位置していても良い。
(3)上記実施例では、肩ベルト31の端部31Aと第2腰ベルト50の端部50Aとが連結されているが、これに限らず、肩ベルトの端部と第2腰ベルトの端部とは切り離されていても良い。
(4)上記実施例では、姿勢補正具10が支柱部22を有しているが、必ずしも支柱部を有さなくても良い。
(5)上記実施例では、第2腰ベルト50が支柱部22の下端部の位置に連結されているが、これに限らず、第2腰ベルトの連結部の位置は変更してもよい。
(6)上記実施例では、右側の巻付け部18の先端部18Aに面ファスナの雄側が設けられているが、これに限らず、面ファスナを、左側の巻付け部の先端部に設けてもよいし、左右両方の巻付け部の先端部に設けてもよい。
(7)上記実施例では、ループ部30が前面部30Fと背面部30Rとを有しているが、これに限らず、ループ部が前面部のみを備えていてもよい。この場合、前面部の下端に延出部が続く構成としてもよい。
(8)上記実施例では、ループ部30の背面部30Rが交差しているが、これに限らず、必ずしもループ部の背面部は交差しなくてもよい。
(9)上記実施例では、着脱部19が面ファスナである場合を例示したが、これに限らず、着脱部は着脱自在なものであればどのようなものを用いてもよい。
(10)上記実施例では、第2腰ベルト50及び肩ベルト31が1本のベルト部材で形成されているが、これに限らず、第2腰ベルトと肩ベルトとを別々のベルト部材で形成してもよい。この場合、第2腰ベルトを1本のベルト部材で形成し、その1本のベルト部材の中央部を腰巻き部に連結してもよい。
10…姿勢補正具
11…背当て部
12…腰巻き部
22…支柱部
30…ループ部
31…肩ベルト
31A…肩ベルトの端部
40…第1腰ベルト
50…第2腰ベルト
50A…第2腰ベルト部の端部(ベルト部の端部)
51…第2ベルト部(ベルト部)
52…連結部

Claims (4)

  1. 着用者の背面に当てられる背当て部と、
    前記背当て部の下側に繋がって設けられ、前記着用者の腰部に巻き付けられる腰巻き部と、
    前記着用者の両肩が通される左右一対のループ部を形成する肩ベルトと、
    前記腰巻き部の外周面に沿って延びる第1腰ベルトと、
    前記第1腰ベルトと上下方向にずれた位置において前記腰巻き部の外周面に沿って延びる第2腰ベルトと、を備え、
    前記第2腰ベルトは、前記着用者の左方または右方に延出する左右一対のベルト部を有し、
    前記左右一対のベルト部は、前記着用者の背面側における左右方向中央部に対応する位置で前記腰巻き部に連結され
    前記肩ベルトは、前記背当て部の上端から垂下して前記着用者の背面側に配される背面部と、前記背面部の下端から前記腰巻き部側に延びた延出部とを有し、
    前記延出部の先端部は、前記ベルト部の端部に連結されている姿勢補正具。
  2. 前記延出部の先端部と前記ベルト部の端部とが連結したベルト端部は、前記腰巻き部に着脱自在である請求項1に記載の姿勢補正具。
  3. 前記背当て部から前記腰巻き部にわたり上下方向に延びた支柱部を有し、
    前記支柱部の下端が、前記腰巻き部の上下方向における中間部に位置する請求項1又は請求項2に記載の姿勢補正具。
  4. 前記第2腰ベルトが、前記支柱部の下端部の位置に連結されている請求項3に記載の姿勢補正具。
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