JP7306977B2 - 眼科装置、及びその制御方法 - Google Patents
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Description
図1~図5に、実施形態に係る眼科装置の構成例を示す。図1は、実施形態に係る眼科装置1の構成例を表す機能ブロック図である。図2は、図1のデータ処理部70の構成例を表す機能ブロック図である。図3は、図2のアライメント処理部71の構成例を表す機能ブロック図である。図4は、図2の補正部731の構成例を表す機能ブロック図である。図5は、図2の算出部74の構成例を表す機能ブロック図である。
屈折測定部20は、制御部80からの制御を受け、被検眼Eの屈折度数を他覚的に測定する。屈折測定部20は、他覚屈折測定を行うための1以上の光学部材が設けられた光学系を含む。屈折測定部20は、例えば、公知のレフラクトメータと同様の構成を有する。図示は省略するが、典型的なレフラクトメータは、特開2016-077774号公報に開示されているように、投影系と、受光系とを含む。
OCT部30は、制御部80からの制御を受け、被検眼EにOCTスキャンを適用してOCTデータ(スキャンデータ)を取得する。OCTデータは、干渉信号データでもよいし、干渉信号データにフーリエ変換を適用して得られた反射強度プロファイルデータでもよいし、反射強度プロファイルデータを画像化して得られた画像データでもよい。
アライメント光投射部40は、被検眼Eと測定部10(OCT部、装置光学系)との位置合わせを行うためのアライメント光を被検眼Eに投射する。アライメント光投射部40は、アライメント光源と、コリメータレンズとを含む。アライメント光投射部40の光路は、ビームスプリッタBS2により屈折測定部20の光路に結合される。アライメント光源から出力された光は、コリメータレンズを経由し、ビームスプリッタBS2により反射され、屈折測定部20の光路を通じて被検眼Eに投射される。
ビームスプリッタBS1は、屈折測定部20の光学系(投影系及び受光系)の光路に、OCT部30の光学系(干渉光学系など)の光路を同軸に結合する。例えば、ビームスプリッタBS1としてダイクロイックミラーが用いられる。
ビームスプリッタBS2は、屈折測定部20の光学系(投影系及び受光系)の光路に、アライメント光投射部40の光学系の光路を同軸に結合する。例えば、ビームスプリッタBS2としてハーフミラーが用いられる。
撮影部100は、被検眼Eの前眼部を撮影するための1以上の前眼部カメラを含む。撮影部100は、被検眼Eの正面画像である前眼部像を取得する。いくつかの実施形態では、1以上の前眼部カメラの近傍に少なくとも1つの前眼部照明光源(赤外光源等)が設けられる。例えば、各前眼部カメラについて、その上方近傍と下方近傍のそれぞれに前眼部照明光源が設けられる。
制御処理部50は、眼科装置1を動作させるための各種演算や各種制御を実行する。制御処理部50は、1以上のプロセッサと、1以上の記憶装置とを含む。記憶装置としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などがある。記憶装置には各種のコンピュータプログラムが格納されており、それに基づきプロセッサが動作することによって本例に係る演算や制御が実現される。
画像形成部60は、被検眼Eに対してOCTを実行することにより得られたスキャンデータに基づいて、被検眼Eの画像(断層像等)を形成する。画像形成部60は、OCT部30の検出系による検出データに基づいてOCTデータ(典型的には画像データ)を構築する。画像形成部60は、従来のOCTデータ処理と同様に、フィルター処理、高速フーリエ変換(FFT)などを検出データに適用することにより、各Aライン(被検眼E内における測定光の経路)における反射強度プロファイルデータを構築する。更に、画像形成部60は、この反射強度プロファイルデータに画像化処理(画像表現)を適用することにより、各Aラインの画像データ(Aスキャンデータ)を構築する。いくつかの実施形態では、画像形成部60の機能はプロセッサにより実現される。
データ処理部70は、各種のデータ処理を実行する。データ処理部70は、スキャン系によるスキャンモードにしたがって複数のAスキャンデータを配列することによりBスキャンデータを構築することができる。データ処理部70は、スキャン系によるスキャンモードにしたがって複数のBスキャンデータを配列することによりスタックデータを構築することができる。データ処理部70は、スタックデータからボリュームデータ(ボクセルデータ)を構築することができる。データ処理部70は、スタックデータ又はボリュームデータをレンダリングすることができる。レンダリング手法としては、ボリュームレンダリング、多断面再構成(MPR)、サーフェスレンダリング、プロジェクションなどがある。
アライメント処理部71は、上記のように、被検眼Eに対する測定部10の位置合わせを行うための処理を実行する。いくつかの実施形態では、アライメント処理部71は、前眼部カメラにより得られた撮影画像の歪みを補正し、歪みが補正された撮影画像を用いて上記の位置合わせを行うための処理を実行する。この場合、アライメント処理部71は、制御処理部50又はデータ処理部70に設けられた記憶部にあらかじめ記憶されている収差情報に基づいて撮影画像の歪みを補正する。この処理は、例えば、歪曲収差を補正するための補正係数に基づく公知の画像処理技術によって実行される。
アライメント光投射部40により被検眼Eの前眼部にアライメント光を投射することにより、プルキンエ像が形成される。プルキンエ像は、角膜曲率半径の2分の1の距離だけ角膜頂点から測定部10の光軸方向(z方向)に変位した位置に形成される。
瞳孔中心特定部71Bは、前眼部カメラにより得られた各撮影画像(又は歪曲収差が補正された画像)を解析することで、前眼部の所定の特徴位置に相当する当該撮影画像中の位置を特定する。この実施形態では、被検眼Eの瞳孔中心が特定される。なお、瞳孔中心として、瞳孔の重心を求めてもよい。また、瞳孔中心(瞳孔重心)以外の特徴位置を特定するように構成することもできる。
z方向の分解能(奥行き分解能):Δz=H×H×Δp/(B×f)
移動目標位置決定部71Cは、プルキンエ像特定部71Aにより特定されたプルキンエ像の位置と、瞳孔中心特定部71Bにより特定された瞳孔中心位置とに基づいて、測定部10(装置光学系)の移動目標位置を決定する。例えば、移動目標位置決定部71Cは、特定されたプルキンエ像の位置と、特定された瞳孔中心位置との差分を求め、求められた差分が既定のアライメント完了条件を満たすように移動目標位置を決定する。
変位特定部72は、上記のアライメント処理部71により決定された移動目標位置に基づく移動機構90の制御による被検眼Eに対する測定部10の位置合わせが完了した後に、被検眼Eの正面画像に基づいて、被検眼Eと測定部10との変位を特定する。
解析部73は、図2に示すように、補正部731と、層領域特定部732と、特定部733とを含む。補正部731は、変位特定部72により特定された変位に基づいて、被検眼Eの断層像を補正する。層領域特定部732は、補正部731により補正された断層像における所定の層領域を特定する。特定部733は、層領域特定部732により特定された所定の層領域に基づいて眼底Efの形状を特定する。
補正部731は、位置合わせ後のOCT計測時における被検眼Eに対する測定部10の変位に基づいてOCT計測時の光学系モデルを作成する。補正部731は、作成された光学系モデルを用いて測定光に対する光線追跡処理を施すことによりOCT座標系(測定座標系)における断層像の画素位置に対応する所定の座標系(例えば、物理座標系)における画素位置を特定し、特定された座標系間で座標変換を行う。
層領域特定部732は、補正部731により補正された断層像を解析することによって眼底Efの所定の層領域を特定する。眼底Efの層領域としては、内境界膜、神経繊維層、神経節細胞層、内網状層、内顆粒層、外網状層、外顆粒層、外境界膜、視細胞層、網膜色素上皮層、脈絡膜、強膜、各層領域の界面などがある。
特定部733は、層領域特定部732により得られた形状データ(形状プロファイル)から眼底Efの形状を特定する。
算出部74は、被検眼Eを他覚的に測定することにより得られた屈折度数を求め、求められた屈折度数と特定部733により特定された眼底Efの形状とに基づいて、被検眼Eの中心窩を含む領域の周辺領域の屈折度数を算出する。いくつかの実施形態では、算出部74は、求められた屈折度数と、特定部733により特定された眼底Efの形状に対応した被検眼の光学特性を表すパラメータとに基づいて、被検眼の中心窩を含む領域の周辺領域の屈折度数を算出する。算出部74は、特定部733により特定された眼底Efの形状に対応した被検眼の光学特性を表すパラメータに基づいて眼球モデルを構築し、構築された眼球モデルと求められた屈折度数とから、上記の周辺領域の屈折度数を算出することが可能である。
屈折度数算出部74Aは、屈折測定部20の受光系の撮像素子からの出力を処理して屈折度数を算出する。
眼球モデル構築部74Bは、眼球モデルを構築する。眼球モデル構築部74Bは、公知の模型眼等の眼球モデルに対して、別途に取得されたパラメータを適用することにより新たな眼球モデルを構築することが可能である。
周辺屈折度数算出部74Cは、眼底Efにおける中心窩を含む中心領域の外側の周辺領域の屈折度数を算出する。このとき、周辺屈折度数算出部74Cは、屈折測定部20により得られた中心領域の屈折度数と、特定された眼底Efの形状とに基づいて、周辺領域の屈折度数を算出する。周辺屈折度数算出部74Cは、眼球モデル構築部74Bにより構築された眼球モデルのパラメータを用いて周辺領域の屈折度数を算出することが可能である。
制御部80は、眼科装置1の各部を制御する。制御部80は、記憶部(不図示)を含み、各種の情報を保存することが可能である。記憶部に保存される情報には、眼科装置1の各部を制御するためのプログラム、被検者の情報、被検眼の情報、測定部10により得られた測定データ、データ処理部70による処理結果などがある。制御部80の機能は、プロセッサにより実現される。
移動機構90は、屈折測定部20、OCT部30、アライメント光投射部40、ビームスプリッタBS1、BS2等の光学系(装置光学系)が収納されたヘッド部を上下左右方向及び前後方向に移動させるための機構である。移動機構90は、制御部80からの制御を受け、被検眼Eに対して測定部10を相対移動させることが可能である。例えば、移動機構90には、ヘッド部を移動するための駆動力を発生するアクチュエータと、この駆動力を伝達する伝達機構とが設けられる。アクチュエータは、例えばパルスモータにより構成される。伝達機構は、例えば歯車の組み合わせやラック・アンド・ピニオンなどによって構成される。制御部80は、アクチュエータに対して制御信号を送ることにより移動機構90に対する制御を行う。
実施形態に係る眼科装置1の動作について説明する。
まず、制御部80は、アライメントを実行する。
次に、制御部80は、図示しない固視投影系を制御して、眼底Efにおける屈折測定部20の光学系の測定光軸上に固視標を投影させる(中心固視)。その後、制御部80は、屈折測定部20の光学系の測定光軸上に固視標が投影された状態で、屈折測定部20を制御することにより他覚屈折測定を実行する。
続いて、制御部80は、被検眼Eの眼底Efの形状の特定処理を実行する。この実施形態では、制御部80は、屈折測定部20(OCT部30)の光学系の測定光軸上に固視標が投影された状態で、OCT部30を制御することによりOCT計測(OCTスキャン)を実行する。
続いて、制御部80は、ステップS2において得られた中心窩を含む中心領域の外側の周辺領域の屈折度数を周辺屈折度数算出部74Cに算出させる。そのため、制御部80は、眼球モデルを眼球モデル構築部74Bに構築させる。
ステップS3の処理が開始されると、制御部80は、ステップS1と同様に、アライメント光投射部40を制御して、被検眼Eに対してアライメント光の投射を開始させる。
制御部80は、撮影部100により取得された撮影画像中の瞳孔中心位置とプルキンエ像の位置との変位から測定部10の移動量及び移動方向を特定し、特定された移動量及び移動方向に基づいて移動機構90を制御し、被検眼Eに対する測定部10の位置合わせを行う。
制御部80は、所定のアライメント完了条件が満足したか否かを判定する。アライメント完了条件は、測定部10の光軸のx方向及びy方向の位置が移動目標位置のx方向及びy方向の位置と一致することと、z方向の距離が所定の作動距離になることとを含む。いくつかの実施形態では、所定の作業距離は、測定部10(対物レンズ)の作動距離である。
ステップS13において、所定のアライメント完了条件を満足していると判定されたとき(S13:Y)、制御部80は、撮影部100により取得された被検眼Eの正面画像から被検眼Eと測定部10との変位を変位特定部72に特定させる。すなわち、制御部80は、所定のアライメント完了条件を満足するまでアライメントを繰り返し実行した後、被検眼Eと測定部10との変位を変位特定部72に特定させる。
続いて、制御部80は、OCT部30を制御することにより、眼底Efにおける所定部位に対してOCTスキャンを実行させることでOCT計測を実行させる。所定部位として、中心窩又はその近傍がある。OCTスキャンとして、ラジアルスキャンなどがある。これにより、眼底Efの中心窩を含む中心領域の断層像が取得される。
次に、制御部80は、ステップS15において取得された断層像に対し、ステップS14において特定された変位に対応した補正処理を補正部731に実行させる。補正部731は、例えば、光学系モデルを用いて測定光に対する光線追跡処理を施すことによりOCT座標系における断層像の画素位置を物理座標系における画素位置に変換することで、断層像を補正する。
次に、制御部80は、ステップS16において補正された断層像に対してセグメンテーション処理を施すことにより所定の層領域(例えば、網膜色素上皮層)を層領域特定部732に特定させる。それにより、所定の層領域の形状データ(形状プロファイル等)が取得される。
実施形態に係る眼科装置の構成及び動作は、上記したものに限定されるものではない。
ステップS4において、眼球モデル構築部74Bは、Gullstrand模型眼等の眼球モデルのパラメータのうち、被検眼Eの実測データ(例えば、眼軸長、角膜形状、前房深度、水晶体曲率、水晶体厚の測定値)の少なくとも1つを置き換えて新たな眼球モデルを構築してもよい。いくつかの実施形態では、実測データは、外部の測定装置又は電子カルテシステムから取得される。いくつかの実施形態では、眼軸長、前房深度、水晶体曲率、及び水晶体厚は、OCT部30により得られたスキャンデータから求められる。
上記の実施形態において、眼底Efの中心領域の形状として、上記の形状データ(形状プロファイル)から、水平方向(所定の基準方向)に対する眼底の所定の層領域(例えば、網膜色素上皮層、OS-RPE界面)のチルト角度が特定されてもよい。
測定光軸と眼球光軸(視軸)とが略一致しているとき、特定部733は、式(5)に示すように、断層像の傾斜角度g0を補正することなく眼底面のチルト角度g1として出力する。
測定光軸に対して眼球光軸がシフトしているとき、特定部733は、シフト量に基づいて断層像の傾斜角度g0を補正することにより眼底面のチルト角度g1を求める。
測定光軸に対して眼球光軸がチルトしているとき、特定部733は、チルト量に基づいて断層像の傾斜角度g0を補正することにより眼底面のチルト角度g1を求める。
測定光軸に対して眼球光軸がシフトし、且つチルトしているとき、特定部733は、シフト量及びチルト量に基づいてBスキャン画像の傾斜角度g0を補正することにより眼底面のチルト角度g1を求める。
上記の実施形態又はその変形例では、被検眼Eに対する測定部10(測定光軸)の変位に基づいて被検眼Eの断層像を補正し、補正された断層像から眼底Efの形状を表す形状データを取得する場合について説明した。しかしながら、実施形態に係る眼科装置1の構成はこれに限定されるものではない。例えば、被検眼Eの断層像から特定された眼底Efの形状を表す形状データを、被検眼Eに対する測定部10(測定光軸)の変位に基づいて補正してもよい。
ステップS3の処理が開始されると、制御部80は、ステップS11と同様に、アライメント光投射部40を制御して、被検眼Eに対してアライメント光の投射を開始させる。
制御部80は、ステップS12と同様に、移動機構90を制御し、被検眼Eに対する測定部10の位置合わせを行う。
制御部80は、ステップS13と同様に、所定のアライメント完了条件が満足したか否かを判定する。
ステップS23において、所定のアライメント完了条件を満足していると判定されたとき(S23:Y)、制御部80は、ステップS14と同様に、被検眼Eと測定部10との変位を変位特定部72に特定させる。
続いて、制御部80は、ステップS15と同様に、OCT部30を制御することにより、眼底Efにおける所定部位に対してOCTスキャンを実行させることでOCT計測を実行させる。
次に、制御部80は、ステップS25において取得された断層像に対してセグメンテーション処理を施すことにより所定の層領域(例えば、網膜色素上皮層)を層領域特定部732に特定させる。それにより、所定の層領域の形状データ(形状プロファイル等)が取得される。
続いて、制御部80は、ステップS26において取得された形状データに対し、ステップS24において特定された変位に対応した補正処理を補正部731に実行させる。補正部731は、例えば、上記のように光学系モデルを用いて測定光に対する光線追跡処理を施すことによりOCT座標系における形状データ(形状プロファイル)の位置を物理座標系における位置に変換することで、形状データを補正する。
実施形態に係る眼科装置、及びその制御方法について説明する。
以上に示された実施形態は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加等を施すことが可能である。
10 測定部
20 屈折測定部
30 OCT部
40 アライメント光投射部
50 制御処理部
60 画像形成部
70 データ処理部
71 アライメント処理部
72 変位特定部
73 解析部
731 補正部
732 層領域特定部
733 特定部
74 算出部
80 制御部
90 移動機構
100 撮影部
BS1、BS2 ビームスプリッタ
E 被検眼
Ec 角膜
Ef 眼底
Claims (14)
- 光コヒーレンストモグラフィを用いて被検眼の断層像を取得するOCT部と、
前記被検眼の正面画像を取得する取得部と、
前記OCT部により取得された前記断層像と前記取得部により取得された前記正面画像とに基づいて前記被検眼の組織の形状を特定する特定部と、
を含む眼科装置。 - 前記被検眼と前記OCT部との位置合わせを行う位置合わせ部と、
前記位置合わせ部による位置合わせの後に前記取得部により取得された前記被検眼の正面画像に基づいて、前記被検眼と前記OCT部との変位を特定する変位特定部と、
を含み、
前記特定部は、前記変位特定部により特定された前記変位に基づいて前記組織の形状を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記特定部は、
前記変位特定部により特定された前記変位に基づいて前記断層像を補正する補正部と、
前記補正部により補正された前記断層像における所定の層領域を特定する層領域特定部と、
を含み、前記所定の層領域の形状を表す形状データを求める
ことを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。 - 前記特定部は、
前記断層像における所定の層領域を特定する層領域特定部と、
前記変位特定部により特定された前記変位に基づいて、前記層領域特定部により特定された前記所定の層領域の形状を表す形状データを補正する補正部と、
を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。 - 前記補正部は、
光コヒーレンストモグラフィを実行するための測定光に対して前記変位特定部により特定された前記変位に基づく光線追跡処理を施すことにより、前記測定光の光線上の位置に対応する所定の座標系の座標位置を求める光線追跡処理部と、
前記求められた座標位置に基づいて前記断層像又は前記形状データを補正する座標変換部と、
を含む
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の眼科装置。 - 前記補正部は、
光コヒーレンストモグラフィを実行するための測定光に対して2以上の変位に基づく光線追跡処理を施すことによりあらかじめ求められた補正情報と、前記変位特定部により特定された前記変位とに基づいて前記断層像又は前記形状データを補正する
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の眼科装置。 - 前記被検眼にアライメント光を投射するアライメント光投射部を含み、
前記変位特定部は、前記正面画像における前記アライメント光に基づく像の位置と前記被検眼の特徴位置とに基づいて前記変位を特定する
ことを特徴とする請求項2~請求項6のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記組織の形状は、眼底の形状である
ことを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記被検眼を他覚的に測定することにより得られた屈折度数と、前記特定部により特定された前記眼底の形状に対応した前記被検眼の光学特性を表すパラメータとに基づいて、前記被検眼の中心窩を含む領域の周辺領域の屈折度数を算出する算出部を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の眼科装置。 - 前記眼底の形状は、所定の基準方向に対する前記眼底における所定の層領域のチルト角度を含む
ことを特徴とする請求項9に記載の眼科装置。 - 光コヒーレンストモグラフィを用いて被検眼の断層像を取得する断層像取得ステップと、
前記被検眼の正面画像を取得する正面画像取得ステップと、
前記断層像取得ステップにおいて取得された前記断層像と前記正面画像取得ステップにおいて取得された前記正面画像とに基づいて前記被検眼の組織の形状を特定する特定ステップと、
を含む眼科装置の制御方法。 - 前記被検眼と光コヒーレンストモグラフィを実行するためのOCT光学系との位置合わせを行う位置合わせステップと、
前記位置合わせステップにおける位置合わせの後に前記正面画像取得ステップにおいて取得された前記被検眼の正面画像に基づいて、前記被検眼と前記OCT光学系との変位を特定する変位特定ステップと、
含み、
前記特定ステップは、前記変位特定ステップにおいて特定された前記変位に基づいて前記組織の形状を特定する
ことを特徴とする請求項11に記載の眼科装置の制御方法。 - 前記特定ステップは、
前記変位特定ステップにおいて特定された前記変位に基づいて前記断層像を補正する補正ステップと、
前記補正ステップにおいて補正された前記断層像における所定の層領域を特定する層領域特定ステップと、
を含み、前記所定の層領域の形状に基づいて前記組織の形状を表す形状データを求める
ことを特徴とする請求項12に記載の眼科装置の制御方法。 - 前記特定ステップは、
前記断層像における所定の層領域を特定する層領域特定ステップと、
前記変位特定ステップにおいて特定された前記変位に基づいて、前記層領域特定ステップにおいて特定された前記所定の層領域の形状を表す形状データを補正する補正ステップと、
を含む
ことを特徴とする請求項12に記載の眼科装置の制御方法。
Applications Claiming Priority (4)
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---|---|---|---|
US201962793044P | 2019-01-16 | 2019-01-16 | |
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US16/377,263 | 2019-04-08 | ||
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Publications (2)
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