JP7310645B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源システムの制御装置に関する。
従来から、蓄電池に流れる電流と蓄電池の電圧とに基づいて蓄電池の蓄電状態(SOC)を算出する制御装置が知られている(例えば、特許文献1)。この制御装置によれば、電流と電圧とを用いることで、SOCを精度良く算出することができる。
特許第3659068号公報
蓄電池の放電によりSOCが通電下限値まで低下した場合、蓄電池が過放電状態となることを抑制するために蓄電池の通電が停止される。蓄電池が唐突に通電停止となることを抑制するために、SOCと蓄電池の電池温度とに基づいて蓄電池から入出力可能な最大電力を算出し、蓄電池から出力される電力を制限する処理が実施される。
ところで、電流を検出する電流センサと電圧を検出する電圧センサとの一方に異常が発生した場合には、異常が発生していないセンサを用いて検出された電流又は電流を用いてSOCが算出されることが考えられ、この場合、SOCの算出誤差が大きくなる。また、電池温度を検出する温度センサに異常が発生した場合には、電池温度を取得することができない。これらの場合、最大電力が誤算出されることがあり、例えば蓄電池から過大な電力が出力されると、蓄電池が通電停止となるまでの期間が短くなるといった不具合が懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電池から出力される電力を適正に制限できる制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、蓄電池と、前記蓄電池に流れる電流を検出する電流センサと、前記蓄電池の電圧を検出する電圧センサと、前記蓄電池の電池温度を検出する温度センサと、を備えた電源システムに適用され、前記電流センサにより検出された検出電流と前記電圧センサにより検出された検出電圧とに基づいて前記蓄電池の蓄電状態を示すSOCを算出するとともに、前記SOCと前記温度センサにより検出された検出温度とに基づいて前記蓄電池から入出力可能な最大電力を算出する制御装置であって、前記電流センサ及び前記電圧センサの少なくとも一方に異常が発生している第1異常状態であること、又は前記温度センサに異常が発生している第2異常状態であることを判定する異常判定部と、前記第1異常状態と判定された場合に、前記SOCを第1所定値に固定し、前記第1所定値と前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出し、前記第2異常状態と判定された場合に、前記検出温度を第2所定値に固定し、前記第2所定値と前記SOCとに基づいて前記最大電力を算出する制御部と、を備える。
蓄電池を備えた電源システムの制御装置では、蓄電池に流れる電流と蓄電池の電圧とに基づいてSOCが算出され、このSOCと蓄電池の温度とに基づいて蓄電池から入出力可能な最大電力が算出される。この場合、電流センサと電圧センサとの一方に異常が発生していてもSOCの算出を継続することが考えられ、係る状況では正常と判定されたセンサの検出値のみに基づいてSOCが算出される。但し、この場合、SOCの算出誤差が大きくなることがあり、蓄電池のSOCに応じた出力制限を行うことができない。また、温度センサに異常が発生した状況では蓄電池の電池温度に応じた出力制限を行うことができない。これらの状況では最大電力が誤算出されることがあり、例えば蓄電池から過大な電力が出力されると、蓄電池が通電停止となるまでの期間が短くなる。
その点、上記構成では、電流センサと電圧センサとの少なくとも一方に異常が発生している第1異常状態と判定された場合に、SOCを第1所定値に固定し、この第1所定値と検出温度とに基づいて最大電力を算出するようにした。また、温度センサに異常が発生している第2異常状態と判定された場合に、検出温度を第2所定値に固定し、この第2所定値とSOCとに基づいて最大電力を算出するようにした。つまり、SOC及び検出温度のうち、異常が発生した側の一方を所定値に固定しつつ、正常側の他方により蓄電池から出力される電力を制限するようにした。これにより、SOCや検出温度が正常な値として取得できなくても、最大電力が予期せぬ値として算出されることが抑制され、蓄電池から出力される電力を適正に制限することができる。
第2の手段では、前記SOC及び前記電池温度と前記最大電力との相関関係を示す相関情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記相関情報を用い前記SOCと前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出するものであり、前記第1所定値として、前記相関情報に規定された前記SOCの容量範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する前記SOC(SL)を設定し、前記第2所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する前記電池温度(TL)を設定する。
SOC及び電池温度と最大電力との相関関係を示す相関情報に基づいて最大電力を算出する場合、SOCの容量範囲又は電池温度の温度範囲における最大電力の最小値が一義的に決まる。そして、この最小値に対応するSOC及び電池温度では、他のSOC及び電池温度に比べて、対応する最大電力が小さくなる。その点、上記構成では、第1所定値が、この最小値に対応するSOCに設定され、第2所定値が、この最小値に対応する電池温度に設定されるようにした。これにより、第1所定値又は第2所定値を用いて、最大電力を小さい値に設定することができ、蓄電池から出力される電力を適正に制限することができる。
第3の手段では、前記SOC及び前記電池温度と前記最大電力との相関関係を示す相関情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記相関情報を用い前記SOCと前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出するものであり、前記第1所定値として、前記相関情報に規定された前記SOCの容量範囲内において前記最大電力が閾値電力よりも大きくなる電力範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する前記SOCを設定し、前記第2所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲内における前記電力範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する前記電池温度を設定する。
第1所定値及び第2所定値が、最大電力の最小値に対応付けられていると、最大電力を小さい値に設定できる反面、最大電力が過度に抑制されることがある。その点、上記構成では、第1所定値及び第2所定値が、最大電力が閾値電力よりも大きくなる電力範囲における最大電力の最小値に対応付けられるようにした。そのため、電力範囲内の最大電力を確保しつつ、蓄電池から出力される電力を適正に制限することができる。
第4の手段では、前記SOC及び前記電池温度と前記最大電力との相関関係を示す相関情報を記憶する記憶部を備え、前記蓄電池の使用開始後に前記電池温度が所定の高温状態となったことを判定する状態判定部を備え、前記制御部は、前記異常判定部により前記第2異常状態と判定された場合に、前記状態判定部により前記高温状態となったと判定されていなければ、前記第2所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する第1温度を設定し、前記異常判定部により前記第2異常状態と判定された場合に、前記状態判定部により前記高温状態となったと判定されていれば、前記第2所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲内において前記最大電力が閾値電力よりも大きくなる電力範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する第2温度を設定する。
蓄電池では、使用開始後において電池温度が所定の高温状態となることがある。この高温状態では、電池温度が、電池温度の温度範囲における最大電力の最小値に対応する第1温度よりも高い温度において安定するため、第2所定値は、この第1温度よりも高い温度に設定されることが好ましい。その点、上記構成では、第2異常状態と判定された場合に、高温状態となったと判定されていれば、第2所定値として、電池温度の温度範囲内において最大電力が閾値電力よりも大きくなる電力範囲における最大電力の最小値に対応する第2温度に設定するようにした。これにより、高温状態において電池温度と第2所定値との乖離を抑制することができ、蓄電池から出力される電力を適正に制限することができる。
第5の手段では、前記状態判定部は、前記蓄電池の使用中において前記高温状態から温度低下が生じたことを判定し、前記制御部は、前記異常判定部により前記第2異常状態と判定された場合に、前記状態判定部により前記温度低下が生じたと判定されていれば、前記第2所定値として、前記第1温度と前記第2温度との間の第3温度を設定する。
蓄電池では、電池温度が高温状態となった後に、例えば蓄電池に流れる電流の低下により蓄電池の使用中において温度低下が生じることがある。この場合、電池温度は、高温状態における電池温度から低下するため、第2所定値も、高温状態における電池温度に対応する第2温度に基づいて設定されることが好ましい。その点、上記構成では、第2異常状態と判定された場合に、温度低下が生じたと判定されていれば、第2所定値として、第1温度と第2温度との間の第3温度を設定する。これにより、高温状態から温度低下時において電池温度と第2所定値との乖離を抑制することができ、蓄電池から出力される電力を適正に制限することができる。
第6の手段では、前記制御部は、前記電圧センサのみに異常が発生していると判定されたことによって前記第1異常状態と判定された場合に、前記蓄電池の充放電のうち充電を禁止するとともに、前記SOCを、前記蓄電池の放電電流を検出した前記検出電流に前記電流センサの所定の検出誤差を加算したものを積算することによって算出し、このSOCを前記第1所定値として設定する。
電圧センサのみに異常が発生している第2異常状態では、SOCが検出電流のみに基づいて算出されるため、SOCの算出誤差が大きくなる。SOCの算出誤差が大きくなることを加味すると、電流センサ及び電圧センサのいずれもが正常である正常状態に比べて放電状態におけるSOCを小さい値に算出する必要がある。
その点、上記構成では、電圧センサに異常が発生していると判定されたことによって第2異常状態と判定された場合に、蓄電池への充電を禁止するとともに、蓄電池の放電電流を検出した検出電流に電流センサの所定の検出誤差を加算したものを積算することによってSOCを算出するようにした。蓄電池への充電を禁止することで、蓄電池の実SOCの増加が生じなくなり、蓄電池の放電状態における放電電流を検出した検出電流に検出誤差が加算されることで、放電電流が大きくなる側に検出誤差が加算される。そして、放電電流が大きくなる側に検出誤差が加算されたものを積算することによってSOCを算出することで、SOCが小さい値に算出され、蓄電池が過放電状態となることを抑制することができる。また、蓄電池への充電が禁止されているため、蓄電池の使い切りを図ることができるとともに、小さい値に算出されたSOCに起因して蓄電池が過充電状態となることが抑制される。これにより、蓄電池の使い切りを図りつつ、蓄電池が過放電状態及び過充電状態となることを抑制することができる。
電源システムの概略図。 第1実施形態における制御処理の処理手順を示すフローチャート。 SOC及びバッテリ温度と最大電力との相関関係を示す図。 正常状態における最大電力の推移を示タイムチャート。 正常状態における相関情報を示すグラフ。 第2異常状態における最大電力の推移を示タイムチャート。 第2異常状態における相関情報を示すグラフ。 第2実施形態における制御処理の処理手順を示すフローチャート。 正常状態におけるSOC及び検出温度の推移を示タイムチャート。 第2異常状態における検出温度の推移を示タイムチャート。 第1異常状態におけるSOCの推移を示タイムチャート。
(第1実施形態)
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、走行動力源としてモータ13を有する電気自動車に適用されるものとしており、先ずは図1により電気自動車の電源システム100の概要を説明する。
図1において、車両は、バッテリ11と、バッテリ11の直流電力を交流電力に変換するインバータ12と、インバータ12から出力される交流電力により駆動される走行駆動源としてのモータ13とを備えている。車両の走行時には、運転者によるアクセル操作に応じて、バッテリ11からインバータ12を介してモータ13に電力が供給され、その電力供給に伴うモータ13の力行駆動により車両に走行動力が付与される。モータ13は、力行機能に加えて発電機能を有する回転電機(モータジェネレータ)であり、例えば車両の減速時には、回生発電により生じる発電電力がインバータ12を介してバッテリ11に供給される。この場合、モータ13は、発電機として機能し、その発電電力によりバッテリ11が充電される。なお、本実施形態において、バッテリ11は「蓄電池」に相当する。
バッテリ11は、充放電可能な蓄電池であり、複数の電池セルが直列接続された組電池である。バッテリ11は、例えばリチウムイオン蓄電池である。バッテリ11の電力は、モータ13以外に高電圧補機14にも供給される。高電圧補機14は、例えば車室内の空調を行う空調装置の電動コンプレッサであり、バッテリ11からの供給電力により駆動される。バッテリ11には、電池温度としてのバッテリ温度を検出する温度センサ15が設けられている。
バッテリ11には、電力変換器としてのDCDCコンバータ16を介して低電圧補機18が接続されている。低電圧補機18は、例えば電動パワステやバッテリファン等であり、DCDCコンバータ16を介して供給されるバッテリ11からの電力により駆動可能である。DCDCコンバータ16は、バッテリ11の高電圧を、低電圧補機18の電圧レベルまで降圧して、低電圧補機18に対して電力を供給する。
バッテリ11と、インバータ12、高電圧補機14及びDCDCコンバータ16との間には、リレースイッチ(システムメインリレースイッチ)17が設けられている。このリレースイッチ17により、バッテリ11の通電及び通電停止が切り替え可能に構成されている。
また、本電源システム100は、CPUや各種メモリを有するマイクロコンピュータを主体とするECU20を備えている。ECU20には、上述した温度センサ15以外に、バッテリ11の各電池セルのセル電圧を検出する複数の電圧センサ21、バッテリ11の各電池セルに共通に流れる入出力電流を検出する電流センサ22、運転者のアクセル操作量ACを検出するアクセルセンサ23、及び車速MVを検出する車速センサ24等が接続されている。電流センサ22は、入出力電流に設定された複数の電流検出範囲毎にそれぞれ1つずつ設けられている。
また、ECU20には、電源スイッチ25が接続されている。電源スイッチ25は車両の起動スイッチであり、ECU20は、この電源スイッチ25の開閉状態を監視する。
ECU20は、電圧センサ21により検出された各セル電圧の合計値、つまりバッテリ11の端子間電圧である検出電圧VE、電流センサ22により検出された入出力電流である検出電流IE及び温度センサ15により検出されたバッテリ温度である検出温度TEに基づいて、バッテリ11の充放電を制御する。この場合、ECU20は、バッテリ11の充放電中に、検出電圧VEと検出電流IEとを組み合わせて用いてバッテリ11の蓄電状態を示すSOC(State Of Charge)を算出し、算出されたSOCによりバッテリ11の充放電を制御する。なお、本実施形態において、ECU20は「制御装置」に相当する。
具体的には、ECU20は、バッテリ11が通電状態(充電状態又は放電状態)である場合には、検出電流IEの時間積分値である電流積算値を用いてSOCを算出する。そのため、このSOCには、電流センサ22における検出電流IEの検出誤差GIの積算に応じた積算誤差であるΔSOCが含まれている。ECU20にはこの検出誤差GIが記憶されており、ECU20は、SOCを算出する際に、誤差上限値(SOC+ΔSOC)及び誤差下限値(SOC-ΔSOC)を算出する。また、ECU20は、検出電流IEが略ゼロとなる場合、検出電圧VEを用いてSOCを算出する。バッテリ11が通電状態でない場合には、検出電圧VEはバッテリ11の開路電圧OCVとみなすことができる。そのため、この開路電圧OCVを用いてSOC及びΔSOCがリセットされる。
ECU20は、算出されたSOCが通電上限値SUL又は通電下限値SDLに到達していない場合には、このSOCに基づいてバッテリ11の充放電を行う。これにより、バッテリ11が過放電状態又は過充電状態となりバッテリ11が劣化する、との事象を抑制できる。一方、例えば放電中にSOCが通電下限値SDLまで低下した場には、バッテリ11の通電が停止される。バッテリ11の放電中にバッテリ11が唐突に通電停止となることを抑制するために、SOCと検出温度TEとに基づいてバッテリ11から入出力可能な最大電力Woutを算出し、バッテリ11から出力される電力を制限する処理が実施される。
ところで、電流センサ22と電圧センサ21との一方に断線等の異常が発生してもSOCの算出を継続することが考えられ、係る状況では正常と判定されたセンサの検出値のみに基づいてSOCが算出される。但し、この場合、積算誤差等のSOCの算出誤差が大きくなることがあり、バッテリ11のSOCに応じた出力制限を行うことができない。また、温度センサ15に異常が発生した状況ではバッテリ温度に応じた出力制限を行うことができない。これらの状況では最大電力Woutが誤算出されることがあり、例えばバッテリ11から過大な電力が出力されると、バッテリ11が通電停止となるまでの期間が短くなる。
本実施形態では、電流センサ22及び電圧センサ21の少なくとも一方に異常が発生している第1異常状態、又は温度センサ15に異常が発生している第2異常状態であることを判定する。そして、第1異常状態と判定された場合に、SOCを第1所定値SXに固定し、この第1所定値SXと検出温度TEとに基づいて最大電力Woutを算出する制御処理を実施するようにした。また、制御処理では、第2異常状態と判定された場合に、検出温度TEを第2所定値TXに固定し、この第2所定値TXとSOCとに基づいて最大電力Woutを算出するようにした。この制御処理により、SOCや検出温度TEが正常な値として取得できなくても、最大電力Woutが予期せぬ値として算出されることが抑制され、バッテリ11から出力される電力を適正に制限することができる。
図2は、バッテリ11の充放電を制御する制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、電源スイッチ25が閉状態とされている場合に、ECU20により所定周期で繰り返し実施される。
制御処理を開始すると、まずステップS10において、電流センサ22及び電圧センサ21が正常であるか否かを判定する。ステップS10で肯定判定すると、ステップS12において、検出電流IEと検出電圧VEとを取得し、取得した検出電流IEと検出電圧VEとに基づいてSOCを算出し、ステップS16に進む。
一方、電流センサ22及び電圧センサ21の少なくとも一方に異常が発生していると判定された場合、ステップS10で否定判定する。この場合、ステップS14において、SOCを第1所定値SXに固定し、ステップS16に進む。本実施形態では、第1所定値SXが最小容量Smin(図3参照)に設定されおり、ステップS14では、SOCを最小容量Sminに固定する。以下、最小容量Sminについて説明する。
図3に、SOC及びバッテリ温度と最大電力Woutとの相関関係を示す相関情報を示す。相関情報は、ECU20の記憶部27に記憶されている。相関情報は、例えばマップ情報や相関式である。相関情報では、バッテリ11の通電時においてSOCが取り得る容量範囲SA、及び、バッテリ11の使用が想定される温度範囲TAにおいて、1つのSOC及びバッテリ温度の組み合わせに対して、1つの最大電力Woutが対応つけられている。図3に示すマップ情報では、1つのSOC及びバッテリ温度の組み合わせに対応するマス目部分に、最大電力Woutが記憶されている。
容量範囲SA及び温度範囲TAにおいて、最大電力Woutは、SOCが大きくなるほど大きくなるように設定されており、バッテリ温度が大きくなるほど大きくなるように設定されている。また、容量範囲SA及び温度範囲TAでは、最大電力Woutが閾値電力Wthよりも大きくなる電力範囲としての高出力範囲HAが予め定められている。ここで閾値電力Wthは、例えば車両の退避走行時に設定されるバッテリ11の下限電力である。ECU20は、電流センサ22,電圧センサ21及び温度センサ15の少なくとも1つに異常が発生した異常状態において車両を退避走行させる。この際に、ECU20は、バッテリ11の最大電力Woutを、相関情報を用いSOCとバッテリ温度とに基づいて高出力範囲HA内の値として算出する。
高出力範囲HAにおいて、最大電力Woutの最小値Wminが予め定められている。最小容量Sminは、相関情報において、この最小値Wminに対応付けられたSOCに設定されている。また、後述する最低温度Tminは、相関情報において、この最小値Wminに対応付けられたバッテリ温度に設定されている。
本実施形態では、最大電力Woutの最小値Wminは、容量範囲SA及び温度範囲TAにおける最大電力Woutの最小値である下限値WLよりも大きい値に設定されている。相関情報において、この下限値WLに対応付けられたSOCが、下限容量SLであり、この下限値WLに対応付けられたバッテリ温度が、下限温度TLである。図3に示すように、下限容量SLは、最小容量Sminよりも小さい容量に設定されており、下限温度TLは、最低温度Tminよりも低い温度に設定されている。
続くステップS16では、温度センサ15が正常であるか否かを判定する。ステップS16で肯定判定すると、ステップS18において、温度センサ15から検出温度TEを取得し、ステップS22に進む。なお、本実施形態において、ステップS10,S16の処理が「異常判定部」に相当する。
一方、温度センサ15に異常が発生していると判定された場合、ステップS16で否定判定する。この場合、ステップS20において、検出温度TEを第2所定値TXに固定し、ステップS22に進む。本実施形態では、第2所定値TXが最低温度Tmin(図3参照)に設定されている。そのため、ステップS20では、検出温度TEを最低温度Tminに固定する。なお、ステップS16で否定判定した場合において、以前のステップS10で否定判定している場合には、ステップS22に進まずに制御処理を終了する。
続くステップS22では、SOCと検出温度TEとに基づいて最大電力Woutを算出し、制御処理を終了する。ステップS22では、記憶部27に記憶されている相関情報を用いて最大電力Woutを算出する。具体的には、記憶部27に記憶されている相関情報において、ステップS12,S14で算出又は設定されたSOCを相関情報のSOCとして用い、ステップS18,S20で取得又は設定された検出温度TEを相関情報のバッテリ温度として用いた場合の最大電力Woutを算出する。そのため、電流センサ22及び電圧センサ21の少なくとも一方に異常が発生していると判定された場合、最小容量Sminと検出温度TEとに基づいて最大電力Woutが算出される。また、温度センサ15に異常が発生していると判定された場合、最低温度TminとSOCとに基づいて最大電力Woutが算出される。なお、本実施形態において、ステップS22の処理が「制御部」に相当する。
続いて、図4,図6に、制御処理の一例を示す。図4は、電流センサ22,電圧センサ21及び温度センサ15のいずれもが正常である正常状態における最大電力Woutの推移を示す。図5は、この正常状態における相関情報を示す。図5(A)に示すように、正常状態における相関情報では、最大電力Woutは、SOCが大きくなるほど、又はバッテリ温度が大きくなるほど大きくなるように設定されている。つまり、図5(B)に示すように、温度範囲TAにおける任意のバッテリ温度おいて、最大電力WoutはSOCに対して単調増加するように設定されている。また、図5(C)に示すように、容量範囲SAにおける任意のSOCおいて、最大電力Woutはバッテリ温度に対して単調増加するように設定されている。
図4,図6において、(A)は、電源スイッチ25の開閉状態の推移を示し、(B)は、検出温度TEの推移を示し、(C)は、SOCの推移を示し、(D)は、最大電力Woutの推移を示す。また、図4において、(E)は、異常発生フラグFWの推移を示し、(F)は、使用許可フラグFPの推移を示す。ここで異常発生フラグFWは、第1異常状態又は第2異常状態が発生したか否かを示すフラグであり、これらの異常状態が発生しているとオンとなり、これらの異常状態が発生していないとオフとなる。また、使用許可フラグFPは、制御処理のステップS50においてバッテリ11の通電が停止されたか否かを示すフラグであり、バッテリ11の通電が停止されるとオンとなり、バッテリ11の通電が停止されていないとオフとなる。
図4に示すように、時刻t1に電源スイッチ25が閉状態に切り替えられると、使用許可フラグFPがオンとなり、バッテリ11の使用が開始され、バッテリ11が使用中となる。これにより、バッテリ11からの電力供給によりモータ13が駆動し、車両の走行が開始される。この時刻t1に、開路電圧OCVに基づいてSOCが算出され、ΔSOCはゼロにリセットされる。
車両の走行が開始されると、バッテリ11からモータ13への電力供給により、バッテリ温度が上昇し、これにより検出温度TEが上昇する。検出温度TEは、その後の時刻t2まで上昇を続け、この時刻t2に所定の安定温度TBまで上昇すると、バッテリ温度がこの安定温度TBで安定した安定状態となる。なお、本実施形態において、安定状態が「高温状態」に相当する。
また、車両の走行が開始されると、SOCが減少する。バッテリ11の放電中において、SOCは入出力電流の時間積分値に基づいて算出される。入出力電流の時間積分値を算出する際に、入出力電流を検出する電流センサ22の検出誤差GIが積算されるため、この検出誤差GIの積算によりΔSOCが生じる。
本実施形態では、ΔSOCは、時刻t1からの経過時間YPとともに増加するように算出される。その後の時刻t3に車両の走行が一時的に停止されると、車両が走行停止中となる時刻t3から時刻t4までのリセット期間YRにおいて、開路電圧OCVとみなすことができる検出電圧VEによりSOC及びΔSOCがリセットされる。このように、電流センサ22及び電圧センサ21のいずれもが正常である正常状態では、検出電流IEと検出電圧VEとに基づいてSOCが精度良く算出される。
時刻t3から時刻t4までのリセット期間YRでは、ΔSOCが所定の基準誤差にリセットされる。ΔSOCのリセットに伴って、経過時間YPがゼロにリセットされる。そして、時刻t3に車両の走行を再開すると、経過時間YPの計時が再開される。これ以降、上記と同様の制御が繰り返される。具体的には、車両が走行停止中となる時刻t5から時刻t6までのリセット期間YRにおいて、時刻t3から時刻t4までのリセット期間YRと同様にSOC及びΔSOCがリセットされる。
車両の走行開始に伴い、SOC及び検出温度TEが変動すると、これに対応して最大電力Woutが変動する。具体的には、時刻t1から時刻t2までの期間では、検出温度TEの上昇に伴って最大電力Woutが上昇する。一方、時刻t2以降では、SOCの減少に伴って最大電力Woutが低下する。その後、時刻t7にSOCが通電下限値SDLまで低下すると、使用許可フラグFPがオフとなり、電源スイッチ25が開状態に切り替えられ、これによりバッテリ11の使用が停止される。
図6は、第2異常状態における最大電力Woutの推移を示す。なお、図6における時刻t1から時刻t2までの処理は、図4における時刻t1から時刻t2までの処理と同一である。そのため、重複した説明を省略する。また、図6では、ΔSOCのリセット、誤差上限値(SOC+ΔSOC)及び誤差下限値(SOC-ΔSOC)の記載を省略する。
時刻t2後の時刻t11に温度センサ15に異常が発生すると、図6(E)に示すように、異常発生フラグFWがオフからオンに切り替えられる。また、図6(B)に示すように、この時刻t11に検出温度TEが最低温度Tminに固定される。これにより、例えば温度センサ15に、検出温度TEが温度センサ15の検出上限値に固定される上限固定異常が発生した場合でも、過大な最大電力Woutが設定され、バッテリ11から過大な電力が出力されることを抑制することができる。
この時刻t11において、検出温度TEの低下に伴って最大電力Woutが低下し、これに伴ってSOCの低下速度が抑制される。そのため、SOCは、正常状態においてSOCが通電下限値SDLまで低下する時刻t7よりも後の時刻t12に、通電下限値SDLまで低下する。これにより、正常状態に比べてSOCが通電下限値SDLまで低下するまでの期間を延長することができ、退避走行を適切に行うことができる。
図7は、第2異常状態における相関情報を示す。第2異常状態では、検出温度TEが最低温度Tminに固定される。そのため、第2異常状態における相関情報では、図7(A)に示すように、温度範囲TAにおける全てのバッテリ温度において、SOCと最大電力Woutとの相関関係が、正常状態における相関情報のうち、最低温度TminにおけるSOCと最大電力Woutとの相関関係と等しくなる。そのため、図7(C)に示すように、温度範囲TAにおける任意のバッテリ温度において、最大電力Woutが一定となる。
一方、図7(B)に示すように、温度範囲TAにおける任意のバッテリ温度おいて、最大電力WoutはSOCに対して単調増加する。第2異常状態では、容量範囲SAのうち、SOCが最小容量Sminよりも大きくなる高出力範囲HAにおいてSOCが制御され、これにより最大電力Woutが、その最小値Wminと等しい閾値電力Wthよりも大きな値に制御される。なお、第1異常状態における相関情報は、第2異常状態における相関情報において、SOCとバッテリ温度とを入れ替えたものと同等であるため、重複した説明を省略する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
・本実施形態では、第1異常状態又は第2異常状態であることを判定し、第1異常状態と判定された場合に、SOCを第1所定値SXに固定し、この第1所定値SXと検出温度TEとに基づいて最大電力Woutを算出するようにした。また、第2異常状態と判定された場合に、検出温度TEを第2所定値TXに固定し、この第2所定値TXとSOCとに基づいて最大電力Woutを算出するようにした。つまり、SOC及び検出温度TEのうち、異常が発生した側の一方を所定値SX,TXに固定しつつ、正常側の他方によりバッテリ11から出力される電力を制限するようにした。これにより、SOCや検出温度TEが正常な値として取得できなくても、最大電力Woutが予期せぬ値として算出されることが抑制され、バッテリ11から出力される電力を適正に制限することができる。
・本実施形態では、SOC及びバッテリ温度と最大電力Woutとの相関関係を示す相関情報に基づいて最大電力Woutを算出する。この場合、SOCの容量範囲SA内又はバッテリ11の温度範囲TA内における高出力範囲HAの最大電力Woutの最小値Wminが一義的に決まる。そして、この最小値Wminに対応するSOC及びバッテリ温度では、他のSOC及びバッテリ温度に比べて、対応する最大電力Woutが小さくなる。本実施形態では、第1所定値SXが、この最小値Wminに対応するSOCに設定され、第2所定値TXが、この最小値Wminに対応するバッテリ温度に設定されるようにした。これにより、第1所定値SX又は第2所定値TXを用いて、最大電力Woutを小さい値に設定することができ、バッテリ11から出力される電力を適正に制限することができる。
・最大電力Woutを小さい値に設定するために、第1所定値SX及び第2所定値TXが最大電力Woutの下限値WLに対応付けられていると、最大電力Woutを小さい値に設定できる反面、最大電力Woutが過度に抑制されることがある。その点、本実施形態では、第1所定値SX及び第2所定値TXが、高出力範囲HA内における最大電力Woutの最小値Wminに対応付けられるようにした。そのため、高出力範囲HA内の最大電力Woutを確保しつつ、バッテリ11から出力される電力を適正に制限することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図8~図11を参照しつつ説明する。本実施形態では、制御処理において、第1所定値SX及び第2所定値TXの設定方法が第1実施形態と異なる。
図8に、本実施形態の制御処理のフローチャートを示す。本実施形態では、制御処理を開始すると、まずステップS30において、電流センサ22に異常が発生しているか否かを判定する。ステップS30で否定判定すると、ステップS32において、電圧センサ21に異常が発生しているか否かを判定する。電流センサ22及び電圧センサ21のいずれもが正常である正常状態であると判定された場合、ステップS32で否定判定する。この場合、ステップS34において、検出電流IEと検出電圧VEとを取得し、取得した検出電流IEと検出電圧VEとを用いてSOCを算出し、ステップS44に進む。
一方、電流センサ22及び電圧センサ21の一方に異常が発生している異常状態と判定された場合、ステップS30又はステップS32で肯定判定する。具体的には、電流センサ22及び電圧センサ21のうち、電圧センサ21のみに異常が発生していると判定すると、ステップS32で肯定判定する。この場合、ステップS36において、正常と判定された電流センサ22の検出電流IEと、電流センサ22における検出電流IEの検出誤差GIとに基づいてSOCを算出する。具体的には、検出電流IEに検出誤差GIを加算したものを積算することによってSOCを算出する。そして、算出したSOCを第1所定値SXとして設定する。これにより、SOCが、ステップS36で算出されたSOCに固定される。続くステップS38において、バッテリ11の充放電のうち充電を禁止し、ステップS44に進む。
また、電流センサ22のみに異常が発生していると判定すると、ステップS32で肯定判定する。この場合、ステップS40において、正常と判定された電圧センサ21の検出電圧VEに基づいてSOCを算出し、算出したSOCを第1所定値SXとして設定する。これにより、SOCが、ステップS40で算出されたSOCに固定される。続くステップS42において、バッテリ11の充放電のうち充電を禁止し、ステップS44に進む。
続くステップS44では、温度センサ15が正常であるか否かを判定する。ステップS44で肯定判定すると、ステップS46において、温度センサ15から検出温度TEを取得し、ステップS62に進む。
一方、温度センサ15に異常が発生していると判定された場合、ステップS44で否定判定する。この場合、ステップS48において、バッテリ温度が安定状態となったことを示す安定フラグFAがオンしているか否かを判定する。なお、ステップS44で否定判定した場合において、以前のステップS30,S32で肯定判定している場合には、ステップS48に進まずに制御処理を終了する。
ステップS48で否定判定すると、ステップS50において、バッテリ温度が安定状態となったことを判定する。ECU20の記憶部27には、バッテリ11の使用開始後においてバッテリ温度が安定状態となるまでの安定化期間YA(図10参照)が記憶されている。ステップS50では、バッテリ11の使用開始からの経過期間が、この安定化期間YAを超えていない場合に、バッテリ温度が安定状態となったと判定せず、ステップS50で否定判定する。この場合、ステップS52において、第1温度としての下限温度TLを第2所定値TXとして設定し、ステップS62に進む。これにより、検出温度TEが下限温度TLに固定される。なお、本実施形態において、ステップS50の処理が「状態判定部」に相当する。
一方、バッテリ11の使用開始からの経過期間が、この安定化期間YAを超えている場合に、バッテリ温度が安定状態となったと判定し、ステップS50で肯定判定する。この場合、ステップS54において、安定フラグFAをオンに切り替える。続くステップS56において、第2温度としての最低温度Tminを第2所定値TXとして設定し、ステップS62に進む。これにより、検出温度TEが最低温度Tminに固定される。
一方、ステップS48で肯定判定すると、ステップS58において、安定状態から温度低下が生じたことを判定する。温度センサ15に異常が発生していても、電流センサ22が正常であれば、検出電流IEに基づいて温度低下が生じたことを判定できる。ステップS58では、安定状態からの検出電流IEの減少量が閾値電流Ithよりも小さい場合に、安定状態から温度低下が生じたと判定せず、ステップS58で否定判定する。この場合、ステップS56に進む。
一方、安定状態からの検出電流IEの減少量が閾値電流Ithよりも大きい場合に、安定状態から温度低下が生じたと判定し、ステップS58で肯定判定する。この場合、ステップS60において、下限温度TLと最低温度Tminとの間の中間温度TC(図10参照)を第2所定値TXとして設定し、ステップS62に進む。これにより、検出温度TEが中間温度TCに固定される。なお、本実施形態において、中間温度TCが「第3温度」に相当する。
続くステップS62では、SOC及び検出温度TEを用いて最大電力Woutを算出し、制御処理を終了する。具体的には、記憶部27に記憶されている相関情報において、ステップS34,S36,S40で算出されたSOCを相関情報のSOCとして用い、ステップS46,S52,S56,60で取得又は設定された検出温度TEを相関情報のバッテリ温度として用いた場合の最大電力Woutを算出する。
続いて、図9~図11に、制御処理の一例を示す。図9は、電流センサ22,電圧センサ21及び温度センサ15のいずれもが正常である正常状態におけるSOC及び検出温度TEの推移を示す。図9~図11において、(A)は、電源スイッチ25の開閉状態の推移を示し、(B)は、検出温度TEの推移を示し、(C)は、SOCの推移を示し、(D)は、最大電力Woutの推移を示す。また、図4において、(E)は、異常発生フラグFWの推移を示し、(F)は、使用許可フラグFPの推移を示し、(G)は、安定フラグFAの推移を示し、(H)は、充電禁止フラグFBの推移を示す。ここで充電禁止フラグFBは、制御処理のステップS38,S42においてバッテリ11の充電が禁止されたか否かを示すフラグであり、バッテリ11の充電が禁止されるとオンになり、バッテリ11の充電が禁止されていないとオフになる。
なお、図9における時刻t1から時刻t2までの処理は、図4における時刻t1から時刻t2までの処理と同一である。そのため、重複した説明を省略する。なお、図9~図11では、ΔSOCのリセット、誤差上限値(SOC+ΔSOC)及び誤差下限値(SOC-ΔSOC)の記載を省略する。
図9(B)に示すように、バッテリ温度が安定状態となる時刻t2後の時刻t21において、検出電流IEの減少量が閾値電流Ithよりも大きくなることにより、安定状態からの温度低下が生じる。この時刻t21において、温度低下に伴って最大電力Woutが低下し、これに伴ってSOCの低下速度が抑制される。その後、時刻t22にSOCが通電下限値SDLまで低下すると、使用許可フラグFPがオフとなり、電源スイッチ25が開状態に切り替えられ、これによりバッテリ11の使用が停止される。
図10は、第2異常状態における検出温度TEの推移を示す。図10に示すように、時刻t1と時刻t2との間の時刻t31に温度センサ15に異常が発生すると、図10(E)に示すように、異常発生フラグFWがオフからオンに切り替えられる。また、図10(B)に示すように、この時刻t31に検出温度TEが第2所定値TXに固定される。
この時刻t31では、時刻t1におけるバッテリ11の使用開始からの経過期間が、時刻t1から時刻t2までの期間に相当する安定化期間YAを超えていない。そのため、第2所定値TXは下限温度TLに設定されており、検出温度TEが下限温度TLに固定される。
その後、時刻t2となり、バッテリ温度が安定状態となると、図10(G)に示すように、安定フラグFAがオフからオンに切り替えられる。また、図10(B)に示すように、第2所定値TXは下限温度TLから最低温度Tminに変更され、検出温度TEが最低温度Tminに固定される。これにより、安定状態において、図10(B)にバッテリ温度(一点鎖線)と第2所定値TX(実線)との乖離を抑制することができる。
その後、時刻t21において、安定状態からの温度低下が生じると、図10(B)に示すように、第2所定値TXは最低温度Tminから中間温度TCに変更され、検出温度TEが中間温度TCに固定される。これにより、安定状態から温度低下時において、バッテリ温度と第2所定値TXとの乖離を抑制することができる。
本実施形態では、温度センサ15に異常が発生した時刻t31以降において、第2所定値TXがバッテリ温度よりも低く設定され、これにより、最大電力Woutが低く設定されるとともに、SOCの低下速度が抑制される。そのため、SOCは、正常状態においてSOCが通電下限値SDLまで低下する時刻t22よりも後の時刻t32に、通電下限値SDLまで低下する。これにより、第2異常状態において、正常状態に比べてSOCが通電下限値SDLまで低下するまでの期間を延長することができ、退避走行を適切に行うことができる。
図11は、電圧センサ21の異常による第1異常状態におけるSOCの推移を示す。なお、図11における時刻t1から時刻t2までの処理は、図4における時刻t1から時刻t2までの処理と同一である。そのため、重複した説明を省略する。
図11に示すように、時刻t2後の時刻t41に電圧センサ21に異常が発生すると、図11(E)に示すように、異常発生フラグFWがオフからオンに切り替えられる。また、図11(H)に示すように、充電禁止フラグFBがオフからオンに切り替えられ、バッテリ11の充電が禁止される。そして、この時刻t41にSOCの算出方法が、検出電流IEと検出電圧VEとを用いた方法から、検出電流IEと検出誤差GIとを用いた方法に切り替えられる。この方法では、検出電流IEに検出誤差GIを加算したものが積算される。時刻t41にバッテリ11の充電が禁止されるため、SOCの算出に用いる検出電流IEは放電電流であり、この放電電流に検出誤差GIが加算されることで、SOCの減少量が大きくなる。そのため、図11(C)に示すように、検出電流IEと検出誤差GIとを用いて算出されたSOC(実線)は、検出電流IEのみを用いて算出されたSOC(一点鎖線)に比べて小さい値となる。
そのため、SOCは、正常状態においてSOCが通電下限値SDLまで低下する時刻t22よりも前の時刻t42に、通電下限値SDLまで低下する。これにより、第1異常状態において、SOCの算出誤差が大きくなることに伴い、バッテリ11が過放電状態となることを抑制することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
・バッテリ11では、使用開始後においてバッテリ温度が安定状態となることがある。この安定状態では、バッテリ温度が、最大電力Woutの下限値WLに対応するバッテリ温度である下限温度TLよりも高い温度において安定するため、第2所定値TXは、この下限温度TLより高い温度に設定されることが好ましい。その点、本実施形態では、第2異常状態と判定された場合に、安定状態となったと判定されていれば、第2所定値TXとして、高出力範囲HAにおける最大電力Woutの最小値Wminに対応する最低温度Tminに設定するようにした。これにより、安定状態においてバッテリ温度と第2所定値TXとの乖離を抑制することができ、バッテリ11から出力される電力を適正に制限することができる。
・また、バッテリ11では、バッテリ温度が安定状態となった後に、例えばバッテリ11に流れる電流の低下によりバッテリ11の使用中において温度低下が生じることがある。この場合、バッテリ温度は、安定温度TBから低下するため、第2所定値TXも、この安定温度TBに対応する最低温度Tminに基づいて設定されることが好ましい。その点、上記構成では、第2異常状態と判定された場合に、温度低下が生じたと判定されていれば、第2所定値TXとして、下限値WLと最低温度Tminとの間の中間温度TCを設定するようにした。これにより、安定状態から温度低下時においてバッテリ温度と第2所定値TXとの乖離を抑制することができ、バッテリ11から出力される電力を適正に制限することができる。
・電圧センサ21に異常が発生している第2異常状態では、SOCが検出電流IEのみに基づいて算出されるため、ΔSOCが大きくなる。ΔSOCが大きくなることを加味すると、正常状態に比べて放電状態におけるSOCを小さい値に算出する必要がある。その点、本実施形態では、電圧センサ21に異常が発生していると判定されたことによって第2異常状態と判定された場合に、バッテリ11への充電を禁止するとともに、バッテリ11の放電電流を検出した検出電流IEに電流センサ22の検出誤差GIを加算したものを積算することによってSOCを算出するようにした。
バッテリ11への充電を禁止することで、バッテリ11の実SOCの増加が生じなくなり、バッテリ11の放電状態における放電電流を検出した検出電流IEに検出誤差GIが加算されることで、放電電流が大きくなる側に検出誤差GIが加算される。そして、放電電流が大きくなる側に検出誤差GIが加算されたものを積算することによってSOCを算出することで、SOCが小さい値に算出され、バッテリ11が過放電状態となることを抑制することができる。また、バッテリ11への充電が禁止されているため、バッテリ11の使い切りを図ることができるとともに、小さい値に算出されたSOCに起因してバッテリ11が過充電状態となることが抑制される。これにより、バッテリ11の使い切りを図りつつ、バッテリ11が過放電状態及び過充電状態となることを抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・「蓄電池」は、リチウムイオン蓄電池リチウムに限られず、充放電可能な他の二次電池であってもよい。
・「蓄電池の蓄電状態を示すSOC」として、SOCに代えて、またはSOCとともに検出電圧VEなどのSOCに相関するSOC相関値が用いられてもよい。
・上記第1実施形態では、第2異常状態において、正常状態の相関情報とは異なる第2異常状態の相関情報を用いて最大電力Woutを算出する例を示したが、これに限られない。第2異常状態では、検出温度TEを第2所定値TXに固定することにより、正常状態の相関情報を用いて最大電力Woutを算出することができるため、第2異常状態の相関情報は必ずしも算出等される必要がない。
・上記第1実施形態では、第1所定値SX及び第2所定値TXが、最大電力Woutの最小値Wminに対応付けられる例を示したが、対応付けられる最大電力Woutは最小値Wminに限られない。例えば相関情報におけるSOCの容量範囲SA及びバッテリ11の温度範囲TAのうち、最大電力Woutの中間値や平均値に対応付けられていてもよい。
・上記第1実施形態では、容量範囲SA及び温度範囲TAに高出力範囲HAが予め定められている例を示したが、高出力範囲HAは必ずしも定められていなくてもよい。この場合、最小容量Smin及び最低温度Tminは、容量範囲SA及び温度範囲TAにおける最大電力Woutの最小値である下限値WLに対応付けられていればよい。
・上記第2実施形態において、安定温度TBが予め解っている場合には、安定状態における第2所定値TXは、その安定温度TBに基づいて設定されてもよい。これにより、バッテリ温度と第2所定値TXとの乖離を好適に抑制することができる。
・上記第2実施形態において、安定状態から温度低下が生じた場合に、その温度低下に対応する検出電流IEの減少量が解っている場合には、検出電流IEの減少量に基づいて最低温度Tminと中間温度TCとの間の温度差を設定してもよい。これにより、バッテリ温度と中間温度TCとの乖離を好適に抑制することができる。
・上記実施形態では、正常状態において、SOCが検出電流IEと検出電圧VEとを用いて算出される例を示したが、さらに検出温度TEによりSOCの補正が実施されてもよい。第1異常状態及び第2異常状態についても同様である。
・上記実施形態では、バッテリ11の放電中に検出電流IEの時間積分値に基づいてSOCを算出する例を示したが、これに限られない。例えば、1つの直流抵抗とRC等価回路とで構成された電池モデルに基づいてSOCを算出してもよい。
・上記実施形態では、SOCを算出する際に、誤差上限値(SOC+ΔSOC)及び誤差下限値(SOC-ΔSOC)が算出される例を示したが、誤差上限値(SOC+ΔSOC)及び誤差下限値(SOC-ΔSOC)は必ずしも算出されなくてもよい。
・上記実施形態では、電流センサ22の検出誤差GIを用いてSOCを小さい値に算出する例を示したが、これに限られない。例えば、検出電流IEに「1」よりも大きい係数を掛けたものを積算することによってSOCを小さい値に算出してもよい。また、SOCから所定のオフセット量を減算することによってSOCを小さい値に算出してもよい。
・本開示に記載の制御装置及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御装置及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御装置及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
11…バッテリ、20…ECU、15…温度センサ、21…電圧センサ、22…電流センサ、100…電源システム、Wout…最大電力。

Claims (5)

  1. 蓄電池(11)と、前記蓄電池に流れる電流を検出する電流センサ(22)と、前記蓄電池の電圧を検出する電圧センサ(21)と、前記蓄電池の電池温度を検出する温度センサ(15)と、を備えた電源システム(100)に適用され、前記電流センサにより検出された検出電流と前記電圧センサにより検出された検出電圧とに基づいて前記蓄電池の蓄電状態を示すSOCを算出するとともに、前記SOCと前記温度センサにより検出された検出温度とに基づいて前記蓄電池から入出力可能な最大電力(Wout)を算出する制御装置(20)であって、
    前記電流センサ及び前記電圧センサの少なくとも一方に異常が発生している第1異常状態であること、又は前記温度センサに異常が発生している第2異常状態であることを判定する異常判定部と、
    前記第1異常状態と判定された場合に、前記SOCを第1所定値に固定し、前記第1所定値と前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出し、
    前記第2異常状態と判定された場合に、前記検出温度を第2所定値に固定し、前記第2所定値と前記SOCとに基づいて前記最大電力を算出する制御部と
    前記SOC及び前記電池温度と前記最大電力との相関関係を示す相関情報を記憶する記憶部(27)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記相関情報を用い前記SOCと前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出するものであり、
    前記第1所定値として、前記相関情報に規定された前記SOCの容量範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する前記SOC(SL)を設定し、
    前記第2所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する前記電池温度(TL)を設定する制御装置。
  2. 蓄電池(11)と、前記蓄電池に流れる電流を検出する電流センサ(22)と、前記蓄電池の電圧を検出する電圧センサ(21)と、前記蓄電池の電池温度を検出する温度センサ(15)と、を備えた電源システム(100)に適用され、前記電流センサにより検出された検出電流と前記電圧センサにより検出された検出電圧とに基づいて前記蓄電池の蓄電状態を示すSOCを算出するとともに、前記SOCと前記温度センサにより検出された検出温度とに基づいて前記蓄電池から入出力可能な最大電力(Wout)を算出する制御装置(20)であって、
    前記電流センサ及び前記電圧センサの少なくとも一方に異常が発生している第1異常状態であること、又は前記温度センサに異常が発生している第2異常状態であることを判定する異常判定部と、
    前記第1異常状態と判定された場合に、前記SOCを第1所定値に固定し、前記第1所定値と前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出し、
    前記第2異常状態と判定された場合に、前記検出温度を第2所定値に固定し、前記第2所定値と前記SOCとに基づいて前記最大電力を算出する制御部と
    前記SOC及び前記電池温度と前記最大電力との相関関係を示す相関情報を記憶する記憶部(27)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記相関情報を用い前記SOCと前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出するものであり、
    前記第1所定値として、前記相関情報に規定された前記SOCの容量範囲内において前記最大電力が閾値電力(Sth)よりも大きくなる電力範囲(HA)のうち前記最大電力の最小値に対応する前記SOC(Smin)を設定し、
    前記第2所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲内における前記電力範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する前記電池温度(Tmin)を設定する制御装置。
  3. 蓄電池(11)と、前記蓄電池に流れる電流を検出する電流センサ(22)と、前記蓄電池の電圧を検出する電圧センサ(21)と、前記蓄電池の電池温度を検出する温度センサ(15)と、を備えた電源システム(100)に適用され、前記電流センサにより検出された検出電流と前記電圧センサにより検出された検出電圧とに基づいて前記蓄電池の蓄電状態を示すSOCを算出するとともに、前記SOCと前記温度センサにより検出された検出温度とに基づいて前記蓄電池から入出力可能な最大電力(Wout)を算出する制御装置(20)であって、
    記温度センサに異常が発生しているセンサ異常状態であることを判定する異常判定部と、
    前記センサ異常状態と判定された場合に、前記検出温度を所定値に固定し、前記所定値と前記SOCとに基づいて前記最大電力を算出する制御部と
    前記SOC及び前記電池温度と前記最大電力との相関関係を示す相関情報を記憶する記憶部(27)と、
    前記蓄電池の使用開始後に前記電池温度が所定の高温状態となったことを判定する状態判定部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記異常判定部により前記センサ異常状態と判定された場合に、前記状態判定部により前記高温状態となったと判定されていなければ、前記所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲のうち前記最大電力の最小値に対応する第1温度(TL)を設定し、
    前記異常判定部により前記センサ異常状態と判定された場合に、前記状態判定部により前記高温状態となったと判定されていれば、前記所定値として、前記相関情報に規定された前記電池温度の温度範囲内において前記最大電力が閾値電力(Sth)よりも大きくなる電力範囲(HA)のうち前記最大電力の最小値に対応する第2温度(Tmin)を設定する制御装置。
  4. 前記状態判定部は、前記蓄電池の使用中において前記高温状態から温度低下が生じたことを判定し、
    前記制御部は、前記異常判定部により前記センサ異常状態と判定された場合に、前記状態判定部により前記温度低下が生じたと判定されていれば、前記所定値として、前記第1温度と前記第2温度との間の第3温度(TC)を設定する請求項に記載の制御装置。
  5. 前記異常判定部は、さらに前記電流センサ及び前記電圧センサのうち電圧センサのみに異常が発生していることを判定するものであり、
    前記制御部は、前記電流センサ及び前記電圧センサのうち電圧センサのみに異常が発生していると判定された場合に、前記蓄電池の充放電のうち充電を禁止するとともに、前記SOCを、前記蓄電池の放電電流を検出した前記検出電流に前記電流センサの所定の検出誤差を加算したものを積算することによって算出し、このSOCと前記検出温度とに基づいて前記最大電力を算出する請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の制御装置。
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