JP7305257B2 - 車両用フロアダクト構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用フロアダクト構造に関する。
下記の特許文献1には、この種のフロアダクト構造が開示されている。このフロアダクト構造において、フロアパネルの中央部には、前後方向に延びるトンネル部(突出部)が形成されており、このフロアパネルに緩衝層を構成するサイレンサー部材を介してカーペットが敷設けられている。また、フロアパネルとカーペットとの間においてサイレンサー部材を除く領域には、空調風を流すために中空状に形成されたダクト部材が設けられている。
特開昭63-255139号公報
ところで、サイレンサー部材をフェルトや繊維集合体等の繊維材料を使用してプレス成形で作る場合、このサイレンサー部の外表面にダクト部材を組付けるための凹部を設けると、ダクト部材の組付け時にダクト部材とサイレンサー部材の凹部との間に隙間が生じ、この隙間がフロアダクト構造の剛性低下の要因になり得る。
そこで、フロアダクト構造の剛性低下を防ぐために、サイレンサー部材の凹部とダクト部材との間の隙間をチップウレタン等の部材で埋めるという対策が考えられる。ところが、この対策は、別部材が必要で工数も増えるためコスト面で不利である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、低コストで剛性を高めるのに有効な車両用フロアダクト構造を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車室側へ突出して車長方向に延びるトンネル部を有するフロアパネルと、
上記フロアパネルに敷設されるサイレンサー部材と、
上記サイレンサー部材に敷設されるフロアカーペットと、
上記サイレンサー部材と上記フロアカーペットとの間に上記トンネル部に沿って介装されるダクト部材と、
を備え、
上記サイレンサー部材には、上記ダクト部材の形状に応じて外表面が内方に窪んだ凹部が設けられており、
上記ダクト部材は、通気路を有する通気部と、上記サイレンサー部材の上記凹部との間の隙間を埋めるように上記通気部に設けられた補強部と、を有し、

上記通気部は、上記フロアカーペットと上記サイレンサー部材のいずれか一方である第1被接合部材に接合される底板部と、上記底板部から立設して上記フロアカーペットと上記サイレンサー部材のいずれか他方である第2被接合部材に接合される2つの立設壁部と、を有し、車幅方向及び車高方向を含む横断面について上記底板部と上記2つの立設壁部とによって形成される断面形状が略コ字状をなし、上記第2被接合部材との間で上記通気路を形成するように構成されている、車両用フロアダクト構造、
にある。
この車両用フロアダクト構造において、ダクト部材とサイレンサー部材の凹部との間の隙間を、ダクト部材の通気部に設けられた補強部によって埋めることができる。このため、この隙間が要因でこのフロアダクト構造の剛性が低下するのを防ぐことができる。また、ダクト部材の通気部に補強部を設けることによって、上記隙間を埋めるのにダクト部材以外の別部材を準備する必要がなく、この別部材を組付ける作業も生じないため、このフロアダクト構造に要するコストが高くなるのを防ぐことができる。
以上のごとく、上記の態様によれば、低コストで剛性を高めるのに有効な車両用フロアダクト構造を提供することが可能になる。
実施形態1の車両用フロアダクト構造の斜視図。 図1の平面図。 図1中のサイレンサー部材のプレス成形の様子を模式的に示す図。 図2のIV-IV線矢視断面図。 図4中のダクト部材を底板部の表面側から視た斜視図。 図4中のダクト部材を底板部の裏面側から視た斜視図。 フロアカーペットとダクト部材が組み合わされたアッシーを作る様子を示す部分断面図。 実施形態2の車両用フロアダクト構造について図6に対応した斜視図。 実施形態3の車両用フロアダクト構造について図4に対応した断面図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車両用フロアダクト構造において、上記通気部は、上記フロアカーペットと上記サイレンサー部材のいずれか一方である第1被接合部材に接合される底板部と、上記底板部から立設して上記フロアカーペットと上記サイレンサー部材のいずれか他方である第2被接合部材に接合される2つの立設壁部と、を有し、車幅方向及び車高方向を含む横断面について上記底板部と上記2つの立設壁部とによって形成される断面形状が略コ字状をなし、上記第2被接合部材との間で上記通気路を形成するように構成されているのが好ましい。
この車両用フロアダクト構造によれば、ダクト部材の通気部は、底板部がフロアカーペットに接合される場合には、サイレンサー部材側が開口し、サイレンサー部材との間で通気路を形成する。これに対して、ダクト部材の通気部は、底板部がサイレンサー部材に接合される場合には、フロアカーペット側が開口し、フロアカーペットとの間で通気路を形成する。このとき、ダクト部材の通気部が一方側で開口する構造であるため、ダクト部材を軽量化することができ、またダクト部材に要する材料費を低く抑えることができる。
上記の車両用フロアダクト構造において、上記通気部は、上記底板部のうち上記フロアカーペットに対向する表面が上記フロアカーペットに接合されるように構成されているのが好ましい。
この車両用フロアダクト構造によれば、フロアカーペットに外部荷重が入力されたとき、この外部荷重を底板部の表面で受けるとともに、この底板部を各立設壁部によって支持することができる。このため、フロアカーペットに入力された外部荷重によってフロアカーペットが凹むのを抑制することができ、ダクト部材自体の形状が要因でこのフロアダクト構造の剛性が低下するのを防ぐことができる。また、フロアカーペットの裏面と通気部の底板部の表面とを直に接合して、フロアカーペットとダクト部材を予めアッシー化することができるため、車体の製造ラインでダクト部材を組付ける作業を廃止することができる。
上記の車両用フロアダクト構造において、上記補強部は、上記2つの立設壁部の少なくとも一方から上記サイレンサー部材の外表面に沿うように延びる支持板部と、上記支持板部から上記横断面に沿って延びるリブと、を有するのが好ましい。
この車両用フロアダクト構造によれば、支持板部によって支持されたリブを利用して補強部を構成することによって、補強部の剛性を確保しつつその軽量化を図ることができる。
上記の車両用フロアダクト構造において、上記ダクト部材は、上記フロアパネルの上記トンネル部の車幅方向の両側に設けられているのが好ましい。
この車両用フロアダクト構造によれば、フロアパネルのトンネル部の上方に比べて外部荷重が入力される頻度が低く且つ想定される外部荷重が小さい、トンネル部の車幅方向の両側にダクト部材を設けることによって、トンネル部の上方にダクト部材を設ける場合に比べて耐荷重を小さく抑えることができる。その分、ダクト部材を軽量化することができ、またダクト部材に要する材料費を低く抑えることができる。
以下、車両に設けられる、車両用フロアダクト構造の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書の説明で用いる図面では、車両の前方を矢印FRで示し、車両の上方を矢印UPで示し、車両の内方を矢印INで示している。また、特に断わらない限り、車長方向を矢印Xで示し、車幅方を矢印Yで示し、車高方向を矢印Zで示すものとする。
(実施形態1)
図1及び図2に示されるように、実施形態1の車両用フロアダクト構造(以下、単に「フロアダクト構造」という。)1は、フロアパネル10と、サイレンサー部材20と、フロアカーペット30と、ダクト部材40と、を備えている。
フロアパネル10は、車両の床面部分のパネルのうち、ダッシュパネル下端から後部座席足元までのフロントフロアパネルとして構成されている。このフロアパネル10の車幅方向Yの中央部には、平板部11から車室2側へ突出して車長方向Xに延びるトンネル部12が設けられている。トンネル部12を車長方向Xで視たときの断面形状は、開口部を下方に向けた略コ字状である。
このトンネル部12としての突出部は、車長方向Xに延びる補強部材(縦通材)としての機能を有する。特に図示しないものの、トンネル部12の内側には、トンネル形状を利用して排気系、チェンジ機構、駐車ブレーキ、プロペラシャフトなどの部材が適宜に挿通される。
サイレンサー部材20は、フロアパネル10に敷設されている。このサイレンサー部材20は、防音機能をはじめ、フロアパネル10の凹凸形状がフロアカーペット30の表面に現れるのを防ぐ機能、乗員にクッション性を与える機能などを有する。
フロアカーペット30は、車室2に面するようにサイレンサー部材20に敷設されている。このため、フロアパネル10とフロアカーペット30との間にサイレンサー部材20が介装される。フロアカーペット30のうちトンネル部12の前側領域を挟んで車幅方向Yの両側の前側領域30aは、前席シートの脚部が取付けられる領域として使用される。フロアカーペット30のうち前側領域30aよりも後方の後側領域30bは、後席シートの脚部が取付けられる領域として使用される。フロアカーペット30のうち車幅方向Yの中央の中央領域30cは、コンソールボックスなどが取付けられる領域として使用される。このフロアカーペット30の材料として、典型的には、撥水加工や防炎加工などが施された合成樹脂素材を使用するのが好ましい。
ダクト部材40は、空調風を流すためのものであり、サイレンサー部材20とフロアカーペット30との間にトンネル部12に沿って介装されている。このダクト部材40の材質は問わないが、軽量化を図るために樹脂材料を使用するのが好ましい。
図3に示されるように、サイレンサー部材20は、プレス成形型Dを使用して成形される。プレス成形型Dを構成する上型D1と下型D2の間にフェルトや繊維集合体等の繊維材料からなるワークを挟み込んで、上型D1及び下型D2を近接方向に相対移動させることによってワークをプレス成形する。
このプレス成形により、フロアパネル10のトンネル部12の表面形状、及びダクト部材40の形状に応じた形状のサイレンサー部材20を作ることができる。このとき、サイレンサー部材20のうち、トンネル部12の表面形状に応じて形成された凸状部20bの両側の傾斜部分には、ダクト部材40の形状に応じて外表面20aが内方に窪んだ凹部21が形成される。各凹部21は、ダクト部材40をサイレンサー部材20に組付けるのに使用される。
図4に示されるように、サイレンサー部材20の凹部21は、車幅方向Y及び車高方向Zを含む横断面についての断面形状が概ね同一のままで車長方向Xに延びている。
ダクト部材40は、フロアパネル10のトンネル部12の車幅方向Yの両側に設けられている。各ダクト部材40は、空調風を流通可能な通気路42を有する通気部41と、通気部41の車高方向Zの両側に一体的に設けられた2つの補強部43,44と、を有する。このダクト部材40は、車幅方向Y及び車高方向Zを含む横断面についての断面形状が概ね同一のままで車長方向Xに延びている。
フロアカーペット30とサイレンサー部材20のうちの一方であるフロアカーペット30を第1被接合部材とし、他方であるサイレンサー部材20を第2被接合部材としたとき、通気部41は、第1被接合部材に接合される底板部41aと、底板部41aから立設して第2被接合部材に接合される2つの立設壁部41bと、を有する。
通気部41の底板部41aは、トンネル部12に実質的に平行に配置されている。この底板部41aのうちフロアカーペット30に対向する表面41cは、第1被接合部材であるフロアカーペット30に対する接合面を構成している。一方で、通気部41の2つの立設壁部41bは、底板部41aに対して概ね垂直に配置されている。これら2つの立設壁部41bのそれぞれの先端面は、第2被接合部材であるサイレンサー部材20に対する接合面を構成している。
このため、通気部41は、サイレンサー部材20側が開口しており、車幅方向Y及び車高方向Zを含む横断面について底板部41aと2つの立設壁部41bとによって形成される断面形状が略コ字状をなしている。即ち、この通気部41は、車室2側に向けて凸となる断面形状を有する。そして、この通気部41は、底板部41aのうちサイレンサー部材20に対向する裏面41dとサイレンサー部材20との間で通気路42を形成するように構成されている。
各ダクト部材40は、トンネル部12の傾斜部分に沿って配置される。各ダクト部材40を車長方向Xについて視たとき、トンネル部12の傾斜部分の傾斜方向についての、通気部41の幅寸法は、サイレンサー部材20側からフロアカーペット30側に向かうにつれて概ね一定である。これに対して、各ダクト部材40が2つの補強部43,44を備えることにより、トンネル部12の傾斜部分の傾斜方向についての、ダクト部材40全体の幅寸法は、サイレンサー部材20側からフロアカーペット30側に向かうにつれて徐々に拡張されている。
図4~図6に示されるように、補強部43は、ダクト部材40の通気部41とサイレンサー部材20の凹部21との間の隙間Sa(図4参照)を埋めるように通気部41に設けられている。ここで、隙間Saは、ダクト部材40の組付け時に、サイレンサー部材20の凹部21のうち上側のコーナー領域21aに形成され得る隙間である。
補強部43は、通気部41の一方の立設壁部41bからサイレンサー部材20の外表面20aに沿うように延びる支持板部43aと、この支持板部43aから車幅方向Y及び車高方向Zを含む横断面に沿って延びるリブ43bと、を有する。この補強部43において、同一の板厚を有する複数のリブ43bが車長方向Xに間隔を隔てて互いに平行に配置されている。
補強部44は、ダクト部材40の通気部41とサイレンサー部材20の凹部21との間の隙間Sb(図4参照)を埋めるように通気部41に設けられている。ここで、隙間Sbは、ダクト部材40の組付け時に、サイレンサー部材20の凹部21のうち下側のコーナー領域21bに形成され得る隙間である。
補強部44は、通気部41の他方の立設壁部41bからサイレンサー部材20の外表面20aに沿うように延びる支持板部44aと、この支持板部44aから車幅方向Y及び車高方向Zを含む横断面に沿って延びるリブ44bと、を有する。この補強部44において、同一の板厚を有する複数のリブ44bが車長方向Xに間隔を隔てて互いに平行に配置されている。
上記のフロアダクト構造1の組付けに際しては、ダクト部材40をフロアカーペット30とサイレンサー部材20の少なくとも一方に予め接合するのが好ましい。例えば、図7に示されるように、フロアカーペット30とダクト部材40からなるアッシーAを予め準備する。その後、車体の製造ラインにおいて、フロアパネル10に組付けられたサイレンサー部材20にこのアッシーAを接合する。
ダクト部材40が通気部41のサイレンサー部材20側が開口した形状を有するため、アッシーAを準備するときには、フロアカーペット30の裏面と通気部41の底板部41aの表面41cとを空間等を介さずに直に密着させることができる。このため、フロアカーペット30の裏面と底板部41aの表面41cとの少なくとも一方にホットメルト接着剤等を塗布した状態で、フロアカーペット30の表面と底板部41aの裏面41dとを治具などで両側から挟み込んで荷重を加えることができる(図7中の矢印参照)。
これにより、フロアカーペット30とダクト部材40からなるアッシーAを容易に製造することが可能である。また、フロアカーペット30の裏面と通気部41の底板部41aの表面41cとを直に接合して、フロアカーペット30とダクト部材40を予めアッシー化することができるため、車体の製造ラインでダクト部材40を組付ける作業を廃止することができる。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記のフロアダクト構造1において、ダクト部材40とサイレンサー部材20の凹部21との間の隙間Sa,Sbを、ダクト部材40の通気部41に設けられた補強部43,44によって埋めることができる。このため、この隙間Sa,Sbが要因でこのフロアダクト構造1の剛性が低下するのを防ぐことができる。また、ダクト部材40の通気部41に補強部43,44を設けることによって、隙間Sa,Sbを埋めるのにダクト部材40以外の別部材を準備する必要がなく、この別部材を組付ける作業も生じないため、このフロアダクト構造1に要するコストが高くなるのを防ぐことができる。
従って、上述の実施形態1によれば、低コストで剛性を高めるのに有効なフロアダクト構造1を提供することが可能になる。
上記のフロアダクト構造1によれば、ダクト部材40の通気部41は、底板部41aがフロアカーペット30に接合されるため、サイレンサー部材20側が開口し、サイレンサー部材20との間で通気路42を形成する。このとき、ダクト部材40の通気部41が一方側で開口する構造であるため、ダクト部材40を軽量化することができ、またダクト部材40に要する材料費を低く抑えることができる。
また、フロアカーペット30に外部荷重が入力されたとき、この外部荷重を底板部41aの表面41cで受けるとともに、この底板部41aを各立設壁部41bによって支持することができる。このため、フロアカーペット30に入力された外部荷重によってフロアカーペット30が凹むのを抑制することができ、ダクト部材40自体の形状が要因でこのフロアダクト構造1の剛性が低下するのを防ぐことができる。
上記のフロアダクト構造1によれば、支持板部43a,44aによって支持されたリブ43b,44bを利用して補強部43,44を構成することによって、補強部43,44の剛性を確保しつつその軽量化を図ることができる。
上記のフロアダクト構造1によれば、フロアパネル10のトンネル部12の上方に比べて外部荷重が入力される頻度が低く且つ想定される外部荷重が小さい、トンネル部12の車幅方向Yの両側にダクト部材40を設けることによって、トンネル部12の上方にダクト部材40を設ける場合に比べて耐荷重を小さく抑えることができる。その分、ダクト部材40を軽量化することができ、またダクト部材40に要する材料費を低く抑えることができる。
以下、上述の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図8に示されるように、実施形態2のフロアダクト構造101は、ダクト部材140の構成が実施形態1のフロアダクト構造1のものと相違している。
このダクト部材140は、通気部41の底板部41aの裏面41dに複数のボス50,60を備えている。ボス50は、車長方向Xに沿って長孔状に延びる筒壁部51と、筒壁部51の外周面に接合された複数(図8では6つ)の板片部52と、を有する。ボス60は、円筒状の筒壁部として構成されている。本実施形態では、3つのボス60が車長方向Xに間隔を隔てて配置されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
上述の実施形態2のフロアダクト構造101によれば、ダクト部材140の底板部41aの裏面41dにボス50,60を設けることによって、ダクト部材140自体の剛性を高めることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、図8に示されるダクト部材140のボス50,60は例示的なものであり、ボス50,60の形状、数、寸法を必要に応じて適宜に変更することもできる。
(実施形態3)
図9に示されるように、実施形態3のフロアダクト構造201は、ダクト部材240の構成が実施形態1のフロアダクト構造1のものと相違している。
このダクト部材240は、通気部41の底板部41aの裏面41dがサイレンサー部材20の外表面20aに接合され、底板部41aから立設した2つの立設壁部41bのそれぞれの先端面がフロアカーペット30の裏面に接合されるように構成されている。このため、通気部41は、フロアカーペット30側が開口しており、フロアパネル10側に向けて凸となる断面形状を有する。そして、この通気部41は、底板部41aのうちフロアカーペット30に対向する表面41cとフロアカーペット30との間で通気路42を形成するように構成されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
上述の実施形態3のフロアダクト構造201によれば、サイレンサー部材20の外表面20aと通気部41の底板部41aの裏面41dとを直に接合して、サイレンサー部材20とダクト部材240を予めアッシー化することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
上述の実施形態3に特に関連する変更例では、ダクト部材240に実施形態2のダクト部材140の特徴部分を適用することもできる。即ち、ダクト部材240の通気部41の底板部41aの表面41cに、図8に示されるボス50,60のような部位を設けることができる。これにより、ダクト部材240自体の剛性を高めることができる。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、フロアパネル10のトンネル部12の車幅方向Yの両側にダクト部材40,140,240を組付ける場合について例示したが、これに代えて、トンネル部12の車幅方向Yの片側のみに、或いはトンネル部12の上方に、ダクト部材40,140,240を組付けるようにしてもよい。
上述の実施形態では、ダクト部材40,140,240の通気部41が一方側で開口するように断面形状が略コ字状をなす場合について例示したが、これに代えて、通気部41の断面形状が略ロ字状をなすような構成を採用することもできる。
上述の実施形態では、ダクト部材40,140,240の2つの補強部43,44において、リブ43b,44bが車幅方向Y及び車高方向Zを含む横断面に沿って延在する場合について例示したが、このようなリブ43b,44bに代えて或いは加えて、車長方向Xに沿って延在するリブを採用することもできる。また、2つの補強部43,44においてリブ43b,44bを省略し、隙間Sa,Sbを埋めるように支持板部43a,44aの形状や、通気部41自体の形状を変更するようにしてもよい。即ち、隙間Sa,Sbを埋めるのにリブ以外の手段を使用することもできる。
上述の実施形態では、ダクト部材40,140,240に2つの補強部43,44を設ける場合について例示したが、これに代えて、2つの補強部43,44のいずれか一方が省略された構成を採用することもできる。
1,101,201 車両用フロアダクト構造(フロアダクト構造)
2 車室
10 フロアパネル
12 トンネル部
20 サイレンサー部材
20a 外表面
21 凹部
30 フロアカーペット
40,140,240 ダクト部材
41 通気部
41a 底板部
41b 立設壁部
41c 表面
42 通気路
43,44 補強部
43a,44a 支持板部
43b,44b リブ
Sa,Sb 隙間
X 車長方向
Y 車幅方向
Z 車高方向

Claims (4)

  1. 車室側へ突出して車長方向に延びるトンネル部を有するフロアパネルと、
    上記フロアパネルに敷設されるサイレンサー部材と、
    上記サイレンサー部材に敷設されるフロアカーペットと、
    上記サイレンサー部材と上記フロアカーペットとの間に上記トンネル部に沿って介装されるダクト部材と、
    を備え、
    上記サイレンサー部材には、上記ダクト部材の形状に応じて外表面が内方に窪んだ凹部が設けられており、
    上記ダクト部材は、通気路を有する通気部と、上記サイレンサー部材の上記凹部との間の隙間を埋めるように上記通気部に設けられた補強部と、を有し、
    上記通気部は、上記フロアカーペットと上記サイレンサー部材のいずれか一方である第1被接合部材に接合される底板部と、上記底板部から立設して上記フロアカーペットと上記サイレンサー部材のいずれか他方である第2被接合部材に接合される2つの立設壁部と、を有し、車幅方向及び車高方向を含む横断面について上記底板部と上記2つの立設壁部とによって形成される断面形状が略コ字状をなし、上記第2被接合部材との間で上記通気路を形成するように構成されている、車両用フロアダクト構造。
  2. 上記通気部は、上記底板部のうち上記フロアカーペットに対向する表面が上記フロアカーペットに接合されるように構成されている、請求項に記載の車両用フロアダクト構造。
  3. 上記補強部は、上記2つの立設壁部の少なくとも一方から上記サイレンサー部材の外表面に沿うように延びる支持板部と、上記支持板部から上記横断面に沿って延びるリブと、を有する、請求項またはに記載の車両用フロアダクト構造。
  4. 上記ダクト部材は、上記フロアパネルの上記トンネル部の車幅方向の両側に設けられている、請求項1~のいずれか一項に記載の車両用フロアダクト構造。
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