本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
利用者による生理用品の利用に関する生理情報を取得する取得部と、生理情報に基づいて、利用者に提案する1または複数の生理用品を選択する選択部と、選択部が選択した生理用品のうち、少なくとも1つの生理用品を利用者に配送する指示を行う指示部とを有する指示装置。
このような指示装置は、例えば、利用者による生理用品の利用に関する生理情報に基づいて選択した生理用品を配送するので、利用者が最適な生理用品を利用することができる。また、指示装置は、生理情報に基づいて選択した生理用品を配送するので、生理に慣れていない若年層の利用者に対し、正しいサイズの生理用品の利用を促して生理用品を配送する結果、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、所定の期間ごとに生理用品を利用者に配送する指示を行うので、利用者が生理用品を購入することを忘れることを防止することができる。さらに、指示装置は、生理情報に基づいて選択した生理用品を配送するので、利用者が店頭で生理用品を買う必要がなくなる。この結果、指示装置は、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、生理情報に基づいて算出した数量の生理用品を利用者に配送する指示を行うので、例えば、生理情報に利用者の生理用品の使用量、利用者が保持する生理用品の数、利用者が利用した生理用品の数等の情報が含まれていれば、これらの情報に基づいて、利用者が保持する生理用品の在庫数を管理することができる。この結果、利用者が生理用品の在庫数を管理したり、生理用品を買いに行く負担が低減され、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者の生理が始まる日を推定し、その日より所定の日数前に利用者に生理用品を配送する指示を行うので、利用者は生理用品が必要となる前に予め生理用品を保持することができる。この結果、生理が始まった時に利用者が保持している生理用品が不足することが防止され、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、生理情報に基づいて選択した1つの生理用品を利用者に通知し、この生理用品の配送を利用者が承諾した場合、この生理用品を利用者に配送する指示を行う。また、指示装置は、この生理用品の配送を利用者が承諾しなかった場合、利用者に提案したこの生理用品とは異なる1つの生理用品を選択する。この結果、より利用者の嗜好に合った生理用品を配送することができ、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、生理情報に基づいて選択した複数の生理用品を利用者に通知し、利用者が選択した生理用品を利用者に配送する指示を行うので、より利用者の嗜好に合った生理用品を配送することができ、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者の身体的な特徴(身長、体重、体型、臀部回りの寸法等)を示す身体情報を含む生理情報に基づいて、利用者の身体に合った生理用品を選択して配送する指示を行うので、生理用品のずれやよれ等を防ぐ結果、生理用品が利用者の身体に合っていないことに起因する漏れ等を防ぐことができ、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者の属性を示す属性情報を含む生理情報に基づいて、利用者の属性に合った生理用品を選択して配送する指示を行うので、例えば、部活等で運動することが多い学生に対して、適切な形状や吸収機能を有する生理用品を配送することができる。また、指示装置は、例えば、利用者の年齢を示す情報である属性情報に基づいて、利用者に合った生理用品を選択して配送する指示を行うので、利用者の年齢に応じた形状や外観、機能を有する生理用品を選択することができる。この結果、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者の行動を示す行動情報を含む生理情報に基づいて、利用者の行動に適した生理用品を選択して配送する指示を行うので、例えば、利用者の運動量や旅行の予定、運動の予定等応じて適切な生理用品を配送することができる。また、指示装置は、例えば、交換が難しい時間帯(例えば、授業が多い日中や部活動の時間帯、夜間等)においては、吸収量が多い生理用品を選択し、交換が容易な時間帯においては、吸収量が少ないが違和感の少ない生理用品を選択することができる。この結果、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者の嗜好を示す嗜好情報を含む生理情報に基づいて、利用者の嗜好に適した生理用品を選択して配送する指示を行うので、例えば、利用者が好むデザインや色彩、イラストの傾向といった外観に関する利用者の嗜好、利用者の重要視する課題(経血の漏れを防ぎたい、簡単に扱える製品が良い、価格が安いものが良い、装着感が良い、肌触りが良い、製品の素材にこだわりたい等)等といった生理用品の機能に関する利用者の嗜好に応じた生理用品を配送することができ、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者の生理用品の利用状況を示す利用情報を含む生理情報に基づいて、利用者の生理用品の利用状況に応じた生理用品を選択して配送する指示を行う。指示装置は、例えば、生理用品の利用結果を示す情報を含む利用情報に基づいて生理用品を選択するので、生理用品の配送を行う度に利用者の使用感に基づいてフィードバックを行うことにより利用者に適した生理用品を配送することができる。また、指示装置は、例えば、生理用品が適切に機能を発揮したか否かに関する情報を含む利用情報に基づいて生理用品を選択するので、生理用品が利用者に適していない場合に、より利用者に適すると推定される生理用品を配送することができる。また、指示装置は、生理用品に対する利用者の評価を示す評価情報を含む利用情報に基づいて生理用品を選択するので、利用者の評価の傾向からより利用者の評価が高いと推定される生理用品を配送することができる。また、指示装置は、利用者が生理時に着用する下着の情報を含む利用情報に基づいて生理用品を選択するので、下着のサイズや形状に合わせた生理用品を配送したり、サニタリーショーツ等の下着の機能に応じた生理用品を配送することができる。この結果、指示装置は、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者が保持する生理用品の数、または利用者が利用した生理用品の数を含む生理情報に基づいて生理用品を選択して配送する指示を行うので、適切な数量の生理用品を、生理用品が必要となる適切なタイミングで利用者に生理用品を配送することができ、利用者の生活の質を改善することができる。
また、指示装置は、利用者の生理情報と、生理情報が類似する他者の生理情報とに基づいて、利用者に適した生理用品を選択して配送する指示を行うので、例えば、利用者に似た身体的な特徴を有する他人が使用して生理用品のずれやよれが生じなかった生理用品を利用者に配送することができ、利用者の生活の質を改善することができる。
以下に、指示装置、指示方法および指示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により指示装置、指示方法および指示プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態]
〔1.提供システムの一例について〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る提供システムの一例について説明する。図1は、実施形態に係る提供システムの一例を示す図である。図1に示すように、提供システムは、指示装置の一例である情報提供装置10と、配送センター200の情報提供装置210
と、利用者Uが利用する端末装置100と、を有する。なお、提供システムは、任意の数の情報提供装置10や端末装置100を有していてもよい。また、情報提供装置10は、任意の数の端末装置100との間で、後述する処理を実行してよい。この提供システムは、利用者が一定期間ごと(例えば月ごと)に予め定められた一定の利用料金を支払い、利用者に定期的に生理用品が配送される生理用品のサブスクリプションサービスを提供する。なお、利用料金は、利用者によらず一律であってもよいが、複数の料金体系(例えば通常会員料金と、通常会員より利用料金が高いプレミアム会員料金)が設けられていてもよい。
情報提供装置10および情報提供装置210は、指示処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報提供装置10は、LTE(Long Term Evolution)や、LETの一種であるLET-Advancedを含む4G(Generation)、将来標準化が行われるであろう5G等といった各種の移動通信システム、Wifi(登録商標)若しくは無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信網若しくは各種の有線通信網といったネットワークN(例えば、図2参照)を介して、情報提供装置210および端末装置100との間で通信を行う。ただし、情報提供装置10と情報提供装置210とにおける処理を1つの情報処理装置が実行しても良い。
端末装置100は、利用者Uが利用する端末装置であり、PC(Personal Computer)、サーバ装置、スマートテレビジョン、スマートフォン若しくはタブレット等といったスマートデバイス等により実現され、ネットワークNを介して、情報提供装置10との間で通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、情報提供装置10から配信されるコンテンツに対する各種の操作を受付け可能な機能を有していてもよい。
〔1-1.生理用品について〕
ここで、利用者Uが女性である場合、情報提供装置10は、指示処理の一例として、利用者にとって適切であると推定される女性向けの生理用品の配送を指示する処理を実行する。ここで、女性向けの生理用品とは、女性の生理に関連する各種用品であり、具体的な例を挙げると、おりもの用のパンティーライナー、経血用のナプキンやタンポン等であるが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、生理用品は、尿漏れ用パッド等であってもよく、各種の下着に装着されるタイプのものや、下着型、シート型のものであってもよい。また、生理用品は、おむつ、月経カップ等であってもよい。以下の例では生理用品の一例として、経血を吸収するためのナプキンの配送を指示する処理について例示するが、配送の対象となるものは、生理用品を含む消費財であってもよい。
このような生理用品は、着用者の成長や体調、利用される状況によって異なる。例えば、女性の経血量は、月経の時期や運動量、夜間の利用であるか昼の利用であるか等に応じて異なる。このため、利用者の生理の態様(経血量が多いか否かや運動量が多いか否か)等に応じて、適切なサイズや吸収量等の機能を有する生理用品を用いるのが望ましい。
また、生理用品のサイズが利用者の体型に合っていない場合や、利用者の運動量が多い場合には、生理用品のよれやずれが生じたり、生理用品が利用者の体に密着しなくなる結果、経血やおりもの等の分泌物が漏れてしまう恐れがある。このため、利用者は、自身の体型や、運動量等に応じて生理用品を使い分けるのが望ましい。
しかしながら、利用者の中には、適切な生理用品を選択していない利用者も存在する。例えば、利用者が中学生、高校生、若しくは大学生等といった若年層である場合、初潮を迎えていなかったり、生理が生じるようになってからあまり期間が経過しておらず、生理用品の扱いに慣れていない結果、分泌物の漏れが生じる可能性が高い。より具体的な例を挙げると、利用者が生理用品の装着感に慣れていない場合、誤った位置に生理用品を装着したり、不用意に大きい生理用品を装着する結果、生理用品と利用者の体との間に隙間ができたり、ずれやよれが生じる結果、漏れが生じる可能性が高い。
また、若年層の利用者の中には、母親が利用する生理用品をそのまま利用する場合もあるが、このような生理用品は、利用者のサイズに適合していない場合が多い。また、若年層の利用者の運動量は、授業や部活等により、運動量が親よりも多い傾向がある。また、交換時間(1つの生理用品を装着してから交換するまでの時間)にも年齢や職業によって差があり、例えば、学生であれば授業時間の関係で交換時間が長くなる場合があり、職業によっても休憩時間の取りやすさなどによって交換可能な時間が異なることによって交換時間に差が生じる。このため、運動量が多く、交換時間が長い傾向にある若年者は、生理用品のよれやずれが生じやすく、漏れが生じる可能性が高い。
このように、分泌物の漏れが生じた場合、下着や衣類、シーツ等の寝具に分泌物が付着するため、洗濯や手洗い等といった処理が利用者のストレスになる傾向がある。また、生理用品によれやずれが生じた場合の不快感や、漏れを気にする結果、普段通りの行動を行えなくなることが、利用者のストレスになる傾向がある。また、夜用の生理用品を昼に用いた場合、生理用品が利用者の下着からはみ出てしまうため、人の目が気になる点も利用者のストレスになる傾向がある。
このような生理用品の利用に関するストレスを軽減し、利用者の生活の質を向上させるには、適切な態様で生理用品を利用するのが望ましい。例えば、利用者に合った生理用品を選択し、正しい態様で利用することで、よれやずれを防ぎ、漏れの可能性を軽減する結果、利用者のストレスを軽減し、利用者の生活の質を向上させることができると考えられる。
また、若年層の利用者等、生理用品の利用経験が少ない利用者に対しては、正しい生理用品の感覚に慣れてもらうことで、漏れの可能性を軽減し、利用者の生活の質を向上させればよいと考えられる。このため、若年層の利用者の生活の質を向上させるには、正しい生理用品や正しい利用態様を提案するだけではなく、このような生理用品の利用を動機付けすることが効果的であると考えられる。
また、生理用品は、定期的に必要になるものであるが、毎日利用をするものではないため、買い忘れが発生することが多い。特に、利用者が若年層である場合、生理に慣れていないため生理用品を定期的に購入する習慣がなく、買い忘れる場合が多い。また、親の生理用品を子が利用している場合などは、互いの生理用品の利用量を正確に把握していないことも多く、生理用品が知らずに少なくなっている場合もある。
〔1-2.指示処理の概要について〕
そこで、情報提供装置10は、以下の指示処理を実行する。まず、情報提供装置10は、利用者による生理用品の利用に関する生理情報を取得する。そして、情報提供装置10は、生理情報に基づいて、利用者に対して提案する生理用品を選択する。情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴を示す身体情報、利用者の属性を示す属性情報、利用者の行動を示す行動情報、利用者の嗜好を示す嗜好情報、利用者の生理用品の利用状況を示す利用情報、利用者が保持する生理用品の数、または利用者が利用した生理用品の数等を含む情報である生理情報に基づいて、利用者に適した生理用品を選択して利用者に配送する指示を行う。例えば、情報提供装置10は、利用者の生理用品に関する嗜好を示す嗜好情報や、利用者の体型を示す身体情報を取得し、利用者の体型にあった生理用品の中から、利用者の嗜好にあった生理用品を選択し、選択した生理用品を利用者に配送する。なお、情報提供装置10は、料金体系に応じて生理用品を選択しても良い。具体的には、情報提供装置10は、身体情報等により利用者に適した生理用品を選択した中から、より高額な料金(プレミアム会員料金)を支払う会員に対してはより品質が良く高額な生理用品を配送しても良い。また、情報提供装置10は、利用料金が支払われているか否かを判定し、利用料金が支払われていない場合には、配送を行わないと判断しても良い。なお、高額な料金を支払う会員に対しては、例えば選択可能な生理用品の種類が多くなる(ナプキンの種類が増える、ナプキンだけでなく、タンポンや月経カップなども選択できる)、生理期間中の使用品(ナプキンやタンポン)だけでなく非生理期間のケアに用いるライナー等の選択及び配送が指示される、生理用品とセットで利用してもよい製品(例えばショーツやズボン等の衣服、漢方やおやつ等の食品等)が生理用品と合わせて選択及び配送される、といった付加価値を加えるようにしてもよい。
ここで、生理用品に関する利用者の嗜好とは、生理用品の装着感や肌触り、羽根つきであるか否か、夜用であるか否かといった機能的な属性に対する嗜好のみならず、生理用品に付された柄や色彩等といった外観に関する属性であってもよい。また、生理用品に関する嗜好とは、利用者の重要視する課題(経血の漏れを防ぎたい、簡単に扱える製品が良い、価格が安いものが良い、装着感が良い、製品の素材、材質にこだわりたい、エンボス加工等の特定の形状を有する生理用品が良い、生理用品の封を開けるときに音がしないものが良い、生理用品を使用した後の処理が簡単、携帯性が良い等)に対応する生理用品の各種機能や、利用者の予定や希望する活動(旅行に行きたい、外泊したい、運動をしたい等)等といった生理用品の機能と対応する行動に関する利用者の嗜好をも含む概念である。例えば、情報提供装置10は、利用者から、生理用品に関する嗜好を示す嗜好情報と、利用者の体型を示す身体情報とを受付ける。このような場合、情報提供装置10は、利用者の体型に合った生理用品の中から、機能的あるいは外観が利用者の嗜好を満たす生理用品を配送する。
また、例えば、情報提供装置10は、利用者が長期の外出を所望している旨を嗜好情報が示している場合、すなわち、生理用品の機能と対応する行動を示す場合は、利用者の体型に合った生理用品の中から、利用者が所望する行動に適した生理用品、すなわち、長期の外出に適した生理用品(交換頻度が少なくてもよい、装着感が良い等)を選択したり、パッケージが可愛らしい生理用品を選択したりする。このような処理の結果、情報提供装置10は、若年層の利用者に対し、利用者にあった生理用品の利用を動機付けることができる結果、利用者の生活の質を向上させることができる。生理用品に関する各種の嗜好は、例えば、利用者が入力した嗜好情報が示すものであってもよく、利用者の購買履歴や行動履歴等に基づいて推定されたものであってもよい。
また、このような利用者の嗜好は、恒久的な嗜好であってもよく、一時的な物であってもよい。例えば、生理用品の外観に関する嗜好は、恒久的或いはある程度長期に亘って継続する嗜好であってよく、利用者の重要視する課題や利用者の予定、希望する活動やこれらに対応する機能の嗜好は、予定や行動の都度、指定されるものであってもよい。情報提供装置10が利用する嗜好情報は、これら各種の嗜好を示すものであるものとする。
特に若年層の利用者等、生理用品の利用経験が少ない利用者にとっては、種々ある生理用品それぞれの違いを把握することが難しく、どのような観点で生理用品を選べばよいか判断ができない場合がある。そこで、情報提供装置10が、利用者の嗜好として、利用者の予定や希望する活動、外観に関する属性などから、生理用品に求められる特性(例えば、長期の外出に適した生理用品として、交換頻度が少なくてもよい、装着感が良いといった特性を有する生理用品等)を選択することで、利用者に合った生理用品を配送することができる結果、利用者の生活の質を向上させることができる。また、このような生理用品の外観や機能、生理用品と関連性を有しうる各種の行動といった利用者の嗜好は、生理用品の利用に伴い、利用者独自の傾向が表れることとなる。情報提供装置10は、このような嗜好に基づいて生理用品の選択を行うことで、利用者が継続して利用したいと感じる生理用品のみならず、利用者が行いたい行動等に対応する生理用品を配送することができ、利用者の生活の質を向上させることができる。
また、利用者の運動量を含む行動情報とは、例えば、日常的に利用者がどれくらい動くかを示す情報である。例えば、情報提供装置10は、利用者から、平均的な一日の歩行量、走行量等を行動情報として受付ける。なお、情報提供装置10は、テニスやサッカー等といった利用者が行うスポーツや、各スポーツを行う時間的な長さ、若しくは利用者が所属する部活動の内容等を受付けてもよい。このような場合、情報提供装置10は、利用者の体型に合った生理用品の中から、行動情報が示す運動量に対応する機能の生理用品を選択する。例えば、情報提供装置10は、利用者が行うスポーツの種別や長さ等から、利用者の運動量を示す運動量スコアを算出し、利用者の体型に合った生理用品のうち、運動量スコアに応じた機能の生理用品を選択すればよい。例えば、情報提供装置10は、運動量スコアが所定の閾値を超える場合は、シール付の生理用品や羽根つきの生理用品等、よれやずれに対応する機能が強化された生理用品を選択すればよい。このような処理の結果、情報提供装置10は、利用者の動きによるずれやよれを防ぎ、漏れの可能性を軽減する結果、利用者の生活の質を改善することができる。
また、情報提供装置10は、利用者の体型に応じた生理用品のうち、利用者の運動量に応じた生理用品であって、利用者の嗜好に応じた生理用品を選択してもよい。このような処理の結果、情報提供装置10は、漏れを防ぐとともに、漏れが生じにくい生理用品の利用を促すことができるので、利用者の生活の質をさらに改善することができる。
また、利用者の生理用品の利用状況を示す利用情報とは、生理用品の利用結果を示す情報、生理用品が適切に機能を発揮したか否かに関する情報、または生理用品に対する利用者の評価を示す評価情報等である。具体的には、利用情報とは、漏れが生じたか否か、ずれやよれが生じたか否か、付け心地がどうであったか、デザインや肌触りが気に入ったかどうか等の情報である。これらの情報は、端末装置100にインストールされたアプリケーションによって提供されるyesかnoかを選択するチェックボックスにより取得される。さらに、ずれや漏れの頻度(毎回、数ヶ月に1回、年に数回)や程度(どの程度下着、シーツ等が汚れたか)、その不具合をどの程度改善したいか、一日のうちどの時間帯にずれや漏れが発生するか、かぶれや肌にトラブルがあるか、かぶれや肌のトラブルの程度、期間、頻度、症状(赤くなる、痒い、痛い)等の情報を取得しても良い。情報提供装置10は、利用情報に基づいて選択した生理用品を配送して、利用者の使用感によるフィードバックを繰り返すことにより、利用者により適切な生理用品を配送できるようになり、利用者の生活の質を向上させることができる。なお、フィードバックを行ってもずれや漏れ等の不具合が改善しない場合、例えば入力する情報を増やすことで、情報提供装置10が適切な生理用品の特定を行いやすくすることができる。また、フィードバックを複数回(例えば3回以上等)行ってもずれや漏れ等の不具合が改善しない場合、生理用品に精通した有人によるサポートを行ってもよい。有人によるサポートでは、例えば、ずれや漏れ等の具体的な症状を利用者から直接聞くことにより、より適切な生理用品の提案や生理用品の正しい使い方のサポートを行うことができる。
また、情報提供装置10は、定期的(所定の期間ごと)に生理用品を利用者に配送する指示を行うので、利用者が生理用品を購入することを忘れることを防止することができる。さらに、利用者は、生理用品の配送により生理のタイミングを知ることができる。また、店頭で生理用品を購入することを敬遠する利用者は、配送により利用者が生理用品を店頭で買う必要がなくなるので、利用者の生活の質を改善することができる。
なお、情報提供装置10が行う、定期的(所定の期間ごと)に配送する指示は、例えば、毎月決まった日付であってもよいし、次回の生理日の予測時期(当該情報提供装置10が過去の生理情報から予測してもよいし、情報提供装置10が他のサービスや他の情報処理装置から予測時期を取得してもよい)に合うように予測された生理日の所定日数前であってもよい。すなわち、ある期間ごとに配送されれば、その配送の間隔は一定でなくてもよい。
〔1-3.指示処理の一例について〕
以下、図1を用いて、指示処理の一例について説明する。例えば、端末装置100は、利用者の生理に関する情報を管理し、適切なタイミングで生理用品を配送する生理管理サービスを提供する(ステップS1)。例えば、端末装置100は、生理管理サービスを提供するためのアプリケーションが予めインストールされており、利用者の生理に関する情報を管理および提供する。例えば、図1に示す例では、端末装置100は、利用者に対し、生理の有無を示すカレンダーの情報や、予測される次の生理期間、生理用品の配送予定日や数量、腹痛等といった生理期間中に生じる身体的な不調の履歴等を示す情報を提供する。なお、端末装置100は、情報提供装置10もしくは図示を省略した所定の外部サーバと連携することで、このような生理管理サービスを提供してもよい。なお、生理管理サービスは、任意の内容のサービスを利用者に提供することができるものとし、詳細な説明を省略する。
ここで、端末装置100は、利用者が利用する生理用品の用品情報を取得する(ステップS2)。そして、利用者Uは、生理用品D1を利用することとなる(ステップS3)。なお、端末装置100は、利用者Uが生理用品D1を利用する前に生理用品の用品情報を取得してもよく、利用者Uが生理用品D1を利用した後で生理用品の用品情報を取得してもよい。
例えば、端末装置100は、各種のカメラを有しており、利用者Uの操作に応じて、生理用品D1の外観を撮影する。ここで、生理用品D1の外観とは、例えば、複数の生理用品を梱包したパッケージの外観であってもよく、このようなパッケージ内に梱包されている個々の生理用品の外観であってもよい。また、端末装置100は、生理管理サービスを提供するためのアプリケーションの機能を介して、生理用品D1の外観を撮影してもよく、他のアプリケーションの機能を介して、生理用品D1の外観を撮影してもよい。
ここで、生理用品D1には、生理用品D1の製品名やロット番号等といった生理用品D1を特定するための情報、すなわち、用品情報を示す2次元バーコードQR1が付与されている。この結果、端末装置100は、生理用品D1を撮影することで、利用者Uが利用する生理用品D1を特定することができる。なお、用品情報は2次元バーコードから取得しなくてもよく、例えば、生理用品D1のパッケージや個包装された生理用品D1を撮影した画像に対して画像解析することにより、用品情報を特定してもよい。
続いて、端末装置100は、利用者Uから、生理情報の入力を受付ける(ステップS4)。例えば、端末装置100は、所定のアプリケーション等を介して、利用者Uから、各種の情報を受付ける。
ここで、生理情報とは、利用者Uの身体的な特徴を示す身体情報、利用者Uの属性を示す属性情報、利用者Uの行動を示す行動情報、利用者Uの嗜好を示す嗜好情報、利用者Uの生理用品の利用状況を示す利用情報、利用者Uが保持する生理用品の数、または利用者Uが利用した生理用品の数等を含む情報等である。なお、生理情報の入力に際しては、利用者Uが端末装置100を操作して入力してもよいし、生理用品D1の用品情報の入力のようにカメラなどで撮影した画像情報を解析して取得するようにしてもよい。
そして、情報提供装置10は、端末装置100を介して、用品情報と共に、身体情報、属性情報、行動情報、嗜好情報、および利用情報といった各種情報である生理情報を取得する(ステップS5)。
続いて、情報提供装置10は、生理情報に基づいて生理用品を選択する(ステップS6)。例えば、情報提供装置10は、生理情報が示す体重と身長、ヒップサイズ、下着の寸法や機能から、選択した生理用品のうち、利用者Uの嗜好に応じた外観や機能を有する生理用品や、利用者Uの運動量に応じた機能を有する生理用品を選択する。例えば、情報提供装置10は、利用者Uの運動量スコアと対応する吸収量の生理用品や、ずれやよれを防止するための機能を有する生理用品を選択してもよい。なお、情報提供装置10は、1つの生理用品を選択しても良いが、複数の生理用品を選択しても良い。さらに、情報提供装置10は、複数の生理用品を選択する場合、異なる機能を有する生理用品を選択しても良い。情報提供装置10は、例えば、昼用の生理用品と夜用の生理用品、運動時の利用を推奨する生理用品と、運動時以外の利用を推奨する生理用品とを選択しても良い。また、情報提供装置10は、利用者Uの生理情報と、生理情報が類似する他者の生理情報とに基づいて、生理用品を選択してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者Uと体型が類似した他者が利用して評価の高かった生理用品を選択しても良い。この結果、若年層の利用者が適切な生理用品を選択できていない場合に、より利用者Uに適した生理用品を選択することができる。また、例えば、情報提供装置10が利用者Uの生理情報と類似する他者の利用する生理用品を選択してもよいし、情報提供装置10が利用者Uの生理情報と類似する他者の利用する生理用品の情報を端末装置100により利用者Uに提供し、利用者Uの選択に応じて、情報提供装置10が配送する生理用品を決定してもよい。
ここで、情報提供装置10は、選択した生理用品を利用者Uに通知する(ステップS7)。選択した生理用品が1つである場合、利用者Uはこの生理用品の配送を承諾するか否かを選択する。利用者Uがこの生理用品の配送を承諾しなかった場合には、この生理用品とは異なる生理用品が利用者Uに通知され、利用者Uが承諾するまでこの通知が繰り返し行われる。また、選択した生理用品が複数である場合、利用者Uはどの生理用品の配送を希望するかを選択する。ただし、複数の生理用品の中に希望の生理用品がない場合には、別の生理用品の提案を希望してもよい。また、利用者Uは異なる機能を有する複数の生理用品(昼用と夜用、運動時に利用する生理用品と運動時以外に利用する生理用品、ライナー等)の配送を希望してもよい。また、利用者Uは、配送する生理用品の数量や配送日を指定しても良い。なお、情報提供装置10は、生理情報に基づいて利用者Uの生理が始まる日を推定し、その日から所定の日数前にこの通知を行ってもよい。
そして、情報提供装置10は、配送センター200の情報提供装置210に対して、利用者Uが承諾または選択した生理用品を利用者に配送する指示を行う(ステップS8)。例えば、情報提供装置10は、選択された生理用品D2の製品名やロット番号等といった生理用品D2を特定するための情報を情報提供装置210に送信する。また、情報提供装置10は、生理情報に基づいて利用者Uの生理が始まる日を推定し、その日から所定の日数前に生理用品を利用者に配送する指示を行ってもよい。また、情報提供装置10は、生理情報に基づいて利用者Uが生理期間に利用する生理用品の数量を推定し、推定した数量の生理用品を利用者に配送する指示を行ってもよい。なお、生理用品D1と生理用品D2とは、同一の商品である場合もあるが異なる商品である場合もある。また、情報提供装置10は、生理用品D2が生理用品D1と同じである場合には、利用者が利用すると推定される十分な数量の生理用品D2を配送し、生理用品D2が生理用品D1と異なる場合には、利用する生理用品が定まるまで少量の生理用品D2を配送してもよい。また、情報提供装置10は、配送の指示に合わせて配送する生理用品D2の使用方法や生理用品D2を選択した理由等の情報を、端末装置100を介して利用者Uに送信しても良い。また、情報提供装置10は、ステップS7の通知を行わず、ステップS6で選択した生理用品を配送する指示を行ってもよい。
すると、情報提供装置210は、情報提供装置10からの情報に基づいて、生理用品D2を特定するための情報、すなわち、用品情報を示す2次元バーコードQR2等により、生理用品D2を特定し、利用者Uに生理用品D2を配送する(ステップS9)。なお、配送センター200は、例えば生理用品の配送、在庫管理を行う配送センターであるが、生理用品を販売する店舗や生理用品の生産工場であってもよい。
その後、利用者Uは、生理用品D2を利用し、漏れが生じたか否か、ずれやよれが生じたか否か、付け心地がどうであったか、デザインや肌触りが気に入ったか等の情報を、端末装置100を介して情報提供装置10に送信することにより、情報提供装置10は、より利用者Uに適した生理用品を配送することができるようになる。なお、配送されたが不具合等の理由により使用しなかった生理用品は、利用者が配送センター200に返送しリサイクルされてもよい。
このような処理の結果、情報提供装置10は、利用者Uに対し、利用者Uの体型や運動量、利用者Uの嗜好に応じて選択された生理用品を配送することができるので、生理用品からの漏れを防止する結果、利用者Uの生活の質を向上させることができる。さらに、情報提供装置10が生理用品を配送することにより、利用者Uは生理用品を買い忘れることがない結果、利用者Uの生活の質を向上させることができる。
〔2.機能構成の一例について〕
以下、上述した指示処理を実現するための機能構成の一例について説明する。なお、以下の説明では、情報提供装置10が有する機能構成の概要について説明し、その後、情報提供装置10が有する機能構成が発揮する処理の一例について説明する。
〔2-1.情報提供装置10が有する機能構成の概要について〕
図2は、実施形態に係る情報提供装置が有する機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、情報提供装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部20は、通信用の回路等によって実現される。
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、出力処理を実行させるための各種データが登録される。例えば、図2に示す例では、記憶部30には、利用者データベース31、下着データベース32、および生理用品データベース33(以下、「各データベース31~33」と総称する場合がある。)が登録されている。
以下、図3~図5を用いて、各データベース31~33に登録される情報の一例について説明する。
利用者データベース31には、各利用者に関する情報が登録される。例えば、図3は、実施形態に係る利用者データベースに登録される情報の一例を示す図である。図3に示すように、利用者データベース31には、利用者ID(Identifier)、管理情報、利用履歴、身体情報、属性情報、行動情報、嗜好情報、および利用情報といった項目を有する情報が登録される。なお、図3に示す情報以外にも、利用者データベース31には、利用者に関する各種の情報が登録されていてよい。
ここで、「利用者ID」とは、利用者を識別するための識別子である。また、「管理情報」とは、生理管理サービスに関する各種の情報であって、例えば、生理の履歴や予測される次の生理時期、カレンダー等に登録された各種の情報である。また、「利用履歴」とは、利用者から受付けた用品情報が示す生理用品の履歴、すなわち、対応付けられた利用者IDが示す利用者が過去に利用した生理用品の履歴を示す情報である。また、「身体情報」とは、利用者の身体的特徴を示す情報であり、例えば、身長や体重といった情報である。また、属性情報とは、利用者の属性を示す情報であり、例えば、年齢や職業、学生であるか否かといった情報である。また、「行動情報」とは、利用者の行動を示す情報であり、利用者の運動量や運動、旅行、出張の予定等を示す情報である。また、「嗜好情報」とは、利用者の嗜好に関する情報である。また、「利用情報」とは、利用者が利用中の生理用品自体の情報や生理用品の使用結果、評価を示す情報であり、ずれ、よれ、漏れの有無等を示す情報である。
例えば、図3に示す例では、利用者ID「UID#1」、管理情報「管理情報#1」、利用履歴「製品#1」、身体情報「身体情報#1」、属性情報「属性情報#1」、行動情報「行動情報#1」、嗜好情報「嗜好情報#1」、および利用情報「利用情報#1」といった情報が登録されている。このような情報は、利用者ID「UID#1」が示す利用者(以下、「利用者#1」と記載する。)の生理管理サービスに関する各種の情報が管理情報「管理情報#1」である旨を示す。また、このような情報は、利用者#1が利用する生理用品が「製品#1」であり、「身体情報#1」が示す身長や体重であり、「属性情報#1」が示す年齢や職業である旨を示す。また、このような情報は、利用者#1が「行動情報#1」が示す行動を行い、「嗜好情報#1」が示す各種の嗜好(例えば、生理用品の外観や、重要視する課題等)を有している。また、このような情報は、利用者#1が「利用情報#1」が示す生理用品の利用状況である旨を示す。
なお、図3に示す例では、「管理情報#1」、「製品#1」、「身体情報#1」、「属性情報#1」、「行動情報#1」、「嗜好情報#1」、「利用情報#1」といった概念的な値を記載した。しかしながら、実際には、利用者データベース31には、生理管理サービスで用いられる各種のデータ、生理用品を特定するための数値や文字列、身長、体重、ヒップサイズおよび年齢を示す数値、一日のスケジュールを示す数値や文字列、嗜好を示す数値や文字列等が登録されることとなる。
下着データベース32には、下着に関する情報が登録される。例えば、図4は、実施形態に係る下着データベースに登録される情報の一例を示す図である。図4に示すように、下着データベース32には、下着ID、表記サイズ、胴回り、ヒップ、股下、製造元等といった情報が登録される。なお、下着データベース32には、図4に示す情報以外にも、下着が有する機能、素材、柄、色彩等といった下着に関する任意の情報が登録されていてよい。
「下着ID」とは、下着を識別するための識別子である。また、「表示サイズ」とは、下着に付与されたサイズであり、例えば、対応するヒップサイズを示す情報である。また、「胴回り」とは、下着の胴回り部分の実寸サイズであり、「ヒップ」とは、下着のヒップ部分の実寸サイズであり、「股下」とは、下着の股下部分の実寸サイズである。また、「製造元」とは、下着の製造元を示す情報である。
例えば、図4に示す例では、下着ID「下着#1」、表記サイズ「120」、胴回り「119」、ヒップ「120」、股下「10」、製造元「製造元#1」といった情報が登録されている。このような情報は、下着ID「下着#1」が示す下着の表記サイズが「120」であり、実寸の胴回りが「119」センチメートルであり、実寸のヒップサイズが「120」センチメートルであり、実寸の股下が「10」センチであり、製造元が「製造元#1」が示す製造元である旨を示す。
なお、図4に示す例では、「下着#1」、「製造元#1」といった概念的な値を記載した。しかしながら、実際には、下着データベース32には、下着を識別する文字列や数値、製造元を示す文字列や数値等が登録されることとなる。
生理用品データベース33には、生理用品に関する情報が登録される。例えば、図5は、実施形態に係る生理用品データベースに登録される情報の一例を示す図である。図5に示すように、生理用品データベース33には、製品ID、製品名、サイズ、吸収量、および機能等といった情報が登録される。なお、生理用品データベース33には、図5に示す情報以外にも、価格や各店舗の在庫、柄や色等の外観を示す情報が登録されていてよい。
「製品ID」とは、生理用品を識別するための識別子である。「製品名」とは、製品の製品名を示す情報である。また、「サイズ」とは、生理用品の各部の寸法を示す情報であえる。また、「吸収量」とは、生理用品が吸収可能な分泌物の量を示す情報である。また、「機能」とは、夜用であるか、昼用であるか、羽根つきであるか、シール機能を有するか否かといった生理用品に関する各種の機能を示す情報である。また、図示しないが、その他の情報として、例えば通常使用時に交換を推奨する時間間隔を示す「交換時間」や、どのような形態の生理用品か(例えばナプキン、ライナー、ショーツタイプ、タンポン、月経カップ等)を示す「製品種別」といった情報を管理してもよい。
例えば、図5に示す例では、生理用品データベース33には、製品ID「製品#1」、製品名「製品名#1」、サイズ「サイズ#1」、吸収量「吸収量#1」、および機能「機能#1」といった情報が対応付けて登録されている。このような情報は、製品ID「製品#1」が示す生理用品の製品名が「製品名#1」であり、「サイズ#1」が示す寸法を有し、吸収量が「吸収量#1」であり、「機能#1」が示す各種の機能を有する旨を示す。
なお、図5に示す例では、「製品名#1」、「サイズ#1」、「吸収量#1」、および「機能#1」といった概念的な値を記載した。しかしながら、実際には、生理用品データベース33には、製品名を示す文字列、サイズを示す数値、吸収量を示す数値、各種機能を示す数値や文字列等が登録されることとなる。
図2に戻り、説明を続ける。制御部40は、例えば、各種の処理を実行するための演算処理装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、所定の記憶装置(例えば、記憶部30)に記憶されている各種プログラム(出力プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図2に示す例では、制御部40は、取得部41、推定部42、選択部43、指示部44、および通知部45を有し、以下に説明する指示処理を実行する。
〔2-2.指示処理について〕
以下、図6を用いて、指示処理の流れの一例について説明する。図6は、実施形態に係る情報提供装置が実行する指示処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、取得部41は、所定の処理タイミングか否かを判定し(ステップS101)、所定の処理タイミングではない場合は(ステップS101:No)、所定の処理タイミングまで待機する。そして、取得部41は、所定の処理タイミングである場合は(ステップS101:Yes)、端末装置100から、生理情報を取得する(ステップS102)。
例えば、取得部41は、身長や体重といった利用者の身体的な特徴を示す身体情報を生理情報として取得する。また、取得部41は、利用者の年齢等を示す属性情報を生理情報として取得しても良い。また、取得部41は、利用者の生理用品に関する嗜好を示す嗜好情報若しくは利用者の運動量等を示す行動情報を生理情報として取得しても良い。例えば、取得部41は、嗜好情報として、生理用品の外観に関する利用者の嗜好、生理用品の機能に関する利用者の嗜好(すなわち、利用者が課題とする問題)、若しくは、生理用品の機能と対応する行動(例えば、旅行等)に関する利用者の嗜好のうち少なくともいずれか1つを取得する。また、取得部41は、利用結果等を示す利用情報を取得してもよい。また、取得部41は、利用者が利用する生理用品を示す用品情報をさらに取得してもよい。そして、取得部41は、取得した各種の情報を各データベース31~33に登録する。
ここで、取得部41は、上述した各情報に加えて、利用者が生理用品を着用する時間を示す時間情報をさらに取得してもよい。
推定部42は、取得部41が取得した生理情報に基づいて、各種推定を行う。推定部42は、例えば、生理情報に基づいて、利用者の生理が始まる日や生理期間、利用者が利用する生理用品の数量等を推定する。
続いて、選択部43は、生理情報に基づいて、利用者に提案する生理用品を選択する(ステップS103)。例えば、選択部43は、生理用品データベース33を参照し、利用者のヒップサイズと推奨される下着のサイズとから、推奨されるサイズの生理用品を選択する。なお、選択部43は、利用者の嗜好を満たすような生理用品を選択してもよく、利用者の行動情報が示す運動量に基づいて、吸収量やずれを防止する機能等を有する生理用品を選択してもよい。すなわち、選択部43は、身体情報、属性情報、行動情報、嗜好情報、または利用情報に基づいて、利用者に対して提案する生理用品を選択する。
より具体的な例を挙げると、選択部43は、身体情報が示す利用者のヒップサイズに基づいて、推奨される生理用品の大きさを推定し、推定した大きさの生理用品の中から、提案対象となる生理用品を選択してもよい。また、選択部43は、下着のサイズや形状に合わせた生理用品を推定し、推定した生理用品を選択してもよい。また、選択部43は、属性情報が学生であることを示す場合、運動量が多いと推定されるので、吸収量が多い生理用品や、よれやずれを防ぐ機能を有する生理用品を選択してもよい。
また、選択部43は、行動情報が示す運動量が所定の閾値を超える場合、吸収量が多い生理用品や、よれやずれを防ぐ機能を有する生理用品を選択してもよい。すなわち、選択部43は、行動情報に基づいて、推奨される生理用品の機能を推定し、推定した機能を有する生理用品を選択してもよい。また、選択部43は、行動情報が、生理用品の機能と対応する行動(例えば、旅行や利用者が行いたいアクティビティ等)を示す場合、かかる行動を行う際に適切であると推定される機能を有する生理用品を選択すればよい。すなわち、選択部43は、運動量のように、実際に行われた運動量のみならず、利用者が行いたいと考えている運動や行動に基づいて、生理用品の選択を行ってもよい。
また、選択部43は、嗜好情報が生理用品の外観に関する嗜好を示す場合、嗜好情報が示す嗜好に対応する色彩や柄、素材や機能を有する生理用品を選択してもよい。また、例えば、選択部43は、嗜好情報が、生理用品の機能に関する利用者の嗜好(すなわち、利用者が課題とする問題)を示す場合、かかる嗜好に対応する機能を有する生理用品(すなわち、利用者の課題を解決する機能を有する生理用品)を選択してもよい。
なお、選択部43は、利用情報が示す利用者が着用する下着が有する機能に応じた生理用品を選択してもよい。例えば、選択部43は、推定部42により利用者に合った下着として推定された下着の機能を特定する。そして、選択部43は、下着の機能を阻害しないサイズの生理用品を選択してもよく、下着の機能と合わない機能を有する生理用品を選択対象から除外してもよい。例えば、選択部43は、漏れに対応するため、下着に撥水加工が施してある場合、シール等といった接着機能を有する生理用品ではなく、羽等といった固定機能を有する生理用品を選択するようにしてもよい。
また、選択部43は、例えば、利用情報が、生理用品が適切に機能を発揮しなかった旨を示す場合は、身体情報と、嗜好情報若しくは行動情報に基づいて、用品情報が示す利用者が直近で利用した生理用品以外の生理用品の中から、利用者に対して提案する生理用品を選択してもよい。
また、選択部43は、利用者が生理用品を利用する時間情報に基づいて、利用者に対して提案する生理用品を選択してもよい。例えば、選択部43は、利用者が生理用品を昼間に利用する旨を示す場合は、昼用の生理用品を選択し、利用者が生理用品を夜間に利用する旨を示す場合は、夜用の生理用品を選択してもよい。また、選択部43は、利用者が生理用品を夜間に利用する旨を示す場合、利用者に合った下着のサイズ等によらず、利用者の体型に応じた生理用品のうち、夜用の生理用品を選択してもよい。
なお、選択部43は、生理情報に基づいて、1つの生理用品を選択しても良いし、複数の生理用品を選択しても良い。
そして、通知部45は、選択した生理用品を利用者に通知する(ステップS104)。具体的には、選択部43が1つの生理用品を選択する場合、通知部45は、選択した1つの生理用品を利用者に通知し、利用者はその生理用品の配送を承諾するか否かを選択する。また、選択部43が複数の生理用品を選択する場合、通知部45は、選択した複数の生理用品を利用者に通知し、利用者はそれらの生理用品の中から配送を希望する生理用品を選択する。また、通知部45は、昼用の生理用品、夜用の生理用品といった複数種類の生理用品の組み合わせを通知し、利用者はそれらの組み合わせの中から配送を希望する生理用品を選択してもよい。
指示部44は、利用者が選択した生理用品を利用者に配送する指示を行う(ステップS105)。指示部44は、配送センター200の情報提供装置210に利用者が選択した生理用品を利用者に配送する指示を行う。この指示には、配送する生理用品の製品名やロット番号だけでなく、配送する日程、数量等の情報も含まれる。
〔3.処理のバリエーションについて〕
以下、上述した処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する出力処理は、それぞれ個別に実施されてもよく、任意の組み合わせで実施されてもよい。
〔3-1.生理用品の配送先について〕
上述した説明では、情報提供装置10は、生理用品を利用する利用者に対して、利用者に合った生理用品を配送していた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。
例えば、利用者が若年層である場合、生理用品は利用者の親が購入している場合がある。そこで、情報提供装置10は、生理用品を利用する利用者の親に対して、生理用品を配送しても良い。例えば、情報提供装置10は、利用者Uの身体情報に基づいて選択された生理用品を、利用者Uの母親に対して配送してもよい。このような生理用品の配送を利用者Uの親とする場合、利用者Uよりも生理に慣れていると推定される親から、適切なアドバイスを利用者Uに提供することができるので、例えば、反抗期等における親子間のコミュニケーションの改善を期待することができる。
また、利用者U1と利用者U2とが親子関係のような場合、情報提供装置10は、利用者U1の利用量と利用製品、及び、利用者U2の利用量と利用製品との組み合わせにより、配送のタイミングを適宜変更してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者U1と利用者U2とが同じ製品を利用しており、利用者U1の生理期間が当月20日から開始と予測され、利用者U2の生理期間が当月22日から開始と予測された場合、利用者U2が利用することを予め想定した量の生理用品を、利用者U1の生理期間の開始より前に配送する、と決定してもよい。
〔3-2.生理用品の選択ついて〕
上述した説明では、情報提供装置10は、各種の身体情報に基づいて、生理用品の選択を行った。ここで、情報提供装置10は、上述した各種の組み合わせ以外にも、任意の組み合わせにより、利用者にとって適切な生理用品の選択を行ってもよい。例えば、適切な生理用品として、ずれ、よれ、漏れが生じにくい生理用品を提供してもよいし、簡便性の高い、扱いやすい生理用品や、価格の安い生理用品を提供してもよい。また、生理用品としては所謂羽根つきナプキンだけでなく、ライナーやタンポン、ショーツ型、月経カップ等の経血を受ける製品であればその形状や素材、利用方法は特に限定されない。これらの形状や素材によって生理用品としての特性が異なり、例えばショーツ型は履くだけで良いという簡便性はあるものの1枚のサイズが大きいため持ち運びする際にかさばる、ナプキンやライナーなどはコンパクトに収納できる反面、ショーツに正しく取り付ける必要がある。このような特性を把握したうえで、利用者自身の希望や予定、生活習慣や環境に対して適切な生理用品を選択することは難しいため、情報提供装置10によって、適切な生理用品に関する情報を提供することは利用者にとってとても有益である。
また、情報提供装置10は、利用者に対して提供される生理管理サービスの情報に基づいて、利用者にとって適切な生理用品の選択を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、生理管理サービスにおいて漏れの有無の登録が行われている場合は、このような情報から、利用者Uが利用中の生理用品が適切な生理用品であるかを推定してもよい。
また、情報提供装置10は、生理管理サービスを介して、利用者の生理期間を推定し、推定した生理期間に応じた機能の生理用品を選択してもよい。例えば、情報提供装置10は、生理管理サービスから前回の生理期間を取得し、取得した生理期間から次の生理期間を推定する。若しくは、情報提供装置10は、生理管理サービスから今回の生理期間がいつから始まったかを特定する。また、情報提供装置10は、利用者Uの平均的な生理期間の推定を行う。
ここで、生理期間の序盤から中盤にかけては、経血の量が多くなり、中盤から終盤にかけては、経血の量が少なくなる傾向がある。そこで、情報提供装置10は、例えば、生理期間の前、生理期間の序盤若しくは終盤である場合は、吸収量が少ないが薄型で付け心地が比較的よい生理用品を配送し、生理期間の中盤に差し掛かっている場合は、吸収量がより多い生理用品を配送してもよい。
また、情報提供装置10は、ナプキン等といった経血用の生理用品だけではなく、例えば、おりもの用のパンティーライナーの提案を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、生理管理サービスを介して得られた各種の情報から、利用者がおりものを分泌する期間を推定し、推定した期間が近づいてきた場合は、利用者の体型等に対応するサイズのパンティーライナーを提案対象として選択してもよい。
〔3-3.在庫管理機能ついて〕
また、情報提供装置10は、利用者が所有する生理用品の在庫数を推定し、推定した在庫数に応じた数量の生理用品を配送してもよい。例えば、情報提供装置10は、用品情報から利用者が購入した生理用品の内容や数を特定し、用品情報が登録された日時や、生理管理サービスから得られた情報に基づいて、利用者が所有する生理用品の在庫数を推定する。そして、情報提供装置10は、推定される在庫数が所定の閾値を下回ったタイミングで、利用者の体型に応じたサイズの生理用品を配送してもよい。また、情報提供装置10は、利用者が購入した生理用品の数量と、購入日時、生理の周期などに関する情報に基づいて、利用者の在庫数を管理することで生理用品を配送してもよい。なお、上述の説明の通り、利用者U1と利用者U2とが親子で利用するように、複数の利用者が同一の製品を利用しているような場合、各利用者の予測される生理日・利用量などを考慮して在庫数の閾値や配送日等を決定してもよい。
〔3-5.その他〕
なお、上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や利用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
〔4.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報提供装置10は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置であるキャッシュ1040、二次記憶装置であるメモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現することとなる。
なお、本実施形態の提供方法として、端末装置100に専用のアプリケーションを搭載し、情報提供装置10に搭載されたプログラムと、端末装置100に搭載されたアプリケーションとが連携することで、本実施形態を利用者に提供してもよい。例えば、端末装置100のアプリケーションは、利用者が利用する生理用品の用品情報を取得する処理や、身体情報を入力するための入力画面の表示処理、入力を受付ける受付処理、用品情報や身体情報を情報提供装置10へと送信する送信処理等を端末装置100に実行させる。一方、情報提供装置10のプログラムは、端末装置100から用品情報や身体情報を取得する取得処理と、身体情報から利用者にとって適切な生理用品を選択する指示処理とを情報提供装置10に実行させる。
また、端末装置100は、汎用的なブラウザを搭載し、端末装置100の汎用的なブラウザを介して情報提供装置10と接続されることで、本実施形態を利用者に提供するようにしてもよい。例えば、情報提供装置10は、身体情報の入力を受付けるためのウェブコンテンツや、用品情報を取得するためのウェブコンテンツを端末装置100に配信し、ウェブコンテンツを介して身体情報や用品情報を取得することで、上述した処理を実現してもよい。
情報提供装置10の通知部45は、例えば端末装置100に表示する画面情報を端末装置100に送信し、端末装置100の有する表示機能により画面情報を表示させることで、利用者に通知してもよい。また、通知部45が生理用品に関する情報を端末装置100に送信し、端末装置100が画面情報を生成して表示してもよい。
また、利用者からの入力は、端末装置100が、端末装置100の有する入力機能を介して入力された情報を、情報提供装置10に対して送信することで、情報提供装置10が取得するようにしてもよい。
また、情報提供装置10の機能が全て端末装置100に搭載されるようにしてもよい。すなわち、情報提供装置10が利用者への情報を表示する表示部や利用者からの入力を受け付ける入力受付部を有する構成としてもよい。
〔5.効果〕
上述したように、情報提供装置10は、利用者による生理用品の利用に関する生理情報に基づいて、利用者にとって適切な生理用品を配送する。例えば、情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴に基づいて、サイズが利用者に合致する生理用品を配送する。また、情報提供装置10は、利用者の嗜好に基づいて、利用者に対して利用しようという動機づけを与えうる生理用品を配送する。また、情報提供装置10は、利用者の運動量に応じて、よれ、ずれ、漏れを防ぐような機能を有する生理用品を配送する。
このような処理の結果、情報提供装置10は、利用者に対し、利用者の体型や運動量に合った生理用品の利用を提案するので、分泌物の漏れが生じる可能性を低減し、利用者の生活の質を改善することができる。また、情報提供装置10は、生理用品に慣れていない若年層の利用者に対し、利用者にとって適切な生理用品の利用を動機付けることができるので、分泌物の漏れが生じる可能性を低減し、利用者の生活の質を改善することができる。さらに、情報提供装置10は、生理用品を配送するので、利用者が生理用品を買い忘れることを防止し、利用者の生活の質を改善することができる。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。