JP7316200B2 - 工具位置検出装置及び工作機械 - Google Patents
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Description
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る工具位置検出装置は、工作機械に搭載される工具位置検出装置であって、ワークを把持するコレットチャック及び前記コレットチャックとともに軸回転する主軸部を有する主軸における前記コレットチャックよりも外周側の主軸先端面に固定されるブラケットと、平面状に形成される工具検出面を有し、前記工具検出面に工具が接触又は接近することを検出する工具センサと、前記主軸の主軸中心線の延長線上に延び、前記ブラケットにおける前記主軸先端面とは反対側に取り付けられ、前記工具センサを支持する支持柱部と、を備え、前記支持柱部は、前記主軸中心線の延長線に直交し、前記支持柱部における前記主軸から遠い1つの柱先端面と、前記主軸中心線の延長線の周囲を囲むように位置し、前記主軸中心線の延長線と平行である複数の柱側面と、を備え、複数の前記工具検出面のうち、前記柱先端面に対応して設けられる第1工具検出面、及び前記工作機械の高さ方向に平行である前記柱側面に対応して設けられる第2工具検出面は、それぞれ、前記主軸中心線の延長線と同じ高さに位置する。
図1に示すように、工作機械1は、ワークを加工するNC(Numerical Control)旋盤である。詳しくは、工作機械1は、工作機械1全体の台であるベッドSと、第1主軸ユニット10と、第1Z軸移動機構13と、工具機構30と、第2主軸ユニット70と、工作機械1を制御する制御部300と、操作入力部301と、ディスプレイ部302と、工具ユニット20と、第2Z軸スライド機構75と、X軸スライド機構76と、工具位置検出装置80,90と、を備える。
図1に示すように、第1主軸ユニット10は、ワークを把持しつつ軸回転させ、ワークの正面側を加工する。第1主軸ユニット10は、ワークを回転可能に支持する正面主軸である第1主軸14と、第1主軸14を回転可能に支持する第1主軸台11と、を備える。
主軸部14aは、円筒状をなし、第1主軸14に内蔵される図示しないモータの駆動力により軸回転する。主軸部14aの外周面にはチャックナット14dが嵌め込まれている。
図1及び図2に示すように、工具機構30は、第1主軸ユニット10により把持されたワークに対して工具35a,36aをX軸方向及びY軸方向に移動させる。工具機構30は、ベッドSに固定された固定台41と、固定台41に固定されるガイドブッシュレス用カバー97と、工具ユニット35,36と、工具ユニット35,36をX軸方向に移動させるX軸移動機構33と、工具ユニット35,36を高さ方向に沿うY軸方向に移動させるY軸移動機構32(図2参照)と、を備える。Y軸移動機構32及びX軸移動機構33は、第1Z軸移動機構13と同様に、モータ、ねじ軸及びナットにより構成される。第1Z軸移動機構13、Y軸移動機構32又はX軸移動機構33は、制御部300による制御のもと、工具35a,36aを第1主軸14により回転されるワークに対して移動させることによりワークの加工を行う。
図2に示すように、第2主軸ユニット70は、Z軸方向に第1主軸ユニット10と向かい合う位置に設けられ、ワークを把持しつつ軸回転させ、ワークの背面側を加工する。第2主軸ユニット70は、ワークを回転可能に支持する背面主軸である第2主軸71と、第2主軸71を回転可能に支持する第2主軸台72と、を備える。第2主軸71は、第1主軸14と同様の構成からなる。
図1に示すように、工具ユニット20は、第2主軸ユニット70に把持されるワークを加工する。工具ユニット20は、ベッドS上に固定された刃物台20bと、刃物台20bに保持される複数の工具20aと、を備える。複数の工具20aは、ドリル、ターニングバイト等から構成され、Z軸方向に沿って延び、X軸方向に並べられる。工具20aの刃先は、Z軸方向における第2主軸71に近づく方向を向く。
図4に示すように、工具位置検出装置80は、第1主軸14の先端部に装着され、工具35a,36aの接触又は接近を検出する。図3(b)及び図4に示すように、工具位置検出装置80は、複数の工具検出面81a,81b,81c,81d,81eを有する工具センサ81と、工具センサ81を支持する支持柱部82と、支持柱部82の基端部を支持するベース板部86と、ベース板部86を第1主軸14に固定するブラケット88と、工具センサ81と制御部300の間を電気的に接続するコード89と、コネクタ部84と、を備える。
基礎部88aは、第1主軸14のチャックナット14dの先端面に沿う円環状をなす。基礎部88aには、Z軸方向に貫通する複数の貫通孔88cが形成される。複数の貫通孔88cは、主軸中心Bを中心とした基礎部88aの周方向に並べられている。各貫通孔88cは、コレットチャック14cの各ねじ孔14d3にZ軸方向に一致する位置に設けられる。各貫通孔88cには、各ねじ88eが挿入される。ねじ88eにより、ブラケット88の基礎部88aがチャックナット14dに固定される。
また、基礎部88aには、基礎部88aの中央孔88a1と基礎部88aの外周面の間に形成されるコード通過孔88dが形成される。コード通過孔88dにはコード89が通過する。
なお、工具センサ81は、この接点式のプッシュスイッチに限らず、赤外線、ミリ波、静電容量等を利用した非接触式のセンサであってもよい。すなわち、工具センサ81は、工具35a,36aの接近を検出してもよい。
工具センサ81は、工具検出面81a,81b,81c,81d,81eに工具35a,36aの刃先が接触した旨を示す検出信号Sa,Sb,Sc,Sd,Seを制御部300に出力する。
検出信号Sa,Scは、Y軸方向における工具35a,36aの刃先の位置を機械座標として特定するために制御部300に利用される。検出信号Sb,Sdは、X軸方向における工具35a,36aの刃先の位置を機械座標として特定するために制御部300に利用される。検出信号Seは、Z軸方向における工具35a,36aの刃先の位置を機械座標として特定するために制御部300に利用される。
以下、工具位置検出装置90における工具位置検出装置80との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、基礎部98aは、第2主軸71のチャックナット71dの外周を囲む外枠部98zを備える。外枠部98zは、基礎部98aのチャックナット71dに対向する面における外周側に位置する。外枠部98zにより、工具位置検出装置90が第2主軸71に対して位置ずれすることが抑制される。
図1に示すように、制御部300は、工作機械1の各部の動作を制御するものである。制御部300は、CPU(Central Processing Unit)を含む処理部310と、処理部310の処理手順を定義したプログラム及び後述する基準機械座標を記憶する記憶部311と、を備える。制御部300は、数値制御によって、第1主軸14、第2主軸71、第1Z軸移動機構13、工具機構30、第2Z軸スライド機構75、X軸スライド機構76及びディスプレイ部302を制御する。
また、制御部300は、工具20a,35a,36aを工具センサ81,91に接触させることにより工具センサ81,91から検出信号Sa,Sb,Sc,Sd,Seを受けて工具20a,35a,36aの刃先位置を3軸(X軸、Y軸及びZ軸)の機械座標として取得し、取得した機械座標と事前に設定される基準機械座標値と差を補正量として補正をかけて加工を行う。この点については後で詳述する。
操作入力部301は、作業者により操作可能なキーボードにより構成され、作業者により操作されると操作信号を制御部300に出力する。
ディスプレイ部302は、制御部300による制御のもと、各種情報を作業者により視認可能に表示する。
図1及び図2に示すように、制御部300は、第1主軸14を介してワークを把持しつつ軸回転させた状態で、工具機構30を介して工具35a,36aの刃先をワークに接触させ、第1Z軸移動機構13を介してワークをZ軸方向に送る。これにより、ワークの第1の加工が行われる。制御部300は、第1の加工が完了すると、第1主軸14から第2主軸71にワークを受け渡す。制御部300は、第2主軸71を介してワークを把持しつつ軸回転させた状態で、第2Z軸スライド機構75及びX軸スライド機構76を介してワークに工具20aの刃先を接触させ、ワークをZ軸方向に送る。これにより、ワークの第2の加工が行われる。制御部300は、第2の加工が完了すると、ワークを図示しないシュートに落下させて、加工済みのワークを機外に排出する。以上が工作機械1によるワークの加工の一例である。
図6に示すように、作業者は、工具35aの位置を真の位置に設定する(ステップS101)。このステップS101においては、まず、作業者は、図示しないL字又はコ字等の治具を利用して工具35aを仮位置に取り付ける。そして、作業者は、仮位置での工具35aを利用してワークの試し加工を行い、マイクロメータ等の測定装置を利用して加工後のワークの形状を計測する。次に、作業者は、この計測結果に応じて仮位置から工具35aの位置が真の位置に合うように調整することにより、工具35aを真の位置に取り付ける。これにより、工具35aの位置が真の位置に設定される。
なお、工具35aを真の位置に設定する方法はこれに限らない。例えば、作業者は、試し加工後のワークの計測結果に応じて、操作入力部301を通じて補正値を制御部300に入力する。制御部300は入力された補正値を記憶部311に記憶し、工具35aの位置に合うように真の位置を補正する。これによっても、工具35aの位置が真の位置に設定される。
また、制御部300は、工具機構30を介して、工具位置検出装置80に対して工具35aをY軸方向に移動させ、図3(b)の一点鎖線で示すように、工具35aの側面を工具検出面81aに接触させる。なお、これに代えて、又はこれとともに、工具35aの側面を工具検出面81cに接触させてもよい。
さらに、制御部300は、第1Z軸移動機構13を介して、工具位置検出装置80をZ軸方向に移動させ、図3(b)の一点鎖線で示すように、工具35aの側面を工具検出面81eに接触させる。
このステップS103においては、制御部300は、工具35aを順番に工具検出面81a,81b,81c,81d,81eの少なくとも何れかに接触させる自動プログラムを実行させてもよいし、制御部300は、操作入力部301への作業者の手動操作に基づき、工具35aを順番に工具検出面81a,81b,81c,81d,81eに接触させてもよい。
最後に、作業者は、工具位置検出装置80を第1主軸14から取り外す(ステップS105)。以上で、事前設定方法が終了となる。
以上では、工具35aに関する事前設定方法が行われる一例について説明したが、工具機構30に取り付けられる全ての工具35a,36aについてもこれと同様に事前設定方法が行われる。
また、工具20aについての事前設定方法が行われる場合には、ステップS102において工具位置検出装置90が第2主軸71に装着される。ステップS103において工具20aを工具位置検出装置90の工具センサ91に接触させる。このステップS103においては、制御部300は、第2Z軸スライド機構75及びX軸スライド機構76を介して、工具20aを工具位置検出装置90の工具センサ91の工具検出面91a,91b,91c,91d,91eに接触させる。ステップS105において工具位置検出装置90が第2主軸71から取り外される。これらの点を除き、上記工具35aについての事前設定方法が行われる一例と同様である。
作業者は工具35aの交換を行う(ステップS201)。この際、作業者は、図示しないL字又はコ字等の治具を利用して交換に係る工具35aを仮位置に取り付ける。この仮位置にある工具35aは、上記ステップS101で設定された真の位置の工具35aとの間に位置ずれが生じている。
そして、制御部300は、取得した3軸の機械座標と記憶部311に記憶された工具が真の位置に設定されたときの3軸の基準機械座標の差を3軸の補正値として算出し、この算出した3軸の補正値を記憶部311に記憶するとともにディスプレイ部302に表示する(ステップS205)。なお、このステップS205においては、制御部300は、3軸の補正値をディスプレイ部302に表示し、操作入力部301によりこの補正値が決定される旨の操作が行われると、この補正値を記憶部311に記憶してもよい。このように、補正値が自動で制御部300により取得されるため、作業者がワークの試し加工や加工後のワークの計測を通じて補正値を取得する必要がなく、また、作業者が手動で操作入力部301を介して補正値を入力する必要がない。よって、作業者による補正値の入力ミスを防ぐことができる。さらに、補正値を取得し入力する作業にかかる時間が作業者の熟練度によって差が生じることが抑制される。
最後に、作業者は、工具位置検出装置80を第1主軸14から取り外す(ステップS206)。以上で、工具位置補正方法が終了となる。
例えば、工具交換後の工具位置を示すX軸の機械座標がX1であり、X軸の基準機械座標がX2であるとしたとき、X軸の補正値ΔXはX1からX2を差し引いた値となる。そして、制御部300は、工具をX軸方向に移動する際に、移動量に補正値ΔXを加算することにより、交換後の工具の刃先位置を真の位置に存在する工具の刃先位置と同じ位置まで移動させることができる。これにより、ワークに対するX軸方向の切り込み量が所望値からずれることが抑制される。
Y軸方向においても同様に、Y軸の移動量にY軸の補正値が加算されることにより、工具35aの刃先が第1主軸14の主軸中心Bからずれること、すなわち、芯高さがずれることが抑制される。また、Z軸の移動量にZ軸の補正値が加算されることにより、Z軸方向におけるワークの切削範囲が所望範囲からずれることが抑制される。
ワークの試し加工を伴う事前設定方法は最初に1回行われれば、以後、工具を交換した後、ワークの試し加工を伴わない工具位置補正方法だけで済むため、工具交換後の工具の位置合わせが簡単となる。
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)工具位置検出装置80は、ワークを把持しつつ軸回転させる主軸の一例である第1主軸14に装着されるブラケット88と、平面状に形成される工具検出面81a,81b,81c,81d,81eを有し、工具検出面81a,81b,81c,81d,81eに工具35a,36aが接触又は接近することを検出し、第1主軸14にブラケット88を介して支持される工具センサ81と、を備える。
この構成によれば、交換後の工具35a,36aを工具検出面81a,81b,81c,81d,81eに接触又は接近させる。このとき、工具センサ81は、工具検出面81a,81b,81c,81d,81eへの工具35a,36aの接触又は接近を検出することにより、交換後の工具位置を特定するために利用される検出信号Sa,Sb,Sc,Sd,Seを制御部300に出力する。制御部300は、工具センサ81の検出結果に基づき交換後の工具位置を取得し、取得した工具位置と予め記憶される工具が真の位置に設定されたときの基準位置(基準機械座標)の差に基づき補正量を取得し、取得した補正量を加味して第1主軸14により把持されたワークを工具35a,36aにより加工する。このように、補正量を加味することにより、交換後の工具を位置合わせする手間を低減することができる。
また、工具位置検出装置80はブラケット88を介して第1主軸14に装着される。このため、工具位置検出装置80の工具センサ81の検出結果は、第1主軸14及び第1主軸台11等の熱変形の影響を受けた結果となっている。よって、第1主軸14及び第1主軸台11等の熱変形が発生した場合であっても、この熱変形を加味した補正が制御部300により行われる。これにより、精度の高いワークの加工を実現することができる。
この構成によれば、第1主軸14の先端に簡単に工具位置検出装置80を装着することができる。
この構成によれば、チャックナット14dを利用して第1主軸14に簡単に工具位置検出装置80を装着することができる。チャックナット14dは、第1主軸14においてワークを把持する機能を有しない。このため、工具位置検出装置80のチャックナット14dへの着脱を繰り返すことによりチャックナット14dに外力が加わっても、第1主軸14におけるワークを把持する機能を阻害することが抑制される。また、既存のチャックナットを、ねじ孔14d3が形成されたチャックナット14dに交換するだけで、簡単に、第1主軸14に工具位置検出装置80を装着可能とすることができる。さらに、工具位置検出装置80はチャックナット14dと一体で第1主軸14に着脱されてもよい。
この構成によれば、工具検出面81a,81b,81c,81d,81eを空間的に効率よく支持柱部82に配置することができる。よって、工具センサ81の大型化を抑制しつつ、多数の工具検出面81a,81b,81c,81d,81eを設けることができる。よって、様々な位置に設けられる多種の工具を工具検出面81a,81b,81c,81d,81eに接触可能に工具センサ81を構成することができる。
この構成によれば、補正量を加味してワークの加工が行われるため、第1主軸14により把持されたワークに対する工具35a,36aの位置がずれることが抑制される。これにより、精度の高いワークの加工を実現することができる。
この構成によれば、制御部300は、工具センサ81の検出結果に基づき、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の3軸方向における工具位置を機械座標として取得可能となる。よって、3軸方向における交換後の工具位置ずれを補正することができ、精度の高いワークの加工を実現することができる。
なお、工具位置検出装置90も、工具位置検出装置80と同様に、上記(1)~(5)の作用効果を奏する。
上記実施形態においては、工作機械1はワークを支持しないガイドブッシュレス用カバー97を備えていたが、ガイドブッシュレス用カバー97に代えて、ワークを支持するガイドブッシュ装置を備えていてもよい。例えば、図8に示すように、ガイドブッシュ装置99は、ワーク支持部99aと、取付部99bと、を備える。
ワーク支持部99aは第1主軸14により把持されたワークを外周から支持する。ワーク支持部99aは主軸中心Bを中心とした略円筒状をなす。取付部99bは、ワーク支持部99aを外周から保持し、複数のボルト99cにより固定台41に取り付けられる。取付部99bは、主軸中心Bを中心とした略円筒状をなし、取付部99bのZ軸方向に沿って貫通する空洞部にはワーク支持部99aが固定されている。
また、工具位置検出装置80のブラケット188は、基礎部188aと、円筒部188bと、を備える。ブラケット188の円筒部188bの外径はワーク支持部99aの内径よりも小さく、ブラケット188の円筒部188bはワーク支持部99aのZ軸方向に沿って貫通する貫通孔99dに挿通可能に形成されている。円筒部188bの先端にはベース板部186を介して工具センサ81が保持される。工具センサ81は、ワーク支持部99aの先端側(図8の右端側)においてワーク支持部99aの貫通孔99dの外部に露出する。
図8に示すブラケット188の円筒部188bは、ワーク支持部99aの貫通孔99d内に進入可能となるように上記実施形態におけるブラケット88の円筒部88b(図4参照)に比べて内径及び外径が小さく、かつ、Z軸方向の長さが長く形成される。
このように、工作機械1にガイドブッシュ装置99が設けられた場合であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
ハウジング119は回転軸Aを中心にタレット115を回転可能に支持する。
タレット115は、正多角形(本実施形態では、正八角形)の柱状に形成された部材であり、タレット115の中心軸に沿う回転軸Aを中心に回転する。
複数の工具111,112は、タレット115の外周面に交換可能に保持され、タレット115の回転軸Aを中心とした回転方向に沿って並べられる。複数の工具112は、ドリルにより構成され、回転軸Aに直交する方向に外側に向かって延びる。複数の工具111は、バイトにより構成され、回転軸Aに沿う方向に延びる。
駆動部118は、制御部300による制御のもと、タレット115をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に沿って移動させ、タレット115を回転軸Aを中心に回転させる。駆動部118は、複数のモータ及び複数のボールねじ等を備える。上述した事前設定方法のステップS103及び工具位置補正方法のステップS203において、制御部300は、駆動部118を介して、タレット装置110の工具111,112を工具センサ81に接触させる。このように、工作機械1にタレット装置110が設けられた場合であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、工具位置検出装置80,90が協働して同じ工具の位置を検出してもよい。
さらに、工具20a,35a,36aの種類、数及び位置は上記実施形態に限らず、変更可能である。
Claims (4)
- ワークを把持しつつ軸回転させる主軸に装着されるブラケットと、
平面状に形成される工具検出面を有し、前記工具検出面に工具が接触又は接近することを検出し、前記主軸に前記ブラケットを介して支持される工具センサと、を備え、
前記工具センサは前記主軸の主軸中心線の延長線上に設けられ、
前記ブラケットは前記主軸の先端に位置するチャックナットに装着される、
工具位置検出装置。 - 工作機械に搭載される工具位置検出装置であって、
ワークを把持するコレットチャック及び前記コレットチャックとともに軸回転する主軸部を有する主軸における前記コレットチャックよりも外周側の主軸先端面に固定されるブラケットと、
平面状に形成される工具検出面を有し、前記工具検出面に工具が接触又は接近することを検出する工具センサと、
前記主軸の主軸中心線の延長線上に延び、前記ブラケットにおける前記主軸先端面とは反対側に取り付けられ、前記工具センサを支持する支持柱部と、を備え、
前記支持柱部は、
前記主軸中心線の延長線に直交し、前記支持柱部における前記主軸から遠い1つの柱先端面と、
前記主軸中心線の延長線の周囲を囲むように位置し、前記主軸中心線の延長線と平行である複数の柱側面と、を備え、
複数の前記工具検出面のうち、前記柱先端面に対応して設けられる第1工具検出面、及び前記工作機械の高さ方向に平行である前記柱側面に対応して設けられる第2工具検出面は、それぞれ、前記主軸中心線の延長線と同じ高さに位置する、
工具位置検出装置。 - 請求項1又は2に記載の工具位置検出装置と、
前記主軸と、
前記工具、及び前記工具を保持する刃物台を有する工具ユニットと、
前記工具を前記主軸に対して相対的に移動させる移動機構と、
前記主軸及び前記移動機構を制御し、前記移動機構を介して前記工具を前記工具検出面に接触又は接近させたときの前記工具センサの検出結果に基づき工具位置を取得し、取得した前記工具位置と予め設定される基準位置の差に基づき補正量を取得し、取得した前記補正量を加味して前記主軸により把持されたワークを前記工具により加工する制御部と、を備える、
工作機械。 - 複数の前記工具検出面のうち第1工具検出面は前記主軸の主軸中心線と平行であるZ軸方向に直交して延び、
複数の前記工具検出面のうち第2工具検出面は前記Z軸方向に直交するX軸方向に直交して延び、
複数の前記工具検出面のうち第3工具検出面は前記X軸方向及び前記Z軸方向に直交するY軸方向に直交して延び、
前記制御部は、
前記移動機構を介して前記工具を前記工具センサに対して相対的に前記Z軸方向に移動させて前記工具を前記第1工具検出面に接触又は接近させたときの前記工具センサの検出結果に基づき前記Z軸方向における前記工具位置を取得し、
前記移動機構を介して前記工具を前記工具センサに対して相対的に前記X軸方向に移動させて前記工具を前記第2工具検出面に接触又は接近させたときの前記工具センサの検出結果に基づき前記X軸方向における前記工具位置を取得し、
前記移動機構を介して前記工具を前記工具センサに対して相対的に前記Y軸方向に移動させて前記工具を前記第3工具検出面に接触又は接近させたときの前記工具センサの検出結果に基づき前記Y軸方向における前記工具位置を取得する、
請求項3に記載の工作機械。
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