JP7303304B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転支援を行う車両制御装置に関するものである。
車両を自動で走行させるためには環境の検知だけでなく、経路情報及び自車位置情報が必要となる。特許文献1には、自車両の周囲の障害物、標識、白線の自車に対する位置を記憶し、自車位置の推定精度を向上させる車両制御装置が記載されている。
国際公開2018/134863号
特許文献1に記載の技術では、経路、並びに、及び標識及び白線の位置を記憶し、その位置を逐次更新又は統合していくことで、自車位置の検知精度を向上させている。しかし、車両が自動走行している経路上に障害物が存在する場合、車両が障害物と衝突してしまう。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、車両を制御する車両制御装置であって、前記車両には、前記車両の周辺の環境に関する値を計測するセンサが搭載され、前記車両制御装置は、経路の情報、及び前記経路の進行方向に対して垂直な前記経路の右方向及び左方向の各々に設定される走行可能幅の情報を記憶する記憶部と、前記走行可能幅を算出する算出部と、前記経路に沿うように前記車両を自動走行させるための制御を行う制御部と、備え、前記制御部は、前記センサから取得した値に基づいて、障害物と衝突する危険があるか否かを判定し、前記障害物と衝突する危険があると判定された場合、前記経路の進行方向に対して垂直な前記障害物が存在する方向とは逆方向の前記走行可能幅により定まる範囲に前記経路が存在するように、前記記憶部から取得した前記経路の情報を更新し、前記経路の終点から一定距離前までの区間の前記走行可能幅として、固定値又は前記区間とは異なる区間において算出された前記走行可能幅の最小値を前記記憶部に格納する。
本発明によれば、経路上に障害物が存在する場合でも、障害物との衝突を回避し、自動走行を継続することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
実施例1の車両が有するセンサの設置位置の一例を示す図である。 実施例1の車両が有するセンサの検知範囲の一例を示す図である。 実施例1の車両が有するセンサの検知範囲の一例を示す図である。 実施例1の車両の自動走行を実現するための構成の一例を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行する走行可能幅設定処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の車両制御装置が算出する走行可能幅の一例を示す図である。 実施例1の車両制御装置が算出する走行可能幅の一例を示す図である。 走行可能幅の効果を説明する図である。 走行可能幅の効果を説明する図である。 実施例1の車両の自動走行時の走行可能幅の変化を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行する回避処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の車両制御装置が実行する回避処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行する回避処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行する回避処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行する回避処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行する回避処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行する回避処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。 実施例1の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行するランドマーク移動処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の車両制御装置が実行するランドマーク移動処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行するランドマーク移動処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行するランドマーク移動処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行するランドマーク移動処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の車両制御装置が実行するランドマーク移動処理に伴う車両の走行状態を示す図である。 実施例1の経路情報の更新の一例を示す図である。 実施例1の経路情報の更新の一例を示す図である。 実施例1の経路情報の更新の一例を示す図である。 実施例1の経路情報の更新の一例を示す図である。 実施例1の車両制御装置による車速の制御と走行可能幅との関係を示す図である。 従来の車両の自動走行における課題を説明する図である。 従来の車両の自動走行における課題を説明する図である。
まず、従来の車両の自動走行の課題を踏まえて、本発明の概要を説明する。
図17A及び図17Bは、従来の車両の自動走行における課題を説明する図である。ここでは、車両1700が経路1710に沿って、終点となる目標位置1701まで走行する場合を一例に、従来の車両の自動走行の課題を説明する。
車両1700は、車両1700の中心が経路1710上を通過するように自動走行を行うものとする。
図17Aに示すマップには、電柱1720、信号機1721、標識1723、及びペイント1722、1724、家1730、家1730の周辺の外壁1731、私有地内の車両1702等のランドマークが表される。車両100は、経路1710の情報(経路情報)とともに、前述のランドマークの情報(ランドマーク情報)を記憶する。
経路情報及びランドマーク情報は、手動運転又は自動運転等の結果から生成されてもよいし、車両1700とは異なるシステム又は装置によって生成されてもよい。例えば、手動運転で経路情報を生成する場合、車両1700は、道路の座標とともに、道路上のランドマークを逐次記憶する。また、私有地では、車両1700は、家1730及び隣接する車両1702、外壁1731等のランドマークを記憶する。
図17Aに示すような道路状態の場合、車両1700は、経路1710に沿って目標位置1701まで自動走行できる。図17Bに示すような道路状態の場合、車両幅1740の範囲内に障害物1750が存在するため、車両1700は、障害物1750との衝突を回避するために自動走行を中止し、障害物1750の手前で停止する。このように、従来の自動走行技術では、ユーザの利便性を欠いてしまうという課題がある。
前述の課題に対して、本発明では、経路の進行方向に対して垂直な方向の、車両が走行可能な幅を、経路の変更が可能な範囲を示す情報として記憶する。車両は、元の経路からずれることができる範囲を把握できるため、障害物への衝突を回避するための経路の変更を実現できる。これによって、車両は目標位置まで自動走行することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一又は類似する構成又は機能には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数又は順序を限定するものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、及び範囲等は、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、及び範囲等を表していない場合がある。したがって、本発明では、図面等に開示された位置、大きさ、形状、及び範囲等に限定されない。
図1は、実施例1の車両100が有するセンサの設置位置の一例を示す図である。図2A及び図2Bは、実施例1の車両100が有するセンサの検知範囲の一例を示す図である。
車両100は、車両100周辺の環境を検知するためのセンサとして、撮像センサ101A、101B、101C、101Dと、測距センサ102A、102B、102C、102D、102E、102F、102G、102H、102I、102J、102K、102Lを有する。
以下の説明では、撮像センサ101A、101B、101C、101Dを区別しない場合、撮像センサ101と記載し、測距センサ102A、102B、102C、102D、102E、102F、102G、102H、102I、102J、102K、102Lを区別しない場合、測距センサ102と記載する。
撮像センサ101は、標識、区画線、障害物等が写った画像を取得する。撮像センサ101は、例えば、カメラで構成される。図2Aの破線は撮像センサ101の検知範囲を示す。なお、前方、側方、及び後方のそれぞれに存在する撮像センサは一つであるが、各方位に二つ以上存在してもよい。撮像センサ101によって取得された画像は、例えば、車両100の上方の仮想視点から見下ろした車両100周辺の俯瞰画像として表示することができる。
測距センサ102は、設置方向に存在する物体を検知し、車両100から物体までの距離を算出する。車両100には、近距離測距センサ102、中距離測距センサ102、遠距離測距センサ102が設定される。
近距離測距センサ102は、例えば、ソナーで構成される。近距離測距センサ102は、車両100周辺に超音波を出力し、その反射波に基づいて車両100と物体との間の距離を算出する。図2Aの点線は近距離測距センサ102の検知範囲を示す。
中距離測距センサ102は、例えば、ミリ波レーダで構成される。中距離測距センサ102は、車両100周辺にミリ波を出力し、その反射波に基づいて車両100と物体との間の距離を算出する。実施例1では、車両100の前方及び後方に二つの中距離測距センサ102が配置される。図2Bの点線の扇型は中距離測距センサ102の検知範囲を示す。
遠距離測距センサ102は、例えば、ミリ波レーダで構成される。遠距離測距センサ102は、車両100周辺にミリ波を出力し、その反射波に基づいて車両100と物体との間の距離を算出する。実施例1では、車両100の前方に一つの遠距離測距センサ102が配置される。図2Bの破線の扇型は遠距離測距センサ102の検知範囲を示す。なお、遠距離測距センサ102は、ステレオカメラ及びライダ等で構成されてもよい。
以下の説明では、撮像センサ101及び測距センサ102の各々送信される情報をまとめて環境情報と記載する。
図3は、実施例1の車両100の自動走行を実現するための構成の一例を示す図である。
車両100は、自動走行を実現するための構成として、車両制御装置300、撮像センサ101、測距センサ102、入力スイッチ301、車輪センサ302、位置検出器303、通信装置304、アクチュエータECU305、及び報知機構306を有する。
撮像センサ101は、車両制御装置300に画像データを入力する。測距センサ102は、車両制御装置300に測距データを入力する。
入力スイッチ301は、周辺環境の記憶指示、及び車両100の自動走行の開始指示等、ユーザ操作を入力するために操作されるスイッチである。入力スイッチ301は、例えば、運転席周辺に設けられた専用の機械式スイッチとして実現してもよいし、GUI(Graphical User Interface)上のアイコンとして実現してもよい。
車輪センサ302は、車両100の各車輪に取り付けられ、車輪の回転速度を計測する車輪速センサと、複数の車輪速センサが計測した車輪の回転速度を統合して車速信号を生成するコントローラとを含む。車輪センサ302は、車両制御装置300に車速信号を入力する。
位置検出器303は車両100の位置を検出する。位置検出器303は、例えば、GPS(Global Positioning System)装置である。GPS装置は、GPS衛生との通信により車両100の位置情報を受信する。位置検出器303は、車両制御装置300に車両100の位置情報を入力する。当該情報は、自動走行の開始が可能か否か判定する場合に用いられる。
通信装置304は、外部と通信を行う。通信装置304は、車両制御装置300に受信した情報を入力する。
アクチュエータECU305は、アクチュエータを制御する。なお、アクチュエータECUは、車両制御装置300からの指令の出力先の一例であってこれに限定されない。例えば、駆動力を操作するアクセルペダル、制動力を操作するブレーキペダル及びパーキングブレーキ、車両の進行方向を操作するステアリング、並びに、車両の進行方向を操作するシフトレバー等の機械要素及び信号変換装置である。
報知機構306はユーザに情報を報知する。報知機構306は、表示装置320及び音声出力装置321を含む。
表示装置320は画面を介して情報を報知する。実施例1の表示装置320は、撮像センサ101により取得された画像から生成される俯瞰画像、及び車両制御装置300から出力される情報等を表示する。表示装置320は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶ディスプレイで構成される。
音声出力装置321は音声を介して情報を報知する。例えば、音声出力装置321は、音声案内及び警告音を出力する。音声出力装置321は、車両100の室内の適切な位置に配置される。音声出力装置321は、例えば、スピーカで構成される。
車両制御装置300は、通信装置304を介して、区画線位置、停止線位置、横断歩道等の路面ペイント種別と位置等に関する情報(路面情報)と、標識、信号機、地物等、道路周辺に存在する物体に関する情報(物体情報)とを、車両100周辺の道路周辺情報として取得する。また、車両制御装置300は、通信装置304を介して、道路インフラに設置されたセンサによって計測された情報、他の車両が取得した道路周辺情報を取得することもできる。車両制御装置300は、受信した情報に基づいて、ランドマーク情報等を更新できる。
車両制御装置300は車両100全体を制御する。車両制御装置300は、環境検知部310、車両位置推定部311、走行可能幅算出部312、記憶部313、障害物回避判定部314、ランドマーク判定部315、経路更新処理部316、車両制御部317、及び表示司令部318を含む。
記憶部313は情報を記憶する。実施例1の記憶部313には、マップ情報、自動走行するための経路情報、ランドマーク情報、及び後述する走行可能幅が格納される。経路情報は、複数の制御点(座標)から構成される。また、実施例1の記憶部313には、撮像センサ101、測距センサ102、車輪センサ302、位置検出器303、通信装置304から送信されたデータが格納される。
環境検知部310は、撮像センサ101及び測距センサ102から取得したデータ等に基づいて、区画線等の目印又は標識及び障害物等の物体の種別を判別し、また、目印又は物体と車両100との間の位置及び距離を算出する。
車両位置推定部311では、目印又は物体の位置、及び車速信号等に基づいて、地図上の車両100の位置を推定する。
走行可能幅算出部312は、目印又は物体の位置及び経路情報等に基づいて、道路に対して車両100が走行可能は幅を、走行可能幅として算出する。
障害物回避判定部314は、経路上に存在する障害物を回避するために経路を更新するか否かを判定する。
ランドマーク判定部315は、車両100の位置の推定等に用いるランドマークの検知難易度を判定し、ランドマークの検知難易度を下げるために経路を更新するか否かを判定する。
経路更新処理部316は、障害物回避判定部314又はランドマーク判定部315によって経路を更新する必要があると判定された場合、経路を更新する。
車両制御部317は車両100を制御する。自動走行では、車両制御部317は、経路情報に含まれる制御点を読み出し、制御点により定義される経路上を車両100が走行するための制御値を算出し、アクチュエータECU305に制御値を送信する。
表示司令部318は報知機構306に対して指令を送信する。
次に、車両制御装置300が実行する処理について説明する。まず、走行可能幅を設定するための処理について説明する。
図4は、実施例1の車両制御装置300が実行する走行可能幅設定処理の一例を説明するフローチャートである。図5A及び図5Bは、実施例1の車両制御装置300が算出する走行可能幅の一例を示す図である。図6A及び図6Bは、走行可能幅の効果を説明する図である。図7は、実施例1の車両100の自動走行時の走行可能幅の変化を示す図である。
車両制御装置300は、車両100が制御点に到達した場合、又は、車線の移動後等、任意のイベントの発生時に走行可能幅設定処理を実行する。なお、車両制御装置300は、周期的に走行可能幅設定処理を実行してもよい。
車両制御装置300は、経路の進行方向に対して右側及び左側の各々に対して走行可能幅設定処理を実行する。
走行可能幅算出部312は、環境検知部310を介して撮像センサ101及び測距センサ102から環境情報を取得する(ステップS101)。
本実施例では、主に撮像センサ101から送信される画像データを使用する。なお、撮像センサ101が故障している場合、又は道路に区画線が無い場合、測距センサ102から送信されたのデータを用いてもよい。また、測距センサ102の故障に供えて、道路端及び区画線、側溝、及び標識を検知できるセンサを車両100に設定してもよい。
次に、走行可能幅算出部312はループ処理を開始する(ステップS102)。実施例1では、経路の進行方向に対して右側及び左側の各々に対してステップS103からステップS109までの処理が実行される。以下の説明では、選択された方向を対象方向とも記載する。ステップS102では、走行可能幅算出部312は右側及び左側のいずれかを選択する。
次に、走行可能幅算出部312は車両100が走行している道路の対象方向に区画線が存在するか否かを判定する(ステップS103)。
道路の対象方向に区画線が存在しないと判定された場合、走行可能幅算出部312はステップS106に進む。
道路の対象方向に区画線が存在すると判定された場合、走行可能幅算出部312は、制御点から区画線までの距離Aを算出する(ステップS104)。具体的には、走行可能幅算出部312は、経路の進行方向に対して垂直な方向の、制御点から区画線までの距離を算出する。
次に、走行可能幅算出部312は距離Aが閾値以下であるか否かを判定する(ステップS105)。閾値は予め設定されている。これは、安全な距離を保持できるか否かを判定するための処理である。距離Aが閾値以下である場合、走行可能幅算出部312は安全な距離を保持できないと判定する。
距離Aが閾値より大きいと判定された場合、走行可能幅算出部312は、距離Aを走行可能幅として設定し(ステップS109)、その後、ステップS110に進む。具体的には、走行可能幅算出部312は、制御点と紐付けて走行可能幅を記憶部313に格納する。
距離Aが閾値以下であると判定された場合、走行可能幅算出部312は、道路の対象方向に標識又は側溝が存在するか否かを判定する(ステップS106)。
道路の対象方向に標識又は側溝が存在すると判定された場合、走行可能幅算出部312は、制御点から標識又は側溝までの距離Bを算出する(ステップS107)。具体的には、走行可能幅算出部312は、経路の進行方向に対して垂直な方向の、制御点から標識又は側溝までの距離を算出する。
走行可能幅算出部312は、距離Bを走行可能幅として設定し(ステップS109)、その後、ステップS110に進む。具体的には、走行可能幅算出部312は、制御点と紐付けて走行可能幅を記憶部313に格納する。
ステップS106において、道路の対象方向に標識又は側溝が存在しないと判定された場合、走行可能幅算出部312は、制御点から道路端までの距離Cを算出する(ステップS108)。具体的には、走行可能幅算出部312は、経路の進行方向に対して垂直な方向の、制御点から道路端までの距離を算出する。
走行可能幅算出部312は、距離Cを走行可能幅として設定し(ステップS109)、その後、ステップS110に進む。具体的には、走行可能幅算出部312は、制御点と紐付けて走行可能幅を記憶部313に格納する。
ステップS103からステップS108までの処理は、車両100が移動できる道路の最大幅を算出するための処理である。最大幅は、区画線、標識、及び道路端を基準に算出される。最大幅に基づいて走行可能幅を設定することによって、車両制御装置300は、安全に経路を変更するための走行幅を設定できる。
ステップS110では、走行可能幅算出部312は、経路の進行方向に対して右側及び左側の各々の走行可能幅が設定されたか否かを判定する(ステップS110)。
経路の進行方向に対して右側及び左側のいずれかの方向の走行可能幅が設定されていないと判定された場合、走行可能幅算出部312は、ステップS102に戻り、同様の処理を実行する。
経路の進行方向に対して右側及び左側の各々の走行可能幅が設定されたと判定された場合、走行可能幅算出部312は走行可能幅設定処理を終了する。
ステップS109において、走行可能幅算出部312は、以前算出した走行可能幅の最小値と算出された距離とを比較し、小さい値を走行可能幅として設定してもよい。この場合、走行可能幅は制御点と紐付けされることなく格納される。すなわち、記憶部313に格納される走行可能幅は一つである。このように、最小の幅を走行可能幅として格納することによって記憶領域の使用量を削減することができる。
図5Aは、道路500の区画線501を基準に設定された走行可能幅を示す。図5Aに示すように、制御点から区画線501までの距離を表す幅520R-1、520L-1を走行可能幅として設定できる。また、車両100が走行するために最低限必要な車幅510の半分に、マージン領域511を加算した幅520R-2、520L-2を走行幅として設定できる。なお、区画線が複数存在する場合、外側の区画線又は内側の区画線のいずれかを基準として走行可能幅を設定できる。
図5Bは、道路500の標識又は側溝を基準に設定された走行可能幅を示す。図5Bに示すように、制御点から電柱530までの幅520L-3、及び制御点から標識531までの幅520R-3が走行可能幅として設定される。
標識又は側溝を基準とすることによって、区画線が存在しない道路に対しても走行可能幅を設定することができる。また、区画線が存在する場合でも、標識又は側溝を基準とすることによって、区画線を越えた経路の変更を実現するための走行可能幅を設定できる。
なお、制御点から区画線、又は、標識若しくは側溝までの幅から一定値を減算した値を走行可能幅として設定することもできる。これによって、経路の変更後も車両100と障害物との間の距離が所定値より大きくなるように制御できる。
経路の進行方向に対する右側及び左側のそれぞれに走行可能幅を設定することによって、車両100は、障害物が存在する方向とは逆の方向に経路を変更する場合のズレ幅を把握できる。
障害物が道路上に存在する場合、走行可能幅算出部312は、障害物を道路端と認識し、制御点から障害物までの距離を走行可能幅として設定する。ただし、障害物が、バス、トラック、及びタクシー等、道路から移動する可能性がある障害物である場合、走行可能幅算出部312は障害物として扱わないようにしてもよい。
図6Aに示すように、最小距離を走行可能幅として設定した場合、経路の変化は小さくなるが、撮像センサ101及び測距センサ102が路肩及び車両100周辺の縁石を検知できない場合でも、路肩及び縁石に衝突することなく障害物600を回避できる。これによって車両100の安全な自動走行を実現できる。また、走行可能幅を固定することによって使用する記憶容量を削減することができる。経路の目標位置から一定距離前までの区間では、予め規定された最小値、又は、これまでに算出された走行可能の最小値に固定してもよい。これによって、制御点が多い区間では走行可能幅設定処理処が必要ないため、狭い空間における迅速な経路変更を実現できる。
図6Bに示すように、道路状態の変化に応じて走行可能幅を更新することによって、車両100と障害物600との間の距離を一定以上に保ちつつ、柔軟に経路を変更することができる。
図7は、車両の走行時の走行幅の変化を示す。図7に示すように、走行可能幅は制御点と対応づけて記憶される。点線の範囲700は走行可能幅の軌跡を表す。
なお、制御点と制御点との間の点(変化点)で走行可能幅が算出されてもよい。これによって、道路環境の変化にあわせて、大きい走行可能幅を設定できる。また、制御点間で走行可能幅が算出される場合、最小の値を制御点と対応づけて記憶してもよい。
車両100は、目標位置まで移動した後に、再度、自動走行を行う場合、記憶部313に格納される走行可能幅をそのまま利用してもよい。ただし、前回の自動走行時と道路環境が異なる場合、走行可能幅設定処理を実行してもよい。これによって、走行可能幅を更新することができる。
次に、障害物の回避する場合の経路の更新について説明する。図8は、実施例1の車両制御装置300が実行する回避処理の一例を説明するフローチャートである。図9A、図9B、図9C、図9D、図9E、及び図10は、実施例1の車両制御装置300が実行する回避処理に伴う車両100の走行状態を示す図である。図11A及び図11Bは、実施例1の表示装置320に表示される画面の一例を示す図である。
車両制御装置300は、車両100が制御点に到達した場合、又は、車線の移動後等、任意のイベントの発生時に回避処理を実行する。なお、車両制御装置300は、周期的に回避処理を実行してもよい。
記憶部313には安全幅が格納されるものとする。例えば、車幅510の半分、又は、車幅510の半分にマージン領域511を追加した幅が、安全幅として設定される。図9Aでは、幅900R、900Lが安全幅として設定される。なお、幅900R、900Lの大きさをaとする。安全幅はシステムに応じて任意に設定できる。
なお、走行可能幅を車幅とマージン領域とに区分けして保存し、車幅を安全幅として利用することもできる。
障害物回避判定部314は、環境検知部310を介して撮像センサ101及び測距センサ102から環境情報を取得する(ステップS201)。
次に、障害物回避判定部314は、安全幅の範囲内に障害物が存在するか否かを判定する(ステップS202)。
図9Aでは、安全幅900Rの範囲内に障害物910が存在するため、障害物回避判定部314は、安全幅の範囲内に障害物が存在すると判定する。
安全領域に障害物が存在しないと判定された場合、障害物回避判定部314は回避処理を終了する。
安全領域に障害物が存在すると判定された場合、障害物回避判定部314は、オフセットを算出し(ステップS203)、オフセットを経路更新処理部316に送信する。
ここで、図9Aを例にオフセットの算出方法の一例を説明する。障害物回避判定部314は、経路150の進行方向に垂直な方向の、制御点及び障害物910の間の距離の最小値を算出する。障害物回避判定部314は、安全幅900Rの大きさから最小値を減算した値bをオフセットとして算出する。なお、前述したオフセットの算出方法は一例であってこれに限定されない。
経路更新処理部316は経路を更新できるか否かを判定する(ステップS204)。
具体的には、経路更新処理部316は、障害物が存在する方向とは逆方向に、オフセット分移動させた経路が走行可能幅内に存在するか否かを判定する。前述の条件を満たさない場合、経路更新処理部316は経路を更新できないと判定する。
経路を更新できないと判定された場合、経路更新処理部316は、表示司令部318に車両100の停止の報知を指示し(ステップS210)、車両制御部317に車両100の停止を指示する(ステップS211)。このとき、経路更新処理部316は、障害物回避判定部314に経路更新の失敗を通知する。障害物回避判定部314は、当該通知を受け付けた場合、回避処理を終了する。
経路を更新できると判定された場合、経路更新処理部316は経路を更新する(ステップS205)。具体的には、経路更新処理部316は、オフセットを車両制御部317に送信する。
車両制御部317は、オフセットを受信した場合、オフセットに基づいて読み出された制御点を更新する。車両制御部317は、更新された制御点に基づいて車両100を制御する。
図9Bに示すように、オフセットに基づく制御点の更新は、点線の経路150から実線の経路150への更新と同義である。本実施例では、経路の再生成を伴う処理を実行することなく、経路の更新を実現できる。したがって、処理負荷の低減により、車両100の制御に要するコストを削減できる。
車両制御部317は、更新後の経路150に沿って車両100が走行するように操舵角を算出し、アクチュエータECU305に送信する。これによって、図9Cに示すように、車両100は障害物910を回避することができる。
経路更新処理部316は、表示司令部318に回避制御の開始の報知を指示する(ステップS206)。また、経路更新処理部316は、障害物回避判定部314に障害物の監視を指示する。
障害物回避判定部314は、環境検知部310を介して撮像センサ101及び測距センサ102から環境情報を取得する(ステップS207)。
障害物回避判定部314は、車両100が障害物を通過したか否かを判定する(ステップS208)。
車両100が障害物を通過していないと判定された場合、障害物回避判定部314は、ステップS207に戻り、同様の処理を実行する。
車両100が障害物を通過したと判定された場合、障害物回避判定部314は、オフセットの解除指示を経路更新処理部316に送信することによって、経路を更新する(ステップS209)。その後、障害物回避判定部314は回避処理を終了する。このとき、経路更新処理部316は、オフセットの削除指示を車両制御部317に送信する。
車両制御部317は、オフセットの削除指示を受信した場合、オフセットを削除する。車両制御部317は、更新前の制御点に基づいて車両100を制御する。
図9Dに示すように、オフセットの削除に基づく制御点の更新は、点線の経路150から実線の経路150への更新と同義である。
車両制御部317は、更新後の経路150に沿って車両100が走行するように操舵角を算出し、アクチュエータECU305に送信する。これによって、図9Eに示すように、車両100はものと経路150に戻る。車両100は、障害物910を回避した後に、元の経路150に戻るため、目標位置に到達できる。
車両制御装置300は、障害物の通過を契機に、経路150を更新前の経路150に戻しているが、これに限定されない。車両100が敷地内に入った場合、又は、車両100が元の経路150及び更新後の経路150が交わる点に到達した場合、車両制御装置300は元の経路150に戻してもよい。
図10に示すように、外側の区画線1011R、1011Lを基準に走行可能幅520R、520Lが設定されている場合、車両100は、区画線1010を超えて経路に更新することによって、障害物1000を回避することができる。このように、経路150が通過する走行車線が塞がれている場合でも、車両100は自動走行を継続できる。
ここで、図11A及び図11Bを用いて、報知機構306による情報の報知方法について説明する。
報知機構306は、例えば、表示装置320に画面1100又は画面1110を表示する。
画面1100は、回避制御の開始の報知するための画面である。画面1110は、車両100の停止を報知するための画面である。
画面1100及び画面1110は、メッセージ表示欄1101、画像表示欄1102、1103、及び終了ボタン1104を含む。
メッセージ表示欄1101は、メッセージを表示する欄である。画面1100のメッセージ表示欄1101には、回避制御が開始されたことを示すメッセージが表示され、画面1110のメッセージ表示欄1101には、自動走行を中止することを示すメッセージが表示される。自動走行の中止を通知することによって、ユーザの手動運転へのスムーズな切替えを促すことができる。
画像表示欄1102は、車両100の前方の画像を表示する欄である。画像表示欄1103は、車両100上方の俯瞰画像を表示する欄である。終了ボタン1104は、画面1100、1110の表示を指示するための操作ボタンである。
なお、画面1100には、回避制御の実行を指示する操作ボタンが含まれてもよい。このように、障害物の回避の要否をユーザの判断に委ねることによって、安全性を高めることができる。
次に、ランドマークを検知するための経路の更新について説明する。
走行環境等が変化した場合、経路からのランドマークの検知のしやすさ、すなわち、検知難易度は変化する。そのため、以前の車両100の走行では検知できたランドマークであっても、現在の走行環境の元ではランドマークが検知できない事象が起こりうる。ランドマークが検知できない場合、車両位置の推定精度が低下するため、ランドマークの検知できるように経路を変更する必要がある。
図12は、実施例1の車両制御装置300が実行するランドマーク移動処理の一例を説明するフローチャートである。図13A、図13B、図13C、図13D、及び図13Eは、実施例1の車両制御装置300が実行するランドマーク移動処理に伴う車両100の走行状態を示す図である。
車両制御装置300は、車両100が制御点に到達した場合、又は、車線の移動後等、任意のイベントの発生時にランドマーク移動処理を実行する。なお、車両制御装置300は、周期的にランドマーク移動処理を実行してもよい。
ランドマーク判定部315は、環境検知部310を介して撮像センサ101及び測距センサ102から環境情報を取得する(ステップS301)。
次に、ランドマーク判定部315は、接近すべきランドマークが存在するか否かを判定する(ステップS302)。例えば、以下のような処理が実行される。
ランドマーク判定部315は、現在の走行環境におけるセンサの検知範囲を推定する。ランドマーク判定部315は、経路上に、当該検知範囲に含まれないランドマークが存在するか否かを判定する。当該検知範囲に含まれないランドマークが存在する場合、ランドマーク判定部315は、接近すべきランドマークが存在すると判定する。なお、前述した判定方法は一例であってこれに限定されない。
図13Aに示す例では、検知範囲1300に含まれないランドマーク1310、1311が存在する。なお、ランドマークには重要度が設定されているものとする。ランドマークの重要度はランドマーク情報に含まれる。
接近すべきランドマークが存在しないと判定された場合、ランドマーク判定部315は、ランドマーク移動処理を終了する。
接近すべきランドマークが存在すると判定された場合、ランドマーク判定部315は、オフセットを算出し(ステップS303)、オフセットを経路更新処理部316に送信する。ここで、図13Aを例にオフセットの算出方法の一例を説明する。
ランドマーク判定部315は、接近すべきランドマークが複数存在する場合、重要度に基づいて接近するランドマークを選択する。具体的には、重要度の最も高いランドマークが選択される。図13Aでは、ランドマーク1311の重要度がランドマーク1310の重要度より高いため、ランドマーク1311が選択される。
ランドマーク判定部315は、経路150の進行方向に垂直な方向の、制御点及びランドマークの間の距離の最小値を算出する。ランドマーク判定部315は、検知範囲1300と車幅の半分の合計値から最小値を減算した値cをオフセットとして算出する。
なお、前述したオフセットの算出方法は一例であってこれに限定されない。
経路更新処理部316は経路を更新できるか否かを判定する(ステップS304)。
具体的には、経路更新処理部316は、ランドマーク1311が存在する方向に、オフセット分移動させた経路が走行可能幅内に存在するか否かを判定する。前述の条件を満たさない場合、経路更新処理部316は経路を更新できないと判定する。
経路を更新できないと判定された場合、経路更新処理部316は、表示司令部318にランドマークへの接近失敗の報知を指示する(ステップS310)。このとき、経路更新処理部316は、ランドマーク判定部315に経路更新の失敗を通知する。ランドマーク判定部315は、当該通知を受け付けた場合、ランドマーク移動処理を終了する。
経路を更新できると判定された場合、経路更新処理部316は経路を更新する(ステップS305)。ステップS305の処理はステップS205の処理と同一である。
図13Bに示すように、オフセットに基づく制御点の更新は、点線の経路150から実線の経路150への更新と同義である。
車両制御部317は、更新後の経路150に沿って車両100が走行するように操舵角を算出し、アクチュエータECU305に送信する。これによって、図13Cに示すように、車両100は、ランドマーク1311を検知できる範囲内に接近できる。
経路更新処理部316は、表示司令部318に接近制御の開始の報知を指示する(ステップS306)。また、経路更新処理部316は、ランドマーク判定部315にランドマークの監視を指示する。
ランドマーク判定部315は、環境検知部310を介して撮像センサ101及び測距センサ102から環境情報を取得する(ステップS307)。
ランドマーク判定部315は、車両100がランドマークを通過したか否かを判定する(ステップS308)。
車両100がランドマークを通過していないと判定された場合、ランドマーク判定部315は、ステップS307に戻り、同様の処理を実行する。
車両100がランドマークを通過したと判定された場合、ランドマーク判定部315は、オフセットの解除指示を経路更新処理部316に送信することによって、経路を更新する(ステップS309)。その後、ランドマーク判定部315はランドマーク移動処理を終了する。このとき、経路更新処理部316は、オフセットの削除指示を車両制御部317に送信する。
車両制御部317は、オフセットの削除指示を受信した場合、オフセットを削除する。車両制御部317は、更新前の制御点に基づいて車両100を制御する。
図13Dに示すように、オフセットの削除に基づく制御点の更新は経路150の更新と同義である。
車両制御部317は、更新後の経路150に沿って車両100が走行するように操舵角を算出し、アクチュエータECU305に送信する。これによって、図13Eに示すように、車両100はものと経路150に戻る。車両100は、ランドマーク1311を通過した後に、元の経路150に戻るため、目標位置に到達できる。
次に、記憶部313に格納される経路情報の更新について説明する。
経路情報の更新を実現するために、走行可能幅算出部312は、制御点、走行可能幅、及び算出時刻から構成される履歴データを記憶部313に一定期間保存する。
経路更新処理部316は、経路を複数の区間に分割し、各区間の制御点の履歴データを参照する。経路更新処理部316は、ある制御点について、最も古い走行可能幅から他の時刻の走行可能幅を減算する。さらに、経路更新処理部316は、算出された差の平均値を算出する。
当該差の平均値が負であり、かつ、同一である期間が一定以上継続した場合、経路更新処理部316は、記憶部313に格納される経路情報の制御点を、当該差の平均値に基づいて修正した座標に更新する。さらに、経路更新処理部316は、更新された制御点を含む区間の走行可能幅が同一である場合、当該区間の制御点を削除する。
当該差の平均値が正であり、かつ、同一である期間が一定以上継続した場合、経路更新処理部316は、新たに制御点を追加する。
なお、制御点の更新とともに、制御点に紐付けて管理する走行可能幅も更新されてもよい。
図14A、図14B、図15A、及び図15Bは、実施例1の経路情報の更新の一例を示す図である。なお、範囲700は、経路150に沿って移動した場合に設定される走行可能幅の軌跡を示す。
図14Aに示すように、経路情報の生成時に道路上に障害物1400が存在する場合、経路情報には、障害物1400を避けるように設定された制御点151が含まれる。
図14Bに示すように、障害物1400が移動した場合、障害物1400が存在した区間を直進するように制御点が更新される。さらに、更新された制御点を含む区間の走行可能幅は同一であるため、経路更新処理部316は、更新された制御点を経路情報から削除する。以上のように経路情報が更新されることによって、車両100の無用な迂回をなくすることができる。
図15Aに示すように、経路情報の生成時に道路上に障害物1400が存在しない場合、経路情報には、車両100が直進するように設定された制御点151が含まれる。
図15Bに示すように、道路上に障害物1500が存在する場合、障害物1500を基準とする走行可能幅が算出される。そこで、経路更新処理部316は、障害物1500を避けるように制御点151を追加する。以上のように経路情報が更新されることによって、回避処理に伴う経路の更新を削減できる。
図16は、実施例1の車両制御装置300による車速の制御と走行可能幅との関係を示す図である。
図16に示すように、車両制御部317は、走行可能幅の大きさに応じて車速を変化させてもよい。例えば、車両制御部317は、左右いずれかの走行可能幅が小さくなるほど、車速を下げるように車両100を制御する。これによって、安全性とユーザの不安感及び抵抗感を低減できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Python、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
100 車両
101 撮像センサ
102 測距センサ
150 経路
151 制御点
300 車両制御装置
301 入力スイッチ
302 車輪センサ
303 位置検出器
304 通信装置
305 アクチュエータECU
306 報知機構
310 環境検知部
311 車両位置推定部
312 走行可能幅算出部
313 記憶部
314 障害物回避判定部
315 ランドマーク判定部
316 経路更新処理部
317 車両制御部
318 表示司令部
320 表示装置
321 音声出力装置
520L、520R 走行可能幅

Claims (8)

  1. 車両を制御する車両制御装置であって、
    前記車両には、前記車両の周辺の環境に関する値を計測するセンサが搭載され、
    前記車両制御装置は、
    経路の情報、及び前記経路の進行方向に対して垂直な前記経路の右方向及び左方向の各々に設定される走行可能幅の情報を記憶する記憶部と、
    前記走行可能幅を算出する算出部と、
    前記経路に沿うように前記車両を自動走行させるための制御を行う制御部と、備え、
    前記制御部は、
    前記センサから取得した値に基づいて、障害物と衝突する危険があるか否かを判定し、
    前記障害物と衝突する危険があると判定された場合、前記経路の進行方向に対して垂直な前記障害物が存在する方向とは逆方向の前記走行可能幅により定まる範囲に前記経路が存在するように、前記記憶部から取得した前記経路の情報を更新し、
    前記経路の終点から一定距離前までの区間の前記走行可能幅として、固定値又は前記区間とは異なる区間において算出された前記走行可能幅の最小値を前記記憶部に格納することを特徴とする車両制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両制御装置であって
    前記算出部は、
    前記センサから取得された値に基づいて、前記経路の進行方向に対して垂直な前記経路の右方向及び左方向の各々について前記車両が移動できる最大幅を算出し、
    前記経路の進行方向に対して垂直な前記経路の右方向及び左方向の各々の前記最大幅に基づいて、前記経路の進行方向に対して垂直な前記経路の右方向及び左方向の各々の前記走行可能幅を算出することを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両制御装置であって、
    前記最大幅は、前記経路から、区画線、標識、障害物、又は道路の端までの距離であることを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項2に記載の車両制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記障害物と衝突する危険があると判定された場合、前記経路の進行方向に対して垂直な方向の、前記経路及び前記障害物の間の距離を算出し、
    前記距離に基づいて、前記範囲で前記障害物を回避するように、前記記憶部から取得した経路の情報を更新することを特徴とする車両制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記センサから取得した値に基づいて、前記障害物を通過したか否かを判定し、
    前記障害物を通過したと判定された場合、前記記憶部から取得した経路の情報を更新前の状態に更新することを特徴とする車両制御装置。
  6. 請求項2に記載の車両制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記センサが目標物を検知可能であるか否かを判定し、
    前記センサが前記目標物を検知できないと判定された場合、前記経路の進行方向に対して垂直な方向の、前記経路及び前記目標物の間の距離を算出し、
    前記距離に基づいて、前記センサの検知範囲に前記目標物が含まれるように、前記記憶部から取得した経路の情報を更新することを特徴とする車両制御装置。
  7. 請求項1に記載の車両制御装置であって、
    前記記憶部は、前記走行可能幅に基づく前記経路の更新の履歴を格納し、
    前記履歴に基づいて、前記記憶部に格納される経路の情報を更新することを特徴とする車両制御装置。
  8. 請求項1に記載の車両制御装置であって、
    前記制御部は、前記走行可能幅の大きさ応じて車速を制御することを特徴とする車両制御装置。
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