JP7313106B2 - 車載レーダー装置用レドーム - Google Patents

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Description

本発明は、車載レーダー装置の前側に設けられる車載レーダー装置用レドームに係り、特に融雪機能を有する車載レーダー装置用レドームに関する。
車載レーダー装置の前側に設けられ、融雪機能を有する車載レーダー装置用レドームとして、車載レーダー装置のミリ波照射方向と略直交するように設置される基材の表面に、ミリ波の透過性能低下を抑制するようにヒーター線が配置されるレドームが知られている(特許文献1~4参照)。
特許文献1には、樹脂シートにヒーター線が設けられている加熱シートが前透明部材と後透明部材の間に設けられ、ヒーター線が波形状に繰り返し屈曲された状態でミリ波透過領域に配置されるレドームが開示されている(特許文献1の図1~図3及び段落[0040]~[0041]参照)。また、特許文献1、2には、樹脂シートにヒーター線が設けられている加熱シートが前透明部材と後透明部材の間に設けられ、ヒーター線が楕円形状でミリ波透過領域の外側に配置されるレドームが開示されている(特許文献1の図9及び段落[0063]~[0065]、特許文献2の図1~図3及び段落[0040]~[0042]参照)。
特許文献3、4には、樹脂シートにヒーター線が設けられている加熱シートが前基材と後基材に挟み込むように設けられ、ヒーター線が互いに平行な複数の直線部と折返部で形成される波形状でミリ波透過領域に配置されるレドームが開示されている。更に、特許文献3、4には、ヒーター線の直線部をミリ波の偏波面に対して平行にすると、偏波面が直線部に面接触してミリ波の透過が妨げられて減衰することから、ヒーター線の直線部をミリ波の偏波面に対して傾斜した状態或いは直交した状態で配置して、ミリ波減衰を抑制することが開示され、又、ヒーター線の折返部をミリ波照射領域の外側に配置して、ミリ波減衰を抑制することが開示されている。
特開2017-215242号公報 特開2017-215243号公報 特開2018-66705号公報 特開2018-66706号公報
ところで、特許文献1、3、4のように、レドームのミリ波透過領域に互いに平行な複数の直線部と折返部で形成される波形状のヒーター線を配置する場合、車載レーダーの必要なミリ波の透過性を確保するために、車載レーダー装置のミリ波の偏波面の方向とヒーター線の平行な直線部の方向を調整して設置し、ミリ波の減衰を抑制する必要がある。
即ち、平行な複数の直線部と折返部で形成される波形状のヒーター線が配置されるレドームは、車載レーダー装置のミリ波の偏波面に対する方向依存性を有し、ミリ波減衰抑制可能な偏波面の方向が適合する車載レーダー装置或いは車載レーダー装置の設置構造には適用可能であるものの、ミリ波減衰抑制可能な偏波面の方向が適合しない車載レーダー装置或いは車載レーダー装置の設置構造の場合には車載レーダー装置のミリ波が大幅に減衰してしまうため、適用することは困難である。そのため、必要なミリ波の透過性を確保することができ、車載レーダー装置のミリ波の偏波面に対する方向依存性が無くすことができると共に、良好な融雪を行うことができる車載レーダー装置用レドームが求められている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、必要なミリ波の透過性を確保することができ、車載レーダー装置のミリ波の偏波面に対する方向依存性が無く、汎用性に優れると共に、良好な融雪を行うことができる車載レーダー装置用レドームを提供することを目的とする。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、電磁波透過性の基体の面方向に配線されるヒーター線を備え、前記ヒーター線の主要部が、前記基体の面中央に位置する基点を基準にして前記基体のミリ波透過領域に外周に向かって拡がる様態で配線されていることを特徴とする。更に好適には、本発明の車載レーダー装置用レドームは、車載レーダー装置とは別に設けられて前記車載レーダー装置の前方に離れて配置され、前記車載レーダー装置から直線偏波のミリ波を照射される車載レーダー装置レドームであって、電磁波透過性の基体の面方向に配線され、前記車載レーダー装置に付着した雪を融雪せずに、前記基体の外表面に付着した雪を融雪するヒーター線を備え、前記ヒーター線の主要部が、前記基体の面中央に位置する基点を基準にして前記基体のミリ波透過領域に外周に向かって拡がる様態で配線されていることを特徴とする。
これによれば、ヒーター線の主要部を基体の面中央に位置する基点を基準にして基体のミリ波透過領域に外周に向かって拡がる様態で配線することにより、車載レーダー装置のミリ波の偏波面がいずれの方向で設定されても、ミリ波偏波面のヒーター線への面接触を極力抑制し、車載レーダー装置の必要なミリ波の透過性を確保することができる。また、車載レーダー装置のミリ波の偏波面がいずれの方向で設定されても、車載レーダー装置の必要なミリ波の透過性を確保できることから、車載レーダー装置のミリ波の偏波面に対する方向依存性を無くし、適用可能な車載レーダー装置或いは車載レーダー装置の設置構造を多様化し、汎用性を高めることができる。また、適用可能な車載レーダー装置或いは車載レーダー装置の設置構造の自由度が高くなることから、設計の自由度、製造工程の自由度を高めることができると共に、ミリ波偏波面とヒーター線の面接触を回避するための作業や作業精度が不要となることから、製造効率を高めることができ、歩留まりを向上することができる。また、ヒーター線の主要部を基体の面中央に位置する基点を基準にして基体のミリ波透過領域に外周に向かって拡がる様態で配線することにより、レドームの外表面に付着した雪の良好な融雪を行うことができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線が前記ミリ波透過領域の内側で2カ所以上の折返しを有するように配線されていることを特徴とする。
これによれば、ヒーター線をミリ波透過領域の内側で2カ所以上の折返しを有するように配線することにより、折返し部分の前後のヒーター線に流れる電流の方向を互いに反平行にして、ヒーター線から放射される電磁波を逆位相とし、ヒーター線からの電磁放射を打ち消すことができ、より優れたミリ波透過性能を得ることができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、隣り合って配線されている前記ヒーター線に流れる電流の方向が互いに反平行であることを特徴とする。
これによれば、隣り合うヒーター線に流れる電流の方向が互いに反平行となるようにヒーター線を配置することで、隣り合うヒーター線から放射される電磁波を逆位相とし、ヒーター線からの電磁放射を打ち消すことができ、より優れたミリ波透過性能を得ることができる。特に、隣り合って配線されている各々のヒーター線に流れる電流の方向を互いに反平行にすることで、全体に亘って非常に優れたミリ波透過性能を発揮することができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線の前記ミリ波透過領域における面占有率が10%超15%以下であることを特徴とする。
これによれば、車載レーダー装置のミリ波の偏波面に対する方向依存性をより確実に無くすことができると共に、車載レーダー装置用レドームに要求されるヒーター性能を確実に得ることができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線の主要部が、前記基体の面中央に位置する基点を基準にして径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に配線されていることを特徴とする。
これによれば、ヒーター線の主要部を径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に配線することにより、レドームのミリ波透過領域の全体に亘ってバランスよく良好な融雪を行うことができる。また、ミリ波透過領域の全体をバランスよく融雪できることから、ミリ波透過領域の全体でミリ波の透過性能を安定させ、優れたミリ波透過性能を得ることができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線の主要部が、前記基体の面中央に位置する基点を基準にして周方向に所定間隔を開けて放射状に配線されていることを特徴とする。
これによれば、ヒーター線の主要部を周方向に所定間隔を開けて放射状に配線することにより、レドームのミリ波透過領域の全体に亘ってバランスよく良好な融雪を行うことができる。また、ミリ波透過領域の全体をバランスよく融雪できることから、ミリ波透過領域の全体でミリ波の透過性能を安定させ、優れたミリ波透過性能を得ることができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線が前記基体の表面側に設けられ、前記ヒーター線の外側に位置する透明フィルムが前記基体に固着されていることを特徴とする。
これによれば、ヒーター線を基体の表面側に設けることにより、レドームの外表面への伝熱効率を高め、レドームの外表面に付着した雪をより確実に融雪することができる。更に、レドームの外表面の雪の確実な融雪により、方向依存性の無い良好なミリ波の透過性をより確実に得ることができる。また、ヒーター線の外側の透明フィルムにより、ヒーター線やレドームの耐候性、耐食性、耐傷性を高めることができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、前記ヒーター線が透明材で形成されていることを特徴とする。
これによれば、ヒーター線を透明材とすることにより、ヒーター線の線幅に拘わらず、ヒーター線の背後に設けられるエンブレム等のマーク記号部やその周囲に対する外側からの良好な視認性を確保することができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームは、 前記ヒーター線が、前記基体の背面側に設けられていると共に、マーク記号部の後側に配置されていることを特徴とする。
これによれば、ヒーター線の線幅や透明度に拘わらず、エンブレム等のマーク記号部やその周囲に対する外側からの視認性がヒーター線で妨げられることを防止することができ、エンブレム等のマーク記号部やその周囲に対する外側からの良好な視認性を確保することができる。
本発明の車載レーダー装置用レドームによれば、必要なミリ波の透過性を確保することができ、車載レーダー装置のミリ波の偏波面に対する方向依存性が無く、汎用性に優れると共に、良好な融雪を行うことができる。
本発明による第1実施形態の車載レーダー装置用レドームの正面図。 図1のA-A拡大断面図。 図1のB-B拡大断面図。 図2のC部拡大図。 図3のD部拡大図。 第1実施形態の第1変形例の車載レーダー装置用レドームにおける図5に相当する部分拡大図。 第1実施形態の第2変形例の車載レーダー装置用レドームにおける図4に相当する部分拡大図。 第1実施形態の第2変形例の車載レーダー装置用レドームにおける図5に相当する部分拡大図。 本発明による第2実施形態の車載レーダー装置用レドームの正面図。 (a)はヒーター線の面占有率とミリ波偏光面に対するヒーター線の角度とミリ波透過率の関係を測定した実験例の測定装置の模式図、(b)は実験例で用いたヒーター線が配線された合成樹脂板の模式図。 ヒーター線の面占有率とミリ波偏光面に対するヒーター線の角度とミリ波透過率の関係を示す実験例のグラフ。
〔第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム〕
本発明による第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1は、図1~図5に示すように、電磁波透過性の基体2と、基体2の面方向に配線されるヒーター線3を備え、ヒーター線3が基体2の表面側に設けられている。図示例の基体2は、正面視で楕円形になっており、ヒーター線3は楕円形の面に沿うようにして配線されている。図1中の10はエンブレム等のマークの文字等の記号の部分であるマーク記号部であり、図示例では文字状のマーク記号部10になっている。
基体2は、透明の前基材21と、後基材22とから構成され、前基材21と後基材22は絶縁性で電磁波透過性を有する。前基材21と、後基材22には、複素誘電率に基づき定義される屈折率nが相互に整合する、又は、屈折率nが略同一或いは近接するものを用いると電磁波の透過性能向上の観点から好適である。前基材21と後基材22の近接する屈折率の数値範囲としては、前基材21と後基材22の屈折率の相違が0~10%の範囲内とすると良好である。
ここでの屈折率nは比誘電率実数部εr'と比誘電率虚数部εr"から数式1として定義される量である。 透過性の観点から適用周波数における虚数部と実数部の比から数式2として定義される誘電正接(ロスタンジェント)tanδの大きさは0.1以下とすると好適である。また比誘電率実部の大きさは3以下とすると好適である。誘電正接と非誘電率実部の大きさをこれらの数値以下とすることにより、レドームに必要とされる反射率と内部損失の低減を確実にすることが可能となる。
Figure 0007313106000001
Figure 0007313106000002
前基材21と、後基材22は、合成樹脂、ガラス、セラミックス等の本発明の趣旨の範囲内で適宜の材料を用いることが可能であるが、好適には絶縁性の合成樹脂とするとよい。透明の前基材21は、良好な視認性を確保するため可視光線透過率50%以上の無色材料又は有色材料とすることが好ましい。
前基材21を絶縁性の透明合成樹脂とする場合の材料は、適用可能な範囲で適宜であり、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS)、ポリスチレン(PS)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、又、添加剤を含有させてもよい。
後基材22を絶縁性の合成樹脂とする場合の材料は、適用可能な範囲で適宜であり、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、アクリロニトリル-スチレン-アクリレート共重合(ASA)、アクリロニトリル-エチレンプロピルラバー-スチレン共重合体(AES)等の1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、又、添加剤を含有させてもよい。
前基材21の背面211にはマーク記号部10に対応する位置に凹部212が形成され、後基材22の表面221にはマーク記号部10に対応する位置に凸部222が形成され、前基材21と後基材22は、対応する位置に形成されている凹部212と凸部222を嵌合するようにして積層配置されている。後基材22の表面221の凸部222と凸部222の周囲の平面部223には、全面に亘って電磁波透過性金属層23が密着して設けられている。
電磁波透過性金属層23は、電磁波透過性で金属光沢を有する不連続金属層で構成され、光輝性で一体的な視認性を有し、後基材22の表面221に無電解めっき、蒸着又はスパッタ等で形成されている。電磁波透過性金属層23を光輝性で一体的な視認性を有する不連続金属層とする場合、例えばニッケル若しくはニッケル合金、クロム若しくはクロム合金、コバルト若しくはコバルト合金、錫若しくは錫合金、銅若しくは銅合金、銀若しくは銀合金、パラジウム若しくはパラジウム合金、白金若しくは白金合金、ロジウム若しくはロジウム合金、金若しくは金合金等から構成することが可能である。
尚、電磁波透過性金属層23は、電磁波透過性で金属光沢と一体的な視認性を有する不連続金属層以外にも、本発明の趣旨の範囲内で適宜の電磁波透過性金属層とすることが可能であり、例えば蒸着又はスパッタ等で形成されたシリコンやゲルマニウム等の半導体層、或いはこの半導体と可視光反射率が50%以上の金属(例えば金、銀、銅、アルミニウム、白金、パラジウム、鉄、ニッケル、クロム)等の光輝金属との合金層等とすることが可能である。また、後基材22の表面221と電磁波透過性金属層23との間には、例えば無電解めっき層を形成しやすくする改質表面を形成するための下地層など、必要に応じて透明下地層等の下地層を設けることも可能である。
後基材22の凸部222の周囲の平面部223には、電磁波透過性金属層23の表面側に積層されて加飾層である有色層24が密着して設けられており、換言すれば前基材21の背面211の凹部212の周囲の平面部213に対応する領域に有色層24が設けられている。有色層24は、電磁波透過性を有し、印刷、又は塗装マスクを用いた塗装等により、電磁波透過性金属層23の表面に固着して形成されている。
前基材21は、電磁波透過性金属層23と有色層24が形成された後基材22の前側に固着して設けられる。前基材21の固着は、例えば前基材21の背面211と、後基材22に形成された電磁波透過性金属層23及び有色層24との間に接着剤の接着層を介して接着する構成、或いは電磁波透過性金属層23と有色層24が形成された後基材22の前側に射出成形で前基材21となる溶融樹脂を流し込み、前基材21の背面211を後基材22に形成された電磁波透過性金属層23及び有色層24に融着する構成等とすることが可能である。
また、上記構成に代え、前基材21の背面211の凹部212の周囲の平面部213に、印刷、又は塗装マスクを用いた塗装等により、有色層24を固着して形成し、後基材22に形成された電磁波透過性金属層23と、前基材21の有色層24及び前基材21の凹部212を、接着剤の接着層を介して接着等で固着する構成としても良好である。
ヒーター線3は、基体2の表面側に相当する前基材21の表面214側に設けられ、前基材21の表面214に沿うようにして配線されている。ヒーター線3は、例えばITO膜のような透明導電膜、ニクロム線、鉄クロム、銅、銀、カーボン繊維等の適用可能な適宜の導電性材料とすることが可能であり、前基材21の表面214に印刷、蒸着、スパッタ、めっき、ワイヤーボンディング等で形成されて配線される。ヒーター線3は、マーク記号部10等の視認性向上の観点からは、透明導電膜のような透明材で形成すると好適である。
更に、ヒーター線3は、その主要部が、基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして基体2のミリ波透過領域Rに外周に向かって拡がる様態で配線されており、第1実施形態のヒーター線3では、基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして径方向に所定間隔を開けて同心楕円状に配線されている。ヒーター線3は、基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして径方向に所定間隔を開けて同心円状に配線しても好適である。また、ヒーター線3は、ミリ波透過領域Rの内側で2カ所以上の折返しを有するように配線されており、更に、隣り合って配線されているヒーター線3に流れる電流の方向が互いに反平行となるように設定されている。また、ヒーター線3は、ミリ波透過領域Rにおける面占有率が10%超15%以下となるように設定するとより好適である。
ヒーター線3の外側に相当する前側の位置には、透明フィルム4が基体2に固着して設けられている。図示例の透明フィルム4は、前基材21の表面214に接着剤による接着層5が形成され、透明な接着層5を介して透明フィルム4が固着されており、接着層5は前基材21の表面214のヒーター線3が配線されていない部分に充填されるようにして設けられている。透明フィルム4と透明な接着層5は、絶縁性で電磁波透過性を有する適用可能な適宜の材料で形成することができる。透明フィルム4の材料は、例えばポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレー(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等とすることが可能である。また、接着層5の材料は、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等とすることが可能である。
また、車載レーダー装置用レドーム1の下部には、ヒーター線3の両端が電気的に接続され且つ機械的に固定されているコネクタ61とケーブル62が配設されており、ケーブル62及びコネクタ61を介してヒーター線3に電力が供給され、ヒーター線3が発熱するようになっている。第1実施形態のヒーター線3は一連で延びて形成されており、後述の変形例のヒーター線3、3n、3aも同様である。
そして、車載レーダー装置用レドーム1は、車載レーダー装置100の前方に配置されて車両に取り付けられる。尚、図示例の車載レーダー装置用レドーム1はエンブレム形状のレドームとしたが、本発明の車載レーダー装置用レドームは、バンパー等の適宜の車両実装部品で構成することが可能である。
第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1によれば、ヒーター線3の主要部を基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして基体2のミリ波透過領域Rに外周に向かって拡がる様態で配線することにより、車載レーダー装置100のミリ波の偏波面がいずれの方向で設定されても、ミリ波偏波面のヒーター線3への面接触を極力抑制し、車載レーダー装置100の必要なミリ波の透過性を確保することができる。また、車載レーダー装置100のミリ波の偏波面がいずれの方向で設定されても、車載レーダー装置100の必要なミリ波の透過性を確保できることから、車載レーダー装置100のミリ波の偏波面に対する方向依存性を無くし、適用可能な車載レーダー装置100或いは車載レーダー装置100の設置構造を多様化し、汎用性を高めることができる。また、適用可能な車載レーダー装置100或いは車載レーダー装置100の設置構造の自由度が高くなることから、設計の自由度、製造工程の自由度を高めることができると共に、ミリ波偏波面とヒーター線3の面接触を回避するための作業や作業精度が不要となることから、製造効率を高めることができ、歩留まりを向上することができる。また、ヒーター線3の主要部を基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして基体2のミリ波透過領域Rに外周に向かって拡がる様態で配線することにより、レドーム1の外表面に付着した雪の良好な融雪を行うことができる。
また、ヒーター線3を、ミリ波透過領域Rの内側で2カ所以上の折返しを有するように配線することにより、折返し部分の前後のヒーター線3に流れる電流の方向を互いに反平行にして、ヒーター線3から放射される電磁波を逆位相とし、ヒーター線3からの電磁放射を打ち消すことができ、より優れたミリ波透過性能を得ることができる。特に、隣り合って配線されている各々のヒーター線3に流れる電流の方向を互いに反平行とすることにより、全体に亘って非常に優れたミリ波透過性能を発揮することができる。また、ヒーター線3を、ミリ波透過領域Rにおける面占有率が10%超15%以下となるように設ける場合には、車載レーダー装置100のミリ波の偏波面に対する方向依存性をより確実に無くすことができると共に、車載レーダー装置用レドーム1に要求されるヒーター性能を確実に得ることができる。
更に、ヒーター線3の主要部を径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に配線することにより、レドーム1のミリ波透過領域Rの全体に亘ってバランスよく良好な融雪を行うことができる。また、ミリ波透過領域Rの全体をバランスよく融雪できることから、ミリ波透過領域Rの全体でミリ波の透過性能を安定させ、優れたミリ波透過性能を得ることができる。
また、ヒーター線3を基体2の表面側に設けることにより、レドーム1の外表面への伝熱効率を高め、レドーム1の外表面に付着した雪をより確実に融雪することができる。更に、レドーム1の外表面の雪の確実な融雪により、方向依存性の無い良好なミリ波の透過性をより確実に得ることができる。また、ヒーター線3の外側の透明フィルム4により、ヒーター線3やレドーム1の耐候性、耐食性、耐傷性を高めることができる。
また、ヒーター線3を透明材とする場合には、ヒーター線3の線幅に拘わらず、ヒーター線3の背後に設けられるエンブレム等のマーク記号部10やその周囲に対する外側からの良好な視認性を確保することができる。
〔第1実施形態の第1変形例の車載レーダー装置用レドーム〕
次に、第1実施形態の第1変形例の車載レーダー装置用レドーム1mについて説明する。車載レーダー装置用レドーム1mでは、図6に示すように、基体2mの前基材21mの表面214mにヒーター線3の配線される態様に対応する形状で凹溝215mが形成されている。ヒーター線3の主要部に対応する部分では、基体2mの面中央に位置する基点Cを基準にして基体2mのミリ波透過領域Rに外周に向かって拡がる様態で凹溝215mが形成されており、本例では基体2mの面中央に位置する基点Cを基準にして径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に凹溝215mが形成されている(図1参照)。
ヒーター線3の全体は凹溝215mに係合して収納されるように配設されており、凹溝215mに収納されたヒーター線3の主要部は、基体2mの面中央に位置する基点Cを基準にして基体2mのミリ波透過領域Rに外周に向かって拡がる様態で配線されている。本例の凹溝215mに収納されたヒーター線3の主要部は、基体2mの面中央に位置する基点Cを基準にして径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に配線されている。
透明フィルム4は、凹溝215mに収納されたヒーター線3を覆うようにして前基材21mの表面214m側に設けられ、透明フィルム4は前基材21mに圧着されている。車載レーダー装置用レドーム1mの他の構成は第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1と同様である。
第1実施形態の第1変形例の車載レーダー装置用レドーム1mによれば、接着層5を構成する接着剤の塗布工程を無くし、製造工程を効率化することができると共に、接着剤の不使用により製造コストを低減することができる。また、第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔第1実施形態の第2変形例の車載レーダー装置用レドーム〕
次に、第1実施形態の第2変形例の車載レーダー装置用レドーム1nについて説明する。車載レーダー装置用レドーム1nでは、図7及び図8に示すように、ヒーター線3nが、透明の前基材21と後基材22とから構成される基体2の背面側に設けられていると共に、マーク記号部10の後側に配置されている。
ヒーター線3nは、基体2の背面側に相当する後基材22の背面224n側に設けられ、後基材22の背面224nに沿うようにして配線されている。ヒーター線3nは、例えばITO膜のような透明導電膜、ニクロム線、鉄クロム線、カーボン繊維等の適用可能な適宜の発熱線とすることが可能であり、後基材22の背面224nに印刷等で形成されて配線される。更に、ヒーター線3nは、その主要部が、基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして基体2のミリ波透過領域Rに外周に向かって拡がる様態で配線されており、本例ではヒーター線3n基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に配線されている(図1参照)。
ヒーター線3nの後側の位置には、背面材7nが配設され、基体2に固着して設けられている。背面材7nは、絶縁性で電磁波透過性を有し、後基材22と同一形状等で形成されている。背面材7nは、前基材21及び後基材22と、複素誘電率に基づき定義される屈折率が相互に整合する、又は、屈折率が略同一或いは近接するものを用いると電磁波の透過性能向上の観点から好適であり、例えば後基材22と同一材料で形成すると好適である。
本例では、後基材22の背面224nのヒーター線3nが配線されていない部分に充填されるようにして接着層5n設けられており、接着剤による接着層5nによって背面材7nと後基材22が接着されている。接着層5nは、絶縁性で電磁波透過性を有する適用可能な適宜の材料で形成することができ、例えば第1実施形態の接着層5と同一材料で形成するとよい。尚、ヒーター線3nは、背面材7nの表面71nに印刷等で形成して配線することも可能である。
また、車載レーダー装置用レドーム1nの下部には、ヒーター線3nの両端が電気的に接続され且つ機械的に固定されているコネクタ61nとケーブル62nが配設されており、ケーブル62n及びコネクタ61nを介してヒーター線3nに電力が供給され、ヒーター線3nが発熱するようになっている。車載レーダー装置用レドーム1nの他の構成は第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1と同様である。
第1実施形態の第2変形例の車載レーダー装置用レドーム1nによれば、ヒーター線3nの線幅や透明度に拘わらず、エンブレム等のマーク記号部10やその周囲に対する外側からの視認性がヒーター線3nで妨げられることを防止することができ、エンブレム等のマーク記号部10やその周囲に対する外側からの良好な視認性を確保することができる。また、第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔第2実施形態の車載レーダー装置用レドーム〕
次に、第2実施形態の車載レーダー装置用レドーム1aについて説明する。第2実施形態の車載レーダー装置用レドーム1aは、図9に示すように、ヒーター線3aの主要部が、基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして基体2のミリ波透過領域Rに外周に向かって拡がる様態で配線され、基体2の面中央に位置する基点Cを基準にして周方向に所定間隔を開けて放射状に配線されている構成である。ヒーター線3aは複数の略扇形が基点Cを基準にして周方向に配置された様態を構成する。また、ヒーター線3aは、ミリ波透過領域Rの内側で2カ所以上の折返しを有するように配線されており、更に、隣り合って配線されているヒーター線3aに流れる電流の方向が互いに反平行となるように設定されている。また、ヒーター線3aは、ミリ波透過領域Rにおける面占有率が10%超15%以下となるように設定するとより好適である。その他の構成は、第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1と同様である。
第2実施形態の車載レーダー装置用レドーム1aによれば、ヒーター線3aの主要部を周方向に所定間隔を開けて放射状に配線することにより、レドーム1aのミリ波透過領域Rの全体に亘ってバランスよく良好な融雪を行うことができる。また、ミリ波透過領域Rの全体をバランスよく融雪できることから、ミリ波透過領域Rの全体でミリ波の透過性能を安定させ、優れたミリ波透過性能を得ることができる。また、第1実施形態の車載レーダー装置用レドーム1と対応する構成から対応する効果を得ることができる。
〔ヒーター線の面占有率と電磁波透過率と角度依存性に関する実験例〕
本発明の車載レーダー装置用レドームの基体に相当する合成樹脂板として、図10に示す、比誘電率2.66、誘電正接0.01を有するAES(アクリロニトリル-エチレンプロピルラバー-スチレン共重合体)で厚さ6mmに形成された合成樹脂板81を用い、この合成樹脂板81に面抵抗0.2Ω/□の直線状のヒーター線82を配線し、電磁波透過率と電磁波の偏波面の角度依存性に関する実験を行った。
実験の測定は、KEYCOM製レーダーアライメントシステム(RAS)型式SM5899を用いて実施した。図10(a)にこのシステムにおけるミリ波発信部83、受信部84、評価装置85を模式的に示す。送信する電磁波は76.5GHzのミリ波であり、EWはそのミリ波の伝搬方向である。ここでの合成樹脂板81の厚さ6.00mmは、76.5GHzにおける合成樹脂板81の半波長の丁度5倍に相当する。また、図10(b)におけるR’はミリ波透過領域、Pはミリ波の偏光面(偏光方向)、αはミリ波の偏光面Pと直線状のヒーター線82とで形成される角度である。
そして、ミリ波透過領域R’内のヒーター線82の面占有率を5%、10%、15%、20%、25%とした合成樹脂板81のそれぞれについてヒーター線82側からミリ波を照射すると共に、ミリ波の偏光面Pに対するヒーター線82の角度αを15度ずつ変化させ、ミリ波の透過率の測定を行った。各測定時にヒーター線82に電流は流していない。この測定結果を図11に示す。
図11により、車載レーダー装置用レドームの基体に相当する合成樹脂板81の透過減衰の許容値をマイナス2dBとした場合、ヒーター線82の面占有率が15%以下では、ミリ波の偏光面Pに対するヒーター線81の角度αがいかなる角度であっても透過減衰の許容値を満足できることが分かる。即ち、ヒーター線82の面占有率を15%以下とすると、ミリ波の透過率に対して角度αの方向依存性が無くなる或いは格段に抑制される。そして、車載レーダー装置用レドームのヒーター性能と透過性能を両立する観点からは、ミリ波透過領域R’におけるヒーター線82の面占有率は10%超15%以下とすることが望ましい。
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
例えば本発明の車載レーダー装置用レドームには、ヒーター線の主要部が基体の面中央に位置する基点を基準にして基体のミリ波透過領域に外周に向かって拡がる様態で配線されている適宜の構成が含まれ、第1実施形態のヒーター線3、3nの主要部が基点Cを基準にして径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に配線されている構成、第2実施形態のヒーター線3aの主要部が基点Cを基準にして周方向に所定間隔を開けて放射状に配線されている構成以外も包含される。
本発明は、車載レーダー装置用レドームに利用することができる。
1、1m、1n、1a…車載レーダー装置用レドーム 2、2m…基体 21、21m…前基材 211…背面 212…凹部 213…平面部 214、214m…表面 215m…凹溝 22…後基材 221…表面 222…凸部 223…平面部 224n…背面 23…電磁波透過性金属層 24…有色層 3、3n、3a…ヒーター線 4…透明フィルム 5、5n…接着層 61、61n…コネクタ 62、62n…ケーブル 7n…背面材 71n…表面 10…マーク記号部 100…車載レーダー装置 C…基点 R…ミリ波透過領域 81…合成樹脂板 82…ヒーター線 83…ミリ波発信部 84…受信部 85…評価装置 EW…ミリ波伝搬方向 R’…ミリ波透過領域、P…ミリ波の偏光面(偏光方向)、α…ミリ波の偏光面と直線状のヒーター線とで形成される角度

Claims (9)

  1. 車載レーダー装置とは別に設けられて前記車載レーダー装置の前方に離れて配置され、前記車載レーダー装置から直線偏波のミリ波を照射される車載レーダー装置用レドームであって、
    電磁波透過性の基体の面方向に配線され、前記車載レーダー装置に付着した雪を融雪せずに、前記基体の外表面に付着した雪を融雪するヒーター線を備え、
    前記ヒーター線の主要部が、前記基体の面中央に位置する基点を基準にして前記基体のミリ波透過領域に外周に向かって拡がる様態で配線されていることを特徴とする車載レーダー装置用レドーム。
  2. 前記ヒーター線が前記ミリ波透過領域の内側で2カ所以上の折返しを有するように配線されていることを特徴とする請求項1記載の車載レーダー装置用レドーム。
  3. 隣り合って配線されている前記ヒーター線に流れる電流の方向が互いに反平行であることを特徴とする請求項1又は2記載の車載レーダー装置用レドーム。
  4. 前記ヒーター線の前記ミリ波透過領域における面占有率が10%超15%以下であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の車載レーダー装置用レドーム。
  5. 前記ヒーター線の主要部が、前記基体の面中央に位置する基点を基準にして径方向に所定間隔を開けて同心楕円状若しくは同心円状に配線されていることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の車載レーダー装置用レドーム。
  6. 前記ヒーター線の主要部が、前記基体の面中央に位置する基点を基準にして周方向に所定間隔を開けて放射状に配線されていることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の車載レーダー装置用レドーム。
  7. 前記ヒーター線が前記基体の表面側に設けられ、
    前記ヒーター線の外側に位置する透明フィルムが前記基体に固着されていることを特徴とする請求項1~6の何れかに記載の車載レーダー装置用レドーム。
  8. 前記ヒーター線が透明材で形成されていることを特徴とする請求項7記載の車載レーダー装置用レドーム。
  9. 前記ヒーター線が、前記基体の背面側に設けられていると共に、マーク記号部の後側に配置されていることを特徴とする請求項1~6の何れかに記載の車載レーダー装置用レドーム。
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