JP7305158B2 - 修飾ポリエチレンイミン及びその製造方法 - Google Patents

修飾ポリエチレンイミン及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7305158B2
JP7305158B2 JP2019090841A JP2019090841A JP7305158B2 JP 7305158 B2 JP7305158 B2 JP 7305158B2 JP 2019090841 A JP2019090841 A JP 2019090841A JP 2019090841 A JP2019090841 A JP 2019090841A JP 7305158 B2 JP7305158 B2 JP 7305158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyethyleneimine
alkyl
amino
modified
modified polyethyleneimine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019090841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020186297A (ja
Inventor
義雄 古荘
秀人 小島
智也 寺島
大貴 相馬
由希 中江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiga University of Medical Science NUC
Original Assignee
Shiga University of Medical Science NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiga University of Medical Science NUC filed Critical Shiga University of Medical Science NUC
Priority to JP2019090841A priority Critical patent/JP7305158B2/ja
Publication of JP2020186297A publication Critical patent/JP2020186297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7305158B2 publication Critical patent/JP7305158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 (その1)2019年3月1日 「日本化学会第99春季年会(2019)Web予稿集」にて公開 (その2)2019年3月1日 「日本化学会第99春季年会(2019)講演予稿集(DVD・USB)」にて公開 (その3)2019年3月11日 「日本化学会 第99春季年会 アプリ」にて公開 (その4)2019年3月17日 甲南大学において開催された「日本化学会 第99春季年会(2019)」にて発表
本発明は、修飾ポリエチレンイミン、該修飾ポリエチレンイミンを含む薬物送達用キャリア及び複合体、並びに該複合体を含む医薬組成物に関する。さらに、本発明は、修飾ポリエチレンイミンの製造方法に関する。
核酸の細胞内への導入は、遺伝子治療のような医療応用だけではなく、分子細胞生物学の基礎研究にも必要な技術である。遺伝子の細胞内への導入方法としては、例えば、ウイルスベクターを利用したトランスフェクション方法や、非ウイルス性のトランスフェクション方法が知られている。
ウイルスベクターを利用したトランスフェクション方法は遺伝子導入効率は高いが、それらの使用は、免疫応答の誘発及びウイルス関連の病原性のために制限がある。
非ウイルス性のトランスフェクション方法は、ウイルスベクターを利用したトランスフェクション方法が有する問題がなく、例えば、カチオン性脂質及び/又はカチオン性ポリマーを使用する方法が知られている。
そして、ポリエチレンイミン(polyethyleneimine: PEI)はカチオン性ポリマーであり、DNAとの静電相互作用を通して、ポリプレックスを容易に形成することから、DNAキャリアとして利用されている。これまでに、PEIのキャリア機能を向上させるための様々な試みがなされてきたが、その中でもグアニジノ基が特に有効であることが報告されている。報告されているのは無置換グアニジノ基による修飾PEIがほとんどであり、置換グアニジノ基による修飾の例はほとんどない。
そのような置換グアニジノ基による修飾として、非特許文献1では、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)-グアニジニル-ポリエチレンイミンを合成したことが報告されている。
ポリエチレンイミンは25 kDaの高分子量である場合に、高いトランスフェクション効率を発揮するが、同時に細胞毒性も高くなる。反対に低分子量の場合には、PEIの毒性は無くなるが、トランスフェクション効率は低くなる(非特許文献2参照)。非特許文献1でも25 kDaの分子量のPEIが使用されている。
また、特許文献1では、PEIなどのカチオン性送達物質と、治療有効量の疎水性生理活性物質と、薬学的に許容される水性担体とを含む、疎水性生理活性物質を局所投与するための送達組成物が報告されている。しかしながら、特許文献1には、分子量25 kDa未満のPEIを使用することや、置換グアニジノ基により修飾することは記載されていない。
特表2015-535292号公報
Colloids and Sufaces B: Biointerfaces, 109, 197-203(2013) Biomacromolecules, 18, 2231-2246(2017)
本発明は、核酸の導入効率が高く且つ細胞毒性が低い修飾ポリエチレンイミン、該修飾ポリエチレンイミンを含む薬物送達用キャリア及び複合体、並びに該複合体を含む医薬組成物を提供することを目的とする。さらに、本発明は、生成物の精製を簡便に行うことができる修飾ポリエチレンイミンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリエチレンイミンをカルボジイミドと反応させて、置換グアニジノ基により修飾することで、細胞毒性が低い分子量が25,000 Da未満のポリエチレンイミンを使用したとしても高い導入効率で核酸導入することができるという知見を得た。また、無溶媒及び無触媒下でカルボジイミドとポリエチレンイミンとを反応させても、反応が進行し、高い収率でグアニジノ基により修飾されたポリエチレンイミンが得られることも見出した。当該反応は溶媒も触媒も必要としないので、生成物の精製を容易に行うことができる。
本発明は、これら知見に基づき、更に検討を重ねて完成されたものであり、次の修飾ポリエチレンイミン、該修飾ポリエチレンイミンを含む薬物送達用キャリア及び複合体、該複合体を含む医薬組成物、並びに修飾ポリエチレンイミンの製造方法を提供するものである。
項1.以下の基を有する修飾ポリエチレンイミン。
Figure 0007305158000001
〔式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルを示し、
該R1及びR2を構成するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよく、
ただし、該R1及びR2が共に水素である場合を除き、R1及びR2の一方がエチルであり他方がジメチルアミノプロピルである場合はポリエチレンイミンの分子量は25,000 Da未満である。〕
項2.前記ポリエチレンイミンが、分岐状ポリエチレンイミンである、項1に記載の修飾ポリエチレンイミン。
項3.前記ポリエチレンイミンの分子量が、25,000 Da未満である、項1又は2に記載の修飾ポリエチレンイミン。
項4.前記ポリエチレンイミンの分子量が、600~3,000 Daである、項1~3のいずれか一項に記載の修飾ポリエチレンイミン。
項5.更にペプチドが結合している、項1~4のいずれか一項に記載の修飾ポリエチレンイミン。
項6.項1~5のいずれか一項に記載の修飾ポリエチレンイミンを含む、薬物送達用キャリア。
項7.項1~5のいずれか一項に記載の修飾ポリエチレンイミン、及び薬物を含む複合体。
項8.項7に記載の複合体を含む医薬組成物。
項9.以下の基を有する修飾ポリエチレンイミンの製造方法であって、
Figure 0007305158000002
〔式中、R3及びR4は、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルを示し、
該R3及びR4を構成するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよい。〕工程1:無溶媒及び無触媒下で、一般式(1)で表されるカルボジイミドとポリエチレンイミンとを反応させて、前記修飾ポリエチレンイミンを製造する工程
Figure 0007305158000003
〔式中、R3及びR4は前記と同じである。〕
を含む、方法。
項10.前記ポリエチレンイミンが、分岐状ポリエチレンイミンである、項9に記載の製造方法。
本発明の修飾ポリエチレンイミンによれば、細胞毒性が低い低分子量のポリエチレンイミンであっても、高い導入効率で核酸導入することができる。また、核酸以外の薬物を送達するためのドラッグデリバリーシステム(DDS)としての応用も期待される。
さらに、本発明の修飾ポリエチレンイミンの製造方法によれば、溶媒も触媒も必要としないため、生成物である修飾ポリエチレンイミンの精製を簡便に行うことができる。
実施例1における1H NMRによる解析結果を示す図である。 実施例2における1H NMRによる解析結果を示す図である。 実施例3における1H NMRによる解析結果を示す図である。 実施例4における1H NMRによる解析結果を示す図である。 実施例5における1H NMRによる解析結果を示す図である。 参考例1におけるPEI1800とpDNAの混合溶液を電気泳動した結果を示す写真である。 実施例6における2a1800とpDNAの混合溶液を電気泳動した結果を示す写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本明細書において「含む(comprise)」とは、「本質的にからなる(essentially consist of)」という意味と、「のみからなる(consist of)」という意味をも包含する。
また、本発明において、「核酸」、「ヌクレオチド」及び「ポリヌクレオチド」は同義であって、これらはDNA及びRNAの両方を含み、2本鎖であっても1本鎖であってもよい。
本発明における「細胞」としては、インビトロ培養細胞、生体から抽出した細胞、生体内に存在する細胞等が挙げられる。当該細胞は、接着細胞又は浮遊細胞のいずれであってもよい。
本明細書において、「核酸導入」は「トランスフェクション」と互換可能に使用される。
本発明の修飾ポリエチレンイミンは、以下の基を有することを特徴とする。
Figure 0007305158000004
〔式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルを示し、
該R1及びR2を構成するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよく、
ただし、該R1及びR2が共に水素である場合を除き、R1及びR2の一方がエチルであり他方がジメチルアミノプロピルである場合はポリエチレンイミンの分子量は25,000 Da未満である。〕
上記基は、ポリエチレンイミン中の窒素原子上に存在することが望ましい。また、上記基のポリエチレンイミン中の導入率は、特に制限されず、例えば0.1~100%、好ましくは1~75%である。ここで導入率は、ポリエチレンイミン中の窒素原子上に上記基が導入されている割合を意味する。
アルキルは、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、好ましくは炭素数が1~6のアルキル、より好ましくは炭素数が1~3のアルキルである。アルキルとしては、例えば、メチル、エチル、n-プロビル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ヘキシル等が挙げられる。ここでのアルキルには、アルコキシ、アラルキル及びヘテロアラルキルのアルキル部分も含まれる。
アルケニルは、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、好ましくは炭素数が2~6のアルケニル、より好ましくは炭素数が2~3のアルケニルである。
アルキニルは、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、好ましくは炭素数が2~6のアルキニル、より好ましくは炭素数が2~3のアルキニルである。
ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
シクロアルキル基は、好ましくは炭素数が3~8のシクロアルキルであり、より好ましくは炭素数が5又は6のシクロアルキルである。シクロアルキルとしては、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。
アリールは、5又は6員の芳香族炭化水素環からなる単環又は多環系の基を意味し、具体例としては、フェニル、ナフチル、フルオレニル、アントリル、ビフェニリル等が挙げられる。ここでのアリールには、アラルキルのアリール部分も含まれる。
ヘテロアリールは、N、O及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む、5又は6員の芳香環からなる単環又は多環系の基を意味し、多環系の場合には少なくとも1つの環が芳香環であればよい。ここでのヘテロアリールには、ヘテロアラルキルのヘテロアリール部分も含まれる。
モノ若しくはジ置換アミノにおけるモノ置換とは、アミノ基の窒素原子に結合する水素原子の1個がアルキルで置換されていることを意味し、ジ置換とは、アミノ基の窒素原子に結合する水素原子の2個が同一又は異なるアルキルで置換されていることを意味する。
アラルキルとはアリールアルキルを意味し、ヘテロアラルキルとはヘテロアリールアルキルを意味する。
R1及びR2を構成するアルキル、アルケニル、又はアルキニルは、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよい。このような置換基を有する場合の置換基の数は特に制限されず、例えば1~4個である。
R1及びR2を構成するシクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよい。このような置換基を有する場合の置換基の数は特に制限されず、例えば1~4個である。
R1及びR2の一方がエチルであり他方がジメチルアミノプロピルである場合、ポリエチレンイミンの分子量は25,000 Da未満、好ましくは10,000 Da以下、より好ましくは5,000 Da以下である。
PEIは、直鎖状PEI又は分岐状PEIのいずれでもよく、好ましくは分岐状PEIである。このような分岐状PEIとしては、例えば、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンを含むものが挙げられる。
PEIの分子量(molecular mass)は、特に制限されず、好ましくは25,000 Da未満、より好ましくは600~10,000 Da、更に好ましくは600~3,000 Daである。このような分子量の範囲のPEIを使用することにより細胞毒性を低減させることができる。ここでの分子量は、数平均分子量である。PEIは市販されているので、各種市販品を使用することが可能である。
本発明の修飾ポリエチレンイミンには、更にペプチドが結合していてもよい。このようなペプチドとしては、例えば、特定の細胞(例えば、がん細胞)に選択的に結合するペプチド(標的化ペプチド)が挙げられる。このような標的化ペプチドを使用することにより、目的とする細胞に選択的に薬物を送達させることが可能となる。ペプチドのアミノ酸残基数は、特に制限されず、好ましくは3~20残基、より好ましくは5~10残基である。ペプチドの結合位置としては、R1、R2、ポリエチレンイミン中の窒素原子などが挙げられる。また、ペプチドは、修飾ポリエチレンイミンに直接結合していてもよく、又はリンカーを介して修飾ポリエチレンイミンに結合していてもよい。
本発明の修飾ポリエチレンイミンは、細胞毒性が低い低分子量のポリエチレンイミンを使用したとしても、高い導入効率で核酸導入することができるので、核酸の導入効率が高い上に、細胞毒性が低いという特性を有している。本発明の修飾ポリエチレンイミンにおいてグアニジノ基に置換基を導入することで、修飾ポリエチレンイミンの脂溶性やカチオン性(ゼータ電位)を制御することが可能であるので、ベクターとしての性能を調整することができる。実施例で示されているように、本発明の修飾ポリエチレンイミンは、ポリエチレンイミンの分子量が25,000未満の場合であってもゼータ電位が高くなっていることから、高い細胞膜の透過性を有すること、すなわち高い核酸導入効率を発揮することが推測される。
本発明の薬物送達用キャリアは、上記修飾ポリエチレンイミンを含むことを特徴とする。
本発明において「薬物送達用キャリア」とは、薬物を細胞中に送達するためのキャリアを意味する。
本発明の修飾ポリエチレンイミンは、細胞への核酸の導入効率が高いため、核酸を細胞中に送達するためのキャリアとして利用することが可能である。例えば、本発明の修飾ポリエチレンイミンを使用して核酸とポリプレックスを形成させることにより、核酸を細胞内に移行させることが可能である。また、本発明の修飾ポリエチレンイミンは、核酸以外の薬物に関しても複合体を形成させることにより、そのような薬物を送達するためのドラッグデリバリーシステムとして利用することができる。
本発明の複合体は、上記修飾ポリエチレンイミン、及び薬物を含むことを特徴とする。
本発明の修飾ポリエチレンイミンは高い導入効率で細胞へ核酸を導入できることから、本発明の修飾ポリエチレンイミンを用いて核酸との複合体(ポリプレックス)を形成させることにより、核酸を効率的に細胞内に移行させることができる。また、核酸以外の薬物に関しても、本発明の修飾ポリエチレンイミンとの複合体を形成させることにより、得られた複合体は、そのような薬物を送達するためのドラッグデリバリーシステム(DDS)として利用することができる。
薬物としては、例えば、核酸、ペプチド、タンパク質(抗体、抗体断片、アンタゴニスト、アゴニストなどのタンパク質系薬剤など)、脂質、ペプチド脂質、糖、低分子化合物、その他の合成又は天然化合物などが挙げられる。中でも好ましくは核酸である。このような薬物は、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
核酸としては、プラスミドDNA、cDNA、アンチセンスDNAなどのDNA、siRNA、shRNA、miRNA、アンチセンスRNA、mRNA、tRNA、rRNAなどのRNAが挙げられる。核酸の大きさとしては、本発明の修飾ポリエチレンイミンを利用することで細胞へ導入することが可能な大きさである限り特に制限されない。
核酸は、cDNAライブラリーを鋳型としたPCR法、化学合成、生化学的切断/再結合などの常法で作製することができる。
本発明の複合体における修飾ポリエチレンイミンと核酸の配合比は、修飾ポリエチレンイミンのアミノ基と核酸のリン酸基とのモル比で、一般的には1 : 0.01~1 : 100、好ましくは1 : 0.1~1 : 50、より好ましくは1 : 1~1 : 10である。
本発明の複合体は、核酸とポリエチレンイミンとのポリプレックスを形成させる公知の方法を使用することで作製することができる。
本発明の複合体を利用した細胞への核酸導入方法は、当該複合体と細胞とを接触させることにより実施することができる。このような接触は、細胞を含む溶液(培地)に本発明の複合体を添加することにより行うことができる。本発明の複合体と細胞とを接触をさせる時間及び温度は、特に限定されず、効率的に核酸導入できる範囲から適宜設定できる。
本発明の医薬組成物は、上記の複合体を含むことを特徴とする。
医薬組成物として調製する場合、上記の複合体をそのまま使用するか、又は医薬品において許容される無毒性の担体、希釈剤若しくは賦形剤とともに、タブレット(素錠、糖衣錠、発泡錠、フィルムコート錠、チュアブル錠、トローチ剤などを含む)、カプセル剤、丸剤、粉末剤(散剤)、顆粒剤、細粒剤、液剤、懸濁液、乳濁液、ペースト、シロップ、注射剤(使用時に、蒸留水又はアミノ酸輸液や電解質輸液等の輸液に配合して液剤として調製する場合を含む)などの形態に調製して、医薬用の製剤にすることができる。
本発明の医薬組成物における上記の複合体の含量は、医薬組成物全量中0.001~100質量%、好ましくは0.01~99質量%、より好ましくは0.1~99質量%の範囲から適宜選択することができる。
本発明の医薬組成物の投与方法は特に限定されず、例えば、動脈内投与、静脈内投与、口腔内投与、直腸投与、経腸投与、経皮投与、経口投与などにより行うことができる。
本発明の医薬組成物は、ヒトを含む哺乳動物に対して投与される。
本発明の医薬組成物の投与量は、患者の体重、年齢、性別、症状などの種々の条件に応じて適宜決定することができる。
本発明の修飾ポリエチレンイミンは高い導入効率で細胞へ薬物を導入できることから、疾患の治療に有効な薬物を効率的に細胞内に移行させることで、疾患の治療及び/又は予防効果が得られることが期待される。
本発明の以下の基を有する修飾ポリエチレンイミンの製造方法は、以下の工程を含むことを特徴とする。
Figure 0007305158000005
〔式中、R3及びR4は、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルを示し、
該R3及びR4を構成するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよい。〕
工程1:無溶媒及び無触媒下で、一般式(1)で表されるカルボジイミドとポリエチレンイミンとを反応させて、前記修飾ポリエチレンイミンを製造する工程
Figure 0007305158000006
〔式中、R3及びR4は前記と同じである。〕
ここでの修飾ポリエチレンイミンに関する置換基、ポリエチレンイミンなどについては前述の通りである。
一般式(1)で表されるカルボジイミドとしては、特に限定されず、例えば、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジメチルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジイソブチルカルボジイミド、ジオクチルカルボジイミド、t-ブチルイソプロピルカルボジイミド、ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)カルボジイミド、ジフェニルカルボジイミド、ジ-t-ブチルカルボジイミド、ジ-β-ナフチルカルボジイミド等が挙げられる。
一般式(1)で表されるカルボジイミドの使用量は、ポリエチレンイミンのアミノ基1モルに対して好ましくは0.001~1モル、より好ましくは0.01~0.75モルである。このように原料比を変更することで、上記基の導入率を調整することができる。
上記反応の温度条件は、通常0~200℃程度、好ましくは25~60℃程度であり、反応時間は通常1分~48時間程度、好ましくは1~6時間程度である。
上記反応は、減圧下、常圧下、又は加圧下で行うことができる。
上記反応により得られた反応生成物は、結晶化、再結晶、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、クロマトグラフィー、蒸留、分留、転溶等の公知の手法により、単離及び精製することができる。
本発明の修飾ポリエチレンイミンの製造方法は、無溶媒及び無触媒下での反応であり、すなわち、溶媒も触媒も必要としないため、反応生成物である修飾ポリエチレンイミンの精製を簡便に行うことができる。
以下、本発明を更に詳しく説明するため実施例を挙げる。しかし、本発明はこれら実施例等になんら限定されるものではない。
以下の実施例では、数平均分子量600、1800のポリエチレンイミン(PEI、富士フィルム和光純薬株式会社製)及び重量平均分子量25,000のPEI (Sigma-Aldrich製)(以下では、それぞれPEI600、PEI1800、PEI25000として表記する)を用いた。
以下に実施例1~5における反応を示す。
Figure 0007305158000007
実施例1:N,N'-ジイソプロピルグアニジノ基で修飾されたポリエチレンイミン(2a 1800 )の合成
PEI1800 50.5 mg (1.17 mmol、PEIのアミノ基のモル数を示す。以下同様)にN,N'-ジイソプロピルカルボジイミド1a (38 mg, 0.29 mmol)を加え、40℃で1時間加熱した。反応終了後、クロロホルム1.0 mLを加え、反応混合物を溶解させ、ゲル濾過クロマトグラフィー(BIO-RAD製:Bio-Beads S-X Beads、溶離液:クロロホルム)を用いて精製した。減圧濃縮にて溶媒を除去し、40℃で2時間減圧乾燥することで2a1800を得た。1H NMR (重溶媒: 重クロロホルム)による解析から、グアニジノ基の導入率(r)は17%、PEI1800を基にした収率は100%であることがわかった(図1)。
実施例2:N,N'-ジシクロヘキシルグアニジノ基で修飾されたポリエチレンイミン(2b 1800 )の合成
PEI1800 51.4 mg (1.19 mmol)にN,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド1b (121 mg, 0.586 mmol)を加え、40℃で1時間加熱した。反応終了後、クロロホルム1 mLを加え、反応混合物を溶解させ、ゲル濾過クロマトグラフィー(BIO-RAD製:Bio-Beads S-X Beads、溶離液:クロロホルム)を用いて精製した。減圧濃縮にて溶媒を除去し、40℃で2時間減圧乾燥することで2b1800を得た。1H NMR (重溶媒: 重クロロホルム)による解析から、グアニジノ基の導入率(r)は11%、PEI1800を基にした収率は96%であることがわかった(図2)。
実施例3:1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルグアニジノ基で修飾されたポリエチレンイミン(2c 1800 )の合成
PEI1800 51.6 mg (1.19 mmol)に1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド1c (92.2 mg, 0.593 mmol)を加え、40℃で1時間加熱した。反応終了後、クロロホルム1 mLを加え、反応混合物を溶解させ、ゲル濾過クロマトグラフィー(BIO-RAD製:Bio-Beads S-X Beads、溶離液:クロロホルム)を用いて精製した。減圧濃縮にて溶媒を除去し、40℃で2時間減圧乾燥することで2c1800を得た。1H NMR (重溶媒: 重クロロホルム)による解析から、グアニジノ基の導入率(r)は50%、PEI1800を基にした収率は97%であることがわかった(図3)。
実施例4:N,N'-ジイソプロピルグアニジノ基で修飾されたポリエチレンイミン(2a 600 )の合成
PEI600 50.8 mg (1.18 mmol)にN,N'-ジイソプロピルカルボジイミド1a (76.1 mg, 0.59 mmol)を加え、40℃で1時間加熱した。反応終了後、クロロホルム1.0 mLを加え、反応混合物を溶解させ、ゲル濾過クロマトグラフィー(BIO-RAD製: Bio-Beads S-X Beads、溶離液: クロロホルム)を用いて精製した。減圧濃縮にて溶媒を除去し、40℃で2時間減圧乾燥することで2a600を得た。1H NMR (重溶媒: 重クロロホルム)による解析から、グアニジノ基の導入率(r)は33%、PEI600を基にした収率は100%であることがわかった(図4)。
実施例5:N,N'-ジイソプロピルグアニジノ基により修飾されたポリエチレンイミン(2a 25000 )の合成
PEI25000 50.4 mg (1.17 mmol)にN,N'-ジイソプロピルカルボジイミド1a (75.4 mg, 0.58 mmol)を加え、40℃で1時間加熱した。反応終了後、クロロホルム1.0 mLを加え、反応混合物を溶解させ、ゲル濾過クロマトグラフィー(BIO-RAD製: Bio-Beads S-X Beads、溶離液: クロロホルム)を用いて精製した。減圧濃縮にて溶媒を除去し、40℃で2時間減圧乾燥することで2a25000を得た。1H NMR (重溶媒: 重クロロホルム)による解析から、グアニジノ基の導入率(r)は11%、PEI25000を基にした収率は93%であることがわかった(図5)。
参考例1:PEI 1800 /pDNA複合体(ポリプレックス)の作製とそれらのゲル電気泳動法による確認
リン酸緩衝液(0.1 mol/L, pH 7.4、ナカライテスク株式会社製)中で、プラスミドDNA (以下、pDNAと略記する)とPEI1800を混合し、室温で30分静置した。このとき、PEI1800のリン酸緩衝液(0.033 mg/mL)とpDNAの蒸留水溶液(0.5 mg/mL)を、それぞれストック溶液として使用して、PEI1800のアミノ基とpDNAのリン酸基とのモル比(以下、N/Pと略記)が、1:0.25、1:0.5、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:9.5になるように、それぞれ混合溶液を調製した。このようにして作製したPEI1800とpDNAの混合溶液10μLにローディングバッファー2μL (東洋紡株式会社製)を混合し、1%アガロースゲルにのせて、電気泳動を行った。この結果、図6に示すように、PEI1800はN/P比が5で、pDNAと完全にポリプレックスを形成することがわかった。
実施例6:2a 1800 /pDNA複合体(ポリプレックス)の作製とそれらのゲル電気泳動法による確認
リン酸緩衝液(0.1 mol/L, pH 7.4、ナカライテスク株式会社製)中で、pDNAと2a1800を混合し、室温で30分静置した。このとき、2a1800のリン酸緩衝液(0.033 mg/mL)とpDNAの蒸留水溶液(0.5 mg/mL)を、それぞれストック溶液として使用して、2a1800のアミノ基とpDNAのリン酸基とのモル比が、1:0.25、1:0.5、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:9.5になるように、それぞれ混合溶液を調製した。このようにして作製した2a1800とpDNAの混合溶液10μLにローディングバッファー2μL (東洋紡株式会社製)を混合し、1%アガロースゲルにのせて、電気泳動を行った。この結果、図7に示すように、2a1800はN/P比が5で、pDNAと完全にポリプレックスを形成することがわかった。
実施例7:ゼータ電位の測定
ゼータ電位測定液の調製は、実施例1~3で調製した測定サンプル5 mgにMilli-Q水(5 mL、メルクミリポア製、製品名:Milli-Q Integral MT5)を加え、室温で溶解させることにより行った。この測定液約1 mLをゼータ電位用ディスポーザブルセル(Malvern Panalytical製、型番:DTS1070)に入れて、ゼータ電位測定(Malvern Panalytical製、製品名:ZEN 3600、温度:25℃、繰り返し測定回数:3回)を行った(表1)。
この結果、ポリエチレンイミンをグアニジノ基で修飾することによってゼータ電位が大幅に上昇することがわかった。また、グアニジノ基上の置換基の構造によって、ある程度ゼータ電位が変化することもわかった。このことは、細胞膜の透過性、すなわち核酸導入効率をグアニジノ基上の置換基の構造を変えることで調節できる可能性を示唆している。
Figure 0007305158000008

Claims (7)

  1. 以下の基を有し、更にペプチドが結合している修飾ポリエチレンイミン。
    Figure 0007305158000009
    〔式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルを示し、
    該R1及びR2を構成するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよく、ただし、該R1及びR2が共に水素である場合を除き、R1及びR2の一方がエチルであり他方がジメチルアミノプロピルである場合はポリエチレンイミンの重量平均分子量は25,000 Da未満である。〕
  2. 前記ポリエチレンイミンが、分岐状ポリエチレンイミンである、請求項1に記載の修飾ポリエチレンイミン。
  3. 修飾前のポリエチレンイミンの数平均分子量が、25,000 Da未満である、請求項1又は2に記載の修飾ポリエチレンイミン。
  4. 修飾前のポリエチレンイミンの数平均分子量が、600~3,000 Daである、請求項1~3のいずれか一項に記載の修飾ポリエチレンイミン。
  5. 以下の基を有する修飾ポリエチレンイミンを含む、薬物送達用キャリア。
    Figure 0007305158000010
    〔式中、R 1 及びR 2 は、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルを示し、
    該R 1 及びR 2 を構成するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよく、ただし、該R 1 及びR 2 が共に水素である場合を除き、R 1 及びR 2 の一方がエチルであり他方がジメチルアミノプロピルである場合はポリエチレンイミンの重量平均分子量は25,000 Da未満である。〕
  6. 以下の基を有する修飾ポリエチレンイミン、及び薬物を含む複合体。
    Figure 0007305158000011
    〔式中、R 1 及びR 2 は、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、又はヘテロアラルキルを示し、
    該R 1 及びR 2 を構成するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリールは、アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノ若しくはジ置換アミノ、ニトロ、及びシアノから選択される少なくとも1種で置換されていてもよく、ただし、該R 1 及びR 2 が共に水素である場合を除き、R 1 及びR 2 の一方がエチルであり他方がジメチルアミノプロピルである場合はポリエチレンイミンの重量平均分子量は25,000 Da未満である。〕
  7. 請求項に記載の複合体を含む医薬組成物。
JP2019090841A 2019-05-13 2019-05-13 修飾ポリエチレンイミン及びその製造方法 Active JP7305158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019090841A JP7305158B2 (ja) 2019-05-13 2019-05-13 修飾ポリエチレンイミン及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019090841A JP7305158B2 (ja) 2019-05-13 2019-05-13 修飾ポリエチレンイミン及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020186297A JP2020186297A (ja) 2020-11-19
JP7305158B2 true JP7305158B2 (ja) 2023-07-10

Family

ID=73222357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019090841A Active JP7305158B2 (ja) 2019-05-13 2019-05-13 修飾ポリエチレンイミン及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7305158B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524719A (ja) 2006-01-27 2009-07-02 チバ ホールディング インコーポレーテッド ポリマー状抗菌剤
US20110217752A1 (en) 2010-03-03 2011-09-08 3M Innovative Properties Company Ligand functionalized polymers
JP2016525590A (ja) 2013-06-28 2016-08-25 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー グアニジニル含有ポリマーを有する拭き取り用品
JP2017066307A (ja) 2015-09-30 2017-04-06 株式会社日本触媒 ポリアルキレンイミン誘導体
JP2017516884A (ja) 2014-04-16 2017-06-22 シーカ・テクノロジー・アーゲー シラン基含有ポリマーをベースにする非移行性速硬化性組成物
CN107254045A (zh) 2017-05-26 2017-10-17 天津大学 一种胍类聚合物杀菌剂的制备方法
CN109161016A (zh) 2018-07-12 2019-01-08 河南工业大学 胍聚合物多相催化剂的制备方法及其在催化合成华法林及其衍生物中的应用方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5891956A (en) * 1995-05-30 1999-04-06 The Regents Of The University Of California, Office Of Technology Transfer Water-soluble polymers and compositions thereof

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524719A (ja) 2006-01-27 2009-07-02 チバ ホールディング インコーポレーテッド ポリマー状抗菌剤
US20110217752A1 (en) 2010-03-03 2011-09-08 3M Innovative Properties Company Ligand functionalized polymers
JP2016525590A (ja) 2013-06-28 2016-08-25 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー グアニジニル含有ポリマーを有する拭き取り用品
JP2017516884A (ja) 2014-04-16 2017-06-22 シーカ・テクノロジー・アーゲー シラン基含有ポリマーをベースにする非移行性速硬化性組成物
JP2017066307A (ja) 2015-09-30 2017-04-06 株式会社日本触媒 ポリアルキレンイミン誘導体
CN107254045A (zh) 2017-05-26 2017-10-17 天津大学 一种胍类聚合物杀菌剂的制备方法
CN109161016A (zh) 2018-07-12 2019-01-08 河南工业大学 胍聚合物多相催化剂的制备方法及其在催化合成华法林及其衍生物中的应用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020186297A (ja) 2020-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6973805B2 (ja) 薬物内包微小球の形成が可能なn−末端で官能基化されたアミノ酸誘導体
Ball et al. Lipid nanoparticle formulations for enhanced co-delivery of siRNA and mRNA
JP7030690B2 (ja) 核酸のデリバリーのための新規脂質および脂質ナノ粒子製剤
CN106459955B (zh) 反义核酸
CN108026527B (zh) 确定的多偶联寡核苷酸
US20190167795A1 (en) Conjugated lipomers and uses thereof
EP3010514B1 (en) Double-stranded antisense nucleic acid with exon-skipping effect
CN102245559B (zh) 氨基醇类脂质和其用途
JP6745272B2 (ja) 核酸を細胞内へ導入するための組成物
US11319349B2 (en) Template-directed PNA synthesis process and PNA targeting compounds
JP2024038104A (ja) アンチセンス核酸
US20210380979A1 (en) Multimeric oligonucleotides having decreased kidney clearance
CN106795096A (zh) 用于递送核酸的新型脂质和脂质纳米颗粒制剂
JP7190794B2 (ja) 核酸医薬及び多分岐脂質の複合体
EP2123304A1 (en) Compounds suited as nanocarriers for active agents and their use
WO2012074038A1 (ja) 修飾1本鎖ポリヌクレオチド
CN109503411B (zh) 叔胺类阳离子脂质衍生物及其在rna药物递送系统的应用
CN103159819A (zh) 一种胆固醇衍生物的合成及其在基因转染中的应用
JP7305158B2 (ja) 修飾ポリエチレンイミン及びその製造方法
CN118109468A (zh) 诱导外显子50的跳读的反义核酸
US11479769B2 (en) Technique for treating cancer using structurally-reinforced S-TuD
CN115073345B (zh) 一种用于mRNA递送的阳离子脂质分子及其制备方法和用途
CN106188223B (zh) 一种含有二肽类脂质阳离子的化合物及其制备方法与应用
CN117466777B (zh) 阳离子脂质化合物及其制备方法和应用、以及mRNA递送系统
US20230183168A1 (en) Ionizable lipids and compositions and uses thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190531

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7305158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150