JP7311805B2 - 光受信装置、光伝送システム、光伝送方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

光受信装置、光伝送システム、光伝送方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光受信装置、光伝送システム、光伝送方法及びコンピュータプログラムに関する。
現在、光加入者システムでは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)やITU-T((International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)で標準化されているPON(Passive Optical Network)方式が広く用いられている。
図10は、PON方式による光伝送システム200の構成図である。図10に示すように、PON方式による光伝送システム200では、複数の加入者装置であるONU(Optical Network Unit)1-1~1-3と、1つの局舎側装置であるOLT(Optical Line Terminal)2との間で通信が行われる。ONU1-1~1-3と、OLT2とは伝送路3を介して接続される。PON方式の下り通信において、OLT2から送信される光信号は光スプリッタ4によって複数経路へと分岐され、各ONU1-1~1-3が受信する。このときONU1-1~1-3は、自分に割り当てられた時間スロットの信号のみを選択して受信する。
これに対して、上り通信においては、ONU1-1~1-3が各自に割り当てられた時間スロットにのみ信号を送信し、他のONU1-1~1-3から送信される信号との衝突を回避している。このようにPON方式では、同一の光ファイバを複数の加入者で共有し設備コストを抑えることで、高速光アクセスサービスを経済的に提供することが可能である。
PON方式を用いたアクセスネットワークにおいては、設備コスト削減に向けて、最大伝送距離の長延化と、光スプリッタ4による分岐数拡大とが求められている。最大伝送距離を延ばすことが求められる理由は、1つの局舎に広いエリアの回線を集約することができるからである。また、光スプリッタ4の分岐数を増やすことが求められる理由は、1台のOLT2に多くの回線を集約することで、回線当たりのOLT2や局舎の数を削減することが可能となり、設備の設置や運用コストを低減することができるからである。
図11は、光通信における信号光強度の伝送距離に対する変化を示す図である。図11において、横軸は伝送距離を表し、縦軸は信号光強度を表す。光通信においては、伝送距離が増大するほど伝送路の損失も増大する。そのため、送信器5から出力された光信号は、伝送する距離が増大するにつれて減少してしまい、受信器6に入る光信号の強度も低下する。その結果、受信器6では、熱雑音が光信号に対して相対的に大きくなることによって符号誤り率が増大する。そして、受信器6に到達した光信号の強度が、受信器6の識別できる最小の強度(最小受信光感度)を下回る場合には通信が困難になる。
ここで、長距離伝送による光信号の減衰を補償する方法として、伝送路に配置した光増幅器によって光信号を増幅する手法がある。図12は、伝送路に配置した光増幅器によって光信号を増幅する手法を説明するための図である。長距離伝送によって光信号が最小受信光感度を下回って受信器6に受信される場合、符号誤り率が増大し通信することができない。図12に示すように、受信器6の前段に光増幅器7を設置して光信号の強度を最小受光感度以上の強度まで増幅する場合には、熱雑音を光信号に対して相対的に低減することによる符号誤り率の改善が可能である。従来では、非特許文献1~3に示すような中継光増幅器を用いたPONシステムの伝送距離拡大手法が提案されている.
光増幅器7を用いる場合、光増幅器7を用いない場合に比べて同じ符号誤り率を得るために必要な光信号の強度は増大する。これは光増幅器7に入る光信号の強度が小さいほどより顕著である。この場合、光信号を増幅しても十分な符号誤り率の改善効果を期待することができない。これは、光増幅器7が信号増幅時に、光の雑音であるASE(Amplified Spontaneous Emission)雑音を発生させて、受信特性を劣化させるためである。このように、光増幅器7を用いる場合にその改善効果を最大化するためには光増幅器7の放出するASE雑音を低減することが重要である。
光増幅器7を用いた伝送距離の拡大において、ASE雑音の影響を低減して伝送距離の拡大を図るための手法として、図13に示すような光フィルタによってASE雑音を除去する手法がある。図13は、ASE雑音の影響を低減して伝送距離の拡大を図る光伝送システム300の構成図である。この手法では、光増幅器7と受信器6の間に、光BPF8を挿入して信号帯域外のASE雑音を除去する。光BPF8は、光信号の波長帯近傍を透過する特性を持つ光フィルタである。これによって、受信器6に入るASE雑音を低減して受信特性を改善することができる。この手法において、より効果的にASE雑音を低減するためには、狭い透過帯域を持つ光フィルタを用いることが有効である。このような狭い透過幅の光フィルタを用いる場合、信号帯域外のASE雑音をより大きく低減することができる。しかしながら、光フィルタの透過幅を過度に狭窄化する場合、送信器5には高い波長精度が求められるという問題がある。例えば、送信器5の波長精度が不十分であり、信号波長が規定値から変化し、光信号が光フィルタの透過帯域外となった場合には光BPF8においてはASE雑音だけでなく信号も除去されるため、通信が困難になる。よって、光増幅器7を用いる構成においてASE雑音除去用の光BPF8を狭窄化し、受信特性の改善を図るためには送信器5の送信波長を安定化することが求められる。送信器5の送信波長を安定化させる方法としては、送信器5にTEC(Thermoelectric Cooler)を搭載することが考えられる。
F.Saliou et al., "Single SOA to Extend Simultaneously the Optical Budget of Coexisting G-PON and 10G-PON," Tu.5.B.5, ECOC2010, 19-23 September, 2010, Torino, Italy. M.Fujiwara et al., "Field Trial of 79.5-dB Loss Budget, 100-km Reach 10G-EPON System Using ALC Burst-Mode SOAs and EDC," PDP5D.8, OFC/NFOEC Postdeadline Papers 2012 OSA. T.Tsutsumi et al., "Long-Reach and High-Splitting-Ratio 10G-EPON System With Semiconductor Optical Amplifier and N:1 OSU Protection," JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.33, No.8, pp1660-1665, APRIL.15, 2015.
光アクセスNWにおいて、OLTは複数のユーザで共有するため、OLTの価格が多少増大する場合であってもユーザ当たりの装置単価に与える影響は小さい。一方、ONUは、ユーザ1人につき少なくとも1台必要となるため、ONU価格の増大はユーザ当たりの装置単価増大に直結する。よって、光アクセスNWにおいてはONUの低コスト化が重要となる。光アクセスNWの上り方向通信に光増幅器を用いる場合、高い改善効果を得るためには送信器5であるONUにTECなどの波長安定化機能を搭載し、送信波長を高い精度で一定に保つ必要がある。しかしながら、前述のように、コスト低減の観点では、ONUに高価なTECを搭載することは難しいという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、光増幅器を備える光伝送システムにおいて、コストを抑えつつ伝送距離を長延化することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択部と、前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出部と、を備え、前記波長検出部は、経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路と、を備え、前記論理回路は、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有し、前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力し、それ以外の場合に前記制御信号を出力しない光受信装置である。
本発明の一態様は、上記の光受信装置であって、前記波長合分波器は、第1波長合分波器と第2波長合分波器であり、前記波長検出部は、前記第1波長合分波器を備え、前記波長選択部は、前記第2波長合分波器を備え、前記第1波長合分波器と前記第2波長合分波器に光信号の波長ばらつきの範囲において同一の透過特性を有する光フィルタを用いる。
本発明の一態様は、上記の光受信装置であって、前記波長選択部は、複数の前記光スイッチが設けられた経路及び複数の前記光検出器が設けられた経路に接続された前記波長合分波器を備える。
本発明の一態様は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器から送信された光信号を増幅する光増幅器と、前記光増幅器によって増幅された光信号を受信し、受信した前記光信号から前記光増幅器により生じる雑音を低減する光受信装置と、を備え、前記光受信装置は、前記光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択部と、前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出部と、を備え、前記波長検出部は、経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路と、を備え、前記論理回路は、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有し、前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力し、それ以外の場合に前記制御信号を出力しない光伝送システムである。
本発明の一態様は、光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択ステップと、前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出ステップと、を有し、経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路が設けられ、前記論理回路が、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有し、前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力し、それ以外の場合に前記制御信号を出力しない光伝送方法である。
本発明の一態様は、光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択部と、前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出部と、を備え、前記波長検出部は、経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路と、を備え、前記論理回路は、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有する光受信装置における前記論理回路としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに対して、前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力させ、それ以外の場合に前記制御信号を出力させない処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、光増幅器を備える光伝送システムにおいて、コストを抑えつつ伝送距離を長延化することが可能となる。
第1の実施形態における光伝送システムのシステム構成を表すシステム構成図である。 第1の実施形態における送信器が送信する光信号の一例を示す図である。 第1の実施形態における光増幅器による増幅後の光信号の一例を示す図である。 第1の実施形態における波長合分波器の透過帯域の一例を示す図である。 第1の実施形態における判定部の内部構成を示す図である。 第1の実施形態における真理値表の一例を示す図である。 第1の実施形態における光受信装置の具体的な動作例に説明するための図である。 受信器に入力される光信号の一例を示す図である。 第2の実施形態における光伝送システムのシステム構成を表すシステム構成図である。 従来のPON方式による光伝送システムの構成図である。 光通信における信号光強度の伝送距離に対する変化を示す図である。 伝送路に配置した光増幅器によって光信号を増幅する手法を説明するための図である。 ASE雑音の影響を低減して伝送距離の拡大を図る光伝送システム300の構成図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における光伝送システム100のシステム構成を表すシステム構成図である。光伝送システム100は、送信器10、光増幅器20、光受信装置30及び受信器40を備える。送信器10は、例えば図10に示したPON方式による光伝送システム200におけるONU1-1~1-3に備えられ、受信器40は、OLT2に備えられる。送信器10及び受信器40は、伝送路50を介して通信可能に接続される。伝送路50は、送信器10が送信する光信号を光増幅器20及び光受信装置30を介して受信器40に伝送する。伝送路50は、例えば光ファイバである。
送信器10は、光信号を伝送路50に送出する。ここで、送信器10の波長は、図2に示すように、波長f0を中心として±B/2のばらつきがあるものとする。図2に示すBは、送信信号波長のばらつき範囲を表す。送信器10から送信された光信号は伝送路50を伝送した後、光増幅器20によって増幅される。
光増幅器20は、送信器10から送信された光信号を増幅する。図3は、光増幅器20による増幅後の光信号の一例を示す図である。図3に示すように、光増幅器20よって増幅された光信号には、ASE雑音が含まれる。このASE雑音が、受信器40による受信特性を劣化させる。
光受信装置30は、受信器40に入力されるASE雑音を低減する。具体的には、光受信装置30は、ASE雑音の帯域を狭窄化することによって、受信器40に入力されるASE雑音を低減する。光受信装置30は、光増幅器20と受信器40との間に設けられる。
受信器40は、入力された光信号を受信する。受信器40は、受信した光信号を処理する。
次に、光受信装置30の具体的な構成について説明する。
光受信装置30は、波長選択部31及び波長検出部32を備える。
波長選択部31は、カプラ311、遅延ファイバ312、波長合分波器313、複数の光SW314-1~314-4及び波長合分波器315で構成される。
カプラ311は、光信号を分波又は合波する受動光デバイスである。カプラ311は、光受信装置30に入力された光信号を第1の経路及び第2の経路に分波する。光信号は、第1の経路を介して遅延ファイバ312に出力され、第2の経路を介して波長検出部32に出力される。カプラ311に代えて光スプリッタが用いられてもよい。
遅延ファイバ312は、後段の波長合分波器313への光信号の入力を遅延させるための遅延線である。遅延ファイバ312は、波長検出部32からの出力結果が光SW314-1~314-4に入力されるまでの時間を確保できる長さであることが望ましい。
波長合分波器313は、入力された光信号を周期的な透過幅を持つ光フィルタによって波長毎に複数のポートに分離する。波長合分波器313は、例えばAWG(Arrayed Waveguide Grating)や多層膜光フィルタである。ここで、波長合分波器313は、送信器10の波長ばらつきの範囲f0±B/2をN個のポートに分割する特性を有するものとする。この時、各ポートの透過幅はB/Nである。
以下の説明では、波長合分波器313が、送信器10の波長ばらつきの範囲f0±B/2を4個(N=4)のポートに分割する特性を有するものとして説明する。なお、N=4は一例であり、例えば波長合分波器313は、送信器10の波長ばらつきの範囲を、2個以上のポートに分割する特性を有していればよい。波長合分波器313の各ポートは、光SW314-1~314-4それぞれに接続される。例えば、光SW314-1~314-4の順に、周波数が高く、すなわち波長が短くなっていく。
光SW314-1~314-4は、外部から入力された光信号を透過するか否かを制御するデバイスである。光SW314-1~314-4は、波長検出部32から出力される制御信号に基づいて、入力された光信号を透過するか否かを制御する。例えば、波長検出部32から出力される制御信号が、光信号を透過することを示すON信号である場合、ON信号が入力された光SW314-1~314-4は光信号を透過する。一方、波長検出部32から出力される制御信号が、光信号を透過しないことを示すOFF信号である場合、OFF信号が入力された光SW314-1~314-4は光信号を遮断する。
波長合分波器315は、光SW314-1~314-4のいずれかから出力された光信号を合波して、合波後の光信号を受信器40に出力する。
上記のように、波長選択部31は、光増幅器20によって増幅された光信号を波長合分波器313によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光SW314-1~314-4の中から光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器40に出力する。
波長検出部32は、波長合分波器321、複数の光検出器322-1~322-4及び判定部323で構成される。
波長合分波器321は、入力された光信号を周期的な透過幅を持つ光フィルタによって波長毎に複数のポートに分離する。波長合分波器321は、例えばAWGである。波長合分波器321の具体的な構成は、波長合分波器313と同様である。波長合分波器321の各ポートは、光検出器322-1~322-4それぞれに接続される。例えば、光検出器322-1~322-4の順に、周波数が高く、すなわち波長が短くなっていく。
このように、第1の実施形態では、波長検出部32における波長毎の各経路と波長選択部31の各光SW314-1~314-4とを1対1で対応づけるために、波長選択部31と波長検出部32の波長合分波器として、光信号の波長ばらつきの範囲において同一の透過特性を有する光フィルタを用いる。
図4は、第1の実施形態における波長合分波器の透過帯域の一例を示す図である。図4において、横軸は周波数を表し、縦軸はパワーを表す。波長合分波器313の透過帯域を周波数が低い順にch1~ch4とすると、ch1で示される周波数帯域の信号がポートを介して光SW314-1に入力され、ch2で示される周波数帯域の信号がポートを介して光SW314-2に入力され、ch3で示される周波数帯域の信号がポートを介して光SW314-3に入力され、ch4で示される周波数帯域の信号がポートを介して光SW314-4に入力される。波長合分波器321の透過帯域を周波数が低い順にch1~ch4とすると、ch1で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器322-1に入力され、ch2で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器322-2に入力され、ch3で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器322-3に入力され、ch4で示される周波数帯域の信号がポートを介して光検出器322-4に入力される。
光検出器322-1~322-4は、フォトダイオードを備える光検出器である。光検出器322-1~322-4は、入力された光信号の波長を検出する。具体的には、光検出器322-1~322-4は、光信号の強度を監視することによって、光信号の波長を検出する。
判定部323は、光検出器322-1~322-4の検出結果に基づいて、光信号を透過させる対象となる光SW314-1~314-4(以下「透過対象光SW」という。)を決定する。判定部323は、透過対象光SWに対してON信号を送信する。一方、判定部323は、透過対象光SW以外の光SWに対してOFF信号を送信する。これにより、透過対象光SWのみが光信号を透過させることができる。
図5は、第1の実施形態における判定部323の内部構成を示す図である。
判定部323は、閾値設定部324、複数の比較器325-1~325-4、低電圧出力部326、複数の論理回路327-1~327-4及び複数の電圧調整器328-1~328-4で構成される。
閾値設定部324は、比較器325-1~325-4に入力される値と比較するための閾値を比較器325-1~325-4に設定する。閾値は、光信号が検出されたと判定できる程度の値であればよい。閾値設定部324は、比較器325-1~325-4に同じ閾値を設定する構成を示しているが、比較器325-1~325-4毎に異なる閾値を設定してもよい。この場合、閾値設定部324は、比較器325-1~325-4毎に設けられてもよい。
比較器325-1~325-4は、光検出器322-1~322-4の検出結果と、閾値設定部324に設定された閾値とを比較して比較結果を論理回路327に出力する。具体的には、比較器325-1~325-4は、検出結果が閾値以上である場合、光信号が検出されたと判定する。光信号が検出された場合、比較器325-1~325-4は、HIGH(1)信号を生成して、HIGH(1)信号を論理回路327-1~327-4に出力する。一方、比較器325-1~325-4は、検出結果が閾値未満である場合、光信号が検出されていないと判定する。光信号が検出されていない場合、比較器325-1~325-4は、LOW(0)信号を生成して、LOW(0)信号を論理回路327-1~327-4に出力する。
低電圧出力部326は、LOW(0)信号を出力する。
論理回路327-1~327-4は、2入力1出力の回路である。論理回路327-1~327-4は、入力部として第1入力部3271-1~3271-4及び第2入力部3272-1~3272-4を備える。論理回路327-1~327-4は、図6に示す真理値表に基づく結果を出力する。
図6は、第1の実施形態における真理値表の一例を示す図である。図6に示す真理値表の第1入力は第1入力部3271-1~3271-4の入力に対応し、第2入力は第2入力部3272-1~3272-4の入力に対応する。ここで、論理回路327-1~327-4の動作について説明する。
論理回路327-1~327-4は、第1入力部3271-1~3271-4からLOW(0)信号が入力され、第2入力部3272-1~3272-4からLOW(0)信号が入力された場合にLOW(0)信号を電圧調整器328-1~328-4に出力する。
論理回路327-1~327-4は、第1入力部3271-1~3271-4からLOW(0)信号が入力され、第2入力部3272-1~3272-4からHIGH(1)信号が入力された場合にHIGH(1)信号を電圧調整器328-1~328-4に出力する。論理回路327-1~327-4が出力するHIGH(1)信号は、光SW314-1~314-4を透過状態にさせるための信号である。すなわち、論理回路327-1~327-4が出力するHIGH(1)信号は、光信号を受信器40に出力させるための信号である。
論理回路327-1~327-4は、第1入力部3271-1~3271-4からHIGH(1)信号が入力され、第2入力部3272-1~3272-4からLOW(0)信号が入力された場合にLOW(0)信号を電圧調整器328-1~328-4に出力する。論理回路327-1~327-4が出力するLOW(0)信号は、光SW314-1~314-4を遮断状態にさせるための信号である。すなわち、論理回路327-1~327-4が出力するLOW(0)信号は、光信号を受信器40に出力させないための信号である。
論理回路327-1~327-4は、第1入力部3271-1~3271-4からHIGH(1)信号が入力され、第2入力部3272-1~3272-4からHIGH(1)信号が入力された場合にLOW(0)信号を電圧調整器328-1~328-4に出力する。
論理回路327-1~327-4は、上記のように、第1入力部3271-1~3271-4からLOW(0)信号が入力され、第2入力部3272-1~3272-4からHIGH(1)信号が入力された場合にのみHIGH(1)信号を出力する論理回路である。
比較器325-1~325-4と論理回路327-1~327-4は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の計算機内部の処理やアナログ回路の組み合わせで実装されてもよい。
電圧調整器328-1~328-4は、論理回路327-1~327-4から出力された信号に基づいて、光SW314-1~314-4を制御するための制御信号(電気信号)を生成する。論理回路327-1~327-4から出力された信号が、HIGH(1)信号である場合、電圧調整器328-1~328-4は光SW314-1~314-4を透過状態にするための制御信号を生成し、生成した制御信号を光SW314-1~314-4に出力する。論理回路327-1~327-4から出力された信号が、LOW(0)信号である場合、電圧調整器328-1~328-4は光SW314-1~314-4を遮断状態にするための制御信号を生成し、生成した制御信号を光SW314-1~314-4に出力する。
光信号の波長が波長検出部32において波長合分波器321の隣接する2つのポートの透過帯域が重なりある領域にあり、どちらのポートでも光信号が検出され、判定部323がこれら2つのポートで光信号が検出されたと判断した場合には、波長選択部31においても2つの光SWが透過状態となり、2つの光信号が光受信装置30に入ることが考えられる。しかしながら、この場合、2つの経路を通った光信号同士が受信器40にて干渉し、雑音が生じる懸念がある。これを回避するために、光受信装置30は、2つのポートで光信号を検出した場合であっても、判定部323でどちらか一方のポートのみを決定するために、比較器325-1~325-4及び論理回路327-1~327-4を備えている。
上記のように、波長検出部32は、複数の光SW314-1~314-4が設けられた経路とは異なる経路であって、光信号を波長合分波器321によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器322-1~322-4それぞれによって光信号の波長を検出し、検出結果に基づいて透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、透過対象光スイッチに出力する。
図7は、第1の実施形態における光受信装置30の具体的な動作例に説明するための図である。
図7に示すように、比較器325-1~325-4による比較の結果として、比較器325-1からHIGH(1)信号が出力され、比較器325-2からHIGH(1)信号が出力され、比較器325-3からLOW(0)信号が出力され、比較器325-4からLOW(0)信号が出力されたとする。
この場合、論理回路327-1の第1入力部3271-1は低電圧出力部326からLOW(0)信号を入力し、第2入力部3272-1は比較器325-1からHIGH(1)信号を入力する。論理回路327-1は、入力された複数の信号に基づいてHIGH(1)信号を電圧調整器328-1に出力する。
電圧調整器328-1は、論理回路327-1から出力された信号がHIGH(1)信号であるため、光SW314-1を透過状態にするための制御信号(ON信号)を生成する。電圧調整器328-1は、生成した制御信号を光SW314-1に出力する。
光SW314-1は、電圧調整器328-1から出力された制御信号がON信号であるため、光信号を透過するように制御する。
論理回路327-2の第1入力部3271-2は比較器325-1からHIGH(1)信号を入力し、第2入力部3272-2は比較器325-2からHIGH(1)信号を入力する。論理回路327-2は、入力された複数の信号に基づいてLOW(0)信号を電圧調整器328-2に出力する。
電圧調整器328-2は、論理回路327-2から出力された信号がLOW(0)信号であるため、光SW314-2を遮断状態にするための制御信号(OFF信号)を生成する。電圧調整器328-2は、生成した制御信号を光SW314-2に出力する。
光SW314-2は、電圧調整器328-2から出力された制御信号がOFF信号であるため、光信号を遮断するように制御する。
論理回路327-3の第1入力部3271-3は比較器325-2からHIGH(1)信号を入力し、第2入力部3272-3は比較器325-3からLOW(0)信号を入力する。論理回路327-3は、入力された複数の信号に基づいてLOW(0)信号を電圧調整器328-3に出力する。
電圧調整器328-3は、論理回路327-3から出力された信号がLOW(0)信号であるため、光SW314-3を遮断状態にするための制御信号(OFF信号)を生成する。電圧調整器328-3は、生成した制御信号を光SW314-3に出力する。
光SW314-3は、電圧調整器328-3から出力された制御信号がOFF信号であるため、光信号を遮断するように制御する。
論理回路327-4の第1入力部3271-4は比較器325-3からLOW(0)信号を入力し、第2入力部3272-4は比較器325-4からLOW(0)信号を入力する。論理回路327-4は、入力された複数の信号に基づいてLOW(0)信号を電圧調整器328-4に出力する。
電圧調整器328-4は、論理回路327-4から出力された信号がLOW(0)信号であるため、光SW314-4を遮断状態にするための制御信号(OFF信号)を生成する。電圧調整器328-4は、生成した制御信号を光SW314-4に出力する。
光SW314-4は、電圧調整器328-3から出力された制御信号がOFF信号であるため、光信号を遮断するように制御する。
図7に示すような制御がなされることにより、波長選択部31に入力された光信号は、波長合分波器313の複数のポートのうち光SW314-1に対応するポートを介して流れる光信号のみが波長合分波器315に入力される。波長合分波器315は、入力された光信号を合波して受信器40に出力する。受信器40は、光受信装置30から出力された光信号を受信する。
図8は、受信器40に入力される光信号の一例を示す図である。
上記のように、光信号が入ったポートの光SW314-1~314-4のみを透過状態にすることによって、受信器40では光信号が受信され、この時、受信器40に入力されるASE雑音の帯域は1つのポートの帯域(B/N)となる。これによって、光信号がf0±B/2の周波数ばらつきを持つ場合であっても、受信器40においてはこれ以下の帯域のASE雑音のみを受信するため受信特性の改善が見込まれる。
以上のように構成された光伝送システム100によれば、波長検出部32が、光信号の波長を検出し、検出結果に基づいて光信号がどのポートに入ったのかを検出する。この処理によって、波長検出部32は、波長選択部31において光信号が入ったポートがわかるため、そのポートにつながる光SW314-1~314-4、すなわち透過対象光SWを決定する。そして、波長検出部32は、透過対象光SWに対して透過状態とするための制御信号を送信する。これにより、光受信装置30は、光信号が含まれる特定の帯域の信号のみを透過させることができる。したがって、受信器40に入るASE雑音の帯域を狭窄化することができる。そのため、ASE雑音による受信特性の劣化を軽減することができる。その結果、光増幅器を備える光伝送システムにおいて、コストを抑えつつ伝送距離を長延化することが可能になる。
波長検出部32が光信号の到達を検知してから波長選択部31の光SW314-1~314-4が透過状態になるまでに遅延が発生する場合がある。この場合、光SW314-1~314-4に入った光信号が失われてしまうことになる。そこで、光受信装置30は、波長検出部32による光SW314-1~314-4の制御が十分行えるように、カプラ311と波長合分波器313の間に遅延ファイバ312を設けている。これにより、光SW314-1~314-4への光信号の到達を遅らせている。そのため、光信号の消失を低減させることができる。
以下、第1の実施形態における光伝送システム100の変形例について説明する。
光受信装置30において、カプラ311が波長選択部31に備えられている構成を示したが、カプラ311は波長選択部31の外部に備えられてもよい。例えば、光受信装置30は、カプラ311と、波長選択部31と、波長検出部32とを備え、カプラ311が分波した光信号が、波長選択部31及び波長検出部32に入力されればよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、光信号が波長検出部に到達してから波長選択部の光SWが動作するまでの遅延の要件が厳しい場合を想定し、遅延ファイバの挿入を前提としていた。ここで、例えば1つの送信器と1つの受信器が1本の光ファイバで接続されるP2Pの構成においては光信号の波長の変化が少ないことが想定される。この場合、通信の開始直後以外では遅延による影響がすくないため、遅延ファイバが不要となることが予想される。すなわち、第1の実施形態では、遅延ファイバの挿入を前提とし、波長検出部及び波長選択部それぞれに対して同様の特性を持つ波長合分波器を備える構成を想定していた。しかしながら、遅延ファイバが不要である場合、波長検出部及び波長選択部それぞれに対して設けられていた波長合分波器を1つに統合することが可能である。そこで、第2の実施形態では、遅延ファイバが不要な場合の構成について説明する。
図9は、第2の実施形態における光伝送システム100aのシステム構成を表すシステム構成図である。光伝送システム100aは、送信器10、光増幅器20、光受信装置30a及び受信器40を備える。第2の実施形態において、光受信装置30aの構成以外は、第1の実施形態と同様である。そのため、以下の説明では、光受信装置30aの構成について説明する。
光受信装置30aは、波長選択部31a及び波長検出部32aを備える。
波長選択部31aは、複数の光SW314a-1~314a-4、波長合分波器315、波長合分波器316及び複数のカプラ317a-1~317a-4で構成される。
波長合分波器316は、入力された光信号を周期的な透過幅を持つ光フィルタによって波長毎に複数のポートに分離する。波長合分波器316は、例えばAWGである。波長合分波器316の具体的な構成は、波長合分波器313と同様である。波長合分波器316の各ポートは、カプラ317-1~カプラ317-4それぞれに接続される。例えば、カプラ317-1~カプラ317-4の順に、周波数が高く、すなわち波長が短くなっていく。
カプラ317a-1~317a-4は、波長合分波器316の対応するポートから出力された波長の異なる光信号を第1の経路及び第2の経路に分波する。光信号は、第1の経路を介して光SW314a-1~314a-4に出力され、第2の経路を介して波長検出部32aに出力される。
光SW314a-1~314a-4は、外部から入力された光信号を透過するか否かを制御するデバイスである。光SW314a-1~314a-4は、波長検出部32aから出力される制御信号に基づいて、入力された光信号を透過するか否かを制御する。光SW314a-1は、カプラ317a-1に接続される。光SW314a-2は、カプラ317a-2に接続される。光SW314a-3は、カプラ317a-3に接続される。光SW314a-4は、カプラ317a-4に接続される。
上記のように、波長選択部31aは、光増幅器20によって増幅された光信号を波長合分波器316によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光SW314a-1~314a-4の中から光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器40に出力する。
波長検出部32aは、複数の光検出器322a-1~322a-4及び判定部323で構成される。波長検出部32aは、波長合分波器321を備えない点で波長検出部32と構成が異なる。
光検出器322a-1~322a-4は、フォトダイオードを備える光検出器である。光検出器322a-1~322a-4は、入力された光信号の波長を検出する。すなわち、光検出器322a-1~322a-4は、光信号の強度を検出する。光検出器322a-1は、カプラ317a-1に接続される。光検出器322a-2は、カプラ317a-2に接続される。光検出器322a-3は、カプラ317a-3に接続される。光検出器322a-4は、カプラ317a-4に接続される。
上記のように、波長検出部32aは、複数の光SW314a-1~314a-4が設けられた経路とは異なる経路であって、光信号を波長合分波器316によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器322a-1~322a-4それぞれによって光信号の波長を検出し、検出結果に基づいて透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、透過対象光スイッチに出力する。
以上のように構成された光伝送システム100aによれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
光伝送システム100aは、波長検出部32aにおける波長毎の各経路と波長選択部31aの各光SW314a-1~314a-4を1対1で対応づけるため、波長選択部31aと波長検出部32aとで共通の波長合分波器316を用いている。これにより、第1の実施形態のように、波長選択部31aと波長検出部32aそれぞれに波長合分波器を設ける必要がない。したがって、装置の部品数を減らすことができる。そのため、装置コストを低減することができる。
第1の実施形態及び第2の実施形態に共通する変形例について説明する。
上記の各実施形態では、光増幅器20を波長選択部31,31aの前段に設置した場合を例に説明した。ここで、本発明において光信号の増幅時に発生するASE雑音を低減するのは、光SW314-1~314-4,314a-1~314a-4の後段に設置された波長合分波器315である。よって、光増幅器20を設置する位置は、光SW314-1~314-4の後段の波長合分波器315よりも送信器10側であればよい。
光受信装置30及び30aは、受信器40と一体化されて構成されてもよい。
上述した実施形態における光受信装置30及び30aをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、光伝送システムに適用可能である。
10…送信器, 20…光増幅器, 30、30a…光受信装置, 40…受信器, 31、31a…波長選択部, 32、32a…波長検出部, 311…カプラ, 312…遅延ファイバ, 313…波長合分波器, 314-1~314-4、314a-1~314a-4…光SW, 315…波長合分波器, 316…波長合分波器, 317-1~317-4…カプラ, 321…波長合分波器, 322-1~322-4,322a-1~322a-4…光検出器, 323…判定部, 324…閾値設定部, 325-1~325-4…比較器, 326…低電圧出力部, 327-1~327-4…論理回路, 328-1~328-4…電圧調整器

Claims (6)

  1. 光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択部と、
    前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出部と、
    を備え
    前記波長検出部は、経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路と、を備え、
    前記論理回路は、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有し、
    前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力し、それ以外の場合に前記制御信号を出力しない光受信装置。
  2. 前記波長合分波器は、第1波長合分波器と第2波長合分波器であり、
    前記波長検出部は、前記第1波長合分波器を備え、
    前記波長選択部は、前記第2波長合分波器を備え、
    前記第1波長合分波器と前記第2波長合分波器に光信号の波長ばらつきの範囲において同一の透過特性を有する光フィルタを用いる、請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記波長選択部は、複数の前記光スイッチが設けられた経路及び複数の前記光検出器が設けられた経路に接続された前記波長合分波器を備える、請求項1に記載の光受信装置
  4. 光信号を送信する光送信器と、
    前記光送信器から送信された光信号を増幅する光増幅器と、
    前記光増幅器によって増幅された光信号を受信し、受信した前記光信号から前記光増幅器により生じる雑音を低減する光受信装置と、
    を備え、
    前記光受信装置は、
    前記光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択部と、
    前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出部と、
    を備え
    前記波長検出部は、経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路と、を備え、
    前記論理回路は、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有し、
    前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力し、それ以外の場合に前記制御信号を出力しない光伝送システム。
  5. 光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択ステップと、
    前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出ステップと、
    を有し、
    経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路が設けられ、
    前記論理回路が、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有し、
    前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力し、それ以外の場合に前記制御信号を出力しない光伝送方法。
  6. 光増幅器によって増幅された光信号を波長合分波器によって波長毎に異なる経路に分離し、各経路に設けられた複数の光スイッチの中から前記光信号を透過させる対象となる透過対象光スイッチの透過状態を制御することによって光信号が入射した経路の光信号を選択して受信器に出力する波長選択部と、
    前記複数の光スイッチが設けられた経路とは異なる経路であって、前記光信号を波長合分波器によって分離された波長毎に異なる各経路に設けられた複数の光検出器それぞれによって光信号の光強度を検出し、検出結果に基づいて前記透過対象光スイッチを決定し、決定した透過対象光スイッチを透過状態に制御するための制御信号を、前記透過対象光スイッチに出力する波長検出部と、
    を備え、
    前記波長検出部は、経路毎に、前記光強度と閾値とを比較する複数の比較器と、複数の前記光スイッチ毎に設けられた複数の論理回路と、を備え、
    前記論理回路は、隣接する経路の前記比較の結果が入力される第一入力部及び第二入力部と、前記光スイッチに接続される一つの出力部とを有する光受信装置における前記論理回路としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに対して、
    前記第一入力部に対して前記光強度が閾値未満であることを示す第一の信号が入力され、前記第二入力部に対して前記光強度が閾値以上であることを示す第二の信号が入力された場合に、前記制御信号を出力させ、それ以外の場合に前記制御信号を出力させない処理を実行させるためのコンピュータプログラム。
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