JP7301574B2 - 燃焼機器 - Google Patents
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Description
この種従来の燃焼機器は、一例として、図2に示すように、給水配管接続部から供給された水および浴槽内の湯水を加熱する燃焼部5bと、浴槽内の湯水を強制循環させる循環ポンプ6と、循環ポンプ6に所定の電圧を印加し駆動させる制御部3と、循環水を検知する水流スイッチ8と、浴槽からの循環水の戻り温度を検出する風呂戻りサーミスタ7が設けられている。水流スイッチ8は、浴槽からの循環水の有無を水流により判定するセンサである。
(1)本発明は、給水配管接続部から供給された水および浴槽内の湯水を加熱する燃焼部と、浴槽内の湯水を循環経路を介して強制循環させるための回転翼と該回転翼を回転させる駆動モーターを備えた循環ポンプと、前記循環ポンプの前記回転翼の回転数を検出する手段と、前記循環ポンプの前記駆動モーターに前記回転翼が所定の回転数となるよう電圧を印加し駆動させる制御部と、浴槽内の湯水の水位を検出する水位センサを備え、追焚運転をする際に、前記制御部により前記循環ポンプの前記回転翼に所定の回転数となるよう前記循環ポンプを駆動した時の前記水位センサの圧力検出値が所定の範囲内である場合、燃焼動作を許可する燃焼機器であって、前記水位センサがフランジ部を有する本体部と該本体部から突出された圧力検知部を有するとともに、前記循環ポンプのケーシング内に前記循環経路の一部を構成する吸込側通路と吐出側通路が設けられ、前記ケーシング内の前記循環経路の一部に前記回転翼が設けられ、前記循環ポンプの前記ケーシングの一部に該ケーシングを貫通して前記吐出側通路に連通する貫通孔が形成され、前記ケーシングの表面に、前記圧力検知部で前記貫通孔を貫通し、前記圧力検知部の先端を前記吐出側通路に望ませ、前記フランジ部を前記ケーシングの表面に沿わせた前記水位センサが、前記フランジ部を貫通して前記ケーシングのねじ穴に螺合したネジにより着脱自在に固定されたことを特徴とする。
特に循環ポンプのケーシングに水位センサを取り付けることにより、循環ポンプのケーシングを水位センサの取り付けのために利用することができ、水位センサ取付用部品の削減が可能となり、取付用部品の設置スペースを不要として燃焼機器のコンパクト化を図り、部品点数の低減に寄与できる。循環ポンプのケーシングに水位センサを取り付けることにより、燃焼装置において水位センサを安定的に取り付けることができる。
また、循環ポンプの吐出側でより下流側の循環経路配管内に水位センサを取り付けた場合に対しても、循環ポンプ運転時の検出圧力を高くすることが可能なため、循環ポンプの吸込み側の配管が閉塞した場合との圧力差を大きく確保することができ、同様の効果がある。
本実施形態の燃焼機器1は、給湯機能を果たす給湯装置4と風呂水の追焚機能を果たす追焚装置5とを備えて概略構成される。
追焚熱交換器5aを通過した燃焼ガスは追焚排気通路を通過して、給湯熱交換器4aを通過した燃焼ガスと合流し、排気口から排気される。
まず、図1に示す燃焼機器1において、追焚装置5における湯水の流れについて説明する。
循環金具15に接続された風呂戻り配管13bと風呂戻り配管13aから戻り側の配管13が構成され、循環金具15に接続された風呂往き配管14bと風呂往き配管14aから往き側の配管14が構成されている。
燃焼機器本体1の内部に設けられている循環ポンプ6を運転することにより浴槽12内の湯水が循環金具15、風呂戻り配管13bを経由して風呂戻り配管接続部13cへ給水される。
風呂戻り配管接続部13cを通った湯水は、風呂戻り配管13aを介し追焚熱交換器5aに導かれ、この追焚熱交換器5aで燃焼ガスからの顕熱を回収する。この顕熱を回収した湯水は、風呂往き配管14aを介し風呂往き配管接続部14cを通り、風呂往き配管14b、循環金具15を経由して浴槽12内に供給される。風呂往き配管14aは追焚熱交換器5aの下流側に位置し、風呂往き配管14aには風呂往きサーミスタ(温度センサ)16が組み込まれて循環水の温度を計測できるようになっている。
なお、図1に示す燃焼機器1において、給湯装置4における給湯配管17と風呂戻り配管13aが接続配管11を介し接続され、接続配管11には注湯電磁弁10が設けられている。
次に、図1に示す燃焼機器1において、燃料ガスの流れについて説明する。
追焚装置5においては、追焚ガス電磁弁18を経由して追焚燃焼部5bに接続配管19を介し燃焼ガスが供給されて燃焼し、発生された燃焼ガスが追焚熱交換器5a及び追焚通路を通過し、排気口から器具外へ排気される。給湯装置4においては、接続配管19を介し燃焼ガスが給湯装置4に供給され、燃焼される。発生された燃焼ガスは給湯熱交換器4a及び給湯通路を通過し、追焚熱交換器5を通過した燃焼ガスと混合されて排気口から器具外へ排気される。
浴槽12内の湯水の温度を検出するための風呂戻りサーミスタ7は、従来構造では一般的に図2に示すように浴槽12と循環ポンプ6の間の風呂戻り配管13aに設けられる。
しかし、本形態の燃焼機器1では、循環ポンプ6の吸込み側に、図1、図4(b)、(d)に示すように風呂戻りサーミスタ7が設けられている。循環ポンプ6はそのケーシング6Aに相互連通された吸込み側の配管部61と吐出側の配管部62が一体化され、吸込み側の配管部61と吐出側の配管部62の連通部分にモーターを内蔵したポンプ本体部65が一体化されている。ポンプ本体部65の外周部と吸込み側の配管部61の外周部と吐出側の配管部62の外周部はいずれもケーシング6Aとして一体化されている。
ポンプ本体部65は、一例として、図3に示すように、吸込み側の配管部61と吐出側の配管部62の連通部分に回転翼66を配置した駆動モーター67を備えて構成される。
貫通穴6Cに隣接するように風呂戻りサーミスタ7を固定するためのねじ穴6Eがケーシング6Aに設けられている。このねじ穴6Eに螺合したボルト20により押さえ板21が支持され、ケーシング6Aの貫通孔6Cに挿入された風呂戻りサーミスタ7が押さえ板21により抜け止めされ、固定されている。
なお、本実施形態の燃焼機器1では、ねじ固定にて風呂戻りサーミスタ7、水位センサ9をケーシング6Aに配置しているが、板金部品による抜け止め構造等、風呂戻りサーミスタ7、水位センサ9を循環ポンプ6のケーシング6Aに固定可能な方法はいずれの方法でも良く、これらの固定方法を限定するものではない。
その後、ステップS4において制御部30から循環ポンプ6に所定の電圧が印加され、循環ポンプ6が駆動される。
続いて、ステップS5において制御部30は、循環ポンプ6のモーターの回転数が基準回転数となるように循環ポンプ6に印加する電圧を制御する。ステップS5において循環ポンプ6の回転数が基準回転数とほぼ等しい回転数にならない場合、制御部30はステップS6において循環ポンプ6の故障と判断し、ステップS7において循環ポンプ6を停止させ、ステップS8においてリモコン2の追焚ランプを消灯する。
また、ステップS13において、循環ポンプ6に流れる電流がI1を超えていると判断されると、ステップS15において、制御部30が戻り側配管に異常が生じたと判断し、追焚運転を中止する。即ち、循環ポンプ電流に基づく循環経路異常の判定機能を制御部30に備えたこととなる。
リモコン2に配置した追焚スイッチが使用者によって押されると、先にステップS2、S3において説明した通り、初めに水位センサ9の検出圧力を制御部30の記憶部に循環ポンプ停止時の圧力Psとして記憶する。
その後、制御部30から循環ポンプ6に所定の電圧が印加され、循環ポンプ6が駆動し、循環ポンプ6の回転数が基準回転数となるように電圧を制御する。先にステップS5において説明した通りである。
燃焼機器1における正常な配管状態での循環流量は7~9L/分程度に設定されており、その時の水位センサ9の検出圧力は、循環ポンプ6の停止時の圧力Psに対して、約24倍の値となる。
このしきい値P1を用いることで、前述のステップS9における判断ができる。即ち、圧力変化に基づく循環経路異常の判定機能を制御部30に備えたこととなる。
このしきい値P2を用いることで、前述のステップS10における判断ができる。即ち、圧力変化に基づく循環経路異常の判定機能を制御部30に備えたこととなる。
燃焼機器1では、循環ポンプ6の停止時の圧力Psに対して、約38倍の値をしきい値の検出圧力P2と設定するが、停止時の圧力Psに対する加減算(P1=Ps±α)での設定や、前述の検出圧力Pmに対する加減算、乗除算での設定値をしきい値としても良い。
図2に示す従来装置のように循環ポンプ6より吸込み側(上流側)の配管に水位センサ9を配置した場合、循環ポンプ駆動時の検出圧力Pmは、約-20kPaの負圧、P1は約-35kPaの負圧、P2は-5kPaの負圧となり、正常な状態を判定するP1とP2との差は約30kPa程度である。
一方、図1に示す燃焼機器1では、循環ポンプ駆動時の検出圧力Pmは約48kPaの正圧となり、P1は約20kPaの正圧となり、P2は約75kPaの正圧となり、正常な状態を判定するP1とP2との差は約55kPa程度であり、吸込み側(上流側)の配管に水位センサ9を配置した図2に示す従来装置の場合(約30kPa)に対して約1.8倍以上の圧力範囲を確保することができる。
ステップS9において、循環ポンプ6の駆動時の圧力Pmが、P1を下回ったと判断された場合、浴槽12に湯水が無い場合か、循環ポンプ6より吸込み側(上流側)の配管がホース折れや異物により閉塞を生じていることが想定される。
この時、循環ポンプ6に流れる電流値がステップS13においてI1以下と判断された場合、ステップS14に示すように浴槽12に湯水が無いと判定し、循環ポンプ6に流れる電流値がI1を超えた場合、ステップS15に示すように配管の異常(閉塞)と判定できる。
制御部30はリモコン2の表示部に、浴槽12に湯水がないか、配管の異常であるか、これらを区別して表示することが可能となる。
また、図1に示す燃焼機器1では、循環ポンプ6の吐出側(下流側)の配管の全ての部分において、閉塞等の異常が発生しても検出が可能となる。
制御部30はリモコン2の表示部に、循環ポンプ6の故障であるか、往き側配管の異常であるか、これらを区別して表示することが可能となる。
浴槽12と燃焼機器1との間の循環配管に温水用ゴムホースを使用し、浴槽12と床との間に温水ゴムホースが挟まっていた場合、冷水では押しつぶされない状態となるが、追焚運転により、配管内の水が温められることによって、ゴムホースが軟化し、ホース折れが発生する場合がある。
追焚運転を実行中にホース折れや異物による閉塞により循環流量が一定量以下となった場合、循環経路内の追焚熱交換器5aより上流側に設けた風呂戻りサーミスタ7と追焚熱交換器5aより下流側に設けた風呂往きサーミスタ16との温度差が基準値より上昇することを検出し、即時に燃焼を停止する。
また、ステップS37に示すように風呂往きサーミスタ16の検出温度と風呂戻りサーミスタ7の検出温度の温度差が基準値を下回った場合、ステップS38において戻り側配管異常と判断してステップS40に示すように追焚運転を中止する。
即ち、温度差に基づく循環経路異常の判定機能を制御部30に備えたこととなる。
さらに、循環ポンプ6より吐出側(下流側)の配管が急激にかつ完全に閉塞した場合、追焚熱交換器5aにて加熱された湯水が逆流することを想定し、前記風呂戻りサーミスタ7の検出温度が風呂往きサーミスタ16の検出温度を基準値以上高くなった場合においてもステップS39において判断し、ステップS40に示すように即時に燃焼を停止し、循環ポンプ6を停止する。これにより、追焚燃焼中の配管閉塞異常について、より安全性の高い燃焼機器1とすることができる。
4b…給湯燃焼部(燃焼部)、5…追焚装置、5a…追焚熱交換器、
5b…追焚燃焼部(燃焼部)、
6…循環ポンプ、6A…ケーシング、7…風呂戻りサーミスタ(温度センサ)、7a…センサ部、
8…水流スイッチ、9…水位センサ、9A…本体部、9a…先端、
10…注湯電磁弁、11…接続配管、12…浴槽、13a、13b…風呂戻り配管、
14a、14b…風呂往き配管、15…循環金具、16…風呂往きサーミスタ(温度センサ)、
18…追焚ガス電磁弁、19…接続配管、30…制御部、
61…吸込み側の配管部、62…吐出側の配管部、63…吸込み側通路、64…吐出側通路、65…ポンプ本体部。
Claims (5)
- 給水配管接続部から供給された水および浴槽内の湯水を加熱する燃焼部と、浴槽内の湯水を循環経路を介して強制循環させるための回転翼と該回転翼を回転させる駆動モーターを備えた循環ポンプと、前記循環ポンプの前記回転翼の回転数を検出する手段と、前記循環ポンプの前記駆動モーターに前記回転翼が所定の回転数となるよう電圧を印加し駆動させる制御部と、浴槽内の湯水の水位を検出する水位センサを備え、追焚運転をする際に、前記制御部により前記循環ポンプの前記回転翼に所定の回転数となるよう前記循環ポンプを駆動した時の前記水位センサの圧力検出値が所定の範囲内である場合、燃焼動作を許可する燃焼機器であって、
前記水位センサがフランジ部を有する本体部と該本体部から突出された圧力検知部を有するとともに、
前記循環ポンプのケーシング内に前記循環経路の一部を構成する吸込側通路と吐出側通路が設けられ、前記ケーシング内の前記循環経路の一部に前記回転翼が設けられ、前記循環ポンプの前記ケーシングの一部に該ケーシングを貫通して前記吐出側通路に連通する貫通孔が形成され、前記ケーシングの表面に、前記圧力検知部で前記貫通孔を貫通し、前記圧力検知部の先端を前記吐出側通路に望ませ、前記フランジ部を前記ケーシングの表面に沿わせた前記水位センサが、前記フランジ部を貫通して前記ケーシングのねじ穴に螺合したネジにより着脱自在に固定されたことを特徴とする燃焼機器。 - 前記水位センサの検出圧力が0.5秒以内に10kPa以上の低下を示すか、前記水位センサの検出圧力が0.5秒以内に10kPa以上の上昇を検出した時点で前記燃焼機器の燃焼を停止する機能を前記制御部に備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼機器。
- 前記水位センサの検出圧力の変化量が所定値以上を検出した場合、前記循環経路の状態を異常と判定する圧力変化に基づく循環経路異常の判定機能を前記制御部に備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃焼機器。
- 前記循環経路に異常なしと判定して運転後、燃焼動作中に前記循環経路の循環ポンプ吸込み側に設けられた循環水の温度センサが検知した温度と前記循環経路の循環ポンプ吐出側で追焚熱交換器の下流側に設けられた循環水の温度センサが検知した温度との温度差を求め、前記温度差が基準値以上の場合、前記循環経路の状態を異常と判定する温度差に基づく循環経路異常の判定機能を前記制御部に備えたことを特徴とする請求項1~請求項3の何れか一項に記載の燃焼機器。
- 前記循環ポンプの駆動時に流れる電流を検出する手段を有し、前記循環ポンプの電流を検出する手段により検出した電流の値により、前記循環経路の異常状態を区別する循環ポンプ電流に基づく循環経路異常の判定機能を前記制御部に備えたことを特徴とする請求項1~請求項4の何れか一項に記載の燃焼機器。
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