以下の各実施の形態において、本発明に係る照明器具のガードの一例について説明する。また、以下の各実施の形態では、本発明に係るガードが取り付けられる被取付面が水平方向に延びる天井であり、本発明に係るガードに保持された照明器具が垂直方向下向きに照射する場合を例に、本発明に係る照明器具のガードの一例を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るガードと、該ガードに保持される照明器具とを示す分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係るガードと、該ガードに保持された照明器具とを示す斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係るガードの斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1に係るガードの平面図である。図5は、本発明の実施の形態1に係るガードの側面図である。図6は、本発明の実施の形態1に係るガードの第1アーム及び第2アームの斜視図である。また、図7は、本発明の実施の形態1に係るガードの第1アーム及び第2アームの正面図である。なお、図1~図7に示すZ方向は、垂直方向を示している。図1~図7に示すX方向は、水平方向を示している。図1~図7に示すY方向は、X方向と垂直な水平方向を示している。
本実施の形態1に係るガード100は、照明器具200を保持すると共に、照明器具200を保護するものである。このガード100は、第1アーム10、第2アーム20、及び枠組み30を備えている。
第1アーム10は、天井等の被取付面に取り付けられる部品である。第1アーム10は、平板状の取付部11と、平板状の一対の第1腕部とを備えている。以下、一対の第1腕部のうちの一方を、第1腕部12とする。また、一対の第1腕部のうちの他方を第1腕部13とする。第1腕部12は、取付部11の長手方向の端部のうちの一方から、下方に延びている。第1腕部13は、取付部11の長手方向の端部のうちの他方から、下方に延びている。
すなわち、取付部11、第1腕部12及び第1腕部13は、下方に開口するU字形状に配置されている。以下、取付部11、第1腕部12及び第1腕部13によって構成されるU字形状部分を、第1U字形状部14とする。すなわち、第1腕部12及び第1腕部13は、取付部11と共に第1U字形状部14を構成している。ここで、第1腕部12及び第1腕部13は、取付部11と共にU字形状となっている箇所を構成していれば、取付部11の途中部から下方に延びていてもよい。なお、本実施の形態1では、板状部材を折り曲げることにより、取付部11、第1腕部12及び第1腕部13を形成している。板状部材とは、例えば、電気亜鉛めっき鋼板である。
取付部11は、天井等の被取付面に取り付けられる部分である。取付部11には、該取付部11を被取付面に取り付ける際に用いられる貫通孔11aが形成されている。本実施の形態1では、取付部11に、2つの貫通孔11aが形成されている。例えば、貫通孔11aにボルトを挿入し、該ボルトを被取付面にねじ込むことにより、取付部11が被取付面に取り付けられる。
第1腕部12は、第2アーム20の後述する第2腕部22が固定される部分である。第1腕部12には、第2腕部22を固定する際に用いられる貫通孔が、上下方向に並んで2つ形成されている。上側の貫通孔である貫通孔12aは、丸穴形状となっている。下側の貫通孔である貫通孔12bは、長丸形状となっている。第1腕部12に第2腕部22を固定する際、貫通孔12a及び12bには、ボルト52が挿入される。また、第1腕部12には、名板15及び注意ラベル16が貼付される。注意ラベル16には、例えば、ボルトの締め付けトルクが記載される。
第1腕部13は、第2アーム20の後述する第2腕部23が固定される部分である。第1腕部13には、第2腕部23を固定する際に用いられる貫通孔13aが形成されている。貫通孔13aは、丸穴形状となっている。また、第1腕部13に形成された貫通孔13aの取付部11からの距離は、第1腕部12に形成された貫通孔12aの取付部11からの距離と同じになっている。第1腕部13に第2腕部23を固定する際、貫通孔13aには、ボルト52が挿入される。
第2アーム20は、照明器具200及び枠組み30を保持すると共に、第1アーム10に固定される部品である。第2アーム20は、平板状の照明器具保持部21と、平板状の一対の第2腕部とを備えている。以下、一対の第2腕部のうち、第1腕部12に固定される第2腕部を第2腕部22とする。また、一対の第2腕部のうち、第1腕部13に固定される第2腕部を第2腕部23とする。第2腕部22は、照明器具保持部21の長手方向の端部のうちの一方から、下方に延びている。第2腕部23は、照明器具保持部21の長手方向の端部のうちの他方から、下方に延びている。換言すると、第2腕部22及び第2腕部23は、取付部11から離れる方向に、照明器具保持部21から延びている。
すなわち、照明器具保持部21、第2腕部22及び第2腕部23は、下方に開口するU字形状に配置されている。以下、照明器具保持部21、第2腕部22及び第2腕部23によって構成されるU字形状部分を、第2U字形状部24とする。すなわち、第2腕部22及び第2腕部23は、照明器具保持部21と共に第2U字形状部24を構成している。第2U字形状部24が第1U字形状部14に挿入され、第2アーム20が第1アーム10に固定される。ここで、本実施の形態1では、板状部材を折り曲げることにより、照明器具保持部21、第2腕部22及び第2腕部23を形成している。板状部材とは、例えば、電気亜鉛めっき鋼板である。
照明器具保持部21は、照明器具200を保持する部分である。ここで、本実施の形態1で用いられる照明器具200は、アーム201に2つの貫通孔201aが形成されている。これらの貫通孔201aを利用して照明器具200を保持するため、照明器具保持部21には、これらの貫通孔201aと対応する位置に貫通孔21aが形成されている。そして、貫通孔21a及び貫通孔201aにボルト51を挿入し、ボルト51及び図示せぬナットで照明器具保持部21及び照明器具200のアーム201を共締めすることにより、照明器具200は照明器具保持部21に保持される。
第2腕部22は、第1腕部12に固定される部分である。第2腕部22には、第1腕部12の貫通孔12aと対応する位置に貫通孔22aが形成され、第1腕部12の貫通孔12bと対応する位置に貫通孔22bが形成されている。貫通孔22a及び貫通孔22bは、丸穴形状となっている。第1腕部12の貫通孔12a及び第2腕部22の貫通孔22aに、ボルト52が挿入される。第1腕部12の貫通孔12b及び第2腕部22の貫通孔22bにも、ボルト52が挿入される。また、これらのボルト52には、ナット53が取り付けられる。そして、これらのボルト52及びナット53で第1腕部12及び第2腕部22を共締めすることにより、第2腕部22は第1腕部12に固定される。
第2腕部23は、第1腕部13に固定される部分である。第2腕部23には、第1腕部13の貫通孔13aと対応する位置に、貫通孔23aが形成されている。貫通孔23aは、丸穴形状となっている。第1腕部13の貫通孔13a及び第2腕部23の貫通孔23aに、ボルト52が挿入される。また、このボルト52には、ナット53が取り付けられる。そして、ボルト52及びナット53で第1腕部13及び第2腕部23を共締めすることにより、第2腕部23は第1腕部13に固定される。
ここで、上述のように、第1腕部13に形成された貫通孔13aの取付部11からの距離は、第1腕部12に形成された貫通孔12aの取付部11からの距離と同じになっている。また、貫通孔12aの下側に形成されている貫通孔12bは、長丸形状となっている。このため、第1アーム10に第2アーム20が固定される前の状態においては、第2アーム20は、貫通孔12a及び貫通孔22aに挿入されたボルト52と貫通孔13a及び貫通孔23aに挿入されたボルト52とを回転中心として、貫通孔12bの長手方向の長さ分だけ第1アーム10に対して回転することができる。そして、第1アーム10に対する第2アーム20の角度を調整した後に、ボルト52及びナット53で第1アーム10に第2アーム20を固定することにより、第1アーム10に対する第2アーム20の角度を保持することができる。すなわち、第1アーム10が取り付けられる被取付面に対して、第2アーム20に保持された照明器具200の角度を調整でき、その角度を保持することができる。
第2アーム20は、照明器具保持部21、第2腕部22及び第2腕部23に加え、板状部材で形成された枠組み保持部25を備えている。枠組み保持部25は、枠組み30を保持する部分である。枠組み保持部25は、第2腕部22及び第2腕部23のそれぞれに設けられている。また、枠組み保持部25は、第2腕部22及び第2腕部23の先端部に設けられている。
本実施の形態1に係る枠組み保持部25は、平板状の支持部26及び平板状の固定部27を備えている。支持部26は、枠組み30を支持する部分である。本実施の形態1では、後述のように枠組み30の枠部を支持している。なお、以下では、枠組み30が備える複数の枠部のうちの第2枠部32を支持部26が支持する例を示している。固定部27は、枠組み30を固定する部分である。本実施の形態1では、後述のように枠組み30の枠部を固定している。なお、以下では、枠組み30が備える複数の枠部のうちの第2枠部32を固定部27が固定する例を示している。
具体的には、第2腕部22に設けられている枠組み保持部25は、次のように構成されている。第2腕部22の枠組み保持部25の支持部26は、第2腕部22における照明器具保持部21側とは反対側の端部から、第2U字形状部24の外側に向かって延びている。第2腕部22の支持部26の上面に枠組み30の第2枠部32が引っ掛けられることにより、枠組み30はこの支持部26に支持される。第2腕部22の枠組み保持部25の固定部27は、支持部26における第2腕部22側とは反対側の端部から、照明器具保持部21に向かって延びている。すなわち、第2腕部22、支持部26及び固定部27は、L字形状に配置されている。
第2腕部22の固定部27には、雌ネジ27aが形成されている。本実施の形態1では、2つの雌ネジ27aが形成されている。固定部27の雌ネジ27aにねじ込まれたボルト54と支持部26とで枠組み30の第2枠部32を挟み込むことにより、枠組み30は固定される。すなわち、第2腕部22の枠組み保持部25に第2枠部32が保持されることにより、第2腕部22の枠組み保持部25に枠組み30が保持される。
第2腕部23に設けられている枠組み保持部25も、第2腕部22に設けられている枠組み保持部25と同様に構成されている。具体的には、第2腕部23の枠組み保持部25の支持部26は、第2腕部23における照明器具保持部21側とは反対側の端部から、第2U字形状部24の外側に向かって延びている。第2腕部23の支持部26の上面に枠組み30の第2枠部32が引っ掛けられることにより、枠組み30はこの支持部26に支持される。第2腕部23の枠組み保持部25の固定部27は、支持部26における第2腕部23側とは反対側の端部から、照明器具保持部21に向かって延びている。すなわち、第2腕部23、支持部26及び固定部27は、L字形状に配置されている。
第2腕部23の固定部27には、雌ネジ27aが形成されている。本実施の形態1では、2つの雌ネジ27aが形成されている。固定部27の雌ネジ27aにねじ込まれたボルト54と支持部26とで枠組み30の第2枠部32を挟み込むことにより、枠組み30は固定される。すなわち、第2腕部23の枠組み保持部25に第2枠部32が保持されることにより、第2腕部23の枠組み保持部25に枠組み30が保持される。
本実施の形態1に係る第2アーム20は、上述のように構成されているので、板状部材を折り曲げることにより、照明器具保持部21、第2腕部22、第2腕部23及び枠組み保持部25を形成することができる。すなわち、板状部材を折り曲げることにより、第2アーム20を一体形成品とすることができる。なお、枠組み保持部25の構成は、あくまでも一例である。例えば、枠組み30が特許文献1に記載の枠組みと同様に突出する雄ネジを有する場合、枠組み保持部25を平板状に形成してもよい。枠組み保持部25に形成された貫通孔と、枠組み30の雄ネジと、該雄ネジに取り付けられたナットとにより、枠組み保持部25に枠組み30を保持させることができる。このような枠組み保持部25であっても、第2アーム20を一体形成品とすることができる。
枠組み30は、照明器具200の周囲を囲い、照明器具200を保護する部品である。枠組み30は、線材を溶接して形成される。枠組み30は、例えば溶融亜鉛めっきされた線材で形成される。
具体的には、枠組み30は、照明器具200の周囲を囲う複数の枠部と、これらの枠部を連結し、枠組み30の変形を抑制する複数の柱部とを備えている。より詳しくは、本実施の形態1に係る枠組み30は、4つの枠部を備えている。これらの枠部は、上下方向に間隔を空けて配置されている。以下、これらの枠部を、上部から下部に向かって、第1枠部31、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34と称する。第1枠部31、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34の形状は、照明器具200の周囲を囲うことができれば限定されないが、本実施の形態1では平面視長方形状となっている。なお、平面視における第1枠部31、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34の長手方向は、図のX方向となっている。また、平面視における第1枠部31、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34の短手方向は、図のY方向となっている。すなわち、図のX方向は、平面視における枠組み30の長手方向となる。また、図のY方向は、平面視における枠組み30の短手方向となる。
第2枠部32は、照明器具200の側方のうちの上部部分を囲い、当該位置を保護する。第3枠部33は、照明器具200の側方のうちの上下方向中央部分を囲い、当該位置を保護する。第4枠部34は、照明器具200の側方のうちの下部部分を囲い、当該位置を保護する。第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34は、平面視において長手方向の長さ及び短手方向の長さが同じになっている。
第1枠部31は、照明器具200の上部を保護する。また、第1枠部31は、枠組み30の上部に直径約20cm以上のボールが載ることを抑制する形状となっている。直径約20cm以上のボールとは、例えば、バレーボール及びバスケットボール等である。具体的には、第1枠部31の形状は、平面視で第1アーム10と第2枠部32との間に一定幅以上の隙間が形成されない形状となっている。本実施の形態1では、第1枠部31の形状は、平面視で第1アーム10と第2枠部32との間に幅15cm以上の隙間が形成されない形状となっている。このような形状を実現するため、本実施の形態1では、第1枠部31の短辺は、平面視において、第1アーム10から13cm離れた位置に配置されている。また、第1枠部31の長辺は、平面視において、次のような位置に配置されている。
上述のように、第2枠部32は、第2アーム20の枠組み保持部25に保持される。この際、第2枠部32の長辺が、第2アーム20の枠組み保持部25に保持される。このため、本実施の形態1に係る第2アーム20においては、第2腕部22の外周面と第2腕部23の外周面との間の距離が、第2枠部32の長辺間の距離よりも短くなっている。また、第2腕部22に設けられた枠組み保持部25の固定部27と第2腕部23に設けられた枠組み保持部25の固定部27との間の距離が、第2枠部32の長辺間の距離よりも長くなっている。
ここで、第1枠部31は、第2枠部32よりも天井等の被取付面に近い位置に配置されるので、第2アーム20との干渉を防止する必要がある。このため、第1枠部31の長辺間の距離が第2腕部22の外周面と第2腕部23の外周面との間の距離よりも長くなるように、第1枠部31の長辺は配置される。また、第1枠部31の長辺間の距離が第2腕部22に設けられた枠組み保持部25の固定部27と第2腕部23に設けられた枠組み保持部25の固定部27との間の距離よりも短くなるように、第1枠部31の長辺は配置される。なお、本実施の形態1では、第1枠部31の長辺は、平面視において、第2枠部32の長辺と同位置に配置されている。
また、本実施の形態1に係る枠組み30は、枠組み30の変形を抑制する複数の柱部として、複数の第1柱部35と、複数の第2柱部36とを備えている。複数の第1柱部35及び複数の第2柱部36は、第2アーム20の第2腕部22及び第2腕部23の延びる方向に延びている。
複数の第1柱部35は、第1枠部31の長辺、第2枠部32の長辺、第3枠部33の長辺、及び第4枠部34の長辺に接続され、これらの枠部の長辺を連結する。これにより、第1枠部31、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34が長辺の延びる方向に移動することを抑制することができる。
第1柱部35の本数は枠組み30に求められる強度によって適宜決定すればよいが、本実施の形態1では、枠組み30は8本の第1柱部35を備えている。8本の第1柱部35のうちの4本は、平面視において、第1枠部31の角部周辺に配置されている。8本の第1柱部35のうちの残りの4本は、2本ずつ、平面視において第1枠部31の各長辺の略中央位置に配置されている。以下、平面視において第1枠部31の各長辺の略中央位置に配置されている第1柱部35を他の第1柱部35と区別する場合、平面視において第1枠部31の各長辺の略中央位置に配置されている第1柱部35を第1柱部35aと称することとする。すなわち、平面視において、第1枠部31の各長辺の略中央位置には、一対の第1柱部35aが配置されている。換言すると、一対の第1柱部35aは、平面視において、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34の各長辺の略中央位置に配置されている。
上述のように、第2枠部32の長辺は、第2アーム20の枠組み保持部25に保持される。この際、第2アーム20の枠組み保持部25は、一対の第1柱部35aの間に挿入され、第2枠部32の長辺を保持する。このように構成することにより、第2枠部32における枠組み保持部25によって保持される箇所の剛性を高くすることができ、枠組み30の振動を抑制することができる。また、一対の第1柱部35aは、枠組み保持部25の挿入位置を示す位置決めの目印ともなる。このため、ガード100の組立が容易となる。
複数の第2柱部36は、第2枠部32の短辺、第3枠部33の短辺、及び第4枠部34の短辺に接続され、これらの枠部の短辺を連結する。これにより、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34が短辺の延びる方向に移動することを抑制することができる。
複数の第2柱部36の本数は枠組み30に求められる強度によって適宜決定すればよいが、本実施の形態1では、枠組み30は6本の複数の第2柱部36を備えている。6本の第2柱部36のうちの4本は、平面視において、第2枠部32の角部周辺に配置されている。6本の第2柱部36のうちの残りの2本は、1本ずつ、平面視において第2枠部32の各短辺の略中央位置に配置されている。換言すると、平面視において、第2枠部32、第3枠部33及び第4枠部34の各短辺の略中央位置に、1本の第2柱部36が配置されている。
なお、第1柱部35及び第2柱部36は、枠組み30を構成する枠部の内周部に接続されていてもよいし、枠組み30を構成する枠部の外周部に接続されていてもよい。ただし、枠組み30を構成する枠部の各辺の略中央位置に配置されている第1柱部35及び第2柱部36は、枠組み30を構成する枠部の外周部に接続されていることが好ましい。照明器具200には、人感センサ等の部品が取り付けられる場合がある。このような部品は、平面視において、照明器具200の外周部に突出する。このため、枠組み30を構成する枠部の各辺の略中央位置に配置されている第1柱部35及び第2柱部36を、枠組み30を構成する枠部の外周部に接続することにより、照明器具200に取り付けられる上述の部品が第1柱部35及び第2柱部36に干渉することを抑制できる。
続いて、ガード100を用いて被取付面に照明器具200を取り付ける手順について説明する。
まず、第2アーム20を傾け、枠組み30の一方の長辺側に形成されている第2枠部32、第3枠部33及び一対の第1柱部35aで囲まれた空間に、第2腕部22の枠組み保持部25を挿入する。そして、枠組み30の他方の長辺側に形成されている第2枠部32、第3枠部33及び一対の第1柱部35aで囲まれた空間に、第2腕部23の枠組み保持部25を挿入する。
その後、第2アーム20を持ち上げ、第2腕部22及び第2腕部23のそれぞれの枠組み保持部25の支持部26で、第2枠部32を支持する。そして、第2腕部22及び第2腕部23のそれぞれの枠組み保持部25における固定部27の雌ネジ27aにボルト54をねじ込み、ボルト54と支持部26とで第2枠部32を挟み込んで、第2アーム20に枠組み30を固定する。
その後、ボルト51を用い、第2アーム20の照明器具保持部21に、照明器具200を固定する。すなわち、第2アーム20の照明器具保持部21に、照明器具200を保持させる。なお、第2アーム20に照明器具200を固定した後に、第2アーム20に枠組み30を固定してもよい。ただし、このような順で第2アーム20に照明器具200及び枠組み30を固定する場合、第2アーム20の枠組み保持部25を枠組み30の第2枠部32の下方に挿入する際、すでに第2アーム20に固定されている照明器具200が枠組み30に接触することがある。このため、照明器具200及び枠組み30の破損を考慮すると、第2アーム20に枠組み30を固定した後に、第2アーム20に照明器具200を固定するのが好ましい。
第2アーム20に照明器具200及び枠組み30を固定した後、第2アーム20の第2U字形状部24を第1アーム10の第1U字形状部14に挿入する。そして、第1アーム10の第1腕部12の貫通孔12a及び第2アーム20の第2腕部22の貫通孔22aに、ボルト52を挿入する。また、第1アーム10の第1腕部12の貫通孔12b及び第2アーム20の第2腕部22の貫通孔22bに、ボルト52を挿入する。また、第1アーム10の第1腕部13の貫通孔13a及び第2アーム20の第2腕部23の貫通孔23aにボルト52を挿入する。そして、これらのボルト52にナット53を取り付ける。
その後、第1アーム10に対する第2アーム20の角度を調整した後に、ボルト52及びナット53で第1腕部12及び第2腕部22を共締めし、ボルト52及びナット53で第1腕部13及び第2腕部23を共締めする。すなわち、ボルト52及びナット53で、第1アーム10に第2アーム20を固定する。なお、上述した取り付け手順は一例である。例えば、第1アーム10に第2アーム20を固定した後、第2アーム20に照明器具200及び枠組み30を固定してもよい。
最後に、第1アーム10の取付部11を天井等の被取付面に取り付ける。これにより、照明器具200は、ガード100を用いて被取付面に取り付けられる。
以上、本実施の形態1に係るガード100は、照明器具200のガードである。ガード100は、照明器具200の周囲を囲う枠組み30と、第1アーム10と、第2アーム20とを備えている。第1アーム10は、被取付面に取り付けられる取付部11と、取付部11から延びて取付部11と共に第1U字形状部14を構成する一対の第1腕部12,13とを備えている。第2アーム20は、照明器具200を保持する照明器具保持部21と、取付部11から離れる方向に照明器具保持部21から延びて照明器具保持部21と共に第2U字形状部24を構成する一対の第2腕部22,23と、第2腕部22,23のそれぞれに設けられ、枠組み30を保持する枠組み保持部25とを備えている。また、第2U字形状部24が第1U字形状部14に挿入されて、一対の第1腕部12,13に一対の第2腕部22,23が固定される。
本実施の形態1に係るガード100は、このように構成されているので、第2アーム20を第1アーム10に固定する際、第1アーム10に対する第2アーム20の角度を調整することにより、照明器具200の角度を調整することができる。また、本実施の形態1に係るガード100は、第2アーム20を一体成形品として形成することができる。したがって、本実施の形態1に係るガード100は、照明器具200の角度を調整することができ、従来よりも部品数を削減することもできる。
なお、本実施の形態1に係るガード100の被取付面は、水平方向に延びる天井に限定されない。本実施の形態1に係るガード100の被取付面は、水平方向に対して傾いている天井、及び側壁等であってもよい。また、上述の説明からもわかるように、本実施の形態1に係るガード100は、照明器具200の照射方向を、垂直方向下向き以外に調整することができる。
また、本実施の形態1では、枠組み保持部25は第2腕部22,23から第2U字形状部24の外側に突出していたが、枠組み保持部25が第2腕部22,23から第2U字形状部24の内側に突出する構成としてもよい。この場合、第2腕部22の内周面と第2腕部23の内周面との間の距離を、第2枠部32の長辺間の距離よりも長くすればよい。また、第2腕部22に設けられた枠組み保持部25の固定部27の第2腕部22側の面と第2腕部23に設けられた枠組み保持部25の固定部27の第2腕部23側の面との間の距離を、第2枠部32の長辺間の距離よりも短くすればよい。このようにすることで、第2アーム20に枠組み30を固定することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2のようにガード100を構成することにより、複数種類の照明器具200に対応して複数種類のガード100を製造等する際、製造等する部品の種類の増加を抑制することができる。なお、本実施の形態2では、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図8は、本発明の実施の形態2に係るガードと、該ガードに保持される照明器具とを示す分解斜視図である。図9は、本発明の実施の形態2に係るガードと、該ガードに保持された照明器具とを示す斜視図である。図10は、本発明の実施の形態2に係るガードの斜視図である。図11は、本発明の実施の形態2に係るガードの平面図である。図12は、本発明の実施の形態2に係るガードの側面図である。
本実施の形態2で用いられている照明器具200は、実施の形態1で用いられていた照明器具200よりも小さい。具体的には、実施の形態1で用いられていた照明器具200は、光束3万~5万lmの光を発する照明器具であった。一方、本実施の形態2で用いられている照明器具200は、光束1万~2.5万lmの光を発する照明器具となっている。
このため、本実施の形態2に係る枠組み30も、実施の形態1で示した枠組み30よりも小さくなっている。したがって、本実施の形態2に係る枠組み30を大きさ以外実施の形態1と同じ構成にした場合、本実施の形態2に係る枠組み30の剛性は、実施の形態1で示した枠組み30よりも高くなる。このため、本実施の形態2に係る枠組み30は、実施の形態1で示した枠組み30と比べ、第2柱部36の本数を2本に減らしている。
一方、本実施の形態2に係る第1アーム10及び第2アーム20は、実施の形態1と同じ形状となっている。すなわち、本実施の形態2に係るガード100と実施の形態1で示したガード100とは、共通の第1アーム10及び第2アーム20を用いている。
このように、複数種類の照明器具200に対応して複数種類のガード100を製造等する際、第1アーム10及び第2アーム20を共通とすることにより、製造等する部品の種類の増加を抑制することができる。