JP7307876B2 - 医療用弁 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジの雄ルアーなどのニードルレスコネクタを接続可能とする医療用弁に関するものである。
医療分野において輸液や採血などを行なう流体流路では、必要に応じてシリンジなどの医療用具におけるニードルレスタイプの雄コネクタを接続可能とするために医療用弁が利用される。このような医療用弁の一種としては、例えば国際公開第2015/156272号(特許文献1)に記載されているスプリットセプタムタイプの医療用弁が知られている。
ところで、スプリットセプタムタイプの医療用弁では、雄コネクタの着脱に際して弾性弁体が外れないように、ハウジングに対して弾性弁体を固定する必要がある。そこで、前記特許文献1にも示されているように、弾性弁体の外周部分に形成された内外の係止溝に対してハウジングに形成された内外の爪部を係止させて支持させた構造が提案されている。
国際公開第2015/156272号
ところが、前述の如き従来構造の医療用弁では、雄コネクタを挿し入れると、弾性弁体において内側の爪部と雄コネクタの先端との間で挟まれた薄肉部分のあたりに亀裂が発生するなどして、弾性弁体が損傷するおそれがあった。
本発明の解決課題とするところは、ニードルレスタイプの雄コネクタの挿入に伴う弾性弁体の損傷が軽減される、新規な構造の医療用弁を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
先ず、本発明者が従来構造の医療用弁における弾性弁体の損傷原因について多くの実験と検討を繰り返した結果、新たな事実とそれに基づく損傷原因について新規な課題乃至は知見を得た。即ち、医療用弁への雄コネクタの挿入操作に際して、弾性弁体の中央部分へ雄コネクタの先端を位置合わせして挿し入れようとして、使用者は無意識のうちに、雄コネクタを傾斜させて雄コネクタの先端を弾性弁体へ挿し入れることが判った。要するに、弾性弁体の中心をピンポイントで狙って垂直方向に雄コネクタの先端を当てることは難しいからであり、弾性弁体の周囲の壁の先端面に雄コネクタの先端近くの外周面を接触させることで、弾性弁体の周囲の壁の先端面をガイドのように利用して、雄コネクタの先端を弾性弁体の中央へ導いて挿し入れるように操作されることが多いのである。
その結果、斜めに挿し入れられた雄コネクタは、先端面が弾性弁体に対して局所的に押し付けられ、更に変形した弾性弁体をハウジングの外側爪部や内側爪部との間で強く挟んでしごくようにして雄コネクタの先端が移動することとなる。そのために、弾性弁体へ局所的に大きな力が作用して、弾性弁体の亀裂などの損傷が発生しやすいというメカニズムひいては技術的な課題を見い出したのである。
本発明の第1の態様は、ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁において、前記弾性弁体の前記外側係止溝に重ね合わされた前記外側爪部の内周面における軸方向外方端部分には、内径寸法が3.9~4.5mmで且つ軸方向長さが該外側爪部の1/3以上とされた筒状内周面が形成されていると前記弾性弁体の前記内側係止溝に重ね合わされた前記内側爪部の最先端面の最小内径寸法が、該外側爪部の最先端面の最小内径寸法よりも大きくされており、且つ、前記内側爪部の内周面が、前記筒状内周面の最小内径寸法よりも大きな内径寸法で内周側に向かって凸となる湾曲断面形状を有する湾曲内周面とされており、前記雄コネクタが斜めに挿入された際に該湾曲内周面が該雄コネクタの先端と対向するようになっていることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、弾性弁体を保持する外側爪部と内側爪部を特定の大きさや形状に設定したことにより、雄コネクタの挿入時における過度の傾きを防止すると共に、弾性弁体において雄コネクタから力を受けて変形する部分の耐強度を向上することができて、雄コネクタ挿入時における弾性弁体の応力集中ひいては損傷を軽減することが可能となる。
本発明の第2の態様は、ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁において、前記弾性弁体の内側面には前記内側係止溝から連続して内周側に広がる周溝が設けられている一方、前記外側爪部の内周面には軸方向内方に向かって次第に拡径する傾斜面が設けられていると共に、該傾斜面の傾斜角度θが45度よりも大きくされており、該周溝の径方向の少なくとも一部が該外側爪部の該傾斜面に対して軸方向で対向位置していることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、周溝によって弾性弁体の自由表面が大きくされることで雄コネクタ挿入に伴う弾性弁体の変形時の応力集中が軽減される。また、周溝と軸方向に対向する外側爪部には傾斜面が設けられることで、周溝の形成部分でも弾性弁体の軸方向厚さが確保されて耐久性も確保され得る。加えて、雄コネクタ挿入に際して弾性弁体に及ぼされる圧縮力が、外側爪部の傾斜面に沿った方向へ逃がされることで、発生応力の分散も図られる。
本発明の第3の態様は、前記第2の態様に係る医療用弁において、前記弾性弁体の前記周溝が、前記外側爪部の内周面よりも径方向内方にまで広がっているものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁では、雄コネクタ挿入に伴う弾性弁体の内方への弾性変形が、周溝によって一層容易に許容されて、弾性弁体の発生応力がより効果的に軽減され得る。
本発明の第4の態様は、ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁であって、前記弾性弁体の外周部分において、該外側爪部と前記内側爪部とにおける両最先端面の対向面間が最小厚さの第一薄肉部とされていると共に、該第一薄肉部の内周側には、該内側爪部において前記内側係止溝の開口端に至るまで傾斜した内周面によって中央に向かって次第に厚肉となる第二薄肉部が設けられており、更に該第二薄肉部の内周側には、該外側爪部の傾斜した内周面によって中央に向かって次第に厚肉となる第三薄肉部が設けられていることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、最も薄肉とされた第一薄肉部に対して内外爪部間による支持作用が発揮されて、雄コネクタの挿入時における弾性弁体の抜け落ちが防止される。また、比較的薄肉とされた第二薄肉部において、雄コネクタの挿入時における弾性弁体の変形が容易に生ぜしめられることで、発生応力を抑えつつ、雄コネクタの容易な挿入が許容される。更にまた、第二薄肉部よりも雄コネクタに近い内周側には、第二薄肉部よりも厚肉とされた第三薄肉部が設けられていることにより、雄コネクタの挿入時のしごきなどに対する弾性弁体の耐久性が向上される。
その結果、特に弾性弁体の変形容易性による雄コネクタの挿入操作性の向上と弾性弁体の耐久性の向上との両立が図られ得る。なお、外側爪部および内側爪部の各最先端面は、径方向において僅かでも幅寸法をもった平坦面とされることが望ましく、それによって、弾性弁体への集中的な力の作用が軽減される。尤も、本発明において内外爪部の最先端面は、実質的に幅のない程に細い線状で周方向に延びていても良く、例えば外観上で先鋭形状や湾曲断面形状の最先端面も採用され得る。
本発明の第5の態様は、前記第4の態様に係る医療用弁において、前記外側爪部と前記内側爪部とにおける両最先端面の軸方向対向距離に比して、該外側爪部の最先端面の内半径と該内側爪部の最先端面の内半径との寸法差の方が小さくされているものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁では、外側爪部の最先端面が、内側爪部の最先端面との対向面間での弾性弁体の挟持領域を越えて内周側に張り出す大きさが抑えられる。その結果、内外の爪部による弾性弁体の挟持作用を確保しつつ、外側爪部による弾性弁体の変形拘束が軽減されて、弾性弁体への雄コネクタの挿入操作性の向上などが図られ得る。
本発明の第6の態様は、ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁であって、前記弾性弁体の前記内側係止溝に嵌め入れられて係止された前記内側爪部の先端部分において、最先端面が該先端部分における径方向中央よりも外周側に偏倚していると共に、該内側爪部の該先端部分の最小内径が前記外側爪部の最先端面の内径よりも大きくされていることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、内側爪部の先端部分の外周側で弾性弁体が支持される一方、内側爪部の先端部分の内周側では弾性弁体の肉厚寸法が大きくされ得る。その結果、弾性弁体に対する支持力を確保しつつ、雄コネクタ挿入時における弾性弁体の変形を許容して弾性弁体の応力軽減と損傷防止を図ることも可能になる。
本発明の第7の態様は、前記第6の態様に係る医療用弁において、前記内側爪部の内周面が、内周側に向かって凸となる湾曲断面形状を有する湾曲内周面とされており、該湾曲内周面が前記先端部分よりも内方にまで延びており、前記雄コネクタの接続によって前記弾性弁体が該湾曲内周面に重なるように変形するようになっているものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、雄コネクタの接続に伴い変形せしめられた弾性弁体が、湾曲断面形状を有する内側爪部の湾曲内周面に沿ってスムーズに変形され得る。
本発明の第8の態様は、ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁において、前記内側爪部の内周面が、内周側に向かって凸となる湾曲断面形状を有する湾曲内周面とされており、該湾曲内周面が前記弾性弁体の前記内側係止溝の外部にまで延び出して広がっていると共に、該湾曲内周面の最小内径寸法が前記外側爪部の最小内径寸法よりも大きくされている一方、前記内側爪部において前記内側係止溝に嵌め入れられて係止された先端部分における外周面が内周面よりも軸方向に近い急な傾斜角度とされていることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、湾曲形状とされた内側爪部の内周面に沿って弾性弁体が変形されることで、雄コネクタ挿入時における弾性弁体の応力集中や損傷を回避することができる。また、急な傾斜角度を有する内側爪部の外周面によって弾性弁体への支持力向上が図られることで、雄コネタク挿入に伴う弾性弁体の抜け落ちも効果的に防止される。
本発明の第9の態様は、ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁において、前記弾性弁体の前記外側係止溝に重ね合わされた前記外側爪部の内周面における軸方向外方端部分の内径寸法が3.9~4.5mmの範囲内に設定されていると共に、該外側爪部によって前記弾性弁体が径方向で圧縮されていることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁では、特定の内径寸法に設定された外側爪部で弾性弁体が径方向に圧縮されていることにより、雄コネクタの挿入時における過度の傾きによる弾性弁体の損傷の回避や、挿入された雄コネクタに対する適切な保持力実現が達成され得る。
本発明の第10の態様は、前記第9の態様に係る医療用弁において、前記弾性弁体において前記外側係止溝の内周側に位置する中央部分の外径寸法が、該外側係止溝に係止される前記外側爪部の内径寸法よりも大きくされていると共に、該外側係止溝の深さ寸法が該外側爪部の軸方向突出寸法よりも小さくされており、該外側爪部によって該弾性弁体が径方向及び軸方向で圧縮されているものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、外側爪部と外側係止溝の形状を適切に設定することで、弾性弁体が、径方向で効率的に圧縮状態とされて、雄コネクタの先端によって内外の爪部により挟まれた薄肉部分などがしごかれるおそれを低減することができる。
本発明の第11の態様は、前記第9又は第10の態様に係る医療用弁において、前記弾性弁体において前記外側係止溝の内周側に位置する中央部分の外周面が、該外側係止溝の底側端から開口側端に至る軸方向の全長で且つ周方向の全体に亘る全面において、前記外側爪部の内周面により径方向で圧縮されているものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、雄コネクタの先端によって内外の爪部により挟まれた薄肉部分などがしごかれるおそれを低減することができる。
本発明の第12の態様は、前記第9~第11の何れかの態様に係る医療用弁において、前記弾性弁体における前記外側爪部による径方向の圧縮力が、該弾性弁体の軸方向において内側部分よりも外側部分の方が大きくされているものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁によれば、雄コネクタの挿入性および弾性弁体の復元性の向上が図られ得る。
本発明の第13の態様は、ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁において、前記外側爪部の内周面には、軸方向内方の端部側において拡径された拡径内周面が設けられており、該拡径内周面の軸方向長さが、前記内側爪部と前記外側爪部との各最先端面の軸方向の対向面間距離以上とされていることを特徴とするものである。
本態様に従う構造とされた医療用弁では、内外爪部による弾性弁体の支持力の確保と、拡径内周面による雄コネクタ挿入時の応力軽減とが、より効果的に両立して実現可能となる。
本発明に従う構造とされた医療用弁によれば、雄コネクタの挿し入れに際しての弾性弁体の発生応力の軽減と耐久性の向上が図られ得る。
本発明の1実施形態としての医療用弁を示す縦断面図。 図1に示された医療用弁の要部を拡大して示す図であって、内外の爪部の形状を説明するための説明図。 図1に示された医療用弁の要部を拡大して示す図であって、弾性弁体の形状を説明するための説明図。 図1に示された医療用弁を構成する弾性弁体をハウジングに装着する前の単品状態で示す斜視図。 図4に示された弾性弁体の縦断面図。 図1に示された医療用弁に対して雄コネクタを真っ直ぐ挿入して弾性弁体を押し開いた状態を示す縦断面図。 図1に示された医療用弁に対して雄コネクタを斜めに挿入した状態を示す縦断面図。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1~3には、本発明の1実施形態としての医療用弁10が示されている。この医療用弁10は、軸方向に延びる略筒状のハウジング12を備えており、当該ハウジング12の軸方向一方(図1中の上方)の開口部14が雄コネクタ接続用のポートとされていると共に、当該ポート(開口部14)に弾性弁体16が装着されている。なお、以下の説明において、軸方向および上下方向とは、図1中の上下方向をいう。
より詳細には、弾性弁体16は、ゴムやエラストマーなどの弾性体で形成されており、ハウジング12に装着される前の単品図である図4,5に示されるように、中心軸回りの回転対称形状とされた表面形状を有している。
また、弾性弁体16の中央部分18は円形の略ディスク形状とされており、この中央部分18においてスリット20が上下に貫通して形成されている。スリット20の形状は何等限定されるものではないが、直線状(一文字状)や、十文字状、中心から放射状に延びる形状などが好適に採用され得る。
また、弾性弁体16の外周側には、軸方向内外に突出する筒状支持部22が設けられている。そして、中央部分18と筒状支持部22とが径方向において環状連結部24で連結されている。環状連結部24は、周方向の全周に亘って中央部分18と筒状支持部22を一体的に連結しており、本実施形態では、弾性弁体16が一体成形品で構成されている。
環状連結部24は、弾性弁体16の中央部分18よりも厚さ寸法が小さくされている。これにより、弾性弁体16における軸方向内面側および外面側の各外周部分には、それぞれ周方向の全周に亘って延びる略環状の内側係止溝26および外側係止溝28が形成されており、これら両係止溝26,28の底部の軸方向間により環状連結部24が構成されている。即ち、弾性弁体16の中央部分18が、内側係止溝26の溝底面26aよりも軸方向内方に突出する内方突出部18aと、外側係止溝28の溝底面28aよりも軸方向外方に突出する外方突出部18bとを含んで構成されている。本実施形態では、内方突出部18aの突出寸法が、外方突出部18bの突出寸法よりも小さくされており、両溝底面26a,28a間に形成される環状連結部24が、中央部分18の軸方向中央よりも下方に偏倚して設けられている。
また、内側係止溝26の内周側には、周方向の全周に亘って連続して延びる周溝としての凹溝部30が形成されている。凹溝部30は、内側係止溝26よりも浅い溝深さで、内側係止溝26の内周側に連続して広がっており、凹溝部30の溝上底面30aにおける外周端が、内側係止溝26の内周側の開口端とされている。
さらに、本実施形態では、図4,5に示される弾性弁体16の単品状態において、内側係止溝26と外側係止溝28とが、弾性弁体16の径方向で略同じ位置とされて、軸方向で重なるように設けられている。なお、内側係止溝26の溝底面26aは、径方向に小幅で円環状に広がる平面形状とされており、溝開口側に向かって拡開する溝両側壁面としてそれぞれ傾斜した外周面26bと内周面26cを有している。同様に、外側係止溝28の溝底面28aも、径方向に小幅で円環状に広がる平面形状とされており、溝開口側に向かって拡開する溝両側壁面として外周面28bと内周面28cを有している。
また、環状連結部24の外周側に設けられた筒状支持部22は、環状連結部24から軸方向外方に突出する上方支持部32と軸方向内方に突出する下方支持部34とを有している。本実施形態では、上方支持部32が、弾性弁体16の上端面までは至らない寸法で上方に突出している。一方、下方支持部34は、弾性弁体16の下端面よりも大きく下方まで突出している。また、下方支持部34の突出先端部分(下端部分)には、外周側に広がるフランジ状部36が一体形成されている。
一方、本実施形態のハウジング12は、何れも略筒形状とされたベース部材38と内部ハウジング40と外部ハウジング42とから構成されている。これらベース部材38、内部ハウジング40、外部ハウジング42は、何れも硬質の合成樹脂により形成されることが好適である。
ベース部材38は、上下に延びる中央筒状部44の外周側に周壁部46が設けられており、それぞれの上端近くが環状の上底部48で連結されている。中央筒状部44の軸方向寸法は周壁部46の軸方向寸法より大きくされており、周壁部46から下方へ中央筒状部44が突出している。なお、周壁部46の内周面には、雌ねじ部50が形成されており、ルアーロック式のコネクタなどを中央筒状部44へ接続できるようになっている。また、中央筒状部44の上方開口部分の内周面には、上方に向かって拡径するテーパ面52が設けられている。なお、ベース部材38は、医療用弁10を設ける部位により形状を変更することができて、例えばベース部材を三方活栓としてもよい。
さらに、上底部48の上方には、中央筒状部44と周壁部46の各上端部の径方向対向面間を周方向の全周に亘って延びる円環形状の固定用溝54が形成されている。固定用溝54の外周側の壁部は、上底部48から上方に突出する環状の支持壁56とされている。
内部ハウジング40は、上方に向かって小径となる略テーパ筒状を有する回転対称形状とされている。この内部ハウジング40の上側部分には、雁首状の屈曲断面で内周側へ狭まった環状の受座部60が形成されている。受座部60の内周縁部には、軸方向上方に向かって突出する環状の内側爪部62が形成されている。更に、内側爪部62の先端部分が、弾性弁体16の内側係止溝26へ係止される係止部64とされている。なお、係止部64は、凹溝部30の底面から上方に突出して内側係止溝26へ嵌め入れられた部分だけをいう。
係止部64は、図1~3に示された縦断面図において、上端に位置して所定の径方向幅で全周に広がる平坦な最先端面64aを有している。また、係止部64は、最先端面64aの外周端から下方に延びる外周面64bと、最先端面64aの内周端から下方に延びる内周面64cとを有している。
外周面64bは、下方に向かって次第に拡径する傾斜面とされている。内側爪部62の外周面は、内側係止溝26へ係止される先端部分(係止部64)から下方に突出して凹溝部30の開口位置となる軸方向位置にまで至る部分が、略一定の傾斜角度αをもって下方に延びる傾斜面とされている。
内周面64cは、軸方向下方への傾斜が次第に大きくなるように湾曲した内方凸状の傾斜湾曲面とされている。これら係止部64における外周面64bおよび内周面64cは、後述するように、内側係止溝26の外周面26bおよび内周面26cと重ね合わされるようになっている。それ故、係止部64の内周面64cは、内側係止溝26の開口端まで至っている。このような外周面64bと内周面64cを有する係止部64は、突出先端に向かって次第に厚さ寸法が小さくなる先細形状とされている。
本実施形態では、外周面64bにおける軸方向からの傾斜角度α(図2参照)が、内周面64cの先端部における軸方向からの傾斜角度β(図2参照)よりも小さくされている。即ち、内側爪部62の先端部分では、外周面64bが、内周面64cよりも軸方向に近い急な傾斜角度(α>β)とされている。
また、係止部64の最先端面64aは、内側爪部62の先端部分の径方向中央(図2中の一点鎖線L参照)よりも外周側に偏倚している。即ち、最先端面64aの径方向中央は、図2中の中央線Lよりも外周側に位置しており、本実施形態では最先端面64aの略全体が図2中の中央線Lよりも外周側に位置している。
さらに、本実施形態では、係止部64の下方まで含んで、内側爪部62の内周面が、全体として内周側に向かって凸となる湾曲断面形状を有する湾曲内周面66とされている。なお、湾曲内周面66は、全体として湾曲断面形状になっていればよく、全面に亘って一定の曲率半径をもって形成される必要はない。例えば、湾曲内周面66が、図1~3に示された断面図において、直線状とされた部分を有していてもよいし、断面の上下方向で曲率半径が異なっていても良い。
本実施形態では、内側爪部62の湾曲内周面66において、内側係止溝26へ係止される先端部分(係止部64)から凹溝部30内に位置する部位にまで至る部分が、曲率中心を湾曲内周面66よりも外周側に有し且つ直線部分を有しない湾曲面66aとされている。なお、ここでいう湾曲面66aは、上述の係止部64の内周面64cを上端部分に含んでいる。また、本実施形態では、内側爪部62の湾曲内周面66が、内側係止溝26および凹溝部30の外部にまで延びだして下方に広がっている。
一方、内部ハウジング40の下端部には、略一定の厚さ寸法(上下方向)で外周側に突出する環状基端部68が設けられている。この環状基端部68は、ベース部材38における固定用溝54に嵌まり込む大きさと形状を有している。
また、外部ハウジング42は、下方の大径筒部70と上方の小径筒部72が径方向に広がる段差状の環状肩部74で一体的に連設された構造となっている。即ち、軸方向中間部分に環状肩部74を有しており、環状肩部74の上方に小径筒部72が設けられている一方、下方に大径筒部70が設けられている。
小径筒部72は、軸方向外方に行くに従って次第に小径となるテーパ形状とされている。更に、小径筒部72の先端部分には、内周側へ広がる円環状の先端壁部76が形成されており、先端壁部76の内周縁部には、軸方向内方に折り返されるようにして下方へ突出する外側爪部78が形成されている。そして、外部ハウジング42の上端部分には、径方向で所定幅をもって周方向に延びる外側保持溝80が、軸方向下方に開口する円環状溝として形成されている。
また、外側爪部78の内周面78aは、内径寸法が、後述する所定の寸法範囲内とされて軸方向に延びる筒状内周面81を、外側爪部78における軸方向外方端部分(突出基端部分)に有している。更に、内周面78aの突出先端部分には、軸方向内方に向かって次第に拡径する拡径内周面82が形成されている。なお、本実施形態では、筒状内周面81において図2中の下側となる先端部分が下方に向かって拡径するテーパ状とされており、拡径内周面82が、筒状内周面81の当該先端部分を含んで構成されている。
本実施形態の拡径内周面82は、軸方向に対して略一定の傾斜角度θ(図2参照)で傾斜して軸方向に延びる傾斜面82aを含んでいる。傾斜面82aの傾斜角度θは、45度より大きくされることが望ましい。45度より大きな傾斜角度θを採用することで、筒状内周面81の長さを確保しつつ、凹溝部30との軸方向での対向面積を大きくできて対向面間での弾性弁体16の厚さ寸法乃至はボリュームを大きくできる。また、傾斜角度θを45度より大きくすることで、雄コネクタの挿入に際して弾性弁体16に及ぼされる圧縮力が、外側爪部78の傾斜面82aに沿った方向へより効率的に拡散して逃がされ得て、発生応力の軽減も図られる。
なお、傾斜面82aの傾斜角度θを90度又はそれに近い角度とすることで、内周面78aの軸方向中間部分に段差面を形成し、内周面78aを、軸方向内方の大径部と軸方向外方の小径部とが段差面の軸方向両側に形成された段付筒状面をもって形成することも可能である。
また、傾斜面82aの上端は、筒状内周面81において内径寸法が一定とされた部分81aに対して滑らかな湾曲面で接続されている。これにより、外側爪部78の内周面78aは、軸方向の全体に亘って折れ点や段差などを有しないで滑らかに軸方向に延びている。傾斜面82aと筒状内周面81において内径寸法が一定とされた部分81aとを湾曲面で滑らかに接続する構成は必須でないが、両者を滑らかに接続することで、雄コネクタの挿入時に、雄コネタクの先端或いは変形する弾性弁体16が、内周面78aによって一層スムーズに案内され得る。
なお、傾斜面82aの下端も、外側爪部78の下端の最先端面83に対して、湾曲面で滑らかに接続することができるが、本実施形態では、角部をもって接続されている。これにより、外側爪部78の最先端面83の内周端がエッジ形状とされているが、雄コネタク挿入時の弾性弁体16は、外側爪部78の最先端面83の内周端から離れる方向に変形することから大きな問題はないし、弾性弁体16の位置決めや保持の精度向上が図られ得る。
特に、本実施形態では、外側爪部78の最先端面83が、ある程度の径方向幅寸法を有して軸直角方向に広がる環状平坦面とされている。また、最先端面83の径方向幅は、内側爪部62の最先端面64aの径方向幅よりも大きくされており、後述するように、外側爪部78の最先端面83と内側爪部62の最先端面64aとが、軸方向で所定距離を隔てて直接に対向位置している。
更にまた、小径筒部72の外周面には、例えばルアーロックコネクタの雌ねじ部が螺合する雄ねじ部84が形成されている。雄ねじ部84は、例えばISO594で規定された、ルアーロックコネクタの雌ねじ部との接続が可能な二条ねじとされる。
なお、外部ハウジング42の外径寸法は、本実施形態のような雄ねじ部84を形成しない場合には、小径筒部72の外径が6.0~7.0mmの範囲内で設定されることが好ましく、本実施形態のように雄ねじ部84を形成する場合には、ねじ山を含んだ小径筒部72の外径が7.2~8.0mmの範囲内で設定されることが好ましい。
さらに、外部ハウジング42の環状肩部74には、下方に開口する嵌合溝86が形成されている。本実施形態では、嵌合溝86が周方向の全周に延びる環状溝とされている。
そして、上述の如きベース部材38と内部ハウジング40と外部ハウジング42とによりハウジング12が構成されていると共に、ハウジング12の上方の開口部14において弾性弁体16が、内部ハウジング40と外部ハウジング42とで挟まれて支持されることで、本実施形態の医療用弁10が構成されている。
すなわち、ベース部材38において上方に開口する固定用溝54に内部ハウジング40の環状基端部68が嵌め入れられて、径方向で位置決めされている。そして、当該環状基端部68の上面に対して弾性弁体16のフランジ状部36が重ね合わされていると共に、内部ハウジング40の内側爪部62における係止部64が弾性弁体16の内側係止溝26に食い込むように押し入れられて係止されている。これにより、内側爪部62における係止部64の外表面が、内側係止溝26の内面に重ね合わされると共に、内側爪部62における係止部64より下の部分が内側係止溝26から突出している。
なお、必要に応じてベース部材38と内部ハウジング40とは、接着や溶着などの手段により固着されてもよい。また、本実施形態では、内側係止溝26の内周側に凹溝部30が設けられていることから、内側爪部62の内周面(湾曲内周面66)と凹溝部30の内周面とが径方向で離隔しており、シリンジ88(後述)の挿入前の状態(図1に示される状態)において、内側爪部62の内周面(湾曲内周面66)が、内側係止溝26に挿し入れられている部分(係止部64の内周面64c)を除いて、弾性弁体16に覆われることなくハウジング12の内部空間に露呈されている。これにより、シリンジ88の挿入時において、弾性弁体16の弾性変形が容易に生じて、挿入抵抗の低減が図られ得る。
また、軸方向外方から外部ハウジング42が重ね合わされてベース部材38に固定されている。なお、外部ハウジング42はベース部材38に対して軸方向で押圧力をもって組み付けられている。これにより、外部ハウジング42の固定用溝54の内部において、弾性弁体16のフランジ状部36が、内部ハウジング40の環状基端部68と重ね合わされて、外部ハウジング42の環状肩部74との間で軸方向で挟まれて支持されている。また、弾性弁体16の下方支持部34が、内部ハウジング40と外部ハウジング42との径方向間で挟まれて支持されている。なお、本実施形態では、内部ハウジング40と外部ハウジング42とにおいて、弾性弁体16の断面略矩形状のフランジ状部36の上下面に押し付けられる凸部が略対向位置して設けられて、フランジ状部36が内部ハウジング40と外部ハウジング42との軸方向間で圧縮され、弾性弁体16への支持強度の向上が図られている。尤も、フランジ状部36に括れ状部を形成して、当該括れ状部を内部ハウジング40と外部ハウジング42とに設けられる凸部で挟持することで、弾性弁体16への支持強度の向上を図ることもできる。
さらに、外部ハウジング42の外側保持溝80には、弾性弁体16の筒状支持部22の上方支持部32が押し入れられて嵌合状態で支持されている。また、弾性弁体16の外側係止溝28には、外部ハウジング42の外側爪部78が食い込むように押し入れられて係止されている。なお、図1~3では、外側爪部78の食い込みを説明するために、単品状態の弾性弁体16に相当する形状線を二点鎖線で示す。
これにより、外側爪部78の内周面78aが、外側係止溝28の内周面28c(外方突出部18bの外周面)の略全面に対して、密着状態で重ね合わされている。本実施形態では、後述するように、外側爪部78により外方突出部18bが径方向で圧縮されている。なお、弾性弁体16における中央部分18の上端面は、外部ハウジング42における先端壁部76の上端面に対して、略同一平面上に位置するか、僅かに軸方向内方に位置するか、僅かに軸方向外方に位置するようになっている。このようにすることで、消毒布等を用いて弾性弁体16の天面(上端面)全体を消毒し易くすることができる。尤も、中央部分18の上端面は、外部ハウジング42の先端壁部76の上端面から、ある程度軸方向で上方又は下方に離れていてもよい。
また、外部ハウジング42の外側爪部78に対して、内部ハウジング40の内側爪部62が、弾性弁体16の環状連結部24を挟んで、軸方向で対向位置している。
ここにおいて、内側爪部62の突出先端部分(係止部64)の最小内径寸法、即ち内側爪部62の最先端面64aにおける内径寸法φi (図1参照)が、外側爪部78の最先端面83における内径寸法φo より大きくされており、内側爪部62の最先端面64aにおける内周端が、外側爪部78の最先端面83における内周端よりも外周側に位置している。特に、本実施形態では、内側爪部62の最先端面64aにおける内周端と外側爪部78の最先端面83における内周端との径方向距離A(図2参照)、即ち内側爪部62の最先端面64aにおける内半径と外側爪部78の最先端面83における内半径との寸法差(φi /2-φo /2)が、内側爪部62の最先端面64aと外側爪部78の最先端面83との軸方向対向距離(後述する第一薄肉部の厚さ寸法T1 )より小さくされている。また、内側爪部62の最先端面64aにおける外周端が、外側爪部78の最先端面83における外周端よりも内周側に位置している。これにより、内側爪部62の最先端面64aが、全面に亘って、外側爪部78の最先端面83と軸方向で対向している。
さらに、本実施形態では、外側爪部78の内周面78aにおける突出先端部分に傾斜角度θが略一定とされた傾斜面82aが設けられている。そして、傾斜面82aの軸方向内方(下方)への延長線上に内側爪部62の内周面である湾曲内周面66が位置している。また、外側爪部78の傾斜面82aと凹溝部30とが、径方向の少なくとも一部において、軸方向の投影で重なっている。
また、傾斜面82aの外周端は、凹溝部30の外周端(内側係止溝26の開口端)よりも内周側に位置しており、且つ、傾斜面82aの内周端は、凹溝部30の内周端よりも外周側に位置している。即ち、凹溝部30は、外側爪部78の内周面78aよりも内外周の両側に広がって延びている。これにより、傾斜面82aの全体が、凹溝部30と軸方向で対向している。
更にまた、弾性弁体16のハウジング12への装着状態において、環状連結部24から中央部分18へ向かって、内周側になるにつれて次第に厚さ寸法が大きくされている。即ち、弾性弁体16では、内側爪部62と外側爪部78の各最先端面64a,83で挟まれる対向面間部分において、厚さ寸法が最も小さくされた第一薄肉部とされている。この第一薄肉部は、弾性弁体16の環状連結部24によって構成されており、内側爪部62の最先端面64a上において、かかる第一薄肉部が、厚さ寸法T1 (図3参照)をもって形成されている。
また、第一薄肉部(環状連結部24)の内周側には、中央(内周側)に向かって次第に厚肉となる第二薄肉部89aが形成されている。第二薄肉部89aは、内側爪部62の係止部64の内周面64cと、外側爪部78の最先端面83とによって、軸方向で挟まれた部分とされている。
本実施形態では、係止部64の内周面64cの内周端が、外側爪部78の最先端面83の内周端よりも外周側に位置している。即ち、係止部64の内周面64cの最小内径寸法(後述するφd )が、外側爪部78の最先端面83の内径寸法(φo )よりも大きくされている(φd >φo )。この結果、第二薄肉部89aの最大厚さ寸法がT2 (図3参照)とされており、第二薄肉部89aが、内周側に向かって、厚さ寸法がT1 からT2 まで次第に大きくなっている。
さらに、第二薄肉部89aの内周側には、凹溝部30の溝上底面30aと外側爪部78の傾斜面82a(拡径内周面82)との軸方向間において、第二薄肉部89aよりも厚肉の第三薄肉部89bが形成されている。第三薄肉部89bは、中央(内周側)に向かって次第に厚肉とされており、厚さ寸法が外周端のT2 から内周端のT3 まで次第に大きくなっている。
なお、本実施形態では、第二薄肉部89aと第三薄肉部89bとの径方向間に移行領域89cが設けられている。この移行領域89cは、凹溝部30の溝上底面30aと外側爪部78の最先端面83との軸方向間において略一定の厚さ寸法(T2 )で広がっている。尤も、移行領域89cは必須なものではなく、第二薄肉部と第三薄肉部とが直接に径方向で連続していてもよい。
そして、上述の第三薄肉部89bの内周側には、第三薄肉部89bよりも厚さ寸法の大きな弾性弁体16の中央部分18が連続して設けられている。この中央部分18は、外側爪部78の筒状内周面81に対して密着状態で重なる外周面を有している。
ここにおいて、本実施形態の医療用弁10では、外側爪部78の内周面78aの軸方向外方端部分において内径寸法が後述する所定の寸法範囲内とされた部分(筒状内周面81)の軸方向長さB1 (図2参照)が、好適には外側爪部78の全体長さB(図1等参照)の1/3以上に設定されており、より好適には1/2以上、更に好適には2/3以上に設定されている。
筒状内周面81の軸方向長さB1 が外側爪部78の軸方向長さBの1/3以上とされることでシリンジ88が斜めの状態で環状連結部24に当たりにくく、シリンジ88の先端によって環状連結部24などがしごかれるおそれや強さを低減することができる。なお、本実施形態において、筒状内周面81は、外側爪部78の上面(外部ハウジング42の上端面)から下面(最先端面83)までの軸方向長さの2/3程度であり、内径寸法が一定とされた部分81aと、当該部分81aの上下に位置する面取り状の湾曲面の一部を含んで構成されている。
なお、外側爪部78の軸方向長さBに対して、筒状内周面81の軸方向長さB1 や、傾斜面82aを含む拡径内周面82の軸方向長さB2 の長さをどの程度にするかは、限定されるものでない。本実施形態では、シリンジ88の先端によりしごかれた際の耐久性を上げるため、拡径内周面82の軸方向長さB2 が、内外の爪部62,78における最先端面64a,83の対向面間距離T1 以上とされている。
また、本実施形態では、図1に示されるように、外側爪部78の最小内径寸法φc が、内側爪部62の係止部64の最小内径寸法φd よりも小さくされている(φc <φd )。特に、本実施形態では、外側爪部78の最小内径寸法φc が、内側爪部62の全体における最小内径寸法φm よりも小さくされている(φc <φm )。なお、外側爪部78の内周面78aの最小内径寸法φc は、筒状内周面81において内径寸法が一定とされた部分81aに設定されており、内側爪部62の最小内径寸法φm は、湾曲内周面66における凹溝部30の開口部付近に位置する部分に設定されている。
ここにおいて、外側爪部78における筒状内周面81の内径寸法は、好適には3.9mm~4.5mmの範囲内に設定されており、より好適には4.0mm~4.4mmの範囲内に設定される。筒状内周面81の内径寸法が3.9mmより小さいと、雄コネクタの充分な挿入長が得られ難くなって接続が不安定となるおそれがある。一方、筒状内周面81の内径寸法が、4.5mmより大きいと、雄コネクタの挿入方向がハウジング12の中心軸に対して大きく傾斜し得て、シリンジ88の先端が環状連結部24をしごく距離が大きくなってしまうことから好ましくない。
なお、ハウジング12への組み付け前の単品状態での弾性弁体16では、図4,5に示されているように、外側係止溝28の内周壁を構成する中央部分18の外周面の外径寸法φe が、全体として、そこに嵌め入れられる外側爪部78の内周面78aの最小内径寸法φc よりも大きくされている(φe >φc )。しかも、外側係止溝28の深さ寸法F1 が、外側爪部78の突出寸法B3 (図2参照)よりも小さくされている(F1 <B3 )。その結果、弾性弁体16が外側爪部78により径方向および軸方向で圧縮されている。
また、単品状態の弾性弁体16における外方突出部18bの突出寸法F2 (図5参照)は、外側爪部78の軸方向長さBよりも小さくされている。これにより、外方突出部18bの外周面が、外側係止溝28の底側端(下端)から開口側端(上端)に至る軸方向の全長で且つ周方向の全体に亘る全面において、外側爪部78の内周面78aにより径方向で圧縮されている。更にまた、単品状態の弾性弁体16の外側係止溝28では、溝底面28aの幅寸法が、外側爪部78の最先端面83より小さくされていると共に、当該溝底面28aの幅方向中心が外側爪部78の最先端面83の幅方向中心よりも径方向外方に偏倚されている。これにより、弾性弁体16の環状連結部24に対する軸方向の挟持力を適切に調節しつつ、外方突出部18bに対して径方向の圧縮力をより効率的に及ぼし得るようになっている。
なお、外側爪部78により外方突出部18bに及ぼされる径方向の圧縮力は、外方突出部18bの下端部(内側部分)よりも上端部側(外側部分)において大きくされている。これは、外側爪部78の内周面78aの下側が拡径された傾斜面82aとされていることなどによる。
因みに、図6には、上記の如き構造とされた医療用弁10に対して、雄コネクタとしてのシリンジ88の先端部分が挿入された状態が示されている。即ち、医療用弁10において雄コネクタ接続用のポートとされた上方の開口部14から弾性弁体16に対してシリンジ88の先端部分を挿入することにより、弾性弁体16の中央部分18が軸方向内方へ押し込まれてスリット20が開放される。これにより、シリンジ88の内部から医療用弁10の内部を経て、人体内部へ至る流体流路90が連通状態とされる。
シリンジ88の先端部分は、外径寸法が先端に向かって次第に小さくなるテーパ面とされており、シリンジ88の先端部分における最小外径寸法φg (図6参照)は、外側爪部78における筒状内周面81の最小内径寸法φc および内側爪部62の最小内径寸法φm よりも小さい。一方、シリンジ88の先端部分における最大外径寸法φh (図6参照)は、外側爪部78における筒状内周面81の上端内径寸法よりも大きい。これにより、医療用弁10に対してシリンジ88が挿入された際には、外側爪部78の筒状内周面81の上端とシリンジ88の外周面とが当接嵌合して、シリンジ88の挿入端が規定される。なお、シリンジ88がスリップシリンジとされる場合には、シリンジ88の挿入時にシリンジ88とハウジング12(外部ハウジング42)とが嵌合することで、弾性弁体16の弾性的な復元変形によりシリンジ88が挿入方向と反対方向へ押し戻されること(キックバック)が軽減乃至は防止される。
また、本実施形態では、シリンジ88が挿入されて弾性弁体16の中央部分18が下方に押し広げられるように変形した際に、中央部分18の下端面が、内側爪部62の内周面(湾曲内周面66)を含む内部ハウジング40の内周面に重ね合わされるようになっている。
ここにおいて、本実施形態の医療用弁10では、図7に示されるように、シリンジ88をハウジング12の開口部14に対して斜めから挿入した場合であっても、内側爪部62における係止部64の最小内径寸法φd が外側爪部78の最小内径寸法φc よりも大きくされていることから、シリンジ88と内側爪部62とで挟まれる部分の弾性弁体16の肉厚を有利に確保できる。また、外側爪部78における筒状内周面81の内径寸法が、従来よりも小さい3.9mm~4.5mmの範囲内に設定されていることに加えて、筒状内周面81の軸方向長さB1 が、外側爪部78の軸方向長さBの1/3以上に設定されていることで、斜めから挿入した場合のシリンジ88の中心軸に対する傾斜角度を小さく抑えることができる。これにより、シリンジ88を弾性弁体16に対してより真っ直ぐ挿入することができて、シリンジ88の先端と内側爪部62との間で弾性弁体16が挟まれにくくなるとともに、挟まれた部分がシリンジ88の先端によってしごかれる距離を短くすることができ、挟まれた部分に応力が集中したり強く擦られることによる弾性弁体16の裂け等の損傷が防止され得る。
また、凹溝部30が拡径内周面82(傾斜面82a)と軸方向で対向していることから、本実施形態のように弾性弁体16の内面に凹溝部30を設ける場合であっても、シリンジ88の先端でしごかれる部分において弾性弁体16の厚さ寸法を大きく確保して損傷を防止することができる。特に、凹溝部30が外側爪部78よりも内周側にまで広がっていることで、シリンジ88の挿入時における弾性弁体16の変形が一層容易に許容されて、弾性弁体16の耐久性の向上やシリンジ挿入操作性の向上なども図られ得る。
さらに、弾性弁体16には、外周側から内周側に向かって第一薄肉部24,第二薄肉部89a,第三薄肉部89bが設けられて次第に肉厚が大きくされている。これにより、第一薄肉部24において外内の爪部78,62による支持力が効率的に及ぼされる一方、第二及び第三の薄肉部においてシリンジ挿入時における弾性変形を適切に許容して発生応力の軽減と操作性の向上を図りつつ、弾性体ボリュームを確保して耐久性の向上や損傷の防止を実現することが可能になる。
特に、内側爪部62の最先端面64aにおける内周端と外側爪部78の最先端面83における内周端との径方向距離Aは、第一薄肉部(環状連結部24)の厚さ寸法T1 より小さくされている。これにより、シリンジ88の挿入時における弾性弁体16の変形が、外側爪部78の最先端面83で過度に拘束されることが防止される。その結果、内外爪部62,78による弾性弁体16の挟持作用を確保しつつ、雄コネクタ(シリンジ88)の挿入に伴う弾性弁体16の損傷の回避が図られ得る。
更にまた、内側爪部62の突出先端部分(係止部64)において、最先端面64aが径方向中央よりも外周側に偏倚していることから、係止部64の外周部分で弾性弁体16の支持が達成されると共に、係止部64の内周部分で弾性弁体16の厚さ寸法が確保されて耐久性の向上などが図られ得る。
また、内側爪部62の内周面が湾曲断面形状を有する湾曲内周面66とされることで、シリンジ88が挿入された際に弾性弁体16が当該湾曲内周面66に沿って変形せしめられる。これにより、変形した弾性弁体16において応力が集中して裂けるおそれが低減され得る。
さらに、内側爪部62の突出先端部分である係止部64において、内周面64cよりも外周面64bの方が傾斜角度が急とされていることから、シリンジ88の挿入に伴い弾性弁体16が軸方向内方に押し込まれた際に、筒状支持部22における下方支持部34の内周面が係止部64の外周面64bに当接することで、弾性弁体16が内側爪部62と外側爪部78との軸方向間から抜け落ちることが防止され得る。
更にまた、本実施形態では、弾性弁体16がハウジング12に装着されるに際して、弾性弁体16の外方突出部18bが、外側爪部78により径方向で圧縮されている。即ち、弾性弁体16は、外側爪部78に対して径方向外側に力を加えている。これにより、弾性弁体16の天面(上端面)がシリンジ88の先端により押し下げられる際、弾性弁体16の天面の周縁を外側爪部78の内周面78aに沿わせることができて、シリンジ88の先端により環状連結部(第一薄肉部)24がしごかれるおそれを低減することができる。特に、外側爪部78に傾斜面82aが設けられる場合、外側爪部78の筒状内周面81による弾性弁体16の圧縮幅は、軸方向における少なくとも一部において、傾斜面82aの径方向幅寸法の1/2より大きいことが好ましい。
本実施形態では、外側爪部78に傾斜面82aが形成されていることで、外側爪部78の内周面78a全体が外方突出部18bを圧縮している一方、軸方向内側部分よりも外側部分の方が、外側爪部78による圧縮力が大きくされている。これにより、弾性弁体16の天面がシリンジ88の先端により押し下げられる際、弾性弁体16の天面の周縁を外側爪部78の内周面78aに沿わせることを可能としつつ、シリンジ88の挿入抵抗の低減とシリンジ88の抜去時における外方突出部18bの初期位置への復元性の向上が図られ得る。なお、内側爪部62においては、弾性弁体16(内方突出部18a)に対して径方向内側に圧縮力を作用していないか、または、外側爪部78が加える径方向内側への圧縮力より小さい力しか作用しないことが好ましい。
また、外側爪部78の突出先端部分に設けられた拡径内周面82の軸方向長さB2 が、内外の爪部62,78における最先端面64a,83の対向面間距離T1 よりも大きくされている。これにより、拡径内周面82の軸方向長さB2 ひいては第三薄肉部89bにおける最大厚さ寸法T3 を十分に確保することができて、シリンジ88の挿入に伴う弾性弁体16の裂けを一層効果的に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はかかる実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良などを加えた態様で実施可能である。
例えば、前記実施形態では、ハウジング12が、ベース部材38と内部ハウジング40と外部ハウジング42との3部品で構成されていたが、例えばベース部材と内部ハウジングを一体で形成するなどしてもよいし、ハウジング12の具体的形状や構造は限定されない。
また、弾性弁体の形状は限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、弾性弁体16の外周部分を構成する筒状支持部22の下方支持部34が、弾性弁体16の下端面よりも大きく下方まで延び出していたが、例えば弾性弁体の下端面と略等しい位置までの長さとされてもよい。更に、弾性弁体の下端面に設けられる周溝(凹溝部)30は、周方向で不連続であってもよく、また、必須なものではない。
また、本発明の実施形態によっては、外側爪部78の内周面78aにおける傾斜面82aは必須なものではなく、外側爪部78の内周面を軸方向の全長に亘ってストレートな円筒形状等としても良い。反対に、本発明の実施形態によっては、外側爪部78の筒状内周面81においてストレートとされた部分81aは必須なものではなく、外側爪部78の内周面を軸方向の全長に亘ってテーパ形状や階段形状などとしても良い。要するに、外側爪部78において3.9~4.5mmの範囲内に納まる内径寸法をもって軸方向に延びる筒状内周面は、軸方向で実質的に連続して所定長さ(外側爪部の1/3以上)を有していれば良く、例えば内径寸法が一定とされた部分を有していなくても良いし、一部に含んでいても良く、或いは全長に亘って内径寸法が一定とされていても良い。
そして、外側爪部78の内周面78aに傾斜面82aを設ける場合でも、内周面78aの全周に亘って連続した傾斜面82aを設けてテーパ形状とする必要はなく、内周面78aの周方向で部分的に傾斜面82aを設けても良いし、周方向で傾斜角度θを異ならせても良い。
また、外側爪部78の拡径内周面82は、外側爪部78の上端側に設定される最小内径よりも大きな内径寸法をもって軸方向に延びていれば良く、例えば軸方向で一定内径の筒状面を有する態様を採用することも可能であり、具体的には実施形態の傾斜面82aに代えて、直線状や湾曲状に拡径する段差状面や階段状面等によって拡径内周面を構成しても良い。
また、前記実施形態では、外側爪部78の拡径内周面82が、一定の傾斜角度θで直線的に拡径する傾斜面82aを備えていたが、例えば拡径内周面82は、全面に亘って、内方に凸となる円弧状の湾曲断面のように、傾斜角度が軸方向で変化する湾曲面をもって拡径されていても良い。湾曲面からなる拡径内周面82の傾斜角度θ’の好適範囲は、平均の傾斜角度をもって設定し得る。
なお、外側爪部78の拡径内周面82が、上述の如き段差状面や階段状面等で構成される場合には、拡径内周面82の軸方向両端に位置する最大内径点と最小内径点とをつなぐ傾斜線をもって、拡径内周面82の傾斜角度θ’の好適範囲を設定できる。
10:医療用弁、12:ハウジング、14:開口部(雄コネクタ接続用のポート)、16:弾性弁体、18:中央部分、18b:外方突出部(外側係止溝の内周側に位置する中央部分)、24:環状連結部(第一薄肉部)、26:内側係止溝、26c:内側係止溝の内周面、28:外側係止溝、30:凹溝部(周溝)、62:内側爪部、64:係止部(内側爪部の先端部分)、64a:内側爪部の最先端面、64b:内側爪部の先端部分における外周面、64c:内側爪部の先端部分における内周面、66:湾曲内周面、78:外側爪部、78a:外側爪部の内周面、81:筒状内周面、82:拡径内周面、82a:傾斜面、83:外側爪部の最先端面、88:シリンジ(雄コネクタ)、89a:第二薄肉部、89b:第三薄肉部

Claims (1)

  1. ディスク状の弾性弁体が装着された雄コネクタ接続用のポートが設けられていると共に、該弾性弁体の外周部分に形成された内側係止溝と外側係止溝に対してハウジングに形成された内側爪部と外側爪部が係止されて支持されている医療用弁において、
    前記弾性弁体の前記外側係止溝に重ね合わされた前記外側爪部の内周面における軸方向外方端部分には、内径寸法が3.9~4.5mmで且つ軸方向長さが該外側爪部の1/3以上とされた筒状内周面が形成されていると共に、前記弾性弁体の前記内側係止溝に重ね合わされた前記内側爪部の最先端面の最小内径寸法が、該外側爪部の最先端面の最小内径寸法よりも大きくされており、且つ、
    前記内側爪部の内周面が、前記筒状内周面の最小内径寸法よりも大きな内径寸法で内周側に向かって凸となる湾曲断面形状を有する湾曲内周面とされており、前記雄コネクタが斜めに挿入された際に該湾曲内周面が該雄コネクタの先端と対向するようになっていることを特徴とする医療用弁。
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