JP7310300B2 - 電池駆動装置 - Google Patents

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本発明は、複数の電池で駆動される装置(電池駆動装置)に関する。
電池駆動装置を正常動作させるためには、その動作電圧を一定範囲(例えば、3V±0.3V)に抑制することが求められる。しかしながら、電池電圧はその消費状況に応じて大きく変化してしまう(例えば、2.0~4.2V)。このような場合、電池電圧の変化を吸収してその動作電圧を一定範囲に抑制するコンバータが使用されることがある(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開平8-168182号公報 特開平10-174284号公報 特開平11-215695号公報
しかしながら、コンバータの電力変換効率は、コンバータへの入力電圧によって変動するため、電池残量(電池容量)を有効に利用できない場合がある。例えば、電力変換効率が入力電圧の変動により0.5まで低下してしまうと、電池駆動装置を正常動作させるために必要な電力を供給するのに、その2倍の電池電力が必要になるので、電池残量を有効に利用できない。
そこで、本開示は、電池残量を有効に利用可能な電池駆動装置を提供する。
本開示は、
複数の電池と、
前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備える、電池駆動装置を提供する。
本開示によれば、電池残量を有効に利用可能な電池駆動装置を提供できる。
センサシステムの構成例を示す図である。 一比較形態における電池駆動装置の構成例を示す図である。 入力電圧と電力変換効率との関係を例示する図である。 一比較形態における電池駆動装置の2直列構成を例示する図である。 一比較形態における電池駆動装置の3直列構成を例示する図である。 放電深度と入力電圧との関係を例示する図である。 入力電圧と電力変換効率との関係を例示する図である。 入力電圧の上下限を広げた場合の入力電圧の時間的な変化を例示する図である。 入力電圧の上下限を狭めた場合の入力電圧の時間的な変化を例示する図である。 電力変換効率が高くなるように複数の電池の直並列構成を切り替えた場合の入力電圧の時間的な変化を例示する図である。 入力電圧と電力変換効率との関係を例示する図である。 第1の実施形態における電池駆動装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態におけるスイッチ制御の内容を例示する図である。 第1の実施形態における電池駆動装置が行う第1の制御例を示すフローチャートである。 第1の制御例による直並列構成の切り替え動作を例示するタイミングチャートである。 第1の実施形態における電池駆動装置が行う第2の制御例を示すフローチャートである。 第2の制御例による直並列構成の切り替え動作を例示するタイミングチャートである。 第2の実施形態における電池駆動装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態におけるスイッチ制御の内容を例示する図である。 第2の実施形態における電池駆動装置が行う制御例を示すフローチャートである。 スタータの構成を例示する図である。 スタータの動作を例示するタイミングチャートである。 スタータの各部の波形を例示する図である。 スイッチ制御部の構成を例示する図である。 RSフリップフロップの基本動作を例示するタイミングチャートである。 接続制御回路の動作を例示するタイミングチャートである。 第3の実施形態における電池駆動装置の構成例を示す図である。 第3の実施形態における電池駆動装置が行う制御例を示すフローチャートである。 第3の実施形態におけるコンバータの構成を例示する図である。 第3の実施形態におけるコンバータの動作を例示する図である。 第3の実施形態におけるコンバータの入出力電圧特性を例示する図である。 第4の実施形態における電池駆動装置の構成例を示す図である。 入力電圧と各電圧への電力変換効率との関係を例示する図である。 第4の実施形態における電池駆動装置が行う制御例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、一実施形態におけるセンサシステムの構成例を示す図である。図1に示すセンサシステム1000は、複数のセンサノード4と、少なくも一つのゲートウェイ5と、少なくとも一つの管理サーバ7とを備える。センサノード4は、本実施形態における電池駆動装置の一例である。
複数のセンサノード4を分散配置することによって、或るエリア内で各センサノード4によって検知された観測データ(例えば、温度のような環境データなど)を収集することが可能となる。センサノード4は、外部電源の確保が困難な配置場所では、センサノード4毎に搭載された電池から供給される電力で駆動される。そのような電池駆動のセンサノード4を使用する場合、運用管理面において、電池の交換作業や充電作業のコストが大きいため、電池寿命ができるだけ延びるように、電池残量を有効に利用することが重要である。
例えば下水道氾濫検知システムでは、下水道の水位をセンシングするセンサノード4は、各マンホールの直下に設置されるため、電源線を引いてくることが非常に困難な場合がある。そのため、センサノード4は電池駆動で動作する。また、電池交換作業のコストが大きいため、できるだけ電池寿命を延ばすことが好ましい。そのため、データ取得の不要な時間帯ではセンシング動作を停止させて不要な消費電力を抑制し、必要な時間帯だけセンシング動作を実行させるといった間欠的な動作制御が行われる。
更に、水位のような環境データを収集する環境センシングシステムにおいては、運用継続性が重要である。いつのまにかセンサノード4の電池残量が底をついて、データの取得ができない状態が続くと、システム全体として著しい信頼性の低下を招くことにつながる。ゆえに、一次電池駆動のセンサノード4を使用する場合は、電池残量が無くなる前に電池交換作業を行うことが重要であり、リチウムイオン電池のような二次電池駆動のセンサノード4を使用する場合は、電池残量が無くなる前に充電作業を行うことが重要である。つまり、電池残量を有効に使い切ることが重要である。
管理サーバ7は、複数のセンサノード4のそれぞれから収集した情報を処理する処理装置の一例である。管理サーバ7は、各センサノード4で測定された電池残量を各センサノード4からゲートウェイ5及びネットワーク6を介して収集し、各センサノード4から収集した電池残量を用いて、各センサノード4の電池の残量を管理する。これによって、センサノード4が広範囲に分散していても、管理サーバ7は、各センサノード4の電池の残量の時間的変化をモニタリングするなどの遠隔管理を行うことができる。管理サーバ7は、例えば、各センサノード4から離れた場所に設置されたクラウドサーバである。
センサノード4が検知する観測データの具体例として、温度、湿度、降水量、水位、電圧、電流、電力、電力量、圧力、通信量、光度、照度、加速度、音、歪みなどが挙げられる。観測データは、これらに限られない。
なお、管理サーバ7は、センサノード4が検知した観測データ及びセンサノード4に搭載された電池の残量データを、ゲートウェイ5を介さずに、センサノード4から直接収集してもよい。また、ゲートウェイ5が、複数のセンサノード4のそれぞれから収集した情報を処理する処理装置として機能してもよい。例えば、ゲートウェイ5が各センサノード4の電池の残量を管理してもよい。
管理サーバ7は、センサノード4のそれぞれから収集した残量データに応じて、センサノード4のそれぞれから情報を収集する頻度(言い換えれば、センサノード4のそれぞれが情報を送信する頻度)を変更する。センサノード4は、情報の送信に自身に搭載された電池の電力を使用する。したがって、管理サーバ7は、センサノード4のそれぞれから情報を収集する頻度を変更することによって、センサノード4のそれぞれの電池残量を遠隔調整できる。管理サーバ7は、例えば、観測データや残量データなどのデータの送信をセンサノード4に対して要求するデータ送信要求信号を送信し、データ送信要求信号を送信する頻度を変更することで、センサノードのそれぞれから情報を収集する頻度を変更できる。
例えば、管理サーバ7は、各センサノード4の電池残量が同一地域内で揃うように、センサノード4が情報を送信する頻度を地域ごとに変更する。これにより、例えば、各センサノード4の電池残量の枯渇時期が同一地域内で揃うため、センサノード4の充電又は交換を地域ごとに一斉に行うことができ、運用管理コストが低減する。図1には、地域8A,8B,8Cのそれぞれに、複数のセンサノード4とゲートウェイ5が配置されている形態が示されている。
例えば、管理サーバ7は、同一地域内において、電池残量データが基準値よりも少ないセンサノード4から観測データを収集する頻度を、電池残量データが当該基準値よりも多いセンサノード4から観測データを収集する頻度よりも下げる。あるいは、管理サーバ7は、同一地域内において、電池残量データが基準値よりも多いセンサノード4から観測データを収集する頻度を、電池残量データが当該基準値よりも少ないセンサノード4から観測データを収集する頻度よりも上げる。
管理サーバ7は、データ送信要求信号をネットワーク6を介して各地域内のゲートウェイ5に送信する。各地域内のゲートウェイ5は、自身と同一地域内のセンサノード4のそれぞれから情報を取得し、取得した情報をネットワーク6を介して管理サーバ7にアップロードする。
なお、センサノード4とゲートウェイ5との間の情報の送受は、近距離無線通信などの無線通信で行われてもよいし、有線通信で行われてもよい。また、ゲートウェイ5とネットワーク6との間の情報の送受は、有線通信で行われてもよいし、無線通信で行われてもよい。また、各センサネットワークを管理するゲートウェイ5に管理サーバ7の管理機能の一部を持たせて、センサシステム1000を分散型の管理システムとしてもよい。
次に、センサノードの構成について説明する。まず、本実施形態におけるセンサノードと比較するため、一比較形態におけるセンサノードの構成について説明する。
図2は、一比較形態における電池駆動装置の一例であるセンサノードの構成例を示す図である。図2に示されるセンサノード10は、電池12を電源とする機器である。
センサノード10は、電池12と、PC(Power Converter)14と、センサ処理部15と、アンテナ19とを備えるセンサデバイスである。
電池12は、一次電池でも、充放電可能な二次電池でもよい。一次電池の具体例として、乾電池が挙げられる。二次電池の具体例として、リチウムイオン電池やリチウムポリマ電池などが挙げられる。
PC14は、電池12からの直流の電力を昇圧または降圧変換し、昇圧または降圧変換した直流の電力をセンサ処理部15に供給する直流-直流コンバータである。
センサ処理部15は、センサ16により検知された観測データをセンサノード外部に送信するセンシング動作を行う回路である。センサ処理部15は、電池12からPC14を介して供給される電力を使用して、センシング動作を行う。センサ処理部15は、例えば、センサ16と、MCU(Micro Controller Unit)17と、RF(Radio Filter)部18とを有する。
センサ16は、温度等の所定の観測データを検知する。MCU17は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含み、演算等の処理を行う。RF部18は、変調処理及び復調処理を行う。
MCU17は、センサ16によって検知された観測データを取得する。MCU17は、アンテナ19で受信した観測データ送信要求信号がRF部18を介して入力されると、センサ16から取得した観測データをRF部18を介してアンテナ19から送信するセンシング動作を行う処理部である。したがって、センサノード10から離れた場所に設置された管理サーバ7は、観測データ送信要求信号を送信することによって、各エリアに配置されたセンサノード10によって検知された観測データを収集できる。
MCU17は、アンテナ19で受信した残量データ送信要求信号がRF部18を介して入力されると、不図示の電池残量計測回路が計測した電池12の残量データをRF部18を介してアンテナ19から送信する。したがって、センサノード10から離れた場所に設置された管理サーバ7は、残量データ送信要求信号を送信することによって、各エリアに配置されたセンサノード10に搭載された電池12の残量データを収集できる。電池残量計測回路又はMCU17は、計測された電池12の残量に基づいて電池12の充電時期又は交換時期を算出してもよい。MCU17は、電池12の充電時期又は交換時期を知らせる信号や当該時期が近づいている又は過ぎていることを知らせる信号をアンテナ19から送信してもよい。
ところで、センサ処理部15内の各回路(センサ16、MCU17及びRF部18など)を正常動作させ続けるためには、一定電圧(例えば、3.0V)の供給が求められる。しかしながら、電池12の電池電圧は、その消費状況に応じて刻々と変化する(例えば2.0~4.2V)。PC14は、電池電圧がそのように変化しても、その変化を吸収して、各回路が正常動作するように一定電圧を供給する。
しかしながら、図3に示すように、PC14が一定の出力電圧(例えば、3.0V)を各回路へ供給する際の電力変換効率は、PC14へ入力される入力電圧(電池電圧)に大きく依存する。電力変換効率は、電池12が供給する電力(PC14へ入力される電力)に対して、PC14を通して各回路へ供給できる電力(PC14から出力される電力)の割合を表す。電力変換効率が1.0であるとは、PC14へ入力される電力が、全く電力損失の無いまま、PC14から出力されることを意味する。例えば、PC14への入力電圧が2.0~4.2Vの範囲を外れて、電力変換効率が0.5まで低下しまうと、各回路を正常動作させるために必要な電力を供給するのに、その2倍の電池電力が必要になってしまい、電池残量が有効利用できなくなる。
そのような問題に対応するため、例えば図4,5に示すように、センサノード10は、複数の電池12(図4,5には、6つの電池12a~12fを例示)の直並列構成を切り替える機能を有する。図4は、2つの電池が直列に接続される3つの直列回路が並列に接続された構成に切り替えられた状態を示し、図5は、3つの電池が直列に接続される2つの直列回路が並列に接続された構成に切り替えられた状態を示す。
図6は、電池の放電深度とPCへの入力電圧との関係を例示する図である。センサノード10は、PC14の電力変換効率が所定値以下に低下しない範囲に入力電圧の上限/下限の制約を設け、電池電圧が変化しても、その制約を守るように、複数の電池の直並列を切り替える機能を有する。一般的な電池は、新品状態から枯渇するまで電圧が低下していくという特徴を持つ。そこで、センサノード10は、複数の電池を並列構成にして使用し始め、放電深度が進み、電池電圧がPC14への入力電圧の下限値まで低下すると、複数の電池の接続構成を並列構成から直列構成に切り替える。これにより、電池残量の有効利用が可能となる。
例えば、図6は、値段の安いアルカリ乾電池を6本利用する例を示している。アルカリ乾電池は、放電深度が進むことによる電圧変化量が比較的大きな特性を有し、新品状態では1.5Vの電圧を出力するが、枯渇寸前には0.8V程度まで低下するという特徴を持つ。そこで、センサノード10は、PC14への入力電圧の上限/下限をそれぞれ4.2V/2.0Vとすると、最初は、3.0Vを出力可能な2直列3並列の構成(図4参照)で使用を開始する。そして、放電深度が進み、電池電圧がPC14への入力電圧の下限値2.0Vまで低下すると、センサノード10は、複数の電池12の接続構成を、3.0V以上出力できるように3直列2並列の構成(図5参照)に切り替える。これにより、電池残量の有効利用が可能となる。
しかしながら、図7に示すように、PC14の電力変換効率は、入力電圧が、昇圧範囲X1、降圧範囲X2、入力電圧と各回路への供給電圧との差が所定値未満の範囲X3、あるいは当該差が所定値以上の範囲にあるかによって、大きく変化する。そのため、電力変換効率が最大になるようにPC14への入力電圧範囲の上限/下限を適切に設定することは難しい。
例えば図8に示すように、入力電圧の上限/下限の制約を広げた場合(ケースCA:2.0~4.2V)では、その上限/下限の制約の範囲内においても、電力変換効率の高低がある。そのため、上限/下限の制約を守るように制御しても、より電力変換効率の高い領域を使い切れない。逆に、図9に示すように、最も電力変換効率の高い領域を狙って、入力電圧の上限/下限の制約を狭めた場合(ケースCB:2.7~3.3V)では、入力電圧を細かく切り替えられるように、直並列構成の選択肢を大幅に増やすことが求められる。そのため、回路規模が大きくなるおそれがある。また、厳しい上限/下限の制約を守るために、頻繁に直並列構成を切り替えることによって、かえって損失が大きくなるおそれがある。
そこで、本実施形態におけるセンサノードは、予め取得しておいたPCの電力変換効率の特性グラフを持っておく。そして、本実施形態におけるセンサノードは、PCへの入力電圧を観測し、予め取得しておいた特性グラフを参照して、図10に示すように、電力変換効率がより高くなるように複数の電池の直並列構成を切り替えることで、電池残量の有効利用を実現する。
例えば、PCの電力変換効率が、図11に示す特性を有し、本実施形態におけるセンサノードが、上述の比較形態と同様に、アルカリ乾電池の接続構成を2直列か3直列かに選択する切替構成(図4,5参照)を備える場合を例に挙げて説明する。
2直列時のPCへの入力電圧が3.0Vと観測された場合、センサノードは、2直列時(3.0V)の効率A1と、3直列時(4.5(=3.0×3/2)V)の効率B1とを、特性グラフ上で比較する。この場合、A1>B1なので、センサノードは、より効率の高い2直列構成を選択する。
放電深度が進み、2直列時のPCへの入力電圧が2.6Vと観測された場合、センサノードは、2直列時(2.6V)の効率A2と、3直列時(3.9(=2.6×3/2)V)の効率B2とを、特性グラフ上で比較する。この場合、B2>A2に逆転するので、センサノードは、2直列構成から、より効率の高い3直列構成に切り替える。
3直列構成に切り替え後、放電深度が更に進み、3直列時のPCへの入力電圧が3.3Vと観測された場合、3直列時(3.3V)の効率B3と、2直列時(2.2(=3.3×2/3)V)の効率A3とを、特性グラフ上で比較する。この場合、依然として電力変換効率は3直列時の方が2直列時に比べて高いので(B3>A3)、センサノードは、より効率の高い3直列構成を維持する。
このように、本実施形態におけるセンサノードは、特性グラフを使って直並列構成の切り替えを制御することによって、上述の比較形態(図8,9)に比べて、より効率の高い領域を使用できるようになるので(図10参照)、電池残量の有効利用が可能となる。
また、入力電圧と電力変換効率との相関データ(例えば、図11に示すような特性グラフ)を利用することにより、観測された入力電圧に対応する電力変換効率を当該相関データに基づいて導出できる。これにより、PCへの入力電流及びPCからの出力電流を測定する電流測定部が無くても、入力電圧の観測データに基づいて電力変換効率を推定できる。その結果、例えば、センサノード内のMCU等の制御回路の演算負荷の低減や応答性の向上を実現できる。
次に、本実施形態におけるセンサノードの構成例について説明する。
図12は、第1の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノードの構成例を示す図である。図12に示すセンサノード101は、複数の電池12(図12には、6個の電池12a~12fを例示)を電源とする機器である。第1の実施形態において上述の比較形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。
センサノード10は、複数の電池12a~12fと、PC14と、センサ処理部15と、アンテナ19とを備えるセンサデバイスである。センサノード10は、6個の電池12(12a~12f)の接続形態を、2直列3並列の構成か3直列2並列の構成に切り替える機能を有する。センサノード10は、MCU17からの切り替え信号に従って、6個の電池12の直並列構成を2直列3並列と3直列2並列のいずれか一方に切り替えるスイッチ回路13を備える。
スイッチ回路13は、例えば、複数のスイッチsw,sw,sw,sw,swと、MCU17からの切り替え信号に従って複数のスイッチsw,sw,sw,sw,swのスイッチ制御(sw制御)を行うスイッチ制御部11とを有する。複数のスイッチsw~swは、それぞれ、図12に示すように、複数の電池12の各々の電極間を接続するライン(配線経路)のいずれかに挿入されている。複数のスイッチsw~swは、例えば、FET(Field Effect Transistor)等のトランジスタにより形成された素子である。
図13は、第1の実施形態におけるスイッチ制御の内容を例示する図である。スイッチsw,sw,swをオンさせ且つスイッチsw,swをオフさせる切り替え信号がMCU17からスイッチ制御部11に出力されると、複数の電池12は、2直列3並列構成に切り替わる。一方、スイッチsw,sw,swをオフさせ且つスイッチsw,swをオンさせる切り替え信号がMCU17からスイッチ制御部11に出力されると、複数の電池12は、3直列2並列構成に切り替わる。
なお、切り替え構成は、この例に限られない。例えば、12個の電池を使用する場合、スイッチ回路13は、12個の電池の接続形態を、2直列6並列構成、3直列4並列構成、4直列3並列構成のいずれかに切り替える構成を有してもよい。
図12に示すMCU17は、PC14への入力電圧VMONを監視(計測)し、入力電圧VMONとPC14の電力変換効率との相関データを参照して、PC14の電力変換効率が高くなるように、複数の電池12の直並列構成を切り替える切り替え信号を出力する。MCU17は、制御回路の一例である。
MCU17は、PC14への入力電圧VMONを監視し、例えばMCU17内のAD(Analog to Digital)コンバータでモニタリングする。
また、MCU17は、入力電圧VMONとPC14の電力変換効率との相関データを予め格納するメモリを備える。メモリに予め格納される相関データは、例えば、入力電圧と電力変換効率との関係を定めるテーブルデータでもよいし、入力電圧と電力変換効率との関係を定める関係式の係数でもよい。例えば、相関データがテーブルデータの場合、MCU17は、テーブルデータを参照することによって、入力電圧VMONの監視データ(計測データ)に対応する電力変換効率を導出する。例えば、相関データが入力電圧と電力変換効率との関係を定める関係式の係数である場合、MCU17は、メモリから読み出した係数を反映した関係式に従って、入力電圧VMONの監視データ(計測データ)に対応する電力変換効率を導出する。なお、相関データが格納されるメモリは、MCU17内部の記憶装置に限られず、MCU17外部の記憶装置でもよい。このように、センサノード101が相関データを予め格納するメモリを備えることで、PC14への入力電流及びPC14からの出力電流を測定する電流測定部がなくても、入力電圧VMONの計測データに対応する電力変換効率を導出できる。
さらに、MCU17は、メモリに記憶されたプログラムで記述された構成切り替えアルゴリズムに従って動作する。構成切り替えアルゴリズムは、PC14への入力電圧を監視し、入力電圧とPC14の電力変換効率との相関データを参照して、PC14の電力変換効率が高くなるように、電池12の直並列構成を切り替える信号を出力する動作をMCU17にさせる手順である。MCU17が実現する機能は、構成切り替えアルゴリズムを記述するプログラムに従ってMCU17内のCPU(Central Processing Unit)が動作することにより実現される。
図14は、構成切り替えアルゴリズムを図式化したフローチャートであり、第1の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノード101のMCU17が行う第1の制御例を示す。
まず、電池12が挿入されてMCU17が起動すると(ステップS10)、MCU17は、スイッチsw,sw,swをオンさせ且つスイッチsw,swをオフさせる切り替え信号をスイッチ制御部11に出力する(ステップS12)。これにより、電池12の接続構成は、2直列3並列構成になる。
ステップS14にて、MCU17は、2直列3並列時の入力電圧VMONの計測データに対応する電力変換効率Aを、メモリに格納された相関データを参照することによって導出する。3直列2並列の構成に切り替えた場合に想定される入力電圧VMONは、2直列3並列時の1.5倍になる。そこで、MCU17は、3直列2並列時の入力電圧の想定値(2直列3並列時の入力電圧VMONの計測データの1.5倍の値)に対応する電力変換効率Bを、メモリに格納された相関データを参照することによって導出する。
MCU17は、AがB以上の場合(ステップS14:NO)、3直列2並列に比べて2直列3並列の方が高い電力変換効率であるとして、2直列3並列構成を維持する。一方、MCU17は、BがAよりも大きい場合(ステップS14:YES)、2直列3並列に比べて3直列2並列の方が高い電力変換効率であるとして、3直列2並列構成に切り替える(ステップS16)。
3直列2並列構成に切り替え後、ステップS18にて、MCU17は、3直列2並列時の入力電圧VMONの計測データに対応する電力変換効率Bを、メモリに格納された相関データを参照することによって導出する。2直列3並列の構成に切り替えた(戻した)場合に想定される入力電圧VMONは、3直列2並列時の(2/3)倍になる。そこで、MCU17は、2直列3並列時の入力電圧の想定値(3直列2並列時の入力電圧VMONの計測データの(2/3)倍の値)に対応する電力変換効率Aを、メモリに格納された相関データを参照することによって導出する。
MCU17は、BがA以上の場合(ステップS18:NO)、2直列3並列に比べて3直列2並列の方が高い電力変換効率であるとして、3直列2並列構成を維持する。一方、MCU17は、AがBよりも大きい場合(ステップS18:YES)、3直列2並列に比べて2直列3並列の方が高い電力変換効率であるとして、2直列3並列構成に再び切り替える(ステップS12)。
このように、MCU17は、電池12の直並列構成の切り替え前後の電力変換効率を相関データを参照して比較し、電池12の直並列構成を電力変換効率が高くなる方に設定するので、電池残量の有効利用が可能となる。特に、MCU17は、直並列構成の切り替え前の入力電圧の監視データに基づいて直並列構成の切り替え後の入力電圧を想定する。そして、MCU17は、入力電圧のその想定値と相関データとに基づいて、直並列構成の切り替え後の電力変換効率を推定する。これにより、直並列構成を実際に切り替えなくても、切り替え後の電力変換効率を推定できるので、直並列構成を実際に切り替えることによる無駄な電力消費を抑制できる。
なお、上述の実施形態を一般化し、M直列N並列構成からN直列M並列構成に切り替える場合、MCU17は、M直列N並列時の入力電圧VMONの計測データを(N/M)倍することによって、N直列M並列時の入力電圧の想定値を算出できる。M,Nは、互いに異なる正の整数を表す。この点、後述の他の実施形態についても同様である。
ところで、図15に示すように、実際の電池電圧は、デバイス動作(より具体的には、センサ処理部15の動作)による影響によって変動する。本実施形態では、PC14への入力電圧のレベルに応じて、より高い電力変換効率を得るための最適な直並列構成が選択される。直並列構成を切り替えた後の時間が十分に長ければ、直並列構成を切り替えることによって、電池残量の有効活用等のメリットが得られる。しかしながら、直並列構成を切り替えてから切り替え前の構成に戻すまでの時間が短か過ぎる場合、直並列構成の切り替え時に発生する損失エネルギーの方が、切り替えることによる電池残量の有効活用のメリットに比べて大きく見えてしまう。その結果、直並列構成を切り替えると、直並列構成を切り替えない場合に比べて、かえって電力損失が大きくなるおそれがある。
例えば、デバイス動作時には3直列2並列構成の方が電力変換効率が高くなり、デバイス停止時(スタンバイ時)には2直列3並列構成の方が電力変換効率が高くなるとする。このようなケースでは、デバイス動作期間が所定時間(例えば、10秒)以上である場合、2直列3並列構成を3直列2並列構成に切り替えた方が好ましいが、所定時間未満である場合、2直列3並列構成のまま切り変えない方が電力的にメリットがある。
図16は、直並列構成の切り替え判定に時間の概念を追加した構成切り替えアルゴリズムを図式化したフローチャートであり、第1の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノード101のMCU17が行う第2の制御例を示す。図16は、図14のフローチャート例と同様の論理構成であり、図16のステップS20,S22,S24,S26,S28は、それぞれ、図14のステップS10,S12,S14,S16,S18に対応する。図16のステップS24,S28は、時間の条件が図14のステップS14,S18に対して追加された点で異なる。具体的には、所定時間(例えば、10秒間)以上の間、電力変換効率が直並列構成の切り替え前に比べて切り替え後の方が高いと判定されている状態が所定時間以上継続しないと、直並列構成を切り替えないようにしている。所定時間という時間的なヒステリシスを持たせることによって、直並列構成を切り替えにくくしている。
図16において、Aは、2直列3並列時の電力変換効率を表し、Bは、3直列2並列時の電力変換効率を表す。MCU17は、BがAよりも大きい状態が所定時間以上継続しない場合(ステップS24:NO)、3直列2並列に比べて2直列3並列の方が高い電力変換効率であるとして、2直列3並列構成を維持する。一方、MCU17は、BがAよりも大きい状態が所定時間以上継続した場合(ステップS24:YES)、2直列3並列に比べて3直列2並列の方が高い電力変換効率であるとして、3直列2並列構成に切り替える(ステップS26)。
同様に、MCU17は、AがBよりも大きい状態が所定時間以上継続しない場合(ステップS28:NO)、2直列3並列に比べて3直列2並列の方が高い電力変換効率であるとして、3直列2並列構成を維持する。一方、MCU17は、AがBよりも大きい状態が所定時間以上継続した場合(ステップS28:YES)、3直列2並列に比べて2直列3並列の方が高い電力変換効率であるとして、2直列3並列構成に再び切り替える(ステップS22)。
図17は、図16に示す第2の制御例による直並列構成の切り替え動作を例示するタイミングチャートである。図17に示すようにデバイス動作時間が比較的短い場合、直並列構成の切り替えが起こりにくくなっている。最初のデバイス動作による電圧変動によって、A>Bの状態からB>Aの状態に遷移する。しかしながら、2直列3並列よりも3直列2並列の方が効率的によいと判定されている状態が、10秒の所定時間よりも短い5秒間しか継続しないので、MCU17は、3直列2並列への構成変更を指示せずに、2直列3並列構成を維持する。次のb>Aの状態は、連続10秒間続いているので、MCU17は、3直列2並列への構成変更を指示する。
3直列2並列構成へ一旦変更すると、2直列3並列構成へ戻りにくくなっている。3直列2並列構成への変更後、B>Aの状態からA>Bの状態に遷移している。しかしながら、2直列3並列の方が効率的によいと判定されている状態が、10秒の所定時間よりも短い5秒間しか継続しないので、MCU17は、2直列3並列への構成変更を指示せずに、3直列2並列構成を維持する。
このように、電池電圧が変動することによって最適な直並列構成が変化しても、デバイス動作の時間が比較的短く、直並列構成の切り替えによる損失の方が大きくなるケースにおいては、直並列構成を切り替えないことで、無駄な電力損失を回避できる。
また、電力変換効率が比較的高いPC14には、スイッチングレギュレータが使用されている場合が多い。この場合、ミリ秒クラスの時間幅の短いスパイク電流が定期的にPCの入力部に流れることによって、入力電圧VMONが変動し、電力変換効率が最適な直並列構成が頻繁に切り替わる問題が起こり得る。しかしながら、図16,17に示す第2の制御例では、そのような問題も解決できる。
図18は、第2の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノードの構成例を示す図である。図18に示すセンサノード102は、複数の電池12(図18には、6個の電池12a~12fを例示)を電源とする機器である。第2の実施形態において上述の比較形態及び実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。
センサノード102は、スイッチ回路13がスタータ20を有する点で、上述のセンサノード101と異なる。スタータ20は、複数の電池12のうち少なくとも一つの電池の挿入を検知すると、複数の電池12のうち少なくとも一つの電池からの入力電力をPC14に供給させる起動回路の一例である。
電池12の挿入時にスイッチsw~swが全てオフしていた場合、電池12からPC14への電源供給がされない。その結果、MCU17が起動せず、直並列構成の切り替え指示もできなくなり、センサノードがデッドロックしてしまう可能性もある。しかしながら、図18に示すスタータ20を設けることで、電池12の挿入時のスイッチsw~swのオン/オフ状態に関係なく、複数の電池12のうち少なくとも一つの電池からPC14に電力が供給可能となる。
スタータ20は、複数の電池12のうち少なくとも一つの電池の挿入を検知すると、スイッチsw~swの各初期状態を確定させるスタータ制御を行う。例えば図19に示すように、スタータ20は、複数の電池12のうち少なくとも一つの電池の挿入を検知すると、スイッチswをオンにし且つsw~swをオフにする起動信号をスイッチ制御部11に出力する。これにより、少なくとも一つの電池(図18の場合、2つの電池12a,12b)からPC14へ電源供給が開始することにより、MCU17が起動する。
図20は、スタータ20を備えた電池駆動装置の一例であるセンサノード102が行う制御例を示すフローチャートである。
スタータ20は、複数の電池12のうち少なくとも一つの電池の挿入を検知すると(ステップS30)、スイッチsw~swの各初期状態を確定させるスタータ制御を行う(ステップS32)。スタータ20は、スタータ制御において、スイッチswをオンにし且つsw~swをオフにする起動信号をスイッチ制御部11に出力する。これにより、少なくとも一つの電池からPC14へ電源供給が開始することにより、MCU17が起動する(ステップS36)。MCU17が起動すると、MCU17は、複数の電池12の接続形態を2直列3並列の構成に切り替える切り替え信号を出力するスイッチ制御を行う(ステップS38)。MCU17は、切り替え信号の出力後、スタータ20の動作を解除する(ステップS40)。
図20のステップS42,S44,S46,S48は、それぞれ、図14のステップS14、S16,S18,S12又は図16のステップS24、S26,S28,S22と同様のため、上述の説明を援用することでそれらの説明を省略する。
図21は、スタータの構成を例示する図である。図21に示すスタータ20は、ディレイ回路21と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)インバータ24と、スタートパルス生成回路27とを有する。
ディレイ回路21は、電池12aと電池12bとの直列回路に並列に接続されている。ディレイ回路21は、容量素子22と抵抗素子23とが直列に接続された構成を有し、容量素子22のキャパシタンスと抵抗素子23の抵抗値とによるRC時定数を利用してディレイ電圧vcrを出力する。
CMOSインバータ24は、NMOS26とPMOS25とを有し、NMOS26とPMOS27との共通ゲート電極に入力されるディレイ電圧vcrに対して、検知電圧vdetをNMOS26とPMOS27との共通ドレイン電極から出力する。なお、NMOSは、Nチャネル型のMOS電界効果トランジスタを表し、PMOSは、Pチャネル型のMOS電界効果トランジスタを表す。
スタートパルス生成回路27は、検知電圧vdetの入力に対して、1ショットのスタートパルスspを出力する。スタートパルス生成回路27は、例えば、検知電圧vdetの入力に対してディレイ信号dを出力する奇数段のインバータ列28と、検知電圧vdetとディレイ信号dとの論理積であるスタートパルスspを出力する論理積ゲート29とを有する。インバータ列28は、スタートパルスspのパルス幅を決定するためのディレイ回路である。
スタートパルス生成回路27が図21に示すような回路構成を有することで、検知電圧vdetの入力エッジに対して、所定のパルス幅を有する1ショットのスタートパルスspが生成される(図22参照)。
図23は、図21の構成を有するスタータ20の各部の波形を例示する図である。2つの電池12a,12bが挿入されると、電池電圧VBATが上昇し始める。電池電圧VBATの上昇に伴ってディレイ電圧vcrが遅れて立ち上がり、その後、低下し始める。ディレイ電圧vcrの低下によりPMOS25がオンし且つNMOS26がオフすると、検知電圧vdetがハイレベルになる。検知電圧vdetの立ち上がりエッジに対して所定のディレイ時間の経過後に、1ショットのスタートパルスspが出力される。
図24は、図18に示すスイッチ制御部11の構成を例示する図である。スイッチ制御部11は、スタータ20と同様に、電池挿入時の電池電圧VBATで動作する。スイッチ制御部11は、スイッチsw~swの夫々に対して設けられる複数のRSフリップフロップと、論理和ゲート36と、接続制御回路30とを有する。
第1のRSフリップフロップは、NORゲート37a,37bを使用して形成され、第2のRSフリップフロップは、NORゲート37c,37dを使用して形成され、第3のRSフリップフロップは、NORゲート37e,37fを使用して形成される。第4のRSフリップフロップは、NORゲート37g,37hを使用して形成され、第5のRSフリップフロップは、NORゲート37i,37jを使用して形成される。NORは、否定論理和を表す。スイッチsw~swは、それぞれ、トランスファーゲートである。接続制御回路30は、インバータ列31,32,33と、論理積ゲート34と、否定論理和ゲート35とを有する。
図25は、RSフリップフロップの基本動作を例示するタイミングチャートである。Sxは、各RSフリップフロップのセット入力S0~S4を表し、Rxは、各RSフリップフロップのリセット入力R0~R4を表す。Qxは、各RSフリップフロップの正転出力Q0~Q4を表し、Qxbは、各RSフリップフロップの反転出力Q0b~Q4bを表す。スイッチswは、スイッチsw~swを表す。Sxにハイレベルのパルスが入力されると、スイッチswはオンし、Rxにハイレベルのパルスが入力されると、スイッチswはオフする。
図26は、図25に示す接続制御回路30の動作を例示するタイミングチャートである。MCU17から供給される構成切替信号Cは、電池12の直並列構成の切り替えを指令する上述の切り替え信号に相当する。接続制御回路30は、構成切替信号Cがローレベルからハイレベルに変化すると、ハイレベルのパルス信号AAを出力し、構成切替信号Cがハイレベルからローレベルに変化すると、ハイレベルのパルス信号BBを出力する。
図24は、パルス信号AAを2直列3並列構成用のパルスとし、パルス信号BBを3直列2並列構成用のパルスとした場合のスイッチ制御部11の回路構成例を示す。図24に示すスイッチ制御部11によれば、図19に示すスイッチ制御の内容を実現できる。具体的には、スタートパルスspによってスイッチswがオンになった後、スタートパルスspは自動的に解除される(図22,23参照)。スタートパルスspの解除後は、構成切替信号Cを図26のように遷移させることによって、電池12の直並列構成を、2直列3並列か3直列2並列に切り替えできる。したがって、図24に示す回路例では、特にMCU17側からスタータ20に解除信号を出力しなくてもよい。
図27は、第3の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノードの構成例を示す図である。図27に示すセンサノード103は、複数の電池12(図27には、6個の電池12a~12fを例示)を電源とする機器である。第3の実施形態において上述の比較形態及び実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。
図13は、電力変換効率の更なる改善を狙った例を示す。MCU17は、入力電圧とPC14からセンサ処理部15に供給される出力電圧との差分の絶対値が所定値よりも低いと判定された場合、PC14の電圧変換を利用せずに入力電圧がセンサ処理部15に供給されるように制御する。これにより、PC14での電力変換損失を略ゼロにし、電力変換効率を限りなく1.0に近づけることができる。
例えば、MCU17は、当該差分の絶対値が所定値よりも低いと判定された場合、PC14の電圧変換を停止させるバイパス指令を出力する。これにより、電圧変換動作が停止したPC14を経由又は迂回して入力電圧がセンサ処理部15に供給される。あるいは、MCU17は、当該差分の絶対値が所定値よりも低いと判定された場合、センサ処理部15への入力電圧の供給をPC14を経由せずに迂回させるバイパス指令を出力してもよい。これにより、PC14の電圧変換を利用せずに入力電圧がそのままセンサ処理部15に供給される。
例えば、3.0V中心で動作するセンサ処理部15は、通常、±10%程度の動作マージンを持っているので、入力電圧が2.7~3.3Vの間にある場合、PC14をバイパスして更に効率を高めることができる。
図28は、第3の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノード103のMCU17が行う制御例を示す。
電池12が挿入されると、MCU17は、起動する(ステップS50)。MCU17は、起動後、PC14のバイパス指令を出力するか否かのバイパス判定を行う(ステップS51)。ステップS51にて、例えば、MCU17は、入力電圧VMONが、センサ処理部15の動作電圧を含む電圧範囲(例えば、2.7V以上3.3V以下)にあるか否かを判定する。MCU17は、入力電圧VMONが当該電圧範囲にある場合、バイパス指令を出力し(ステップS52)、入力電圧VMONが当該電圧範囲にない場合、PC14の昇圧又は降圧変換を制御する(ステップS53)。
なお、電池電圧の変動対策のため、MCU17は、入力電圧VMONが当該電圧範囲にある状態が所定時間以上継続しない場合、バイパス指令を出力しないようにしてもよい。この場合、MCU17は、例えば、入力電圧VMONが当該電圧範囲にある状態が所定時間(例えば10秒間)以上継続した場合、バイパス指令を出力する。
図29は、第3の実施形態におけるPC14の構成例を示す。PC14は、入力電力を電圧変換して出力電圧を供給する昇降圧コンバータと、昇降圧コンバータをバイパスするバイパススイッチBSWとを有する。MCU17からのバイパス指令が無い通常モードでは、バイパススイッチBSWはオフしており、昇降圧コンバータは動作する。MCU17からのバイパス指令があるバイパス指示モードでは、昇降圧コンバータは停止され、バイパススイッチBSWがオンする。バイパススイッチBSWのオンにより、PC14への入力電圧は、図31に示すように、出力電圧としてほとんどそのまま出力され、センサ処理部15内の各回路に供給される。
図32は、第4の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノードの構成例を示す図である。図32に示すセンサノード104は、複数の電池12(図32には、6個の電池12a~12fを例示)を電源とする機器である。第4の実施形態において上述の比較形態及び実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。
図32は、センサ処理部15は、動作電圧が異なる複数の回路部を含み、PC14は、入力電力を電圧変換して、それらの複数の回路部の夫々に異なる出力電圧を供給する場合を示す。例えば、MCU17、RF部18及びセンサ16の動作電圧を、それぞれ、3.0V、3.3V、5.0Vとする。PC14は、電池12の電池電圧が入力される一つの入力部に対して、それぞれ異なる一定電圧を出力する3つの変換出力部を有する。つまり、PC14は、MCU17に一定の出力電圧V1(=3.0V)を供給し、RF部18に一定の出力電圧V2(=3.3V)を供給し、センサ16に一定の出力電圧V3(=5.0V)を供給する。
電池12の総出力電力P(言い換えれば、PC14への入力電力P)は、
P=(センサ処理部15の平均消費電力)/(PC14の電力変換効率)
・・・式1
と定義できるので、
P=(W1/η1)+(W2/η2)+(W3/η3)
・・・式2
とも定義できる。ここで、W1,W2,W3は、それぞれ、MCU17の平均消費電力、RF部18の平均消費電力、センサ16の平均消費電力を表す。η1,η2,η3は、それぞれ、PC14が入力電圧を出力電圧V1に電圧変換したときの電力変換効率、PC14が入力電圧を出力電圧V2に電圧変換したときの電力変換効率、PC14が入力電圧を出力電圧V3に電圧変換したときの電力変換効率を表す。
MCU17は、出力電圧V1,V2,V3の夫々に対して定義された3種類の相関データを予め格納するメモリを備える。図33は、入力電圧と電力変換効率との相関データとして、3種類の特性データを示す。図33において、“MCU”は、出力電圧V1に対して定義された相関データを表し、“RF”は、出力電圧V2に対して定義された相関データを表し、“センサ”は、出力電圧V3に対して定義された相関データを表す。これらの相関データは、上述と同様、テーブルデータ又は演算式の係数として、メモリに格納される。
MCU17は、入力電圧VMONの監視データに対応する電力変換効率η1を、出力電圧V1に対して定義された相関データを参照することによって導出する。MCU17は、入力電圧VMONの監視データに対応する電力変換効率η2を、出力電圧V2に対して定義された相関データを参照することによって導出する。MCU17は、入力電圧VMONの監視データに対応する電力変換効率η3を、出力電圧V3に対して定義された相関データを参照することによって導出する。
また、平均消費電力W1,W2,W3は、それぞれ異なるが、ほぼ変化しないことから、MCU17は、平均消費電力W1,W2,W3を予め格納するメモリを備える。
したがって、MCU17は、入力電圧の監視データと、出力電圧の夫々に対して定義された複数の相関データとを用いて、上記の式2内の電力変換効率η1,η2,η3を算出できる。そして、MCU17は、メモリに予め格納された平均消費電力W1,W2,W3の夫々を、対応する電力変換効率η1,η2,η3で除算し、除算して得られた各値を式2に従って合算する。これにより、電池12の総出力電力P(言い換えれば、PC14への入力電力P)が算出される。
MCU17は、この入力電力Pの算出値が小さくなるように、電池12の直並列構成の切り替えを指令する切り替え信号を出力する。これにより、電池残量の有効利用が可能となる。
図34は、第4の実施形態における電池駆動装置の一例であるセンサノード104のMCU17が行う制御例を示すフローチャートである。
まず、電池12が挿入されてMCU17が起動すると(ステップS60)、MCU17は、スイッチsw,sw,swをオンさせ且つスイッチsw,swをオフさせる切り替え信号をスイッチ制御部11に出力する(ステップS62)。これにより、電池12の接続構成は、2直列3並列構成になる。
ステップS64にて、MCU17は、2直列3並列時の入力電圧VMONの計測データに対応する電力変換効率η1,η2,η3を、メモリに格納された3種の相関データを参照することによって導出する。MCU17は、導出した電力変換効率η1,η2,η3とメモリに予め格納された平均消費電力W1,W2,W3とを式2に代入することによって、2直列3並列時の入力電圧VMONの計測データに対応する、PC14への入力電力PAを導出する。
一方、3直列2並列の構成に切り替えた場合に想定される入力電圧VMONは、2直列3並列時の1.5倍になる。そこで、MCU17は、3直列2並列時の入力電圧の想定値(2直列3並列時の入力電圧VMONの計測データの1.5倍の値)に対応する電力変換効率η1,η2,η3を、メモリに格納された3種の相関データを参照することによって導出する。MCU17は、導出した電力変換効率η1,η2,η3とメモリに予め格納された平均消費電力W1,W2,W3とを式2に代入することによって、3直列2並列時の入力電圧VMONの想定値に対応する、PC14への入力電力PBを導出する。
MCU17は、PAがPB以下の場合(ステップS64:NO)、3直列2並列に比べて2直列3並列の方が電池12の総出力電力が低いとして、2直列3並列構成を維持する。一方、MCU17は、PBがPAよりも小さい場合(ステップS64:YES)、2直列3並列に比べて3直列2並列の方が電池12の総出力電力が低いとして、3直列2並列構成に切り替える(ステップS66)。
3直列2並列構成に切り替え後、ステップS68にて、MCU17は、3直列2並列時の入力電圧VMONの計測データに対応する電力変換効率η1,η2,η3を、メモリに格納された3種の相関データを参照することによって導出する。MCU17は、導出した電力変換効率η1,η2,η3とメモリに予め格納された平均消費電力W1,W2,W3とを式2に代入することによって、3直列2並列時の入力電圧VMONの計測データに対応する、PC14への入力電力PBを導出する。
一方、2直列3並列の構成に切り替えた(戻した)場合に想定される入力電圧VMONは、3直列2並列時の(2/3)倍になる。そこで、MCU17は、2直列3並列時の入力電圧の想定値(3直列2並列時の入力電圧VMONの計測データの(2/3)倍の値)に対応する電力変換効率η1,η2,η3を、メモリに格納された3種の相関データを参照することによって導出する。MCU17は、導出した電力変換効率η1,η2,η3とメモリに予め格納された平均消費電力W1,W2,W3とを式2に代入することによって、2直列3並列時の入力電圧VMONの想定値に対応する、PC14への入力電力PAを導出する。
MCU17は、PBがPA以下の場合(ステップS68:NO)、2直列3並列に比べて3直列2並列の方が電池12の総出力電力が低いとして、3直列2並列構成を維持する。一方、MCU17は、PAがPBよりも小さい場合(ステップS68:YES)、3直列2並列に比べて2直列3並列の方が電池12の総出力電力が低いとして、2直列3並列構成に再び切り替える(ステップS62)。
このように、MCU17は、電池12の直並列構成の切り替え前後のPC14への入力電力を相関データを参照して比較し、電池12の直並列構成を当該入力電力が低くなる方に設定するので、電池残量の有効利用が可能となる。特に、MCU17は、直並列構成の切り替え前の入力電圧の監視データに基づいて直並列構成の切り替え後の入力電圧を想定する。そして、MCU17は、入力電圧のその想定値と相関データとに基づいて、直並列構成の切り替え後のPC14への入力電力を推定する。これにより、直並列構成を実際に切り替えなくても、切り替え後の電力変換効率を推定できるので、直並列構成を実際に切り替えることによる無駄な電力消費を抑制できる。
以上、電池駆動装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の電池と、
前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備える、電池駆動装置。
(付記2)
前記制御回路は、前記直並列構成の切り替え前後の前記電力変換効率を前記相関データを参照して比較し、前記直並列構成を前記電力変換効率が高くなる方に設定する、付記1に記載の電池駆動装置。
(付記3)
前記制御回路は、前記直並列構成の切り替え前の前記入力電圧の監視データに基づいて前記直並列構成の切り替え後の前記入力電圧を想定し、前記入力電圧の想定値と前記相関データとに基づいて、前記直並列構成の切り替え後の前記電力変換効率を推定する、付記2に記載の電池駆動装置。
(付記4)
前記制御回路は、前記電力変換効率が前記直並列構成の切り替え前に比べて切り替え後の方が高いと判定されている状態が所定時間以上継続した場合、前記直並列構成を切り替える、付記1から3のいずれか一項に記載の電池駆動装置。
(付記5)
前記スイッチ回路は、前記複数の電池のうち少なくとも一つの電池の挿入を検知すると、前記複数の電池のうち少なくとも一つの電池からの入力電力を前記コンバータに供給させる起動回路を有する、付記1から4のいずれか一項に記載の電池駆動装置。
(付記6)
前記制御回路は、前記入力電圧と前記コンバータから前記回路に供給される出力電圧との差分の絶対値が所定値よりも低いと判定された場合、前記コンバータの電圧変換を利用せずに前記入力電圧が前記回路に供給されるように制御する、付記1から5のいずれか一項に記載の電池駆動装置。
(付記7)
前記回路は、動作電圧が異なる複数の回路部を含み、
前記コンバータは、前記入力電力を電圧変換して、前記複数の回路部の夫々に異なる出力電圧を供給し、
前記制御回路は、前記入力電圧の監視データと、前記出力電圧の夫々に対して定義された複数の前記相関データとを用いて、前記入力電力を算出し、前記入力電力の算出値が小さくなるように前記切り替え信号を出力する、付記1から6のいずれか一項に記載の電池駆動装置。
(付記8)
前記制御回路は、前記入力電圧の監視データと、前記出力電圧の夫々に対して定義された複数の前記相関データとを用いて、前記出力電圧の夫々に電圧変換したときの複数の電力変換効率を導出し、前記複数の回路部の夫々の消費電力を、対応する電圧変換効率で除算することによって、前記入力電力を算出する、付記7に記載の電池駆動装置。
(付記9)
前記相関データを予め格納するメモリを備える、付記1から8のいずれか一項に記載の電池駆動装置。
(付記10)
複数の電池と、
センサと、
前記センサより検知されたデータを電池駆動装置外部に送信するセンシング動作を行うセンサ処理部と、
前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備える、電池駆動装置。
(付記11)
複数の電池駆動装置と、前記電池駆動装置のそれぞれから収集した情報を処理する処理装置とを備え、
前記電池駆動装置は、それぞれ、
複数の電池と、
センサと、
前記センサより検知されたデータを電池駆動装置外部に送信するセンシング動作を行うセンサ処理部と、
前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備える、センサシステム。
4 センサノード
5 ゲートウェイ
7 管理サーバ
10,101,102,103,104 センサノード
11 スイッチ制御部
12 電池
13 スイッチ回路
14 PC
15 センサ処理部
16 センサ
17 MCU
20 スタータ
30 接続制御回路
1000 センサシステム

Claims (8)

  1. 複数の電池と、
    前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
    前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
    前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備え
    前記制御回路は、前記電力変換効率が前記直並列構成の切り替え前に比べて切り替え後の方が高いと判定されている状態が所定時間以上継続した場合、前記直並列構成を切り替える、電池駆動装置。
  2. 複数の電池と、
    前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
    前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
    前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備え
    前記スイッチ回路は、前記複数の電池のうち少なくとも一つの電池の挿入を検知すると、前記複数の電池のうち少なくとも一つの電池からの入力電力を前記コンバータに供給させる起動回路を有する、電池駆動装置。
  3. 複数の電池と、
    前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
    前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
    前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備え
    前記制御回路は、前記入力電圧と前記コンバータから前記回路に供給される出力電圧との差分の絶対値が所定値よりも低いと判定された場合、前記コンバータの電圧変換を利用せずに前記入力電圧が前記回路に供給されるように制御する、電池駆動装置。
  4. 複数の電池と、
    前記複数の電池の直並列構成を切り替え信号に従って切り替えるスイッチ回路と、
    前記複数の電池からの入力電力を電圧変換して回路に供給するコンバータと、
    前記コンバータへの入力電圧を監視し、前記入力電圧と前記コンバータの電力変換効率との相関データを参照して、前記電力変換効率が高くなるように前記切り替え信号を出力する制御回路とを備え
    前記回路は、動作電圧が異なる複数の回路部を含み、
    前記コンバータは、前記入力電力を電圧変換して、前記複数の回路部の夫々に異なる出力電圧を供給し、
    前記制御回路は、前記入力電圧の監視データと、前記出力電圧の夫々に対して定義された複数の前記相関データとを用いて、前記入力電力を算出し、前記入力電力の算出値が小さくなるように前記切り替え信号を出力する、電池駆動装置。
  5. 前記制御回路は、前記入力電圧の監視データと、前記出力電圧の夫々に対して定義された複数の前記相関データとを用いて、前記出力電圧の夫々に電圧変換したときの複数の電力変換効率を導出し、前記複数の回路部の夫々の消費電力を、対応する電変換効率で除算することによって、前記入力電力を算出する、請求項に記載の電池駆動装置。
  6. 前記制御回路は、前記直並列構成の切り替え前後の前記電力変換効率を前記相関データを参照して比較し、前記直並列構成を前記電力変換効率が高くなる方に設定する、請求項1から5のいずれか一項に記載の電池駆動装置。
  7. 前記制御回路は、前記直並列構成の切り替え前の前記入力電圧の監視データに基づいて前記直並列構成の切り替え後の前記入力電圧を想定し、前記入力電圧の想定値と前記相関データとに基づいて、前記直並列構成の切り替え後の前記電力変換効率を推定する、請求項に記載の電池駆動装置。
  8. 前記相関データを予め格納するメモリを備える、請求項1からのいずれか一項に記載の電池駆動装置。
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