JP7311806B2 - 光受信装置、光伝送システム、光伝送方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

光受信装置、光伝送システム、光伝送方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光受信装置、光伝送システム、光伝送方法及びコンピュータプログラムに関する。
現在、光加入者システムでは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)やITU-T((International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)で標準化されているPON(Passive Optical Network)方式が広く用いられている。
図16は、PON方式による光伝送システム200の構成図である。図10に示すように、PON方式による光伝送システム200では、複数の加入者装置であるONU(Optical Network Unit)1-1~1-3と、1つの局舎側装置であるOLT(Optical Line Terminal)2との間で通信が行われる。ONU1-1~1-3と、OLT2とは伝送路3を介して接続される。PON方式の下り通信において、OLT2から送信される光信号は光スプリッタ4によって複数経路へと分岐され、各ONU1-1~1-3が受信する。このときONU1-1~1-3は、自分に割り当てられた時間スロットの信号のみを選択して受信する。
これに対して、上り通信においては、ONU1-1~1-3が各自に割り当てられた時間スロットにのみ信号を送信し、他のONU1-1~1-3から送信される信号との衝突を回避している。このようにPON方式では、同一の光ファイバを複数の加入者で共有し設備コストを抑えることで、高速光アクセスサービスを経済的に提供することが可能である。
PON方式を用いたアクセスネットワークにおいては、設備コスト削減に向けて、最大伝送距離の長延化と、光スプリッタ4による分岐数拡大とが求められている。最大伝送距離を延ばすことが求められる理由は、1つの局舎に広いエリアの回線を集約することができるからである。また、光スプリッタ4の分岐数を増やすことが求められる理由は、1台のOLT2に多くの回線を集約することで、回線当たりのOLT2や局舎の数を削減することが可能となり、設備の設置や運用コストを低減することができるからである。
しかしながら、伝送距離を延ばしたり、光スプリッタの分岐数を増やしたりすることは光損失の増加をもたらす。そのため、受信器において受信する際の信号光強度が減少し、信号対雑音比が低下して符号誤り率を悪化させることになる。これに加えて、伝送距離の長延化は、波長分散による信号の波形劣化を引き起こすため、波長劣化に起因する符号誤り率の悪化も生じさせることになる。したがって、伝送距離の長延化や光スプリッタの分岐数拡大を行うためには、受信器における信号対雑音比の低下と波形劣化の補償技術が重要となる。
信号対雑音比の低下を改善するためには、受光器の前段に光増幅器を設置し、光信号を増幅する手法が考えられる。しかし、この手法では、光増幅時に発生する自然放出光雑音(ASE(Amplified Spontaneous Emission)雑音)によって、受信感度改善の効果は10dB程度に留まるという課題がある。これに対して、伝送路の途中に光増幅器を設置する手法を採用する場合、ASE雑音の影響を比較的小さく抑えることができる。しかし、この手法では、伝送路の途中に中継設備を新設する必要があり、コストが増大するという課題がある。
また、波形劣化を補償するためには、補償用の光ファイバを伝送路の途中に挿入する手法が考えられる。しかし、信号を送信する加入者装置と局舎設備との距離は加入者によって様々であり、それに伴って必要な補償用ファイバの特性も変化するため、当該手法においてもコストが増大するという課題がある。
上記の課題を解決するために、光アクセスネットワークに対するデジタルコヒーレント方式の導入が検討されている。従来の強度変調-直接検波(IM-DD(Intensity Modulation-Direct Detection)方式では、受信器の熱雑音により信号対雑音の低下が発生する。これに対して、デジタルコヒーレント方式では、コヒーレント受信を行うことで受信器において生じる熱雑音が低減し、ショットノイズ限界付近の信号対雑音比での受信が可能となる。また、デジタルコヒーレント方式では、受信信号に対してデジタル信号処理を行うことで伝搬によって生じる波形劣化を補償することが可能である。
デジタルコヒーレント方式の受信側装置は、送信される光信号と局部発振光(以下「局発光」という。)との干渉波形の強度の測定を行うことにより、光信号の位相成分を検出するコヒーレント受信を行う。コヒーレント受信した際の受信信号には、送信信号の変調成分に対して、光信号の周波数と局発光の周波数の差に比例して増大する周波数オフセット成分が重畳されている。よって、光信号の変調成分を受信側で再生するためには、受信信号から周波数オフセット成分を除去する必要がある。
これまでに提案されている周波数オフセット除去の方式で最も大きな補償範囲を有する手法としては、例えば非特許文献1に記載されている手法がある。非特許文献1に記載されている手法では、補償可能な周波数オフセットの推定範囲は、-B/2≦fIF<B/2である(Bはボーレート)。例えば、ボーレートが10GHzのシステムにおいて、推定可能な周波数オフセットの範囲は、10GHz(-5≦fIF<5)となる。この場合、光信号と局発光の周波数を10GHz以下の高い精度で一致させる必要がある。そのため、通常は光信号及び局発光それぞれの周波数を波長ロッカーによって高い精度で一致させている。
光アクセスNWにおいて、OLTは複数のユーザで共有するため、OLTの価格が多少増大する場合であってもユーザ当たりの装置単価に与える影響は小さい。一方、ONUは、ユーザ1人につき少なくとも1台必要となるため、ONU価格の増大はユーザ当たりの装置単価増大に直結する。よって、光アクセスNWにおいてはONUの低コスト化が重要となる。
光アクセスNWの上り方向通信にデジタルコヒーレント伝送技術を用いる場合、送信器であるONUには、波長安定化用の波長ロッカーを搭載する必要がある。しかしながら、前述のように、コスト低減の観点では、ONUに高価な波長ロッカーを搭載することは難しい。
このように光アクセスNWの上り方向通信へのデジタルコヒーレント伝送技術の適用を低コストに実現するためには、送信器に許容される周波数ばらつきの範囲を拡大し、波長ロッカーが不要な送信器構成を実現することが重要である。
上記事情に鑑み、本発明は、コヒーレント受信方式を用いて、コストを抑えつつ、伝送距離を長延化することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信部と、受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐部と、前記分岐部によって分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を出力させる制御信号を前記局発光送信部に出力する波長検出部と、を備える光受信装置である。
本発明の一態様は、上記の光受信装置であって、前記波長検出部は、波長毎の光強度を監視し、前記光強度と閾値とを比較することによって前記光信号が入射した経路を検出し、検出した経路に対応付けられている周波数の局発光を出力させる制御信号を前記局発光送信部に出力する。
本発明の一態様は、上記の光受信装置であって、前記波長検出部は、隣接する経路それぞれにおいて光信号を検出した場合に、隣接する経路の中から1つの経路を決定するための論理回路を備え、前記論理回路は、複数の入力部と1つの出力部とを有し、前記複数の入力部に前記光強度が閾値未満であることを示す第1の信号と、前記光強度が閾値以上であることを示す第2の信号とが入力された場合に、前記局発光を出力させるための制御信号を出力する。
本発明の一態様は、上記の光受信装置であって、前記局発光送信部が生成する各局発光の有する受信可能な信号光の波長範囲は、前記波長検出部における前記波長合分波器のいずれか1つの経路の透過範囲を含んでおり、前記局発光と前記波長検出部における各経路とが一対一で対応づけられている。
本発明の一態様は、上記の光受信装置であって、信号光と局発光の重ね合わせによる干渉信号を用いた受信方式において、前記波長合分波器を構成する各出力ポートの透過帯域が、いずれかの局発光により受信可能な光信号の周波数帯域βと一致して対応付けられるように前記波長合分波器を構成する各出力ポートの透過帯域と局発光の波長配置として、前記局発光により受信可能な光信号の周波数帯域のうち最も局発光の周波数に近い端の周波数と局発光の周波数との間の光帯域をαとした場合、α/βが整数となるよう帯域βが設定される。
本発明の一態様は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器から送信された光信号を受信する光受信装置と、を備え、前記光受信装置は、複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信部と、受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐部と、前記分岐部によって分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を出力させる制御信号を前記局発光送信部に出力する波長検出部と、を備える光伝送システムである。
本発明の一態様は、複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信ステップと、受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐ステップと、前記分岐ステップにおいて分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を前記局発光送信ステップにおいて送信させる送信ステップと、を有する光伝送方法である。
本発明の一態様は、複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信ステップと、受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐ステップと、前記分岐ステップにおいて分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を前記局発光送信ステップにおいて送信させる送信ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、コヒーレント受信方式を用いて、コストを抑えつつ、伝送距離を長延化することが可能となる。
第1の実施形態における光伝送システムのシステム構成を表すシステム構成図である。 第1の実施形態における送信器が送信する光信号の一例を示す図である。 第1の実施形態における波長合分波器の透過帯域の一例を示す図である。 第1の実施形態における局発光生成部が生成する局発光の一例を示す図である。 第1の実施形態における判定部の内部構成を示す図である。 第1の実施形態における真理値表の一例を示す図である。 第1の実施形態における各局発光によって受信できる光信号の周波数の範囲を示す図である。 図7Aに示した局発光を用いた場合に、波長検出部の波長合分波器221における1つのポートの透過幅と波長選択部における1つの局発光の信号受信範囲が一対一の関係にある場合の波長合分波器の透過帯域を示す図である。 第1の実施形態における波長検出部の波長合分波器における1つのポートの透過幅と波長選択部における1つの局発光の信号受信範囲が一対一の関係でない場合の波長配置を示す図である。 第1の実施形態における光受信装置の具体的な動作例に説明するための図である。 図8に示す処理によって局発光送信部から送信される局発光の一例を示す図である。 第1の実施形態における光受信装置から出力される光信号の一例を示す図である。 第2の実施形態における局発光に関する説明図である。 帯域βを波長検出部における波長合分波器の各ポートと一致させるように設定する場合の一例を説明するための図である。 局発光を波長検出部における波長合分波器の各ポートと一致させるように波長を配置する場合の一例を説明するための図である。 α/β=2でN=4と変化させた場合の例を示す図である。 α/β=2でN=5と変化させた場合の例を示す図である。 α/β=2でN=6と変化させた場合の例を示す図である。 第3の実施形態における光伝送システムのシステム構成を表すシステム構成図である。 従来のPON方式による光伝送システムの構成図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における光伝送システム100のシステム構成を表すシステム構成図である。光伝送システム100は、送信器10、光受信装置20及びコヒーレント受信器30を備える。送信器10は、例えば図16に示したPON方式による光伝送システム200におけるONU1-1~1-3に備えられ、コヒーレント受信器30は、OLT2に備えられる。送信器10及びコヒーレント受信器30は、伝送路40を介して通信可能に接続される。伝送路40は、送信器10が送信する光信号を、光受信装置20を介してコヒーレント受信器30に伝送する。伝送路40は、例えば光ファイバである。
送信器10は、光信号を伝送路40に送出する。送信器10から送信された光信号は、伝送路40を伝送して光スプリッタにて分岐された後、コヒーレント受信器30に入力される。ここで、送信器10から送信される光信号の波長ばらつき範囲は、図2に示すようにXとする。
光受信装置20は、信号光と局発光の重ね合わせによる干渉信号を用いた受信方式において、光信号に許容される波長ばらつきをコヒーレント受信器30が許容する周波数オフセットの範囲以上に拡大する。第1の実施形態では、コヒーレント受信器30において信号光と局発光の重ね合わせによる干渉信号を用いた受信方式としてイントラダインのコヒーレント検波を用いた場合を例に説明する。
光受信装置20は、例えば非特許文献1等の周波数オフセット補償技術を用いて、コヒーレント受信器30に入力される光信号の周波数が局発光に対して±Aの範囲にある場合に周波数オフセットを補償し、適切に信号を復号できるものとする。光受信装置20は、送信器10とコヒーレント受信器30との間に設けられる。
コヒーレント受信器30は、入力された光信号及び局発光に基づいて、イントラダインのコヒーレント検波により信号を受信する。コヒーレント受信器30は、受信した光信号を処理する。
次に、光受信装置20の具体的な構成について説明する。
光受信装置20は、光スプリッタ21、波長検出部22、局発光送信部23及び遅延ファイバ24を備える。
光スプリッタ21(分波部)は、光信号を分波又は合波する受動光デバイスである。光受信装置20に入力された光信号を第1の経路及び第2の経路に分波する。光信号は、第1の経路を介して波長検出部22に出力され、第2の経路を介して遅延ファイバ24に出力される。光スプリッタ21に代えてカプラが用いられてもよい。
波長検出部22は、波長合分波器221、複数の光検出器222-1~222-4及び判定部223で構成される。
波長合分波器221は、入力された光信号を周期的な透過幅を持つ光フィルタによって波長毎に複数のポートに分離する。波長合分波器221は、例えばAWG(Arrayed Waveguide Grating)や多層膜光フィルタである。ここで、波長合分波器221は、送信器10の波長ばらつきの範囲f0±X/2をN個のポートに分割する特性を有するものとする。この時、各ポートの透過幅はX/Nである。
以下の説明では、波長合分波器221が、送信器10の波長ばらつきの範囲f0±X/2を4個(N=4)のポートに分割する特性を有するものとして説明する。なお、N=4は一例であり、例えば波長合分波器221は、送信器10の波長ばらつきの範囲を、2個以上のポートに分割する特性を有していればよい。波長合分波器221の各ポートは、光検出器222-1~222-4それぞれに接続される。例えば、光検出器222-1~222-4の順に、周波数が高く、すなわち波長が短くなっていく。
図3は、第1の実施形態における波長合分波器の透過帯域の一例を示す図である。図3において、横軸は周波数を表し、縦軸はパワーを表す。波長合分波器221の透過帯域を周波数が低い順にch1~ch4とすると、ch1で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-1に入力され、ch2で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-2に入力され、ch3で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-3に入力され、ch4で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-4に入力される。
波長合分波器221の透過帯域を周波数が低い順にch1~ch4とすると、ch1で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-1に入力され、ch2で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-2に入力され、ch3で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-3に入力され、ch4で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器222-4に入力される。
光検出器222-1~222-4は、フォトダイオードを備える光検出器である。光検出器222-1~222-4は、入力された光信号の波長を検出する。すなわち、光検出器222-1~222-4は、光信号の強度を監視することによって、光信号の波長を検出する。
判定部223は、光検出器222-1~222-4の検出結果に基づいて、局発光を出力させる対象を決定する。光検出器222-1~222-4は、異なる波長毎に設けられている。そこで、判定部223は、検出結果に基づいて、光信号に最も近い周波数の局発光を出力する対象を、局発光を出力させる対象として決定する。
上記のように、波長検出部22は、受信した光信号を分波し、分波した光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器30に送信する光スプリッタ21によって分波された光信号を第2の経路を介して入力し、入力した光信号を波長合分波器221によって波長毎に異なる経路に分離し、光信号が含まれる経路の周波数の局発光を出力させる制御信号を局発光送信部23に出力する。
局発光送信部23は、局発光生成部231、波長選択部232及び波長合分波器233を備える。
局発光生成部231は、図4に示すように、一定の波長間隔(例えば、λ、λ、λ及びλ)の局発光を生成し、生成した局発光を複数の経路から出力する。ここで、局発光生成部231は、例えば、複数のLD(Laser Diode)の配列や、1つのLDから変調器を用いて複数の連続光を生成し、それを波長合分波器によって分岐することによって実現される。なお、以下の説明では、局発光生成部231が、4つの異なる波長の局発光を生成する構成を示して説明するが、局発光生成部231は2つ以上の異なる波長の局発光を生成すればよい。
波長選択部232は、光信号の波長に最も近い波長の局発光を選択する。波長選択部232は、選択した局発光を、波長合分波器233を介してコヒーレント受信器30に送信する。波長選択部232は、複数の光SW234-1~234-4で構成される。
光SW234-1~234-4は、局発光生成部231から出力された局発光を透過するか否かを制御するデバイスである。光SW234-1~234-4は、波長検出部22から出力される制御信号に基づいて、入力された局発光を透過するか否かを制御する。例えば、波長検出部22から出力される制御信号が、局発光を透過することを示すON信号である場合、ON信号が入力された光SW234-1~234-4は局発光を透過する。一方、波長検出部22から出力される制御信号が、局発光を透過しないことを示すOFF信号である場合、OFF信号が入力された光SW234-1~234-4は局発光を遮断する。
波長合分波器233は、光SW234-1~234-4のいずれかから出力された局発光を合波して、合波後の局発光をコヒーレント受信器30に出力する。
上記のように、局発光送信部23は、複数の異なる波長(例えば、λ、λ、λ及びλ)の局発光を生成し、生成した複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器30に送信する。
図5は、第1の実施形態における判定部223の内部構成を示す図である。
判定部223は、閾値設定部224、複数の比較器225-1~225-4、低電圧出力部226、複数の論理回路227-1~227-4及び複数の電圧調整器228-1~228-4で構成される。
閾値設定部224は、比較器225-1~225-4に入力される値と比較するための閾値を比較器225-1~225-4に設定する。閾値は、光信号が検出されたと判定できる程度の値であればよい。閾値設定部224は、比較器225-1~225-4に同じ閾値を設定する構成を示しているが、比較器225-1~225-4毎に異なる閾値を設定してもよい。この場合、閾値設定部224は、比較器225-1~225-4毎に設けられてもよい。
比較器225-1~225-4は、光検出器222-1~222-4の検出結果と、閾値設定部224に設定された閾値とを比較して比較結果を論理回路227に出力する。具体的には、比較器225-1~225-4は、検出結果が閾値以上である場合、光信号が検出されたと判定する。光信号が検出された場合、比較器225-1~225-4は、HIGH(1)信号を生成して、HIGH(1)信号を論理回路227-1~227-4に出力する。一方、比較器225-1~225-4は、検出結果が閾値未満である場合、光信号が検出されていないと判定する。光信号が検出されていない場合、比較器225-1~225-4は、LOW(0)信号を生成して、LOW(0)信号を論理回路227-1~227-4に出力する。
低電圧出力部226は、LOW(0)信号を出力する。
論理回路227-1~227-4は、2入力1出力の回路である。論理回路227-1~227-4は、入力部として第1入力部2271-1~2271-4及び第2入力部2272-1~2272-4を備える。論理回路227-1~227-4は、図6に示す真理値表に基づく結果を出力する。
図6は、第1の実施形態における真理値表の一例を示す図である。図6に示す真理値表の第1入力は第1入力部2271-1~2271-4の入力に対応し、第2入力は第2入力部2272-1~2272-4の入力に対応する。ここで、論理回路227-1~227-4の動作について説明する。
論理回路227-1~227-4は、第1入力部2271-1~2271-4からLOW(0)信号が入力され、第2入力部2272-1~2272-4からLOW(0)信号が入力された場合にLOW(0)信号を電圧調整器228-1~228-4に出力する。
論理回路227-1~227-4は、第1入力部2271-1~2271-4からLOW(0)信号が入力され、第2入力部2272-1~2272-4からHIGH(1)信号が入力された場合にHIGH(1)信号を電圧調整器228-1~228-4に出力する。論理回路227-1~227-4が出力するHIGH(1)信号は、光SW234-1~234-4を透過状態にさせるための信号である。すなわち、論理回路227-1~227-4が出力するHIGH(1)信号は、局発光をコヒーレント受信器30に出力させるための信号である。
論理回路227-1~227-4は、第1入力部2271-1~2271-4からHIGH(1)信号が入力され、第2入力部2272-1~2272-4からLOW(0)信号が入力された場合にLOW(0)信号を電圧調整器228-1~228-4に出力する。論理回路227-1~227-4が出力するLOW(0)信号は、光SW234-1~234-4を遮断状態にさせるための信号である。すなわち、論理回路227-1~227-4が出力するLOW(0)信号は、局発光をコヒーレント受信器30に出力させないための信号である。
論理回路227-1~227-4は、第1入力部2271-1~2271-4からHIGH(1)信号が入力され、第2入力部2272-1~2272-4からHIGH(1)信号が入力された場合にLOW(0)信号を電圧調整器228-1~228-4に出力する。
論理回路227-1~227-4は、上記のように、第1入力部2271-1~2271-4からLOW(0)信号が入力され、第2入力部2272-1~2272-4からHIGH(1)信号が入力された場合にのみHIGH(1)信号を出力する論理回路である。
比較器225-1~225-4と論理回路227-1~227-4は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の計算機内部の処理やアナログ回路の組み合わせで実装されてもよい。
電圧調整器228-1~228-4は、論理回路227-1~227-4から出力された信号に基づいて、光SW234-1~234-4を制御するための制御信号(電気信号)を生成する。論理回路227-1~227-4から出力された信号が、HIGH(1)信号である場合、電圧調整器228-1~228-4は光SW234-1~234-4を透過状態にするための制御信号を生成し、生成した制御信号を光SW234-1~234-4に出力する。論理回路227-1~227-4から出力された信号が、LOW(0)信号である場合、電圧調整器228-1~228-4は光SW234-1~234-4を遮断状態にするための制御信号を生成し、生成した制御信号を光SW234-1~234-4に出力する。
光信号の波長が波長検出部22において波長合分波器221の隣接する2つのポートの透過帯域が重なりある領域にあり、どちらのポートでも光信号が検出され、判定部223がこれら2つのポートで光信号が検出されたと判断した場合には、波長選択部232においても2つの光SWが透過状態となり、2つの局発光がコヒーレント受信器30に入ることが考えられる。しかしながら、この場合、信号を適切に復号化することができない。よって判定部223では、隣接する2つのポートで光信号を検出した場合、どちらか一方のポートに対応する光SWのみに対して透過状態とするための制御信号を送信することが求められる。光受信装置20は、2つのポートで光信号を検出した場合であっても、判定部223でどちらか一方のポートのみを決定するために、比較器225-1~225-4及び論理回路227-1~227-4を備えている。
図1に戻って光受信装置20の構成について説明を続ける。遅延ファイバ24は、コヒーレント受信器30への光信号の入力を遅延させるための遅延線である。遅延ファイバ24は、局発光送信部23からの出力結果である局発光がコヒーレント受信器30に入力されるまでの時間を確保できる長さであることが望ましい。これは、波長検出部22が信号の波長を検出してから適切な局発光がコヒーレント受信器30に送信されるまでには判定部や波長選定部での処理に遅延が生じる可能性がある。この場合、コヒーレント受信器30に到達した光信号の先頭部分は復号することができない。遅延ファイバ24は、このような問題を回避するために、局発光の合波の直前に設けられる。
次に、局発光生成部231にて生成された局発光のうち、光信号に最も近い周波数の局発光を選択するための具体的な方法について説明する。
波長選択部232では、入力された局発光をAWGや多層膜光フィルタのような波長合分波器を用いて波長毎に複数のポートに分離する。波長合分波器の各ポートには光SW234-1~234-4が設けられており、その後段で再び波長合分波器233によって合波される。ここで、光SW234-1~234-4は、上述したように、入力した局発光を出力するか否かを外部の電気信号によって制御するデバイスである。これによって、コヒーレント受信器30は、局発光生成部231が生成した複数の局発光のうち、適切な局発光が出力されるポートに接続された光SW234-1~234-4のみを外部から印加された電気信号によって透過状態とし、それ以外を遮断状態にすることで、適切な局発光のみをコヒーレント受信器30に向けて出力する。
次に、判定部223から局発光送信部23に対して制御信号を送信するまでの流れについて説明する。
前述のように、光信号は、まず光スプリッタ21で分岐され、波長検出部22及びコヒーレント受信器30に入力される。波長検出部22では、波長合分波器221によって光信号を波長毎に複数のポートに分離する。ここでは、例として光信号を波長合分波器によって4つのポートに分ける場合について説明する。光信号は、波長によって波長合分波器221の特定のポートに出力される。そして、波長合分波器221の各ポートに入った光は後段の光検出器222-1~222-4によって電気信号に変換される。その後、判定部223において閾値判定することで光信号が入ったポートを検出する。
判定部223は、各ポートの光信号の強度を監視し、波長選択部232の光SW234-1~234-4のうち、透過状態にするべき光SWを決定する。そして、判定部223は、決定した光SW234-1~234-4に対して制御信号を送信する。判定部223は、波長検出部22の任意のポートと、そこで光信号が検出された場合に制御信号を送信すべき波長選択部232の光SW234-1~234-4をあらかじめ対応づけておく必要がある。これには、波長検出部22の1つのポートの透過帯域を局発光送信部23が出力する1つの局発光の受信可能な帯域でカバーすることが必要となる。
図7Aは、各局発光によって受信できる光信号の周波数の範囲を示す図である。図7Aでは、各局発光によって受信できる光信号の周波数範囲を最大化するため、局発光の周波数間隔をAに設定している。図7Bは、図7Aに示した局発光を用いた場合に、波長検出部22の波長合分波器221における1つのポートの透過幅と波長選択部232における1つの局発光の信号受信範囲が一対一の関係にある場合の波長合分波器の透過帯域を示す図である。図7Bでは、光信号の周波数がfsig´又はfsig´´である場合を考える。ここで、fsig´とfsig´´に最も近い周波数の局発光はそれぞれ、局発光1と2であり、それらを選択した場合にのみ信号を正しく受信することが可能である。この場合、波長検出部22においてfsig´とfsig´´の光信号は別のポートに入射するため、それらを識別することで適切な局発光を選択できる。このように、局発光送信部23が生成する各局発光の有する受信可能な信号光の波長範囲は、波長検出部22における波長合分波器221のいずれか1つの経路の透過範囲を含んでおり、局発光と波長検出部22における各経路とが一対一で対応づけられている。
図7Cは、波長検出部22の波長合分波器221における1つのポートの透過幅と波長選択部232における1つの局発光の信号受信範囲が一対一の関係でない場合の波長配置を示す図である。この場合、fsig´とfsig´´は波長合分波器221の同じポートに入射し、それらを識別することができないため、それぞれに対して適切な局発光を選択することができない。
以上のように、光信号の周波数に対して適切な局発光を選択するためには、波長検出部22の波長合分波器221における1つのポートの透過幅と波長選択部232における1つの局発光の信号受信範囲が一対一の関係にある必要がある。
図8は、第1の実施形態における光受信装置20の具体的な動作例に説明するための図である。
図8に示すように、比較器225-1~225-4による比較の結果として、比較器225-1からHIGH(1)信号が出力され、比較器225-2からHIGH(1)信号が出力され、比較器225-3からLOW(0)信号が出力され、比較器225-4からLOW(0)信号が出力されたとする。
この場合、論理回路227-1の第1入力部2271-1は低電圧出力部226からLOW(0)信号を入力し、第2入力部2272-1は比較器225-1からHIGH(1)信号を入力する。論理回路227-1は、入力された複数の信号に基づいてHIGH(1)信号を電圧調整器228-1に出力する。
電圧調整器228-1は、論理回路227-1から出力された信号がHIGH(1)信号であるため、光SW234-1を透過状態にするための制御信号(ON信号)を生成する。電圧調整器228-1は、生成した制御信号を光SW234-1に出力する。
光SW234-1は、電圧調整器228-1から出力された制御信号がON信号であるため、局発光を透過するように制御する。
論理回路227-2の第1入力部2271-2は比較器225-1からHIGH(1)信号を入力し、第2入力部2272-2は比較器225-2からHIGH(1)信号を入力する。論理回路227-2は、入力された複数の信号に基づいてLOW(0)信号を電圧調整器228-2に出力する。
電圧調整器228-2は、論理回路227-2から出力された信号がLOW(0)信号であるため、光SW234-2を遮断状態にするための制御信号(OFF信号)を生成する。電圧調整器228-2は、生成した制御信号を光SW234-2に出力する。
光SW234-2は、電圧調整器228-2から出力された制御信号がOFF信号であるため、局発光を遮断するように制御する。
論理回路227-3の第1入力部2271-3は比較器225-2からHIGH(1)信号を入力し、第2入力部2272-3は比較器225-3からLOW(0)信号を入力する。論理回路227-3は、入力された複数の信号に基づいてLOW(0)信号を電圧調整器228-3に出力する。
電圧調整器228-3は、論理回路227-3から出力された信号がLOW(0)信号であるため、光SW234-3を遮断状態にするための制御信号(OFF信号)を生成する。電圧調整器228-3は、生成した制御信号を光SW234-3に出力する。
光SW234-3は、電圧調整器228-3から出力された制御信号がOFF信号であるため、局発光を遮断するように制御する。
論理回路227-4の第1入力部2271-4は比較器225-3からLOW(0)信号を入力し、第2入力部2272-4は比較器225-4からLOW(0)信号を入力する。論理回路227-4は、入力された複数の信号に基づいてLOW(0)信号を電圧調整器228-4に出力する。
電圧調整器228-4は、論理回路227-4から出力された信号がLOW(0)信号であるため、光SW234-4を遮断状態にするための制御信号(OFF信号)を生成する。電圧調整器228-4は、生成した制御信号を光SW234-4に出力する。
光SW234-4は、電圧調整器228-3から出力された制御信号がOFF信号であるため、局発光を遮断するように制御する。
図8に示すような制御がなされることにより、上述したように、コヒーレント受信器30は、局発光生成部231が生成した複数の局発光のうち、適切な局発光が出力されるポートに接続された光SW234-1~234-4のみを外部から印加された電気信号によって透過状態とし、それ以外を遮断状態にすることで、適切な局発光のみをコヒーレント受信器30に向けて出力することができる。
図9は、図8に示す処理によって局発光送信部23から送信される局発光の一例を示す図である。図9では、図4に示した局発光生成部231が生成した局発光を例に説明する。図9に示すように、図8に示す処理によって、波長λの局発光のみが局発光送信部23から送信される。
図10は、第1の実施形態における光受信装置20から出力される光信号の一例を示す図である。光受信装置20に入力された光信号は、遅延ファイバ24を介してコヒーレント受信器30に入力される。そのため、図10に示す光信号がコヒーレント受信器30に入力される。
そして、コヒーレント受信器30では、図9に示した局発光と、図10に示した光信号を用いて、イントラダインのコヒーレント検波により信号を受信する。
以上のように構成された光伝送システム100によれば、コヒーレント受信器30の前段において、送信器10の波長がばらつく帯域を複数に分割するように波長合分波器221で光信号を複数ポートに分離し、光信号の入ったポートの周波数の局発光をコヒーレント受信器30に送信させる。これにより、送信器10の光信号の波長がばらついても、その波長に近い局発光を増幅に用いることができるため周波数差によって生じるオフセット成分を低減することができる。そのため、コヒーレント受信方式で伝送距離を拡大する場合において、コストを抑えつつ、伝送距離を長延化することが可能になる。
より具体的には、光受信装置20の波長選択部232が、光信号の波長に最も近い波長の局発光を選択し、選択した局発光をコヒーレント受信器30に向けて出力する。このように、光受信装置20は。波長検出部22において光信号の波長を検出し、これに応じて適切な局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器30に向けて出力している。これにより、コヒーレント受信器30において、光信号の波長ばらつきがDSP(Digital Signal Processor)の補償可能な周波数オフセットの範囲以上の大きさであっても適切に受信することができる。すなわち、光伝送システム100では、複数の波長をもつ局発光を生成し、信号の波長に最も近い周波数の局発光を選択し、コヒーレント受信を行うことで、コヒーレント受信器30にて生じる周波数オフセットを低減し、結果として光信号に許容される周波数ばらつきの範囲を拡大することができる。そのため、コヒーレント受信方式を用いて、コストを抑えつつ、伝送距離を長延化することが可能になる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、周波数オフセットが0の場合に光信号を受信可能である(局発光と光信号の周波数が一致する場合に光信号を受信可能である)ことを前提に、送信器10に許容される周波数ばらつきの拡大手法を示した。これは、コヒーレント受信器30においてイントラダインのコヒーレント検波を行うことを想定している。一方、コヒーレント受信器30においてヘテロダイン検波方式やKK(Kramers-Kronig)受信方式などの信号光と局発光の重ね合わせによる干渉信号を用いた受信方式を用いる場合、周波数オフセットが0の場合には光信号を受信することができない。そのため、信号を正しく受信するためには光信号と局発光の周波数がある程度異なるように各波長を設定する必要がある。よって、第2の実施形態では、周波数オフセットが0の場合には光信号を受信できないような方式において、送信器10に許容される周波数ばらつきを拡大する方法について説明する。
光伝送システム100の基本的な構成は、第1の実施形態と同じである。ここで、図11に示すように、局発光の周波数をf、局発光により受信可能な光信号の周波数帯域をf-b~f-a,f+a~f+bとし、それぞれの帯域をβ,βとする。さらに、f-a~f,f~f+aの帯域をα,αとする。
第2の実施形態では、光信号に許容する周波数帯域を拡大するためには、第1の実施形態で述べたように、1つの局発光によって受信可能な光信号の帯域が、波長検出部22における波長合分波器221の1つのポートの帯域をカバーするように局発光と波長合分波器221の波長配置を設定する必要がある。この条件を満足するために、帯域βを波長検出部22における波長合分波器221の各ポートと一致させるように設定する場合を考える。この一例を図12に示す。
図12は、帯域βを波長検出部22における波長合分波器221の各ポートと一致させるように設定する場合の一例を説明するための図である。ただし、図12では、帯域βと波長検出部22における波長合分波器221の各ポートの帯域は完全には一致しないものとする。ここで、用いる局発光の数をNとすれば、各局発光のカバーする光信号の周波数帯域β,βの和はどちらもN(b-a)であり、それぞれをβ ´,β ´とする。
ここで、β ´の帯域は、各局発光と波長検出部22における波長合分波器221の各ポートが一対一で対応していないため、第1の実施形態で述べたように不確定性が生じ、光信号に対して適切な局発光を適切に選択することができない。一方、帯域β ´は波長合分波器の各ポートと各局発光が一対一で対応づけることができるため、光信号に対して適切な局発光を適切に選択することができる.この場合、送信器10に許容できる周波数ばらつきはN(b-a)となる。
帯域β ´だけでなく、β ´においても、図13に示すように、局発光を波長検出部22における波長合分波器221の各ポートと一致させるように波長を配置する場合、β ´、β ´双方の帯域で信号を受信することが可能である。これを実現するためには、αをβで除算した値(α/β)が整数となるようにβを設定する必要がある。この場合の波長配置を図14A~図14Cに示す。図14A~図14Cでは、α/β=2でN=4、5、6と変化させた場合の例を示す。図14Aは、α/β=2でN=4と変化させた場合の例を示す図である。図14Bは、α/β=2でN=5と変化させた場合の例を示す図である。図14Cは、α/β=2でN=6と変化させた場合の例を示す図である。
これらの場合、上述のように、帯域β ´,β ´のそれぞれで光信号を受信可能である。しかしながら、Nが小さい場合、例えば図14Aのように、帯域β ´,β ´の2つの領域の間に信号を受信できない領域が生じる。通常、温度変化等によって生じる送信器10の波長ばらつきは連続的であるため、許容されるべき周波数ばらつきも連続である。よって、Nが小さい場合(N<(2α+β)/β)、送信器10に許容される周波数ばらつきの範囲は、β ´又はβ ´のみである。
一方、N=(2α+β)/βの場合、帯域β ´とβ ´が連続になるため、許容されるばらつきの範囲は、β ´とβ ´を合わせた周波数帯域となる。さらにNを増大させる場合、Nが1つ増える毎に許容される周波数ばらつきの周波数帯域はβだけ増大する。以上より、局発光の数に対する送信器10に許容される周波数ばらつきの範囲はBtotalの条件毎に以下の式(1)~(3)で表される。
Figure 0007311806000001
Figure 0007311806000002
Figure 0007311806000003
以上のように構成された第2の実施形態によれば、周波数オフセットが0の場合には光信号を受信することができないような方式においても、第1の実施形態と同様に光信号を受信することができる。具体的には、第2の実施形態では、周波数オフセットが0の場合に信号光を受信することができない方式において、波長選択部232の局発光と、波長検出部22の波長合分波器221の波長配置を、局発光から信号の受信帯域までの帯域をα,信号の受信帯域をβとするとき、α/βが整数となるように帯域βを設定する。これにより、局発光の数に対する送信器10に許容される周波数ばらつきの範囲を増大させる。そのため、周波数オフセットが0の場合には光信号を受信することができないような方式においても、第1の実施形態と同様に光信号を受信することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態において波長選択部では、局発光生成部から生成された光信号を光SWによって選択する構成を示した。第3の実施形態では、選択に用いる各局発光のLDを駆動するドライバ回路に対してSW信号を送信し、LDの電流を制御することによって局発光のON、OFFを制御する構成について説明する。
図15は、第3の実施形態における光伝送システム100aのシステム構成を表すシステム構成図である。光伝送システム100aは、送信器10、光受信装置20a及びコヒーレント受信器30を備える。第2の実施形態において、光受信装置20aの構成以外は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様である。そのため、以下の説明では、光受信装置20aの構成について説明する。
光受信装置20aは、光スプリッタ21、波長検出部22、局発光送信部23a及び遅延ファイバ24を備える。光受信装置20aでは、局発光送信部23aの構成が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる。そこで、局発光送信部23aの構成について説明する。
局発光送信部23aは、波長選択部232a及び波長合分波器233で構成される。波長選択部232aは、複数のドライバ235-1~235-4及びLD236-1~236-4で構成される。
ドライバ235-1~235-4は、LD236-1~236-4を駆動する。具体的には、ドライバ235-1~235-4は、判定部223からON信号が入力されると、LD236-1~236-4の電流を制御して局発光を出力させる。一方、ドライバ235-1~235-4は、判定部223からOFF信号が入力されると、LD236-1~236-4を駆動しない。すなわち、一方、ドライバ235-1~235-4は、判定部223からOFF信号が入力されると、LD236-1~236-4への電流の供給を停止して駆動しない。
LD236-1~236-4は、ドライバ235-1~235-4からの制御に従って、局発光を出力する。LD236-1~236-4は、それぞれ異なる波長の局発光を出力する。例えば、LD236-1は、波長λの局発光を生成し、生成した局発光を出力する。LD236-2は、波長λの局発光を生成し、生成した局発光を出力する。LD236-3は、波長λの局発光を生成し、生成した局発光を出力する。LD236-4は、波長λの局発光を生成し、生成した局発光を出力する。
以上のように構成された光伝送システム100aによれば、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1の実施形態~第3の実施形態に共通する変形例について説明する。
光受信装置20及び20aは、コヒーレント受信器30と一体化されて構成されてもよい。
上述した実施形態における光受信装置20及び20aをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、光伝送システムに適用可能である。
10…送信器, 20、20a…光受信装置, 30…コヒーレント受信器, 21…光スプリッタ, 22…波長検出部, 23、23a…局発光送信部, 24…遅延ファイバ, 221…波長合分波器, 222-1~222-4…光検出器, 223…判定部, 224…閾値設定部, 225-1~225-4…比較器, 226…低電圧出力部, 227-1~227-4…論理回路, 228-1~228-4…電圧調整器, 231…局発光生成部, 232…波長選択部, 233…波長合分波器, 234-1~234-4…光SW, 235-1~235-4…ドライバ, 236-1~236-4…LD

Claims (8)

  1. 複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信部と、
    受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐部と、
    前記分岐部によって分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を出力させる制御信号を前記局発光送信部に出力する波長検出部と、
    を備える光受信装置。
  2. 前記波長検出部は、波長毎の光強度を監視し、前記光強度と閾値とを比較することによって前記光信号が入射した経路を検出し、検出した経路に対応付けられている周波数の局発光を出力させる制御信号を前記局発光送信部に出力する、請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記波長検出部は、隣接する経路それぞれにおいて光信号を検出した場合に、隣接する経路の中から1つの経路を決定するための論理回路を備え、
    前記論理回路は、複数の入力部と1つの出力部とを有し、前記複数の入力部に前記光強度が閾値未満であることを示す第1の信号と、前記光強度が閾値以上であることを示す第2の信号とが入力された場合に、前記局発光を出力させる制御信号を出力する、請求項2に記載の光受信装置。
  4. 前記局発光送信部が生成する各局発光の有する受信可能な信号光の波長範囲は、前記波長検出部における前記波長合分波器のいずれか1つの経路の透過範囲を含んでおり、前記局発光と前記波長検出部における各経路とが一対一で対応づけられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の光受信装置。
  5. 信号光と局発光の重ね合わせによる干渉信号を用いた受信方式において、前記波長合分波器を構成する各出力ポートの透過帯域が、いずれかの局発光により受信可能な光信号の周波数帯域βと一致して対応付けられるように前記波長合分波器を構成する各出力ポートの透過帯域と局発光の波長配置として、前記局発光により受信可能な光信号の周波数帯域のうち最も局発光の周波数に近い端の周波数と局発光の周波数との間の光帯域をαとした場合、α/βが整数となるよう帯域βが設定される、請求項1から4のいずれか一項に記載の光受信装置。
  6. 光信号を送信する光送信器と、
    前記光送信器から送信された光信号を受信する光受信装置と、
    を備え、
    前記光受信装置は、
    複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信部と、
    受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐部と、
    前記分岐部によって分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を出力させる制御信号を前記局発光送信部に出力する波長検出部と、
    を備える光伝送システム。
  7. 複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信ステップと、
    受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐ステップと、
    前記分岐ステップにおいて分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を前記局発光送信ステップにおいて送信させる送信ステップと、
    を有する光伝送方法。
  8. 複数の異なる波長の局発光を生成し、生成した前記複数の異なる波長の局発光の中から、受信した光信号の波長に近い波長の局発光を選択して、選択した局発光をコヒーレント受信器に送信する局発光送信ステップと、
    受信した光信号を分岐し、分岐した前記光信号を第1の経路を介してコヒーレント受信器に送信する分岐ステップと、
    前記分岐ステップにおいて分岐された前記光信号を第2の経路を介して入力し、入力した前記光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、前記光信号が含まれる経路に対応付けられている周波数の局発光を前記局発光送信ステップにおいて送信させる送信ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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