JP7301257B1 - ワイヤ放電加工装置の保守システム、ワイヤ放電加工装置、および保守診断装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置の保守システム、ワイヤ放電加工装置、および保守診断装置 Download PDF

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Abstract

ワイヤ放電加工装置の保守システムにおいて、出荷済ワイヤ放電加工装置の属性情報に基づき決定されたグループ別に、出荷済ワイヤ放電加工装置の参照部品の保守が必要な状態を示す参照保守データを管理する管理装置(5)と、対象部品の基準状態を示す基準データおよび使用状態を示す使用状態データを送信するワイヤ放電加工装置(1)と、ワイヤ放電加工装置1の属性情報を受信して、属性情報に基づきグループを選択し、選択されたグループの参照保守データを管理装置(5)から呼び出すとともに、ワイヤ放電加工装置(1)から受信した使用状態データが参照保守データに達した場合に、保守が必要と診断する保守診断装置(6)とを備える。これにより、ワイヤ放電加工装置の部品交換等の保守が必要な時期を高度に判断できる。

Description

この開示はワイヤ放電加工装置の保守システム、ワイヤ放電加工装置、および保守診断装置に関するものである。
ワイヤ放電加工装置は、1/100~1/1000mmの公差で高精度加工が可能な工作機械である。しかし長期に使用していると、プーリ等の走行系部品が磨耗したり偏心したりして振動を起こし、これがテンション変動を起こすため、部品交換等の保守が必要である。
例えば、特許文献1では、ワイヤのテンションに対応する物理量を計測し、これらの平均値、ばらつき、周波数解析データを解析結果として求め、解析結果を消耗品の交換時等の基準値と比較して、保守の要否を判定するワイヤ放電加工機のワイヤ走行系保守システムが開示されている。そして、この構成により、消耗品の交換時期を正確に判断するようにしている。
国際公開第2010/116412号
しかしながら、特許文献1においては、消耗品の物理量の基準値からの変動が予め設定された振幅判定値を超えた時を保守時期と決定するため、振幅判定値を小さくすれば、頻繁に交換が必要となり、振幅判定値を大きくすれば、判定前に加工品質が低下するという問題があった。
本開示は上記問題に鑑みてなされたものであって、高度に保守時期の判断が可能なワイヤ放電加工装置の保守システム、ワイヤ放電加工装置、および保守診断装置を得ることを目的としている。
この開示によるワイヤ放電加工装置の保守システムは、出荷済ワイヤ放電加工装置の属性情報に基づき決定されたグループ別に、出荷済ワイヤ放電加工装置の参照部品の保守が必要な状態を示す参照保守データを管理するとともに、出荷済ワイヤ放電加工装置の使い方についてのデータを前記グループ別に蓄積する管理装置と、対象部品の基準状態を示す基準データおよび使用状態を示す使用状態データを送信するとともに、ユーザに注意させるためのアラームデータを取得するアラームデータ取得部を有するワイヤ放電加工装置と、ワイヤ放電加工装置の属性情報を受信して、属性情報に基づきグループを選択し、選択されたグループの参照保守データを管理装置から呼び出すとともに、ワイヤ放電加工装置から受信した使用状態データが参照保守データに達した場合に、保守が必要と診断し、ワイヤ放電加工装置からアラームデータを取得した場合に属性情報に基づき選択されたグループに蓄積された出荷済ワイヤ放電加工装置のデータを管理装置から呼び出す保守診断装置を備える。ワイヤ放電加工装置は、保守診断装置から受信した出荷済ワイヤ放電加工装置から蓄積されたグループのデータから改善手段を解析し、解析した改善手段を改善提案として出力する
この開示によるワイヤ放電加工装置は、対象部品の基準状態を示す基準データおよび使用状態を示す使用状態データを取得し保守診断装置に送信するデータ取得部と、属性情報を送信する属性情報送信部と、ユーザに注意させるためのアラームデータを取得するアラームデータ取得部と、アラームデータに基づき、改善手段を解析する改善手段解析部と、改善手段を改善提案として出力する改善手段提案部を備え、使用状態データが、属性情報に基づき決定されたグループ別に管理された出荷済ワイヤ放電加工装置の参照部品の保守が必要な状態を示す参照保守データに達した場合に保守が必要と診断するとともに、改善手段解析部により、出荷済ワイヤ放電加工装置から蓄積された同じ属性情報を有するグループの使い方についてのデータから改善手段を解析する
この開示による保守診断装置は、対象部品の使用状態を示す使用状態データ、およびワイヤ放電加工装置の属性情報をワイヤ放電加工装置から受信して、属性情報に基づきグループを選択し、選択されたグループの参照保守データを管理装置から呼び出すとともに、使用状態データが参照保守データに達した場合に、保守が必要と診断し、ユーザに注意させるためのアラームデータをワイヤ放電加工装置から取得し、アラームデータに基づき、出荷済ワイヤ放電加工装置から蓄積した同じ属性情報を有するグループの使い方についてのデータから改善手段を解析する
本開示によれば、ワイヤ放電加工装置の部品交換等の保守が必要な時期を高度に判断できるとともに保守診断やアラーム回数を減らすことができる
実施の形態1にかかるワイヤ放電加工装置の保守システムを示す概略構成図。 実施の形態1にかかる保守診断部が実行する診断処理のフローチャート。 実施の形態2にかかるワイヤ放電加工装置の保守システムを示す概略構成図。 実施の形態3にかかるワイヤ放電加工装置の保守システムを示す概略構成図。 実施の形態3にかかる改善手段提案部の出力例。 実施の形態4にかかるワイヤ放電加工装置の点検時の手順の例を示すフローチャート。 実施の形態4にかかるワイヤ放電加工装置の点検手順においてユーザに送信される診断結果の例。 実施の形態4にかかるワイヤ放電加工装置の点検用の加工装置動作を説明する説明図。 実施の形態4にかかるワイヤ放電加工装置の点検時における手順の例を示すフローチャート。
以下、本開示の実施の形態について、図を用いて説明する。図中の同一の符号は、同一または相当する部分を表す。
実施の形態1.
図1はワイヤ放電加工装置の保守システム10を示す概略構成図である。ワイヤ放電加工装置の保守システム10は、ワイヤ放電加工装置1、管理装置5、および保守診断装置6を備える。ワイヤ放電加工装置1は、制御部2とワイヤ走行部3を備える。ワイヤ走行部3は、例えばエンコーダによってワイヤの速度を検出したり、ワイヤに流れる加工電流値によりワイヤの負荷状態を検出したりして状態データを取得するデータ取得部4を備える。
ワイヤ放電加工装置1の据え付け時、または部品交換時等にワイヤ放電加工装置1を稼働させて、データ取得部4によりプーリ等の保守診断対象となる部品の状態データを取得し、基準データとする。また、ワイヤ放電加工装置1の使用時には、データ取得部4から状態データを取得して使用状態データとする。
管理装置5は、例えばネットワーク上に設けられ、保守の対象となるワイヤ放電加工装置1とは別の出荷済ワイヤ放電加工装置から、属性情報と、参照基準データおよび参照保守データとを紐づけて入手する。出荷済ワイヤ放電加工装置(図示せず)は、ワイヤ放電加工装置1と同様の構成を備える出荷済のワイヤ走行系を有する放電加工装置である。出荷されず管理のために状態データを収集するものであってもよく、ここではこれらを含め出荷済ワイヤ放電加工装置という。
出荷済ワイヤ放電加工装置は、ワイヤ放電加工装置1と同様に、例えばエンコーダ等によって状態データを取得し、据付時等の状態データを参照基準データ、出荷済ワイヤ放電加工装置が過去に保守が必要であった場合の状態データを参照保守データとして記録し、管理装置5の要求によって、これらのデータを送信する。
ここでは、例えば、ワイヤ走行系において、交換が必要となるプーリ等の部品が参照部品となり、出荷済ワイヤ放電加工装置の据付時等に取得したエンコーダデータ等が参照基準データ、出荷済ワイヤ放電加工装置が過去に保守が必要であった時に取得したエンコーダデータ等が参照保守データである。
出荷済ワイヤ放電加工装置の属性情報とは、例えば、機種、稼働年数、地域等を示す情報である。例えば、ワイヤ搬送経路が長い機種は、ワイヤ自動結線動作時間が長くなる。フルストローク距離が長い機種はフルストローク移動時間が長くなる。加工槽のサイズが大きい機種は液充満時間が長くなる。機体重量が大きい機種は、軸移動時の負荷が増えてモータの電流値が高くなる傾向がある。また稼働年数が長いワイヤ放電加工装置は、消耗部品が消耗しやすくなる傾向がある。さらにワイヤ放電加工装置を例えば地震の多い地域に設置した場合、ワイヤ放電加工装置の接地面が傾く傾向があり、消耗部品が消耗しやすくなる傾向がある。
そこで、これらの属性情報に基づき、グループ別に状態データを管理すれば、より高度に保守時期が推定可能となる。管理装置5は、例えば、属性情報である機種に基づくグループA1、グループA2、グループA3、稼働年数に基づくグループB1、グループB2、グループB3、地域に基づくグループC1、グループC2、グループC3等のグループを付与して、グループ別に状態データを管理する。
出荷済ワイヤ放電加工装置が、1台の場合は、グループは1つでもよい。すなわち、管理装置5は、属性情報に紐づけられた参照基準データおよび参照保守データを属性情報毎にグループ別に管理する。同じ属性情報の出荷済ワイヤ放電加工装置が複数ある場合には、参照基準データ、参照保守データの平均値等統計処理をしたデータを用いてもよく、保守対象となるワイヤ放電加工装置1と共通する条件から、最も適切な参照基準データ、参照保守データを選択してもよい。参照基準データを用いず、対象部品の基準データを用いることも可能である。
すなわち、管理装置5は、出荷済ワイヤ放電加工装置の参照部品の保守が必要な状態を示す参照保守データが紐づけられた、出荷済ワイヤ放電加工装置の属性情報に基づきグループを決定し、グループ別にデータを管理する。
保守診断装置6は、ワイヤ走行部3の対象部品の保守時期を診断する保守診断部7、および保守診断部7が診断した結果を出力する出力部8を備える。保守診断部7は、ワイヤ放電加工装置1の例えば制御部2に設けられた属性情報送信部21からワイヤ放電加工装置1の属性情報を取得する。また保守診断部7は、ワイヤ放電加工装置1のデータ取得部4からワイヤ走行部3の状態データを取得する。保守診断部7は、取得した属性情報と同じ、または近似した属性情報に紐づいた参照保守データを管理装置5から入手する。保守診断部7は、例えばワイヤ放電加工装置1から送信された使用状態データが参照保守データに達した場合をワイヤ走行部3の保守時期と診断する。
すなわち、保守診断装置6は、ワイヤ放電加工装置1の属性情報を受信して、属性情報に基づき管理装置5のグループを選択し、選択されたグループの参照保守データを管理装置5から呼び出すとともに、ワイヤ放電加工装置1から受信した使用状態データが参照保守データに達した場合に、保守が必要と診断する。
保守診断装置6は、保守作業を行う保守会社内にあってもよく、ワイヤ放電加工装置1に隣接させて設置してもよい。また、ワイヤ放電加工装置1内にその機能を持たせてもよい。つまり、保守診断業者が診断に用いてもよく、ワイヤ放電加工装置1のユーザが診断に用いてもよい。管理装置5、保守診断装置6は、ワイヤ放電加工装置1と異なる場所に設置されていてもよい。
図2は、保守診断部7が実行する診断処理を示すフローチャートである。まず、保守診断部7は、例えばワイヤ放電加工装置1を据付時等に、ワイヤ放電加工装置1を作動させて基準データを取得する(ステップS20)。次に、属性情報送信部21からワイヤ放電加工装置1の属性情報を取得する(ステップS21)。次に、保守診断部7は、保守診断部7に入力された情報に基づき診断するか否か判断する(ステップS22)。定期点検等、保守診断業者が診断をしたい場合にワイヤ放電加工装置1を稼働させ、保守診断部7に診断を開始させてもよいし、据付後常時診断してもよい。
ステップS22で診断要でない場合は、ステップS22に戻る(ステップS22 No)。
ステップS22で診断要の場合、保守診断部7は、使用状態データをデータ取得部4から取得する(ステップS23)。次に、保守診断部7は、入手した属性情報に基づき、管理装置5のグループのうちの一つを選択する(ステップS24)。次に、保守診断部7は、選択したグループの参照保守データを取得する(ステップS25)。参照保守データは属性情報毎に異なるデータである。
保守診断部7は、取得した参照保守データに使用状態データが達したか否か判断し(ステップS26)、達した場合に保守が必要と診断し、結果を出力部に出力する(ステップS27)一方、使用状態データが参照保守データに達していない場合(ステップS26 No)、ステップS23に戻る。
基準データ、属性情報、使用状態データ取得の順序およびタイミングは図2のフローに限られない。例えば、ステップS20で基準データおよび使用状態データを取得するようにしてもよい。
このように、本実施の形態によれば、ワイヤ放電加工装置1の属性情報に基づいて、同様の保守が必要となる同じ属性情報を有する出荷済ワイヤ加工装置の参照保守データを用いて保守診断するので、必要以上に頻繁に保守することなく、保守時期を超えてしまい加工品質を低下させることがなく、適切な保守時期を見つけることができるため、高度な保守診断が可能となる。
なお、ステップS25で、属性情報毎の参照保守データが複数ある場合には、同じ属性情報のグループの中から、図2のステップS20で取得した基準データに近似した参照基準データに紐づく参照保守データを取得してもよい。このようにすれば、同じ属性情報のうち診断対象のワイヤ放電加工装置1により近い特性を持つ参照保守データを判定値にできるので、保守診断の精度を向上させることができる。
また、本実施の形態において、プーリ等のワイヤ走行部3を構成する部品を対象部品としたが、他の部品を対象部品とすることもできる。その場合には、データ取得部4を、対象部品の状態データが取得できる箇所に設ければよい。同様に、対象部品の保守診断の精度を向上することができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2にかかるワイヤ放電加工装置の保守システムを示す概略構成図である。実施の形態1と同じ箇所は説明を省略する。
図3にもとづき、実施の形態2にかかるワイヤ放電加工装置の保守システムについて説明する。実施の形態1では、ワイヤ放電加工装置1のデータ取得部4から取得した状態データを保守診断部7が取得する例を示したが、実施の形態2では、ワイヤ放電加工装置1内の制御部2に解析部22および記憶部23を備える点、および解析部22で解析された状態データを基準データ、または使用状態データとする点が異なる。その他は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、データ取得部4で取得した状態データについて、例えば、制御部2における解析部22で解析し、この解析データを使用状態データとして、保守診断部7へ送信する。このように構成すれば、データ取得部4で取得した状態データがそのまま使用できない場合であっても、保守診断部7での診断が可能となる。保守診断装置6に解析部22を設けてもよい。ワイヤ放電加工装置1内に解析部22を設ければ、保守診断装置6の処理負荷増大を防ぐことができ、効率よく診断が可能となる。
さらに詳述すると、ワイヤ放電加工装置1においては、ワイヤ走行部3のデータ取得部4で取得した状態データを記憶部23に記憶させる。特にデータ取得部4が取得した状態データをそのまま保守診断部7が使用できない場合に有効である。ワイヤ放電加工装置1の据付時にワイヤ放電加工装置1を稼働させて、データ取得部4で取得した状態データを記憶部23に格納し、記憶部23に格納した状態データを解析部22で解析して基準データとする。また同様に、使用時にデータ取得部4が取得する状態データを記憶部に格納し、記憶部23に格納した状態データを解析部22で解析して使用状態データとする。
解析部22は、記憶部23に記憶された複数の状態データを取得し、例えば平均値を算出して基準データ、または使用状態データとする。例えば機種により、異なる物理量を状態データとして取得する場合には、物理量を統一させるため変換処理を行ってもよい。例えば電圧値を電流値に変換して用いることができる。
制御部2の解析部22で解析された状態データは、基準データまたは使用状態データとして保守診断装置6へ送信される。
状態データの最大値または最小値を算出して基準データまたは使用状態データとしてもよい。
保守診断部7は、例えば制御部2の属性情報送信部21から属性情報および使用状態データを取得する。保守診断部7の処理手順は、実施の形態1と同様である。
このように本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に同じ属性情報を有する出荷済ワイヤ加工装置の参照保守データを用いて保守診断するので、高度な保守診断が可能となる。さらに、ワイヤ放電加工装置1内の解析部22で、平均値算出等の統計処理や所望データへの変換等を行うので、状態データのばらつきを軽減できる。特に前処理が必要な場合において保守診断装置6の処理負荷増大を抑制することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、使用状態データによる保守診断に加えて、ワイヤ放電加工装置1のアラームデータからワイヤ放電加工装置1の使い方についての注意点や改善案を提示するワイヤ放電加工装置の保守システムについて説明する。
図4は実施の形態3にかかるワイヤ放電加工装置の保守システムを示す概略構成図である。図1に示す実施の形態1にかかるワイヤ放電加工装置の保守システムに対しアラームデータ取得部24、改善手段解析部25、改善手段提案部26が備えられている点が異なる。その他は実施の形態1と同様である。
ワイヤ放電加工装置1の例えば制御部2には、アラームデータ取得部24が備えられており、例えばノズルのワークへの接触等、ユーザに注意させるためのアラームデータを取得する。
改善手段解析部25は、アラームデータ取得部24から取得したアラームデータに基づき、ワイヤ放電加工装置1の使い方についての改善手段を解析する。アラームに対する改善手段の解析は、例えば、出荷済ワイヤ放電加工装置から蓄積した同じ属性情報を有するグループから、解析することができる。例えばワーク付近で低速モードに切替えることにより、アラーム回数を減らすことができるとういう参照データが取得できた場合には、これを改善手段とすることができる。
改善手段解析部25は、アラームデータに対する抽出された改善手段を改善手段提案部26に送信する。改善手段提案部26は、取得した改善手段を出力する。図5は、実施の形態3にかかる改善手段提案部26の出力例である。診断結果レポートとして、「前回点検からノズル接触アラームが○○回発生しております。ワーク付近で低速モードに切替えることにより、アラームを減らすことができます。」と表示している。
このように本実施の形態よれば、実施の形態1、2と同様に同じ属性情報を有する出荷済ワイヤ加工装置の参照保守データを用いて保守診断するので、高度な保守診断が可能となることに加え、ワイヤ放電加工装置1のアラームデータに基づきワイヤ放電加工装置1の使い方についての改善手段をユーザに提案できる。
なお、本実施の形態において、改善手段解析部25により改善手段を解析するために取得するアラームデータは、アラームデータ取得部24が取得したアラームデータの全てでもよく、一部でもよい。
実施の形態4.
実施の形態1~3においては、ユーザがワイヤ放電加工装置1を使用する際に状態データを取得し、これらの状態データを使用状態データとして保守診断装置6に送信し、保守診断を行う例について説明したが、実施の形態4では保守診断を行う保守診断業者が保守診断装置6を用いて保守診断する場合の例について説明する。
本実施の形態におけるワイヤ放電加工装置の保守システム10は、実施の形態1と同様の構成であり、保守診断装置6および管理装置5は保守診断業者が保有する。
図6は実施の形態4にかかるワイヤ放電加工装置の点検時の手順の例を示すフローチャートである。例えば、定期点検が開始されるとまず、ユーザがワイヤ放電加工装置1を使用する。データ取得部4は状態データを取得し、データ取得部4は保守診断部6に状態データを送信する(ステップS20)。次にユーザが保守診断業者に診断を依頼する(ステップS21)。保守診断業者は、保守診断装置6を操作し、保守診断を行い(ステップS22)、結果をユーザに送信する(ステップS23)。保守診断業者はユーザに診断結果を説明し(ステップS24)、定期点検を終了する。
図7は実施の形態4にかかるワイヤ放電加工装置の点検手順においてユーザに送信される診断結果の例である。診断結果レポートの一例では、「ユニット」、ユニットに対する「不具合箇所と対策」、および「判定」が表形式で記載される。例えば、「判定」は、対策の必要度に応じてA~Cでランク分けされる。図7の例では、Aが正常、Bが対策要、Cが保守要である。
また、診断結果レポートで例えば「ユニット」が「ワイヤ走行系」の場合、「不具合箇所と対策」としては「正常」であり、「判定」は「A」である。「ユニット」が「自動結線装置」の場合は、「不具合箇所と対策」は「通電子を清掃してください。」と示され、「判定」は「B」である。また、「ユニット」が「回収部」の場合、「不具合箇所と対策」としては「回収ローラを交換してください」と示され、「判定」は「C」である。「ユニット」が「タンク」の場合、「不具合箇所と対策」としては「正常」であり、「判定」は「A」である。「ユニット」が「液系」の場合、「不具合箇所と対策」としては「フロートスイッチを清掃してください」と示され、「判定」は「B」である。
通常ユーザはワイヤ放電加工装置1のみを保有するので、出荷済ワイヤ放電加工装置データの入手が困難である。そこで、例えばワイヤ放電加工装置1のメーカ自身またはメーカと契約する業者等である保守診断業者であれば、出荷済ワイヤ放電加工装置データを収集し易い。したがって、本実施の形態によれば、実施の形態1~3と同様に同じ属性情報を有する出荷済ワイヤ加工装置の参照保守データを用いて保守診断するので、高度な保守診断が可能となることに加え、多数の出荷済ワイヤ放電加工装置データを用いることができるので、より高度に保守診断を行うことができる。
なお、本実施の形態4において、データ取得部4が取得した状態データを保守診断装置6に送信する例について説明したが、制御部2を経由して保守診断装置6に送信してもよい。
また状態データは、ワイヤ放電加工装置1のユーザが装置を稼働させている状態で取得してもよく、保守診断業者が点検用の加工装置動作プログラムを実行させることで取得してもよい。ユーザにはそれぞれ特有の使い方があるため、点検用の加工装置動作プログラムを実行することにより、ワイヤ放電加工装置1の状態をさらに正確に診断することができる。
点検時に、例えば図8に示すように、ワイヤ挿入装置17を加工槽18の中で原点からX軸Y軸それぞれフルストローク移動させ、各軸位置で駆動モータの電流負荷率データを取得してもよい。このとき例えば、据付時の状態データを基準データとし、点検時の状態データとの差分aを取得する。さらに保守診断装置6が、点検するワイヤ放電加工装置1の属性情報に基づき、管理装置5から取得した参照保守データと点検時の差分aを比較すれば保守診断することが可能となる。
図9は、保守診断業者が点検用の加工装置動作プログラムを使用した場合の定期点検における手順を示すフローチャートである。図6の手順例に対し、ステップS26,S27が異なりその他のステップは同じである。図6と同一のステップについては図6と同一の符号を付している。
点検が開始されると、例えばリモートで保守診断業者が点検用の加工装置動作プログラムを使用してワイヤ放電加工装置1を動作させる(ステップS26)。次に、データ取得部4は保守診断部5に状態データを送信する(ステップS27)。ステップS27以降のステップS22~ステップS25の処理は図6の同一符号の処理と同様のため、説明を省略する。
点検用の加工装置動作プログラムはユーザが実行して、保守診断業者へ連絡するようにしてもよい。いずれにしても点検用の加工装置動作プログラムを実行させて点検を行うことにより、ワイヤ放電加工装置1の状態をさらに正確に診断することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、上記の実施の形態の組み合わせや、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ワイヤ放電加工装置、2 制御部、3 ワイヤ走行部、4 データ取得部、5 管理装置、6 保守診断装置、7 保守診断部、8 出力部、10 保守システム、21 属性情報送信部、22 解析部、23 記憶部、24 アラームデータ取得部、25 改善手段解析部、26 改善手段提案部。

Claims (5)

  1. 出荷済ワイヤ放電加工装置の属性情報に基づき決定されたグループ別に、前記出荷済ワイヤ放電加工装置の参照部品の保守が必要な状態を示す参照保守データを管理するとともに、前記出荷済ワイヤ放電加工装置の使い方についてのデータを前記グループ別に蓄積する管理装置と、
    対象部品の基準状態を示す基準データおよび使用状態を示す使用状態データを送信するとともに、ユーザに注意させるためのアラームデータを取得するアラームデータ取得部を有するワイヤ放電加工装置と、
    前記ワイヤ放電加工装置の前記属性情報を受信して、前記属性情報に基づき前記グループを選択し、選択された前記グループの前記参照保守データを前記管理装置から呼び出すとともに、前記ワイヤ放電加工装置から受信した前記使用状態データが前記参照保守データに達した場合に、保守が必要と診断し、前記ワイヤ放電加工装置から前記アラームデータを取得した場合に前記属性情報に基づき選択された前記グループに蓄積された前記出荷済ワイヤ放電加工装置のデータを前記管理装置から呼び出す保守診断装置と
    を備え
    前記ワイヤ放電加工装置は、前記保守診断装置から受信した前記出荷済ワイヤ放電加工装置から蓄積された前記グループのデータから改善手段を解析し、解析した前記改善手段を改善提案として出力する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工装置の保守システム。
  2. 前記属性情報は、機種情報、稼働年数、および地震の発生率に応じた情報の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工装置の保守システム。
  3. 前記機種情報は、ワイヤ搬送経路の長さ、フルストローク距離、加工槽のサイズ、または機体重量の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項2に記載のワイヤ放電加工装置の保守システム。
  4. 対象部品の基準状態を示す基準データおよび使用状態を示す使用状態データを取得し保守診断装置に送信するデータ取得部と、
    属性情報を送信する属性情報送信部と
    ユーザに注意させるためのアラームデータを取得するアラームデータ取得部と、
    前記アラームデータに基づき、改善手段を解析する改善手段解析部と、
    前記改善手段を改善提案として出力する改善手段提案部と、を備え、
    前記使用状態データが、前記属性情報に基づき決定されたグループ別に管理された出荷済ワイヤ放電加工装置の参照部品の保守が必要な状態を示す参照保守データに達した場合に保守が必要と診断するとともに、前記改善手段解析部により、前記出荷済ワイヤ放電加工装置から蓄積された同じ前記属性情報を有する前記グループの使い方についてのデータから改善手段を解析することを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  5. 対象部品の使用状態を示す使用状態データ、およびワイヤ放電加工装置の属性情報を前記ワイヤ放電加工装置から受信して、前記属性情報に基づきグループを選択し、選択された前記グループの出荷済ワイヤ放電加工装置の保守が必要な状態を示す参照保守データを呼び出すとともに、前記使用状態データが前記参照保守データに達した場合に、保守が必要と診断し、ユーザに注意させるためのアラームデータを前記ワイヤ放電加工装置から取得し、アラームデータに基づき、前記出荷済ワイヤ放電加工装置から蓄積した同じ前記属性情報を有する前記グループの使い方についてのデータから改善手段を解析することを特徴とする保守診断装置。
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