JP7315114B2 - Rficモジュール付きキャップ及びrfidタグ付きシリンジ - Google Patents

Rficモジュール付きキャップ及びrfidタグ付きシリンジ Download PDF

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Description

本発明は、RFIDタグによってシリンジの管理を行えるようにしたRFICモジュール付きキャップ及びRFIDタグ付きシリンジに関する。
例えば医療用のシリンジにおいては、薬剤が予め封入されたシリンジ(プレフィルドシリンジ)にシリンジ本体やその包装材に識別用の文字などが印刷されている。しかし、製品それぞれの製造履歴などの個品情報は管理できず、トレーサビリティは低い。
米国特許第10675123号明細書
特許文献1には、シリンジに取り付けられた針を被覆するキャップにRFIDタグが設けられるように構成されたキャップの構造が示されている。このようにRFIDタグ付きのキャップをシリンジに設ければ、シリンジのトレーサビリティが高まる。
ただ、特許文献1には、単にキャップの先端部に、その先端部の小面積の面に沿ってRFIDタグを配置することが示されているだけである。
シリンジに取り付けられた針を被覆するキャップのような小型の物品にRFIDタグを設ける構造では、非常に小型のRFIDタグしか設けることができず、読み取り距離が短く、限られたシーンでしかRFIDが活用できない。
一方、読み取り距離を稼ぐためにラベル状のRFIDタグを用いようとしても、シリンジには、それを貼り付けるための十分なスペースがない。また、ラベル状のRFIDタグを例えばプレフィルドシリンジに後貼りすると異物混入のおそれがある。
そこで、本発明の目的は、面積や体積の限られた箇所にRFIDタグを設けてかつ読み取り距離を稼ぐことのできる、RFICモジュール付きキャップ及びRFIDタグ付きシリンジを提供することにある。
本開示の一例としてのRFICモジュール付きキャップは、シリンジに取り付けられる針を被覆するために前記シリンジに取り付けられるキャップであり、前記針と電磁界結合するRFICモジュールが設けられ、前記針と前記RFICモジュールとでRFIDタグが構成されることを特徴とする。
本開示の一例としてのRFIDタグ付きシリンジは、シリンジと、当該シリンジに取り付けられる針と、当該針を覆うキャップとを備え、前記キャップに、前記針と電磁界結合するRFICモジュールが設けられ、前記針と前記RFICモジュールとでRFIDタグが構成された、ことを特徴とする。
また、本開示の一例としてのRFIDタグ付きシリンジは、シリンジと、当該シリンジに取り付けられる針とを備え、前記シリンジに、前記針と電磁界結合するRFICモジュールが設けられ、前記針と前記RFICモジュールとでRFIDタグが構成された、ことを特徴とする。
本発明によれば、面積や体積の限られた箇所にRFIDタグが設けられ、かつ読み取り距離を稼ぐことのできる、RFICモジュール付きキャップ及びRFIDタグ付きシリンジが得られる。
図1(A)、図1(B)は、第1の実施形態に係るRFIDタグ付きシリンジ101Aの構造を示す図である。 図2(A)、図2(B)は、第1の実施形態に係る別のRFIDタグ付きシリンジの構造を示す図である。 図3は、複数のRFIDタグ付きシリンジのRFIDタグの読み書き時の状態を示す斜視図である。 図4は、図3とは別の状態での、複数のRFIDタグ付きシリンジのRFIDタグの読み書き時の状態を示す斜視図である。 図5はRFICモジュール72の斜視図である。 図6(A)はRFICモジュール72の立体的な回路図である。図6(B)はRFICモジュール72の平面図である。 図7はRFICモジュール72の等価回路図である。 図8はRFICモジュール72の第1平面導体10及び第2平面導体20に生じる電圧の強度分布を示す図である。 図9はRFICモジュール72の第1平面導体10と第2平面導体20との間に生じる電界の様子を示す斜視図である。 図10は共振周波数の1/2波長の幅又は長さを有する針71の電流密度分布及び電圧強度分布を示す概念図である。 図11(A)、図11(B)は、針71の一方端付近から出て他方端付近へ入る電気力線を示す概念図である。 図12は針71とRFICモジュール72とで構成されるRFIDタグ70の等価回路図である。 図13(A)、図13(B)は、第1の実施形態に係る別のRFIDタグ付きシリンジ101Bの構造を示す図である。 図14(A)、図14(B)は、第1の実施形態に係るさらに別のRFIDタグ付きシリンジ101Cの構造を示す図である。 図15(A)、図15(B)は、第2の実施形態に係るRFIDタグ付きシリンジ102の構造を示す図である。 図16は第2の実施形態に係るRFIDタグ付きシリンジ102のRFICモジュール72と針71との位置関係を示す平面図である。 図17は第2の実施形態に係るRFIDタグ付きシリンジ102の別のRFICモジュール72と針71との結合形式を示す斜視図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明又は理解の容易性を考慮して、実施形態を説明の便宜上、複数の実施形態に分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1(A)、図1(B)は、第1の実施形態に係るRFIDタグ付きシリンジ101Aの構造を示す図である。図1(A)はRFIDタグ付きシリンジ101Aの分解図であり、図1(B)はRFIDタグ付きシリンジ101Aの正面図である。
このRFIDタグ付きシリンジ101Aは、シリンジ80と、このシリンジ80に設けられた針71と、この針71を覆うキャップ7とを備える。シリンジ80は、シリンダ82、シリンダ82の先端に取り付けられる針保持部81及びピストン83で構成されている。針保持部81は針71を保持する。シリンジ80内には薬剤が封入されている。より具体的には、シリンダ82内に薬剤が充填されていて、シリンダ82内の薬剤がゴム栓で封止されている。ピストン83はゴム栓を押し込むことによって、薬剤をシリンダ82の前方へ押し出す。
キャップ7は絶縁性樹脂の成型体であり、RFICモジュール72はキャップ7に一体成型されている。キャップ7が針保持部81に被さった状態でRFICモジュール72は針71の一端に近接する。その状態でRFICモジュール72は針71に対して電界結合する。この針71とRFICモジュール72とでRFIDタグ70が構成されている。換言すると、シリンジ80に設けられる針71を被覆するためにシリンジ80に取り付けられるキャップ7は、針71に対して電界結合するRFICモジュール72を有する、RFICモジュール付きキャップを構成している。なお、本発明において、「電磁界結合」とは、電界結合又は磁界結合の少なくとも一方で結合する状態を意味する。この第1の実施形態では、RFICモジュール72が針71に対して主に電界結合する。
図2(A)、図2(B)は、第1の実施形態に係る別のRFIDタグ付きシリンジの構造を示す図である。図2(A)はRFIDタグ付きシリンジ101Bの分解図であり、図2(B)はRFIDタグ付きシリンジ101Bの正面図である。
このRFIDタグ付きシリンジ101Bは、シリンジ80と、このシリンジ80に設けられた針71と、この針71を覆うキャップ7とを備える。キャップ7には、針71に対して電界結合するRFICモジュール72が設けられている。この針71とRFICモジュール72とでRFIDタグ70が構成されている。
図1(A)、図1(B)に示したRFIDタグ付きシリンジ101Aでは、RFICモジュール72は針71の先端部に近接していて、図2(A)、図2(B)に示したRFIDタグ付きシリンジ101Bでは、RFICモジュール72は針71の基部に近接している。針71とRFICモジュール72とで構成されるRFIDタグ70の詳細な構造とその作用については後に示す。
図3は、複数のRFIDタグ付きシリンジのRFIDタグの読み書き時の状態を示す斜視図である。この例では、複数のRFIDタグ付きシリンジ101Pがシリンジ容器200に収められていて、RFIDリーダ/ライタ300は、シリンジ容器200に近接させた状態で、シリンジ容器200に収められた複数のRFIDタグ付きシリンジ101PのRFIDタグがそれぞれ読み書きされる。これらRFIDタグ付きシリンジ101Pは、図1(B)に示したRFIDタグ付きシリンジ101A又は図2に示したRFIDタグ付きシリンジ101Bからピストン83を取り除いた状態である。つまり、各シリンダ82にピストン83が挿入されていなくて、シリンダ82内に薬液が充填されてシリンダ82がゴム栓で密閉された状態である。
図4は、図3とは別の状態での、複数のRFIDタグ付きシリンジのRFIDタグの読み書き時の状態を示す斜視図である。この例では、複数のRFIDタグ付きシリンジが収納された梱包箱201がベルトコンベア上を流れている状況で、梱包箱201がRFIDリーダ/ライタ301の近傍を通過する時点で、梱包箱201に収められた複数のRFIDタグ付きシリンジのRFIDタグが読み書きされる。
次にRFICモジュールの構成について例示する。図5はRFICモジュール72の斜視図である。このRFICモジュール72は、第1平面導体10、第2平面導体20、RFIC40、インダクタ41及びキャパシタ42を備える。図5においては、RFICモジュール72は、直方体状の絶縁性基材1を備え、第1平面導体10は絶縁性基材1の第1主面MS1に形成されている。第2平面導体20は絶縁性基材1の第2主面MS2に形成されている。つまり、第1平面導体10と第2平面導体20とは互いに平行に対面している。
絶縁性基材1の第1主面MS1には電極11,12,13が形成されている。電極11は第1ビア導体31を介して第2平面導体20に接続されている。電極12は第2ビア導体32を介して第2平面導体20に接続されている。
絶縁性基材1は例えばガラス・エポキシ基板等の樹脂基材である。第1平面導体10、第2平面導体20、電極11,12,13はいずれもパターンニングされた銅箔である。ビア導体31,32は絶縁性基材1に形成されたスルーホール・ビアである。
RFIC40、インダクタ41及びキャパシタ42はいずれもチップ部品であり、絶縁性基材1の第1主面MS1に表面実装されている。インダクタ41は、第1平面導体10のうち電極11に近接する箇所と電極11との間に接続されている。また、キャパシタ42は、第1平面導体10のうち電極13に近接する箇所と電極13との間に接続されている。さらに、RFIC40は電極12と電極13との間に接続されている。
インダクタ41の第1端T1は第1平面導体10の外縁の一部である第1箇所P1に接続され、インダクタ41の第2端T2は、電極11及びビア導体31を介して第2平面導体20の外縁の一部である第2箇所P2に接続されている。
RFIC40の第1端T1は、電極13及びキャパシタ42を介して第1平面導体10の外縁の一部である第3箇所P3に接続され、RFIC40の第2端T2は電極12及びビア導体32を介して第2平面導体20の外縁の一部である第4箇所P4に接続されている。
絶縁性基材1の幅W、奥行きD、高さHの各部の寸法は、この例では次のとおりである。
W:3mm
D:3mm
H:1.2mm
RFIC40の処理する通信信号の周波数は900MHz帯(860MHz~960MHz)である。つまり、第1平面導体10及び第2平面導体20の長さはいずれの方向においても、RFIC40の処理する通信信号の1/8波長以下である。但し、絶縁性基材1の誘電率による波長短縮効果があるので、この波長短縮効果を考慮した「1/8波長以下」である。
また、この例では、インダクタ41のインダクタンスは30nH、インダクタ41の等価直列抵抗(ESR)は5.75Ω、キャパシタ42のキャパシタンスは0.9pF、キャパシタ42の等価直列抵抗(ESR)は0.346Ω、RFIC40の出力抵抗は1.2kΩ、RFIC40の容量は1.23pFである。なお、第1平面導体10及び第2平面導体20のインダクタンス成分はインダクタ41のインダクタンスより充分に小さく、例えば1nH以下である。
図6(A)はRFICモジュール72の立体的な回路図である。図6(B)はRFICモジュール72の平面図である。第1平面導体10及び第2平面導体20はそれぞれ4つの辺を有し、インダクタ41の第1端T1は、第1平面導体10の一つの辺10S1の一方の端部付近である第1箇所P1に接続されていて、インダクタ41の第2端T2は、第2平面導体20の一つの辺20S1の一方の端部付近である第2箇所P2に接続されている。また、RFIC40の第1端T1は、キャパシタ42を介して、第1平面導体10の一つの辺10S1の他方の端部付近である第3箇所P3に接続されていて、RFIC40の第2端T2は、第2平面導体20の一つの辺20S1の他方の端部付近である第4箇所P4に接続されている。
図6(A)に示した例では、第1箇所P1及び第2箇所P2を、第1平面導体10の辺10S1の一方の端部付近及び第2平面導体20の辺20S1の一方の端部付近に設け、第3箇所P3及び第4箇所P4を、第1平面導体10の辺10S1の他方の端部付近及び第2平面導体20の辺20S1の他方の端部付近に設けたが、第3箇所P3及び第4箇所P4は、他の箇所に設けてもよい。例えば、図6(B)において、ハッチングを施した箇所が第3箇所P3及び第4箇所P4の採り得る位置である。図6(B)に示すように、第1箇所P1は第1平面導体10の外縁の一部であり、第3箇所P3は、第1平面導体10の外縁のうち第1箇所P1から離れた箇所である。同様に、第2箇所P2は第2平面導体20の外縁の一部であり、第4箇所P4は、第2平面導体20の外縁のうち第2箇所P2から離れた箇所である。
図7はRFICモジュール72の等価回路図である。RFIC40からみて、キャパシタ42-第1平面導体10-インダクタ41-第1ビア導体31-第2平面導体20-第2ビア導体32、の電流経路が形成されている。インダクタ41及びキャパシタ42はRFIC40を介して閉ループ内に接続されているので、インダクタ41及びキャパシタ42によって直列共振回路が構成される。この共振回路の共振周波数は通信周波数帯の周波数に一致するか、通信周波数帯近傍の周波数である。なお、第1平面導体10と第2平面導体20との間に浮遊容量が形成されるが、この浮遊容量は上記共振周波数においては殆ど影響がない。
図8はRFICモジュール72の第1平面導体10及び第2平面導体20に生じる電圧の強度分布を示す図である。図8において濃度が高いほど電圧は高い。図8では、第1平面導体10の四辺に沿った部分と第2平面導体20のほぼ全体に同電圧が分布しているが、極性は逆である。
図9はRFICモジュール72の第1平面導体10と第2平面導体20との間に生じる電界の様子を示す斜視図である。図9において、矢じり付きの線は概略的に示す電気力線である。このように、第1平面導体10の周縁と第2平面導体20の周縁との電位差が大きく、第1平面導体10の周縁と第2平面導体20の周縁との対向位置より外方へ電界が拡がる。
ここで、針71から電磁波を効率よく放射させるための構成について示す。図10は共振周波数の1/2波長の幅又は長さを有する針71の電流密度分布及び電圧強度分布を示す概念図である。図10に示すように、共振周波数の1/2波長の針71には、開放端で電流0、中央で電流最大の電流密度分布Iが生じる。同様に、開放端で電圧最大、中央で電圧0の電圧強度分布Vが生じる。
図11(A)、図11(B)は、上記針71の一方端付近から出て他方端付近へ入る電気力線を示す概念図である。図11(B)は図11(A)における右端付近の拡大図である。
図12は針71とRFICモジュール72とで構成されるRFIDタグ70の等価回路図である。このように共振電圧が最大となる針71の開放端又はその付近に、図1(A)、図1(B)に示したように、RFICモジュール72を配置すれば、針71の開放端に電気力線Eが効率よく出入りするようになる。したがって、本実施形態で示すRFICモジュール72を針71の開放端付近に配置することで、RFICモジュール72は針71と電界結合する。より詳しくは、針71と第2平面導体20とが対向して配置されることで電界結合している。
次に、図1(A)、図1(B)に示した例とはRFICモジュールの配置位置の異なる例について示す。
図13(A)、図13(B)は、第1の実施形態に係る別のRFIDタグ付きシリンジ101Bの構造を示す図である。図13(A)はRFIDタグ付きシリンジ101Bの分解図であり、図13(B)はRFIDタグ付きシリンジ101Bの正面図である。
このRFIDタグ付きシリンジ101Bは、シリンジ80と、このシリンジ80に設けられた針71と、この針71を覆うキャップ7とを備える。シリンジ80は、シリンダ82、シリンダ82の先端に取り付けられる針保持部81及びピストン83で構成されている。針保持部81は針71を保持する。針保持部81は絶縁性樹脂の成型体であり、RFICモジュール72は針保持部81に一体成型されている。キャップ7が針保持部81に被さった状態でRFICモジュール72は針71の一端に近接する。その状態でRFICモジュール72は針71に対して電界結合する。この針71とRFICモジュール72とでRFIDタグ70が構成されている。
図14(A)、図14(B)は、第1の実施形態に係るさらに別のRFIDタグ付きシリンジ101Cの構造を示す図である。図14(A)はRFIDタグ付きシリンジ101Cの分解図であり、図14(B)はRFIDタグ付きシリンジ101Cの正面図である。
このRFIDタグ付きシリンジ101Cは、シリンジ80と、このシリンジ80に設けられた針71と、この針71を覆うキャップ7とを備える。シリンジ80は、シリンダ82、シリンダ82の先端に取り付けられる針保持部81及びピストン83で構成されている。針保持部81は針71を保持する。キャップ7には、針71に対して電界結合するRFICモジュール72が設けられている。この針71とRFICモジュール72とでRFIDタグ70が構成されている。RFICモジュール72は針71の先端に部に配置されている。図1(A)、図1(B)に示したRFIDタグ付きシリンジ101Aとは異なり、RFIDタグ付きシリンジ101CのRFICモジュール72は、このRFICモジュール72が備える第1平面導体及び第2平面導体に対して針71が垂直方向となる関係である。
上記RFIDタグ付きシリンジ101B,101Cのいずれも、RFIDタグ付きシリンジ101Aと同様に、針71にRFICモジュール72が電界結合して、針71とRFICモジュール72とでRFIDタグとして作用する。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、RFICモジュールと針との結合形式が第1の実施形態で示した例とは異なるRFIDタグ付きシリンジについて例示する。
図15(A)、図15(B)は、第2の実施形態に係るRFIDタグ付きシリンジ102の構造を示す図である。図15(A)はRFIDタグ付きシリンジ102の分解図であり、図15(B)はRFIDタグ付きシリンジ102の正面図である。
このRFIDタグ付きシリンジ102は、シリンジ80と、このシリンジ80に設けられた針71と、この針71を覆うキャップ7とを備える。シリンジ80は、シリンダ82、シリンダ82の先端に取り付けられる針保持部81及びピストン83で構成されている。針保持部81は針71を保持する。キャップ7には、針71の中央部に近接するRFICモジュール72が設けられている。このRFICモジュール72は針71に対して磁界結合する。この針71とRFICモジュール72とでRFIDタグ70が構成されている。なお、既に述べたとおり、本発明において、「電磁界結合」とは、電界結合又は磁界結合の少なくとも一方で結合する状態を意味する。この第2の実施形態では、RFICモジュール72が針71に対して主に磁界結合する。
図16はRFICモジュール72と針71との位置関係を示す平面図である。RFICモジュール72は、絶縁性基材72S、この絶縁性基材72Sに実装されたRFIC72IC、及び絶縁性基材72Sに形成されたループアンテナ72Lで構成されている。
図16に破線で示すように、針71とRFICモジュール72とは、針71の周囲を周回する磁束がループアンテナ72Lを鎖交する位置関係にある。
本実施形態によれば、針71が通信信号の略1/2波長であれば、ループアンテナ72Lは針71に対する給電回路として作用する。
図17は本実施形態の別のRFICモジュール72と針71との結合形式を示す斜視図である。このRFICモジュール72は、絶縁性基材72S、この絶縁性基材72Sに実装されたRFIC72IC、及び絶縁性基材72Sに形成されたループアンテナ72Lで構成されている。ループアンテナ72Lは8の字状であり、このループアンテナ72Lと針71とは、絶縁性基材72Sの平面視で重なる。ループアンテナ72Lが8の字状であることにより、2つのループ開口が生じる。絶縁性基材72Sの第1面から一方のループ開口に入り、他方のループ開口から出る磁束が針71を周回することで、ループアンテナ72Lは針71と磁界結合する。
最後に、本発明は上述した実施形態に限られるものではない。当業者によって適宜変形及び変更が可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変形及び変更が含まれる。
例えば、以上に示した例では、薬剤が予め封入されたシリンジに適用したが、薬剤が封入されていないシリンジにも同様に適用できる。また、医療用の薬剤が封入されるシリンジに限らず、液剤が封入されるシリンジ一般に適用できる。
MS1…第1主面
MS2…第2主面
P1…第1箇所
P2…第2箇所
P3…第3箇所
P4…第4箇所
T1…第1端
T2…第2端
1…絶縁性基材
7…キャップ
10…第1平面導体
10S1…辺
11,12,13…電極
20…第2平面導体
20S1…辺
31…第1ビア導体
32…第2ビア導体
40…RFIC
41…インダクタ
42…キャパシタ
70…RFIDタグ
71…針
72…RFICモジュール
72IC…RFIC
72L…ループアンテナ
72S…絶縁性基材
80…シリンジ
81…針保持部
82…シリンダ
83…ピストン
101A,101B,101C,101P,102…RFIDタグ付きシリンジ
200…シリンジ容器
201…梱包箱
300,301…RFIDリーダ/ライタ

Claims (7)

  1. シリンジに取り付けられる針を被覆するために前記シリンジに取り付けられるキャップであり、
    前記針と電磁界結合するRFICモジュールが設けられ、前記針と前記RFICモジュールとでRFIDタグが構成され、
    前記RFICモジュールは、前記針に磁界結合するループアンテナと当該ループアンテナに接続されたRFICとで構成され、
    前記ループアンテナは、8の字状であり、
    前記ループアンテナと前記針とが並んでいる方向に見て、前記ループアンテナは、前記針と重なる、
    RFICモジュール付きキャップ。
  2. シリンジと、当該シリンジに取り付けられる針と、当該針を覆うキャップとを備え、前記キャップに、前記針に対して電磁界結合するRFICモジュールが設けられ、前記針と前記RFICモジュールとでRFIDタグが構成され、
    前記RFICモジュールは、前記針に磁界結合するループアンテナと当該ループアンテナに接続されたRFICとで構成され、
    前記ループアンテナは、8の字状であり、
    前記ループアンテナと前記針とが並んでいる方向に見て、前記ループアンテナは、前記針と重なる、
    RFIDタグ付きシリンジ。
  3. 前記キャップは絶縁性樹脂の成型体であり、前記RFICモジュールは、前記キャップに一体成型された請求項2に記載のRFIDタグ付きシリンジ。
  4. シリンジと、当該シリンジに取り付けられる針とを備え、前記シリンジに、前記針と電磁界結合するRFICモジュールが設けられ、前記針と前記RFICモジュールとでRFIDタグが構成され、
    前記RFICモジュールは、前記針に磁界結合するループアンテナと当該ループアンテナに接続されたRFICとで構成され、
    前記ループアンテナは、8の字状であり、
    前記ループアンテナと前記針とが並んでいる方向に見て、前記ループアンテナは、前記針と重なる、
    RFIDタグ付きシリンジ。
  5. 前記シリンジは絶縁性樹脂の成型体であり、前記RFICモジュールは、前記シリンジに一体成型された請求項4に記載のRFIDタグ付きシリンジ。
  6. 前記RFICモジュールは、第1平面導体と、前記第1平面導体に対面する第2平面導体と、第1端及び第2端を有するインダクタと、第1端及び第2端を有するRFICと、を備え、
    前記インダクタの第1端は前記第1平面導体の外縁の一部である第1箇所に接続され、前記インダクタの第2端は第2平面導体の外縁の一部である第2箇所に接続され、前記RFICの第1端は前記第1平面導体の外縁の一部である第3箇所に接続され、前記RFICの第2端は第2平面導体の外縁の一部である第4箇所に接続された、
    請求項2から5のいずれかに記載のRFIDタグ付きシリンジ。
  7. 前記シリンジに充填された液剤を備える、
    請求項2からのいずれかに記載のRFIDタグ付きシリンジ。
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