JP7315405B2 - 平型導体用コネクタ - Google Patents
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本開示の第2の観点に係る発明は、平型導体を係止するロック部材を備える平型導体用コネクタにおいて、ロック部材の組付作業が簡易な平型導体用コネクタを提供することを目的とする。
本開示の第3の観点に係る発明は、第一接触片と第二接触片と前方延出部とを備える端子において、第一接触片及び第二接触片の特性調整を容易にする新たな構造の端子を提供することを目的とする。
第1-1の態様に係る平型導体用コネクタは、ハウジングと、平型導体を係止するための係止凸部を有し、前記ハウジングに対してロック位置とアンロック位置との間で変位可能なロック部材と、弾性変形することで前記ロック部材の前記アンロック位置への変位を許容すると共に、前記アンロック位置の前記ロック部材を前記ロック位置へ付勢する付勢部材と、を備える平型導体用コネクタであって、前記ロック位置の前記ロック部材の前記係止凸部は、前記平型導体の経路に進入することで前記平型導体を係止し、前記アンロック位置の前記ロック部材の前記係止凸部は、前記経路から退避することで前記平型導体の係止を解除し、前記係止凸部は、前記平型導体の厚み方向一方側と他方側のうち他方側から前記平型導体を係止し、前記ロック部材は、当該ロック部材を前記アンロック位置へ移動させるための操作部を有し、前記ロック位置から前記アンロック位置までの前記ロック部材の変位は、当該ロック部材の前記厚み方向他方側への平行移動によって可能である。
このため、上記態様では、特許文献1,2,3開示の先行技術と異なり、ロック部材の回動を考慮して操作部を形成する必要がない。その結果、操作部を広く形成しやすかったり、また、平型導体の厚み方向他方側への操作力がロック部材へスムーズに伝わったりする。つまり、第1の観点によれば、ロック状態からアンロック状態への操作がしやすいコネクタとすることができる。
具体的には、特許文献1開示の平型導体用コネクタでは、アンロック状態にするために、操作部(把持部31)を把持して操作部(回動レバー3)を回動させる必要がある。
また、特許文献2開示の平型導体用コネクタでは、アンロック状態にするために、ロック部材(ロック部材4)の操作部(前壁部18)を指に引っ掛けて、ロック部材4を上方に持ち上げることで、ロック部材4を回動支持面部16に沿って回動させる必要がある。
また、特許文献3開示の平型導体用コネクタでは、ロック部材(弾性ロック片8のうち、係止突起8a、弾性腕8c、操作部8bの部分)は、湾曲部8d付近を回動中心とする回動をし、平行移動をしない。
このため、経路よりも平型導体の厚み方向一方側に操作部を配置できる。
このため、平型導体から係止凸部に抜去方向の力が作用したとき、ロック部材の他方側部がハウジングの他方側部抜去方向規制部に近接又は接触しているので、ロック部材は動かないか僅かに動いた後に止まる。
但し、上記態様のコネクタは、係止凸部に作用する抜去方向の力によって、ロック部材に、付勢方向規制部の抜去方向側の端を支点とした、係止凸部が退避する方向へのモーメントが発生する構造となってしまう。
しかし、上記態様では、ハウジングには他方側部抜去方向規制部が形成されるので、ロック部材が回動しようとしても、回動が起こらないか、起こっても僅かな回動で収まる。
このため、使用者は、平型導体を挿入するだけで、係止凸部を経路から退避させることができる。また、係止凸部の退避をロック部材の回動により実現するので、ロック部材の平行移動により実現する場合と比べてロック部材の変位が小さく、その結果、小さな挿入力で済む。
そして、弾性部は、少なくとも2つの折返部を有する。このため、折返部が1つである態様と比較して、ロック部材が平行移動するときに接触部とロック部材とが摺動することが抑制されやすい構造となる。
第2-1の態様に係る平型導体用コネクタは、ハウジングと、ロック部材と、を備える平型導体用コネクタであって、前記ハウジングには、前記ロック部材を収容する収容空間が形成され、前記収容空間に収容された前記ロック部材は、前記収容空間においてロック位置とアンロック位置との間で変位可能であり、前記ロック部材は、平型導体を係止するための係止凸部であって、前記ロック部材が前記ロック位置にあるときは前記平型導体を係止し、前記ロック部材が前記アンロック位置にあるときは前記平型導体の係止を解除する前記係止凸部を有し、前記ハウジング又は前記ロック部材は、弾性変形可能な弾性部であって、弾性変形することで前記収容空間への所定の方向からの前記ロック部材の挿入を許容する前記弾性部を有し、前記ハウジングは、前記収容空間内の前記ロック部材が前記所定の方向へ移動したときに前記ロック部材に当接することで、前記ロック部材の前記収容空間からの離脱を防止する離脱防止部を有する。
ロック部材は、平型導体を係止するための係止凸部を有する。係止凸部は、ロック部材がロック位置にあるときは平型導体を係止し、ロック部材がアンロック位置にあるときは平型導体の係止を解除する。
このため、コネクタの組立時、ハウジング又はロック部材が有する弾性部を弾性変形させることで、所定の方向から収容空間へロック部材を挿入することができる。
このため、収容空間内のロック部材が挿入されてきた側へ移動しても、ハウジングの離脱防止部がロック部材に当接し、これにより、ロック部材の収容空間からの離脱が防止される。
したがって、ロック部材がロック位置から開口方向へ移動したときと、ロック部材がアンロック位置から開口方向に移動したときとでは、ロック部材の移動軌跡が異なることとなる。
このため、ロック部材のロック位置とアンロック位置との間の変位が開口方向に交差する方向であるコネクタにおいて、ロック部材の離脱を防止することができる。
このため、ロック部材の組立時、ハウジングが有する係止弾性部を弾性変形させることで、ロック部材を収容空間へ挿入することができる。そして、弾性復帰した係止弾性部の一方側凸部を含む離脱防止部によって、ロック部材の収容空間からの離脱が防止される。
このため、離脱防止部が一方側凸部のみから構成される態様と比較して、一方側凸部の突出量を小さくすることができる。一方側凸部の突出量が小さくなると、収容空間にロック部材を挿入する際にロック部材をロック位置に近い位置に向けて挿入することができ、その結果、ロック部材を挿入する際の付勢部材の弾性変形量が小さくすることができる。ロック部材を挿入する際の付勢部材の弾性変形量が小さくなると、例えば、ロック部材の挿入時に必要な力を低減することができる。
第3-1の態様に係る端子は、接続対象物に対して第一方向一方側から接触する第一接触部を先端側に有し、第一方向に直交する第二方向一方側に延びる第一接触片と、前記接続対象物に対して第一方向一方側から接触する第二接触部を先端側に有し、第一方向に直交する第二方向一方側に延びる第二接触片と、前記第一接触片及び前記第二接触片の両方の基端側が接続される基端側部と、を備える端子であって、前記第二接触片は、前記第一接触片に対して第一方向他方側に位置し、前記基端側部は、前記第二接触片に対して第一方向他方側に位置する前方延出部であって、第二方向一方側へ直線状に延びる前記前方延出部を有し、前記第二接触片の基端側は、前記前方延出部に接続される。
第二接触片は、第一接触片に対して第一方向他方側に位置する。基端側部には、第一接触片及び第二接触片の両方の基端側が接続される。
このため、基端側部の前方延出部をハウジングに保持させたり、前方延出部に他のコネクタ構成部材を支持させたりして機能させることができる。
このため、第二接触片の基端側が前方延出部に接続されない端子と異なり、端子の設計自由度が向上する。すなわち、例えば、第二接触片の基端側を前方延出部のみ接続させることで、第一接触片と第二接触片との基端同士の間隔を広くしやすい。また、例えば、第二接触片の基端側の一部を前方延出部に接続させることで、第二接触片の基端を太く形成しやすい。
当該態様によっても、第3-1の態様と同様に、第一接触片と第二接触片と前方延出部とを備える端子において、第一接触片及び第二接触片の特性調整を容易にする新たな構造の端子が提供される。
このため、端子の第一方向の寸法や各接触片の基端側の幅寸法を変更することなく、第一接触片と第二接触片との基端側の同士の間隔を広くしやすい。第一接触片と第二接触片との基端側の同士の間隔が広いと、例えば、プレス型による抜き加工が容易となる。
当該態様でも、第3-3の態様と同様に、端子の第一方向の寸法や各接触片の基端側の幅寸法を変更することなく、第一接触片と第二接触片との基端側の同士の間隔を広くしやすい。第一接触片と第二接触片との基端側の同士の間隔が広いと、例えば、プレス型による抜き加工が容易となる。
なお、上記態様において、第一方向に略平行に伸びる板縁の長さを長くすること(例えば第二接触腕の基端の幅よりも長くすること)が、第一接触片や第二接触片の基端側の変形量を確保する観点からより好ましい。
なお、上記態様において、更に、第一接触部と第二接触部との第三方向(第一方向及び第二方向の両方に垂直な方向をいう。)の位置を一致させてもよい。第一接触部と第二接触部との第三方向の位置を一致させると、接続対象物における第二接触部の接触箇所を、第一接触部によってワイピングすることができる。
本開示の第2の観点に係る発明によれば、平型導体を係止するロック部材を備える平型導体用コネクタにおいて、ロック部材の組付作業が簡易な平型導体用コネクタを提供することができる。
本開示の第3の観点に係る発明によれば、第一接触片と第二接触片と前方延出部とを備える端子において、第一接触片及び第二接触片の特性調整を容易にする新たな構造の端子を提供することができる。
また、+X方向を抜去方向、-X方向を挿入方向、+Z方向を厚み方向一方側ということもある。これらは、コネクタ100に接続される平型導体90を基準とした方向表現である。
図1~図4に示すように、コネクタ100は、平型導体90が接続される平型導体用コネクタである。平型導体90は、コネクタ100が実装される基板80(図15(C)参照)に沿う方向に、コネクタ前方からコネクタ100に挿入される。
コネクタ100を製造する方法は、仕掛品100A(図6、図7参照)を製造する仕掛品製造工程と、仕掛品100Aにロック部材30を組付けるロック部材組付工程と、を含む。
端子10は、ハウジング20の後方から組付け、付勢部材40は、ハウジング20の前方から組付ける。
図7に示すように、仕掛品100Aは、ロック部材30を収容する収容空間21を有する。収容空間21は、後方に開口している。仕掛品100Aの後方から収容空間21へロック部材30を挿入する。
ロック部材30は、収容空間21内に変位可能に配置される。ロック部材30は、少なくとも、ロック位置K(図15参照)とアンロック位置L(図16参照)との間で変位可能である。
図5に示すように、端子10は、複数設けられる。複数の端子10は、互いに同一の構造である。複数の端子10は、互いに同一の姿勢で、幅方向に並んで等間隔に配置される。端子10の詳細な構造は、後述する。
ハウジング20は、合成樹脂などの絶縁性材料で形成される。
端子保持部22は、複数の端子10を保持する部分である。端子保持部22は、コネクタ100の幅方向中央部分に形成される。端子保持部22の前面側には、平型導体90が挿入される平型導体挿入口102が形成される。端子保持部22の後面側には、複数の端子10が挿入される複数の端子挿入口51が形成される。端子保持部22は、略直方体形状とされる。
また、付勢部材配置空間61は上方に開口し、この開口から付勢部材40の一部(接触部48を含む一部)が上方に突出する。
一方、付勢部材配置空間61は、下方、後方及びコネクタ幅方向両側には開口しない(図13参照)。
側壁24の幅方向内側の面には、ロック部材30が幅方向に移動したときにロック部材30の本体部31が接触する。側壁24の幅方向内側の面は、幅方向内側を法線方向とする平面とされる。側壁24の幅方向内側の面は、付勢部材配置空間61のコネクタ幅方向外側の面よりもコネクタ幅方向外側に位置する。
側壁24の幅方向外側の面は、幅方向外側を法線方向とする平面であり、付勢部材保持部23の幅方向外側の面と面一の関係とされ、コネクタ100の幅方向外側の端を構成する。
ロック部材30は、合成樹脂などの絶縁性材料で形成される。
本体部31は、ロック部材30の上部(厚み方向一方側の部分)を構成する。図15に示すように、本体部31は、平型導体90の経路SRに対し厚み方向一方側(上側)に配置され、本開示の「一方側部」に相当する。
一対の腕部32は、幅方向一方側の腕部32と、幅方向他方側の腕部32と、から構成される。腕部32は、本体部31に対し下方に位置する。
中央膨出面33は、本体部31の幅方向中央の範囲に形成される。中央膨出面33は、一対の外側上面34に対して上方に膨出する。図3に示すように、中央膨出面33は、ハウジング20の一対の係止弾性部27の間に配置され、コネクタ上方に露出する。中央膨出面33が下方へ向けて押圧されることで、ロック部材30が下方へ移動し、アンロック位置に変位する(図16(C)参照)。中央膨出面33は、本開示の「操作面」や「操作部」に相当する。
一対の外側上面34は、本体部31の幅方向外側の範囲に形成される。外側上面34は、上方向を法線方向とする平面とされる。外側上面34は、ハウジング20の係止弾性部27及び天壁25の下方に配置される(図3参照)。外側上面34がハウジング20の天壁25の下側面25A(図13、図15参照)に当接することで、ロック部材30の上方向の可動域が規定される。
前側水平面33Aは、上方向を法線方向とする平面とされる。前側水平面33Aは、平面視で、中央膨出面33の大部分を構成する。前側水平面33Aは、コネクタ100を吸着して保持する際の吸着面として機能する。
後方傾斜面33Bは、上方向に対して僅かに後方に傾いた方向を法線方向とする平面とされる。後方傾斜面33Bは、前側水平面33Aに対して後方に形成される。
後方凹部35は、外側上面34が下方へ凹んだ部分である。後方凹部35には、ハウジング20の係止弾性部27の上側凸部27Bが配置される(図3参照)。後方凹部35は、上方だけでなく、後方にも開放される。
前方凹部36は、外側上面34が下方へ凹んだ部分である。前方凹部36は、後方凹部35に対して前方に形成される。前方凹部36は、上方だけでなく、前方にも開放される。ロック部材30の組付時、前方凹部36のうち前方に向けて開放された部分を、ハウジング20の係止弾性部27の上側凸部27Bが前後方向に通過する(図18(A)参照)。
規制凸部39は、ハウジング20の係止弾性部27の上側凸部27Bの前方に配置される(図15(A)参照)。規制凸部39がハウジング20の係止弾性部27の上側凸部27Bに当接することで、ロック部材30の後方の可動域が規定される。規制凸部39の上面は、ロック部材30の外側上面34と一致する。
除去部37は、本体部31の外側上面34を上下方向に貫通する孔である。除去部37は、平型導体90が挿入される位置の上方に形成され、除去部37を介してコネクタ上方から平型導体90の先端部91を視認可能とする。除去部37は、後方凹部35の前方に位置する。
中央下面38Aは、本体部31の幅方向中央の範囲に形成される。中央下面38Aが形成された幅方向の範囲は、中央膨出面33が形成された幅方向の範囲よりも広い。中央下面38Aは、下方向を法線方向とする平面とされる。図11、図14に示すように、中央下面38Aには、複数の肉抜き部38Cが形成される。肉抜き部38Cは、本体部31の樹脂が肉抜きされた部分である。中央下面38Aは、ロック部材30が下方へ移動したとき、ハウジング20の端子保持部22の上面22Aに接触する。中央下面38Aがハウジング20の端子保持部22に接触することで、ロック部材30の下方向の可動域が規定される。
外側下面38Bは、下方向を法線方向とする平面とされる。外側下面38Bは、中央下面38Aよりも上方に形成され、ロック部材30が下方へ移動してもハウジング20の付勢部材保持部23の上面23A(図7、図13参照)に接触しない(図16(B)参照)。外側下面38Bには、付勢部材40が接触する。このため、ロック部材30は、外側下面38Bにおいて付勢部材40から上方向の弾性力を受け、上方向へ向けて付勢される。外側下面38Bは、除去部37が形成された位置よりもピッチ方向外側に形成される。
一対の本体側面38Dは、本体部31の幅方向の両端を構成する。本体側面38Dは、幅方向外側を法線方向とする平面とされる。本体側面38Dは、本体部31の前後方向のほぼ全体に亘って形成される。本体側面38Dは、ロック部材30が幅方向に移動したとき、ハウジング20の側壁24の幅方向内側の面に接触する。ロック部材30の本体部31の本体側面38Dがハウジング20の側壁24に当接することで、ロック部材30の幅方向の可動域が規定される。
本体後面38Eは、本体部31の後端を構成する。本体後面38Eは、後方向を法線方向とする平面とされる。本体後面38Eは、本体部31の幅方向のほぼ全体に亘って形成される。
本体前面38Fは、本体部31の前端を構成する。本体前面38Fは、前方向を法線方向とする平面とされる。本体前面38Fは、本体部31の幅方向のほぼ全体に亘って形成される。本体前面38Fは、ロック部材30が前方へ平行移動しても、ハウジング20の前壁26に接触しない。なぜなら、ロック部材30の前方向の可動域は、ロック部材30の腕部32の第二延出部72の前端面72Aがハウジング20(他方側部抜去方向規制部66)に当接することで規定されるからである(図15参照)。
第二延出部72は、平型導体90の経路SRに対し厚み方向他方側(下側)に配置され、本開示の「他方側部」に相当する。
図13(A)に示すように、付勢部材40は、基部41,42,43と、ロック部材30に接触する接触部48と、基部41,42,43と接触部48との間に位置する弾性部44,45,46,47と、を有する。
弾性部44,45,46は、2つの折返部44,46と、2つの折返部44,46を繋ぐ直線部45と、を有する。
接触部48は、上方が凸となるように曲げられた部分とされる。接触部48の先には、先端部49が形成される。先端部49の先端は、付勢部材40が弾性変形していない図示の状態において、付勢部材保持部23の上側面23Aによりも下方に位置する。
平型導体90が挿入されていない状態(「通常状態」という。)のコネクタ100では、ロック部材30は、ロック状態(図15参照)と同じ位置に位置する。通常状態のコネクタ100では、係止凸部73は、平型導体90の経路SRに進入している。また、ハウジング20の一対の天壁25の下側面25Aに、ロック部材30の外側上面34が面で接触している。また、ロック部材30の本体部31の外側下面38Bは、付勢部材40によって上方へ向けて付勢されている。
ロック部材30のうち、付勢部材40によって付勢される位置と、ハウジング20によって付勢方向(上方向)の移動が制限される位置(天壁25に接触する位置)とは、コネクタ幅方向で一致している(図15(B)参照)。
平型導体90が挿入される時(「導体挿入時」という。)の動作について、図17を用いて説明する。
具体的には、ロック部材30が係止凸部73の傾斜面73Bにおいて平型導体90から受ける力は、後ろ方向かつ下方向の斜め方向である。
そして、ロック部材30は、後方凹部35の前面(規制凸部39)において、ハウジング20の係止弾性部27の上側凸部27Bから前方向の反力を受ける。
抜去規制時(ロック状態において、平型導体90に抜去する方向の力が加えられた時)の動作について、図15を用いて説明する。
図12に示すように、ハウジング20の他方側部抜去方向規制部66は、後方を法線方向とする平面とされる。
ロック部材30がアンロック位置にある状態(「アンロック状態」という。)について、図16を用いて説明する。
ロック部材30がロック位置Kから後方に移動すると、ロック部材30の規制凸部39が、ハウジング20の係止弾性部27の上側凸部27Bに当接する(図15(A)参照)。つまり、係止弾性部27の上側凸部27B(一方側凸部)によって、ロック位置Kから後方に移動するロック部材30の離脱が防止される。
しかし、この状態では、ハウジング20の下側凸部28の前方に、ロック部材30の本体後面38Eが配置される。このため、この状態からロック部材30が後方へ移動しても、ロック部材30の本体後面38Eがハウジング20の下側凸部28(他方側凸部)に当接し、収容空間21からの離脱が規制される。
ロック部材30を組み付ける時(ロック部材組付時)の動作について、図18を用いて説明する。
ロック部材30の規制凸部39が係止弾性部27の上側凸部27Bを乗り越えると、係止弾性部27の形状が元の形状に戻る。これにより、ロック部材30の組付が完了する。
次に、図19を用いて、端子10の詳細構造について説明する。
なお、図19の-Z方向を第一方向一方側、+Z方向を第一方向他方側、+X方向を第二方向一方側、-X方向を第二方向他方側として説明を進める。
前方延出部13には、ハウジング20に食い込む突起部13Aが形成され、ハウジング20に圧入される(図14(A)参照)。
第一接触片15と第二接触片16とは、共に、第二方向一方側に延び、それぞれ、「接続対象物」としての平型導体90に対して第一方向一方側から接触する第一接触部15Aと第二接触部16Aとを先端側に有する。第二接触片16は、第一接触片15に対して第一方向他方側に位置する。第二接触部16Aは、第一接触部15Aよりも第二方向他方側で平型導体90に接触する。
第二接触片16は、その基端側に、第二方向一方側かつ第一方向一方側の斜め方向へ延びる第一傾斜部16Cを有し、その先端側に、第二方向一方側かつ第一方向他方側の斜め方向に延びる第二傾斜部16Bを有する。
なお、接触片の延びる方向については、接触片が有する一対の縁が向く方向を基準に把握することができる。具体的には、接触片が有する一対の縁の両方が斜め方向へ延びる場合は、接触片は斜め方向に延びていると把握される。
これにより、第一空間17の第二方向他方側の端17Aは、第二空間18の第二方向他方側の端18Aよりも第二方向他方側に位置し、第一空間17の第一方向他方側の端17Bは、第二空間18の第二方向他方側の端18Aよりも第一方向他方側に位置する。
次に、ハウジング20の端子保持部22の構造について、説明する。
下壁52と上壁53との間の空間に、端子10の基端側部11及び接触片15,16が配置される。上壁53の上側面は、端子保持部22の上面22Aを構成する。
複数の介在壁54には、平型導体90が挿入されるための挿入溝55が形成される。挿入溝55は、介在壁54の前端から後方に延びる。挿入溝55の後端55Aは、介在壁54の前後方向中間部に位置する。挿入溝55の後端55Aにより、平型導体90の挿入深さの限界が規定される。
次に、本実施形態の作用効果について、第1の観点から説明する。
また、平型導体用コネクタ100は、付勢部材40を備える。付勢部材40は、弾性変形することでロック部材30のアンロック位置Lへの変位を許容すると共に、アンロック位置Lのロック部材30をロック位置Kへ付勢する。
そして、ロック部材30は、当該ロック部材30をアンロック位置へ移動させるための操作部(中央膨出面33)を有する。このため、使用者は、操作部(中央膨出面33)を操作することで、ロック部材30をアンロック位置Lへ移動させることができる。
更に、ロック位置Kからアンロック位置Lまでのロック部材30の変位は、当該ロック部材30の平型導体90の厚み方向他方側(下側)への平行移動によって可能である。このため、本実施形態では、先行技術と異なり、ロック部材30の回動を考慮して操作部(中央膨出面33)を形成する必要がない。その結果、操作部(中央膨出面33)を広く形成しやすかったり、また、平型導体90の厚み方向他方側(下側)への操作力がロック部材30へスムーズに伝わったりする。つまり、ロック状態からアンロック状態への操作がしやすいコネクタとすることができる。
このため、経路SRよりも平型導体90の厚み方向一方側(上側)に操作部(中央膨出面33)を配置できる。
このため、平型導体90から係止凸部73に抜去方向の力が作用したとき、ロック部材30の第二延出部72(他方側部)がハウジング20の他方側部抜去方向規制部66に近接又は接触しているので、ロック部材30は動かないか僅かに動いた後に止まる。
但し、係止凸部73に作用する抜去方向の力によって、ロック部材30に、付勢方向規制部(一対の外側上面34)の抜去方向側の端を支点とした、係止凸部73が退避する方向へのモーメントが発生する構造となってしまう。
しかし、本実施形態では、ハウジング20に他方側部抜去方向規制部66が形成されるので、ロック部材30が回動しようとしても、係止凸部73が退避する方向へ回動が起こらないか、起こっても僅かな回動で収まる。
このため、使用者は、平型導体90を挿入するだけで、係止凸部73を経路SRから退避させることができる。また、係止凸部73の退避をロック部材30の回動により実現するので、ロック部材30の平行移動により実現する場合と比べて、小さな挿入力で済む。
特に、本実施形態では、挿入時の回動の中心(外側上面34の後方側の端)は、係止凸部73よりも、挿入方向側かつ厚み方向一方側(後方かつ上方)に位置する。このため、より一層小さな挿入力で済む。
そして、弾性部44,45,46は、2つの折返部44,46を有する。このため、折返部44,46が1つである態様と比較して、ロック部材30が上下方向に平行移動するときに接触部48とロック部材30とが摺動することが抑制されやすい構造となる。
ロック部材30は、平型導体90を係止するための係止凸部73を有する。係止凸部73は、ロック部材30がロック位置Kにあるときは平型導体90を係止し、ロック部材30がアンロック位置Lにあるときは平型導体90の係止を解除する。
また、ハウジング20は、弾性変形可能な弾性部(係止弾性部27)を有する。弾性部(係止弾性部27)は、弾性変形することで収容空間21への所定の方向(コネクタ後方向)からのロック部材30の挿入を許容する。このため、コネクタの組立時、ハウジング20が有する弾性部(係止弾性部27)を弾性変形させることで、所定の方向(コネクタ後方向)から収容空間21へロック部材30を挿入することができる。
更に、ハウジング20は、収容空間21内のロック部材30が所定の方向(コネクタ後方向)へ移動したときにロック部材30に当接することで、ロック部材30の収容空間21からの離脱を防止する離脱防止部27B,28を有する。このため、収容空間21内のロック部材30が挿入されてきた側へ移動しても、ハウジング20の離脱防止部27B,28がロック部材30に当接し、これにより、ロック部材30の収容空間21からの離脱が防止される。
以上より、コネクタ製造時のロック部材30の組付工程において、ハウジング20及びロック部材30とは別の部材が不要であり、かつ、弾性部(係止弾性部27)を弾性変形させつつロック部材30を挿入するだけで、ロック部材30が収容空間21から離脱しなくなる。つまり、平型導体90を係止するロック部材30を備える平型導体用コネクタ100において、ロック部材30の組付作業を簡易にすることができる。
そこで、離脱防止部27B,28が、ロック部材30がロック位置Kから開口方向(コネクタ後方向)へ移動したときロック部材30に当接し、かつ、ロック部材30がアンロック位置から開口方向(コネクタ後方向)に移動したときロック部材30に当接する。
このため、ロック部材30のロック位置Kとアンロック位置との間の変位が開口方向(コネクタ後方向)に交差する方向であるコネクタにおいて、ロック部材30の離脱を防止することができる。
このため、ロック部材30の組立時、ハウジング20が有する係止弾性部27を弾性変形させることで、ロック部材30を収容空間21へ挿入することができる。そして、弾性復帰した係止弾性部27の一方側凸部(上側凸部27B)を含む離脱防止部27B,28によって、ロック部材30の収容空間21からの離脱が防止される。
なお、「一方側凸部」は離脱防止部27B,28の全部を構成してもよい。
このため、離脱防止部27B,28が一方側凸部(上側凸部27B)のみから構成される態様と比較して、一方側凸部(上側凸部27B)の突出量を小さくすることができる。一方側凸部(上側凸部27B)の突出量が小さくなると、収容空間21にロック部材を挿入する際にロック部材30をロック位置Kに近い位置に向けて挿入することができ、その結果、ロック部材30を挿入する際の付勢部材40の弾性変形量が小さくすることができる。ロック部材30を挿入する際の付勢部材40の弾性変形量が小さくなると、例えば、ロック部材30の挿入時に必要な力を低減することができる。
また、係止弾性部27は、一対の付勢方向規制部(天壁25の下側面25A)のそれぞれに対するコネクタ幅方向内側に一対形成される。このため、ロック部材30の収容空間21からの離脱が、コネクタ幅方向に離れて位置する一対の係止弾性部27の一対の係止凸部73により安定的に防止される。
更に、一対の係止弾性部27は、それぞれ、基端側から収容空間21の開口方向(コネクタ後方向)へ向けて延びる延出部27Aと、延出部27Aの先端側に形成された一方側凸部(上側凸部27B)と、を含んで構成される。このため、ロック部材30の収容空間21からの離脱が、開口方向(コネクタ後方向)へ向けて延びる延出部27Aの先端側(開口方向側)に形成された一方側凸部(上側凸部27B)により防止される。また、開口方向(コネクタ後方向)に沿ったコネクタ寸法の範囲(コネクタ前後寸法の範囲)において、延出部27Aの長さを長くできるので、破損しにくい係止弾性部27とすることができる。
このため、基板80に垂直な方向のうち基板80から離れる方向からの操作により、ロック部材30をアンロック位置Lへ変位させることができる。なお、ロック部材30のアンロック位置への変位が、基板上方からの操作により行えることは、例えば、基板80に対して多数のコネクタを実装する場合に有益である。
このため、第二接触片16の基端側が前方延出部13に接続されない端子10と異なり、端子10の設計自由度が向上する。すなわち、例えば、第二接触片16の基端側を前方延出部13のみ接続させることで、第一接触片15と第二接触片16との基端同士の間隔を広くしやすい。また、例えば、第二接触片16の基端側の一部を前方延出部13に接続させることで、第二接触片16の基端を太く形成しやすい。
このように、第3の観点によれば、第一接触片15と第二接触片16と前方延出部13とを備える端子10において、第一接触片15及び第二接触片16の特性調整を容易にする新たな構造の端子が提供される。
また、前方凹部36が形成されることで、ロック部材30が係止弾性部27からの反力を受け始める時点が遅れる。特に、ロック部材30が係止弾性部27から反力を受け始める時点が、ロック部材30が付勢部材40から反力を受ける始める時点よりも後になっており、タイミングがずらされているので、ロック部材30の挿入が容易となる。
更に、アンロック位置Lのロック部材30の第二延出部72よりも後方に、端子保持部22と付勢部材保持部23とを連結する補強部67が形成される(図16(A)参照)。このため、ハウジング20が補強される。
更に、第二延出部72の後端72Bが本体部31の後端(本体後面38E)よりも前方に位置するので、コネクタ100の前後寸法が大きくすることなく、補強部67を形成できる。
更に、ロック部材30の本体部31の外側下面38Bは、中央下面38Aよりも上方に位置する。これにより、ロック部材30の中央下面38Aをハウジング20に当接可能としつつ、付勢部材保持部23を高く形成することができる。付勢部材保持部23を高く形成することで、ハウジング20の強度を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、ロック部材30及び付勢部材40が、ハウジング20とは別体として形成された部材であるが、本開示のロック部材及び付勢部材はこれに限定されない。例えば、付勢部材は、合成樹脂材料でハウジングと一体に成形されてもよい。
102 平型導体挿入口
10 端子
11 基端側部
12A 板縁
13 前方延出部
13A 突起部
15 第一接触片
15A 第一接触部
16 第二接触片
16A 第二接触部
16C 第一傾斜部(傾斜部)
17 第一空間
17A 第二方向他方側の端
17B 第一方向他方側の端
18 第二空間
18A 第二方向他方側の端
20 ハウジング
21 収容空間
22 端子保持部
23 付勢部材保持部
24 側壁
25 天壁(付勢方向規制部)
25A 下側面(付勢方向規制部)
26 前壁
27 係止弾性部(弾性部)
27A 延出部
27B,28 離脱防止部
27B 上側凸部(一方側凸部)
28 下側凸部(他方側凸部)
30 ロック部材
31 本体部(一方側凸部)
32 腕部(連結部、他方側部)
33 中央膨出面(操作部、操作面)
34 外側上面(付勢方向規制部)
40 付勢部材
41,42,43 基部
44,45,46 弾性部
44,46 折返部
48 接触部
66 他方側部抜去方向規制部
71 第一延出部(連結部)
72 第二延出部(他方側部)
72A 前端面(付勢方向規制部)
73 係止凸部
80 基板
90 平型導体
91 先端部
Claims (6)
- 端子と、
ハウジングと、
ロック部材と、
一対の付勢部材と、を備える平型導体用コネクタであって、
前記ハウジングには、前記ロック部材を収容する収容空間が形成され、
前記収容空間に収容された前記ロック部材は、前記収容空間においてロック位置とアンロック位置との間で変位可能であり、
前記ロック部材は、平型導体を係止するための係止凸部であって、前記ロック部材が前記ロック位置にあるときは前記平型導体を係止し、前記ロック部材が前記アンロック位置にあるときは前記平型導体の係止を解除する前記係止凸部を有し、
前記一対の付勢部材の各々は、弾性変形することで前記ロック部材の前記アンロック位置への変位を許容すると共に、前記アンロック位置の前記ロック部材を前記ロック位置へ付勢するものであり、
前記ハウジングは、
前記端子を保持する端子保持部と、
前記一対の付勢部材を保持する一対の付勢部材保持部であって、前記端子保持部に対しコネクタ幅方向外側に配置される前記一対の付勢部材保持部と、を有し、
前記ハウジング又は前記ロック部材は、弾性変形可能な弾性部であって、弾性変形することで前記収容空間への所定の方向からの前記ロック部材の挿入を許容する前記弾性部を有し、
前記ハウジングは、前記収容空間内の前記ロック部材が前記所定の方向へ移動したときに前記ロック部材に当接することで、前記ロック部材の前記収容空間からの離脱を防止する離脱防止部を有する、
平型導体用コネクタ。 - ハウジングと、
ロック部材と、
付勢部材と、を備える平型導体用コネクタであって、
前記ハウジングには、前記ロック部材を収容する収容空間が形成され、
前記収容空間に収容された前記ロック部材は、前記収容空間においてロック位置とアンロック位置との間で変位可能であり、
前記ロック部材は、平型導体を係止するための係止凸部であって、前記ロック部材が前記ロック位置にあるときは前記平型導体を係止し、前記ロック部材が前記アンロック位置にあるときは前記平型導体の係止を解除する前記係止凸部を有し、
前記付勢部材は、弾性変形することで前記ロック部材の前記アンロック位置への変位を許容すると共に、前記アンロック位置の前記ロック部材を前記ロック位置へ付勢するものであり、
前記付勢部材は、前記平型導体用コネクタが実装される基板に固定される基板固定部を有し、
前記ハウジング又は前記ロック部材は、弾性変形可能な弾性部であって、弾性変形することで前記収容空間への所定の方向からの前記ロック部材の挿入を許容する前記弾性部を有し、
前記ハウジングは、前記収容空間内の前記ロック部材が前記所定の方向へ移動したときに前記ロック部材に当接することで、前記ロック部材の前記収容空間からの離脱を防止する離脱防止部を有する、
平型導体用コネクタ。 - ハウジングと、
ロック部材と、を備える平型導体用コネクタであって、
前記ハウジングには、前記ロック部材を収容する収容空間が形成され、
前記収容空間に収容された前記ロック部材は、前記収容空間においてロック位置とアンロック位置との間で変位可能であり、
前記ロック部材は、平型導体を係止するための係止凸部であって、前記ロック部材が前記ロック位置にあるときは前記平型導体を係止し、前記ロック部材が前記アンロック位置にあるときは前記平型導体の係止を解除する前記係止凸部を有し、
前記ハウジング又は前記ロック部材は、弾性変形可能な弾性部であって、弾性変形することで前記収容空間への所定の方向からの前記ロック部材の挿入を許容する前記弾性部を有し、
前記ハウジングは、前記収容空間内の前記ロック部材が前記所定の方向へ移動したときに前記ロック部材に当接することで、前記ロック部材の前記収容空間からの離脱を防止する離脱防止部を有し、
前記ロック部材の前記ロック位置と前記アンロック位置との間の変位は、前記所定の方向である前記収容空間の開口方向に交差する方向の変位であり、
前記離脱防止部は、
前記ロック部材が前記ロック位置から前記開口方向へ移動したとき、前記ロック部材に当接し、かつ、
前記ロック部材が前記アンロック位置から前記開口方向に移動したとき、前記ロック部材に当接し、
前記弾性部は、前記ハウジングに形成された係止弾性部であって、前記離脱防止部の一部又は全部を構成する一方側凸部を含んで構成された前記係止弾性部であり、
弾性変形することで前記ロック部材の前記アンロック位置への変位を許容すると共に、前記アンロック位置の前記ロック部材を前記ロック位置へ付勢する付勢部材を備え、
前記離脱防止部は、
前記係止弾性部の前記一方側凸部と、
前記係止凸部とは反対方向に突出する他方側凸部と、を含んで構成され、
前記一方側凸部は、前記ロック位置から前記開口方向へ移動する前記ロック部材に当接し、
前記他方側凸部は、前記アンロック位置から前記開口方向へ移動する前記ロック部材に当接する、
平型導体用コネクタ。 - 前記弾性部は、前記ハウジングに形成された係止弾性部であって、前記離脱防止部の一部又は全部を構成する一方側凸部を含んで構成された前記係止弾性部である、
請求項1又は請求項2に記載の平型導体用コネクタ。 - 前記係止弾性部には、上下方向に貫通する貫通孔であって、当該貫通孔を介し、当該平型導体用コネクタに挿入された前記平型導体の一部を、当該平型導体用コネクタの上方から視認可能とする前記貫通孔が形成される、
請求項3又は請求項4に記載の平型導体用コネクタ。 - 弾性変形することで前記ロック部材の前記アンロック位置への変位を許容すると共に、前記アンロック位置の前記ロック部材を前記ロック位置へ付勢する付勢部材を備え、
前記ハウジングは、前記ロック部材が付勢される方向への変位を規制すると共に、コネクタ幅方向の両端部に形成された一対の付勢方向規制部を備え、
前記係止弾性部は、前記一対の付勢方向規制部のそれぞれに対するコネクタ幅方向内側に一対形成され、
一対の前記係止弾性部は、それぞれ、その基端側から前記収容空間の開口方向へ向けて延びる延出部と、前記延出部の先端側に形成された前記一方側凸部と、を含んで構成される、
請求項4又は請求項5に記載の平型導体用コネクタ。
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