JP7301333B2 - キャップ付き容器 - Google Patents
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Description
キャップに設けられたスクリュー状の内ネジと、容器に設けたスクリュー状の外ネジとを噛み合わせてキャップと容器とを固定するキャップ付き容器において、
前記容器の外ネジはn条テーパネジ(ただしn≧2)であることを特徴とするキャップ付き容器である。
前記外ネジのネジ部高さh、合計かかり巻数Q、およびピッチPは、
h=Q・P
の関係にあり、
前記外ネジと前記内ネジとのかかり幅の水平成分f、ネジかかり距離B、およびフランク角γは、
f=B・cosγ
の関係にあり、
前記外ネジの条数n、合計かかり巻数Q、および前記キャップの必要回転数xは、
n=floor((Q/x)・k)
ただし、kは0<k<1の係数
の関係にあることを特徴とするキャップ付き容器である。
前記外ネジと前記内ネジとの単位ネジあたりのかかり巻数qは、
q=Q/n
で表されることを特徴とするキャップ付き容器である。
前記外ネジのリードLは、
L=P・n
で表されることを特徴とするキャップ付き容器である。
前記キャップが1回転した場合の、回転軸に垂直な方向のネジの移動距離eは、
e=f/x
で表されることを特徴とするキャップ付き容器である。
前記外ネジのリード角αは、
α=Arctan(L/(π・d))
dは前記外ネジのテーパ部の台形円錐の底面直径
πは円周率
で表されることを特徴とするキャップ付き容器である。
前記テーパネジの勾配角θは、
θ=Arctan(f/(L・x))
Lは外ネジのリード
で表されることを特徴とするキャップ付き容器である。
P=L/n......(1)
となる(nは条数)。
L:リード。Y軸方向に見た場合の、同一ネジ同士の間隔。キャップを1回転した場合の送り距離。
θ:テーパ部25の、Y軸方向からの勾配。
γ:外ネジのフランク角。
B:内ネジと外ネジのかかり距離(曲線(R)部分を含む)。
f:かかり幅の水平成分(X軸成分)。
e:キャップが1回転した場合の、X軸方向(回転軸に垂直な方向)のネジの移動距離。
x=f/e......(2)
となる。即ち、f/e周より多くキャップ10を回転することにより、外ネジ21と内ネジ11のかかりが無くなり、キャップ10を外すことができる。
e=L・tanθ......(3)
f=B・cosγ......(4)
となるため、(3)、(4)を(2)に代入すると、
x=(B・cosγ)/(L・tanθ)......(5)
となる。
x=q......(6)
となる。
x<q......(6)’
である必要がある。
(B・cosγ)/(L・tanθ)<q......(7)
を得られる。
q=Q/n......(8)
となる。
式(6)’に式(8)を代入すると、
floor(Q/x)>n......(9)
の関係が得られる。例えば、平行ネジにおいて、ネジの総かかり巻数Qが3巻き、開栓に必要な回転数xが0.5回転の条件を満たす条数nは6となる。なお、floorは床関数を表し、例えば、実数rに対して、floor(r)はr以下の最大の整数を表す。
floor((Q/x)・k)=n......(9)’
で表わすこともできる。(9)’より、
まず、リード角αについて説明すると、一般的にネジは斜面の原理によってリード角αが低い方がY軸方向の力の伝達効率が良くなり、ネジ付き容器についてはリード角αが小さい方が少ない締めトルクで気密性を担保できるようになる。
L=π・d・tanα......(10)
で表される。
L=P・n......(11)
となるため、(10)を(11)に代入すると
P・n=π・d・tanα
となり、即ち、
n=(π・d・tanα)/P......(12)
となる。
floor((Q/x)・k)=(π・d・tanα)/P
となり、即ち、
α=Arctan(floor((Q/x)・k)・P)/(π・d)......(13)
となる。
・k=1の場合
α=5.46°(n=6)
・k=0.4の場合
α=1.82°(n=2)
となる。即ち、条数nが3分の1になるので、リード角αは3分の1になる。
α=0.91°(n=2)
となる。即ち、直径の比が1:2なので、リード角αは2分の1になる。
θ=Arctan((B・cosγ)/(L・x))......(14)
となる。(13)に(8)を代入すると、
θ=Arctan((B・cosγ)/(P・n・x))......(15)
となる。
θ=Arctan((B・cosγ)/(P・floor((Q/x)・k)・x)......(16)
となる。
・k=1の場合
θ=6.42°(n=6)
・k=0.4の場合
θ=18.67°(n=2)
となる。即ち、条数nが3分の1になるので、勾配角θは約3倍になる。
θ=18.67°(n=2)
となる。底面直径dが変わっても勾配角θは変わらない。
d2=d-(2・e・q)
で表される。
(A)1条平行ネジ、(B)2条平行ネジ、(C)本発明の実施の形態にかかる2条テーパネジに対して、開栓および閉栓に必要なキャップの回転角度を測定した。開栓回転角度の測定は、閉栓した状態からキャップを開栓するまでの回転角度を測定して行った。一方、閉栓回転角度の測定は、容器に対して、キャップを90°ずつ回転させた4つの位置(位置A、位置B、位置C、位置D)から開始して、閉栓までのキャップの回転角度を測定して行った。この時の締めトルクは250N・cmとした。測定結果を以下の表1に示す。
図13は、キャップ付き容器の透湿量試験の結果である。110℃で1時間乾燥させた塩化カルシウムを容器に充填し、締めトルク100N・cmでキャップを締め、40℃、75%RHの環境に保存した。この状態で、0日、7日、14日、21日、28日経過後の重量を測定して透湿量(水分の減少量)(g)を算出した。
(A)1条平行ネジ、(B)2条平行ネジ、(C)本発明の実施の形態にかかる2条テーパネジに対して、落下試験を行った。落下試験では、容器に着色水を充填し、締めトルク450N・cmでキャップを締め、20℃で12時間正立保存した後に、100cmの高さから容器をコンクリート面上に落下させた。測定結果を以下の表2に示す。
(A)1条平行ネジ、(B)2条平行ネジ、(C)本発明の実施の形態にかかる2条テーパネジに対して、キャップを所定の締めトルク(100N・cmと300N・cm)で閉栓した後、室温で正立保存し、開栓トルクを0日、7日、14日、28日、56日後に測定した。なお、測定した試料は開栓完了時点で終了とする。
11 内ネジ
20 容器
21 外ネジ
23 開口部
25 テーパ部
27 傾き止め部
30 パッキン
100 キャップ付き容器
Claims (6)
- キャップに設けられたスクリュー状の内ネジと、容器に設けたスクリュー状の外ネジとを噛み合わせてキャップと容器とを固定するキャップ付き容器において、
前記容器の外ネジはn条テーパネジ(ただしn≧2)であり、
前記外ネジのネジ部高さh、合計かかり巻数Q、およびピッチPは、
h=Q・P
の関係にあり、
前記外ネジと前記内ネジとのかかり幅の水平成分f、ネジかかり距離B、およびフランク角γは、
f=B・cosγ
の関係にあり、
前記外ネジの条数n、合計かかり巻数Q、および前記キャップの必要回転数xは、
n=floor((Q/x)・k)
ただし、kは0<k<1の係数
の関係にあることを特徴とするキャップ付き容器。 - 前記外ネジと前記内ネジとの単位ネジあたりのかかり巻数qは、
q=Q/n
で表されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き容器。 - 前記外ネジのリードLは、
L=P・n
で表されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き容器。 - 前記キャップが1回転した場合の、回転軸に垂直な方向のネジの移動距離eは、
e=f/x
で表されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ付き容器。 - 前記外ネジのリード角αは、
α=Arctan(L/(π・d))
dは前記外ネジのテーパ部の台形円錐の底面直径
πは円周率
で表されることを特徴とする請求項3に記載のキャップ付き容器。 - 前記テーパネジの勾配角θは、
θ=Arctan(f/(L・x))
Lは外ネジのリード
で表されることを特徴とする請求項3に記載のキャップ付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019026504A JP7301333B2 (ja) | 2019-02-18 | 2019-02-18 | キャップ付き容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019026504A JP7301333B2 (ja) | 2019-02-18 | 2019-02-18 | キャップ付き容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020132203A JP2020132203A (ja) | 2020-08-31 |
JP7301333B2 true JP7301333B2 (ja) | 2023-07-03 |
Family
ID=72277756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019026504A Active JP7301333B2 (ja) | 2019-02-18 | 2019-02-18 | キャップ付き容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7301333B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3503534A (en) | 1968-11-26 | 1970-03-31 | Continental Can Co | Bottle cap having protective skirt edge |
JP2004224367A (ja) | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 容器のスクリューキャッピング構造 |
JP3126309U (ja) | 2006-08-09 | 2006-10-19 | 東洋硝器株式会社 | ボトルの封止構造 |
JP2009132411A (ja) | 2007-11-30 | 2009-06-18 | 3R Produce:Kk | 締結構造 |
US20190161247A1 (en) | 2016-07-29 | 2019-05-30 | Obrist Closures Switzerland Gmbh | A Threaded Closure |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61259945A (ja) * | 1985-05-01 | 1986-11-18 | コンティネンタル ホワイト キヤップ・インコーポレーテッド | ガラス容器の首部端部 |
-
2019
- 2019-02-18 JP JP2019026504A patent/JP7301333B2/ja active Active
Patent Citations (5)
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US3503534A (en) | 1968-11-26 | 1970-03-31 | Continental Can Co | Bottle cap having protective skirt edge |
JP2004224367A (ja) | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 容器のスクリューキャッピング構造 |
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JP2009132411A (ja) | 2007-11-30 | 2009-06-18 | 3R Produce:Kk | 締結構造 |
US20190161247A1 (en) | 2016-07-29 | 2019-05-30 | Obrist Closures Switzerland Gmbh | A Threaded Closure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020132203A (ja) | 2020-08-31 |
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