JP7308076B2 - バスキュラーアクセス異常検知装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、透析患者等のバスキュラーアクセスの異常検知装置に関するものである。
腎機能が低下した患者に対し、血液を体外に取り出し透析装置により浄化する治療法が用いられている。血液を体外に脱血したり返血したりする体外循環治療を行うための人体側の出入り口はバスキュラーアクセスと呼ばれている。
バスキュラーアクセスは、透析療法をはじめ、体外循環による治療を行う際の重要な部位である。このバスキュラーアクセスで狭窄や閉塞などの血流障害が起こると体外循環療法ができなくなり死に至る可能性があるためバスキュラーアクセスの異常の検知は極めて重要である。
通常、バスキュラーアクセスの異常を調べるため、治療前後にバスキュラーアクセスを聴診と触診によってチェックする方法が行われている。聴診による検知では、治療前後において聴診器でバスキュラーアクセスの近傍を聴診し、音の大きさと音域を聞いて異常がないかを判断している。バスキュラーアクセスが正常な場合は、大きくかつ低い音で聴診することができるが、バスキュラーアクセスが狭窄すると低音は小さくなり高音が大きくなる。さらに狭窄が進むと音量は小さくなり、閉塞すると聴診できなくなる。聴診音が聞き取りにくい場合には、超音波ドップラ血流計で血流音を聞くこともあるが、その際にはプローブと皮膚の間にゼリーを塗布する必要があるため、患者に不快感を与える場合もある。
触診によるバスキュラーアクセスの異常の検知も行われている。バスキュラーアクセスにはいくつかの種類があり、最もよく用いられているものに内シャントがある。内シャントは、主に橈骨動脈と橈側皮静脈が用いられ、それらを吻合することにより形成される。この吻合箇所では圧力が高い動脈血が静脈血管に流し込まれるため乱流が発生し、血管壁をたたくことにより生じる振動(スリル)を触診することによりバスキュラーアクセスの異常を検知することができる。内シャントが狭窄から閉塞に近づいていくと血流量が減るためスリルは減少していき、内シャントが閉塞すると拍動を感じることはできるが、スリルを感じることができなくなるので、触診により異常を検知することができる。近年では、超音波エコーによる診断方法も普及している(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-336253号公報
聴診法や触診法による診断方法は、いずれも医療従事者の感覚による診断であるためバスキュラーアクセスの状態を定量化できず、正常あるいは異常であるかを定性的なデータで共有している。データの定量化のためディジタル聴診器が導入されている場合もあるが、高価であるため広く普及しておらず、正常/異常の判断は依然として、医療従事者の感覚に任されている。また、超音波エコーによる診断方法では、バスキュラーアクセスを画像で得ることができるため狭窄部位の特定も可能であるが、その操作は熟練者に限られる。また、測定機器が大型であり、全ての患者の治療前後に簡便に操作することは難しい。
本願発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、医療従事者の感覚によらないバスキュラーアクセスの異常検知を可能とし、簡便に操作可能なバスキュラーアクセス異常検知装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本願発明のバスキュラーアクセス異常検知装置では、被験者のバスキュラーアクセスの近傍に配置され、血流に関わる測定値を測定する流量センサと、前記流量センサの前記測定値を記録する記録部と、前記記録部に記録された前記測定値を解析して、前記バスキュラーアクセスの異常の有無を判定する判定部と、前記判定部により前記バスキュラーアクセスに異常があると判定された場合に、異常通知する通知部とを有し、前記流量センサは、前記バスキュラーアクセスの測定部位に光を照射する発光部と、前記測定部位からの反射光を受光する受光部とを有し、前記記録部には、25msec以上50msec以下の時間間隔で測定された前記測定値が記録されていることを特徴とする。
前記判定部は、前記測定値を周波数解析することにより、前記バスキュラーアクセスにおいて発生するスリル波形を抽出し、前記スリル波形の振幅の変動に基づいて、前記バスキュラーアクセスにおける異常の有無を判定してもよい。
前記流量センサは、レーザドップラ方式の流量センサであってもよい。
前記受光部のデータサンプリング周波数は、200kHz以上2MHz以下であってもよい。
前記流量センサは、PPG(Photo Plethysmography)方式の流量センサであり、前記発光部は、吸収係数の異なる2以上の波長の光を発光してもよい。
前記記録部には、50msec以下の時間間隔で測定された前記測定値が記録されていてもよい。
前記流量センサの測定値に応じた音を発生させる音発生部をさらに有してもよい
前記バスキュラーアクセスにおいて発生する音を集音する複数のマイクをさらに有してもよい。
本願発明によれば、医療従事者の感覚によらないバスキュラーアクセスの異常検知を可能とし、簡便に操作可能なバスキュラーアクセス異常検知装置を提供することが可能となる。
図1は、バスキュラーアクセスを説明するための図である。 図2は、レーザドップラ方式の流量センサの構成例である。 図3は、PPG方式の流量センサの構成例である。 図4は、第1の実施の形態におけるバスキュラーアクセス異常検知装置の構成例である。 図5は、バスキュラーアクセスにおける血流測定例である。 図6は、バスキュラーアクセスにおける血流波形の周波数解析例である。 図7は、フォトダイオードの受光量の時間応答データを周波数解析したものである。
以下、本願発明の実施の形態について説明する。尚、本願発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
<バスキュラーアクセス>
図1を用いて、本願発明における血流の測定対象であるバスキュラーアクセスを説明する。バスキュラーアクセスとは血液を体外に脱血したり返血したりする体外循環を行うための人体側の出入り口である。バスキュラーアクセスとしては、皮膚の下で動脈200と静脈300を吻合する内シャントが用いられることが多い。図1の内シャントでは、動脈200側の血液を静脈300側に流し、静脈300の血流量を増加させ、静脈300側に脱血する針を刺すことで、人工透析に必要となる200ml/min程度の血流を確保することができる。内シャントでは動脈200の流速の速い血流が静脈300に流れ込む際に乱流が発生し、その乱流による振動はスリルと呼ばれている。本願発明では、このバスキュラーアクセスにおいて発生するスリルを含む血流の測定値を解析することにより、バスキュラーアクセスの異常の有無を判定する。
<流量センサ>
図2、3を用いて、本願発明の実施の形態で用いる流量センサについて説明する。本願発明の実施の形態で用いる流量センサは、血流に関わる測定値を測定する血流センサである。本願発明の実施の形態では、血流センサで測定した血流に関わる測定値を解析することにより、バスキュラーアクセスの異常の有無を判定する。
図2は、レーザドップラ方式の流量センサの構成例である。血流センサ20は、発光部であるレーザダイオード21、受光部であるフォトダイオード22、フォトダイオード22の出力信号により血流量を演算する演算部23より構成される。血流センサ20は、バスキュラーアクセス100からの散乱反射された光を検出できるように、バスキュラーアクセス100の近傍の被験者の皮膚110に接して、またはほぼ接するように配置される。レーザダイオード21からの出射光は、測定部位における皮膚110の表面、皮膚内部の生体細胞120、皮膚内部の血管内部を流れる赤血球等の散乱物質130などの測定部位の各部において散乱反射される。
フォトダイオード22は、これらの測定部位の各部からの反射光の干渉光を受光する。各部からの反射光の内、血管内部を流れる赤血球等の散乱物質130からの反射光は、散乱物質の流速に応じ光の波長がドップラシフトにより若干量変化することが知られている。一方、その他の反射光の波長は血液の流れと関係なく一定であるため、フォトダイオード22が受光する干渉光には、血流量の変化によるドップラシフト量に応じた光量変化が生じる。演算部23では、フォトダイオード22が受光した光量の時間応答データをフーリエ変換し、さらに周波数の重み付き積分である1次モーメントを算出して、光パワーでの規格化処理をすることで血流量に比例した出力を算出することができる。
図3は、PPG(Photo Plethysmography)方式の流量センサの構成例である。血流センサ30は、発光部である第1のLED31、第1のLED31と異なる波長の光を発光する第2のLED32、受光部であるフォトダイオード33、フォトダイオード33の出力信号により血流量を演算する演算部34より構成されている。血流センサ30は、バスキュラーアクセス100からの散乱反射された光を検出できるように、バスキュラーアクセス100の近傍の被験者の皮膚110に接して、またはほぼ接するように配置される。
第1のLED31からの出射光は、測定部位における皮膚110の表面、皮膚内部の生体細胞120、皮膚内部の血管内部を流れる赤血球等の散乱物質130に到達して、吸収・散乱された後、フォトダイオード33で受光される。第1のLED31が発光する光としては、生体組織を透過しやすく、かつ赤血球中の酸化ヘモグロビンに対して吸収係数が大きい波長帯の波長である、赤外光(800~900nm)や緑色光(500~600nm)が用いられる。血液量が変化すると赤血球130により吸収される光量が変化し、フォトダイオード33での受光量が変化するので、それを利用して、血流量の変動を測定することができる。
また、第2のLED32としては、第1のLED31と比較して吸収係数の異なる波長の光を発光するLEDを用いる。吸収係数の異なる波長の光を発光する第1のLED31と第2のLED32の受光量の差分を用いることで、被験者と血流センサ30の間の相対移動に起因するノイズを抑制しながら血流量を測定することができる。
<第1の実施の形態>
図4を用いて本願発明の第1の実施の形態を説明する。バスキュラーアクセス異常検知装置10は、血流センサ11、バスキュラーアクセスの異常を判定する判定部12、血流センサ11で測定された血流に関する測定値が記録される記録部13、バスキュラーアクセスの異常状態を通知する通知部14とから構成されている。血流センサ20は、バスキュラーアクセス100からの散乱反射された光を検出できるように、バスキュラーアクセス100の近傍に配置される。
バスキュラーアクセス異常検知装置10において、前述の図2または図3の血流センサ11によりバスキュラーアクセス100の測定部位の血流を測定し、測定した血流を解析することにより、バスキュラーアクセス100の異常の有無を判定する。測定した血流の測定波形のデータは、記録部13に記録され、判定部12で解析される。解析の結果、バスキュラーアクセス100の狭窄や閉塞が疑われる場合、通知部14により、バスキュラーアクセス異常検知装置10の外部に異常状態が通知される。ここで、異常状態の通知はLED等を点灯させるような通知手段を用いてもよいし、無線通信手段を用いて外部の装置に異常状態を通知してもよい。
なお、バスキュラーアクセス異常検知装置10は、記憶部、I/F部および中央処理部を備えたコンピュータによって構成してもよく、判定部12、通知部14における処理を中央処理部のプログラムによって実施するように構成してもよい。その場合には、中央処理部に予めそのプログラムを搭載しておいてもよく、あるいは記憶部に記憶したプログラムを中央処理部にダウンロードするように構成してもよい。
図5は、バスキュラーアクセスにおける血流測定例である。血流は心拍に応じた周期1秒前後(周波数1Hz前後)の振幅が大きい心拍波形に、心拍波形において血流が減少する区間で顕著にみられる細かい振動波形が加わった波形となる。細かい振動波形は前述したスリルと呼ばれる振動に起因するものである。このスリル波形を含む血流波形を周波数解析することにより、バスキュラーアクセスの異常の有無を判定することができる。
図6は、バスキュラーアクセスにおける血流波形の周波数解析例である。最も低周波側の1Hz近傍のピークは心拍周波数によるものであり、血流波形には、心拍周波数に対し2~10倍程度の高調波成分が更に含まれている。心拍周波数より高周波の周波数成分は、バスキュラーアクセスにおけるスリル波形に起因するものである。
図6の解析例では、血流波形は約10Hz程度の周波数まで分布している。これらの波形からスリル波形を周波数解析で再現するためには、最低でも10Hz以上の帯域の血流センサで血流を測定する必要がある。10Hz以上の周波数成分の帯域を有する信号波形を周波数解析で再現するには、帯域の2倍の周波数すなわち20Hz以上の周波数でサンプリングすればよい。従って、バスキュラーアクセス異常検知装置では、50msec以下の時間間隔で測定された測定値を記録部に記録しておき、このデータを用いて周波数解析を行うことで、血流波形に含まれる心拍周波数より高周波のスリル波形を再現することが可能となる。
透析装置で血液の体外循環を行う場合には、通常バスキュラーアクセスには200~300ml/minの血流量が流れるので、血流センサでは300ml/minの血流量を測定可能とすることが望ましい。図2のレーザドップラ方式血流センサとしては、いくつかの装置が市販されており、例えば、ポータブル型の血流センサとしては、JMS製PocketLDFがあるが、この装置の最大測定流量は100ml/minである。本実施の形態で用いるレーザドップラ方式の血流センサでは、フォトダイオードのデータサンプリング周波数を高くして、さらに1次モーメントを算出する周波数範囲を広げることでより高速な血流量の測定を可能にしている。
図7は、図2の血流センサ20のフォトダイオード22が受光した光量の血流量毎の時間応答データを周波数解析したものである。図7によれば、300ml/minと150ml/minの血流量の交差する周波数、すなわち100kHz以上の成分を用いれば、両者の流速の違いを判別することが可能になることがわかる。したがって、300ml/minの血流を測定するためには、少なくとも100kHz以上の帯域が必要となることがわかる。そのため、本実施の形態では、フォトダイオード22のデータサンプリング周波数を200kHz以上とすることで、より高速な300ml/minの血流量を測定することが可能となる。
本実施の形態では、バスキュラーアクセスに狭窄や閉塞が生じるとスリル波形に変化が生じるので、このスリル波形の信号を周波数解析することにより、バスキュラーアクセスの異常を自動判定することができる。バスキュラーアクセスに狭窄が生じるとスリル波形の振幅が低減し、さらに狭窄が進んで閉塞に至った場合にはスリル波形の振幅はほぼ0となるので、スリル波形の振幅の変動に基づいて、バスキュラーアクセスの異常の有無を判定することができる。
例えば、記録した血流波形を周波数解析することにより、心拍波形とスリル波形を分離してスリル波形の抽出を行い、このスリル波形の振幅が予め決めておいた所定の閾値以下になった場合に、異常状態であると判定することでバスキュラーアクセスの狭窄あるいは閉塞といった異常状態を自動判定することが可能になる。ここで、異常状態の有無の判定条件は、上述した例に限定されず、適宜設定することが可能である。例えば、スリル波形の振幅の閾値を複数設定しておき、バスキュラーアクセスの異常状態のレベルを段階的に判定するように構成してもよい。
<第2の実施の形態>
従来のバスキュラーアクセスの異常検知では、医療従事者がスリル音を聴診器により聞き、バスキュラーアクセスの異常を検知していた。経験豊富な医療従事者は、スリル音による異常を判別するスキルを有しており、このスキルを有効活用することは、異常状態を見落とさないためにも重要である。そこで、本願発明の第2の実施の形態では、血流センサで検知した血流量を音信号に変換し、スピーカで音を発生させる構成とする。第2の実施の形態によれば、血流量による判定に加えて、経験豊富な医療従事者によるスリル音による判定も可能となり、より信頼性の高い異常検知が可能となる。
<第3の実施の形態>
本願発明の第3の実施の形態では、血流センサに加えバスキュラーアクセスで発生するスリル音を集音する複数のマイクを備える。これらのマイクにより従来と同様のスリル音による判定が可能になる。また、複数のマイクから集音した信号を用いて周囲雑音の影響を低減することもできる。第3の実施の形態によれば、血流量による判定に加えて経験豊富な医療従事者によるスリル音による判定も可能となり、より信頼性の高い異常検知が可能となる。
以上のように、本願発明の実施形態のバスキュラーアクセス異常検知装置によれば、被験者のバスキュラーアクセスの近傍に配置され、血流に関わる測定値を測定する流量センサと、流量センサの測定値を記録する記録部と、記録部に記録された測定値を解析して、バスキュラーアクセスの異常の有無を判定する判定部と、判定部によりバスキュラーアクセスに異常があると判定された場合に、異常通知する通知部とを有し、流量センサは、バスキュラーアクセスの測定部位に光を照射する発光部と、測定部位からの反射光を受光する受光部とを有するように構成したので、医療従事者の感覚によらない定量的なバスキュラーアクセスの異常検知が可能となる。また、バスキュラーアクセス異常検知装置を、被験者のバスキュラーアクセスの近傍に設置すればよいので、従来と比較して、簡便に操作可能なバスキュラーアクセス異常検知装置を提供することができる。
また、流量センサとしてレーザドップラ方式の流量センサを用いて、流量センサの受光部のデータサンプリング周波数を200kHz以上にすることにより、より高速な血流量の測定が可能となり、より信頼性の高い異常検知が可能となる。
また、流量センサとしてPPG方式の流量センサを用いて、流量センサの発光部から吸収係数の異なる2以上の波長の光を照射することにより、被験者と血流センサの間の相対移動に起因するノイズを抑制しながら血流量を測定することができるので、より信頼性の高い異常検知が可能となる。
また、バスキュラーアクセス異常検知装置の記録部に、50msec以下の時間間隔で測定された測定値を記録することにより、スリル波形を正確に抽出することが可能となり、より信頼性の高い異常検知が可能になる。
さらに、流量センサの測定値に応じた音を発生させる音発生部をさらに有することにより、血流量による判定に加えて、経験豊富な医療従事者によるスリル音による判定も可能となり、より信頼性の高い異常検知が可能となる。
さらに、バスキュラーアクセスで発生する音を集音する複数のマイクをさらに有することにより、血流量による判定に加えて、経験豊富な医療従事者によるスリル音による判定も可能となり、より信頼性の高い異常検知が可能となる。
なお、本願発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本願発明の技術的思想の範囲内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能である。例えば、血流量による判定、血流量に応じた音による判定、及びマイクで集音した音による判定を組み合わせて、バスキュラーアクセスの異常の有無を判定してもよい。
本願発明は、透析患者等のバスキュラーアクセスの異常を自動的に検知するための装置に用いられる。
10…バスキュラーアクセス異常検知装置、11…血流センサ、12…判定部、13…記録部、14…通知部、20…血流センサ(レーザドップラ方式)、21…レーザダイオード、22…フォトダイオード、23…演算部、30…血流センサ(PPG方式)、31…第1のLED、32…第2のLED、33…フォトダイオード、34…演算部、100…バスキュラーアクセス、110…皮膚、120…生体細胞、130…赤血球(散乱物質)、200…動脈、300…静脈。

Claims (7)

  1. 被験者のバスキュラーアクセスの近傍に配置され、血流に関わる測定値を測定する流量センサと、
    前記流量センサの前記測定値を記録する記録部と、
    前記記録部に記録された前記測定値を解析して、前記バスキュラーアクセスの異常の有無を判定する判定部と、
    前記判定部により前記バスキュラーアクセスに異常があると判定された場合に、異常通知する通知部と
    を有し、
    前記流量センサは、前記バスキュラーアクセスの測定部位に光を照射する発光部と、前記測定部位からの反射光を受光する受光部とを有し、
    前記記録部には、25msec以上50msec以下の時間間隔で測定された前記測定値が記録されていること
    を特徴とするバスキュラーアクセス異常検知装置。
  2. 前記受光部のデータサンプリング周波数は、200kHz以上2MHz以下であること
    を特徴とする請求項に記載のバスキュラーアクセス異常検知装置。
  3. 前記判定部は、前記測定値を周波数解析することにより、前記バスキュラーアクセスにおいて発生するスリル波形を抽出し、前記スリル波形の振幅の変動に基づいて、前記バスキュラーアクセスにおける異常の有無を判定すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のバスキュラーアクセス異常検知装置。
  4. 前記流量センサは、レーザドップラ方式の流量センサであること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のバスキュラーアクセス異常検知装置。
  5. 前記流量センサは、PPG方式の流量センサであり、前記発光部は、吸収係数の異なる2以上の波長の光を発光すること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のバスキュラーアクセス異常検知装置。
  6. 前記流量センサの測定値に応じた音を発生させる音発生部をさらに有すること
    を特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のバスキュラーアクセス異常検知装置。
  7. 前記バスキュラーアクセスにおいて発生する音を集音する複数のマイクをさらに有すること
    を特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のバスキュラーアクセス異常検知装置。
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