JP7302273B2 - バーナ - Google Patents

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本発明は、バーナに関するものである。
従来、燃料電池システムなどにおいて、改質器の触媒を加熱するために、燃料電池から排出されるオフガスを燃料として利用するバーナを用いることが知られている。
例えば特許文献1には、燃料電池システムにおいて、燃料として都市ガスやLPG(高カロリーガス)と、燃料電池から排出されるオフガス(低カロリーガス)とを混合させて利用する燃焼装置を用いることが開示されている。
特開2001-201019号公報
特許文献1の燃焼装置は、ガス混合部において低カロリーガスと高カロリーガスとを混合して用いることを前提としている。そして、内側に低カロリーガス供給路、外側に高カロリーガス供給路を設けた二重管構造となっている。また、内側に高カロリーガス供給路、外側に低カロリーガス供給路を設けた二重管構造であっても実質的に差がないことも示されている。
すなわち、ガス混合部において低カロリーガスと高カロリーガスとを混合して用いることを前提としている特許文献1の燃焼装置は、保炎に影響を与える燃料ガスの噴出速度を如何にして最適化するのかについては検討がなされていない。
発熱量の低い低カロリーガスとしての水素ガスあるいは水素ガスを含むオフガスは、発熱量の高い高カロリーガスとしての都市ガスと比べて、単位体積あたりの発熱量が数分の1程度である。したがって、仮にオフガスが噴出する開口部面積と都市ガスが噴出する開口部面積が同じ場合、オフガスのみを使用して都市ガスと同じ燃焼量を得るためには、都市ガスの数倍の噴出速度が必要となる。そして、燃料ガスの噴出速度が極端に速くなると、安定燃焼範囲が狭くなり、燃焼性能も悪化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発熱量の高い第1ガス、発熱量の低い第2ガス、いずれの燃料ガスを用いても、広い安定燃焼範囲が得られるバーナを提供することにある。
本発明は、第1ガスが流通する第1ガス流通路を形成する第1ガス流通管と、前記第1ガス流通管を包囲し、前記第1ガス流通管の外周面との間に前記第1ガスよりも発熱量の低い第2ガスが流通する第2ガス流通路を形成する第2ガス流通管と、前記第2ガス流通管を包囲し、前記第2ガス流通管の外周面との間に燃焼用空気が流通する燃焼用空気流路を形成するバーナ外筒と、前記第1ガス流通路を流れる第1ガスを噴出する第1ガス噴出部と、前記第2ガス流通路を流れる第2ガスを噴出し、前記第1ガス噴出部の開口面積より大きな開口面積である第2ガス噴出部と、を備え、前記第1ガス噴出部は径方向外側に向けて前記第1ガスを噴出し、前記第1ガス噴出部の噴出速度と、前記第2ガス噴出部の噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるように、前記第1ガス噴出部の開口面積と、前記第2ガス噴出部の開口面積が設定されている、バーナに関する。
また、基端部が前記第2ガス流通管と接続されると共に、先端部がガスの流れの下流側に向かって拡開する円錐台状の保炎器を備え、前記保炎器の円錐台状の周面には、前記燃焼用空気が流通する複数の貫通孔が形成されており、前記複数の貫通孔は、前記拡開方向に間隔をおいた多列で形成され、前記第1ガス噴出部は、前記多列に形成された複数の貫通孔のうち、最も基端側の第1列目の貫通孔の近傍に向けて、前記第1ガスを噴出することが好ましい。
また、基端部が前記第2ガス流通管と接続されると共に、先端部がガスの流れの下流側に向かって拡開する円錐台状の保炎器を備え、前記保炎器の円錐台状の周面には、前記燃焼用空気が流通する複数の貫通孔が形成されており、前記保炎器の複数の貫通孔により第1燃焼用空気噴出部が形成され、前記保炎器を包囲する前記バーナ外筒の内周面と、前記保炎器の先端部との間に形成される環状の隙間部により第2燃焼用空気噴出部が形成され、前記第1燃焼用空気噴出部の開口面積と、前記第2燃焼用空気噴出部の開口面積との面積比が、2:3から3:2の範囲内であることが好ましい。
また、前記保炎器の先端部から前記バーナ外筒の先端部までのバーナ軸方向距離は、前記バーナ外筒の内径の0.7倍~1.3倍の範囲内であることが好ましい。
また、前記バーナ外筒に包囲されている前記保炎器の先端部は、前記バーナ外筒の内周面と平行な面を有することが好ましい。
本発明によれば、発熱量の高い第1ガス、発熱量の低い第2ガス、いずれの燃料ガスを用いても、広い安定燃焼範囲が得られるバーナを提供することができる。
本発明の一実施形態のバーナを示す図である。 上記実施形態のバーナの保炎器周辺を示す拡大図である。 図2AのE矢視図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るバーナ1について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態のバーナ1は、都市ガスやプロパンガスなどの高カロリーガスと、苛性ソーダ製造の副生ガスとして発生する水素ガスあるいは、燃料電池システムや水素製造システムから排出されるオフガスなどの低カロリーガスとを、燃料ガスとして利用するバーナである。
例えば都市ガスやプロパンガスなどの炭化水素ガスを用い、これと水蒸気を改質器で反応させて、水素を主成分とする改質ガスを生成する水素製造技術が実用化されており、これを利用した水素製造装置や燃料電池システムが知られている。ここで、改質器における改質反応は触媒による吸熱反応であるため、この反応を進めるためには、熱源として燃焼装置を設ける必要がある。
このような燃焼装置のバーナでは、都市ガスやプロパンガスなどの高カロリーガスに加えて、水素ガスの製造装置および燃料電池システムで発生する低カロリーのオフガスが燃料ガスとして用いられる。
但し、改質器の運転開始時にはオフガスをバーナの燃料ガスとすることはできないため、この時は都市ガスやプロパンガス等の高カロリーガスが用いられる。その後、改質器が立ち上がり、オフガスが発生する状況となったところで、燃料ガスを高カロリーガスから低カロリーのオフガスに切り替える。また、第1ガスおよび第2ガスを同時に供給して燃焼させてもよい。
本実施形態のバーナ1は、燃料ガスとして、第1ガスとしての高カロリーガスに加えて、第2ガスとしての水素ガスあるいは水素ガスを含むオフガス(低カロリーガス)を用いることが可能なバーナである。
図1は、本実施形態に係るバーナ1を示す図である。図2Aは、バーナ1の保炎器22周辺を示す拡大図であり、図2Bは、図2AのE矢視図である。
図1に示すように、本実施形態のバーナ1は、基端ブロック55に取り付けられている。基端ブロック55の空気導入口56には、送風機(図示省略)から燃焼用空気が送り込まれる。
図1、2A、2Bに示すように、本実施形態のバーナ1は、第1ガス流通管10と、第2ガス流通管20と、保炎器22と、バーナ外筒30と、着火装置60と、を備える。
第1ガス流通管10は、第1ガス(高カロリーガス、図面におけるG1)が流通する第1ガス流通路L1を形成する管状部材であり、耐熱性の部材により形成されている。第1ガス流通管10の先端部12は封止されており、その先端部付近には、図2A、2Bに示すように、第1ガスG1を径方向外側に向けて噴出する複数の第1ガス噴出孔13が設けられている。本実施形態においては、6個の第1ガス噴出孔13が設けられている。この複数の第1ガス噴出孔13を総合したものが、第1ガス噴出部13Tとなる。
第2ガス流通管20は、第1ガス流通管10を包囲し、第1ガス流通管10の外周面との間に第1ガスよりも発熱量の低い第2ガス(低カロリーガス、図面におけるG2)が流通する第2ガス流通路L2を形成する管状部材であり、耐熱性の部材により形成されている。
第2ガス流通管20の内周面と第1ガス流通管10の外周面の間に形成された環状の隙間部からなる第2ガス流通路L2の出口部分(後述の保炎器22の基端部付近)は、第2ガスG2を前方に向けて噴出する第2ガス噴出部26を形成している。
保炎器22は、第2ガス流通管の先端に接続されている。第2ガス流通管を構成する部分と保炎器22を構成する部分は実質的に接続されていればよく、別部材を溶接等により接合してもよいし、一体の部材により形成してもよい。
保炎器22の先端側は、第2ガスG2の流れの下流側(先端側)に向かって拡開する円錐台状となっている。
保炎器22の円錐台状の周面には、燃焼用空気が流通する複数の貫通孔24が形成されている。
複数の貫通孔24は、拡開方向に間隔をおいた多列で構成されており、本実施形態においては、図2A、図2Bに示すように3列で構成されている。具体的には、保炎器22には、1列目の貫通孔24Aが6個、2列目の貫通孔24Bが6個、3列目の貫通孔24Cが6個形成されている。この複数の貫通孔24を総合したものが、第1燃焼用空気(図2AにおけるA1)を噴出する第1燃焼用空気噴出部24Tとなる。
保炎器22先端部と、バーナ外筒30の内周面31との間には、燃焼用空気が流通する環状の隙間部が形成されている。この環状の隙間部は、第2燃焼用空気(図2AにおけるA2)が噴出する第2燃焼用空気噴出部32を形成する。
保炎器22外周部には位置決め用の複数の突出部25、好ましくは3つ以上の突出部25が形成されている。図2Bに示すように、本実施形態においては3つの突出部25が形成されており、この3つの突出部25が、バーナ外筒30の内周面31と接触し、第2ガス流通管が、バーナ外筒30と略同軸に配置される。これにより、バーナ外筒30の内周面31と、保炎器22先端部との間には、第2燃焼用空気噴出部32を形成する環状の隙間部がバランスよく形成される。
図2Aに示すように、保炎器22の先端部には、バーナ外筒30の内周面31との間で平行面を形成する平行周面23が全周に亘って形成されている。これにより、燃焼用空気の流れが適切に整流され、保炎性が高まる。
なお、本実施形態の複数の貫通孔24は、その貫通軸方向が、図1、図2Aにおいて矢印Dで示されるように、第2ガス流通管の管軸方向と一致するように形成されている。
バーナ外筒30は、第2ガス流通管20を包囲し、これにより、第2ガス流通管の外周面との間に燃焼用空気(図面におけるA)が流通する燃焼用空気流路L3を形成している。
バーナ外筒30は、耐熱性を有する金属からなる板状部材を筒状に成形することで形成される。あるいは、パイプ材により形成されてもよい。
なお、燃焼を安定化させることおよび、バーナ外筒30の赤熱を防ぐことを考慮して、図1、図2Aに示すように、バーナ外筒30の先端部から、保炎器22の先端部までのバーナ軸方向距離Lは、バーナ外筒の内径Hの0.7倍~1.3倍の範囲内とすることが好ましい。
着火装置60は、燃料ガス、主には第1ガス流通路L1から噴出される第1ガスに着火する装置である。着火装置60は、第2ガス流通管20に沿って延び、第2ガス流通管20とバーナ外筒30との間の領域に配置される。着火装置60は、その先端部にスパークロッド61を備えている。スパークロッド61は、保炎器22の貫通孔24(本実施形態においては、2列目の貫通孔24B)に挿入されている。これにより、スパークロッド61の先端は、保炎器22内に位置づけられる。
なお、本実施形態のバーナ1は、火炎検知部70も備えている。図1に示すように、火炎検知部70は、保炎器22よりも基端側に配置されている。火炎検知部70は、保炎器22に保炎された火炎の検知可能な紫外線火炎検知器等の光学的センサにより構成されている。この火炎検知部70は、第2ガス流通管とバーナ外筒30との間の空間(燃焼用空気流路L3)を通じて火炎を検知できるような態様で、第2ガス流通管およびバーナ外筒30の管軸方向の基端側において、基端ブロック55に配置されている。
ここで、本実施形態の保炎器22の貫通孔24は、その貫通軸方向が、第2ガス流通管の管軸方向と一致するように形成されている。よって、本実施形態のバーナ1は、貫通孔24の貫通軸方向に、火炎検知部70が配置される態様となる。
この場合、本実施形態における貫通孔24は、第2ガス流通管の管軸方向から見たときの透過面積(貫通孔の投影面積)が最大化される。
よって、貫通孔24の貫通面積(貫通孔を通過する空気量)を変えることなく、第2ガス流通管の管軸方向の基端側に配置されている火炎検知部70に到達する光量を増やすことができ、火炎検知レベルを高めることができる。なお、貫通孔24の貫通軸方向とは、貫通孔24の中心軸が延びる方向を意味する。
このように、火炎を検知するための透過面積および通過する空気量を調整する貫通面積を考慮した設計的な自由度を高める上で、保炎器22に形成されている貫通孔24の貫通軸方向は、上述のように第2ガス流通管の管軸方向と一致するように形成されていることが好ましい。但し、それ以外の構成を採用してもよく、例えば、貫通孔24の貫通軸方向が、保炎器の円錐台状の周面の法線ベクトル方向と一致している構成を採用してもよい。
次に、第1ガス噴出部13Tと第2ガス噴出部26の開口面積の関係について説明する。なお、第1ガス噴出部13Tは、第1ガス流通管10の複数の第1ガス噴出孔13を総合したものであり、第1ガス噴出部13Tの開口面積とは、複数の第1ガス噴出孔13の開口面積の合計値である。
例えばオフガス等の低カロリーガスは、都市ガス等の高カロリーガスと比べて、単位体積あたりの発熱量が数分の1である。したがって、仮にオフガスが噴出する開口部面積と都市ガスが噴出する開口部面積が同じ場合、オフガスのみを使用して都市ガスと同じ燃焼量を得るためには、都市ガスの数倍の噴出速度が必要となる。そして、燃料ガスの噴出速度が極端に速くなると、安定燃焼範囲が狭くなり、燃焼性能も悪化してしまう。
そこで、本実施形態においては、第2ガス噴出部26の開口面積を、第1ガス噴出部13Tの開口面積よりも大きくし、かつ、第1ガス噴出部13Tにおける第1ガスの噴出速度と、第2ガス噴出部26における第2ガスの噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるように、第1ガス噴出部13Tの開口面積と、第2ガス噴出部26の開口面積を設定している。
例えば、第1ガスを高カロリーガスの都市ガス(13A)とした場合、その低位発熱量は40.6MJ/m3Nである。一方、第2ガスを、都市ガス(13A)よりも発熱量の低い水素とした場合、その低位発熱量は10.8MJ/m3Nである。
そして、第1ガス使用時における最大燃焼量(MJ/h)と第2ガス使用時における最大燃焼量(MJ/h)が同じである場合、第2ガス噴出部26の開口面積を、第1ガス噴出部13Tの開口面積の3.8倍程度とすれば、其々の噴出部からの噴出速度(m/s)が略同等となる。すなわち、第1ガス噴出部13Tの開口面積と、第2ガス噴出部26の開口面積との面積比は、第1ガスの発熱量と、第2ガスの発熱量との比に応じて設定される。
このように、各噴出部からの噴出速度を同程度とする上で、其々のガス使用時の最大燃焼量は同じとし、「(第1ガスの低位発熱量/第2ガスの低位発熱量)=(第2ガスの噴出部開口面積/第1ガスの噴出部開口面積)」の関係となるように、各噴出部の開口面積を設定することが、最も望ましい態様である。但し、燃焼性が悪化しない程度の噴出速度の違いは許容できるため、第1ガス噴出部13Tにおける第1ガスの噴出速度と、第2ガス噴出部26における第2ガスの噴出速度が、1:1.3から1.3:1の範囲内になるように、より好ましくは、1:1.2~1.2:1の範囲内になるように、第1ガス噴出部13Tの開口面積と、第2ガス噴出部26の開口面積を設定する。
例えば上述の第1ガスを都市ガス(13A)とし、第2ガスを水素とした例では、第2ガス噴出部26の開口面積を、第1ガス噴出部13Tの開口面積の2.9倍~4.9倍とする。これにより、第1ガス噴出部13Tにおける第1ガスの噴出速度と、第2ガス噴出部26における第2ガスの噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において、1:1.3から1.3:1の範囲内となる。より好ましくは、第2ガス噴出部26の開口面積を、第1ガス噴出部13Tの開口面積の3.1倍~4.5倍とする。これにより、第1ガス噴出部13Tにおける第1ガスの噴出速度と、第2ガス噴出部26における第2ガスの噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において、1:1.2から1.2:1の範囲内となる。
なお、炭化水素ガスから水素を製造する過程で発生するオフガス(例えば、H、CO、CH、COの混合ガス)の場合、その低位発熱量は、通常、都市ガス(13A)の6分の1程度である。
よって、其々のガス使用時の最大燃焼量を同じとし、第2ガス噴出部26の開口面積を、第1ガス噴出部13Tの開口面積の6倍程度とすれば、其々の噴出部からの噴出速度(m/s)が略同等となる。
この場合は、第2ガス噴出部26の開口面積を、第1ガス噴出部13Tの開口面積の4.6倍~7.8倍とする。これにより、第1ガス噴出部13Tにおける第1ガスの噴出速度と、第2ガス噴出部26における第2ガスの噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において、1:1.3から1.3:1の範囲内となる。より好ましくは、第2ガス噴出部26の開口面積を、第1ガス噴出部13Tの開口面積の5倍~7.2倍とする。これにより、第1ガス噴出部13Tにおける第1ガスの噴出速度と、第2ガス噴出部26における第2ガスの噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において、1:1.2から1.2:1の範囲内となる。
このように、第1ガスと第2ガスの噴出速度の差を一定の許容範囲内に制限することで、制御可能な燃焼範囲において、燃料ガスと燃焼用空気とを適切に混合し、燃焼状態を安定化させることができる。
なお、其々のガス使用時の最大燃焼量は略同等とすることが好ましい。例えば、第1ガスを都市ガス(13A)とし、第2ガスを水素とした例では、システムとして、第2ガスの供給可能流量(体積流量、単位:Nm)の上限値を、第1ガスの供給可能流量(体積流量、単位:Nm)の上限値の3.8倍程度とし、其々のガス使用時の最大燃焼量は略同等とすることが好ましい。例えば、±30%程度を許容範囲として、2.7~5.4倍とする。これにより、ガス種が切り替わった時にも、燃焼範囲の発熱量が略同じとなるように制御することが可能となる。但し、其々のガス使用時の最大燃焼量は、ある程度異なっていてもよい。この場合は、其々のガスの低位発熱量に加えて、其々のガス使用時の最大燃焼量における其々のガスの流量も考慮して、第1ガス噴出部13Tの開口面積と、第2ガス噴出部26の開口面積との比を設定することが好ましい。
なお、本実施形態においては、第1ガス(高カロリーガス)のガス流路を内側(中心側)にその外側に第2ガス(低カロリーガス)のガス流路を配置する態様を採用している。仮にその逆の態様、すなわち、第2ガス(低カロリーガス)のガス流路を内側(中心側)にその外側に第1ガス(高カロリーガス)のガス流路を配置する態様を採用した場合、燃焼量を同じとし、かつ第1ガスと第2ガスの噴出部からの噴出速度を同じとするためには、第1ガスが噴出する環状のガス噴出部の開口面積を相対的に小さくするために、第1ガスが流通する断面環状のガス流路の幅を狭くする必要がある。このように断面環状のガス流路の幅を狭くした場合、周方向で偏流が起こりやすく、安定した燃焼が困難になる恐れがある。
本実施形態の構成、すなわち、第1ガス流通管10を包囲し、第1ガス流通管10の外周面との間に第1ガスよりも発熱量の低い第2ガスが流通する第2ガス流通路L2を形成する第2ガス流通管20を設ける構成であれば、第2ガスが流通する断面環状の第2ガス流通路L2の流路幅をある程度確保することが可能となり、燃焼を安定化することができる。
なお、先混合バーナでは、燃料ガスと燃焼用空気との混合を促進し、安定的に燃焼させるために、一定範囲の噴出速度とする必要がある。また、負荷機器の要求に応じて、負荷率(燃焼量)が20%から100%の範囲で変動する。よって、この範囲での燃焼を可能にする燃料供給が必要となるため、第1ガス噴出部13Tからの第1ガスの噴出速度および第2ガス噴出部26からの第2ガスの噴出速度は、好ましくは2m/sから30m/s、より好ましくは4m/sから20m/sとする。
以上のように、第1ガス(高カロリーガス)と第2ガス(低カロリーガス)の発熱量の違いに応じて、第2ガス噴出部26の開口面積の方が、第1ガス噴出部13Tの開口面積よりも大きくなるように、第1ガス噴出部13Tの開口面積と第2ガス噴出部26の開口面積の面積比を適切に設定し、第1ガス噴出部13Tの噴出速度と、第2ガス噴出部26の噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるようにすることにより、発熱量の高い第1ガス、発熱量の低い第2ガス、いずれの燃料ガスを用いても、広い安定燃焼範囲を得ることができる。
また、第1ガス流通管10を包囲し、第1ガス流通管10の外周面との間に第1ガスよりも発熱量の低い第2ガスが流通する第2ガス流通路L2を形成する第2ガス流通管20を設ける構成を採用することにより、第2ガスが流通する断面環状の第2ガス流通路L2の流路幅をある程度確保することが可能となり、その結果、広い流量範囲で流れが安定し、ターンダウン比(最低燃焼量と定格燃焼量の比)を大きくすることもできる。
次に、第1燃焼用空気噴出部24Tと第2燃焼用空気噴出部32の開口面積の関係について説明する。
本実施形態においては、第1燃焼用空気噴出部24Tの開口面積と、第2燃焼用空気噴出部32の開口面積との面積比を、2:3から3:2の範囲内としている。第1燃焼用空気噴出部24Tの開口面積と、第2燃焼用空気噴出部32の開口面積との面積比は、1:1である事が望ましく、また、後述するように、第2燃焼用空気の流速変化によって、燃焼が安定化するように燃焼域で燃料ガスと混合する第2燃焼用空気の割合を制御できればよく、2:3から3:2の範囲内であればよい。
なお、第1燃焼用空気噴出部24Tとは、保炎器22の複数の貫通孔24を総合したものであり、第1燃焼用空気噴出部24Tの開口面積とは、複数の貫通孔24の開口面積の合計値である。
これにより、燃焼量が変動しても、燃焼域(燃料と空気の混合域)の空気比が適切に保たれ、燃焼を安定化させることができる。例えば、空気比が大きい(過剰空気量が多い)場合は、第2燃焼用空気噴出部から噴出する空気の流速は速くなり、燃焼領域の外側(バーナ外筒30の内側近傍)を通過する空気は燃焼反応に寄与しない割合が増加する。言い換えれば、燃料ガスはまず第1燃焼用空気と混合して相対的に低い空気比で燃焼し、その燃焼領域に第2燃焼用空気が混合して燃焼するため、保炎器22の中央付近では外周付近に比べて等量比に近い燃焼が維持されることで、燃焼域の空気比が過剰に高まることを避けることができ、燃焼を安定化させることができる。
なお、バーナ外筒30の先端部と、保炎器22の先端部とのバーナ軸方向距離Lは、バーナ外筒の内径Hの0.7倍~1.3倍の範囲内とすることが好ましい。
これにより、第2燃焼用空気噴出部32からの第2燃焼用空気A2と燃料ガスとが混合する領域を確保し燃焼を安定化させると共に、バーナ外筒30が燃焼用空気により適切に冷却されるため、バーナ外筒30の赤熱を防ぐことができる。
なお、本実施形態のバーナ1は、切替手段(図示省略)により、第1ガス流通路L1への第1ガスG1の供給と、第2ガス流通路L2への第2ガスG2の供給とを、選択的に切り替えることが可能な態様をとることもできる。
これにより、第1ガスG1、第2ガスG2の、いずれか一方のみの燃料ガスを供給することが可能となり、いずれの供給状態であっても、広い安定燃焼範囲を得ることができる。また、第1ガスおよび第2ガスを同時に供給して燃焼させてもよい。
次に、本実施形態のバーナ1の動作について説明する。
送風機(図示省略)より、基端ブロック55の空気導入口56から燃焼用空気A(図1参照)が供給される。空気導入口56から供給された燃焼用空気Aは、バーナ外筒30の内部に流入する。
バーナ外筒30の内部に流入した燃焼用空気Aは、燃焼用空気流路L3を通じて基端側から先端側に向かって供給され、その一部が第1燃焼用空気A1(図2A参照)として、保炎器22に形成された複数の貫通孔24を通じて保炎器22内に噴出する。
また、それ以外の燃焼用空気Aは、第2燃焼用空気A2(図2A参照)として、バーナ外筒30の内周面31と保炎器22先端部との間に形成された環状の隙間部から保炎器22の先端側に噴出する。
ここで、保炎器22の複数の貫通孔24を総合したものである第1燃焼用空気噴出部24Tの開口面積と、環状の隙間部からなる第2燃焼用空気噴出部32の開口面積との面積比が、2:3から3:2の範囲内となるように設定されているため、燃焼量が変動しても、燃焼域(燃料と空気の混合域)の空気比が適切に保たれ、燃焼が安定化する。
改質器の運転開始時においては、燃料ガスとして高カロリーガスが用いられる。
このとき、高カロリーガスである第1ガスG1は、第1ガス流通路L1を通過して、第1ガス流通管10の先端部付近に形成された第1ガス噴出部13Tを構成する複数の第1ガス噴出孔から径方向外側に向けて噴出する。これにより、第1ガスG1と燃焼用空気Aとの混合が促進される。そして、この混合された気体が、保炎器22内おいてスパークロッド61により着火されて燃焼する。
なお、第1ガス流通路L1はバーナ1の中心部分にあるため、第1ガスG1は、保炎器の内壁に沿って噴出する第2ガスG2に比べて燃焼用空気Aの流れと混合するまでの距離が長い。よって、第1ガスを径方向外側に向けて噴出することで、燃焼用空気Aとの混合を促進することができる。
なお、図2A、図2Bに示すように、第1ガス噴出部13Tは、保炎器22に多列に形成された複数の貫通孔24のうち、最も基端側の第1列目の貫通孔24Aの近傍に向けて、第1ガスG1を噴出する態様とすることが好ましい。
これにより、第1ガスと燃焼用空気との混合が促進され、燃焼を安定化させることができる。
また、図2Bに示すように、保炎器22の第1列目の貫通孔24Aの数と、第1ガス噴出孔13の数は好ましくは同数とし、貫通孔24Aと第1ガス噴出孔13の角度位置は一致させておくことが好ましい。すなわち、図2Bにおいて、第1ガス流通管10の中心軸と、第1ガス噴出孔13の中心軸とを線で結んだ場合に、その結んだ線の延長線上に、貫通孔24Aが存在するように、貫通孔24Aと、第1ガス噴出孔13を配置することが好ましい。
これにより、第1ガスと燃焼用空気との混合が促進され、燃焼を安定化させることができる。
次に、改質器が立ち上がった後、切替手段(図示省略)が、高カロリーガスとしての第1ガスG1を第1ガス流通路L1に供給している状態から、オフガス(低カロリーガス)としての第2ガスG2を第2ガス流通路L2に供給する状態に切り替える。
これにより、オフガス(低カロリーガス)である第2ガスG2は、第2ガス流通路L2を通過して、第2ガス噴出部26から前方に向けて噴出し、第2ガスG2と燃焼用空気Aとの混合が促進され、引き続き燃焼状態を継続する。
ここで、高カロリーガスと低カロリーガスは発熱量が異なるため、同じ燃焼量とするためには必要となるガス流量が異なってくるが、第1ガス噴出部13Tにおける第1ガスの噴出速度と、第2ガス噴出部26における第2ガスの噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるように、第1ガス噴出部13Tの開口面積と、第2ガス噴出部26の開口面積を設定しているため、ガスを切り替えた場合においても、ガスの噴出速度が大幅に変化することがない。よって、燃焼を安定化させることができる。
以上説明した本実施形態のバーナ1によれば、以下のような効果が奏される。
(1)本実施形態のバーナ1は、第1ガスが流通する第1ガス流通路L1を形成する第1ガス流通管10と、第1ガス流通管10を包囲し、第1ガス流通管10の外周面との間に第1ガスよりも発熱量の低い第2ガスが流通する第2ガス流通路L2を形成する第2ガス流通管20と、第2ガス流通管20を包囲し、第2ガス流通管の外周面との間に燃焼用空気が流通する燃焼用空気流路L3を形成するバーナ外筒30と、第1ガス流通路L1を流れる第1ガスを噴出する第1ガス噴出部13Tと、第2ガス流通路L2を流れる第2ガスを噴出し、第1ガス噴出部13Tの開口面積より大きな開口面積である第2ガス噴出部26と、を備え、第1ガス噴出部13Tは径方向外側に向けて第1ガスを噴出し、第1ガス噴出部13Tの噴出速度と、第2ガス噴出部26の噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるように、第1ガス噴出部13Tの開口面積と、第2ガス噴出部26の開口面積が設定されている。
このように、第1ガス噴出部13Tの噴出速度と、第2ガス噴出部26の噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるようにすることにより、発熱量の高い第1ガス、発熱量の低い第2ガス、いずれの燃料ガスを用いても、広い安定燃焼範囲を得ることができる。
(2)本実施形態のバーナ1は、基端部が第2ガス流通管20と接続されると共に、先端部がガスの流れの下流側に向かって拡開する円錐台状の保炎器22を備え、保炎器22の円錐台状の周面には、燃焼用空気が流通する複数の貫通孔24が形成されており、複数の貫通孔24は、拡開方向に間隔をおいた多列で形成され、第1燃焼用空気噴出部24Tは、多列に形成された複数の貫通孔24のうち、最も基端側の第1列目の貫通孔24Aの近傍に向けて、第1ガスを噴出する。
これにより、第1ガスと燃焼用空気との混合が促進され、燃焼を安定化させることができる。
(3)本実施形態のバーナ1は、基端部が第2ガス流通管20と接続されると共に、先端部がガスの流れの下流側に向かって拡開する円錐台状の保炎器22を備え、保炎器22の円錐台状の周面には、燃焼用空気が流通する複数の貫通孔24が形成されており、保炎器22の複数の貫通孔24により第1燃焼用空気噴出部24Tが形成され、保炎器22を包囲するバーナ外筒30の内周面31と、保炎器22の先端部との間に形成される環状の隙間部により第2燃焼用空気噴出部32が形成され、第1燃焼用空気噴出部24Tの開口面積と、第2燃焼用空気噴出部32の開口面積との面積比が、2:3から3:2の範囲内である。
これにより、燃焼量が変動しても、燃焼域(燃料と空気の混合域)の空気比が適切に保たれ、燃焼を安定化させることができる。例えば、空気比が大きい(過剰空気量が多い)場合は、第2燃焼用空気噴出部から噴出する空気の流速は速くなり、燃焼領域の外側(バーナ外筒30の内側近傍)を通過する空気は燃焼反応に寄与しない割合が増加する。言い換えれば、燃料ガスはまず第1燃焼用空気と混合して相対的に低い空気比で燃焼し、その燃焼領域に第2燃焼用空気が混合して燃焼するため、保炎器22の中央付近では外周付近に比べて等量比に近い燃焼が維持されることで、燃焼域の空気比が過剰に高まることを避けることができ、燃焼を安定化させることができる。
(4)本実施形態のバーナ1の保炎器22の先端部からバーナ外筒30の先端部までのバーナ軸方向距離Lは、バーナ外筒30の内径Hの0.7倍~1.3倍の範囲内である。
これにより、第2燃焼用空気噴出部32からの第2燃焼用空気と燃料ガスとが混合する領域を確保し燃焼を安定化させると共に、バーナ外筒30が燃焼用空気により適切に冷却されるため、バーナ外筒30の赤熱を防ぐことができる。
(5)本実施形態のバーナ1のバーナ外筒30に包囲されている保炎器22の先端部は、バーナ外筒30の内周面31と平行な平行周面23を有する。
これにより、第2燃焼用空気噴出部32からの第2燃焼用空気の流れが適切に整流され、保炎性が高まる。
以上、本発明の温水製造システムの好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、炭化水素ガスから水素を製造する過程で発生するオフガスを燃料ガスとして用いるバーナであれば、水素製造装置および燃料電池システム等に限らず適用可能である。その他、第1ガスと、第1ガスよりも燃焼量の低い第2ガスとを使用する各種のバーナにも適用可能である。また、第1ガスおよび第2ガスを同時に供給して燃焼させてもよい。
1 バーナ
10 第1ガス流通管
13 第1ガス噴出孔
13T 第1ガス噴出部
20 第2ガス流通管
22 保炎器
23 平行周面
24(24A、24B、24C) 貫通孔
24T 第1燃焼用空気噴出部
26 第2ガス噴出部
30 バーナ外筒
32 第2燃焼用空気噴出部
L1 第1ガス流通路
L2 第2ガス流通路
L3 燃焼用ガス流路
A 燃焼用空気
A1 第1燃焼用空気
A2 第2燃焼用空気
G1 第1ガス
G2 第2ガス

Claims (6)

  1. 第1ガスが流通する第1ガス流通路を形成する第1ガス流通管と、
    前記第1ガス流通管を包囲し、前記第1ガス流通管の外周面との間に前記第1ガスよりも発熱量の低い第2ガスが流通する第2ガス流通路を形成する第2ガス流通管と、
    前記第2ガス流通管を包囲し、前記第2ガス流通管の外周面との間に燃焼用空気が流通する燃焼用空気流路を形成するバーナ外筒と、
    前記第1ガス流通路を流れる第1ガスを噴出する第1ガス噴出部と、
    前記第2ガス流通路を流れる第2ガスを噴出し、前記第1ガス噴出部の開口面積より大きな開口面積である第2ガス噴出部と、
    第1ガスを前記第1ガス流通路に供給している状態から、第2ガスを前記第2ガス流通路に供給する状態に切り替える切替手段と、を備え、
    前記第1ガスは都市ガスであり、
    前記第2ガスは水素ガスであり、
    前記第1ガス噴出部は径方向外側に向けて前記第1ガスを噴出し、
    前記切替手段がガス種を切り替えた場合において、燃焼範囲の発熱量が略同じとなるよう、前記第1ガス噴出部の噴出速度と、前記第2ガス噴出部の噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるように、前記第2ガス噴出部の開口面積は、前記第1ガス噴出部の開口面積の2.9倍~4.9倍に設定されている、バーナ。
  2. 第1ガスが流通する第1ガス流通路を形成する第1ガス流通管と、
    前記第1ガス流通管を包囲し、前記第1ガス流通管の外周面との間に前記第1ガスよりも発熱量の低い第2ガスが流通する第2ガス流通路を形成する第2ガス流通管と、
    前記第2ガス流通管を包囲し、前記第2ガス流通管の外周面との間に燃焼用空気が流通する燃焼用空気流路を形成するバーナ外筒と、
    前記第1ガス流通路を流れる第1ガスを噴出する第1ガス噴出部と、
    前記第2ガス流通路を流れる第2ガスを噴出し、前記第1ガス噴出部の開口面積より大きな開口面積である第2ガス噴出部と、
    第1ガスを前記第1ガス流通路に供給している状態から、第2ガスを前記第2ガス流通路に供給する状態に切り替える切替手段と、を備え、
    前記第1ガスは都市ガスであり、
    前記第2ガスは炭化水素ガスから水素を製造する過程で発生するオフガスであり、
    前記第1ガス噴出部は径方向外側に向けて前記第1ガスを噴出し、
    前記切替手段がガス種を切り替えた場合において、燃焼範囲の発熱量が略同じとなるよう、前記第1ガス噴出部の噴出速度と、前記第2ガス噴出部の噴出速度が、第1ガスと第2ガスの其々の最大燃焼量において1:1.3から1.3:1の範囲内になるように、前記第2ガス噴出部の開口面積は、前記第1ガス噴出部の開口面積の4.6倍~7.8倍に設定されている、バーナ。
  3. 基端部が前記第2ガス流通管と接続されると共に、先端部がガスの流れの下流側に向かって拡開する円錐台状の保炎器を備え、
    前記保炎器の円錐台状の周面には、前記燃焼用空気が流通する複数の貫通孔が形成されており、
    前記複数の貫通孔は、前記拡開方向に間隔をおいた多列で形成され、
    前記第1ガス噴出部は、前記多列に形成された複数の貫通孔のうち、最も基端側の第1列目の貫通孔の近傍に向けて、前記第1ガスを噴出する、請求項1または請求項2に記載のバーナ。
  4. 基端部が前記第2ガス流通管と接続されると共に、先端部がガスの流れの下流側に向かって拡開する円錐台状の保炎器を備え、
    前記保炎器の円錐台状の周面には、前記燃焼用空気が流通する複数の貫通孔が形成されており、
    前記保炎器の複数の貫通孔により第1燃焼用空気噴出部が形成され、
    前記保炎器を包囲する前記バーナ外筒の内周面と、前記保炎器の先端部との間に形成される環状の隙間部により第2燃焼用空気噴出部が形成され、
    前記第1燃焼用空気噴出部の開口面積と、前記第2燃焼用空気噴出部の開口面積との面積比が、2:3から3:2の範囲内である、請求項1~3のいずれか1項に記載のバーナ。
  5. 前記保炎器の先端部から前記バーナ外筒の先端部までのバーナ軸方向距離は、前記バーナ外筒の内径の0.7倍~1.3倍の範囲内である、請求項に記載のバーナ。
  6. 前記バーナ外筒に包囲されている前記保炎器の先端部は、前記バーナ外筒の内周面と平行な面を有する、請求項のいずれか1項に記載のバーナ。
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