JP7308825B2 - 卓球ラケット - Google Patents

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Description

本発明は、卓球ラケットに関し、詳しくは、従来のペンホルダーラケットやシェークハンドラケットとは異なる打法を可能にする卓球ラケットのグリップ形状の改良に関する。
従来の代表的な卓球ラケットとしては、グリップを、ペンを持つように握るタイプのペンホルダーラケット、及びグリップを握手するように握るタイプのシェークハンドラケットが知られている。
ペンホルダーラケットは、一般的には、特許文献1の第1図及び第2図に示されるような形状をなしており、基本的にブレードの第1面(通常、「打球面」又は「表面」と称される)にのみラバーを貼り、フォアハンドストロークもバックハンドストロークもこの第1面だけで打球する。また、最近では、後述するように、第1面の反対側の第2面(通常、「背面」又は「裏面」と称される)にもラバーを貼り、その面でも打球する技術が使われることもある。
ペンホルダーラケットの基本的な握り方としては、特許文献1の第3図及び第4図に示されるように、グリップの付け根を母指と示指(人差し指)で囲み、中指、薬指及び小指はブレードの第1面の反対側の第2面に添えるようにして握る。ペンホルダーラケットの場合、グリップの本体は、母指の骨と示指の骨とが合流する部分の手の甲側の上に乗る。
ペンホルダーラケットでは、上記のようにグリップを握るため、使用者の腕とラケットとの関係は、ラケットの先端(以下、「ラケットヘッド」ともいう)とグリップの終端(以下、「グリップエンド」ともいう)とを結んだ仮想線(以下、中心軸線という)が、使用者の前腕の軸線に対して、第一面ラバーの表ラケットブレードを上にした時に、ラケットヘッドが下側となる所定の角度で交差している(例えば、特許文献2の図5参照)。つまり、ブレードの板面は使用者の前腕の軸線に対して所定の角度(例えば、グリップの厚さに比例しておよそ30度の角度である。以下、交差角という。)で交差している。
ペンホルダーラケットの基本的なスイング方法としては、フォアハンドストロークは、特許文献1の第5図~第6図に示されるように、ラケットヘッドを下げた状態から、ラケットを持った手の側とは反対側の肩の方に向かって振り上げるようにスイングし、第1面を使って打球するバックハンドストロークは、特許文献1の第7図~第8図に示されるように、ラケットの第1面でボールを捕らえられるように腕をひねってスイングする。従って、ペンホルダースイングでは、第1面でボールを打つ限り、フォアハンドでもバックハンドでもボールはラバーに直角ではなく、斜めに当たることになり、返すボールの威力は削がれていて、ボールの方向は交差角の分がずれている。
ペンホルダーラケットは、指先でラケットの動きを調整できるので、卓球台上にて上回転のスピンも下回転のスピンも容易にかけられる。また、ペンホルダーラケットは、相手が正面に向かって打ってきたボールを、ラケットの第1面を卓球台に垂直に立てて球に当て、指先で方向を操作して、打ち返すことができる(一般に「プッシュ」または「ストップショート」あるいは「ショート」などと呼ばれ、以下単に「ショート」と呼ぶ)。つまり、ペンホルダーラケットは、後述する手首でラケットの動きを調整するシェークハンドラケットに比べて指使いによってラケットを動かす事が出来、卓球台上での操作性に優れている。
次に、シェークハンドラケットは、一般的には、特許文献3の図1aに示されるような形状をなしており、ブレードの第1面(表面)及びこの第1面とは反対側の第2面(裏面)の両方にラバーを貼り、フォアハンドストロークでは第1面で打球し、バックハンドストロークでは第2面で打球する。シェークハンドラケットではこれ以外の打ち方はあり得ない。
シェークハンドラケットの基本的な握り方としては、特許文献2の図6や特許文献3の図1bに示されるように、ブレードを母指と示指との間で挟むとともに、中指、薬指及び小指でグリップを包み込むようにして握る。このようにグリップを握るため、ブレードの板面が延びる方向は、使用者の前腕の軸線が延びる方向に沿っている。つまり、シェークハンドラケットの両面は使用者の掌が延びる方向に沿っている。従って、ペンホルダーラケットと異なり、球は前腕の振りに遅れることなく、通常の打ち方では、ラバーに直角に当たる。
シェークハンドラケットの基本的なスイング方法としては、フォアハンドストロークは、ラケットヘッドを上げた状態から、ラケットを持った手の側とは反対側の肩の方に向かって振り上げ、回すようにスイングし、バックハンドストロークは、ラケットの第2面でボールを捕らえられるように手の甲側から回すようにスイングする。
シェークハンドラケットは、フォアハンドストロークとバックハンドストロークをそれぞれの面で打ち、2種類の打ち方をマスターすれば十分で基本的な技術の獲得が容易である。特に、フォアハンドストロークで打った球のスピードがペンホルダーストロークに比べて早いので攻撃に優れている。
実開昭61-106271号公報 特開2004-209180号公報 特表2010-536468号公報
ペンホルダーラケットでは、上記したような交差角があるため、フォアハンドストローク及びバックハンドストロークを第1面で打球した場合、シェークハンドラケットで打球した場合に比べて、打球の飛び出す方向が平均で外側に20度~30度ずれ、同時に球へのインパクト(打撃力)が交差角の為に弱い。例えば、右利きの使用者がペンホルダーラケットを使ってフォアハンドあるいはバックハンドストロークを第1面で打った場合、打球の飛び出す方向は、シェークハンドラケットで打った場合に比べてそれぞれ右寄りあるいは左寄りに偏りが出る。これらは打ち合いになったときに、球のスピードが出ず、角度が打つ方向とずれた球になる。このことは、ペンホルダーラケットの基本的な弱点と言える。
ペンホルダーのバックハンドの球の角度が出ない弱点を解消するために、第2面にもラバーを貼ったペンホルダーラケットを用い、第2面に貼ったラバーで打球することが行われている。第2面にもラバーを貼ったペンホルダーラケットでは、手首のスナップ力を効かせてドライブ回転を生み出すので、シェークハンドラケットのバックハンドを超えるドライブ回転での返球が可能である。しかしながら、上記した交差角の関係で、シェークハンドラケットで打球した場合に比べて、打球の飛び出す方向が平均で外側に30度ずれるといった影響が出る。例えば、右利きの使用者がペンホルダーラケットを使ってバックハンドストロークを第2面で打った場合、打球の飛び出す方向は、シェークハンドラケットでバックハンドストロークをした場合に比べて右寄りに偏りが出る。更に困ったことに、正面よりも右側に来た球を相手側に打ち返すと、相手の台の右端を外してしまうことになる。この様に返せる打球と返す方向に制限が出てしまう欠点がある。
また、使用者の身体の正面に来たボールに対し、シェークハンドラケットはドライブをかけた(前方向への球の回転をかけた)、第2面でのバックハンドで返球できるのに対して、第1面を使うペンホルダーラケットでは、手の構造上ドライブには限界がある。このため、ペンホルダーラケットでは、使用者の身体の正面に来たボールに対しては、第1面に当てて返すショートと呼ばれる返球が行われる。上記のような第2面にもラバーを貼ったペンホルダーラケットであれば、使用者の身体の正面に来たボールに対しても第2面を用いたバックハンドを適用してドライブを掛けた返球もできるが、上記のような角度のずれがあるので、返球できるボールとその方向は限られていて、右利きの使用者がとりわけ正面よりさらに右方向に来た球は第2面でのバックハンドでの返球は困難が伴う。
一方、シェークハンドラケットは、操作が簡単で、上記したように攻撃性に優れることから、現在の卓球界では主流となっている。しかし、上記したように、シェークハンドラケットの握り方では、指は全く使わず、手首の動きで球に回転をかけるので、卓球台上では上回転のスピンがかけ辛く卓球台上での攻撃がやり難くいとともに、指の動きを使うペンホルダーラケットに比べて卓球台上での操作性に劣るという弱点がある。最近の卓球の試合では、サーブに始まる卓球台上での打ち合いで勝負が決まることが多く、卓球台上での操作性は極めて重要な特徴である。
このような状況の下、ペンホルダーラケットの卓球台上での操作性の利点とシェークハンドラケットの攻撃性とを兼ね備えたラケットの開発が望まれている。
本発明は、上記の事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、従来の卓球ラケットの弱点を克服し、新しいタイプの打法を可能にする卓球ラケットを提供することにある。
本発明によれば、第1面及び第2面を有する、平板状のブレードと、当該ブレードの先端部とは反対の基端部に設けられているグリップとを備え、前記ブレードの第1面及び第2面の両面にラバーを貼着して使用される卓球ラケットであって、本発明のグリップは、ブレードの外周縁から延出したグリップ芯体、グリップ芯体における第1面の側に配設された第1突出部材、及びグリップ芯体における第2面の側に配設された第2突出部材を備えている。
本発明のグリップは、前記第1突出部材におけるブレード先端部側に位置する一方端に設けられ、使用者の示指が接触して押圧される示指接触面、第2突出部材におけるブレード先端部側に位置する一方端に設けられ、使用者の中指が接触して押圧される中指接触面、及び第1突出部材には、前記グリップ芯体の第1面を上向きの水平基準にしたとき、前記一方端から、前記ブレード先端部とは反対側の他方端方向に向かって下り勾配で傾斜する傾斜面が形成され、当該傾斜面に、使用者の掌が当接して押圧される掌当接面とを有している。
本発明の卓球ラケットは、使用時に、前記示指接触面に接触してこれを押圧する示指と、前記中指接触面に接触してこれを押圧する少なくと中指と、前記掌当接面に当接してこれを押圧する掌により前記グリップ全体を掌内に包み込むように掴んで、前記グリップを把持して使用され、その際、前記傾斜面に前記掌が上方から覆いかぶせており、前記ブレードの先端部と基端部とを結んだ中心軸線が、使用者の前腕の軸線が延びる方向に沿って延びる形状を有している。
本発明の卓球ラケットは、使用時に、前記示指接触面に接触してこれを押圧する示指と、前記中指接触面に接触してこれを押圧する少なくとも中指と、前記掌当接面に当接してこれを押圧する掌とにより前記グリップを掴むように把持されて使用され、前記ブレードの先端部と基端部とを結んだ中心軸線が、使用者の前腕の軸線が延びる方向に沿って延びる形状を有する。
本発明の卓球ラケットは、使用者が当該卓球ラケットのグリップを握る際に、使用者の示指と中指がブレードを挟むようにして、グリップを掴み、母指球(親指の根元の掌部分、本明細書全体を通して、以下、単に「掌グリップ受容部位」と称し、その詳細は後述する)がグリップの掌当接面に当接し、示指が示指接触面にかかり、中指が中指接触面にかかり、右利きの使用者は、親指が左側からブレードを抑えるので、グリップの全体が掌の中に保持でき、グリップを直接に掴むような形からいわゆる鷲掴み状態でグリップを把持するものである(これを、「鷲掴みグリップ」又は「イーグルグリップ」と称する)。イーグルグリップは、以下の作用、効果により、ペンホルダーの弱点をなくして長所を残し、シェークハンドの弱点である台上の操作性を向上させた新しいラケットである。
尚、示指と中指はグリップを深く巻くように掴むことによりラケット全体の安定性が得られ、詳細は後述する回転スイングによるドライブを効果的に産み出せる。また、示指と中指の各先端部位を示指接触面及び中指接触面をそれぞれに浅く当接させてグリップを掴む場合でも、上述した示指接触面近傍のブレード基端部を、示指の反対側から母指で押さえてグリップを握ると、グリップの左右のバランスとラケットの安定性を産み出すことができる。
ペンホルダーのラケットのグリップは、ラケットヘッドとグリップエンドとを結んだ中心軸線が、使用者の前腕の軸線の延びる方向よりも30度ほど遅れていて、ブレードの面に当たる球はこの遅れた角度で当たっているので威力が削がれている。本発明のイーグルグリップでラケットを握った場合、ラケット面の角度を解消することにより威力があり、角度のある球を第1面のフォアとバックスイングで実現することになる。このように、従来のペンホルダー型の卓球ラケットの弱点を克服した新しいタイプの卓球ラケットを提供することができる。
イーグルグリップの効果は、第1面で打つフォアハンドとバックハンドスイングでの交差角(ラケットと腕の各軸線が作る角度)をゼロにしたのみならず、第2面で打つバックハンドの打撃可能領域を、シェークハンドスイングと同じ範囲にまで広げた事である。
さらに、第2面で打つフォアハンドスイングという全く新しいスイング形式が可能になった。このスイングで得られる打球は強烈なドライブ(前方回転)球であり、これまでどの打ち方でもなし得なかった新しい球種を生み出した。シェークハンドスイングでは、フォアハンドは第1面でバックハンドは第2面で打つ以外の方法はないが、イーグルグリップでは、フォアハンドもバックハンドも第1面と第2面でスイングが出来、いずれの第2面のスイングもボールに極端な回転(ドライブ)を与えることのできる新しいスイング形式で強力な技術となる。
ペンホルダーグリップの特徴として正面に来たボールを、ラケットの第1面を立ててラバーに当てて返すショートという打ち方があるが、イーグルグリップにおいても、中指接触面に接触する中指と上記母指を右回転にひねり、母指をブレード面に直角に位置すれば、ブレード面が台に直角な位置を取り、ペンホルダーの「ショート」の守備あるいは攻撃を容易に行うことができる。このグリップの切り替えは、第2面側のグリップ端面に切欠きや角度を付けたテーパ部を設けることにより、「ショート」へのスムーズな移動を容易にすることができる。
本発明の技術的思想の概略を説明するための、第1実施形態に係る卓球ラケット2を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケット2の、図1中の矢印A1方向に見た際の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケット2を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケットのグリップ高さTの調整を説明するための側面図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケットのグリップ長さの調整を説明するための側面図である。 本発明に係る卓球ラケットのグリップを握る使用者の掌の各部位を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケット2を使用者がグリップを指で巻き込むようにして握った状態を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケット2を使用者の母指、示指及び中指の3点支持で浅くグリップを握った状態を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケット2を使用者が握った状態であって、手の甲を上側に向けた状態を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る卓球ラケット2を使用者が握った状態であって、手の甲を下側に向けた状態を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る卓球ラケット2Aを示した側面図である。 本発明の第2実施形態に係る卓球ラケット2Aのグリップの端面図である。 本発明の第2実施形態に係る卓球ラケット2Aを、使用者が把持した状態を仮想線で示した側面図である。 本発明の第2実施形態に係る卓球ラケット2Bのグリップ部分の変形例を示した側面図である。 本発明の第2実施形態に係る卓球ラケット2Bの切欠き部分25bの詳細を示す部分斜視図である。 本発明の第2実施形態の卓球ラケット2Cの、グリップの掌当接面の変形例を示した側面図である。 本発明の第3実施形態に係る卓球ラケット2Dを示した側面図である。 図13に示す卓球ラケット2Dのグリップ部分の上面図であり、サポートプレート64の形状の一例を示す。 図13に示す卓球ラケット2Dのグリップ部分の上面図であり、サポートプレート64の、他の形状例を示す。 図13に示す卓球ラケット2Dのグリップ部分の上面図であり、サポートプレート64の、更に他の形状例を示す。 本発明の第3実施形態に係る卓球ラケットの変形例2Eを示した側面図である。 本発明の第4実施形態に係る卓球ラケットFを示した側面図である。 本発明の第5実施形態に係る卓球ラケットGを示した側面図である。 本発明の第5実施形態に係る卓球ラケットGのグリップ部分の斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る卓球ラケットの、先ずは基本形態といえる第1実施形態を、図面を参照して説明し、以って本発明の技術的思想の概略を説明する。
尚、卓球ラケットの握り方は、利き手によって左右形状が異なることもあり得ることは容易に想像することができるが、右利き、左利きの何れか一方を説明すれば、他方は容易に推測することが出来るので、本明細書において特に記載がない限り、便宜上右手で把持する卓球ラケットについて説明し、左手で把持するラケットについては説明を省略する。
本発明に係る第1実施形態の卓球ラケット2は、図1乃至図3に示すように、平板状のブレード4と、ブレード4の先端部6とは反対の基端部8の側に設けられたグリップ10と、ブレード4の第1面(表面)12に貼り付けられた第1ラバー14と、ブレード4の第1面12とは反対側の第2面(裏面)16に貼り付けられた第2ラバー18とを備えている。
ブレード4は、ラバーを介してボールを打つ打球部である。このブレード4は、本実施形態においては、複数の木製の板を重ね合わせた合板により形成されている合板タイプを採用している。この合板タイプのブレードにおいては、合板を構成する板材の中間の層に特殊素材を挟み込んだ特殊素材入り合板タイプのものを採用することもできる。尚、ブレード4は、合板タイプに限定されるものではなく、木製の無垢板1枚だけの単板タイプであっても構わない。
また、ブレード4の平面視形状は特に限定されず、任意の形状を採用することができる。本実施形態では、図1に示すように、いわゆる角丸型の形状を採用している。
第1ラバー14及び第2ラバー18は、特に限定されず、任意の種類、材質のラバーを採用することができ、プレーヤの好みに応じたラバーを別途購入してブレードに貼着させることが多い。
ラバーは貼ればラケットの重量が増すので、重量増加を考慮して、第1面には重くなるが攻撃的な打法に適したラバーが、第2面では球に回転を掛ける事が多いので第1面よりは軽量なラバーでドライブに有利なラバーを選択するのがよい。
尚、本発明に係る卓球ラケットは、詳細は後述するように、従来のペンホルダーグリップやシェークハンドグリップとは全く異なる「イーグルグリップ」によりラケットを把持することを特長としており、フォアハンドストローク及びバックハンドストロークのいずれにおいても、通常は、ブレードの表面と裏面との両面を使用することを想定している。 しかしながら、第1面のみにラバーを貼った場合でも「イーグルグリップ」によるラケットの把持方法は、ペンホルダーグリップの打法よりも威力を増したフォアとバックを打つ事ができる。
更に、ラケットに貼るラバーは、上述したスピードのある攻撃的な打法に適したラバーや球に回転を掛けるのに適したラバーを、表面及び裏面のいずれの面に貼ることも任意であり、更にまた、後述するように、試合中にラケットのグリップを回転させて表面を裏面に、裏面を表面に切り替えることも自由にできる。従って、どちらの面を「表面」と称し、他の面を「裏面」と称するかは、特に第1実施形態では、意味を持たない。
グリップ10は、使用者が手で握る部分であり、ブレード4の基端部8において、ブレード4の外周縁から突出するように設けられている。
本第1実施形態において、グリップ10は、ブレード4の基端部8から外側へ突出するように延びているグリップ芯体20と、グリップ芯体20におけるブレード4の第1面12側に配設された第1突出部材としての第1突出ブロック22と、グリップ芯体20におけるブレード4の第2面16側に配設された第2突出部材としての第2突出ブロック24とを備えている。
グリップ芯体20は、ブレード4の基端部8の外周縁から延出した部分であり、通常ブレード4と同じ材料で一体的に形成されている。このため、グリップ芯体20の厚さは、ブレード4の厚さと通常同じである。
第1突出ブロック22は、直方体状をなしている。第1突出ブロック22に使用される材料としては、特に限定されるものではないが、好ましくはコルク材が用いられる。つまり、第1突出ブロック22は、直方体状に加工されたコルク材により形成される。そして、形成された第1突出ブロック22は、グリップ芯体20におけるブレード4の第1面12の側に接合される。
第2突出ブロック24も、直方体状をなしている。第2突出ブロック24に使用される材料としては、特に限定されるものではないが、この部材も好ましくはコルク材が用いられる。つまり、第2突出ブロック24は、直方体状に加工されたコルク材により形成され、グリップ芯体20におけるブレード4の第2面16の側に接合される。
グリップ芯体20におけるブレード4の先端部6とは反対の側に位置する終端面21、第1突出ブロック22におけるブレード4の先端部6とは反対の側に位置する終端面23、及び第2突出ブロック24におけるブレード4の先端部6とは反対の側に位置する終端面25は面一となっており、これらが協働してグリップ10の終端面26を形成している。この終端面26は、グリップ10が使用者に握られた際に、使用者の掌と当接するための掌当接面28となる。
尚、掌当接面28の形成部位は、第1実施形態においては、グリップ芯体20の終端面21、第1突出ブロック22の終端面23、及び第2突出ブロック24の終端面25が一体となって掌当接面28を形成させたが、必ずしも三者が協働して掌当接面28を形成させる必要もなく、これらの三者の少なくとも一つに形成させるようにしてもよい。
図2に示すように、第1突出ブロック22におけるブレード4の先端部6側の端面30は、グリップ10が使用者に握られた際に、使用者の示指92(図6,図7A、図7B参照)と接触する示指接触面32となる。つまり、第1突出ブロック22におけるブレード4の先端部6側は、使用者の示指92が掛けられるための示指かけ部となる(図8参照)。
第1突出ブロック22には、上記のように使用者の示指92が掛けられるので、第1突出ブロック22におけるブレード4の第1面12からの突出高さT1(図3参照)は、示指92が引っ掛かるのに十分な寸法(高さ)を有していればよく、好ましくは、示指92の幅(指の太さ)とほぼ同じ寸法に設定する。
第2突出ブロック24におけるブレード4の先端部6側の端面34は、図2に示すように、グリップ10が使用者に握られた際に、使用者の少なくとも中指93と接触する中指接触面36となる。つまり、第2突出ブロック24におけるブレード4の先端部6側は、使用者の中指93がかけられるための中指かけ部となる(図9参照)。
第2突出ブロック24には、上記のように使用者の中指93が掛けられるので、第2突出ブロック24におけるブレード4の第2面16からの突出高さT2(図3参照)は、中指93が引っ掛かるのに十分な寸法(高さ)を有していればよく、好ましくは、中指93の指の太さとほぼ同じ寸法に設定する。
尚、第1突出ブロック22及び第2突出ブロック24のブレード面からの高さTは、高さ調整部材によって、使用者の手や指のサイズ、好みにより任意に設定できる。
図4に示す卓球ラケット52は、グリップ10が、グリップ芯体20と第1突出ブロック22との間に配設された第1高さ調整部材54と、グリップ芯体20と第2突出ブロック24との間に配設された第2高さ調整部材56とで構成されている。
第1高さ調整部材54は、第1面12側に位置する第1突出ブロック22の第1面12からの突出高さT1を調整するための部材であり、突出高さT1を増減させるために所定の高さ寸法を有しているとともに、第1突出ブロック22の平面視形状と同じ平面視形状を有している。第1高さ調整部材54に使用される材料としては、特に限定されるものではないが、好ましくはコルク材が用いられる。第1高さ調整部材54は、グリップ芯体20におけるブレード4の第1面12に接合される。そして、第1高さ調整部材54の図8中における上側に第1突出ブロック22が接合される。
第2高さ調整部材56は、第1高さ調整部材54と同様に、第2面16側に位置する第2突出ブロック24の第2面16からの突出高さT2を調整するための部材であり、突出高さT2を増減させるために所望の高さ寸法を有しており、グリップ芯体20におけるブレード4の第2面16に接合され、第2高さ調整部材56の図4中における下側に第2突出ブロック24が接合される。
第2高さ調整部材56により高さが調整された第2突出ブロック24の突出高さT2は、例えば、使用者の中指93の太さ(幅)に薬指94の太さとほぼ同じ長さを追加した寸法に設定することができる。この場合、第2突出ブロック24は、中指接触面36Aには中指93だけではなく、薬指94を掛けるようにすることができる。更に、第2高さ調整部材56により高さが調整された第2突出ブロック24の突出高さT2は、例えば、中指93の太さに、薬指94及び小指95の太さとほぼ同じ長さを追加した寸法に設定すれば、第2突出ブロック24の中指接触面36Aには、中指93だけではなく、薬指94及び小指95を掛けるようにすることができる。
このように、第2突出ブロック24のブレード4の第2面16からの突出高さT2を第1突出ブロック22の第1面12からの突出高さT1よりも高くすると、薬指94や小指95によっても第2突出ブロック24を掴めるようになり、グリップ10を握る際の安定性が増す。
以上のように、第1高さ調整部材54及び第2高さ調整部材56を介在させることにより、グリップ10におけるブレード4の板面に対して直交する方向の高さ(長さ)を調整することができ、使用者の手の大きさに合ったグリップを形成することができる。また、薬指、小指も協働してグリップを鷲掴みする際の調整を容易にする。
次に、第1突出ブロック22の長手方向の長さ、つまり、示指接触面32から掌当接面28までの長さL1、及び第2突出ブロック24の長手方向の長さ、つまり、中指接触面36から掌当接面28までの長さL2(いずれも図3参照)についても、使用者(プレーヤー)の手、掌、指の位置、大きさ、長さ、太さ、肉付き、握ったときの力の入り具合、フィーリングなどにより適宜長に設定すればよい。
例えば、掌当接面28に使用者の掌99を当接させた場合に(図6、図7A、図7B参照)、示指接触面32には、使用者の示指92のどの関節を曲げた状態で示指92を掛けるかによって、第1突出ブロック22の長さL1の適宜値が決定され、第2突出ブロック22の長さL2についても同様である。
図6は、指や掌の名称とそれらの各部位の所在位置を示す図であり、医療、技術等の分野において一般に使用されている学術用語又はそれに相当する用語を用いて説明する。
右手でラケットを把持する場合、図6に示す各指は、右から順に母指91、示指(人差し指)92、中指93、薬指94、及び小指95であり、掌99の母指91の、付け根近傍の膨らみ部位を母指球96、その他の4本の指の付け根近傍の膨らみ部位を指尖球97と呼ばれている。
掌99には、手の動きに合わせて、人それぞれに特長的な皺が現れ、それらは掌線と呼ばれている。掌線は、骨格や筋肉、手の使い方によってその位置はおおよそ一定した位置に現れる。指尖球97の裾野付近には、小指95から示指92に向かって掌線99aが水平に走り、掌線99aは、手相術の分野では感情線と呼ばれている。この感情線99aに向かって図中下方から感情線99aと合流するように斜め上方に知能線99bが走り、更に知能線99bの下方から、略母指球96の裾野に沿って斜め上方に生命線99cが走っている。
本発明に係る卓球ラケットの掌当接面28を、使用時に当接させる掌99の部位は、上記母指球96と指尖球97の間、特に示指92の付け根近傍の部位の間に形成される、図6において斜線で示す領域(この領域を「掌グリップ受容部位」と言う)98で定義することができ、図6において上述した知能線99bが、掌グリップ受容部位98の領域の上側境界を区画している。
そして、示指92は、尖端から末節骨92a(指の先の爪の付いた部分の骨)の部位、中節骨部位92b(指の真中部分の骨)の部位、及び基節骨92c(指の根元の骨)の部位を備えており、これらの内、示指接触面32には、示指92の関節を曲げた状態で、末節骨92aの部位、中節骨部位92bの部位を接触させることができ、基節骨92cを接触させることは難しい。中指93は、尖端から末節骨93aの部位、中節骨部位93bの部位、基節骨93cの部位を備え、これらの内、中指接触面36には、中指93の関節を曲げた状態で、末節骨93aの部位、中節骨部位93bの部位、更には基節骨93cの部位を接触させることができる。
例えば、第1突出ブロック22の長さL1は、図6に示す掌線(例えば、知能線99b)と第1突出ブロック22の示指92を添わせる側面を基準に選択すると、以下に説明する方法によって容易に設定することができる。
すなわち、掌当接面28の側縁28a(図1参照)を、掌99の知能線99bに宛がうように掌当接面28を掌グリップ受容部位98に押し当て、示指92を、第1突出ブロック22の側部に密着して沿うように宛がい、掌当接面28から示指92の先端関節位置92d(図6、図7B参照)までの距離を求め、これを第1突出ブロック22の適宜長さL1に設定すればよい。
より簡易的には、ラケット使用者の掌の感情線99aと示指92の先端関節位置92dの離間距離を測定し、その測定値から第1突出ブロック22の適宜長さL1を設定してもよい。
第2突出ブロック25の適宜長さL2は、上述のように求めた第1突出ブロック22の適宜長さL1から、示指92と中指93の先端関節位置差を加算して容易に設定することができる。
図5に示す卓球ラケット82は、そのグリップ110が第1突出ブロック122、グリップ芯体120及び第2突出ブロック124を含んで構成され、第1突出ブロック122と第2突出ブロック124の長さL1、L2が異なるものを使用した変形例を示している。
第1突出ブロック122及び第2突出ブロック124は、使用者の示指92及び中指93がそれぞれ接触する示指接触面32、中指接触面36を有し、第1突出ブロック122及び第2突出ブロック124の各終端面123、125及びグリップ芯体120の終端面121が面一となり、これらが協働してグリップ110の終端面、すなわち、グリップが使用者に握られた際に、使用者の掌と当接する掌当接面28を形成している。
ここで、第1突出ブロック122の好適な長さL1は、使用者が最も安定的にグリップ110を把持するに必要な長さと考えられるので、第1突出ブロック122の長さL1は、前述したとおり、掌当接面28に使用者の掌99のグリップ受容部位98を当接させた状態で、例えば、示指92の先端の関節92dを折り曲げて示指92(末節骨の部分)を示指接触面32に接触させ、且つ、示指92を、第1突出ブロック122の側部に密着して沿うように配置したときの、掌当接面28の掌当接位置から折り曲げた示指92の先端関節位置までの距離として求めることができる。
第2突出ブロック125の適宜長さL2は、上述のように求めた第1突出ブロック122の適宜長さL1から、示指92と中指93の先端関節位置差を加算して容易に設定することができる。
本発明に係る卓球ラケットは、グリップの第1及び第2ブロックを鷲掴みにすること(イーグルグリップ)を技術的思想としているので、示指92と中指93の指長さ等の相違に応じて、第1突出ブロック122の長さL1及び第2突出ブロック125の長さL2を適宜長に設定することにより、より安定してグリップ110を把持することができる。
上述の説明で明らかなように、グリップ10の各部の高さや長さT1、T2、L1、L2については、上記の条件を満たしていれば使用者の手のサイズや好みにより、示指や中指のどの部位を当接面に当接させるかなどの選択、長さLや高さTの設定などが任意に可能であることが分かる。
ここで、第2突出ブロック24の突出高さT2は、第1実施形態の発明にあっては、上記した第1突出ブロック22の突出高さT1と同じ高さに設定されている。T1とT2とを同じ高さとした場合、どちらか一方を高くした場合に比べ、ラケット全体に占めるグリップの重さの割合が小さくなり、ラケット全体として軽量化でき、試合中における使用者の負担軽減に貢献する。
第1突出ブロックと第2突出ブロックとが同じ突出高さであると、表裏で対称の形となるので、手に馴染みやすく操作性が向上する。この場合、第1面を掌側、第2面を手の甲側となるように握っていた卓球ラケットを、第1面を手の甲側、第2面を掌側となるように握りを変更すること(以下、「面の切り替え」という)が、試合中でも楽に行え、攻撃のバリエーションを増やすこともできる。
次に、卓球ラケット2の握り方について、図6~図9を参照して説明する。
まず、示指92と中指93との間にブレード4を挟むと共に(図8参照)、グリップ10の掌当接面28を上述した掌グリップ受容部位98(図6における斜線領域)に当接させる。この状態で示指92及び中指93を曲げて示指92を示指接触面32に接触させると共に、中指93を中指接触面36に接触させる。このとき、示指92は、第1突出ブロック22の側部に密着して沿うように配置し、母指91は、第1突出ブロック22の反対側の側部に密着するように沿わせて配置するのが好ましい。また、薬指94は中指93に沿うように、小指95は薬指94に沿うようにそれぞれ曲げる。
尚、図7Aは、示指92の中節骨部位92bを示指接触端面32に接触させ、グリップ22の示指接触端面32を深く巻くように掴んだ状態を示し、このとき、図9は、中指93をグリップ22の中指接触面36を深く巻くように掴んだ状態を示す。このようにグリップを深く巻くよう掴むと、グリップの安定性がよくなる。深く巻くグリップの掴み方についての詳細は後述する。
また、示指92の末節骨部位92aをグリップ22の示指接触端面32に接触させ、示指の先端を浅く当接させ(図7B参照)、中指93もグリップ22の中指接触面36を浅く当接させて、グリップ22を掴むこともできる。この場合にも、母指91は、ブレードの先端部6を下にして第1面12を見たとき、ブレード基端部8の示指接触面右側近傍(図7Bに示す斜線領域8a)を母指91で強く押さえてグリップを握ると、グリップ22を、示指92、中指93、及び母指91の3点支持により安定的に、且つ確りと握ることができる。
そして、示指92と母指91とにより第1突出ブロック22を両側から挟み込み、グリップ10の掌当接面28を掌99のグリップ受容部位98に当接させて第1突出ブロック22を支持するので、第1突出ブロック22に添わせる示指92及び母指91の支持点がグリップ受容部位98、従って掌当接面28から遠ざかる程、すなわち第1突出ブロック22の長さL1が長い程、グリップ10を安定的に把持することができる。
このように、使用者は、第1突出ブロック22の側部を示指92と母指91により支えつつ、示指92を第11出ブロック22の示指接触端面32に接触させ、中指93を第2突出ブロック24の中指接触面36に接触させて、卓球ラケット2のグリップ10の全体を、掌99のグリップ受容部位98の中に包み込むように保持でき、いわゆる鷲掴み状態、すなわち、鷲(Eagle:イーグル)が獲物を掴む様(Grip:グリップ)に似た態様でグリップ10を握ることができる。このようにグリップを握る様式を、本発明では、従来のペンホルダーグリップやシェークハンドグリップと対比させて、「イーグルグリップ」と称している。
本実施形態の卓球ラケット2では、上記のようにグリップ10を握るので、図7Aに示すように、卓球ラケット2のラケットヘッドとグリップエンドとを結んだ中心軸線X1が、使用者の前腕97の軸線X2が延びる方向に沿って延びる。これにより、まず、ブレード4の板面が延びる方向が、使用者の前腕97の軸線X2が延びる方向と一致することになるので、イーグルグリップは、ペンホルダーラケットのように交差角が生じることはない。このため、卓球ラケット2は、ブレードの板面が使用者の前腕の軸線に対して傾くことなく保持される。よって、卓球ラケット2は、フォアハンドストローク及びバックハンドストロークを以下のようにして行うことができることから、以下に示すような効果を得ることができる。
まず、例えば、右利きの使用者がフォアハンドストロークを行う場合、図8に示すように、手の甲100が上、掌99が下の状態にすることにより第1面12に貼られた第1ラバー14を相手側に向けられるので、この状態でスイングすれば、第1面12の側の第1ラバー14でボールを打つことができる。
このとき、ボールを下方から上方に、ボールの上半部を擦るように持ち上げてスイングすると、上回転のドライブ打法が可能であり、腕を真っ直ぐに伸ばして強打すると、スピードとスピンが掛った強烈なドライブ打法が可能である。
更に、主として示指92と中指93の指使いで、掌当接面28が受容される掌のグリップ受容部位98を支点として第1及び第2突出ブロック22,24を引き上げるようにしてスイングすると(これをイーグルグリップによる「プルスイング」又は「回転スイング」という)、図8に示す概略XS軸で示す軸周り(図中矢印SW1又はSW2で示す)にラケット2を回転させる打球が可能である。この指使いにより所望のスピンを掛けることができ、更にまた、指使いに加えて手首の返し(スナップ)を利かせると、「回転スイング」による更に強力なスピンが掛かったドライブ打法が可能である。
従来のシェークハンド打法では手首の返しのみで生まれていたドライブ(球の前方への回転)が、このラケットでは更に指先の動きを加えたスピン回転を掛けることができ、シェークハンド打法を超えるドライブを産み出す卓球ラケットを提供することができる。
第1面でバックハンドストロークを行う場合にも、ペンホルダーでは交差角の影響で右手利きの場合は打った球が左側に逸れる、といった問題があるが、本発明のイーグルグリップでは、このような問題が無く、手の動く方向に威力のある返球をする事が出来る。シェークハンド打法では第1面でバックを打つ事がないので、イーグルグリップによる第1面の打球は効果的な相手への打撃となる。しかし、この打法でも十分なドライブ(前方回転)をボールに与えることには限界があるので、相手がカット(後方回転)を加えて来たボールに対しては、後述する、効果的なドライブが作れる第2面でのバックハンドストロークが望ましい。
第2面でバックハンドストロークを行う場合、図8に示すように、手の甲98が上、掌99が下の状態のまま、卓球ラケット2を身体の左側に引くだけで第2面16に貼られた第2ラバー18を相手側に向けられるので、この状態でスイングすれば第2面16の第2ラバー18でボールを打つことができる。つまり、バックハンドストロークの際に腕をひねって第1面12を相手側に向ける動作をすることなく、第2面16の第2ラバー18を使って、簡単にバックハンド側のボールの処理をすることができるので、バックハンド側の対応が第1面のみを使うペンホルダーラケットに比べて容易で早く且つ効果的になる。
第2面で打つバックハンドストロークはシェークハンドストロークの場合に常用であるが、この打法はペンホルダーラケットでも使われていて、しばらく前には中国選手でこの打法を用いた世界チャンピオンが現れた様に、すでに一般的である。イーグルグリップラケットでこの打ち方をバックハンドスイングで行うと、二つのことでペンホルダーラケットを凌駕している。1)交差角がないために左右の広い範囲に来たボールに対してこの打法が適用できる。2)中指を軸にスイング(前述した「回転スイング」)をしてボールに強烈なドライブを生み出せる。後者の利点は、手首の回転でドライブを産み出すシェークハンドラケットにない利点でこの打法の選手に大変有利な状況を作り出す。
以上のように、本発明に係る卓球ラケット2は、ペンホルダーラケットで問題となっているバックハンドでの弱点を克服することができると共に、ペンホルダーラケットでの第1面のバックハンドスイングを強化したことにより、シェークハンドラケットに対してさらに有利な状況を産み出すことができる。
また、イーグルグリップを用いたスイングは、中心軸線X1が、使用者の前腕97の軸線X2が延びる方向に沿う方向に延びていることから、シェークハンドラケットのように、ラケットの中心軸線を腕の軸線から曲げることなく打ち込むことが出来る。さらに、ラケットはペンホルダーラケットの様に指先でも操作できるので、本発明に係る卓球ラケット2は、シェークハンドラケットに比べて、卓球台上での操作性が良く、また、卓球台上でも上回転のスピンを容易にかけられるので、卓球台上での攻撃性にも優れている。
更に、卓球ラケット2では、フォアハンドストロークの際に、図9中の矢印Bで示すように、手の甲98が下、掌99が上の状態になるように手首を回動させるだけで、第2面16の側の第2ラバー18を相手側に簡単に向けられる。この状態でやはり中指を軸にラケットを回転させて回転スイングすれば、フォアハンドストロークで第2面16の側の第2ラバー18でボールを打つことができる。このフォアハンドスイングを第2面(裏面)で打つ打ち方はこれまで卓球界で知られていない、或いは少なくとも実用されていなかった打ち方であり、通常のフォアハンドスイングとは全く異なったタイミングで、極めて効果的なドライブの効いた球を繰り出す事が出来、相手選手は容易には対応できない打ち方になる。この打ち方は第2面でバックハンドスイングをする場合と同様に、卓球台の台上で打つ場合に向いている。最近の卓球の実戦ではサービスに続く台上の戦いがゲームを決定する事が多く、先取速攻型のゲームの決定的な武器になると考えられる。
また、バックハンドストロークの際、図9に示すように、手の甲100が下、掌99が上の状態のまま、卓球ラケット2を身体の左側に引くだけで第1面12の側の第1ラバー14を相手側に向けられるので、この状態でスイングすれば第1面12の側の第1ラバー14でボールを打つことができる。つまり、バックハンドストロークにおいても、第2面16の側の第2ラバー18で打った場合と異なる球種のボールを打つことができる。
旧来のペンホルダーラケットでは、フォアハンドストロークもバックハンドストロークも第1面の側のラバーでしか打球できない。シェークハンドラケットでは、基本的にフォアハンドストロークでは、第1面の側のラバーでしか打球できず、バックハンドストロークでは、第2面の側のラバーでしか打球できない。
これに対し、本発明に係る卓球ラケット2は、上記のように、フォアハンドストロークでは第1面12の側の第1ラバー14での打球及び第2面16の側の第2ラバー18での打球が簡単に選択でき、バックハンドストロークでも、第1面12の側の第1ラバー14での打球及び第2面16の側の第2ラバー18での打球が簡単に選択できる。つまり、本発明に係る卓球ラケット2は、従来の卓球ラケットに比べ、多彩な球種のボールを容易に打つことができる優れた卓球ラケットであるといえる。これも、グリップ10を上記のように鷲掴み状態で握ることができるグリップ(イーグルグリップ)の形状によりもたらされるものである。
本発明に係る卓球ラケットは、上述したとおり、イーグルグリップにおいて、中指接触面に接触する中指と母指で第1突出ブロック22の長手方向の軸線(図7Aに示すX1軸)周りに右回転にひねり、母指をブレード面に直角に位置すれば、ブレード面が台に直角な位置を取り、ペンホルダーの「ショート」の守備あるいは攻撃を容易に行うことができる。このグリップの切り替えは、第2面側のグリップ端面に角度を付けたテーパ部や切欠きを設けることにより、「ショート」へのスムーズな移動を容易にすることができる。
尚、上述した第1実施形態のグリップ掌当接面の端面形状は、円形、楕円形、矩形等、特に限定するものではないが、グリップの掌当接面の周縁がなだらかな曲面であるよりは、エッジ効果のある稜線を有する平坦面に形成されているのが好ましく、滑りを防止し、良好なグリップ感が得られる。
尤も、掌当接面を周縁がなだらかな曲面で形成することもでき、この場合には、別途、第3実施形態で後述する、グリップが掌グリップ受容部位98の所望の位置に安定的に受容されるための手段が備えられることが好ましい。
(第2実施形態)
図10A及び図10Bは、本発明に係る第2実施形態の卓球ラケット2Aを示し、このラケット2Aは、第1実施形態のラケットのイーグルグリップの基本機能を保持したまま、グリップ端面にテーパ部(或いは切欠き部)を設け、伝統的なペンホルダーラケットの「ショート」の守備あるいは攻撃を容易にするグリップ機能を付加したもので、台上でのペンホルダー特有の打法が付加的に実現できるグリップ形状を備えている。
尚、第2実施形態のグリップ形状を説明するに当たり、既に説明した第1実施形態に係る卓球ラケット2と実質的に同じ、又は類推可能に類似する構成及び機能を有するものについては、第1実施形態に係る卓球ラケット2と同じ参照符号を付してその詳細な説明を省略する(後述する他の実施形態、変形例の説明においても同様)。
又、図10Aは、第2実施形態の卓球ラケット2Aのグリップ10Aの部分のみを示したもので、図1において一点鎖線で示す円Cで囲まれる第1実施形態のグリップ10に対応する部分のみを示している。
図10Aに示す卓球ラケット2Aのグリップ10Aは、グリップ芯体20を挟んで第1突出部材としての第1突出ブロック22と第2突出部材としての第2突出ブロック24Aで構成され、第2突出ブロック24Aの終端面を切り欠くようにして形成させたテーパ面29Aが形成されている。このテーパ面29Aは、ブレード第2面16と30~60度の傾斜角度α、図10Aでの例示では約45度の傾斜角度をなして形成されており、その上端縁がグリップ芯体20の終端面21に接してグリップ芯体20に貼着されている。
尚、テーパ面29Aの形成方法には特に限定するものではなく、図10A乃至図10Cで示すように、テーパ面を直交する方向から見て平坦面であってもよいし、図11Aで後述するように、曲面であってもよい。
一方、第1突出ブロック22は、ブレードの第1面12側のグリップ芯体終端面21に接し、グリップ芯体20に直角に配置されている。
この場合、第1突出ブロック22の終端面23とグリップ芯体20の終端面21の二つが面一となって、掌当接面28Aを構成することになり、図中、第1突出ブロック22の端面30は、示指接触面32Aであり、第2突出ブロック24Aの端面34は、中指接触面36Aである。
図10Aに示す卓球ラケット2Aのグリップ10Aは、第1突出ブロック22と第2突出ブロック24Aの長さL1,L2がそれぞれ、35mm、40mmであり、第1突出ブロック22Aの終端面23、すなわち掌当接面28Aからの示指接触面32A及び中指接触面36Aの各離間距離を、示指92と中指93の指長の差分に設定しておけば、良好なグリップ感が得られ、グリップ10Aを確りと鷲掴みすることができる。
そして、第2突出ブロック24Aは、その終端面29Aが傾斜面で形成させてテーパ部を構成しており、このテーパ部は、イーグルグリップからペンホルダーの「ショート」の守備あるいは攻撃への移行時に、掌当接面28Aに当接していた掌グリップ受容部位98の移動を容易且つ円滑にさせる。テーパ部の終端面29Aに掌グリップ受容部位98(図6参照)を宛がうと、図10Cに示すように、ペンホルダータイプの握りを違和感なく実現させることができる。第2突出ブロック24Aのテーパ部をなす終端面29Aは、「第2掌当接面」と称することが出来る。
卓球ラケット2Aをイーグルグリップから「ショート」のグリップへの握り替えは、上述したとおり、示指92で第1突出ブロック22を支えながら、中指93で第2突出ブロック24Aを押圧し、母指91で第1突出ブロック22の示指接触面近傍8a(図7B参照)においてブレード基端部8を押し上げ、母指91をブレード面に対して直立させるように押圧し、図7Aに示す軸X1周りにラケット2Aを捻るような指使いによって、迅速に且つ滑らかに「ショート」のグリップへの握り替えが行える。
特許文献1の第7図及び第8図に示すような、ペンホルダーの特長である、ラケットの第1面でボールを捕らえられるように腕をひねってするスイングを、卓球ラケット2Aを使って実現することができる。即ち、相手が正面に向かって強打したボールを、バックハンドでラケットに当てるようにして、巧みな指使いにより所望の方向に「ショート」打法で打ち返すことができ、シェークハンドラケットに比べて卓球台上での優れた操作性を実現できる。
(第2実施形態の変形例)
図11Aに示す卓球ラケット2Bのグリップ10Bは、グリップ芯体20を挟んで第1突出部材としての第1突出ブロック22Bと第2突出部材としての第2突出ブロック24Bで構成されるが、ブレードの第1面12側に配置される第1突出ブロック22Bは、グリップ芯体20の終端面21から長手方向外方に突出して取付けられており、突出端23Bに掌当接面28Bが形成される。一方、第2突出ブロック24Bは、グリップ芯体の終端面21に接してブレードの先端部側に配置されている。
この場合、第1突出ブロック22Bの終端面23Bのみが掌当接面28Bを構成することになり、図中、第1突出ブロック22Bの端面30は、示指接触面32Bであり、第2突出ブロック24Bの端面34は、中指接触面36Bである。
尚、第1突出ブロック22Bの示指接触面32Bと第2突出ブロック24Bの中指接触面36Bの、各掌当接面28Bからの距離の差を、示指92と中指93の指長の差分に設定しておけば、良好なグリップ感が得られ、グリップ10Bを確りと鷲掴みすることができる。
図11Aに示したグリップ10Bは、第2突出ブロック24Bから断面長楕円4分割形状の柱状体をなす、図中斜線で示す部分25b(図11B参照)を切り欠くようにして形成させた終端面29Bが備えられており、図10A~図10Cを参照して行った説明から容易に類推されるように、終端面29Bが第2掌当接面となり、第2掌当接面29Bに掌グリップ受容部位98(図6参照)を宛がうと、ペンホルダータイプの握りを違和感なく実現でき、この場合にもペンホルダーラケットの特長である、台上での「ショート」打法が可能となる。
図12は、第2実施形態の別の好ましい変形例の卓球ラケット2Cを示す。卓球ラケット2Cのグリップ10Cは、グリップ芯体20を挟んで第1突出部材としての第1突出ブロック22Cと第2突出部材としての第2突出ブロック24Cで構成される。
第2突出ブロック24Cは、図10Aに示した第2実施形態の第2突出ブロック24Aと類似した形状を有しており、その終端面の一部を切り欠いたようにして形成されているテーパ面29Cが、図10Aの第2実施形態に形成されているテーパ面25Aより大きな角度(約60°)をなしている点で異なっている。
また、グリップ芯体20の終端面21Cがほぼ円筒面をなして外側に突出するように形成されている。第1突出ブロック22Cの終端面23Cも、第2突出ブロック24Cの終端面29Cに平行するように傾斜するテーパ面を形成しており、第1突出ブロック22Cが貼着されるブレード第1面12上でグリップ芯体20の終端面21Cと曲面をなして滑らかに接続されている。従って、図12に示す卓球ラケット2Cの場合、曲面で滑らかに接続される円筒状のグリップ芯体の終端面21Cと第1突出ブロック22Cの終端面23Cとで形成される、側面視で一方の傾斜が他方より長いなだらかな谷状の窪みが掌当接面28Cとなる。そして、この掌当接面28Cと掌グリップ受容部位98の両者が互いに適合して嵌り合い、掌当接面28Cが安定的に掌グリップ受容部位98に受容され保持されることによって、グリップ10Cの滑りを防止して、ラケット使用者(プレーヤー)に、滑りがなく、安定したグリップ感を与える。
この場合、第1突出ブロック22Cの傾斜する終端面23Cと、グリップ芯体20の円筒面をなして外側に突出する終端面21Cとが掌当接面28Cを構成することになり、図中、第1突出ブロック22Cの端面30は、示指接触面32Cであり、第2突出ブロック24Cの端面34は、中指接触面36Cである。
そして、第2突出ブロック24Cのテーパ面29C(第2掌当接面)は、イーグルグリップからペンホルダーの「ショート」の守備あるいは攻撃への移行時、掌当接面28Cに当接していた掌グリップ受容部位98を、容易且つ円滑に移動させることができる。そして、テーパ部の終端面29Cに掌グリップ受容部位98(図6参照)を宛がうと、テーパ部が第2掌当接面となって、ペンホルダータイプの握りを違和感なく実現させることができ、「ショート」の打法を本発明の卓球ラケットでも行うことができる。
(第3実施形態)
本発明に係る卓球ラケットの第3実施形態について、図13を参照して説明する。
第3実施形態の卓球ラケット2Dは、図1乃至図3に示す第1実施形態の卓球ラケット2や、第1実施形態に関連して例示した変形例の卓球ラケットに対し、又、図10A乃至図10Cに示す第2実施形態の卓球ラケット2Aや第2実施形態に関連して例示した変形例の卓球ラケットに対し、グリップ滑り防止機能や、鷲掴みにしてグリップを握ったとき、グリップの終端面を掌の所望位置に位置決めするための手段を更に付加したものである。
尚、掌当接面の端面形状により付与したグリップの滑り防止機能については、第1実施形態及び第2実施形態の説明においてすでにその一部を例示している。
図13に示す第3実施形態の卓球ラケット2Dのグリップ10Dは、グリップ芯体20を挟んで第1突出部材としての第1突出ブロック22Dと第2突出部材としての第2突出ブロック24Dを備え、この卓球ラケット2Dの場合、第1実施形態の卓球ラケット2と同様に、第1突出ブロック22Dの終端面23D、グリップ芯体20の終端面21、及び第2突出ブロック24の終端面25が面一となっており、これらが協働してグリップ10Dの終端面26を形成している。この終端面26は、グリップ10Dが使用者に握られた際に、使用者の掌と当接するための掌当接面28Dを構成することになり、図中、第1突出ブロック22Dの端面30は、示指接触面32Dであり、第2突出ブロック24Dの端面34は、中指接触面36Dである。
掌当接面28Dは、使用者がグリップ10Dを握った際に掌99のグリップ受容部位98(図6参照)に受容される。尚、掌99側に位置する掌グリップ受容部位98の近傍であって、手の甲100側の部位100a(図7A参照)は甲合谷と呼ばれている。
第1突出ブロック22Dは、その上面に配設されたサポートプレート64を更に備えて構成されている。そしてサポートプレート64は、第1突出ブロック22Dを把持する示指92及び母指91、並びに、上述した甲合谷部分100a(図7A参照)の少なくとも一つと接触するサポート面66cを備えている。
このサポートプレート64は、ブレード4の先端部6とは反対の方向に向かって掌当接面28Dよりも突出しているテール部66を有している。そしてテール部66の下面66cは、使用者が卓球ラケット62を握った際に、使用者の甲合谷部分100aがサポートプレートの下面66cに密着する、又は当接することより、掌グリップ受容部位98(図6参照)の所望位置に掌当接面28をガイドしてその位置に宛がうことができ、また、卓球ラケット62のぶれ(滑り)を抑える。これにより、卓球ラケット62を握った際、及びスイング時のグリップ安定性が増す。
サポートプレート64は、第1突出ブロック22Dよりも長尺で厚みが薄い矩形の板状をなしている(図14A参照)。サポートプレート64に使用される材料としては、特に限定されるものではないが、比較的曲げ強度が高く軽量な木材を用いることが好ましい。
尚、この第3実施形態においても、第2実施形態で用いた高さ調整部材54、56を追加しても構わないし、第1突出ブロック22D及び第2突出ブロック24の高さや長さについても使用者の指の長さや掌の大きさなどに応じ適宜に設定すればよい。
また、サポートプレートの形状は、図14Bに示すように、第1突出ブロック22Dの示指接触面32Dから掌当接面28Dに向かって、プレート側縁66aが第1突出ブロック22Dの両側の側壁縁を取り巻くように徐々に外方に膨出し、テール部66の下面66cを鍔状に形成させることもできる。この場合、グリップ10Dを握った使用者の母指91、示指92及び甲合谷部分100a(図7A参照)がサポートプレートの下面66cに密着する、又は当接することより、グリップ位置の移動が制限され、グリップ安定性を増すことができる。
更に、第1突出ブロック22Dについては、サポートプレート64に相当する部分を一体的に、一つの部材で形成しても構わない。つまり、第1突出ブロック22Dにおいて、その終端面23の上部が後方に延出するようにしてテール部66を一体的に設けても構わない。
更に又、図13において斜線で示す部分25bを、図11Aで説明したと同様に削りとって、切欠き部25bを設けることにより第2掌当接面29Dを形成し、ペンホルダーの「ショート」への移行を円滑、容易にすることもできる。
尚、「ショート」への移行を円滑、容易にするためには、示指92や母指91の指使いの妨げにならないように、サポートプレートのテール部66は、図14Aや図14Cに示す形状のものが好ましい。
更に、第3実施形態に係る卓球ラケットの変形例2Eについて、図15を参照して説明する。
図15に示す卓球ラケット2Eは、ブレード4の第1面(表面)12に対する角度αが鋭角となるように傾斜している掌当接面28Eを備えている。このように掌当接面28Eが傾斜していると、サポートプレート64と傾斜した掌当接面28Eとが協働して、使用者がグリップ10Eを握った際に、掌当接面28Eが掌99の最適受容位置、すなわち掌グリップ受容部位98に位置ずれなく適合し、ラケットの滑りを防止してグリップ安定性や使用者の安定感を増す効果を奏する。
ここで、角度αとしては、特に限定されるものではなく、例えば、70度~85度程度に設定すると掌99を握った際の掌グリップ受容部位98に合致するので好ましい。
変形例の卓球ラケット2Eにおいても、テール部66の下面66cの形状を、図14A乃至図14Cに例示した種々の形状に形成することもできる。この場合、グリップ10Eを握った使用者の甲合谷部分100a及び指をサポートプレートの下面66cにより確りと保持することができ、グリップの安定性を増すことができる。
尚、卓球ラケットの変形例2Eにおいても、図11A及び図11Bで示す第2実施形態の卓球ラケット2Bと同様に、第2突出ブロック24Eの掌当接面28Eの斜線で示す部分25bを切り欠いて、第2掌当接面29Eを形成し、ペンホルダーラケットの特長である「ショート」打法への移行を迅速、容易にすることもできる。
(第4実施形態)
図16は、本発明に係る第4実施形態の卓球ラケット2Fを示す。このラケット2Fのグリップ10Fは、ブレード4の一部をなすグリップ芯体20と、この芯体20を挟んで第1突出部材としての第1突出ブロック22Fと、第2突出部材としての第2突出ブロック24Fとで構成され、グリップ幅及び長さは、第1実施形態のグリップ10と同様に、グリップ10Fを握ったとき、掌及び指にフィット感を備える適宜長さに設定される。
グリップ芯体20は、ブレード4の先端部6とは反対の側に位置する終端面21Fを備え、その終端面21Fは、円筒面形状をなしている。
第1突出ブロック22Fは、ブレード4の第1面(表面)12側に配設され、全体がほぼ台形形状をなしている。このブロック22Fの、ブレード先端部6側の端面30は、グリップ芯体20に対して垂直に形成され、グリップ10Fが使用者に握られた際に、使用者の示指92(図6参照)と接触する示指接触面32Fとなる。端面30の高さは、使用者の示指92の太さにも依るが、示指の太さに応じた適宜高さに設定される。
更に、この端面30と直角に連なり、グリップ芯体20と平行する、矩形状の水平面22a、及びこの水平面22aと上述の終端面21Fの曲面とに滑らかに連なる傾斜面22bを備えている。
一方、第2突出ブロック24Fも、全体がほぼ台形形状をなしており、ブレード4の第2面(裏面)16側に配設されている。このブロック24Fの、ブレード先端部6側の端面34は、グリップ芯体20に対して垂直に形成され、グリップ10Fが使用者に握られた際に、使用者の少なくとも中指93、薬指94(図6参照)と接触する中指接触面36Fとなる。従って、端面34の高さは、使用者の指の太さにもよるが、少なくとも中指93、薬指94を併せた指の太さに応じ、適宜高さに設定される。第2突出ブロック24Fの中指接触面36Fには、中指93及び薬指94だけではなく、小指95を掛けるようにすることもでき、その場合、端面34の高さは、小指95の太さを加えた高さに設定される。
従って、第2突出ブロック24Fは、第1突出ブロック22Fより背が高く、しかも人差指と中指の指の長さの違いから、ブロック24Fの端面34の方が第1突出ブロック22Fの端面30よりブレード先端部6に近い位置に配置されることになる。
ブロック24Fも、端面34と直角に連なり、グリップ芯体20と平行する矩形の水平面24a、及びこの水平面24aと上述の終端面21Fの曲面とが滑らかに連なる傾斜面24bを備えている。
第4実施形態においては、曲面をなす終端面21F及びそれに連なり、終端面21F近傍の傾斜面22bの一部が掌当接面28Fとなる。
次に、第1突出ブロック22F及び第2突出ブロック24Fをブレードの最適位置に取付ける方法について説明する。
本発明に係る卓球ラケットの握り方については、既に第1実施形態等において詳細に説明したとおり、示指接触面に当接させる示指92、中指接触面に当接させる中指93、及びブレード4の第1面(表面)12側の、示指接触面近傍の基端部領域8a(図7B参照)を押圧する母指91の三本の指使いが極めて重要であり、主としてこれら三本の指使いによって、ブレード4の打球方向を自在にコントロールしている。
従って、上記三本の指を自在に操作できるためには、本発明の卓球ラケットのグリップ示指接触面32Fは、グリップ芯体20を外れ、ブレード先端部6側のブレード基端部8に位置していなければならず、示指接触面32Fに示指92を深く巻くように当接させても(図7A、図7B参照)、母指91が上記示指接触面近傍を押圧できるに十分な基端部領域8aが確保されなければならない。
また、第2突出ブロック24Fは、示指92と中指93の指長の差の関係から、中指接触面36Fがブレード第2面(裏面)16側のブレード基端部8に位置付けられる(図16参照)。
このような条件を満たした上で、第1突出ブロック22F及び第2突出ブロック24Fのブロック長は、使用者の指の長さに応じて適宜長さとなるように設定される。そして、各ブロック22F、24Fの取付けに当たっては、グリップ芯体20の終端面21Fを基準位置とすると、第1突出ブロック22Fは、示指接触面32Fがグリップ芯体20の終端面21Fからの距離Lf1になるように取り付けられる。一方、第2突出ブロック24Fは、中指接触面36Fがグリップ芯体20の終端面21Fからの距離Lf2になるように取り付けられる。
グリップ芯体20の終端面21Fを基準位置とすることに代えて、図16に破線で示すように、グリップ芯体20の所定の位置に位置決めピン50を、グリップ芯体20を貫通するように芯体20に打ち込み、対応して第1突出ブロック22F及び第2突出ブロック24に穿孔したピン孔にピン50を篏合させて第1突出ブロック22F及び第2突出ブロック24をグリップ芯体20に貼り付けることもできる。
位置決めピン50を用いると、示指接触面32Fと中指接触面36Fの正確な位置決めができると共に、グリップ10Fへの過度なグリップ力に耐え、貼付け強度を高めることができる。
また、長めのグリップ芯体20に、位置決めピン50を基準にして、使用者に好適な長さの第1突出ブロック22F及び第2突出ブロック24Fを取付け、余分となってはみ出たグリップ芯体20の終端面21Fは、削り落とせばよく、種々の長さのグリップ10Fに対応して卓球ラケットの製造が容易になる。
第4実施形態のラケット2Fにおいても、他の実施形態で既に説明したとおり、示指92と中指93との間にブレード4を挟むと共に,示指92を示指接触面32Fに接触させ、中指93を中指接触面36Fに接触させる。このとき、グリップ10Fの掌当接面28Fを、掌99を覆いかぶせるように、上述した掌グリップ受容部位98に当接させる。そして、示指92は、第1突出ブロック22Fの側部22cに密着して沿うように配置し、母指91は、第1突出ブロック22Fの反対側の側部22dに密着するように沿わせて配置し、薬指94は中指93に沿うように、小指95は薬指94に沿うようにそれぞれ曲げてグリップ10Fを握ると、既に説明した鷲掴み状態(「イーグルグリップ」)でグリップ10Fを握ることができ、上述した「回転スイング」による更に強力なスピンが掛かったドライブ打法などが実現される。
第4実施形態のグリップ10Fは、第1突出部材22Fが側面視で三角形状をなし、傾斜面22bを備えるとことによって、掌が傾斜面22bにフィットして持ち易いという利点がある。
また、例えば、示指接触面32Fに接触する示指92がフィットするように、端面30に窪み22eを形成させてもよい。
なお、使用者の指長に合わせて端面30、34を削り、グリップ長Lf1、Lf2の長さを調整して示指接触面32Fや中指接触面36Fを形成させる。第1突出ブロック22F及び第2突出ブロック24Fの水平面22a、24aは、削り代として適宜長さに設定されている。
(第5実施形態)
図17A及び図17Bは、本発明に係る第5実施形態として、卓球ラケット2Gを示す。このラケット2Gのグリップ10Gは、ブレードの一部をなすグリップ芯体20と、この芯体20の両面に貼り付けて固定される突出ブロック体40とから成り、突出ブロック体40が、グリップ芯体20の第1面(表面)12側に貼着される第1突出ブロック部42と、第2面(裏面)16側に貼着される第2突出ブロック部44とが一体に成形されて構成される点で他の実施形態のグリップ形状と異なる。
より詳細に説明すると、上記突出ブロック体40は、図17Bに示すように、第1突出ブロック部42、第2突出ブロック部44、及びこれらのブロック部42,44を一体に結合するグリップエンド部46を備え、第1突出ブロック部42と第2突出ブロック部44との対向面間には嵌合溝48が形成されている。突出ブロック体40は、この嵌合溝48にグリップ芯体20を嵌合させ、接着剤で突出ブロック体40をグリップ芯体20に接合してグリップ10Gが組み立てられる。
第1突出ブロック部42は、略直角三角形状の側面を有し、グリップ芯体20に直交する示指接触面32G、示指接触面32Gに連なり、グリップ芯体20に平行な水平面42a、更にグリップエンド46の終端面46aに連なる矩形状の傾斜面42bを備えており、第4実施形態の第1突出ブロック22Fと類似の形状を有している。
同様に、第2突出ブロック部44も、略直角三角形状の側面を有し、グリップ芯体20に直交する中指接触面36G、中指接触面36Gに連なり、グリップ芯体20に平行な水平面44a、更にグリップエンド46の終端面46aに連なる矩形状の傾斜面44bを備えており、第4実施形態の第2突出ブロック24Fと類似の形状を有している。
第5実施形態の卓球ラケット2Gは、篏合溝48の溝深さを調節すると、グリップ芯体20の終端面21を基準にして、示指接触面32G及び中指接触面36Gのブレード取付け位置を調節することができ、掌や指の長さに応じた種々の大きさのグリップ10Gをブレード4に取り付けることができる。
卓球ラケット2Gにおいても、他の実施形態の説明から容易に類推できるように、グリップ10Gの掌当接面28Gを掌グリップ受容部位98に宛がってこれを受け止め、示指92が示指接触面32Gを、中指93と薬指94が中指接触面36Gを、母指91がブレード基端部8をそれぞれ押圧し、それらの加える力を調整することによって、ラケット2Gの打球面を自在にコントロールすることができ、グリップ10Gを鷲掴みにしてこれを安定的に、且つ確りと把持することができる。その結果、バックハンド或いはフォアハンドでそれぞれが異なるドライブやスピンを与える打法が可能になる。
また、グリップ10Gの第1突出ブロック部42が側面視で三角形状をなし、傾斜面42bを備えるとことによって、掌が傾斜面42bにフィットして持ち易いという利点もある。
グリップ10Gの第2突出ブロック部44についても、側面視で三角形状をなし、傾斜面44bを備えるが、この傾斜面44bは、第2実施形態で説明した、第2突出ブロック24Aの終端面29Aに形成させた傾斜面(テーパ部)と同様の作用効果を有し、傾斜面44bに掌グリップ受容部位98(図6参照)を宛がうとペンホルダータイプの握りに違和感なく移行させることがでる。従って、「傾斜面44b」によって、伝統的なペンホルダーラケットの「ショート」の守備あるいは攻撃を容易にするグリップ機能が付加されている。
なお、第5実施形態は、第1及び第2突出ブロック部を一体に成形したブロック体を卓球ラケットのグリップに使用するものであるが、第1乃至第3の実施形態にも同様に応用することができる。
卓球ラケットのグリップを、第5実施形態のように突出ブロック体として一体に成形することができれば、ブロック体の成形が樹脂の射出成型等により加工が容易になり、木質素材に限らず、樹脂材料を使用して加工コストの低減を図ることができる。
2、2A~2F 卓球ラケット
4 ブレード
10、10A~10F グリップ
14 第1のラバー
18 第2のラバー
20 グリップ芯体
22、22A~22F 第1突出ブロック(第1突出部材)
24、24B~24F 第2突出ブロック(第2突出部材)
28、28B~28F 掌当接面
29A~29F 第2掌当接面
32、32B~32F 示指接触面
36、36B~36F 中指接触面
40 突出ブロック体40
42 第1突出部材
44 第2突出部材
98 掌グリップ受容部位
100 手の甲
100a 甲合谷

Claims (3)

  1. 第1面及び第2面を有する、平板状のブレードと、当該ブレードの先端部とは反対の基端部に設けられているグリップとを備え、前記ブレードの第1面及び第2面の両面にラバーを貼着して使用される卓球ラケットであって、
    前記グリップは、
    前記ブレードの外周縁から延出したグリップ芯体、
    前記グリップ芯体における第1面の側に配設された第1突出部材、及び
    前記グリップ芯体における第2面の側に配設された第2突出部材を備え、並びに
    前記第1突出部材におけるブレード先端部側に位置する一方端に設けられ、使用者の示指が接触して押圧される示指接触面、
    前記第2突出部材におけるブレード先端部側に位置する一方端に設けられ、使用者の中指が接触して押圧される中指接触面、及び
    前記第1突出部材には、前記グリップ芯体の第1面を上向きの水平基準にしたとき、前記一方端から、前記ブレード先端部とは反対側の他方端方向に向かって下り勾配で傾斜する傾斜面が形成され、当該傾斜面に、使用者の掌が当接して押圧される掌当接面を有し、
    使用時に、前記示指接触面を押圧する示指、前記中指接触面を押圧する中指、及び前記掌当接面を押圧する掌により、前記グリップ全体を掌内に包み込むように掴んで、前記グリップを把持して使用され、その際、前記傾斜面に前記掌が上方から覆いかぶせており、前記ブレードの先端部と基端部とを結んだ中心軸線が、使用者の前腕の軸線が延びる方向に沿って延びる、卓球ラケット。
  2. 前記第1突出部材と前記第2突出部材とが一体に成形された突出ブロック体を備え、
    当該突出ブロック体は、第1突出部材と第2突出部材との間に前記グリップ芯体を接合するための嵌合溝を有する、請求項に記載の卓球ラケット。
  3. 前記第2突出部材は、前記グリップ芯体の第2面を上向きの水平基準にしたとき、前記一方端から、前記ブレード先端部とは反対側の他方端方向に向かって下り勾配の傾斜面を備える、請求項1又2に記載の卓球ラケット。
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