JP7313072B2 - 液漏れ防止器具、及び液漏れ防止器具を備えた型枠ユニット - Google Patents

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本願発明は、プレキャストコンクリート製品を製造する際に、型枠と共に利用される液漏れ防止器具に関するものである。
従来から、プレキャストコンクリート製品は、型枠にコンクリートを流し込んで固化させた後、当該型枠から取り出して製造されていた。また、プレキャストコンクリート製品には、骨格となる鉄筋が内蔵されており、他のプレキャストコンクリート製品と結合させる等の理由により、プレキャストコンクリート製品の表面から鉄筋を外部に飛び出させているものもある。この鉄筋を飛び出させているプレキャストコンクリート製品の製造時には、型枠の外側にも鉄筋が飛び出すため、型枠には鉄筋を貫通させる貫通孔が設けられている。ただ、型枠の貫通孔と、鉄筋との間には僅かな隙間が出来てしまうため、その隙間から、コンクリート内部の水分(いわゆるノロと呼ばれる)等が外部へ液漏れするという問題があった。
そこで、本願発明は上記問題に鑑み、型枠内部からの液漏れを防止する液漏れ防止器具、及び、液漏れ防止器具を備えた型枠ユニットを提供することを目的としている。
本願発明の液漏れ防止器具は、型枠に取り付けて内部からの液漏れを防止する液漏れ防止器具であって、前記型枠に取り付けられると共に、前記型枠内の鉄筋を挿通させる挿通孔を備える、土台部と、前記鉄筋を挿通させると共に、当該鉄筋の周囲を囲む包囲部と、前記包囲部を前記土台部の挿通孔に隣接させた状態で固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
上記特徴によれば、土台部の挿通孔に隣接した状態で固定された包囲部によって、挿通孔と鉄筋の間の隙間は埋められ、型枠内部のコンクリートから隙間を介して外部に液漏れすることが防止されるのである。
本願発明の液漏れ防止器具は、前記固定部は、前記包囲部を前記土台部の挿通孔へ向けて押し付けて固定することを特徴とする。
上記特徴によれば、挿通孔と鉄筋の間の隙間が包囲部によって埋められた状態がより強固に維持され、型枠内部のコンクリートから隙間を介して外部に液漏れすることが、より確実に防止されるのである。
本願発明の液漏れ防止器具は、前記包囲部の基端は、前記土台部の挿通孔の内側に配置され、前記固定部は、前記包囲部の外側から取り付けられ、前記固定部の基端は、前記包囲部の基端の外側から前記挿通孔に挿入されて固定することを特徴とする。
上記特徴によれば、挿通孔と鉄筋の間の隙間は、包囲部の基端と固定部の基端によって二重に塞がれて埋められることになる。その結果、挿通孔と鉄筋の間の隙間は、より確実に埋められて、型枠内部のコンクリートから隙間を介して外部に液漏れすることが、より確実に防止されるのである。
本願発明の型枠ユニットは、液漏れ防止器具を備えている。
上記特徴によれば、型枠内部からの液漏れを防止できる。
本願発明の液漏れ防止器具を備えた型枠ユニットは、前記土台部は、前記型枠の一部として当該型枠と一体であることを特徴とする。
上記特徴によれば、型枠内部からの液漏れを防止できる。
上記に記したように、本願発明の液漏れ防止器具、及び、液漏れ防止器具を備えた型枠ユニットによれば、型枠内部からの液漏れを防止できる。
(a)は、本願発明の液漏れ防止器具の土台部の平面図、(b)は土台部の側面図、(c)はA-A断面図である。 (a)は、本願発明の液漏れ防止器具の包囲部の平面図、(b)は包囲部の側面図、(c)はB-B断面図である。 (a)は、本願発明の液漏れ防止器具の固定部の平面図、(b)は固定部の側面図、(c)はC-C断面図である。 (a)は、型枠の斜視図、(b)は型枠の側面図である。 (a)は、型枠の側面の一部を拡大して示した斜視図、(b)は、型枠の側面の一部を拡大して示した側面図、(c)は、D―D断面図である。 (a)は、型枠の側面の一部を拡大して示した斜視図、(b)は、型枠の側面の一部を拡大して示した側面図、(c)は、E―E断面図である。 (a)は、型枠の側面の一部を拡大して示した斜視図、(b)は、型枠の側面の一部を拡大して示した側面図、(c)は、F―F断面図である。
100 土台部
120 挿通孔
200 包囲部
300 固定部
400 液漏れ防止器具
600 型枠
以下に、本願発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本願発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
まず、図1に本願発明の液漏れ防止器具400の土台部100について説明する。なお、図1(a)は土台部100の平面図、図1(b)は土台部100の側面図、図1(c)はA-A断面図である。
図1に示すように、土台部100は、略正方形の本体部110を備えており、その本体部110の略中央には、上下方向に貫通した挿通孔120が形成されている。この挿通孔120は、後述する鉄筋が挿通できるように構成されており、挿通孔120の内面121は、外側から内側に向けて傾斜している。また、挿通孔120は直径が外側から内側に向けて狭くなるように構成されており、挿通孔120の外側の外端122側の直径L1は、内側の内端123側の直径L2よりも大きくなっている。このように、挿通孔120の内面121は、外側から内側に向けて狭くなるように傾斜しているので、後述する包囲部200や固定部300の一部を外側から、挿通孔120の内側へ向けて挿入するように配置することが容易である。なお、挿通孔120の内端123側は、後述する型枠600の貫通孔621に挿入できるように、突出した形状をしている。また、土台部100の四隅には、土台部100を型枠600に固定するために用いる取付孔101が形成されている。
さらに、挿通孔120の周囲には、本体部110から外側へ突出するように、爪状の係合部130が設けられている。この係合部130は、後述する固定部300を土台部100に固定するために利用される。なお、挿通孔120の内端123側は、後述するように、型枠内部のコンクリートに面する側で、挿通孔120の外端122側は、内端123の反対側であって、後述する包囲部200や固定部300が取り付けられる側である。また、挿通孔120は直径が外側から内側に向けて狭くなるように構成されているが、これに限定されず、挿通孔120は、後述する鉄筋が挿通できるように構成されていれば、任意の形状であってもよい。
次に、図2に本願発明の液漏れ防止器具400の包囲部200について説明する。なお、図2(a)は包囲部200の平面図、図2(b)は包囲部200の側面図、図2(c)はB-B断面図である。
図2に示すように、包囲部200は円筒形状をしており、内部に、鉄筋を挿通させることのできる挿通孔220を備える。また、挿通孔220は、鉄筋の外周形状(例えば、断面が円形の鉄筋であれば外径など)に対応した形状をしており、鉄筋の周囲を出来るだけ隙間なく囲めるようになっている。具体的には、挿通孔220は、平面視で略小判型をしており、平坦面221と円弧面222を備えている。なお、挿通孔220は、断面が略小判型の鉄筋に対応した形状をしているが、これに限定されず、鉄筋の周囲を出来るだけ隙間なく囲めるのであれば、挿通孔220は任意の形状であってもよい。例えば、鉄筋の断面が円形であれば、挿通孔220は円形形状となり、また、断面が円形の鉄筋の外径に合わせて、挿通孔220の内径の大きさを適宜変更してもよい。つまり、鉄筋の外径が大きい場合は、挿通孔220の内径も大きくし、鉄筋の外径が小さい場合は、挿通孔220の内径も小さくしてもよい。なお、断面が略小判型の鉄筋の場合であっても、同様に、鉄筋に合わせて、挿通孔220の大きさを適宜変更してもよい。
また、包囲部200の先端201の反対側の基端202の一部は、挿通孔220の周方向に一周する鍔部230となっている。この鍔部230は、挿通孔220の側方へ向けて突出しており、側面には傾斜面231を備える。また、基端202は、土台部100の挿通孔120の内側に挿入して配置できるように構成されており、さらに、鍔部230の傾斜面231は、土台部100の挿通孔120の内面121に、面接触して当接できるように構成されている。
なお、包囲部200は、円筒形状をしているが、これに限定されず、鉄筋を囲むことが出来るのであれば、中空の略四角柱形状など任意の形状であってもよい。また、包囲部200は環状になっているので、後述するように、鉄筋をその先端側から挿通孔220に通すように包囲部200を取り付けるが、これに限定されない。例えば、包囲部200の側面の一部に開口や切り込みを設け、包囲部200が略C字状に開くように構成し、包囲部200の側面の開口や切り込みから、鉄筋を挿通孔220に挿通させるようにしてもよい。その他にも、包囲部200を縦に二分割して、対になった包囲部200の分割片を、鉄筋の側面の周囲から抱き合わせるように取り付けてもよい。
次に、図3に本願発明の液漏れ防止器具400の固定部300について説明する。なお、図3(a)は固定部300の平面図、図3(b)は固定部300の側面図、図3(c)はC-C断面図である。
図3に示すように、固定部300は円筒形状をしており、内部に、包囲部200を挿入できる大きさの挿通孔320を備える。また、挿通孔320は、包囲部200の外周形状に対応した形状をしており、包囲部200の周囲を出来るだけ隙間なく囲めるようになっている。具体的には、挿通孔320は平面視で円形をしており、挿通孔320内に包囲部200を挿入した状態で、固定部300が包囲部200の周囲を摺動できるように、滑らかな円形の内面323を備えている。なお、円形の挿通孔320は、円筒形の包囲部200に対応した形状をしているが、これに限定されず、包囲部200を挿通させることが出来るのであれば、挿通孔320は任意の形状であってもよい。
また、固定部300の先端301の反対側の基端302には、挿通孔320の周方向に一周するように傾斜面331が設けられている。固定部300の基端302側は、土台部100の挿通孔120の内側に挿入して配置できるように構成されており、固定部300の傾斜面331は、土台部100の挿通孔120の内面121に、面接触して当接できるように構成されている。また、固定部300の基端302側には、傾斜面331に隣接する位置に平坦な当接部332が設けられており、この当接部332は、包囲部200の鍔部230の平坦な外面233に当接できるようになっている。
また、固定部300の側面には、側方へ向けて突出した係合部340が設けられており、この係合部340は、土台部100の係合部130に係合できるようになっている。そして、係合部340の係合面341は、爪状の係合部130の裏面に接触して係合する部分であり、係合面341は、挿通孔320の周方向に沿って高さが高くなるように、言い換えると、係合部340の厚さが肉厚になるように傾斜している。さらに、固定部300の側面には複数の凹凸350が設けられており、凹凸350は、後述するように、作業員が固定部300を扱う際に滑り止めの役割を果たしている。
なお、固定部300は、円筒形状をしているが、これに限定されず、中空の略四角柱など任意の形状であってもよい。また、固定部300は環状になっているので、後述するように、鉄筋及び包囲部200をその先端側から挿通孔320に通すように固定部300を取り付けているが、これに限定されない。例えば、固定部300の側面の一部に開口や切り込みを設け、固定部300が略C字状に開くように構成し、固定部300の側面の開口や切り込みから、鉄筋及び包囲部200を挿通孔320に挿通させるようにしてもよい。その他にも、固定部300を縦に二分割して、対になった固定部300の分割片を、鉄筋及び包囲部200の周囲から抱き合わせるように取り付けてもよい。
なお、土台部100、包囲部200、及び固定部300は、金属又は合成樹脂から形成されているが、これに限定されず、使用に耐えうる強度を備えていれば、任意の材料から形成できる。
では次に、本願発明の液漏れ防止器具400の使用方法について、図4から図7を参照して説明する。なお、図4(a)は型枠600の斜視図、図4(b)は型枠600の側面図である。
型枠600は、金属製の板又は木製の板などから構成される、上方が開口した中空の略立方体であり、上方開口を除いた周囲を覆う壁面610と、両側の端部を覆う側面620とを備える。そして、型枠600の内部に上方開口からコンクリートを流し込んで固化させ、その後型枠600から取り出すことで、プレキャストコンクリート製品が出来上がる。そして、プレキャストコンクリート製品の骨格となる鉄筋700は、型枠600の側面620から飛び出している。具体的には、型枠600の側面620には円形の貫通孔621が設けられており、その貫通孔621から鉄筋700が外側に飛び出している。なお、貫通孔621は、鉄筋700を挿通させるためや、様々な種類の鉄筋700の外周形状に対応するために、鉄筋700の外周形状よりも大きく形成されている。そのため、貫通孔621と鉄筋700との間には、隙間622が存在する。すると、型枠600内に流し込まれたコンクリート内部の水分(いわゆるノロと呼ばれる)等が、隙間622から外部へ液漏れする虞がある。
そこで、本願発明では、図5から図7に示すように、液漏れ防止器具400を型枠600に取り付けて、液漏れを防止する。なお、型枠600は、従来から利用されているもので、プレキャストコンクリート製品に応じて、例えば円柱型など、適宜、任意の形状及び構成であってもよい。また、型枠600の側面620には、液漏れ防止器具400の土台部100を取り付けるために、取付孔624が形成されている(図4参照)。
まず、図5に示すように、液漏れ防止器具400の土台部100を型枠600に取り付ける。なお、図5(a)は、型枠600の側面620の一部を拡大して示した斜視図、図5(b)は、型枠600の側面620の一部を拡大して示した側面図、図5(c)は、D―D断面図である。
図5に示すように、土台部100を型枠600の側面620に取り付ける際は、土台部100の取付孔101と型枠600の側面620の取付孔624を重ね、ボルト等の取付部材102を取付孔624と取付孔101に貫通させて螺合させる。これにより、土台部100は型枠600に固定される。また、土台部100の挿通孔120の内端123側は、型枠600の側面620の貫通孔621に挿入されている。そのため、土台部100の挿通孔120と側面620の貫通孔621は重なるので、型枠600内の鉄筋700が、側面620の貫通孔621及び土台部100の挿通孔120を挿通して外部へ突出している。
なお、土台部100の挿通孔120は、様々な種類の鉄筋700の外周形状に対応するために、鉄筋700の外周形状よりも大きく形成されている。そのため、鉄筋700の周囲の隙間622は、土台部100によって完全には埋められていない。
次に、図6に示すように、液漏れ防止器具400の包囲部200を型枠600に取り付ける。なお、図6(a)は、型枠600の側面620の一部を拡大して示した斜視図、図6(b)は、型枠600の側面620の一部を拡大して示した側面図、図6(c)は、E―E断面図である。
図6に示すように、鉄筋700の先端710から包囲部200の挿通孔220を挿通させて、包囲部200を土台部100に向けて移動させる。そして、包囲部200が土台部100の挿通孔120に隣接する状態とする。すると、土台部100の挿通孔120に隣接した包囲部200によって、挿通孔120と鉄筋700の間の隙間622は埋められる。そのため、後述するように、型枠600内部のコンクリートから隙間622を介して、外部に液漏れすることが防止されるのである。
また、図6(c)に示すように、包囲部200の基端202は土台部100の挿通孔120の内側に配置されている。そのため、挿通孔120と鉄筋700の間の隙間622はより確実に埋められるのである。さらに、基端202の鍔部230の傾斜面231は、土台部100の挿通孔120の内面121に面接触している。そのため、隙間622が隙間なくより確実に埋められるのである。
次に、図7に示すように、液漏れ防止器具400の固定部300を型枠600に取り付ける。なお、図7(a)は、型枠600の側面620の一部を拡大して示した斜視図、図7(b)は、型枠600の側面620の一部を拡大して示した側面図、図7(c)は、F―F断面図である。
図7に示すように、鉄筋700の先端710から固定部300の挿通孔320を挿通させて、固定部300を土台部100に向けて移動させる。そして、固定部300の挿通孔320に包囲部200を挿通させて、固定部300を包囲部200の外側から取り付ける。その際、固定部300を包囲部200の周囲で回動させることで、固定部300の係合部340が土台部100の係合部130に係合し、固定部300は土台部100から外れないように固定される。このように、固定部300を包囲部200の周囲で回動させて固定する方法なので、液漏れ防止器具400を利用する作業員にとって、直感的で簡単な作業となり、利便性が高いのである。
そして、土台部100に固定された固定部300の基端302が、包囲部200の基端202の外側に配置された状態となるため、包囲部200は外側へ外れることがなく、包囲部200は挿通孔120に隣接した状態で固定されることになる。そのため、土台部100の挿通孔120に隣接した状態で固定された包囲部200によって、挿通孔120と鉄筋700の間の隙間622は埋められ、型枠600内部のコンクリートから隙間622を介して外部に液漏れすることが防止されるのである。
さらに、係合部340の係合面341は挿通孔320の周方向に沿って高さが高くなるように、言い換えると、係合部340の厚さが肉厚になるように傾斜している(図3参照)。そのため、固定部300の係合部340が土台部100の係合部130に係合した状態で、さらに、固定部300を包囲部200の周方向に沿って強く回動させると、係合部340の厚さが肉厚になった分だけ、固定部300が挿通孔120へ向けて無理やり押し込まれる。これにより、固定部300の基端302が、包囲部200の基端202を外側から挿通孔120へ向けて押し付けて固定することになる。その結果、挿通孔120と鉄筋700の間の隙間622が包囲部200によって埋められた状態がより強固に維持され、型枠600内部のコンクリートから隙間622を介して外部に液漏れすることが、より確実に防止されるのである。
さらに、図7(c)に示すように、固定部300の基端302は、包囲部200の基端202の外側から挿通孔120に挿入されて固定されている。そのため、挿通孔120には、包囲部200の基端202と固定部300の基端302とが重なるように配置されており、挿通孔120と鉄筋700の間の隙間622は、包囲部200の基端202と固定部300の基端302によって二重に塞がれて埋められることになる。その結果、挿通孔120と鉄筋700の間の隙間622は、より確実に埋められて、型枠600内部のコンクリートから隙間622を介して外部に液漏れすることが、より確実に防止されるのである。
さらに、固定部300の基端302の当接部332が包囲部200の鍔部230の外面233に当接した状態で、固定部300は土台部100に固定されているので、包囲部200の基端202の鍔部230の傾斜面231が、土台部100の挿通孔120の内面121に面接触した状態がより強固に維持され、隙間622が隙間なくより確実に埋められるのである。さらに、固定部300の基端302の傾斜面331も、土台部100の挿通孔120の内面121に面接触した状態となっているので、さらに、隙間622が隙間なくより確実に埋められる。
なお、固定部300は、包囲部200を挿通孔320に挿通させた状態で土台部100に固定される構成であるが、これに限定されず、固定部300は包囲部200を挿通孔120に隣接させた状態で固定できるのであれば、任意の構成であってもよい。例えば、固定部300は、包囲部200に巻き付けて取り付けられると共に、土台部100にも固定可能なゴムバンドのような構成であってもよい。
また、固定部300の係合部340と土台部100の係合部130との係合によって、固定部300は包囲部200を挿通孔120へ向けて押し付けて固定しているが、これに限定されず、固定部300が包囲部200を挿通孔120へ向けて押し付けて固定可能な構成であれば、例えば、固定部300の一部を、土台部100の一部へネジによって締め付けて固定する構成など、任意の構成を採用できる。なお、固定部300は包囲部200を挿通孔120へ向けて押し付けて固定しているが、これに限定されず、固定部300は、包囲部200を挿通孔120に隣接した状態で土台部100に固定できるのであれば、固定部300は包囲部200を挿通孔120へ向けて押し付けなくてもよい。
また、液漏れ防止器具400は、図1から図7に示すように、土台部100と包囲部200と固定部300から構成され、そして、液漏れ防止器具400は、既存の型枠600に後付けして利用されている。ただ、この実施形態の他にも、液漏れ防止器具400と型枠600を備えた型枠ユニットを利用してもよい。さらに、液漏れ防止器具400の土台部100が型枠600の一部(例えば、側面620)として、当該型枠600の一部と一体となっていてもよい。具体的には、型枠ユニットは、型枠600の一部(例えば、側面620)と別体の板状の土台部100を備えず、土台部100の各要素(例えば、挿通孔120や係合部130など)が型枠600の一部(例えば、側面620)に直接備わっているのである。
なお、本願発明の液漏れ防止器具、及び液漏れ防止器具を備えた型枠ユニットは、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (4)

  1. 型枠に取り付けて内部からの液漏れを防止する液漏れ防止器具であって、
    前記型枠の外側に取り付けられると共に、前記型枠内の鉄筋を挿通させる挿通孔を備える、土台部と、
    前記鉄筋を挿通させると共に、当該鉄筋の周囲を囲む包囲部と、
    前記包囲部を前記土台部の挿通孔に隣接させた状態で固定する固定部と、を備え、
    前記挿通孔の内面は、外側から内側に向けて傾斜しており、
    前記包囲部の基端の一部は、前記挿通孔の内面に当接可能に構成され、
    前記固定部は、前記包囲部を前記土台部の挿通孔へ向けて押し付けて固定する、ことを特徴とする液漏れ防止器具。
  2. 前記包囲部の基端は、前記土台部の挿通孔の内側に配置され、
    前記固定部は、前記包囲部の外側から取り付けられ、
    前記固定部の基端は、前記包囲部の基端の外側から前記挿通孔に挿入されて固定することを特徴とする請求項に記載の液漏れ防止器具。
  3. 請求項1又は2に記載の液漏れ防止器具を備えた型枠ユニット。
  4. 前記土台部は、前記型枠の一部として当該型枠と一体であることを特徴とする請求項に記載の型枠ユニット。
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