JP7314688B2 - 切断装置 - Google Patents
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Description
本発明は、被切断物を切断可能な切断装置に関する。
切断データに従って、シート状の被切断物と切断刃とを相対的に移動させることにより、被切断物から模様を切断する切断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の切断装置は、被切断物の堅さ及び厚み等を示す種別に応じて各種設定条件を個別に記憶する記憶機器を設け、被切断物の種別に応じた設定条件を上記記憶機器から読み出し、読み出された設定条件に基づいて被切断物を切断する。
従来の切断装置では、記憶機器に記憶する種別に基づき設定された設定条件が、実際の被切断物に対応していない場合がある。この場合切断装置は、被切断物を適切に切断できない。
本発明の目的は、被切断物に適した条件で被切断物を切断可能な切断装置を提供することである。
本発明に係る切断装置は、被切断物を保持面に保持する保持部材を載置可能なプラテンと、切断刃を装着可能な装着部と、前記プラテンに載置された前記保持部材と前記装着部とを第一方向及び前記第一方向と交差する第二方向へ相対移動させる第一移動機構と、前記第一方向及び前記第二方向に交差する方向であって、前記装着部を前記プラテンに接近させる第三方向及び前記装着部を前記プラテンから離隔させる第四方向に前記装着部を移動させる第二移動機構と、前記装着部に前記第三方向の圧力を加える圧力付加機構と、前記第一移動機構と前記第二移動機構とを制御可能な制御部とを備え、前記制御部は、前記第一移動機構及び前記第二移動機構を制御することにより、前記保持部材に保持された前記被切断物に対向し、且つ、前記被切断物に対して前記第四方向に前記切断刃が離隔した対向位置に前記装着部を移動させる第一移動手段と、前記第二移動機構を制御することにより、前記装着部を前記対向位置から前記第三方向に移動させる第二移動手段と、前記第二移動手段により前記装着部が前記第三方向に移動する過程で前記切断刃が前記被切断物に接触したことが検出されたときに前記圧力付加機構により前記装着部に加わる前記圧力に対応する第一圧力対応値と、前記切断刃が前記保持部材の前記保持面に達したことが検出されたときに前記圧力付加機構により前記装着部に加わる前記圧力に対応する第二圧力対応値とに基づき、前記切断刃により前記被切断物を切断するときに前記圧力付加機構により前記装着部に加える前記圧力に対応する切断圧力対応値を決定する第一決定手段と、前記被切断物から模様を切断する為の切断データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記切断データに従って前記第一移動機構及び前記第二移動機構を制御することにより、前記第一決定手段により決定された前記切断圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加え、前記装着部に装着された前記切断刃により前記被切断物を切断する切断手段と、として機能することを特徴とする。
本発明によれば、切断装置は、切断刃が被切断物に接触したときの第一圧力対応値と、切断刃が保持部材の保持面に達したときの第二圧力対応値とに基づき、被切断物から模様を切断するときの切断圧力対応値を決定する。従って、切断装置は、被切断物に適した条件で被切断物を切断することが可能となる。
本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して順に説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<切断装置1の概要>
図1~図3を参照し、切断装置1の概要を説明する。切断装置1は、切断刃Csを有するカートリッジ4が装着された状態で使用される。切断装置1は、カートリッジ4が装着された場合、切断刃Csを用いてシート状の被切断物20を切断することが可能である。図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、各々、切断装置1及びカートリッジ4の左側、右側、前側、後側、上側、下側とする。
図1~図3を参照し、切断装置1の概要を説明する。切断装置1は、切断刃Csを有するカートリッジ4が装着された状態で使用される。切断装置1は、カートリッジ4が装着された場合、切断刃Csを用いてシート状の被切断物20を切断することが可能である。図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、各々、切断装置1及びカートリッジ4の左側、右側、前側、後側、上側、下側とする。
切断装置1は、本体カバー9、プラテン3、ヘッド5、搬送機構7、移動機構8、保持部材10、制御部71(図5参照)を備える。保持部材10は長手方向を前後方向とする姿勢で、切断装置1によって前後方向に搬送される。保持部材10は矩形板状を有し、被切断物20を上面で保持する。保持部材10の詳細は後述する。本体カバー9には、開口部91、カバー92、及び操作部50が設けられている。開口部91は、本体カバー9の正面部に設けられた開口である。カバー92の下端側は、回動可能に本体カバー9に支持される。図1では、カバー92が開けられ、開口部91が開放されている。
操作部50は、液晶ディスプレイ(LCD)51、複数の操作スイッチ52、及びタッチパネル53を備える。LCD51には、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等の様々な項目を含む画像が表示される。タッチパネル53は、LCD51の表面に設けられる。ユーザは、指及びスタイラスペンの何れかを用いてタッチパネル53の押圧操作を行う(以下、この操作を「パネル操作」という)。切断装置1では、タッチパネル53により検知される押圧位置に対応して、どの項目が選択されたかが認識される。ユーザは、操作スイッチ52及びタッチパネル53を用いて、LCD51に表示された模様の選択、各種パラメータの設定、及び入力の操作等を行うことができる。
プラテン3は、本体カバー9内に設けられる。プラテン3は左右方向に延びる板状部材である。プラテン3は保持部材10の下面を受け、被切断物20を保持する保持部材10を載置可能である。保持部材10は、開口部91が開放された状態で、プラテン3上にセットされる。
ヘッド5は、キャリッジ19、装着部32、検出器61(図3参照)、及び上下駆動機構33を備える。装着部32は、カートリッジ4を装着可能である。カートリッジ4は、下方に切断刃Csが配置された状態で装着部32に固定される。
上下駆動機構33は、装着部32を保持部材10に接近させる方向(下方)及び装着部32を保持部材10から離隔させる方向(上方)に装着部32を移動させる。これにより上下駆動機構33は、装着部32に装着されたカートリッジ4を上下方向に移動させる。上下駆動機構33は、Z軸モータ34及び伝達部材を備え、Z軸モータ34の回動運動を、Z軸モータ34の出力軸に連結した伝達部材により減速し且つ上下運動に変換して装着部32に伝達し、装着部32及びカートリッジ4を上下方向(Z方向ともいう。)に駆動させる。すなわち、Z軸モータ34は、装着部32及びカートリッジ4を上下方向に駆動する。
図2及び図3に示すように、上下駆動機構33は、伝達部材として、ギヤ35、36、軸37、板部48、ピニオン38、及びラック39を有する。ギヤ35は、Z軸モータ34の出力軸40の前端に固定されている。ギヤ35は、ギヤ36と噛み合う。ギヤ35の径は、ギヤ36の径よりも小さい。ギヤ36は前後方向に延びる筒状の軸部46を有する。ギヤ36の軸部46は軸37に挿通される。Z軸モータ34の出力軸40と、軸37とは前後方向に延びる。板部48は、ギヤ36の径よりもやや小さい円盤状である。板部48の前端部はピニオン38の後端部と連結する。板部48はピニオン38と一体の部材である。板部48はギヤ36とは別体の部材である。板部48及びピニオン38は、ギヤ36の回動とは独立して、回動可能である。ピニオン38及び板部48はギヤ36の前方において軸37に挿通される。ピニオン38及び板部48は軸37に対して相対的に回動可能である。ピニオン38の径は、ギヤ35、36の径よりも小さい。ラック39は上下方向に延び、右面にピニオン38と噛み合うギヤ歯を備える。ラック39は、装着部32の背面に固定されている。
上下駆動機構33は更に、圧力付加機構31を備える。圧力付加機構31は、ギヤ36の軸部46に挿入されたネジリバネである。圧力付加機構31は、装着部32に下方の圧力を付加可能である。圧力付加機構31は、一端が軸部46に固定され、他端が板部48に固定される。圧力付加機構31は、ギヤ36の回動を板部48に伝達する。圧力付加機構31は、ギヤ36の回動に応じてネジリバネが圧縮した場合の弾性力により、装着部32に対して下方の圧力を加える。ネジリバネの圧縮量が変化することに応じ、装着部32に加わる下方の圧力は変化する。
検出器61は、装着部32の上下方向の位置を出力可能な位置センサである。検出器61は、装着部32の左後方に配置される。検出器61は、装着部32の上下方向の位置を特定し、特定された位置を示す信号を出力可能である。
図1に示すように、搬送機構7は後述の主走査方向に対して直交する副走査方向に保持部材10を搬送することにより、保持部材10に保持された被切断物20を副走査方向に搬送する。主走査方向及び副走査方向は各々、左右方向及び前後方向である。搬送機構7は、プラテン3に載置された保持部材10を、切断装置1の前後方向(Y方向ともいう)に搬送可能に構成されている。搬送機構7は、保持部材10により保持された被切断物20を副走査方向に搬送させる。搬送機構7は、駆動ローラ12、ピンチローラ13、取付フレーム14、Y軸モータ15、及び減速機構17を備える。本体カバー9内には、一対の側壁部111、112が、互いに向かい合うように設けられている。側壁部111は、プラテン3の左側に位置する。側壁部112は、プラテン3の右側に位置する。駆動ローラ12及びピンチローラ13は、側壁部111、112の間に回転可能に支持される。駆動ローラ12及びピンチローラ13は、保持部材10を移送する。駆動ローラ12及びピンチローラ13は、切断装置1の左右方向(X方向ともいう)に延び、上下方向に並んで配設される。ピンチローラ13の左部にはローラ部(図示略)が設けられ、右部にはローラ部131が設けられる。
取付フレーム14は、側壁部112の外面側(右側)に固定される。取付フレーム14には、Y軸モータ15が取付けられる。Y軸モータ15の出力軸は、減速機構17の駆動ギヤ(図示略)に固定されている。駆動ギヤは従動ギヤ(図示略)に噛合する。従動ギヤは、駆動ローラ12の右端部の先端に固着されている。
保持部材10が搬送される時、保持部材10の左外側の部位は、駆動ローラ12と、ピンチローラ13の左側のローラ部(図示略)との間に挟持される。保持部材10の右外側の部位は、駆動ローラ12とローラ部131との間に挟持される。Y軸モータ15が正転駆動又は逆転駆動されると、Y軸モータ15の回転運動が、減速機構17を介して駆動ローラ12に伝わる。すなわち、Y軸モータ15は駆動ローラ12を駆動する。これにより、保持部材10が後方又は前方へ搬送される。
移動機構8は、ヘッド5を、保持部材10の搬送方向と交差する方向、すなわちX方向に移動可能に構成されている。つまり、ヘッド5の移動方向は、保持部材10の搬送方向と直交する。移動機構8は、上下一対のガイドレール21、22、取付フレーム24、X軸モータ25、減速機構としての駆動ギヤ27及び従動ギヤ29、並びに伝達機構30等を備える。ガイドレール21、22は、側壁部111、112の間に固定されている。ガイドレール21及び22は、ピンチローラ13に対して後方且つ上方に位置する。ガイドレール21及び22は、ピンチローラ13と略平行つまりX方向に延びる。ヘッド5のキャリッジ19は、ガイドレール21及び22に沿ってX方向へ移動可能に、ガイドレール21及び22に支持される。
取付フレーム24は、側壁部111の外面側(左側)に固定されている。X軸モータ25は、取付フレーム24の後方に、下向きに取り付けられている。駆動ギヤ27は、X軸モータ25の出力軸に固定されている。従動ギヤ29は駆動ギヤ27に噛合する。伝達機構30は、図示しない、左右一対のタイミングプーリと、左右一対のタイミングプーリに掛装された無端状のタイミングベルトを有する。一方のタイミングプーリ28は、従動ギヤ29と一体に回動可能に、取付フレーム24に設けられる。他方のタイミングプーリは、取付フレーム14に設けられる。タイミングベルトはX方向に延び、キャリッジ19に連結されている。
移動機構8は、ヘッド5の装着部32に装着されたカートリッジ4を、主走査方向に移動する。移動機構8は、X軸モータ25の回転運動をX方向の運動に変換して、キャリッジ19に伝達する。X軸モータ25が正転駆動又は逆転駆動すると、X軸モータ25の回転運動が、駆動ギヤ27、従動ギヤ29、及びタイミングプーリ28を介してタイミングベルトに伝わる。これにより、キャリッジ19は、X軸モータ25により左方又は右方へ移動される。即ち、搬送機構7及び移動機構8は、保持部材10に対して前後方向(副走査方向)及び左右方向(主走査方向)に装着部32を相対移動させる。
<保持部材10>
図1に示すように、保持部材10は、第一保持部101及び第二保持部102を有する。第一保持部101及び第二保持部102は、それぞれ板状を有する。第一保持部101は略矩形状を有し、上下方向と直交する。第一保持部101は、ウレタンゲルマットであり、被切断物20よりも柔らかい。第二保持部102は矩形状を有し、上下方向と直交する。第二保持部102は、例えば合成樹脂材料からなり、第一保持部101よりも硬い。第二保持部102の前後方向及び左右方向の長さは、それぞれ、第一保持部101の前後方向及び左右方向の長さよりも長い。第二保持部102は、第一保持部101を上面に接触させて貼り付けることによって、第一保持部101を保持できる。
図1に示すように、保持部材10は、第一保持部101及び第二保持部102を有する。第一保持部101及び第二保持部102は、それぞれ板状を有する。第一保持部101は略矩形状を有し、上下方向と直交する。第一保持部101は、ウレタンゲルマットであり、被切断物20よりも柔らかい。第二保持部102は矩形状を有し、上下方向と直交する。第二保持部102は、例えば合成樹脂材料からなり、第一保持部101よりも硬い。第二保持部102の前後方向及び左右方向の長さは、それぞれ、第一保持部101の前後方向及び左右方向の長さよりも長い。第二保持部102は、第一保持部101を上面に接触させて貼り付けることによって、第一保持部101を保持できる。
第一保持部101は、ウレタンゲルマットの自己粘着性により被切断物20を上面に貼付することによって、被切断物20を下方から保持することが可能である。以下、被切断物20が保持される第一保持部101の上面を、「保持面101A」という。
搬送機構7は、第一保持部101を保持した状態の第二保持部102を搬送することにより、装着部32と第一保持部101とを前後方向に相対移動させる。これによって、搬送機構7は、保持面101Aに保持された被切断物20と装着部32とを前後方向に相対移動させることができる。
<カートリッジ4の概要>
図4を参照し、カートリッジ4の概要について説明する。カートリッジ4は、円筒状の筐体60(図1参照)を有する。筐体60の先端部(以下、筐体先端部41という。)には、ホルダ42、バネ43、切断刃Cs、及びベアリング44が設けられる。
図4を参照し、カートリッジ4の概要について説明する。カートリッジ4は、円筒状の筐体60(図1参照)を有する。筐体60の先端部(以下、筐体先端部41という。)には、ホルダ42、バネ43、切断刃Cs、及びベアリング44が設けられる。
ホルダ42は円筒状であり、上下方向に延びる。ホルダ42は、筐体先端部41に対して上下方向に移動可能に保持される。ホルダ42の上端部にバネ43が設けられる。バネ43は、ホルダ42を下方に付勢する。ホルダ42の下端部は、筐体先端部41から下方に突出する。切断刃Csは、基礎部C1、及び、基礎部C1の下端に接続された刃先部C2を有する。基礎部C1は円柱状を有し、ベアリング44を介して筐体先端部41に固定される。ベアリング44は、上下方向に延びる回転軸Rを中心として切断刃Csを回転可能に支持する。切断刃Csは、外力が作用することに応じ、回転軸Rを中心として回転する。刃先部C2は板状を有し、先端部は水平方向に対して傾斜する。刃先部C2の少なくとも一部は、ホルダ42内に内包される。
カートリッジ4による被切断物20の切断時、被切断物20にカートリッジ4が下向きに押し付けられることで、ホルダ42は、バネ43の付勢力に抗して上方に移動する。切断刃Csの刃先部C2の先端部(以下、切断刃Csの刃先という。)はホルダ42から露出する(図6参照、後述)。これにより、カートリッジ4は、露出した切断刃Csの刃先によって被切断物20を切断することが可能となる。板状の刃先部C2に沿って水平に延びる方向は、切断刃Csによる切断が可能な方向に対応する。以下、この方向を、刃先方向という。カートリッジ4による被切断物20の切断方法の詳細については後述する。
<切断装置1の電気的構成>
図5を参照して、切断装置1の電気的構成を説明する。切断装置1は、制御部71、ROM72、RAM73、及び入出力(I/O)インタフェイス75を備える。制御部71は、ROM72、RAM73、及びI/Oインタフェイス75と電気的に接続されている。制御部71は、ROM72及びRAM73と共に、切断装置1の主制御を司るCPUである。ROM72は、切断装置1を動作させるための各種プログラム等を記憶する。RAM73は、制御部71が演算処理した演算結果等を一時的に記憶する。
図5を参照して、切断装置1の電気的構成を説明する。切断装置1は、制御部71、ROM72、RAM73、及び入出力(I/O)インタフェイス75を備える。制御部71は、ROM72、RAM73、及びI/Oインタフェイス75と電気的に接続されている。制御部71は、ROM72及びRAM73と共に、切断装置1の主制御を司るCPUである。ROM72は、切断装置1を動作させるための各種プログラム等を記憶する。RAM73は、制御部71が演算処理した演算結果等を一時的に記憶する。
I/Oインタフェイス75には、更に、フラッシュメモリ74、LCD51、操作スイッチ52、タッチパネル53、検出器61、駆動回路77~79が接続されている。フラッシュメモリ74は、各種パラメータ、切断データ等を記憶する不揮発性記憶素子である。
切断データは、切断刃Cs(図1参照)により被切断物20を切断して所望の模様を切り取るための上下駆動機構33、搬送機構7、及び移動機構8の制御条件を示す。切断データには、搬送機構7及び移動機構8を制御するための開始座標及び終了座標が、模様に含まれる線分毎に含まれる。座標系の原点は、切断可能な領域の左後方の点である。左右方向がX方向に設定され、前後方向がY方向に設定される。切断データは、切断の対象となる模様毎にフラッシュメモリ74に記憶される。
LCD51は、各種指示を報知可能である。検出器61は、装着部32の上下方向の位置を示す信号を出力する。駆動回路77~79は各々、Y軸モータ15、X軸モータ25、及びZ軸モータ34を駆動する。制御部71は、駆動回路77~79を介してY軸モータ15、X軸モータ25、及びZ軸モータ34等を駆動し、搬送機構7、移動機構8、及び上下駆動機構33を制御する。これにより制御部71は、装着部32と保持部材10とを相対移動させる。
<被切断物20及び保持部材10と切断刃Csとの接触を検出する方法>
切断装置1の制御部71は、カートリッジ4が装着された装着部32が下方に移動した場合において切断刃Csが被切断物20及び保持部材10に接触したことを、次の方法で検出する。なお、以下説明では、保持部材10の保持面101Aに被切断物20が保持され、且つ、装着部32にカートリッジ4が装着されていることを前提とする。以下、最も上方に移動した装着部32の上下方向の位置を、基準位置という。
切断装置1の制御部71は、カートリッジ4が装着された装着部32が下方に移動した場合において切断刃Csが被切断物20及び保持部材10に接触したことを、次の方法で検出する。なお、以下説明では、保持部材10の保持面101Aに被切断物20が保持され、且つ、装着部32にカートリッジ4が装着されていることを前提とする。以下、最も上方に移動した装着部32の上下方向の位置を、基準位置という。
制御部71は、上下駆動機構33のZ軸モータ34を回転させることによって、装着部32を下方に移動させる。ここで、Z軸モータ34はパルスモータであり、Z軸モータ34に入力されるパルス数と、圧力付加機構31(図2参照)から装着部32に作用する下向きの圧力とには相関がある。本実施形態において、圧力付加機構31から装着部32に加わる圧力に対応する圧力対応値として、Z軸モータ34に入力されるパルスの累計数が用いられる。つまり、装着部32が基準位置に配置された状態からZ軸モータ34に入力されたパルスの累計数が、圧力対応値として用いられる。図2、図3に示すように、Z軸モータ34にパルスが入力されることに応じ、出力軸40及びギヤ35、36は回動し、圧力付加機構31はギヤ36の回動を板部48に伝達する。制御部71は、装着部32を下方に移動する際にZ軸モータ34に入力されるパルス数をカウントして圧力対応値を取得し、同時に、検出器61から出力される信号に基づいて装着部32の位置を取得する。
図6(a)に示すように、カートリッジ4のホルダ42が被切断物20に接触していない状態では、カートリッジ4を装着した装着部32に対して上向きの圧力は加わらない。このため、Z軸モータ34の出力軸40が回動した場合、圧力付加機構31はギヤ36の回転を板部48及びピニオン38に伝達する。板部48及びピニオン38は、ギヤ36の回動と同じだけ回動する。結果、装着部32は下方に移動する。
図7は、圧力対応値と、変位量(左軸、プロットP1)及び変位差分(右軸、プロットP2)との関係を示す。変位量は、装着部32の基準位置からの変位量を示す。変位差分は、Z軸モータ34にパルスが連続して2つ出力された場合のそれぞれに対応する装着部32の変位量の差分である。変位差分は、Z軸モータ34にパルスが入力される毎に移動する装着部32の、1パルス当たりの移動量に対応する。変位量及び変位差分の単位を、便宜上、unitという。
装着部32が下方に移動する過程でホルダ42が被切断物20に接触するまでの間(図6(a)参照)、領域T11におけるプロットP1で示されるように、変位量は、圧力対応値が増加する程大きくなる。又、領域T11におけるプロットP2で示されるように、変位差分は、装着部32の移動開始直後(圧力対応値:0~約30)を除いて所定の値(例えば、6unit)よりも大きい値で推移する。以下、所定値を差分閾値という。
図6(b)に示すように、装着部32が下方に移動する過程でカートリッジ4のホルダ42が被切断物20に接触した場合、装着部32に上向きの圧力が作用する。Z軸モータ34にパルスが継続して入力されることにより、出力軸40が更に回動する。ギヤ36は板部48及びピニオン38に対して相対的に回動し、圧力付加機構31のねじれが大きくなる。ギヤ36の回動が板部48に伝達されることに応じ、圧力付加機構31により装着部32に作用する下向きの圧力は次第に大きくなる。しかし、装着部32に作用する下向きの圧力が、装着部32に加わる上向きの圧力を上回るまで、板部48及びピニオン38は回動しない。この場合、装着部32は下方に移動しない。このため、図7の領域T12におけるプロットP1で示されるように、圧力対応値が増加しても、変位量は一定レベル(約450unit)で推移する。又、領域T12におけるプロットP2で示されるように、変位差分は差分閾値よりも小さくなる。
Z軸モータ34にパルスが継続して入力され、出力軸40が更に回動すると、ギヤ36は板部48及びピニオン38に対して相対的に回動し、圧力付加機構31のねじれは更に大きくなる。圧力付加機構31から板部48及びピニオン38を介して装着部32に作用する下向きの圧力は更に大きくなる。そして、圧力付加機構31から装着部32に作用する下向きの圧力が、装着部32に加わる上向きの圧力を上回った場合、ピニオン38は回動し、装着部32は下方への移動を再開する(図6(b)~(c)参照)。なお、ホルダ42の下方への移動は抑制されるので、切断刃Csはホルダ42に対して下方に相対移動し、バネ43は収縮する。圧力付加機構31から装着部32に作用する下向きの圧力は、バネ43の弾性力に応じた上向きの圧力に抗して装着部32を下方に移動させる。従って、図7の領域T13におけるプロットP1で示されるように、変位量は、圧力対応値が増加する程大きくなる。又、領域T13におけるプロットP2で示されるように、変位差分は、再び差分閾値よりも大きい値で推移する。
図6(c)に示すように、装着部32が下方に更に移動する過程でカートリッジ4の切断刃Csが被切断物20に接触した場合、装着部32に上向きの圧力が作用する。Z軸モータ34にパルスが継続して入力されることにより、出力軸40が更に回動する。ギヤ36は板部48及びピニオン38に対して相対的に回動し、圧力付加機構31のねじれが大きくなる。この状態で装着部32は下方に継続して移動し、切断刃Csの刃先は被切断物20に進入する(図6(d)参照)。装着部32は上向きの圧力を受けながら下方に移動するため、装着部32の下方への移動速度は、切断刃Csが被切断物20に接触する前(図6(b)参照)に対して抑制される。このため、図7の領域T14におけるプロットP1で示されるように、変位量の増加率(傾き)は、領域T13における変位量の増加率(傾き)よりも緩やかとなる。又、領域T14におけるプロットP2で示されるように、変位差分は差分閾値よりも小さくなる。
カートリッジ4の切断刃Csの刃先が被切断物20を通り抜け、保持部材10の保持面101Aに到達する。図6(e)に示すように、切断刃Csが保持部材10の第一保持部101に接触する。ここで、第一保持部101は被切断物20よりも柔らかい。このため、切断刃Csの刃先が被切断物20に接触した場合(図6(c)参照)と異なり、装着部32に作用する上向きの圧力は抑制され、装着部32は下方に移動し易くなる。従って、図7の領域T15におけるプロットP1で示されるように、変位量の増加率(傾き)は、領域T14における変位量の増加速度(傾き)よりも急峻となる。又、領域T15におけるプロットP2で示されるように、変位差分は差分閾値よりも大きくなる。
従って、制御部71は、装着部32が下方に移動する過程で、ホルダ42が被切断物20に接触したこと(図6(b)参照)、切断刃Csの刃先が被切断物20に接触したこと(図6(c)参照)、及び、切断刃Csの刃先が保持部材10の保持面101Aに達したこと(図6(e)参照)を、図7の領域T11~T15の夫々における変位差分の分布に基づいて特定できる。
<メイン処理>
図8を参照し、切断装置1の制御部71によって実行されるメイン処理について説明する。メイン処理は、模様を指定して切断動作を開始するための指示がパネル操作により入力された場合、ROM72に記憶されたプログラムを制御部71が読み出して実行することによって開始される。メイン処理では、はじめに、被切断物20を切断するときに圧力付加機構31により装着部32に圧力を加えるための圧力対応値(以下、切断圧力対応値という。)が決定される(S11~S39、S43)。その後、決定された切断圧力対応値に基づき、被切断物20が切断される(S41、S45、S47、図12参照)。なお、上記パネル操作の前に、プラテン3上に保持部材10がセットされ、且つ、保持部材10の保持面101Aに被切断物20が保持される。又、装着部32にカートリッジ4が装着される。装着部32は基準位置に配置される。
図8を参照し、切断装置1の制御部71によって実行されるメイン処理について説明する。メイン処理は、模様を指定して切断動作を開始するための指示がパネル操作により入力された場合、ROM72に記憶されたプログラムを制御部71が読み出して実行することによって開始される。メイン処理では、はじめに、被切断物20を切断するときに圧力付加機構31により装着部32に圧力を加えるための圧力対応値(以下、切断圧力対応値という。)が決定される(S11~S39、S43)。その後、決定された切断圧力対応値に基づき、被切断物20が切断される(S41、S45、S47、図12参照)。なお、上記パネル操作の前に、プラテン3上に保持部材10がセットされ、且つ、保持部材10の保持面101Aに被切断物20が保持される。又、装着部32にカートリッジ4が装着される。装着部32は基準位置に配置される。
メイン処理が開始された場合、はじめに制御部71は、以下の初期設定処理を実行する(S11)。
初期設定処理において、制御部71は、搬送機構7及び移動機構8を制御し、保持部材10の第二保持部102のうち調整領域10T(図1参照)の上方に、カートリッジ4が装着された装着部32を配置させる。調整領域10Tは、第二保持部102のうち、第一保持部101が保持されていない任意の領域であり、本実施形態では、第一保持部101の右後方である。次に制御部71は、上下駆動機構33を制御し、装着部32を基準位置から下方に移動させる。又、制御部71は、装着部32を下方に移動する際にZ軸モータ34に入力されるパルス数をカウントして圧力対応値を取得し、同時に、検出器61から出力される信号に基づいて上下方向における装着部32の位置を取得する。更に制御部71は、取得された装着部32の位置に基づき、圧力対応値毎に変位量及び変位差分を算出する。
装着部32が基準位置から下方への移動を開始してから、カートリッジ4のホルダ42が保持部材10の第二保持部102に接触するまでの間(図9(a)~(b)参照)、装着部32に対して上向きの圧力は加わらない。このため、図10の領域T21におけるプロットP1で示されるように、変位量は、圧力対応値が増加する程大きくなる。又、領域T21におけるプロットP2で示されるように、変位差分は、装着部32の移動開始直後(圧力対応値:0~約30)を除いて差分閾値よりも大きい値で推移する。なお、図10の領域T21は、図7の領域T11に対応する。
図9(b)に示すように、ホルダ42が保持部材10の第二保持部102に接触した場合、装着部32に上向きの圧力が作用し、装着部32の下方への移動は停止する。このため、図10の領域T22におけるプロットP1で示されるように、圧力対応値が増加しても、変位量は一定レベル(約600unit)で推移する。又、領域T22におけるプロットP2で示されるように、変位差分は差分閾値よりも小さくなる。なお、図10の領域T22は、図7の領域T12に対応する。又、初期設定処理において、ホルダ42は、被切断物20に接触する場合(図6参照)よりも下方まで移動する。このため、領域T22の変位量の値は、被切断物20にホルダ42が接触する場合の領域T12(図7参照)の変位量(約450unit)よりも大きくなる。
制御部71は、圧力対応値が30以上の場合で且つ変位差分が連続して差分閾値よりも小さくなった場合、ホルダ42が保持部材10の第二保持部102に接触したと判定する。制御部71は、ホルダ42が保持部材10の第二保持部102に接触したと判定された時の圧力対応値(以下、第一初期対応値という。)を特定し、RAM73に記憶する。
Z軸モータ34にパルスが継続して入力されることにより、圧力付加機構31から装着部32に作用する下向きの圧力が、装着部32に加わる上向きの圧力を上回った場合、装着部32は下方への移動を再開する(図9(b)~(c)参照)。この場合、図10の領域T23におけるプロットP1で示されるように、変位量は、圧力対応値が増加する程大きくなる。又、領域T23におけるプロットP2で示されるように、変位差分は、差分閾値よりも大きい値で推移する。なお、図10の領域T23は、図7の領域T13に対応する。
図9(c)に示すように、装着部32が下方に更に移動して切断刃Csが保持部材10に接触した場合、装着部32の下方への移動速度は、切断刃Csが被切断物20に接触する前(図9(b)参照)に対して抑制される。このため、図10の領域T24におけるプロットP1で示されるように、変位量の増加率(傾き)は、領域T23における変位量の増加率(傾き)よりも緩やかとなる。又、領域T24におけるプロットP2で示されるように、変位差分は差分閾値よりも小さくなる。
制御部71は、第一初期対応値が特定された後、変位差分が再び差分閾値よりも大きくなり、次に変位差分が連続して差分閾値よりも小さくなった場合、切断刃Csが保持部材10の第二保持部102に接触したと判定する。制御部71は、切断刃Csが保持部材10の第二保持部102に接触したと判定された時の圧力対応値(以下、第二初期対応値という。)を特定し、RAM73に記憶する。制御部71は更に、RAM73に記憶した第一初期対応値と第二初期対応値との差分を算出し、ホルダパラメータとしてRAM73に記憶する。ホルダパラメータは、保持部材10の第二保持部102に対してホルダ42が接触してから、保持部材10の第二保持部102に対して切断刃Csが接触するまでの間にZ軸モータ34に入力されたパルス数に対応する。
制御部71は、上下駆動機構33を制御し、装着部32の下方への移動を停止させる。制御部71は、パネル操作により指定された模様のうち最初に切断される線分に対応する開始座標及び終了座標を、フラッシュメモリ74に記憶された切断データに基づいて特定する。制御部71は、特定された開始座標から終了座標に向かう方向(以下、切断方向という。)を更に特定する。制御部71は、搬送機構7及び移動機構8を制御して保持部材10及び装着部32をX方向及びY方向に相対移動させることにより、保持部材10に対して装着部32を切断方向に僅かに移動させる。この場合、カートリッジ4の切断刃Csは保持部材10の第二保持部102に接触しているので、装着部32の移動に応じて保持部材10から外力が作用する。これにより、図9(d)に示すように、切断刃Csは回転軸Rを中心として回転し、切断刃Csの刃先方向と切断方向とが揃う。以下、切断刃Csの刃先方向と切断方向とを揃えるために行われる上記の処理を、刃先揃え処理という。
制御部71は、刃先揃え処理の終了後、装着部32を基準位置に向けて上方に移動させる。制御部71は、装着部32が基準位置まで移動した後、上下駆動機構33を制御して装着部32の移動を停止させる。以上により、初期設定処理(S11、図8参照)は終了する。
図8に示すように、初期設定処理の終了後、制御部71は、パネル操作により指定された模様のうち最初に切断される線分に対応する開始座標を、切断データに基づいて特定する。制御部71は、搬送機構7及び移動機構8を制御し、開始座標により示される位置に装着部32が配置されるように、装着部32及び保持部材10を相対移動させる(S13)。なお、保持部材10には被切断物20が保持されているので、移動後の装着部32は、被切断物20と上下方向に対向する。又、装着部32は上下方向において基準位置に配置された状態が維持されるので、装着部32に装着された切断刃Csは、被切断物20に対して上方に離隔する(図6(a)参照)。以下、S13による処理後の装着部32の位置を、対向位置という。制御部71は、上下駆動機構33を制御し、装着部32の対向位置から下方への移動を開始する(S15)。
制御部71は、カートリッジ4のホルダ42が被切断物20に接触したか否かを、変位差分に基づいて判定する(S17)。なお、図7に示すように、装着部32が対向位置から下方への移動を開始してから、カートリッジ4のホルダ42が被切断物20に接触する(図6(b)参照)までの間、変位差分は、装着部32の移動開始直後(圧力対応値:0~約30)を除いて、差分閾値よりも大きい値で推移する(領域T11参照)。このため図8に示すように、制御部71は、変位差分が差分閾値よりも大きい場合、被切断物20にホルダ42が接触していないと判定する(S17:NO)。この場合、制御部71は処理をS17に戻し、変位差分による判定を繰り返す。一方、図7に示すように、ホルダ42が保持部材10に接触した場合(図6(b)参照)、装着部32に上向きの圧力が作用して装着部32の下方への移動は停止し、変位差分は差分閾値よりも小さくなる(領域T12参照)。このため図8に示すように、制御部71は、変位差分が差分閾値よりも小さくなった場合、被切断物20にホルダ42が接触したと判定する(S17:YES)。この場合、制御部71は処理をS19に進める。
Z軸モータ34にパルスが継続して入力され、圧力付加機構31から装着部32に作用する下向きの圧力が上向きの圧力を上回った場合、装着部32は下方への移動を再開する(図7、領域T13参照)。制御部71は、カートリッジ4の切断刃Csが被切断物20に接触したか否かを、変位差分に基づいて判定する(S19)。なお、図7に示すように、装着部32が下方に移動して切断刃Csが被切断物20に接触するまでの間、変位差分は差分閾値よりも大きい値で推移する(領域T13)。制御部71は、変位差分が差分閾値よりも大きい場合、被切断物20に切断刃Csが接触していないと判定する(S19:NO)。この場合、制御部71は処理をS23に進める。
制御部71は、ホルダ42が被切断物20に接触してから、RAM73に記憶されたホルダパラメータに所定値(例えば20)を加算した第二閾値分のパルスがZ軸モータ34に出力されたか判定する(S23)。なお、判定対象となるパルス数は、S17の処理によって被切断物20にホルダ42が接触したと判断されてからの圧力付加機構31の駆動条件に対応する。ここで、ホルダパラメータは、初期設定処理(S11)において、保持部材10の第二保持部102に対してホルダ42が接触してから、保持部材10の第二保持部102に対して切断刃Csが接触するまでの間にZ軸モータ34に入力されたパルス数として算出されている。制御部71は、ホルダ42が被切断物20に接触してから第二閾値分のパルスがZ軸モータ34に出力されていないと判定した場合(S23:NO)、処理をS19に戻す。
図7に示すように、装着部32が下方に更に移動して切断刃Csが被切断物20に接触した場合(図6(c)参照)、変位差分は差分閾値以下となる(領域T14参照)。このため図8に示すように、制御部71は、連続する2つの圧力対応値の夫々に対応する変位差分が何れも差分閾値以下となった場合、切断刃Csが被切断物20に接触したと判定する(S19:YES)。この場合、制御部71は、差分閾値よりも小さい変位差分を算出した時の圧力対応値を第一圧力対応値として特定し(S21)、RAM73に記憶する。制御部71は、処理をS31に進める。
一方、制御部71は、被切断物20に対する切断刃Csの接触が検出されない状態で、ホルダ42が被切断物20に接触してから第二閾値分のパルスがZ軸モータ34に入力されたと判定した場合(S23:YES)、処理をS25に進める。この場合、被切断物20の厚さが極端に薄いことが要因で、切断刃Csが被切断物20に接触した直後に切断刃Csが被切断物20を貫通して保持部材10の保持面101Aに達してしまっていることが想定される。この場合、制御部71は、被切断物20に対する切断刃Csの接触の検出ができないとし、切断圧力対応値として、第二未検出圧力対応値を決定する(S25)。第二未検出圧力対応値は、第二初期対応値(図10参照)に所定の値(例えば1)を加算した値として決定される。制御部71は、第二未検出圧力対応値を切断圧力対応値として決定した後、上下駆動機構33を制御し、S15により開始した装着部32の下方への移動を停止する。制御部71は、上下駆動機構33を制御し、装着部32が上下方向において基準位置に配置されるまで、装着部32を上方に移動させる。制御部71は、切断処理(図12参照)を実行する為に、処理をS41に進める。
制御部71は、被切断物20に対する切断刃Csの接触が検出され(S19:YES)、第一圧力対応値が取得された(S21)後、カートリッジ4の切断刃Csが被切断物20を通り抜け、保持部材10の保持面101Aに到達したか否かを、変位差分に基づいて判定する(S31)。なお、図7に示すように、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに到達した場合(図6(e)参照)、変位差分は差分閾値よりも大きくなる(領域T15参照)。従って、制御部71は、第一圧力対応値が取得された後、以下の(1)~(3)の条件の何れかが充足される場合、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したと判定する(S31:YES)。
(1)連続する2つの圧力対応値の夫々に対応する変位差分が、何れも差分閾値より大きくなった場合。
(2)差分閾値よりも大きい変位差分が、合計3回検出された場合。
(3)変位差分が16unit以上になった場合。
(1)連続する2つの圧力対応値の夫々に対応する変位差分が、何れも差分閾値より大きくなった場合。
(2)差分閾値よりも大きい変位差分が、合計3回検出された場合。
(3)変位差分が16unit以上になった場合。
制御部71は、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したと判定した場合、(1)~(3)の条件の何れかが充足された時の圧力対応値を第二圧力対応値として特定し(S35)、RAM73に記憶する。
制御部71は、RAM73に記憶された第一圧力対応値及び第二圧力対応値を取得する。制御部71は、第一圧力対応値と第二圧力対応値との差分を、差分対応値として算出する(S37)。制御部71は、算出した差分対応値に基づき、切断圧力対応値を決定する(S39)。
具体的には、図11に示すように、制御部71は、S37の処理によって算出した差分対応値に、予め規定された所定関数を適用し、切断パラメータを導出する。制御部71は、RAM73に記憶された第一圧力対応値に、導出した切断パラメータを加算することにより、切断圧力対応値を決定する。この場合、切断圧力対応値は、第二圧力対応値よりも小さく、第一圧力対応値よりも大きい値となる。このため、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31が駆動されたときに装着部32に加わる圧力は、第二圧力対応値に基づいて圧力付加機構31が駆動されたときに装着部32に加わる圧力よりも小さく、且つ、第一圧力対応値に基づいて圧力付加機構31が駆動されたときに装着部32に加わる圧力よりも大きくなる。
図8に示すように、制御部71は、切断圧力対応値の決定後、上下駆動機構33を制御し、S15により開始した装着部32の下方への移動を停止する。制御部71は、上下駆動機構33を制御し、装着部32が上下方向において基準位置に配置されるまで、装着部32を上方に移動させる。制御部71は、決定した切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により圧力を加えることにより被切断物20を切断する切断動作を行う為、切断処理(図12参照)を実行する(S41)。切断処理の詳細は後述する。制御部71は、切断処理の終了後、メイン処理を終了させる。
一方、制御部71は、S31の処理において、(1)~(3)の条件の何れも充足しない場合(S31:NO)、S19の処理によって被切断物20に切断刃Csが接触したと判断された後でZ軸モータ34に入力されたパルスのパルス数を取得する。なお、取得されるパルス数は、S19の処理によって被切断物20に切断刃Csが接触したと判断されてからの圧力付加機構31の駆動条件に対応する。制御部71は、取得されたパルス数が所定の第一閾値以上か判定する(S33)。制御部71は、取得されたパルス数が第一閾値よりも小さいと判定した場合(S33:NO)、処理をS31に戻し、保持部材10に切断刃Csが接触したか否かの判定を繰り返す。例えば、被切断物20の硬さが硬い場合、圧力付加機構31により装着部32に加えられる圧力が増加しても、切断刃Csが被切断物20を貫通しない可能性がある。この場合、保持部材10の保持面101Aに対して切断刃Csは到達しない。制御部71は、取得されたパルス数が第一閾値以上と判定された場合(S33:YES)、保持部材10の保持面101Aに対する切断刃Csの到達の検出ができないとし、処理をS43に進める。
制御部71は、切断圧力対応値として所定の第一未検出圧力対応値を決定する(S43)。第一未検出圧力対応値は、例えば、第一圧力対応値に所定値を加算した値とされる。制御部71は、第一未検出圧力対応値を切断圧力対応値として決定した後、上下駆動機構33を制御し、S15により開始した装着部32の下方への移動を停止する。制御部71は、上下駆動機構33を制御し、装着部32が上下方向において基準位置に配置されるまで、装着部32を上方に移動させる。
制御部71は、決定した切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により圧力を加えることにより切断動作を行う為に、切断処理(図12参照)を実行する(S45)。切断処理の詳細は後述する。制御部71は、切断処理(S45)の終了後、第二保持部102の調整領域10T(図1参照)の上方に装着部32が配置されるように、装着部32及び保持部材10を相対移動させる。制御部71は、刃先揃え処理を実行し(S47)、処理をS13に戻す。この場合、繰り返されるその後の処理(S13~)において再度切断処理が実行される(S41又はS45)。このとき切断刃Csは、被切断物20のうち1回目の切断処理(S45)により切断された模様を、繰り返し切断する。従って、被切断物20の硬さが硬い場合でも切断動作を適切に行うことが可能となる。
<切断処理>
図12を参照し、切断処理について説明する。制御部71は、パネル操作により選択された模様を被切断物20から切断するための切断データを、フラッシュメモリ74から読み出して取得する(S61)。以下では、図13(a)に示す模様Mを切断するための切断データが取得された場合を例に挙げて具体的に説明する。模様Mは正方形であり、第一線分L1、第二線分L2、第三線分L3、及び第四線分L4を有する。第一線分L1及び第三線分L3は前後方向に対向し、夫々左右方向に延びる。第一線分L1は、第二線分L2に対して前側に配置される。第一線分L1は、左右方向中央よりも左側の第一部分線分L11、及び、左右方向中央よりも右側の第一部分線分L12を有する。第二線分L2及び第四線分L4は左右方向に対向し、夫々前後方向に延びる。第二線分L2は、第四線分L4に対して左側に配置される。第二線分L2は、第一線分L1及び第三線分L3の夫々の左端部に間に亘って伸びる。第四線分L4は、第一線分L1及び第三線分L3の夫々の右端部に間に亘って伸びる。
図12を参照し、切断処理について説明する。制御部71は、パネル操作により選択された模様を被切断物20から切断するための切断データを、フラッシュメモリ74から読み出して取得する(S61)。以下では、図13(a)に示す模様Mを切断するための切断データが取得された場合を例に挙げて具体的に説明する。模様Mは正方形であり、第一線分L1、第二線分L2、第三線分L3、及び第四線分L4を有する。第一線分L1及び第三線分L3は前後方向に対向し、夫々左右方向に延びる。第一線分L1は、第二線分L2に対して前側に配置される。第一線分L1は、左右方向中央よりも左側の第一部分線分L11、及び、左右方向中央よりも右側の第一部分線分L12を有する。第二線分L2及び第四線分L4は左右方向に対向し、夫々前後方向に延びる。第二線分L2は、第四線分L4に対して左側に配置される。第二線分L2は、第一線分L1及び第三線分L3の夫々の左端部に間に亘って伸びる。第四線分L4は、第一線分L1及び第三線分L3の夫々の右端部に間に亘って伸びる。
図13(b)に示すように、切断データは、模様Mの角部のそれぞれの位置Q1、Q2、Q3、Q4、及び、第一線分L1の左右方向中央の位置Q0のそれぞれの座標を、開始座標又は終了座標として有する。第一部分線分L11には、位置Q0の座標が開始座標として対応づけられ、位置Q1の座標が終了座標として対応付けられる。第二線分L2には、位置Q1の座標が開始座標として対応づけられ、位置Q2の座標が終了座標として対応付けられる。第三線分L3には、位置Q2の座標が開始座標として対応づけられ、位置Q3の座標が終了座標として対応付けられる。第四線分L4には、位置Q3の座標が開始座標として対応づけられ、位置Q4の座標が終了座標として対応付けられる。第一部分線分L12には、位置Q4の座標が開始座標として対応づけられ、位置Q0の座標が終了座標として対応付けられる。第一部分線分L11、第二線分L2、第三線分L3、第四線分L4、第一部分線分L12の順で切断されることにより、被切断物20から模様Mが切断される。
なお、制御部71は、S13の処理を実行することにより、第一部分線分L11の開始座標により示される位置に装着部32が配置されるように、装着部32及び保持部材10を相対移動させている。又、この場合に制御部71は、S25、S39、S43(図8参照)の処理によって切断圧力対応値を決定するために、S15(図8参照)の処理によって装着部32を下方に移動させている。これにより、被切断物20及び保持部材10のうち第一部分線分L11の開始座標により示される位置Q0には、切断刃Csにより切れ込みが既に形成されている。この切れ込みは、被切断物20を上下方向に貫通している。又、制御部71は、模様を繰り返し切断する為に切断処理が複数回実行される場合、被切断物20及び保持部材10のうち第一部分線分L11の開始座標により示される位置Q0には、前回までの切断処理により切れ込みが既に形成されている。
図12に示すように、制御部71は、切断データから切断順に従って開始座標及び終了座標を線分毎に選択する。はじめに、第一部分線分L11の開始座標及び終了座標が選択される。制御部71は、回転補正を行うか否かを判定する(S63)。制御部71は、最初に切断する第一部分線分L11の開始座標及び終了座標を選択した場合、回転補正を行う必要がないと判定する(S63:NO)。制御部71は以下の処理を行うことにより、第一部分線分L11を切断する(S65)。
制御部71は、S25、S39、S43(図8参照)の何れかの処理により決定した切断圧力対応値に対応する数のパルスをZ軸モータ34に出力することにより、上下駆動機構33を制御する。これにより、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加わり、装着部32は基準位置から下方に移動する。なお上述のように、第一部分線分L11の開始座標により示される位置Q0には、切断刃Csにより既に切れ込みが形成されている。このため、図13(c)に示すように、切断刃Csの刃先は、被切断物20の下面(保持面101A)よりも下側、且つ保持部材10の第一保持部101の下面よりも上側の第一位置D1に配置される(矢印Y0)。
次に、制御部71は、搬送機構7及び移動機構8を制御することにより、切断データの終了座標によって示される位置Q1に装着部32が配置されるように、保持部材10及び装着部32を相対移動させる(矢印Y1)。つまり、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加えられた状態で、切断刃CsがX方向及びY方向に相対移動することになる。これにより、第一部分線分L11が位置Q0から位置Q1に向けて切断される。なお、切断刃Csが下方に移動して被切断物20及び保持部材10に進入するときに装着部32に作用する上向きの圧力よりも、切断刃Csが被切断物20及び保持部材10に進入した状態でX方向及びY方向に相対移動するときに装着部32に作用する上向きの圧力の方が小さい。このため、切断刃CsがX方向及びY方向に相対移動するとき、切断刃Csの刃先は、上下方向において第一位置D1よりも僅かに下方の第一位置D1´に配置される。次に、制御部71は、上下駆動機構33を制御することにより、切断刃Csの刃先が被切断物20の上面よりも上方且つ基準位よりも下方の第二位置D2に配置されるまで、装着部32を上方に移動させる(矢印Y11)。
図12に示すように、制御部71は、模様Mの切断が終了したか判定する(S67)。制御部71は、切断が完了していない線分が残っている場合、模様Mの切断が終了していないと判定する(S67:NO)。この場合、制御部71は、処理をS63に戻す。制御部71は、次に切断する第二線分L2の開始座標及び終了座標を選択する。制御部71は、回転補正を行うか否かを判定する(S63)。制御部71は、前回切断した第一部分線分L11の切断方向と、次に切断する第二線分L2の切断方向が相違する場合、回転補正を行う必要があると判定する(S63:YES)。この場合、制御部71は以下の処理を行うことにより、回転補正を実行する(S81)。
図13(c)に示すように、制御部71は、切断圧力対応値よりも小さい値に対応する数のパルスをZ軸モータ34に出力することにより、上下駆動機構33を制御する。これにより、切断圧力対応値よりも小さい値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加わり、装着部32は第二位置D2から下方に移動する。結果、切断刃Csの刃先は、被切断物20の上面よりも下方且つ第一位置D1、D1´よりも上方の第三位置D3に配置される(矢印Y12)。この場合に圧力付加機構31から装着部32に加わる圧力に対応する圧力対応値を、回転圧力対応値という。
回転圧力対応値は、上記においてZ軸モータ34に出力されたパルスの数である。回転圧力対応値は、第一圧力対応値と第二圧力対応値との間の何れかの値であって、切断圧力対応値よりも小さい値とされる。制御部71は、第一圧力対応値と第二圧力対応値との差分(差分対応値)に、予め規定された所定関数を適用し、回転パラメータを導出する。制御部71は、RAM73に記憶された第一圧力対応値に、導出した回転パラメータを加算することにより、回転圧力対応値を決定する。この場合、回転圧力対応値は、切断圧力対応値が大きい程大きな値となる。つまり、回転圧力対応値は、切断圧力対応値の増加に比例して増加する。
次に、制御部71は、搬送機構7及び移動機構8を制御し、被切断物20に対する切断刃Csの相対移動方向が、第一部分線分L11の開始座標から終了座標に向かう切断方向(以下、第一切断方向という。)から、第二線分L2の開始座標から終了座標に向かう切断方向(以下、第二切断方向という。)まで徐々に変更されるように、保持部材10及び装着部32を相対移動させる。このとき、回転圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加えられた状態で、切断刃CsはX方向及びY方向に相対移動することになる。言い換えれば、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に加えられる圧力よりも小さい圧力が、装着部32に加えられた状態で、切断刃CsはX方向及びY方向に相対移動することになる。なお、切断刃Csは被切断物20及び保持部材10の第一保持部101に接触しているので、装着部32が被切断物20に対して相対移動することに応じ、被切断物20から切断刃Csに外力が作用する。これにより、切断刃Csは回転軸R(図5参照)を中心として回転し、切断刃Csの刃先方向は、第一切断方向から第二切断方向に変更される(矢印Y2)。
次に、制御部71は、切断圧力対応値よりも大きい値に対応する数のパルスをZ軸モータ34に出力することにより、上下駆動機構33を制御する。これにより、切断圧力対応値よりも大きい値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加わり、装着部32は第三位置D3から下方に移動する。結果、切断刃Csの刃先は、第一位置D1、D1´よりも下方且つ保持部材10の第一保持部101の下面よりも上方の第四位置D4に配置される(矢印Y21)。次に、制御部71は、切断圧力対応値に対応する数のパルスをZ軸モータ34に出力することにより、上下駆動機構33を制御する。これにより、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加わり、装着部32は第四位置D4から上方に移動する。結果、切断刃Csの刃先は第一位置D1に配置される(矢印Y22)。以上で、回転補正は完了する。図12に示すように、制御部71は、回転補正(S81)の完了後、処理をS63に戻す。
図12に示すように、回転補正(S81)の終了後、制御部71は、回転補正を行うか否かを判定する(S63)。制御部71は、回転補正が実行された直後の場合、回転補正を行う必要がないと判定する(S63:NO)。この場合、制御部71は第二線分L2を切断する(S65、矢印Y3(図13参照)。第二線分L2の切断方法は、第一部分線分L11の切断方法と同一であるので、説明を省略する。
上記の処理が繰り返されることにより、回転補正(矢印Y31、Y32、Y4、Y41、Y42)、第三線分L3の切断(矢印Y5)、回転補正(矢印Y6)、第四線分L4の切断(矢印Y7)、回転補正(矢印Y71、Y72、Y8、Y81、Y82)、及び、第一部分線分L12の切断(矢印Y9)が繰り返し切断される。
第一部分線分L12の切断が修了した場合、制御部71は、模様Mの切断が終了したと判定する(S67:YES)。この場合、制御部71は、切断処理を終了し、処理をメイン処理(図8参照)に戻す。
<本実施形態の作用、効果>
切断装置1は、切断刃Csが被切断物20に接触したとき(S19:YES)の第一圧力対応値(S21)と、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したとき(S31:YES)の第二圧力対応値(S35)とに基づき、被切断物20から模様Mを切断するときの切断圧力対応値を決定する(S39)。ここで例えば、切断刃Csの刃先が保持面101Aに達した状態で切断動作が実行されないと、被切断物20に対する進入度合が小さい状態で切断動作が実行されることになり、被切断物20の切断が不十分となる可能性がある。一方、切断刃Csの刃先が保持部材10の第一保持部101に深く進入した状態で切断動作が実行された場合、柔らかい第一保持部101が切断刃Csに絡み付いて移動を妨げる可能性があるので、好ましくない。これに対し、切断装置1は、第一圧力対応値と第二圧力対応値とに基づいて、切断刃Csによる切断時における切断圧力対応値を適切に決定できる。従って切断装置1は、被切断物20に適した条件で切断刃Csに圧力を加え、被切断物20を切断することが可能となる。
切断装置1は、切断刃Csが被切断物20に接触したとき(S19:YES)の第一圧力対応値(S21)と、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したとき(S31:YES)の第二圧力対応値(S35)とに基づき、被切断物20から模様Mを切断するときの切断圧力対応値を決定する(S39)。ここで例えば、切断刃Csの刃先が保持面101Aに達した状態で切断動作が実行されないと、被切断物20に対する進入度合が小さい状態で切断動作が実行されることになり、被切断物20の切断が不十分となる可能性がある。一方、切断刃Csの刃先が保持部材10の第一保持部101に深く進入した状態で切断動作が実行された場合、柔らかい第一保持部101が切断刃Csに絡み付いて移動を妨げる可能性があるので、好ましくない。これに対し、切断装置1は、第一圧力対応値と第二圧力対応値とに基づいて、切断刃Csによる切断時における切断圧力対応値を適切に決定できる。従って切断装置1は、被切断物20に適した条件で切断刃Csに圧力を加え、被切断物20を切断することが可能となる。
切断装置1は、第一圧力対応値と第二圧力対応値との差分である差分対応値に基づき、切断圧力対応値を決定する(S39)。なお、差分対応値は、切断刃Csが被切断物20に接触してから、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達するまでにZ軸モータ34に入力されたパルスの数に対応するので、被切断物20の硬さを示す。従って、切断装置1は、被切断物20の硬さを考慮した切断圧力対応値を、差分対応値に基づいて決定できる。従って、切断装置1は、被切断物20を切断するときの切断刃Csの条件を精度良く決定できる。
決定される切断圧力対応値は、第一圧力対応値よりも大きく、第二圧力対応値よりも小さい。このため、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に加えられる圧力は、第一圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に加えられる圧力対応する圧力よりも大きく、第二圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に加えられる圧力よりも小さい。この場合、被切断物20の切断時において、切断刃Csの刃先は被切断物20を貫通し、保持部材10の第一保持部101上面(保持面101A)よりも下側に配置される。従って、切断装置1は、切断刃Csにより被切断物20を適切に切断できる。このように、切断装置1は、被切断物20の硬さに応じた適切な切断圧力対応値を決定し、被切断物20を切断できる。
切断装置1は、連続する2つの圧力対応値の夫々に対応する変位差分が何れも差分閾値以下となった場合、切断刃Csが被切断物20に接触したと判定し(S19:YES)、第一圧力対応値を特定する(S21)。これにより、切断装置1は、切断刃Csが被切断物20に接触したときの第一圧力対応値を精度良く特定できる。
切断装置1は、変位差分が(1)~(3)の条件の何れかを充足する場合、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したと判定し(S31:YES)、第二圧力対応値を特定する(S35)。なお、条件(1)(2)は、変位差分が差分閾値より大きくなった場合に対応する。これにより、切断装置1は、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したときの第二圧力対応値を精度良く特定できる。
切断装置1は、被切断物20に切断刃Csが接触した後でZ軸モータ34に入力されたパルス数が第一閾値以上の場合(S33:YES)、保持部材10の保持面101Aに対する切断刃Csの到達の検出ができないと判定し、切断圧力対応値として第一未検出圧力対応値を決定する(S43)。このような場合の具体例として、例えば被切断物20の硬さが硬いことが要因で、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したことが検出されないことが挙げられる。従って、切断装置1は、切断刃Csによって被切断物20を複数回切断する(S45)。これにより、切断装置1は、被切断物20の硬さが硬い場合でも適切に切断できる。
切断装置1は、ホルダ42が被切断物20に接触した後でZ軸モータ34に入力されたパルス数が第二閾値以上の場合(S23:YES)、被切断物20に対する切断刃Csの接触の検出ができないと判定し、切断圧力対応値として第二未検出圧力対応値を決定する(S25)。この場合、切断装置1は、例えば被切断物20の厚さが薄いことが要因で、切断刃Csが被切断物20を貫通して保持部材10の第一保持部101に接触したことが検出されない場合でも、被切断物20を切断刃Csによって適切に切断できる。
切断装置1は、第一部分線分L11の切断後、搬送機構7及び移動機構8を制御し、被切断物20に対する切断刃Csの相対移動方向が、第一部分線分L11の切断方向(第一切断方向)から、第二線分L2の切断方向(第二切断方向)まで徐々に変更されるように、保持部材10及び装着部32をX方向及びY方向に相対移動させる。このとき、圧力付加機構31により装着部32に加わる圧力に対応する圧力対応値は、切断圧力対応値よりも小さい回転圧力対応値とされる。これによって、切断装置1は、第一部分線分L11の切断後、切断方向の異なる第二線分L2を切断する場合において、切断刃Csが保持部材10に食い込んで刃先方向の変更が阻害されることを抑制できる。従って、切断装置1は、切断刃Csの刃先方向の変更をスムーズに行うことができる。又、切断装置1は、切断刃Csの刃先方向の変更後、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力を加え、第二線分L2を切断する。この場合、切断装置1は、刃先方向が変更された切断刃Csによって第二線分L2を適切に切断できる。
切断装置1は、第一部分線分L11の切断が終了し、切断刃Csの刃先方向の変更した後、切断圧力対応値よりも大きい値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力を加え、装着部32を下方に移動させる。これにより、被切断物20及び保持部材10には、第一部分線分L11の切断時よりも深い切れ込みが形成される。その後、切断装置1は、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力を加えて装着部32を上方に移動させる。切断装置1は、この状態で第二線分L2を切断する。なお、線分の切断開始時、切断刃Csにはより大きな負荷がかかるため、被切断物20を適切に切断できない可能性がある。これに対し、切断装置1は、切断開始前に深い切れ込みを被切断物20及び保持部材10に形成させることができるので、第二線分L2の切断を開始直後から適切に実行できる。
切断装置1は、第一圧力対応値と第二圧力対応値との差分(差分対応値)に基づき、切断圧力対応値よりも小さい回転圧力対応値を決定する。この場合、切断装置1は、切断刃Csの刃先方向を変更する場合において切断刃Csが保持部材10に食い込むことを抑制するための圧力対応値を、容易に決定できる。このため、切断装置1は、切断刃Csの刃先方向をスムーズに変更できる。又、切断装置1は、切断圧力対応値が大きい程、大きな値の回転圧力対応値を決定する。この場合、切断刃Csの刃先方向を変更するときの圧力対応値を、線分の切断条件に応じて調整できる。従って、切断装置1は、線分切断時の圧力対応値に応じた適切な回転圧力対応値を決定し、切断刃Csの刃先方向を適切に変更できる。
<変形例>
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。カートリッジ4はホルダ42を有さなくてもよく、切断刃Csは常に露出していてもよい。切断刃Csが被切断物20に接触したことを検出する方法、及び、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したことを検出する方法は、上記の方法に限定されない。例えば切断装置1は、変位差分の代わりに変位量に基づいて、切断刃Csが被切断物20に接触したことを検出したり、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したことを検出したりしてもよい。具体的には、例えば切断装置1は、変位量の変化量(傾き)の切り替わりを特定することによって、切断刃Csが被切断物20に接触したことを検出したり、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したことを検出したりしてもよい。切断装置1は、被切断物20に切断刃Csが接触したことを検出可能な接触センサを備えてもよい。制御部71は、接触センサによる検出結果に基づき、被切断物20に切断刃Csが接触したか否かを判定してもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。カートリッジ4はホルダ42を有さなくてもよく、切断刃Csは常に露出していてもよい。切断刃Csが被切断物20に接触したことを検出する方法、及び、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したことを検出する方法は、上記の方法に限定されない。例えば切断装置1は、変位差分の代わりに変位量に基づいて、切断刃Csが被切断物20に接触したことを検出したり、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したことを検出したりしてもよい。具体的には、例えば切断装置1は、変位量の変化量(傾き)の切り替わりを特定することによって、切断刃Csが被切断物20に接触したことを検出したり、切断刃Csが保持部材10の保持面101Aに達したことを検出したりしてもよい。切断装置1は、被切断物20に切断刃Csが接触したことを検出可能な接触センサを備えてもよい。制御部71は、接触センサによる検出結果に基づき、被切断物20に切断刃Csが接触したか否かを判定してもよい。
第一圧力対応値と第二圧力対応値との差分である差分対応値に基づいて切断圧力対応値を決定する場合の方法は、上記の方法に限定されない。例えば、切断装置1は、第一圧力対応値に所定値を加算して得られる基準対応値に対し、切断パラメータを加算することにより、切断圧力対応値を決定してもよい。切断装置1は、第一圧力対応値及び第二圧力対応値とに対応する切断圧力対応値が格納されたテーブルを、予めROM72に記憶していてもよい。切断装置1は、テーブルを参照することにより、第一圧力対応値及び第二圧力対応値に対応する切断圧力対応値を決定してもよい。又、例えば切断装置1は、第一圧力対応値と第二圧力対応値との平均値を、切断圧力対応値として決定してもよい。この場合、切断圧力対応値を決定するときに差分対応値は用いられなくてもよい。
切断パラメータの決定方法は、上記実施形態に限定されない。例えば切断装置1は、差分対応値と切断パラメータとを対応付けたテーブルをROM72に記憶してもよい。切断装置1は、テーブルを参照することにより、差分対応値に対応する切断パラメータを決定してもよい。切断装置1は、決定した切断パラメータを、第一圧力対応値に加算することにより、切断圧力対応値を決定してもよい。
切断圧力対応値は、第一圧力対応値と第二圧力対応値との間の値であって第二圧力対応値により近い値であってもよい。この場合、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に加えられる圧力は、第二圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に加えられる圧力と略同一であってもよい。又、切断装置1は、切断刃Csにより被切断物20が切断される過程で、切断圧力対応値を第二圧力対応値から第一圧力対応値に向けて徐々に変化させてもよい。
ユーザは、被切断物20の種別を切断装置1に設定してもよい。切断装置1は、設定された被切断物20の種別に対応する第一未検出圧力対応値を決定してもよい。切断圧力対応値として第一未検出圧力対応値が決定された場合(S43)の切断の回数は、予め定められた回数に限定されてもよい。又、切断装置1は、設定された被切断物20の種別に対応する第二未検出圧力対応値を決定してもよい。
切断刃Csの刃先方向を変更するときに圧力付加機構31が装着部32に加える圧力に対応する回転圧力対応値は、第一圧力対応値であってもよい。つまり、切断装置1は、切断刃Csが被切断物20の上面に接触した状態で、切断刃Csの刃先方向が変更されるように制御してもよい。切断装置1は、線分の切断後、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加わるように調整してもよい。つまり、切断刃Csの刃先は、第一位置D1から第二位置D2を介さずに直接第三位置D3まで移動してもよい。切断装置1は、切断刃Csの刃先方向の変更後、切断圧力対応値に基づいて圧力付加機構31により装着部32に圧力が加わるように調整してもよい。つまり、切断刃Csの刃先は、第三位置D3から第四位置D4を介さずに直接第一位置D1まで移動してもよい。
第一圧力対応値と第二圧力対応値との差分である差分対応値に基づいて回転圧力対応値を決定する場合の方法は、上記の方法に限定されない。例えば、切断装置1は、切断圧力対応値から所定値を減算した値を、回転圧力対応値として決定してもよい。回転圧力対応値は、切断圧力対応値の変化に依らず一定の値としてもよい。
<その他>
左右方向は、本発明の第一方向の一例である。前後方向は、本発明の第二方向の一例である。下方向は、本発明の第三方向の一例である。上方向は、本発明の第四方向の一例である。S13の処理を行う制御部71は、本発明の「第一移動手段」の一例である。S15の処理を行う制御部71は、本発明の「第二移動手段」の一例である。S39の処理を行う制御部71は、本発明の「第一決定手段」の一例である。S61の処理を行う制御部71は、本発明の「取得手段」の一例である。S65の処理を行う制御部71は、本発明の「切断手段」の一例である。S19、S21の処理を行う制御部71は、本発明の「第一特定手段」の一例である。S31、S35の処理を行う制御部71は、本発明の「第二特定手段」の一例である。S43の処理を行う制御部71は、本発明の「第二決定手段」の一例である。S25の処理を行う制御部71は、本発明の「第三決定手段」の一例である。
左右方向は、本発明の第一方向の一例である。前後方向は、本発明の第二方向の一例である。下方向は、本発明の第三方向の一例である。上方向は、本発明の第四方向の一例である。S13の処理を行う制御部71は、本発明の「第一移動手段」の一例である。S15の処理を行う制御部71は、本発明の「第二移動手段」の一例である。S39の処理を行う制御部71は、本発明の「第一決定手段」の一例である。S61の処理を行う制御部71は、本発明の「取得手段」の一例である。S65の処理を行う制御部71は、本発明の「切断手段」の一例である。S19、S21の処理を行う制御部71は、本発明の「第一特定手段」の一例である。S31、S35の処理を行う制御部71は、本発明の「第二特定手段」の一例である。S43の処理を行う制御部71は、本発明の「第二決定手段」の一例である。S25の処理を行う制御部71は、本発明の「第三決定手段」の一例である。
1:切断装置、3:プラテン、7:搬送機構、8:移動機構、10:保持部材、20:被切断物、31:圧力付加機構、32:装着部、33:上下駆動機構、61:検出器、71:制御部、Cs:切断刃
Claims (12)
- 被切断物を保持面に保持する保持部材を載置可能なプラテンと、
切断刃を装着可能な装着部と、
前記プラテンに載置された前記保持部材と前記装着部とを第一方向及び前記第一方向と交差する第二方向へ相対移動させる第一移動機構と、
前記第一方向及び前記第二方向に交差する方向であって、前記装着部を前記プラテンに接近させる第三方向及び前記装着部を前記プラテンから離隔させる第四方向に前記装着部を移動させる第二移動機構と、
前記装着部に前記第三方向の圧力を加える圧力付加機構と、
前記第一移動機構と前記第二移動機構とを制御可能な制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記第一移動機構及び前記第二移動機構を制御することにより、前記保持部材に保持された前記被切断物に対向し、且つ、前記被切断物に対して前記第四方向に前記切断刃が離隔した対向位置に前記装着部を移動させる第一移動手段と、
前記第二移動機構を制御することにより、前記装着部を前記対向位置から前記第三方向に移動させる第二移動手段と、
前記第二移動手段により前記装着部が前記第三方向に移動する過程で前記切断刃が前記被切断物に接触したことが検出されたときに前記圧力付加機構により前記装着部に加わる前記圧力に対応する第一圧力対応値と、前記切断刃が前記保持部材の前記保持面に達したことが検出されたときに前記圧力付加機構により前記装着部に加わる前記圧力に対応する第二圧力対応値とに基づき、前記切断刃により前記被切断物を切断するときに前記圧力付加機構により前記装着部に加える前記圧力に対応する切断圧力対応値を決定する第一決定手段と、
前記被切断物から模様を切断する為の切断データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記切断データに従って前記第一移動機構及び前記第二移動機構を制御することにより、前記第一決定手段により決定された前記切断圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加え、前記装着部に装着された前記切断刃により前記被切断物を切断する切断手段と
として機能することを特徴とする切断装置。 - 前記第一決定手段は、
前記第一圧力対応値と前記第二圧力対応値との差分に基づき、前記切断圧力対応値を決定することを特徴とする請求項1に記載の切断装置。 - 前記切断圧力対応値に対応する前記圧力は、前記第一圧力対応値に対応する前記圧力よりも大きく、前記第二圧力対応値に対応する前記圧力よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の切断装置。
- 前記第二移動機構は、パルスの入力により回転するモータを備え、前記モータの回転により前記装着部を前記第三方向又は前記第四方向に移動させ、
前記制御部は、
前記第二移動手段により前記モータにパルスを入力することによって前記装着部を前記第三方向に移動させ、
前記モータに入力される1パルス当たりの前記装着部の前記第三方向への移動量が所定移動量以下となった場合に前記圧力付加機構により前記装着部に加わる前記圧力に対応する値を、前記第一圧力対応値として特定する第一特定手段として更に機能し、
前記第一決定手段は、
前記第一特定手段により特定された前記第一圧力対応値と前記第二圧力対応値とに基づき、前記切断圧力対応値を決定することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の切断装置。 - 前記制御部は、
前記第一特定手段により前記第一圧力対応値が特定された後、前記モータに入力される1パルス当たりの前記装着部の前記第三方向への移動量が、前記所定移動量よりも大きくなった場合に前記圧力付加機構により前記装着部に加わる前記圧力に対応する値を、前記第二圧力対応値として特定する第二特定手段として更に機能し、
前記第一決定手段は、
前記第一特定手段により特定された前記第一圧力対応値と、前記第二特定手段により特定された前記第二圧力対応値とに基づき、前記切断圧力対応値を決定することを特徴とする請求項4に記載の切断装置。 - 前記制御部は、
前記第二移動手段により前記装着部が前記第三方向に移動する過程で前記圧力付加機構の駆動条件が所定の第一条件を満たすまでの間、前記切断刃が前記保持部材の前記保持面に達したことが検出されない場合、第一未検出圧力対応値を決定する第二決定手段として更に機能し、
前記切断手段は、
前記第二決定手段により前記第一未検出圧力対応値が決定された場合には、前記第一未検出圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加え、前記装着部に装着された前記切断刃により前記被切断物を複数回切断することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の切断装置。 - 前記制御部は、
前記第二移動手段により前記装着部が前記第三方向に移動する過程で前記圧力付加機構の駆動条件が所定の第二条件を満たすまでの間、前記切断刃が前記被切断物に接触したことが検出されない場合、第二未検出圧力対応値を決定する第三決定手段として更に機能し、
前記切断手段は、
前記第三決定手段により前記第二未検出圧力対応値が決定された場合には、前記第二未検出圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加え、前記装着部に装着された前記切断刃により前記被切断物を切断することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の切断装置。 - 前記切断データは、
各々の一端部同士が連結し且つ夫々が異なる方向に延びる第一線分及び第二線分を含む前記模様を前記被切断物から切断する為のデータであり、
前記制御部は、
前記切断手段により前記切断データに基づいて前記模様を前記被切断物から切断する場合において、
前記第一移動機構及び前記第二移動機構を制御することにより、前記切断圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加え、前記被切断物の表面よりも前記第三方向側の位置である第一位置に前記切断刃を配置させた状態で前記第一線分を他端部から前記一端部に向けて切断する第一制御と、
前記第一制御の後、前記第二移動機構を制御することにより、前記被切断物の表面よりも前記第四方向側の位置である第二位置に前記切断刃が配置されるよう前記装着部を移動させる第二制御と、
前記第二制御の後、前記第二移動機構を制御することにより、前記被切断物の表面よりも前記第三方向側且つ前記第一位置よりも前記第四方向側の位置である第三位置に前記切断刃が配置されるように前記装着部を前記第三方向に移動させる第三制御と、
前記第三制御の後、前記切断圧力対応値により特定される前記圧力よりも小さい前記圧力に対応する回転圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加え、前記第一移動機構を制御することにより前記切断刃の向きを、前記第一線分の切断が可能な向きから、前記第二線分の切断が可能な向きに変更する第四制御と
を実行させることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の切断装置。 - 前記制御部は、
前記第四制御の後、前記第二移動機構を制御することにより、前記切断圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加え、前記装着部を前記第三方向に移動させる第五制御と、
前記第五制御の後、前記第一位置に前記切断刃が配置された状態で前記第一移動機構を制御することにより、前記第二線分を前記一端部から他端部に向けて切断する第六制御と
を実行させることを特徴とする請求項8に記載の切断装置。 - 前記第五制御は、
前記第四制御の後、前記第二移動機構を制御することにより、前記切断圧力対応値よりも大きい値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加えて前記装着部を前記第三方向に移動させ、その後、前記切断圧力対応値に基づいて前記圧力付加機構により前記装着部に前記圧力を加えて前記装着部を前記第四方向に移動させる
ことを特徴とする請求項9に記載の切断装置。 - 前記制御部は、
前記第一圧力対応値と前記第二圧力対応値との差分に基づき、前記回転圧力対応値を決定することを特徴とする請求項8から10の何れかに記載の切断装置。 - 前記制御部は、
前記切断圧力対応値が大きい程、大きな値の前記回転圧力対応値を決定することを特徴とする請求項8から11の何れかに記載の切断装置。
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