JP7305523B2 - 可搬式薬剤放出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、火災用の可搬式薬剤放出装置に関し、主に延焼しやすい建造物(例えば茅葺き屋根の家屋)に対して、近隣で火災が発生した際に、事前に薬剤をその建造物に放出することで、延焼を防止するために使用されるものである。また、直接、火災が発生している建造物等に薬剤を放出して消火装置としても使用可能なものである。
火災現場において、消火剤を火元に向けて放出したりする可搬式消火装置が知られている。可搬式消火装置は、ホースを備え、消火剤等の薬剤を封入したタンクの上部にハンドルを設け、下部に車輪を設けた可搬式消火装置が知られている。特許文献1の粉末消火器は、搬送時以外は消火剤等の薬剤を封入したタンクを直立させて所定位置に立設される。火災現場等に可搬式薬剤放出装置である粉末消火器を搬送する場合は、使用者が、下部の足掛用突子に足を掛け、枠体と称するハンドルにより可搬式消火装置を傾斜させて、車輪を接地させる。そして、使用者がハンドルを持って押したり牽引したりして、車輪を回転させて可搬式消火装置を搬送する。使用時には、タンクを直立させてホースを伸ばす。可搬式消火装置は、使用時以外では、ホースを捲き回すなどして保持しておく必要がある。
実公昭37-32500号公報
特許文献1に示された可搬式消火装置では、前方に懸吊杆を設けて挟持鈑の間にホースを吊している。しかしながら、懸吊杆はホースの重量に耐えられる強度を有したものにしなければならない。また、火災のような混乱した現場で用いる可搬式消火装置の前方に懸吊杆のような突出した構造があることは、安全性の面で好ましくない。さらに、懸吊杆や挟持鈑のような構造を設けることにより、コストが上昇してしまう等の問題があった。
本発明は、低コストな構造でホースを保持する機能を有する可搬式薬剤放出装置を提供することを課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するものであり、以下の構成を有する。
(1)本発明は、火災用の薬剤を封入するタンクと、前記タンクから延在して取り付けられるハンドルと、前記タンクの上部から突出し、前記タンクの内部に充填された前記薬剤を送出する薬剤送出管と、前記薬剤送出管の端部に接続され、前記薬剤が通過する、先端にノズルが取り付けられたホースと、を備え、前記ハンドルに前記ホースを捲き回して、前記ホースを支持可能とすることを特徴とする可搬式薬剤放出装置である。
(2)また本発明は、前記ハンドルは、前記タンクの側部から斜め上方に向けて取り付けられた2つの腕部と、2つの前記腕部の上部を横方向に繋ぐ把持部を有し、前記腕部の周りに前記ホースを捲き回して、前記ホースを支持可能とすることを特徴とする(1)に記載の可搬式薬剤放出装置である。
(3)また本発明は、2つの前記腕部は、前記タンクに取り付けられた部分に近い下部で上に行くに従って横方向に拡がり、上部では平行であるか、下部よりも緩い角度でひろがることを特徴とする(2)に記載の可搬式薬剤放出装置である。
(4)また本発明は、前記ホースの先端には、バルブを開放するノズルレバーを有したノズルが接続されており、2本の前記腕部の間には、上部において前記把持部と離間してプレートが取り付けられ、前記ノズルレバーにより前記ノズルを係止可能とすることを特徴とする(3)に記載の可搬式薬剤放出装置である。
本発明により、安全で簡単な構造により可搬式薬剤放出装置にホースを支持して保管や搬送をすることができる。またハンドルをホース支持部として使用するので、余計なホース収納機構が不要なため、装置全体をコンパクトにすることができる。
本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1の立設時の側面図。 本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1の立設時の正面図。 本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1の立設時の上面図。 図1においてホース32を支持した保管状態の写真。 図2においてホース32を支持した保管状態の写真。 図3においてホース32を支持した保管状態の写真。 本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1のノズル33。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1の立設時の側面図である。図1~3では要部を見やすくするため、一部の構成を省略して記載している。延焼防止用の薬剤を封入したタンク2には、薬剤を送出する薬剤流路3を接続している。薬剤は火災用であればよく、例えば延焼防止用の薬剤や消火用薬剤でもよい。放出時に薬剤が通過する薬剤流路3は、薬剤送出管31、ホース32、ノズル33を有している。なお、図1~3においては、ホース32の一部とノズル33等の記載を省略している。薬剤送出管31の下部における送出挿通管311はタンク2の上部から内部に挿通されている。薬剤送出管31の上部には回動継手312が設けられている。回動継手312は360°回転する、例えばスイベルジョイントなどから構成される回動機構313を有する。その上には屈曲部314が設けられ、薬剤送出管31の端部である流出接続部315にはホース32が接続されている。ホース32の先端には、ノズル33が取り付けられる。ホース32は、外力がかかっても内部の挿通孔がつぶれない保形ホースである。ホース32の長さは適宜設定可能であるが、例えば、4m~20m位のものを利用することが可能である。道幅が狭く装置の運搬や移動が難しいような地域には、ホース長の長いものが使用される。図1では、ホース32の途中以降等の構成を省略して記載している。また、回動機構313は、上下の管が360°回動自在である流入接続部321と回動機構313は薬剤送出管31と軸方向が一致しているが、屈曲部314では軸方向を45°曲げている。したがって、屈曲部314に接続する流出接続部315は、薬剤送出管31と軸方向が45°ずれている。流出接続部315にはホース32が接続されている。可搬式薬剤放出装置1の立設時には、回動機構313により、ホース32は斜め45°上方を向いた状態で、送出挿通管311の軸を中心として周囲の360°何れの方向にも回動可能である。
タンク2には斜め上方に延在してハンドル4が取り付けられている。ハンドル4は、立設状体でタンク2の上部の両脇から斜め45°の方向で腕部(下部)43と腕部(上部)42が上方へ延在し、把持部41に繋がっている。把持部41は、薬剤送出管31の上端から斜め上方の位置に設けられ、腕部(上部)42を横方向に繋いでいる。腕部(上部)42の下側には、プレート5が取り付けられている。またタンクの下方には金具を介して車輪6が取り付けられている。図1では車輪6の内側にあるスポークの記載を省略している。また、タンク2の下部にはタンク2を立てた状態で維持する立設機構である脚部7が、例えば等間隔で3つ設けられている。可搬式薬剤放出装置1を立てた状態とする場合には脚部7が接地して可搬式薬剤放出装置1を支持しており、このときには、車輪6は接地していない。また移動時にはハンドル4を図1の右の方向に引き、可搬式薬剤放出装置1を倒して車輪6を接地させるとともに脚部7を持ち上げる。タンク2の側部には加圧ガス供給機構8の加圧ガス容器81が取り付けられており、圧力供給キャップ85からタンク2の内部に加圧ガスを供給する。
図2は、本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1の立設時の正面図である。また、図3は、本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1の立設時の上面図である。ハンドル4は、上部に水平に設けた把持部41と、タンク2に近くタンク2の上部で両脇に取り付けられた部分から上に行くに従って横方向に拡がりつつ斜め上方に向かう2本の腕部(下部)43を有する。そして、その上に設けて把持部41の両端につながる平行な2本の腕部(上部)42を有している。2つの腕部(下部)43が広がって2本の腕部(上部)42に繋がっていることにより、把持部41は、タンク2の両脇よりも広く形成されている。腕部(上部)42と腕部(下部)43とが接続される位置の高さは、屈曲部314が設けられる高さ位置よりやや低い位置となっている。また把持部41の長さは、タンク2の外径の2倍ほどであり、また2つの車輪6の幅よりもわずかに広い長さに形成してある。そして把持部41の奥行きは、車輪6の端部より内側(タンク2側)に位置するように腕部(上部)42,腕部(下部)43の長さが定められている(図3参照)。このように把持部41の長さ(幅)が広く形成されていることにより、搬送の際に複数の人数で把持部41を持って可搬式薬剤放出装置1を押したり引いたりすることができ、奥行き方向の長さが車輪6よりも内側に位置するので、薬剤放出装置1自体の大きさをコンパクトにすることができる。さらに、2つの腕部(下部)43が広がっていることにより、2本の腕部(上部)42の設置幅が広がり、両腕部(上部)42にホース32を捲き回した際の半径を大きくすることができる。また、2つの腕部(上部)42の間にわたって、金属板などから構成されるプレート5を設置している。プレート5には上方から見えるように「(再)充填前に容器内ガスを完全に放出してください」という操作上の注意事項を表示しているが、2つの腕部(下部)43が広がっていることにより、プレート5の横幅を大きく取ることができる。また、図2に示すように可搬式薬剤放出装置1は立設機構である3つの脚部7により垂直に立設する。
可搬式薬剤放出装置1は、さらに加圧ガス供給機構8を備えている。加圧ガス供給機構8でタンク2の内部に加圧ガスを送ることにより、タンク2の内部に充填した薬剤を薬剤流路3に押し出す。加圧ガス供給機構8は、加圧ガス容器81、圧力調整器82、圧力メータ83、圧力ホース84、圧力供給キャップ85を有する。加圧ガス容器81には加圧した窒素ガスが充填されている。加圧ガス容器81は、着脱が容易なバックル等の金具を介してタンク2に取付られている。加圧ガス容器81のタンク2の取付方向は、ハンドル4の把持部41がある方に設けられ、水平方向で見ると、上方に設けられる腕部(上部)42の間に設けられる(図3参照)。また加圧ガス容器81の下端は、車輪6の車軸の上方に設けられる。図3において、加圧ガス容器81には圧力調整器82が接続されている。圧力調整器82の横には2つの圧力メータ83が設けられている。圧力調整器82からは、圧力ホース84を介して圧力供給キャップ85に接続される。加圧ガス容器81に充填した窒素ガスは、圧力調整器82、圧力ホース84を介して圧力供給キャップ85からタンク2の内部に供給される。タンク2の中の薬剤は、窒素ガスに押されて薬剤送出管31から薬剤流路3に送出される。なお、圧力調整器82や圧力メータ83などの計器類は、片方の腕部(下部)43とタンク2と加圧ガス容器81とによって形成される空間に取付台86を設け、その取付台86上に設けるようにしてもよい。この取付台86によって、圧力調整器82の取付高さが定まっており、タンク2よりも上方かつ加圧ガス容器81の開閉用ハンドル811より僅かに下方な位置に圧力調整器82が設けられる(図5参照)。この位置であれば、ハンドル4にホース32が巻かれた状態であっても、圧力メータ83などが確認しやすい。
本実施形態の可搬式薬剤放出装置1では、薬剤送出管31の上部に回動機構313を有した回動継手312を設けている。そのため火災現場でホース32を取り回す際にタンク2の上部からホース32をどちらの方向へも向けることができ、ホース32の捩れを防止する。また、屈曲部314を設けたことにより、ホース32の方向を変化させた際に回動機構313で回転し易い。図3に示すホース32は、薬剤送出管31からみて360°のどの方向へも容易に延在させることができる。さらに屈曲部314で斜め上方を向けていることから、図1に見られるようにホース32が斜め上方に向く。そのため、把持部41の方向に回転した時に、ホース32が把持部41の上を通過しやすい。本実施形態では、ホース32は保形ホースであるためある程度の硬さを有し、ホース32が斜め上向きで形状をある程度保持している。そのため、さらにハンドル4における把持部41の上を通過しやすい。また、本実施形態では、薬剤送出管31がホース32と接続する流出接続部315の上端はハンドル4における把持部41の上端の位置から10cm下の位置である。このような位置関係であっても、回転時にホース32は把持部41の上を通りやすい。
図4~6は、図1~3においてホース32を支持した保管状態の写真である。本実施形態の可搬式薬剤放出装置1は、保管の際にハンドル4にホース32を捲き回して、ホース32を支持可能である。図4~6では、2つの腕部(上部)42にホース32を捲き回して支持している。2つの腕部(下部)43によってタンク2から間隔が広がっていることにより、2つの腕部(上部)42の間は幅広となっている。そのため、ホース32を巻くにあたって十分な半径を得ることができる。また、2つの腕部(上部)42の間には、把持部41と離間して、ノズル33固定用のプレート5が取り付けられている。そして、図2,3に示すように、プレート5の上面には可搬式薬剤放出装置1を使用する際の注意事項が記載されている。さらに、ノズル33はプレート5に係止可能となっており、ホース32を支持する保管時と搬送時には、図5に示されているようにノズル33がプレート5に係止される。プレート5は2本の腕部(下部)43で幅2本の腕部(上部)42の幅を広げているため、注意事項を記載する場所が広く、さらにノズルレバー331を係止する場所が広くて係止しやすい。
ここでハンドル4について更に説明する。ハンドル4は、把持部41に接続され、図2に示すように幅の広い拡幅部42Aとなる腕部(上部)42と、タンク2側に接続され、幅の狭い狭幅部43Aとなる腕部(下部)43とを備えている。拡幅部42Aは、主にホース32を支持するためのホース支持部として機能し、ホースの長さにもよるが、3回以上巻くことが可能である。ホース32が巻かれた状態であっても、2つの腕部(上部)42は平行な位置関係にあるため、薬剤を放出するという必要時にはまとめてホース32を拡幅部42Aから引き出して外すことが容易であり、外したホース32は、その場で地面に置くことが可能である。なお、ハンドル4が傾斜しているため、可搬式薬剤放出装置1を立設させた状態では、ホース32の重みもあり、ホース長が長いと、ホース32の全てをハンドル4から外すのが困難であるが、ハンドル4を下方に引っ張って、ハンドル4を水平方向に傾けた状態にすれば、ホース32は容易にホース支持部であるハンドル4の腕部(上部)42から外すことが可能である。そして、この際、ホース32の重みもあるので、ハンドル4(タンク2)を傾ける作業も行いやすい。可搬式薬剤放出装置1を搬送する場合は、ハンドル4が傾くことになるが、水平方向よりも下に傾けない限りは、ホース32がハンドル4から落下することもない。なお、タンク2が立設された状態においても、ハンドル4の腕部(上部)42に巻かれたホース32は、下方向の腕部(下部)43側に滑って落ちるようなことはない。これは、腕部(上部)42とホース32との摩擦力以外に、ホース32の基端が流出接続部315に接続されていることによる。ホース32と薬剤送出管31とが接続される流出接続部315は、その上端がハンドル4における把持部41の上端の位置から10cm下の位置にあり、把持部41との高さとの差があまりないことが作用して、ホース32の滑り落ちを防いでいる。
また、薬剤送出管31をタンク2に立設して設け、回動機構313と屈曲部314を利用することで、流出接続部315を把持部41側に向けることができるので、ホース32の基端側を拡幅部42Aに巻き付けやすくなる。ホース32は、基本的には拡幅部42Aを利用して巻き付けて支持する。これは、拡幅部42Aだけにホース32を巻き付けると、狭幅部43Aにはホース32がかからないため、狭幅部となる腕部(下部)43の間に設けられる圧力メータ83などの計器類が確認しやすく、ホース32をハンドル4から外すことなくホース32を掛けたままタンク2の点検作業を行うことが可能となるためである。
図7は、本発明の一実施形態における可搬式薬剤放出装置1のノズル33を示す。ノズル33の先端側は放出口333となっており、基部のホース接続部334はホース32に接続している。ノズル33はノズルレバー331を有し、ノズルレバー331を回転することによりノズル33の中に設けられたノズルバルブ332を開閉することができる。図7のノズルレバー331の位置はノズルバルブ332を閉じた状態である。そして、図7の矢印の方向へノズルレバー331をホース接続部334の側に回すことにより、ノズルバルブ332を徐々に開放することができる。ノズルレバー331がホース接続部334の方向を向いてノズル33の軸方向と一致した状態でノズルバルブ332の開放が最大となる。図7の閉じた状態ではストッパー(図示せず)により、ノズルレバー331は矢印の逆方向へは回転しない。そして、プレート5は、注意事項が記載されていると共に、ノズルレバー331によりノズル33を係止可能である。図5では、ノズルバルブ332を開放した状態でノズルレバー331をプレート5に掛けることによりノズル33を係止している。ホース32を支持する保管時と可搬式薬剤放出装置1の搬送時には図5のようにノズルバルブ332を開いた状態としても、図7のように閉じた状態としてもノズルレバー331をプレート5に係止することができる。また、ハンドル4の腕部(上部)42と腕部(下部)43はタンク2から斜め上方に延びている。そのため、ホース32がタンク2の方向へずれ落ちても、タンク2の上部に突出した薬剤送出管31に掛かってタンク2を越えて前方へずれ落ちることがない。
なお図示しないが、ノズル33に回動継手を設けるようにしてもよい。ノズル33側に回動継手を設けることで、ホース32が捩じれることなくノズル33の向きを使いやすい状態に回転させることが可能となる。図7のノズルレバー331には、半円形の板状のインジケータ335が設けられる。このインジケータ335は、ノズルレバー331の回す方向を示す矢印が図示され、ノズルレバー331と一緒に回転してノズルバルブ332の開き具合を示すものである。インジケータ335には、ノズルレバー331とノズル33の軸方向が一致するときに、薬剤が流れる状態を示す矢印が図示されている。半円形のインジケータ335には、薬剤放出(強)、薬剤放出(弱)、薬剤停止の三箇所の対応する位置において、インジケータ335の先端部分に突起が形成され、回し具合を一目でわかりやすくしてある。
可搬式薬剤放出装置1の使用に際しては、通常時は、図4~6の状態でホース32を支持して可搬式薬剤放出装置1を立設し、保管しておくことができる。この際、ノズルレバー331は図5のようにノズルバルブ332の開放位置にしても、図7のように閉鎖位置にしてもノズル33の本体から突出しているので、プレート5に係止することができる。そして、火災発生時には図4~6の状態でホース32を支持したままハンドル4を引いて可搬式薬剤放出装置1を倒し、車輪6を使って火災現場または薬剤を放出すべき現場まで移動することができる。移動の際にもノズルレバー331がプレート5に掛けられており、ホース32が振動等により解けてしまうことはない。
<変形例>
上記の実施形態において、屈曲部314では軸方向が45°で交差しているが、20~70°の交差で斜め上方に屈曲すれば、取り回し時にホース32が把持部41を回避する効果を奏する。なお、屈曲部314を設けずに薬剤送出管31と同軸でホース32を取り付けても、回動機構313によってホース32の捻れが解消される。また、屈曲部314では90°等の70°以上の交差で側方に屈曲してもホース32の取り回しがし易いという効果を奏する。
本実施形態では、流出接続部315の上端はハンドル4の上端の位置から10cm下の位置である。しかしこれに限らず、流出接続部315の上端はハンドル4の上端の位置から上下15cm以内の高さであれば、回転の際にホース32はハンドル4に干渉しにくい。また、本実施形態では、ハンドル4はタンク2から斜め上方に延在するように取り付けられているが、横方向や上方向に向けて取り付けてもよい。
また、本実施形態の2本の腕部(上部)42は平行であるが、タンク2に取り付けられた部分に近い腕部(下部)43よりも緩い角度で上方に向かって広がるようにしてもよく、腕部(上部)42と腕部(下部)43の間を曲げずに直線状としてもよい。また、腕部(上部)42と腕部(下部)43の接続部の近傍に上方乃至外側方への突出部を設け、ホース32のストッパーとしてもよい。突出部を設けることにより、腕部(上部)42に捲き回したホース32がタンク2の方向へずれ落ちることを防止することができる。また、ホース32の収納時にも突出部がストッパーとなるため、ホース32を腕部(上部)42に捲き回す作業を行い易い。
本実施形態のプレート5には注意事項が記載されているが、他の事項が記載されていてもよく、記載がなくてもよい。また、本実施形態において、プレート5はノズル33が掛けられて、ノズル33を固定する手段として使用されるが、ノズルを固定する手段としては、形状、位置は限定されない。例えば、ノズルが収納される筒状のホルダをタンクやガス圧力容器に設けてもよいし、ノズルを保持できる機構を有するホルダをハンドルや腕部に設けるようにしてもよい。
1 可搬式薬剤放出装置、2 タンク、3 薬剤流路、31 薬剤送出管、311 送出挿通管、312 回動継手、313 回動機構、314 屈曲部、315 流出接続部、32 ホース、33 ノズル、331 ノズルレバー、332 ノズルバルブ、333 放出口、334 ホース接続部、335 インジケータ、4 ハンドル、41 把持部、42 腕部(上部)、42A 拡幅部、43 腕部(下部)、43A 狭幅部、5 プレート、6 車輪、7 脚部、8 加圧ガス供給機構、81 加圧ガス容器、811 開閉用ハンドル、82 圧力調整器、83 圧力メータ、84 圧力ホース、85 圧力供給キャップ、86 取付台

Claims (3)

  1. 火災用の薬剤を封入するタンクと、
    前記タンクから延在して取り付けられるハンドルと、
    前記タンクの上部から突出し、前記タンクの内部に充填された前記薬剤を送出する薬剤送出管と、
    前記薬剤送出管の端部に接続され、前記薬剤が通過する、先端にノズルが取り付けられたホースと、
    を備え、
    前記ハンドルは、前記タンクの側部から斜め上方に向けて取り付けられた2つの腕部と、2つの前記腕部の上部を横方向に繋ぐ把持部を有し、
    2つの前記腕部は、前記タンクに取り付けられた部分に近い下部で上に行くに従って横方向に拡がり、上部では平行であるか、下部よりも緩い角度でひろがり、
    前記腕部の周りに前記ホースを捲き回して、前記ホースを支持可能としたことを特徴とする可搬式薬剤放出装置。
  2. 前記ホースの先端には、バルブを開放するノズルレバーを有したノズルが接続されており、
    2本の前記腕部の間には、上部において前記把持部と離間してプレートが取り付けられ、
    前記プレートは、前記ノズルレバーにより前記ノズルを係止可能とすることを特徴とする請求項に記載の可搬式薬剤放出装置。
  3. 火災用の薬剤を封入するタンクと、
    前記タンクから延在して取り付けられるハンドルと、
    前記タンクの上部から突出し、前記タンクの内部に充填された前記薬剤を送出する薬剤送出管と、
    前記薬剤送出管の端部に接続され、前記薬剤が通過する、先端にノズルが取り付けられたホースと、
    を備え、
    前記ハンドルに前記ホースを捲き回して、前記ホースを支持可能とし、
    前記薬剤送出管の上部に回動機構を有した回動継手を設け、前記ホースを捩れずに回転させることができることを特徴とする可搬式薬剤放出装置。
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